たけしの本当は怖い家庭の医学

 

 この番組は、ごく日常に何気なく潜んでいるように見られる症状が、実は重大な病気の予兆であるかもしれないということを警告する番組である。以前から時々特番として放送されていたが、好評だったのか、この春からレギュラー番組になったようである。放送はテレビ朝日系で火曜日の8時から行われている。

 煽りたっぷりのおどろおどろしい演出と、ビートたけしのかなりおちゃらけなトークなどから、番組自体は極めて胡散臭い空気が漂っているのだが、それに反して内容自体は実際の症例に基づく比較的正確なものであり、一見した印象とその実にこれだけ落差のある番組も珍しいと言える。

 いろいろな病気を紹介しているので、そのつもりで見れば非常に勉強になる内容なのだが、視聴率を稼ぐためであろうと思われる過剰な演出があまりに品がないので、それが評価の分かれるところだろう。なおあるあるなどでは放送された食材が翌日にスーパーでやたらに売れるなどの現象が起こったらしいが、この番組を見た視聴者が「自称重病患者」として翌日に病院に殺到しないことを祈る。

 

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7/15 たけしの本当は怖い家庭の医学「眼の病気」

 1例目は53才の主婦。2年前に開設した美容についてのブログが人気で、すっかりネットにはまる生活を送っていた。そんな彼女が夫から指摘されたのはおでこにしわがいっていること。年を取るのは嫌だ・・・と思いながらしわを隠す努力をする彼女だが、さらに肩こりがひどくなり、ついには頭痛までが出始める。そして2ヶ月後、車を運転していた彼女は、真横の車を見落としたまま車線変更をし、あわや事故を起こしそうになる事態になる。どうしたのだろうかと辺りを見回した彼女は、視野が狭くなっていることを感じる。さらに20年ぶりの同窓会で、まぶたが下がってきて眠たそうな眼になっていることを指摘される。そう言えばまぶたが重くて開けづらいような気がする。夫の勧めで眼科の診断を受けた彼女は、形成外科の受診を勧められ、そこで病名を告げられる。

 彼女の病名は眼瞼下垂。まぶたを広げる力が弱って目が開きにくくなる病である。眼球の奥にある筋肉が引っ張る腱膜が疲弊して伸びきったことで、まぶたが上がらなくなるのだとか。原因の大きなものとして加齢があるが、これ以外に目の酷使があるという。また目をこするクセのある人は発症しやすいとのこと。まぶただけでなくおでこから首筋まですべての筋肉に影響するので、おでこにしわができたり、肩こりや頭痛につながるのだという。衰えた腱膜は回復しないので、形成外科による手術しかないという。

 2例目は日本人の失明原因のトップの病気だという・・・この時点でもう何の病気かは推測付くが、実際の患者が登場してその経緯を説明してくれる。最初の症状が出たのは59才の時だという。書類の細かい数字が見にくくなったのだ。しかしもう一度よく見るといつもの通り見えたので、気にしなかったという。見にくい時には昼でも電気スタンドをつけて明るくするなどでしのいでいた。しかし次の症状として、目の前のものに気づかずにテーブルから落としてしまうということが起こる。さらに症状は進行、道を歩いていて物にぶつかりやすくなってきた。しかし1年後、仲間と趣味のテニスをしていた時、ボールが突然に消えるという現象が発生する。動く物が見えにくくなっていたのだ。不安を感じながらも、これは眼鏡が合わなくなっているからに違いないと自らを納得させた彼は、数日後に眼鏡店を訪れる。しかしそこで受けた眼科の検診で病が発見される。

 彼の病は原発開放隅角緑内障だった。眼の圧力が上がって視神経が傷つくことで視野が狭くなる病である。原因は不明であるが、家族歴、近視、高血圧などが危険要因だという。しかし視野が欠けてきても、両目でそれを補ってしまうので、かなり進行するまで気づかないことが多いという。また一度傷ついた神経は回復できないので、早期発見が重要である。早期発見さえすれば、薬で進行を防ぐことはできる。

 眼瞼下垂は以前にガッテンの顔面若返りの回で登場している。あの回は「あるある」のような、「本当は恐い家庭医学」のような、ガッテンにしてはやや奇妙な回だったが、このネタがこっちの方にもついに登場である。なおガッテンでは「保険適用対象の病気」と開設されていたが、この番組の専門家によると「診断基準がまだキチンとしていないので、病院によって保険適用になったりならなかったりする可能性がある」とのこと。これはキチンとした診断をしてくれる病院を選ぶ必要がありそうだ。

 緑内障については知っている人は既に知っているメジャーな病気だが、それでも世間には全くこれについて知らない人がいるようである。このような早期発見が重要な病気については、広く啓蒙しておく必要がありそうである。なお私は最近、急激に視力が落ちているのだが、眼科の検診では緑内障ではないようである。どうも近視から発した乱視がひどくなってきたというところの様子。最近は視界がかすむというよりも、上下に二重に見えるという状態になってきた。調子の悪い時は信号機が上下二段に見えてしまうのである。これはまた眼科に行く必要がありそう。

 

6/3 たけしの本当は怖い家庭の医学「腎臓にまつわる病気」

 1例目は50才の女性。焼き肉パーティーが大好きな彼女は、太り気味なのが気になっていた。そしてやはりメタボリックであることを健康診断で指摘される。しかし特に自覚症状もなく、大して気にしていなかった。しかしやがて足のむくみや身体のだるさなどが出るようになる。さらに多尿や頻尿の症状が出るようになり、ついには朝からむくみが出てそれが消えなくなったり、身体のだるさが取れなくなってしまう。ここでようやく彼女は医師の診断を受ける。しかしそこで彼女は、腎臓がほとんど機能しなくなっていることを告げられる。

 彼女の病名は腎不全。彼女の腎臓をここまで悪化させた原因はメタボリックシンドロームだった。メタボリックシンドロームでの高血圧や高血糖による動脈硬化が、腎臓の血管に負担をかけて機能の低下に結びついていた。彼女の腎臓は60%以下の状態に機能が低下した慢性腎臓病の状態になっていたという。この慢性腎臓病患者は日本人の1割もいるという。メタボリックの人はそうでない人よりも2.2倍慢性腎臓病になりやすいのだとか。しかし腎臓は沈黙の臓器であるために、なかなか気が付かない場合が多いのが落とし穴だという。彼女も気が付かないまま腎機能が30%にまで低下したところで足のむくみなどの症状が現れたが、ここで気が付かなかったため、腎機能の低下はさらに進行し、病院を訪れた時点では腎機能は15%以下の回復不能なレベルにまで低下していたという。結局、彼女は腎臓透析に頼らざるをえない状態になってしまったとのこと。

 2例目は52才のサラリーマン。腎機能検査の結果、慢性腎臓病であることを告げられた彼は、医師の指示通りに食事制限などの生活改善に取り組む。しかしネットで腎臓病について調べたところも、自分に該当する症状が出ていなかったことなどから安心してしまい、半年も経ったら食事療法もすっかり止めて元の木阿弥になってしまう。しかし突然に破局が訪れる。ある日、胸を押さえて倒れ込んだ彼は、そのまま心筋梗塞で亡くなってしまう。

 慢性腎臓病の患者が心筋梗塞を起こす確率はそうでない人の1.9倍にまで上昇するのだとか。メカニズムは明らかではないが、腎機能低下による老廃物の蓄積で血管が損傷し、動脈硬化が進行、それがさらに腎機能の低下に結びつくという悪循環が起こるのだとか。またこの心筋梗塞は、慢性腎臓病の症状が出る前に発生することがあるという。

 2例目を見た時には、思わず「何も警告なしかい!」と叫んでしまった。糖尿病になると血管がやられることから、腎臓についても機能が低下することはよく知られている。そうして考えてみると、メタボと腎臓がマッチポンプで悪影響を及ぼすということは考えられることである。

 なお番組ではゲストの腎機能テストや、塩分の摂取量のチェックというお約束の内容をしていた。最近のこの番組はかつてのような刺激的な内容がなくなったが、その分実用性の高い内容にシフトしたようである。まあこういう形式の方が作りやすいのは分かるが。

 

5/13 たけしの本当は怖い家庭の医学「睡眠にまつわる病気」

 今回は睡眠関係の病気を特集。

 1例目は47才の男性。それまでの経理部から営業に異動になり、慣れない仕事のストレスと長時間労働にクタクタになっていた。そんな日から1ヶ月後、妻が異常に気づく。夫が寝言を言っているのである。ただこの時はあんまり気にしていなかった。しかしその2ヶ月後、夜中に突然に夫に蹴飛ばされた妻が目覚める。夫を起こして聞いたところ、サッカーをしている夢を見ていたのだと言う。それ以来彼女は、夫に夜中にぶたれたり蹴られたりすることが多くなってきた。さらに夫の寝言は以前よりも大きくハッキリとしてくるようになる。そしてある日、彼女は夫に殴られてしまう。夫を起こしたところ「ライオンと戦う夢を見ていた・・・」と言うのだが、ここまで来るとさすがに妻も不気味で仕方なくなる。そんな不安な日々を送っていたある日、妻が新聞で自分の夫とそっくりの症例を見つける。そして病院で、彼の病名が判明した。

 彼はレム睡眠行動障害になっていた。本来レム睡眠時には脳からの命令が遮断されて身体が動かないはずなのだが、脳幹部の機能が衰えることで、夢の中の言葉や行動が実際に身体に現れてしまうのだという。原因は不明だが、患者数は12万人、その8割が50代以上の男性だという。この病気を発症すると、本人が気づかないうちに身体を動かしてしまうので、隣で寝ている人を傷つけたり、自分自身がけがを負うことがあるという。今回の男性は投薬治療を受けることになり、異常行動は治まったとのこと。

 2例目は52才の女性。1週間前に再婚をした彼女は、新しい生活に胸を弾ませていた。仕事もしている彼女は、結婚以前よりも忙しくなり、睡眠時間が若干短くなることになったが、新しい生活の希望のおかげで彼女はそんなことは気にならなかった。しかしやがて彼女に変調が現れるようになる。仕事中に眠くて仕方ないのである。しかもいびきをかいているとの夫からの指摘もあった。そこで彼女は医師にかかったところ睡眠時無呼吸症と診断される。そこで彼女は治療用の器具を装着して寝るようになり、それからいびきはおさまる。しかしやはり変調は続く、やはり眠くて仕方ないのである。そこで彼女は休日に思い切って寝だめをしたのだが、それでもやはり月曜日から眠い。そしてついには居眠り運転で追突事故を起こしてしまう。

 彼女は睡眠不足症候群を発症していた。これは2005年に国際的に認められた新しい病気とのこと。慢性の睡眠不足のせいで、日中に強い眠気に襲われる病とのこと。健康な人だと、昼食後から午後3時ぐらいの間に少し眠くなることがあるぐらいだが、この患者の場合は朝から眠気に襲われ、昼間頃には耐え難いほどの眠気に襲われるという。睡眠の最適時間は人それぞれで、5〜8時間の平均的睡眠者から、10時間以上のロングスリーパー、5時間以下のショートスリーパーなどがあり、8〜10時間はロングスリーパー傾向者になるという。このロングスリーパー傾向者が、平均的睡眠者と同じような8時間程度の睡眠をとっていると、睡眠不足になって発症するなどということがあるとか(平均的睡眠者が5時間以下の睡眠を続けたりしても同様)。これを発症すると、寝だめしても効果がないのが特徴とのこと。勤勉で働き過ぎの日本人に多いという。

 以上、睡眠に関するトラブルについて。レム睡眠行動障害は既出だが、睡眠不足症候群は初めて聞いた。ちなみに睡眠不足が慢性化というのは、まさに私の現在の状態では。なお私の場合はほぼ確実に睡眠時無呼吸症も持っているので、昼間は眠くて仕方ない。これは睡眠外来に一度行った方が良いかも。

 レム睡眠行動障害なんていうと珍しい病気のようだが、要は昔からよくある「寝惚ける」というのに近いような気がする。ただいわゆる寝ぼけの場合は、トイレのつもりで布団で小便をしてしまうなどという平和な(とは言っても迷惑この上ないのは間違いないが)場合が多いのに対し、この病気の場合は何かと格闘したり、逃げたりなど暴力的な場合が多いようだから危険につながる。悪夢にうなされるというところからも、原因にストレスがあるのは間違いないが、ストレスがかかっても誰もが発症するというわけではないことから、何か他にも原因はありそうである。

 

3/11 たけしの本当は怖い家庭の医学「芸能人症例スペシャル」

 今回は無茶苦茶な労働時間と生活で心筋梗塞になってしまった徳光氏の例。彼は毎日睡眠時間は4時間以下、食生活もこってりしたものが好きで、しかもタバコを1日100本以上というとんでもない生活を続けていたらしい。その挙げ句に現れたのが胃の激しい不快感。最初は食あたりかなにかと思っていたら、その夜に異常な発汗などの現象が現れて、翌朝には起きあがれないほど衰弱している状態で医師の診断を受けると、心筋梗塞が発覚して緊急手術になったとか。こってりした食生活、さらには喫煙習慣、さらには過労などは血管の損傷を進め、心筋梗塞や脳梗塞などの原因になるから要注意。

 また単純な過労だけでも命に関わる例も紹介。43才のエリートサラリーマン。新規プロジェクトのリーダーに抜擢された彼は、寝る暇もないほどの過酷な勤務を続けていた。しかし日頃から食生活に気を付けていて、先の健康診断でも異常のなかった彼は、このぐらいは大丈夫だと思っていた。しかし彼が手がけた新製品は思うように売れず、疲労がのしかかってくる。やがて目の疲れや肩こりなどの症状が現れるようになるが、彼は部下の手前、疲れた様子を見せることはなかった。しかし1ヶ月後、彼の手がけた製品が急に売れるようになり、彼は一気に疲れが吹き飛び、それ以来疲労を全く感じることがなくなった。しかしその一方で、急に手に力が入らなくなるとか、暑くないのに発汗するなどの身体の異常は現れていた。また疲れているのに寝付けないなどの状態になる。しかしいくら仕事をしても疲れを感じない彼は、がんばり続けていた。そして半年後、成果を報告するプレゼンを無事に終了し、部長への昇進を告げられた彼。しかしその瞬間、彼は胸に苦しさを感じ、そのまま倒れて帰らぬ人となってしまう。

 彼は脳内出血を起こしていた。過度の疲労が脳の毛細血管をボロボロにしていたのである。しかも彼の落とし穴は、身体は疲労しているのに、仕事が成功した事による高揚感で疲労が覆い隠されてしまっていたのだどいう。しかし彼の身体は過労で確実にボロボロになっていたというわけ。なお番組では疲労で身体がボロボロになる原因を、活性酸素の蓄積に求めていたが、これについては原因はこれだけでないと思う。活性酸素に悪影響があるのは当然だが、どうも最近は活性酸素の影響が過大に見積もられているような気がする。しかしその一方で、活性酸素を生み出す可能性を増やす酸素カプセルなどがもてはやされるのだから、どうも世の中が分からない。

 人間の場合、いわゆる野性が鈍ってきているので、精神の働きによって疲労感や空腹感などという原始的サインがかく乱されてしまうことがあるのは要注意。もっともこれはすべての人間に言えるわけではないだろう。性欲といった原始的衝動で理性が吹っ飛んでいるケダモノも存在するのだから。

 

3/5 たけしの本当は怖い家庭の医学「便秘」

 今回は便秘が関係する病気。

 1例目は48才の女性。離婚して女手一つで二人の子供を育ててきた彼女の朝は戦場さながらの忙しさで、毎朝朝食を摂る暇もなかった。そんな彼女の悩みは便秘。朝トイレに入っても全くお通じがないのである。しかも不幸なことに、仕事中に便意を催しても忙しくてトイレに行けないことが多く、一度こうやって時期を逃してしまうと、後でいくらいきんでも駄目だった。そんな彼女に現れた異変は、残便感だった。いくらいきんでみてもすっきりした感じがしないのである。そのうちにさらなる異変が発生する。いつものようにトイレでいきんでいた彼女は、肛門の辺りに違和感を感じるのである。そしてさらに彼女にとんでもない事態が発生する。2,30分おきに便意を催してトイレに駆け込む羽目になってしまったのである。しかもトイレに行っても少ししか便は出ない。こうなるともうまともに仕事をすることさえ出来なくなり、苦しんだ挙げ句に彼女はようやく病院を訪れる。

 彼女の病名は直腸瘤だった。直腸が膣の方向に膨らんでしまい、排便が困難になる病気だという。こうなるといくらいきんでも、腹圧が肛門の方向ではなく膣の方向に向かってしまうので、ほとんど排便が出来なくなるという。40〜50代の出産経験のある女性に多く、膣と直腸の間の壁が弱っているのが原因だという。そして彼女がこれを患った原因は便秘。朝食を摂らない食生活や、便意を催してもトイレに行けない生活が便秘を悪化させたのだという。

 2例目は56才の女性。彼女は今まで便秘を全く体験したことがなかった。しかしある日に異変が発生する。排便してもすっきりした感じがなく、便の量も普段よりも少ないのである。それ以来、排便の回数がやたらに増えるが、そのたびにあまり量は出ることがなかった。この状態がだんだんと悪化することが気になった彼女は友人に相談するが、単なる便秘ではないのかと言われ、便秘薬を勧められる。便秘薬を服用してみた彼女は、1度にすっきりと便が出たことで安心する。しかし3週間たつ頃には便秘薬の効き目はほとんどなくなってしまい、お腹が張って食欲もなくなるようになってしまった。悪い病気ではないかと心配して便を確認した彼女だが、特に血が付いている様子がないので、やはり便秘なんだろうと考える。しかし事態はさらに悪化。1週間以上も便が出ない状態が続いた彼女は便秘薬を飲むが、便は出ずに激しい苦痛に襲われ、腹部が大きく膨らんでしまうのである。急遽病院に運ばれた彼女に意外な病名が告げられる。

 彼女はS状結腸癌だった。直腸の手前のS状結腸に出来る大腸癌で、最近増加している病気だという。彼女は癌によって腸がふさがったことで便が出にくくなり、ついには全く便が出なくなってしまったのだという。この状態で便秘薬によって無理矢理に蠕動運動を刺激したことで、彼女は激しい苦痛に襲われることになったのだという。またS状結腸癌は、直腸癌と違って便に血が付いても混ざってしまって見た目では分からないのが落とし穴だとのこと。ちなみに彼女は無事に手術によって回復、現在も再発防止のために治療を続けているとか。

 便秘については生活の乱れがもろに原因になるといいます。野菜類(生野菜ではなく温野菜がよい)を多く摂り、規則正しい食生活と排便習慣が予防に効果的だと言います。なおトイレでいきみすぎるのは確かに身体に悪く、あまりトイレで粘る人は痔になりやすいとも言います。

 ところでゲストのトイレ習慣についてチェックしていたが、トイレに本を持ち込んでいる人が多いのには驚いた。思わず「そりゃ駄目だろ」とテレビの前で声が出てしまった次第。私は基本的にトイレの中に物を持ち込むのは感心しません。それに私はどちらかというといつも下痢気味なので、便秘の経験だけはないんですよね・・・。

 

2/26 たけしの本当は怖い家庭の医学「花粉症」

 今回は花粉症がたちの悪い病気に結びつく例を紹介。

 1例目はスギ花粉症に苦しめられていた45才の女性。最近の彼女の悩みは、花粉症もさることながら、夜になると咳が出ることだった。そこで彼女は花粉症の薬を服用。すると花粉症の症状は治まった。ただそれでも夜の咳だけはどうしても続いていた。そんなある日、彼女は激しく咳き込むと共に呼吸困難を起こして倒れてしまう。

 彼女は気管支喘息を患っていた。夜の咳こそがまさにその症状であった。一般的にぜんそくの発作は夜に出やすいが、それは気管支を拡張させるアドレナリンの働きが弱まるからだとのこと。なお彼女が喘息を発症した理由は花粉症にあった。花粉症によって気道に炎症を起こしていた彼女が、さらに多くの花粉を吸い込んだことでその炎症が悪化、ついには炎症で狭くなっていた気管支が痰などで詰まってしまったということ。

 2例目はやはりスギ花粉症の41才の男性。彼は今年も花粉症で苦しめられ、マスクと薬でしのぐ毎日だった。しかしようやく5月になり、スギ花粉のシーズンも過ぎて彼も晴れ晴れとお気に入りの河原の道を通って通勤できるようになった。しかしそれから彼に変調が現れるようになる。時々咳などの症状が出るようになったのである。また首に赤い発疹が出来ているのを妻に指摘される。何か妙だなと感じつつも大して気にはしていなかった彼。しかし彼に災厄が訪れるのは、健康診断でメタボリックを指摘されて運動を始めた時だった。お気に入りの河原の道でランニングを始めた彼。しかし間もなく、激しい目眩と呼吸困難を起こし倒れてしまう。その時、彼の全身は赤く腫れ上がっていたのだった。

 彼の症状はまさにアナフィラキシーショックだった。急性の激しいアレルギー反応である。そしてその原因がイネ科の植物。彼はスギ花粉症だけでなく、イネ科の植物のアレルギーも持っていたのだった。そして不運なことに、この手の植物は河川敷などに非常に多いのである。運動で大量の花粉を吸い込んだ彼は、急激なアレルギー症状を起こしたのである。また彼が体重を気にして最近の昼食をパンにしていたのも不幸の一因だったという。イネ科のアレルギーは小麦にも反応するのである。

 以上、スギ花粉症からたちの悪い病気につながった例。特にアレルギーはスギ花粉以外でも起こるということは覚えておく必要があるだろう。環境の悪化か食品の汚染か原因はハッキリしないが患者が急増して国民病のようになってしまったアレルギーだが、一つのアレルギーを発症すると他のアレルギーも増えていくことが多いので困ったものである。

 番組ではスギ花粉以外に稲科植物に対するアレルギー、シラカバ類に対するアレルギー、キク科に対するアレルギーの3つを上げていたが、これらは非常に代表的なものでいずれもアナフィラキシーショックを起こしやすいものである。稲科の植物はあちこちにあるし、小麦もこの類に入るので、このアレルギーを持つ人は稲科の花粉が良く飛ぶ時期にはパン食などは注意した方が良いとのことだが、その時期というのが5〜7・9月とのことなので、かなり長い期間になる。なおゲストの眞鍋かをり嬢が稲科のかなり強いアレルギー反応が出ていたが、彼女は実際に番組で揚げ物を食べた時にアレルギーが出たことがあるとか(小麦に反応したと推測される)。

 またシラカバ科のアレルギーの場合はリンゴ、イチゴ、バナナ、キウイなどの果物やセロリなどが要注意食品になる。と言うわけで、キウイアレルギーを持つ小野アナなんかは、この辺りの食べ物は要注意ということ。花粉は5〜6月によく飛ぶとのこと。

 キク科のアレルギーの場合は、ブタクサ、マーガレット、ヨモギ、タンポポなどこれまたどこにでもありそうな植物に反応するのでたちが悪い。この番組でも以前にマーガレットでアナフィラキシーショックを起こして死にかけた事例を紹介していた。この花粉の時期だが5〜11月・・・ってほとんど1年中である。これとスギ花粉症を合わせて持っていたらほぼ1年中がカバーされてしまうというなんとも不幸なことになる。

 それにしても最近の免疫系疾患の増加ぶりはかなり異常に思える。やはり生活環境の根本的なところが現代は破壊されているのではないかと思われる。原因はハッキリとしていないが、個人的には食品の化学物質汚染と、過剰なまでの除菌抗菌社会が怪しいとにらんでいる(これ以外にも原発や核実験による放射能、海洋の重金属汚染、排ガス中の化学物質、高ストレス社会など要因となりえるものをあげていけば実際はきりがないのだが)。

 ところで先週からまた病例が2つに戻ったようです。その代わり、2種類の病気を扱うのではなく、1つの病気に関して2例をあげるという形にしています。やはりこの番組は2例あげている方がテンポがよいですね。1例の間延びした内容よりも見やすいのでは。ただ最近は本当に普通の健康番組になってきたなという気がしますね。人死にが出るのは相変わらずですが、紹介している内容はガッテンなどと大分かぶるようになってきた。

 

2/12 たけしの本当は怖い家庭の医学「立って靴下が履けない」

 今回のテーマは寝たきりにならないためにというもの。で、そのバロメータの一つが立って靴下が履けるかということらしい。

 57才の主婦。身体を動かすことが嫌いな彼女は、いつも家でゴロゴロしていた。そのせいで最近は太り気味だった。その彼女に現れた最初の兆候は立って靴下が履けなくなったこと。そして5年後、相変わらずの生活を続けていた彼女は、手すりにつかまらないと階段を上れなくなっていた。これは運動しないといけないなと一大決心でウォーキングを始めたものの、結局は三日坊主で終わる。そしてさらに5年後、遠くまで買い物に行って帰ってきた時、膝の痛みを感じる。久しぶりに運動したせいだと気にしていなかった彼女、膝の痛みは年のせいで仕方ないと考えていた。さらに1年後、彼女はちょっとしたことですぐによろけるようになってしまっていた。そしてさらに4年後、床のちょっとした段差につまずいた彼女は、転倒して腰を打ってしまい、大腿骨頸部を骨折してしまう。手術はしたものの、動きが不自由でますます動かなくなった彼女は、3年後にはついに寝たきりになってしまう。

 彼女は運動器不安定症だという。これは加齢でバランス能力や歩行能力が低下した状態で、高齢者の転倒予防のために2006年に新たに認定した病だとか。一言で言えば「転びやすい病」とのこと。それなら運動器不安定症なんて分かりにくい名前よりも、そのまま「転びやすい病」にしといた方が良いような・・・。

 番組ではこれの判定法を紹介。一つは腰に手を当て、目を開けたまま片足を上げて15秒立っていられるかというもの(軸足が動いてしまっては駄目)。ただ60代の平均は1分とのことだから、15秒保てばよいというのではなく、1分保たないと脚力が弱っていると考えるべきだろう。

 もう一つの方法は椅子に座った状態から立ち上がり、3メートル先を回って(この時はいつもの歩くスピードで)、再び椅子に座るという行為が11秒以内に出来るかどうか。これも11秒以内に出来ない人はかなり足下が危なくなっているので、普通は7秒程度で出来るとのこと。

 さて診断法が出たところでやはり対策も欲しいところ。番組ではストレッチを紹介。一つ目は歯を磨きながら2分で出来るというストレッチ。これは片足を上げて(なるべく膝を高く上げた方がよい)歯を磨くというもの。片足1分、入れ替えてさらに1分である。これにゲストが挑戦していたがかなりハードである模様。1分間でウォーキング50分の負荷が骨にかかると言っていたが、それだけのことはある模様。

 もう一つの方法は、椅子に座って今度は新聞を読みながら、片足を前に伸ばし、なるべくつま先を天井に向け(つま先を引き寄せるということ)、足をそのまま床から10センチ上げて5秒静止。それを左右それぞれ20回するというもの。これもゲストが挑戦していたが、かなりハードでとても新聞を読むどころではなかった模様。やはり一応筋トレなので、ある程度ハードでないと効果はないのだろう。ゴロゴロしていて筋力アップなんて結構な話はないと言うこと。

 ところで、1番組辺りにネタ1つというのはいいですが、どうも番組が間延びしてますよね。ストレッチの紹介のところなんて、時間稼ぎにしか見えなかったし。

 

2/5 たけしの本当は怖い家庭の医学「元気の良さ」

 48才の女性。3人家族の主婦で、娘の学校でPTAの役員をしながら多忙な日々を送っていた彼女は、細かいことにはこだわらない性格で人から頼りにされていた。頼まれると断れない彼女は、友人からの頼みでボランティアも引き受けていた。多忙な彼女はある日、PTAのプリント作成で徹夜の作業をする。しかし翌朝、徹夜明けにもかかわらず彼女はやけに調子が良くなる。家族は徹夜明けでテンションが上がっているだけだと大して気にしていなかった。しかし奇妙な行動が現れる。衝動的に大量の買い物をしてしまったのだ。しかも相手の迷惑も考えずに、PTAの仲間に夜中に電話するという行為に及ぶ。こんな状態が続くこと1週間、ようやくいつもの状態に戻る。それから1年後、彼女はPTAの会長をしてもらいたいと頼まれる。現状でも1日の睡眠が4時間という状態なのに、彼女はまたも安請け合いをしてしまう。しかし2週間後、早朝に目が覚めて熟睡が出来ず、食欲も出なくなってくる。更年期かなと首をかしげる彼女だが、1週間後にはひどい倦怠感でソファーから起きあがれない状態になってしまうのである。

 彼女は双極性鬱病だった。普段元気に見える人が何らかの原因で鬱状態になる病とか。鬱病患者の5人に1人がこの病気だとのこと。明るく、元気で社交的という高揚気質の人がなりやすいとか。このタイプの人は自分の体力や気力に自信があるので、ついついオーバーワークになって限界を超えてしまうとか。番組の説明では通常の鬱病は沈みっぱなしだが、最初にストレスがかかった場合に気分が高揚し、その次にさらにストレスがかかった時に鬱になると言う躁鬱病なのだとか。通常の鬱が真面目で責任感が強くて回りのことを気にするといういわゆるAタイプと呼ばれる人がなりやすいのに対し、こちらは普段は元気なイメージの人がなりやすいというところが違うとか。

 番組ではこの後、7つの設問を出してその回答によって3タイプに分けてどの鬱病になりやすいかという診断をしている。これで分類される1つはいわゆるAタイプというやつで、いわゆる鬱病になりやすいタイプ。2つめが高揚気質というやつで、今回登場した双極性鬱病になりやすいとしている。3つめのタイプだが、これはどちらかといえば回りを気にせず自分を守るタイプで、最近の若者に多いとしている。これが自己愛が強いディスチミア親和型と呼ばれるタイプだそうな。このタイプは急増しているディスチミア親和型鬱病になりやすいとしているのだが、これは気分が不安定になるという鬱病なんだそうな。登場した先生によると、このタイプは自ら「鬱です」と名乗って診断をもらいに来ることが多いというのだが・・・話を聞いていると単なるサボり病のように聞こえ、これって本当に鬱病なのか?

 なおこのテスト。どうも回答があまりに極端すぎるので、私はどれにも当てはまらないケースが多かった。無理矢理に当てはめるとディスチミア親和型になるようなのだが、どうも私にはしっくりこない。

 またどうも「双極性鬱病」という病気が引っかかり、これっていわゆる躁鬱病とどう違うのかというのに疑問を感じていたのだが、躁鬱病の患者や家族のためのサイトを運営されている方から、この件についてメールをいただきました。

 それによると、「双極性鬱病」という病名は一般的ではなく、やはり単なる躁鬱病のようです。なお躁鬱病と鬱病は全く異なる病気であり、この番組の診断で鬱病と一緒に括って診断していたのは誤解を招くとか。また発症するのが本人の性格のせいのように扱われるのは非常に遺憾とのこと(番組に登場した専門家は「どんな性格の人でも鬱病になる可能性はある」と言っているにもかかわらず、結局番組は性格診断でなりやすい鬱病の分類をしています)。

 私はこの分野の専門家でないので細かいことは分かりませんが、どうもこの分野はまだ研究途上であり、専門家の間でも見解が統一されていないような印象を受けます。私がちょっと本を読んだだけでも、治療法として薬物療法を重視する医師と、カウンセリングを重視する医師に分かれており、前者は後者のことを「効果のない治療もどきのことをして、治療の時期を逃して重症化させている」と批判し、後者は前者のことを「安易に薬を処方して、患者を薬漬けにしてしまう」と批判するという状況があるようです。また医師によって病名が違う場合もあると聞いています。

 ちなみに鬱病は性格に関係なく誰でもなりえるというのは正しいでしょう。私自身、いわゆるA型タイプとは違うと思うのに、職場でのストレス(上司との軋轢)や震災での実家の全壊などの度重なるストレスで鬱病の手前まで行ったことがありますから。ちなみに鬱病患者に「頑張れ」は禁句という話がありましたが、確かにあの時の私は「頑張れ」と言われても、「どうやって頑張りゃ良いんだ?」って感じで余計きつかったですね。それよりは「うん、分かるよ」と言われる方がありがたかった。

 さて番組の方ですが、やはり1回1症例のスタイルにすることにしたようですね。ただその分、どうも番組が間延びしたような印象を受ける。今回の診断なんかでも以前ならサクッと流してすぐに次の症例に行っていたところですが、いちいちゲストの反応をとって時間をかけていたのがどうにも間が悪くて・・・。ネタ的に苦しいのは分かりますけどね。実際この番組では鬱病は何度も出ているネタですから。

 

1/29 たけしの本当は怖い家庭の医学「目のかすみ」

 今回の事例は63才の男性。酒屋を営んでいる彼、最近はスーパーに圧されて経営は苦しくなっていたが、楽天的な彼はそんなことはあまり気にしていなかった。また彼は身体が資本と大食いの毎日、しかしそのせいでメタボリックを医師から指摘されてしまう。しかし特に身体の具合が悪いわけではないし、例によって楽天的にあまり心配はしていなかった。そんな彼にある日、おかしな現象が現れる。片目にカーテンが掛かったようにかすんで見にくくなったのだ、しかし1分もすると治ったので気にしなかった。しかし変調はさらに現れる。字を書こうとすると手が震えて書けない。さらに足の痛みなども出るようになる。それでも彼は病院に行く必要は感じていなかった。しかしやたらに疲れるようになり出し、妻に病院に行った方が良いのではと言われる。そんな矢先、客と電話で話している最中にろれつが回らなくなり、意識を失って倒れてしまう。

 彼は脳梗塞を発症していた。血管内にプラークと呼ばれる固まりが出来、それがはがれた時に脳の血管を詰まらせたのである。幸い、彼は迅速な治療によって一命を取り留めた。しかし検査の結果、閉塞した首の血管だけでなく、全身の血管で動脈硬化が進行していることが明らかになった。今までの不調は、小さなプラークが眼の血管や脳の血管を一時的に閉塞させたり、、腎臓の血管や足の血管などが狭くなることにょって発症していたのだった。

 メタボリックの男性が目が見にくくなったという話を聞いた時、私は思わず「どきっ」としたのであるが、私の事例とは異なる事例のようであった。私の場合は片目にカーテンがかかるのではなく、視界が二重にズレてまともに見えなくなる症状である(脳に障害がある場合に起こる左右の眼の映像が合わなくなる症状ではなく、片目で見ても二重に見える乱視の状況)。綺麗に上下に映像がずれるので、この状況になると信号が上下二段に見えてしまうという状態である。ちなみに眼科の診断は「強度の疲れ目」。確かに私の生活習慣(1日でパソコンに向かっている時間が15時間以上)を考えると、反論のしようはありませんが。

 なおメタボリックで目のかすみときた時に、私は最初は糖尿病性の網膜症の方かと思いましたが、次に手のしびれと来たので「ああ、脳梗塞か」と分かった次第。ただ糖尿病で末端血管がボロボロになっても、似たような症状は出ますが。

 番組では動脈硬化の治療として、ステントを使用して血管を押し広げる方法を紹介していたが、この方法は手術中にプラークがはがれて、脳などの血管を詰まらせるということが一番恐いという。そこで今は、まず先にプラークなどをせき止めるフィルターを入れてから作業をする方法が開発されているとか。ただ医師によると、動脈硬化の治療としては、外科的手術によってプラークを血管の内膜ごと直接に除去する方法があくまで主であり、それが適用できないような時にステントを使用するのだとか。

 以上。やはり先週と同様に事例は1例になり、また病気自体も極端に珍しい病気よりも、かなり一般的な病気を扱うようになった。これはこの番組の性質が変化してきていることを意味している。初期のおどろおどろしい番組でなく、より実用的な普通の健康番組になってきたと言うこと。ある意味では「良質の番組」を志向しているとも言えるのだが、それが番組としての面白さにつながるかが難しいところだろう。というのも、最近はあまりに特徴がなくなってきているので。

 

1/22 たけしの本当は怖い家庭の医学「思いこみ(乳がん)」

 今回は女性の病気と言うことで乳がんがテーマ。しかしタイトルとしては「本当は恐い思いこみ」である。

 事例は34才のOL。同期入社の友人と共に気ままな独身生活をしていた彼女。そんなある日、彼女は友人から相談を受ける。胸にしこりがあり、乳がんかも知れないというのである。とりあえず検診を勧める彼女。検診の結果、友人は乳腺症だったことが判明。自然に治るので特に治療はいらないとのこと。この時に友人から「しこりの大半は乳腺症らしい」という話を聞く。

 しかし一ヶ月後、今度は彼女自身が胸にしこりを見つける。柔らかいしこりがあるのだ。心配になった彼女はネットで調べたところ、乳がんのしこりは硬いと記載されているのを見て安心する。しかし半年後、今度はしこりのところが痛み出す。不安になった彼女は友人に相談するが、「乳がんのしこりは痛まないらしい」という話を聞いて、やはり自分は癌ではないと検査を受けずにすます。しかし最初にしこりを見つけてから2年後、乳房のしこりの部分がへこんでいて、しかもしこりが以前より硬くなっているのに気づく。不安を感じた彼女は、再び友人に相談するが、話を聞いていると自分の事例と彼女の事例には違いがある。慌てて病院に行った彼女、しかし精密検査の結果は恐るべきものだった。

 彼女は乳がんを患っていた。しかもかなり進行していたので、結局彼女は右の乳房を失うことになってしまった。命は失わずに棲んだが、彼女は大きな代償を支払うことになってしまった。現在、乳がんの患者は増加しており、毎年これで1万人が亡くなっているという。また乳がんのしこりが一般的に硬いのは確かだが、中には脂肪に包まれて初期は柔らかい乳がんもあるという。また乳がんは一般的に痛まないとはいうものの、人によっては痛みを感じることもあるという。要はすべて素人判断して放置してしまった彼女に非があった。というわけで、今回は「本当は恐いネットの怪しい情報」「本当は恐い無責任な友達」というやつである。そもそもプロでも組織検査しないと断定できない病気を、素人が簡単に診断できたら苦労しない。

 で、番組はこの後は乳がん発見の訓練機を使用した実習と意味のない料理教室になる。料理教室については、大豆イソフラボンを摂っていたら乳がんは防げるとのことで納豆を利用した料理。ただイソフラボンが良いと言っても、サプリなどで過剰摂取すると逆に癌が進行するので要注意。つまりは何事も限度というもの。ちなみに「納豆を用いた低カロリー料理」とあえて銘打っていたのは、納豆がどれだけ高カロリー食品かの証明でもある。というわけで、納豆でダイエットなんて出来るわけもない。

 以上、ネタ的には何度も既出。また後半の料理教室は完全な蛇足。何週も放送がなかった挙げ句の新年第一弾がこれか・・・。やっぱりそろそろ限界かな。スーパードクターを出してきたり、料理教室にしたり、芸能人症例を紹介したりいろいろしたけど、やはりどれも新機軸になれそうにないから、もうネタが苦しいんでしょう。そもそも引っ張りすぎたような気もする番組だし。

 

12/18 たけしの本当は怖い家庭の医学「人間ドックSP」

 今回は3時間スペシャルであらゆる病気の診断方法を紹介している。

 まず最初は整形外科から。1例目はダイエットのためにウォーキングを始めた主婦が、むきになってやりすぎたせいで腰や膝に痛みが出てきて、やがて足の付け根に痛みが。そしてついには正座が出来なくなったり、階段がつらいようになって転落してしまったという事例。彼女は変形性股関節症を発症していた。股関節の軟骨がすり減って関節が変形する病気で、彼女の場合は体重が重くて負担がかかっているのに無理をしすぎたのが発症の原因。

 番組ではこれを判断する方法として仰向けに横になって足を組み、上の側の足を水平にまで倒せるかを見るパトリックテストなる方法を紹介している。変形性股関節症を患うと関節の動きが悪くなるので、足を倒せなくなるのだとか。

 さらにもう一例紹介されるのは、整形外科では非常に多い腰椎椎間板ヘルニアの診断法。これは仰向けに寝て、足首を曲げて膝を伸ばした状態で足をゆっくりと上げて、70度以上上げることが出来るかで判断する方法を紹介している(SLRTというそうな)。

 また高齢者に多いのが脊柱管狭窄症という病気だが、これについては腰を後ろにそらすことが出来るかどうかで判別できるとのこと。

 2つめの診療科は呼吸器内科。登場するのはCOPDである。これは喫煙などが原因で肺機能が低下する病気で、これにかかってしまうと酸素ボンベを手放せないことになってしまう。患者の95%は喫煙者だが、身近に喫煙者がいると受動喫煙で発症する場合もある・・・というわけで「本当に迷惑な喫煙者」である。これの判別方法だが、火のついたマッチを口から15センチ離れたところに置き、口を大きく開けた状態でこれを吹き消せるかというテストをしている(口をすぼめて吹いてはいけない)。要は肺活量を見る簡単なテストだが、これで結構分かるらしい。

 3つめは特別診察室ということで、安倍総理がこれが原因で辞職したと自称している「機能性ディスペプシア」という病気。内視鏡では異常がないのに、胃の痛みやもたれが3ヶ月以上も続くという病気だとか。精神的なストレスなどの表れで、いわゆる心身症だとか。番組では心身症になりやすいと言われるA型(血液型とは全く無関係なので勘違いしないように)と言われるタイプの判別テストを紹介している。要は回りを気にしすぎて過剰適応するタイプがこのタイプである。防止のためのポイントはストレスの発散をいかにするかと言うことになる。

 4つ目は耳鼻咽喉科。ここでは女性患者が増えている病気を紹介。再婚した45才の女性が、姑からのストレスにさらされているうちに、耳のつまり、低音の耳鳴り、声が響いて聞こえるという耳の異常が現れ、ついには目が回るような強烈な目眩で立てなくなってしまうという事例。

 これはメニエール病。ストレスなどが原因で内耳の機能に障害が現れる病気である。と言うわけで、今回は「本当は恐い姑」もしくは「本当は恐い冬彦さん」である。なおこの病気の全段症状として急性低音障害型感音難聴という病気があるとのこと。低音が聞き取りにくくなるのが特徴だとのこと。メニエール病は早期発見による治療が重要で、治療が遅れると耳鳴りの後遺症などが残ることになるとのこと。

 番組では耳の機能をテストする方法を紹介。一つは2〜3センチ耳から離れた位置で人差し指と親指をぶつけた時の音が、左右とも聞こえるかというテスト。もう一つは平衡感覚のテストで目をつぶって両腕を前に伸ばし、その場で30歩足踏みをした後、身体が45度以上回っていないかというテスト。これで回ってしまうというのは平衡感覚に障害が生じている証拠で、すなわち耳の機能に問題があるということになる。

 最後は脳ドック。1センチ間隔の5重の渦巻きを書いてから、この線に触れないようにその間に渦巻き状の線を引けるか(ただし15秒以内で)というテストを左右両手でやっている。これで前頭葉の機能の低下を見るとのことだが、右利きの人の左手というのは脳に無関係に辛いのでは?(左利きの右手は結構動くが)

 もう一つ紹介されているのは、×印を書いて、その中心にトントンとリズミカルに点を打つというテスト。利き手で8ミリ、利き手と反対側で10ミリから点がはずれると小脳の機能に問題があるとのこと(小脳は運動を司る)。

 ラストは認知症のテストで、これはスーパーで買えるものを1分以内で出来るだけ多く書くというもの。大根、にんじん、キュウリ、レタスなどと書いていけば良いのだから、認知症でなければ10数個は書けるという代物(野菜だけで10個以上は書けそうだし、ネタに詰まれば肉やらそばやら書けば良いんだから)。これと209を「二百九」、六百八十一を681といった風に数字と漢字の変換のテストを紹介している。これも認知症でなければ楽勝である。

 以上、3時間スペシャル。この番組のスペシャルは、料理とか芸能人の症例とか、医者の紹介とかどうでも良い内容で時間をつぶす場合が多いのだが、今回はみっちりまるごと人間ドックである。これは好感度高し。内容的には今まで出た病気の総集編のような感じだが、簡単な自己診断方法を紹介しているので実用的。

 正直、3時間スペシャルと言うことでまたつまらない料理番組を延々と見せられるかと思っていたが(挙げ句が芸能人の料理教室なんかになった日にはまさに最悪である)、面白い内容であった。この番組の場合はこれでこそ正解です。

 

12/11 たけしの本当は怖い家庭の医学「結核SP」

 1例目は28歳のOL。仕事でバリバリがんばってきた彼女が最近始めたのはダイエット。それは食べるのを野菜だけにして肉類や炭水化物を一切取らずに食事量自体も大幅に減らすというものだった。彼女は1ヶ月後の合コンに向けて、3キロ以上減らすのを目標としていた。そんな彼女にある日異変が現れる鎖骨の上に2センチほどのしこりが現れたのだ。しかしその時は対して気にしなかった。しかしその3日後には微熱が出てなかなか引かなくなる。しかし彼女はそんなことよりも体重が減らなくなったことの方を気にしていた。そこで彼女は食事を1日1食にし、内容も海草などだけ、さらには職場帰りに歩くようにする。そうして体重を2週間で3キロ減らした彼女。しかししこりがさらに腫れ上がっていることに気づくが、合コンは明日なので気にしないようにする。そして合コンで理想の彼氏に出会った彼女、その後も一日一食ダイエットを続ける。そして一週間後、締め付けられる頭痛と激しい吐き気に襲われた彼女は、救急車を呼ぼうとして電話をするが、その電話に対して意味不明の言葉を話した挙げ句に意識を失ってしまう。

 救急車で病院に運ばれた彼女だが、一ヶ月後になくなってしまう。彼女は結核性髄膜炎だった。結核菌の感染で脳の髄膜が炎症を起こして最悪の場合は死に至る病である。彼女は実は結核に感染していたのである。日本でも感染者は2500万人以上いるといわれるが、薬や栄養状態の改善で症状が出る人は減っているという。しかし彼女は無茶なダイエットのせいで抵抗力が低下、結核菌が繁殖してしまったのだという。鎖骨に出たしこりは結核菌の増殖でリンパ節が腫れ上がっていたのだと言う。結核性リンパ節炎の状態になっていたのだとか。それにも関わらず無理なダイエットを続けたことで結核菌が血流に乗って拡散し、髄膜炎を発症したのである。

 ・・・亡くなった女性には気の毒だが「アホか」としか言えない状況。野菜ばっかり摂って肉や炭水化物を一切摂らないというのは確実に身体を壊す典型的な大馬鹿ダイエットです。特に炭水化物抜きダイエットは日本でも「あるある大辞典」が宣伝したせいでやった人が多いようだが、あれは根本的に嘘っぱちなので信用しないように。既に発祥の地のアメリカでは、よほどの馬鹿でもないかぎり相手にもしてません。しかもそれにも飽きたらずついには1日1食の海草だけなんて・・・今回はたまたま結核で死んだだけだが、結核にならなかったところで何か他の病気で死ぬのは時間の問題です。2週間で3キロの減量なんて言うのは、痩せたのではなく「衰弱した」というのです。

 それにそもそも、痩せれば痩せるほど男が喜ぶと思っているのが浅はか。大抵の男は鎖骨が浮かんでいるようなガリガリの女性には興味を持ちません。まあ中にはごく少数のガリガリマニアもいるでしょうが、それならそれと同じぐらいの数のデブマニアもいます。なぜか女性が目指す美しいスタイル(と思っているもの)は、男性から見ると「気色悪い」のが多いんですよね。私なんかもガリガリのモデルを見ても「醜い」としか思いません。そういえば最近のファッション雑誌って、醜いモデルが増えましたね・・・。ちなみに生物学的に見ると、ガリガリのメスというのはオスからは本能的にもてないはずなんです。と言うのはオスから見ると、メスは繁殖のための相手であって、ガリガリと言うことは生命力が低いわけですから、繁殖能力が低いことを意味し、すなわち魅力がないということになりますので。結婚率の減少と少子化の原因も意外とこの辺りにあったりして。世の女性の美意識をいびつに歪めたファッション雑誌なんかは万死に値すると思いますね。

 2例目は65才の男性。定年後に駐車場で夜勤のアルバイトをしていた彼だが、慣れない仕事にミスもしばしばという毎日だった。そんな彼には異変が現れる。朝に乾いた咳が出るようになったのである。熱を測ると微熱がある。しかしその咳は2週間経っても一向におさまらず、病院で精密検査を受けたところ結核との診断を受ける。入院かと驚く彼だが、幸いにも外来の投薬治療で十分とのことだった。彼は4種類の薬を半年間飲み続けるように医師に言われる。そして薬を飲み始めて2週間後、咳などの症状はすっかり治まる。2ヶ月後、医師に薬を飲み続けるように言われる彼だが、その頃から薬をあまり飲まなくなってしまう。そしてついにそのまま薬も通院もしなくなる。途中で保健所から薬をキチン飲んでいるかの確認の電話が入るが、彼はそれに適当に取り繕ってしまう。しかし1年後、再び彼に咳の症状が出る。慌てて病院に行った彼だが、医師に結核専門の病院に入院するように告げられる。そして1ヶ月後、彼は衝撃的な事実を告げられる。

 彼は多剤耐性結核になっていた。薬の効かない結核に感染してしまったのである。それは彼が途中で薬を飲まなくなったことで、耐性菌が出来てしまったのだった。彼は2年後に亡くなる。多剤耐性結核になった場合、半数近くが死に至るという。だから結核の薬は症状が治まっても菌を根絶するまで飲み続けることが重要なのである。

 いわゆる耐性菌の問題。かつては不治の病と言われた結核も薬で治るようになったが、そのせいか結核を甘く見るものが増えて、その結果が耐性菌の蔓延だという。おかげで最近はまた結核での死者が増えているとか。

 さすがに結核と言うべきなのかどうかは分からないが、今回はなんと二人とも死んでしまうと言うハイペースの展開でした。確かに結核は恐ろしい病気なので軽く見ない方が良いですし、1例目のようなアホなダイエットは絶対にするべきでないということを考えると、このぐらいの脅しを入れておいて良いでしょう。特に2例目の薬を最後まで飲むと言うことは極めて重要で、これをしない人間のせいで耐性菌が世の中に繁殖したら、人類は結核に対する有効打を持たない昔の状況に戻りかねないので、これについてはいくら脅しまくっても私は許します(笑)。

 

11/27 たけしの本当は怖い家庭の医学「むくみ」

 1例目は34才のOL。顔にむくみが出ているのに気づいた彼女、しかも顔以外に指などもむくんでいた。しかも翌日になってもむくみは消えず、体重も増加していた。しかもこの体重増加はとまらず、3日で3キロも増加してしまった。さらに身体のだるさも出始め、身体の異常を感じた彼女は翌日に病院に行くことを決める。そして翌日、よく寝たはずなのに身体の疲れが取れていない彼女、体重計に乗ってみると3日で4.5キロも増えていた。

 彼女はネフローゼ症候群だった。腎臓の異常で血液中の水分をコントロールするためのタンパク質が尿として排出されてしまい、体内に水分がたまり最悪は死に至る病である。原因は不明だが、アレルギー体質の人に多いという。典型的症状としてはむくみだが、このむくみが一向に落ちずに体重が急増したりするのが特徴だという。

 2例目は56才の主婦。スーパーでバイトをしている彼女は、足のむくみに悩まされていた。しかも足のだるさまで出るようになった。また朝になるとこむら返りが出るようになる。そして1年後、ふくらはぎの後ろ辺りに発疹が出てくる。そして1ヶ月後、その発疹は広がって大きなただれとなってしまう。

 皮膚科を訪れた彼女は血管外科での精密検査を勧められる。彼女は下肢静脈瘤を発症していた。足の静脈に血液が溜まり、血管が膨れて炎症、出血、潰瘍に至る病である。彼女がこれを発症した原因は、長年の立ち仕事と、日頃の運動不足だった。静脈には逆流防止のための弁があるが、長い立ち仕事などで足の血管の圧力が高まることが続いていると、この弁が破壊されてしまって血液が逆流するようになるのだという。炎症が発生したのは足の血流の悪さによって老廃物が蓄積したためである。長時間の立ち仕事だけでなく、長時間の座り仕事も要注意で、患者には女性が多いという。

 最近はネタ切れか症例が1例だけのパターンが続いたのだが、今回は久しぶりに2例だった。たたいずれも大分前に登場した病気ではある(だからなんの病気かはすぐに推測がついたが)。まあ毎回この番組を見ている視聴者ばかりではないから、以前に登場した例を再登場させること自体は問題はないとは思う。

 さて下肢静脈瘤ですが、長時間の座り仕事も危険と言うこと。はっきり言って私はもろに該当します。足のむくみは出ますし、だるさもあり。何より朝に足がつるというのはしょっちゅうです。もしかしたら足の動脈が詰まっているのかもと思ったことがあります(こちらだと、先週に登場した閉塞性動脈硬化症である)。やっぱり節制と運動が必要なのは重々承知しているのですが・・・。

 

11/13 たけしの本当は怖い家庭の医学「便秘と寝言」

 今回の事例は62才の女性。俳句を始めて充実した人生を送っていた彼女に現れた変調が、便秘と寝言だった。しかし大して気にせずに放置していた2年後、今度は指が震えるという症状が現れる。しかし何かをしようとすると治るので、やはり気にせずに1年放置した。すると今度は手が震え始める。しかし病院に行くのに抵抗を感じる彼女は、手の震えを気にして引きこもりがちになってしまう。さらに1年後にはもう震えが全く止まらなくなってしまっていた。そして決定的な事件が発生したのは、俳句の会に出てこない彼女を心配して友人が訪ねてきた時、玄関に出ようとして立ち上がった彼女は、身体のバランスが全く取れなくなりまっすぐ歩けず、階段から転落してしまう。

 彼女の病名はパーキンソン病だった。神経伝達物質のドーパミンが減少して運動機能に障害が生じる難病である。現在15万人の患者がおり、65歳以上の100人に1人が発症しているという。パーキンソン病の初期では安静時のみに震えが起こるが、重症化すると震えが止まらなくなり、ついには足にまで麻痺が現れるのだとか。この病気の前駆症状として最近の研究で判明したのが便秘と寝言だという。脳幹に異常が発生した時に、これらの症状が出るのだとか。

 番組ではこの後、運動神経の働きなどを見るパーキンソン病の診断方法を紹介、さらに最新治療法の紹介にはいる。

 その最新治療法とは日本大学医学部付属板橋病院の片山容一教授が手がけるDBS手術というもの。これはパーキンソン病が進行して震えがひどい患者に対し、脳の視床下核に電極を埋め込んで電気信号を送ることで神経の異常を抑えるとか。番組では手術の模様を紹介していたが、頭蓋骨に穴を開けて電極を刺し、脳の信号を見ながら細かい位置を決めるというかなり熟練の必要そうな作業。それにしてもかなりの大手術なので、これを選択するには相当の決断がいりそう。

 どうも最近はかつての2題から、1つのネタで引っ張るように変わった模様。やっぱりネタが苦しいんだろう。最初に症例を紹介して、後は料理やスーパードクターで引っ張るという形式。まあ工夫しているのは分かるけど、この番組の最初の頃にあった、怪しげだけど感心するというような面白みはほとんどなくなっちゃったな・・・・。

 

10/2 たけしの本当は怖い家庭の医学「難病&芸能人の症例」

 今回は、前半は特殊な病気に対しての専門医の紹介、後半は芸能人の症例という二部構成の特番になっておりました・・・が、特番なのを知らずに序盤を見逃してしまいました。で、私がテレビをつけた頃には、ほぼ1時間が経過、腹に擬粘液腫の患者が手術を受けるところでした。

 擬粘液腫とは内臓に付着する形でガンが発生し、それが原因で腹部に粘液が溜まっていく病気のようである。症例の患者の場合、体重よりもはるかに多い粘液が腹部にたまり、ついには動けない状態になってしまったという。この病気がたちが悪いのは、擬粘液腫が内臓に張り付いており、内臓を傷つけずにすべてを除去することが出来ないため、のぞけきれなかった擬粘液腫が再び増殖してしまうらしい。

 で、この難病の手術法を開発したのが、腹膜播種支援機構の米村豊医師。彼は静岡がんセンターの消化器外科と活躍していた時に、この病気の治療法を開発し、今では各地を飛び回っているとか。彼が用いるのがボールチップメスという先の丸い電機メスで、これを使うことで臓器を傷つけずに表面のガンをはがすことが出来るのだとのこと(とは言っても、かなりの技術が必要だと思われるが)。症例の患者の女性も、2度にわたる手術の結果、無事に回復したそうな。

 後半は芸能人の症例。まずは元ピンクレディーの増田恵子氏。彼女はピンクレディ時代に殺人的スケジュールを経験しており、盲腸炎を悪化させて腹膜炎を起こしてダウンなんてこともあったそうですが、医師の反対を押し切って傷口がまだ閉じていないのにステージに立ったなんて言う体育会系人間のようです。しかしそれが災いし、バセドゥ病を悪化させてしまったとか。異常に腹が減る、手にふるえが出る、動悸などが起こるという典型的な症状を経験していたにもかかわらず、例によって根性で乗り切ろうとしてしまったとか(更年期障害だと思ったということもあるようですが)。その結果、医師が「よくもここまで」と言うぐらい悪化していたとのこと。教訓、病気の疑いのある時は変な根性論に走らずに、医師の診察を受けましょう。

 2例目は長州小力氏。番組で行った血液検査で滅茶苦茶な値の出た彼は、急遽生活改善プログラムに取り組まされることになったらしい。それは食事のカロリーを通常の半分ぐらいにしてさらに品目を増やす。そして1万歩のウォーキングを取り入れるというもの。かなりしんどそうではあったが、中性脂肪地や血糖値などは順調に低下し、一週間で正常範囲に入った。これらの値は比較的コントロールしやすいのだそうな。ただしLDLやHDLについてはすぐには変化しにくいので、2〜3ヶ月ぐらいの取り組みは必要とのこと。ただこの取り組みで、メタボリックシンドロームは解消だとのこと。

 なお番組ゲストの松村邦洋氏や内山氏も血液検査で引っかかっていたが、松村氏はまだ正常にかなり近い辺り、これに対して内山氏の方はとんでもない値で、医師が「ただちに入院してもらいたいぐらい」との発言も。両者共に体格は似たようなものなのだが、やはり松村氏は最近に取り組んでいる食事改善の効果がハッキリと現れているようだ。となれば、後は内山氏を重点的に生活改善させた方が良さそう。しかし子供の頃から芸能界でかなりわがままに育ってきた彼が、生活改善に取り組めるかどうか(自制心はかなり弱そうである)。また本人は「デブキャラでなくなったら仕事がなくなる」ということを心配しているようで、それがまた確かに推測できることだから大変だろう。

 

9/11 たけしの本当は怖い家庭の医学「爪で分かる病気」

 今回のテーマは爪に兆候が出る病気。

 1例目は56歳の男性。マジック好きの彼は爪の手入れを欠かさなかった。そんな彼がある日、足の親指の爪に黒い線が入っているのに気づく。しかしその時は「ぶつけでもしたのだろう」と大して気にもしなかった。それから1年後、彼は爪の筋など気にしていなかったが、以前よりも線が黒く太くなっていた。しかし痛みなどはない。そしてさらに1年後、爪の筋はさらに太くなっていた。3ヶ月後、ついに彼に変調が現れる。体が異常にだるいのだった。そしてその二週間後、彼の指の爪全体が真っ黒になっていることに驚いた妻に促され、彼は初めて病院を訪れる。しかしそこで彼は直ちに精密検査を受けるように言われ、その半年後には亡くなってしまうのだった。

 彼の病気はメラノーマだった。皮膚ガンの一種であるが進行が速くて、体に転移すると手遅れになってしまうと言う。またこのメラノーマは足に発生することが多く、さらに親指に発症することが多いという。彼の爪に現れた黒い線は、爪の根本でガンが発生したためだった。打撲による出血に伴う黒い筋の場合は爪が伸びるに連れて移動して消えてしまうが、メラノーマの場合は消えずにだんだんと濃くなってくるという。なお生まれつき現れる筋については色素沈着なので危険はないという。

 これ以外に爪に現れる変調として、爪の中央がが白くなっている場合には肝硬変や腎不全、爪全体が白くなっている場合には鉄欠乏性貧血が疑われるという。また爪に縦の筋が現れることがあるが、これは加齢のためなので心配ない。

 2例目は49歳の女性。洗い物をしていた彼女は、爪の周辺が赤くなっていることに気づく。そこで彼女は手荒れ用のクリームをつけておく。その3週間後、クリームを塗り続けていたが、指先の赤みはそのままだった。しかも全身の倦怠感が表れるようになる。そして1ヶ月後、今度はひじが帯状に赤くなっているのに気づく。そして2ヶ月後、朝起きた彼女は、体に力が入らず起きあがることが出来なくなる。しかも足の指まで赤くなっていることに気づく。彼女は20本全部の指が赤くなっていた。気になって近所の皮膚科に行った彼女は、急遽精密検査を受けるように告げられる。

 彼女は子宮体ガンを患っていた。しかし彼女のガンは幸いにして初期状態であった。実は彼女の症状は膠原病の一種である皮膚筋炎の症状だった。皮膚筋炎は単独でも発症するが、子宮体ガンなどのガンと併発することがあるのだという。彼女の場合、皮膚筋炎の症状が現れたことにより、ガンが発見出来たのだった。早期発見が出来た彼女は、抗ガン剤と放射線治療で完治したという。

 これ以外に爪の周囲に変調が現れる病気としては、爪が横に広がったようなバチ指になった場合に、肺ガンを患っている可能性があるという。

 先週、この番組は人死にを出さない方向に路線変更したのだと確信したのだが、今回は2ヶ月ぶりぐらいに死者の発生である。やはり元の路線に戻ったのか? そう言えば去年も確か夏休みの頃に極端に人死にが減ったことがあったような記憶があるのだが、もしかしてこの番組は、夏休みになると人死にが出るのを控えるのか? お子様対策? だけど放送時間を考えるとそれも奇妙だな。

 なお最初に登場したメラノーマは以前にも登場している。その時に「爪に現れる縦の筋は老化」ということも言っており、ネタ的には焼き直しになる。そろそろネタが一回りしてきたかな。まああまりマイナーな病気ばっかり扱っても仕方ないから。

 

9/4 たけしの本当は怖い家庭の医学「貧血」

 今回の事例は57歳の女性。最近彼女は立ちくらみに悩まされていた。以前は貧血だった彼女も、閉経後には貧血は治まっていたのだが、また貧血がぶり返したのだろうか。そんな彼女を心配して夫は鉄分たっぷりのレバー炒めを作ってくれる。しかし鉄分の多い料理を食べ始めて二週間経っても立ちくらみは収まらなかった。しかも1ヶ月後にはちょっと買い物に出かけただけで息切れや動悸がするようになる。心配になった彼女は友人に相談するが、更年期障害ではと言われる。それを聞いた彼女は安心する。しかし2ヶ月後には重い頭痛がするようになり、不安になる。それを聞いた夫は彼女をやや強引に健康診断に連れて行く。検査後、彼女は精密検査を受けるように言われ、そこで本当の病気が判明する。

 彼女は胃ガンを患っていた。患部で出血が起こっており、彼女の貧血はそれが原因となっていた。閉経した女性や、男性に貧血の症状が現れた場合、胃ガンを疑う必要があるという。しかし彼女の場合、健康診断を受けて早期に発見したことが幸いし、治療によって健康を取り戻すことに成功したという。

 以上、前半は胃ガンについて。後半は鉄欠乏性貧血を防ぐための料理の紹介になっていた。例によって番組御用達の料理研究家が登場だが、そっちは興味がないので割愛。

 今回一番印象に残ったのは「良い旦那だな・・・」ということ。この年代で妻のことをこれだけ気遣える旦那は結構少ないと思う。妻のために料理を作ったり、妻の体を案じて健康診断に連れて行ったり。結局はそれが妻の命を救うことになるんだが。やはり健康を保つには、配偶者は選ぶ必要があります・・・なんてことを独身の私がいっても説得力皆無だが。求む!私の健康管理をしてくれる女性(笑)。

 ちなみに今回はこの番組の路線変更を明確に示した回でもあった。明らかに最近は人死にが出なくなっていたこの番組だが、今回は胃ガンという致死性の病気を扱ったにもかかわらず、それでも人死にが出ていないというのは、これは人死にを出さない方向に路線変更したことが明確である。最近は外反母趾などの致死性でない病気が増えていたので、死者の減少はそれが原因と言えないこともなかったが、今回についてはむしろ死亡例の方が多い病気で、むしろ事例の場合は初期で発見できたというかなり幸運な事例だと言える。

 まあ死屍累々の番組内容には批判もあったろうから、それを考慮したのだろう。それにそもそも「最終警告」が出た時には既に手遅れだったというのなら、それは「最終警告」と言うよりも、「最後通牒」ですから。やはり警告というからには、それから治療の手がないと。ただこの路線だと、単におちゃらけた「今日の健康」になっちゃうんですがね・・・。演出と番組としての良心のバランスが難しいところです。

 

8/28 たけしの本当は怖い家庭の医学「おならの関連する病気」

 今回のテーマは「おなら」。これが臭い場合も臭くない場合も問題があるのだとか。

 最初の事例は55歳の男性。おならを我慢するのは体に悪いと考えている彼は、家で平気でプープーやるのだが、それが非常に臭いので、家族の顰蹙をかっていた。しかしさすがの彼も会社の会議中にプープーやるわけにはいかない。長会議でおならを我慢しているうちにお腹が重く張ってきた。その時は会議後にトイレで一発で腹の張りは楽になったのだが、翌日に異常が現れた。いつものように一発ぶちかまそうとトイレに入ったのだが、すかしっ屁のような屁しが出ず、腹の張りもすっきりしない。実はなんとこれが最終警告。2日後には日頃は下痢気味だった彼が、便秘の上におならも出なくなってしまった。そしてその夜、お腹の激痛でのたうち回る彼は、急遽病院に運ばれることとなる。

 彼の病名は大腸憩室炎。大腸に休憩室ならぬ憩室と呼ばれる窪みが出来、そこに便などが詰まって炎症を起こす病気である。最悪は腸閉塞などで命に関わるという。憩室が出来る原因だが、便秘だとのこと。便秘の便を押し出すために腸が蠕動運動を繰り返すことで腸壁が弱り、便が発酵して生成したガスの圧力などで憩室が出来ると考えられるとのこと。彼は便秘ではなく下痢気味だったのだが、実は彼は肉食中心の生活のために宿便が出来ていたのだという。そして腸はそれを押し流すために水分を放出して下痢になっていたのだとか。そして腸に発生した炎症が腸を圧迫して便が通りにくくなっていたのだという。最後の瞬間には炎症から腸内細菌がお腹中に広がって激痛につながったのだとか。臭いおならこそが警告だったのだとのこと。こういう人は食物繊維を摂ることが重要だという。

 2例目は40歳の女性。夫の浮気から離婚調停中の彼女には、最近に別の悩みが発生していた。頻繁におならがしたくなってしまうのだである。しかしなぜかそのおならは全く臭くないのである。しかも緊張するほどおならがしたくなり、また夕方になるとおならがしたくなるのだった。ネットで調べた彼女は、自分が大腸ガンではないかと思って医者にかかるが、検査の結果は異常なしであった。しかし今度は激しい動悸にまで襲われるようになる。彼女はドクターショッピングの状態になるが、いつまで経っても原因はハッキリしなかった。やがて家に引きこもるようになってしまった彼女。そんな彼女はふと目にした雑誌の記事にひっかかり、一縷の望みを持って雑誌に書いてあった病院を訪れた。そこで彼女の病名が判明する。

 彼女の病名は噛みしめ呑気症候群だった。緊張やストレスが原因でゲップやおならなどが出る心身症である。原因不明のために鬱病になることまであるという。日本人の8人に1人が患っているとか。ストレスで歯を噛みしめることで、唾液を飲む時に空気を一緒に飲んでしまうのだという。そのために腸に届いた空気がおならになっていたのだという。なお激しい動悸は、心臓の鼓動が空気でふくらんだ胃に反響したのだとか(狸の腹鼓みたいだ)。彼女の場合、病名が分からないことがストレスになり、さらに悪化していたのだという。

 1例目は大腸ガンではないかと思ったのだが、別の病気の方だった。ちなみにこの男性は手術によって回復とのことで、またも今回も死者はなしである(大腸ガンだったら、激痛が来る状態になったらまず助からない)。一般に肉食は大腸ガンの原因にもなりやすいことが知られているが、これはよろしからぬ腸内細菌が繁殖するためだという。

 2例目はこれも通常は致死性の病ではありません。なおこの症状については私はもろに心当たりあり。私の場合はおならではなく、頻繁にゲップが出る。明らかに胃が張っている感じもある。こりゃやばいわ・・・私は傍若無人な人間に見えて、その実はのみの心臓であるらしい(笑)。

 で、次回のテーマは目眩・・・で、貧血のようである。ただ私は貧血ではないはずなのに、結構目眩はある。どうも三半規管が弱っているような。

 

8/14 たけしの本当は怖い家庭の医学「腰痛&疲れからくる病気」

 今回の1例目も先週に続いて腰痛。しかし当然ながら別の病気である。

 43歳の男性、かつてはサーファーとしてならした彼も、今は昔、現在は運動不足ですっかり太ってしまっていた。その挙げ句に最近は腰痛が起こるようになり、妻からは肥満のせいだとなじられる始末。そんな彼がこの夏には家族を連れてキャンプに行く、日頃子供を放ったらかしにしていた彼は、張り切ってボート遊びにハイキングと子供達と汗を流す。しかしこれが病気の引き金となる。腰にいつもより強い痛みがするようになったのだ。そして三泊四日の家族旅行の最後の夜。妻と子供は花火見物に出かけたが、疲れた彼は一人でバンガローで休んでいた。しかし30分後、立ち上がろうとした彼は腰にかつてないほどの強い痛みを感じたのである。しかも時間と共に痛みはおなかから背中全体へと広がっていき、動くことも出来なくなってしまった。もうこのまま自分は死んでしまうのだろうか、彼がそう思った時、帰ってきた妻によって彼は直ちに病院に送られる。

 彼の病気は尿路結石だった。腎臓中に析出したシュウ酸カルシウムが結晶化し、尿管などにつまる病気である。激痛で知られている。そして彼がこれを患った原因は食生活にあった。彼の食生活は肉食に偏っており、そのために尿が酸性化し、シュウ酸カルシウムの排出が多くなっていた。しかもそれに拍車を掛けたのがキャンプでの大量の発汗、その結果尿は濃縮され、シュウ酸カルシウムの結晶が成長してしまったのだった。

 2例目は夫婦で喫茶店を経営していた50歳の女性。彼女はこの夏、新婚旅行以来という海外旅行に出かけることになり張り切っていた。そして一週間後、無事に旅行から帰ってきたものの、彼女はくたくたになっていた。そして翌日から変調が現れる。最初は朝の頭痛だった。しかし仕事を休むわけにも行かず、市販の頭痛薬でしのぐ。しかし翌日も頭痛が発生し、しかも薬が効かない。夫に促されて彼女は近くの病院で診察を受けるが、脳の検査には特に異常はなく、神経痛ではないかと言われる。しかし翌朝も頭痛は治まらない。また顔を洗おうとした彼女は、虫にでも刺されたのか額に発疹があるのに気づく。その日は彼女はそのまま仕事をした彼女だが、その夜には額に水疱が現れているのに気づく。驚いた彼女は夫に相談、翌朝に病院に行くことにする。しかし翌朝、顔の痛みで目が覚めた彼女は、自分の顔が水疱で覆われていることに気づき驚く。

 慌てて夫に連れられて病院に行った彼女に告げられた病名は帯状疱疹だった。水疱瘡のウィルスが神経などに潜在化し、免疫力が低下した時などに再び現れる病気である。高齢化したりストレスなどで抵抗力が落ちた時に現れることが多いという。また水疱瘡は日本人の9割は感染するので、非常に現れやすい病気でもある。彼女の場合は三叉神経が感染したことで、額に発疹が現れたのだという。また進行が早いために早期発見が重要な病気で、彼女の場合は発見が遅れたせいで、頭痛などの深刻な後遺症が残ることになってしまったという。

 1例目は結構多い病気。これの激痛はかなりのもので、実際に経験した人間によると「このまま死んでしまうのではないか」と思うぐらいの激痛だそうです。ただよほど運が悪くない限り、この病気ではすぐには死にません。適切な治療さえ受けられれば大丈夫です。むしろ大抵は激痛のあまりに直ちに病院に運ばれるので、かえって治療を怠るということがないくらいです。

 2例目はこれも最近注目されている病気。この番組でも何度も登場しています。なおこれの危険があるからと言って、水疱瘡に感染しないようにしたら良いかと言えばそれも問題で、大人になってから水疱瘡に感染すると重症化するので、やはり子供の時にかかっておいた方が良いように思います。そもそも免疫が低下すると、帯状疱疹に限らずいろいろな病気が出ますので、免疫力が低下しないような生活が大事です。よく言われることですが、規則正しい生活に栄養バランス、適度な運動と言うところでしょうか(偉そうなことを言っている私は、どれも全く実践できてませんが・・・・)。

 やはり今回も人死にが出なかったこの番組。やっぱり方針転換があったのか。もっとも人死にが出る必然性はないので、別にこれでも問題はありませんが。なお最近は昔のように奇病に偏らずに、より一般的な病気が増えたようです。おかげで今回の症例は、どちらも途中で病名が推測ついてしまった。おかげで驚きはない(笑)。

 

8/7 たけしの本当は怖い家庭の医学「腰痛&爪の切り方」

 今回は女性に多い足の病気二題。

 1例目は息子夫婦と同居を始めた51歳の女性。長年男所帯だった彼女には、若い嫁との同居は刺激に満ちたものだった。灰比ヒールで出かけていく嫁を見て、自分のことを思い出す彼女。かつてはハイヒールで勤めに出ていた彼女も、結婚後はもっぱら楽なにおばさんサンダルばかりになっていた。そんな彼女の最近の悩みは腰痛だったが、彼女はそれを年のせいと諦めていた。しかし腰痛ならウォーキングが良いのではと嫁に勧められて、彼女は一念発起でウォーキングを始める。ウォーキング開始直後は腰痛が軽くなったように感じていた彼女、しかし一週間後には腰痛が再発、しかも背中全体に張りが広がっていた。しかし彼女は「運動が体に悪いはずがない」と運動を続ける。だが三ヶ月後、昔のハイヒールを引っ張り出して嫁と買い物に出かけたその出先、ふくらはぎから下が強烈に痛み始め、そのまま激痛で倒れ込んでしまう。

 彼女の病名は外反母趾。足の指が変形してまう病気で、女性の患者が男性の10倍以上だという。特に原因となるのがハイヒールなどの靴。足先に体重がかかることで人体がゆるみ、広がった足先が圧迫されて親指が変形してしまうのだ。実は彼女も昔のOL時代に外反母趾を煩っていたのだが、その後にサンダルなどを履くようになったことで、その痛みから逃れていたのだった。しかしこれが落とし穴で、ある程度進行した外反母趾は、揺るい靴などに変えても歩くだけで徐々に進行してしまうのだという。足の中指の根本などにタコがある人は要注意だという。彼女の腰痛は実はこの外反母趾が原因となっていたのだという。そして最後の瞬間、彼女はついに親指を脱臼してしまったとか。若い頃の外反母趾が50代以降などに悪化する例も多いという。

 なお番組では後頸骨筋という筋肉を鍛える体操を紹介。椅子に座って方足首を膝の上にのせ、足裏をのぞくように足首を動かす運動である。ただこの運動はかかとが内側を向いている内反足の人には逆効果になるのでやめて欲しいとのこと。

 2例目は爪の切り方のまずさで患う病気。32歳のOL。足の爪でストッキングが破れてしまった彼女は、それ以来足の爪の白い部分を完全に切るようになる。しかしその3ヶ月後、足に刺すような痛みを感じた彼女は、足をチェックすると、親指の脇が赤く腫れ上がっているのを見つける。爪の端が親指の肉に食い込んでいたのである。そこで彼女は以前以上に爪の両端を深く切り落とすことにする。すると翌日には痛みは引いていた。それ以来、彼女は指先が痛み始めると爪を切るようになった。しかしその二週間後、今度は爪の端から膿が出始める。そこで患部を消毒して絆創膏で処置した。しかし数日後、絆創膏が赤黒く染まっているのに気づいた彼女が患部を見てみると、爪の端から粒状に肉が盛り上がる状態になってしまった。

 彼女の病名は陥入爪。爪の角が肉に刺さって炎症などを起こす病気である。俗に巻き爪などとも言われる病気で、成人の10人に1人が患っているとか。そしてこれの原因になるのが爪の切りすぎ。爪を切りすぎることで、爪の下の肉が地面の圧力で盛り上がるようになり、爪が横からの圧力で巻き始めるようになるのだという。しかも外反母趾がある場合にはさらに悪化を促されることになるという。

 どちらの女性が多い病気ですが、男性にも発生します。実のところ、陥入爪は私もやっています。私の場合はこれで親指が炎症を起こし、結局は爪の端を切り落とす手術をしました。しかしそれから数年後にまた再発し、再手術をしています。私の場合は仕事のために履く安全靴が爪に当たっていたようで、靴を変えてようやく良くなったという経験があります。なお外反母趾については特に症状はありませんが、土踏まずが少ない足(いわゆる扁平足)の上に、足の中指の根本にタコが出来てますので、十分に可能性はあるところです。そもそも最近は体重が増加しすぎててきめんに足に負担がかかっているので、膝や足の不調はでやすくなっています。

 それにしても最近この番組に顕著に表れている傾向は「人死にがでない」ということ。今回などはそもそも死人がでるわけのない病気だが(外反母趾で死ぬと言うことはさすがにない)、前回や前々回のような致死性の病気の症例でも、患者が亡くなったという表現はない(リハビリ中というような事例が多い)。これはどうやら「恐すぎ」という批判を気にしだしたか。確かに過度に恐怖を煽るのはどうかとも感じるから。もっともあまり表現がソフトになりすぎると、病気の怖さが伝わらないなんてこともあるのだが。私としてはこの番組の演出は一応許容範囲内なのだが(下品だとは感じるが)、気になる人には気になるだろう。

 

7/31 たけしの本当は怖い家庭の医学「血管の病気SP」

 最近は日本人も血管の疾患が増えている。その中には、先ほどまで何ともなかった人が突然倒れて、最悪はそれっきりになる例も。今回はそんな血管にまつわる疾患の例。

 番組に登場する61歳の会社員は、わずか2時間足らずのうちに生死の境をさまよったという(本人が出演している)。

 夏バテ知らずだった彼は、いつもと同じように午前8時40分に、出社前に両親をかかりつけの整形外科に送ってから職場に出かけた。しかし午前10時、職場で印刷物を運ぼうとした時に、急に右肩に押されるような鈍い痛みを感じる。そこで一服しながら休憩するが、どうもたばこがうまくない。そこでたばこを消して10分ほど休むと肩の痛みは消えた。そして午前10時30分、両親を迎えに整形外科に車を走らせた時、今度は左肩に重い痛みが襲ってくる。先ほどに比べると激しい痛みだったが、この時は病院に行くほどでもないと考え、なんとか車を運転して病院の駐車場までたどり着く。しかし駐車場にたどり着いた時には状況はさらに悪化していた。大量に発汗し、胃の痛みや吐き気が襲ってきたのである。不安になった彼がフラフラになりながら両親の通う整形外科にたどり着いたのは11時だった。尋常でない彼の姿を見た医師は、直ちに専門医に診せるために救急車を手配する。しかし彼は搬送中の救急車の中で心機能停止状態になってしまう。幸いにして電気ショックで彼の心臓は再び機能を取り戻したが、彼は生死の境をさまよったのである(臨死体験である)。

 彼の病は急性心筋梗塞だった。心臓の冠動脈の閉塞に伴う病状である。彼の血管の中には不安定プラークと呼ばれるコレステロールの固まりが生成しており、これが心筋梗塞の原因となっていた。従来は心臓の血管が徐々に狭くなり、7割がふさがった時に全段症状が発生し、完全に閉塞すると心機能停止が起こると考えられていた。しかし最近の研究で判明した新事実によると、不安定プラークが生成した場合、血管の50%以下の大きさでも突然に血管壁が破れ、集まってきた血小板で数分から数十分で血管が閉塞することが明らかになったという。

 この不安定プラーク生成の原因は食の欧米化によるコレステロールの増加。血管の傷口から侵入したコレステロールが不安手プラークを生成するのだという。コレステロール値が高い人は要注意だという。

 番組ではフラミンガム・リスク・ポイントという心筋梗塞の危険性を示す指標をゲストに適用していた。この指標はアメリカの都市・フラミンガムで1万5千人の住民を調査した結果によるものだとか。指標に用いるのは、年齢、総コレステロール値、HDLコレステロール値、上の血圧の値、喫煙習慣の有無とか。ちなみに心筋梗塞については、男性の方が4〜5倍リスクが大きいとか。なお防止には運動が効果的とのことで、1週間に少なくとも900kcalの運動が必要とのこと。運動としては1週間に2時間以上で1回に30分以上の運動とのこと。なお散歩程度なら不十分で、早足で歩くなどの工夫が必要とか。

 後半はスーパードクター。順天堂大学医学部の心臓血管外科の天野篤医師を紹介。心臓を動かしたまま、1.5ミリの血管を10分程度でつないでしまうという神業の持ち主である(以前に他の番組で見た記憶がある)。心臓を動かしたまま手術するので、患者の負担が小さく、退院が早いのが特徴。

 ここのところ番組の方向性が大分変わってきたということを感じる。まず患者が死ななくなった(笑)。それに以前に比べると、普通の病気の紹介が多くなってきた。番組としての刺激は少なくなり、より実用性を重視の方向。しかしそれだと他の番組との差別化が出来ないのが辛いところ。ネタがなくなったというのが最大の理由だとは思うが、このまま行けば、いずれはガッテンの健康シリーズと大差なくなってくる可能性大。まあ確かに、何万人に一人しかいないような病気を紹介しても実用性は皆無だが、知識としては面白いのだが・・・。

 

7/24 たけしの本当は怖い家庭の医学「夏に気を付ける病気」

 今年は猛暑だと予想されているが、猛暑が原因で発症する病気もある。今回はそのような病気の特集。

 1例目は55歳の女性。夫を亡くして一人暮らしの彼女だが、趣味の会で知り合った仲間と充実した毎日を送っていた。そんな彼女の悩みは夜間の頻尿。一晩に3回も目が覚めるので寝不足になっていた。そんな彼女に対して友人は「水分を控えると良い」とアドバイスする。そこで彼女はそれを実践ししたところ、夜間のトイレの回数が1回に減少、睡眠不足が解消された。そしてその夏、水分を控えると共に汗をかいた方がよいと考えてクーラーを使っていなかった彼女。しかし変調が現れる。朝起きた時に左手にしびれが出たのだった。このしびれは30分ほどで消えたが、数日後は今度は足のもつれが現れる。しかしこの症状もすぐに消えたので忘れてしまった。しかしさらに数日後、翌日旅行に行くためにその晩も水分を控えた彼女。しかしその晩はこの夏一番の猛暑で、彼女はぐっしょりと汗をかいていた。そして朝、寝過ごしてしまってあわてて立ち上がった彼女は、突然に激しいめまいと共に意識を失って倒れてしまうのである。

 1時間後に訪ねてきた友人が彼女を発見して病院に担ぎ込まれる。彼女の病名は血行力学性脳梗塞。動脈硬化で狭くなった欠陥で、血流が途絶えてしまう病気である。一般的な脳梗塞は血管が完全に閉塞することで発症するが、この脳梗塞は血管が完全には閉塞していないのに発症する。原因は脱水症状による血液の粘度の上昇。寝る前に水分を控えていた上に、睡眠中に汗をかいたことで血液が濃縮され、起きあがった時に脳への血流を維持できなくなったのである。

 2例目は66歳の女性。糖尿病を患ったために娘のいる東京に移り住むことになった彼女は、東京で初めてのマンション生活を送ることになった。東京は暑いが自分は暑さに強いと思っていた彼女は、クーラーをなるべく使わなかった。しかしこれが徒になる。留守番をしていた彼女は、そんなに暑さを感じなかったのでクーラーを切った。一緒に家にいた孫は暑いとしきりに飲み物を摂るが、彼女は特にのどの渇きを感じていなかった。やがて孫は遊びに出かけるが、その後の彼女に変調が現れる。吐き気が起こったのである。少し休んだ彼女だが、今度は倦怠感が表れてくる。救急車を呼ぶことも考えた彼女だが、大騒ぎはしたくないと思ってそれはやめる。しかしそれが裏目に出る。夕方になって娘が帰ってきた時、蒸し暑いリビングの中で意識がもうろうとして倒れている母を発見するのである。

 彼女の症状は熱中症。体温調節が効かなくなり、最悪は死に至る病である。屋外の病気のイメージが強いが、3割以上が屋内で発生しており、高齢者に多いという。高齢者は暑さに対する感覚が鈍くなる上に、のどの渇きに対する知覚も鈍くなるので、対処が遅れがちになるのだというる。さらに彼女の場合、糖尿病が知覚神経の性能低下に拍車をかけていたという。そのために彼女は40度近くの部屋に居続けてしまい、熱中症になったのだという。

 1例目は「完全に閉塞はしていないのに血流が止まる」というのがポイントである。血液の粘度にはいろいろな要素が影響するが、実は高脂血症や高血糖症よりも、短期的にてきめんに影響するのが体の水分である。だからインチキ番組などでは、脱水症市場にして血液がドロドロになっているのを見せてから、サプリを十分な水と一緒に摂らせて「さあ、このサプリの効果で血液がこんなにサラサラになりました」とやるわけである。当然ながら血液の粘度が変わったのは、サプリの効果ではなくて水の効果であるという仕掛け。要は脱水状態になることはそれだけ危険だと言うことである。元々危険要素がある人は、より気を付ける必要がある。

 2例目は毎年これで死者が出ている病気。あちこちで注意はされているにもかかわらず、それでもまだ発生している。最近はさすがに減ってきたが、昔はアホなスポーツ指導者が根性論を振りかざして、水を摂らさずに夏にトレーニングさせた結果死者が出るということが毎年発生してました。さすがに今時は「運動中には水を摂るな」というアホな指導者はほぼ根絶されたと思いますが、もしこんな馬鹿がまだ生き残っていたら、早急に解雇の必要がある。人命に関わることなので。

 また老人に多い勘違いの一つが「クーラーは贅沢だ」というもの。確かに自然の多い田舎では夏でもクーラーなしで過ごすことは可能であるが、自然のないコンクリートジャングルの都会では、夏にクーラーなしで暮らすことは物理的に不可能と考えた方がよい。しかし未だにこの意識がなかなか浸透していないらしく、役所の担当者が「生活保護を受給しているのにクーラーを使うのは贅沢だ」として、高齢者の住宅からクーラーを撤去したせいで、そこの住民が熱中症で瀕死の状態になってしまったなどという事件も発生している。クーラーに頼らないといけなくなったのは現代人が軟弱になったからだという精神論的論調が未だに残っていたりするが、それは根本的間違いで、クーラーがないと生きていけないほど現在の都会の環境が悪化しているというのが現実である。もし戦前の人間を現代の都会に連れてきたとしても、やはりクーラーなしでの生活は無理なはずである。

 もし今の都会でクーラーなしの生活を実現しようとすると、一切のマイカー所有を禁止し、道路のアスファルトをすべてはがして土の道路にし、オフィスや商店の半分以上を都会から追い出してビルをつぶして跡地を緑地にし、人口も現在の1/4程度にした後に、一切のクーラーの使用を禁止する。このぐらいのことをしないと現在の都会でクーラーなしで生活することは不可能だろう。結局、現在の都会の自然に反した生活スタイルが集約されているのが、クーラーなしでの生活が不可能な環境というわけである。実のところ、たとえば今の東京などは生活場所としては破綻しているのは明らかである。私の推測するところでは、東京の適正人口はせいぜい最大で百万人程度までであろう。

 なお高齢者になるほど温度に対する知覚が鈍ってくるということは・・・・なんとなく東京の銭湯で年寄りが異常に熱い湯に入っている理由が分かったような気がする。江戸っ子は知覚神経が鈍ってたのか(笑)。

 

7/17 たけしの本当は怖い家庭の医学「高血圧スペシャル」

 今回のテーマは高血圧。最初に登場する事例は、会社の定期健康診断では血圧の異常が現れなかったのに、頭痛から始まって、動悸、そして最後は手のしびれとろれつが回らないという症状が出て倒れてしまった男性の例。彼は脳梗塞を患っていた。そして彼のように、検査では高血圧ではないのに実は高血圧である人間を仮面高血圧という。

 彼の場合は仕事に対して責任感が強く、バリバリと取り組むタイプだったので、職場で常に高血圧状態だったのである。しかし検査の時は病院でリラックスしているので血圧が下がる。だから検査では見つからないということ。彼のような仮面高血圧が増えているという。

 それを調べるには朝の血圧を測定するのが一番だという。仮面高血圧などがあると、ここで異常な血圧が出ることが多い。上は135、下は85を目安にとのこと。

 以上が番組の前半で、後半は高血圧予防のための減塩味噌汁。例によってこの番組御用達の奥園壽子氏による料理紹介である。ポイントは出汁を良く効かせると、みそが少なくても味が薄いと感じないこと。と言うわけで、昆布に対して、鰹節や煮干し、豚肉と干し椎茸などを組み合わせていた。

 うーん、正直なところ非常に中身が薄いという印象。仮面高血圧にしても減塩味噌汁にしても、ガッテンを見ていたらいずれも登場しています。だから今回は最後まで見る前から中身が分かってしまった。まあ、より「実用性が高い」番組になったとは言えるが、個人的にはあまり面白くなくなってきた。この番組の最大の面白みは、意外な病気を紹介することにあったと思うのだが・・・・多分、かなり深刻なネタ切れなんでしょうね。やはりこの番組もビフォーアフターみたいに季節番組に変更する必要があると思います。このままだったらごく普通の健康番組になり、そのうちに内容も怪しくなってくるんじゃないかという嫌な予感がする。

 

7/10 たけしの本当は怖い家庭の医学「美容医学スペシャル」

 今回のテーマは美容医学・・・という時点で私は興味が90%減(当社比)。思わず無視しようかと思ったが、そういうわけにもいかんので・・・。

 で、事例は47歳の女性が、高校時代の同窓会で老けたと言われたことで、昔はもてていたというプライドを刺激されてフェイスケアに励みだした例。そのやり方が徹底していて、顔は徹底的に洗うし、化粧水も徹底的に塗って、顔のマッサージも欠かさず、運動は肌に良いと夜中でもジョギングに行くという始末。しかし結果として逆に肌の状態は最悪になってしまったという結末。

 正直「馬鹿じゃなかろか」という言葉しか出てこないのだが・・・。化粧品メーカーの洗顔剤で顔を洗いまくり、その上に何とかクリームの類を使いまくっていたら、あっという間に肌なんてボロボロになります。化粧品メーカーが唱えるスキンケアなんて実践したらとんでもないことになりますよという事例。さすがに番組ではそんなことは露骨に言いませんが、医学の世界の人間の間では、化粧品メーカーはわざと肌をボロボロにするような方法を勧めているというのは暗黙の了解(中にはメーカーの手先になっている研究者もいるが)。化粧品で肌をボロボロにしておいて、さらにスキンケア用化粧品を販売するのを「マッチポンプ商法」という。

 とにかく人間の肌は角質層などで油分が保たれ、それが保湿の源になっているので洗いすぎは駄目。番組でも提案していた洗顔方法は、石けんを十分に泡立ててそれを肌に当てる感じで直接はこすらない洗顔法。これで十分に化粧品は落ちるという。見た目に化粧品が落ちていたら十分とのこと。化粧品を落とさないまま寝てしまうのは問題外だが、化粧品を落とそうと化粧品メーカーが売っている洗剤(洗顔剤というのは洗剤です)で肌をゴシゴシやると、一発で肌なんてボロボロになります。

 で、その後に紹介されたのは最先端の美容医学。光を当ててメラミンを焼いてシミをとるとか、しわのところに自分の血小板を入れてしわを消すとか、ラジオ波で肌の奥に刺激を与えてたるみをとるとか、レーザーで肌の表面を焼いて肌質を改善するとかいうもの。ただいずれも保険外なのでやけに費用が高いようですが。

 最後はこの番組に何度も登場したリハビリメイクを紹介して終わり。二時間SPだった割にはやけに中身が薄かったのも、いかにも美容医学的だった・・・。

 

6/19 たけしの本当は怖い家庭の医学「骨粗鬆症」

 今回は高齢化社会の進展と共に、患者数が増加して問題になっている病気について。そう言えば、つい先日にガッテンが、まさしく同じテーマを扱ってたな・・・。

 最初の事例は骨密度測定で84%(正常範囲内)だった50才の女性が、閉経後のわずか2年で72%にまで骨密度が低下し、転倒した際に大腿骨頸部骨折をしてしまった例。

 人間の骨は骨を分解する破骨細胞と、骨を生成する骨芽細胞の働きがバランスすることで保たれているが、高齢化すると共に骨の生成能力やカルシウムの吸収力などが落ちてくるため、どうしても骨密度が低下してくる。特に女性の場合、閉経による女性ホルモンの減少がこのバランスを崩しやすい。ただ彼女の骨密度の低下の仕方はあまりに異常なのだが、時折原因不明だがこのような極端な例が発生するという。だから骨密度測定は毎年行うことが必要なのだとか。彼女の場合も、急激な骨密度低下を事前に察知していれば、投薬治療などの手もあったという。

 2つ目の事例は、48才で閉経前にも関わらずたまたま受けた人間ドックで骨粗鬆症を指摘された女性。彼女が骨粗鬆症を患った原因は慢性腎臓病にあったという。彼女は日頃の生活の不摂生などから腎機能が低下しており、それが原因となって骨の生成に欠かせない活性型ビタミンD3の生産が減少することで、骨を生成する働きが衰えて骨代謝のバランスが崩れたのだという。カロリーの摂り過ぎや運動不足などが危険だという。慢性腎臓病は日本人の6人に1人の割合で存在するとのことで、将来の骨粗鬆症の増加が懸念されるという。メタボリックシンドロームに該当する場合の、もうひとつの危険ファクターになるとか。

 以前のガッテンでは、骨粗鬆症が動脈硬化の原因になるということもあげられていたし、これはメタボリック患者は袋だたきである。うーん、私も自分の出っ張った腹を眺めつつ、ため息出ることしきり。ちなみに私は体重増加が原因で、骨粗鬆症や動脈硬化などと言う以前に、腰を患ってます。こりゃ本気で対策しないと長くないわ。あの松村邦洋でも減量したということだし。

 

6/12 たけしの本当は怖い家庭の医学「認知症」

 今回のテーマは認知症。認知症と言えばアルツハイマーが一番メジャーで、次に微少脳梗塞などから来る脳血管性認知症が2大認知症と言われていたのだが、ここに脳血管性認知症をしのぐのではないかという第3の認知症が現れたのだという。

 まず最初に紹介されるのは、アルツハイマーについて。ここで紹介されるのは、去年の9/19のアルツハイマー予防のスペシャルで登場した事例の再利用である。この時にポイントになるのは、どこまでが前駆症状でどこからがアルツハイマーの発症かなのだが、自分が物忘れをしているということが分からなくなった時がアルツハイマーの発症であり、それ以前はMCIと呼ばれる軽度認知障害なのだとのこと。テスト方法として実施されていたのは、最初に3つの言葉を覚えてもらってから、計算などをさせて、その後に最初の言葉を覚えているかというもの。

 さて後半が今回の目玉である第3の認知症について。

 事例は62才の元小学校教師の女性。最近彼女は、夜になると恐い夢を見て大声を上げることが多くなっていた。そして4年後、いつも楽しみにしていた教え子たちの同窓会をことわるようになった。そしてその2ヶ月後、目の前に子供が見えるようになる。夫を呼んだものの、夫には何も見えない。彼女の幻覚なのである。しかもそのことを指摘された彼女は、夫に対して声を張り上げたのだった。温厚な彼女には今までになかった行動、不安を感じた夫は娘を呼んでみたのだが、娘の前では彼女は特に異常な行動を見せなかった。その後、特に言動におかしなところもなかったので、気のせいかと夫が安心しかけた時、さらなる異常行動が現れる。壁につるした自分の服を見て、部屋に女が入り込んでいると言い張るのである。心配になった夫は再び娘を呼ぶが、今度は彼女は自分の娘をかつての教え子だと思いこんでしまう。翌日、二人は彼女を病院に連れて行ったところ、彼女の病名が判明した。

 彼女はレビー小体型認知症を発症していた。これが第3の認知症である。これは脳の神経細胞に異常なタンパク質が蓄積し、レビー小体という構造物が出来て発症するのだという。特に視覚野に異常が現れやすく、視覚異常が現れるので、幻視や錯視などが現れるのだという。しかし本人は自分は正しく見えていると思っているし、日によって良くなったり悪くなったりするので発見が遅れてしまうのだという。発症すると急激に症状が進行し、記憶障害が現れたり、筋肉のこわばりなどのパーキンソン症状が現れ(だから今まではパーキンソン病だと思われていた例が多いという)、数年で寝たきりになって死に至ることがあるという。残念ながら現在のところは治療法はないが、早期の投薬治療で症状の進行を遅らせることはできるという。

 番組では早期発見の手がかりを紹介。睡眠状態と精神状態にポイントがあるという。睡眠状態については去年の11/7に紹介されているレム睡眠行動障害が、精神状態については老年期うつ症状が危険であるという。

 レビー小体型認知症というのは初めて聞いたが、脳内に異常なタンパク質が蓄積するというのは、BSEと共通する症状である。原因はアメリカの危険な牛肉と違うのか? もしそうだったら、多分原因は永久に判明しない(判明しても認められない)ということになりそうだが。

 認知症は早期発見が重要なのであるが、問題は今のところ根治療法はないこと。せいぜいが進行を遅らせるだけである。しかも本人がまだ自覚できるうちに「あなたは認知症です」と宣告されるのは、本人にとっても家族にとっても非常に残酷なものである。そう考えるあまりにやるせないのであるが・・・。

 ところで今回、第3の認知症の紹介は良いとして、前半は体の良い使い回しだよな・・・。放送素材の有効活用? これはNHKの得意技(笑)。正直なところは、相当ネタに苦しんでいるのだと思うが。実際、最近はこの番組は完全に不定期になってきているし。いっそのこと腹を括って、季刊とか月刊にしてしまうのも手だと思うがな。どうでも良いようなくだらんロンブーの番組の特番ばかりするぐらいなら(私の最も嫌いなタイプの番組)、いっそのこと他の番組を入れてしまった方が良いのでは。

 

5/29 たけしの本当は怖い家庭の医学「ストレスから来る病気」

 1例目は33才のOL。文具メーカーの宣伝畑で責任あるポジションで仕事に頑張っていた彼女、仕事に非常にやりがいを感じていたのだが、悩みの種が一つあった。それは大雑把で具体的な仕事の指示もまともに出来ない馬鹿上司だった。しかもいくら仕事を頑張ってもねぎらいの言葉もなく、すぐに次の仕事を振ってくるという駄目上司であった。勢いストレスは溜まっていっていた。ただ彼女は最近はむしろ食欲が増しており、机の中に甘いものを欠かせないような状態になっていたし、夜は夜で数分で熟睡してしまう状態だったので、自分では大丈夫だと思っていた。しかし変調は現れる。あれだけ睡眠をとったのに、手足が鉛のように重いのである。夜になってもそれはおさまらない。しかし実家の母からかかってきた電話に話しているうちに、それらの症状は嘘のように消えてしまった。疲れているだけだと思った彼女、しかし半年後、決定的なことが起こる。例によっての上司からの無茶苦茶な指示に、突然にぶち切れてしまうのだった。これがきっかけで彼女はベッドから起きあがれなくなり、無性に悲しさがこみ上げてきたり、イライラしたりと精神的に不安定になってしまう。3日後、連絡が取れないことを心配した彼女の部屋を訪れた母が目にしたのは、うつろな表情で部屋の中に座り込んでいる彼女の姿だった。

 彼女は非定型うつ病を発症していた。従来のうつ病は食欲不振や不眠などの症状が出るが、この病気の初期症状は全く逆で食欲が増す上に睡眠が過剰になるというものである。そのために鬱だとは気づかずに重症化して、自殺などにつながる危険があるという。またこの病気の特徴は気分反応性と言って、自分の好ましいことがあると急激に症状が改善することがあるのが特徴だという。それだけによけい気がつきにくいのだという。16〜35才の女性に急増中だという。

 2例目はオフィス機器のサービスマンの50才の男性。仕事柄ストレスにさらされることが多く、連日上司に怒鳴られまくっている彼、そんな彼にとってのうれしいことは、得意先の31才の事務員の女性のこと。実は彼はやさしい彼女にときめいていたのである。ただ50才でバツイチの彼は、その思いは胸にしまっていた。そんな彼であるが、ある日、彼女にあった時にキュンと胸が締め付けられる感じを受ける。まさに若い頃の胸キュンであった。それ以来、彼女をより意識するようになった彼は、彼女に会うたびに胸が締め付けられようになる。そんなある日、彼は思いがけないところで彼女に出会う。そのまま彼女を車で会社まで送った彼は、意を決して彼女を食事に誘う。しかし彼女の返事は「週末は忙しいので」というものだった。思いがはかなく散ってしまった彼、その時、今度は胸にチクチクする痛みを感じる。それから2ヶ月、なんとなく彼女を避けるようになってしまった彼だが、そこに思いがけない展開が発生する。なんと彼女の方から食事に誘って欲しいとアプローチしてきたのだ。そして彼女とのデートの日。突然入った仕事で遅れてしまった彼は、彼女の元に急ぐ、しかしその時、今まで感じたことのない激しい動悸に襲われ、彼女の前で彼は倒れてしまう。

 急遽病院に運ばれた彼の病名は心房細動だった。心房が痙攣を起こす不整脈の一種である。患者は100万人だが、自覚症状のない潜在患者を含めると200万人にもなるという。50才以上の男性で、過度な飲酒、睡眠不足、ストレスなどが原因になると言う。彼の場合、仕事だけではなくて皮肉なことに彼女との恋愛もストレスになっていたのだという。そして彼の心房は痙攣を起こし、それが長期間続いたために血栓が出来、走ったことで血圧が上昇し、この血栓がはがれて脳の血管を詰まらせたのだという。

 はい、非定型うつ病については私ももろに心当たりがあります。数年前、やはり上司とのトラブルで食欲の異常増進といくら眠っても眠くて仕方ないという症状が出ました。イライラもしました、何でこんなことをしてるんだと悲しくもなりました。そして何度資料を作り直しても「内容が分からない」とばかり言って何度も突き返す上司に対して(この上司自身、まともな報告書を書けないことで有名な人だったのですが)、「この内容で理解できないというのなら、あんたの頭が馬鹿すぎるんだ! まともな頭を持っている者なら絶対に理解できる!」とぶち切れて暴言をぶちかましたことがあります。そして出社拒否寸前まで行ってしまいました。幸いにしてその後、人事異動があって私は平静を取り戻すことが出来ましたが、正直やばいところまで行ってました(辞表を書くか、病院行きになるかのどちらかになると考えたこともあった)。まあ私に限らず、サラリーマンなら誰でもあり得る事例じゃないでしょうか。会社によっては、実際に病院行きが続々出ているようなところもあるようですし、ここ数年はこれが原因で最終段階まで行ってしまう人が全国で続出しています。

 2例目は「本当は恐い50才の恋愛」。もう50才にもなったら、恋愛なんて諦めて人生もう少し枯れてしまいましょうということか? そう言えば私はまだ50才までは10年近くあるのに、ときめかなくなってしまったな・・・。そもそも50になって胸が締め付けられる感覚がしたら、恋よりも狭心症を疑った方が良いような・・・。ところで私が最後にときめいたのっていつだったっけ? なんか遠い昔のような気がする・・・あの頃は私もまだ若く、将来に対する不安と希望が入り交じっていた頃、そんな時に私の前に現れた君の瞳は一撃で私の胸を打ち抜いた・・・しかし私は勇気もなく、何も出来ないまま時が二人の距離を広げ、語れぬ想いを秘めたまま君を遠くから見送ったあの日・・・・いかん、わけが分からなくなって、三流フォークソングみたいになってしまった(笑)。まあ私にもほろ苦い青春の思い出の一つや二つぐらいあるというか・・・恋愛に関してはハッピーな思い出は一つもないぞ!! いかん、こりゃ自滅だ。

 今回のゲストの診断については、身の回りで起こったことを点数化してストレス度合いを測るというものと、嫌な記憶を思い出した時の唾液中のクロモグラミンAというストレス物質の量を測定するというもの。今までストレスがらみの案件で何度も登場しているおなじみの方法です。だけど今どき、全くストレスのない人間なんていませんから、要はいかにうまくストレスを抜いているかなんでしょうけど。

 

5/15 たけしの本当は怖い家庭の医学「恥ずかしがり屋&微熱」

 1例目はただの恥ずかしがり屋だと思っていた背後に病気が潜んでいたという例。52才の主婦。人前に出るのが苦手な彼女だったが、マンションの理事長が抽選で回ってきてしまった。極度に緊張する彼女。そもそも彼女が人前に出るのが苦手になったのは、中学生の時に作文で受賞してみんなの前で読まされた時に、異常に緊張して以来だった。それ以降、人前に出る場は極力避けてきた彼女、そんな彼女には酷な話であった。理事会で今年の方針を述べるように言われた彼女だが、みんなの視線を気にすると緊張して大量の汗がにじむのだった。ついに我慢できなくなった彼女は、仮病で理事会をさぼるようになる。しかしさらに変調は現れる。宅配の配達にサインしようとしたら、配達員の視線が気になってサインが出来なくなってしまったのだ。そしてついに決定的な事態が発生する。母親代わりで面倒を見た姪の結婚式で、挨拶を頼まれた彼女は、マイクを握った手が大きく震え、緊張で全く言葉が出なくなって逃げ出してしまう。

 彼女の異常を心配する夫と相談し、彼女は病院で診断を受けることとなった。その結果、彼女は社会不安障害であったことが判明する。社会不安障害とは人前に出ることの緊張感や不安などで身体症状が現れて生活に支障が生じる病だという。潜在患者は300万人いるが、大抵は性格の問題だと思って放置しているので、7割の患者が鬱病、アルコール依存症、パニック障害などを併発するという。人の視線を強く意識する人がこの病にかかりやすく、患者の多くが多感な10代の時期に経験した極度の緊張で発症するという。脳内の扁桃体が過敏に反応するようになるのだという。心療内科などで投薬治療などで回復が可能であるという。

 2例目は微熱が重大な病気のシグナルだった例・・・って言っても微熱はどんな病気の場合でもあり得るのだが・・・。事例は中堅証券会社の専務の48才の男性(中堅とはいえ、48才で専務とはエリートだな)。業界再編に伴う合併を控えた正念場の時期で、日々交渉に当たっていた彼に現れた最初の変調は微熱だった。一晩寝れば治ると考えた彼だが、翌日になっても微熱はとれない。そして3日後には歯茎の出血が起こる。そして5日目、手に覚えのないあざが出来ている。その時は大して気にしなかった彼だが、翌朝になるとあざは倍ぐらいに広がっていた。それでも大したことがないと考えていた彼だが、翌日に仕事に行こうと朝起きた彼は、腕を見て驚く。手のあざが腕にまで大きく広がっていたのだ。それでも仕事が気になって会社に行こうとする彼を、妻が「すぐに病院に行ってください」と強い調子で引き留める。

 結局彼は病院へ行った。そこで判明した病名は急性前骨髄急性白血病だった。悪性化した白血球が増加して起こる病気である。最悪の場合は脳出血や肺出血で命を落とす場合があるという。日本の白血病患者6500人の6%がこの病気だという。進行の早いのが特徴で、たった一週間で死に至ることがあるという。ただし治りやすい白血病でもあり、7割は薬で完治するとのこと。彼の微熱は発病のサインで、歯茎の出血やあざは異常な白血球のために出血がしやすくなっていたのが原因だという。あざが広がっていくというのがポイントで、妻が彼に病院に行くことを強く勧めたのが命運を分けた。彼は投薬治療で半年後には仕事に復帰したという。

 1例目は精神の疾患。ただどこまでが性格で、どこからが病気かというと難しい気がする。しかも最近はどんな精神の不調にも病名がつくので、そのことによって病気が増えているなんて話も。極度なぐうたらとか、極度に歪んだ性格なんてものまで、今では病名がついている。そう言えば私のような部屋の片づけが極端に苦手なんて者にも、何か病名がついていたはずである。なお社会不安障害は投薬治療するとのことだが、向精神薬でも処方するのだろうか? しかし一つバランスを間違えると、性格が激変してしまう可能性もあるような気がする。

 この病気については、人が自分をどう考えているかを気にする人がなる病気とのことで、人のことが気になりすぎるタイプが危険だという。番組では5つのシチュエーションを提示して、そのような時にどう感じて対応するかで判断している。

  1. 「安売りの商品ばかり買い物かごに詰め込んでレジに行こうとした時、そこに知っている人がいた」
  2. 「異性のグループと道ですれ違った直後、背後で笑い声が上がった」
  3. 「親しい上司と食事に行ったのだが、上司が別の人にも声をかけており、初対面の人を交えた3人で食事をすることになった。そこに食べ方の分からない料理が出てきた。」
  4. 「エレベータに乗ったところ、顔見知りだが特に親しいわけではない人と二人っきりになった。」
  5. 「仕事先で会議に出席したが、先方の部長が15分遅れることになり、しばらく雑談をしていたのだが話題がなくなってしまった。仕事の話ならいくらでも出来るのだが・・・。」

というような状況である。これらについて「あまり気にならない」ような反応の場合はこの病気になる心配はなく、気になって不安になるようなタイプは危険だという判断。

 ちなみに私はどちらかというと人の視線を気にするタイプだと思っていたのだが、このシチュエーションに対する反応は

  1. 全く気にならない(安売り品を買うことが恥ずかしいなどという意識は皆無である)。
  2. ほとんど気にしない(何も私のことを笑ったとは限らないし、どうせ私の外見はそんなに優れたものでないことは自覚している)。
  3. 「これどうやって食べるんですか?」と聞く。知らない人と同席になることは全く気にならない。
  4. 乗る時に軽く会釈してそのまま気にしないか、先方から話しかけてくるようなら話をする。
  5. 雑談のネタが15分でなくなるってことが想像できないんですが・・・。仕事の話の方ならともかく(笑)。

というわけで、どうやら私は人の視線を気にしているようで、その実は傍若無人な人間だったらしい(笑)。

 2例目はこの番組でも時々出てくる白血病。内出血がポイントの模様。ただ微熱なんて言うとどんな病気でも起こるし、たいていの場合は単なる風邪であるので判定しにくい。なおこの番組の今までのパターンだと、彼は妻の心配を振り切って出社し、会議の席で突然に倒れてそのまま帰らぬ人になるってのがお約束パターンなのだが、そのお約束を破っているところを見ると、やはりあまりに死屍累々な内容にクレームがついているのだと思われる。最初の頃に比べると全体的に表現が穏やかに上品になってきている(最初の頃なんて「○○で死ぬ可能性がある人ランキング」なんて言ってましたから)。

 

5/8 たけしの本当は怖い家庭の医学「花粉症&手のしびれ」

 大分久しぶりの更新である。番組の方も随分抜けたり、いろいろあったみたいだが、久々の通常版か。

 1例目は花粉症からとんでもない病気に発展した例。事例は20年越しの花粉症に苦しめられていた45才の小学校教師。彼女の花粉症は毎年夏前まで続く長いものだったが、彼女はたかが花粉症と何の対策もしていなかった。その彼女に偏重が現れる。最初の異変は給食を食べていた時。口の中に妙なかゆみを感じたのだ。しかしそのかゆみは数十分で治まったので気にしなかった。しかし数日後、夜遅くまで仕事をしていた彼女は、口の中がイガイガする妙な感覚を感じるのだった。だがこの時もあまり気にしなった彼女、しかし1ヶ月後、給食を口にした彼女は、首筋から顔一面に激しいかゆみを感じ、なんと顔一面にじんましんが発生したのだった。

 彼女の病名は口腔アレルギー症候群。ある特定の果物や野菜を食べると起こるアレルギー反応である。症状はかゆみが全身に現れるなどだけでなく、最悪の場合はアナフィラキシーショックを起こして死に至る危険さえあるという。近年、子供を中心に増加しているが、花粉症が引き金になることがあることが知られているという。花粉症を長期に患っているうちに、果物や野菜の中の花粉に成分に似たタンパク質にアレルギーを起こすことがあるのだという。長期にわたって花粉症を放置していた上に、疲労や風邪などで抵抗力が落ちることで発症することがあるという。また気をつける必要があるのは、花粉症の中でもこの病気を発症させやすいタイプがあるという。それがシラカバ、ブナの花粉症(4月から6月に発生する)。この花粉症を持つ患者がアレルギーを引き起こす可能性のある食べ物はリンゴ、モモ、ピーナッツなど非常に多くのものが含まれるのだという(リンゴはシラカバの仲間というのは以前に聞いたことがある)。なお詳しくは番組HPでとのこと。とりあえず、自分が何のアレルギーかは調査しておくのが良いようだ。今は血液検査で簡単に分かるので、医師に相談すると良いだろう。なお私は花粉症で医師にかかったことがあるが、どの薬を使っても眠くて仕方なくなるので、結局は放置になってしまっている。

 2例目は10才年下の男性と結婚した35才の女性。家事にも仕事にもバリバリがんばっていた彼女にまず現れた変調は手のしびれだった。しかしこのしびれは1週間で消えたので彼女は気にとめなかった。しかし3ヶ月後、今度は入浴中に突然に手のしびれや感覚が鈍ったことを感じる。しかし風呂から上がって身体が冷えるとそれは治ってしまった。そして3ヶ月後、休日出勤して夜まで仕事をしていた彼女は、右目の視界がぼやけることに驚く。しかしこれにも徐々に慣れたので放置してしまう。そしてこのぼやけも2週間で消える。そしてかつての異変など忘れていた1年後、今度は階段を上ろうとした途端に突然に両足がひどい疲労感で動かせなくなるのである。その後も何かの度にひどい疲労感で会社にも行けなくなった。そしてある日、ついに膝から下が完全に力が抜けて転倒してしまう。

 精密検査で分かった彼女の病名は、多発性硬化症だった。難病指定されているこの病は現在増加中で全国で1万2千人の患者がいるという。25〜35才の発症が多く、女性の患者が2倍だという。この病気は免疫異常によって神経の皮膜が破壊されることで神経系の伝達に支障が出る病気だという。原因は不明だが感染症やストレスが考えられるという。典型的初期症状が手のしびれや視界のぼやけだが、症状がすぐに消えるのが特徴だという。早期発見のポイントは、体温が上昇した時に一時的に症状が現れることが多いことだという。入浴時に症状が現れたら要注意だとのこと。

 どうもこの番組に登場する病気は免疫疾患系が多いが、今回も両方とも免疫疾患である。免疫疾患の増加はやはり生活環境の悪化だろうか。私としては、何でもかんでも除菌に殺菌と言った世の中が悪影響しているように思えてならないのだが。実際、子供の頃を「適度に不潔な環境」で育った世代にはこの手の病気は少ない。

 なお番組では多発性硬化症その他の発見の方法として、目をつぶって片足立ちが10秒出来るかという試験を提案していた。これがうまく出来ないというのは、神経による筋肉の制御と感覚のフィードバックがうまくいっていないと考えられるのだという。つまり神経系が弱っているということになるのだとか。ただこのテストはかなり難しいので、番組に登場した医師も「真剣にやらないと出来ない」と言っていたが、実際に私も試すと実にその通りだった(そもそも最近の私は、慢性的に目眩が起こってるし)。

 ただ「手のしびれ」って言われても、思い当たる原因は多々あって(実際に私は、数年前に腱鞘炎で右手首を手術している)、果たして何が悪いのか断定できないのですが・・・。

 

3/13 たけしの本当は怖い家庭の医学「歯茎のしみ&口臭」

 1例目は56才にしてようやく課長に昇進した男性。彼に最初に現れた変調は冷たいものを飲んだ時の歯茎のしみだった。そしてさらに、晩酌を口にした時に舌がピリピリする感じがした。しかし鏡で見ても舌に特に異常はない。舌が頻繁にピリピリするようになったが、すぐに治まるために彼はそれを放置していた。そして半年後、今度は歯がグラグラするようになった。しかし歯槽膿漏だと思って歯科医を訪れた彼は、とんでもない病名を告げられる。

 彼は口腔底癌を患っていた。口腔底癌とは口の底の部分に出来るガンで、飲酒や喫煙が原因となる。このガンの落とし穴は異変が舌に現れるので、舌だけをチェックしただけで気がつかないのだという。やがてガンは進行し、アゴの骨に進行、それが原因で歯がグラグラしたのだという。この時点で既に手遅れで、彼の場合はリンパ節へも転移しており、2年後に亡くなったという。

 2例目は67才の女性。夫に先立たれ、一人暮らしの彼女の元に娘と孫が訪ねてきた。喜ぶ彼女、しかしそこで孫娘から口臭を指摘される。そういえば歯磨きを怠りがちだったと考えた彼女は早速歯磨きを始めるが、この時に歯茎から出血をする。4日後、彼女に変調が現れる。食後に声がかすれるのだった。しかし喉の痛みなどはないので彼女はそれを放置していた。しかし翌日、朝から倦怠感と食欲不振が発生する。その日は早く休むことにした彼女だが、数日経っても症状は回復しなかった。そして1週間後、彼女の元を訪ねた娘が発見したのは、息も絶え絶えでぐったりしている彼女の姿だった。急遽病院に運ばれて検査を受けた彼女は、なんと片方の肺が真っ白でほとんど機能していなかった。

 彼女の病名は誤嚥性肺炎だった。口の中の雑菌が誤嚥で肺に入り込んで起こる肺炎である。歯磨きを怠って歯周病を発生していた彼女は、口の中で肺炎の原因となる菌が発生していたのである。しかも彼女は尾錠脳梗塞を発生しており、誤嚥が増えていた。食後に声がかすれていたのは、誤嚥した食物が声帯に付着していたからだった。幸いにして彼女は大事に至らなかったとのことであり、これからは歯磨きに気をつけるようになるだろう。

 1例目については以前にも登場したことがある病気である。タバコは胃に入ると胃ガンを発生させるが、口の中でもガンを発生させるわけである。まさにたばこは百害あって一利なしである。なお口腔ガンの危険度のチェックとして、酒とタバコの危険度を判定する指数があるとのこと。

 アルコールについてはsake指数というものがあるという。この式は

   1日の純アルコール重量÷22×飲酒年数

 とのこと。純アルコール重量はビール中ジョッキ1杯で20g、日本酒1合で22gというように酒によって決まっているという(多分詳細な表は番組公式HPにあるだろうから割愛する)。この指数が60以上なら危険とのこと。

 喫煙指数については

   1日の喫煙本数÷20×喫煙年数

 で計算し、50以上になると危険だそうな。

 2例目については最近、ガッテンに登場していた内容のまんまである。歯周病菌は心筋梗塞の原因などになることもあると言うし、やはり歯は磨いておく必要があるということである。その場合に重要なのは歯磨きの仕方なので、これは歯科医に一度教わっておく方がよいだろう。またそれでも歯石はたまりがちなので、定期的に歯石除去をしてもらう方が良い。

 以上、比較的一般的な病気だった今回。また久々に死者1名である。まあ扱う病気がガンである以上、どうしても死亡率が高くなってしまう(メニエール病なんかで死ぬことはまずないから)。で、また来週は3時間SPとのことだが、また無用に長いダラダラした内容になるのではないかとの嫌な予感が・・・。

 

3/6 たけしの本当は怖い家庭の医学「胃の痛み&耳鳴り」

 1例目は定年を迎えた60才の男性。これからは悠々自適の生活と思っていた彼だが、妻からはシビアな老後の設計を突きつけられ、再就職を探す羽目になる。しかしこの年からの再就職は簡単ではなかった。毎日就職活動に走り回っていた彼に、最初の異変が現れる。空腹時に胃が痛むのだ。しかし彼は以前に十二指腸潰瘍の診断を受けていたので、それが再発したのだろうと考えて、いつもの対処法である水を飲むことと市販の胃薬で対応した。その結果、痛みが治まったので、彼はそれで安心した。しかし1ヶ月後、今度は胃のもたれが起こるようになる。そこで胃薬を飲んだのだが、胃のもたれは消えなかった。しかも疲れやすくなってきた。そして半年後、ようやく就職が決まった彼、しかし今までに経験したことない胃の鈍痛を感じたのだった。そして再就職のための健康診断で、彼は思いがけない病名を告げられる。

 彼は胃ガンを患っていた。日本で最も多いガンである。彼の最初の胃の不調は十二指腸潰瘍だったのだが、胃のもたれなどの症状は胃ガンによるものだったのだ。十二指腸潰瘍から胃ガンになることはないが、両者には共通した原因がある。それがピロリ菌である。胃ガン、十二指腸潰瘍、胃潰瘍の患者の9割がピロリ菌感染者だという。だからピロリ菌感染者で胃潰瘍や十二指腸潰瘍になりやすい人は要注意だという。

 2例目は40才の専業主婦。夫の仕事の関係で引っ越しをした彼女は、初めて出席した子供の転校先の学校のPTAで、学校新聞の責任者を任せられることになる。仕方なく彼女は他の母親たちに協力を求めるのだが、何となく彼女たちは面倒そうな印象であった。その時、彼女に低い音の耳鳴りが発生する。しかしその耳鳴りは帰宅した頃には治まっていたので、彼女はあまり気にしなかった。しかし次には耳が詰まったような感じがして、耳が良く聞こえなくなるという症状が出る。そして学校新聞発行の2日前、PTAの会合に出る彼女だが、案の定、他の母親たちは何の用意もしてきていなかったのに愕然とする。その時だった。強い目眩と吐き気で彼女は倒れてしまう。しかし保健室で2時間ほど横になると症状は治まったので、彼女は貧血だろうと考える。しかし翌日、彼女は機能にも増しての激しい目眩で倒れてしまう。

 緊急診察を受けた結果、彼女の病名が明らかになった。彼女はメニエール病だった。耳の器官が異常を起こし、最悪は耳鳴りや難聴が残る恐れがある難病である。患者数は2万4000人で、30代〜50代の患者が多いという。原因はストレスだという。ストレスが原因で蝸牛内のリンパ液が増加し、神経が圧迫されるのだという。しかしストレスが緩和されると症状が治まるので、気がつきにくい。だがこれを繰り返しているうちに症状は悪化、彼女の場合はついにライスネル膜と呼ばれる膜が破れて、三半規管にまで影響が及び、目眩が発生したのだという。メニエール病は進行性の病なので、早期発見が重要だという。

 1例目は極めてありがちな病気。見ていてあまりにまんまだったので、かえって驚いたぐらいである(笑)。2例目については、これも結構多い病気ではある。ストレスが耳に来るというパターンも結構あるらしく。実際に私も数年前から幾度かに渡って突発難聴の診断を受けている。左耳が原因不明の聴力低下をきたすのである。耳鼻科で検査を受けても原因不明。と言うわけで、耳鼻科的には原因不明の難聴のことを「突発難聴」というらしい。結局のところ、私は今でも左耳は若干聞こえにくい状態である。原因はストレスなどと言われたが、サラリーマンにストレスを避けなさいと言うのはほとんど無理な話である。

 今回は1例目は胃の部分摘出手術で現在リハビリ中、2例目は目眩が残ったので投薬治療中と、先週に続いて今回も死人0である。以前の死人1人+高度障害1人というパターンから比べると、明らかに緩和されている。やはり「恐怖感を煽りすぎ」という批判を気にしているように思われる。ただ、確かに恐怖感をやたらに煽りすぎるのはどうかと思うが、実際に病気によっては手遅れになると命を落としたり、高度障害が残ることがあるのは事実だから、そのような事例は仕方ないと思うのであるが。

 

2/27 たけしの本当は怖い家庭の医学「肩の痛み&浅い眠り」

 1例目は56歳の女性。夫に先立たれて一人暮らしの彼女の楽しみは、孫と遊ぶことであった。娘が仕事に行くようになった関係で、孫娘を預かることが多くなった彼女、また孫も良く彼女になついていた。そんな彼女に最初に現れた変調は小さなもの。孫に腕を引っ張られた時に、ビリッとした痛みが一瞬走ったのだった。その3日後、今度は洗濯物を干そうとした時に肩にズキンとしたがあり、腕が上がらなくなった。しかし彼女はそれを五十肩と思って気にしなかった。その翌週、風呂の湯加減を見ようして、熱さのあまりに手を引っ込めた途端に肩にズキンとした痛みを感じ、腕に力が入らなくなっていることに気づく。だがこの段階でも彼女は五十肩と思いこんでいた。だが1ヶ月後、肩の痛みで目が覚め、それ以来毎晩のように肩の痛みで目が覚めるようになってしまった。睡眠不足で身体に変調の現れた彼女は、娘に勧められて病院の整形外科を受診する。するとつげられた病名は五十肩とは異なるものだった。

 彼女の病名は腱板断裂だった。肩の筋肉の腱が切れることによって起こる病気だという。長時間放置しすぎると腱が縮まりすぎてつなげられなくなり、最悪は肩が完全に上がらなくなるという(切れた腱は勝手につながることはないので、そのまま放置しておくと吸収されてしまう)。原因は加齢。ちょっと手を引っ張られるなどのなんのことはない刺激で発生することがあるのだという。落とし穴は五十肩と勘違いしやすいことだという。彼女は幸いにして手術が可能だったので、腱板を再生して回復に向かっているとのこと。

 2例目は59才のベテランホテルマン。健康に常に気をつけていた彼だが、そんな彼に変調が現れる。眠りが浅くなってすぐに目が覚めるようになってしまったのだった。さらに2週間後、いつになく足にだるさを感じるという変調が。しかし疲れているにもかかわらず、どうしても目が覚めてしまう。結果として昼間眠くて仕方なくなり出した。睡眠時無呼吸症候群を疑った彼だが、妻に観察してもらったところ異常はなかった。しかしそれにも関わらず、彼の夜中の覚醒は続いていた。そのために仕事中に立ったまま居眠りをしてしまうという大失敗をしてしまう。不眠の連続と仕事での失敗で既に彼の精神は限界に近づいていた。妻の勧めで睡眠外来を受診した彼は軽い鬱病と診断される。そしてさらに詳しい検査をするうちに彼の病名が判明した。

 彼の病名は周期性四肢運動障害だった。睡眠中に勝手に足が痙攣して不眠症になってしまう病気だという。患者を観察すると、加速度的に足の痙攣が増加し、そのうちに患者は目覚めてしまったという。睡眠障害の患者2500万人の3割、750万人がこの病気だと言われているとのこと。神経伝達物質のドーパミンがなんらかの原因で減少することが原因だとのこと。なおこの病気は投薬で劇的に回復するとのこと。

 1例目は肩の柔軟性のなさが誘因になるとのことで、スタジオでは万歳テストをしていた。両手を自然に上に上げた時に、180度の角度まで上げられるかを見るテストで、これが出来ないと言うことは肩の関節に柔軟性がなくなっているということだとのこと。これの対策としてはやはりストレッチを勧めていた。なお私は最近肩の痛みを感じることが多く、五十肩ならぬ四十肩の可能性があると懸念している。肩の柔軟性を増すために肩を回す体操などをしたりもしているのだが、どうもどこか本質的に痛めているような気もする。

 2例目は初めて聞いた症例。高齢者の不眠の原因の一つに、睡眠時になると足がムズムズしてイライラするという「ムズムズ足症候群」という病名を聞いたことがあるが、それと関連する病気だろうか。なお私は最近睡眠が浅いことに悩んでおり、ほぼ間違いなく睡眠時無呼吸症だと思っていたが、恐ろしいことのこの病気の事例も完全に当てはまる。私は実際に夜中に足が痙攣したりつったりすることがあり、足のだるさもよく感じる。また番組では簡易な判定方法として、ベッドの上でリラックスした姿勢で座って、そのまま30分動かずにいられるかなどというテストを行っていたが、私はあんなものは絶対不可能である。と言うのも、私の足はしょっちゅう勝手に動いているからである。こりゃ睡眠外来に一度行った方がよいかな・・・。

 さて、毎回死亡率が50%ぐらいと言われていたこの番組だが、ここ数回目に見えて死亡率が減少しており、治療で完治したという例も増加している。あまりに恐怖を煽りすぎという批判が気になってきたのだろうか。それにしても、最近はこの手の番組にあからさまに自主規制が強まっている。それも内容が正確さを増す方向に向かうのならそれは良いのだが、演出面での変な制約の方に向かっているようなのがどうも感心しない。

 

2/20 たけしの本当は怖い家庭の医学「風邪と間違えやすい病気SP」

 今回のテーマは風邪と間違いやすい症状の危険な病気。

 まず最初の症状は下痢。35才の建築会社に勤める女性。会社のチーフデザイナーとなった彼女は、仕事に忙しい毎日を送っていた。そんな彼女の楽しみは週に一度の夫との外食だった。そんな彼女に、体調の異変が現れる。症状は微熱と刺すような下痢だった。風邪をひいたと考えた彼女は、薬を飲んで仕事を続けたのだが、下痢は二週間経っても治らず、下痢の回数は増えていた。そしてその症状を放置して1ヶ月後、またも下痢の症状が現れる。大事なプレゼンの最中だったので、なんとかこらえてその場をしのいだ彼女だが、今度は吐き気が現れてしまう。ここに来てようやく病院に行った彼女、しかし彼女の「1ヶ月前から風邪をひいてしまって」という言葉を聞いた医師の表情が変わる。医師の勧めで血液検査と下部内視鏡検査を受けた彼女に意外な病名が告げられる。

 彼女の病名はクローン病であった。口から肛門に至るすべての消化器官に炎症が起きて潰瘍が出来る病気である。治療法が不明の難病であるという。直接命に関わることはまれだが、肉類を一生食べられないなどの食事制限が必要になり、最悪は口から一切食事がとれなくなると言う。原因は不明だが、肉類などを撮ることで免疫細胞が暴走することによると思われるとのこと。食事の洋風化と共に患者は増加し、現在2万3千人以上も患者がいるという。症状が風邪と似ているために見落とすことが多いのが落とし穴である。ポイントは症状が続く期間で、普通風邪では下痢が2週間以上も続くことがないので、そのような長期に症状が続いた場合は、クローン病などを疑うべきなのだという。早期発見すると食事制限も少なくてすむので、早期発見が重要だという。

 次の例は発熱。15才の中学生が発熱と関節の痛みという症状が現れ、それは2日後ぐらいには治ったのだが、2週間後に全身の倦怠感を訴えるようになり、微熱が続くなどで学校を休みがちになり、ついには引きこもりになってしまったという例。

 彼の病名はQ熱。実は彼が密かに飼っていた野良猫からコクシエラ・バーネッティという細菌が感染し、それが初期のインフルエンザのような症状から、慢性化しての疲労感につながっていたという。現在、ひきこもりの患者の原因の1つと考えられているという。様々な動物がコクシエラ菌を持っているので注意が必要とのこと。特に生まれた時に感染する例が多いという。なお原因さえ判明すれば、ペットも人間も治療が可能で、彼も治療によって回復、無事に受験にも合格したという。

 1例目はまたも免疫系疾患。明らかにこの手の病気が増加している。原因は環境汚染や食品汚染、ストレスなど多々考えられるが、結局ははっきりしない。とにかく事実としてこの手の病気が増えているとしか言いようがない。なお番組では、これ以外の危険な下痢として、緊張時などに下痢をする過敏性腸症候群や、下痢や血便が出る潰瘍性大腸炎などを紹介していた(これらはこの番組で既出である)。

 なお食生活に関しては、近縁種ほど食べてはいけないという説もある。この説によると、最悪は人肉食で、その次が猿など、そして牛肉よりは鶏肉の方が良く、魚肉はさらに良いと言うことになる。そして肉よりは野菜と人間から離れるほど良いということになる。確かに共食いはBSEの例もあるように、異常プリオンの蓄積などが起こりやすく問題があるのは確かであるが、果たして他の食品についてはどうだろうか。それに人間は野菜だけ食べるというのも身体には良くないし。とにかく、食生活の問題というのは、意外と難しいのである。

 2例目はこれまたよくあるペット感染症。ペットとの適切なつきあい方が大事というものである。なおこれがひきこもりの一因では都のことだが、引きこもりの理由の大抵は精神的なものである場合が多い。あまりこういう事例があるということを強調しすぎると、自称病気のさぼり病が増える危険もある。それでなくても最近は、自称鬱病、もしくは自称自律神経失調症の単なるさぼり主婦やぐうたらニートも多くなっているので、どこからが病気でどこからは単なるさぼりかの判別がしにくくなっているのも問題だという。困ったことに特に精神がらみの疾患は、何でも病名がついてしまうという側面もあったりして、まだ結構混乱が多いようである。本当に病気の者が回りに理解されずに追い込まれる一方で、病気でも何でもない単なるさぼりが、自分は病気だと主張してさぼり続けているなんてこともあるわけである。

 

2/13 たけしの本当は怖い家庭の医学「夫婦で気をつける病気SP」

 今回は恒例の夫婦SP。いわゆる典型的な「本当は恐い馬鹿嫁」とか「本当は恐い駄目亭主」というパターンである。

 1例目は57才の男性。今まで妻の嫌みに耐えてきていた彼だが、左遷されることになってから妻の嫌みはエスカレート、毎日のビールも発泡酒に切り替えられるような生活を耐えていた。しかしそんな彼にやがて変調が現れる。最初に現れたのは胃のむかつきだった。そして次は歯が浮くような感覚。さらには左手のしびれを感じるようになったのだ。しかしそれでも彼はストレスに耐える毎日を送っていた。そんなある日、妻になじられたことに怒った時、彼はそのまま倒れてしまう。

 彼の病状は心筋梗塞。彼は妻の一言でストレスを受けるたびに血圧が上昇、上昇した血圧を緩和するために血液からは水分が抜かれ、彼の血液は濃縮型血液となっていた。これストレス性赤血球増加症というとのこと。40才以上の男性の10人に1人はこの傾向があるが、彼はこれに喫煙習慣やストレスをまともに受け止めてしまう性格が拍車をかけたのだという。

 2例目は50才の女性。子供の教育など懸命に息子を育ててきた彼女だが、息子は就職を期に独立、家を出て行くこととなった。しかし夫と二人の生活が始まってみると、夫婦の間に全く会話がないことに彼女は気づくことになる。彼女の身体に変調が現れるようになったのはその頃からである。毎