LEGO 工房


最終更新日 : 2003年 3月 16日

LEGO 工房
■ LEGO 作品 No.007 : ウルフズレイン 第4話 『 荒野の傷跡 』 登場 “地雷式戦車”
( BONES's Animation "WOLF'S RAIN" 4th Talk limited appearance
-- "Mine starting tank", )
Nobuyuki SASAKI  2003.02.20.    



■ 性能

全長 : ? ( 推定 : 10.0m )
全幅 : ? ( 推定 : 8.5m )
全高 : ? ( 推定 : 直立最大 : 9.0m
         伏走行最少 : 4.5m )
重量 : ? ( 推定 : 重武装最大 : 49t
         軽廃装最少 : 23t )
機関 : ? ( 推定 : 並列4筒x2 液冷ディーゼル
          -- 250hp/5,300rpm )
速度 : ? ( 推定 : 路上最速 50km/h )
武装 : ? ( 推定 : 105mm滑腔砲 -- 16発
         25mm重機関銃 -- 200x2 発
         7.92mm機関銃 -- 1100 発
         11.2mm Gat. -- 100x6 発
         60mm対甲人擲弾 -- 4x2 発 )
装置 : ? ( 推定 : 広域感熱サーモ、4ch音響
       探査、パッシブ赤外線投射 ほか )
装甲 : ? ( 推定 : 全周囲 15mm厚 )
乗員 : 0名 -- 自動無人駆動 
生産数 : ?
▼ たった 30分間のみ限定登場した戦車だが、その
設定の深さは尋常でない。 岡村天斎 こだわり か?

■ 解説

 遠いようで近い世界 -- この星は氷河期を迎え、いま世界は静かに終末を迎えようとしていた。 幾多の争いを経て、かつて栄えた大都市はガレキに、緑をたたえた森は不毛の地と化していた。 わずかに残る人類は “ドーム” と呼ばれる環境をコントロールできる都市群に散在したが、実際の生活は 「 貴族 」 と呼ばれる人々に支配された消極的なもので、そこから希望を見出すのは難しかった。

 そんなとある北の街 - その正体は狼でありながら人の姿を装って生きる少年 ツメ は、もう1匹の狼 キバ と出合った。 窃盗団のリーダーとして街に溶け込み生きるツメ に対し、狼のプライドをもって対立する キバ 。 しかしその後、お調子者で鼻が利く ヒゲ 、 幼く臆病ながら人に優しく生きる トオボエ など、次々と新しい狼の仲間達との出会いを経て、やがて 4匹 は “仲間” として行動を共にするようになる。

 200年前に絶滅したとされる狼が、なぜ これほど街に集まっているのか・・・。それは、この世のどこかにあるとされる 『 楽園 』 の伝説を信じて、満月の夜にだけ開くといわれる幻の “月の花” の芳香を頼りに、皆この街に辿り着いてたからだった。 しかし、その唯一の手がかりだった “月の花の娘” が何者かによって街の研究室からさらわれ、また 狼を生涯の敵とする流浪の保安官 クエント に追われ、4匹は止む無く街を出て、 あてのない 楽園 探しの旅をはじめた。

 街を出て3日後の夕刻 -- 楽園の存在を信じない ツメ だけが口論の末、独り群れから離れてしまった。 彼を慕う トオボエ は後を追い探して廃墟の街をさまようが、その途中、地面に突き出ていた地雷の起動スイッチを押し踏んでしまう。 この事が原因で永い眠りから覚めた “地雷起動式無人戦車” は、動くもの全てを追跡し殲滅する恐怖の殺戮兵器だった。 不意をついた トオボエ への攻撃を、身を呈してかばう ツメ 。 しかし、左後足に弾丸を喰らってしまう。 右腕の滑腔砲 と 左腕の重機関銃 を巧みに使い分け執拗に追ってくる 無人戦車に対し、2匹は夜通し逃げようとする。 だが 脚を患った ツメ は巧く逃げることが出来ず、トオボエの囮行動も空しく、遂に追い込まれてしまった。

 その時、突如 キバ が側面から躍りだし、無人戦車 を相手に孤軍奮闘を開始。 雪壁の つらら を武器に利用し巧みに翻弄。 戦車 は両腕を失ってもなお 首の隠し武器を使い キバ に歯向かうが、最後は ヒゲ の仕掛けた雪崩のワナに飲み込まれ、ついに機能を停止。 その鋼の骸を朝焼けの雪原に横たえるのであった。
 助けられた ツメ は、キバ には礼を言わなかったが、少なくとも何かを感じてはいたようだ。 4匹 は再び楽園を目指し、荒野の街を あとにした。




▲ 左腕の機関砲。 2人乗り座席パーツを
縦2連し、ダブルカートリッジ として表現した。


▲ 擲弾発射口付近。 資料不足のため適当だが。



■ 制作によせて

 『 ラーゼフォン 』 を制作した ボンズ ( BONES ) が、『 カウボーイ・ビバップ 』 のスタッフを結集して作ったアニメが 『 ウルフズ・レイン 』 です。 狼を主人公に扱ったこのヒューマニズム作品は、月曜深夜の放送が惜しまれるほど見所が満載の作品です。 そのひとつに、独創的なメカ達があります。 物語の冒頭からコンスタントに、劇中ではベルトキャタピラ脚をもつロボットが活躍しています。なかでも 第4話 ( この話のみ脚本が 信本敬子 でなく、岡村天斎 だった点も留意
したい ) に登場した “ 地雷起動式無人戦車 ” は、特にその集大成といえます。

 独自可動4脚式ベルトキャタピラ で、しかも主砲射撃時は駐退機を地面に撃ち込み、折りたたみ脚で壁を降りる。 右腕の滑腔砲は旋回、左腕の重機関銃ブロックは2連式カートリッジ、首にバルカン砲を隠し持つなど、たった 30分間の限定登場がもったいないくらい設定が細かいのです。 これほど感銘を受けた戦車は、あの 『 攻殻機動隊 』 以来かもしれません。 そこで早速、手持ちのレゴを総結集。 作りかけの 90式戦車 すら道具箱にダンクし、ギミックを含め劇中の戦車にどれだけ近いモノを作れるか挑戦しました。

 まずは資料集めに奔走しますが、なにしろ放映から日数が経ってないためか、ネット上には一切の情報がなく、公式サイト で情報を募れど効果なし。 名前すらわからず、いきなり崖っプチに。 そこで 第4話 の動画をPCにキャプチャし、特徴的なカットを静止画に切り出しましたが、戦闘が全て夜間のシーンのため暗くて細部が見えません。 カットごとに部位のバランスも違うようで、資料の少ない状況での制作がスタートしました。

 最初は3日間ほどで完成できる小さな作品を予定してましたが、まず顔を似せて作ることから始めたため大きくなり、やがて今だ作ったことのない巨大な作品ができることに。 このため中盤から、斜め表現には欠かせない逆スロープ不足に悩まされ、脚から遠いパーツほど いいかげん。 (^^;
▲ 右腕の滑腔砲。 ボロ布は、巻きつきチェーンで。


▲ 首の隠し ガトリング砲 を再現。 最も力を入れた。

 右腕の滑腔砲は、大型ターンテーブルの上下を強引に剥がし天地逆で接合するという大胆なものを主軸に適用。 銃身上部を3ポッチ幅、下部を2ポッチ幅、防盾4ポッチ幅にして、各部を半ポッチずらして接合、少しでもモールドが多くなるよう配慮しています。 なお、砲身にはチェーンが巻いてありますが、これは劇中に絡まっていたボロ布を再現したものです。

 左腕の機関銃ブロックは、テクニック軸つなぎのデコデコした表面を活かし、そのまま重機関銃の砲身に適用。 ビルドの世界では使いにくい 一体型2人乗りシートのパーツを縦2連にして横倒し、ダブルカートリッジを表現しています。

 最もギミック的に拘ったのは首の隠しバルカン砲。 小さなスペースに3ポッチ長の銃身を格納するための様々な試行錯誤を繰り返し、LEGO トレイン のパンタグラフ・アームを使うことでなんとか収めました。

 ベルトキャタピラ脚を作る頃には すっかり余剰パーツが乏しくなり、どうにか3形態を表現できましたが、細部はオリジナルに程遠いと自供するしかないですね。 (^^; ビルドして気がついたのですが、脚はアニメの横カメラ・アングルでは細長く見えますが、実際に作って上から見下ろすと意外に太めです。 少ない手がかりで作品を作ることで、初めて全体の意外性を知ることができる・・・ これも LEGO 魅力のひとつなのかもしれません。

 最後に、ページ冒頭の写真は、ツメ が追い込まれたシーンを再現。 運良く狼ヘッド (濃灰) のパーツを持ち合わせていたので、今回は狼ビジュアルを制作しました。 他に キバ (白)、ヒゲ (黄土)、トオボエ (濁赤) も作りたかったのですが、2003年2月現在 LEGO の狼ヘッドは濃灰色しか存在しないため断念することに。なお、左後足の鮮血は、LEGO お城シリーズの 1x4 赤色旗を足元に添えてるだけです。


 さて次回は、いよいよ 自衛隊主力戦車 90式 を作りたいと思います。 しかし そのためには本作をバラさねばならず、ちょっと悩むところ・・・。 こうなったら、職場に飾ってる 『 #10030 Imperial Star Destroyer 』 を壊す他ない?




▲ ベルトキャタピラ脚 も、なんとか 3形態を再現。
▲ 写真撮影用に作った、狼ビジュアル版 ツメ。
足の血は、LEGO お城シリーズの 1x4 赤色旗。



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『 地雷起動式無人戦車 』 は、
シノブさん主催 投稿型 LEGO
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やってくる 』
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