
more... |
■ 制作によせて
情報化時代のネットの多様性に早くから着目し新たな視点で生命体の定義を論じた 士郎正宗 の名作漫画を原作に、押井守 監督のもとで劇場公開映画にされたのが、この 『 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 』(1995) です。 のちに 『 マトリックス 』 監督のウォシャウスキー兄弟らに多大な影響を与えるなど、その完成度と名声の高さは海外でもよく知られるところですが、そのなかでもメカ・アクションは素晴らしいの一言に尽きます。特にラスト30分で登場したこの多脚戦車の「静」と「急」の動きに惚れこんだ人は少なくないでしょう。怒涛のような連続攻撃を仕かけたかと思えば、素子が隠れるや獲物を待ち構える蜘蛛のような静寂ぶり。割れた屋根上からの雨に濡れたガトリングの砲身が「チン、チン・・・」と微かな音を立てる演出・・・。なるほど世界も惚れこむ訳です。今回は、前々からレゴでビルドしたかったその6課戦車に挑戦してみました。
まずは資料集めから開始。残念ながら映画のビデオやDVDは手元に無いので、今回は特に
「やまと」 から発売されている玩具菓子 (キャンディトイ) の6課戦車を参考にしました。これがまた良く出来ているので助かりました。
このほか、海外サイトで掲載されている設定画集などを参考にしています。
しかも今回は、お得意のライトグレイ色でビルドした後、いかなる妥協もしない予定でタン色化を決行
!! アメリカ、イギリス、イスラエル などの国々からネットを使って海外からパーツを取り寄せ。さらにライトグレイ色にはあってもタン色にはないパーツが意外に多く、これの代用パーツ選定にも苦労させられました。
最も苦心したところは顔です。T字型の顔面にわずかに膨らむように取り付けられた装甲の表現が最も難しく、これを違和感無くLEGOで表現することは易くありませんでした。 しかし、ミノワさんのアーチを使ったコンテナ作品 を直で拝見してから、2×2円筒パーツを挟み込むようにして表現できると思いつきました。
さらにそれからアーチとのツライチ(段差をなくすこと)に苦労したり、また首元にかけて隙間をあけないビルドで様々な試行錯誤を繰り返し、とにかく顔だけで多くの時間が費やされました。
その他、自由なアクションポーズが取れるよう、テクニックシリーズ(特にバイオニクル)のボールジョイントを腰と首に採用。足首はコブつくりに悩みましたが、最終的にはSWシリーズのタスケンレイダーの顔を採用。自然な丸みを出すため、タン色ヘアのカツラをかぶせて顔のプリントを隠してあります。撮影用に作った素子のフィグは、緊張感強い顔立ちのSWシリーズからルークの顔を拝借。ブラウン・ロングヘアに黒ヘルメットバイザーを挟み込んだもの。戦闘スーツは同じSWシリーズのコマンダーで、胴体のみを警察官の黒制服に置き換えたものです。これでも十分、雰囲気は出てると思いますがどうでしょうか?
6課の白い逃走車は資料不足なうえに、4ポッチ幅では前照灯の2玉ライトを表現できないので悔やまれますね。
さて、次回は何を作りましょう?
自衛隊 90式戦車 はどうなったかというと、あいかわらず です。 今回の作品ビルドで、再現系 (MOCじゃない) に凄い時間と精神力を費やすことを痛感したので、しばらくそっち方向は作らないと思います。
再現系は模倣モデルがあるので組みやすいように思えますが、色や形に妥協できない"究極"を追及しなければいけません。反面、オリジナルモデルは足りないパーツをアイデアで補完できる上、イメージの造型と違っても許されますからね。
あ。職場のガンプラコンテスト作品も早く作らなきゃ・・・。 |
▲ 写真撮影用に作った、映画版の草薙素子スーツVer。
サンバイザーはアタマに引っ掛けてるだけ。 トグサやバトー
も機会があれば作りたいが、さすがに荒巻は無理かも・・・。 |

more... |
▲ これが薄灰色版の原型。 ヒマな方は是非見て欲しい。
砂色の完成版とは若干パーツ構成が異なる。 灰色には
あっても砂色には無い特殊なパーツが多いためである。 |

more... |
▲ 海外のレゴパーツ販売総合サイトでタン色を集める。
結果的には小口注文を3回、合計で $80 ほど費やした。
取り引きはすべて英語で行うので、 えらく神経を削るのだ。 |

more... |
▲ 隙間なく ツライチを実現した首部の拡大写真。
どのパーツがどのように接合されているか? をこの
1枚から判断できる人は、レゴビルダーの素質あり? |