| 礼文島の自然を楽しむ人のために
rebuncle@lilac.ocn.ne.jp レブンクル自然情報 NO.60 2000/2/9 レブンクル自然館 tel01638-6-1089 宮本 |
■冬山で樹種の見分けと、不思議な動物を捜す 雪山を歩ける時期になりました。1月31日に礼文林道を元地側から入り、薄雪草群生 地、三角山を綾由して、富士見ケ丘スキー場まで歩いてきました。礼文林道の雪は嵐の影 響でむらが有り、地面が見えている場所があるかと思えば1m以上吹きだまっている場所 もありました。夏の間は、頭の上にあるミヤマハンノキなどの木の枝先が、積もった雪の 厚みで目の高さに来ます。すると技先の冬芽がよく見えます。頭の上にあると気がつかな い木の種類も、目の高さに冬芽が来ると識別が可能になります。 私は今までに礼文島で九十種余りの樹木を確認しています。この中には植樹された樹種 も含まれていますが、植樹の記録が残っていないものが多く、どこまでが自生の木なのか 確定が難しい部分です。実際に森林管理署の地図と照らし合わせて山を歩くと、「あれ、 ここも植樹林なんだ」と関心するほど、よく育った林もあります。 谷間や山陰の風の当たらない部分は割合暖かくて、ゆっくりと歩いているつもりでも汗 をかいてきます。しかし「暖かいな」などと思っていると薄雪草群生地付近は穏やかなが ら、冷たい西風が吹いていて、ひと汗かいた体にはいっそう風の冷たさが感じられました 。山陰に隠れて東側の谷間を見下ろすと樹木からはヒガラやウソの声がきこえてきます。 先日、木のウロからヒガラを捕まえてきた人の話を自然クラブの松岡会員から聞きまし た。木肌に小鳥が突いた真新しい跡が見られる木を捜し、その木のウロに手を入れると、 たいてい小鳥がいるそうです。寒い冬を乗り越えるために、小鳥たちはどのように暮らし ているのでしょう。 今日は暖かいなと思う日に、山に行くと針葉樹の中から力ラ類の声がよく聞かれますが 、姿はなかなか見つけられません。また先月、海岸でツグミの姿も見かけました。彼らが どのようなところで寝て、何を食べて生きのびているのでしょう。島の古い記録にエゾモ モンガの名もあります。この冬、森を歩いて見ませんか?普段見られない、鳥や動物の姿 を見つけたらご一報ください。 礼文林道〜三角山〜富士見ケ丘・約2時間半 |
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鳥23 ハクセキレイ 白鶺鴒 セキレイ科セキレイ類L=21cm たくさんの亜種があり、礼文島でもシ ベリアハクセキレイが確認されている 。海岸線の道路で早ければ3月から見 かけ始める。車の前を横切る白い小鳥 はたいていこの鳥です。
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■お知らせ 2月20日(日)11時〜 ワシタ力調査 礼文島周辺で見られる、オオワシやオジロワシの個体数を確認します。場所は自分の家 の前でも、船の上でも、スキー場でも構いません。参加協力していただける方、詳しい内 容を説明致します。連絡してください。 2月27日(日)午前10時〜午後4時 北大学術交流会館 北区北8西5(札幌北大正門内) 第3回高山植物盗掘防止と保護のための全道シンポジウム 「氷河期からのメッセージ お花畑を永遠に」 主催:北海道高山植物盗掘防止ネットワーク委員会 礼文島から参加しようと思っている方、レブンクルで受けつけています。参加費五百円。 レブンクル自然情報にご厚意ありがとうございます。 札幌市 山崎公子様,青池道子様、入舟 中島忠明様,新妻賢二様 香深井 松岡玄龍様、 |
■レブンクル今年の絵葉書二種「花の島7」「サロベツの風」お土産屋さんで 好評発売中。 |
| ■下の句カルタで熱くなる 杣田美野里 1月23日に礼文町で、「子ども下の句カルタ大会」が行われました。礼文島では昔か らカルタがとても盛んで、今回で24回目の大会は、娯楽の多様な現代でも衰えを見せま せん。 下の句カルタは、木の札が良いですね。きっと開拓時代には、ストーブの傍らで材木の 切れ端で一枚一枚手作りされたのだろうと想像されます。また、下の句だけだと子どもで も取り付きやすく、スピード感があってスポーツの試合のようです。その合理性がいかに も北海道らしくて、本州ではすたれてしまった百人一首が今でも生き残っている理由だと 思います。道内でも特に礼文島はカルタの盛んな所だと聞いています。それは漁業の島で あることと無縁ではないと思います。「漁師は勝負好き」、荒海に生きてきた血が騒ぐの ではないかと思うのです。 人口四千人弱の島には小さいながらも八つの小学校があり、それぞれがチームを作って 練習を重ね、大会に臨みます。先生方より熱心なのは、親たち祖父母たちです。二階の応 援席から酔っ払っているような大声で審判に文句を言っているおじいさんがいました。 「怖くて嫌だな」と思ったのですが、私もいつのまにか札の行方にすっかり熱くなり、親 ばか丸出しで応援してしまいました。少々の小競り合いは熱い心のあかしです。その手ご たえはコンピューターゲームではけっして得ることのない充実感を子どもたちにもたらし たと思います。外はすごい吹雪でしたが、年々人口が減り続ける島とは思えない熱気が、 会場の体育館を満たしていました。 (読売新聞道内版1月27日付コラム「はまなす」より転載) ![]() |
■1月 暖かく、雪の少ない年、夜空が良く見えた |
日付 |
自 然 日 誌 |
| 1日 | 晴れ−5℃ 利礼午後欠航。白浜漁港:オオワシ2。江戸屋漁港:クロガモ1。 鉄府漁港:オオワシ1。上泊:アザラシ2。 |
| 3日 | 晴れ−1〜+0℃ 利礼午後欠航。利尻見えた。香深上空オオワシ2 |
| 4日 | 曇のち晴れ−1〜−3〜−2℃ 利尻見えた。 |
| 5日 | 晴れ−5〜−3〜−6℃ 利尻と青空見えた。消防出初め式。星空綺麗。 |
| 6日 | 晴れ−5℃ 利尻からの日の出。礼石前のテトラに鷲。稚内港:ハシブトウミガラス, コオリガモ,クロガモ,ヒメウ,ケイマフリ。抜海港:ゴマフアザラシ多数。 |
| 7日 | 吹雪 利礼航路午後欠航。 |
| 9日 | 晴れ−4℃ スキー場雪無し。道路がアイスバーン状態。上泊:アザラシ4。 金田岬:オオワシ2。自然クラブ/ベンサシ観察会。 |
| 10日 | 晴れ−2℃ 利礼変則運行。 |
| 11日 | 吹雪−4〜−7℃ 利礼全便欠航。 |
| 12日 | 晴れ−7〜−5〜−2℃ 星綺麗。 |
| 13日 | 晴れ−0〜+1〜+0℃ 利尻クッキリ。星空綺麗。 |
| 14日 | 晴れ+0〜−1℃ 自然情報発行。 |
| 15日 | 晴れ−3〜−7〜−6℃ 利尻見えた。スキー場オープン。 |
| 16日 | 晴れ−8〜−2℃ 利尻見えた。スキー場上空オオワシ。 |
| 19日 | 吹雪−5〜−4〜−10℃ 利礼航路天候調整。 |
| 20日 | 吹雪−10℃ 利礼全便欠航。 |
| 21日 | 大雪除雪−6〜−8℃ 知床:オオワシ1,オジロワシ1−松岡。 |
| 24日 | 吹雪−8〜−12℃ バス運休。 |
| 25日 | −12℃寒い 上泊:アザラシ6頭。金田岬:ユキホオジロ3。江戸屋:鷲1。 海馬島:アザラシ100頭 |
| 26日 | 雪 −12〜−10℃ ハクセキレイ、ヒガラ−松岡。 |
| 28日 | −5〜−4〜−2℃ ベンサシ:ツグミ1,オオワシ2,オジロワシ2。 元地灯台:オオワシ2,オジロワシ3−松岡。 |
| 29日 | 晴れ−0〜+1〜−3℃ スキー場:鷲1,小鳥の群れ。入舟:ツグミ |
| 30日 | 吹雪−4〜−9℃ 観察会中止。 |
| 31日 | 晴れ時々雪−13〜−5℃ 礼文林道〜三角山雪上散歩、ウソ、ヒガラの声 |
■先月記録した鳥 クロガモ,ユキホオジロ,ハクセキレイ,ツグミ,ヒガラ,ウソ,オオワシ,オジロワシ |
■レブンクル自然情報は「ブック愛ランド礼文」に置いてあります。 ・・・レブンクル自然館 рO1638−6−1089 宮本誠一郎 |
■自然情報コーナー(BOOK愛ランド礼文)にあります。 花ガイド・旅ガイド・自然関連の本がたくさんあります。 レブンクル自然情報を始め道内外の自然情報を閲覧できます。 ・レブンクル自然情報・利尻島自然情報・リシリイ利尻町立博物館だより・サロベツファンクラブ・クッチャロ湖通信 ・温根内通信・北海道ウォチングガイド・・・・・・・など |
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