日々のこと(2003年9月)
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2003年9月30日火曜日(快晴) |
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ここのところ、ずーーーーーーーーっと、歯医者に通っています。差し歯にしていた前歯が数年前からするっと抜け落ちるようになっておりまして。それでも、ここ数年の間、落ちたたびに数件の歯医者でそれをつけていたのですが、とうとう、落ちた歯がみつからんようになって、それで仕方なくある歯医者に通うようになったのです。 いやあ、痛みや自覚症状ってのがなくとも、虫歯ってのはどんどん進行するらしいです。 前歯の差し歯は作り変えることで、ことなしになったのですが。そのほかにも、長年の間には虫歯になっているものもあるようで。現在いろんな歯を治しておりますが、どうしても、保険外でないとあかん歯もあるようです。 大枚をはたいて治療を続けています。 それで少々虫歯に対する意識を持って、歯間ブラシなどを購入し、次男ひつ次郎の歯をごしごししたら。。。 まあ、ぼろぼろと歯が壊れていく。 で、仲良く一緒に歯医者通いを続けています。 彼は初めての歯医者通いです。うがいをして下さいってことに対して、がらがらがらとがらがらうがいをしています。 ねえ、ひつ次郎、このうがいはねえ、がらがらじゃなくて、ぶくぶくうがいなんだよ、って教えてやっております。 彼もようやく、歯に対する意識が高まったようでして、あまり厳しくいわずとも、歯磨きなどをするようになってきました。 外では、犬がうるさく竹垣の竹をかじっています。竹垣は穴が開いていて、外から丸見え状態になっています。 今日は秋休みの長男と一緒に、犬小屋を組み立てました。今までの犬小屋が小さくなってしまったために、どでかい犬小屋をネットで注文していたのです。 確かに大きい。木でできていますので、たいそうりっぱです。 が、問題は、犬がなかなか犬小屋に入らないってことなんですよね。 大雨でも降れば入るようになるのかなあ。 |
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2003年9月25日木曜日(雨) |
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ここ2日〜 3日、まともに寝ていなかったので、今日は1日中、もうろうとしておりました。死ぬほど忙しい日々を過ごしております。が、お金にはならず。 子どもを捨てたいキャンペーンは、いまだ継続中。 あんた、ネットになんか俺のこと書いたでしょう? しらばっくれたってダメさ、とんでもないところからのとばっちりがきてるからね。 へっ? なんのことざんしょ? だったら、もっとしっかりせんかいっ!! 電話のことは置いておいても、こっちの悩みをしっとるんだったら、どうにかしてくれてもよかろうて。なんじゃ? この洗濯物の山は? なんじゃ? あんたの部屋は? 夢の島か? えっ? えっ? 母ちゃんの悩みなんかしらない。ゲームのことだけ。。。。 はーーーーっ。 そういう中坊は、現在テスト中ですが。 最近の厨房では、一夜漬けすら行わない模様。ま、浅漬けがブームですなあ。漬けても3分というところでしょうか。 担任からの保護者呼び出しがあっても、私は絶対に行かないからね。 いや、母ちゃん、そろそろ校長副校長も含めた5者面談らしいよ。 ・・・・・・・・・・さっさと退学にでもなんなさいっ!!!!!! デモコウチョウセンセイトハオハナシモシテミタイトイフキモチモアル 長女なんてもっとすごい。自由自在に熱を出してサボることまで開発してしまったものなあ。机に向かうと、意識がなくなるらしいし。布団に入ったら、きっと睡眠学習をしているのに違いない。で、今の子どもの睡眠学習にはライトが必要で。毎日毎日朝まで明かりがこうこうとついているのは、きっとそのために違いない。 今回あまりにも疲れていたので、夕食はいつものラーメン屋に行こうと電話をすると、「でもね、ひつ次郎が友達の家に行っていていない 」 じゃあ、弁当を買ってくるから、と、美味しい弁当屋がある遠くの駅に、わざわざ高い料金を払って帰ってきたというのに、電車の中で、携帯がちんちろりん。 ねえ母ちゃん、俺帰ってきたから、ラーメン屋にいこー。よしよし、でも疲れすぎているから、ラーメンじゃなくてもつ煮込み屋にしとうと、近くのコンビに前で待ち合わせをした。 ら。 ひとり足りない。 おとめ子はどうしたの? しらない。あいつ、勝手に出て行ったから。もつ煮込み屋の前にいるんじゃ? そこに電話。 お母さん。どうしてラーメン屋の前に誰もいないの? 子どもなんて捨ててしまいたい。。。。。。。 で、昨夜彼らは家で昨日の残りのカレーを黙って食べました。私は冷蔵庫の中にある冷凍シュウマイをふかして、豆腐をステーキにしてビールを飲んでおりました。 で、久しぶりにぐっすり寝ました。とくばんの中居君はしっかり見ましたが。 きっと、お互いわけのわからん自己主張で喧嘩をして、お互いお互いをざまーみろと思って勝手に行動して、その結果がこうなったのでしょう。 いつになったら、少しは考えるってことをし始めてくれるのかしらん。 洗濯物は山。部屋の片隅にはほこりが山。書かなきゃならん原稿も山。行かなきゃならん用事も山。毎回のごみだしも山。粗大ごみも山。犬のう○ちも山。 なんでも山なのに。 どうして財布だけはこう軽いのだろう。。。。 秋ですね。 ねえ、お母さん。冷蔵庫の電気がつかないのだけど。 仕事場にそう電話。冷蔵庫が? そういえばあれももう14年ぐらいにはなるはず。ああああああ、今はとても買えません。中身だって、どうしよう。。。。 いつになったら楽になるのか。。。。 ふーーーっ。出るのは深いため息だけ。秋にため息。似合いますねえ。 ところが。夜。 うちの長男は将来ヒモになって暮らしていかねばならんので、女心をくすぐるのが上手い。 ねえ、英語のテストで、英作文があるんだけどさあ。自分の夢や希望や未来を書かなきゃならないんだけどさあ。教えてくれないかなあ。 僕は将来母のような人間になりたいです。 ってのはどう言うの? |
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2003年9月20日土曜日(雨) |
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祝、阪神優勝の日の日記が、なぜか消えてなくなってしまったのです。 寅年、動物占いではチーター、猫好き、豹好きな私。タイガースも仲間だとは思うのですが、巨人ファンで。だからかなあ、なぜか、ぽかっとなくなった。 いろいろ忙しい週間を過ごしております。 仕事は山積み、子どもの用事が毎日。 で、忙しい時の合言葉。 山も崩せば、チリとなる。 でも、なぜかお金にはならない。 なぜか体重も減らない。 ゲームですっかり目が悪くなった長男、取り上げても取り上げても買ってくる。今まで取り上げたゲームすべてで7台。 夏休みに実家に帰省をし、小遣いをたくさんたくさんもらってきました。で、最近、そのお金を使い果たしたと言っていたのですが、どうやらまた、ゲームを買っていたようです。 眼鏡が必要だっていうのに、なんでまたゲームを買うのかしらん? で、もう眼鏡なんて買ってやらないことに決めました。 もう、知らん!!! 長女はすべてのことに逃避を始めています。やらなければいけないことを、やらなくてもすむようにするには、目標値を下げたり、変えたりするのが一番だということを、早々と悟ってしまったようです。自分に対する要求水準を引き下げる。つまり、あきらめるってこと。 で、結果やる気もなくなり、根性もなにもなく、ただ、ごまかすために部屋にこもる。すると、気分が乗らないので、部屋はぐちゃぐちゃ。今流行の、片付けられない女ったあ、彼女のことではないでしょうか。 で、彼女の場合、弟にすべての八つ当たりをします。ねちねち、私に見えないところで弟をいじめている様子。 次男は日増しにぐうたら人間になってゆく。宿題をやっていかないので、先生に叱られ、それで、あの先生大ッ嫌い、なんて言い出す。頭の中はゲームやカードなどの遊びだけ。何も生み出さない、消費だけの男。 ああ、子どもなんて捨ててしまいたいなあ、なんて思う秋の雨。 でもね、うちの子どもって、母親にも父親にも捨てられた悲しみと、いつまた捨てられるかわからない恐怖をずーっと背負って生きています。 だから、こっちから捨てるわけにはいかないのです。 あっちから捨ててくれるのを待つしかないのです。でもね、捨てられるのって辛いよね。どんなに離れて行ってくれって願っていたとしても、ふん、って捨てられるのじゃあ大違い。 親って結構辛いなあ。 |
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2003年9月16日火曜日(晴れ) |
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ずーーーーーっと探していた、腕時計が。 見つかりました。 よかったーーー。 あちこっち、あっちこっち、子ども達に報奨金まで出して探したのに、見つからない。当たり前のところにはない。ああ、もしかして、ゴミ箱にでも入ってしまったものを、ごみに出したのかもしれない、なんて、ずいぶんと落ち込みました。 が、案外探し物は身近にあるもので。 今日も自転車に無造作に乗っけて仕事に行った、ビニール袋の中に紙袋を重ねて入れて、仕事に必要なものを持ち運びしているものの、ビニールと紙袋の間に、落っこちていました。外側のビニールには穴がたくさん開いているのに。 きっと、ああ、暑い、と思ってはずした時計を、いつものように、いつもの子どもたんすの上に置いたものが、何かの弾みで落ちたのでしょう。 いやあ、よかった、よかった。本当によかった。 バブルの頃に買ったもので、もう、二度と買うことなんてないようなものだったのです。 最近いいことが続きます。 現在私がお仕事で雇っている従業員の一人は、外国の方なんですが、その方、夏休みに里帰りしていたら交通事故にあってしまって、現在お里のお国で入院中です。多分9月中には戻れないでしょう。骨折ですんで、命に別状がないのを聞いて安心しておりますが。 普段だったら、お仕事に非常に支障を来たすのです。 が、ちょうど、他の従業員さんのご親戚の方を臨時で雇っていた時だったのです。お二人重なっていたら、ま、それも当然覚悟の上でしたが、お給料面でちと苦しい。が、外国の彼女が帰ってこない今、本当に助かっています。 転ばぬ先の杖とでも言うのでしょうか。 石橋をたたくまもなく、いつも気が付いたら渡っていた私にとっては、転ばぬ先の杖ではなく、ただの偶然なんだろうけど。 私はついている。本当にラッキーガールだなあ。って、いつも思っています。 えっ、誰ですか? へっ、がーーるじゃなかろうに、 なんて言ったのは。 |
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2003年9月12日土曜日(猛烈に暑い暑い残暑の一日) |
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うちの犬は、納屋の屋根に上り、そこを歩き回るのが大好きです。 しょっちゅう登っては、がたがた言わせています。何をどうしているのやら。 とにかく、暑い暑い残暑の日々。 久しぶりに自分の汗のにおいをかぎました。生きている、って匂いで、嫌いではありません。 先日すし屋に行きました。 大将のお計らいで、こちとめごちで出汁をとったお吸い物が、サービスとして出てきました。そこで。 そのこち、こっちこい。いやあ、こちがこちこちになちゃって、あら、おっこちた。きっと居心地が悪かったのねえ。 と言ったら、受けました。 そういえば、先日娘が、 これって賞味期限が切れてない。食べていいの? と聞いてきました。 よそでは言うなと、くぎを刺しておきました。 |
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2003年9月9日火曜日(暑い暑い残暑の一日)が |
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今日は満月なのでしょうか。 まんまるの月の下、ほくろのように、火星がきらり。 今日は火星が月に一番接近する日だそうな。 おーーーーい、 と、子ども達を呼んで、月を見せると、 ねえ、わかんない。見えないよ。周りにぼんやり青く見えるのがそう? いや、青いぼやぼやの中に、なんか点があるらしいよ。でもねえ、みえねーーーなああ。 視力の衰えた彼らには、あの美しい月や火星が見えないのだとか。 まじ? で、気を取り直して、夏の名残の花火をしました。 |
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2003年9月7日日曜日(涼しい涼しい曇りの一日) |
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子どもらの愛読書は『あたしんち 』。 ねえ、うちだけじゃあないのねえ。ほら、ここも。おんなじ、おんなじ。ほら、ここも。どこもお母さんってこうなのかしらねえ。よかったねえ。 ふん! |
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2003年9月4日木曜日(少し雨のち晴れ) |
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徹夜で「夏休みの」宿題を仕上げ、おまけに残りを学校でやるからと、5時半にたたき起こされて弁当を作らされ、6時にはでかけていった息子から電話。 宿題を忘れてきたから、持ってきて欲しい。 しかーーし。今日は私は午前中も午後も仕事。ばか者と電話で叱り飛ばしても気分が悪い。 仕事も終わり8時頃帰宅すると、彼はまだ帰ってきてない。どうやら、一度学校から宿題をとりに戻り、それからまた学校に戻って提出したらしい。 帰宅途中、雲が明るかった。 真ん中がほーっとオレンジに光っている。 あ、なんか私の状態と似ていると直感で感じた。 しばらく歩いて、次にビルの端から見えた雲は、明るく切れかかっていた。昨日の雨のせいか、空が透き通っている。 あ、まんまるな、輝く月が顔を出すのかも。 私の状態もそうなっていくのかなあ。 と、胸をときめかせてしばらく見ていたら。 出てきたのは、きれいな半月だった。 そうかあ、そんな状態なんだ。 笑いがこみ上げてきた。 神様ってステキなことをなさいます。きれいな、オレンジ色の、輝く半月なんですね。 わかりました。もう少し頑張ってみましょう。 |
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2003年9月3日水曜日(晴れ のち土砂降り) |
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お金のためでもなく、自分のためでもない。しいて言えば、他人のためで、社会のため。な仕事で、死ぬほど忙しくなってしまったのは、なぜなのだろうか。世の中に不必要なことなどないと思っている。が、必要があってするものばかりでもあるまい。もっと楽に生きられるだろうに。 今日の雷雨、近くの電柱に雷が落ちたらしく停電。 停電なんて、私が子どもの頃以来何年ぶりだろう。 ちょうど食事の支度中で、ぶわぶわと湯気を上げていたご飯は、すべてべちょべちょ。5合をそのまま捨てることに。 ガスは出るけど、換気扇が使えないので、窓を開けて、ろうそくの火で料理。 子ども達は、最初怖がっていたものの、ろうそくをたくさんともしてやると落ち着き、昔の人ってこんな生活だったんだねえ、と部屋でごろごろ。 まだ帰ってこない長男のことだけが気になる。大丈夫なのだろうか。大丈夫でいて欲しい。まさか、まさか、まさかこの雨の中、傘もささずに歩いてはいないだろうなあ。 思い出されるのは、ひつ次郎が年中だった頃の保育園。いつもお迎えは時間ぎりぎり7時過ぎだったのだけど、その時ものすごい雨と雷。お迎えには行ったものの、その中を帰るのはさすがにためらわれて。 少しだけ残ってはいけませんか? と聞くと、ダメです、との答え。 ひつ次郎にカッパを着せ、瀬戸内海をバケツにして持ってきて上から落としたような土砂降りの中、線香花火の中にいるありさんのような気分で、いつ落ちても仕方ない雷の音におびえつつ、二人手を握りしめ、抱き合うようにして帰ってきた。ひつ次郎はただ言葉も出ずに全身震えていたっけ。 雨が去った後、どこまでが停電しているのか見に出かけた。電柱に登っていた人が落ちたらしく、救急車が来ていた。 近くにある大きな救急病院と、近くにある元億ションには明かりがともっていた。自家発電があるのだろう。思ったよりも多くの人が家の外に出ていた。携帯電話で電話している人が多かったのは、きっと家の電話が使えないからだ。電話だって電気がないと動かないんだなあ。 子ども達は、風呂に水を入れ始めた。うちの風呂はガスだが、電気がないとその電源が入らない。 ここに引っ越してきたときも、水風呂だったねえ。夏でよかったねえ。そうだねえ、ろうそくがたくさんあってよかったねえ。ご飯はダメだったけど、そうめんをゆでてよかったねえ。 なんでもよかった、になる。 雨がやんでから長男は帰ってきた。無事でほっとするが、帰ってくるとやはりうるさい。彼が持っていた電池式の携帯ラジオや懐中電灯で、あ、文化ってすごいと改めて思う。 数時間して明かりがつくと、今まで楽しんでいた生活が突然なかったものになった。本当に、当たり前のように突然に元の世界が戻ってきた。 |
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2003年9月2日火曜日(晴れ ) |
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仕事でずいぶんめげることがありまして。それでも食べていかねばならん。 専業主婦の頃、専業主婦なんていやでいやでたまらなかった。でも、晴れた日に子どもをベビーカーに乗せてぶらぶらと散歩をしている時、なんともいえない幸せ感にひたることもあった。緑がむっとかおるクローバが一面に咲き乱れた公園で、ようやく歩き出したわが子に両手を差し伸べながら、こんな幸せもあるのだと、青空は私のためだけに存在すると、そう思っていた。 毎日毎日20数畳のフローリングに掃除機をかけ雑巾で拭き、毎日毎日どこかのスーパーに買い物に行き、でも作った食べ物を食べる人はいず。子どもが寝た後の夜は、することもなく、ただでっかい水槽で泳ぐ魚を眺めていた。 心のどこかで、毎日ストッキングをはき、毎日パンプスをはいて仕事に行く人がうらやましかった。 結婚したり離婚したりの間に、子どもを3人生んだ。その間6年。6年間の半分は妊婦だったことになる。妊婦でありながら、子どもを育てていた。 若かったから出来たことなんだろうなあ。 6年もたてば子どもはちゃんと大きくなる。そういえば、保育園なんかに通っていたんだよなあ。毎日朝から体温なんて測って、毎日送っていたんだなあ。雨の日も、大雪の日も。今となってはうそのよう。 上京して7年目。大きくなるのは体ばかりではない。子どもばかりでもない。 そして今時々思う。あのまま、あのまま四角い部屋に閉じこもっていたら、私は今何をしているんだろう。四角い部屋から四角い車で四角いビルへ買い物に行く毎日。あのままだったら、子ども達はこのように育ったのだろうか。 今も専業主婦を見ると、なんだかうらやましいものを感じる。ま、時間や形態では、あまり変わらない生活ではあるのだけど。 昨日。防災の日に、学校に引き取り訓練で出かけて行った。学校に電話をして時間を聞くと、5分早い時間を告げられた。「紙にそう書いてあるでしょう? 」。 正義はいつでも正しい。わけでもないじゃないですか、先生。紙にはそう書いてなかったらしいですよ。たった1本の電話で、こんなことを聞いてくるなんて、この人って。。。って決め付けてしまうことの恐ろしさ。思い込みや先入観ってのはどこにでもあることだけど、怖いことでもある。専業主婦や、離婚や、子育てや、幸せや、いろいろ思い込んでいるだけのことって、案外多いのかもしれない。 ここのところ、ずっと引き取り訓練には出かけていなかった。保護者会にも出かけない、授業参観にも行かない。 でも、昨日久々に見た子どもは、ずっと保護者の中に私の姿を探していた。発見したとき、顔が輝いた。 ああ、母親ってのはひとりしかいないんだなあ。 うれしいというよりも、ずっしりと重たいものを感じる。でも、重さが心地よい。 そう、欲しいのは、先入観や思い込みや知識ではない、この実感なんだ。仕事でもそうだんだよな。 知り合いで、3姉妹の方がいた。ひとりは結婚後離婚をし、ひとりは独身、もうひとりは結婚して子どももいて、幸せな家庭を築いていた。 3分の2が独身だから、3分の2にすったもんだあったもんで、いずれは最後の妹さんも離婚するのでは? と思われていた節がある。あの兄弟だからねえ、いずれはねえ、と。 ところが、今回、真ん中のお姉さんが結婚することになった。もう40はとうに超えて、誰しもがそんなことはありえないとあきらめていたのに。 すると、3分の2が逆転した。 離婚してひとりでいる友達が、あなたがおかしかったのよ、あなたが異常よという具合に見られるようになった。 あの姉妹はしっかりしていて、幸せになるわ、お姉さんだけがちょっとねえ、と言われているらしい。 過半数ってのは、そんなものなのかもしれない。真ん中のひとりがどう転ぶかで、採決は行われてしまうものなのかもしれない。 本当はひとりがほんの少し変わっただけなのに。 離婚は増え続けている。 私が離婚の仕事をし始めた頃、統計では年間18万組の離婚で、それでもものすごく騒がれて、もうじき20万を越すってのが大きな出来事として取り上げられた。翌年年間20万件を突破した。 が、それからまだ3〜 4年しかたってないのに、離婚はやがて30万を越そうとしている。どの家庭における離婚も、深刻で辛くて大変なのに、数が増えると、なんだか当たり前のことになってしまっている。 離婚が当たり前になるような世の中にしちゃいかんなあ。子どもには、もっとずっしりと重たい実感を伝えていきたいなあ。 そう思っている。 |