| 礼文島の自然を楽しむ人のために
rebuncle@lilac.ocn.ne.jp レブンクル自然情報 NO.59 2000/1/15 レブンクル自然館 tel01638-6-1089 宮本 |
■西暦2000年・今世紀最後の年が始まりました。 西暦2000年とはいってややこしいことに21世紀は来年2001年からだそうです 。ほとんどの業務が西暦で表示されている今の日本にとって、今年は新しい千年の節目と して大切な年だと思います。一年の計は元旦にありといいますように今年は新たな千年( ミレニアム)の計と考えてはいかがでしょうか。私たちに千年後の計画はとてもできませ んが、百年後の22世紀ぐらいの夢ならば創造できるのではないでしょうか? 私たちの孫が年配になったころ、礼文島はどうなるでしょう。漁業は、魚はたくさん獲 れるでしょうか。山は、アツモリソウやウスユキソウなどの花はたくさん咲いているでし ょうか。私には百年後の夢が一つあります。もちろん私は死んでいますが、昨年、有志で 植樹したミズナラの木がたくさんのドングリを実らせていることでしょう。そのドングリ をシマリスやミヤマカケスが集めています。私たちのひ孫位の子供達も拾い集めているか も知れません。これから毎年百本づつの木を植え続ければ、百年たって十分の一しか残ら なくとも千本の森ができる計算になります。礼文町や漁組が行っている植樹も百年たった ら素晴らしい森になっていることでしょう。そんな森のある島はきっと魚もたくさん集ま って来ることでしょう。私が十代、二十代のころには考えもしなかった夢ですが、百年前 の宗谷地方には直径が身の丈以上の木が林立していたという話を聞きました。今の山から は想像もできませんが、勇地の付近は木の切り出しで栄えて料亭などもあったそうです。 そんな森を見てみたいと思いませんか。札幌の開拓記念館にエゾマツの大木が展示されて います。開拓時代にはもっと太い木がたくさん切り出された様子が伺えます。北海道はた った百年でずいぶんな森を失ったものです。九州の屋久島に縄文杉と呼ばれる大木があり ます。良い木ではなかったために切り出されずに残ったそうですが、昨年植えた木が千年 生き続ければ大木となり「平成ミズナラ」と呼ばれることでしょう。 2000年年頭に 誠一郎 |
![]() |
鳥22 オシドリ・鴛鴦 ガンカモ科淡水ガモ類L=45cm 春、四月初旬、久種湖に数羽来る。 雄鳥の派手な模様が特徴的で、一度見 たら忘れない鳥だ。香深井の沢でも見 かけたことがある。
|
■百年後の礼文に森を残しませんか。 |
■お知らせ 2月27日(日)午前10時〜午後4時 北大学交流会館 北区北8西5(札幌北大正門内) 第3回高山植物盗掘防止と保護のための全道シンポジウム 「氷河期からのメッセージ お花畑を永遠に」 主催:北海道高山植物盗掘防止ネットワーク委貝会 昨年5月、高山植物盗掘防止キャンペーン礼文島が行われたのを覚えていますか? あのキャンペーンは、礼文島のほか、アポイ岳、大千軒岳、西別岳、夕張岳、などでも 行われました。各地域の活動報告や杣田美野里の講演とスライド上映「野生の誇りいつま でも・礼文の花」などが予定されています。出張などで、この時期札幌に行かれる方、是 非寄ってみてください。 9月に発足した「レブンクル自然クラブ」は「礼文島自然クラブ」と改名して活動を始 めました。クラブ会員を募集中です。 会員になると自然観察会情報などが随時連絡されます。 |
■レブンクル今年の絵葉書二種「花の島7」「サロベツの風」お土産屋さんで 好評発売中。 |
| ■油汚染の話を聞いて 宮本誠一郎 12月11、12日 豊富町でパークボランティア主催のサロベツトーク&ウォークが行われました。そのな かで「羽幌の海鳥センター」の小野宏治さんにより「油汚染」に関するお話があり、とて も感銘しました。3年前の1月2日、冬の日本海でナホトカ号が沈没して福井県の海岸に 重油が流れ着いた事故を覚えていますか? 私たちは同じ日本海に暮らし、沖合をぼろぼろになったロシア船が行き来し、稚内では 毎年座礁事故が発生しています。いつ大きな油事故が起こってもおかしくない現状をどれ ほどの方が認識しているのでしょうか? 小野さんは油にまみれた海鳥たちの被害状況を調査したそうですが、漂着した海鳥は千 三百羽ですが実際に死んだのは数倍に達すると推定されたそうです。鳥や動物にとって油 が流出した場合、「油を鳥の生息地に近付けず、近くの鳥を避難させる」ことが有効な対 策でそのためにはその地域に生息する鳥の生態や個体数をしっかりと把握する前準備が必 要ともいわれました。 鳥の話が中心でしたが、漁業で暮らしている島民にとっては油汚染は人ごとではなく地 震、津波、火災など以上に発生の可能性が高く、被害も後々までひびく問題ではないでし ょうか?新聞でも道内での油流出がときどき掲載されています。新聞に載らない小さな事 故は多数発生していることでしょう。礼文島でも油に汚れた羽のカモメを見かけます。海 に油が浮いていたり、海岸にオイルボールが流れ着いているのを見たこともあります。宗 谷支庁や礼文町、各漁業組合はどの程度の対策を整備しているのでしょうか?近海、沿岸 漁業に頼る住民にとって、油事故が発生した場合、岸に近付けないで処理するのが最善の 対策だそうです。漂着すると明日からの生活のかてをすべて失うことになりかねないので す。『油流出事故は起こるかも知れない事故ではなく、実際に起こっている事故』で、海 に接して暮らしている私たちが早急に事故対策を確定して事前に準備をしておかなくては いけないことだと感じました。 |
■12月 オオワシ、オジロワシ、ゴマフアザラシ |
日付 |
自 然 日 誌 |
| 1日 | 雨−5〜−0〜+0 五番地:コオリガモ3羽。起登臼:ケイマフリ、ハヤブサ |
| 3日 | 晴れ−6〜−7〜−5℃ 五番地:ハイイロウミツバメ保護−佐々木、5日放鳥 |
| 5日 | 晴れ−2〜−3℃ 五番地:オジロワシ。香深井:ウミアイサ100羽。 上泊:シロカモメ20羽。上泊:魚を見よう観察会。 |
| 7日 | 雪−3〜−2℃ 利礼航路午後欠航。 |
| 9日 | 雨+3〜+6〜+3℃ |
| 10日 | 曇のち雪+1℃ アザラシが斜路に上がっていた−尺忍田中。 オジロワシ、香深井で弱っていた−渋谷 |
| 11日 | 吹雪 利礼航路午後欠航。 |
| 12日 | 吹雪 利礼航路全便欠航。 |
| 14日 | 晴れ−7〜−5℃ |
| 15日 | 晴れのち雪−5〜−3−4℃ とても暖かい一日、−1℃風2m。利尻のピークが見えた。 内路、上泊:オジロワシ1。スコトン岬オオワシ2。 |
| 16日 | −5℃ 利尻ピーク見えた。礼文島国有林パトロール員連絡会発足。 |
| 18日 | 晴れ−2〜+1−0℃ 猫岩:オオワシ3.オジロワシ |
| 19日 | 晴れ+0〜+1〜−0℃ 利尻ピークに日の出。 |
| 20日 | 曇 山背寒い+1〜+0℃ オオセグロカモメ保護−松岡 |
| 22日 | 曇−3〜−4℃ アザラシが今年始めて上泊の岩に上がった−小林 |
| 25日 | 吹雪−2℃ 利礼航路午後欠航。 |
| 26日 | 晴れ−2℃ 利礼航路全便欠航。礼文島自然クラブ総会&第一回観察会。 海馬島:オジロワシ、オオワシ、アザラシ60頭余り。上泊:アザラシ一頭。 |
| 27日 | 晴れ−5℃〜+0〜+2℃ |
| 28日 | 曇後晴れ+1〜+3〜+2℃ |
| 29日 | 曇−2〜−4℃ 金田岬:オジロワシ3。上泊:ゴマフアザラシ2 |
| 30日 | 晴れ−4〜−2〜−6℃ 元地猫岩展望台:オオジロワシ2、オオワシ2、ウミウ多数、 シノリガモ多、ウミアイサ多 |
| 31日 | −7〜−3〜−4℃ 午後元地漁港:オオワシ |
■先月記録した鳥 コホリガモ,クロガモ,ケイマフリ,ハシブトウミガラス,シノリガモ,ヒメウ,ウミウ |
■レブンクル自然情報は「ブック愛ランド礼文」に置いてあります。 ・・・レブンクル自然館 рO1638−6−1089 宮本誠一郎 |
■自然情報コーナー(BOOK愛ランド礼文)にあります。 花ガイド・旅ガイド・自然関連の本がたくさんあります。 レブンクル自然情報を始め道内外の自然情報を閲覧できます。 ・レブンクル自然情報・利尻島自然情報・リシリイ利尻町立博物館だより・サロベツファンクラブ・クッチャロ湖通信 ・温根内通信・北海道ウォチングガイド・・・・・・・など |
|