| 礼文島の自然を楽しむ人のために レブンクル自然情報 NO.51 1999/5/10 レブンクル自然館 tel01638-6-1089 宮本 |
| ■春の花々が咲き始めました・・・・・ 新聞やテレビで各地の花の様子が報道されはじめました。東京ではもう桜の花見は終わ りのようですが、島のエゾヤマザクラはこれから開花します。 礼文島の一番花は道路脇の土手に吹きだすフキノトウです。そして久種湖の湿原に群生 するミズバショウとザゼンソウ。草地を青く染めるエゾエンゴサク、黄色く可憐なキバナ ノアマナ、白くて弱々しいヒメイチゲ、黄色いキジムシロが咲きます。最初に花をつける 木はエゾノバッコヤナギ、ヤチハン、ガンコウラン、オノエヤナギなど。残念ながら今年 の久種湖のミズバショウは4月29日の霜でほとんどが傷んでしまいました。今はヤチブ キ=エゾノリュウキンカが沢筋に黄色の帯をつくっています。注意をしてみるとチシマネ コノメソウ、オオバナノエンレイソウ、エンレイソウ、ナニワズなども見つかります。西 海岸の岩肌にはエゾイヌナズナ、イワベンケイが開き始めています。さえずりを始めた鳥 の姿を捜していると意外な花の開花を見つけるかも知れません。 |
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鳥17 オオジシギ・大地鴫 シギ額類シギ料・L=30cm 冬期は南半球で過ごし夏に渡来し繁殖する 北海道の夏の草原の代表的な鳥。上空でザ ザザザザッと羽音を立て、ジェップジェッ プと聞こえる独特の声を出す。久種湖で見 る。 |
| ■今年のレブンアツモリソウの開花はいつでしょう。昨年はたいへん早く5月19日 でした。 今月見たい花二十六種 |
今月見たい花二十六種 |
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| アイヌタチツボスミレ | ネムロシオガマ | 白 | |
| イタヤカエデ | 緑 | ノビネチドリ | 白、赤 |
| イワベンケイ | 黄色 | ハクサンチドリ | 赤、白 |
| エゾイチゲ | 白 | ハマハタザオ | 白 |
| エゾイヌナズナ | 白 | ヒメアマナ | 黄色 |
| エゾヤマザクラ | 桃色 | ヒメイズイ | 白 |
| エゾノハクサンイチゲ | 白 | マイヅルソウ | 白 |
| エゾノリュウキン力 | 黄色 | ミヤマオダマキ | 紫 |
| オオバナノエンレイソウ | 白 | ミヤマスミレ | 紫 |
| カラフトコンロンソウ | 桃色 | ミヤマハンノキ | 黄色 |
| クロユリ | 黒 | ミヤマハタザオ | 白、桃 |
| サクラソウモドキ | 桃色 | レブンアツモリソウ | 白 |
| シャク | 白 | レブンコザクラ | 桃、赤 |
| ■お知らせ 5月29日,30日 高山植物盗掘防止キャンペーン礼文島 5月29日土曜日14時〜16時、場所:ビスカ21 スライド上映会「礼文の花」 講師:写真家 杣田美野里 北海道盗掘防止ネットワーク委員会について 講師:ネットワーク委員 盗掘防止に取り組む諸機関のご案内 5月30日日曜日8時〜12時 香深駅前キャンペーン及び自然観察会 アツモリソウ群生地及び江戸屋山道付近 講師:宮本誠一郎 島内の方の参加は無料、スライド上映会または観察会のみの参加も可能です。 宿泊参加は有料で30名まで受けつけます。詳しくはレブンクルに問い合わせ下さい。 花の新刊案内 「北の花つれづれに」1800円 著者:梅沢俊 発行:共同文化社 花歩きの楽しさを伝える一冊。 |
| ■「サロベツを感じた朝」 杣田美野里 私は写真を撮りに歩いていて、年に1〜2回「私はこれを見るために生きて来たのかも しれない」と思うような風景に出会います。今シーズン初めてのそんな出会いは、4月2 8日の夕方にやって来ました。 午後6時ころ、サロベツ原野のパンケ沼に到着しました。パンケ沼ではこの季節、利尻 山の左肩に沈む夕日を見ることができます。利尻山は残雪が美しいひだを浮き上がらせる 、早春の衣でした。その姿がブルーグレイのシルエットの中に表情を付けています。右肩 には魚のような形の雲が一枚浮かんでバックの空よりもちょっと濃いピンク色になり、春 ならではの柔らかい色調の夕景になりました。 日没後、周辺の湿地ではカエルの大合唱が始まりました。繁殖期らしく、草原の水路で はいたるところで卵の固まりを見つけます。たぶんエゾアカガエルだと思います。その後 満天の星の下、空気はどんどん冷えていき、サロベツ原野のど真ん中の車中泊は寒くて眠 れぬ夜となってしまいました。 |
| 朝5時ごろに外を見ると、一面に降りたった霜が朝の太陽に 輝いています。パンケ沼の湖面からは靄が立ち上ぼり、利尻山 を幻想的に浮かび上がらせていました。湿原では黄色い花粉を 付けたワタスゲの花や、出たばかりのエゾカンゾウ芽がうっす らと霜の飾りを付けて得意げです。これくらいの霜では枯れる ことは無いでしょう。白鳥の群れが南の地平線から現れコーコ ーと大きな声で鳴きながら「逆さくの字」に並んで頭上を横切っ て行きます。北の地平線に消えるまで、私は首をゆっくりと回 しながら見送りました。サロベツの上に広がる空のなんと大き いことでしょう。 群れが3つほど通過したころ、我に返って周りを見回せば、 もうすっかり霜は溶けていつもの顔に戻った原野がただただ広 く穏やかに横たわっていました。 |
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| ■4月の自然日誌 久種湖の氷も融けていつもの顔ぶれの渡りカモが集まり、湿原には花が咲き始めました。 |
| 日付 | 午前の天候・気温・風 | 自 然 日 誌 |
| 2日 | 晴れ | 香深井:ツグミ初 |
| 3日 | 沼の沢:アトリ,カシラダカ初−道場 | |
| 4日 | 雪 −4〜+1℃ | 利礼航路:ウミスズメ類の群れ,ハシブトウミガラス,ウトウ, ウミガラス,コウミスズメ,ウミスズメ,ケイマフリ,エトロフウミ スズメ |
| 7日 | 晴れ −0〜−1℃ | 上泊:ヒドリガモ初♂3♀5、入船:ルリビタキ初−鎌田 |
| 8日 | 晴れ −1〜+1℃ | 久種湖:オシドリ初♂2♀1、ノスリ初1 |
| 9日 | 香深井:ツバメ初、沼ノ沢:ヤツガシラ初−道場 | |
| 10日 | 香深井:ノビタキ初♀−鎌田 | |
| 11日 | 晴れ後霧が出た+6℃ | 尺忍海岸:ハシビロガモ初♂2、香深井:ミソサザイ初鳴−鎌田 |
| 13日 | 香深井:ベニマシコ初−鎌田 | |
| 14日 | 香深保育所:トラツグミ保護、香深井:トラツグミ初認−鎌田 | |
| 15日 | 伝書鳩保護−帯広行き | |
| 16日 | 入船キジバト初確認 | |
| 17日 | 久種湖:ミズバショウ,ザゼンソウ,ヤチハン開花 キンクロハジロ,シマアジ,カワラヒワ,カルガモ初確認 起登臼:エゾエンゴサク開花、久種湖:モズ♂初確認−鎌田 香深井:カワセミ初確認−鎌田 |
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| 18日 | 久種湖:キバナノアマナ開花 香深井:キセキレイ初確認−鎌田 |
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| 19日 | 晴れ +8〜+9〜+7℃ | 久種湖:ミコアイサ初♂♀ 幌泊:オオコノハズク死体−鎌田 |
| 20日 | 晴れ +4〜+9〜+4℃ | 久種湖:タカブシキ初確認、スズカモ,ホオジロカモ初確認 |
| 21日 | 晴れ +10℃ | 香深井ノナ漁。香深井:ウグイス初鳴き−鎌田 シロハラ,クロツグミ初確認 |
| 22日 | 雨 +4〜+8〜+6℃ | 入舟:マヒワ,シメ初確認 |
| 23日 | 伝書鳩保護−名寄行き | |
| 24日 | 晴れ +5〜+10℃ | 久種湖:猛禽類の渡り30羽、鳶、尾白鷲、ノスリ確認 大沢上流:アカハラ,ハイタカサンカノゴイ?確認−鎌田 |
| 25日 | 晴れ | 香深ノナ漁 |
| 26日 | 晴れ | 香深ノナ漁 |
| 27日 | 久種湖:ミズバショウ満開、エゾノキンリュウカ開花 久種湖:オオジシギ初確認 |
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| 28日 | 曇後晴れ+2〜+3℃ | 久種湖:ホシハジロ,カワウ初確認 |
| 29日 | 霜でミズバショウ全滅 |
| ■全道的に高山植物の盗掘の気運があります。島の花は島民の宝です。山で咲く花は 山で見ましょう。 |
| ■レブンクル自然館・有料花ガイド・99年6月スタート・花ガイドをやってみたい方 も募集しています。 |
| ■レブンクル自然情報は「ブック愛ランド礼文」に置いてあります。 ・・・レブンクル自然館 рO1638−6−1089 宮本誠一郎 |
| ■自然情報コーナー(BOOK愛ランド礼文)にあります。 花ガイド・旅ガイド・自然関連の本がたくさんあります。 レブンクル自然情報を始め道内外の自然情報を閲覧できます。 ・レブンクル自然情報・利尻島自然情報・リシリイ利尻町立博物館だより・サロベツファンクラブ・礼文風土記 ・クッチャロ湖通信・温根内通信・北海道ウォチングガイド・・・・・・・など |
礼文島の花案内ガイド「礼文・花の島花の道」
利尻島の花案内ガイド「利尻・山の島花の道」
北海道新聞社発行、書店、お土産店で発売しています。