FMアンテナ実装

 製作途中、ナビをGPX-5からVICS対応のGPX-V55へ買い換えました。
 FM-VICSの為に入手したからにはFMアンテナがなくては意味がありません。これは悩みました。クルマと違いアンテナを新設する必要があるのですが、その方式についてです。

案1:V55のGPSユニット付属ロッドアンテナを使用。

 GPX-V55のGPSアンテナユニットにはロッドアンテナが付属しています。これを使用できれば追加コストがかかりません。ただしメーカーのカタログには、車載時にはこのロッドアンテナは使用せずに車のFMアンテナに接続してくれとの注意書きがあります。通常GPSアンテナが設置されるダッシュボード付近でアンテナを伸ばすと危険なのと、おそらく周囲を鉄で覆われた車内では電波の受信状況が期待できないからでしょう。バイクで使用するなら感度の点は問題ないでしょうが、高速移動時には付属のロッドアンテナでは力不足とかカーステーション装着時には自動的にロッドアンテナが使用できなくなる仕様、となると面倒ですね。
 といったことを事前に考えていました。実際にV55を入手してセッティングしてみると、GPSユニット付属ロッドアンテナは意外に設置場所に困ります。テールカウル内に設置しようとしましたが思ったより長さがあるし曲がらないのでかなりキツいです。なによりロッドアンテナはGPSユニットからのびていますので、そちらを優先すると肝心のGPSユニットの設置場所にしわ寄せがきます。かといってロッドアンテナを車外に設置すると錆びそうですしGPSユニットにも防水処理を施さねばなりません。
 やめたほうがいいですね。他の方法を考えます。

案2:クルマ用のロッドアンテナを購入、設置。

 無線を積んだバイクで、ナンバープレートの隣から垂直に長いロッドアンテナを取り付けた状態のマシンをよく見かけます。FM-VICS用ロッドアンテナで同様のことを考えてみました。
 ただしアンテナの高さがテールカウル以上になりますと車体カバーをかけられなくなりますね。それとパニアと干渉するかパニア使用時に邪魔になりそうです。伸縮可能か折りたためるアンテナ、および使用できそうなステーを探さねばなりません。ちょっと面倒です。

案3:クルマ用のダイバーシティアンテナを購入、設置。

 V字型のロッドアンテナ(ダイバーシティ)をカウルに貼り付けようかと考えたのですが、美観がそこなわれます。パニアがあるので取り付け場所が限定されますし、乗り降りの際に蹴ってしまいそうで不安です。ダイバーシティアンテナは基本的にハイダウェイユニットに接続することを前提に作られていますので配線が面倒なのと、割高という問題があります。そもそもTV受信用なのでFM-VICSについては受信感度がどれくらいのものか分かりませんし。

案4:クルマ用のフィルムアンテナを購入、設置。

 結局、テールカウル内に内側からフィルムアンテナを貼り付けました。この方式の利点はカウル内なので防水に気を遣わないこと、邪魔にならないことです。
 ただしクルマ用をバイクに流用するのですからどんな不具合が出るか、やってみないと分かりません。
 製品としてチョイスしたのがパルウスFM-VICSです。FM-VICS専用なので受信感度も期待できるのと、(同社のラインナップの中では)廉価です。またフィルムアンテナ自体がコンパクト(31cm×5cm)で1枚構成なのも私にとっては利点です。

 RFのテールカウルの左側にはLLCのリザーバータンクがあるのでそちら側にセットしました。右にはレギュレートレクチファイヤ、ウインカーリレー等の電装品が多々あります。もしかするとノイズによる干渉が生じるかもしれないので避けました。今にして思えば、FMラジオでも近づければノイズの有無を確認できましたね。
 取り付け説明書を熟読した後、仮組みを行います。バイクで正常稼動する可能性を探りアンテナの取り付け位置の確認が目的です。
 必要な配線を行い、フィルムアンテナ自体は手で持ってあちこちに移動、受信感度を確認します。GPX-V55というナビはカーステーションにセットするとFM(音声)放送が聞けません。VICSの選局用のメニューから確認しようとしたのですが、受信状態がリアルタイムで更新されないので分かり辛いです。
 本体をカーステーションから外し、バッテリーをセットした状態でならFM(音声)放送が受信可能となります。こちらならリアルタイムで受信状況が分かるので楽です。このフィルムアンテナはVICS専用品ですが帯域が同じFM音声放送も一応は聴けました(音質はよくありませんけど)。
 アースとして付属のアルミテープを車体金属部(塗装の上からでもOK)に貼る必要があるのですが、どうやらこのアルミテープが受信のカギのようです。アルミテープを宙に浮かすと著しく受信状態が悪化します。逆にアルミテープを車体金属部にしっかり押し当てていれば、アンテナ自体の位置はあまり影響しないようです。

 付属のブースターユニットを設置します。
 アンテナをカウルの内側に取り付けますが、直接貼り付けるのではなく透明の塩ビ板に貼り付けてそれをクッションつき両面テープで固定しました。パルウスのフィルムアンテナは貼りなおしが利かないので、受信感度が悪かった場合などを用心してです。
 カプラを増設して車体側と切り離せるようにしてあります。

使用感

 VICS情報を受信しますと受信時刻が液晶上に表示されます。
 取り付け後、実走してみました。感度はこんなものなのでしょうか。調子がいい時はすぐに受信し最新情報への更新も早いのですが、なかなか受信できなかったりかなり前の情報を表示したままということもよくあります。
 ただし本来のFM-VICSの程度や放送範囲をいうものを私は知りませんので、もともとこんなもの、という可能性もあります。どうも電波の強い地域とそうでない地域の差がかなりあるようです。



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