ホームシアターみたいな生活

 HT1100Jというプロジェクターと80インチスクリーンにて。

ホームシアター

 映画館のように映像をスクリーンに映し出す機器がプロジェクターです。ただし一般のテレビと違ってチューナーを内蔵していません。DVDプレイヤーやビデオデッキ、外付けのチューナー、ゲーム機などを接続して使用します。
 プロジェクターの利点は60、80、100、120インチといった大画面での再生が可能なことです。またプロジェクターのグレードにもよりますが、普及価格帯のものであれば大画面プラズマテレビよりは廉価です。
 その反面、ポンと置けば使えるテレビと異なり、いろいろと面倒なところが多々あります。真っ暗な部屋に設置した白いスクリーンに投射することを前提としていますので遮光が不可欠です。
 白いスクリーンも真っ暗な部屋にあれば黒くなります(というより何も見えない)。そこに白い光を当てれば白く見えます。黒い色はプロジェクターからは何の光も投射しないことで表現します。
 もしこのスクリーンが薄明るい部屋にあったなら黒い色も薄明るくなってしまいます。黒以外の全ての色も白っぽく明るく薄い色となり、コントラストが低下してまともに再現できなくなります。よって部屋を暗くする遮光が不可欠となります。
 夜間であれば部屋の照明を落としただけで特に大掛かりな遮光をせずともプロジェクターを使用できますが、日中にも使用するのであれば本格的な遮光が必要です。最近ではプロジェクターもずいぶんと進歩し、スクリーン側も薄明るい場所での使用を考慮したタイプもあります。それでも明るい場所でプロジェクターが100%の力を発揮することは原理上不可能です。たとえプロジェクターの輝度が高くとも同じです。
 正直いって明るいリビングで使用するなら投射型の表示デバイスであるプロジェクターは避けたほうが無難です。ブラウン管テレビ、液晶テレビ、プラズマテレビといった直視型を選択したほうがいいでしょう。

プロジェクターの設置

 プロジェクターは前方に映像を光で投射しますが、この方向というか映し出される画面の位置を調整できるレンズシフトという機能を持った機種が最近では多くなっています。この調整幅が大きいということは逆にいえばプロジェクターの設置位置の自由が利くということです。ただし調整幅を大きくするにはレンズ周りのコストがかかり画質の劣化も考慮しなければならないので、調整幅には限度があります。
 スクリーンのサイズは、プロジェクターからどれくらい離せるかで決まります。距離を離して設置するほど投射される画面サイズは大きくなります。プロジェクター側にもたいていズーム機能がありますので微調整程度は利きます。ただし部屋の大きさの問題や、画面サイズが大きくなるほど映像のアラも目立つと言う問題があります。
 プロジェクターには天吊りと床置きの2種類の設置方法があります。天吊りとは専用金具を使い天井から吊るすことで、日常生活において邪魔にならないという利点があります。基本的には業者に依頼して工事を行いますが、天井近くまである棚や箪笥の上にひっくり返して置く、というのなら容易に天吊り(に準じた)設置ができます。
 床置きとは床や背の低いテーブルの上などに置くことです。設置は容易ですが、場所によっては邪魔ですし、プロジェクターからスクリーンまでの間に障害物があるとその影が映りこんでしまいますので注意が必要です。
 プロジェクターの機種選定の際には投射位置や距離、レンズシフトの量やスクリーンの位置などを考えておく必要があります。

スクリーンの設置

 大きく分けて、常時設置と使用時のみ設置の2種類です。
 壁掛けスクリーンや貼り込みスクリーンといった常時設置は手間いらずで安価、スクリーンの平面性も確保できますがスクリーンが汚れやすいですし場所をとります。
 それに対し使用しないときはスクリーンケースに巻き込んで収納しておくタイプもあります。スクリーンケースを天井などに取り付けておき、使用時にはスプリングなどの力などで巻き込んであるスクリーンを引っ張り出すスプリングローラータイプや、電動タイプ、スクリーンケースを床に置きスクリーンを引っ張り出して立ち上げる床置きタイプなどがあります。
 引っ張り出すタイプは使用するたびスクリーンを下ろす手間がかかりエアコンの位置によっては風にあおられスクリーンが揺れる危険がありますが、窓の前やテレビの前に設置するなど場所に比較的融通が利きます。
 スクリーンケースは一般に天井や壁の高い位置に固定します。ただし床や天井に傷をつけたくない場合などには突っ張りポールを立てたり棚や家具から吊り下げることもあります。新築やリフォームの際であれば、あらかじめ天井の一部を切り抜いておき、中にスクリーンケースを隠すことも可能でしょう。

オーディオの設置

 ほとんどのプロジェクターにはスピーカーが内蔵されていません。あったとしても天井や背後で音が鳴るのでは違和感があります。よってスピーカーを別途用意します。映画再生用途であるならいい機会だとマルチチャンネルを導入することも多くあります。
 DVDはDD(ドルビーデジタル)やDTSというサラウンドフォーマット、BSデジタルもAACというサラウンドフォーマットにて5.1chなどに対応しています。複数台のスピーカーとサブウーファおよび対応するAVアンプがあればマルチチャンネルでの再生が可能です。
 サラウンドスピーカーは部屋を包むように数多く高い位置に設置しますので割と面倒です。また部屋の隅をぐるっと覆うスピーカーケーブルも目障りになりがちだったりします。


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