(第十四段)   



2004.09.22 −ハワイ、初日−

本当は帰って来たくなかったんだけど、帰って来てしまった。高齢の両親までもが何とダイアモンドヘッドに登ると言いだし、糖尿病のS氏の体調も良く、何も問題は起こらず、日本に帰国することだけが苦痛だった。初めてハワイへ行った福岡の刑事さんは福岡に戻るなり「空がどんよりしていてジメジメする」と言ったが、鹿児島はそんな生やさしいものじゃなかった。高速バスを降りたとたん、汗が噴き出てベトベトした。実は本当の私はあちらにあって、日本での私は仮の姿で、「帰って来た」ではなく「ちょっと日本に来ている」と思うことにした。現にあちらでの私はハワイの人たちに混じって同行者達でさえすぐに見分けることが出来ず、通り過ぎてしまうほどだった。本当に私にはハワイがピッタリする。さて、今回のハワイを少しずつご紹介したい。

出発日の鹿児島の気温は30度を超え凄い湿度で、ゴミ捨てや洗濯物を干すだけで汗びっしょりになったのでシャワーを浴びてから出かけた。その辺に海水浴にでも行くのかと言う、短パンとビーチサンダルにリュックを肩にかけた格好で、高速バスに乗るためJRで鹿児島中央駅に着いた頃には再び背中に汗が流れた。そして4時間弱のバスを降りた時の福岡の気温はなんと20度。皆秋物のジャケットを着ていて誰も短パンや半袖なんて格好の人は居なかった。だけどここまで。後はさわやかで太陽の降り注ぐ南国へ行くのだ。2時間も前に行かなくちゃいけないのかと愚痴っていた刑事さんは3時間も前に、署のみんなに早く行けと追い出されたらしく空港に着いていた。

JALはハワイ就航50周年とやらで、インターネットで安い航空券を買った私たちにもエグゼクティブが使うラウンジを解放してくれた。ただの休憩所だと思っていたのだがこんなに快適なものだとは思わなかった。ジュースやコーヒー、ビールやカクテルまでセルフサービスで飲み放題。おつまみやチョコレートまで用意されてソファも快適だったので2時間はすぐに経った。出国手続きも特に厳しいと言うことはなかった。

機内で配られるJALのおつまみがちょっと変わっていた。柿ピーにナッツ、おせんべ、それに何と乾燥したバナナとイチゴ入りだ。飲み物も白ワインと赤ワインの他にスパークリングワインが増えていた。私たちの席の担当のスチュワーデスさんがたどたどしい日本語を使っていたので英語で飲み物をもらったりしていたら入国書類を配布してもらえなかった。下さいと言うと「日本のパスポートを持っているのか」と聞かれた。一体、このたどたどしい日本語英語をどこの国の者だと思ったのだろうか。とにかく、行きの飛行機でどれだけ眠れるかがあちらで楽しめるかどうかの分かれ目なので、時計をすぐに現地時間にあわせ、耳栓をし、毛布をかぶって寝た。普通の水を入れた100円コーナーのスプレーを手元に置き、時々顔や手にスプレーして乾燥を防いだ。

成田出発のS氏と両親とは通関の列で会えた。今回初の試みとしてホノルル空港からそのまますぐ近くのザ・バスのオフィスに行く。タクシー料金は10ドルちょっと。ここは65才以上の人のためのシニアのバスパス(定期券)購入手続きが出来る唯一の場所なのだ。何とか説明して両親は申込用紙に記入して写真を撮ってもらい、写真入り証明書を作ってもらう。これが10ドル。さらに5ドル払って今月いっぱい有効の一ヶ月バスパスのシールを貼ってもらうのだ。このシニア証明書は4年間有効で、今度からはどこででも、何度でも、月5ドルでバスパスが買える。シニアに該当しない私たちは40ドル出して9月いっぱい乗り放題のバスパスを買った。持参したパスケースに入れ、首から下げる。

さっそくそのバスパスを使って景色やハワイの人たちの雰囲気を楽しみながらワイキキに向かう。ここでバスに乗ることが出来るように、今回の旅行はスーツケース禁止、荷物はひざに乗せられる程度を原則とした。スーツケースなどの大きな荷物はバスには乗せられない。両親達をホテルに送り、私たちは安アパートのチェックインを済ませてアラモアナショッピングセンターのフードコートでお昼を食べた。

午後は両親の泊まるイリカイホテルの隣、ヒルトンハワイアンビレッジで、翌日のアロハフェスティバルの一環、フラワーパレードの山車(フロート)を作っていると言うハワイ大学の先生からのメールを頼りに見学に行く。先生はクラスの生徒を連れてホテル敷地内の片隅の大きなテントに覆われたスペースで、膨大な、本当に膨大な量の花に埋もれて作業していた。両手を広げてハグの挨拶をした後、おしゃべりしながらほんの少し作業を手伝い、作りかけの巨大な山車の前で写真を撮った。その後、ウクレレを物色するために楽器屋へ行ったり、滞在中食べる果物やビールをスーパーマーケットで仕入れ、夜は近くのレストランで食事。ちなみにワイキキ内にはスーパーマーケットはフードパントリー1件しかなく、次に近いのはアラモアナショッピングセンター内のフードランド。スーパーマーケットは本当に楽しいので何度でも行きたい。

どこで区切れたんだかもわからない長い充実した一日。とりあえず、誰も欠けることなくみんなで来られた。

2004.09.25

−ハワイ、二日目−

とにかく、この日はアロハフェスティバル最大のイベント、フラワーパレードの日だ。写真を撮りたいと言う父や刑事さんのためにもぜひにもこの日を外したくなかったので当初考えて居た日程を一週間ほど後ろにずらした。そのせいか私がよく行くアウトレット店「ロス・ドレス・フォー・レス」などはお目当ての夏物のミュールなどは姿を消していたが、変わりにアメリカらしいクリスマス用品を見ることが出来た。だけどハワイ。一年中夏物かと思いきや、服もニットやコートなどが並んでいたりする。一体いつ誰が着るのか。私が知る中で一番寒い?のは二月。それでも「短パンじゃちょっとクーラーが効きすぎるからジーンズにしましょう」と言う程度で、とてもセーターを着る気温じゃない。メインランドに行く人用か。

この日の朝はイリカイホテルのロビーで両親と待ち合わせ、私たちの御用達「ワイアナ・コーヒーハウス」で朝食。決して取り立てて美味しいとか、どうしても行きたいと思うわけではないのだがなぜか毎回足を運んでしまう店である。アラモアナBLVD.からワイキキへ向かう途中の交差点の便利なロケーションにあり、24時間営業なのでヨットレースの時のような早い集合時間の前でもいつでも食べることが出来る。それにここのムームーを着たウエイトレスのオバサン?達は皆良く気が付き、店内もファミリーレストランのように広々している。4ドル台からパンケーキと卵2個とベーコンというセットメニューがある。ただこのセット、パンケーキは食べ放題(All you can eat)とのことなのだが始めに付いてくる3枚を食べ切れたことはない。初めての朝にハワイを感じるにはもってこいだ。

朝食の後、ひたすら東へ歩く。動物園寄りの方が道幅が狭くてパレードを見学しやすいし、写真を撮る際にバックが建物ではなく海になると考えたからだ。ハイアットホテルを背にワイキキ交番側を向けばパレードの背景はワイキキビーチになる。サーフィンの神様、デュークカハラモク像の前だ。パレードは美しかった。だいたい、もともときれいな花のオンパレードである。しかも空は抜けるように青く、従って空気も澄み、花も淡い色ではなく、南国特有のトロピカルな原色。趣味でなくても写真の一枚も取ろうかと言う気分になる。前日作成経過を見たヒルトンホテルの山車もさることながら、着飾った女性達が乗る馬にも女性のドレスと同色の花のレイがかけられてきれい。高校生のマーチングバンドやクラシックカーに乗った人たちも楽しい。

のんびりとパレードを堪能した後ワイキキから4番のバスに乗り、またまた楽器屋を覗いたりしながら1番のバスに乗り換え、ワイアラエに向かう。ちなみに私たちはこの旅行中、ウクレレ物色のためにありとあらゆる楽器店を覗いたがとにかくワイキキは高い。高いのはホテルやレストラン、ブランドショップばかりかと思いきや、同じメーカーの、同じタイプのウクレレが数十ドルから100ドルほども値段が違っていた。買い物は出来るだけワイキキを離れるのがオススメ。

ワイキキの北を東西に走る1番バスはロコ達の生活路線で、バス通り沿いにはスーパーや商店街が多い。そのひとつワイアラエは私の通学路だったところで、日本のガイドブックでは「まぐろや」が載っているあたりだ。友人はバスを一停留所前で降りて品揃え豊富なワインショップへ走った。ここに私たち御用達の古着屋がある。「グッドウィル」と言う。もともとホストマザーから「知能障害の人たちを使って洗濯しているのできれいで、清潔で、安い」と勧められた店だ。日本で言う古着とはヴィンテージもののジーンズで異様に高かったりせいぜいフリーマーケットくらいの感じだがここはびっくりするほど安く、品揃えが凄い。「古着なんて誰が着たかわからないし、汚い」と言っていた父までもがアロハやジーンズを買い求め、母に至っては「服はあそこね」なんて言い出す始末。友人のS氏も初めて行った時は滞在中に2度行くほどの惚れ込みようだ。自分の好みのものやサイズを探し出すのも楽しい。留学中一緒だったクラスメートとばったり会う。

私はここで大きな新品同様のカゴバッグ(ラウハラと言う葉で編んだ私の大好きなバッグで滞在中も大活躍した)、友人に頼まれたキャンパス地の手提げ、スカート2枚、七分袖のカットソー、これまた大好きな短パンを3枚(2枚が柄物のサーフパンツで1枚はデニムのもの)の計8点を買い、合計で30ドルちょうどだった。やめられない。

夕方、この近くでホストマザーと待ち合わせをしているので近くのティールームでお茶となる。私の1年後に留学し、先ほどワインショップに走った友人のお薦めの店だ。確かにケーキもアメリカの甘さではなく、繊細で美味しかった。それになんとアイスティーのお代わりを何度も持って来てくれる店を始めて見た。そしてホストマザーのダイアンと2年ぶりの再会。相変わらずきれいだ。またまたハグの挨拶をし、彼女が予約してくれたレストランへ歩く。「どこへ行ってたの?まぁ、グッドウィル?何か良いものはあった?そのカゴ、値札取れば?」とハサミを貸してくれる。

日本人夫妻が開いたと言うそのハワイ料理の店はびっくりするほどマニアックなところにあり、とても観光客がたどり着けるような場所ではなかった。だけど当然日本語が通じたので、英語があまり得意ではない刑事さん達もダイアンと話す以外は困ることはなかった。ダイアンがお土産にひとりずつランの花のレイをかけてくれた。葉っぱでくるんで蒸し焼きにしたポークや魚も、ロミロミサーモン(サーモンとタマネギ、トマトのマリネ)も、アヒのポキ(生マグロの和え物)も、デザートのハウピア(ココナッツプリン)も、少量ずつひとつの皿に盛られたワンプレートディッシュでとても美味しく、値段もリーズナブルで全員が大満足した。ご飯の変わりのタロイモで作った「ポイ」と言うお粥状の主食をみんなで味見した。お酒は持ち込みなので、友人が買ったワインをさっそく開けて楽しんだ。

母が父のために先ほど古着屋で選んだアロハは「トミーバハマ」と言うブランドのもので、定価で買えば何百ドルもするのだとダイアンから聞いて母は大喜び。古着屋の中でも「ブティック・コーナー」と言う高級品のコーナーにあったそうで、その店では最も高価な19ドル99セントだったそうだ。シルク地で色はシルバー、小さな椰子の木が織りを変えて地模様となっている。

ハワイは何をしてもゴキゲンである。

2004.09.29

−ハワイ、三日目−

日曜日。日本と逆さまで日曜祭日はショッピングセンターやいろいろな店がお休みだったり早く閉まってしまうのでいっそのことこの日一日だけ遠出をしようとレンタカーを予約してあった。私たちは6人なので7人乗りのミニバン。両親の泊まっているイリカイホテル内に小さな営業所があるダラーレンタカーで、24時間のレンタル料金は基本の保険料込みで70ドルちょっと。この日ドライバーを引き受けてくれる友人には昼食代、夕食代、レンタカー代をタダにし、みんなで割り勘にすると決まっていた。

夜7:30までの営業時間内に車を返そうと思っていたので、イリカイホテルロビー集合をちょっと早めの朝7時にした。この朝、こちらでは「シャワー」と呼ばれる天気雨が降った。この「シャワー」が今回の滞在中はいつもより多めで、ロコ達は「湿気が多い」と嘆いていたが私たちには充分快適だし、その分たくさんの虹を見ることが出来た。日本ではあまり見かけない「ダブルレインボー」も何度となく見ることが出来た。

車もきれいで快適である。まずワイキキを通り、海岸沿いを走る。サンデービーチで海とサーファー達を眺め、私たちお気に入りのカイルアビーチへ向かう。少し雲が多かったがそのうちに陽が差してきた。ビーチが南国の楽園色に変わる。透明と、金と、緑とブルー。父達カメラマンはカメラを構え、後は思い思いに散歩。波打ち際で水を怖がる子供を抱えたママと家族に話しかけられる。

ビーチでのんびりした後、ヌアヌパリ展望台に立ち寄り、ハイウェイ3を西へ、そのままH−1、H−2と経由し北へ向かう。レンタカーには方位がわかるデジタルのコンパスがついていてヨット乗り達にはカーナビよりわかりやすかった。両脇一面のドールパイナップ畑の向こうに海が見えてきた。ノースショアだ。道ばたで売っている貝殻を見、お腹が空いたのでフリフリチキンに立ち寄る。これは何というか、道ばたにトレーラーで引かれた大きな炭火コンロがあって、その上に何本かの金属の棒が渡してある。その棒1本1本に5〜6羽の丸ごとの鶏が差してあり、棒を回しながら焼いていると言うもの。横のテントではビニールの手袋をしたおじさんが生の鶏に何やら擦り込んで味付けをしていた。この炭火で焼いたチキンを食べるのだ。面白いことにそのままだと1羽7ドル、ぶつ切りに切り分けて欲しいと言うと少し手数料がかかる。もちろんこんな借り物の車をベトベトにしたくなかったので切り分けてもらい、みんなで頬張った。S氏は糖尿病なので皮のない部分ね。これが美味しかった。皮はパリッとしており、中身はジューシー、味も良くしみていた。一人旅でない方にオススメ。出来れば3人以上がベスト。結構次々に売れていた。ご飯も買えるのでそのままビーチへ持っていってランチにも良いかも。

さすがに6人で一羽の鶏を分けたのでランチには足りず、お決まりの「クアアイナ」へ行く。前回行ったときより少し場所がずれていて店内も明るく広くなっていたが、アボガドバーガーは相変わらずハンバーグやトマト、あふれるほどのレタスに加え半分に切ったアボガドが載っており、とても挟んでかぶりつくと言う厚さではなかった。小食の方にはフツーサイズのキディ(子供用)バーガーがオススメ。因みに私はいつもこれとコールスローサラダ。こちらは小さめサイズなのでご心配なく。

そしてサーフ・アンド・シーやストロング・カレントなどのサーファーショップでTシャツを物色し、ノースショア・マーケットプレイスへ。この一角はいわゆるビルではなく長屋のように店が並んでいるショッピングセンターで、私の好きなアクセサリーショップの「ジャングル・ジェイムズ」(ワード地区にも同店がオープンしたが私お目当てのハワイアンヒストグラフ=ハワイの象形文字、を象ったシリーズがない)、いろいろなコーヒー豆も売っている美味しいカフェ、雑貨屋などがある。帰りはまたまたお決まりのドールプランテーションに寄る。

少し時間があったのでまたまた別の古着屋やサンドアイランドのマリンショップへ立ち寄り、夕飯の買い出しを兼ねてアラモアナ・ショッピングセンターへ。この夜は各自自分の好きな「プレートランチ」を買い求め、車を返した後に部屋で宴会となった。

2004.10.04

−ハワイ、四日目(前半)−

この日は糖尿病のS氏と日頃運動不足の刑事さんのためにダイアモンドヘッド登山を予定していた。と言うか、登山と言うほどハードなものではなく、普通の大人なら30分もあれば登れてしまうし、写真を撮るには絶景なので計画したのだ。ホテルの前からみんなでいつもの市バスに乗り、登山チームは登山口で途中下車、私は両親と共にそのままバスに乗ってカハラモールで悠々と彼らを待つはずだった。カハラ地区は高級住宅街で静かなのでゴミゴミしておらずのんびり出来る。留学中毎日バスを待ったり夕食の材料を買った場所である。だが、しかしー。待ち合わせのイリカイホテルロビーで両親は自分たちもダイアモンドヘッドに登ると言い出した。74才と70才である。「冥土のみやげ」なのだそうだ。そう言うヤツに限って長生きするのだ。私はいつもの通り大きなカゴバッグに短パン、Tシャツ、ビーチサンダル。何より私には「ファーストハワイアン銀行」で口座を解約すると言う仕事が待っていた。

結局、バスで途中下車しなかったのは私ひとりで、他全員がダイアモンドヘッドへ向かった。私はカハラモール前でバスを降り、ゆっくりと深呼吸。通い慣れた坂を少し上って銀行に着く。ここでホストマザーに連れられて初めて口座を作ったのだ。こちらの銀行は300ドルを切ると口座管理料という手数料がかかるのでちょうど300ドル残してあるはずだった。説明に手間取るかと思いきやすんなりと解約出来、利息を含めて307ドルとなにがしかの現金を手に、相変わらず周りの緑や花が美しい道をカハラモールまで戻って来た。まずロングス・ドラッグスをのんびり回る。アラモアナ・ショッピングセンター内の同店は人が多すぎてのんびり見て回れない。しかも品揃えも若干違うようだ。アラモアナ店はお土産品をまとめて入手する店と言う気がするし、カハラ店はそれに比べれば生活密着型と言うか、多くの種類が少しずつ置いてあるような気がする。ハインツの巨大パッケージ入りケチャップが何とたったの99セントだったので思わず手が伸びそうになったがこの先の行程を考えて何とか諦めた。そう言えば日本で私が愛用しているブラウンのハンディミキサーもこっちで買うと安いんだー。それでも小さい紙袋ひとつ分の買い物をしてカゴバックに納め、ワイキキにはないシナボンで小さめの「ミニボン」を購入。友達と勉強したスタバ前、噴水脇の木のテーブルに座ってのんびりお茶する。不思議に落ち着いて一緒に勉強したSHIZUに絵はがきなど書いてみる。デパートのメイシーズも一回りしてそろそろ友人の携帯に電話をかけて皆の安否を確かめようかと思った頃、一行はドヤドヤとバスを降りてきた。全員無事らしい。景色がきれいだった、登山証明をもらって来たと言う。

ジャンパ・ジュースやスタバで一息入れてからみんなで再び1番のバスに乗った。本当にバスパスは便利だ。誰かがすでに元を取っているのではないかと言ったほど気軽にバスで移動出来る。しかもこちらのバスは幅が広く、車いすや身体の不自由な人にも優しい。この旅行中最も多く通ったS.KINGとUNIVERSITY.AVEの交差点で4番のバスに乗り換え、初日に行くはずだったハワイ大学に向かう。カフェテリアでランチ。疲れているかと思いきや、両親は結構真剣にブックストアを物色している。私の弟一家、つまり息子と嫁、孫達にTシャツを買うのだそうだ。私は義妹にハワイ語で女性と言う意味の「WAHINE」と書いたハワイ大学のシャツを勧め、自分用にも1枚買った。ブックストアはその他教科書、ロゴ入りの文房具、カードやリュックまで売っていて楽しい。簡単な英語の本やウクレレの教本、釣りの本や図鑑などもある。

S氏が「良さそうなストラップは見つけたのだけれど、バスパスを入れる透明カードケースのようなものはないだろうか。」と探し始めた。ない。要は簡単な定期入れの類なのだがもともと鉄道も走っていないし、身分証明書は財布にでも入れる習慣なのか見あたらない。私は日本から持参したので首から下げたりバッグにぶら下げたりすればいつでも取り出せて便利だが、これがないといちいち財布から出さなきゃならない。今回、「わからないことは聞いてみる」と言うごく当たり前のことが恐ろしくなくなったので聞いてみる。どうやらパスケースとしては売っていないとのこと。何に使うのかと聞かれて説明する。「バスパスをほら、そんな名札みたいにしたいの。」と指さす。「OK。だったらバスパスごとラミネートすれば良いよ。ラミネートの端の穴にストラップが付けられるよ。」なるほどその手があったか。ハワイ大学に行くみなさん、ブックストア奥のカウンターでバスパスを差し出し「ラミネート、プリーズ」と言えば、端に穴の空いた、そのままストラップでぶら下げられるカードにしてもらえます。支払いはレジで見せるだけ。グリーンか白の、ハワイ大学オリジナルストラップも購入出来ます。

2004.10.08

―ハワイ、四日目(中半)―

また、ハワイ大学の構内は珍しい植物や鳥が多く、写真を撮るには絶好の木や花が生い茂っている。パンノキやレインボーシャワーツリー、ソーセージツリーなどの写真を撮りながら構内を歩いていると声をかけられた。メールを出したがアドレスが変わってしまって連絡が取れなかった先生、ベスだった。ついでに記念撮影し、アドレスをメモし、なんと先生は「電話してね」と、この私に向かって宣った。担任だったはずなのに私の英会話力をご理解頂いているとは思えない。

同じ4番のバスに2停留所だけ乗って先ほどの、いつもの交差点に戻る。今夜はこの近くのレストランでハワイアンを聴きながら夕食の予定。そのため、それまでの間近くのスーパーマーケットでも覗こうかと言う算段だ。ところが時間をつぶすどころか去年留学した友人のお薦め「Down−To−Earth」の店内を覗いただけでタイムオーバー。

ちょっと不思議な名前のこのスーパーは自然食品の店である。とにかく楽しい。まず量り売りの果物や野菜はちょっと高めだが無農薬や低農薬で、乾物の棚にもオーガニックのお茶や紅茶、パスタ、塩やドレッシングなどの調味料、缶詰とありとあらゆる物が並んでいる。何より楽しいのは壁面に並ぶ透明ケース。何というか、昔駄菓子屋で小さなガラスケースに並んだお菓子を見ているような感じだ。その中からまず私は「ヨーグルト味プリッツェル」を選び、友人に教わるままに付属のスコップでビニール袋に適当な量を入れる。それを天井からぶら下がっている秤に乗せて量り、ケースにはその商品の番号と1ポンド(約450グラム)あたりの料金が書いてあるので、袋の口を止める紙で覆ったワイヤーに、例えば「♯1234 1/2LB」と自分で記入する。LBはポンドのことである。

自然食品好きの父はさっそく「ドライベジタブル」を買うと言う。カボチャや人参、芋類や青物などの野菜のスライスを干したものだ。これこそ自然食品。自分で少しずつ秤の上の袋に加えながらどのくらいの量にしようか考えるのも楽しい。S氏は「ドライパイナップル」を購入した。もちろんコーヒー豆や穀類、豆類、パスタやそばまである。

その隣にはもっと面白い物があった。ナッツである。それがナッツをそのまま量り売りしている訳じゃないのだ。買う人を観察してみる。その女性は袋ではなく、透明なカップをナッツが出てくるであろうと思われる下に置いた。ボタンを押す。なんと透明ケースに入ろうとしているナッツはそのままではなく、ピーナッツバターになってにゅるにゅると出てきた。適当なところでボタンを放し、その重さを量って買って行った。だいたい私はピーナッツバターしか食べたことがなかったが、カシューナッツやアーモンドまで同じ方式で購入できるのだ。カシューナッツバターとかアーモンドバターとか呼ぶのだろうか。確かにナッツには油分が多く含まれているとは知っていたが、あぁも簡単にクリーム状になるとは驚きだ。その女性はピーナッツバターを購入したが「本当はアーモンドもカシューナッツも最高なんだけどね」と言っていた。どうやらピーナッツが一番安いかららしい。そのピーナッツバターは完全にクリーム状になるものと、ピーナッツの粒が少し残るものの2パターンあった。確かに作りたてのものはカロリーさえ気にしなければ最高に美味しいに違いない。もちろん添加物は0である。

私はヨーグルトプリッツェルの他、粒マスタードで塩が添加されていないと言うものを見つけ、もちろんオーガニックの、赤ワインとオリーブオイルとビネガーで作られたと言うドレッシングを買い物かごに入れ、電子辞書を引いて精製されていないとわかった「SEA SALT」を一袋買い、友達にも小瓶を1瓶選んでゴキゲンだった。

2004.10.12

―ハワイ、四日目(後半)―

自然食スーパーの買い物を堪能した後、徒歩で予定のレストランに向かう。いつもの通りのマンゴーの木からはいつみても不思議なほどマンゴーがぶら下がっていて、いつも木の下に居るおじいちゃんは相変わらず同じところに座っていた。到着した店はレストランと言っても建物の中に入るのではなく、緑に囲まれた庭にある東屋のような所へ行く。屋根はあるが壁はなく、ここで生の音楽を楽しみながら一人10ドルでブュッフェスタイルの食事をするのだ。飲み物だけはオーダーしその都度支払うことも出来る。食べ物はそんなに豪華ではないが、生マグロのポキ(和え物)、チキンや豚肉の料理、生野菜、茹でて皮ごと塩とゴマ油と白ゴマをまぶした枝豆、焼きそばやチャーハンなどがあって少なくとも日本人には満足出来る品揃えである。

良さそうな6人用のテーブルを陣取り、飲み物を注文し、食べ物を持ってくる頃にはだんだん席が埋まってくる。恰幅の良い、ロコと思われる3名の男性が揃いのアロハで現れ、目の前でギターやウッドベースを取り出しチューニングを始めた。いよいよ演奏の始まり。ハワイアンだ。そのグループは思っていたより何倍もうまく、しかも1mも離れていないところでの生演奏である。食べるのも忘れて聞き惚れ、リズムを取る。そのうち演奏者にメモが手渡された。な、なんとどこに居たのか日本人の女の子達のリクエスト曲らしい。で、な、な、なんとその子達が呼び出された。気づかなかったはずである。ハワイでみかけるフツーの日本人観光客の雰囲気じゃない。そしてその子達は履いていたサンダルを脱いで裸足になった。もしや・・・・?!

彼女たちはリクエスト通り始まったその曲に合わせてフラを踊り始めたのである。あちこちからヒューヒュー、ピーピー歓声があがる。しかもうまい。ダイアモンドヘッド登山でお疲れのようだった刑事さんも再びよみがえり、あちこちの角度から撮影を始める。女の子達が踊り終わるとその子達の先生が今度はバーカウンターから呼び出された。そう言えば以前このレストランに来た時はかの有名なウクレレ奏者ジェイク・シマブクロが出演したのだけど、やっぱりどこんな友達同士のパーティーみたいな内輪の雰囲気だったっけ。そのフラの先生はもちろん準備していたわけではないので困っている。ようやく決心がついたらしく、彼女も裸足になって踊り始めた。美しい。

そうなるともう止まらない。通りかかった大柄なロコの学生風の二人が呼び止められ、「何で呼んだのよ、もう!」などと文句を言いつつも説得されて1曲、ジーンズ姿で華麗に踊ってくれた。最後は歌が得意なのか初めからヤジを飛ばしていたマダムである。結構太っている。だが彼女が歌いながら踊る姿は素晴らしかった。フラは体型じゃない。どちらかというと少し肉付きの良い方が見栄えがする。何と言っても表情と自信だろう。具体的には姿勢の良さと笑顔。そもそも長い髪と裸足は掟である。私は掟だけは大丈夫なんだけど・・・。最後はもの凄い、早くて高い声を使った楽しい「ヨーデル」の歌で締めくくられた。

料理や音楽ばかりか、フラまで充分に堪能した夜だった。

2004.10.16

―ハワイ、五日目―

ほとんどの日本人観光客の日程では、たいていがこの日までに帰国する。もう一日少ないかもしれない。「4泊6日ハワイの旅」とか、「JALで飛ぶハワイ5泊7日」と言うヤツだ。これじゃハワイは堪能出来ない。お楽しみはこれからだ。

今回のツアーで、両親以外の私たちが毎年年末に刑事さんの家で過ごすイベントのひとつとして「ウクレレ演奏」がある。手軽だし、持ち運びも簡単だし、初めてでも自分で弾きながら歌えるようになるので楽しい。もちろん今回は本場なので両親や刑事さんのウクレレも1本ゲットして帰り、日本に帰ってからも楽しんでもらおうと言う算段。

朝は滞在中お決まりになっている大きくてジューシーなパパイヤを海を見ながら食べ、両親の滞在するホテルのロビーからみんなでぶらぶら歩いて「ロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンター」の無料ウクレレ教室に行く。火曜と木曜10時からの先生は長いこと変わって居らず、見るからにハワイアンで歌もうまい。留学中に「リーズナブルなウクレレはどこで買えるか」教えてくれた先生でもある。

10分前には行くことをオススメする。ショッピングセンターの前にはいくつかつなげたテーブルにテーブルクロスがかかっており、パイプ椅子が15個ほど並べてある。そのテーブルに乗っているノートに名前を書くのだ。時間になると先生が現れ、常連の人たちと机の下から段ボールに入ったウクレレを取り出し、1台1台手早くチューニングをしてくれる。それを受付簿の順番に貸してくれるのだ。貸し出しは名簿の順でウクレレがなくなったらおしまい。マイウクレレを持って来ない限りその日のレッスンには参加出来ない。クリアファイルに挟み込んだ楽譜も20冊ほど用意されていてそれを見ながら練習する。先生はまったく日本語を話せないが、ゼスチャアも大きく実際に弾いて見せてくれるので英語が出来なくてもそれほど困らない。私としては、「はい、ここで○×ページの曲を練習しましょう。」と日本語で言われるより感じが出ると思うのだ。何せここはハワイである。ちなみにコードの押さえ方を4、5通り覚えれば結構何曲も弾けてしまう。

1時間余りのレッスンの後、昼食にみんなでチャイナタウンに行くことにした。もちろんバスだ。去年留学した友人が見つけて感動した飲茶の店で、安いらしい。だがしかし、日本語はおろか英語すらも通じないとのこと。食堂風のこぢんまりした店には10分ほどで入れた。待ち時間に店員に何か聞かれたがたぶん名前だろうと想像して答えた。何となく呼ばれたような気がしたので席に着く。ここはまたメニューがあってないような店なのだ。蒸籠が湯気を立てて積んであるコーナーへ行き、手早く蒸籠の蓋を開け、食べたいものをチェックしてまた蓋を閉める。店員を呼んで「これとこれ」と注文するのだ。まるでトランプの神経衰弱。これがまた美味しかった。エビ蒸し餃子(と私たちが勝手に思っている)などはプリプリのエビが入っており、豚骨の煮込み料理や、ショウロンポウのようなもの、小型の肉まんかと思ったものは中にカスタードクリーム状の餡が入っていてデザートらしかった。もちろん私の好きなジャスミンティーは飲み放題。何度も蒸籠コーナーへ足を運び、この日の昼食代は日本円でひとり500円ほどだった。東京なら1品も食べられない。

食後、チャイナタウンの市場を散策。珍しい魚や巨大な野菜を眺め、安いパパイヤや珍しい果物をゲットし、帰り道にワードエリアで途中下車。お決まりのアウトレット店ロス・ドレス・フォーレスや巨大なスポーツ用品専門店スポーツ・オーソリティーを覗く。夕飯は各自があちこちで買ってきたプレートランチでまたもや宴会♪

2004.10.20

−日本の秋−

楽しいハワイは尽きないのだけれど、連休が過ぎて鹿児島にも急に秋が訪れたので短い秋が行ってしまわないうちにちょびっと現実に戻ろう。とにかく野菜が高くて閉口している。近所の八百屋のおじさんに言わせると「あるだけ良い」と思わなければいけないらしい。次々に台風が来ているせいだ。だからと言って一匹90円のサンマを買っても大根は1本400円もするので大根おろしは食べられない。半分でも200円。あちこちスーパーを覗いてみると何とダイエーでは大根が1/4と言うか、ほんの10センチ足らずの単位で売られていた。88円だそうだ。レタスに至っては1個480円!この時期の貧乏人の味方はモヤシか貝割れくらいしかない。もう台風はたくさん。

10月の連休、S氏が東京から鹿児島に来ることになった。マイレージが貯まったとかで、「玄関でもトイレの前でも良いから泊めてくれ」とのことだった。連休の初日に来るのかと思いきや、飛行機が取れないとかで前日の金曜日になった。金曜日は3つの台風と合併直後で当然仕事。しかも半期を過ぎて10月からまた社会保険センターの英会話を続けることにしたため英会話教室もある。短いハワイ旅行から帰って来てしまったからと言ってここでやめるわけにはいかない。S氏は何度か一緒にハワイに行っていることもあって最近は英語を勉強したいと思っているらしい。一応、「見学してみる?」と聞く。去年留学した打楽器好きのIPU氏(フラを踊るとき伴奏に使われるひょうたん型の打楽器をイプと言う)は「えっ、初めてなのに一番上のクラスは無茶だよ」と言っていたがそれでも見学することになった。IPU氏が最寄り駅まで迎えに来てくれたときS氏は知恵熱が出そうなほどヘトヘトだった。みんなで一緒に頑張ろうね。

連休の初日は運動のため(^_^;)3人で2台の車を洗って、ついでに頼んで置いた車のタイヤを換えてもらって薩摩半島を南下する。温泉で有名な指宿を過ぎ、薩摩富士と呼ばれる開聞岳の麓近くの「いせえび荘」で昼食。伊勢エビの焼き物(塩味・味噌味・マヨネーズ味を選べる)を中心にしたコースである。ここは宿泊施設なので旅館のようなお部屋で頂く。つまり個室だ。突き出しの塩ゆでの貝、漬け物の盛り合わせ、地元知覧茶を使って炊いたと言う豚骨煮、一人用コンロで蒸す伊勢エビご飯と伊勢エビのみそ汁だ。一人前3,150円は良心的だと思う。当然シャチョーなのでS氏のおごり。ふふふ。

昼食を満喫した後はその宿の前の海岸を散歩し、山川の露天風呂に向かった。S氏の目的のひとつは温泉なのだ。だがしかし、台風でやられたのか露天風呂は休業中だったので、代わりに山川の砂蒸し温泉へ行く。夜は質素に、それでいてもちろん薄味の里芋の煮物や茶碗蒸しなどを作り、大量のタマネギと手作りポン酢を添えて鰹のタタキを並べた。だいたい糖尿病のS氏とご飯を食べるには野菜が高すぎる。その間S氏は日課の散歩がてらもう一度近所の温泉を楽しんだ。鹿児島は市内だけでも58カ所の温泉があって、しかも330円の料金には当然のようにサウナも含まれているので都会からすれば夢のような話なのだ。

と言うわけで翌朝は小原庄助さん、つまり朝風呂である。朝食にハワイで買ってきた豆をトマトで煮た物とトースト、ヨーグルトを食べ、車で20分ほどの川辺に向かう。ここの道の駅は県内でもナンバーワンの売り上げを誇っており、新鮮な野菜や美味しくて作り立ての豆腐が買える。午後には売り切れてしまうほど盛況なのだ。ここで野菜と豆腐を手に入れ、すぐそばの「鏡石温泉」へ立ち寄ってみた。何とここでは温泉水を売っており、20Lのポリタンク1本800円とのこと。ちょっと高い気もするが、福岡からわざわざ車で来ていた家族連れは10何本かのポリタンクの温泉水を車に積めるだけ購入していた。お子さんのアトピーも治り、ぜんそくにも良く、風邪もひきにくくなって良いことばかりなのだそうだ。灯台もと暗し、かなぁ。

2004.10.24

−日本の秋 2−

連休なか日の午後はIPU氏と私は船舶免許の更新に行かなければならなかった。小型船舶操縦士資格は5年ごとの更新なのだ。そのわずか2時間ばかりの間、S氏には講習会場の隣の鹿児島水族館に行っていてもらう。彼は釣りが趣味なので、先日釣れなかったヒラメの習性の研究をするそうだ。買い物をして帰り、またもやS氏は散歩だと称して近くの温泉に行き、夜は川辺豆腐と野菜で鍋になった。

福岡は雨だそうで、関東にも大型台風が直撃したと言うのに鹿児島は翌朝も快晴である。ヨットで釣りでもしようかと言うことになり、S氏は喜んだ。そもそも彼はエサを買いに入った釣具屋で「品揃えが違う」と夢中になっている。何が釣れるかわからないので冷凍のエビとゴカイをそれぞれ少しずつ購入。ヨットを出してすぐ、防波堤を超えたところのブイにくくって停めた。快晴、しかも波は全くない。友達が作ってきてくれたおにぎりを頬張りつつ、お昼から釣り始めた。最初に釣り上げたのはS氏だった。小鯛である。そう言えば以前大漁だった時には鯛はほとんど釣れなかった。だが今回は手のひらサイズの真鯛の子供がたくさん釣れた。腐っても鯛である。やる気が出た。やはり「エビで鯛を釣る」らしい。前回、釣れた獲物をどんどんバケツの中に放り込んだらすぐにバケツの海水がぬるくなって死んでしまい、しかもバケツに入りきれなくて大変なことになったので今回は「さっさと干物にする作戦」に出た。レース以外のヨットで遠いところに行った時釣った魚(シイラ=マヒマヒである)を干物にした美味しさが忘れられない。海水の塩分と天日が格別である。どうやら最近の干物はドライヤーというか、室内でバーナーや乾燥機を使って干しているとかでまったく美味しくない。塩分も海水の濃度がちょうど良いのだ。

IPU氏が包丁とヨットの羽目板をまな板代わりにして魚の鱗を外し、開く。内臓を海でジャバジャバ洗い流す。それを私がヨット中の洗濯ばさみをかき集めて干した。ヨットはあちこちにロープが張り巡らされているので留めれば良い。小鯛の他地元でアメと呼ばれている魚や、平たくて眉間に隠し針を持つというバリという魚も釣れたがどんどん干物にした。ロープがだんだん干した魚でいっぱいになって結構良い眺めである。別の友人はいつも変わった魚を釣り揚げる。前回は何と鮫だったけど今回はブイの近くを泳いでいるイカを発見してイカエギを取り出し、何とそのイカを釣り上げたのだ。空のバケツに海水を汲んで泳がせると次々に色が変わって、時々墨を吐いたりもして楽しい。何せ水イカ(関東ではあおりイカ)である。スーパーに行けば500円はするだろう。結局夕方4時頃まで釣りを楽しんだ。この他鰯や平鰺も釣れた。

私たちはヨットの帰りは温泉と決めている。まぁそんなに大層なものじゃなくて、ヨット係留地のすぐ脇にも温泉があるのだ。ここは鉄分の多い塩湯。鹿児島は温泉が豊富なので温泉ではない銭湯がない。せっかく温泉好きのS氏が来たのでちょっと違ったところに行ってみようと「西郷どんの湯」に行く。この地域は日当山(ひなたやま)と言い泉質がミョウバン温泉で肌がすべすべになる。この鄙びた湯は250円だった。

S氏は滞在中5度目の温泉を満喫し、みんなで家に帰って「魚パーティー」となる。後半釣って干物にしなかった魚を刺身と塩焼きで頂く。鯛は甘みとコリコリした歯ごたえがあり、イカも最高に美味しかった。その次の日から毎日お弁当に干物を入れた。自給自足とはこのことか。

2004.10.28

―ハワイ、六日目―

台風と地震と野菜高騰の日本はさておき、ハワイの話に戻ろう。
さて滞在に慣れてきたところでこの日は一日自由行動の日とした。一緒に行動していたのではやりたいことが出来ない人も居るだろうと思ったのだ。冒険するのも楽しいはず。同じホテルの刑事さんには無料誌の地図を渡してだいたいの位置関係を説明し、もしノースショアでセスナからパラシュートをつけて落ちると言う身の毛もよだつと言うか私としてはお金を出してまでやるものではないと信じているオプショナルツアーに参加したいときにかける電話番号を示して別れた。

いつ別々になってもおかしくない雰囲気で、何となくIPU氏と私はS氏がウクレレを買いに行くと言うので同行することにした。私たちはハワイをよりエンジョイすべくのんびりと出かけたので、行きがけに両親のホテルを覗いたのだがすでに外出した後だった。バスで再び楽器屋へ向かう。天気が良くて気持ちが良い。いろいろ回ったがカパフル通りのこの楽器屋が品揃えも良く値段も安いと思われた。結局S氏はギターが小型化したような風情の、ちょっと大きめの「コンサートタイプ」のウクレレとそれに合うハードケースを購入。ウクレレは約1万円で、日本で買うことを考えれば破格値だ。私が密かにねらっているのはもっと高価なものだったので次回のお楽しみ。

それから楽器屋の前の通りをぶらぶらと北上し、私が留学していた時のフラの先生の事務所を見つけた。あいにく不在だったがお土産とメモをドアノブにかけておいた。何と探していたマラサダの店、「レイナーズ」が事務所の前にあって、揚げたてアツアツのマラサダを店の前で頬張った。もちろんビョーキのS氏はお預け。

すでにお昼に近かったので私たちは再びバスに乗ってハワイ大学近くのいつもの交差点で下車した。みんなが気に入った自然食スーパーでお昼ごはん。肉などを使って居らずヘルシーなおかずや野菜が量り売りになっている。私はスーパー内で購入したオーガニックのヨーグルトを食べ、スパイスティーを味わった。またまた正面のスターマーケットを覗いたりして今度はチャイナタウンのK−martへ。このスーパーは一時つぶれかけたのだが私としては潰れてもらっては困るので少しでも貢献しようと思っている。あいにくお目当ての下着はサイズが大きすぎてなかったが代わりにロス・ドレスで冬物に模様替えされて見あたらなかったミュールを3足もゲット。1足800円くらい。

のんびりとバスを待ち、刑事さんや両親達はどうしているだろうかと話ながら一端ホテルに戻る。荷物を置いて夕飯に繰り出そうと言う算段だ。それが何と刑事さんは部屋に居た。しかも寝ていた。スカイダイビングは諦め、カメラを片手に郵便局に行って昨日買ったアロハシャツを日本の友人に送ろうとしたそうだ。郵便局は数日前、散歩がてらにみんなで行った。ホテルからは徒歩10分か15分くらいだろう。それが、どこをどう歩いたのか郵便局が見つからず、3時間も歩いてヘトヘトになったそうだ。誰かに「ポスト・オフィス!」とさえ叫べば教えてくれただろうに。意外にシャイである。人の世話は得意でもされる方は苦手らしい。しかもお腹が空いたがひとりで店に入る気にならずお得意のABCストアでパンを買ったがマズかったと言うのだ。きっと私だったら美味しそうなものを求めて歩き回っただろう。せめてハンバーガーショップに行けば指させば買える。どうしても食べ物だけは「これでいいや」とは思えないタチなのだ。

そこでIPU氏が留学中に通い続けたバーにピザを食べに誘う。「ピザなど普段ほとんど食べない」などと言われたが、50を過ぎたおじさんが始終一人でピザを食べに行っていたらかえって変なので無視した。両親の部屋に電話したが不在。4人で食べに行く。そのバーは何十種類ものビールが味わえる、学生御用達のリーズナブルな店だ。カウンターでピザを注文する。ベビー、スモール、ミディアム、ラージ、ジャイアントと言うサイズがあったが無難なミディアムにした。で、半分はS氏のためにベジタブル、半分はシュリンプスカンピにしてもらう。覚悟は出来ていたが足りなかった。ミディアムと言えば普通サイズ。それが日本のレストランでよく見かける、ウェイトレスが料理を運ぶ丸くて大きな銀色のお盆の大きさだった。しかもそれで20ドル足らず。もちろんケチケチしないてんこもりの具と、クリスピーな生地。私が今まで食べたピザの中でも1、2位を争う美味しさだ。刑事さんも「こんな美味しいピザを今まで食べたことはない」と絶賛した。ここはもの凄い数のビールサーバーが並ぶ店でもある。どうやら何杯か分入っている大きなピッチャーで5ドルくらいらしい。カウンターでその都度支払うためチップも勘定も気にならない。ビール好きのIPU氏はゴキゲンだ。因みに彼の好きなのは「ロングボード」と言う、ハワイらしいネーミングのビール。私も一口飲んでみたが普通のビールと違ってコクがあって美味しかった。オープンテラスの賑やかなバーで、ちょっと留学していた頃を思い出した。

2004.11.02

―ハワイ 七日目―

この日は朝から二度目の無料ウクレレ教室に参加する予定だったので、その前に「エッグスンシングス」へパンケーキを食べに行くことにした。実は友人からここのパンケーキミックスを買ってきて欲しいと頼まれていたのだ。以前は火事があったとかでしばらく休業していたが改装後は広くなって再びにぎわっていた。何と店に入る混乱を防ぐためにポケットベルが渡される。だが時間が早かったせいかすんなりと席に着くことが出来た。パンケーキはやはり心なしかふんわりとしていて美味しい。バリエーションも豊富で思わずメニューももらって来た。ついでに自分の分も買ったがパンケーキミックス2袋は結構重い。

昨日の自由行動の日、一番アクティブに動き回っていたのは私の両親だった。「自由」なのだから何をしても良く、ホテルのプールでのんびりなどという選択肢もあったはずだが彼らは選ばなかった。朝一番からバスに乗り、私が勧めたビショップミュージアムに行ったそうだ。専用の観光バスではない市バスで行くにはちょっとわかりにくいはずだったが、降りるときバスの運転手さんが丁寧に教えてくれたとのこと。博物館から戻り、免税店へも足を伸ばし、夕方私たちが電話した頃は夕日の撮影のためにビーチへ出ていたとのことだった。

そんなことを話しつつ、ロイヤルハワイアン・ショッピング・センター前のウクレレ教室に向かう。名前を書き、席に着く。参加者は皆結構慣れている。先生が来た。私はそっと「今日は何の曲を練習するの?」と聞いてみる。「どうして?」「母さんの誕生日なんです。」「OK。」練習が始まった。約束通り先生は練習曲に「ハッピーバースデー」を選び、母の名前を入れて何度も練習した。母は大喜びでお礼を言う。ゴキゲンのうちに練習が終わりまたまたいつもの交差点にバスで向かい、今度は自然食スーパーではなく、中華のランチを食べに行く。

ここは私が留学中、ひとりでチャレンジした店ですこぶる美味しくてびっくりするほど安い。「ブロッコリー・チキン・ケーキ・ヌードル」はどうみても二人前ほどの量があり、これでもかと言う量のブロッコリーとチキンがゴロゴロ入っている。ソース焼きそばではない、ちゃんとした中華の焼きそばだ。これがなんと3ドルちょっと。外見は日本のラーメン屋の風情だがれっきとした中華料理店だと私は思っている。そこでこの焼きそばの他青菜炒め、チャーハン、ラーメンを1つずつオーダーし、6人でシェアした。皆、超満足。お値段もチップを入れてもひとり500円くらいだった。母は「食事は毎日ここでも良いわ」と絶賛。

この後「ライオン樹木園」へ行くもなぜか閉鎖。しかも山沿いなので雨。周りの植物だけ堪能してワイキキへ戻る。シャワーを浴びて着替える。今夜はバースデーパーティーなのだ。母の好きなハワイアンを聞きながらの食事はこの前したし、今夜はヨットクラブ2階のレストランにしよう。ここもオープンテラスですこぶる眺めがよい。特に夕焼けは素晴らしいのだ。実はメンバー制なのだがヨット乗りの友人に名前を借りようと電話をしたら、わざわざサインしに来てくれるとのことだった。夕方、6時前に待ち合わせ。相変わらず大きな姿で現れたハンクとハグの挨拶。

一番海側の、角の眺めの良い席に陣取り、ホワイトボードに書かれた「本日のスペシャル」の中から係りのお姉さん一押しの「プライムリブセット」を二人前頼む。他にS氏のためのサラダやメニューで気になった物を注文。当然みんなでシェアする。アルコールは自分でカウンターに買いに行く。これが何と7時まではたいてい1杯1ドル。プライムリブは厚く大きく柔らかく、付け合わせのマッシュポテトも良いお味で、それより何より夕日も最高。一時写真撮影会と化した。そよ吹く海風が心地よい。母へのプレゼントは木の実と生の葉と小さな白い貝殻をあしらったレイ。私が卒業の時ホストマザーからもらったように、木の実と貝殻なら日本へ持ち帰って飾れるだろう。またまたゴキゲンな夜だった。

2004.11.06

―ハワイ 八日目―

なんと、ついに、あっという間に最終日を迎えた。
最終日というのはお土産購入と相場が決まっているのだが、この日の夕方はアロハフェスティバルの一環でワイキキホオラウレアがある。ホオラウレアと言うのは何というか、路上で仮設舞台や夜店?!が並ぶお祭りなのだ。しかもワイキキメインのカラカウア大通りを閉鎖して行われる。

さて、両親と刑事さんも何だかんだと言いながら今頃になってやっぱりウクレレを買いたいと言い出し、3人で楽器屋に向かったので残りの3人は朝食がてらワイキキを散歩する。バーガーキングでチリなどを購入し、ワイキキビーチを眺めながら休憩。それからお決まりのアラモアナS.Cを一回りしてハワイヨットクラブの売店でお土産を物色。ぶらぶらとヨットの写真を撮りながらバスでワード地区へ。そこでもう一度マリンショップを覗きに行くと言うS氏と別れた。IPU氏と私は昨日ハンクとの約束通り「フライデーナイトヨットレース」に出ることになっている。まぁみんなにはホオラウレアを見学していてもらえば良いだろう。

ワード地区の、以前から立ち寄ろうとしていてあまり足を踏み入れたことがなかったワードセンターで、以前から行きたかった水着の店「アルーア」を発見。私の水着はたいていがハワイで買った物だが今回はまだお気に入りにめぐり合っていなかった。それが見つかったのだ。それは水着と言うよりそもそもフィットネス用に作られた物で、店員によると水着として買いに来る人が多く人気が出たと言うものだった。以前買い物で店員とやりとりするほどの英語も出来なかった頃にはきっと気づかなかっただろうなぁと思うと妙に嬉しくて、いろいろ聞いて試着してみた。それは水着の、いかにもすぐに乾きそうな素材でセパレート。下は膝下くらいの長さのものと短めの短パン、上はタンクトップかビキニタイプの2種類ずつあり、色も無地の黒かショッキングピンクの柄ものとあって組み合わせ自由。この、サイズさえも上下別々に買え、しかも何種類からか選べると言う素晴らしいシステムが日本にはなかなかないのだ。私は下が黒の無地の短パンタイプでウエストのヒモがショッキングピンクのものと、地味なピンクとショッキングピンクが混ざった柄もののタンクトップを選んだ。上下で68ドルだったか。滞在中の私の買い物の中では1、2位を争う値段だが日本の輸入水着に比べれば半額以下。しかもこれならこのまま街を歩いてもそのまま泳げてしまう。1着でいろいろな用途が楽しめそうで荷物少ない派の私としては「1粒で2度美味しい」(古いか(^_^;))わけだ。挙げ句、夜S氏に見せたところ彼もそのような素材のウェア(もちろん男性物の)を探していたのに見つからなかったと言って大いに羨ましがられた。

そうそう、ヨットレースである。お祭りで混み始めた道をホテルへ戻り荷物を置いてバタバタと出かける。ハンクの勧めで手みやげにクアーズライトの6本パックを持つ。オーナーの奥さんの好みだと言うけど、そうだったかなぁ?ヨットクラブでみんなに会うも何だか様子が変だ。確かハンクが乗っていたのは、レースは参加することに意義がある程度の完全クルージングボートだったはず。結局はひとりふたりが何とか操船し、残りのみんなはいつもビール片手におしゃべりしたり夕日の写真を撮っていたのではなかったか。そう言えばいつものヨット好きのオーナーが見あたらない。「ちょ、ちょっと、前のヨットと違うの?」「そうだっけ?!」

結局私たちは常に1、2位を争うほどの完全レースボートに乗る羽目になる。そりゃあレースはレース性が高いほど大好きだけどこっちにも心構えってものが、などとも言っていられない。幸いハワイに着いてからマリンショップのバーゲンコーナーで購入した新品のデッキシューズを履いて来ている。オッケー。さっき買った水着と値段で1、2位を争っているのはこのシューズなのだ。オーナーと握手して挨拶。他のメンバーは皆「出来そう」な人たちでキビキビと準備を始めている。ゲストらしい人は見あたらない。当然みんな英語。しかもスタートまであとわずか10分足らずなので妙に早口だ。もう岸壁を離れないと絶対に間に合わない、と私が5度目だかに思った時、やっと出航。スタート地点まではわずか50メートル。いつものように芝生の上でビールを飲みながら鐘を鳴らしているおじさんがコミッティ。つまり審判だ。その鐘と対岸の一番高い椰子の木がスタートライン。よし、良いスタートだ。いつも感心するけど、この狭い水路で、しかも40フィートの大型ヨットたちがスタートするのは何度見ても素晴らしい。

2004.11.10

―ハワイ 帰国―

ヨットレースはいつもの貿易風に加えて不穏な雲が多く、従って時折強いブローが吹き、すぐ近くで雨が降っているようだ。とりあえずレースの役に立つよう、誰の言葉も聞き漏らさないようにするのは至難の業だった。近くの人と一言二言交わすのならまだしも、大声で悪態をつかれたりするとついていけない。何度目かのタックを交わし(方向転換をし)、追い風用のスピンを揚げ、次のマークまでにこの巨大なスピンを下ろすのならもう限界のタイミングだと私が思ったより更に何秒か後にスピンが下ろされた。しかもバウに立っていたのは女性だった。しばらくはそこに女性が居るとは気づかなかったほどである。悪態をついていたのは彼女だった。マークを回ってマリーナに向かう。左前方にワイキキ。雲を見てたぶんワイキキは雨だろうと思った矢先虹が出た、と言うか気づいた。それが今まで見たこともないような大きくて素晴らしい虹だった。見る見るうちにその虹は成長し、くっきりと七色で、私たちが出て来たマリーナのクラブハウスの屋根から始まって弧を描いて海に向かい、目の前の海面すれすれまで続いている。まるで海の中に入っていくようだ。しかも二重にかかるダブルレインボーである。私たちはその下をくぐってタック。虹を見慣れたロコ達も歓声を上げたほどの虹だ。夢を見ているようだった。

成績はたぶん1位か2位の上位のはずだった。みんなが「クーバを飲もう!」と口々に言った。一体その「クーバ」なるものは何なのか?果たして本当に飲み物かどうかも定かではなかったがとりあえずヨットを下りてヨットクラブに向かう。向かうったって海の上を歩けるなら50メートルくらいの距離だ。陸伝いだとちょっと遠回りになる。私は勢いで、何だかわからない小さなボートに乗せられてヨットクラブに渡った。オーナーから大きなピッチャーに入った「クーバ」を注がれる。「ラム・コーク」みたいだ。実はその「ラム・コーク」だったのである。オーナーの奥さんが「これをクーバと呼ぶのよ」と教えてくれた。別名「キューバ・リバー」だったと気づく。スペインのキューバ独立戦争の時に生まれ、「リバー」は「リブレ」、つまり「自由」だったと帰国してから知った。だがヨットレースの賞品はシャンパンではなかったのか。オーナーに聞くと、「シャンパンは悪酔いするし、クーバの方がたくさん飲める」とのこと。どう考えてもラム・コークの方が悪酔いしそうだったが勢いで飲んでしまった。

クーバ片手に歓談タイム。「フライデー・ナイト・ヨットレース」の後はいつもそうだ。とにかく皆何も食べず、ただお酒やビールだけを持ってあちこちで語らう。賞品こそなかったが飲み物はいつでも何でもカウンターで1ドルで買えた。 だいたいハンクとオーナー以外には今日一緒に乗っていたメンバーの名前さえ定かではないのだから歓談する相手などおらず、そろそろみんなの居るワイキキに戻ろうかと思っていた頃「君を知ってるよ」と英語で声をかけられた。「えっ?!」振り向くとハンクが以前乗っていたヨットのオーナーだった。今は家を建てているとかでヨットは小さなものに買い換えているけど、とのこと。覚えていてくれたなんて嬉しい。その後もそのヨットで一緒に乗ったことのある業者風の人にも声をかけられてみんなで盛り上がった。今日乗ったヨットのメンバーは来週西海岸にレースに行くのだそうだ。更に「クーバ」を飲み、みんなで記念撮影をして別れを告げた。口々に「来週も待ってるよ」と言われる。「だ・か・らぁ、明日には帰らなくちゃならないの」ともう何度答えただろうか。皆、「えっ?もう?」と聞かれる。来週も来たいのは山々である。だったら誰か、私を雇って欲しい。

ゴキゲンでそのままワイキキへ向かう。凄い人だ。しかも雨。メインのカラカウア通りではあっちでもこっちでも舞台が出来、料理のブースには長い列が出来ていた。IPU氏と端まで歩き、チャイニーズのランチプレートを買ってホテルに戻ると皆部屋に帰っていた。夕食の後は荷物作り。前の晩にABCストアでもらっておいた段ボールに今日買った物をグイグイと押し込んだ。

帰国日は気持ちの良い晴天。冷蔵庫に残っていたパパイヤとアボガドを平らげ、荷物が多いので両親と別々にタクシーで空港へ。出国審査は以前のようにスプレーの生クリームをとがめられたりすることもなく、すぐに終わった。この後は免税店でも覗いて搭乗を待つものだがそうもいかなかった。両親と刑事さんが昨日買ったウクレレのチューニングをして、そのやり方を説明しなければならない。カートの手荷物の上に私が書いた楽譜を広げ、チューニングのやり方と楽譜の見方を説明し、簡単な曲を弾いて見せた。弾いているうちに人が集まって来たので早々に店じまいする。後は搭乗までお決まりのホットドックを食べ、スタバのコーヒーを飲んで待った。

やっぱり、日本の空はどんよりしていた。

2004.11.14

―ハワイで買ってきた物♪―

値段的に高かったのは60ドル台が3点。
前述した■水着兼フィトネスウェアの上下、マリンショップのバーゲンコーナーで購入した■ヨット用デッキシューズ(そもそもデッキシューズと言うのはデッキの上で履くものだ)。それに唯一ブランド物らしき■手提げ。これは「レスポ―トサック」と言ってワイキキのメインストリートにもアラモアナショッピングセンター内にもあるバッグ店である。バッグと言っても革製品ではなくすべて布製。もの凄い種類の手提げやリュックやポーチやショルダーバッグが、とてつもない種類の柄の数だけ揃っている。私が気に入っているのは材質で、軽く、丈夫で、洗濯出来ること。何やらパラシュートの生地を使っているらしい。以前留学した時帰りの荷物が増えてしまい、ここの大型バッグを購入した。無地の紺色で大きさはスーツケースほどもあり、その四角い収納部分が二つの厚みに分割されてファスナーでぐるりと3辺が開閉できるもの。もちろんその軽い生地なので畳めばかさばらない。今回も畳んでこのバッグを持参した。すこぶる便利。この店を同行した人たちに「大切な人用の(^_^;)お土産」(10個20個と買うほど安くない)に勧めた時、自分も手提げを購入したのだ。私のはハワイ限定柄3種類のうちのひとつで、白地に椰子や花やフラダンサーが賑やかに踊っていると言うもの。この柄だけはちょっとオーストラリアのケン・ドーンを思い出させるカラフルさだ。この柄のシリーズで横型トートバッグ。A4サイズの雑誌も入り、肩にもかけられ、しかもリバーシブルなのだ。片側は無地の黒。どちらの面にもファスナー付きのポケットがあり、柄と同じ小型ポーチがついている。S氏もお母さんへの土産に同タイプの手提げ、これもハワイオリジナル柄のひとつ小花柄バージョンを購入して喜ばれたそうだ。ちなみにハワイオリジナル柄はこのカラフルフラダンス柄とローズ系小花柄の他、モノトーンの変形ハート柄がある。

これ以上高価なものは買わなかったけど、やっぱり買い物は楽しかった。ハワイでの買い物はまた格別。
■古着屋で合計30ドル(短パン3枚、スカート1枚、ストレッチ素材の七分袖プルオーバー1枚、大きなカゴバッグ1つ、帆布製手提げ1つ)、この短パンとカゴバッグは滞在中本当に大活躍した。スカートとプルオーバーも通勤に役立っている。■別の古着屋で15ドルほど(ラルフローレンの白い半袖シャツと小さく畳めるストレッチスカート)、アウトレットショップ、ロス・ドレス・フォー・レスのチャイナタウン店で■黒のタンクトップとカーディガンのアンサンブルを別々のコーナーで発見。少し厚手の綿で長い時期着られそうな上質なもの。計30ドル。(定価は計50ドルだったがそれでも安い。)同じくロス・ドレスの今度はワード店で■ラルフローレンの運動靴。ちょっとおしゃれなドライビングシューズと言った感じで黒のメッシュ素材にグレーのバックスキン。かかとのバックスキン部分にはラルフローレンのマーク、靴ひもは黒と白の2組付き。これで何と20ドル。そしてKマートでは探していた■ミュール3足(透明+シルバー、紺のデニム、黒)各7ドル50セントと下着を少々。お決まりの■Tシャツは水着ブランドロコ・ブティックの紺色、ハワイ大学のグレー、ノースショアのストロングカレントのピンク、の計3枚。ちょい高めで各15〜20ドル。ちょっとレアなハワイヨットクラブで■ヨット柄の厚手バスタオル、バーゲンで確か10ドル。ワイキキのショーウィンドーで見つけた■思い切りアートなショルダーバッグ、35ドル。派手なビーチサンダル柄で持ち手の付け根部分にもビーチサンダルの模型がくっついている。内側はビニールコーティングされた布製。私は以前購入した同じシリーズのイルカ柄で毎日楽しく通勤している。結構大きめ。アクセサリーは■ピアスをいくつか。ノースショアのジャングル・ジャムズで小さなプルメリアのシルバーの花と四角いシルバーに亀が施されたもの、ドールプランテーションでカラフルなプラスチックのビーチサンダル型2種。各6〜10ドル。その他ワード地区のスポーツウェア店パウダーエッジのバーゲンコーナーで、■ウエストを巾着みたいにヒモでひいて調節するだけの簡単アウトドア用スカート(通気性が良く、乾きやすいらしい)、アラモアナショッピングセンターのサーファーショップで■ビーチサンダルの予備を購入。ピーサン好きの私としてはこれだけは気に入った予備がないと落ち着かない。そうそう、変な物シリーズ、つまり他の人にはあまり価値のなさそうなモノなんだけど■車のナンバープレートをゲット。今実際にハワイで走っている車がつけているヤツ。ナンバーはどうでも良かったがあの虹が気になっていた。ノースショアで見つけて購入。12ドル。車の助手席前のフロントグラスに立てかけて走っている。癒しや和みの効果までは期待していなかったのだが、時々ふっと視界に虹が映って見えてホッとする。ちなみにナンバーはたまたま鹿児島の市外局番だった。

ここまででも値段的にはヴィトンのバッグひとつにもならないと思うけど(だけど楽しさ100倍だよ♪)やっぱり多いかなぁ。

2004.11.18

−ハワイで買ってきた物♪(消耗品編)−

どれもこれもお気に入りなのだが、今一番役立っているのは■ビタミンCと■マルチビタミン剤、■キャンディータイプの自然素材だけで作られた風邪薬。たいていの疲れや風邪はこれらで治ってしまう。それも安いのだ。ロングス・ドラッグスでセールをしており、ビタミンの錠剤が入った瓶は何と1ドル台か2ドル台。総合ビタミンの少し大きな瓶でも4〜6ドル代の安さ。種類が多くて迷ってしまうほどだ。どこかの老夫婦が店に入って来るなり「どこだ、どこだ」と大騒ぎしてセールになっている総合ビタミン剤を買い込んでいた。勧められたのでそれも一瓶購入した。4ドル50セントほどで携帯用の小瓶がおまけに付いており、帰国してからよく見たら成分も満足行くものだった。

雑貨は何はともあれジョンソン&ジョンソン。な、なんと■綿棒が500本で1ドル台。日本ではわずか20本ばかりで何百円もする代物だ。■フロスも忘れてはならない。確か600円台だったものがたったの79セント。しかも私好みのミント味は日本ではなかなかお目にかかれない。いつもドラッグストアではカゴの中が「日本の駅前のスーパーマーケット状態」となってしまう。

キッチンでは■サンドウィッチバック。わずか15センチ四方の、口に折り返しが付いているだけのビニール袋なのだがすこぶる便利。それだけ簡単なものだからジップロックなどと違って安い。使いかけの野菜やゆで卵を入れたり、クッキーなどをプレゼントするにも便利である。

食べ物各種。もちろんいつもの■スプレー生クリームと■ハーシーのチョコレートリキッド。前者は日本では入手出来ず、後者は輸入専門店などで見かけるが高級品だ。どちらもコーヒーに加えてもGOOD。友達に頼まれたこともあって■フレーバーコーヒーも1袋と■エッグスンシングスのパンケーキの粉1袋も自分用に購入して来た。これらに今回ようやく見つけた■オレンジ&スパイスのティーバックを加えると当分リッチな朝ご飯が楽しめる。この「オレンジ&スパイスティー」はハワイ大学のカフェのレジ脇においてあるもので以前から探していた。アラモアナ・S.C内のマーケットで発見。ティーバッグはついでに私好みの■アールグレイも調達。

今回はIPU氏のお勧めの自然食品スーパーでもいろいろゲットした。■精製されていない、海水から作られた塩1キロはとても味がまろやかでしょっぱくない。減塩しなければいけないひとにもオススメ。それから塩と言えば普通マスタードには必ず入っているものだが■無塩の粒マスタードも発見。しかも日本ではどうしても和カラシより割高感があるが大きな瓶に入っていてお得。もちろん糖尿病のS氏にも勧めた。味は塩辛くないだけで酸味があり、かえって美味しい。2瓶購入。それから何と言っても■オーガニックドレッシング。500mlほどの、しかもガラスの瓶には一瞬躊躇したが買ってきて良かった。さっぱりしていて何にでも合い、美味しい。ラベルには「ANNIE'S NATURALS」と書かれている。その下にはオーガニック赤ワイン&オリーブオイル&ビネガーとある。裏側の詳細表示にはエキストラバージンオイル、水、大豆油、赤ワインビネガー、海水塩、レモンジュース、オニオンパウダー、マスタード粉、セロリの種、ガーリックパウダー、緑茶、タマネギ、グレープジュース、黒胡椒とあった。大きな瓶なので注ぎにくいのが欠点だが次回また入手したいもののひとつになった。そしてこのマーケットでは■豆も購入。これまた割安のひよこ豆と近くの客に勧められた一見虎豆のような豆を購入。大豆と混ぜて3種類を、良く炒めたタマネギと一緒にカレーにしたところ絶品だった。

忘れちゃならないのが香辛料。ねらいは■サフラン。一回分ずつ使える容器4個で3ドル50セント。アラモアナ・S.Cのエクゼクティブシェフで見つけ3セットほど買った。フライパンで作るパエリアに使うと最高。ブイヤベースなどにも。胡椒挽きの詰替用■粒黒胡椒と、■ピクルス用ミックススパイス、ミルに補充する■岩塩。ミックススパイスはピクルスを作るほかハムやベーコン作りにも大活躍する。

その他、更に作り方が簡単になったマフィンミックスとマフィンを作る容器。今回はディズニーのティガー柄を見つけさっそくヨット「ティガー」の集まりに持って行ったところ。
実家の母は何とエグゼクティプシェフで買った、何の変哲もない料理用ゴムべらが使いやすくてもっと買ってくれば良かったと嘆いている。

もうしばらく、余韻に浸れる。

2004.11.22

―近況:タイヤ交換―

そんなわけで?!、私はまたまた日本での「仮の姿」を続けている。

月に一度くらい、私の車は左前のタイヤにだけ空気を入れなくちゃならなかった。見てもらったことはあるけどここぞと言うパンクの箇所は見あたらず、近いうちに交換しなければならないことはわかっていた。以前勤めていたディーラーの担当者は「1本だけ替えるのはバランスが良くないから、最低2本だね」と無情にも言った。1本7,000円もするそうなのだ。私がそのディーラーに勤めているとき、前の車がいよいよダメになって今の車を15万円で買った。他には何ひとつ不調の箇所もなく気に入っている。ただし前のオーナーが何を考えたかひとつ大きなサイズのタイヤに交換しており、それは本来の私の車とは違ってスポーツカータイプのものなのでタイヤ代も少しかさむとのことだった。ここで本来の大きさのタイヤに替えるとなるとホイールも交換が必要で更にお金がかかりそうだ。どちらにしても一度見てもらいに行くことになった。ついでに台風の時に壁が飛んできて傷ついた部分にペンキを塗ってもらおう。「マニキュアでも良いよ」と言われたのだがあいにくブルーがかったダークグレーのマニキュアなんて持ち合わせていない。

そこの支店長は私がその車を買った時には本社の工場長をしていた人で、現状渡しではなく整備渡しだったためすべて点検をしてくれて、少しでも悪い部分は根こそぎ交換してくれた人だった。支店長は私の車を見て「替えるなら4本ともだね」とまたまた無情にも言った。支店長に言われては仕方がない。だけど私は再び1本7,000円のタイヤを4本も買えるほど余裕はないと言い張った。私がその支店長とアイスコーヒーを頂きながらおしゃべりしていると電話中だった担当者が走って来た。どこかの部品屋?!と交渉中だったようだ。「ほとんど新品!1本3,000円を4本でどう?」「お願いします。」かくして私の愛車は手数料も何もかも含めて12,000円で4本ともほぼ新品のタイヤになった。ディーラーのタイヤ交換は素人目に見ても丁寧だった。そこで友人もついでに激しい音を立てていたマフラーを見破られ、後日交換した。オイルまで交換してもらった挙げ句、車は車内まで掃除してあったそうで恐縮していた。

もちろん私の車の傷口には純正の同じ色の塗料を見つけてくれてそれこそマニキュアみたいに塗ってもらう。落ちかけていた後部のオプションブレーキランプを1級整備士のワッペンをつけたお兄さんが固定してくれたのには恐縮した。つけたてのタイヤは洗ってピカピカだった。

今度私の会社に保険料試算の問い合わせが来たらVIP待遇しなきゃ。これも贈収賄と呼べなくもない。

そうそうそこで元工場長、今の支店長のちょっと良い話。
誰か、客などに目の前で思い切り怒られた時。「申し訳ありません」と言って思い切り大きく頭を下げたまま耐えるのだそうだ。多少理不尽なことで怒鳴られても、そこは顧客、我慢しなくちゃならない。で、何を考えているかと言うと、目の前のその怒っている人の声(怒り)が、頭を下げた自分の頭上を通り抜け、そのまま行き過ぎ、その怒鳴っている人の後頭部にいつか帰ってくると想像するのだそうだ。そう考えればちょっと楽しい。

2004.11.26

−近況:タイガー魔法瓶−

お天気の良い土曜日。特に予定はなかったけど「早起きは3文の得」とばかり7時に起きて洗濯をし、買い物に出かけた。こんな時新聞を取っていないとチラシが見られないことだけが残念。まず徒歩で近くの無人販売でカブを1袋(4個入り)100円でゲット。マーケットに貼ってあるチラシをチェックしたが特にめぼしいものがなかったので(ただし明日は卵が10個で68円!)車でダイエーに向かう。おっとコジマ電気で人だかりがしている。入ってみる。どうやら安売りの整理券をもらおうと朝早くから並んでいるらしい。チラシをもらう。目玉商品はパソコンや液晶テレビだったが「今年は灯油も高いと言うし、安かったら買おうか」と思っていた2畳用ホットカーペットが2,980円だそうだ。もちろん本体とカバー(つまりカーペット)付き。店員に聞くと特に整理券が必要な商品ではないので開店時で大丈夫だろうとのこと。隣のダイエーで安売りの味噌(鹿児島産は甘いので東北産のものを購入している)と、ここでしか見かけない徳島産の香りの良い青海苔、そろそろ切れそうな黒ごま、セール中のガーリック入りクリームチーズを買う。野菜は後で新鮮で安い八百屋で買おう。コジマ電気に戻る。開店時間だ。粗品の入浴剤を受け取って限定10名様のホットカーペットをめでたくゲット。その辺の主婦には負けない。

さて、タイガー魔法瓶である。魔法瓶と言っても電動のものではなく、茶の間に置いてお茶を飲むためのポットでもない。携帯用の、いわば水筒なのだが水筒とは呼べないほどシンプルなのだ。ステンレス製で円筒形の本体と平たい蓋だけ。長細いコップにくるくるとねじる蓋が付いているだけの造りだ。これがすこぶる便利。まず車のカップホルダーにそのままピッタリ収まる。普通の水筒では径が大きくて入らないのだ。本体と蓋だけなので洗いやすい。冷たいものも暖かいものもOK。コップの形なので口が広いから大きな氷でも何でも入る。いつだったか会社のお弁当にこれでおでんを持っていったこともある。出かける都度これを持って行くのでいちいちコンビニなどで飲み物を買う必要もない。これをもうかれこれ4年ばかり愛用している。さすがにパッキングのゴムが劣化し、蓋の裏側のゴム部分も怪しくなってきた。どうにかせねば・・・新品を買えば数千円はかかってしまう。

ある朝ちょっと時間があったので、インターネットでタイガー社のサイトに行ってみる。えーと、あった。だけど部品なんて項目はない。問い合わせのコーナーをクリックし、メールを送ってみることにする。○○を長年愛用させて頂いていますがパッキングの部分が傷んできてしまいました。環境面からも(ホントは経済面なんだけど)出来ればこのまま使いたいので部品を分けて頂ければ・・・と言うような文面だったと思う。

そしてその日の昼休み。携帯が鳴った。感じの良い年輩の男性からで「お問い合わせ頂きありがとうございます。パッキングが劣化しますと漏れの原因にもなりますのでぜひお取り替え頂きたいと思います。ですが申し訳ありませんが1点に付き200円と送料がかかってしまいます。」とのこと。もちろんOKだ。「お支払いは商品をお送りした時に郵便振り込み用紙を同封させて頂きますのでご都合のよろしいときにお振り込み下さい。ありがとうございました。」。回答が早い。しかも昼休みにかけてくるなんてCSが行き届いている。私は2本分のパッキングとキャップを注文し、郵送されてきた翌日に代金を振り込んだ。1,000円でお釣りが来た。

ポットはタイガーをオススメする。ちなみに私が愛用しているタイプは口径が同じで高さの違う350ml用と500ml用があり、どちらも便利。

2004.11.30

―近況:ソニー―

ハワイから帰って来て、目先の目標がなくなっちゃったので自分でも英語を勉強しなくなるのではないかと思っていたのだが不思議と毎日続いている。更に日々思い知らされると言うか、焦るほどである。社会保険センターの週一度の英会話教室は2期目に入り、オーストラリア人の英語教師と毎週土曜日ミスドでの会話も20回を超え、NHKニュースを副音声で聞いて、英会話番組を録画して見ている。だがこの下期、テレビの英会話番組は再放送が多く、つまらない。そこで夏の間イヤホンをつけるのが暑くて中断していた通勤時にMDを聞くことを思い出し、MDウォークマンを取り出した。だがまったく作動しない。

数日後、問い合わせ先を調べようと探していたら一緒に保証書が出てきた。数ヶ月過ぎてはいたが何となくホッとした。こういう事って結構パワーが必要みたい。会社で昼休みに電話し、九州唯一の福岡のサービスセンターに送ることになった。プチプチにくるんで更にボール紙に挟んだ。レシート状の保証書をA4の隅に置いてコピーし、空いた部分に手書きでメッセージを書いた。期限が切れていても保証書があると何となく信憑性があるように思えた。細いサインペンで大きな字で丁寧に書いた。

「ご担当者様
右のMDプレーヤーを、夏の2ヶ月ほど使わないでおいたところ作動しなくなってしまいました。充電や接触部分の差し込みも数回試しましたがリモコン表示すらしません。お調べの上、修理をお願いしたく、お送り致します。尚、保証期間は過ぎておりますが合計でも5〜6回程度の充電しかしておらず、使用頻度は低いと思います。
住所:
名前:
電話:
修理前に料金をお知らせ頂ければ幸いです」

送った翌日、やはりタイガー社のように昼休みに電話が来た。若い女の子で、「電池部分2,000円と、基盤8,000円の修理費用がかかります。」とスラスラ説明した。2万円ちょっとで買った物にそう簡単に半額もの費用がかかっては困る。そこでていねいに聞いてみる。「たいして使っていないのにどうしてそのようなことになってしまったのか、教えて頂けますか?それをお伺いしないと、せっかく直して頂いてもまたすぐにそのような状態になったら困るので。」彼女はちょっと慌てて「工場の方から電話させます」と電話を切った。

工場からの電話はいかにも技術者と言った感じの若い男性からだった。彼は「今回の場合、使わなかった間に過放電してしまったのだと思います。使い方と言っても水に濡らさないくらいの注意しか特になく、この製品は充電池が内蔵型なので電池を外しておくわけにもいかないので長期間使用しないときはリモコンだけではなく本体の電源もオフにしておくのが良いと言うくらいです。中を見ればほとんど使っていないのはわかりますし、保証期間が切れたと言ってもわずか数ヶ月なので今回は無償で修理させて頂きます。」とのことだった。私は「よろしくお願い致します。」と電話口で頭を下げた。

週明け、今度はもっと偉そうな人から電話が来た。そもそも私のMDウォークマンは無償で修理すべきところ他の顧客のものと同じように電話をしてしまったと詫び(本当か?)、修理が済んだのでお送りしたいが明日は何時頃ならご在宅でしょうか、と聞かれた。

私が昼休みに郵送してから8日目。私のMDウォークマンは送った時の200円の郵送料だけで完全に直って手元に戻ってきた。

英語でも日本語でも通じるまで諦めない。

2004.12.04

―近況:英会話―

それで、再放送ばかりのNHK英会話番組にも飽きて、何とか新しいモノを見つけなくちゃと思っていた。

留学して思い知らされたことは、コトバなんてものは使わなくちゃ意味がないわけで、従って使わないとなかなか覚えられない。週一度だけの高級英会話教室に通ったところでそれはただの格好でしかなく、つまり何かひとつやればそれで良いと言うことではなくて、教室の値段に関係なく、教室であるかどうかもどうでもよく、何でも良いからいかに多くその言葉に接するかと言う点に鍵があると思うのだ。朝起きてホストマザーに言われたコトバを学校へ行くバスの中で隣のオバサンに話しかけられ、授業で先生が同じことを言えば嫌でも覚えるのである。具合が悪くて病院へ行き、窓口で電子辞書で調べて聞いた言葉はなかなか忘れない。あいにく日本ではそんな環境は作れないから、ただテレビのニュースを副音声で聞くだけではなく、DVD映画を英語と英語字幕で見るだけではなく、もちろん週一度の英会話教室へ行くだけでもなくて出来るだけ多くのシィチュエーションを作ってあちこちから自分に向かってビームを当てるのだ。私はこれを「これでもか攻撃」と呼んでいる。最近「これでもか」が不足している。

NHKの「英語でしゃべらナイト」と言う、英語を使ったバラエティー番組の隔月誌が出たので購読を始めた。カラー雑誌で写真も多くて面白く、わからない単語もちりばめられていて結構飽きない。この番組と雑誌と、英会話教室、ニュースやDVDを見ていて調べた単語やフレーズを書き留めてはいる。だがこれだけじゃ足りない。なかなか単語が覚えられない。英会話教室のクラスメイトはラジオの英会話番組を3本、生で、録音して、果ては録音したもの車で聞いているそうだが主婦とは活動時間が違う。

本当は何か「読めば」良いのだろうがなかなか長続きしそうもない。私はまだ日本語版でも読んでいないハリー・ポッターの第五巻が出たことは知っていた。が、あれは第一巻のペーパーバックを読んだ時ですらヘトヘトになったのだ。二巻、三巻とだんだんストーリーが長くなっており、五巻目は日本語版ではついに2冊に分けられた。ペーパーバックだと見たこともないような厚さだ。いくら好きだと言ってもそれを読む自信はない。ふと、「じゃ、聞こうか」と思った。実は第一巻はアメリカ版朗読のカセットテープを買って、その時は車通勤だったので毎日朝晩聞いたのだ。同じようなテープかCDはないだろうか。

インターネットのアマゾンのサイトを調べた。もともと英語のサイトだったものが日本語版も出来、更に買いやすくなっている。世界の本が買える。しかも書店に並んでいる輸入本のコーナーより安く、1,500円以上であれば送料はタダ。見つけられなかったので問い合わせた。すぐに回答が来た。朗読CDはハリーポッターのコーナーではなく、洋書のコーナーにあるとわかった。6千円余りと少し高かったが購入した。五巻目のストーリー説明以外、CDの説明はなかった。

届いてみてびっくりした。な、何と、第五巻のCDは23枚もあった。音楽CDはたいてい2,000円くらいなので3〜4枚だろうと勝手に思っていたのだ。定価はUSドルで75ドルと書かれていた。

「これでもか攻撃」が再開された。

2004.12.08

―ハリー・ポッター第五話―

その23枚のCDの初めの1枚を聞いた。とんでもなく、わからなかった。やられたって感じ。いくら毎日ニュースを副音声で聞いていたって、DVDを英語で見たって、そこには「画像」と言うモノがあったのだと思い知らされた。NHKのニュースにはテロップが出ており、「イラク情勢」とか「新潟地震」とか日本語で書いてあればまったく英語が聞き取れなくても「あー、地震の話なのね」と言うことはわかるわけでいくつかの単語だけ聴き取れれば想像出来る。DVDだって同じ事で、ストーリーを知っていればもちろんわかるのが当たり前で、知らなくたって画像を見ればわかるのだ。

私はこのシリーズを日本語で第四巻まで読んでおり、三作目までの映画も見ているから主要登場人物が何という名前でどんな人かは知っている。それ以外第五巻のストーリーはまるでわからない。画像もない。従って聴き取れなければ想像も出来ないのだ。

ある夏の暑い日にその物語は始まっており、主人公ハリーは唯一の身内である小心者で外見を気にするおじさんとおばさんの家の、どうやら話し声が聞こえるくらい近くの草むらかどこかに寝そべっているらしい。たぶん新学期前の夏休みだ。家の中ではおじさんとおばさんが何か、ヘリコプターが落ちたとかどこかの俳優が離婚したとか見ているテレビのニュースについて話しており、「おい、窓が開いてるぞ」とおじさんに注意されたおばさんが「あら、ごめんなさい」と言ったところをみるとハリーに聞かれたくないことを話したのかもしれない。相変わらず良くないことはすべてハリーのせいにされ、弁解は認められない。どうやらハリーは悪夢に悩まされているらしい。

で、ある晩これまた輪をかけて意地悪ないとこ(ジュニアヘビー級ボクシングのチャンピオンになるのだそうだ)が、どこからか現れたディメンターにやられてしまう。そこは魔法界ではなく普通のイギリスの住宅街、プリベット通りなのにどうしてそんなものが現れたかは不明。そしてダンブルドア校長を知っているミセスフィッグとか言う灰色の髪の女性が降って湧いたように登場するのだ。

ディメンターを追い払うために人間界では禁じられている魔法を使ったハリーに魔法省からふくろう便の手紙が届いてしまう。それによるとどうやらこの日は8月12日らしい。驚いたことに、おじさんから何があったか説明しろと責められるハリーが幸せを吸い取ってしまうディメンターの話をしかけるとおばさんが口を滑らせる。何とおばさんはディメンターがどこから来たか知っていた。ディメンターとはアズカバンと言う魔法界の刑務所の看守なのだ。

23枚のうちの最初の1枚、しかも1時間余りの朗読でわかったことはたったこれだけ。しかも正しいかどうかさえ不明である。まったく違う内容かもしれないと思うと気が滅入る。どれだけの間日本語版に手を出さないでいられるだろうか。当分楽しめそうだ、と言うより先が長い。

2004.12.12

−英語「これでもか攻撃」−

いろいろな角度から英語に触れなければならない「これでもか攻撃」の一環として、まだ英語でも日本語でも読んだことのないハリーポッター第五巻の朗読CDを聴き始めた。出勤時、駅までの徒歩30分ほどとJRに乗って会社に着くまでの間聴いているのだが当然、駅のアナウンスや列車がホームに入ってくる騒音でかき消される。そればかりではなく、「あ〜、きれいな花が咲いてるなぁ」とか、「あの鳥はなんて言う名前だろう」なんて考えたらおしまい。その間まったく聴き取れていない。以前第一巻の朗読テープを車通勤時の時に聴いていて、カーブを曲がったり信号で止まったりする度に聴き取れなかったのと同じである。自然に耳に入ってくるのはほど遠い。

そして金曜日夜の社会保険センターでの英会話教室、土曜日朝のミスドでのエクスチェンジ。最近テレビの英会話番組は再放送ばかりなのであまり見ていない。その代わり「ハリーポッター1&2話」、「天使にラブソング(SISTER ACT)1&2話」、ディズニーの「リロ&スティッチ」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」の6枚を代わる代わる見ている。この6枚だけはなかなか飽きない。覚えたい英語の文例ノートは7冊目1,687文、自作単語帳はほぼ1,500単語。そうそう突然ですが、クリスマスに飾るリース、花や葉を輪に形作ったヤツ。あのリース、wから始まる単語だって知って驚いたのは私だけでしょうか。

週末、久しぶりに何となく図書館へ行ってみた。何か息詰まったときには本屋か図書館である。そこでちょっと面白い本を見つけた。「英語でクッキング アメリカを召し上がれ」(ラッセル裕代著 研究社)だ。これは著者の日米の食の違いなどのエッセイを交えたレシピ本で左ページに英語のレシピ、右ページに日本語のレシピが載っている。料理好きの私にはたまらない。レシピや食文化のみならずレシピの中のわかりにくい英語表現の解説までしてあり、当分楽しめそうだ。

で、本屋だ。何かこう、画期的なと言うか、誰かがテレビのインタビューに答えて「やっぱり文法でしょう」と言ったのが耳新しかったと言うか気になっていたので探したかった。その人は毎朝犬の散歩に、途中で投げ出さないほどの、ごく初歩的な、ペラペラに薄い文法の本を読んで役に立ったと言っていた。ペラペラな、極薄い・・・ない。TOEICなど資格試験のコーナーにはペラペラと呼べる厚さのものはなかった。そうだ!受験コーナーへ行ってみる。あるわあるわ、「1週間攻略」「10日でマスター出来る英文法」懐かしい「10分間ドリル」。薄く、小さく、携帯にも良さそうである。そのペラペラの本の中から「合格へのカウントダウン 超要点チェック120 英語」(学研)と、さらにペラペラで小さい「中学英熟語ターゲット スピード暗記」(旺文社)を購入。併せて1,000円ほど。それから不思議な絵本?!を発見。「BIG FAT CATシリーズ」(向山貴彦著 幻冬社)と言うもので、日本人が日本人のために書いた英語の物語なのだ。英語の教材と言うより、話の展開を追いかけて欲しくて書かれたフツーの物語なのだが、sinkの上に流し台などと、ところどころに日本語で小さくルビが振ってある。絵も良くて読みやすい。これも買って1時間ほどで読んでしまった。ほとんどわからないところはないくらい簡単な言葉が使ってあるし、ルビもあるので辞書なしで読み切れる。この、読み終わった充実感を目的にした本のようで楽しめた。

ついでにハワイ留学から帰って直後から2年半ぶりにTOEIC試験の申し込みもした。
これで何も向上しなかったら諦めるしかない。

2004.12.16

―野菜を食べよう!―

度重なる台風上陸で、気絶しそうなほど高騰していた野菜の価格が安定した。ほっと一息。とにかく毎食必ず某かの野菜を食べること、毎日会社へ持っていくお弁当は弁当箱1/3だけにご飯を入れて野菜で増量すると決めている私にとっては死活問題なのだ。従ってこう、野菜がふんだんにあると心が豊かになった気分♪

鹿児島は東京などの都市と比べるとそれでもずいぶん安いのだろうが、鹿児島の賃金は全国で2番目に低いのだそうだ。最低限、生きるために必要な食材くらい安くなくちゃ困る。しかも政府はその野菜を一人一日300グラム必要であるとしているのだから尚更だ。週末、その鹿児島でも特に安い、業者までもが買いに来るような店に出かけた。

きゅうり3本で63円、大根1本も63円、カブは3個で100円、アボガド1個85円、レタスはまだ家にあったけど63円は安いかも。それから最近高いキノコ類。ホクトのしめじ88円、ここのところはまっているエリンギ100円、先週煮方を教わったキンカン1キロ260円も買ってみよう。葉物は何と言ってもこの日は水菜だった。1袋5〜6束入りの新鮮な県内産が何と3袋で100円と来た。店員さんに確認したほど。これは農家の方、ゴメンナサイって感じ。なぜか他の野菜が安くなっているのに逆にここのところ高い人参も3本100円。それからついでにこの大きなタマネギ1袋100円も買って、と・・・。珍しいズッキーニや金時人参、エンダイブなんかも揃っていた。これだけ買っても1,000円とちょっと。車で行って良かった。

家に帰ってお料理タイム。
まずはここのところ切らしていたピクルス。タマネギ2個、人参1本、キュウリ2本、大根少しとカブも入れちゃえ。ザクザク切ってサッと湯通しし、お酢、砂糖、塩とハワイでまたまた調達して来たピクルススパイスと鷹の爪、月桂樹を沸騰させて注ぐだけ。ガラス瓶に入れると見た目もきれいでオススメ。まっ、味は変わらないけどもっと見た目にこだわる場合、タマネギはプチオニオンにし、カラーピーマンを入れると更に美しい。

次はぬか漬けの補充。漬かっていたキュウリを出してカブを投入。野菜が高いとぬか漬けまで手が回らない。

で、お次はなます。シンプルに大根と人参を刻んで塩をふり、甘酢に漬けるだけ。野菜が足りない時お弁当の端に入れるときれい。

初めての試みとしてキンカンも煮てみる。あまり得意な味ではなかったのだが美味しいものを頂いて作る気になった。鹿児島ではよく見かける。私はお茶請けとして食べる時間はないが風邪の時や紅茶に入れても美味しそうだ。洗ったキンカンをとりあえずヘソだけ取り、酢と大量の砂糖で煮る。確かにびっくりするような砂糖の量。キンカン1キロに対し酢1カップ、砂糖は何と700グラム。1キロ入りの砂糖一袋を開けて300グラムしか残らない。だけど飴色にきれいに出来た。砂糖も酢も安売りの時に買って置いて良かった。ピクルスとなますとキンカン漬けでお酢は1本半を消費した。

もちろん大根の葉とカブの葉も食べる。きれいに洗って刻み、ごま油で炒める。醤油とみりんで味付けし、白ごまと七味唐辛子を振る。水菜は今日はサラダにしよう。
年末も値上がりしませんよーに。

2004.12.20

−近頃・・・−

英語教材の一環としてと言うよりも、楽しみのために(一石二鳥をねらって?!英語で)見ているDVDが1枚増え、7枚になった。ハリーポッターの最新刊(3話)である。他にもあるのだけれど、暗かったり重い話題だとつい見なくなってしまう。6枚をひたすら見続けているとなぜか英単語よりも覚えなくても良い呪文とか合い言葉、叫び声なんかを暗記してしまい夢に出てきそうだった。新しいものが増えて嬉しい。ハリーポッターシリーズとディズニーのリロ&スティッチ、パイレーツオブカリビアン、天使にラブソング(SISTER ACT)2巻。どなたか他にも「絶対オススメのDVD」があったらぜひご連絡ください。m(_ _)mDVDは、インターネット本屋のアマゾンが頑張ったのか、佐川急便が頑張ったのか、発売当日の午後10時に届いた。前日に東京を発送したと言うから、本当だったら2日かかるところである。

さて、今私がはまっているのはキノコの「エリンギ」。1パック100円もしくはそれ以下の時には必ず買い!今まではどうしてもシメジやエノキ、マイタケしか利用して居らず、どうもエリンギは美味しいとは思えなかった。それは私の食べ方が悪かったのだ。あの太い形状から輪切りにしていたのだがそれではキノコ独特の歯ごたえが楽しめず、味も何だかわからないままだった。周りの人の食べ方NO.1は縦に裂いて焼き、塩胡椒で食べるというもの。縦に裂けばたいていは美味しいのだが私の一番のオススメはピザ。スーパーで300円とか400円の、チーズコーナーなどに売っている出来合いのピザを購入してその上に載せる。結構大きい。この場合ピザは出来るだけ具の少ない、シンプルなものを選ぶ。具が載せてあったところでどうせたいしたものではないのだから、この際具のない「チーズピザ」などが良い。生地の上にお情けにソースが塗ってあり、その上に細かく切ったチーズがまぶしてあるだけなんて言うものだ。その上に縦に裂いたエリンギとスライスしたタマネギを散らす。コツは一度ピザだけ焼いて途中で具を載せること。後はお好みでチーズを増量したり、ハムやピーマンなどその他の具を載せてどーぞ。見た目にも豪華で友達と食べるとパーティーみたい。美味しいよ。

それから私は特にみかんやオレンジが好きと言う訳じゃないんだけど、ハワイで買ってきた「オレンジスパイスティー」やリンツの極薄「オレンジチョコレート」がお気に入りで、最近新たに別の美味しいオレンジフレーバーを発見した。ご存じバンホーテンのココアで、スティック状になった「オレンジシトラス」ココア。味も香りも良いのだけれど難点は「量」。顆粒状になったスティックの中身をマグカップに開け、お湯を注ぐだけなのだが何と指示されているお湯の量は100ml。コップ1杯飲むためにはスティック2本が必要。会社ではココアにマシュマロを入れて飲むのもちょっと流行。誰かが買ってきたマシュマロが袋ごと冷蔵庫に入れてある。ココアを入れ、マシュマロを浮かべて飲む。ボォーッとかき混ぜているとマシュマロは消滅してしまう。アメリカで買ってきたココアにはそもそも小型のマシュマロがいくつか入っているものもあった。

鹿児島の野菜高騰は解消され、その「業者が買いに来るほどの八百屋」で、3束100円のラディッシュを買って来た。真っ赤な小型のカブだ。1束5本だから15個!スライスしてサラダに入れてもきれいだけど、これを洗ってほんの少し味噌をつけて食べるのが最高。面倒で野菜を食べない、一人暮らしの方にオススメ。

そうそう、ニュースで都会では卵が高いと言っていた。だけど鹿児島では「どこが?」って感じ。反対にこんなニュースが流れたんじゃ便乗値上げされるのではないかと心配したほど。だけど高くならない。鹿児島は全国一の畜産高で、たぶん牛も豚も鶏も1位。従って卵も多いはず。都会が高いのはきっと輸送量がかかるせいだと勝手に思っている。私は未だ近所のスーパー「タイヨー」で週に2回は10個で58円となる卵を購入している。保存も利くし、何かちょっと足りない時うどんに落としたりお弁当に加えたり出来てとても便利。更に上記の八百屋では「喜入(地名デス)の卵」超巨大の3Lが赤白取り混ぜ10個で180円だった。普通の卵2個分の大きさ。早速地鶏と一緒に親丼弁当を作った。

鹿児島に居てラッキーって感じ。食べ物だけは断然田舎の方が良い。

2004.12.24

−異動−

週間ダイアモンド誌によると(こう言うとちょっとかっこいいけど、課長席に配るものを読んでるだけなんだけなのだ)、ハワイへ観光に行く日本人はアメリカ人観光客の2倍のお金を使い、滞在時間は半分なのだそうだ。ちょっと悲しい。その点だけ、きっと私はアメリカ人に違いない。確かに日本からハワイに行くツアーは4泊6日とか5泊7日ばかりで、それ以上行こうとすると延泊料金を支払わねばならず、10日間なんてツアーは滅多にない。だけどアメリカ本土から行くのと訳が違って国外だし、19時間と言う恐ろしく面倒な時差がある。つまり、一番ポピュラーな4泊6日の場合、朝から晩まで現地滞在出来る日はたったの3日しかないのだ。それじゃ、ワイキキから出られず、友人知人にお土産を買うのが精一杯で、ビーチで楽しむ時間すらない。お金も使うはずである。私は、ハワイで一応楽しんだと言えるのは6泊8日からだと思っている。それでも現地滞在は丸5日間と到着日だけだ。日本人のみなさん、もっと旅行を楽しみましょう。

それはそうと私は今、誰でも知ってる損害保険会社の鹿児島支店自動車営業課と言うところで働いている。トヨタや日産、ホンダやマツダ、スバル、三菱・・・と言った、いわゆるカーディーラーは、車と一緒に自賠責保険や自動車保険も売るわけで保険代理店でもある。そのディーラーが契約した保険を一手に扱う部門である。ここにかれこれ1年半居る。そもそも東京でも損害保険の仕事をしていた。大手電気会社の、主に全国に居る社員向けの保険を扱う部門だった。だから鹿児島に来て「たまには他の仕事をしようかなぁ」と思っても、例えば私はパン屋さんなんかが良いと思うのだがそれでは給料が安すぎて(鹿児島のたいていのところの時給は600円台だ)食べていけない。経験値がモノを言うわけで、しかも私には保険と名の付く資格もいっぱいあるから必然的に職業を変えることが出来ない。ボーナスはもらえないけど、その分縛られないので半年更新の(1年更新にしないかとは言われるけどそんな先のことわからないし)派遣社員である。

鹿児島に来た当初はしばらく失業保険を頂いてのんびり過ごし、その後たまたま電話で問い合わせた今の保険会社の支社長の紹介で、マンションの一室に事務所を構えていた個人代理店で働き、事務所が閉鎖されてからは派遣社員となってそのままその保険会社の支社で働いた。海外のヨットレースに出て思い立ち、以前から必要性を感じていた英語を勉強するため次の更新をせずに留学。帰国してからはあるディーラーの保険課に人手が足りないと呼ばれた。お役ご免となった翌日から、そのディーラーを扱っている先の保険会社の、今度は自動車営業課で現在に至る。まぁ、したい時に仕事があると言うのは恵まれているのだろう。そして先週、突然課長から「来年の1月か2月からディーラーの保険課に行ってくれないか」と言われた。以前とは別のディーラーだが人手が足りなくて年度末を前に困っているのだそうだ。半年毎の私の更新時期は次は3月末のはずで、その前に移るとなるととても異例なことらしいのだが、営業課長としてみればディーラーはひとつの保険会社の保険だけを売っているわけではないので、少しでも自分のところの保険に詳しい人を送り込みたいと言うねらいを持っているらしい。課の女の子達は「こっちが年度を越せない」と憤慨してくれたそうで有り難いことである。

だがしかし、課長に言われちゃ行かざるを得まい。ぜひ来てくださいと言われるうちに行くのが華と言うものだ。ただし正社員のお申し出だけは辞退した。ディーラーは土曜休みではない。この際食べることさえ出来ればお金より時間である。派遣社員で土日祭日休み、残業なしと言う条件になっている。アパートから最寄り駅までが遠いので駐車場に限りがある今はJR通勤しているがディーラーは車通勤。どちらにしろ交通費は支給されるので問題はない。ただ勤務時間がほんの少し長くなるので金曜日に英会話教室に間に合うかと言うこと(今は会社から歩いて行く)と、自動車営業課の隣の支社の代理店をしている野菜作りや魚釣りが趣味で時々声をかけてくれる岩元さんと会えなくなることだけが妙に気になった。たぶんたいていの場合、もっと根本的な別の事が気になるはずである。他にはディーラーには制服がありしかも車通勤なので、ここのところ冬物の服とバッグくらい買わなくちゃと思っていた計画を取りやめることが出来、ハリーポッターのCDは歩きながら聴けるMDではなく、車で聴くためのカセットに録音しようと思ったくらいだ。

長年の夢である「気にしなくても良いことまで気にする」A型の性格からほんの少しでも逃れられていることがわかっただけでも、突然の異動には価値がある。

2004.12.28

−年末近況−

換気扇の掃除と言うモノは「ベタベタしていて嫌だなぁ」と思っている羽の部分なんて本当はどうってことないものだと悟った。羽と周りの枠を取り外し、ゴミ出しの大きなビニール袋に入れてスプレーをシュッシュッと吹きかけておく。今は結構強力なスプレーが市販されていて吹きかけて置くだけで昔の怪しいコマーシャルみたいに汚れが浮いてくる。だがしかし、換気扇が取り付けてあった部分を見上げて愕然とした。何というか外に面した部分。そこにベッタリと埃が着いていた。ひもを引くとブラインドのような何枚かの四角い板が斜めになって風が外へ流れるしくみになっている部分。これは簡単に取り外せない。外すとなるとその前にモーターが邪魔になる。モーターを外すのは面倒そうだ。もちろんそのホコリはハタキ等で落ちるものではなさそうだった。外へ出てみる。下に向かって湾曲しているカバーの内側も想像通り。みなさん、換気扇の掃除は羽だけで安心してはいけません。はずせない部分に有効なのは雑巾やスポンジではなく、こそげ落とせるほどの強度があるけど換気扇が傷付かなさそうなもの。靴を洗うための柄の付いた小型タワシなども良さそう。私の場合、すぐ捨てられる牛乳パックで何とか凌いだ。

さて、毎朝最寄り駅まで25分、3,000歩歩いている。何だか鹿児島は10月の、やっと夏の暑さが和らいだ頃から天気がずっと安定しており、暖かくて雨も少ないのだ。寒くない。そのため最新版ハリーポッターの朗読MDを聴きながら花を眺めたり鳥を見つけたりしている。大きさはスズメくらいで、羽は黒、両側の人間で言うところの手の部分が白く、お腹は鮮やかなオレンジの可愛い鳥を見かける。どなたかご存じの方、それが何者なのか教えてください。
それと近所には無人販売も多くて野菜や花がたいてい100円で売られている。お休みの日に小型の水仙を一束買って活けてみた。ふだん使っている花瓶には入りきれず、友達が焼いたものをねだってもらってきた壺に活けた。ふとした時に花の香りがするのは何だか嬉しい。

最近私がお気に入りなのはエリンギとオレンジフレーバーチョコの他に「ポトフ風」と「リンゴのデザート」がある。食べ物ばっかり。〜風と言うのはあまりに簡単でいい加減だから。クリスマスのシーズンだったのでスーパーには山ほどのチキンが売られていて、当然の事ながら内臓や骨などもいつもより豊富で、そんな中から私は80円で身のたっぷりついたガラをひと山ゲットした。寸胴鍋に生姜だとかニンニクだとかネギの青い部分、大根の皮など捨てそうな野菜と一緒に放り込みストーブにかけておく(エクスチェンジ相手のクリストに英語で説明したら「ブードゥー教か」とからかわれた)。それを使う。原価80円。(^O^)v野菜が安くなっておまけに良い八百屋を見つけたので、山盛り買ってきたカブとか人参、タマネギやブロッコリーの茎などをその日の気分で一人用の土鍋に皮を剥いて丸のまま入れ、そこにスープをすくって入れるだけ。湧くまで火にかけ、止め、塩と胡椒を入れて置いて食べるときにまた火にかける。たぶん余熱で柔らかくなるらしくこれだけで充分美味しいポトフが味わえる。スープは何にでも使えるけどそれが面倒だったら固形スープでもOK。野菜を美味しく食べましょう。

リンゴのデザートは例の八百屋で、酸っぱいけど煮るには最適の紅玉リンゴを見つけたので買ってきた。5個400円だ。それを食べる時みたいに皮を剥いて8等分くらいに切り、出来ればガラスかホーローの鍋に入れる。上からティースプーン2〜3杯の砂糖(私の所は三温糖しかないのでそれ)を振り、好みでコアントローでもワインでもレモン汁でも振り、蓋をして火にかけるだけ。リンゴから水分が出るから水気がなくても焦げない。砂糖を多めにしてそのまま煮続ければジャムになるけどそこまでせず、リンゴがくたっとしたらおしまい。これとカップ入りの安いバニラアイスクリームを友達の家に持って行き、デザートの時に一緒に盛ってシナモンを振って出したら結構受けた。一見豪華なのだ。絶対オススメ。この煮たリンゴをトーストの上に載せて食べても美味しい。ちなみにハワイの「シナボン」で買ってきたシナモンパウダーはなぜか香りが良く、きめが細かくて美味しい。

そしてクリスマスに、自分用に久しぶりに服を買った。今年の冬は暖かなので冬物衣料が安いそうだ。クリスマス前にもうバーゲンをしていた。前からいいなぁと思っていた白いジャケット。汚れを気にしないで着られるほどの値段だったら欲しいなぁと思っていたんだけど思ったより安かった。しかもダウン。モコモコしていなくてかさばらずちょうど良い感じの女性物のジャケットで、取り外せるフードには本物の、しかも白いウサギの毛が縁取ってある。鹿児島の冬だったら中にシャツ1枚で過ごせそうだ。ただし厳寒の地ではいくら中にセーターを着ても心許ない程度の厚さだ。それにカシミアのセーターもゲット。カシミアなんて何万円もするのかと思いきや今やユニクロでも売っている。色は私としては初めてのチャレンジで、ここのページみたいな薄紫と言うかラベンダー色でボートネック。暖かい今年は冬物も軽めの色が売れているらしい。実はファー付きのダウンジャケットとカシミアのセーターと言っても併せて1万円ちょっと。ゴキゲンである。寒くなっても安心だ。

2005.01.02

―英単語―

お正月ののんびりしたこの時にこそ、頭を働かせたいものだ。

さて、英単語がなかなか覚えられないのは私の性格か、と思い始めている。insist(インシスト:主張する)とか、progressive(プログレッシブ:進歩的な)なんて単語は覚えられるのだが、modesty(モデスティ:謙虚)なんて単語はなかなか覚えられない。(^_^;)以前はquiet(クワイエット:静かな)とquite(クワイット:まったく) quit(クィート:やめる)の区別がつかず頭の中がぐちゃぐちゃになったなんてこともあった。全く違う意味の単語なんだけど、ホントよく似ていると思いませんか?まぁ単語なんて使えば覚えられるのだろうが、そう使う機会もない。最近はなるべく例文を見て理解するようにしているのだがそれでもスペルはそう簡単に覚えられない。今私を混乱させている単語達をご紹介。

■shame(シェイム:名詞・動詞)vs. ashamed(アシェイムド:形容詞)
前者は「恥ずかしい思い」とか「恥をかかせる」と言う意味で、後者は「恥ずかしがって」と言う形容詞である。動詞の過去分詞が形容詞の意味を持つことが多いと言うけど、だったらshamedにならず、どうしてaが付くのか、甚だ疑問。

■analyze(アナライズ:動詞)vs. analysis(アナライジズ:名詞)& injure(インジュア:動詞)vs. injury(インジュリィ:名詞)
どちらも同じ意味で品詞が違うだけなのだが、名詞にするなら-tionが付いたり-nessが付いたりするならともかく、こんな不規則な変化はなかなか覚えられない。前者は「分析する」と「分析」で、後者は「傷つける」と「傷害」となる。

■recognize(リコグナイズ:動詞)vs. realize(リアライズ:動詞)
今度はどちらも動詞で、意味も発音もとんでもなく違うと言う訳でもなく何となく似ている。そこがまた微妙に覚えにくい。前者は「(事実であると)認める」であり、後者は「(事実などを)はっきり理解する」。

■raise(レイズ:動詞) vs. rise(ライズ:動詞)
更に基本的な単語なのだが使い方も発音も紛らわしい。前者が「(ものを高く)持ち上げる」であり、後者は「(太陽や月などが)昇る」となる。サンライズのライズだ。もとの語源は同じらしく、raiseはriseが変化したものらしい。

■beside(ビサイド:前置詞)vs. besides(ビサイズ:前置詞・副詞)
これまたやっかいである。まるで名詞の原型に複数のSが付いたかのような違いなのにどちらも前置詞なのだ。語源はbesideが「by the side of」から来ており、besidesは本当にそれにSがついたようなのだが、前者が「〜のそばに、〜と比べて」であり、後者が「〜の他にも、その上、なお」だと言う。私としては思いっきり覚えにくい。

■intent 1(インテント:名詞)、 intend(インテンド:動詞)
 intent 2(インテント:形容詞)、intense (インテンス:形容詞)
嫌がらせかと思うほど紛らわしい。だいたい同じ単語に1や2があるなんて、日本語の橋と端と箸のように表記(漢字)でも違えばまだしも許し難い。最初のintent 1は「意思や決意、目的」と言う意味で、intendはその動詞形「意図する」である。ここまではまだ良いとして、じゃ2番目のintentは何かというと「熱心な、一心になって」と言う形容詞で、intenseも「熱烈な、激しい、熱情的な」と言う形容詞だ。一体、どこが違うのか。辞書では同語源なんて怪しい説明があって、どちらも派生語としてお決まりの-lyをつけると副詞になり、-nessをつけると名詞になると書かれている。これを私にどうやって使い分けろと言うのだろう。

他にもbright(ブライト:明るい)とdelight(ディライト:喜ばせる)だとか、cause(コーズ:原因)とcurse(コース:呪う)だとか、disaster(ディズアスター:災害)とdisease(ディジース:病気)などときりがない。
どなたか、理解しやすい方法をご存じの方、ぜひお教え頂きたく。m(_ _)m今年もよろしくお願い致します。

2005.01.08

−お正月−

お正月休みも今年は短かったせいか、あっという間に終わってしまった。以前と比べて店やスーパーなども元日から営業しているから、あまり普段と変わらない。

さて年末の30日と年始の4日が交代勤務だったため30日にお休みを頂き、簡単な片づけや翌日の大晦日に出かける支度をして夕飯には前日大量に作った豚汁の残りでも食べようと米を研ぎ炊飯器のスイッチを入れてスーパーに買い物に出かけた。大晦日にみんなで集まってから買い物に行くのは不便だから車で行く私が必要な物があったら買おうと思い集合先の刑事さんの家へ電話するためにスーパーの駐車場で携帯を開いた時、メールが入っていることに気づいた。S氏である。な、なんと彼は翌日の大晦日に東京からの飛行機で発つはずだったが空席がひとつ見つかったので今から発つとのこと。午後4時過ぎのメールだ。「えっ!」時計を見る。午後6時を過ぎている。何だか「やられた」って感じ。彼の到着時刻に合わせて大晦日の朝発つ予定だったのだ。家に戻るとまだご飯が炊けていない。雨も降ってきたようだ。一緒に行くIPU氏に連絡する。どうせたいしてやることもないし、ご飯が炊けるまでにお風呂に入って、残りの豚汁はタッパーに詰めて炊けたご飯はおにぎりにし、冷蔵庫にあったヨーグルトやハムもそのままクーラーボックスに入れ、7:30に家を出た。途中S氏に「みんなの分の布団を敷いて、明日の朝食用の米を研いでおくよーに」と電話を入れた。電話の向こうでびっくりしているらしい。ほっほっほ。

その日のうちに唐津に着いた。真っ黒なラブラドールが迎えてくれた。翌朝は豚汁とS氏土産のシュウマイでみんなで朝ご飯。ニュースによると福岡空港は雪だそうで欠航便もあったらしく「ほらね」と言わんばかりにS氏はご満悦の様子。確かに高速も一部通行止めだったので30日に出発しておいて正解だったらしい。それからは恒例行事。お正月飾りをして花を活け、昼は全粒小麦粉でパンを焼き、知り合いのマッサージ師に電話をして都合の良い時間に来てもらって一人ずつマッサージを受け、夜は紅白をBGMに炭を熾して殻付きの生牡蠣やホタテ、蟹を焼いてたらふく食べ、食べ終わった蟹の殻で蟹雑炊を作って更に食べた。みんなでするめと昆布を細く切って松前漬けを作り、私が自宅で塩漬けにして来た白菜を使って白菜キムチを作る。贅沢にも生牡蠣入り。ただ、ニンニク、生姜、塩、ニョクマムに粗挽き唐辛子と更に生牡蠣を加えてぐちゃぐちゃに混ぜると何だかアヤシイ宗教か魔女の薬を作っている気分だ。15個のダイダイを絞ってみんなで手作りポン酢も作った。ポン酢は手作りに限ると思っているので私は毎年作っている。3年くらい寝かせた方が美味しいのだがいつもその前になくなってしまう。もちろんS氏は減塩醤油バージョン。添加物0なので塩分を控えなくちゃいけない糖尿病の身体にも良いだろう。ちなみに鹿児島から仕入れた白菜は1つ50円で、ダイダイは15個で350円だった。元旦の朝はもちろんお雑煮。唐津は鰹菜入りが美味しい。生のブルーマウンテンの豆を焙煎してコーヒーも煎れた。大画面でDVDを見、ラブラドールの散歩をし、売り切れ続出の自動販売機にジュースやタバコを補充。鹿児島と違って唐津は雪が舞っていた。これまた恒例、プロのIPU氏によるトンカツパーティー。私は練習のため、刑事さんとS氏にキャベツの千切りを指導するも何か千切りと言うより拍子切りって感じ・・・。

最終日は昼から獅子鍋を食べた。イノシシの肉を薄く切り、鍋にスライスしたニンニクを投入。その他の具はキャベツとタマネギだけ。そこへ肉をしゃぶしゃぶしてポン酢で食べる。まったく臭みもなく、元気が出そう。幸い雪も積もらず、路面も凍結しておらず、鹿児島に戻る。唐津では5度を切っていた気温は、鹿児島に夜到着した時には11度だった。

私は俗に「鮫族」と呼ばれる類で、どちらかというとボーッとしていたり寝ていたりするのはあまり好きではないので、賑やかなクリスマスや慌ただしい年末が終わってしまうと祭りの後の気分。ここはひとつ、今月23日のTOEICに向けて頑張るしかない。そうそう、唐津で英単語ゲームをした。ただ次々に英単語を一つずつ言ってつっかえたらおしまいと言うヤツだ。「動物シリーズ」はまだ良かったが、「野菜シリーズ」とか「果物シリーズ」、「花シリーズ」になってくると皆だんだん怪しくなって来る。ボキャ貧も甚だしい。

2005.01.12

−VEGEMITE−

今年初めての英会話教室で、オーストラリア人の先生は何やら怪しい土産を持ってきた。クリスマスから年始にかけてメルボルンに帰っていたそうだ。授業中おもむろに瓶とクラッカーを取り出すと瓶の中のペーストをクラッカーに塗り始めた。その瓶が思い切りアヤシイのだ。一見ピーナッツバターのような瓶なのだが、中身はどう見てもチョコレートクリーム。だったら良い。もっとたくさん塗って欲しいくらいだ。においをかいだクラスメイト達は皆驚いた顔になる。想像していた物とまったく違い、甘い香りは皆無なのだ。何というか、醤油と言うか味噌の香り。形状とは思い切り不釣り合いである。それが「ベジマイト」と言う代物だった。オーストラリアではとてもポピュラーな食べ物で、80年もの間瓶の形やデザインが変わっておらず、先生に聞いたところによると種類もひとつしかないそうなのだ。味噌であれは赤みそとか白みそ、八丁味噌なんて言うのもあるし醤油だって薄口とか濃い口、刺身醤油や減塩醤油なんてものもある。

食べてみた。先生は希望する人にはベジマイトを塗ったクラッカーにチーズを載せてくれた。「う〜ん」・・・思い切り塩辛かった。確かに味噌のようだ。クラッカーもチーズも塩分を含んでいる上更に塩辛いので、血圧の高い人にはダメだろうなぁと思ったほどだ。一体何で出来ているのか。「イースト菌だ」と言う答えが返ってきた。ますます味噌に似ている。先生は健康にも良いのだと主張したがどうも塩分が気になる。しかも「ベジマイト」。ベジタブルとメイト(仲間)と解釈すれば確かに健康には良さそうだがマイトはダイナマイトくらいしか想像できない。味は嫌いな物ではなかったが、どうもネーミングが美味しそうじゃない。

翌日、日本語と英語を教え合っているクリストに聞いてみたところ「I love VEGEMITE!!」なんだそうだ。びっくりマークが2つ付くくらいの勢いだ。同様にクラッカーに載せたり、トーストに塗って食べるのだという。「サンドウィッチも美味しいよ」と言うから、「他にキューリなどの具は入れないの?」と聞いてみたら「入れる人も居るけど僕は入れないのが好き」と言う答えが返ってきた。パンに味噌を塗っただけのサンドウィッチを想像してしまった。「良く気づいたね。ベジマイトにはキューリが合うんだ」と言われ、そう言えば知らず知らずのうちに飲み屋の「モロキュウ」を思い出していたことに気づいた。それからベジマイトにはキュウリの他チーズも良く合うそうで、ひとしきり日本のチーズが高いことについて嘆き合った。味噌と似ているなら調味料にはしないのかとも聞いてみたのだが、聞いたことはないとのこと。私としては何とかしてあのもの凄い塩分を緩和したい。

それからクリストに、英会話教室の先生がオーストラリアでクリスマスディナーの時に食べた「ライスプディング」について聞いてみた。イギリスの本を読んでいるとよく登場するアレである。どうもプリンと言うと日本のケーキ屋などに売っているプリンしかイメージが湧かないのだ。オーストラリア人は二人とも同じように今度もびっくりマークが2つ付くくらい好きらしかった。英会話教室では「それは一体どんなものか」と言う問いに「ご飯に牛乳を入れて」と言う出だしで皆ブーイングを出した。確かに日本人にとってはご飯と牛乳は合うとは思いにくい。そこへ砂糖を入れると言われて耳を覆う人まで現れた。極めつけはラズベリーソースだった。クリストによればオーストラリアの家庭ではごく一般的に作られるデザートで、彼の家ではプディングそのものが甘いのでソースはかけないとのこと。ソースがあろうとなかろうとたいした違いはないように思えた。しかもクリストはアイスクリームを添えて食べると美味しいとぬかした。たぶん両者は色も形状も同じようで、見た目の盛りつけを重んじる日本人にはどうも美しいとは言えないだろう。「ライスプディング」はレストランで出されるデザートではなく、家庭の味のようだ。ご飯と牛乳、砂糖を混ぜて耐熱容器に入れてオーヴンで焼く。それをアイスクリームのようにすくって取り分けるそうだ。私には病気の時に出される重湯しか思い浮かばず、とても楽しいパーティーのデザートまでたどり着けなかった。

「オーストラリアにおいでよ」と誘われたが、豊富で上質な羊毛とか新鮮なラム肉ならいざ知らず、ベジマイトとライスプディングでは今一歩決定打に欠ける。

2005.01.16

―JALマイレージカード 1―

マイレージカードというものがある。あらかじめカードを作って置いて、その航空会社の飛行機に乗るたびにマイレージ、つまり乗った距離が加算されるというものだ。そのマイレージカードにクレジット機能が付いているとカードを使っただけでマイルが加算されるしくみになっている。だから私の友人などは例えコンビニでパンと牛乳を買ってもクレジット払いにしてコツコツとマイルを稼いでいる。稼いだマイルを使ってタダで飛行機に乗ろうと言うのだ。その位しなければしょっちゅう仕事で飛行機に乗る機会のある人でない限りなかなか貯まらない。

このマイレージ、なかなか良くできていて使用期限というものがある。つまり一定期間経つと消えてしまう。私はJALのマイレージカードを持っているのだが去年の9月にハワイに行く前にはハワイ往復航空券と引き替えるにはほんの少し足りず、当然帰ってきたときにはハワイ往復はおろかアジアだったらファーストクラスにでもタダで乗れるくらい貯まっていた。しかもそのうちの半分くらいは年末で消滅してしまう。だがしかし、9月に海外に行ったばかりで年内に旅行なんて出来ない。国内線であれば1万5千マイルでどこでも往復できるのだが東京の実家に帰ろうにも、例えば年末年始などはマイルで交換できない時期があるのだ。これも結構複雑で、鹿児島から東京に行くことは出来るのだが、東京から帰ってくる時には使えなかったりする。

そこで救済措置として消えてなくなってしまうマイルをクーポン券に交換することが出来る。1万マイルで1万5千円(5千円券3枚)だ。このクーポンにも期限があり、13ヶ月以内に本人または2親等以内の人が使わなくてはならない。ほとんど航空券の購入をするためのクーポンだ。例えば3万マイルで比較すると、クーポン券に交換する前にマイレージとして使えば1万5千マイルでどこへでも国内線往復できるので2往復出来るところ、クーポンにしてしまうと4万5千円分にしかならず、正規料金であれば東京―鹿児島往復にも足りないので不利といえば不利なのだがなくなるよりは良い。クーポン券に交換することで目減り覚悟で消えてしまう期間をもう1年ほど延長するのだ。

そのクーポンという紙切れがあまりにも旧態依然としたしくみであることにJALも気づいたらしく、昨年末ICカードというシステムを始めると案内が来た。現在私が持っているクレジットカード機能付きのマイレージカード(見た目は普通のクレジットカード)をIC付きのものに交換すると、なくなってしまうマイルをクーポン券という紙切れではなく、そのクレジットカードの中に金額として貯えられるというしくみだ。

だがどうも腑に落ちない。JALのホームページをいくら読んでも、そのクレジットカードに貯えた金額をどのように使うかが釈然としないのだ。そこでパソコンのサポートデスク以上に繋がりにくいJALに電話をかけた。これがまたやっかいでICカードの件なのか、クレジットカードの件なのか、マイレージの件なのかでかるべき電話番号が違うと言われた。JALの方、うちの会社でせっかくお客様がかけて下さった電話を、調べれば答えられるのに担当部署にかけ直してくれと切ったら大変な問題になります。電話1本にこんなに労力が必要なのかと、途中で諦めさせたいのかと、思ってしまいます。そして少なくともお年寄りだったらとっくに諦めるだろうと言うくらい待って、やっと機械ではなく人間のオペレーターと話が出来た。何事も、新しいことをしようとするにはパワーが要る。

2005.01.20

―JALマイレージカード 2―

鹿児島の冬も大晦日から本格化して、週末はなんとみぞれが降るほどの天気だったのでおとなしく家でDVDでも見ようかと久しぶりに近所のレンタルショップへ行ってみた。以前ビデオやCDは借りたことがあったがDVDの品揃えは今一歩だったのだ。ビデオじゃ「英会話&英語字幕」で、ましてや途中でどうしてもわからなくなった時に日本語字幕に切り替えられない。7千円だか8千円だったかで買ったDVDは大活躍で、どうしても見たいDVDを厳選して入手し同じ物を繰り返し見ていたのだがしばらく行かない間にレンタルショップはDVD全盛となっていた。1本300円とか400円で、しかも一週間借りられるなら通勤も車になって立ち寄りやすくなったのでこれから足繁く通おうと決めた。まず最初の1本は何にしようか。「ショーン・コネリー」なら間違いはなかろうと「リーグ・オブ・レジェンド」と言うDVDを借りた。結果はう〜ん、私的には30点かなぁ。ハリーポッターで「あり得ない」ことには慣れては居たけど結末が気に入らない。一応最後まで見たけど結末って結構大事だと思いませんか?

そうそうマイレージカード。ホームページを読んでも理解できなかったのは当然だった。やっと繋がったオペレーターの説明によると、貯えたマイルでは「今のところ」航空券は買えず、使えるのはほんのわずか、しかも空港の中の売店か日航関係のホテルのみとのことだった。日航ホテルに泊まらなければ、何万円もの金額を空港の売店で弁当やお茶を買ったりラウンジでコーヒーを飲んだりするだけで使い切れるわけがない。しかもその「空港の売店」も首都圏が中心で、例えば鹿児島空港では使えないと言うことだった。ANAは同じようなカードを「そのカードに入れた金額でタクシーに乗ったり、町の焼鳥屋さんで焼き鳥が食べられる」と宣伝していたはずである。「日本のJAL」ではなかったのか。そのオペレーターは「一応予定では夏頃に航空券を買えるようになるはずだが日程などは決まっていない」と答えた。どうして一番肝心な話が決まらないうちからICカード発行キャンペーンなどを開催するのか甚だ疑問である。何を尋ねても「その場合は便宜を図らせて頂くと思います」などと具体的ではない。しかも昨年末、年内にマイルが切れてしまうと言うと、「年内にお申し込みを頂いても混み合っておりICカードがお客様にお送りできるのは年明けになるため、特別にカードが到着した時点でご連絡頂ければカードにマイルを入れて頂けるように取りはからう」とのこと。ますます持ってやっかいである。

ICカードに入れたマイルも期限は航空券を買うことの出来るクーポン券と同じ13ヶ月なのだ。だがこちらの方は消えてなくなるのを防ぐために、切れる間際に別のマイルをそのカードに入れると消えないで済むらしい。つまり今回1万マイル=1万5千円分をカードに入れ、13ヶ月の期間使わなそうだと思ったら切れる前に別の1万マイルを入れると合計2万マイル分(3万円分)の使用期限はもう一年延びるわけだ。延びても売店の弁当くらいしか買えないのでは意味がない。

結局、年が明けてカードが到着し、もう一度かからない電話にチャレンジして同じ事を聞き、やっぱり夏には航空券が買えるようになると言う話は確定しておらず不明なため、その時のオペレーターの勧めで「本当はクーポン交換の期限は過ぎているのですが特別に」2万マイル分をクーポン交換に、1万マイル分をカードに入れてもらうことになった。ふーっ。

2004.01.24

−be called to the bar−

DVDレンタルショップを贔屓にすると決めて、2枚目に借りたのは「ショコラ」。だいぶ昔の映画だとは思うんだけど持っているお気に入りのDVDの中の1枚、ディズニーの「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニーディップ様が出ていたのだ。私としてはブラッド・ピットより誰よりステキだと思うんだ。それと留学していたときのホストマザーが「ショコラ」だか「チョコレート」だかが良い映画だと言っていたのだ。好みによるけど、ストーリー展開も1枚目に借りた「リーグ・オブ・レジェンド」より遙かに良かった。90点!ジョニーディップ様の出演は多くはなかったけど、やっぱりあの海賊っぽいアヤシイ雰囲気を醸し出していた。初めのナレーションの部分が英語だとちょっとわかりにくく、2度目に見るときに日本語字幕にしてようやくわかった。そう、7泊8日のレンタル期間で3回見た。2度目だけ字幕を日本語にしたのだ。つまり私の点数は「もう一度見たい気にさせるか」が重要なポイントとなる。だからどちらかというと心温まる話が良い。当然、面白いことが第一条件だけど。英語&英語字幕にした場合、DVDを一時停止にして辞書を引いても出ていないようなスラングだらけでもいけない。最新版の007などはプルトニウムだとかウランだとか難しい化学物質がいっぱい出てくる。

そうそう、「ショコラ」の登場人物のひとりが、「ハリー・ポッター」のペチュニアおばさんに似ている。ひょっとして同一人物?「ハリー・ポッター」のマクゴガナル先生は絶対、「天使にラブソング(SISTER ACT)」の修道院長だと思うんだけどまだ確かめていない。映画館での映画はほとんど見ないので俳優名もわからず気づかなかったけど、そう言う見方をしても楽しいかも。

さて、前回の「リーグ・オブ・レジェンド」でcallと言う単語が、私の知っている「呼ぶ」とか「電話をかける」と言う意味ではなく、「思い出す」と言うような意味で使われていた。そこでcallを調べたので掲題のフレーズとなる。英語が堪能なみなさん、この題名は私がしようとしていることではありません。辞書で見つけてひっくり返りそうになっただけです。

今日の題名はたぶん、中学生でもすでに習っている単語ばかり。barは「棒」とか「バー」、つまり酒場だと思った。だから私の訳は「そのバーに電話をかけた」である。みなさん、どう思いますか?完璧な訳だと思いませんか?be動詞+過去分詞形で受け身かなぁとも思ったので、「そのバーから呼び出された」とも考えた。私の英語力もここで限界。正解は「弁護士の資格を得る」だったのだ。一体このフレーズのどこにそんな意味があるのか、大いにナゾだった。まずcallに、「(人を職務・義務などに)つかせる」と言う意味があり、barに「法廷」とか「審判」、「弁護士団」などと言う意味があったのだ。

もちろんcallにはたくさんの意味合いがあって、前述の「思い起こす」も見つけた。しかも私の辞書によると「電話をかける」よりも上にあるのだ。そんなこと、習ったっけ?
I can still call the scene to mind.=私は今でもその情景を思い出すことが出来る。う〜ん。

日本語を教えている相手に昨日はひらがなの「も」を教えた。彼は、「どうして他の、『ま』などは横の線から書き始めるのに『も』だけ縦から書くのか」と言い出した。「えっ?!」書いてみる。たしかにそうだ。そんなこと言ったって・・・結局、ひらがなは漢字から出来ており、「も」は漢字の「毛」が変化した物でー、と言う説明をしなければならなかった。お互い異国の言葉を覚えるのは苦労が多い。

2005.01.29

−余命−

この時期、鹿児島では干した大根が山のように売っている。畑の多いエリアに行くとびっくりするほどたくさん干してあるのだ。葉を取った大根を丸のまま干す。するとたくあん漬けのようにしおれて細くなる。それを各家庭で漬けるらしい。私も何度か買って(2本で150円くらいだった)漬けている。何となく醤油と酢を半々に混ぜ、鷹の爪を1本入れて沸かした液に、干し大根をさっと洗って食べやすく切った物を混ぜたらたくあんより塩辛くなくて美味しかった。毎日数切れずつ弁当に入れている。かき混ぜて漬かったものから食べていくのも楽しい。

ところが友達のお母さんから「鹿児島ならではの漬物を試してみて」と言われた。干し大根ではなく、生のままの大根を使うのだそうだ。まず大根を1センチくらいの、太めの箸くらいに刻む。それをザルなどに入れて2、3日干すのだそうだ。霜が降りたり雨が当たらなければ夜もずっと干し続けて良いとのこと。それを今度は食べる分だけ熱湯にくぐらせ、乾かし、ビニール袋にひとつまみの塩と共に入れて口を縛り、テーブルの上でビニール袋の上から揉んで一晩置くのだそうだ。絶品とのことで大根まで頂いた。現在、干物を干す網に入れて軒下で乾燥中。結構楽しみ♪

さて、英会話教室で「余命」と言うテーマがあった。74才から始めてまず全員何も考えずに男性なら−3、女性なら+4する。そしてタバコを1日に二箱以上吸う人は−8、一箱から二箱なら−6、一箱なら−3だそうだ。それから200万人以上の都会に住んでする人は−2、1万人以下の町なら+2。デスクワークは身体に悪いそうで−3。体を動かす仕事は+2。30分以上の運動を週に5回以上するなら+2。今、幸せだと思うなら+1、不幸せなら−1。65才以上になった時の計画があれば+3。更に面白いのは現在金持ちか金持ちになりたいと考えるなら−2なのだそうだ。ここには注意書きがついていて、お金を持つと言うことは緊張を強いられるものらしい。都会に住んでいる普通のサラリーマン男性の皆様、1日2箱タバコを吸うだけであなたの寿命は60才そこそこに低下します。お酒ばかり飲んで太り過ぎるのももちろんマイナス。つい、ため息をついたり愚痴ばかり言ってませんか?怒りやすいと−3だそうですよ。楽しみは通帳を見るだけなんて言うのも寿命を縮めるようです。お気をつけ下さい。

私は今は都会にも住んでおらず、タバコも吸わず、もちろん金持ちでもなく、取り立てて金持ちになりたいとも思わないので結局86才まで生きられることになった。後はデスクワークさえ辞めれば90才も夢じゃない。これはほとんど日本人女性の平均寿命。今から考えてもまだ先は長いと思うほどでクラスメートの女性陣もたいして変わりなかった。中には92才なんて言う強者もいた。だが実はアフリカのある国の平均寿命はなんと36才なのだそうだ。「えっ?!そしたらこのクラス、半分以上死んでるじゃない!」と言うことになる。36才。そんな現実到底受け入れられない。女性より低いと言われる日本人男性の平均寿命が76才。36才で亡くなる人の2倍以上生きられる計算になる。その国では一般的に成人式を迎えたばかりの20才ですでに折り返し地点を過ぎているわけで、その後15年ほどしか生きられないわけだ。う〜ん。それを考えれば何だって出来るぞ、日本人!!

2005.02.04

−ザルの穴−

鹿児島で雪が降った。毎年ちらつくことはあっても積もることはそんなになかった。雪だと聞くと東京の大人は皆一様にうんざりした顔をするけど、屋久島育ちの課の女の子も、山登りをする電算室の課長も皆ウキウキしていた。慣れない車通勤で私も東京の大人の顔になっていたかも、と反省。会社の私の席からは座ったままで桜島が見える。雪をかぶってどこか東北にでも来ている気分♪

レンタルショップで借り始めたDVDは「リーグ・オブ・レジェンド」が、あり得ない話の上結末が気に入らなかったので30点、「ショコラ」は3回も楽しめたので90点、3作目は「ショコラ」に引き続きジョニー・ディップ様で行こうと「シザー・ハンズ」にしたのだけれど話があり得なさすぎて何度も見る気にはなれなかった。う〜ん、60点かなぁ。

さて、その昔「エースをねらえ!」と言うマンガを愛読していた。岡ひろみが宗方コーチのスパルタ教育を受け、テニスを習得していくスポコンものである。その、長い話の中でコーチはひろみにきつい練習を強いるわけだが、その説明に「いくらザルでがむしゃらに水を汲んでも、一見頑張っているようには見えるがバケツの中には水は貯まらない」と説明するシーンがある。ライバルの練習に対し、ひろみは地道な筋力作りに焦るわけだ。コーチは、「そのザルの穴をひとつひとつ埋めていくのは地味なことだが、これこそが上達するのに必要なのだ」と説く。

私の英会話も宗方コーチの言うようにザルの穴を埋める必要があるのではないかと思い、少し前に中学生が高校受験のために使う薄っぺらい参考書を買ってきた。「合格へのカウントダウン 超要点チェック 120」(学研 650円)。一通りやってみた。確かに「なぁんだ、簡単じゃん」と思われることも幸いにもあったけど、「ドキッ、何、これ?!」と言うのも登場した。つまりザルが穴だらけと言うわけだ。穴のひとつは「動名詞」と「分詞」と言うヤツだった。「分詞」に至っては聞いたこともなかったが「過去分詞」などの「分詞」らしい。動名詞は不定詞との区別、つまりひとつの動詞にingをつけるか、to+動詞の原形にするかと言うことがまるでわかっていなかった。おー、触れられたくないことに触れられたって感じ。分詞は「女性がテニスをしています」ではなく、「テニスをしている女性」とか「自転車に乗っている人」のように修飾するフレーズらしかったが、動名詞と併せてどうやら私は「英語と言うものは長くなればなるほどtoなどの前置詞を使わなくちゃいけない」と、前置詞信仰に陥っていたようだ。

確かに、動名詞の項目では「want,hope,decideなどには動名詞は続けてはならず、to+動詞となる」と書かれている。たぶん以前にこれらの単語を使う際、一緒にing形を使って誰かに指摘され、以降ing形は現在進行形だけに使うものと知らず知らずのうちに決めていたのかもしれない。

だがしかし、「彼は泳ぐことが好きです」と言う文には、He likes swimming.が正しいのか、He likes to swim.なのか、未だ釈然としない。
もう一度、この薄い参考書を初めから読み直そう!

2005.02.08

−或る冬の日に−

寒かったので、ストーブの上で作れるものをとイカめしを作った。スーパーで大きな長崎産の烏賊が安売りで200円だったのだ。米に少しだけ餅米を混ぜて研ぎ、ザルにあけて置いた。足と内臓を抜いた烏賊に米をスプーンで詰めるのだが、いつも詰めすぎて煮ている途中で烏賊が破裂してしまう。味としてはそれも美味しいけどどうも見栄えが悪い。大きな行平鍋に収まりきれないほどの烏賊だったが1合は入れず少し余らせた。楊枝で口を閉じる。生姜を刻んで出汁と醤油、酒、みりん、砂糖を適当に入れて煮た。米がふくれて烏賊が縮み、長さが短くなって太ってきた。水分がなくなって焦げるのを恐れて土鍋に移した。よしよし、良い具合だ。その日食べれば良い物を、味がしみた方が美味しいと思って翌日もう一度ストーブにかけたのがいけなかった。やっぱり烏賊の胴体にヒビが入ってしまった。だけど美味しかったから良しとしよう。

風邪が異常に流行っている。エクスチェンジ相手のオーストラリア人も39度4分の熱だそうで31回目のレッスンはお休み。職場では会社閉鎖かと言うほどの風邪とインフルエンザが発症した。休んでいる人が多いので静かである。出社している人でも咳き込んでいる。ここでうつるわけにはいかない。ここ数年、寝込むほどの風邪はひいていないのだ。1日何度も手を洗い、うがいをし、毎朝ビタミンCを飲んでいる。ビタミンを意識してちゃんとご飯を食べる。課長がひどい風邪にかかったまま出社を続けており、もうひとりの女の子はうつるのではないかとビクビクしていた。やっぱりうつってしまった。ここまでのところ私までには及んでいない。船酔いと同じで「うつらないぞ」と言う強い意志が必要なのかもしれない。

ミスドでのレッスンがお休みになったので変わりにどこかモーニングでも食べられるところはないかと探した。鹿児島には都会のような喫茶店は滅多にないのだ。だが近所に、感じの良いパン屋を見つけた。サンドウィッチでも買って帰ろうと初めて入ったらテーブルと椅子も揃えられていて良い雰囲気♪モーニングセットを頂いた。アパートから歩いて10分くらいの距離で隣は温泉。日曜休みはちょっと難点だけど贔屓にしよう。

そして久々に、業者も買いに行くと言う八百屋へ行く。車通勤になって会社帰りには立ち寄れず、寄ろうとすると閉店時間になってしまう。70円の長ネギ、100円の水菜、68円のレタス、太い根っこがしばって留めてある地元のほうれん草はみずみずしくすごいボリュームで120円、カラーピーマンも1袋100円、エリンギが1パック85円で、生のマッシュルームは80円。ついでにブロッコリーも買って、と。これで何を作ろうかと思うと楽しい気分になる。やめられない。

DVDは4本目と5本目を借りた。レンタルショップが半額セールだったのだ。最新版の007の相手役でアカデミー賞を取ったハル・ベリーの「チョコレート」とディズニーの「トレジャー・プラネット」。前者は「こーゆー話だったの?」とまずびっくり!いきなり死刑囚の処刑から始まるとは思わなかった。確かに、淡々と人間の心を描いているかもしれないけど、どうも好きになれなかった。「ショコラ」とは偉い違いだ。何よりまず、英語字幕にならないDVDは初めてだ。「トレジャー・プラネット」は良かった。1週間のレンタル期間で4回目を見ようとしている。95点。どうして5点マイナスしたかと言うと、お正月に見た古いDVD「宝島」とまったく瓜二つのストーリーだから。だけどとっても心温まる良い話で「現代版宝島」としてオススメ。

2005.02.12

−春を待つ−

6本目に借りたDVDは「ナインス・ゲート」。私がジョニー・ディップ、ジョニー・ディップというものだからエクスチェンジ相手のクリストが勧めてくれたのだ。ジョニー・ディップ主演である。だけど、う〜ん、話がこれまた超異次元で、悪魔などが出てオカルト的なのでわかりにくい。出だしの首つり自殺はまぁ我慢するとしても結末が更にわかりにくいので40点。口直し?にまたもやハリー・ポッターの最新版を見た。お気に入りの名作を探すのはなかなか難しい。後からクリストに聞いたところ結局は聖書にまつわる話なので日本人には理解しにくいかも、と言うことになった。レンタルショップへ返しに行ったのだが気分が乗らず、ついに次に見るものを借りてくることが出来なかった。候補はいくつかあったのだが、留学中にリアルタイムのテレビ放送を見た「24」を初めから見直すには相当の覚悟が必要そうだし、もともと「はらはらドキドキ」したくないタチ(スリルはヨットと日常生活だけでたくさんだ)なので決心がつかず、警部コロンボシリーズもアクションシーンが少ないため英語を聴き取れる自信がなかった。どなたかお勧めの作品をご存じの方、ご連絡下さい。

ろくでもないことが続いている。去年年賀状を下さった中学の先生は亡くなっており、せっかく退院した友人は心の病で病院に逆戻りした。別の友人のヨット仲間はそんな歳でもないのにくも膜下出血で亡くなったそうだ。ふとした一言がきっかけで仲間内で行き違いが増幅し、英会話は少しも上達しない。故に食欲も落ちて悪循環だ。最新版ハリー・ポッターのCDは23枚中4枚目をひたすら聞き続けてはいるが未だ聞く度に新しい発見があってなかなか先に進めない。ハリーは魔法省のヒアリング、つまり聴聞会か何かに呼ばれている。魔法省に勤める友人の父ウィーズリー氏と早めに出かけたのになぜか遅れてしかられてしまう。文字も映像もなく、ただ通勤の車で聴いているだけなので聴聞会の結果が具体的にどうなったのかはまだ不明である。

先日NHKで「学習障害」を取り上げていた。他のことは普通に出来るのだが読むことだけが出来ないとか、文字だけが書けないと言う障害らしい。トム・ハンクスやアイン・シュタインも学習障害だったそうだ。ひょっとして私、外国語を覚えられない学習障害かしら?今頃になって日々当然知っているべき事を知らない自分に驚いている。sometimeとsometimesの違いなんてみんなとっくにわかっているんだろうなぁ。いっそのこと英語は諦めてスワヒリ語なんてどうかなぁと考える。「ジャンボ!」と言う挨拶一つ覚えれば、英語や日本語の10個分くらいの用はなされるらしい。

とにかくこの気分から早めに脱却し、春を待とう。また、「虫」がうずき始めている今日この頃なのだ。

2005.02.17

−こだわり−

人にはいろいろこだわりがある。

食事には毎回、出来るだけ多くの野菜を食べる。トーストには最低レタス1枚、キュウリ一切れ挟むよう心がける。野菜をたっぷり入れたカレーを作っても必ずサラダを食べる。サラダがなければ自作のラッキョウ漬けやピクルス漬けを食べる。市販のピザを焼くときにもタマネギやピーマン、キノコを追加する。野菜は食べ過ぎ防止にも、カロリー採りすぎにも、食物繊維を採るためにも良い。そして食べなくて済む、つまり別に食べたいと意識して食べるものではない油と塩分は極力採らない。従ってポテトチップやカップ麺は食べない。味付けはもちろん薄味にする。味の付いている唐揚げに塩を振ったり、鰺の干物に醤油をかけたり、揚げ物にまでマヨネーズをかけるなんてことは絶対にない。毎日会社に持っていくお弁当のご飯には塩分ではなく、ただの煎りゴマを振る。少な目にしたご飯の変わりにレタスや大根の煮物など野菜を詰める。市販のお弁当はご飯と揚げ物ばかり多く、味付けも濃いし、経済的でもないので出来る限りお弁当を持っていく。もちろん朝食も夕食も自炊する。冷や奴や焼き魚、お浸しなど醤油ではなくポン酢が使えるものはポン酢を使う。ポン酢は手作りする。鶏肉を焼くときはフライパンでは焼かず、網で焼いて油を落とす。パリパリして美味しい。そして何にでもなるべく多くお酢を使う。胡椒も挽きたてを使う。

ジュースや缶コーヒーは甘いし経済的ではないので買わない。朝、家を出るとき、愛用の「マグボトル」(蓋付きの保温カップ)にお茶や紅茶を入れて行く。私のお気に入りなのはハワイで買ったBIGELOW社製の「Orange&Spice HERB TEA」か、無印良品の「ピーチアプリコットティー」。お休みの日に出かけたりドライブする時も持っていく。家での飲み物もお茶か野菜ジュース、さもなければ牛乳をたっぷり入れたコーヒーにしている。本当は毎日2Lくらいの水を飲むのが良いそうなのだがこれはなかなか実行出来ずにいる。

だらだらとテレビを見ないと言うか普通のドラマはまったく見ず、録画予約した物か天気予報、そうでなければニュースを副音声で見る。後は映画。最近はほとんどDVDだ。字幕や音声を変えられるので便利。1日にいくらかは英語に触れる。車を運転するときには必ず英語が流れるようにしておく。始終電子辞書と自作の単語帳やノートを持ち歩く。わずかな時間も惜しんで開く。ひょっとしたら現在の趣味は英語かしら?

たいていのものの値段を覚えているので買い物はその値段を下回っている時に購入する。洗濯用洗剤やトイレットペーパー、ヨーグルト、卵などの他、アイスクリームやうどんなどの冷凍食品も週に2〜3度半額セールで購入する。夕飯のメニューは決めてから買い物に行かず、リーズナブルで良い素材を買ってから考える。もちろん野菜はなるべく多く買っておく。そして出かける予定のないお休みの日の朝はまず、部屋中探し回って出来る物は全部洗濯する。一日に何度も手を洗いうがいを心がける。

とまぁ、書くと結構いっぱいあって過激そうに思えるが私のこだわりはこのくらいかな。結局食べ物編(健康編)が多く、後は時間やお金を無駄に使わない(使おうと思ってもないケド)くらいで掃除編とか入浴編ましてやお化粧編とか服装編はほとんどない。まぁ、強いて言えば朝夕はホコリ除去のために換気扇を回すとか、面倒になってしまう食後ではなく食前に入浴することくらい。どうやら人間は好きな分野や得意な物にこだわるらしい。私はもう少し運動にこだわらないといけない。今はいかに持ち物を減らすかにこだわりたいのにそれもなかなかままならない。夕飯後に甘い物は食べないなんて言ってみたいけど難しそうだ。みなさんはいかがですか?

2005.02.21

−灰色の空−

相変わらずろくなことがない。全国でも事故率の低い鹿児島で、2日間続けて交通事故を見てしまった。昨日は通勤途中の国道で、珍しく3車線ある交差点の真ん中、何を考えたかなんと一番右側の車線から左折しようとした車が居たのだ。しかも2台。1台目の軽自動車は何とか交わしたものの、2台目の黒のスポーツカーは慌てたのか左車線の直進車の右後ろをカーブしながらなめるようにこすってしまった。直進車は小型貨物車だったのでそんなに被害があったようには見えなかったが(私の見る限りこの貨物車にはまったく落ち度はない)、こすったスポーツカーのバンパーとライトはガリガリ、バリバリと凄い音を立てながら砕け散った。真ん中の車線の車は賢明にもそのまま止まっていたので被害はなく、私はその賢明な車の2台後ろにいた。そして今日、エクスチェンジと買い物の帰りに車を走らせていたら救急車と警察の車に追い越され、近所の交差点で誰かを担架に乗せているところを目撃してしまった。たぶんバイクと乗用車だ。英会話教室の先生はバイクを今回で3度目の盗難に遭ったと言い、心の病で再入院した友人は心理テストの結果が悪く退院を見送られたとかで人に会えないほど落ち込んでしまっている。知り合いのお父さんは病院で私の友人が勤務する部署のICUに入っており、あまり良くないらしい。いつでも連絡をくれと言ったハワイのフラの先生からは2度も送ったメールの返事が来ない。

だいたいこの陰気な天気がいけないのだ。ハワイのホストマザーはちょっと曇っただけで「ホント、陰気で嫌な天気ね」と言っていたがそう言われると日本は陰気な、つまり灰色の空の天気が多い。ここらへんでひとつ元気の出る明るい映画でも見ようかとレンタルショップに行ったのだが、明るい映画を見るのにも気力が要るのだと気づいた。結局静かで心温まる系のDVDを借りてきた。邦題では「小説家を見つけたら」となっているが原題は「FINDING FORRESTER」。これもそのホストマザーに勧められて安いビデオを買ってきて見たのだ。だがあちらで売っていたビデオなので当然吹き替えも字幕もなく、しかもショーンコネリーと少年がふたりで語るシーンばかりなので理解するのが難しかったのだ。DVDであれば字幕でもなんでも自由自在である。

これでレンタル9本目のDVDとなり、7本目は「ティアーズ・オブ・サン」、8本目は刑事コロンボシリーズのうちの1本を借りてみた。前者は戦争のさなかから女医を救い出すという話でまぁ良い映画だったが感動するほどでもなく、あまり英語の勉強になったとも言えず、かえってコロンボの方が良かった。このシリーズは1本2話となっているので長くてお得感がある。日本では吹き替えのコロンボ警部があまりにも有名なので本人の声を聞いたときはあまりの違いにびっくりした。だけど他の刑事物と違って撃ち合いのシーンなどないから会話がゆっくりで思ったより聞きやすかった。レンタルした中では「ショコラ」と「トレジャープラネット」に続くお勧めかも。そう言えば新しくできた大型書店「紀伊国屋」で面白いものを見つけた。映画のテキストだ。1本の映画が1冊の本になっていて左ページに原文、右ページには対訳がついている。それが英訳文共に会話だけではなくて台本のようになっているから登場人物の動きや景色までわかるのだ。しかも英語が理解しやすいようにと解説までついている。その中には「ショコラ」もあった。しかも1,000円未満と言うリーズナブルな料金だった。もっともっとこの本が増えてくれれば良いなぁ。もしあれば、まず「パイレーツ・オブ・カリビアン」を買いたい。

2005.02.26

−曇り時々晴れ−

三寒四温、なのだ。うひゃっひゃっ、東京より10度も暖かい。そうなるともう私の「虫」がうずき始めて「何かしなきゃ」と毎年思うのだがなかなかうまくいかない。心の病で病院に居る友達は担当医師に「これからの人生設計について」迫られているそうだが、病気じゃなくてもそれは難題。課の女の子にいたっては「何か」始めたいそうだが人間、そう意思の強い動物でもなく、会社から徒歩2分の所に住む彼女にとっても新しいことをするわずかな時間を生活のパターンに組み入れるのはなかなか難しいことらしい。

さて、ひと月ほど前に受けたTOEICの試験結果が来てしまった。2年前より難ししく感じたので点数が下がることを恐れていたのだが幸い下がらなかった。だけどわずか5点上がっただけである。やっぱりTOEICで良い点を取るにはTOEIC専用の勉強をしなくちゃいけなのか。私としては英語を勉強している励みと言うか目安なので、どうもそれも気に入らない。英会話のクラスで「2度目は下がる」と言うジンクスを聞いた。2年前と今回の他は記憶にないほどの大昔なので下がらなかっただけマシか。ご承知の通りこの試験はビギナーもネイティブのような人も同じ試験を受ける。ヒアリング495点、リーディング495点、合計990点満点なのだ。もともと私の点数はヒアリングのみに支えられている。どうやら私は読み書き上手な日本人じゃないらしい。しかもまたもやヒアリング部分が前回より30点上昇。ここだけ比べれば結構ヨイカンジ♪反対に上がる余地の充分あるリーディング部分は目も当てられないってコト。ヒアリングの半分以下の点数だ。日本語の書物は親に禁止されたほど読んだんだけど、それだけに遅々として進まない英語の本はどーもねぇ。あのリーディングを克服するにはまず持久力が必要みたいだ。

そうそう、9本目にレンタルしたDVD「小説家を見つけたら」(原題「FINDING FORRESTER」)はまず日本語字幕で一気に見た。あちらで買った字幕のないビデオしか見ていなかったのでようやく感動出来た。なかなか良いストーリーである。英語字幕にして再び見る。「dog-ear」が本のページの隅を折ることだと知って何だか楽しい気分になった。そう言えば形が似ている。まぁそうやってひとつやふたつは新しい単語を覚えてはいるのだ。「つまらなかったら」と思うとなかなか知らない映画に手を出せず、10本目はまたまたコロンボ刑事シリーズを借りてしまった。

ここのところ英語は教室でもエクスチェンジでも「文化の違い」に話題沸騰。テキストにはカナダ人がどこかへ旅行してチキンスープを作ろうとしたと言うコラムが載っている。「チキンスープをつくるなんて簡単だと思うでしょ。ところがチキンを見つけるところから問題なの。カナダのスーパーに売っているようなパック入りのチキンがない。外で売っていたチキンは何と生きてる!一体この鶏をどうしろって言うの?家に持って帰って台所で殺せって言うの?そんなこと出来ない。マーケットの人が殺してくれるかもしれないけど死んだ鶏を持ってバスになんか乗れないわ。」と言う感じである。たぶん旅行先は中国あたり。カナダで売っているチキンは皆切ってプラスティックパックに入っているそうだ。日本だってそうである。上海で生きた鶏を品定めして買い(どれが良い物なのかすらわからない)、バタバタと騒ぐ鶏の首を持って歩いている主婦を見かけたときは仰天したものだ。

さてやはり「生きた英語」を学ぶべく、次の映画を借りて来よう。

2005.03.01

−文化の違い−

日本の特徴としては、家に入るときは靴を脱ぐとか、湯船の中で身体を洗ったりましてやいちいちお湯を抜いたりしないとか、畳の上では正座かあぐらだとか、和式のトイレがあるとか、お辞儀とか、食べ物とか、そんなことしか思い浮かばなかった。私がハワイで感じたのは「儀礼的に誘う」ことがないこと。何か、ディナーとかドライブに誘われた時は日本のように「相手がどう思っているか、礼儀としてだけ誘っていてホントは来て欲しくないのでは?一応は断った方が良いかなぁ」などと考える必要はなく、誘われた自分が行きたいか行きたくないかを考えれば良いと言うことだった。そう考えると日本はややこしい。

ところがエクスチェンジ相手の、オーストラリア人のクリストが感じた違いは別のものだった。「お返し」である。例えばたまたまどこか旅行へ行ってお土産をあげたり、頂き物のジャガイモがたくさんあったのでだれかにあげたとする。彼が言うにはそれは自分の好意であって「お返し」を期待するものではないとのこと。そりゃ、日本人だってそうだ。だけど彼が言うには、あげた相手は必ず近いうちに何かを返してくると言う。それもそうかもしれない。それが彼にとっては時間とお金の無駄ではないかと言うのだ。私としては頂いた人の好意に対する「お返し」であって、決してモノに対する「お返し」ではないと思うのだが、彼にとっては同じことらしい。

話は「香典返し」に及んだ。お葬式に行くときに「香典」を包む。な、なんと、オーストラリアに「香典」はないらしい。少なくとも皆が一様に持参することはないと言う。「葬式に行ったときはどうするか」と尋ねると「お悔やみを言って帰る」とのこと。そりゃあ、香典を持っていくことが目的ではないけど、香典を持たずに葬式に行ったことはない。行かれなくても送ったり別の人に預けるくらいが日本では普通である。だから彼には「香典返し」が更に理解できない。「お悔やみの気持ちとしてあげるならどうしてお返しが必要なのか」と言うのだ。返す言葉もない。

「じゃ、結婚式はどうなのよ」と聞くと彼は身を乗り出した。「そもそもどうして皆同じような額のお祝いを、相談したかのように、しかも高額あげるのか」と言うのだ。まぁ一般的には友達や知り合いならひとり2、3万円が最低ラインだろう。部下や親戚ならもっとだ。彼は「同級生や友達同士でも、医者もいればパートタイムで仕事をしている人もいる。その二人が同じ額を出すのは不自然だし、中には苦しいと思う人もいるのではないか、払えない人はどうするのか」と言う。もっともである。「確かに月に何件か呼ばれたら苦しいよ。中には借りる人もいるかもしれない。」と言ったところ大いに嘆いていた。「結婚式に出るために人からお金を借りるなんてばかげている」と言うのだ。反論として「結婚式にはお金がかかるのよ」と言ってみた。「そもそもどうして結婚式にそんなにお金がかかるのか、日本人は見栄や体裁ばかり気にして言われたとおり払ってしまうから安くならないんだ」とのこと。確かに結婚式のあの、時には冷めた料理でひとり1万円とか2万円かかるのは高いかもしれない。弟たちの結婚式では着物を持ち込めば何万円かの持込料金が加算され、お色直しで着替えるときには「引抜き料」と言って着物を脱がせるための料金があったことに驚いたものだ。日本人なら「一生に一度のことだし、高いけど仕方がない」と言うだろう。そう言われてみれば確かに高い。日本人は「皆同じ」にしないと気が済まないのだろう。

クリストがオーストラリアで挙げた自分の結婚式にかかった費用は全部で20〜30万円で、だいたいそのくらいが相場だと教えられた。日本とは少なくとも一桁違う。式に参加する人達のお祝いはまちまちで親戚でお金をくれる人もいるけどたいていは何か新居で使うモノだそうだ。ティーポットやテーブルクロス、電子レンジなどだと言う。クリストは日本に戻らなくちゃいけないのでお祝いを辞退したところお金をくれた人もいたそうだが、3千円〜1万円くらいでそれもまちまちだったそうだ。その時の新郎新婦の写真を見せてくれたので「この新婦のドレス、良いね。」と言ったところドレスをオーダーするのにかかった費用は3万円ほどで(なんとレンタルの値段ではなかった)、クリストが履いていた黒のレザーパンツと白のドレスシャツが計4万円くらい、牧師と言うか結婚を認めるために資格を持った人を呼んで2、3万円、後はケータリングの料理や雑費とのこと。確かに簡単で安い。

費用の話ついでに日本は「墓」も高いのだと言ってみた。「中には家一軒以上の値段がするものもあって、抽選も行われるのよ。」今度は彼に言葉がなく、何かメモを取っていた。彼は「僕の骨はトイレに流してくれても構わない」と、力無くつぶやいた。

文化の違いの壁は高いけど、見栄や体裁にお金を払うのはばかげていると言う意見には大いに賛成出来る。



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