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『女は、男の道具じゃないわ』

―峰 不二子―(ルパン3世)


「あなたの憧れの女性は?」と街角でアンケートを取ったら、けっこう多くの人が「峰 不二子」の名前を挙げるのじゃないでしょうか? 少なくとも、非実在のヒロインの中では真っ先に名前があがると思います。女優の藤原紀香さんも、「峰不二子役がやりたくて芸能人になりました」とインタビューで語っていましたが。
 ちなみに、僕も彼女に憧れる男の一人だったりします。

 この「峰 不二子」、原作漫画では、当初一貫性の無いキャラクターでした。
 ルパンを狙う殺し屋、兄の復讐を誓う少女、ベッドを共にした男を、情事の後で殺害する魔婦......
 これは、ミステリアスなキャラクターを描くために、あえて一貫したキャラにしなかった、という訳ではないようです。
「毎回、違う人物として描いていました。「峰 不二子」という名は、便宜的に彼女達に付けた呼び名みたいなものです」と、原作者モンキー・パンチ氏がインタビューで答えています。

 その所為か、キャラクターデザインからして、彼女は一貫していません。
 ルパン、次元、五エ門、とっつぁん、皆、デザイン上の特徴的なシンボル(ルパンのもみあげ、次元の帽子、五エ門の袴姿、とっつぁんのガニ股)があり、誰が描いてもそれは変わりません。
 が、不二子にはそれが無く、ただ一つの特徴は
「美女」(美少女ではなく、「美女」です)
 描く人によって彼女の姿形は随分変わります。
 では、内面が彼女を特徴付けているのかと言えば、前述の通り、彼女は登場毎に異なる中身を持った人物です。

 内面も外見も、毎回毎回全く異なるのに、何故我々は彼女が「峰 不二子」であることが判かるのでしょう? 何故、間違わないのでしょう?

 それは、彼女というキャラクターが、女性の一つの元型(アーキータイプ)であるが故、なのかも知れません。
 それ故、世の男だけではなく、女性にも憧れられるキャラクターとなったとも言えるのでしょう。

(著作権:モンキー・パンチ)

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