冠詞
図解
定冠詞the、不定冠詞a/anが分かると英語力はぐんと伸びます。理解しやすいように冠詞の意味を図解します。
the の意味をズバリ図解すると
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○●○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○......
●がthe(特定)の基本意味です。この感覚をつかんでください!
○も●も、すべては a です。
同類のものがたくさんあるなかで、そのなかの一つを指させること。
それがthe(特定)です。
○説明してあるのはすべての英語名詞に共通する理論的・潜在的な意味です。appleの場合は、実際には無冠詞で使うことはあまりありません。
a/an indefinite article 不定冠詞
the definite article 定冠詞 (はっきり定義defineできることの
頭に置く品詞)
多くの場合、the ..... は the
........................ という長い定義をはしょったものです。theは、「分かりきったことなので短く省略したよ」という信号になっています。
だからtheは「あの〜」「例の〜」と訳されます。
■練習問題
私はりんごが好きです。
(英語で何種類か書き、日本語または図解で、それぞれの違いを説明してください)
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日本語の名詞は柔軟で、原形(りんご)のままでいろいろな意味に変化します。英語では名詞の原形(無冠詞のapple)は抽象の意味しか持っていません。状況を判断して「抽象・具体」「単数・複数」「特定・不特定」を組み合わせた形に書き分けなくてはなりません。単純な表にすると以下の6種類になります:
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不特定
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特定
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抽象
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apple
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the apple
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具体(単数)
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an apple
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the apple
|
具体(複数)
|
apples
|
the apples
|
潜在的には、すべての英単語はこういった活用形があります。
実際には、それぞれの単語に個性があり、その範囲の文脈でのみ(通常は)使われます。appleは、あの丸い形を身近に何度も何度も見ていますので、具体的なものとして脳に刷り込まれています。ですから抽象的な表現にはあまり向きません。ですからappleを無冠詞で使うことはあまりありません。逆に、peaceのような単語は、意味がもともと抽象ですから、無冠詞で使われることが多いです。
なお、辞書にはappleはappleとして載っていますが、意味はan
apple、つまり具体・単数・不特定の意味が載っています。
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不特定(どれかは不明)
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特定(どれを指すか、自他ともに特定できる)
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抽象(概念)
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(1) apple(りんごの概念)
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(2) the apple(その〔りんごの概念〕 = 総称)
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具体(単数)
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(3) an apple(ある一つのりんご)
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(4) the apple(その一つのりんご)
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具体(複数)
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(5) apples(りんご複数)
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(6) the apples(そのりんご複数)
|
(1)無冠詞名詞は抽象
無冠詞のapple
=
= りんご(の概念)
appleとは、いわば「りんごの世界」。
抽象的な「りんご」という概念。りんごなるもの。りんごという存在。
「りんごはおいしい」「このサラダにはりんごが入っている」といった場合の「りんご」。
抽象だから融通無碍。大量のりんご
も、少量のりんご
も、違う種類のりんごも、摩り下ろしたドロドロも、
も、
も、りんごなるものはすべてappleという概念conceptに含まれます。
世界で最初のりんご(the
first apple)も、ニュートンが見た三百年前のりんごも、未来に生まれるであろうりんごも、appleに含まれます。
注 以上はappleという原形名詞の理論上、潜在的な意味を説明したものです。実際には無冠詞appleを使うと、多くの場合は不自然な英文になります。りんごについて抽象的に語ることはあまりないので、具体的にan
appleやapplesという活用形で使われるのが普通。
もともと意味が抽象であるpeaceなどの単語は、無冠詞で使われることが多いです。
(2) the apple
(代表単数の用法でのthe apple。appleが抽象意味の場合で、theを付けたもの)
the apple =
定義としてのりんご = 図鑑での
= りんご全体 =
。。。。。。
百科事典や図鑑には、りんごの代表として、1個(単数)のりんごの絵が載っています。そんな感じです。りんごの代表単数として、総称になります。
   
the mikan
the apple
the banana the
pineapple
抽象ですが、the(「その〜」と定義・特定する)によって、範囲・輪郭がくっきり。ほかのくだものと区分しての「りんご」です。
theは特定ですので、theを付けると範囲を明確にすることで、その語のborderがくっきりします。
代表単数としてのthe appleとは、「みかんでもなく、バナナでもなく、パイナップルでもなく、りんご」というニュアンスでの「りんご」です。
「りんごにはバナナと違い、芯がある」といった場合の「りんご」です。
注 以上は the +
名詞 (代表単数)としての、the appleの潜在的な意味です。りんごは具体的なものとして目に映ることが多く、あまりに日常的なものなので、無冠詞appleも代表単数the
appleも、実際にはめったに使われません。潜在的に文法理論上存在するに過ぎません。
(3) an apple


(4) the apple (そのりんご)
(5) apples
(6)the apples
母音の前にあってもtheは「ジ」と読むわけではない
「ザ」でも構わない ネイティブは特にそう習うわけではなく、そういう「傾向」があるに過ぎない 無意識に切り替わる 地域差がある
ダーリンは外国人  にくわしい(国際結婚コミック)
■冠詞コーナー
a、an、theに悩むすべての方へ
■ the = you know this
a = you don't know this
■a、theの図解イメージ
the(特定)とは Ο〇●0O0οоo。
a
a the a a a a a a a
図解を見てみましょう。Aさんがいろいろなボールを持っているとします。それらを並べてみます(バスケットボール、ラグビーボール、卓球の玉など、大きさ、形はまちまち):
Ο〇○0O0οоo。Ο〇○0O0οоo。Ο〇○0O0οоo。Ο〇○0O0οоo。
これが不特定の状態です(a)。どのボールも対等で、a
ball(不特定の一つのボール)です。
さて、どれか一つを持ち上げて指さし、BさんにThis
is a ball.と言ったとすると、Aさんは不特定のなかから一つを特定してクローズアップし、スポットライトを当てたことになります。その瞬間から、そのボールはAさんBさん双方にとって特別な一つになります。そのボールを●とすると:
Ο〇○0O0οоo。Ο〇○0O0οоo。Ο〇●0O0οоo。Ο〇○0O0οоo。
これが特定(specific)の状態です(the)。この図を覚えておいてください。ほかのすべての同類と区別される、既出で唯一のボールです(初登場はa、既知はthe)。以後はもう指さなくても、the
ball(そのボール)と言うだけで、AさんとBさんの間では、「さっきAさんが指さして話したボール●」のことと分かります。
このように、自分にも相手にも(ほかの類似のものと区別して)どれを指すのかが分かることがtheです。自分と相手の共通理解が前提になっています。自分にとって特定のものであっても、相手にとっては不特定だと思えば、aです。
やさしい文をたくさん読みながら、「a
→ the」と変わっていくにつれて、心の中で「Ο〇○0O0οоo。
→ Ο〇●0O0οоo。」とスポットライトが当たっていく絵を描いてください。
冠詞には多くの細かい用法があります。中学参考書や学習辞書のthe、aの項を復習し、意識を高めてから、やさしくたくさん読むと効果的です。
Introduction: Articles In English 簡単な冠詞テスト→冠詞まとめ Writing Center at Colorado State Universityサイトの一部
Article Usage
(The Writing Center at Rensselaer Polytechnic Institute, New York) countability
and definitenessを中心に説明。名詞のタイプごとに詳しい
"Uncountable nouns often refer to food, beverages, substances or
abstractions (meat, tea, steel, information)
Uncountable cabbage, candy, lettuce paper rain,
snow wood information love, truth biology,
equipment mail (emails可), money, news research,
scenery work
場合によりUもCも experience(s), adventure(s)
a count frame a bunch of celery a head of cabbageなど数え方特集
Definiteness previously mentioned -est
unique modifying context
English Grammar -
Articles
これはLearn Englishサイト内のEnglish
Grammar Guide の一部です。ちなみにLearn
English Through Picturesという図解特集の中に、前置詞編もあります:
Prepositions of Movement
Prepositions
of Place
Prepositions
of Time
What
is an article?
冠詞問題集
d
■読者の声
○634. Eachで名詞は規定されるか? アッキー 2006/03/29 (Wed) 19:23
こんにちは、初めてサイトを拝見しましたが、メチャ充実しててびっくりです。感動しました。
さて、教えて欲しいことがあります。Eachというものは名詞を規定できるのでしょうか?以下に例文をあげます。これは正しい英語なんでしょうか?確かにmean(平均)は可算名詞ですが、この場合のmeanは規定されないので、無冠詞が良いかと思っているのですが、いかがでしょう?
Each bar represents the mean of 5 experiments
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Each bar represents the mean of 5 experiments.
(バーグラフの)バーのそれぞれは、五つの実験(結果)の平均を表している。
五つの実験を選び終わった段階で、その平均は特定(一つに決まる)ですので、冠詞theが必要になります。
the roof of a houseなども同様の表現で、それぞれの家にとってroofは特定であるためtheが必要になります。
サム様 お忙しい所、お返事を頂きまして恐縮です。今まで間違えていました。勉強になりました。ありがとうございました。うちの職場の研究員にもサムさんのサイトや書物を紹介しておきます。
アッキー
○434. 中学英語は家の土台?! ひとみ
[url] 2005/07/14 (Thu) 09:17
伊藤サムさんこんにちは。
Grammar in use(中学英語)は半分を終え、今折り返し地点です。
『やさたく』の本で、「きいたことのない言葉は聞き取れない」と書いてあったと思いますが、本当にそう思いました。
今まで音はなんとなくつかめてもリンカクがハッキリしないことが多かったんですが、文法勉強にとりかかって以来、加速度的にリスニング力もアップしました。
どういう状況でこのフレーズが使われるのかということが、少しずつクリアになってきました。文法知識とドラマの状況、ビジュアルが合わさり深い理解ができるようにもなりました。
「英語は中級になって伸び悩む」という人が多くて不安になりましたが、『やさたく』の本で「中学英語の土台をしっかり作っておけば大丈夫」と書いてあってほっとしました。
問題を解くと同時に音読もしているので、リズムで体にしみこむ感じです。aとtheの穴埋め問題を解いていて自分でも驚いたのは、aとtheのどっちが当てはまるか感覚で分かるようになってきたこと。多読の積み重ねがあるからかもしれないですが、難しいとされる冠詞を感覚でわかるなんてうれしかったです。
これからも中学英語に励みます。中学英語は家の土台ににてますね。土台がしっかりしていないと倒れてしまうから。
○ 「説明を聞くと理解できるのですが実際自分で考えるといつも悩みます。冠詞を付けようか付けまいか悩むだけでも進歩しているのでしょうか?以前は存在すら忘れ去っていたので」(兵庫県・長野和子さん04/6/4, 6/25号外)
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冠詞について悩むようになった方は、間違いなく進歩しています。長野さんがおっしゃるように、多くの学習者は冠詞の「存在すら忘れ去って」います。日本語にとって異質なことを無意識に無視しているのでしょう。しかしaやtheの理解は英語の根幹です。これを乗り越えないと、真の英語上級者にはなれません。学習辞書や基礎文法書のa/theの項目を熟読してから、やさしい文例を分析しながらたくさん読んでください。
○50歳を過ぎて週刊STを購読を始めました。毎朝30分早く家を出て、喫茶店で週刊STを読んでいます。この「これであなたも英文記者」に書かれてあった「無冠詞名詞は抽象」という知識は初めて知りました。学校でこのような解説が欲しかったなと、つくづく思いました。(東京都・奈良進さん04/2/13)
神奈川県・藤原一枝さん ST英文記者03/5/6
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