|
■ 原陽子の国会活動(要旨)
とき:10月25日 ところ:中野サンプラザ
<国会活動について>
原陽子議員:とりあえず今のところ、一番若い原陽子です。皆さんとトークしながら、これからの社民党とか、いろいろな問題について考えていきたいと思います。
この世界に入る前、政治にはあまり良いイメージはありませんでした。男の世界という感じで、実際に議員の方々は、男の世界・おじさんの世界でした。社民党は男女は半々です。他の政党にも若い議員はいますが、2世・3世や元政治家の親戚などが多いようです。 また、一部の人たちで政治が行われ、私の声など通らない世界だと思いました。
司会(小野):私は区議会の場で一度強行採決されたことがありましたが、先日の参議院選挙制度の改正の際の強行採決はテレビで見ていましたがすごかったですね。
原陽子議員:国会は、もっと理論的な紳士が行っていると思っていました。しかし現実には暴力が使われています。参院の非拘束名簿式では「しっかり話し合いをしよう」と委員長(議長)のところに意見を言いに行きましたが、衛視が委員長を取り囲み入れませんでした。入り口で待っていたら、隠し階段から出て行ってしまいました。
議長を衛視が囲んで、突っ込んでくるんです。先頭にいた私は飛ばされ、何がなんだか分からない状況で押し潰されてしまいました。「隣にいた人が手を挙げたから、その人も挙げた」という形で採決、可決されていました。悔しくて泣きたい思い。「おじさん、さわらないでよ」と叫んだり喧嘩したりしました。
国会はルールを作るところなのに、そこでルールが守られてない。参院の与党は過半数、でもたった一人多いだけです。それなのに「過半数」で全て押しつけられます。
選挙制度の話し合いをするのは良いが、自分たちの利益のために選挙制度を変えるのには頭に来ます。ある自民党の若手とエレベーターに乗ったら、「制度なんて国民は分からないのだから、変えちゃえばいい」と言っていた。こういう考えは絶対許せません。森首相が「無関心な人は寝ててくれれば良い」と言った時と共通するものがあります。
私は「民主主義は否定された」「暴挙」と言うつもりでしたが、自分を守るだけで精一杯でした。
司会:私も民主主義の問題だと考えています。民主主義は最終的には多数決だと思うがその決定のプロセスでは少数意見を取り入れ、できる限り納得のいくようにしなければならないと思います。多数決が民主主義ではないと考えています。
原陽子議員:全てがドント方式で決められ、数が多い方が有利。民主党は2時間、社民党は15分。「なんで?」と聞くと「社民党は19人だから」と言われ悔しくなる。数が少ないとものが言えなくて、多いと何でもできるというのは絶対違うと思うんですが。
司会:国会でのはじめての発言をお聞きしたいのですが。
原陽子議員:私のはじめての発言は憲法調査会の意見陳述の場でした。私が思っている憲法観を話しました。中曽根康弘、田中真紀子など大物議員が名を連ねていてすごい所でした。しかし与党は参加が悪いんです。
内容は、「私が国会に行けたのは憲法があったから。私は25年この憲法で暮らしてきたのだから、今変えられる方が押しつけだ」そんな話をしました。でも大物ばかりだから「フフッ」と笑われる。それが悔しいし、圧力があり緊張もしました。「自衛隊を軍隊に」という言葉を聞いたら、恐ろしかった。実際に戦争に行くのは私たちの世代。「そんなお大げさだよ」と思われるかもしれませんが、そのおじさんたちが言うと、現実味を帯びてとても恐ろしく感じました。
司会:先ほどの話とも重なりますが選挙に勝ちたいですね。一概には言えないが、自民党が強いのは、利益をあっせんするから。「あっせん利得処罰法」ができ、政治家と金の関係を断ち切れれば、自民も弱くなると考えますが、如何でしょうか。
原陽子議員:弱くしなくちゃまずいですよ。自民党の人たちは「国会議員は利益をあっせんする動物だ」と言っていたと聞いたことがあります。
司会:政府首脳の失言やスキャンダルが取り沙汰されていますが、国会の中にいて早期解散の感はありますか。
原陽子議員:時期は明言できませんが。ただ私たちは恥ずかしくない自分たちの総理を選ばないとダメだと思います。中川官房長官は、スキャンダルがあっても平然としている。ずぶといわ。中川官房長官なんて、そんなことする人には見えなかったし、政治の世界は怖いわ、という感じです。
Q:護憲活動を堂々と闘ってほしい
原陽子議員:がんばっていきます。民主党にも護憲派はいるし、自民党にもいるのではと思っています。なかなか大きな声になりませんが、土井(社民党党首)さんを中心にがんばっていきます。
Q:今、政権交代があるとすると民主党+αとなる。しかし鳩山民主党が政権を取ったら、自民も待ってましたとばかり、改憲するのでは。
原陽子議員:世論が変わることが大事です。議員は人気を気にしますし、世論が護憲になれば、政治家も変わるのではないでしょうか。甘いかな。私たちは「平和な世界で生きたい」という声を広げていきたいと思います。
司会:民主党と完全に違う政策を作っていかないとダメだと思うし、スタンスもまったく違うとアピールしなければならないと思っています。
<将来の展望>
司会:将来の展望や私たちの望む社会について政策も含めてお聞きしたいのですが。
原陽子議員:私が考える将来は社民主義。「シングル単位」で生きられる世の中が大切だと思っています。今は家族単位です。社会が一人の人間をケアして生きていける、女性が子育てをして、働ける社会。そういう社会が必要です。今の労働環境だと、残業が多くて、男性だけでは生活していけない。奥さんがいることが前提。そしてはじめて生きられる。夫婦別姓にしても、そういうところにつながるのだと思います。
司会:それにあわせて政策も実現させていくということですね。労働条件の改善や民法改正、北欧のように制度が個人を支えていくような社会ということですね。同年代の人たちの雇用についてはどうお考えですか。
原陽子議員:周りの友人は就職が決まらないと言います。見つかっても「安心して働ける」という状況にはなく、フリーターも多い状況です。雇用は若い人にとっても重要な課題。現在、企業は即戦力である中高年の中途採用が多くなっていると思いますが、若い人材を育てるのも社会や企業の役割だと思います。中途採用も大事だが、長い目で見て、人材を育てる、そういうことをもっとやっていこうよという感じです。
司会:経済は大切だと思います。その部分の政策が社民党にはない。私たちの経済施策は労働者のための施策だと考えていますが、人間は生きているほとんどの時間を「働く」ことに当てています。でもそればかりに時間をとられるのは許せない。先の「あっせん利得処罰法」につながる話ですが、公共事業としてゼネコンなどに、金を湯水のように使っていますが、従来の公共事業はすでに立ち行かないと思います。いくら公共事業に投資してもゼネコンの借金返済に充てられ労働者に十分な金が回らないし、建設業界が肥大化しすぎている。ある程度の建設業は整理しなければならないと思う。その金(公共事業に充てていた金)で新たな雇用の受け皿を作れば良いのでは。もちろん働いていた人に対し失業手当などを保証しなければならないと思いますが。
原陽子議員:福祉とか環境とか。これからのキーワードは福祉です。福祉で雇用を作る。人に地球に優しい事業から雇用を生み出していくことが必要。そういう政策を作り、実現していかなければならないと思います。
司会:ところで原さんはプロフィールを見ると、以前から活発な活動をされていたようですが、どのような事をしていたのですか。
原陽子議員:大学時代にマレーシアに行って地元の人と交流したり、ボランティアなどを行っていました。そこで私は人間の「やさしさ」や「痛み」を知り、「人にやさしい政治」が大切だと思いました。
司会:「人にやさしい政治」というと村山富市元首相が提唱されましたね。
原陽子議員:それとは違う意味かもしれませんが、議員の中には人の痛みを知らない人がたくさんいると思います。
辻元(社民党政策審議会会長)さんが「強姦されても助けてやらない」と言われたことがあります(自由党、西村議員)。あの人たちは、極端な考えの持ち主だとつくづく感じさせられます。「侵略されるか、侵略するか」「殺すのか、殺されるのか」という、どちらかしか見ないし、それしか選択はあり得ないと考えている。私たちの望むことは「普通の生活で、普通に暮らしていきたい 」ということ。しかしあの人たちは、絶対そういう考え方をしない。徴兵制なんて平気で言っているんですから。
司会:少年法についてお聞きしたいのですが。
原陽子議員:少年犯罪が増えてきている。たしかに検挙数は微増です。でも少年法ができたときよりは確実に減ってきている。でも政府は最近のデータしか見ていないし、すごい単純。少年犯罪が増えてきているから、少年法を変えちゃえという。マスコミやメディアの取り上げ方も良くないと思います。
Q:少年法については考え方が違う。改正は慎重にすべきと言うが、犯罪には厳格に対処すべき。自分の子どもが殺されたら、絶対に死刑にしてほしい。
原陽子議員:もし自分の子どもが凶悪犯罪を犯したら、ということを私は考えます。私に子どもがいたら、何とかして自分の子どもを立ち直らせたいと思う。だから更正させるところにもっと重点を置いてほしい。今はただ、厳しく、厳しくといううだけ。本当は社会や大人が問われている。「社会が悪い」と言えば、それでおさまりがつくけれど、問題は社会の、何がどう悪いのかということ。
Q:ボランティアで保護司をやっている。その中では、「もっと厳しく」との声が多い。今の国会は議論していない。社民党(旧社会党)委員長の浅沼稲次郎さんが昔、公衆の面前で刺されたがその犯人は少年(17歳)だった。以前からそういう事件はあって最近の問題ではないと考える。
原陽子議員:厳罰に処すのは簡単だと思う。更正させるのはお金も時間もかかり大変だけど、大人がさぼってはいけないと思う。
Q:どういう社会をめざしたいか。今は経済優先の世の中になっていて、人もそんなふうに変わっているのではないか。非拘束名簿方式のことも、もっと党が宣伝した方がよいのではないか。
Q:学生時代に、児童自立支援の施設で実習した。大人は暴力で教えようとしていたが残念だった。もっと寄り添って行えないのかと。被害者の親たちに、情報公開を行うことは別の次元のことでは。
原陽子議員:社民党はPRが下手。シングル単位で生きられるのが社民主義。そこにある程度国家が介入する。更正させるには金と時間もかかる。大人の役割が大事。大変だけど社会が責任を持つことが必要だと思います。
司会:原さんはIUSY(社会主義インター)に何度か参加されています。私も一度参加しましたが日本と比較して違いはどう感じていますか。
原陽子議員:世界を見ていて、若者は元気だと思いました。25才だとおばさん。それくらい世界は若い。16〜18才が中心。ヨーロッパは陸続きだからお互いに見やすいこともある。若い人ががんばっている姿はいい、元気になります。そして自分の支持政党がハッキリ言えるのはすごいと思いました。民主主義、エコノミーを学んでいる。経済優先だけだと自分たちに害が及ぶことを知っています。
司会:労働条件がしっかりしていると思う。働くだけでなくプライベートも多く、権利の問題も自ら考えられる。
原陽子議員:いいこと言うじゃない。日本のお父さんって帰ったら「早く寝たい」という感じですよね。
司会:働いている人たちの権利をどのように守るのか。党に青年運動がない。一緒にやっていきたい。
Q:これから議席を増やしていく上で、必要なことは。
Q:大学には民青と自由党がある。社民党は青年対策をほとんどやっていない。
Q:なぜヨーロッパは若い人が動くのか。全国連合には青対がない。原さんがやって。
原陽子議員:候補者を立てること。労組ばかりではなくて、社民党も変わっていかないと。青年局を作っていきたい。若い子たちが、「将来の夢は政治家」と言えるようになるなら、日本の政治も元気になるのではないでしょうか。
|