一般的に鉄鋼材料の強さは、硬さ・引張強さ・降伏強さ・曲げ強さ・疲れ強さ・耐摩耗性などが含まれていると解釈され、じん性は伸び・絞り・衝撃値などで表される。
この強さとじん性が耐久度を支える二つの要素であるが、残念ながらこの両者は通常の材料と処理の範囲では相反する性質である。
そこで、どちらかを重視せざるを得ないが、この問題の解決法として産まれたのが表面熱処理である。
耐摩耗性に関しては最近では新技術開発と関連して研究開発の活発な分野であり、耐食性・寸法精度・表面状態も機械部品の高精度化・高級化が進み、重視される傾向にある。
近年では熱処理技術は多様化され、また名称も複雑で明確な分類は不可能だが若干の整理をすると主な分類は以下の通りとなる。
分類 |
備考 |
全体熱処理 |
通常の焼きなまし・焼きならし・焼入れ焼き戻しを始め、部分熱処理をのぞく全ての処理 |
部分熱処理 |
高周波焼入れ・炎焼入れ・レーザー加熱焼入れ等 |
表面硬化処理 |
浸炭・窒化・高周波焼入れ・炎焼入れ等 |
表面熱処理 |
表面硬化処理を含む表面の性質を付与する全ての処理 |
塩浴熱処理 |
液体浸炭・塩浴窒化など、塩浴中で加熱する全ての処理 |
雰囲気熱処理 |
ガス浸炭・ガス窒化など、ガス中にて加熱する全ての処理 |
真空熱処理 |
真空焼入れ・真空浸炭など、真空中で加熱する熱処理 |
イオン衝撃熱処理 |
イオン浸炭・イオン窒化など、減圧グロー放電を利用した表面熱処理。プラズマ熱処理とも呼ばれる |
光輝熱処理 |
真空・雰囲気中で加熱することにより、表面の酸化・脱炭を防止し表面光輝状態を保持する熱処理 |
熱化学処理 |
浸炭・窒化など雰囲気または処理剤との化学反応を利用した熱処理 |
拡散浸透処理 |
アルミナイジング・サルファライジングのように、他の金属元素または非金属元素を拡散浸透させる熱処理 |
さらに、主な処理についてはこちらをどうぞ。
[
真空熱処理(焼なまし・焼入れ焼き戻し) ]
[ 浸炭処理 ]
[
窒化処理 ]
[
浸硫処理 ]
[
高周波焼入れ ]
[
PVD・CVD処理 ]
・このページのデータは機械設計(2000年3月号)を元に作成してあります。 ・このページ内のデータについて、間違い等ございましたら、 管理人までご一報を。 ・このページ内のデータを使った事により損害を受けても当方は一切関知しません。 ・このページへのリンクはお断りします(突発的にファイル名変えるもんで)。 |
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