LEGO 工房


最終更新日 : 2002年 12月 21日

LEGO 工房
■ LEGO 作品 No.003 : WW II ドイツ軍6号戦車ティ−ガー後期型 (ティーゲル、タイガーT)
 ( GERMAN Panzerkampfwagen VI TigerAusf.E, Sd.Kfz.181, Tiger I, VK4501(H) )
             Nobuyuki SASAKI  2002.12.11.



■ 性能

全長 : 8.45m
全幅 : 3.71m
全高 : 3.00m
重量 : 56.9t
履帯幅 : 72.5cm
機関 : マイバッハ 12気筒ガソリンエンジン
     (前進変速8、後進変速4、3000rpm )
速度 : 路上最速 38km/h、 路外最速 19.2km/h
航続距離 : 路上最大 130km、未整地最大 78km
武装 : 油圧旋回 8.8cm砲 ( 88mm砲 )L56
      x 72発 (発射速7発/分)
     7.92mm MG34 x 4800発
装甲 : 正面 100mm、側面 80mm、後面 80mm
乗員 : 5名
生産数 : 1354輌 ( 1942.7. 〜 1944.8. )

■ 解説

 第2次世界大戦初期のドイツ軍は、戦車の集団運用と機動力を生かした電撃戦によって機甲師団の実用性を証明したが、戦車そのものは決して強くはなかった。 初戦の経験で様々な問題がある事を知った彼らは、より屈強な装甲と徹甲力の高い砲塔を持ち、かつ機動力に富んだ戦車の開発を急ぐことになった。

 1942年4月20日。 ヒトラー53歳の誕生日。 ラシュテンブルクの総統本営にて 2輌の試作戦車が披露された。 誰から見ても不恰好に写ったこの箱型の戦車こそ、後に伝説的な戦史を数多く生み出すこととなった世界で最も有名な戦車 『 ティーガー 』 初の姿であった。 当時ドイツは軍需兵器の多くを ポルシェ社 と ヘンシェル社 に委託生産しており、ライバルである2社が競ってヒトラー誕生日にあわせ1台づつ試作したのである。 テストを見た新兵器愛好家のヒトラーは、ポルシェ博士が作ったP型を絶賛したが、結果は明らかにヘンシェル社のH型が優位であった。 同年8月からH型の本格的量産が開始され、11月には北アフリカ戦線チュニジアで初陣、物量に勝るアメリカ軍相手に活躍した。

 ティーガー重戦車は、当時、ソ連戦車を遠距離から破壊できる唯一の火砲であった88mm砲 ( ドイツ呼称 8.8cm砲 ) を主砲に採用、100mmの前面装甲を持ち、走攻守バランスに優れた、まぎれもなく世界最強戦車のひとつであった。 しかし 50t 超の車体を支える駆動系に多くの問題を抱えており、下手な使い方だと履帯が千切れたり、トランスギアが壊れたりで、長時間走行と整備が困難だった。 ただし、防戦に傾く戦況ではそのこと自体あまり問題ではなく、ティーガーは各戦線の火消し役として活躍。 連合軍がノルマンディーに上陸した後は、資源不足が戦線に影を落とし、また制空権を失っていたことで、やがてティーガーは活躍の場を与えられる前に撃破されたり、時には後退戦線で燃料切れとなって放置される車輌もあった。 それでも45年ドイツが降伏するまで各戦線で猛威をふるい、ミハエル・ビットマン や オットー・カリウス など、エースと呼ばれる勇猛な戦車兵を次々と生みだした。 その活躍ぶりは、多くの戦史が今日も静かに語っているとおりである。













■ 制作によせて

 LEGO の中でも特に薄灰色パーツの多いセット商品 『 #10020 Santa Fe Super Chief Locomotive 』『 #10039 Black Falcon's Fortress 』 を追加購入した ( 勿論 趣味的にも欲しかった ) ので、慢性的なパーツ不足が解消。 ついに憧れだった大型戦車を LEGO で作ることができました。 前作 88mm砲 を職場の仲間に自慢したところ、「何これ?」 といわれたので、今回は世界で最も有名な戦車ティーガーを作ることにしました。

 特徴的なのはキャタピラ部。 テクニック系の特殊パーツの手持ちがほぼ皆無だったので、独特の密集転輪を作ることが困難でした。 そこで、少ないパーツでビルドする都合、大小の軸パーツをすべて横倒しにして直列数珠つなぎにするという大胆な構成にしてみました。 そのため、長ビームやクランク・アームなどの特殊パーツは一切入ってません。 ただし、外側の転輪は小径軸にプーリーを差し込んだ構成のためハメあいが固く、残念ながら回りません・・・。 キャタピラ部分と本体との接合は、写真で確認できるとおり、わずかに 8ポッチだけ。

 泥除け ( サイドスカート ) は装甲薄さの表現のため、 ( プラキット改造でも、厚めのインジェクション・パーツを 薄い金属板に置換しディティールアップするように ) 通常のプレートやスロープは使用せず、「 物干し竿 」 を下に隠して旗パーツを並べて表現しています。 車体前面に泥除けがありませんが、 これはパーツ不足のためです。 (^^; ただ戦時中はこういう ティーガー もあったので、結果オーライでしょう。
 そのほか、エンジン金網は公園用のフェンス部品を横倒し転用。 予備履帯は、砲塔左サイドと車体前面に軸受けを使って接合しています。

 各部の表現に残った課題を挙げときましょう。 スコップなどのアクセサリーは砲塔が旋回しなくなるので除外。 ケベックカステン ( 砲塔後頭部の道具箱 ) は何の工夫もしていません・・・。 ビルドで最も気を配ったのは全体のスケールとバランスでしたが、スケールはいいとして、車体前面の張り出しが足りないのか、少し重心が前寄りになった感じがしますね。 キャタピラ長との都合、どうしてもこれ以上車体を長くできませんでした。 あとエアクリーナー、これは作るの完全に忘れてました。 (^^; 砲塔がちょっと似てないのが残念で、もう少し背を高くしてもよかったかな? これほど角ばったLEGO ビルドに最適な題材戦車も珍しいのに、なぜか苦戦しまくりです。

 ちなみに今回は、中華キャノンコンテスト から本能がそうさせるのか、思わずジオラマを作ってしまいました。 余ったパーツで Sd.Kfz.251 ハノマーグ という、マニアしか知りえない AFV も作っています。 1944年 カーン街頭戦 をモデルにしたこのジオラマ。 なお、 Sd.Kfz.251 については、こちら をご覧ください。

 ティーガーは人気の戦車なので、多くの国内 LEGO ビルダーが挑戦しており、スゴイ作例ではハッチが全開放できたり、砲塔が俯角射角をとれるのもあるようです。・・・そんなのオイラにゃ無理 !! (^^; もう少しスケールを大きく ( 車体全幅 12 → 14 ポッチ、砲塔 10 → 12 ポッチに拡大 ) したらできるかな? とは思いますが、もうパーツを買う資金が・・・。(泣)

 今回のは LEGO の高値に泣かされた作例ともいえます。 ティーガー履帯は特殊パーツの塊で、両側あわせて 6000円 !! 他にも色々あるので、このジオラマで使われているパーツ全部の単価だと 3万円くらいするんじゃないかな? そしてそのビルドのために買い集めたパーツのことを考えると ・・・・ あかん。 頭が痛くなってきた。 (-_-;)
▲ キャタピラ転輪は、大小径軸を直列つなぎ。
途中から部品不足になり、後方が黒色に・・・。
▲ 車体部分を底部から見た図。泥除けは
物干し竿で大量の旗を吊り下げてるだけ。
▲ カーン街頭戦 1944 を再現したジオラマ。
壊すのがもったいないので、職場に飾ってる。


COOL TANK SITE !!


『 独 6号戦車ティ−ガー 』 は、
シノブさん主催 投稿型 LEGO
戦車サイトの 『 馬鹿が戦車で
やってくる 』
に参戦してます。





Mail を出す

LEGO 工房
MAIN に戻る

MAIN へ戻る