| 礼文島の自然を楽しむ人のために レブンクル自然情報 NO.53 1999/7/1 レブンクル自然館 tel01638-6-1089 宮本 |
■鈴蘭の香りと礼文金梅草の谷 桃岩歩道 桃岩展望台には野生の鈴蘭の群落があります。風の弱いときに甘い香りに誘われて斜面 を見上げて気がつきました。注意して見ると、どの個体も小さな白い花を咲かせていまし た。通りかかった方に「スズラン咲いてますよ」と教えてあげると、「え、スズランて花 屋さんの花じゃないのですか?」と聞かれました。鈴蘭が野生にある花だと知らなかった のです。北海道では自生しているのですよと説明してあげるとやっと納得しました。また 歩道の花畑を見て、「どのように手人れをするのですか?たいへんでしょう」と聞く方も いました。「自然に咲くのですよ」と説明するとその方は驚いていました。 私たち島の住民にとって花畑は手入れしなくとも美しくて当たり前のことですが、都会 に暮している方々にとっては原生花園の美しさを見ると植物園や庭園のように誰かが手入 れをしているように思われるのですね。私も桃台歩道を初めてこの時期に訪れたときのこ とを思い出しました。まさに「お花がいっぱい」なのです。黄色いレブンキンバイソウ、 ミヤマキンポウゲ、エゾカンゾウ、センダイハギ、チシマキンレイカ、赤いヨツバシオガ マ、イブキトラノオ、ハマナス、紫のレブンソウ、青いヒオウギアヤメ、チシマフウロ、 白いセリ科のオオカサモチ、エゾノシシウド、オオハナウドなど色とりどりの花々が歩道 を飾っています。あのころは花の名前もわからずに、黄色い花が綺麗、白いカリフラワー みたいな花などと呼んでいましたが、島に吹く風がこの美しい草原を手入れしているので はないでしょうか。展望台から30分ほどで「金梅の谷」に着きます。レブンキンバイソ ウ礼文金梅草が群生する地域です。昨秋からの整備で木道が敷かれ、西海岸を見下ろせる 位置まで行けるようになり、利尻バックの写真も撮れます。木道に横になると金梅草や黒 百合の花が目の位置にもきます。寝そべると、草原を渡る風も感じます。花の香り、小さ な虫たち、囀る鳥の声などを聞きながら、花畑の成り立ちに思いを馳せてはいかがでしょ うか。 |
![]() |
花23 レブンウスユキソウ 礼文薄雪草 キク科ウスユキソウ属 エゾウスユキソウの礼文島に咲くもの をこう呼ぶ。 宇遠内などでは6月初旬から咲き、礼 文林道では7月初旬からが見ごろ |
■高山植物の盗掘は犯罪です。現在特別警戒中です。掘っている人を見つけたら直に通 報してください。 |
■礼文島の花を大切に 金梅の谷で木道に腰かけて地面に足を降ろしている方を見かけるようになりました。足 もとにも周りと同じ花が咲きます。踏み固めてしまいますと、花畑が後退してしまいます ので注意をしてください。また美しさに誘われて写真撮影のために、つい踏み込んでしま う方も見かけます。一人が付けた踏み跡が大勢の方の道標になってしまいます。始めの一 歩が重罪です。歩道は整備工事のおかげで風の強い日や、道が雨でぬかっているときなど でも、前よりたいへん歩き易くなりました。それでも6月28日に歩いてみると草花の上 に新しい踏み跡ができてしまった場所がありました。25日に私が歩いたときには無かっ た跡でした。そんな様子もぜひ皆さんに気がついてほしいと思っています。花は島の財産 です。訪れる方皆が愛し、慈しみ、楽しみ、監視し、整備、維持していくことが大切です 。雨の日に歩くと歩道や草花を痛めること、自分が歩いたせいで咲くはずたった花が枯れ てしまっていることにも気がついてください。 |
| ■エゾカンゾウの花時計 杣田美野里 エゾカンゾウはよく一日花と言われますが、本当に1日でしぽんでしまうのでしょうか 。今年は花に印の紐を結んで調べてみました。朝4時、明るくなると同時に開き始めます が、天候によって時間は変わるようです。暗い曇りの日には6時頃になってやっと蕾が割 れ始めました。2時間くらいで開ききります。私の観察した花たちは1日日の夜は開いた まま過ごしました。風や雨に当たると1日でかなりよれよれになりますが、それでも閉じ ることはありませんでした。翌朝、疲れが見える花もありますが、まだ開いています。二 日日の夕方見ると、蕾かと思うほどしっかりと閉じていました。 エゾカンソウの花園を楽しむなら午前中がいいですね、昨日の花と今日の花が同時に開 いていて華やかです。午後になると昨日の花は閉じ始め、今日の花も疲れて来ます。でも 私は午後の日差しの中のけだるいエゾカンゾウも好きですよ。 余談になりますがエゾカンゾウの蕾はおいしいです。黄色く色付いて明日はもう開くか なと思うようなものを選びます。さっと茹でて酢みそを付けて食べます。シャキッと歯ご |
|
![]() |
たえがあってほんのりと香り、苦みは ほとんどありません。自然破壊になら ないように気を付けて一度お試しくだ さい。1株から1つずつ蕾を頂いて、 1人3個くらいが適当です。私は舌で 植物を確かめるのも、つき合い方の一 つだと思います。山菜は何でもそうで すが、「採り過ぎない、食べ過ぎない 」ことに努めれば自然にも体にもダメ ージを少なくすることができます。 |
■6月・海馬島にはまだ百頭のアザラシがいた |
| 日付 | 午前の天候・気温・風 | 自 然 日 誌 |
| 1日 | 晴れ 10℃ | エゾセンニュウ初鳴 林道竹の子採り多数入山 キジバト落鳥−礼宝園鎌田 |
| 5日 | 晴れ 11℃ | 海馬島:オセグロカモメ抱卵確認。ハヤブサ、ウトウ?の穴 確認 ゴマフアザラシ126頭 |
| 6日 | 晴れ 14℃ | エゾセンニュウ死体−内路小本 トウゲブキ開花−幌泊 |
| 7日 | 晴れ 14℃ | アオチドリ、エゾカンゾウ、クルバマソウ、チシマフウロ、 クルマバツクバネソウ、チシマキンレイカ、ネムロシオガマ 確認 久種湖:コヨシキリ、マガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、 スズガモ、ダイサギ、バンチュウサギ、アオサギ確認 |
| 8日 | 晴れ 14℃ | アマナスミレ、スミレ、エゾノアオイスミレ確認 |
| 16日 | 晴れ 15℃ | シロスミレ確認 アサマギダラ御酢♂確認 ムクドリ若鳥保護のち落鳥−香深井柿崎 |
| 17日 | 晴れ 15℃ | エンレイソウ、オオツリバナ、オオタカネバラ、シャク、 オオヤマフスマ、コケイラン、オククルマムグラ、 カラフトダイコンソウ、イブキトラノオ、スズラン、バンケイソウ、 サイハイラン、ミヤマオダマキ、イワツツジ、ミヤマキンポウゲ、 レブキンバイソウ、オオバスノキ確認 |
| 19日 | 曇時々晴れ 15℃ | クマゲラ確認−礼文林道 ミヤマカケス確認−宇遠内 |
| 23日 | 晴れ 19℃ | 海馬島:風強い、オオセグロカモメ雛確認、ゴマフアザラシ 百頭以上確認 アミヒラタケ採取−起登臼川上流浜田 |
| 26日 | 晴れ 16℃ | エゾシモツケ、エゾスカシユリ、カラフトゲンゲ、シコタンソウ、 ヤマブキショウマ、エゾハルゼミの声?聞こえる。ハルゼミの 姿を島では確認していない。 |
■先月記録した鳥 エゾセンニュウ、シマセンニュウ、アマツバメ、クマゲラ、ミヤマカケス、モズ・・・ |
■レブンクル自然館・有料花ガイド・99年6月スタート フラワーガイドレブンクル |
■レブンクル自然情報は「ブック愛ランド礼文」に置いてあります。 ・・・レブンクル自然館 рO1638−6−1089 宮本誠一郎 |
■自然情報コーナー(BOOK愛ランド礼文)にあります。 花ガイド・旅ガイド・自然関連の本がたくさんあります。 レブンクル自然情報を始め道内外の自然情報を閲覧できます。 ・レブンクル自然情報・利尻島自然情報・リシリイ利尻町立博物館だより・サロベツファンクラブ・礼文風土記 ・クッチャロ湖通信・温根内通信・北海道ウォチングガイド・・・・・・・など |
|