ためしてガッテン

 

「ためしてガッテン」はNHKで毎週水曜日の午後8時から放送中の科学系バラエティです。あの山川静夫アナが司会をつとめた「ウルトラアイ」(この番組名を初めて聞いたときは特撮系番組と間違えた)や「トライ&トライ」などから脈々と受け継がれるNHK科学バラエティの王道番組です。

 NHK番組の特徴として、スポンサーに媚びるために情報を歪めるとか、意図的に珍説・奇説に偏るということはない。ただ、素人向けに簡易化するためと、番組としての組立のために、若干の誇張や不正確さが含まれることはある。

 

エンターティーメント度 B

情報信頼度 B

タイプ分け 実用型

  

お知らせ

当サイト管理人の鷺が、この度書物を出版することとなりました。「あるある大事典」の問題点や注意点などについて解説した書き下ろし本です。詳細はこちらへ。

書籍紹介ページ

 

お知らせ

当サイトではメールマガジン(無料)を発行しております。先週の放送内容をワンポイント要約やコメントで振り返るコーナー、先週のキーワードなど情報満載です。サンプル版のチェック及び購読の申し込みはこちらへ。

メールマガジン申し込みページ

 
 

トップページに戻る

7/16 ためしてガッテン「放置すると危険!手のしびれ最新見分け術」

 以前に足のしびれについて放送があったが、今回は手のしびれ。例によって、手のしびれにも中には命に関わる物もあるという展開。

 まず最初はパターン通りに患者が登場。一人は右手の親指、人差し指、中指、薬指の半分にしびれが出て物が持てなくなったという女性。もう一人は、左手の親指、人差し指、中指にしびれが出たと言う男性。しかし彼の場合は、病院で検査を受けたところ、命に関わる病気が発見されたのだという。この二人の手のしびれにどういう違いがあるか。

 最初の女性の病気だが、これは病名を言うと手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)というもの。何やらキンコンカンコン言いそうな名前だが、日本人には馴染みがないがアメリカでは結構話題になって多くが知っている病気とのこと。

 要は手の中に手根管という管があり、その中を神経が通っているのだが、そこが炎症などで狭くなって神経が圧迫される病気である。ここを通っている神経がの親指、人差し指、中指、薬指の半分であって、後の薬指の半分と小指は手根管の外を通っているので関係しないのだとか。ちなみに私はこの病気、以前に何かの番組で見て知ってましたが、その番組が何かを思い出せない(本当は恐い家庭の医学あたりか?)。

 この病気の診断方法だが、専門医は手に刺激を与えて、信号の伝達速度で判断するとか。神経が圧迫されていると伝達速度が遅くなるとのこと。ただもっと簡単な簡易診断法もあり、それは胸の前で両手の手首を下に曲げた状態で、両手の甲を当てた状態でしばらく置くという物。手首を曲げることで、手根管症候群のある人はすぐに神経が圧迫されて手がしびれてくるのだとか。

 さて次は命にかかわる病気だった二人目の男性だが、彼の場合の病気は脳卒中だった。感覚神経などを司る視床の部分に出血が起こることで手にしびれが出ていたのだという。視床内では手が占める割合が多いので手に症状が出たのだという。また同時にやはり割合の多い口にしびれや麻痺が出る場合もあり、これらが複数出る場合はこの病気の可能性が非常に高いとのこと。なお登場した男性だが、彼の場合は幸いにして食事改善で何とかなるレベルだったとか。

 最後は寝たきりになる可能性もあるという恐ろしいしびれ。このしびれが発生した患者は、足にも異常が出た場合が多いという。この病気だが、頸椎症性脊髄症というもの。首の骨が変形して脊髄の神経を圧迫する物で、椎間板ヘルニアなどに近い。圧迫がひどくなると足に麻痺が出て寝たきりになる危険があるので、手術が必要になる。またこの病気の場合は、首を後ろに反らすとしびれが強くなるという特徴がある。

 以上、危険な病気につながる手のしびれについて。しかしやっぱりこのパターンの内容をやると「本当は恐い家庭の医学」みたいになるのはどうしようもないところ。非常に無難で有用な内容なのだが、個人的にはこういう回はあまり面白くないんだよな・・・。

 ところで今回、やけに小野アナが丸っこく見えたのはなぜだろう?

 

7/9 ためしてガッテン「今年も猛暑!お宅の氷激ウマ大革命」

 夏と言うことでテーマは氷。果たしてこんなテーマでどんな情報を出してくるのやら。

 まずは家庭で作る氷を全く変えてしまおうという話。家庭用冷蔵庫で出来る氷と言えば「まずい、おそい、解けやすい(化学の世界では「融ける」を使うのだが、一般用法では「解ける」でも良いようですね)」と言うのが普通だが、これを一新するのだそうな。

 で、その説明なのだが、ここでいきなりサスペンス劇場(オイオイ)。夫の不倫相手のB子を呼び出したA子。彼女はお茶に氷を入れてB子に出す。同じ氷を入れたお茶をA子が一口飲むのを見て、安心して自分も口をつけるB子。しかし彼女が二口目を口にした途端に、もがき苦しんで倒れる。毒が盛られていたのである・・・っていうクサイ話。このトリックに美味しい氷を作るポイントがあるんだそうな。

 要は氷の中心に毒が入れてあったのは当然だが、どうやって氷の真ん中だけに毒を入れるかという話をしたいらしい。ここで実験として塩水を作って、それを一つは家庭用冷蔵庫で凍らせ、もう一つは氷屋さんに頼んで凍らせてもらう。すると家庭用冷蔵庫の氷は見た目も白くて、なめてみると辛いのだが、氷屋さんの氷の方は見た目も透き通っていて、なめても塩味がしないという。これはどういうことかとさらに氷屋さんで大きな氷を作ってもらって切ってみると、要は中心部に塩分が集まっていると言うわけ。

 なぜこのような違いが出るかは、当然ながら氷の作り方。家庭用の冷凍室はマイナス20度に対して、氷屋では濃い塩水を使って冷却しており、その温度はマイナス9度と家庭用の冷凍室よりも高いのだとか。では家庭ではどのようにすればよいかと言えば、製氷皿をタオルでくるんでゆっくり冷やすということになる。

 と、答えが先に出てしまったのだが、ここで番組はさらにだめ押し実験を見せている。幼稚園を舞台にして食用色素で色をつけた水を凍らせてみようと言うもの。するとそのまま凍らせた方は全体が着色しているのに対して、タオルを巻いて凍らせた方は、中心にだけ色が付いており、回りは透き通っている。これは氷をゆっくりと作れば、水が不純物を排除しながら、水分子同士だけで結びつくので不純物が一カ所に固まるということになるという。さらに言えば、こうやって凍らせた氷は氷の結晶が大きいので解けにくい。

 と、ここまでで終われば以前に「目がテン」で放送していた氷の回とさして内容が変わらないことになり、あまり目新しさもないのであるが、ここから今回の核になる。

 次に登場するのは氷を早く凍らせる方法なのだが、これは実は水でなくてお湯を凍らせた方が早く凍るのだという。

 少々信じがたいような話なのだが、これがムペンバ効果といって非常に科学界でも話題になっている現象だとか。そもそものいわれだが、アフリカのムペンバ君という少年が、調理実習でアイスクリームを作る時に、材料を十分に冷やさないうちに冷蔵庫に放り込んだところ、みんなよりも早く凍ったというところからきているとか。番組でも氷点下20度で水をぶちまけたら相手にかかるのに、熱湯をぶちまけたら瞬時に凍って相手にまで届かないなんて実験をしていた(「愛の劇場」なんてクサイ演出は余計だが(笑))。私も調べてみたところ、どうやら実際にそういう効果があるらしい。

 なおこの番組放送による反響がかなりあったらしく、Yahooの検索の「急上昇ワードランキング」にも上がっていた。こういうのを見ると、まだまだテレビの影響力は侮りがたい。

 で、このムペンバ効果の原因だが、どうやらまだ定説はないようだ。気化熱のせいという説明もあるようだが、どうもすっきりしない。番組での実験の映像を見ていると、湯の方が明らかに凝固の際の0度で温度が一定になる時間が短くなっている。これから考えると、凝固時のエネルギー放出が減っているということだから、私が推測する原因は水分子の配列の問題か。水分子は低温になると独自のクラスター構造を形成し、それが氷になる際に再構成させることになるから、それよりは高温になって水分子が無秩序構造になっている状態からの方が、氷の結晶への再配列が起こりやすいというのが私の推測。まあとにかく水は化学の世界では「異常液体」と言われるぐらい特異な挙動を示すので、このぐらいのことはするのかもしれない。

 この後は過冷却状態にした水をグラスに注いで瞬時に凍らせるなどをしていたが、ムペンバ効果が出た後ではほとんどおまけに見えてしまった。今回はこのムペンバ君に尽きるわ。

 最初は「さして目新しい情報があるとも思えない」と考えながら見ていたのですが、恥ずかしながらムペンバ効果は全く知りませんでした。この情報に行き当たったスタッフは、多分思わず膝をたたいたでしょうね。これはやられました。驚いた。

 

7/2 ためしてガッテン「激痛・転倒の真犯人!足の爪 変形の秘密」

 何かと軽視されることが多い足の爪。しかしこれが不健全だと、転倒などの原因になるとして注目されているという。

 まずは足の爪のチェックから。すると「爪のカーブが強い」として警告される人が続出。そしてこのような人に平衡テストをやってもらうと、軒並み悲惨な結果に。圧力センサーで見てみると、足の指をほとんど使っていないことが分かる。爪のカーブの意味だが、いわゆる巻き爪のこと。巻き爪の人は転倒の確率が2.3倍になるとのこと。巻き爪になることで足の指の圧力センサー(メカノレセプター)が過敏になってしまい、勝手に指を浮かしてしまうのだという。

 さて巻き爪の原因だが、爪切りにあるという。巻き爪の患者の事例が出てくるが、爪が「の」の字に巻いてしまっている。しかし整形外科医によると、爪が巻いてしまうことは珍しくはないという。爪を切ることから巻きが始まり、巻き込むから痛くなりそこを切るようになる。するとさらに巻いていくという泥沼になるそうな。ちなみに英語では巻き爪のことをpincernail(やっとこ爪)というそうな。

 爪がなぜ巻くかだが、番組ではまずは力仕事などをする人の手の爪を観察することから始まっている。彼らの爪に共通しているのは爪が平らであること。そこで登場するのが洋裁をする女性。彼女は元々は爪が平らだったのに、親指を針で突いてしまい、しばらく親指を使わなくなったら巻き爪になってしまったそうな。指に圧力がかからなくなったら爪が巻いていくのだそうな。

 さて爪の間違った切り方だが、指の肉が見えるような切り方はいけないのだという。指の肉が見えるようだと、歩いた時に爪が肉に沈むようになるので、こうなった時に先ほどのメカノレセプターが働いて、足の指を浮かせてしまうのだという。こうなると圧力がかからなくなるので、爪がドンドンと巻いていくのだという。

 また大事なのは靴のサイズ。靴のサイズとは靴の長さと幅だが、ここで落とし穴は同じサイズ表記でも、靴の実際のサイズはバラバラなのだという。だからサイズの数字だけをあてにするのではなく、足に合わせることが大事だという。巻き爪予防に良い靴は、かかとがピッタリして足先に1センチぐらい余裕がある靴だとのこと。

 さて巻き爪になってしまった場合の治療法だが、爪に穴を開けて形状記憶合金を使用したワイヤーで矯正する治療法があるという。これで転倒ばかりして歩けなくなっていた女性が、見事に歩けるように。なおこれ以外にも手術をする場合があり、医療機関によって違うという。なおワイヤー矯正法は保険適用外とのこと。軽い場合は、爪を伸ばしたり当たって痛い部分にコットンを挟むというだけでも治る場合もあるとか。

 巻き爪は私も昔にやってます。私はこれで2回手術をしました。私の場合のきっかけは、一度風呂場で転倒してその時に足の親指の爪が剥がれてしまうという怪我をしたことでした。それ以来どこかのバランスが崩れたのか、爪が巻くようになってしまって、炎症を起こしてしまいました。医者に行ったところ、巻いている部分を切り取るという手術を受けることになったという次第。2回の手術をして、その後は爪の切り方に気をつけるようにして(以前は深爪気味だった)、ようやく治りました。

 爪の切り方は間違っている人が多いので重要な情報。なお靴の選び方については、外反母趾などの場合もやはり気をつける必要があります。ただ今回の番組、ネタが少ないのを引き延ばしたという印象がありあり。爪が平たいの下りであらゆる職業の人を延々と紹介する下りは、さすがに間延びしすぎていて見ていてダレました。 

 

6/25 ためしてガッテン「視力が突然低下!網膜を襲う現代病」

 今回は目について。それも視力検査では異常がないのに、突然に失明に至る危険性がある病について紹介である。

 まず最初に登場するのは44才の男性患者。それまで視力が0.8ぐらいあった彼は、ある頃から急に焦点が合わなくなって伝票の文字が見えづらくなるといった症状が出るようになった。慌てて眼科に行って目の検査を受けた彼だが、特に異常はなく1ヶ月様子を見るように言われたのだが、その間にも目はどんどんと悪くなり、他の眼科の検査を受けたところ左目はほとんど失明との宣告を受けたのだという。彼の左目は0.1以下になり(眼鏡による共生は不可能)、完全に見えないわけではないが日常生活には非常に支障がある状態となってしまった。このような状態を社会的失明と言うという。

 なぜこんなことが起こるかについては、視力というものがいかなるものかを知っておく必要がある。番組ではキカイダー01のテーマと共に現れた視力表の怪人(?)が、成蹊大学のアーチェリークラブの面々の視力検査を行い、もっとも視力の良かった一人を眼科に連れて行くなんてことをしているが、これは番組の流れとしては無意味(笑)。とにかくここで言いたいのは、人間の網膜では黄斑と言われる部分に視神経が集中しており、実際は網膜全体ではなくてこの部分で主に見ていると言うこと。つまりは黄斑の機能が正常に働いていれば、視力検査では異常は出ないと言うわけである。

 ここで最初の患者の話であるが、彼は眼底出血が起こっていたのだが、それが黄斑にかかっていなかったために視力に異常は現れていなかったわけである。眼底出血が起こる理由だが、大きいのは糖尿病である。糖尿病になると毛細血管が閉塞し、酸素不足の網膜細胞が発生する。それを補うために新生血管というものが生成するのだが、その新生血管は弱いために破れて出血しやすいために眼底出血が起こってしまうわけである。これに対する治療法というのはレーザー治療というものだが、その網膜細胞を焼いてしまうことで新生血管の生成を防ぐということだという。つまりは網膜細胞を焼き殺しているわけなので、ベストな解決とは言えない(とは言うものの、他に方法があるわけではない)。

 さらにもう一つのたちの悪い病気が、見たい部分が見えなくなったり歪んだりするという症状。これは黄斑の下の部分で出血が起こり、黄斑の形が変形してしまうことによると言う。これが加齢黄斑変性というもので、発症者が43万人、前段階が678万人もいるという病気。見たい部分が見えなくなるので、かなり不自由することになる。これについては弱いレーザーで新生血管のみを焼く光線力学療法というのがあるという。危険要因としては、50歳以上、喫煙者だという(喫煙者の話が出ると、いつも志の輔氏がやけになってしまうのだが・・・ニコチンパッチで禁煙に挑戦したことはあるのでしょうか?)。

 以上、気を付けるべき目の病気について。正直、私もやばいな・・・。最近、目の焦点が合わない、映像がぼける(二重に見える)などで細かい字が見えなくなってきてますので。血糖値もそろそろやばいだろうと思いますし・・・。それに私も目が見えにくくなってきた時に眼底検査を受けたんですが、その時の結果は「異常なし」。挙げ句が「老眼では・・・」なんて言われた始末。やっぱり他の専門医にかかった方が良いんだろうか。正直、最近は仕事に支障が出てきてますんで(調子の悪い時はPCに向かえないんです)。

 

6/18 ためしてガッテン「植物性乳酸菌の恵み!ぬか漬け達人の極意」

 日本のぬか漬けは植物性乳酸菌の働きによって作られる。この植物性乳酸菌の生態から、究極のぬか漬けを探ろうと言うことらしい。

 まずはぬかみそを料理にも使い、各家庭に代々伝えられるぬか床があるという福岡県築上町を訪問。ここで100年伝えられたぬか床もあるとか。まずは手始めに各人にぬか床を持ち寄ってもらって「利きぬか床」実験。しかしさすがに全員見事に正解。やはり各家庭の味があるとか。ぬか床は基本的にはぬかと塩と水を練るだけだが、ここに乳酸菌が繁殖することで味が出るわけである。

 ところで先ほどの町の人に聞くと、みんな床どこを毎日かき混ぜている。そこでぬか床はかき混ぜればかき混ぜるほどよいのかというのを実験。何と24時間連続かき混ぜという酷な実験を実施(アルバイト君でしょうか?)。しかし彼の奮闘空しく、かき混ぜたぬか漬けの方が美味しくないという結果に。

 これは植物性乳酸菌の生態と関連している。実はこの菌は酸素が嫌いで、酸素があると繁殖できないのである。だからこの点でいえば、ぬかみそはかき混ぜない方が良いことになる。しかし実際にはかき混ぜている。これはなぜか。

 実はぬかみそをかき混ぜずに置いておけば、酸素に触れる表面には産膜酵母が繁殖し、酸素に触れない底の方では酪酸菌が増えることになってしまうのだという。この産膜酵母が増殖するとシンナー系の臭いがするし、酪酸菌はその名の通り酪酸を作るので、蒸れた靴下のような臭いがする羽目になる。ちなみに酪酸の臭いについては、「一週間着たままにしていた下着の臭い」という表現もあります。試薬の酪酸の臭いを嗅げば分かりますが、一撃必殺で吐き気を催す臭いです。

 で、こんなものが繁殖してはたまらないので、それに対する対策が「かき混ぜる」だったというわけ。つまり無闇に混ぜるのではなく、ぬかみその上下を入れ替えることで、空気の苦手な酪酸菌を表面に、空気の必要な産膜酵母を奥の空気のないところに移動させるというのが目的。だから上下を入れ替えた後は、乳酸菌のために空気をしっかり抜いておくことが重要だという。

 次はぬかみそ名人によるぬかみその悩み解決。今回の相談者は「最初は良かったのに、だんだんとうまく浸からなくなった」という主婦。名人によるとぬかを足しながら置いているうちに、乳酸菌の繁殖が不十分になってきたのだとか。さてその対策だが、米ぬかと塩をたっぷり足してから、3日間触らずに放置するというもの。半信半疑でその通りにしてみると、3日後には表面が真っ白になるぐらい産膜酵母が繁殖している。これでは失敗と思うところだが、実はこれが成功した証拠なのだとか。というのは、乳酸菌が繁殖して乳酸が出ると雑菌が繁殖できなくなり、そうなって初めて産膜酵母が繁殖するのだという。ではこの産膜酵母をどうするかだが、かき混ぜて下の方に持っていけば芸風が変化して、アルコールや脂肪酸などの香りを出したり、増えすぎた乳酸菌を食べたりなどの働きをするとか。つまりは、乳酸菌が十分に増えるまではかきまぜないということが重要とのこと。

 最後はぬか漬けを利用した料理だが、これは割愛。

 さて今回はぬか漬けについて。昔は家庭で漬けていたようだが、最近はめっきり減ってきたのでは。実は私はぬか漬けが好きなのだが(特に白菜が良い)、我が家では「手入れが面倒」という理由で、ぬか床を持ったことはない。うちに限らず、漬け物は買ってくるものと思っている人も少なくないのでは。ちなみに昔は漬物屋でしっかりと漬けた漬け物を売っていたのだが、最近のスーパーの漬け物は、調理液に浸しただけというのが多いので、あまり美味しくない。

 今回の内容を見ていてふと思ったのだが、ぬかみそを混ぜずに放置して、表面に産膜酵母の白い膜が出来たら、「ぬかみそが腐った」といって捨てていた人が非常に多かったのではないかと気が・・・。

 ところで今回は、説明のモデルの乳酸菌君や産膜酵母君が喋りまくっていたのだが、この番組ではこのパターンは今までなかったような気が(小野アナが当てレコする場合ばかりだったような)。これはこれで面白いのだが、なんとなくNHK教育のお子様向け番組みたいになってしまったのは好みの分かれるところ。

 

6/11 ためしてガッテン「転移を抑える新治療!がん徹底予防術スペシャル」

 がんが恐いのは転移するという問題がある。手遅れになると打つ手がないと言われるのも、術後の生存率が低下するのもすべてこの転移があるから。今回はこの転移を抑える治療法などの新治療について紹介。

 まずがんが恐い理由だが、細胞が無限に増殖を繰り返すということがある。実際に50年前に亡くなった患者のガン細胞でも、培養環境に置くと増殖する(生物学的には当たり前と言えば当たり前だが)。そしてその増殖力は正常細胞を凌駕してしまう。

 この増殖を抑える新薬の研究がなされている。ガン細胞の表面には増殖を指示する信号を受け取る鍵穴のような者が、正常細胞よりもはるかに多いと言うことが最近明らかになったのだという。そこで開発されているのが、この鍵穴を事前に塞いでしまって、ガン細胞が増殖の指示を受けないようにしようというものである。こういう薬を分子標的治療薬というとのこと。乳がん用の薬であるトラスツズマブ(非常に言いにくい名前だが、小野アナもかなり読みにくそうだった)の効果としては、乳がんの再発率が10%以上低下したとのこと。

 次はがんの転移を抑える新薬。がんが転移するメカニズムとしては、細胞をつなぐ物質であるコラーゲンを分解する酵素を分泌し、コラーゲンが分解されて出来た隙間に移動していくというようなメカニズムが分かってきているらしい(実際の映像付なのがインパクト大)。そこで開発された新薬は、このコラーゲンを分解する作用を止めるというもの。現在試験管レベルから動物実験のレベルにまで行っているとか。臨床試験での成功が期待されるところ。

 3つめはガン細胞は増殖の際に勝手に毛細血管をひいて栄養を取ろうとするが(新生血管という)、その働きをとめるという薬。血管に対してガン細胞が新生血管を作るための信号を送るのだが、この信号物質を途中で遮断するのだとか。この薬がうまく効くとガン細胞の増殖を抑えて時間稼ぎができることになる。番組では実際にこの薬を使ってがんを抑制しながら日常生活を送っている患者の方が登場する。

 以上、癌の最新治療について。いずれも現在ではまだ癌に決定的な治療法が存在するわけではないが、進行を遅らせる治療法は開発されつつある。たとえ完治は無理でも、極端な話、がんの進行を遅らせる期間が寿命を超えれば大きな問題はなくなるわけだから、この方向は当然ではある。

 ところで番組全体を見ていて気になったのは、いきなり登場するのが延命治療も空しく亡くなってしまった女性の例。どうもこの部分だけがやけに座りが悪いような印象を受けた。気になったので少し調べてみたら、あの女性は今年の2月末に突然に亡くなったようです。その直前まではがんと闘いつつ日常生活を送られていたとのこと。何となく感じたことは、当初は最新の治療薬を使用してがんと闘病しつつ日常生活を送っている患者の例として取材していたのが、その途中で急死されてしまったのではないかということ。まさか「亡くなられたからもういいです。」と言うわけにも行かず、結果としてああいう形になったのではないかと。まだがんを完全に治療する方法はないという厳しい現実を突きつけられる話です。彼女のご冥福をお祈りいたしたいと思います。

 

6/4 ためしてガッテン「対決!ガッテンVSエコ 極ウマ!手抜き調理術」

 何でも世の中エコの時代。果ては利権目当てのガソリン暫定税率維持の理由にまでエコがでっち上げられる始末(本当にエコを目的にするのなら、その金で道路を造るのでは全く理屈に合わん)。そういう時勢を反映してか、この番組でもエコを謳うつもりのようだ。

 とは言うものの、実は何か新ネタを出して来るというわけでは特にない。要は今までさんざんこの番組で紹介してきた調理法を「エコ」の観点で再検討するつもりらしい。番組によると、ガッテン色調理法は「エコになって、光熱費を節約できて、時間も節約できる」という良いことづくしだと言いたいらしい。

 まずは同じ料理を作っても、作る人によってどれだけ二酸化炭素の排出量が違うかという実験。なお今回はやたらに小野アナが歌うんですが、彼女の歌って・・・・。

 実験に参加するのは3人。3人には同じ料理を作ってもらって二酸化炭素排出量を調べようと言うわけだが、実はその内の一人は以前からかなりエコに力を入れているというエコ主婦。これに対して後の二人は「とにかく美味しく作るのが一番」という栄養士と都内で一人暮らしをする料理が好きだという若い女性(こらこら、廃油を水道に流しちゃいかんぞ)。で、いざ料理開始となると、結構ゴミをザクザク出す若い女性に、とにかく調理が豪快な栄養士に対して、エコ主婦はレンジを使ってみたり、落としぶたを使ったりというあらゆる工夫が飛び出す。

 そして結果なのだが、二酸化炭素排出量は若い女性が271リットルも出しているのに対して、エコ主婦はさすがの117リットル。そして栄養士がなんとエコ主婦と大差のない120リットル。実はこの栄養士が今回の仕掛け。この栄養士の北川さん、ガッテンのマニアなら覚えがあるはず(私は予告を見た時点ですぐ分かりましたが)。実は彼女は4年前のガッテン王に視聴者代表として出演した方。番組での調理法を普段から実践しているという方なので、つまりは彼女がやっているのがガッテン流調理法というわけ。この番組で最近多い二段オチの仕掛けである。

 今までこの番組で紹介した料理は90品あるそうだが、そのうちの54品は二酸化炭素の排出を減らせるんだとのこと。その減らせる量は最高で80%、平均で50%だとのこと。

 次はガッテン流がいかに時間節約になるかという実験。二組の女性グループに、片やガッテン流、もう一方は普通の料理本のやり方できんぴら、カレイの煮付け、チャーハン、ポークソテーを作ってもらうというもの。すると全部を30分で作ってしまったガッテン流に対して、もう一方は20分も余計にかかってしまったという結果。なお番組では、急いでエステに飛んでいった料理本組が、5分しかエステを受けられないなんて展開があるんだが、これは余計。ちなみにこの時のBGMって「そーれ、おしおきだべぇー」って奴ですな。なんかこの番組はヤッターマン系が好きみたいなんですね。まあ使いやすいのは分かるが。

 ここでいろいろな例を紹介しているが、要はガッテン流で多いのが、加熱時間を減らして余熱で調理するというもの。またカレイの煮付けのように沸騰してから入れるのでなく、火にかけた途端に入れてしまうというのもある。加熱時間が短いから二酸化炭素排出も減るという理屈。なお番組では細かくは説明してないが、この番組の余熱調理や、予熱なし調理のポイントは、食品に水分が染みこむ時は、高温で長時間煮ればいいというわけではなく、実は最適の温度があるということ。この番組では今まで、その最適温度でいかに長くキープするかを実験した結果、余熱調理や予熱なし調理になったパターンが多い。

 つぎはほうれん草をゆでる時の湯の量。ガッテン流は湯の量が少ないのだが、食べた結果については湯の量が多い場合と優劣がつかず、ビタミンCの量などはガッテン流の方が良く残っているとのこと。なおえぐみの元になるシュウ酸は湯が多い方が良く抜けるが、それでも完全に抜けるというものではないので、カルシウムなどと組み合わせてえぐみを消した方が良いとの結論。また水からお湯を沸かすよりも、湯沸かし器の湯をいれて沸かした方が良いと紹介しているが、これは常識。

 最後は油の利用について。番組では同じ油を何度も使っても、酸化度合いや過酸化物の量などもほとんど変わらないので、炒め物などで使い切った方が良いとしている。実際に30回続けてメンチカツを揚げた油で揚げてみたところ、むしろこっちの方が美味しいというのが志の輔氏の感想。だから油は再利用しましょうというのが番組の結論・・・なのだが、これについては異議あり。確かに継ぎ油しながら使っていたら、酸化度はそんなに進まないのは事実だが、油の劣化は酸化だけでない。いろいろなものを揚げるとその成分が油中に出てしまうということの方が大きい。メンチカツの例は、メンチカツばかり揚げたから良いわけであって、例えばエビやイカやアジなどを揚げた後で、野菜の天麩羅でも作ったら分かりますが、悲惨な状況になります。またタマネギの天麩羅の後でお菓子でも揚げてみたら、覿面にタマネギの臭みが出ますし、逆をやるとやけに料理が甘くなってしまいます。つまりは家庭のようにいろいろなものを調理する場合、揚げる量にもよりますが、自ずと油の再使用は限定されてしまいます。実際、私の職場の食堂で、以前に揚げ油を炒め物に使われた時、焼きめしを食べたら胸がムカムカするとの苦情が続出して、油の再使用はするなという結論になったことがあります。ですからこれだけは私はガッテン出来ませんね(私は特に油の悪いのには弱いので)。

 以上、今までの料理番組をエコの観点から再紹介しましたという内容。まあエコの観点に目を付けるの良いが、あまりに自画自賛が強くて、少々鼻持ちならない印象がある。それによく考えると、新ネタがしんどい分、今までのネタを再編集したという悪意の取り方も出来なくもない。ネタを節約して、製作時間も節約するガッテン流ってわけではないと思うが(過去のデータの焼き直しって、手を抜いているようで実は意外と手間がかかるというのは想像つくんですがね)。

 

5/28 ためしてガッテン「謎の体調不良の犯人!あなたの知らない甲状腺の真実」

 地味な臓器だが、問題が発生するとあらゆる病気の元になるのが甲状腺。

 甲状腺に障害が発生した場合の問題は、症状の出方も様々なため、他の病気と間違って発見が遅れることである。手の震えが出たという患者の場合は疲労が原因だと考えていて、異常な発汗や体重の減少が起こっても気が付かず、かかりつけの医師にホルモン異常を指摘されて初めて分かったという。二人目は激しい動悸に襲われるようになったが、健康診断では異常なしと出たため更年期障害だと思っていたという。三人目は下痢に悩まされて胃腸科を訪ねたが、軽い下痢と言われて一年半も整腸剤を飲み続けたという。これ以外でもイライラが出たために心の病気だと思っていた人や、体重の減少でガンを疑った人もいるとか。

 甲状腺ホルモンの量には正常な範囲があるのだが、これらの人たちはいずれもホルモンが過剰だったという。とは言うものの、このホルモンの量というのはスポイトで一滴落としたものを2リットルのペットボトル500万本で薄めたぐらいの量というわけなのでかなり微量である(ホルモンとはそもそもそういうもの)。

 ここからはこの番組お得意のモデルなどを使用しての甲状腺ホルモンの機能の説明になるわけだが、甲状腺ホルモンとは要は細胞に直接に働きかけてその機能を活発化する働きをしている。特定の臓器に働くというものでないので、影響した臓器によって症状がまるで変わるわけである。このような甲状腺ホルモンが過剰になることによる病気をバセドウ病と呼ぶ。なお逆に甲状腺ホルモンが減少する病気もある。こうなると各臓器の働きが悪くなることになり機能低下症と呼ばれるという。

 ではこのようにホルモン量が狂う原因はなぜか。ここで小野アナが自ら甲状腺の検査を受けることに(彼女自身がモルモットになるのは久しぶりだな)。触診から始まってエコー検査や血液検査によっての診断結果は異常なし(以上があったら洒落にならない)でめでたしめでたしである。なお血液検査では、甲状腺ホルモンの量(FT4)だけでなく、脳からの指令物質の量(TSH)も測定できるという。これが甲状腺に問題のある患者の場合、FT4が多くてTSHが少ないとか、FT4が少なくてTSHが多いなどの異常が発生するという。つまり脳の指示とホルモン量がアンバランスになっているわけである。

 このような異常が起こる理由だが、ここで影響するのが免疫。免疫が異常を起こして甲状腺を攻撃することで、ホルモン分泌が過剰になるのだという。また免疫による攻撃が激しすぎてホルモン分泌が出来なくなった場合には、甲状腺ホルモンが不足になるというわけである。

 治療法であるが、甲状腺ホルモンの分泌を抑制する薬などによる治療があるという。治療によって2年ぐらいで回復するという。なお免疫が異常を起こす理由は目下不明である。

 また甲状腺の機能が低下してホルモン分泌が減少した場合、細胞の代謝などが衰えることでコレステロールが増加するなどの問題が発生する場合もあるとのことで、これも治療が必要である。なお甲状腺の病気になりやすいのは女性(男性の5〜10倍)、ストレスが原因にもなるし、出産や花粉症なども免疫系に影響するので原因になったりするとのこと。

 以上、地味な臓器の甲状腺について。なおバセドウ病になると痩せるので、甲状腺の機能を落とすことで痩せるなんていうとんでもないダイエットもありますが、これは当然ながら命取りです。心臓などの臓器に負担がかかるので、最悪は心不全です。

 今回は地味な内容をモデルなどを使用しながら分かりやすく説明するという、いかにもこの番組らしい展開。まあこういう構成の時には安定感があります。とは言うものの、またも病気ネタというわけで、ジャンルが限定されてきている感はヒシヒシ。そして次週は料理ネタ・・・。

 

5/21 ためしてガッテン「?にお答えします」

 恒例のアフターサポートシリーズの久々の登場である。

 まずは緊急警告としてはしかについて。どうもはしかと言えば子供の病気と思っている人が多いようだが、最近は大人のはしかが増加しており、つい最近もはしかで授業停止に追い込まれる大学が登場したりしている。また最近にはしかに感染した人の中には、予防接種を受けたことのある人もいて、一体何故なのかと言う話。

 要は予防接種を一回受けただけだと、弱い抗体しかできず、数年で効果が消失してしまうことがあるということである。それが昔は環境中にはしかのウイルスがうようよいたので、軽い感染などを繰り返しながら抗体が強化されるブースター効果があったのだが、最近は環境中ではしかのウイルスに接する機会が減ったので、若い世代ほどこのブースター効果を経験せず、抗体が弱っているのだとか。これを防止するには予防接種を2回するのが効果的と言うこと・・・というわけで、要は「無菌状態の不健康」というお話。これは非常に現代には多い。

 2つ目は以前に紹介した座布団枕について。これは寝返りのしやすい枕が重要で、その時には首の角度が15度になるようにという話だったが、この座布団枕を作ったがどうもうまくいっていないという主婦からの質問についての回答。結論としては、座布団枕はきちんと作れているのだが、敷き布団が柔らかすぎるせいで身体が沈んで首の角度もずれるし、寝返りもしにくくなっていたという話。快眠には枕だけでなく敷き布団も重要だという非常に当たり前の話。そう言えばこの回の時、私も「布団も重要なのでは」とコメントした記憶がある。

 3つめはレタスを50度の湯に数分つけてシャッキリさせるという話。これは湯の方が浸透力が強いので、しおれたレタスを湯につけることで生き返るという回について。これを見て、イチゴを漬けてみた主婦がいたらしいが、見事に復活したそうな。つまりはレタスだけでなく、もっと応用範囲が広いと言うこと。なお「栄養価は大丈夫なのか?」という疑問については、私を含めて感じた者が多いと思うが、それについては問題なしと言うことを証明していた。

 以上、オーソドックスなQ&Aだが、例によって結構簡潔にまとめてツボは押さえていたよう。こういうアフターサポートはうまいよな。ネタ的に豊富だっただけに展開にスピード感があり、最近のように少ないネタで引き延ばした回よりは見ていて面白い。やっぱりこの番組はネタ次第だ。

 

5/14 ためしてガッテン「焼きそば激変!こんなワザがあったのかSP」

 今回のテーマは焼きそば・・・・完全に料理番組編に突入である。

 焼きそばと言えば野外のバーベキューパーティーでの定番だが、そういうところでの焼きそばはなぜか美味しい。これはやはり野外という場所が原因なのかというところから番組は始まる。で、ここでやってもらうのはバーベキュー会場で、家庭用フライパンを使って焼きそばを作ってもらって試食。やはり美味しくないとのこと。麺の弾力などが全く違っているという。

 で、この原因だが、バーベキューなどの時は鉄板で火力も強いところに水を加えるので、麺は蒸されるような状態になるが、フライパンの場合は水がたまった中でゆでるような形になるからとのこと。実際に麺の弾力を比べるとまるで違うとか。

 さてプロはどうしているかだが、やはり大きな鉄板を使って強い火力で温度が高い状態で調理している。だから麺の弾力も違う・・・・んだが、これ以外に実はどうしようもない決定的な違いがある。それは業務用の麺と家庭用の麺は根本的に違うのだという。実際に各地の達人に家庭用の麺で焼きそばに挑戦してもらったのだが、あえなく失敗。あまりに麺が違いすぎるのだという。業務用の麺は麺も太いし、家庭用のように油を被していない(だから味が染みやすい)。その代わりに家庭用のものよりも日持ちが悪いのだという(2,3日とのこと・・・だが、本来はそれだけ日持ちしたら家庭用も十分なんだが、そこには流通の事情があるのだろう)。

 まあしかし、ここで終わっていたら番組が成立しない。そこで先の達人を全国から集め(旅費はNHKもちで、多分ギャラも出てるだろうな)、焼きそばサミット。で、彼らが家庭用の麺でも出来る方法を編み出すという展開。

 プロの焼きそばがモチモチしているのは、太い麺の中心部の水分の少ないところと、表面の水分の多いところという水分傾斜があるからだという。だから家庭用麺でもそれが再現できれば良いのだが、細い家庭用麺では不可能。そこで逆に、表面を焼いて水分を少なくしようとしたが、そうすれば焦げる。試行錯誤の末に編み出された方法が、麺をほぐさないままフライパンで両面焼き、そこに肉と野菜を加えてから、水を入れて蒸し焼きにし、その後にソースをかけてから少し炒めるという大胆な方法。

 この方法を使うと、麺は所々焦げたムラのある状況になるのだが、これがポイントなのだとか。実際は麺を食べる時に一本ずつ食べる人はいない。すると数本の麺を頬張った時に、その麺同士の間で水分傾斜が出来るという原理だとか。普通はムラがあると言えば良くないが、この場合はあえてムラをつくるという逆転の発想。

 で、最後は中華焼きそばの料理教室・・・・もう完全に料理番組。

 実用性は抜群にありそうですが・・・・正直私にはあまり面白くないですね。料理番組だからと言うだけでなく、先週は「塩の量」、今回は「焼き加減」というネタが1つだけ。それを地方の皆さんに参加頂いて引き延ばしているだけ。正直言って45分番組分の中身があるように思えない。また番組構成的にも毎度お約束通りの平板な作りなので盛り上がりに欠けるし、どことなく停滞ムードが漂っている。

 やっぱりなんだかんだ言っても、ネタが料理と病気の2ジャンルに絞られてしまっているのがしんどい理由の一因のように思えてならないのだが。この2ジャンルが一番無難なのは分からないでもないが、あまりに変化がなさすぎて、最近はこの番組を見ても驚くことも感心することもなくなってきたような気がする。

 一応「科学する」番組だったら、何らかの驚きは欲しいですね。

 

5/7 ためしてガッテン「漁師だけが知っていた!シラス驚異の美味料理」

 今回のテーマはシラス。まずは例によってスタジオパークで自由にシラスご飯を作ってもらい、シラスとご飯の比率を調査。するとご飯100グラムに対して、13.8グラムのシラスというのが100人の平均値だった。これが東京の標準的なシラスご飯ということになる。

 そこでこれをシラスの水揚げ日本一という静岡県の漁港に持っていって漁師に見てもらったところ、シラスが少なすぎると鼻であしらわれる。そこで漁師50人の平均値を調べたところ、33.3グラムと東京よりもはるかに多い量を使用している。やっぱり漁師だからたくさん使うのかと、この比率通りのシラスご飯を作って、今度は静岡漁協組合長に試食してもらうが・・・「味がない」「しょっぱすぎる」「口に残る」と散々な評価。

 なぜこんなに違うのかと考えた時、シラスをよく知っているものなら想像がつくと思うのだが、その想像通り「シラスが違う」のである。東京のシラスはシラス干しなのに対し、漁師が食べていたのはシラスを塩水でゆでただけの「釜揚げシラス」である。だから釜揚げシラスは日持ちがしないので、東京ではシラス干しばかりというわけであるが、これは釜揚げよりも塩分が多くなるので、同じ量だと「しょっぱく」なるというわけ。

 では最適な塩分量はいくらかだが、ここで登場するのがある論文に発表されたという論文に掲載されていた複雑な方程式。この論文とはうまみ(グルタミン酸ナトリウム)と塩分の量の関係について研究した論文だそうな。で、この二次方程式、変数の意味の説明が全くない(番組自身がそもそも説明する気なんてない)ので、私にも意味が全く不明なので割愛するが、要はうまみを最も強く感じる塩分の最適量があって、多すぎても少なすぎてもうまみは弱くなるということらしい。

 で、この方程式に当てはめて計算すると、漁師が食べていたシラスご飯はまさにこの最適ポイントに合致していたとか。そこでこれをシラス干しに変換したらどうなるかだが、その時の最適量は19.9クラムだそうな。そこでこの最適配合のシラスご飯を、生中継で静岡の漁師さん達に食べてもらったところ、「ちょっと塩多いね」という正直な方もいらっしゃいましたが、大抵の人が「これなら美味しい」という大人の返答を返してくれてめでたしめでたし(実際にはいくら量を減らしても、日頃から釜揚げシラスを食べている人には、シラス干しは塩辛くて美味しくないと思う)。

 次はおいしいシラスの見つけ方だが、京都では腹の部分が赤いシラスを「赤腹ジャコ」といって選んでいるのだとか。なぜ腹が赤いかだが、料亭の主人に聞いても「子持ち?」というトンチンカンな答えが(シラスはイワシなどの稚魚なので、子持ちのはずがありません)。そこで番組ではこのシラスを解剖して実験。ここで医学部の学生とか米粒に毛筆で字を書く書家なんかが登場するのだが、これは番組進行的には全く無意味で単なるお遊び。正解は東海大学海洋学部の魚屋ならぬ魚谷教授がご存じ。この人物、シラスについて語り出せば30分は語るというシラスオタク。で、彼が見事な手さばきでシラスから取り出したのは何やら小さなエビのような生きもの。これはコペポーダと呼ばれるエビ、カニなど甲殻類の仲間のプランクトンだそうな。これを食っているシラスは旨味が増すとのこと。最も味については人の好みがあるので、あっさりしたものを好む向きは、白いシラスの方が良いことになる。

 最後はお約束の料理教室だが、これは割愛。

 以上、シラスについて。なんだが、東京では釜揚げはなかなか入手が難しいのかも知れないが、私が住んでいる関西地区でしかも近くに漁港があるという地域では、むしろ釜揚げの方が普通。シーズンになったらごく普通のスーパーで売っているので、これにポン酢を少し垂らして、ご飯にたっぷりかけて食べるということをしており、これが絶品。正直なところ、しょっぱいだけのシラス干しなんてうまいと思ったことがないので、食べる気も起こらないです。また釜揚げでも赤腹のものも見かけますが、赤腹のものは味が少々くどくなるので、私は白いものの方が好きです。というわけで、今回のガッテンは私にとっては「およびじゃない」という内容でした。残念!

 

4/30 ためしてガッテン「急増!新型難聴の恐怖」

 難聴になると人とのコミュニケーションがうまく取れなくなったり、生活に支障が現れる。以前にこの番組では「難聴は内耳の有毛細胞が破壊されることで難聴になる」と紹介したのであるが、今回は最新の難聴に関する情報を紹介するとか。有毛細胞は高音に反応する部分から駄目になるので、高音から聞こえにくくなるのだという。そしてその原因は加齢と騒音だと言われていた。

 しかし今回のポイントはそれ以外の点に注目する。人間は耳だけで音を聞いているというわけではないという点である。まずは耳に自信のあるコーラス隊の10人にノイズのCDを聴いてもらう。このノイズの奥に「さくらさくら」が入っているというのである。それが聞こえたら合図してもらうという実験。すると10人中8人が聞こえたとのこと。しかしここで真相が明かされる。実は「気のせい」とのこと。つまり正真正銘のノイズしか入っていなかったのである。「NHKのすることに間違いはないと思っていて(被験者談)」という被験者達は、見事にないはずの音が聞こえてしまったのである。

 ここで言いたいことは、つまりは人間の聴覚は脳でかなり補正されているということ。実際に音声の一部が聞き取れなかった時、人間は勝手にそれを補うのだという。だからぶつ切りの音声を聞かされるより、その切れ目の部分にノイズが重なった方がむしろ自然に聞こえてしまう。

 ・・・って、これと全く同じことを以前に別の番組で見た記憶が・・・と思って調べてみたら、2/23の解体新ショーの「空耳」の話だった。いわゆるネタの使い回し? どっちの番組もNHKの科学番組製作斑が手がけているみたいだから、ネタの流用をしたな。まあいいけど。

 ちなみに脳による補正は視覚でも行われます。だからあるはずのないものが見えてしまう。宗教的奇跡なんてものは大抵これです。信じ込んでいたら実際にはないものも見えるんです。人間の感覚って、しっかりしているようで実は極めていい加減だったりするってわけ。

 さて難聴の落とし穴だが、このような補正で日常生活に支障がないので、気づくのに遅れてしまうのだという。また脳の補正は脳の経験値によって左右される。番組で行った実験は、若者5人と高齢者5人の2グループに、ノイズの中で単語を聞かせ、その単語が聞き取れるかという実験。すると最初は高齢者は若者に惨敗、しかしある細工をするとこれが逆転してしまう。その細工だが、実は被験者の高齢者は生け花のサークルのメンバーで、最初はネイルアート、通販、KYなどあまり馴染みのない言葉を聞かせたのに、2回目はアレンジ、水芭蕉、一輪挿しなどと言った馴染みのある言葉を聞かせたとのこと。つまり馴染みのある言葉だから脳の補正がうまくいったわけである。

 これから何が起こるかだが、語彙の限られている家庭内では問題が起きないが、それが通用しない外界に出た途端に何を言われているかが分からなくなってしまうと言うこと。そのために家に引きこもってしまって認知症が進行するなんてことになりやすいという。聞き間違いが多くなり出したら要注意だという。

 さて最初に上がった難聴の原因は騒音であったが、実はこれよりも影響の大きいものがあるのだという。ここで登場するのはある高齢者の男性。彼は76才にもかかわらず、野外で3メートル先で爪楊枝を折った音が聞こえるというすごい聴覚の持ち主。研究によると4%の高齢者にこのように若者と遜色のない聴力を持つ者がいるそうである。さてこのご老人、北海道の人間とのことで、さぞかし静かな環境で暮らされていたのだろうと思うところだが、実は営林署に勤務しており、爆音の芝刈り機をいつも使用していたのだという。つまり騒音だけが難聴の原因ではないということ。

 では何が影響するかだが、有毛細胞の根本にはダンス細胞と言われる音声増幅器があり、このダンス細胞の能力が損傷すると聴力低下が起こるという。そしてその原因だが、血管障害だという。つまり高脂血症、糖尿病、腎臓病などがあると耳の細胞にダメージが与えられて難聴につながるのだという。

 とは言うものの、既に聴力が低下している者はどうすれば良いかだが、そんな場合には「相手の口の動きを見る」ということが効果が大きいのだという。視覚情報によって聴覚を補うのだとか。しかしそう言われても「私は読唇術が出来るわけでないし関係ない」と言いたくなるところだが、ここで登場するのが驚きの実験。何やら画面に大写しになっている女性が「ダダダーダ」と言っている。なんのこっちゃと思うのだが、これの口元を隠すと「バババーバ」と言っているのが分かるのである。実は「バババーバ」と言っている音声に「ダダダーダ」と言っている映像を重ねたのだとのこと。つまりは読唇術をやっているわけでなくても、無意識のうちに視覚情報で左右されているのだという(これは私も驚いた)。難聴の相手には顔を見て話すのが大事らしい。

 実のところを言いますと、私もまだ40にも関わらず、明らかに聴力が低下してきています。私もメタボリくんだけに、血液の状態が心配になってきた。「耳も臓器」とのことで、血液はここでも重要になるらしい。こりゃやはり本格的な食事療法と運動療法が必要だわ・・・。

 今回も例によっての「病気パターン」。もう完全に作り方としては定型化してるので、驚きもあまりない代わりに失敗もあまりないというところか。しかしさすがに水戸黄門並みにパターン化してきているので、何となく展開が読めるようになってきたな・・・。

 

4/23 ためしてガッテン「歴史グルメスペシャル 復活!北斎・幻のハマグリ」

 ハマグリといえば「その手は桑名の焼きハマグリよ」と来るわけであるが、その焼きハマグリについてあの北斎が感動したという幻の焼きハマグリがあるとか。

 さて今回は小野アナが桑名まで飛んでいるのだが、彼女が桑名市博物館で紹介するのは葛飾北斎による「桑名四日市へ三里八丁」という浮世絵。ここにその幻の焼きハマグリの作り方が描かれている。そこでこの方法を再現して、桑名の方々に試食をしてもらったところ、「こんなに美味しい焼きハマグリは初めて」という大反響。

 ではその方法が何かになるのだが、なんと松ぼっくりを使用するのだとか。ハマグリの蝶番の部分を開かないように切り、松ぼっくりをハマグリの回りに置いて強火で一気に焼き上げるらしい。ハマグリから水分が出るが、松ぼっくりは樹脂を持っていて非常に燃えやすいので火が消えず、高温で一気に蒸し焼きにすることで水分が逃げないので柔らかく焼き上がる上に旨味が逃げないのだという。

 そもそもハマグリはアサリなどに比べると沖合の天敵が多い場所で暮らすので、いざというときにすぐに砂に潜れるように、斧足と呼ばれる足が非常に発達しており、いざというときにはこの斧足の組織に海水を送り込んで、これを大きくふくれあがらせることで一気に砂に潜るのだという。斧足はそのように水分を含みやすい組織なので、加熱の時に縮んでしまうと旨味が逃げてしまうのだとか。

 ただこの方法はかなり炎が立ち上るのでかなり野蛮な方法である(番組中でも「消防署の許可を得て行っています。まねをしないで下さい。」と表示される)。そこでもっと手軽なガッテン流が紹介される。その方法とはアルミホイルでくるむ方法。アルミホイルでくるんだハマグリをコンロに乗せ、強火で2分30秒、さらにその後、火から下ろして30秒余熱で蒸して出来上がりとか(細かい時間はハマグリの大きさによる調整が必要)。この方法はハマグリの口が開くことを防ぐ効果もある。

 以上、焼きハマグリの作り方について・・・ってここで終わってしまったら単なる「今日の料理」だし、内容的にも薄いと思ったが、後半は潮干狩りについて。これに挑戦するのはAKB48という数年で消えそうなアイドルグループの中の二人(個人的にはどうでも良いわ、こんなアイドル)。彼女たちが潮干狩りの達人の元でハマグリ捕りに挑戦、達人のアドバイスでザクザクといういつものお約束展開である。

 なおそのノウハウだが、1.瀬の手前のところを狙う(ハマグリは粘液を出して、それで潮の流れに乗って沖に移動しようとするので、瀬の部分に溜まりやすいらしい)。2.貝は集まるので、一匹を見つけたらその周辺を掘る。3.靴を脱いで足の裏の感触で探す。だそうな。もっともこれはハマグリを放流している潮干狩り場で生かすノウハウで、決して天然物を捕るためのノウハウではないようだ。なお最後には「潮干狩りはルールを守って楽しんで下さい」の注釈付。NHKはいろいろと気を使う・・・。

 以上、焼きハマグリについて。私は焼きハマグリを食べたことがないのでどうもピンときませんが、貝類を焼きすぎたら硬くなって美味しくないのは当然。なお近いうちに四日市方面に遠征する予定なので、その時には桑名の焼きハマグリでも賞味しましょうか。

 それにしてもこの番組では小野アナの久々の取材遠征だったような。今回はどこぞのアイドルを引っ張り出してきたり、妙に外部撮影が多かった。ところで私のようなオッサンの場合、小野アナには魅力を感じますが、あんなガキンチョアイドルには何も感じませんな(私にはロリ趣味はありませんので)。

 

4/9 ためしてガッテン「見過ごすと命取り!?しびれ 体からのSOS」

 足のしびれと言えば誰でも正座などすると体験することだが、そのような普通のしびれではなく、中には命に関わるような事例もある・・・といういつものお約束パターンである。

 まず最初に登場するのは、実際にしびれが命に関わるような危険な病気の兆候だった患者2名。1名は歩くと片足がしびれるようになり、そのうちにほとんど歩けなくなってしまったので病院に行ったところ、かなり危険な状態だったことが指摘された人物。もう一人はタクシー運転手。両足のしびれが出るようになったが、座っていると何ともない。そのうちに立っているだけでしびれが出るようになり、ある時にバイクを動かそうとした途端に激痛で動けなくなったという事例。

 で、まずはしびれとは何故起こるかから番組は始まる。ここではまたお得意パターンで、愛知大学の茶道研究会対柔道部の正座対決(まるで合コンのような絵ですが)。事前には自信満々の柔道部だが、結果は惨敗。実は柔道部は長時間正座することはないとか(最初と最後の挨拶ぐらいだとのこと)。とりあえずこれは前座の実験(実際、どうでも良いような内容だ)。次は先ほどの茶道部のメンバーに正座をしてもらい、正座をしたまま足に熱い、冷たい、痛い、触ったの刺激を加え、それが何であるかを判定するというもの。最初はすべて正確に答えていた被験者だが、10分たって足がしびれてきた頃には熱いを冷たいに勘違いするように、そしてかなり足がしびれてきた30分後には痛いの刺激以外はほとんど感じないように。

 この後はこの番組お得意の模型を使った説明になるが、要は感覚を司る神経が血管の圧迫で血液不足になってダウンしてしまうということ。ただこの時に痛みを司る神経だけは少々強いらしい(多分命に直結する感覚だからだろう)。実際に足がしびれた時に神経伝導検査をすると、神経の信号が伝わっていないことが確認されたという。またこのしびれが解けた後にジンジンと痛みが来る理由だが、これについては血流が復活して神経が再起動する時に、暴走しててんで滅茶苦茶な信号を送ってしまうからだとか。

 しびれが血流と関係があると分かったところで、最初の患者の事例に戻る。まず一人目の事例だが、足に向かう大きな血管が動脈硬化でつまりかけていた(閉塞性動脈硬化症)とのこと。だから普段は何ともないのに、歩いて筋肉が血液を必要にするようになると血流不足でしびれが出ていたとのこと。彼は血管の動脈硬化が進んでいることが分かったので、今はその治療を受けているという。

 さて二人目だが、彼が動けなくなったのは椎間板ヘルニアを起こしたから。しかし実は彼にとっては椎間板ヘルニアを起こしたことはむしろ光雲だったとか。と言うのは、そのおかげでもっと深刻な別の病気が分かったからとのこと。

 彼は椎間板ヘルニアを発症する前に「腰部脊柱管狭窄症」を起こしていた。これは脊柱の神経が通っている部分が狭くなり、血流の悪化や神経の圧迫で最悪は下半身が麻痺する危険がある病気だった。彼は椎間板ヘルニアという激しい症状が出る病気を起こしたおかげで、こっちの病気の発見につながったと言う。どちらかというと腰部脊柱管狭窄症の方が事例としては多いとか。この病気は老化と結びついており、50歳以上で多いという。

 最後は脊柱環境差苦笑を起こした時の対策だが、姿勢にポイントがあるという。背中に負担をかけないためには背中を丸めたやや前屈みの姿勢の方が良く、例えばカートなどを押す姿勢が良いとか。この状態で運動を続けて体力をつけることで、神経が回復して症状がなくなる人もいるとか。また自転車なども良いという。ちなみにここの下りで小野アナがいきなり自転車で登場するのだが、そう言えば彼女は以前にも自ら自転車をこいで実験してたな。自転車が好きなのか? ただ彼女の場合、なぜか「颯爽とサイクリング」と言うよりも、主婦の買い物に見えてしまうんだが(笑)。

 以上、この番組の「病気編」の時のお約束パターンを踏んでいる典型的内容。ただ、身近な症状が重要な病のシグナルという展開は、もろに「本当は恐い家庭の医学」と同じパターンでもあるわけだが。どちらかと言えば、前半の茶道部対柔道部なんてやりながら、なぜ足がしびれるかという方につっこんでいるところの方が、本来のこの番組らしい内容でもある。この後「ではどうやったらしびれないか」といくのがこの番組の本来の展開で、冒頭で志の輔氏もそのようなことを匂わせる言葉を言っている。ただそういう内容だと一般にアピールが少ないから、もう少し刺激的な内容が欲しいんだろう。最近、この番組のサブタイトルや宣伝が少々煽り気味になってきた気がするが、長寿番組になってきて視聴率的なテコ入れが欲しくなってきてるんだろうか? あまりに同じメンバーで同じような内容を繰り返してきた気もするから。

 ところで来週はお休みのようだが、再来週の予告「歴史グルメスペシャル」なんて銘打っていたが、いつからこの番組、2時間後の番組とひっつくことになったんだ?(笑) そう言えば白菜の時、松平アナがナレーションしてたな。

 

4/2 ためしてガッテン「医学で解明!顔若返り」

 今回のテーマ、予告を聞いた時や、新聞のテレビ欄を見た時には「かなりヤバげ」という印象を受ける。そりゃ「顔のたるみがなんととんでもない病気に結びつく」と煽って「1日3分間の顔面マッサージでしわやたるみが解消!」なんてやりゃ、まるっきり「あるある大辞典」そのものである(そもそも「若返り」という言葉自体があるあるキーワードである)。ガッテン大丈夫か?

 さて番組冒頭だが、ある人物が登場して、通行人の顔を見るだけで「あの人は肩こりが、この人は頭痛もある」などと次々と指摘していくという展開。実はこの人物は形成外科医で、顔のたるみを見るだけで不調が分かるそうな。とは言うものの、この下りはいわゆる単なる演出(当たっているところだけを編集すれば良いのだから)であって、特に意味があるわけではない。

 次に登場するのは患者の例。頭痛や肩こり、疲労やめまいなどに悩まされていた女性が、顔のたるみをとる手術をしたらその症状が劇的に改善したという例。さらにやはり同じような症状に苦しめられていた男性が、診察を受けている光景が放送される。それを見ていると医師はテープやクリップを使って診断をしている。で、この男性も手術を受けたところ(健康保険適用の手術だそうな)、やはり症状が改善。一体顔のどんなたるみを摂ったのかという話になる。

 で、その答えだが、まぶたのたるみだとか。この男性の場合は上まぶたの余計な皮膚を切って縫ったのだという。すると当然ながら顔立ちが変わる。まぶたのたるみが消えるのは当然のこととして、眼の下のたるみからおでこのしわまで消えている。鼻の横のほうれい線なるしわまでまぶたのたるみと関係あるとか。なおまぶたのたるみを判定する方法だが、目を閉じてから開いた時に眉毛が大きく動くのはまぶたがたるんでいる証拠だとか。

 とは言うものの、これは美容整形の話ではない。実際にこの番組でもわざわざ「この手術は健康保険の適用対象です」と紹介しているのは、「美容整形手術ではない」ということを言おうとしているわけである。主眼としてはなぜまぶたのたるみが肩こりや頭痛、果ては鬱病にまで影響するかということになる。

 番組の実験ではまぶたに1グラムの重りをつけて筋肉の緊張を見ている。するとたった1グラムの重りだけで額の筋肉から首・肩の筋肉まで緊張が広がっているという。なお番組では「まぶたの重さを実感する方法」として、テープを使って眉毛をしばらく上に引っ張っておいてから、そのテープをはずすということを行っている。するとテープをはずした途端にまぶたの重さを感じることになるとか。

 まぶたがなぜそんなに広く影響するかだが、まぶたをあげることで額の筋肉が、それがさらに首の筋肉に回ってと、順繰りで頭の回りの書く筋肉に影響するのだという。さらにまぶたを開けるためのミュラー筋という筋肉が収縮すると、この時に自律神経が緊張状態になるのだという。目を開くと言うことは目が覚めることだから活動的になる必要があるということだろう。で、まぶたがたるんでくるとこのミュラー筋がかなりの収縮をする必要が出るために自律神経が限度を超えた緊張状態になる。またまぶたを閉じてもミュラー筋が伸びきらないので自律神経の緊張が取れないというわけで、鬱病、不眠症などの症状につながるのだそうな。このような症状を眼瞼下垂症という病気になり、生活に支障が出るようだと歴とした病気として保険適用対象になるそうな。

 次は予防の方法だが、まずはたるみを進めてしまう原因について。実は皮膚がたるむ前にミュラー筋自体が弱ってしまう例があるという。そしてそれを発症しいた人に共通した行動が「夜更かし」「涙もろい」「花粉症」「女性」など。で、ミュラー筋を弱らせた行動とは「目をこする」ことなんだという。予防法補としては「目をこすらない」「眉毛を動かすクセを止める」「ミュラー筋を休ませる」とのこと。ミュラー筋を休ませる方法だが、視線を下げれば良いのだとか。というわけだから、鬱病を防ぐにはうつむき加減になるのが良い?・・・なんて単純なものではないとは思うが(鬱病の原因は、これ以外にもいろいろとあるということは番組でも注釈付)。

 最後は顔の筋肉をリラックスさせるマッサージについて。実は顔のたるみの原因は筋肉がたるんでいるからと思いがちだが、実は筋肉が縮むことによってしわが出来ることの方がほとんどなのだとか。だから顔面筋トレのようなものは逆効果で、リラックスさせる方がよいとのこと。また顔を引っ張るようなトレーニングをすると、皮膚が伸びてしまったしわが増えるなんてことになるから、顔に直接触れずにリラックスさせるような方法の方が良いとのことで、番組提案は首筋から肩胛骨にかけてのリンパマッサージである。確かにこれをしてみると気持ちいいのは事実。

 以上、美容のためのしわ取りの話かと思っていたら、実は眼瞼下垂症という病気の話で、美容的なことは最後にだけ少し出てきたという、そっちを期待していた者なら肩すかしを食らうような内容。

 とは言うものの、全体的に作りが「あるある」的で少々下品になりかかっていることがいささか気になったのが今回。NHKも視聴率を気にしだしているのか、最近はこの番組もやや「煽り」が強くなり始めている。確かにあまりにメリハリのない展開だと面白みがないのは事実だが、煽りが強くなりすぎると、それが演出過剰につながり、最後は事実と反する内容にまでつながるというまさに「あるあるパターン」を踏みかねないので、これは諸刃の剣。新年度突入で気合いが入っているのは分かるが、そこのところの微妙なバランスはキチンと考えているのかが若干不安になる。

 なお個人的には、この手の番組において「健康」までは安全圏だが、「美容」が入ってくるとかなり危なくなるというのが経験則である。

 

3/19 ためしてガッテン「大発見!レタス魔法の調理術」

 今日のテーマはレタス。結構人気のある野菜ですが、すぐにヘナヘナになってしまう、色が変わってしまう、サラダ以外に食べ方がないなど問題山積みの野菜でもあったりする。今回はそんなレタスの問題点を一気に解決だとか。

 まずはヘナヘナになったレタスだが、これはレタスの中の水分が飛んでいることによると言う。となると水に漬ければ・・・と思うのだが、それではほとんど効果がない。水にレタスを漬けたところで都合良くは水分を吸収してくれないのだという。

 しかしこのレタスを劇的にシャッキリさせる方法を給食の調理師さんが発見していた。その方法だが、それはレタスを50度のお湯に漬けることだという。O157が問題になった時に、生野菜を出せなくなったので、レタスを加熱処理している時にこのことが偶然発見されたのだとか。そのメカニズムだが、お湯だと水分子の分子運動が激しいので水と違ってレタスの中まで染みこむのだという(分子模型で説明するのは良いんですが、お願いですからH2OでHをOよりも大きく書かないでください。化学屋としてはそれが一番抵抗がありました。)。

 さて次はレタスの変色を防ぐ方法。これについては偉大な研究論文を書いた人物がいる。それは小学6年生の丸山諒太氏。彼は4ヶ月かけてレタス50玉以上を使った研究により、レタスの変色を防ぐ方法を発見。去年、8000点以上の応募があった小学生科学コンクールで頂点に輝いたという偉人である。彼の研究結果によると、レタスの変色を防ぐには、1.塩水に漬ける 2.酢に漬ける 3.ドライヤーを当てる のいずれでも良いとのこと。彼によるとレタスが変色するのは細胞自身が生きているためで、食害などを防ぐために酸を分泌する反応が起こるのだとか。で、レタスの細胞を殺せば変色はしないというわけ・・・・なんだが、それだとレタスが食べられないというとんだ盲点が(細胞を殺してしまったら保存が全く出来ないし、そもそも酢に漬けたレタスなんて臭くて食えない)。

 で、変色せずに食べられる方法を求めて彼がスタッフと共に飛んだのがお茶の水女子大。食品栄養学の専門家の村田容常先生によると、非常に簡単な方法でレタスの変色を防げるらしい。その方法だが・・・・50度のお湯に漬けること。

 思わず「オイオイ」とテレビの前で声が出てしまったが、番組では「熱ショックタンパク質」なる言葉が登場。熱ショックを加えることでタンパク質が反応を起こすということらしい。熱ショックというのは野菜にとっては非常なストレスなので、変色なんてしている場合じゃないとばかりに、熱に対する備えの方にばかり行ってしまって、結局は変色がお留守になるということらしい(イマイチよく分からん説明なんだが)。番組では、志の輔氏が「買い物に行く途中でお金を拾って、買い物を忘れてしまったようなもの」とかわけの分からないたとえを出してさらに泥沼に。番組が用意した例は、砂漠で切り傷をしても砂漠の暑さの方に気が行っているので気が付かないという例だが、これも分かったような分からないような。熱を加えることで、変色反応を起こすための酵素が失活するとかならまだ分かるんだが。

 とにかくレタスには50度のお湯だと言うことで、最後の調理法も加熱路線になる。レタスの茎の部分は糖分が多いのだが、そのままだと苦みがあって食べられたものではない。しかしここを加熱すると甘みを味わうことが出来るそうな。最後はお決まりの料理コーナーだが、これもすべてレタスの加熱料理だった。詳細は例によって割愛。

 結局は今回は45分で情報は「レタスは50度のお湯に漬けましょう」という1つだけ。あれこれ気を持たせる演出をして、このネタ一本で番組一本を作ってしまった。とは言うものの、このネタはかなりインパクトがある。今頃は日本中の家庭でレタスがお湯に放り込まれているだろう。番組最後にご丁寧に、例によっての小野アナの分身(若干本人よりも若め)が登場して説明を繰り返してくれていたが、水を吸いやすいようにレタスのヘタの部分を少し切り落としから、50度のお湯に2〜3分漬けるだけで、見事に「復活!」するらしい(力強くレタスを掲げておりますな)。後は水気を切って新聞紙などにくるんで冷蔵庫に入れておくと1週間ぐらい保存が可能とか。

 以上、今回は「おばあちゃんの知恵袋」でした。それとも「伊東家の食卓」か? まあ実用性は抜群なのであるが。ところで一つだけ気になったのは、お湯に漬けて栄養価は大丈夫なのか? ビタミンCとかはかなり分解したり溶け出したりしてしまうような気がしてならない。まあレタスは栄養価云々よりも食感を楽しむものと割り切っているようだが。

 

3/12 ためしてガッテン「突然の激痛!「隠れ胆石」1000万人の真実」

 今回のテーマは胆石。日本で1000万人は胆石を持っていると考えられるとのことだが、そのほとんどは全く自覚症状はなく、ある日突然に今まで体験したことのないような激痛に襲われるということになるらしい。番組ではある患者のたんのうから摘出された胆石が紹介されているが、ピンポン球大ぐらいはありそうかという胆石が5つも入っていたが、本人は全く自覚症状がなかったという。

 さてまずは患者の紹介からはいるが、いずれの患者もまさに「青天の霹靂」だったという。中には2週間前に健康診断を受けていたにもかかわらず、全く何も発見されなかったという患者もいる。しかも彼女の場合、急性膵炎まで発症していたという。

 なぜそういうことが起こるか。まず健康診断のX線で胆石が見つからなかった理由だが、そもそも健康診断のX線は胸部のみを見ているので胆嚢の位置は見えないし、それに胆嚢をX線で見たところで、コレステロールの結晶である胆石(すべての場合がそうとは限らないが、大抵の人の胆石はコレステロールから生成しているという)はX線では見えないのだという。番組では実際にX線を撮ってみているが、見事に透過してしまっている。胆石の検査にはエコーしかないので、これは特別に希望しないと通常の健康診断では行わないとのこと。まあ実際に映像を見せているのがポイントで、こうやって明からさまにX線を透過してしまっているのを見せると、視聴者にとっては印象深い。

 さてこの胆石だが、生成するのは肝臓からの胆汁を一時蓄える胆嚢の中。この胆汁は脂肪などを消化する時に腸管に分泌されるのだが、この管に胆石が引っかかると胆汁が出せなくなって胆嚢や肝臓に損傷が現れるだけでなく、同じ管で膵臓も膵液も分泌されているので、膵臓にまで影響がある時があるのだとのこと。だから実際に激痛を起こす胆石は、この管に転がり出る大きさのものであって、むしろ大きな胆石は胆嚢から出ないので自覚症状がないのだという。

 ではこのような胆石が生成した原因だが、食生活に原因があるという。原料がコレステロールなだけに、高脂肪な食事が駄目なのだろうと考えるところだが、実はそう単純ではないとのこと。昔、食事と胆石の関係を調べるのに、脂質を徹底的に抑えた食事を被験者に与えたところ、3ヶ月後に6人中4人の被験者に胆石が出来たという実験結果が報告されているという。こうなった理由だが、胆嚢中の胆汁は脂肪分が腸に入ってきた時に分泌されるが、食事に脂肪分が極端に少ないと胆汁のすべてが排出されずに一部が残ってしまうのだという。そしてその胆汁が徐々に濃縮されて胆石が析出するのだとか。つまりは胆石の防止には、規則正しくキチンとした食事を摂ることが重要とのこと。先の患者は朝食を摂らない習慣が合ったという。なお胆石が生じやすいのは、女性、肥満、家族歴、便秘、運動不足などが影響するとのこと。

 また胆石は大きいものは自覚症状が出ないと言ったが、では大きい胆石が出来ていたら問題がないのかと言えば、このような胆石は胆嚢癌の診断を阻害することがあるのでやはり良くないとのこと。実際、胆石の摘出手術で胆嚢癌が見つかることが結構あるらしい・・・ってこの情報は、かなり以前に紹介していたような記憶がある。

 と言うわけで、胆石の出来ない健康な生活を送りましょうというのが今回。やはり規則正しい健康な食生活というのが重要という、いつものお約束である。

 それにしても今回も「地味」だったな。本当にだんだんと「今日の健康」+「今日の料理」化してきているこの番組。エンターティーメント性の方は「解体新ショー」にまかせることにしたのか?

 

3/5 ためしてガッテン「大誤解!尿もれの真実」

 結構悩んでいる人が多い尿もれ。とかく「年齢だから仕方ない」などと考えられていたが、実は年齢の問題ではなく、もっと根本的なところに問題のある病気だったというのが今回の観点。尿もれには二タイプあって、一つがグラグラ尿道、もう一つが膀胱の暴走だそうな。

 最初は患者の症例紹介。いずれも女性なのだが、階段を降りようとしたら尿もれしたとか、走ったら尿もれしたなどという事例が登場。いずれの患者も、尿もれが恐くて外出したり友人と旅行に行ったりが出来なくなり、生活に支障が出ている。

 で、尿もれの原因なのだが、まず最初のグラグラ尿道というのは、本来動くはずのない尿道が、力を入れた時などに動いてしまう症状なのだという。なぜ尿道が動くかと言えば、そもそも膀胱自体が動いてしまっているという。これは内臓を支えている骨盤底筋が弱っているのが原因とのこと。この骨盤底筋とはそもそもは尻尾を動かすための筋肉だったが、人間が尻尾がなくなって直立歩行をするに至り、内臓を支える筋肉に転用されたのだという。ある学者が「生物の進化は間に合わせや流用の歴史」などと本に書いていたが、まさにその通りであることを感じさせるエピソードである。

 つまりはこの骨盤底筋を鍛えることで、グラグラ尿道は解消されるとのこと。このための運動だが、骨盤底筋はその存在自体を自覚できていない人が多いので、肛門や尿道を締めてお腹の中に引っ張り上げるような運動が有効だとという。そのための骨盤底筋体操なるものがあり、これをすることで50%の患者が完治したなどという論文もあるとか。先の患者も、テレビを見ながら(安めぐみ嬢が画面に映っていたが、多分番組は土曜スタジオパークだな。小野アナが司会をしているせいか、やけにこの番組を宣伝する。)、骨盤底筋を意識して締めることで、症状はなくなったのだとか。

 さらに重症の患者の場合は、手術でお腹の中に特殊なテープを身体に入れ、このテープで尿道を固定するという治療法があるという。これで回復した患者が、今は活発に行動して尿もれ患者のための講演会までやっている光景が紹介される(そもそもかなり活動的な人だったようだ)。

 さて二つ目の膀胱の暴走であるが、これは過活動膀胱という病気だという。原因はハッキリしていないのだが、膀胱が本人の意思と関係なく勝手に収縮してしまうのだとか。診断基準は尿の回数が1日8回以上で、我慢し難い尿意を感じたことが週に1回以上あるということだとか。

 治療法だが、実際に克服した患者によると「我慢する」とのこと。排尿記録をつけて、自分の膀胱の容量を客観的に観察しながら(まだ自分の膀胱は入るはずだ)、尿意が起きた時に我慢するそうな(もっとも、万一漏れた時に問題にならない自宅などでするべきだが)。ただ膀胱炎などを起こしている時は我慢すると悪化するので、やはりまずは医師の診断を受けることが重要なようだ。

 実を言いますと私も尿もれは経験あります。長距離を歩いて下半身がガクガクになった時に、急に尿意を感じたと思ったらこらえる間もなく漏れてしまいました。どうも下半身の筋肉がヘロヘロになってしまっていたようです。鍛え過ぎも駄目?(笑) また寒くなると尿意がくるなんてのもありますが、これは寒さの刺激で膀胱が縮むわけで、過活動膀胱に近いんですかね。まあ何にせよ、「年齢とは関係ない」これ重要ですね。

 悩んでいる人が多いにもかかわらず、デリケートな問題だけになかなか正面に出にくいテーマを真っ正面からぶった切った意欲作。とは言うものの、放送時間が夕食時だけに、表現にはかなり気を付けていたのがうかがえたが。

 先週の予告で小野アナの尻尾がやけに印象的だったのだが、こういう意味があったのか。すると次は猫耳か?・・・って違うって。まあ丸顔の小野アナの場合、猫耳は結構似合いそうだが。

 

2/27 ためしてガッテン「まさか突然死!腎臓病の真実2」

 さて今回は腎臓病に2になっているが、1について全く記憶がない・・・・どうやら去年の10月に放送したとのことだが・・・あっ、もしかして欠番になっている回か? そう言えばあの時は、私は高熱を出して生死の境をさまよっていた(笑)のだったっけ。こりゃ再チェックしとかないといかんな。

 今回の内容であるが、腎臓病が脳卒中や心臓病につながるという話らしい。最新の研究で、腎臓病を発症している患者は脳卒中や心臓病になる確率が高くなると言うことが判明したとのこと。

 さてそのメカニズムだが、腎臓の機能が低下してきた時、それを助ける物質としてレニン(レニン アンジオテンシン アルドステロン システム)なるものが分泌されるそうな。で、このレニン君であるが、身体の血管を収縮させて腎臓への血流を速くすることで腎臓の機能を助けるのだという。

 しかしこのレニンの働きが徒になるのだという。身体の血管を収縮させるということは、つまりは血圧を上げることであり、高血圧になることになる。高血圧はそのまま動脈硬化を引き起こす原因になり、動脈硬化が心臓病や脳卒中の原因となるわけである。しかも困ったことにこのレニンは排出する塩分を再吸収する働きもあるのでまさに泥沼である。

 これが腎臓病が脳卒中や心臓病につながる危険があるというメカニズムだそうな。なお番組では「メカニズムについては諸説がある中の主な学説について紹介した」という注釈付である。これはどこかの先生が「私の学説は違う!」と怒鳴り込んできた時のためのアリバイでもある(たまにいるようです、そんな先生が)。

 では腎臓病になってしまったらどうするかだが、番組で紹介するのは食事療法で腎臓病を改善した患者の例。彼の場合は徹底的に塩分やタンパク質をコントロールする方法で病気をかなり改善したとのこと。ただこの方法は彼よりも奥さんの方が大変である(メニューの計算に午前中まるまるかかったなどと言われていた)。なお腎臓病の予防は低塩分、十分なタンパク、高カリウムなのであるが、腎臓病を発症してしまうと腎臓に負担をかけないために低塩分、低タンパク、低カリウムという腎臓に負担をかけない内容にする必要がある。ちなみに番組では言っていないが、結構大変なのがこの低カリウム。と言うのは、やはり野菜中心の食事にしたいところなのだが、生野菜や果物はカリウムが多いということがあるのである。腎臓病の食事療法というのも実は結構難しいところがある。

 レニンは本来は人間の身体においてナトリウム濃度を管理するために重要な物質であるのだが、それが条件によっては徒になってしまうというのが今回。なお腎臓病の場合にレニンの働きを抑制する薬があるとのことなので、番組では腎臓病の検査を受けることを勧めている。血液検査や尿検査によってすぐに分かるとのこと。

 以上、急遽の第二弾という内容。こういうフォローの速さはこの番組の良いところでもあります。

 ところで前回は模型の類が全く出てこなかったのですが、今回はヒーローばりのレニン君を始めとして、以上に模型組が張り切っていたような印象があります。やっぱりこっちの方がガッテンらしいですね。

 

2/20 ためしてガッテン「極上に変身!湯どうふ大革命」

 今回は角盈男夫妻が湯豆腐紀行・・・って思っていたら、そこに小野アナが乱入(温泉旅館の女将さんそのまんまです・・・ちょっと軽いけど)、ガッテン流の湯豆腐を紹介という流れになる。

 まずは角夫妻が京都の老舗豆腐店を訪れて豆腐作りの見学から。ここの豆腐はにがりを最小限にして柔らかい豆腐に仕上げているとのこと。で、その後は二人で南禅寺の湯豆腐料亭へ。なおどちらの店もNHKとしては名前は出しておりませんが、画面をよく見ていると店名が分かるという仕掛けで、これはNHK流の「取材協力先への配慮」というやつである。

 さてこのままだと、そのままテレビ東京辺りの温泉グルメ番組になってしまうので、ここで小野アナが乱入してお約束の食べ比べ実験に突入する。3種類の湯豆腐を用意、その内の2つは100円豆腐で1つが先ほどの極上豆腐というパターン。で、なぜかヤッターマンをBGMに(それもエンディングの方・・・日本テレビが新作で使わなかった曲)真剣な表情で食べ比べをした角夫妻が選んだのはC。しかしこれは見事に100円豆腐だったということで、番組の意図通り(ここで当たってしまうと以降の展開が大いに困るところだろうと思うが)。

 実は極上豆腐はB。しかしAとBは素人が調理したもので、Cはプロが調理したもの。つまりどんなに良い豆腐を使っても調理の仕方で意味がなくなるんですというお約束の段取りである。

 では実際にプロはどうやって調理をしているのかを調べると、この料亭では豆腐を水の入った土鍋に入れて火にかけてから蓋をして、蓋に触って温度加減を判断している。そして出来上がりと言われたタイミングではまだほとんど沸騰していない。「グラグラまでいかずに中央がクラッとしているぐらい」とのこと。

 しかし次に別の店に行くと、今度はグツグツ煮立った中に豆腐を放り込んでいる。そして豆腐がコトコトと動き出した頃が出来上がりとのこと。つまりは作り方が全く違う。

 ここで登場するのがこの番組では何度も見ているガス会社の研究員の方々。で、彼女たちの分析によると、どちらの豆腐も作り方は全く違うものの、豆腐の温度については全く同じだったと言うこと。要は温度にポイントがあるとのことである(っても、そもそも湯豆腐なんてそれしかファクターはないわな・・・)。

 豆腐の温度が変わると豆腐の固さがどうなるかを番組では、豆腐にジャンプをさせたりフラダンスをさせたりなどの実験があるのだが、そこで言いたいのは70度ぐらいが一番柔らかいということらしい。基本的に豆腐のプルプル感は温度が高いほど増すとのことで、これは豆腐の中の油の粘度のためだという。ただ豆腐の柔らかさに影響するもう一つのファクターとしてタンパク質の問題があり、70度を境にしてタンパク質が硬くなってしまうのだという。結局この両者の兼ね合いで70度ぐらいが一番柔らかくなるとのことで、この温度域が「夢食感ゾーン」だって言うんだが、まるでどこかの広告会社がつけたような胡散臭い名前である。

 で、さっきの豆腐であるが、この豆腐の表面がまさにこの温度。そして中心の温度は50度とのこと。この50度の意味だが、このぐらいが熱くもなく冷たくもなくで、味を一番しっかり感じる温度域とのこと。つまりは食感と味を両立させた絶妙の温度バランスになるようにプロは調理しているのだという。

 こうなるとこの番組としては、どうやって家庭でこれを再現するかになる。その方法は土鍋で1.5リットルの湯を沸騰させ、火を切ってから、6等分に切った豆腐2丁分を入れて5分置くそうな。なお豆腐1丁の時は小さめの土鍋にお湯1リットルでやってくれとのこと。当然ではあるが豆腐の切り方が変わったり、豆腐が冷蔵庫でキンキンに冷やされていたりしたら条件は変わると思われるが、そのぐらいは自分で調整するように。

 さてこれで解決かと思っていたらもう一題あるらしい。角夫妻が次に訪問するのは佐賀県嬉野温泉。そこで登場するのはなんと半分溶けかかったトロトロ湯豆腐。なぜ豆腐が溶けるかだが、これは温泉水を使っているのがポイントだとか。

 で、番組ではどんな温泉が湯豆腐を溶かすのかを入浴剤で再現した各地の湯で実験。なぜかここで意味もなく水着のお姉ちゃんが登場するのだが、これはスタッフの趣味か? そう言えば昨今、やけにお姉ちゃんが登場することが多くなったような気がする。番組に色気を補充して男性視聴者も引き寄せようってか? いや、下手すりゃ番組のメイン視聴者層である主婦層に総スカン食らう危険があるぞ。私でもさすがに無意味に水着のお姉ちゃんが登場するとドン引きするな。

 結果であるが、豆腐が溶けたのはいわゆる「美人の湯」系。温泉マニアならこれだけで何がポイントかすぐに分かると思うが、炭酸塩がポイント。と言うわけで重曹を加えれば良いとのこと。番組最後はこれを使用した料理教室になり、司会の二人が進行そっちのけで豆腐を食べてる展開になってしまうのだが、これは蛇足。

 湯豆腐のポイントと言っても温度しかないのは最初から想像がつく。それだけだと弱いと思ったのか、後ろに嬉野温泉を引っ付けたというイメージ。なお旅行パンフに見立てた仕掛けや角夫妻の登場しての温泉グルメ番組風の味付けなど、全体的に演出を弾けさそうとしていたのは分かるが、成功しているかどうかは微妙なところ。なお水着のお姉ちゃんはやっぱり不要でしょう(笑)。また角夫妻と水着のお姉ちゃんのギャラで制作費がなくなったのか、番組お得意の模型を使った説明がほとんどなかったのが今回。おかげで豆腐の固さと温度の関わりの下りが、ほとんど小野アナの説明だけで淡々と進んでいたのは、どうもいつものこの番組らしくない(いつもなら、タンパク質君が出てきて熱でくたってくる説明があったりするところだが)。

 内容的には結果は見えているから、それを演出で補おうとしたか。そう言えば今回は、小野アナもコスプレ?したり、やたらに歌ったりと結構ドタバタさせられていたような。いささか無理矢理にテンションを上げようとしていたようにも見えるのであるが。

 

2/13 ためしてガッテン「?にお答えします」

 今回は例によってのアフターサポートシリーズである。

 1つめは小ネタ。以前にシメジを干すと美味しくなるという内容があったが、エノキを干したらどうなるのかという質問に対して。結論は「美味しくなります」というもの。旨味成分のグアニン酸が13倍にもなっていた。なおこの方法をエリンギにも適用してみたところ、効果抜群だったそうな。

 2つめはスカートなどの静電気をのぞく方法は。以前にドアでのバチバチは壁を触ると身体の静電気が抜けるので防げるとあったが、衣服は身体よりも電気を通しにくいので、残念ながらこの方法では衣服の静電気は抜けないとのこと。番組では除電の方法を調べるのにコピー機メーカーに行ったりもしてますがこれは蛇足。ただコピー紙の出口に多数ぶら下がっているブラシみたいなものが除電送地だったというのは、恥ずかしながら私は知りませんでした。あれはステンレスとが出来ているとか。

 さて番組ではこの静電気を家庭にあるものでのぞく方法を紹介。それはアルミホイルを使用するとのこと。またここでポイントになるのは、アルミホイルのギザギザの切り口を使うと言うこと。これでスカートの近くをなでる(直接触らない)だけでOK。とがった金属の先端は、コロナ放電を起こすのでこれで静電気を放電してしまうのだとのこと。ただこの方法は一時的に静電気をとるだけで、また動くと静電気が発生してしまうので、そのような場合には糸の表面から細い金属糸が多数出ている「除電糸」なるものがあるとのことで、これを上着の裏などのスカートと触れるところに縫いつけておくと良いとか。

 3つめは「咳止めを飲んではいけない事例」。これはセキ反射が弱っている人だそうな。セキは本来は気管に異物などが入り込むのを防ぐための反射だが、これが弱ると肺炎などの原因になる。このようなセキ反射が弱っている人でも、風邪になるとやはり咳は出るので、それに気づかずに咳止めを使ってしまうと、セキ中枢が弱まりすぎて肺炎などになってしまう危険があるというもの。セキ中枢の弱さを見るテストとして東北大学付属病院でセキテストなるテストを実施している。生理食塩水にクエン酸を溶かした液を蒸気にして吸飲、クエン酸濃度がいくらで咳が出るかで判断するというもの。実際に20代の女性(美人です・・・多分モデルさんかな)と80代の女性で試験をしているが、確かに80才の女性の方がかなり濃度が上がらないと咳が出なかった。

 とはいうものの、家庭ではこんな大がかりなテストは出来ない。そこで家庭で可能なセキ中枢が弱っていないかどうかの見分け方だが、番組が紹介したのは30秒間でつばを何回飲み込めるかを調べるというもの。これが3回以下だと異常が起こっている可能性が高いという。

 以上、三題。最後は干しエノキを使用した料理教室で終わり・・・・って、何か今回はサクッと終わっちゃった気がするな。情報的には多かったにもかかわらず。

 

2/6 ためしてガッテン「解明!グッスリ眠れる枕の秘密」

 今回は安眠には重要な枕。実は眠りの質をかなり左右するにもかかわらず、結構軽視されているのがこの枕である。今回は最適の枕の選び方を紹介してくれるそうな(枕とは「ただ頭を載せる台ではない(小野アナ談)」とのこと)。ちなみに私はいわゆる低反発ウレタンの枕を使用しているが、どうもしっくりきていない。

 まず最初は、いろいろな枕を試してみたが首や肩が痛くなって朝の目覚めの爽快さがないという男性。通販で買ったという1万円のヨーロッパ製の枕を使用してもらって寝ている様子を調査したが、寝付きにくいのか何度も寝返りをし、挙げ句は無意識に自分の腕を枕にしているなんて状態。案の定、朝になってもかなりしんどそうな様子。首などが痛くて偏頭痛も起こるとのこと。

 ここで整形外科医の診断を受けてもらったところ、彼の偏頭痛は首が原因で起こっているとのこと。やはり枕が合っていないとのことで、首の角度が良い角度になっていないとの指摘がある。首の緊張が解けないから神経が圧迫されて頭痛などになったりするとのこと。このような状態が長く続くと、軽度の鬱を発症することもあると言うから侮れない。

 さてでは一番リラックスできる首の角度はどれだけかということだが、ここで番組はわざわざ死海の水を再現しているというプールにモデルの女性を浮かべて、その時の彼女の姿勢を割り出すということをしている・・・・のだが、どうもわざわざモデルを使用してる意味が分からん。スタッフの趣味か? で、その時の首の角度であるが15度とのこと。そしてこの角度は先ほどの整形外科医が診断例から割り出した最適の角度も15度であるらしい。先ほどの男性であるが、彼の枕は10度ぐらいだったらしい。実際、彼が今まで試した枕がゾロゾロとスタジオに出てきたが(枕が乗っかった台を可愛い格好をした小野アナが押したり引いたりで、相変わらずの重労働をさせられているのだが)、いずれも高さは低めのようである。

 これで枕の高さは分かったが、もう一つの要素は枕の硬さ。硬い枕と柔らかいを使用した場合で、寝返りした時の腰と頭の動きを番組でチェックしているが、柔らかい枕の場合は腰が先に回ってから頭が遅れてついていくというイメージで、頭があまり動かない。これに対して硬い枕の場合は腰が回るとそれに頭がすぐについていくという感じで、頭が良く回るという違いがある。枕の硬さは寝返りに影響すると言うことになる。

 さて寝返りについてだが、ここで番組はまた実験。二人は女性に自分が寝る時に一番楽な姿勢をとってもらい、その姿勢に合わせた形のベッドを作ってそこで一晩寝てもらうという実験。二人はそのまま朝まで理想の寝姿でグッスリ・・・と行くわけがないのは最初から想像できる。案の定、翌朝の二人の目覚めは最悪。このベッドとはつまり「寝返りの出来ないベッド」なのである。実際に翌日に二人に普通のベッドで寝てもらったらしょっちゅう寝返りをしている。しかし睡眠における中途覚醒は普通のベッドの方が遙かに少なく、よく眠れているという。寝返りをうてないと、身体の特定の部分に圧力が集中するので寝苦しいわけである。だから寝返りがしやすいということは快眠のためには重要な要素である・・・・というわけだが、そんなもの言われるまでもなく当たり前のような気もするのだが。実際、寝返りを全くしないでいたら、いわゆる床ずれが起こって大変なことになります。

 で、寝返りをするための枕だが、やはりある程度硬い枕の方が良いという結論になる。これらの結果を元に、整形外科医の先生が最初に登場した男性のために家庭にあるもので最適の枕を作って寝てもらったところ、見事にさわやかな目覚めを迎えてめでたしめでたしという結論。

 さてその枕だが、硬めの座布団(尻で押しつぶされたようなものが良いとか)に畳んだ大判のバスタオルを重ねたもの。この時の高さの目安だが、横向きになった時に顔の軸が水平になるように調整するとのこと。こうすると仰向けになった時に15度という角度になるとのこと(つまりは横向きになった時にも首に負担がかからないからちょうど都合が良いわけである)。なおこの枕の作り方は、番組の最後に小野アナのアニメーション(本人よりも若干若め)が再度繰り返して説明してくれる念の入れよう。

 うーん、こうしてみると、私の低反発ウレタンの枕は高さが低すぎる上に柔らかすぎるようである。昔使っていたそば殻の枕の方が良いと言うことか。多分15度というのは、大抵の人が使っている枕よりもやや高めだろうと思う。この高さにすると横を向いた時に枕が低すぎるという問題も解決できることになりそう。さて、さしあたっては、今晩は枕の下に何か台を入れてみるか・・・。

 枕というネタだけで45分を引っ張ってしまった今回。正直言うと、かなり無理矢理に引っ張っている気配もなきにしもあらずだったような。まあなんとなく間延び気味に見えるのはこの番組の場合はいつものペースでもあるが。

 なお今回は枕にだけ注目していたが、寝返りを妨げないという意味では布団も重要。硬すぎる布団は圧力が一点に集中してつらいが、柔らかすぎる布団も身体が沈んで寝返りしにくくなるからやはり不都合。要は適度な硬さが重要なはずである。さらにこれが悪いと腰に負担がかかって腰痛が悪化する危険もある。次は腰痛を防止するための布団(ベッド)についても扱ってもらいたいところ。

 

1/30 ためしてガッテン「発見!冷えに打ち勝つ食事法」

 冬になると冷えが気になる人も多いだろうと思うが、今回のテーマは冷えを克服するための食事法だとか。人間の体温を上げるには3つのスイッチがあり、そのスイッチの入れ方を紹介するとのこと。

 最初は三つ子を使用した実験。この3人(体格はほとんど同じ)に同じカロリーの食事をしてもらうのだが、メニューは違う。一人はホタテ貝柱のミルクスープ、ジャムトースト、蒸したささみとゆで卵の野菜添えと言った朝食型メニュー、もう一人はあさりのパスタ、フルーツとカッテージチーズのサラダ、オレンジジュースなどといった昼食型メニュー、最後の一人がご飯に春雨のスープに豚肉のチーズ挟みカツという夕食型メニュー。するとこのうちの一人が1時間半後ぐらいから手足がポカポカしてきて、実際に酸素消費量も増加していたという結果。さてこのメニューが何かということになる。

 とは言うものの、この結果がたまたまこの三つ子の体質に原因があっただけという可能性があるので、番組では実際に冷えで苦しんでいる女性に先の考えに基づいたメニューを摂ってもらう。すると、今まで冷えに苦しめられてあらゆる冷え対策グッズを使用していたと言う彼女が、レッグウォーマーをつける必要がなくなったぐらいに冷えが解消されてめでたしめでたしという結果。

 さて、その食事であるのだが、朝食型メニューだそうな。そのポイントはタンパク質。タンパク質は消化の際に糖質や脂質よりも分解しにくいので胃の働きが活発になり、ここで発熱。また余分なタンパク質が肝臓で処理される時にまた発熱が起こるのだとか。実際に食事の総カロリーの40%以上をタンパク質にすると熱が発生するとのこと。

 また身体がポカポカすると言えば香辛料の類だが、まずはこれらを実際に触った時などに効果があるとか。香辛料の刺激成分によって、脳が温度が上がっていると誤解し、熱を冷ますために血流を増やすので結果として温度が上がることになるらしい。ただこの香辛料については、触るのでなくても食べても体温が上昇する。これは胃の中に刺激を感じるセンサーがあるから。この時にスイッチが入るのが首のスイッチで、実際に実験すると、本来はほとんど温度が変化しないようになっている首の温度が上がったとか。また首で発熱が起こるのはこの部分に発熱を司る褐色脂肪細胞が多いからだとか・・・とのことだが、この結果だと香辛料で首の温度が上がるということは言えているのだが、首にスイッチがあるというのとは直接は結びつかないのでは? 香辛料が直接に首に作用してスイッチが入ったのか、他のスイッチが結果として首の温度上昇に影響しているのかが今一つ不明確。また「カプサイシンの刺激で交感神経が興奮→褐色脂肪細胞が発熱」というテロップが加えられているのだが、これだとスイッチは交感神経と言うことになるのだが・・・。0.5度だけの上昇となったら、発熱装置としては少々弱い気もするし・・・。なお首が温まると手足が温まるというのは、以前にAVAの時に説明しているから、その部分は割愛しても良いだろうとは思うが。今回の全体を通して言えるんだが、何か「まず結果ありき」のような雰囲気がどことなくあるんだよな・・・。

 最後は「そうは言っても辛いものは苦手」という人向けの方法。番組では商業高校の生徒にスープを食べてもらって実験。いきなりの食べ物登場に異様に盛り上がる高校生達。しかし彼らが食べさせられたのは劇辛スープ。あちこちで阿鼻叫喚の風景が繰り広げられる。次はこのスープに次はあるものを加える。今度は恐る恐る試食してみる彼ら、しかし「美味しい」という声が。実はこの時に加えたのは酢。酢を加えることで辛みの刺激だけでなく酸味の刺激も加わるので、結果としては辛みの刺激が抑えられて味がまろやかになるのだとか。そう言われると、香辛料を大量に使用する東南アジア系のスープには酸味をつけているものが多いような。

 で、この後はお約束の料理教室で終わり。

 以上、冷え性克服にはタンパク質を摂りましょう。また香辛料を摂る時には酢を組み合わせると食べやすいですよというお話。「あるある」と違って、○○を食べましょうという特定食材推奨でなく、タンパク質という広い括りでいったのがこの番組らしい。また「あるある」だと「褐色脂肪細胞が発熱→カロリーが消費→ダイエット」という連鎖を無理矢理持ち出すが、それに触れないのもこの番組的である(実際にはこの程度のカロリー消費ではダイエットにはほとんど効かない)。

 で、次回は枕。安眠ネタはいつかは出てくるだろうと思っていたが、枕に目を付けてきたか。なお私は低反発ウレタンの枕を使用しているのですが、どうもしっくりきてないんですよね。おかげで毎日寝不足気味・・・・ってそもそもの就寝時間が遅すぎる上に、明らかに睡眠時無呼吸症を持っているだろうから、こっちの方が重要問題か。

 

1/23 ためしてガッテン「解明!「会話」ブームの秘密

 ここ最近、会話術の本が大人気だとか。300人のアンケートとった結果、会話に自信がない思っている人が7割いるとのこと。ただその会話の相手が上司とか取引先なら分かるが、妻や夫や子なんて例もあるというから深刻である。

 まず最初に実験。初対面の人間を集めていろいろな組み合わせで会話をしてもらい、会話が続かないとか相手の話が面白くないと感じたら足下のスイッチを押してもらうという仕掛け(ランプが点るが、相手には分からない)。その結果、いきなり会話につまってしまう20代の男女なんかがいる一方で、初対面のおばさん3人組は、とても初対面とは思えないほどに話が盛り上がっている。そこで今度はこの3人のうちの2人に先ほどの20代の男性を加えたが、彼は圧倒されて呆然でやはり会話にならない。また団塊世代の男性2人の場合、野球や健康ネタで盛り上がるが、ここに先ほどの20代女性を加えたら、物の見事に会話が空振り、組み合わせによっては険悪な沈黙が漂う例さえという結果。なおオッサン2人+若い女性の組み合わせの時、オッサン側がカラオケの話題などを振って必死で世代を埋めようとしているのに、見事にすべっているのが「ありがち」というのは、ゲストの山瀬氏も小野アナも二人とも同意していたが、私も全く同感。それにしても山瀬氏の「なんとか世代を埋めようとしている」という発言に小野アナが爆笑していたが、これは多分彼女も体験してるな。

 次の実験は、10人の男性を2組に分けて5人の女性と1対1で会話するというまるで合コンのような実験。すると同じネタについて会話しているのに、一方の組では女性のランプがつきまくり(会話を面白くないと感じている)という結果に。さてこの二つの組を比較した場合の違いだが、実は男性の表情。実はスタッフが事前の面接で、表情が乏しい人と表情が豊かな人を分けていたのだという。実際、表情の乏しかった人に表情をつけるように努力してもらったら、それだけで印象が変わっている。

 では今度は先ほどの表情が豊かだった組にある仕掛けをする。スタッフが女性達にある指示をしてしばらくすると、会話が丁重になってランプがつき始める。実はこの時、女性達に「笑顔を見せないように」と指示したのだという。女性側の表情がなくなると、それが男性側にも跳ね返って、気が付けば男性側も表情がなくなっていたとのこと。このような相互作用について、心理学の世界で「ミラー・ニューロン仮説」として取り上げられているとのこと。人間が他人の話を聞いている時、脳の聴く部分だけでなく、話す部分も活性化しているのだという。つまり相手の話を同時に脳内で喋って理解しているのだという。同様に表情についてもやはり相手に同調するのだとか。番組ではさらに実験を行っているが、話を聞いているスタッフが笑顔を出した途端に、相手にも笑顔がでるという反応が起こっている。ちなみに映画を見た後に、その主人公になってしまったような気になるのも、この効果だとか。つまり「会話が上手な人」よりも「会話しやすい人」がポイントだとか。うーん、こうして言われてみると、会話のうまい人って映画でも入り込んでしまうタイプの人が確かに多いような気も。

 さらに登場するのは、カウンセリングなどにも用いられるという相手を話しやすくする方法。それは、相手の仕草を真似たり、相手の言葉の一部をさりげなく繰り返したりすることだという。これも「ミラーリング」。実際に、緊張していた相手の心拍がすぐに落ちてくることを実験で示している。さらにもう一つの実験。最初は当たり障りのない話をしていた二人の一方(実は役者)に、自分のプライベートについて話すよう指示をすると、相手の方も自分のプライベートについて語り出したというもの。これは「自己開示の返報性」というそうな。これはまさに「腹を割って話す」ということのような。

 と言うわけで、会話については表情豊かに、また相手の話も良く聞きましょうということで・・・まあ当たり前だわな。ただいくら表情豊かに語っても、そもそも会話のネタがなかったらどうしようもないような気も。なお今回のテクニックは、カウンセラーなどだけでなく、営業マンなんかにも常識的なテクニック。凄腕営業マンと言われるような人は、この技術を自然に身に付けている。ただ気を付けないと、度が過ぎると露骨な営業トークになってしまって逆に相手の信用をなくします。

 ちなみに最近の子供の特徴として、人の話が聞けなくなっているとか。つまり相手が話していることの内容を理解する能力が極端に低下しているとのこと。英語どころか日本語のヒアリングテストを導入するべきではとの意見も出ているとか。これなんてコミュニケーションが会話でなくてメールになってきている影響が露骨に出ているようである。このまま行けば、コミュニケーション障害を持つ若者がかなり増えてきそうである(現に引きこもりとかが増加してるし)。

 毛色を変えたネタであるが、これも最近登場した心理学シリーズの一環のようです。健康・料理でネタが尽きてきたら、心理学に活路を求めたか。ただ、心理学についてはかなり怪しげな説も巷には多いので、気を付けないととんでもない内容になるので注意。

 

1/16 ためしてガッテン「なぜ今!?目覚める結核 感染者2800万人の真実」

 今回のテーマは結核。昔は不治の病と言われた結核も抗生物質の登場で治せる病となったせいか、今では「過去の病気」と思っている者も増えているという。しかしその一方で、最近になってじわじわと患者が増える気配も見せており不気味である。その結核が今回のテーマ。さてこの結核だが、実は現在感染者は2800万人おり、これは時限爆弾のようにいつ爆発するか分からないとか。

 実際に結核を発症した高齢者などに聞いたところによると「いつ感染したかも分からない」とのこと。そこで囲碁教室の高齢者12人を血液検査したところ、感染者が3人、感染の疑いがある者が2人いたという。ただ感染者も発症しないと誰かにうつることはないという。実際、感染者も症状がなくていつ感染したかも分からないとのこと。

 番組ではここで、混同されやすい結核と肺炎の違いについて紹介。肺炎を起こす肺炎球菌は口の中に存在し、これがのどのふたの働きの低下などで誤嚥が発生した時などに肺胞で炎症を起こすのが肺炎だという。ただ肺炎の場合は炎症を起こしても肺は回復するが、結核球菌が感染した場合には肺胞の組織を破壊してしまうのだという。この時に起こる出血がいわゆる「喀血」である。

 さてこの結核球菌だが、感染者では体内でこの結核球菌が休眠状態で存在しているのだという。この休眠するのが結核球菌の特徴であり、番組は結核研究所に取材して、実際に30年以上休眠していた結核菌が活動状態になったことを確認している。結核は感染しても発症しない人が9割で、発症する1割のうち、すぐに発症するのが1/3で、2/3は一端休眠してから発症するという。

 この結核球菌の感染ルートだが、当然であるが肺からである。しかし肺には菌からの防御システムが完備されているのだが、実はこの結核球菌は実はマクロファージの中で休眠状態で生き残ってしまうのだという。結核球菌はマクロファージに取り込まれた時、休眠状態になることで消化されることを避けるのだとか。そしてこのマクロファージから何かのきっかけで出てきて繁殖したりすると、発症することになるのだという。また休眠状態で数十年も生存できるので、高齢者の場合は戦後の大流行期に感染した可能性が高いとのこと。

 また最近の結核で注意するべきは耐性菌の存在である。この耐性菌であるが、人間が作ってしまうものである。結核の薬物治療では数種の抗生物質を投与して、結核菌を完全に征圧することを行う。しかし薬を飲む期間は9ヶ月に及ぶ上に、かなり大量の薬を毎日決まった時間に飲む必要があるため、2週間もして症状が治まると薬を飲まなくなってしまう人がいるのだという。すると生き残った結核菌が耐性菌となってしまうということである。だから薬をキッチリ飲むことが重要なのである。だから最近では高齢者などの場合、保健師が訪問してその前で薬を飲むことを確認するというDOTS(直接監視下短期化学寮法)というシステムも導入されているという。

 結核が発症する原因としては免疫力の低下。喫煙や過度の飲酒が危険ファクターであるし、さらに糖尿病を持っていたり、リウマチ治療などで免疫を抑制していたりなどが危険要因だとのこと。

 以上「本当は恐い結核」でした。うーん、実際のところ今回の内容はほとんど同じものが以前に「本当は恐い家庭の医学」であったからな・・・。まあこの手の情報は何度にも渡って啓蒙することには意義はありますが。ただ最近の病気ネタ、なんとなくあの番組の影響がチラホラ見えたりもするのが何とも。 

 

1/9 ためしてガッテン「調理一新!水炊き元年」

 2008年最初のネタは水炊き。と言っても水炊きは地域によっていろいろバリエーションがあるが(私のうちでは山瀬氏が驚いたと言っていた豚肉を使います)、どうも博多風の水炊きに取り組む模様。

 さて今回は冒頭から小野アナの「天気予報の続き」から始まり、今回はやけに彼女がいろいろコスプレをしてるんだが、どうも彼女がああいう格好をすると学芸会の仮装にしか見えないのが・・・(笑)。

 まず最初はお約束のパターン、4組の家族が鳥の水炊きに挑戦。するとそこに遅れて達人が現れて圧倒的なレベルの差を見せつけるというパターン。4組の家族はそれぞれ肉を先に入れたり後に入れたり、肉の下茹でをしたりしなかったりなどいろいろやり方の差はあるが、結果としてはやり方の差ほどの違いは現れていない。それに対して達人は全く次元の違うものを作ったらしい。

 で、この別次元の水炊きというのがいわゆる博多煮というやつで、これは番組冒頭で小野アナが博多まで食べに行ったもの(最近彼女は、こういう取材が増えてるな)。で、彼女はその秘密を探るために忍者に扮装して達人の調理に密着・・・は良いんだが、やっぱり彼女がこういう格好をすると学芸会の仮装だよな・・・・。彼女もそろそろ40が近いというのに何をやらされているのやら。

 鳥の水炊きと言えば、実は以前にこの番組で放送している。その時のやり方というのは、煮て3分で鳥が丸くなってきた頃が食べ頃というものだった。それをすぎると肉が硬くなってしまう。しかし今回の達人の方法はそのガッテン常識を打ち砕く方法である。

 達人はぶつ切りにした鶏肉を水に入れ、強火でとにかく煮る。途中であくをとりながらひたすら煮る。監視していた小野アナが、あまりの単調さに眠りに落ちてしまっても煮続ける(仕事で忙しい中、博多まで飛んでの取材でお疲れなんだろう)。結局は45分も煮て終了。しかしこの時に小野アナが鶏肉の状態を調べたら、やはり心配通りパサパサの状態(味見をした小野アナにもろに戸惑いの表情が現れている)。しかしここからが実は達人流の神髄。この状態の水炊きを2時間放置すると・・・先ほどパサパサだった鳥が、トロトロになっているという仕掛け。

 このメカニズムは鶏肉の構造が関係しているとか。鳥の筋肉の線維を包む膜はコラーゲンで出来ており、これは水中で長時間加熱することで溶けるのだとのこと。するとそこから水分が染みこみ、繊維は溶けてバラバラに柔らかくなるという原理。これが肉を長時間煮込むと溶けてしまう理由だとのこと。

 さらにもう一つのポイントはダシ。鶏肉のイノシン酸と昆布のグルタミン酸を組み合わせると相乗効果が出るということで、水炊きには昆布ダシを使うのが一般的だが、博多流は鶏ガラをダシに使用するのだという。実際に食べ比べをしてみると、博多でも東京でも鶏ガラが圧勝。旨味では昆布の方が上のはずなのに、鶏ガラが勝利をおさめた理由はコラーゲンが分解してゼラチンを経由してアミノ酸の固まりが生成、これがコクの元になるのだという。このコクのためにおいしさを感じるとのこと(なんとなくしつこそうな気もしないではないのだが)。またゼラチンが存在することで、食感もよくなる効果があるという(原理については正確には分かっていないそうだ)。

 さてさすがにこのまま終わったのでは単に博多の水炊きを宣伝しただけで終わるので、ここからガッテン流の開発になる。まずは鳥の中でどの部位がゼラチンが最も多いかを、スープの固まり方で実験(スープの入った鍋の中でアヒル人形がグルグル回っている光景が間抜けだが)。その結果、手羽先がもっとも適しているという結果に。そこで手羽先を使用した水炊きを作ったところ、博多っ子からも達人からもお墨付きをもらってめでたしめでたしと言う結果。ちなみに煮込み時間は手羽先を30分、そこにもも肉を加えて30分ということで、2時間45分の調理時間を1時間に短縮したとのことだが・・・・それでも滅茶苦茶長い。

 以上、やけに気合いの入った博多煮の宣伝・・・って思っていたら、製作NHK北九州でした。いわゆるご当地宣伝シリーズということで、気合いの入り方も当然か(笑)。もっとも気合いは入っていたが、終わってみると博多煮の宣伝と、小野アナのコスプレだけしか印象に残っていない(笑)。

 多分、東京のスタッフが正月休みを取るために、新年第1回目の製作は地方局に投げたのだろう(笑)。そう言えば、この番組の後の「その時、歴史が動いた」も今日は再放送。先週末のサイエンスZEROもやはり再放送だったっけ。

 一応今回は、かつてのガッテン流を否定する内容で、フライパン、静電気に次ぐ過去との決別シリーズになっている。最近はこのパターンも増えてきたな。そろそろ見直しか。

 

12/19 ためしてガッテン「胃腸の悲鳴!胃もたれ大解剖」

 年末と言えば宴会が多いシーズン。と言うわけでテーマは胃もたれ・・・なんだと思うんだが、いきなりそうではないという志の輔氏の解説から始まるのが今回。一般的に胃もたれと言えば胃の中に食べ物が残っている状態だと思われているが、実はそうではないという話らしい。

 まずは胃もたれに悩む5人と胃もたれなんかとは無縁で大食いが趣味というドロンズ石本氏が実験台。6人にはこれからしこたま胃に入れてもらうのだが、それが水(石本氏のテンションが見る見る落ちていたのが印象的だが)。で、この後に胃の動きを調査する。すると胃もたれの5人は胃の動きが悪いはず・・・と思うのだが、実は動きが良い人も。しかも一番胃の動きが悪かったのは石本氏という結果。つまりこの実験が言いたいのは、「胃の動きが悪いから胃もたれになるというわけではない」ということ。ちなみに全員、ポリーブ等の胃の働きを悪くするような要因は何もなかったとのこと。

 ここで登場するのがアメリカの医学雑誌に掲載されたというある論文。今までの胃もたれと違う胃もたれがあることが分かったとか。で、胃袋キャラがなぜか仮面ライダーをBGMに出雲に飛ぶ。ここにその胃もたれを体験した患者がいるらしい。その患者は63才の女性だが、胃もたれがドンドンひどくなったのだとか。で、彼女が現在服用しているのは「胃の働きを抑える薬」。胃の働き過ぎによる胃もたれがあるのだという。

 次に登場するのは4キロのカレーを平らげてしまうという大食いチャンピオンの女性(なんか最近、こんな奴ばかりテレビに出てくるな)。当然彼女は胃もたれなんて体験したこともない。で、彼女の胃を胃カメラで観察すると、検査した医師が感心するぐらい見事な収縮運動をしている。しかしこの彼女の胃にある液を入れると、彼女が胃もたれ初体験になると言う仕掛け。さてこの液だが、人工胃液とのこと。この人工胃液を腸の手前に少し入れているだけで、見事だった胃の収縮が突然に悪くなると言う結果。

 番組ではこの胃もたれのメカニズムをお得意の模型で説明している。要は胃液が腸に入り込むと危ないので、腸の手前で中和されるようになっているが、胃液が増えすぎると中和が追いつかなくなり、そのまま未処理の胃液が腸に来てしまったところで、腸のセンサーが働いて胃の動きを止めるように指示が出るのだという(これを腸管ブレーキと言うらしい)。しもか同時に脳に対しても食べるのをやめるように指示を出すのだという。これが「もたれ」なのだとか。もっともこれは「仮説」とのことで、「監修 島根大学医学部木下芳一教授」と画面に出ているところを見ると、この説明に文句があったらこの先生のところに文句を言ってくださいということらしい(笑)。

 この後、この木下教授が自ら番組に登場し、胃薬の活用法をバリバリの関西イントネーションで紹介してくれます(笑)。胃薬には胃酸を抑えるタイプと胃の働きを改善するタイプがあるが、今回の胃の働きが良すぎるタイプは胃酸を抑えるタイプの胃薬が良いとのこと。胃もたれと同時に胸焼けが出る場合はこちらだとのこと。ちなみに総合胃腸薬はあくまで症状がかなり軽い場合のみ。実はこの番組で大分昔にこのタイプの胃薬は単なる気休めということが暴露されています。

 最後に登場するのは「本当は恐い胃もたれ」。61才の男性が、最初はみぞおちの辺りに原因不明の胃もたれが出ていたのが、だんだんとお腹全体になってきて、食事が取れなくなり体重が10キロ減少、しかし病院で検査を受けても診断結果は異常なし。しかし症状はさらにひどくなり、ついには立ってもいられないような違和感に苦しめられることにという結果。

 彼の病名は「機能性胃腸症」。不快感があるにもかかわらず、胃カメラなどで検査しても異常が見つからないというたちの悪い病気だとのこと。そもそもはストレスで始まった胃もたれなのだが、そのもたれが脳にフィードバックされてさらにストレスになるという悪循環に陥っていたのだという。って聞いた時「きのうせい」の言葉が「気のせい」に聞こえてしまった・・・。

 で、治療法なのだが、彼の場合は超音波エコー検査で自分の胃の画像を実際に見て、症状などを認識することで症状が好転したとのこと。つまり自分の状態を客観的に認識することで、悪循環が絶たれたとのこと・・・・って、これって先週の高所恐怖症克服のメカニズムと全く同じでは。

 と言うわけで、今回の結論も先週と同じでもっとクールな人間になれってか?

 胃の動きすぎで起こる胃もたれがあるというのは、何となく感覚で感じていたのだが(私の場合、空っぽの胃がゴロゴロ言っている感覚がしてもたれることがたまにあるので)、これって最新の論文で話題になるほど知られていなかったことだったのか? 私が論文書いとけば良かった(笑)。

 で、終わってみたら、やっぱり宴会シーズンに向けて胃もたれを扱ったようにしか思えないのだが(笑)。スタッフもこれから忘年会続きでお疲れなのでは(笑)。それにしても今回の内容、先週の予告からして「本当は恐い家庭の医学」を意識していた空気がプンプンと。違うのは患者が最後に死ななかったことぐらいか(笑)。

 

12/12 ためしてガッテン「誰も教えてくれなかった!高所恐怖症のナゾ」

 今回のテーマ高所恐怖症。高所恐怖症と言ってもいろいろのレベルがあるが、今回登場するのは脚立の一段目(約30センチ)さえ上れないという強度の高所恐怖症の人。この人達が何と高さ140メートルの吊り橋に挑戦しようというわけである。当然のことであるが、最初のチャレンジでは惨憺たるもの。全員が途中で動けなくなってしまう。それどころかこの中の一人は、ある城の天守閣に登った時、床板の5ミリの隙間を見ただけで動けなくなる次第。

 まずは恐怖のメカニズムを探ろうということで実験。それは廃院になった病院の手術室で、真っ暗にした中でホラー映画を見てもらおうというもの。2チームに分けて、後のチームにはある呪文を授けるというもの。すると後のチームの面々は見たところ表情などに変化がない。これは呪文の効果ありかと思えば「恐怖を抑制することは出来なかった」という扁桃。実際に緊張を示す皮膚電位は後のチームの方が大きかったという結果に。つまりは呪文は逆効果だったと言うこと。

 さてこの呪文だが「恐くない、大丈夫」というもの。つまり自分に恐くないと言い聞かせることが逆効果になっているのである。これがどういうことかを番組では実演。まずシロクマをイメージする。そのシロクマの年齢などを細かくイメージする。ここで次に「シロクマのことを考えないでください」と言う・・・しかし考えないでおこうと思えば思うほど、シロクマが頭から離れない。これはシロクマのことを考えないでおこうと思うと、自分がシロクマのことを考えていないかを確認する必要があるから、結果としてシロクマのことを考えることになるんだという。これを「抑制の逆説効果」というそうな。

 これを脳のメカニズムで考えると、まずわずかな恐怖心が目覚めた時に、「恐くない恐くない」と考えることでかえってその感情が増幅して、理性で抑えられなくなるのだという。すると心拍が上がるなどの身体の反応が出て、それが脳にフィードバックされてさらに恐怖が増大、あらぬ事を考え始める(ここから落ちるんじゃないか、吊り橋が落ちるのでは)。これをフィードフォワードと言うそうな。

 ではそうならないためにはどうすればよいか。まず慣れればよいのではと思うのだが、単に回数を重ねるだけでは駄目なのだという。先ほどの高所恐怖症の人も、実はこの吊り橋に今まで何度も挑戦して失敗を繰り返しているとのこと。さらに番組では高所恐怖症のスタッフが屋上の鉄塔に登るという実験をしているが、翌日に再チャレンジしてもやはり駄目だった(見事なまでの鳥肌が立っていた)。しかしコツがあるのだという。そのコツを仕込まれたスタッフは見事に鉄塔に登ってしまう。

 そのコツだが、よく恐怖が時間と共に増大すると思ってしまうのだが、実は反対なのだという。大抵の恐怖は10ぷんもすると慣れてしまうのだとか。つまりこのことを認識しておくことが大きいのだという。恐怖症の人は自分の恐怖心が際限なく増大してしまうのではと思いこんでパニックになるので、それを冷静に見つめることで恐怖心が徐々に去っていくのだという。

 番組が勧めているのは自分の今の恐怖心をグラフに表現して見るというもの。すると恐怖に飲まれずに冷静に自分を見つめられて、しかも恐怖が下がってきていることを客観的に認識することですぐに冷静になれるのだという。果たしてこんな方法で大丈夫なのかと疑問もあるのだが、最初の高所恐怖症の面々はこの方法でなんと吊り橋の真ん中まで到達してしまうのである。

 専門家によるとポイントは、心を閉じないこと(恐怖から逃げない)、恐怖に飲み込まれないこと(パニックになってしまわずに冷静な部分を残す)、その時の現実に目を向ける、誰かと一緒に行ったりするのも効果的とのこと。またどうしても恐怖が下がらない時は、無理をせずにもっと簡単なことで挑戦すればよいと言う。

 早い話が冷静になり、客観的に自分を見てみろと言うことと、恐くなかったという成功体験を作ろうと言うことのように思われる。まあ理にかなった話だが、本当にこれだけでいけるんだろうかは半信半疑。と言うのは、私自身は怖がっている自分をかなり客観的に見ているつもりなので。

 なおこの方法で蛇恐怖症なんかの解消もしていた。私の広場恐怖症はこれで対応できそうだが(実際、苦手な水平線もじっと見ているとそのうちに慣れてきます)、末端恐怖症の方はこれでは無理だな。と言うのも、私の場合は強烈な頭痛が出るので10分も見てられないから。実はこの頭痛がつらいんですよね・・・。

 高所恐怖症とは斬新なネタで来るなと思ったが、こうして見てみると一連の心理学シリーズの一環。扁桃体の興奮が身体の反応を呼び、それが脳にフィードバックされてパニックになるというサイクルは、オレオレ詐欺の回や夫婦ゲンカの回に登場したのと全く同じメカニズム。結局はパニックになったり怒りが爆発するメカニズムというのはすべてこれと言うことか。要は常にどこかに冷静さを持っていればよいと言うことなのだが。私ももっとクールな人間になれということかな。

 

12/5 ためしてガッテン「今年の冬こそ!静電気完全解決法」

 冬になると嫌なのがバチッと来る静電気。実はこの番組では以前にこの静電気対策を紹介しており、その時の方法がキーで金属に触るとか、爪で触るとかいった方法を紹介している。しかしこの方法はややこしいし、爪で触ってもバチッとは来るということで、今回はこれよりもずっと簡単で効果的な方法を紹介するとのこと。

 ちなみにこの時の放送は私も覚えていて、今でもちょくちょく車のキーでチョンチョンやるのだが、これが11年も前の放送とは知らなかった。当時のVTRが登場したが、そこにはやけに若い志の輔氏と、その隣には小野アナではなく山本志保アナが。いやー、時代を感じるな・・・。ところで今少し調べたら、この山本志保アナって、小野アナと同い年なんですね・・・。小野アナの方が年が下だと思ってました。

 とまあ、いきなり話がそれてしまいましたが、今回まず登場するのは静電気が起きやすくて困っているという女性。何しろしょっちゅうバチバチやっているそうで、子供と手をつないでもいきなりバチッとエネルギー電撃波が走るという、まるでバビル2世のような人物です。実際に彼女の生活を追ってみると、車に乗っただけでも火花が散っている。この人の場合、電圧が高いのか鍵で触っても痛いとか。静電気計測器で測ってみると、普段は20ボルトなのが、車を動かしただけで480ボルト、車から降りると6700ボルトに跳ね上がり、ベランダに干した毛布を取り入れるとなんと1万1500ボルト。と言うわけで、ここでBGMはお約束の「君の瞳は1万ボルト」という次第。もうここまで来ると手全体が痛むとか。

 ここでまずは静電気とはいかなるものかを学ぼうと言うことで、次の実験は静電気対電気ウナギという趣向。50人が毛布の取り込みをやって1時間に渡って静電気を蓄える。これと電気ウナギの電気とでツリーの電飾対決を使用という次第。ツリーはそれぞれの計算された発電量に応じて点灯するという趣向(そのまま電気を貯める方法がないので、発電量の測定だけを行って、その測定分の電気をツリーに流したという意味だろう)。その結果だが、静電気については1万ボルトなんていうすごい電圧が計測されていたにもかかわらず、ツリーは10秒2で消えてしまう。これに対して電気ウナギは最大800ボルト程度だが、4分30秒ついたとのこと。静電気は電圧は高いが電気としては役に立たないという言い方を番組ではしていたが、これをもう少し物理学的に説明したら「電圧は高いのだが、電流がほとんどないので電力としては0に近い」という表現になるのだろうか。ちなみにこの時の電力を電気代に換算すると0.00006円などと説明しているが、この電気は東京電力の価格だろうか?(笑)

 次はバレリーナの身体に1万ボルトの静電気を蓄えて、いろいろなポーズをしてもらった時の電圧を測るというもの。つま先立ちだと1万3000ボルト、Y字バランスで1万1000ボルト、ジャンプすると1万4000ボルトに上がるという次第。これが何が影響しているかが分かると静電気の性質が分かるという。で、答えは静電気とは「地球に帰りたい」という性質があるということ。要はバレリーナの接地面積や地面との距離が電圧に影響していたという次第。なおこの説明で、小野アナがバレリーナの真似をして片足を振り上げ、山瀬氏に「ものすごい不格好なんですけど」と酷評されておりましたが、確かに見事なほどに足が上がっておりませんでした。どうも彼女は身体を動かす方はイマイチのようで(笑)。

 と言うわけで、バチッとしないためには身体にアースを取って地面に電気を流すというのが一番効果的。と言うわけで、パソコンの製造工場などは実際にこうしているとのこと。ですから結論は、みなさんアースを引きずって歩きましょうということでめでたしめでたし・・・・ってわけになるわけがないのは当然で、ここからこの番組の対策法が紹介される。

 で、実はこの方法が極めて単純至極。ドアの前に壁を触ると言うだけのもの。ただし壁の材質が重要で、煉瓦やコンクリート、木、紙などはOK、ガラス、プラスチック、ゴムなどは不可とのこと。これは材質の性質に鍵がある。実は煉瓦などは一般に「電気を通さない」と言われているが、静電気は電圧がかなり高いので、これらの物質でも電気が流れるのだという。この時に金属のように急激に流れず、ゆっくり流れるからバチッとこないという仕掛け。

 これを番組ではいかにもテレビ的に面白い映像で見せている。小さめの蛍光灯の片方にアースをつなぎ、もう片方に金属板をつなぐ。それで身体に静電気を蓄えてからこの金属板を触ると、バチッと火花が飛んだ瞬間に蛍光灯が一瞬明るくつく。この瞬間に電気が流れたのだという。次に金属板をプラスチック板に変えると全く点灯しない。つまりは電気が流れないということ。そして次に木の板に変えると、今度は薄暗く長時間点灯する。つまり弱めの電気が時間をかけて流れたという次第。この映像はさすがに私も驚いた。まさかこんな風に静電気を見ることが出来るとは・・・・。

 なおオマケ的に家庭で静電気の発光を見る方法も紹介されていた。粘着テープを2枚貼り合わせてはがしたり、下敷きをこすったり、セロテープを一気にはがしたりなんてことをすると、暗い部屋で見ると発光が見えるそうな。なお「テープの使いすぎにはご注意を」なんて大きなお世話な字幕がつくところがいかにもNHK。

 これは目からウロコというか何というか・・・11年前の番組は何だったんだ・・・。言われてみれば確かにその通りなんだが、今まで考えもしなかった。私はあまりバチッと来たことがないので、静電気体質ではないんだと思っていたが、実はタイル壁やら木やらいろいろなところに手をつく癖があったからだったのかも・・・。

 ちなみに静電気の発生源の大きなものは衣服の摩擦と聞いたことがあるので(11年前の番組で聞いたのと違うかな)、衣服の材質が静電気の帯びやすさに影響すると思われる。一般に静電気体質が女性に多いのは、男性は綿の下着が結構多いからではないかなどと考えたりもする次第。ポリエステルを含んでいるセーターなんて着ると、脱ぎ着の時にもろにバチバチ言いますからね。

 以前にフライパンの時、この番組で前に紹介した方法と違うやり方を紹介してましたが、そろそろこの番組もそうやって過去の方法の見直しに入る時期になったかな。ネタ的にももう新規はかなりキツイし・・・・って思っていたら、次回は「高所恐怖症」というこれまた極めて斬新なネタ。しかし高所恐怖症がそんなに簡単に克服できるのかね? 実際、私はこれにかなり長い間に渡って苦しめられているので。なお高所恐怖症が克服できるのなら、末端恐怖症の克服も教えてもらいたい(笑)。どうも私はこの手の恐怖症を持っているので。ちなみに私には閉所恐怖症だけはありません(むしろある程度狭いところの方が落ち着く)。ただ逆に広場恐怖症の傾向はありますが(地平線とか水平線、さらには高い天井が苦手)。

 

11/28 ためしてガッテン「裏方返上!片栗粉極ウマとろみ術」

 今回のテーマはとろみ。こりゃまた地味なテーマだわ・・・。だけどこれが料理にとってかなり重要なテーマだという(小野アナによると「人類を支えてきたのがとろみ」だそうな。「信じてついて来てください」って・・・はい、ついて行かせていただきます(笑)。)

 まずはとろみの御利益について。最初に上がるのは「見栄えの問題」。番組では食品サンプルを製造している工場に取材しているのだが、確かに食べ物は艶がある方が美味しそうに見える。

 さらに味への影響もあげている。ソムリエにただの塩水とそれにとろみをつけたものを試飲してもらったところ、とろみのある方が複雑な味が感じられ、甘みさえ感じるという。このメカニズムであるが、とろみがあることによって味蕾にとどまる時間が長くなるので、複雑な味を感じることになるとのこと。

 また人間がサルから進化する過程で現在の気管の形になったが、これは常に食べ物が気管に入り込む危険も抱えたものである。実際に水を飲んだ時、わずかに気管に入っているというのを映像で示している。これをとろみをつけると、気管に入り込まなくなる。と言うわけでとろみは人類を守ってきたのだとか・・・ってこれはいくら何でも言いすぎだろう(笑)。

 どちらかと言えば、とろみの御利益についてはゲストに出されたとろみなし麻婆豆腐、酢豚、エビチリが一番説得力がある。確かに美味しくなさそうだ。

 で、いよいよ本編。例によっての料理対決。ここで対決するのは料理が得意という主婦と料理経験は皆無の夫&息子。この二組が八宝菜作りに挑戦し、それを中華のプロが判定するという展開。もう結果は見えているのだが、お約束通り、慣れた手つきでさっさと料理した主婦よりも、いかにもぎこちなく料理をした夫&息子が勝利するというガチガチのお約束。

 ポイントはとろみ。主婦の方のとろみはいわゆるドロドロだったのに対し、夫&息子の方は本当のとろみになっていたとのこと。で、これを分けたのが加熱時間。主婦は30秒に対して、夫&息子は1分30秒。手早く調理しているのが徒になっているわけ。片栗粉のデンプンは水を吸うと膨らみ、この時に混ぜている手応えが非常に固くなると言う。ここで「とろみが出た」と判断しがちなのだが、これは実は間違いなのだとか。さらに加熱していると、かき混ぜた時の抵抗は減り、この時に本当のとろみが出ているとのこと。

 さらにとろみのポイントを押さえるため、今度は主婦対息子で再勝負。メニューは中華スープ。手早く水溶き片栗粉を作り、今度は加熱時間に注意しながらスープを作る主婦に対し、なんか息子の方は片栗粉に水を入れると後は遊んでいるようにしか見えない。しかし今度の勝負も息子が圧勝という展開。

 この時のポイントは、水溶き片栗粉にあるのだという。主婦の作った水溶き片栗粉は粉1に対して水4をいれていたが、これだと水が多すぎるために片栗粉を入れた時に温度が下がってしまいとろみが出ないのだという。その結果として主婦は片栗粉をさらに足している。すると今度は片栗粉のとろみが出始めた途端に入れた片栗粉の量が多すぎてドロドロになってしまった。結果として薄くてドロドロというスープになってしまったのだという。

 これに対して息子の方は粉1に水1の割合で加えている。これだとダマになってしまいそうな気がするが、実は息子は名人に入れ知恵をされていた(お約束ですな)。彼が遊んでいたように見えたのは、粉に水を加えてからしばらく寝させていたのだという。寝させている間に片栗粉は水を吸っていたのである。この状態になるとダマにならないのだという。つまりは水溶き片栗粉でなく、水ひたし片栗粉が正解だそうな(20分で最大50%の水を吸うそうな)。だから料理の時はこの片栗粉を最初に用意しておくべきなのだとのこと。

 またこの時の片栗粉はすごい状態になっているという。番組ではビニールプールに水ひたし片栗粉を張って実験しているが、この上を歩こうとすると足が沈み込むのに、走ったら足が沈まないのである。この片栗粉をスタジオでも実演しているが、両手でこねると団子になるのに、それを手の上に置くと溶け出すという一種独特の流体になっている。これは科学的にはダイラタンシー現象と言うそうな。

 後はお約束のお料理教室になる。これは割愛。

 水ひたし片栗粉(×水浸し片栗粉)は驚いた。多分今頃、日本中で片栗粉をこねているのではなかろうか。あの映像はかなりインパクトがある。今回のキーはこれに尽きるな。やっぱりテレビはビジュアルがないと。このインパクトのおかげで、とろみなんていう地味なテーマにかかわらず今回は成功している。

 だけど、やっぱりこの番組って料理番組なのか。

 

11/21 ためしてガッテン「新技発見!フライパン驚きの調理術」

 フライパンは料理に手軽に使われる器具だが、実はその使いこなしに奥深さがあり、時には常識を打ち破る必要がある・・・というのが今回。

 フライパン料理と言えば肉を焼くことを連想するが、アンケートを採ると一番難しいとの答えが多かったのが鶏肉。厚さが揃っていないせいで、中まで火が通らなかったり、逆に火が通りすぎてパサパサになってしまったりしやすい。

 番組は例によって6人の男女が鳥のソテーに挑戦するところから始まる。強火でさっと焼こうとする人、弱火でふたをしてじっくり焼く人など様々。しかし結局は全員が生焼けだったりパサパサだったりという無惨な結果に。

 鳥を焼く時のポイントは内部の温度である。内部の温度が80度の手前まで来たぐらいがちょうど良く、それを超えるとパサパサになってしまう。そこで内部の温度を測れる温度計を使用して挑戦。見事にジューシーな焼き上がりに・・・と言っても普通はこんな温度計なんて誰も持っていないし、こうして焼いても皮がパリッとしないと言う不満が残る。

 そこに登場するのが怪しげな人物(今時ここまでコテコテの占い師って見ないな・・・)。実は焼き加減は見るだけで分かるのだという。そこで見るのは肉の色。肉の色が白くなったり焼き上がりというわけである。肉の横の部分を見ていると、下の方から白くなっていっているのが分かる。これが真ん中まで来た時にひ