もっと古いのを読む→


Date : 2006-4-1 02:03:00
Subject :
Article : test

Date : 2006-5-2 11:51:56
Subject :
Article : メイド服の女、名古屋の地下鉄でスプレー噴霧
 1日午後2時5分ごろ、名古屋市営地下鉄桜通線を走行中の中村区役所発野並行き電車(5両編成)で、3両目に乗っていた小学5〜6年生男女児5人が、のどの痛みなどを訴えた。

 児童らは、「女が車内でスプレーを左右に振るように噴霧した」と話しており、瑞穂署は傷害事件として捜査している。

 調べによると、女は年齢20〜30歳で、身長1メートル60〜70。茶髪でピンクのメイド服のようなものを着ていて、瑞穂運動場西駅で降りたという。車両内には約50人の乗客がいたが、他の乗客は騒ぎに気付かなかったという。

 新瑞橋駅員が車内を確認した時には、異臭はなく、5人の症状が軽いことから、同署は噴霧されたのは催涙スプレーなどではないとみている。児童らは遠足帰りだった。

(2006年5月2日0時51分 読売新聞)


うはは、都市伝説化しそうなニュースだ。
ゴスロリ服の間違えじゃないのか?

Date : 2006-5-6 00:47:41
Subject :
Article : 南木曽に行ってきました。
温泉のPHが9.8…

Date : 2006-7-24 17:10:30
Subject :
Article : そういや先日の書き込みでは書いてませんでしたが、私は靖国神社問題については分祇派です。神学的には議論があるでしょうが、宗教は人を救うものであって縛るものじゃない。神様だって、お許しくださるでしょう。

【映画】『インサイド・マン』(監督:スパイク・リー)

完成度が非常に高い映画でした。
ただ、ジョディ・フォスター、クライブ・オーウェン、 デンゼル・ワシントンという錚々たる顔ぶれ、しかも監督があのスパイク・リーとなると、もっと上を期待してしまったのも確か。
ストーリー的に、クライブ・オーウェン演じる(っていってもずっとマスクしていて殆ど顔は見せないという豪華な俳優の使い方だ)犯人役が、舞台の主導権を握りっぱなしで、他の二人が彼に振り回される感じがしているのが残念。
話の中で、ジョディ・フォスターが銀行の頭取から謎の依頼を受けるのですが、その依頼内容を犯人のオーウェンも知らない事にして、さらに、デンゼル演じる警部も、他の二人には知らせていない操作上の秘密を持っている、という、三すくみ状態を構成して、それを駆け引きに丁丁発止すれば、もっと演技合戦が映えたと思う。

とは言え、脚本の構成力はかなり高いし、監督演出力は流石スパイク・リーで、短く、無駄なく、的確です。

最終日の最終上映を深夜に見に行ったんですが、結構席が埋まってました。

Date : 2006-7-24 17:15:11
Subject :
Article : テスト

Date : 2006-7-24 17:15:32
Subject :
Article : そういや先日の書き込みでは書いてませんでしたが、私は靖国神社問題については分祇派です。神学的には議論があるでしょうが、宗教は人を救うものであって縛るものじゃない。神様だって、お許しくださるでしょう。

【映画】『インサイド・マン』(監督:スパイク・リー)

完成度が非常に高い映画でした。
ただ、ジョディ・フォスター、クライブ・オーウェン、 デンゼル・ワシントンという錚々たる顔ぶれ、しかも監督があのスパイク・リーとなると、もっと上を期待してしまったのも確か。
ストーリー的に、クライブ・オーウェン演じる(っていってもずっとマスクしていて殆ど顔は見せないという豪華な俳優の使い方だ)犯人役が、舞台の主導権を握りっぱなしで、他の二人が彼に振り回される感じがしているのが残念。
話の中で、ジョディ・フォスターが銀行の頭取から謎の依頼を受けるのですが、その依頼内容を犯人のオーウェンも知らない事にして、さらに、デンゼル演じる警部も、他の二人には知らせていない操作上の秘密を持っている、という、三すくみ状態を構成して、それを駆け引きに丁丁発止すれば、もっと演技合戦が映えたと思う。

とは言え、脚本の構成力はかなり高いし、監督演出力は流石スパイク・リーで、短く、無駄なく、的確です。

最終日の最終上映を深夜に見に行ったんですが、結構席が埋まってました。

Date : 2006-7-24 18:47:57
Subject : 日本男児として一言言いたい(再書き込み)
Article : 過去ログが何故か消えてしまっていて、2006年7月24日(月) の「先日の書き込みで」云々の意味が不明になっちゃいましたな。

改めて書き直すのもなんですが、22日に、ちょっと最近のネット発言の程度の低さについて懸念を書いたんです。
事は、先日の富田元宮内庁長官の残した、昭和天皇の発言メモ。
このメモの存在自体、第一級資料で、今後の日本近代史の研究には重要な文書となるでしょう。
そこに、昭和天皇が靖国神社の参拝問題に触れて、A級戦犯の合祀に不快感を示された発言があったという件についてです。
今までにも傍証はあり、昭和天皇の意見として予想されていた事が裏付けられた、と言える証拠なのですが、これについて、ネットで識者の意見を調べてみようと思って、いくつかのサイトを覗いてみたんですが、これががっかりする様なプチ右翼の世迷言ばっかり。

曰く、「TVで見たけど、別の紙でメモが貼り付けてあったじゃないか。だから捏造だ」
いや、日記にスクラップするなんて、普通やるだろう。

曰く「20年経過しているというのに、紙やインクが褪色していない。だから最近捏造されたんだ」
いや、遺族が大事に保管してくれていたってことだろ、そりゃ。

曰く「陛下が最後に参拝したのは1975年で、合祀は1978年。合祀前から参拝してないんだから、メモの記述は間違っている、捏造だ」
いや、昭和天皇は毎年靖国神社に参拝してたわけでもないし(戦後は7?8回)、合祀された後は一回も参拝しに行って無い。ちなみに、一方で日本武道館で毎年8月15日に行われる戦没者慰霊祭への出席は欠かしていない。

曰く「メモ中『私』とあるけど、陛下を指しているのじゃなく、侍従長を指してるんだ」
あーはいはい。

てめぇらプチ右翼、志しが低すぎ!
それでも日本国民か!

まだしも、この昭和天皇の発言に対して
「昭和天皇はそう言うけど、俺は靖国に戦犯全員を英霊として祭る方が良いと信じる。それを諸外国に認めさせるのが大和民族の誇りの示し方だ!」
ぐらいの意気をぶち上げた方がかえって清々しい。膝を突き合わせて議論しようかって気になる。
だいたい、権威者が発言したからって、自分の信じていた意見がグラグラ揺らぐなんて、性根が座ってない事の露呈だ。

私の恩師である私塾の校長は、國學院大學の神道科を修められている、モノホンの右翼だった。柔道有段者でもある。
先生は一度だけ、学習塾の生徒たちを連れて、伊勢神宮に参拝旅行を企画したことがあったそうだ。なぜ一度だけだったかは、この後解る。

お宮に到着すると、先生は伊勢神宮の由来を生徒たちに語り、日本の成り立ち、大和魂を説き、生徒たちに参拝を促した。少年少女たちが頭を下げて参拝する中、一人だけ、頭を下げずにじっとお宮をにらんでいる少年が居た。
先生が「何をしている、ちゃんとお参りしないか」と叱ったところ、少年は
「できません。僕は在日朝鮮人です」と答えた。
先生はどうしたか。
その場で、その生徒に頭を下げ
「私の考えが至らなかった、申し訳ない」
と陳謝した。
大の大人が、子供に、それも自分の教え子に、他の生徒たちが見ている前で、だぞ。

このエピソードこそが、私にとって、本物の大和魂の見本だ。
先生は、誇り高い人だった。だからこそ、他の人の誇りを傷つけてしまった己の至らなさに恥じ入ったのだろう。

お前らプチ右翼に言いたい。
こういう志の高さが、お前らの心にあるのか、と。

自分の誇りを傷つけられたら、怒るのは当然だろう。
だが、その怒りの方向は、どっちに向けるんだ。
今回の昭和天皇の発言に誇りを傷つけられたなら、その怒りは昭和天皇の見識に向けられるべきだろう。なんで資料が捏造だとか、そういう方向に向くんだ。だいたい、捏造だと主張するなら、ちゃんと資料を調査しろ。少なくとも、報道した日本経済新聞は日記の真偽をそれなりに下調べしてから報道しているぞ。永田メールとは違うんだ。

私はネット表現が好きだし、可能性も感じている。
なのに、この問題に関しては、あまりに幼稚で、低レベルな発言しかないのにウンザリして、こういう発言を書いたんです。


ついでに

私の昭和天皇感を言えば、あの激動の20世紀の国際情勢の中で、相当に「できる」政治家の一人であったと思っている。かなり高い見識をお持ちだったし、判断力・状況分析も冷静だし、頭の回転もお見事だ。一国の王として、有能な君主であったと言っていいと思う。
失点を言えば、日中戦争(太平洋戦争ではない)の拡大を防げなかったことかな。
せめて満州事変の折に「石原は議会・内閣の承認無く軍を動かしている。これは私の統帥権を侵すものである」と<不快感>を示してくれれば、その後の流れも少しは変わってたんじゃないかと思う。
だからと言って、世界が巻き込まれた戦争を回避(タイ王国のように)できたかと言えば、そりゃ無理だったんだろう…今となってはピンとこないが、あの当時の政治家のテロへの恐怖は相当なものだったようだ。軍隊を政治家がコントロールできない状況に陥ってしまった段階で、後戻りは無理だったろう。軍隊の暴走を後押ししたのは世論の影響が大きいんだよな…決して、他人事じゃないぞ、これは。


Date : 2006-7-24 18:53:00
Subject : 日本男児として一言言いたい(再書き込み)
Article : 過去ログが何故か消えてしまっていて、2006年7月24日(月) の「先日の書き込みで」云々の意味が不明になっちゃいましたな。

改めて書き直すのもなんですが、22日に、ちょっと最近のネット発言の程度の低さについて懸念を書いたんです。
事は、先日の富田元宮内庁長官の残した、昭和天皇の発言メモ。
このメモの存在自体、第一級資料で、今後の日本近代史の研究には重要な文書となるでしょう。
そこに、昭和天皇が靖国神社の参拝問題に触れて、A級戦犯の合祀に不快感を示された発言があったという件についてです。
今までにも傍証はあり、昭和天皇の意見として予想されていた事が裏付けられた、と言える証拠なのですが、これについて、ネットで識者の意見を調べてみようと思って、いくつかのサイトを覗いてみたんですが、これががっかりする様なプチ右翼の世迷言ばっかり。

曰く、「TVで見たけど、別の紙でメモが貼り付けてあったじゃないか。だから捏造だ」
いや、日記にスクラップするなんて、普通やるだろう。

曰く「20年経過しているというのに、紙やインクが褪色していない。だから最近捏造されたんだ」
いや、遺族が大事に保管してくれていたってことだろ、そりゃ。

曰く「陛下が最後に参拝したのは1975年で、合祀は1978年。合祀前から参拝してないんだから、メモの記述は間違っている、捏造だ」
いや、昭和天皇は毎年靖国神社に参拝してたわけでもないし(戦後は7?8回)、合祀された後は一回も参拝しに行って無い。ちなみに、一方で日本武道館で毎年8月15日に行われる戦没者慰霊祭への出席は欠かしていない。

曰く「メモ中『私』とあるけど、陛下を指しているのじゃなく、侍従長を指してるんだ」
あーはいはい。

てめぇらプチ右翼、志しが低すぎ!
それでも日本国民か!

まだしも、この昭和天皇の発言に対して
「昭和天皇はそう言うけど、俺は靖国に戦犯全員を英霊として祭る方が良いと信じる。それを諸外国に認めさせるのが大和民族の誇りの示し方だ!」
ぐらいの意気をぶち上げた方がかえって清々しい。膝を突き合わせて議論しようかって気になる。
だいたい、権威者が発言したからって、自分の信じていた意見がグラグラ揺らぐなんて、性根が座ってない事の露呈だ。

私の恩師である私塾の校長は、國學院大學の神道科を修められている、モノホンの右翼だった。柔道有段者でもある。
先生は一度だけ、学習塾の生徒たちを連れて、伊勢神宮に参拝旅行を企画したことがあったそうだ。なぜ一度だけだったかは、この後解る。

お宮に到着すると、先生は伊勢神宮の由来を生徒たちに語り、日本の成り立ち、大和魂を説き、生徒たちに参拝を促した。少年少女たちが頭を下げて参拝する中、一人だけ、頭を下げずにじっとお宮をにらんでいる少年が居た。
先生が「何をしている、ちゃんとお参りしないか」と叱ったところ、少年は
「できません。僕は在日朝鮮人です」と答えた。
先生はどうしたか。
その場で、その生徒に頭を下げ
「私の考えが至らなかった、申し訳ない」
と陳謝した。
大の大人が、子供に、それも自分の教え子に、他の生徒たちが見ている前で、だぞ。

このエピソードこそが、私にとって、本物の大和魂の見本だ。
先生は、誇り高い人だった。だからこそ、他の人の誇りを傷つけてしまった己の至らなさに恥じ入ったのだろう。

お前らプチ右翼に言いたい。
こういう志の高さが、お前らの心にあるのか、と。

自分の誇りを傷つけられたら、怒るのは当然だろう。
だが、その怒りの方向は、どっちに向けるんだ。
今回の昭和天皇の発言に誇りを傷つけられたなら、その怒りは昭和天皇の見識に向けられるべきだろう。なんで資料が捏造だとか、そういう方向に向くんだ。だいたい、捏造だと主張するなら、ちゃんと資料を調査しろ。少なくとも、報道した日本経済新聞は日記の真偽をそれなりに下調べしてから報道しているぞ。永田メールとは違うんだ。

私はネット表現が好きだし、可能性も感じている。
なのに、この問題に関しては、あまりに幼稚で、低レベルな発言しかないのにウンザリして、こういう発言を書いたんです。


ついでに

私の昭和天皇感を言えば、あの激動の20世紀の国際情勢の中で、相当に「できる」政治家の一人であったと思っている。かなり高い見識をお持ちだったし、判断力・状況分析も冷静だし、頭の回転もお見事だ。一国の王として、有能な君主であったと言っていいと思う。
失点を言えば、日中戦争(太平洋戦争ではない)の拡大を防げなかったことかな。
せめて満州事変の折に「石原は議会・内閣の承認無く軍を動かしている。これは私の統帥権を侵すものである」と<不快感>を示してくれれば、その後の流れも少しは変わってたんじゃないかと思う。
(どうして天皇が自分で采配振るって戦争をさせないようにしなかった!って言う人が今でも時々居るけど、当時だって日本は、ちゃんと普通選挙があり、政党があり、議会があり、内閣がある民主主義国家だったんだ。天皇の独裁国家だったわけじゃねぇ)
だからと言って、世界が巻き込まれた戦争を回避(タイ王国のように)できたかと言えば、そりゃ無理だったんだろう…今となってはピンとこないが、あの当時の政治家のテロへの恐怖は相当なものだったようだ。軍隊を政治家がコントロールできない状況に陥ってしまった段階で、後戻りは無理だったろう。軍隊の暴走を後押ししたのは世論の影響が大きいんだよな…決して、他人事じゃないぞ、これは。


Date : 2006-8-5 23:09:01
Subject :
Article : XLEFLEXさんと、映画の日に一本見てきました。
XLEFLEXさんは、この映画、すでに4回見ているという…彼が気に入るとは、よっぽ
どへんてこか、よっぽど良い映画なんだろうと思って期待していました―――結
果は、後者でしたが。

【映画】「時をかける少女」(2006年 日本) 監督:細田守

久々に、「高校生」が主役の話を見た気がします。究極超人あ〜る以来かもな。

Yahooの映画レビューで、バックトゥザフューチャーを抜いて一位になったのも、
組織票って訳じゃなく、実力と言っていいでしょう。

ストーリーは、原作小説とも、原田知代の映画とも違う、オリジナルストーリー
です。主人公の少女の叔母が、どうやら原作小説のヒロインだった芳山和子らし
いという裏設定はあるようですが…

シナリオはかなり良く練られていて、なかなか良質のジュブナイルSFになってい
ます。
恋愛ものとしても、プラトニックな歯痒さに満ちた良い話です。
青春映画としては―――僕は、満点あげても良い

キャラクターデザインは、エヴァンゲリオンの貞本義行さんですが、やはり造形
が上手い。ケレン味も、嫌味も無い、健康的なキャラクターになっています。

一番感心したのは、背景の見事さ。
入道雲が、夏の風物詩として、作品中で重要なポイントになっているのですが、
画面に映った雲見るだけで泣けたのは初めてですヨ。

勿論、それらを高いレベルで纏め上げた監督の力量は、言うまでもありません。
名古屋だとゴールド劇場でしかやっていませんが、夏の間に見て欲しい一本です。
これ見ただけでも、今年の夏は悪くなかったな、と僕は言えます。

ところで、小説、映画、TV、漫画、総てを通じて「時かけ」では、決して変わら
ないポイントがあります。
ヒロインの少女が、物語中でタイムリープを繰り返す事で、人生で初めて自覚的
に一人の男の子を好きになる、という点です。
物語の初めでは、ヒロインの女の子は、全然恋愛に興味が無い―――と言うより、
恋愛を知らない無垢な(無知、と言った方がいい)状態です。それが物語の中で
変化する様が劇的な要素となるわけですが…この「最初の無垢な状態」ってのを
描くのは、なかなか難しい。現代では、生身の女優さんを使ってそれを表わそう
というのは、殆ど不可能なんじゃないか(観客の意識の問題だよなぁ、これは)。
今の時代に、「時をかける少女」が、アニメーションで描かれた、というのは、
必然的な理由だったんじゃないかなという気がします。

Date : 2006-9-5 17:26:42
Subject :
Article : 【映画】グエムル 漢江の怪物 監督:ポン・ジュノ

いやぁ、面白かったです。個人的にはかなり高得点な映画。
ただ、文句というか、戸惑いが無いわけじゃない。そういう意味で、不思議な読後感がある映画だった。

米軍施設から流された有毒廃液が原因で、漢江に突然変異した怪物(グエムル)が現れて人を襲う。一人娘を怪物に攫われた雑貨屋一家が、軍が漢江を緊急隔離する中、家族で娘を奪還しようと活動する―――というストーリー。1家族にポイントを置いたのがミソ。

娘の父親役のソン・ガンホさんは、今までに無い何じゃこりゃという頼りないおっさんを演じて違和感無い、どういう役作りなんだ、すげえな。個人的には叔母役のペ・ドゥナさんが好きですが、今回は最後の最後でおいしいトコを持っていった。つーか、ヒーローっぽいあの立ち去り方は香港マフィア映画か。
怪物に攫われる娘を演じたコ・アソンは、日本だったらアイドルが演じるのかもしれない役どころだけど、パッと見で可愛くないのに動いていると魅力的だった。

いや、しかし、冒頭の怪物が暴れまくるシーンでは、怪獣映画に慣れている私でもビックリして、大笑いした。あの身近な疾走感は、ちょっと類を見ない。
最初に書いた、文句というか、違和感についてだが―――見ている最中、話としては、これはギャグなのか、皮肉なのか、割と真剣なのか、監督の意図が掴めない事がおびただしく、しかもそれすらひょっとして監督の思う壺なんじゃないかと言う、妙なクスグリが各所にあった。
葬儀の席で泣き喚いている家族をTVカメラが映したり、ソン・ガンホが隔離病棟から逃げ出すてドアを開けたら、そこでは米軍スタッフがバーベキューパーティーやってたりとか、祖父のしっとりした説教を息子たちが居眠りして聞いてるとか、銃に弾が残ってなくてあっさりやられちゃう人とか…
ある意味、ことごとくお約束の裏をかかれている感じ。それなのに話の筋が通っているという構成。見終わった後に最初に感じたのは、「お約束って、馬鹿にしてたけど、素直な感動を得るには必要なもんだっただなぁ」という、『お約束事の再評価』でした。
この映画に散りばめられたギャグというかユーモアに感じた違和感は、「日本と韓国の文化の違いかなぁ」と最初思ったけど、こりゃ、多分、ポン・ジュノという監督さんの独特のセンスなんだろう。そういう意味でも、独特な作風だなぁ。

ところで、この映画と『パトレイバー』の「廃棄物13号」との相似点を挙げて「パクリ映画だ!」と自慢そうに言う人が居るけど、このレベルを「パクリ」なんて言われたら、創作活動は出来ませんな。「ゴジラ」は「原始怪獣あらわる」のパクリだし、「ロボコップ」は「エイトマン」のパクリだし、「燃えよドラゴン」は「007」のパクリだし、「乱」は「リア王」のパクリだし、「ロミオとジュリエット」は当時の実話ニュースのパクリだしな。影響受けたものを自家篭中にして、再構築した作品として世に出すのは、創作の基本姿勢の一つだって事を、もうちょっと知ってほしい。

Date : 2006-11-3 00:42:57
Subject : シェリー!おれはうたう!
Article : このところ、アジア社会がアツイからか、いろんな所で議論が活発だ。議論が盛んなのはいいんだけど、ふと不安なことがある。

ネットの書き込みや三文雑誌のコラムを読むと、どうも中国、韓国、北朝鮮を蔑視したり嫌悪感を露にしたりする人が多く見かける(一方、なぜか台湾の中華民国、インド、ベトナム、タイ、インドネシアに対してそういう態度をとる人は見かけない)。

でも、そんなふうに息巻いている人たちは、どれほどのモノを根拠に論じているんだろう?
実際、あちらで反日行動をしている人が、日本をどれくらい知っているかというと、学校の教科書と、ネットの評判だけで「知ってる気になっている」ってのが殆どだ。
それは、日本で反中、反韓、反朝鮮を叫んでる人たちも同じ。
戦後、とても仲が良くなったと言われるアメリカとだって、ハリウッド映画に出てくる日本を見れば、かなりイイカゲンな風説が広まっていることが分かるだろう。こちらとて、アメリカというと、マクドナルドでビッグマック3つとコーラ1リットルをかっくらって、通勤通学中は街角のヤク中(しかも黒んボ)にぶち殺されないようにホルスターに拳銃を入れて持ち歩き、ハイティーンの女の子はみんなボインボインであっぱらぱー、夜食はピザとチーズバーガーがこの世で一番のご馳走・・・というイメージでアメリカ見てないか?私は見てますw

ちなみに、私の姉の旦那さんは、中国の工場に長く付き合いがあり、現地の中国人の友達も多い。片言ながら中国語も話せる。僕の身近では一番中国通の人だ。
でも彼は、今の中国政府にかなり批判的で、「なめられないように日本も軍備を持て!」なんて事をよく言う。
それは彼の実体験に根ざしたところからの発言なのだろうから、軽んじるべきではないなと思うわけです。

「情報」ってのは、実態があるように見えて、ホントは「実」は無い。

こういう事を書いている僕も、中国人といえば、北大で同じ研究室だった王さんと趙さんしか知らない。韓国の留学生は、隣の研究室にいためちゃめちゃ陽気なにーちゃんだけだ。

そんな希薄な付き合いなのに、情報だけで妙に知ったかぶりするのは、危険なんじゃないか。
「サイレントマジョリティ」という言葉がある。発言はしないけど、良識を持った大多数の人たち、という意味だろう。
でも、ネットや雑誌で大声をあげる「騒がしい少数派」を見ていると、「サイレントマジョリティ」が、今、どれだけ居るのか、時々不安になる。
先日、TV番組上で 『世論調査は世論を誘導する事ができるので、行わないほうがいい』なんて発言する人が出ると、めちゃめちゃ不安になる(さすがに、その意見は「世論調査」で大多数の人に「却下」されたがw)

ちなみに、最近、真面目に腹が立ったのが、「週間プレイボーイ」に書かれた、日本が核兵器を持つべきかどうかという記事。
持つべきかどうかという議論そのものは、あるべきだろう(どんな議論でも不毛じゃない限りは盛んにやった方がいいのだ)。でも、その書き方に、筆者の浅はかな私意が入っているのが気にかかった。つまり、核兵器には巨額の予算もかかるし、国際的な非難も向けられる、という事を述べた後、『それでも断固として核兵器を持つと言い切る信念と意地を持った政治家が日本に居るだろうか』と続くのだ。おいおい、そりゃないぜ。核兵器持つことが信念に基づく立派な行為と書きたいのか? いや、これが筆者の名前が表記された記事なら文句は言わないが、コレが載ったページは無記名記事だ。
「核兵器を持たないし、持たせない!」という信念だって立派だし、そちらの方が国際的にも歴史的にも高い評価を受けることは普通に考えて分かるだろうに・・・「アメリカは銃を持つのが当たり前だから、日本人も旅行中に撃ち殺されないように、渡米前には銃の撃ち方のレクチャーを受けさせるべきだ!」と発言したら、どういう反応が返ってくるか察しがつくように。

アメリカ占領下の日本で、マッカーサーの幕僚の一人、ボナー・F・フェラーズ氏は、若い頃に日本人女性に家庭教師をしてもらい、日本の事情に通じていた。マッカーサーは彼の助言を大変参考にしたので、日本占領政策をスムーズに行うことが出来たし、日本にとっても、彼のお陰で救われた部分が大きい。これも、発端は家庭教師とその生徒という個人的な付き合いが元だ。

今後、日本―朝鮮半島―中国の力関係は、200年前に戻っていくだろう。
今後の日本にとって、中韓と付き合いをやめる、なんて、明治の福沢諭吉のような論は、不利益どころの話じゃない。それこそ一ぺんに三流国に転落するぞ(国際物流のメインルートから外れる、という事なんだから)。
必要なのは、中韓、そして、台湾、インド、タイ、ベトナム、インドネシア、シンガポール、ラオス、カンボジア、ネパール、ブータン、フィリピン、etc.etc・・・の人と、個人的なよしみを結ぶことだ。仕事でもいい、勉強でもいい、旅行や遊びでもいいし、恋愛でもいい。俺としちゃ、フィリピンパブで女の子に入れ込むおっちゃんも、アレだって国際交流の一つだ。日本が沈没する事になったら、その縁を伝ってフィリピンで結婚してもらえるかも知れないんだぞ。それで一家が無事に移住できるなら、素晴らしいじゃないか。

Date : 2006-12-5 01:22:27
Subject :
Article : 久々に更新してみる。

【映画】「パプリカ」 2006年日本
監督:今敏 原作:筒井康隆

原作小説は一応読んでいます。あんなのをどうやってまとめるのかなーと思ってたんだけど、かなり上手にまとめています。脚本家の腕も良いんだろうなぁと思ったら、脚本の水上氏は、僕が好きなTVアニメ「光と水のダフネ」とか「あさっての方向」でも脚本をやっている人でした。構成が上手いんだろうなぁ。
ちょっと筋を説明できない破天荒な展開を繰り返すストーリーなのは原作と同じですが、小説と違ってぼーっと見ることも許される映像作品で、視聴者を混乱させずに説明していく監督と脚本家の手腕は、かなりのものです。

声優の演技は、みなさんお見事の一言。さすがベテランぞろい。

この映画の一番の良点は、アニメーションと言う「虚像」で「現実」を描く「手法」の虚実を、フルに活かしきっているところです。今はCGで現実そっくりの映像も作れるけれど、視聴者の側からすると、どんな精巧な特撮CGであっても、現実と虚像を見分けられないって事はほぼありえない。一瞬現実と見間違えることは合っても、長時間、視聴者の脳を誤魔化す事は出来ない。やれるのかもしれないけれど、今の技術では相当難儀だろう。
しかし、アニメーションは、その境目を悠々と越えてしまう。
その点を上手く生かした秀作だと思う。

きっと、DVD買っちゃうと思う。しかし、マッドハウスは、夏の「時かけ」に続いて、今回も良い仕事をしている。
赤字決算が嘆かれたGONZOも、これぐらい上手い作品を作れば、大黒字だろうに。(ちなみに、私は「アギト」を見たけど、DVDは買わなかった。そんな悪い映画とも思ってないけど、DVDで買うほど魅了されなかった。残念。緒方さんのキャラデザは好きなのに。)

Date : 2006-12-9 05:07:10
Subject :
Article : 【映画】「父親たちの星条旗」 監督:クリント・イーストゥッド

仕事が一段楽したので、最終上映日に慌てて見てきた。

いろんなところで誉められているので、特筆する必要は無いだろうが、いい映画だった。ストイックな演出も冴えに冴えている。アカデミー賞3つ目とっても、驚かないね。

それにしても、いろんなものが撮れる人だなぁ>イーストゥッド。

当時アメリカ国内では厭戦気分が・・・と描かれているけど、戦費を集めるために広げるパーティーなんかを見てると、当時の日米の国力の差は凄いものが有るなぁ。

ところで、日米戦争はよく映画になるけど、日中戦争は日本じゃ映画にならないのかな。対米戦争は正当化できるけど、対中戦争は恥だと思ってるのか。個人的には「兵隊やくざ」みたいなアクション戦争映画でも良いじゃない、と思うんだが。中国人が見たらブチ怒るだろうけどw

Date : 2006-12-20 04:29:55
Subject :
Article : 【映画】「エコール(原題:INNOCENCE)」 監督:ルシール・アザリロヴィック

原題の方が解り易いけど、「エコール」って響きも悪くない。でも、これ、どんな意味なんだろう?

初っ端っから、少女たちの裸体が画面一杯なので、妙に気恥ずかしかったです。監督か、あるいはカメラマンが女性なんだろうなぁと思ってたら、案の定女性監督でした。感覚的には、サリー・マンの写真集「Immediate Family」を見た時のような、あんな感じ。男の視点だと、気恥ずかしくって、あるいは興味本位で、なかなかあんな風にまで肉薄できない。

見事なぐらい、男が画面上に出てこない作品でした。
1カットの長さが、けだるーい感じに長めですが、これはそういうのを嗜む映画でしょうから、それで良いんでしょうね。

ストーリーは、背景を説明するわけではなく、感じさせるだけに留めて、あとは想像してくれ、って感じになっています。原題の「INNOCENCE」のあやうさを、静かに観察している、女性ならではの冷徹さが見事です。

一度見たら、十分なぐらいに印象に残る映像でしょう。DVDが出たら買うだろうけど、封は開けないかもしれない、そんな映画でした。

Date : 2007-1-17 00:02:36
Subject : 2007年映画はじめ
Article : 2007年もよろしく!

【映画】『硫黄島からの手紙』

既にいろいろなところで誉められている映画なので、その辺はあえて繰り返すまでも無い。良い映画である。

しかし、ほんとにまあ、これがアメリカ人監督の映画か。実は見る前に結構意地悪に、「なんだなんだ言っても、イーストウッドのアメリカ人としての視点がどこかに滲み出ているに違いねえ」と、その辺のあら捜しをするつもりだった。が、結局、全然見つからない。あえて言えば、金かけてるなぁという見事なセットと爆発、色を落とした撮影が、今のハリウッド的感触が感じられる、というぐらいか。アメリカ民主主義的視点から戦時日本のメンタリティを弾劾する・・・という雰囲気が、微塵も感じられない。親米家の栗林中将も、厭戦気分の初等兵も、「天皇陛下万歳!」という時には、やはり大声上げて万歳しちゃうし、尊敬できる上官(バロン西)の訓告を聴かされる時には、きりっと敬礼するは、ああ、日本人だよなぁ、って感じ。

江川達也氏が「SPA!」のコラムでこの映画を「アメリカ的偽善のカタマリの映画」と評していたが、はあ、さいでっか。どうもこの人といい、SPA!の映画コラムは気に食わない。はっきり言えば、あの雑誌の編集方針が気に入らないんだけど。あ、「グラビアン魂」だけは愛読してます。

まあ、日本兵の中でも主役が厭戦派だったり、投降する日本兵がいたり、という点が気にいらない人たちも、居るんだろうな。
でも僕は、ウチのばーちゃんが言ってた「玉音放送を聞いたときに、最初に思ったのは、『やれやれ、じゃあ、今日からはゆっくりご飯を炊こうか』だった」という一言が、かなり多くの日本人の本音だったと思うんよ。「チクショウ、負けた!」じゃなく「負けか・・・はあ、やれやれ」という、疲労困憊した開放感。あ、話が映画から逸れたな。

欲を言うと、飢えと乾きに苦しむ描写がさらにコテコテにあったら、とは思うが・・・実際にこの戦場から帰ってきた帰還兵のおじいちゃんたちが「あの映画は、結構よくできてたね」と言うだけあって、あの場所のリアリティもなかなかのものなんでしょう。実際に戦場に言った経験が無いから、僕には比較できないけれど。

Date : 2007-3-16 19:28:38
Subject :
Article : この3ヶ月間にも色々見てたはずだけど、更新サボってたら忘れた。「ラッキーナンバーセブン」は覚えてるなぁ。しゃべらない変なチンピラが妙に頭に残る。

【映画】「ゴーストライダー」 主演:ニコラス・ケイジ

スーパーマンがポシャったと思ったら、これか!
いや、これなら、スーパーマンを振り切っても出演してもらってよかった!と思える出来の良さ。ここ数年、アメコミの映画化は、どんどんこなれてきてますなぁ。
血みどろもなく、欝にもならず、不快感もなく、しかもワクワクさせてくれるストーリーテーリングは、流石ハリウッド流。お約束で固められたような話でも、名人が作れば良い出来になる、という事か。

多分、石ノ森章太郎の「仮面ライダー」に影響されて描かれたと思われる原作漫画ですが、ある意味、よき「ライダー魂」を受け継いでるような気がする。ライダー世代の僕にとっては、グッと来るシーンが多い。特に、1号ライダーと2号ライダーが平原を疾走する絵にはシビレタよ!

1号ライダーだけじゃなく、サブキャラがなかなか好感触だ。みんな、割とキャラが立っている。最初に死んじゃう親父さんのナイスガイぶりとか、ヒロインはオッパイだけだけど嫌なキャラじゃないし、親友のマックとか(死ぬけど)、ケイジを取り調べる刑事二人も、頑固者だけど嫌な感じを受けない、その辺のキャラの抑え方が上手い。

期待はしてないけど、「ゴーストライダー2」が制作されたら嬉しい。次は、藤岡弘をぜひゲストに!

Date : 2007-4-16 01:17:26
Subject :
Article : 【映画】「秒速5センチメートル」 監督:新海誠

もう説明の必要が無い映画作家新海誠さんの新作。
今回は、いつものSF調はほとんど無し。しかし、やはり上手い。

第1話で、雪のために遅れる列車内でジリジリ待つ間の不安感。あれって、僕の少年時代にはよく分かる心理だけれど、ひょっとしたらケータイ世代の人達にはわからなくなるかもしれない。10円玉握って(テレカも無かった)近所の公衆電話で女の子の家に電話してた自分の高校時代を思い出す(あれ、家のお父さんとかお母さんとかに電話受けられるのが恥ずかしいんだよね)。
2話目。ロケットの発射があのタイミングで出てくる、演出の上手さは舌を巻く。
3話目。事前にネタばれ見ちゃっていて、鬱なラストだと脅かされていたからかもしれないけど、結構納得できる締めくくりだった。っつうか、自分にも経験があるからかもしれない、ああいうの。

「ほしのこえ」から3本、常に新海さんのドラマでは、「どこか遠くにいってしまった少女」と「ずっと遠くを見ている少年」が登場する。いや、その二人のドラマだと言ってもいい。少年が、少女が居るであろう「ここでないどこかへ」手を伸ばそうとしているのと対照的に、遠くに去った少女は現実的に自分の足元を確かめているのも、いつも同じ。
同じだというのがワンパターンだと非難しているのではない。その逆で、同じように話を語る仕事に就く身として、その繰り返しがとても羨ましい。きっとこの人は、同じモチーフを一生繰り返し語っても飽きる事が無く、飽きさせることも無いのだろう。ひょっとして、新海さん自身が、こういう経験をしてきた人なのかもしれない。
僕も、劇中の少年と同じような経験をした記憶を持っており、その点では、少年時代を思い出して、瘡蓋が疼く。貴重な追体験をさせてもらっているわけだ。これからの作品でも、ぜひ、それを感じさせてもらいたいです。

Date : 2007-4-17 02:23:28
Subject :
Article : こないだ新海誠さんの新作を見てから、ちょっと叙情的になっている。(と言いつつ、今日はXLEFLEXさんと「ドラゴンタイガーゲート龍虎門」なぞを見に行ったのだが(^^)

叙情的になると、常に見たくなる一作が、永遠の名作『ある日どこかで(Somewhere in Time)』である。

この作品だけなのか、監督のジャノウ・シュワークの演出はすごく巧い。
そして、脚本のリチャード・マシスンも。まあ、マシスンはいつも巧いけど。

そして、この映画の中でも、私が、古今東西で最も美しいと思った出会いの台詞が、これだ!

"Is it You?"
"Yes"

日本語で言うなら

「あなたなのね?」
「ええ」

でしょうね。

えー、こんな短い一言だけかよー、と言われるかもしれませんが、これだけで十分なんですよ。
あ、見てたら目に汗が…(*T_T*)

Date : 2007-4-20 04:33:26
Subject : 祖父永眠
Article : 平成19年4月20日午前2時半から3時10分、祖父・関戸利彦永眠。
満93歳であり、呆けも無く苦痛な闘病も無く、まあ、当人も満足な生涯であったろう。

こんな時に限って、星占いは最高である。

Date : 2007-5-8 18:51:19
Subject :
Article : 先日、祖父が亡くなったのだが、最後までちゃんとした人であった。
2週間ほど容態が悪かったので、こちらも心構えをする準備期間があり、その点でも助かった。しかも、私と兄が、1週間ぶりに挨拶に行った夜、金曜日に亡くなり、葬儀などは会社の仕事に支障が無かった。葬儀の参列者が口々に「あの人らしい」と言うのも、肯ける。

ちなみに、そんな事情で私も先月は長期の出張や打ち合わせは避けていたのだが、
「祖父の容態が心配なので・・・」と電話で話すと、相手さんが
「ほう、修正パッチが必要になるかも?」
って、そりゃアンタ、祖父じゃなくソフトやがな(私の仕事はゲーム開発)。

【映画】「ブラッド・ダイアモンド」

久々に、ディカプリオにドップリ漬かりました。が、彼だけの映画ではなく、ジャイモン・フンスーはじめ、全キャラが相当な高レベル。演出も、シナリオも、もちろん上手い。長尺の映画なのに、のんびりする暇の無い展開で一気に畳み込み、おかげで途中にトイレに行けなくて困った。

『ホテル・ルワンダ』でも感じたけど、アフリカって、良い面でも悪い面でも、熱気に満ちてるよなぁ。この映画だって、かなり悲惨な状況を描いてるのに、逞しさを感じる。

とにかく、脚本の上手さには唸りました。主人公メンバー3人のそれぞれの動機付け、各人の役割分担が明確で、互いに、相手を信用しようがしまいが、協力し合う必要がある所など。紅一点のジェニファー・コネリー演じる記者が、傍観者役であるのに、邪魔者じゃなく、逆に、最もタフで、最も役に立つというシニカルな部分が良い。
あと、気に入ったのは、ディカプリを演じる傭兵崩れの密輸業者のクールな殺しっぷり。兵士を撃ち倒した後、とどめに1発ずつぶち込み、銃を持っていたら少年兵でも迷わず殺す描写がサラリと(でもチクリ、と)描かれていて、そんなところにも監督の演出の上手さを感じました。

でも、なんつっても、ジャイモン・フンスー演じるお父さんと、少年兵にされた息子(この子役、なんとコレがデビュー作!)だよなぁ。

Date : 2007-6-6 22:59:15
Subject :
Article : ここんとこ、見てきた映画の事を書いてなかったんで、短く。

【映画】「リーピング」

B級映画を期待して見に行って、大いに期待にこたえてくれた、うれしい作品。傑作!ということもないし、心に残る作品でもないけど、こういう映画って、結構愛されると思う。
意外なほどキャスティングが良く、1シーンにしか出ないような通行人さえも、ぴったりと役にハマっている。このキャスティング担当者は、並々ならぬ。
もちろん、キャスティングの最も優れた点は、キーマンである美少女アナソフィア・ロブちゃんにある事は、言うまでもない!

【映画】「スパイダーマン3」

このシリーズはとにかく1が大好きな僕ですが、今回も十分に楽しみました。でも、サンドマンの終わり方が、ちょっとしっくりこない。
「4」を作るとしたら、キャストは総入れ替えなんでしょうなぁ。

【映画】「かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート 龍虎門」

久々に、これが香港アクション映画だー!という勢いのあるものを見た。でも、あの前髪はどうにかしようよ、兄ちゃん。

【小説】「奇術師」クリストファー プリースト著

2年前に買って積んであったものを、映画「プレステージ」の開演前に、と、大急ぎで読んだ。
手品ファンの目から見ても、なかなか見事にマジシャンの心理を描写してると思った。
で、これを2年間も積んで置いたのは、物語の前半部分がかったるいからだ。我慢して読んでいって、途中から盛り上がるかなーと期待してたら、結局、最後までそのペースだったので拍子抜け。
これ、ホントにそんなに面白いの小説かなぁ?絶賛している人も多いので、波長が合う合わないってのがあるのか。世界幻想文学大賞も受賞しているので、多くの人が認めているということなんだろうけど。
どうも、僕としては面白みを見つけられない小説でした。映画には期待している。

Date : 2007-6-25 02:13:59
Subject :
Article : 今日はSSPのスタジオ活動が休みなので、映画見てきた。

【映画】『アポカリプト』 監督:メル・ギブソン

すっかり、マニアックな歴史劇の名監督になってしまった感のあるメル・ギブソンさん。今回も、めちゃめちゃ渋いところを突いてますな。
舞台は中世南米なんだろうけど、あちらの美女は、日本人好みの顔立ちなのが、素直に良いです。
残酷描写が・・・という評を聞いてて、身構えてたけど、それはそれほどでもなかった。夕食時に茶の間で放映してても、特に気にならないレベルじゃない?


『プレステージ』

こないだ、原作小説を読んでおいたもの。監督が「メメント」の人だし、デビッド・カッパーフィールドが監修についていると聞いては、見に行かないとね。
いろんな点が原作と異なっているけれど、個人的意見で言えば、小説よりもまとまりのいいストーリーになってたと思う。脚本家さん、お見事。なお、ラストのオチは、小説も映画も同じ。それはいいんだけど、マジックの映し方が良くない。舞台装置などは、なかなか良く当時のものを再現していると思うのだけど。カット割りやアングルが酷くて、どんな現象が起きているのか、はっきりしないままストーリーが進む。この点、まるでカッパーフィールド監修とは思えない。監修、ってのは、単なる宣伝文句で、実際にはほとんど口出ししてないか、口出ししても無視されたか、どっちかじゃないだろうか。

『ザ・シューター/極大射程』

これも、先に原作をざっと読んでいるんだけど、原作の良いところを全然活かしてないという、ある意味変な映画。でも、狙撃のプロを描いたアクション映画としては、なかなか良いです。いや、ホントの狙撃手がこうなのかは知らんけどね。秀作「山猫は眠らない」の次くらいにはオススメ。
キャスティングが良いのか、登場人物も混乱しない。

Date : 2007-7-3 15:45:28
Subject : This! is! SPARTA!
Article : 【映画】「300(スリー・ハンドレッド)」監督:ザック・スナイダー

スパルタ戦士の壮絶な生き様を描いた、フランク・ミラーのグラフィックノベルの映画化。評判を聞いて、前から見たかったものです。「アポカリプト」の次にコレとは、俺も濃いなぁ・・・

期待以上に、面白かったです。日本人にも馴染める、歌舞伎の「溜め」みたいな演出とか、動きよりも絵画的な構図を重視したカメラアングルとか。DVDは、即買いリスト入りです。

しかし、面白い映画だし、見てると脳内がアツくなるし、思わず勢いに乗ってしまいそうになりますが、作品中のメッセージを安易に受け取ると、結構ヤヴァい。「自由と民主主義のためなら、交渉よりも血と暴力で解決グッジョブ!」って感じで、そりゃ痛快だけど、現実には困った奴らだよなw

一緒に見に行ったXLEFLEXさんが、フランクミラーの原作本(日本語版)を買っていたので、読ませてもらいました。こちらも、迫力がある、見事なグラフィックのベル(マンガという感じじゃない)。アレで3千円なら、買いかな。きっと、映画上映中の、娘の期間を逃したら、二度と日本語版は入手できないでしょうし。

Date : 2007-7-23 16:53:55
Subject :
Article : 【映画】「屋根裏の散歩者」(2007年・日本) 主演:嘉門洋子

江戸川乱歩の短編「屋根裏の散歩者」が原作となっているけれど、屋根裏から覗き見る、というエッセンスだけを取り上げて、舞台もストーリーもオリジナル。乱歩らしいいかがわしさ満載なので、見ていて違和感は無い。

ストーリーは、嘉門洋子演じる美人編集者が、猟奇的な絵画を描く謎の画家の足跡を訪ねて、ある館に来るところから始まる。その館は、まあ、ど田舎の山奥にあって、バスも1日1本だけの陸の孤島。
で、まあ、画家の生前の活動を調べていくうちに、美人編集者が、この館の中で今も繰り広げられている猟奇犯罪に巻き込まれていく・・・という話。屋根裏を散歩するのが、犯人じゃなくって、被害者になるこの美人編集者の方なのが、なかなか良いアレンジ部分。

館の住人が、まあ、全員いかがわしい人物ばかりなのも、乱歩ですな。

喋りまくる洋館の主人、無口な霊媒師夫妻、病弱な青年、若くて陰のあるメイド、薄幸そうでエキセントリックな幼女・・・と、どっかで見たな、この取り合わせ。エロゲの1パターンと言っていいですな。メイドは夜はご奉仕してるし、緊縛された女が監禁されていたり、残念ながら、ロリペドはありません。

んで、最後はヒロインもとっ捕まって、あれやこれやされるわけです。お約束通り、緊縛されて(SM!SM!)、太股にデカい芋虫を這わされ(異種姦!異種姦!)、真っ赤なドレスを切り裂かれて黒いブラを丸出しに(おっぱい!おっぱい!)したりするわけです。

そして、ラストでは館が炎上。

まったく「それなんてエロゲ?」と突っ込みを待ってるような、期待を裏切らない脚本でした。90分程度の短い作品なので、中だるみも短く、まあ、飽きずに見ていられます。

Date : 2007-8-2 15:35:56
Subject : 8月ですもんね。
Article : 【映画】「夕凪の街、桜の国」

「夕凪の街」の原作の漫画は読んでるんですが、「桜の国」の方は初見。私、麻生久美子のファンであります。

ストーリーは、広島の被爆者の家族を3世代に渡って描いた、結構やるせない話。直接的に原爆の描写が出てこない(ストーリーも昭和33年から始まる)点が、「はだしのゲン」とは視点が異なる部分でしょうか。

前半の「夕凪の街」の方は、どうも作り物っぽいと言うか、台詞回しなども生々しくしていないようなのですが、これは演出意図なのかな?その辺の意図が解らず、単に下手な芝居に見えてしまうところがあって、ちょっと辛かったです。後半の「桜の国」の方は、現代的で、描写も台詞回しも不自然な点が無く、割と素直に見れました。

しかし、あの精悍な青年が50年後に堺正章になるのは、ちょっと無理が無いか?


Date : 2007-8-15 15:28:27
Subject : 平成19年、終戦記念日、お盆。
Article : 15日です、お盆です。
今年4月に亡くなった祖父が、今朝の夢の中に出てきました。
「あ、おじいちゃん、死んだのにご飯食べにきたんだ」
「みんな、大事無いかね?」
「ああ、元気だよ」
「こんなところに砂糖が置きっぱなしじゃ無いか、ちゃんとしまいなさい」
「はいはい、死んでもおじいちゃんは几帳面だねえ」
なんて会話をしました。

そして、15日は日本の終戦記念日でもあります(「敗戦記念日じゃないのか」という意見もありますが、日本の敗戦の公式記録は昭和20年9月2日。15日は終戦の勅書が示されたという日であると言うことで、終戦記念日、で良いんじゃないかと、最近は考えています)

祖父も、中国戦線に徴兵されて行っています。まだ対米戦争が始まる前なので、割とのんびりしてたそうです。ちなみに、砲兵部隊だったそうです。本人が言うには、毎日、ひたすら大砲をごろごろ転がして、あっちへ持っていけこっちに持っていけと動かすだけで、一発も撃ったことが無く復員したそうです。穏やかで几帳面な性格が見込まれたのか、馬の世話係を命じられ、とにかく馬が可愛くて、そればっかりやってたと言っていました。なお、祖父が復員したその後で、兵隊に取られて行った一族のものは、終戦まで戦地に残され、何人かは戻っていません。

12日に、NHKで水木しげるさん原作の「総員玉砕せよ!」をドラマ化した『鬼太郎が見た玉砕』が放映された。
いやぁ、主役を演じた香川照之さんが、ホントに水木しげる先生ご本人かと思うような快演!ホントそっくりだったなぁ、喋り方から、身体の動かし方から。(いや、水木先生を生で見たことがあるわけじゃないんですが)。

さて、毎年夏、この日に高校野球を見ながら、終戦の黙祷サイレンを聞くたびに、思うのです。

はたして、僕たちは戦争をやめられるのだろうか?

これは、今の十代の人たちには解ってもらえないかもしれませんが、僕らが10代の頃は米ソ冷戦の真っ只中で、ノストラダムスの大予言など、『核戦争=人類絶滅』という恐怖が身に染みていました。小学生の僕にとって、この世で最も恐ろしい代物は、核戦争だったのです。

「戦争を廃止しないと、人類が絶滅する」という恐怖は、とても身近でした。

戦争の廃止について、多くの人たちが、「無理だろう」と諦めています。
理想を叫ぶ人は「それでもやらねば!」と声を上げるけど、どうも最近、空疎になりがちですね。

今、姉や兄の子供たちを見るたびに、思います。
「この子らが戦争で死なないように、俺たちの世代は世の中を持っていけるだろうか?」

でも、僕は、ある程度楽観しています。
いまでも、パリ不戦条約は国際法上有効とされています。
日本がいち早く、「国際紛争を解決する手段としては、永久にこれ(戦争)を放棄する」と憲法に記したのは、後世から観たら評価される点になるんではないかと期待もしています。

「人類は、ずっと戦争を続けてきた。未来になっても、これが止められるとは思えない」と言う人も居ます。これ、なんとなく説得力がありそうな言葉ですが、実はそうでも無い。
社会常識なんて、割と容易く変わってしまうものです。

例えば、奴隷制。
人を奴隷として使役するという行為は、4千年以上の歴史がありました。そして、それは世界の常識でした。聖書にも、奴隷制反対!なんて言葉は一言もありません。
それが、18世紀末、ヨーロッパを中心に「人権」という考えが生まれ、それが影響力を持つにつれ、奴隷制は廃止されていきました。現在、世界中のどの国家においても、奴隷制を積極的に認めるような所はありません。

もう一つ例を挙げれば、男女差別。
男女差別なんて、奴隷制や戦争よりも、もっともっと、ずっと長い歴史を持った「常識」でした。社会的常識どころか、「生物学的常識」とさえ言ってしまっても良いかも知れません。
それが、この200年程度の短期間で、「男女差別は悪である」という認識に「常識」が変わりました。今、社会から尊敬される人間が、男女差別を是としているなんて事はありえません。

そりゃ、奴隷的な使役や、男女差別が、世の中から無くなっているわけではありません。実際、日本に住んでいても、自分の周りにだって、奴隷みたいにこき使われる労働者や、男女差別がまかり通る家庭なんて、いくらでも見ます。
でも、「それは悪いことだから、直さなきゃ」という意識は、皆が共通して持っています。

つまり、僕が言う「戦争廃止」っていう思想が「常識になる」というのは、そういう事なんです。

だいたい、「戦争」というものが現在のように「国家総力戦」になってしまったのは、つい最近のことです。
19世紀頭のナポレオン時代に、フランスで国民皆徴兵が行われて「国民軍」という考えが始まりました。それまでは、軍は、王(政府)が金を出して組織する、一機関でした(古代中国はどうなんだ?って考えると、これはまた難しいけど・・・)。
国際紛争の解決手段として、戦争で決着を決めると言う考えは、当時はまだ常識でした。負けたほうが、勝ったほうに、賠償金の名目で戦費を支払うわけです。つまり、勝てば儲かる。日本も、日清戦争では賠償金で儲かっています(日露戦争でも、賠償金は無いけど、領土とかで黒字になっている)。
19世紀に、国民軍同士の戦争が繰り返されるようになり、どんどん大規模になります。
そして、第1次大戦で、国民軍と国民軍が、がっぷりと組んで徹底的に争うまでになりました。国家総力戦です。
国家総力戦ですから、負けた方は、すっからかんになり、賠償金も払えません。
また、領土を貰うと言っても、負けた方は社会インフラを徹底的に破壊された状態ですから、その復興のほうに金がかかり、儲けにならない。
こうなると、戦争は、国際紛争の解決手段としては役に立たなくなりました。勝敗に関わらず、儲からないからです。戦争を行うと言うことは、巨額の出費を負債として抱えるだけになります。国としては赤字だらけです。アメリカぐらいに金があるところでも、大変です。

普通に損得勘定ができる政治家なら、「戦争は割に合わないので、国際紛争は交渉でまとめよう」と言いたくなる時代になっているのです。
そう考えると、しゃくだけど、北朝鮮をアメリカが有無を言わせず戦争で叩くなんて真似をしないで、6カ国会議、または米朝二国間会議で纏めようとしていると言う現状は、ごく常識的な道だと言えるんでしょう。

つまり、人類は、もう「国際紛争を解決するために戦争をする」という時代を過ぎてしまっているのです。そして、一度過ぎてしまえば、その道は引き返せません。後は、これが「常識」になって固まるまでです。

だから、この時期を逃がさず、日本が他国に先駆けて「戦争廃止」を国是として宣言するのは、後から日本の威信を高めるチャンスだと思うのです。どうせ、いずれ、それが常識となる時代が来るのだから、ここでイイ顔見せておくってのは、アリです。よっ、千両役者!

この300年あまり、思想発信の中心は、ほとんどヨーロッパ・アメリカでした。
20世紀にアジアから発信された世界的思想と言ったら、どうでしょう、ガンジーの、非暴力抵抗運動ぐらいじゃないかと言う気がします。
ここで、「戦争は悪政である」という思想を日本が発信して、世界に広めるなら、それは、後世、フランス革命の「人権宣言」に匹敵する偉業として、教科書に残るでしょう。他所の国に行っても「俺、日本から来ました」と言えば「おお、あの戦争廃止宣言で有名な」と尊敬してもらえるような。


非核三原則も、憲法に文言として入れるべきだと思います。
核兵器なんて、しょせん実戦では使えない兵器であり、実際は政治的道具です。
そして、核兵器を所持しても日本はパッシングされることはあっても尊敬されることはありません。
それよりも、日本は実際に核兵器を落とされた事がある経験者です。この点を、もっと活用しなきゃいかん。国際的には「唯一の被爆国である」というカードは、実に発言力を増す、有効なカードです。そうでなきゃ、一地方都市の市長程度が、国連などの国際会議の席上で発言する機会があるなんて、考えられますか。
日本が「核兵器を使用禁止にしよう」と言えば、その言葉には、他国に無い重みがあるのですよ。
核兵器を持ったら、この有効なカードは使えなくなります。
それに、だいたい、核兵器は国防兵器にはなりません。自国の領土内で爆発させるなんてナンセンスですし、他国への報復攻撃用となれば、それは現時点でも憲法違反です。


世界にこの「常識」を広めていくために、必要なことは、この3つかなぁと思います。

・交渉力(外交力)
・国防力
・海外飛雄

交渉力は、言うまでも無いですね。
有能な一外交官は、100万人の軍隊に勝ります。
「私の武器は言葉だが―――それは、火薬より強力で、危険だ」

国防力は、まあ、「戦争廃止」が常識になっていけば段階的に縮小されるのでしょうが、少なくとも今は持ってた方がいい。
ひ弱な青瓢箪がヤクザに絡まれて「ぼ、暴力反対!」と叫ぶよりも、柔道・空手の有段者が落ち着いた声で「まあまあ、そうとんがらないで、落ち着いて話でもしましょう」と言う方が、説得力があるでしょうし、言う方も落ち着いて話が出来る。

海外飛雄ってのは、日本国民はどんどん国外に出て行って働いて、もっと頭良く、逞しく、人付き合い良くなって、世界の人から尊敬されなきゃ、と言うこと。
国と国の付き合いで、世界常識は動きません。「
常識」と言うのは、一人の人の心の中にあるのですから、「人付き合い」ってのが一番重要です。
我々だって、会った事の無い総理大臣に「若者はもっと働け」と言われても心は動きませんが、身近な友人、恋人、家族から「頑張って働こうぜ」と言われたらヤル気になるように。
今、日本の人口は1億2千万人。ところが、国土面積と農業生産力から考えると、3千〜6千万人が適当なんです。ならば、6千万〜9千万人の日本人は、海外に出て行って、活動すべきです。渡航費用も安くして、労働ビザの発給を他国に働きかけて、どんどん外国へ。華僑ならぬ「和僑」ですね。私自身、他国で働いてみたい。タイ国とか、憧れるんですが。



まあ、日本が「戦争廃止」を宣言しても、それが世界常識になるまでには、ある程度の時間と道のりが必要でしょう。フランスだって、「人権宣言」をしてから、それが世界常識になるまで、あの国の中でも人権無視の恐怖政治が行われたり、社会主義革命でテロがあったり、革命を起こそうとして潰されたり、200年ぐらいの間、いろいろな道程を経ているわけです。
日本が「戦争廃止」を宣言したのが、1946年。それから、まだ62年。あと140年ぐらいはかかる事業でしょう。
焦らず、我慢強く、のんびりやっていきましょう。

Date : 2007-9-10 04:10:37
Subject :
Article : 粉溜を切除した傷口が、開いてきた。しっかり縫ってよ、村上クリニックさん。

東京出張帰りで体力落ちてます。

【映画】「人が人を愛することのどうしようもなさ」 監督:石井隆 主演:喜多嶋舞

喜多嶋舞の心体張った熱演(怪演)が、怒涛の迫力。ただし、ラストの方では、ストーリーを収束されるために、演出面を含めてちょっと失速気味になるのが残念。

同監督の前作、杉本彩主演の「花と蛇」シリーズも良い映画だったけど、今回も割りと当たり。

Date : 2007-10-23 19:34:45
Subject :
Article : 【映画】「ローグアサシン」 主演:ジェット・リー&ジェイソン・ステイサム

相棒を殺された刑事と、その相棒を殺した伝説の殺し屋ローグ。
3年ぶりに姿を現したローグは、日本ヤクザと中国マフィアの抗争を影でたき付ける。その理由は・・・・・
と、ストーリーはなかなかよろしい。クライマックスで明かされるローグの正体・目的も見事な構成とタイミングだ。
問題は、演出の見づらさだなぁ。スピード感があるのは良いけど、構図とカット割が悪いので、画面に映っているキャラが何をやっているのか解らない。こうしてみると、普通の監督って、その辺ちゃんと掴んでるんだなぁ。

期待していたアクション面は、カット割りの悪さで盛り上がりに欠けた。その辺も残念。
俳優は、皆、結構良い仕事をしていた。個人的には、ジョン・ローンが往年のスマートな悪役ッぷりを出してて嬉しかった。007の悪役に抜擢されないかなぁ。

【映画】「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」

言わずと知れたアメコミ人気作の映画化。

面白かったんだけど、ワケの解らんカット(クレーン車で何かしようとする岩石人間)が有ったのは、なんじゃありゃ?

他にも2つぐらい見に行ったはずなんだけど、忘れた。「ヱヴァンゲリオン」と「劇場版アクエリオン」は良かった。アクエリオンは、これで安心してOVA版のDVDが買える。

あ、思い出した、タランティーノ&ロドリゲスの「in グラインドハウス」二本立てだ。通りで思い出せないはずだ。
これについては、思い出せなかったぐらいが丁度良い。劇場で飲み食いするポップコーンとコーラと同じで、その場を愉しませて、後に何も残さないのが良いんだよ。良くも悪くも、そういうコンセプトどおり。ゲラゲラ笑った。

Date : 2007-10-30 00:37:44
Subject :
Article : 【映画】「仮面ライダー THE NEXT」 監督:田崎竜太 アクション監督:横山誠

B級映画好きの友人Sさんと見に行きました。

国民的アイドル「チハル」(松山ではないがのが残念)の歌を聴くと、殺されると言う怪奇な噂が街に流れる。チハルの親友だった少女・菊間は、連絡を絶ったチハルの行方を捜す。その事件の裏にはショッカーの陰謀が隠されており・・・・・・というストーリー。
その菊間の担任教師なのが、本郷猛。そんで、チハルの兄が、風見志郎という設定。一文字隼人は前回以上にスカした遊び人になっていて、今回は本郷がピンチの時に駆けつけてくれるお助けマンに徹している。

エピソード毎の繋がりが全然無いまま話が展開する井上敏樹の脚本は相変わらず酷い出来だが、ケレン味たっぷりの演出のおかげで、飽きずに見ていられるのがありがたい。監督もその辺心得ているのか、スカした一文字の台詞をことごとくギャグ方面に滑らせるという見事な演出で、脚本の人物造詣の魅力の無さを上手くフォローしている(「オマエ友達居ないじゃん」とか、さいこー)。

アクション部分は、いつもながら良い仕事をしている。特に、「ここがキメ!」という場面では「そうそう、これが見たかったんだよ」とグッと拳を握る『絵』を見せてくれるので、評価高い。惜しむらくは1号、2号の登場に比べて、最後にドドンと登場するV3の場面が、ちょっと絵的に盛り上がらないのが個人的には残念。

こういう歌舞伎的なキメのアクション映画は日本のお家芸だなぁと思う。この点の演出技術の継承という点だけでも、このシリーズは作り続けていって欲しいものである。

次は、ぜひ『ライダーマン』を!!

Date : 2007-11-20 00:36:09
Subject :
Article : 【映画】「バイオハザード3」 主演:ミラ・ジョゴビッチ

 ミラ姐さん大活躍のこのシリーズも3作目か。1作目は、期待以上に出来が良かったが、続けていくとこちらの期待の目も肥えるので、なかなか評価は渋い。でもまあ、予想通りの出来ではあり、楽しむことは出来ました。ミラ姐さんの勇姿を拝めるだけでも、十分と言うべきか。

【映画】『ゾンビーノ』 監督 : アンドリュー・カリー

ゾンビ映画だという事以外、なんの予備知識もなしに見に行きました。
いやもう、近年稀に見る傑作。
バイオ3での不完全燃焼感が、一気に吹っ飛んだ。まさに予想の斜め上を行かれる快感。

何気に、音楽がいいのです、この映画。往年のトム&ジェリーを思い出させる。

Date : 2007-12-10 18:43:23
Subject :
Article : いろいろ映画を見ているのだが、メモ程度に。


【映画】「FLY BOYS」

第一次ヨーロッパ大戦の航空戦を描いた戦記もの。アメリカ義勇軍の活躍がメイン。

これだけ複葉機が出てくる映画は少ないだろうな。戦前の巨額映画「地獄の天使」では実機を飛ばしてたけど、さすがに今はCGだろう。でも監督自身が飛行機野郎(アクロバット飛行のパイロットらしい)な為、破綻の無い良い絵が撮れている。『エリア88』とか好きなヤツは見に行け。当時の航空機の浮遊感は、特に注目すべき。

ストーリーは定番だが、押さえる所はちゃんと押さえて見せてくれるし、うだうだとした長ったらしい展開にしないのも気持ちが良い。ラストの空戦では伏線もちゃんと回収するし。

問題は、みんな同じ航空帽を被っている所為で、味方の誰が撃墜されているのかが、見た目に解り難いこと。良く見ると、機体に描かれたマークで判別できるんだけど・・・この点は、ウソをついても、ヘルメットを5色にして各人カラーリングを変えるとか(ゴレンジャー方式)して欲しかったな。


【映画】「魔境伝説エクスクロス」

お色気→ホラー→アクション→バカと、コロコロ変化する様が見ていて飽きない。
こういうプログラムピクチャーがどんどん出てくれれば、日本映画も復調してるなぁと実感できます。
深作監督、応援してます!個人的に。


【映画】「マザーテレサ メモリアル」

マザーテレサが亡くなって、10年目と言うことで生前に纏められたドキュメンタリー映画を再公開、と言うことらしい。
いろいろと書き連ねたいが、特に印象に残った点。
・貧民が死に行く場所と言うのに、妙に雰囲気が明るい施設の様子
・何のための活動?と問われた時のマザーテレサの答え(即答)「イエスの為です」
・シスターたちのシンプルな行動ぶり(戦場に乗り込んでいって「明日、休戦してください」と祈るとか)
今度また続けて感想書きます。

【映画】「トンマッコルへようこそ」

WowWowでやってたのを見ました。
朝鮮戦争の真っ只中、地図にも無い村「トンマッコル(子供のような)」に迷い込んだ北と南の両兵士たち。銃器も知らない村人たちは、力で脅してもピンとこない人たちで・・・というシチュエーションコメディ風なドラマ。いや、良い映画だった。
緊張と弛緩のタイミングが抜群。
ラストじゃ泣きそうになったよ。
韓国映画は、いろいろバラエティがある。日本映画も、これぐらいに復調していきたいですな。

Date : 2007-12-18 17:41:17
Subject :
Article : 【映画】「アイ・アム・レジェンド」 主演:ウィル・スミス

リチャード・マシスンの秀作「地球最後の男」の映画化。
人類が滅亡し、たった一人生き残った男と、夜な夜な徘徊する様になった吸血人種との対決、というお話。
映画化にあたり、筋書きを単純化しているので、何の捻りもないストーリーになっているのはご愛嬌か。

ウィル・スミスは、すっかりSF役者として定着した感がある。いつものように、「人外野郎は殴ってグッジョブ(By映画秘宝)」なウィルスミス節は健在。
人っ子一人居ないニューヨークの風景は、それはそれだけで十分に映画的な見ごたえがありました。中野正貴さんの傑作写真集「TOKYO NOBODY」を見ているかのような爽快感が得られた。

しかし、ホントに何の捻りも無いストーリーで、素直といえば素直だけど、正直、未熟と言う感じ。自分が高校生の頃に映研の自主映画用に書いたシナリオを読んでるような気分でした。

私はリチャード・マシスンのファンでだから言いますが、原作小説は、こんな稚拙な話ではありません。もっと面白いです。ラストの「I am Legend.」の一文がコペルニクス的展開をもって、ぐっと話を締めくくる、見事な幕切れです。是非、ご一読を。

Date : 2007-12-25 03:59:41
Subject :
Article : ネット右翼の連中には、腹が立つ事が多い。

クリスマス・イブなのだが、昭和20年の「沖縄戦で日本軍による集団自決の命令は無いと教科書を記述するように文部省が指導」というニュースに関連して、ネット右翼はそれが当然そうな戯言並べている。

私は、右翼傾向の思想の持ち主だが、ネット右翼の軽薄な言動には腹が立つ。

大田実司令官の電文(昭和20年6月6日)

発 沖縄根拠地隊司令官
宛 海軍次官
左の電××次官に御通報方取計を得度
沖縄県民の実情に関しては県知事より報告せらるべきも県には既に
通信力なく三二軍司令部又通信の余力なしと認めらるるに付本職県
知事の依頼を受けたるに非ざれども現状を看過するに忍びず
之に代つて緊急御通知申上ぐ
沖縄島に敵攻略を開始以来陸海軍方面防衛戦闘に専念し県民に関し
ては殆ど顧みるに暇なかりき然れども本職の知れる範囲に於ては県
民は青壮年の全部を防衛召集に捧げ残る老幼婦女子のみが相次ぐ砲
爆撃に家屋と家財の全部を焼却せられ僅に身を以て軍の作戦に差支
なき場所の小防空壕に避難尚砲爆撃の××に中風雨に曝されつつ乏
しき生活に甘んじありたり而も若き婦人は率先軍に身を捧げ看護婦
烹炊婦は元より砲弾運び挺身斬込隊すら申出るものあり所詮敵来り
なば老人子供は殺さるべく婦女子は後方に運び去られて毒牙に供せ
らるべしとて親子生別れ娘を軍衛門に捨つる親あり
看護婦に至りては軍移動に際し衛生兵既に出発し身寄無き重傷者を
助けて××真面目にして一時の感情に駆られたるものとは思はれず
更に軍に於て作戦の大転換あるや夜の中に遥に遠隔地方の住居地区を
指定せられ輸送力皆無の者黙々として雨中を移動するあり是を要す
るに陸海軍××沖縄に進駐以来終始一貫勤労奉仕物資節約を強要せ
られつつ(一部は兎角の悪評なきにしもあらざるも)只管日本人と
しての御奉公の護を胸に抱きつつ遂に××××与へ×ことなくして
本戦闘の末期と沖縄島は実情形×一木一草焦土と化せん糧食六月一杯
を支ふるのみなりと謂ふ 沖縄県民斯く戦へり
県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを

「県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」

大田司令の、この血の滲みが、オメエらわからねえか。
Date : 2008-1-8 14:21:55
Subject : 2008年最初の映画
Article : あけましておめでとうございます。

新年から、XLEFLEXさんと映画を見に行きました。

私「今年最初の映画は、何見ました?」
XL氏「BSで放映していた『コンタクト』を」
「おう、それは名画ですね」
「でも、2007年最後に見た映画は『女子高生チェーンソー』なです」

・・・あなたとは、今年も親友づきあいが出来そうだ。


【映画】「魍魎の匣」 監督:原田眞人

監督が、あの「ガンヘッド」の監督だったとは知らなかった・・・「ラスト・サムライ」では味のある役で登場してたんで、ベテラン俳優さんだとばっかり思ってました。

前作の「姑獲鳥の夏」(監督は昨年亡くなった実相寺昭雄さん)の出来がイマイチだったのですが、今回は良い出来だったと思いました。
特に、演出面で、映像表現のノウハウをよく心得た人だな、という印象を強く受けました。後から出てくる場所には、それが特定できるちょっとした小物を画面内に配置しておく、とか、必要ないセリフはBGMとしてしゃべらせておいて映像は先に進む、とか。
脚本も、まずまず上手くまとまってたと思います。説明をすっ飛ばして、真相を匂わせるだけで話を進める部分が結構ありましたが、そえrはしょうがないかな。いちいち説明されたら、それはそれで退屈だったし。
この辺は、小説と映像の特質の違いでしょうね。

俳優陣も、今回の方が肩の力が抜けていて、見てて楽しかったです。ただ、宮迫さん演じる木葉刑事だけは、なんか違和感あり。役作りの方向が違ったんじゃないかな、という気がしました。他の主要メンバーに合わせてエキセントリックな雰囲気にしたら、チンピラっぽくなっちゃった、という感じ。
木葉は、あの4人の中で、唯一精神的にまともで骨太な人物だから、その存在感が活きるんじゃないかなぁと・・・

Date : 2008-2-9 23:29:25
Subject :
Article : 名古屋は大雪です。
そんな中で、映画を見てきた。

【映画】ラスト・コーション(色戒) 監督:アン・リー

上映時間が1時間50分と思って見に行ったら、2時間50分だった。バスの最終に乗り遅れるところだったぜ。

監督のアン・リーは、私のお気に入り。

抗日運動に立ち上がり、売国奴をスパイ&暗殺しようとする若い学生たち。
その標的となった男と、彼を暗殺する為に篭絡しようと迫る女。両者の関係をじっくり丹念に描いています。

ヒッチコックの「汚名」を、バーグマンとケーリー・グラントの側じゃなく、クロード・レインズとバーグマンの側から描くと、こんな感じになるのかもな、と考えながら見た。

いい映画だけど、映倫のぼかしが、やっぱアレは興ざめするな。あそこで、見てる側のテンションがガクンと失速してしまった。

どーでもいいが、歳食ってきたトニー・レオンは渋くて格好い男になったが、アップになると、なんとなくオバマ候補に似ていなくも無い。

Date : 2008-2-19 17:50:28
Subject : 38になった
Article : 三八式歩兵銃の事ではない。

昼食後、母に「今日、お前誕生日じゃなかったか?」と言われた。自分でも忘れていた。そうだったよ。

こうして、38歳になりました。
うーむ、18歳の時には、自分があと20年独身で居るとは、思ってもいなかった。まあ、文筆業につきたい、という少年の夢は一部叶えられたのだから、勝率は悪くないだろう。

しかし、38かー。今年最初の占いで、「今年は結婚するな、必ず失敗する」というのを引き当てちゃったよ。40までには、嫁が欲しいがなぁ。

Date : 2008-2-26 00:20:47
Subject :
Article : 【映画】「スィニー・トッド」 監督:ティム・バートン

ティム・バートンのいつものヤツ、ってだけしか知らずに見に行ったんで、ミュージカルだとは思いませんでした。久々にサントラが欲しくなった。

1800年初めのロンドンで起こった殺人事件をモデルにしたとか言うことですが、それはホントかどうかは怪しいけれど、いかにもロンドンで起こりそうな怪奇話なのが良い。ストーリーは、岩窟王が床屋になって客の髭を剃るついでに咽を掻っ切るお話、という説明で良いかと。ついでに死体は無駄なく下階のミートパイ屋の女主人が使い切ってくれる。なんというエコ利用。

元々、ミュージカルの舞台で好演されていた芝居らしい。ジョニー・ディップとヘレナ・ボナム・カーターの歌声が、なかなか見事。ディップは元々バンドを組んでたから、そりゃ歌えるんだろうけど、ヘレナも歌えるんだなぁ。アラン・リュックマンは、アレは吹き替えかなぁ。

なんやかんや言っても、ティム・バートンも今や名監督と言って差し支えないんでしょうなぁ。でも、全然そんな感じがしないのは、自分の趣味を突っ走ってるからか。

Date : 2008-3-17 17:57:26
Subject :
Article : 【映画】「バンテージ・ポイント」

大統領暗殺の瞬間を目撃していた8人のそれぞれの視点から、何度もストーリーを繰り返し見せるというミステリ調映画。丁度似たような構成のシナリオを書いている最中なので、トリックが被ってたらどうしようとビクビクしながら見に行く。

結局のところ、メイントリックは重複して無くって、一安心。
映画も、いい出来だった。しかし、ラストのCARチェイスは長すぎるなぁ。ハリウッドのお約束と言えば、そうなんだが。

俳優陣がそうそうたるメンバーなのに、小品に巧く纏めた手腕が,僕的には◎。

Date : 2008-3-18 20:38:17
Subject :
Article : 【映画】「L Change The World」 監督:中田秀夫 主演:松山ケンイチ

「デスノート」のスピンアウト作品。
松山ケンイチの演じるLは、なかなか好感が持てるのでお気に入り。いい役者だなぁ。
私は、さほど原作漫画の愛読者ではない(もちろん、読んでるけど)ので、キャラに思い入れが薄い分、気楽に楽しんで見ることができたと思う。
最近、日本映画も少しずつ復活の兆しがある。この映画でも、ちゃんとお金かける所はケチらずにやってるので、それだけの体力がついてきてるんだなぁと嬉しく感じた。中田秀夫監督の演出手腕は、もう安心して見れる。伝染ウィルスの描写が、こんなんでいいんかといういーかんげんさはあるんだけど。

キャスティングが、なかなか巧い。チョイ役の人々まで、ちゃんと必要な配慮が行き届いていると思う。電車の中でニュース見てるアンちゃんとかも。
ナンチャンのFBI捜査官はどうかと言う人もいるけど、逆に「あ、このキャラは表裏無いサブキャラなんだな」と観客としてスルーできるのが、僕には良かった。そんなに嫌味なキャラでもないし、下手でもないし、いいんじゃないかな。

主演の松山ケンイチは磐石として、他の主要キャラ、
工藤夕貴は、そりゃ演技に申し分なし。母性も知性もある悪役をちゃんと表していたと思う。クライマックスでの台本の台詞が薄っぺらなのが残念だ。これは脚本家の責任だが。
福田麻由子は、それほど美人・カワイコちゃん系にならないように映っているのに、「少女性」を申し分なく発揮しており、工藤夕貴と同じ画面に入ってても負けていない。なかなかに「目力」がある。こういう「少女」の役は、ホントに今だけしか撮れないだろう。今後、どうなるか。
高嶋政伸の抑え気味の不気味さも、なかなか良い。
福田響志くんは、ホントにタイの子役だと思ってました。

天才系のLの最後の事件に、隣に少女と子供を配置した点は、なかなか良い着眼点だったと思う。事件はオオゴトなんだけど、やってることはチマチマしてるのも。

総じて、けっこう楽しめました。GJ!


Date : 2008-3-23 02:56:30
Subject : 2025年までの日本
Article : チベットで、動乱が起こっています。
今後、世界はどうなるのかなぁ・・・と考えながら。

半藤一利という、近現代に詳しい歴史小説家の人が、冗談混じりに
「日本は、40年、80年ごとに歴史のピークがあって、毎度似たようなパターンを踏むんですよ」
と書いていた事がある。

40年ごとに日本の歴史のピークがあると考えてみると、

・1853年 黒船来航
→1868年 明治元年
 ・1870年代 近代国家体制の設立時期
  1877年 西南戦争
  ・1880年代 近代外交の開始
   ・1890年 大日本帝国憲法施行
   ・1894年 日清戦争
→1904年 日露戦争勝利
 ・1910年 日韓併合
 ・1914年 第1次大戦〜ロシア革命
  ・1923年 関東大震災
  ・1927年 金融恐慌
   ・1930年 世界恐慌
          日中間で対立深まる
   ・1936年 2・26事件
          この年が、戦前経済のピーク。この後は統制経済の為に国力が落ちる。
・1941年 対米戦争開始
→1945年 太平洋戦争敗戦
 ・1950年代 独立回復〜米ソ冷戦の確立
  ・1960年代 高度経済成長期
   ・1973年 オイルショック
・1980年代 バブル景気
→1985年のプラザ合意
 ・1990年 湾岸戦争〜ソ連の崩壊
        バブル景気の崩壊
 ・1995年 阪神淡路大震災
  ・2001年 9・11テロ
  ・2007年 サブプライム恐慌
   ・2010年代 ?
・2020年代 ??
→2025年 ???

 日本は1980年代に経済的に世界の頂点に立った。
 その後の1990年代のロシアの大変化やヨーロッパのユーロ統合は、80年後に形を変えたロシア革命、第1次大戦と言える。そして、日本はその流れに乗り遅れており、アメリカは孤立化している。
 と、まあ、ここまでは80年前のパターンをほぼ踏襲している。
 あ、ちなみに、関東大震災と阪神淡路大震災を記しているけど、これはほとんど偶然みたいな物。大体、こじつけようと思えば日本なら毎年どこかで大きな地震災害がある。

 さて、問題は、これからどうなるか、だ。
 ここからは、僕の勝手な予想。

 2010年代にかけての日本は、こんな感じになるだろう。
 経済的には、世界経済の中では順調に復調はするものの、世界的に不況状態なので沈うつなムードは拭えないだろう。
 そのうち、次第に外に向けて攻撃的になり、内に籠もる雰囲気が出来上がってくる。多分、ネット上を舞台にして国体明徴運動的な機運が高まってくる。同一の意見を持つ者しか認めず、異なる価値観を共有し得ない風潮が蔓延してくる。ちょっとした失言、あるいは言葉のニュアンスだけで叩かれる風潮が強まる。天皇機関説の排斥運動のように、言葉の中身ではなく、言葉の響きだけで叩かれるようになっていく。
 その雰囲気に飲まれるように、政治外交面でも自国の主張(利益)のみを叫び、不寛容になっていく。国際的な立場から孤立化していくに従い、軍備の増強が叫ばれる。

・2015年ごろ 前哨となる事件
 国際会議からの、単独離脱。おそらく、朝鮮をめぐる6カ国協議か、あるいは温暖化対策の国際会議からの離脱。国際主流から外され、孤立が深まる。
 同時に、昭和12年の国体明徴運動のように、憲法(特に9条)の見直し議論が沸騰するだろう。
 日本の国家デザインをどのようにするのかが、議論される。

 個人的には、貿易立国デザインになって欲しいんだけどなぁ。こんな感じで。
 ・全国の港湾、空港、道路の整備、利用料金の大幅引き下げ、燃料税の廃止、運輸規制の大幅緩和。
 ・外国に輸出することを目指した、最先端技術、精密加工技術、文化文芸の振興に金をかける
 ・通商ルートの確保の為、制海権を取れるだけの軍事力とそのデザイン。
 核兵器は不要、むしろ、持つことによるデメリットが大きい。予算面でも、国際信用力においても。国際的発言力の保持の為には、「唯一の被爆国」という点を強く打ち出すほうがメリットは大きい。攻撃型空母・潜水艦は必要。陸軍力は比重を軽く
 ・教育制度の中に、留学カリキュラムを大きく入れる。奨学金も。留学している方がいい職に就ける様にする。その一方で、海外に出て行く若者には「日本人」としての国民意識を奨励する必要もある。この辺は、中世ベネチアが参考になる。

・2020年頃、官僚組織が暴走を始める。
 どの部分の官僚が暴走するかは、わからない。経済官僚か、運輸族か、外務官僚か。アメリカとの力関係(防衛問題含む)が、問題のタネになると思うけれど、戦前のように防衛官僚が暴走する可能性は小さいだろう(権限が小さいし)。

・2025年ごろ 決定的事件
内乱の勃発と収束。内乱といっても、政治的内乱になると思う。
他所からの攻撃が無い限りは、膨張政策は取れない。ゆえに、内部で暴発。エネルギー資源問題がきっかけになって。
道州制による地方分権化と中央集権制維持派の間で、対立構造が発生。
どちらが勝つにせよ、憲法全面改正して、新国家体制の樹立→急成長。
官僚組織の勢力を削ぐ国家体制作り。内閣が変わる毎に上級官僚がすべて入れ替えられるシステムへ。

対外戦争があるとしたら、日中戦争よりは、日VSコリア戦争か(韓国が統一していると考えて。北朝鮮の余剰兵力を上手く解散できなかった場合、はけ口として対馬あたりを攻めてくるんじゃないか)
まあ、日本が攻めてこられた場合は対応に迷う点は無いんだが、これが日本じゃなく、中VS韓戦争が起きた場合は、日本はどう対応するか。在日異国人排斥運動を、どのように回避し、押さえつけるか。

技術力の蓄積、教育の充実、出生率から見て、今後30年は韓国は日本に勝っていくだろう。
日本は韓国とは出来るだけパイプを太くしておいたほうがいい。経済的に一蓮托生となる部分を増やせば、向こうも早々攻め入ってこれないし。ちなみに、僕は、日韓トンネルを推進する意見に組する。朝鮮半島統一の後に必ずや設置されると思われる、シベリアを通る「ユーラシア横断鉄道」を考えての事だ。問題視される治安に関しては、韓国経済が一旦日本経済に並べば、かなり改善されると思う。

中国は、経済的に不況に陥った時がキーポイント。早ければ、万博の後。2015年あたりに経済的な挫折があるかもしれぬ。現在の状況を見るに、中国には韓国のような技術的蓄積、産業基盤が無い。その為、国力を維持できず、たやすく崩壊する危険性がある。その際、内部分裂となるか、外への軍事行動に移るかは予測できない。他国への軍事行動となった場合、基本的に海軍国ではなく、陸軍国である(最大勢力は人民解放軍)ことから、軍事行動は陸上行動となるだろう。ロシア、あるいは韓国との衝突の可能性が高い。南進するとしたら、ミャンマー(ビルマ)か、ベトナム。しかし、伝統的に外征軍が弱い国なので、その軍事行動は成功しないだろう。

・そして、また2060年代になって、経済復興のピークを迎えるのじゃないか。

何にせよ、当分の間(2010年代)は、経済的には低調で、雰囲気もイマイチぴりっとしないと言うか、下向きな時代なんだろう。だが、その後の10年間で、また日本は歴史のピークを迎える事ができる。
物事には、時期が必要だ。耐えるべき時は、耐えよう。

Date : 2008-4-3 18:12:08
Subject :
Article : 【映画】「口裂け女2」 監督:寺内康太郎 出演:飛鳥凛、川村ゆきえ、岩佐真悠子

 映画通の間では、けっこう評価が高い作品。「2」だけど、僕は「1」を見てない。続き物ではないから、構わないだろう。
 先ず思ったのは、監督の演出力の巧さだ。監督としては若い人(30代前半らしい)のにこれだけ巧い人が出てきたあたり、日本映画もそろそろ復活か。時代は1978年となっていて、僕が小学生の頃だ。その頃の雰囲気を、よく出している。しかし、女子高生のスカートは、当時まだ膝下10cmでしたぜ。しかし、しょっぱなに、ぶるまあが見られるとは思わなかった、眼福。
 主演の飛鳥凛さんを、僕は渋谷飛鳥さんと勘違いしていました。いや、ほら、彼女もホラーによく出てくるじゃない?
 お話は、当時「口裂け女」について囁かれていた噂に準じた事件が実際にあった、というストーリー。3姉妹の中で、一人が硫酸に顔を焼かれてしまい、それが元で気が狂って・・・とか、昔を思い出して、ふと懐かしい。傷跡のグロさは控えめで、しかもあまり画面に映さない点が、良識的でもあり、また、効果的でもある。
 3姉妹の中で、次女の岩佐真悠子と末っ子飛鳥凛の演技は申し分ない。で、長女の川村ゆきえだけ、なんかピント外れで、正直、ミスキャストだなぁと思って見てました。しかし!それは監督の意図したところだった! いやぁ、後半の怒涛の展開で、わたしゃ川村ゆきえの演技力を見直しましたよ。ファッションが昭和っぽく垢抜けてなくて、なんちゅーか、『一刻館の管理人さん』を思い出させる活躍ぶり。しかも、「脱いだらこの人、すごいんだよなぁ」と想像すると、いやぁ、妄想がいや増すなぁ、ウッシッシ。

 それ以外にも、脇を固めるサブキャラが、皆さん良い演技をしています。憧れの先輩役の真山明大くんは、「ああ、そうそう、ウチの高校にもこういうカッコいい(でもちょっとヌケた)先輩居たっけなぁ、M藤センパイとか・・・」と、いかにも昭和のたたずまい。ついついファンになってしまった。

Date : 2008-4-8 02:15:18
Subject :
Article : 私自身は右翼的で国粋主義的思想の持ち主である。14の頃に自作の国威発揚の歌を発表して、祖父に呆れられた事がある。
そんな私からすると、今流行の「ネット右翼」の言説は、いちいち腹が立つ。

てめーら、歴史の見方が甘っちょろいんだよ。自分の主義主張に都合が良くなるように、勝手に脳内変換してるんじゃねえよ。戦前の日本の行動がすべて正しかったわけねーだろ。失敗だってごまんとあるんだよ。
韓国初めとする旧統治下の人たちが、いまだに日本に文句を持っているのは、理由があっての事だ。もちろん、日本には日本の言い分もある。
いや、ホントのところ、双方の言い分なんかはどうでも良い。そんな事で気分を害するわけではない。気分が悪いのは、自分の主張に正当性を持たせる為に、生半可な歴史認識を振りかざして権威付けしようとする、その態度にだ。
あのなー、自分の意見に自信があるなら、そんな情けねえ真似すんじゃねえ。国粋主義の魂がねえから、そんなうわっつくんだ。邪魔だから、ガキはすっこんでろ!と言いたい、声を大きく言いたい! こんなやつらと同じ右翼とカテゴライズされたくねえぇぇぇ!!

義理の兄は、中国大陸に何度も出かけて仕事をし、向こうに友達も何人もいる。そして、中国人への不平不満もどんどん言う。こういう人の意見には、大いに耳を傾けたい。地に足が着いている意見だからな。

ネットの意見ってのは、パソコン通信のときからすでに言われてきたけど、沸騰しやすい。顔見知り同士のメーリングリストの中でも、ときどき意見が沸騰する事があった。
まだまだ、我々は文字による意見交換という文化に成熟していないんだ、と思う次第である。

Date : 2008-5-13 02:40:52
Subject :
Article : 【映画】「王妃の紋章」 主演:チョウ・ユンファ コン・リー 監督:チャン・イーモウ

XLEFLEXさんが「おすすめのバカ映画」と言ってたので、見てきました。チョウ・ユンファが出てるし。
前半、なかなか荘重で、色気もあり、見事。中盤、黒装束の忍者軍団が現れたあたりから、じわじわとバカ映画の真髄がにじみ出てくる。ラスト、大々人数を多分CG無しでふんだんに使ってるんだろうと思うが、豪華にばかばか殺しまくる、爽快な限り。ゲームの「三国無双」を生でやりました!って潔さを感じる。
いや、お話も作劇も演技も、みな大真面目で深刻で、なかなか深みがあるんだけど、それが突き抜けてイっちゃってるんで、かえって爽快なバカ映画に仕上がっているという、みごとっぷり。こういうのは、お金を出して劇場に見に行く価値が十分あります。ラリホー!


【映画】「松林少女」 主演:柴咲コウ

あまりに評判が悪いので、これはバカ映画か、と思い、こういうのに付き合ってくれそうなXLEFLEXさんを誘って見に行く。

主演の柴咲コウは、割とファンです。どこに出てたか解らないけど、「お姉チャンバラ」の乙黒えりも出てるし。
しかし、良いのは配役だけで、後は見る価値も語る価値も無し。「デビルマン」ではあれだけ盛り上がった我々だが、今回はそんな気も起こらなかった。ネタにもならない。
ネタにならないのは、なにも心に引っかかるところが無いからだろう。平凡、凡庸、ぼんくら、そんな感じで、突き抜けたところが全然無い。上の「王妃の紋章」とは対照的だ。「少林サッカー」の流れで、なんでこれが出来上がるのか? 制作者が何をしたかったのか、狙いがちっともわからない。多分、TV局内でぐだぐだと会議をして、あーだこーだと意見をひねくり回した挙句、「みなさんのご意見を取り入れまして」ってな感じで継ぎ接ぎしたんだろう。画面から制作者のやる気の無さがにじみ出ている。
それでも、柴咲コウは好きです、私。この映画の為に特訓したアクションは、是非次の機会に活かしておくれ。

Date : 2008-5-22 05:14:18
Subject :
Article : 「少林少女」がつまらなかったなぁと書いたことと、最近の「硫化水素自殺」に見られるテレビ報道による後追い自殺者の増加とか、民主党の円より子参議院議員から出されたという「少女アダルトアニメシミュレーションゲーム
製造及び販売規制の罰則を伴った法律を作れ」という嘆願書のこととかを、つらつら考えてみた。

一応、職業カテゴリ分けすれば、僕も「文芸作品」を作っている「作家」になる。

報道・文芸作品は、制作者(作家)の「財産」ではあるが「占有
物」ではない。
それは、必ず受け手が居て成立する。
受け手が「読解」してこそ、それは「価値」を生じるから
である。

真の意味で、作品性・作品力とは、制作者と読者の共同作
業により生じる化学変化のようなものである。したがっ
て、読者には自分が読んだ作品について、それを読み返す
権利(「読書権」とでも言おうか)があり「キャンディ
キャンディ」などの封印作品のように制作者側の一方的な
権利によって、その機会を得られないような事態は排する
べきである。

また、同じ理由から、作品に対する読者の責任も生じる。
すなわち、それが「読解力」である。
読解力を持たない、あるいは不足している読者は、その作
品を楽しむ事が出来ない。それを「これはつまらない」
「これは出来が悪い」「これは理解できない」と排除・規
制するのは読者側の力量不足である。
例えば、5歳の子供に「純粋理性批判」を(読み仮名付き
で)読ませても、その価値は全く理解できないだろう。

では、作品を貶める批判はすべきではないのだろうか?
そうではない。
作品の方(制作者側のほう)が明らかに批判されるべき場
面がある。

読者の読解力に、作品の内容・質が追いついていないと
き、その作品と、それを作った制作者は叩かれるべきであ
る。
例えば、先にトリックが解ってしまうミステリー、オチが
割れているジョーク、宣伝や世論誘導があからさまな報
道、事実関係を無視した学術論文など。
誤字脱字、用語の誤用、文法の間違い、論旨の不整合など
も。
子供の頃に愛読した絵本を、大人になってからつまらなく
かんじる事があるのは、読解力が成長し、その作品内容を
追い越しているからである。(ところが、それでも面白い
児童向け作品――大人になってからも楽しめるもの、アン
パンマンとかがあるのは、その作品内容の深さと普遍性の
高さゆえであろう。そういう作品が実際にあるのが凄い)

作品は、人権を害さない限り、いかなる内容であっても規
制すべきではない。
そして、それを読解し自らに活かすのは、読者に与えられ
た権利である。
どのように活かすかは、読者自身が負うべき責任である。

Date : 2008-8-6 02:39:19
Subject :
Article : 映画メモ

【映画】「お姉チャンバラ The Movie」

 主役の乙黒えりさんがホントにゲームのキャラそっくり。
 セットの粗を見せないようにという監督(カメラマン出身らしい)の良心なのかもしれないが、画面が暗いのはカンベン。
 アクション面では、良作と言っていいかな。

【映画】「クローバーフィールド HAKAISHA」
 演出の勝利。怪獣映画の新境地だけど、続編出るのかな。

【映画】「スピードレーサー」
「マッハGoGoGo」世代のツボを突きまくった、痛快オタク娯楽作。バッチリです。同兄弟監督作の「マトリックス」はイマイチ好かなかった私ですが、こっちは随分楽しみました。
 ちなみに、これ見た直後に東京に出張したら、向こうじゃ「マッハGoGoGo」の再放送をしていた。んで、見直したんだけど、台詞とアクションの間に、妙な間があるのはビックリ。SEもBGMも台詞も無い、無音部分も多いし。あの当時は、こんなんだったんかね。


【映画】「ハプニング」
 シャマランっぽい雰囲気が良い。ストーリーに落ちは無いけど、駄作でもない。
 PPSのパセ氏が言ってたけど、どうしてか、シャマランが撮る風景は、物悲しさが常に付きまとう。

【映画】「崖の上のポニョ」
 フナムシとカニとメダカが怖くなる。
 一篇の映像詩としても、大変優れている。
 いい映画だと思うんだけど、なんか割り切れない雰囲気が残るな。


Date : 2008-8-9 03:58:54
Subject : Google
Article : なんか、Googleの新サービス「ストリートビュー」が、日本でえらく不評だ。
僕は、このサービスに大賛成である。プライバシーを言う人が多いが、監視カメラじゃなく、リアルタイムでもなく、単にある一時期の風景を切り取った物に過ぎない。それでも文句があれば、それは削除したり差し替えたりするとグーグル側も行っている。一方で利便性は計り知れない。

だいたい、いったい何がプライバシーか。見られたくない洗濯物は、部屋の中に吊るすように、外を歩く時は常に自分の行動は誰かに見られているという了解の下に、身だしなみを調え、恥ずべき行動を控えると言うのが、社会人としての一般常識ではないのか。
自分の家が知られたくなければ、表札を出すな、通販を利用するな、住民登録もするな。
路上でキスしてるのを見られたくなきゃ、部屋の中でいちゃつけ。
浮気相手と一緒のところを見られたくないなら、別れろ。
いかがわしいお店に出入りする瞬間を撮られたくなければ、そんな場所をうろつくな。

私も、ようやくこの歳(30代後半)になって、子供たちの目に自分が映っても恥ずかしくないように、と心がけるようになった未熟者だが、プライバシー云々を振りかざすより、先に自らが省みるべき点があるのじゃないか?

Date : 2008-8-11 23:36:40
Subject :
Article : 【映画】「ドラゴン・キングダム」

(※ネタばれあります)

ジャッキー・チェンとジェット・リーの2大主演作。
往年のカンフー映画や、現在のタイのアクション映画が持っているような熱気は薄いけれど、カンフー映画が大好きな監督が作ったんだという、愛情のようなものを感じる、いい作品。
冒頭に登場する二人が、メイクがきつくてそれと解からせないところなどは、ちゃんと効果をあげている。僕は見てて全然気がつかなかった、ある意味ラッキー。

敵の将軍が、「鉄拳チンミ」に登場するボル将軍そっくりだなぁとか脳内突っ込みしつつも、主役役の少年がでしゃばらないのが、見ていて安心できる。ちゃんと客の関心に応える作りになっている、その良心的な視点は忘れちゃいけない。ちゃんと、ジャッキーVSジェットのアクションは,ワイヤーやカット割を極力控えているところも、好印象。

敵味方のヒロイン2人も、美形をそろえてアクションもこなし、しかも白と黒とでカラーを分けているので、対決シーンでもどっちがどっちか見分けがつかなくなるなんて事が無く、この辺もちゃんと配慮が行き届いている。

あと、相当、往年のカンフー映画の小ネタを挿んでいるらしいけど、僕程度の知識では追いつかなかった。ヒロインの名前が「金小雀」なのが意味が解かったぐらい。その辺のオタク的豆知識でも、楽しめると思う。

Date : 2008-8-21 00:38:01
Subject :
Article : 【映画】「ダークナイト」 監督: クリストファー・ノーラン

前作「バットマン・ビギンズ」が面白かったので、今回も期待して見に行きました。
2時間半の長尺なのは、これが遺作になってしまったヒース・レジャーのジョーカーの演技の部分を切るに忍びなかったからなのかも。それにしても、いいジョーカー役だった・・・惜しい・・・

映画の雰囲気は、ティム・バートン版とは随分違ってリアル志向。バートン版が好きな私ですが、これはこれで好き。しかし、やっぱ重苦しいな。子供向けとは言いがたく、最初からこの路線でバットマン映画を始めていたら、コケたでしょうな。
テーマの打ち出し方もはっきりしているし、内容は盛りだくさんだし、意表をつく展開もあれこれあって、長尺でも飽きずに見ていけます。
しかし、何が意表かって言えば、あのゲイリー・オールドマンが清廉潔癖な警官役で出続けている事ですな。
ストーリーは、盛りだくさんすぎて説明しにくい。ですが、はっきりとしたテーマが貫かれているので、見ていて混乱することはありません。

出演者が、脇役に一流どころを配置して(マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン)、主要キャラにはB級映画の若手有望株を配置するキャスティングは、なかなか見事です。それに、監督の演出もいい。無駄な説明をせずに、どんどんカットを切り替えていくスピード感は、一方で予算の削減にもなっていそうだ。ワンポイント外したユーモアセンスは、前作よりも洗練されている。アルフレッドとブルースの会話の粋なこと!わたしゃ、ナース姿のジョーカーを見て腹がよじれた。その後の爆破シーンのテンポの外し方も。

しかし、今回のジョーカーはホント怖かった。なんつーか、計画的なキチガイ――行ってみればテロリストだが――に狙われる恐怖って、こういうもんなんだな。

続きも、この路線でいくのかなー。期待が膨らむ。

Date : 2008-9-9 15:17:28
Subject :
Article : 【映画】「スカイ・クロラ」 監督:押井守

押井守の、架空戦記空戦映画。いつもながら、見事な出来栄え。

シナリオが、いかにも押井節な台詞があるので、新規書き下ろしかと思って原作小説を読んだら、かなり忠実な映画化だったとわかり、かえってビックリ。主人公の部屋で、女性パイロットが、いかにも押井守映画っぽい話をするシーンが有るんだけど、それもほとんど全部小説に忠実。うーむ、これは、森博嗣氏が、押井守ファンということなのか?もっとも、ただ単に、二人が同じような哲学的命題を抱えて作品作ってるってだけかもしれない。

それにしても、中学生の頃に見た「ビューティフル・ドリーマー」から25年、押井守さんも、こういう境地になったんだなぁという気がする。なんというか、開き直ったというか、分りが良くなったというか、角が取れたというか、円熟したというか。この映画は、大人が子供たちに対して作ろうとした話なんだなぁ、という印象だった。「イノセンス」はイマイチ自分の好みじゃなかったけれど、この映画はとてもしっくりきた。

演出的な部分で、メモ。

作画が綿密で丁寧なのは確かなのだけど、もっとお金と手間をかけているなぁと思ったのは、効果音。スカイウォーカーサウンドが手がけているけれど、これが作品リアリティをとても高めている。

あと、画面構図で、モノが動く時の上手/下手の使い分けが、きちんとしている。基本なんだけど、これがしっかりしているのが、やはり名監督の必須条件。
例えば、主人公たちの機体が基地に着陸するときは、必ず下手から上手の方向に(つまり、画面左から右に向かう)飛行機は降りてくる。出撃したり、他の基地に移動するときは、上手から下手に飛ぶ(画面右から左へ)。草薙水素が、怒って司令部に怒鳴り込むときも、車は上手から下手に走らせている(画面が切り替わる時もあるけれど)。そして、司令部からの帰途、ゲストハウスに立ち寄る際には、車は正面から写されていて、上手にも下手にも動いていない(第三の方向、宙ぶらりん)。
そう考えると、主人公たちが立ち寄る、道沿いの食堂のシーンは、意味深だ。主人公がバイクで食堂に立ち寄るときは、下手から上手に、つまり、飛行機が基地に着陸するとの同じ方向に動くのだ。ってことは、この食堂は、彼らにとって「ホーム」という事なのか?
ちなみに、このカフェから、基地に帰ったり、娼館に行く時は、車やバイクは上手から下手に消えていく。


【映画】「デトロイト・メタル・シティ」

マンガの方は、連載誌を毎号買っています。ここまで人気が出るとは・・・いや、初めっからめちゃめちゃ面白いギャグマンガでしたけど、あまりに面白すぎて、そんなに一般大ヒットはしないんじゃないかと思ってたんです。すいません、世間の皆さんを舐めてました。あのマンガの真価を見逃さなかったか。

松山ケンイチ、DMC信者の皆さん、大御所のジーン・シモンズ初めとするミュージシャンの皆さんの本物ッぷりが、この映画を支えている。こういう映画がこういう形で作られるということは、日本映画も屋台骨がしっかりしてきたってことだよなぁ。

ただ、マンガのようなシチュエーション・ギャグは、インパクトが足りなかった。音楽教室のショーウィンドウで泣き喚くクラウザーさんに子供が脅えるというギャグが一番面白かった。後から、もう一度同じギャグを使って効果をあげているけれど、このギャグ、もっと繰り返し使うべきだったんじゃないか。ギャグの基本は繰り返しだなぁ。
まあ、シチュエーションコメディは、結構難しいジャンルでしょう。うまく作るには、相当のテクニックと、センスが必要だ。アメリカ映画では、そういうのに長けた人が居ますが(エルンスト・ルビッチ最高!)、日本映画界では、シチュエーションコメディって、ほとんど見られない。演劇方面なら、三谷幸喜氏やスーパーエキセントリックシアターなどの逸材が大勢居るのだけど。
ハリウッドでリメイク化、という話も出ているそうですが、シチュエーションコメディという点では、手馴れている彼らに演出を任せてみるってのも、面白い試みだと思う。でも、松山ケンイチ&DMC信者の皆さんは、ハリウッド版でもそのまま再登場して欲しいなぁ。

Date : 2008-9-16 00:17:35
Subject :
Article : 【映画】「ウォンテッド」(2008年アメリカ) ティムール・ベクマンベトフ監督

監督は、ロシア人だそうです。前作「ナイト・ウォッチ」の評判は聞いていたけど、未見。
キャストは、アンジェリーナ・ジョリーとさえない兄ちゃん(ジェームズ・マカボイ)とモーガン・フリーマン、その他、かなり豪華。モーガン・フリーマンの、この手の作品に出る時の良い具合に肩の力を抜いててのーんびりオシゴトしてる感が、私は好き。
カメラが揺れすぎなのがちとマイナスですが、演出は気合いが入ってて、なかなか冴えてると思います。所々にちりばめたギャグも。
その分、気合い抜いてるなぁと思ったのが、シナリオ。まあ、堅いこと言うなよ、楽しもうぜ、ってつもりで観りゃ、これでもいいや。ネタバレは、知ってても良いし、知らなくても良いし、まあ、どうって事はありゃしません。

うだつの上がらないサラリーマンが突然、実は1000年の実績を持つ秘密組織の凄腕ヒットマンの息子だったと知らされて、父を殺した裏切り者を殺すために、厳しい訓練を経て自分も殺し屋になって、あれやこれやドンパチドンパチ、という話。

ついでに、ネタバレすると、ジョリー姐さんは、脱いでくれるけど乳は見せません。それと、この手の作品にお決まりのベッドシーンも、今回はありません。ガッカリ。



Date : 2008-10-7 00:53:59
Subject :
Article : 【映画】「アイアンマン」 主演:ロバート・ダウニー・Jr

マーベルコミック原作の、アメコミヒーロー物。
妙にノリの良い映画でした。
主演のR.ダウニー.Jr.他、出てくる役者がかなりの名優ばっかりなんですが、みんな良い具合に肩の力が抜けてて、見ているこっちも肩凝らずに楽しめる雰囲気です。
自分が好きなアフガニスタンが、ちょっと扱いが悪いので、その点は個人的にはマイナスポイントだったけど、まあ、こういう映画でそんな堅苦しい事言うべきじゃないよね。

主役は、天才発明家で大富豪で大企業の社長でプレイボーイで鼻持ちならないんだけど、でも惚れた女性には妙にシャイ、とか、いちいち人物描写がニクイ。悪役も含め、ツボを突いているんで、いやなヤツ、ってのが居ないという、この手の単純ヒーロー物にしては不思議な雰囲気があります。

とにかく、あまり考えずに楽しく2時間過ごせる、良い映画でした。オススメ。

Date : 2008-10-28 01:39:18
Subject :
Article : 【映画】「イーグル・アイ」

ヒッチコックの影響を色濃く残した感じの巻き込まれがたサスペンス。ストーリー設定を見てると、なんだか昭和50年代の日本の少年マンガを見ているようなデジャ・ビュに陥ります。
つまらない作品じゃないんだけど、なんだか、今更感のあるストーリーをハリウッドが巨額の費用をかけて大作として発表するというところに、ちょっとほほえましさを感じ無くない。
ハリウッドのお約束として、カーチェイスシーンが異様に長い。一方で、お色気シーンが皆無なのは、良かった。

【映画】「ゲット・スマート」

こちらは、元々、昔人気のTV番組「それゆけスマート」を現代にリメイクした作品。
主演の二人に限らず、キャストが生き生きしていて良い。この手のコメディは、日本映画が苦手な分野ですが、アメリカはこういうのがホントに上手い。
なかなか真似できないなぁと感心したのが、主役の「スマート」(演じるのは「40歳の童貞男」ことスティーヴ・カレル)が、決してドジなスパイじゃないこと。彼は、事務方としてとても有能な人物で、しかし現場仕事には全くの素人、という設定だ。こういうキャラクターを活かしてギャグとストーリーをバランス良く配置するシナリオのセンスは、見事だった。
「イーグル・アイ」と違ってこちらはお色気もたっぷり。アン・ハサウェイの太ももがたっぷり見れます。この点でもオススメ。

Date : 2008-11-4 03:23:15
Subject :
Article : 【映画】「ICHI」 主演:綾瀬はるか

なんか、ノリがそのまんま「仮面ライダー」とか戦隊シリーズなどの東映特撮ものなのが微笑ましい、痛快娯楽時代劇。

ストーリーは単純だし、人物も悪いやつは「俺は悪役だぜ!」って面で出てくれるし、頭を使わずに気楽に見れる娯楽作と思えば、そんなガッカリしないできだと思います。セットとか衣装とかも、結構安く仕上げているように見えるわりには、そんな画面で見劣りもしない。監督は、十分に職人的腕前がある人なのでしょう。それにしても、自動車の轍ぐらいは合成で消してほしかったな。

上映直前に「ハッピーフライト」の予告を見ているので、綾瀬はるかの顔がどアップになると、なんかシリアスな気分になれません。まあ、相手役の大沢たかおもくだけてるんで、まあ良いかって気になります。気にしすぎは良くありませんな。
綾瀬はるかさんのチャンバラはなかなか頑張っています。時折、おみ足がチラチラと垣間見えたりするのはサービスでしょうか。桃太郎侍ぐらいのサービスを期待しても良かったかなと思います。美少女剣士が敵に敗れて、死体と一緒に地下牢に投げ込まれて血と泥でべとべとなんていうある種フェティティッシュなシチュエーションもあるのですが、描写はファミリー向けにあっさりしています。監督が変態じゃなかったのが、返す返すも残念です。

これ見て感動して泣くとか言う人は居ないと思うけど、居たらお友達になりたいのでご連絡ください。一緒に、「デビルマン」を見ましょう。

ところで、僕が日本映画のチャンバラで一番好きなのは、勝新太郎自身が監督した「座頭市(1989版)」なんだよね。剣劇に工夫もあるし、バイオレンスも盛り込んであるし、なんと言っても勝新の貫禄が際だっているし。

Date : 2008-12-29 03:52:46
Subject : 2008年最後の映画
Article : 今年最後になると思いますが、良い映画を見てきました。

【映画】『EXILE-絆-』 監督:ジョニー・トー

「絆」というのは、日本の方でつけたタイトルですが、なかなか良いポイントを突いていると思います。原題は『放逐』で、こっちも哀愁が漂っていて良いんですが。

舞台は、1999年の返還前日のマカオ。
黒社会を抜けたらしい1人の男と、彼を殺しに来た2人、彼を守りに来た2人、と言う、5人の話。
この5人が、どうやら昔の仲間らしい、と言うことや、足を洗った男が、そのボスを撃ってしまったことがある、という過去のいろいろな因縁が裏設定にあることは解りますが、それは特にくどくど説明しない潔さが良いです。このあたり、ベタな映画だと、フラッシュバックで過去の話を映しちゃったりするわけですが。
と言うのも、どうやらこの映画は、前日談として、すでに別の映画があるらしいです(「ミッション-非情の掟-」とかいうタイトル)。私は、その映画は見てないし、その知識も無しに見たわけですが、特に解らなくて首ひねるようなことはありませんでした。
そういった部分も含めて、この映画に流れる『潔さ』には、惚れ惚れします。
無駄を排した脚本が凄い、と書こうと思ったら、なんとこの映画、台本無しで即興的に創っていってるとか。マジかよ! まあ、監督の頭の中にはちゃんと完成イメージがあってのことなんでしょうけど、天才的な勘ですな。

冗長なところが一切無い、シャープなストーリーを、シャープな演出で見せつけた、今年最後を飾るにふさわしい、良い映画でした。
来年も、こういう映画に出会えますように。

Date : 2009-1-4 12:13:51
Subject :
Article : 祖母の米寿祝いで、正月3日に家族一同で蟹を食べに行く。
家族と言っても、いとこも孫も来ているので、総勢20名。それが蟹を食う。ばりばり食う。わたしゃ、蟹だけでお腹がふくれてもう食べられない、なんて経験、初めてだよ。日本とロシアとの漁業権でもめるはずである。「蟹工船」が書かれた時から続く、エンドレスな相剋。

ついでに、蟹の殻をもらってきた。これを型に取って、模型を作るのだ。何のためにかは、後日。

おばあちゃん、次は白寿まで。私が嫁とって孫見せるまで、元気にしておくれよ。

Date : 2009-1-12 13:43:00
Subject : 成人の日
Article : 今年の成人の皆さんは、平成生まれなのですな。
先日、20代の人とお話ししていて「年号が平成に変わるってニュース見た時は、まだ幼児で・・・」と語られているのを聴いて、すでにその時大学生だったこのオッサンは愕然としました。ああ、昭和は遠くなりにけり・・・だいたい、僕が大学に入った時に、先輩諸氏に「ついに万博も、アポロの月ロケットも見てない奴らが入ってきた・・・」と嘆かれたのですぞ。隔世の感がありますな。アポロの月面着陸をリアルタイムで見てない人たちが、アポロ捏造説に容易くひっかかるのも、まあ、この体験の差でしょうね。ッて考えると、戦後世代がとにかく戦争反対を唱えるのも、体験からにじみ出た本音なのでしょうな・・・


Date : 2009-1-13 00:18:23
Subject : 2009年映画はじめ。
Article : 今年も、XLEFLEXさんと、映画を見に行きました。
彼と一緒に行く年頭の1作目は、たいがい当たりを引くのだが、今年はどうかしら・・・


【映画】「その男ヴァン・ダム」(主演:ジャン・クロード・ヴァン・ダム 監督:マブルク・エル・メクリ)

ジャン・クロード・ヴァン・ダム、御年47歳が、ジャン・クロード・ヴァン・ダムというチョイ落ち目のアクション俳優を演じるという、自虐ネタコメディ風な映画。娘の親権を裁判で争ったり、その弁護士費用を振り込みに行った先で、立てこもり強盗に出くわしたりして・・・。

バカ映画と思っていたら、バカ映画だったんだけど、これが脚本もなかなか良い出来だし、役者も(ヴァン・ダム自信を含めて)良いキャラ出してるし、監督も(全く知らない人、しかもかなり若い、30代前半)なんだけど、ヨーロッパテイストが良く出ている上質なコメディだった。侮れない一品。こういうのを、自分でプロデュースしちゃうヴァン・ダムも、結構良いセンスしてるんじゃないか?

これを機に、落ち目のハリウッドを捨てて、ヨーロッパ映画で返り咲いて欲しいなぁ、ヴァン・ダム。

Date : 2009-1-28 23:14:33
Subject :
Article : 【映画】「ザ・ムーン」監督 : デヴィッド・シントン

アポロの月探査計画を、実際に月に行った宇宙飛行士達への丹念なインタビューで綴ったドキュメンタリー映画。
監督はイギリス人。だからかも知れませんが、アメリカ人が作った他のアポロ・ドキュメンタリーよりも、見方がワールドワイドで、クールです。
新しいNASAの映像という物は少なく、その点で、新事実を掘り起こしたと言う訳ではないのですが、宇宙飛行士達自身のインタビューの仕方が丁寧なので、重みと軽みのある、生の発言がたくさん聞ける事が、この映画の一番の良いところです。

アポロ11号のアームストロング船長がインタビューに出てこないので(オルドリンとコリンズはずっと出ずっぱりで喋ってくれる)、ひょっとしてお亡くなりになった?と思ったけど、ご存命のようです。最近は、隠居生活で表に出ないようにしてるみたいですね。

一番感動的だなぁと思ったのが、月から帰ってきて、世界各地に講演に出かける度に、宇宙飛行士達にみんなが口をそろえて「私たちは、やりましたね!」と言ったという話。宇宙飛行士曰く、
「あれが『アメリカはやりましたね』というセリフだったら、そんなに感激しなかっただろう。『私たち』と、人類全部をひっくるめたセリフが、ごく当然のように皆の口から出た事が素晴らしい」
と。
思えば、時代はベトナム戦争のまっただ中で(その話もインタビューで出ました)、ソ連とは強烈な冷戦の最中。世界が真っ向からいがみ合ってる時代に、人々が『私たち』と人類ひっくるめて語ってくれた一瞬、というのは、とても貴重な瞬間だったのでしょう。

ラストに、最近の<アポロ捏造説>について、宇宙飛行士達が一笑に付すという痛快な場面が挿入されています。
「なんとでも勝手に言えばいいさ。でも、私が月に残してきた足跡は、誰にも消されずに、今でもあそこにある。」



【映画】「アンダーカヴァー」監督 ジェームズ・グレイ

 ホアキン・フェニックスとマーク・ウォルバーグという、聞いた事あるんだけどイマイチ代表作が思いつかない演技派役者二人の、男臭くて良い映画でした。
 しかし、ホントこの二人って、覚えられないな。印象が薄いって事は無くって、ホアキン・フェニックスは『グラディエーター』でワシ鼻の見事な皇帝を演じたし、マーク・ウォルバーグは個人的趣味ではお気に入りの『シューター・極大射程』で主役のスナイパーを演じている。二人とも、ダイコン役者どころか、かなりの演技巧者。なのに、代表作がイマイチ頭に残らないのは、何故だ? この前見た、ヴァン・ダムなんかより、ずっとヒット作に出てるのに… 主役顔じゃないからかね? そういや、ヴァン・ダムなんかは、出演作のタイトルがぱっと浮かばないけど、あの面だけはパッと思い出せるもんなぁ。
 それでも、マーク・ウォルバーグなんかは、助演をやらせたらピカイチだと思うんだけどな。存在感もあるし。

 物語は、1980年代半ばのニューヨーク。
 弟のホアキンは、ロシア系の富豪に気に入られて、盛り場のディスコ・バーの支配人を負かされているぐらいのなかなかのやり手。プエルトリカンの美人の恋人とイチャイチャする、浮っついているけどなかなか張り合いのある日々。
 一方、兄貴のマークは、父親の跡を継いで警部に昇進。ロシアン・マフィアの麻薬一掃の為に立ち上がる。
 兄は弟に、店に来るロシア人の麻薬密売人を見張っててくれないかと頼むのだけど、弟は、客を売るような真似が出来るか、と反発。
 しかし、捜査の報復で、兄が自宅前でロシアン・マフィアに拳銃で撃たれて重体。弟は、マフィアへの潜入捜査の片棒を担ぐ事を決意する…
 と、割とよくありそうなベタな話だけど、ストーリー展開がすぱすぱっと素早く、麻薬密売工場への潜入→壊滅を、前半でさっさと終わらせてしまう潔さで、ダレさせないスピード感があります。
 後半は、ロシアマフィアからの報復に脅えながら、失った家族の絆を再確認するという、これまたベタなストーリーを一気に見せます。
 ヒロインのエヴァ・メンデスが花を添えますが、出しゃばらずに、ベタベタした部分は少なく、うんざりするような事はありません。あくまで、この映画は男の話、と割り切ってる監督は偉い。

 印象に残る演出として、お決まりのカーチェイスシーンがあるのですが、この映画では珍しい事にカーチェイスしている車の視点ではなく、カーチェイスしている車の後ろを走る車の運転席から、前方の二台のカーチェイスを見る、というショットになっています。前の車がガンガンぶつかり合ったり、バンバン銃ぶっ放しているのを、後ろの車でハラハラしながら見つめる、というのは、白昼の悪夢のようで、なかなかスリリングで上手いシーンでした。

Date : 2009-2-8 02:30:55
Subject :
Article : 【映画】「K-20 怪人二十面相・伝」
2008年東宝 監督・脚本:佐藤嗣麻子
出演:金城武/松たか子/仲村トオル/國村隼

 監督が、僕のお気に入りの佐藤監督(映画「エコエコアザラク」とかゲームの「バイオハザード・コードベロニカ」などを演出)なので、ある程度期待して見に行きました。結果的には、かなりの満足感を得られた佳作。日本映画にありがちな、ベタベタしたセンチメンタリズムをほとんど持ち込まない脚本が良いのかも。特に、女性監督なのに(だから、なのか)ヒロイン・松たか子の心情描写がサラッとしている。そういや「エコエコアザラク」の時も、ヒロインの黒井ミサの心情はラストに少し伺わせるだけというクールさだったっけ。

 物語は、太平洋戦争を回避した架空歴史の日本の昭和24年。まだ、軍と警察が力を持っており、貴族制が維持された階級社会であり、貧富の差は今のアメリカ並みに酷いという社会。
 ニコラ・テスラが発明した、無線給電装置を巡って、その装置を奪って武器として使おうと企む怪人20面相、その20面相の罠に利用されて、20面相の濡れ衣をかけられるサーカス曲芸師の青年(コレが主役)、ニコラ装置を作った大富豪の孫娘(松たか子)、その孫娘の婚約者である名探偵・明智小五郎(仲村トオル)と、人物関係は至ってシンプル。
 この手のストーリー展開だと、だいたい、ヒロインが婚約者と貧乏青年との間で揺れ動くメロドラマがついて回るのが常だけど、この映画ではそれっぽいニュアンスは残しつつも、その辺はばっさりカット。脚本の割り切りがお見事。
 そうやって全編をアクション活劇と割り切った作りにしたのが、功を奏している。この手の映画にしてはちょっと長めで2時間を超えているのだけど、その割りにはテンポが良い。
 主人公が、サーカスの曲芸師という原作設定なので、ロープを使った空中アクションが数多くあるのですが、コレがなかなか見せ方が上手い。特にラスト、ビルの屋上で元祖20面相との対決シーンでは、ワイヤーやCGを使いながらも、ジャッキー・チェン映画に対抗できるぐらいの高揚感を上手く出していました。スタントの人も、頑張ってる。
 予算を10倍以上かけているハリウッド作品に全く引けを取らない、出来の良いアクション映画でした。去年の末に公開されて、2月までロングランしている点を見ても、お正月映画として大成功でしょう。こういうのを見ると、ホントに日本映画って復活しつつあるんだなぁと思います。

 以下、出演者について。
 金城武は、やっぱり、こういういかにも作り物した映画で才能を発揮するなぁ。セリフが棒読みでも全然気にならないし。
 松たか子は、美人過ぎないでお嬢様顔ができるという、ある意味便利な役者さんですな。演技力も確かだし。
 仲村トオルは、昨年のダメダメ映画No.1「少林少女」の役柄と全然変わりませんが、この映画では光っている。やはり、脚本と監督の差だな、コリャ。ちなみに、彼にコメディセンスもある事がよく解る。
 そのほか、脇を固めているのが、國村隼初め、ベテラン揃いなのが安心感に一役買ってます。冒頭シーンで、要潤も出てます。

Date : 2009-5-17 23:36:41
Subject : 久々の更新
Article : 【映画】『グラン・トリノ』

最近は別のところに感想を書き込んでいるので、ここの更新が途絶えている。

イーストゥッド爺さんの新作を見てきた。『チェンジリング』の方が僕の好みだけど、こっちも良い。なんといっても、俳優イーストウッドの引退作品になるかも知れない。それぐらい、今までの役柄の集大成といった趣がある。

アメリカって、一人一人は単純だけど、社会としては複雑なんだなぁと思う。

一応ヒロインとなる隣家のアジア娘が、そんな美人じゃないのが良いねぇ。しかも、美人じゃないのに、良い子だなぁと思うのよ、これが。惚れそうになる。この演出力は、やっぱ凄いなぁ。

とりあえず、見た後は酒場でビールを飲みながら気の置けない友人と反吐が出るような馬鹿ジョークで盛り上がり合いたい映画である。

Date : 2009-6-23 16:29:09
Subject :
Article : 6月23日である。沖縄戦没者を弔う日です。

すいません、今朝、新聞読むまでこの日のことを忘れていました。
「後世、格別のご高配を」と言い残した牛島司令の言葉に、全然報いてないなと反省・・・

先日、沖縄ハムという名前で売られているSPAM缶を買ってきた。すると、都合良くゴーヤが送られてきた。
やはり、ゴーヤチャンプルにはSPAMが合う。
美味しゅうございました。

Date : 2009-8-6 22:16:55
Subject : 原爆の日
Article : 広島の原爆の日である。

アメリカ人の7割の若者は、まだ、あの2発の原爆投下は正当な行為だったと考えていると、ニュースで言っていた。
原爆投下によって20万人が亡くなったが、その分、戦争の終結が早まったからだ、というのがその根拠。3年間の戦争で、日本だけで300万人が亡くなっているから、あと1年長引けば更に100万人死んだかも知れない。差し引き、80万人分の命が救われた、と。

人の命を数字で論じるんじゃねえ、と思うが、その論理を延長したって、現在に至っても原爆の後遺症に悩む被爆者の方々はどう説明つける?彼らのそれは、苦しみ損なのか?戦争では手足を吹き飛ばされる人も居るんだから、同じ事だと言うなら、被爆2世の存在は?

イヤ、多分、アメリカ人は知らないんだろう、被爆二世も、原爆後遺症のことも。

「はだしのゲン」は、やっぱり全世界に配布する価値のある漫画だと思うのよね。

Date : 2009-8-31 18:16:43
Subject : 未知なる世界
Article : 民主党が第1党になりましたな。ついに、自民党が第2党になったか。

さて、日本の主要輸出品目と言えば、自動車だ。でも、それはせいぜい50年に満たない歴史しかない。永遠に自動車で食っていくわけには、いかんだろう。
じゃあ、次は何か?
電池がいけると思うんだ。リチウム電池は、日本が世界シェアの半分以上を牛耳っているし。これからは、自動車も電気の時代だし、需要も増えるだろう。

飛行機は、まだ電気では飛べないかなぁ。プロペラ機は出来るけど、ジェットは無理かな。ロケットは原理的に電池では飛ばせないけど…いや、電磁反発の原理を使えば、できるのか?

先日、世界の電気を全部ソーラー発電にしたら、どれぐらいの面積が必要か、と言う試算を見た。
http://www.landartgenerator.org/blagi/archives/127
なんだ、以外に、面積取らないな。

電池だよ、電池。今から、株買っとこう。


Date : 2009-9-25 22:30:23
Subject :
Article : 9月の連休には、家族で岐阜の平湯温泉に行ってきました。一時盗まれていた、2億円の金塊が展示されているあそこです。
温泉は、かなりよかった。飛騨牛ウメエ。

話が突然飛ぶ。

最近、めっきり2chの勢いがない。つか、情報源、発言の場としての力を急速に衰えさせている。このままだと、1年持つかどうかな。
一つには、ネット右翼というか、負け犬気質の書き込みが多いからだろう。
横向き、後ろ向きな発言は、スパイスとしては楽しいが、大量にあるとゲンナリするだけで、読んで何の得にもならないから。
まあ、オープンしてから10年だ。そろそろ、お役目を終えたって事かもね。

Date : 2009-11-10 02:39:26
Subject :
Article : 「あなた達後進国には無学で貧しい人が多いのですから、日本に来て安い賃金で単純労働力だけ提供してください。なお、知的労働には従事させません。それは、日本人の職場ですから」
と、要するに、経団連とか日本人の本音は、こういう事かね。

あの気高い八紘一宇の精神は、どこに消えた。津か、元もとそんなモノ、無いのか?

外国人参政権の問題はいろんな要素があるのだけど、日本には移民法が無いのに労働力だけ欲しがるから、こんな矛盾が生じる。タンスターフル!古今東西、無料で食えるパンなぞ無い。ポケットを叩くとビスケットが増えるワケじゃなく、あれはただ、割れてるだけだから。