| 礼文島の自然を楽しむ人のために レブンクル自然情報 NO.48 1999/2/1 レブンクル自然館 tel01638-6-1089 宮本 |
| ■冬だから気にかかる針葉樹林の様子・・・ 「雪はもういらねえじゃん」 今冬、礼文島では挨拶がわりによく耳にする言葉です。毎日 のように降る雪に、除雪に疲れた本音の一言です。実際、香深の富士見ケ丘ゲレンデでも 雪はもういらない程です。さて除雪の手間は省きたいですが、雪が無いと見られない景色 もあります。雪の積もった山に入ると、夏と同じ場所でも全く違って見えます。何処が違 って見えると思いますか?まず自分の視点が高くなっています。今年のように雪が多いと 、場所によっては3メートル以上も高くなります。夏には見ることのできなかった木の枝 の技先の様子や高い位置にあったキツツキの巣穴の様子なども目を近づけて見ることがで きます。次に森の中が明るくて、視界も広がって見えるのです。夏は背丈よりも高かった 笹や、ツルシキミなどの低木も深い雪の下に埋まってしまいます。そんな雪の上に、葉を 落とした丸裸のダケカンバやイタヤカエデなどの木々だけが立っています。そして行動範 囲が広がります。木と木の間にあった笹薮や蔓の部分がなくなって、雪の上がすべて散歩 道になるのです。こんな時期でも森の中が薄暗く、遠くから眺めても黒く見える森があり ます。この黒い森は島の樹林帯の中でも大きな割合を占める針葉樹林帯です。島に生える 針葉樹林の種類にはトドマツ、エゾマツ、アカエゾマツ(植樹)、カラマツ(植樹、落葉樹) 、ハイマツ、イチイ、ミヤマビャクシン、リシリビャクシン、ガンコウランがあります。 これらの針葉樹で島の黒い森を造っているのは大部分がトドマツの天然林で、高山帯にな るとハイマツの天然林です。先日その森の中を歩いてみると意外にもアカエゾマツの植樹 林も広い範囲で含まれていました。アカエゾマツの枝先には葉を食べた食痕を見つけまし た。雪の上から1メートル程の位置の葉を食べられるのは小鳥なんだろうなと思いながら 、さて何鳥だろうと頭をひねりました。この時期森で見かけるカラ類が、松の葉を食べて いる鳥の正体なのでしょうか、謎か教えてくれませんか? |
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鳥14 マダラウミスズメ斑海雀 ウミスズメ類ウミスズメ科 くちばしは長く見え、ウミガラスやケイマフリ に似ている。礼文島では冬期間知床や起登臼の 、ミミカイツブリより沖に見られる。海が荒れ た時は漁港の中でみることもある |
| ■2月、3月の夜空 |
| 2月、3月の夜空 | |||
| 2月 1日 | 満月 | 3月 2日 | 満月 |
| 2月 8日 | 下弦の月 | 3月10日 | 下弦の月 |
| 2月16日 | 新月 | 3月18日 | 新月 |
| 2月18日夕方 | 今年一番の会合。水星,金星,木星,土星のそば に細い月が加わる。 |
3月24日 | 上弦月 |
| 2月23日 | 上弦月 | ||
| ■お知らせ 大雪山を語る自然フォーラム 2月13日(土)〜14日(日) 場 所:第一部、第二部 旭川市大雪クリスタルホール 第三部、第四部 旭岳温泉 連絡先:大雪山国立公園パークボランティア連絡会事務局 岡花博文0166-33-0793 お花畑は今 第二回高山植物盗掘防止のための全道シンボジュウム 2月28日(日)10時〜16時 場 所:かでる2・7ホール 札幌市中央区北2西7 間い合わせ:011-736-3165 盗掘防止ネットワーク委員会 |
| ■「ビル工事とソバ畑」 杣田美野里 先日東京のビル街を歩いていておもしろいものを見つけました。信号で立ち止まると向 いが工事現場でした。高層ビルを建てているようで鉄骨が組まれ頂上には大きなクレーン が座って下界を見下ろしていました。敷地の周りをグルリと鉄板の高いフェンスが囲んで いるのですが、そこに一枚の写真のパネルが飾ってありました。白い花が、一面に咲いて いるもので、たぶんソバ畑だと思います。私は昨年夏に見た道北のソバ畑を思い出してい ました。ソバの花は白くて小さくて、一面に咲くととても美しいのですが、実はけっこう 臭いのです。植物本来が持つ自然な香りですが、かなり刺激的でいい香りとは言いがたい |
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のです。この畳一畳ほどの写真が鉄とコンクリートの工事現場の 乾いた風景に潤いを与えてくれているのはたしかでした。でも写 真は都合の良い所だけを切り取ることができます。信号待ちをす る人々の中で、この花風景が本当は臭いのだということを知って いる人は何人いるでしょうか。花の島礼文の花盛りの6月は、実 は花を見るどころではないほど冷たく強い風が吹いている日が多 いこと。猿払には、一面のワタスゲがフワフワと揺れ、この世の ものとは思えないほど美しい湿原があるのですが、実はヤブ蚊が いっぱい居ること。そんな自然本来の姿を伝えていくのも田舎に 暮らす私たちの仕事かも知れません。 冬の東京は空気がとても乾いています。私が行った時は雨が降 らない日が二十日以上も続いていました。排気ガスと埃と乾燥で 私の喉はたちまちSOS、カゼのウイルスに侵入されて、三日め にはもう熱を出していました。島に帰った時、何よりありがたか ったのは湿った空気でした。息をするのが楽なのです。毎日毎日 雪雲に覆われた礼文の冬もいいものだとつくづく思いました。 |
| ■1月の自然日誌 |
| 日付 | 午前の気温・天候・風 | 自 然 日 誌 |
| 1日 | −5℃ 晴れ・除雪 | 香深カモメ類500羽 |
| 2日 | −5℃ 晴れ | 利尻山山頂見た |
| 4日 | −4℃ 晴れ | 利礼航路一便欠航、スコトン−2℃ 9m、元地−4℃ 2m |
| 7日 | −9℃ 晴れのち曇 2m | 香深井シマエナガ群アカゲラ,ゴジュウカラ,シジュウカラ |
| 8日 | −9℃ 吹雪 3m | 大雪注意報、利礼航路時間変更 |
| 9日 | −9℃ 吹雪 18m | 利礼航路全便欠航 |
| 10日 | −6℃吹雪のち一時晴 | 利礼航路一便で欠航 |
| 11日 | +0℃ 晴れ 3m | 霊神様、利礼航路午前欠航、香深カモメ類700羽、元地オオワ シ,シノリガモ |
| 13日 | −4℃ 曇 | 香深港シノリガモ122羽,ウミアイサ5羽、 |
| 14日 | −6℃ 晴れのち雪 | 三角山シジュウカラ,ゴジュウカラ、知床ウミウ多,シノリガモ多、 ミミカイツブリ2羽,マダラウミスズメ1羽、奮部ハシブトウミガラス |
| 17日 | −8℃ 快晴・除雪 | |
| 18日 | +1℃ 曇 | 元地オオワシ3羽,オジロワシ1羽、元地漁港ヒメウ500羽、 地蔵岩ハヤブサ1羽、知床ベンサシ アザラシ7頭,オジロワシ 1羽,オオワシ3羽,トド1頭,マダラウミスズメ1羽,ハシブトウミガ ラス1羽,ミミカイツブリ2羽 |
| 19日 | +2℃雨・波高い・強風 | 暖気で雪がぐちゃぐちゃ、午前スコトン岬オオワシ3羽、 海馬島アザラシ142頭,沖でトド20頭見た−俵、 高山アザラシ14頭,クロガモ6羽,ミミカイツブリ2羽、 上泊オジロワシ1羽 |
| 21日 | −7℃ | 利礼航路全便欠航 |
| 24日 | −6℃ 快晴 | 利尻の頂上見た、スキー場オジロワシ1羽飛翔 |
| 25日 | +3℃ 晴れ | 南東の風暖気、津軽町上空オジロワシ飛翔 |
| 26日 | +1℃〜-6℃曇りのち晴 | 道路がツルツル、車事故多発、利礼航路出発時刻変更 |
| 27日 | −10℃ 曇雪厳寒 | 利礼航路全便欠航 |
| 28日 | −12℃ 曇時々晴れ | |
| 30日 | −11℃ 晴れ時々吹雪 | スキー場オオワシ飛翔 |
| 31日 | −9℃ 晴れ時々吹雪 |
| ■レブンクル自然情報は「ブック愛ランド礼文」に置いてあります。 ・・・レブンクル自然館 рO1638−6−1089 宮本誠一郎 |
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