塗装・汚れ落とし

下地に傷をつけずに塗装や汚れを落とす。

下地に傷をつけて塗装や汚れを落とす。

「傷をつけずに塗装や汚れを落とす」とは実際にはどうゆうこと?

ブラストで塗装を剥がす場合は、塗膜よりも硬い粒子をぶつけることで目的を達成できますが実際には、上の2通りの条件が存在します。ブラストは何かをぶつけて加工するものですが、傷をつけずに処理するとなると、傷をつけたくない部分の材質よりも研削材の硬度が軟らかくなければ、絶対に傷をつけずに処理することはできません。

言い換えると研削材が塗装に対してどのような作用をするかにかかってきます。その作用とは次にあげる2通りです。(1)は塗装を削って落とす。(2)は塗装をたたいて剥がす。この2通りが通常のブラストで行われる塗装落としです。

塗装のみ落として下地を傷つけない場合は、下地より軟らかい研削材を選ぶことが第一です。しかし、軟らかいものを選定しても、肝心な塗装が落ちないようであれば何の意味もありません。(傷をつけないぎりぎりの研削材を選定しても塗装が落とせない場合は通常のブラストでは対応できませんので後で紹介する塗膜変成ブラスト法か冷却ブラスト法が有効と思われます)

逆に下地まで傷つけて良い(下地を粗して良い)場合は、塗膜や下地よりも硬い研削材を選定できます。この場合のポイントは処理時間、コスト、を考慮した上で、下地の適切な粗さが形成できるようなサイズの研削材を選べばおのずと加工が成立します。下地を荒らす場合は密着力をあげたりする場合に良く行いますが、あらかじめ粗さの数値があると思いますので、その数値(粗さの単位)を形成できる条件を試験片などを使ってあらかじめ設定しておき、その上でブラストによる塗装及び汚れの除去処理を行えば一石二鳥です。

通常ブラストで塗装や汚れを剥離する場合の研削材

塗装治具など  塗膜がきつく治具ががっちりしている場合は亜鉛または銅、                 傷が着きやすいものの場合はプラスチック

車両ボディー  プラスチック(メラミン)

金型などの汚れ プラスチック(ユリア、メラミンなど)

塗装失敗品   プラスチック(ユリア、メラミンなど)

ダイカスト品離型剤 アルミナ、プラスチック(メラミン)など

基板、電子部品 エコランダム、アルミナ

ボンベ     プロパンはスチールショット、SUSボンベはプラスチック

橋梁      珪砂、スチールグリット

蒸着物(スパッタ) 白色アルミナ