| 礼文島の自然を楽しむ人のために
rebuncle@lilac.ocn.ne.jp レブンクル自然情報 NO.56 1999/10/9 レブンクル自然館 tel01638-6-1089 宮本 |
■エゾムラサキニガナとの出会い・・・・ エゾムラサキニガナ、この花を今年8月1日に久種湖の西の山で初めて目にしました。 国有林の植樹道の草刈りをした脇に2本、1本は笹と一緒に刈られていました。初めて 見る花だなと思い刈られた1本の茎を折ってみると、苦菜に共通する白い乳液が出てきて 、指につけるとねばねばした感じがしました。花の色は紫色ですが、じっくりと眺めると 吸い込まれるような神秘な色です。図鑑で紫色の苦菜を探してみるとエゾムラサキニガナ という名前でした。そのときは時間に余裕がなくて写真も撮らずに道を進みましたが、あ の紫色がたいへん気がかりで、もう一度あの山へ行こうと思っていました。ところが10 月1日にスコトン岬で同じ花に出会えたのでした。茶色く枯れた草がほとんどの草原には 所々でエゾノコンギクやユウゼンギクの紫色の花が咲いている時期です。はじめはそのど ちらかだろうと思いながら近付いて見ると、あの神秘な紫色の色合いが私の目を引きつけ ました。10年以上礼文島の山を歩いていて、まだ新発見の植物があったのです。 今年になって新たに出会った花は他にもあります。それは、エゾツルキンバイ、オオナ ミキ、タチギボウシ、オオバタチツボスミレ、エゾアオイスミレ、シロスミレ、そしてエ ゾムラサキニガナです。北海道では特に珍しい花ではありませんが、中には礼文島では今 までに記録にない花も含まれています。昨年利尻島では和名リシリアザミという新種も記 録されました。道端の草花を、もう一度じっくりと見直しましょう。なにげなく見過ごし ていた花でも日本では珍しい新発見なのかもしれません。 |
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鳥19 ツグミ・鶫 ヒタキ科ツグミ亜科大型ツグミ類 春の渡りでは数千羽の群れで久種湖の 湿原で餌をとる姿を見る。
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■今月の花 |
今月の花 |
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| アサギリソウ | ツルリンドウ |
| エゾムラサキニガナ | ナギナタコウジュ |
| エゾノコンギク | ハチジョウナ |
| コウゾリナ | レブンイワレンゲ |
| コガネギク | |
■キノコ観察会 10月3日、緑ヶ丘森林公園で環境庁主催のきのこの観察会及び講演会が開催されまし た。午前中管理棟で講師の佐藤清吉氏のきのこのスライドを見て、のちに小雨の中を1時 間余りの観察、採集会に出ました。昼食の時には前日に採取したヤナギタケ(ヌメリスギ タケモドキ)のみそ汁と当日採取したアカモミタケのみそ汁がふるまわれ、参加者にはた いへん好評でした。 採取されたきのこの中から39種類のきのこが佐藤氏により同定され、そのうちの何種 類かをその場で焼いて食べました。グロテスクで臭くて、とても食べようとは思わないス ッポンタケやササクレヒトヨタケを、だまされたつもりで食べると意外な歯ごたえとうま みに驚かされました。また昨年に続き今年も冬虫夏草のオオセミタケが見つかりました。 礼文町の他の行事や悪天候と重なったわりに50名もの参加者があり、きのこに対する関 心の高さがうかがえる観察会でした。環境庁には来年もまた続けてきのこの観察会を開催 して頂きたいと思います。 |
■レブンクル今年の絵葉書二種「花の島7」「サロベツの風」お土産屋さんで 好評発売中。 |
| ■いつかきっとの島 杣田美野里 ある調査で礼文島が「いつか行きたい所」のNO.1だったという話を聞きました。今 年、それは本当かもしれないと思うことがいくつかありました。 サハリンで5〜13才まで過ごしたお母様を連れて、礼文を訪ねたいのだけど、という お手紙をいただきました。サハリンの花野の思い出を大切にしている母に礼文で「子供時 代と同じ至福の時」を過ごしてもらいたいという内容でした。あとでわかったのですが、 75才になる母とは童話作家の神沢利子さんでした。彼女の作品、「くまの子ウーフの絵 本」シリーズは今でも娘と私の本棚の大切な住人です。幼い頃に遊んだサハリンの野の花 たちと、今の礼文の花は同じ顔をしていたのでしょうか。 それからちょっと重たい話なのですが、友人のお父様が悪性の病気と闘っています。ご 家族は「告知する」という大きなハードルをこの夏越えたそうです。もう一度旅行するな らどこへ行きたいと聞くと、お父様は「礼文島」と答えたそうです。私はとても嬉しい反 面ちょっと心配になってしまうのです。こんな大切な旅をちゃんと受け入れることができ |
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る島でしょうか、今の礼文島は。人の暮らしのある所は年々コ ンクリートで固められ素朴さを失っています。「車椅子で泊ま れる宿は?」と聞かれましたが、配慮して設計されている宿は 現状では無いと言えます。フェリーのタラップも狭くて車椅子 をたたまなければ乗り降りできません。公衆トイレや散策路の 木道は行政機関によってバリアーフリー化が進められています 。でもそれらをつなぐ交通や宿はまだバリアーだらけです。礼 文島は工夫次第で車椅子や脚の弱い人でも高山植物の咲く草原 を散策できる日本でも選ばれた場所だと思います。そんな島の 才能を大切に育てていけば、「いつかきっと」の思いを裏切ら ない島になれると思うのです。そしてそんな島には住む人にと っても暮らしやすいに違いありません。 |
■9月、利尻初雪 台風通過 アザラシ来た・・・ 花:季節を間違えてハクサンイチゲ、チシマフウロ、レブンソウなどが咲いていた。 アカバナ、アキノノゲシ、アサギリソウ、イブキジャコウソウ、イワヨモギ、ウメバ チソウ、ウンラン、イヌゴマ、コゴメグサ、ゴマナ、エゾシロネ、エゾトリカブト、 エゾノコギリソウ、ノコンギク、ミソハギ、ヤマハギ、エゾリンドウ、オオアワダチ ソウ、オオイタドリ、オオヨモギ、オトコヨモギ、オトギリソウ、カラフトニンジン 、キタノコギリソウ、キンミズヒキ、クサレダマ、クルマバナ、ゲンノショウコ、コ ウゾリナ、コガネギク、サラシナショウマ、シオガマギク、シコタンヨモギ、シラネ ニンジン、ススキ、タンポポ、ナデシコ、タニソバ、チシマリンドウ、チシマワレモ コウ、ツリガネニンジン、トウゲブキ、ナギナタコウジュ、ナミキソウ、ハッカ、ハ チジョウナ、ハナイカリ、ハマニガナ、ハンゴンソウ、ヒロハウラジロヨモギ、ヒロ ハクサフジ、ミソガワソウ、ミゾソバ、ヤナギタンポポ、ヤマハハコ、ユウゼンギク 、ヨツバヒヨドリ、リシリブシ、レブントウヒレン、イワレンゲ 鳥:ホシガラスが多かった。 キジバト、ツメナガセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイ、カワラヒワ、アオジ、ベ ニマシコ、アマツバメ、ワシカモメ、シロカモメ、ヒメウ、ウソ、ウグイス、アカゲ ラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、クマゲラ、ヒガラ、ホシハジロ、マガモ、オカヨ シガモ、ヒシクイ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、シノリガモ、ウミアイサ |
| 日付 | 自 然 日 誌 |
| 2日 | スズメ保護−今野〜放鳥 |
| 3日 | ベニマシコ落鳥−辻本 |
| 12日 | ハクセキレイ保護−須藤〜放鳥 |
| 13日 | ヤチネズミ死体−小笠原 |
| 20日 | ジュウイチ保護−長尾〜落鳥 カッコウの仲間でジュウイチと鳴く、腰が立たないまま利尻町立博物館に送りましたが 24日に落鳥した。 |
| 21日 | 利尻山初雪 |
| 24日 | 台風通過 |
| 25日 | 利礼航路全便欠航 |
| 26日 | アザラシ確認−佐藤 場所は香深井と起登臼の間の覆道の沖にある岩です。 |
| 30日 | 久種湖から鮭が登っている。道場さんの脇の川。 |
■先月記録した鳥 ジュウイチ、ヒシクイ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、キクロハジロ、マガモ・・・ |
■レブンクル自然情報は「ブック愛ランド礼文」に置いてあります。 ・・・レブンクル自然館 рO1638−6−1089 宮本誠一郎 |
■自然情報コーナー(BOOK愛ランド礼文)にあります。 花ガイド・旅ガイド・自然関連の本がたくさんあります。 レブンクル自然情報を始め道内外の自然情報を閲覧できます。 ・レブンクル自然情報・利尻島自然情報・リシリイ利尻町立博物館だより・サロベツファンクラブ・礼文風土記 ・クッチャロ湖通信・温根内通信・北海道ウォチングガイド・・・・・・・など |
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