| 礼文島の自然を楽しむ人のために レブンクル自然情報 NO.49 1999/3/1 レブンクル自然館 tel01638-6-1089 宮本 |
| ■春の日差しとウミネコの群れの帰還・・・ 春ですね、日差しが暖かくなりました。3月1日、尺忍の防波堤にウミネコの群れを見 つけました。2月末、今までに聞いたことのない7メートルの高波警報がでて、フェリー が全便欠航した次の日でした。天候が崩れる4日前から、香深港の防波堤に集まるオオセ グロカモメの数が、冬の間の数倍にふくれ上がっているのに気がつきました。船が入港し てくるたびに一斉に舞い上がるカモメの群れの中に、ウミネコは居ないかと尾の黒い帯を 捜している所でした。 1日の午後、尺忍の工事現場から「ハムスターを捕まえた」と連絡を受けて行ってみると 、小さな器の中に寒さに震えて動けなくなっている鼠がいました。家の裏の土手を掘って いたら出てきたそうです。たぶんヤチネズミでしょう、胴長10cm程、尾の長さが4cmの 大きさです。丸まって震えている姿はナキウサギにもそっくりでした。鼠を受けとった後 、何気なく沖のテトラに目をやると、ちょっと体型の違うカモメが混じっているではあり ませんか。双眼鏡を出してじっくりと見ると、確かにウミネコでした。黄色いくちばしに 赤色と黒色の斑があり、足は黄色、尾にブラックベルトがあります。テトラに休むもの、 海面に浮かぶもの、ときどき羽ぱたくもの、さっと百羽ほどを数えました。雪が多かった 割りに去年とほとんど変わりない初認でした。また華やかな渡りの季節が始まりますね、 スズメのさえずりも陽気にうかれ、活発に動きだしました。身近な鳥情報、魚情報など教 えてください。 |
|
鳥15 シロカモメ・白鴎 カモメ類カモメ科 礼文島で一番大きなカモメ。全体が白っぽ く、羽先が白い。若鳥は地元でマダラゴメ と呼ばれている。冬期間11月〜3月海岸 でオオセグロカモメ、ワシカモメと一緒に 過ごす。 |
| ■昨年3月の出来事 |
| 昨年3月の出来事 | |||
| 2日 | 尺忍にウミネコの群れ | 23日 | ヒバリ、ミヤマホオジロ |
| 4日 | 知床べニヒワの群れ | 24日 | ハクセキレイ確認 |
| 6日 | 金田岬カモメの群れ | 25日 | アトリ、ムギマキ確認 |
| 11日 | 香深井ツグミ確認 | 27日 | 香深ツバメ確認 |
| 18日 | 沼の沢シメ、コべ二ヒワ | 29日 | ミコアイサ、ダイサギ確認 |
| 20日 | 久種糊ムクドリ、マガモ、ミヤマガラス確認 | 30日 | ツユビカモメ、ヤツガシラ確認 |
| ■ワシタカ調査に参加しませんか 3月21日(日曜日)午前10時〜11時 香深地区:知床ベンサシ 船泊地区:スコトン岬 2月にペンサシで行なった調査には9名の参加者があり、オオワシ2羽、オジロワシ2 羽の確認ができました。身近に飛翔する鷲たちを見て参加者からは歓喜の声も聞かれまし た。スコトン岬では3名の方が調査に参加しましたが、生憎の吹雪でオオワシ1羽だけで した。船泊地区での調査を担当された升田さんによりますと調査終了後の午後になってか ら鷲の活動が活発化したようで五番地、高山、内路などで10羽程確認できたそうです。 普段じっくりと鷲を見たことの無い方もこれを機会に参加しませんか?気が向いたら連絡 をください。 余談ですが先日、スコトン岬にあるフィールドイン星観荘へお邪魔しました。談話室か らは雪原と水平線が見えて、そこに舞うオオワシ、オジロワシの姿も見られました。なん と羨ましい場所でしょう。運がよければ鯨も見えるかも知れない。 |
| ■「Dear
ミズバショウ」 杣田美野里 10日前までの吹雪がうそのように、突然確かな足取りで春がやって来ました。この季 節雪の下のミズバショウの芽たちのことが気になります。そろそろ光を感じて背伸びを始 めたでしょうか。北海道では珍しくないミズバショウかも知れませんが、東京生まれの私 には、その白い炎のような姿は雪の精ようで、特別な憧れがありました。礼文に替り住ん だとき、遠距離恋愛の恋人と同居を始めたような気分でした。身近に暮らして気付いたこ とはいろいろあります。まずミズバショウのほのかな香りのこと。 |
![]() |
風の穏やかな日、咲きそろった群落の中にたたずむとき、そ の控えめな香りに包まれることができます。でもそんな幸運は ワンシーズンに一回あるかないかです。またミズバショウの白 い部分、苞(ホウ)は中の花を守るのが役目だと思っていました 。でもそれだけではないようです。苞は温室のような空間を作 り出し、冷たい風から虫たちを守ってくれているようです。そ れが結果的に花の受粉を助けているのでしょう。この季節はま だ大型の昆虫は少なく、もっぱら小さなハエの仲間が、このミ ズバショウシェルターを利用しているのをよく見かけます。秋 に湿原を歩いていて、ミズバショウの越冬芽につまずき、先っ ぽを折ってしまったことがありました。申し訳ないことをして しまったと思い良く見ると、一つの芽の中には数え切れないほ ど幾重にも葉が折りたたまれて詰まっているのでした。これな ら霜や氷に痛めつけられても中まで枯れることは無いでしょう 。もうすぐ春が来ると思うと、なんだかじっとしていられない 気分です。雪国で冬を過ごしたからこそ味わえる「春を迎える 心」なのだろうと思います。そんな気持ちにしっかり答えてく れるのがミズバショウだと近ごろ思います。 |
| ■2月の自然日誌 オオワシ、オジロワシ、ゴマフアザラシ、トドの目撃情報たくさんありました。 ありがとうございます。 |
| 日付 | 午前の気温・天候・風 | 自 然 日 誌 |
| 3日 | −13℃ | 起登臼:トドが岩で寝ていた,ケイマフリ,ミミカイツブリ |
| 4日 | −6℃ | 利礼航路一便で欠航 |
| 8日 | −8℃ | 利礼航路一便で欠航 |
| 12日 | −10℃ 吹雪 | ヤマセ、流氷が宗谷岬を回った、香深漁港シノリガモ100羽, マダラウミスズメ1羽 |
| 13日 | −10℃ 曇のち快晴 | ヤマセ、利尻島がクッキリ |
| 15日 | −6〜−1℃ 晴れ | 船泊地吹雪、久種湖でシマエナガ-道場、 幌泊でユキホオジロ-道場、江戸屋:漂着鯨1頭4m程、 上泊:ゴマフアザラシ6頭、漂着アザラシ1頭 |
| 16日 | 0〜+3℃ 晴れ | ベンサシ:オオワシ2羽,オジロワシ3羽、起登臼:トド2頭泳い でいた,マダラウミスズメ1羽,ホオジロガモ1羽 |
| 17日 | +2〜+1℃ 曇時々晴れ | |
| 18日 | -5〜-9℃ 晴のち雪 | |
| 19日 | −11℃ 雪 北風 | |
| 20日 | -10〜-7℃ 晴れ | 香深港上空に鷲2羽、晩ナイター上弦の月,水星,木星,火星, 金星が見えた |
| 21日 | -7〜-5℃ 雪のち晴れ | 香深港上空に鷲、ワシタカ調査 |
| 22日 | -5〜-7℃ 雪 | 五番地:コオリガモ5羽、起登臼:ハシジロアビ初確認 |
| 23日 | -9〜-4℃ 雪20cm | 暖気になり屋根の雪が落ちた、木星,金星が近接、 西上泊で晩に雪崩発生 |
| 24日 | -4〜0℃ 快晴 暑いほど | 利尻島クッキリ、ベンサシ:アザラシ21頭,オオワシ成2羽, 亜2羽,オジロワシ成1羽,亜1羽、香深港にオオセグロカモメ が2千羽以上の大群でいる、防波堤にオジロワシ |
| 25日 | +1〜+2℃ 晴れ | 香深:セグロカモメ |
| 26日 | +1〜+3℃ 晴れ | 西上泊:雪崩再発生、起登臼:オオハム3羽,ハシブトウミガラ ス2羽,ウミスズメ |
| 27日 | +0〜-6℃ 晴れ | 天気予報大荒れ、大雪雪崩警報、暴風雪高波注意報、波7m |
| 28日 | -8℃ 吹雪 | 吹き溜まり30cm、利礼航路全便欠航、 スコトン岬:体長3mの鯨漂着 |
| ■レブンクル自然情報は「ブック愛ランド礼文」に置いてあります。 ・・・レブンクル自然館 рO1638−6−1089 宮本誠一郎 |
| ■自然情報コーナー(BOOK愛ランド礼文)にあります。 花ガイド・旅ガイド・自然関連の本がたくさんあります。 レブンクル自然情報を始め道内外の自然情報を閲覧できます。 ・レブンクル自然情報・利尻島自然情報・リシリイ利尻町立博物館だより・サロベツファンクラブ・礼文風土記 ・クッチャロ湖通信・温根内通信・北海道ウォチングガイド・・・・・・・など |
礼文島の花案内ガイド「礼文・花の島花の道」
利尻島の花案内ガイド「利尻・山の島花の道」
北海道新聞社発行、書店、お土産店で発売しています。