「こんばんわ」
青く光る月を背に少女はチョコンと軽く礼をした。
上品と言うよりは無邪気で幼い仕草だった。
「よい月ですね、とてもキレイだわ」
人懐っこい微笑みを浮かべてそう言った。
確かに美しい。
少女は挨拶のポーズのまま更にスカートの裾を
たくしあげファサファサと揺らしている。
鳥か何かが羽ばたいているように見えなくもない。
裾が揺れる度に白い太股が見えてしまって目の
やり場にこまる。
いやいや、僕は何を見てるんだ。
月だ。月を見なければ。
「クスッ、、ねぇ、キレイでしょう?」
「あ、ああ、キレイだ」
見透かされているのか、、悪戯っぽい笑みだ。
何か気の利いたセリフを返そうとしたが思いつかない。
ええと、何を言えばいいんだっけ。
「もっと見て」
何を?どきりとした。
先程の劣情を思い出し、後ろめたい気分になったが
僕は目を逸らせなかった。白い肌、白い足、
スカートの暗がりから
キラキラと光る無数の赤い光、、、、、目?
「えっ」
僕は思わず少女の顔を見上げた。笑っている。
優しげな眼差しだった。
「赤いな、、君の瞳は」
月を背にした少女の姿は淡い闇に溶けていたが
表情はよくわかった。
赤い瞳、赤い唇、そう、笑っている。
「そう?貴方は青いわ、とてもキレイ、そして美味しそう」
「青い?ぼくが?」
何を言ってるのか判らない。
「青いって何がだい?それに美味しそうって?
お腹でも空いているのかい?」
「クスクスッ 青は生命の焔の色。
お腹は確かに空いているわ、もうペコペコなの」
「は」
彼女は淀みなく答えたがどうでもよくなっていた。
何故かうまく思考がまわらない。
「だから、お食事しなくちゃ、そうでしょう?」
「あ、ああ、そう、、だな、、」
何も考えられない。
「よかった、じゃあ今宵は貴方とお食事会にしましょう、、」
少女の瞳が更に赤く輝き、唇がキュッとつり上がるのが見えた。
だ液で赤く濡れ光っていた。
ひどくいやらしいものをみている気がした。
しょうじょのすがたがつきからきえた。
ぼくのくびすじあたりからあらいいきづかいがきこえる。
つきがきれいだな、とおもった。
Fin.
とゆーよーなショートストーリーを思い浮かべて描いてました。
わはは。
吸血鬼のお嬢さんです。ドラキュリーナっちゅーワケですな。
イラストをクリックするとコウモリがバサバサと羽ばたくバージョンを
読み込みます。
容量が73KB以上になってしまって申し訳ないですが世の中、
高速回線化も進んだ事だし、ご容赦。
今回は「ザ・ソウルテイカー」のオープニングとか「ネギま!」3巻表紙
のエヴァとか「ヘルシング」とか見てて、月夜に影となって羽ばたく
コウモリが描きたくなったのが動機です。
吸血鬼は以前「BLOOD」の小夜を描きましたが闇に光る赤い目
とかあんまりカワイク描けなかったので再挑戦です。
デザインはシルエットがコウモリっぽくなるよーにしたくてアチコチのイラストを
参考に見てたらマントを羽にしたりモロにデビルウィング生やしてるのが多
いですね。
で、
もっと変わったの考えてたら貴婦人?が挨拶する時にスカートたくし上げる
ポーズがコウモリの羽に見えなくもないなぁ、
とばかりにムリヤリそんな感じに。
現実にはありえませんケド、
スカートの中の闇から赤く目が光ってたりとかイメージがどんどん
湧いたので良かったです。
あとはフリルとかレースとかの描き方、研究しなきゃなぁ、、
ドレスなんて無理無理。
今回は諦めました。無念。