発掘あるある大事典

 

 この番組はフジテレビ系で毎週日曜日の午後9時から放送されている番組である。ただし、このフジテレビの情報バラエティーは、実は信憑度にはやや問題のある番組である。とりあえずスポンサーがどこであるかには注目しておく必要がある。というのは、以前に紫外線について扱ったときに、紫外線を浴びすぎることは皮膚ガンなどの原因になる(これは本当のことである)とかなり危機感を煽っているなと思ったら、結論はだからUVケア用化粧品を使いましょうということだった。これは明らかにスポンサーである化粧品メーカーの意向。ただここで問題は、UVケア用と称した化粧品の含有物がいかにやばいものであるかということ。実はこれらがシミや最悪はガンの原因になるという指摘もあるのだが、そのことには当然のことながら全く触れず、ひたすらUVケア用品の販促番組になっていた。この番組はこのようなことがよくあるから注意が必要である。

 ただしスポンサーに関係ないジャンルの場合は、情報の信頼度としてはまあまあ。番組としてもなかなか楽しい。

 

01.7.24追加

 この番組に関して、最近あまりに論理展開の乱暴さなどが目につき始めましたので、情報信頼度のランクを1段階格下げします。その経緯の詳細は7/22の「熱帯茶」の文章の文末をご覧ください。

 

04.4.4追加

 今回から新装開店のようであるが、いきなり滅茶苦茶の内容で、科学的根拠のかけらもないオカルト番組になってしまった。もはや情報信頼度がDでは足りませんので、新たに情報信頼度Eランクを新設します。

 

 本番組は、納豆ダイエットに関する捏造の発覚をきっかけに、07.1/14の放送回を最後にして放送打ち切りが決定されました。この番組が視聴者の役に立つ正常な番組になってくれることを願っていた私にとしては、非常に残念な結末です。

 

エンターティーメント度 B

情報信頼度 E

タイプ分け 宣伝型

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当サイト管理人の鷺が、この度書物を出版することとなりました。「あるある大事典」の問題点や注意点などについて解説した書き下ろし本です。詳細はこちらへ。

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緊急警告

5/30の「あるある大事典」で宣伝していた「にがりダイエット」が、危険なものであることが独立行政法人国立健康栄養研究所の研究で明らかになりました。

こちらをご覧ください

緊急報告!納豆ダイエットは嘘

1/7「あるある」で放送された納豆ダイエットについて

内容が捏造であったことをテレビ局が認めました。

こちらをご覧ください

検証番組について

4/3にあるあるの捏造についての検証番組が放送されました。それに対しての私の見解については

こちらをご覧ください

 

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1/14 発掘あるある大辞典「ガン予防SP」

 アメリカの最新のデータによると、最近になってガンが減少傾向にあるのだという。それはアメリカでは食生活の改善に取り組んだからだという。その方法とは野菜や果物を増やすこと。

 野菜がガンを防ぐメカニズムとしては、抗酸化作用で活性酸素を抑制したり、体内の毒素を解毒したり、傷ついたDNAを修復するなどの作用があるという。

 しかし野菜の摂取量が増加しているアメリカに対して、日本では逆に野菜の摂取量は減少傾向にあるのだという。

 アメリカで提唱されている理想的な食事バランスを示したフードピラミッドなどというものも存在するという。同様のものは各国でも提唱されており、実は日本でもフードガイドは発行されているとのこと。それらに基づいて番組が提唱するフードバランスは、まず野菜が350グラム、果物200グラムに対して、ごはんなどが400グラム、魚80グラム、豆30グラム、肉80グラム、乳製品などが150グラムといったもの。ただしここでの野菜の重さは調理後のものとのこと。重さだと考えにくいので、おおざっぱにこぶし1個分を70グラムと考え、こぶし5個を目安にしろとしている。

 さらに野菜を摂取する場合も、特定の野菜ばかりを摂るのではなく、バランスを考える必要があるという。抗酸化にはカボチャやにんじんなどの色の濃い野菜、修復にはキノコ類、解毒には白菜やチンゲンサイ、わさびなど。さらに複数の機能を併せ持つ野菜もあり、抗酸化と修復を兼ねるのはほうれん草や春菊などの葉物野菜、修復と解毒はアスパラガス、抗酸化と解毒は大根、タマネギ、ネギ、ニラ、キャベツなど。全部を兼ねるのは小松菜、水菜、ブロッコリー、ニンニク、カリフラワー、菜の花、かいわれ、ブロッコリースプラウトとなどだという。ただこの全部を兼ねるものだけを取ればよいのではなく、全体のバランスを取ることが大事だという。

 最後には野菜を取るためのメニューをいろいろ紹介したが、結論としては一番取りやすくて量が多いのが鍋という結論。だから日本人は鍋を食べましょうということである。

 以上、ガンを予防するために(だけでなく健康を保つために)野菜を摂りましょうという極めて妥当かつ当たり前の内容。しかも野菜だけを摂れといっているのではなく、肉類も含めてバランスのことを言っている。この番組が食生活のバランスのことを言うのは極めて異例のことだから(いつもは特定の食材ばかり摂らせて、バランスを崩そうとばかりする)、今回の内容はこの番組としては異色と言って良いだろう。90分のスペシャルの割にはゲストの無駄話ばかりが多くて番組内容が薄いということはあったが、内容自体はまともである。先週の滅茶苦茶な内容と比較したら、同じ番組とは思えないぐらいに・・・・。毎回こういう内容だったら、私も本なんて書く必要はなかったのですが。

 なおこの番組の特徴として、自分の番組で言ったことを場当たり的に棚上げにするというご都合主義があるが、今日の内容を見ても分かると思う。豆30グラムということは、先週の納豆ダイエットはこの時点でバランスが滅茶苦茶だということを白状しているわけである。なにしろ納豆だけで1日に2パック、大体100グラムぐらいなわけだから、もうこの時点で滅茶苦茶。

 やっぱりこの番組は、ダイエットと若返りは封印すべきだと強く思う次第・・・・って言ってたら、次回は早速若返りときたもんだ、しかもヨガの宣伝・・・・いい加減にしろ!

 

1/7 発掘あるある大辞典「食べるだけで痩せられる食材」

 今回はアメリカ初の最新情報で、食べるだけで痩せられる食材ということ・・・・って、もうこのつかみだけで、内容がインチキなのは想像のつくところ。もう何かの食材を宣伝したいという意図がプンプンしている。

 アメリカの最新研究で、DHEAというホルモンにアンチエイジング効果とダイエット効果があると判明したのだという。そしてそのDHEAを生成するための原料となる食材がポイントだという。

 番組では徹底してここで引っ張るのだが、要はその原料とはイソフラボンであり、そのイソフラボンを吸収するには納豆が一番だと言うことで、今回の目的が納豆の宣伝だったということが分かるという次第。

 なお今までこの番組では散々イソフラボンサプリの宣伝をしたのだが、さすがに「イソフラボンをサプリなどで摂りすぎたら良くない」という警告が発せられた後となれば、大々的にサプリの宣伝をするわけにはいかないと考えたのか、今回はサプリには触れていない。

 番組が言っているDHEAで痩せるメカニズムとは、DHEAは基礎代謝を低下させる働きのあるホルモンを抑制し、さらには細胞内での代謝を高める効果があるとのこと・・・・なんだけど、これって同じことを言い換えているだけ。この時点でなんじゃこりゃなのだが、この後に付け加わるのが「DHEAは年齢と共に分泌量が減少する」という、この手のインチキ内容の時に必ず登場する黄金パターンである。もうこの時点で正体が割れたというべきもの。

 さて、しかし納豆なんて食べている人はいくらでもいるのに、痩せたなんて聞いたことがない。番組としてはそれは「食べ方が悪い」のだと決めつけている。番組が勧める食べ方は、1.毎日1日に2パックを食べる 2.朝と晩に分けて食べる 3.かき混ぜて20分おいてから食べる というもの。ゴチャゴチャとご託を並べているが、実は最大のポイントは「とにかく納豆を大量に食べる」ということである。

 で、この後はお約束の実験、8人の男女が「いつもの生活に納豆を加えただけ」ということになっている実験を2週間した結果、見事に体重などが減少してめでたしめでたしである。なお例によって、被験者はしっかりと体重の記録をつけて、ガッテン提案「量るだけダイエット」をやっているという仕掛け。被験者が勝手に努力しても、それは番組から指示したものではないと言うのだろう。

 さらに年始スペシャルとしてはだめ押しが必要と考えたのか知らないが、この後には物真似芸人の神無月氏が登場して、このダイエットをやった結果体重が減少したということを披露してだめ押し。ただよく見ているとこの時に、彼がコメントでこのダイエットのネタをばらしているのである。彼曰く「納豆を食事前に食べるので、今までの7割ぐらいで満腹感が出てくる」。そりゃそうだ、これだけ大量の納豆を食べたら、その分食事量が減るというもの。本当にいつもと同じ食事に納豆を加えれば逆に太る(納豆もカロリーはある)。

 要はこのダイエットの本質は、食事前に重たい納豆を腹一杯ぶち込んで、食事量を減らしましょうというだけの話。納豆を宣伝したいという意図が露骨にあるから、まるで納豆が特別な食品のように言っているが、そんなことはまるでないわけである。だからこれは納豆でなくても、例えば食事の野菜の比率を増やすなどでも覿面に効果がある。むしろ逆に、納豆ばかりこんなに摂りまくったら、その方がバランスの崩れで危険である。

 納豆は体に悪いというものではないので、別に納豆を摂ることを止めはしませんが、納豆が特別なダイエット食だなどと勘違いしないように。なお番組では最後に、納豆を食べ飽きないようなメニューを紹介していたが、納豆にごま油と白みそを混ぜてカナッペなんて、明らかにカロリーが上がるので、はたして本当にダイエットになるかどうか・・・。とにかく納豆の販促にはなるから、痩せる効果なんて番組的にはどうでも良いんだろうが。この番組にのせられた視聴者が、納豆を買いにスーパーに走ってくれたら、それで番組はウハウハなんだろう。

 全く、新年早々やってくれるわ・・・。それにしてもこの番組のパターンって、いつも同じだな。食事前にヨーグルトをたらふく腹にたたき込むか、同じく食事前に寒天をたらふく腹にたたき込むか、やはり食事前にリンゴとミカンをたらふく腹にたたき込むか、いずれにしてもこの腹にたたき込む食材に、その時の宣伝したい食材を持ってきたら、番組が一本できあがるというわけである(まあさすがに、食事前に饅頭を腹一杯たたき込むというわけには行かないだろうが)。あほくさ。

 

12/24 発掘あるある大辞典「温泉入浴術」

 最近は温泉の健康効果が注目されているが、温泉でメタボリックシンドローム解消やデトックスの効果があるという。で、それを紹介するとのことなんだが・・・・もうデトックスを持ち出した時点でいきなりこけている。

 まずメタボリック解消効果については、硫黄泉が良いという。それは硫黄泉には血管拡張効果があるので、硫黄泉に浸かることで血流が良くなって中性脂肪などが消費される・・・・と言っているのだが、以前にも言ったことだが血流が良くなっただけでは脂肪は消費しないって・・。最初に鹿児島大学で温泉を浸かったメタボリック解消研究の例が出ていたが、あの被験者を見ても水中で運動をしていた。単に湯に浸かるだけで脂肪が減ったら苦労はしない。温泉に浸かることによる脂肪消費は0とは言わないが、それなら温泉にじっと浸かっているよりは、表を歩いてきた方が脂肪消費効果ははるかに高い。誰も他に客がいなくて迷惑がかからないのなら、温泉の中をジャブジャブ歩いたら、水中ウォーキング効果でさらに脂肪の消費は増えるだろう。最近はこの効果を見込んで、温めのお湯の深めの浴槽を作って、歩けるようにしている温泉施設もある。

 なお番組ではメタボリックのオッサン3人を、温泉に連れて行って運動なしで温泉に浸かるだけで中性脂肪値が減ったって言っているが、そもそもメタボリックになる人は、日頃の食生活に問題があるわけで(高カロリー高脂肪とか、酒が多いとか)、それを食事をキチンとしたものにしたら、それだけで血液中の中性脂肪なんてすぐに低下する。元々、中性脂肪値なんて条件で変化しやすいのである。この番組を見たら「温泉に行ったら痩せる」と視聴者が勘違いしそうだが、入浴だけではやせないというのは常識なので要注意。

 後半はデトックス。しかもここで、体に毒素が溜まるとセルライトがなんてインチキ二連発。もうこの時点で駄目駄目である。デトックスとセルライトと言えば、今やこの手のインチキの双璧。それをいきなり両方出してくるとは、さすがにどうしようもないこの番組。

 ここで登場するのは、つい最近に「目がテン」でも登場した長湯温泉。長湯温泉は炭酸ガス濃度が高いことが特徴で、炭酸泉は血管拡張効果によって暖まるというのが最大の薬効なのだが、それがこの番組にかかると「炭酸ガスによって新陳代謝を良くしてデトックスに効果がある」というインチキ宣伝にすり替わってしまうのである。

 さらに飲泉することで、胃や腸が刺激されるのでデトックスが進むとしている。炭酸泉が胃腸の蠕動運動を刺激するのは事実だが、ここでデトックスという言葉を使うな。便秘が続くと体の中に老廃物が蓄積するので肌が荒れたりするが、それは体内に重金属が溜まるなどと言っているデトックスとは全く別の話。どうも番組はここのところを意図的に混同している。と言うか、最近のこの番組を見ていると、体内に溜まった重金属を排出させるとかいうデトックスがあまりに露骨にインチキであることがばれたせいか、どうもこのデトックスの言葉の意味をずらしてごまかそうとしている節がありありである。この番組、やたらにデトックスという言葉を使いたがるのだが、どうもデトックスサプリを宣伝しないといけない何らかの事情があるように思われる。

 なおこの後、女性に炭酸泉に浸かってもらったら肌年齢が若返ったなどと言っているが、温泉にずっと浸かったのなら肌の水分が増えるのは当たり前の話である。問題はそれが持続するかどうかである。それにしてもこの肌年齢というものも、測定条件でやたらに振れるものなのだが、この番組はこういう誤差の大きい測定法をとにかく好む。

 私も温泉は好きだし、温泉に健康効果があるというのは確かだから、別にこの時期に温泉の宣伝をすること自体には反対はしないが、ただインチキな情報で視聴者を煽るのは感心しない。なんでもっとまともな内容を出来ないのだろうか。「温泉には血流を良くして新陳代謝を高める効果がありますよ」というような内容にしておけば問題がないのに、「温泉に入るだけでやせるらしい」「温泉に入ると毒が抜けて若返るらしい」と視聴者が誤解することを期待した浅ましい作りにどうしてもなってしまうようである。

 この番組もいろいろな批判を意識したのか、最近は比較実験をするなど一応の体裁を整えつつはある。しかし「まず結果ありき」のこじつけ実験という本質は、未だに変わっていないというのが実情。まだまだ脱皮が必要なようである。

 なお温泉に健康効果があると言ってもそれは程度の問題。例えば高血圧の者が長時間入浴したりすると、下手すると致命傷になることもある。高血圧患者の死亡場所はトイレと風呂が圧倒的に多いということをお忘れなく。また温泉は体質と泉質によっては合わないこともあるので、肌にチリチリする刺激があった場合「温泉は健康に良いはずだから」と無理して入浴を続けないように。だからとにかく極端なことはしないというのがこの場合も重要なのである。

 

12/10 発掘あるある大辞典「風邪の最新予防術」

 風邪を防ぐのは免疫であるが、この季節はもっとも免疫力が低下する季節だと言うことで、風邪の予防術を紹介しようと言うことらしい。なお私もこの季節になると毎年のように風邪をひくのであるが。

 まず免疫で第一に働くのが粘膜であるが、ここでは唾液などの粘液が異物を洗い流したり、直接殺菌したりなどの作用をしている。しかしこの唾液などは、緊張などの精神的ストレスで減少するし、朝食抜きやら良く噛まずに食べるなんてことをすると唾液の分泌が減少してしまうという。番組では唾液の分泌量を見るのに、割り箸を舌に貼り付けるというテスト方法を紹介している。

 で、この対策であるが、唾液腺のところをマッサージする方法を紹介している。

 粘膜を通り抜けた菌などに対抗するのは免疫細胞。しかしこの免疫を低下させるのはストレス。さらには気温が低い場合にも免疫の能力が低下する。さらに疲労なども顕著に影響を与える。

 それを判断する方法なんだが、お尻の上の部分を押してみて痛みを感じたらまずいとしている。これは経絡の考え方なんだと言うが、これは少々胡散臭い。西洋医学的にも内臓の不調が神経に反映していると考えられるなんて解説を入れて補強しようとしているが、そもそも免疫系の問題と内臓の不調は全く別物だから、これだと補強になっていない。

 で、これの対策だが、赤・白・オレンジの野菜を摂ることと、お尻・おなか・太ももなどを温めることとしている。さらに最後に先週宣伝したショウガを再宣伝で念押しして終わり。

 今回は一部怪しげな所はあったが、概ね妥当な内容。要はストレスなどに気をつけながら、野菜をキチンと摂り、体を冷やしすぎないようにということなんだから、至極当たり前である。例によって、非ダイエットネタの時の方がまともな内容になるというパターン。

 なお私は毎年このシーズンになると風邪をひいて困るのだが、仕事の都合などでどうしても風邪をひくわけにいかない時に使うのが加湿器。私の部屋は機械類が多いせいでとかく乾燥しがちなので、沸騰水型の加湿器を冬には使う場合がある。これを使うと体感室温も上昇するので、元々機会の排熱で温度の高い私の部屋では暖房が不要になるという仕掛けである。

 ところで、最初に「仕事で忙しい時には風邪をひかないのに、休みになった時に風邪をひいて寝込むようなことがある」なんて言っていたが、結局は最後までこの理由についての解説がまるでなかった。惹きとしてこの誰でも思い当たるケースを放り込んだものの、結局説明が付けられなかったってパターンか?

 

12/3 発掘あるある大辞典「ショウガ」

 薬味として使用されるショウガだが、このショウガは調理法で効果が変わるとのこと。

 まずは双子の芸人で、ショウガの効果をテスト。同じ量のショウガを料理法を変えて食べてもらったところ、一方は体温が上昇したのに対し、もう片方にはその効果はなかった。これは何かというところが今回のツボになる。

 ショウガの効果としては免疫を刺激して活性化するというものがあるという。それに効果のある成分がジンゲロールというもの。しかしこのジンゲロールは熱と酸素に弱いため、これを摂るにはすり下ろしてすぐに食べる必要があるという。だから風邪などの時には生のショウガを取る料理が良いとのこと。番組がショウガの産地で引っ張り出してきた料理はショウガの蜂蜜漬け。これをお茶などに加えて飲むらしい。また雑炊に刻んだショウガを加えるショウガ雑炊なども食べられているとのこと。

 なおショウガは10度以下で保管すると低温障害を起こすので、新聞紙に来るんで冷暗所で保管とのことだが、これは以前にガッテンで放送していたので、知っている人も多いと思う。

 次は加熱したショウガの効果だが、加熱するとジンゲロールは減るのだが、これがショウガオールという成分に変化するのだという。そしてこのショウガオールには血管拡張効果などがあり、要するにからだがポカポカしてくるということ。身体を温めるには加熱したショウガ(炒めるのがよいとしていた)を食べる料理が良いとのこと。産地ではきんぴらショウガや卵焼きに加える食べ方を紹介。

 また風邪の時の対処法としてショウガ湯を推薦。ただしジンゲロールを残すためにぬるめの方がよいとのこと。

 あからさまなショウガの宣伝で、産地まで登場というのが胡散臭いが、内容的には特にひどいものではないので今回は大目に見ましょう。ショウガは確かにうまく使うと体に良い。ただしこれも程度の問題で、極端に摂りすぎると弊害が出るのは言うまでもないので、それには注意。

 この番組だったら「ショウガで痩せる」なんて言い出しそうだが、今回はそれはなかった。つまり前からのこの番組のポイント「痩せるとか若返るとか言い出した時の内容は滅茶苦茶」というパターンを思い浮かべると良い。この番組はこの二つがある時とない時とで、番組のまともさが段違いに変わるというのが特徴。で、今回はこれらがない場合だったということ。やはりこの番組は「痩せる」と「若返る」は封印すべきである。

 

11/26 発掘あるある大辞典「ノロノロ血人間は太る」

 どうも胡散臭さが最初から漂う今回だが、まず冒頭からいきなり派手な宣伝で始まる。中国では病院でダイエットに成功する人が続出で、そこで行われているのは於血対策といって、血流を良くすることなのだという。

 で、日本で例によってのテスト。すると体脂肪の多い人の方が血流が悪かったという。番組の言っている於血のチェック法は耳たぶの下の1センチほどを押さえて痛みがあれば危険があるのだという。

 ここの痛みがある人は、血流が低いのだという(これをノロノロ血と番組では呼んでいる)。そして血流量が低いと毛細血管の働きが悪くなるから、エネルギーの代謝が悪くて痩せないと持ってくる。番組では血流の良かった人と悪かった人で同じ行動をしてもらっても、血流の良い人の方が消費カロリーが多かったとしている。

 ではどうすれば血流が良くなるかだが、それは背中にポイントがあり、脊柱起立筋をほぐすのが特に効果的だという。で、その方法は・・・というところでいきなりCM。このCMが血流を良くするシートのものという仕掛け。例によってのあまりのタイミングの良さだが、これで今回の番組の目的は自ずと明らかになるという次第。番組としては視聴者が「このシートを使ったら痩せる」と「勝手に勘違い」してくれることを期待しているのである。ちなみにメーカーはこのシートは肩こり解消用などにしか言っていないので、いざというときは「我々はこのシートで痩せるなんて言ったことはありません」と開き直れるという仕掛け。

 もうここで今回の目的は達成したので、後は番組的にはどうでも良いのが本音だろうが、一応は続く。この後に番組が提案しているのは脊柱起立筋を伸縮させるストレッチ。そしてこれを被験者に試してもらったところ、運動も食事制限もなしで10日後には体脂肪が減少という明らかにインチキと思われる実験結果が登場する次第。

 はっきり言って滅茶苦茶です。血流が悪くなると毛細血管が働かなくなり、代謝が悪くなるのでエネルギーを消費しないといっているのに、なぜ血流を改善しただけでエネルギーを勝手に消費するんだ? そもそもエネルギーを消費するための運動がないと、血流だけではエネルギーは消費できない。燃料を供給するパイプが詰まったらエンジンは停止してしまうが、パイプの掃除をしたからといって勝手にエンジンが動いたり出力が上がらないのと同じ理屈である。

 それに運動をすれば自然に血流は良くなる。体脂肪の多い人が血流が少なかったなんて言うのは、血流が少ないから体脂肪が多いのではなく、そもそも運動していないから体脂肪が多くて血流も悪いというだけの話である。結果と原因が完全に逆転しているのである。

 番組関係者ではない私には確認しようがないが、十中八九、今回の実験の内容は捏造だろう。まあ番組的にはスポンサーの商品が売れればそれでよいのだから、あのストレッチが効果がなかったところでどうでも良いんだろう。むしろあのストレッチだけで本当に痩せたら、商品が売れなくて困るのでは。なお昔からこの手のインチキな美容法は大抵は中国を出してくるのだが、今回の番組はまさにそのパターンを踏んでいる。なお番組の最初に紹介された事例、中国で病院でダイエットしたという彼女たちは、誰も「血流を改善しただけで痩せた」とは言っていないのに注意。それにも関わらずに、番組の構成はまるで血流を改善するだけで彼女たちのように劇的に痩せるのかのように錯覚させようとしている。そこに最大の誤魔化しがあることに要注意である。

 それにしてもここ最近、完全に開き直ったのか安心したのか、目に見えてひどい回が増えてきた。また実験の捏造ぶりも、かなりひどくなってきたという話は聞いています。例えばサーモグラフィなどは、効果が見えなかったら感度を変えるなんてことは日常茶飯だとか・・・。番組関係者しか事実を確認しようがないと考えているのか、やりたい放題の模様です。やっぱりこの番組にダマされる視聴者の方が圧倒的に多いから、こういうことが平気で出来るのだろう。私が自身の無力さを痛感させられる時でもある。

 

11/19 発掘あるある大辞典「亜鉛不足の恐怖」

 今回のテーマは亜鉛。で、いきなり始まるのは、飛行機の絵に自動販売機と描いてあるような、全く違う絵と文字が組み合わさっている5種類のパネルを10秒で覚えられるかというテスト。このテストが全問出来ないと亜鉛不足によって記憶力が低下している可能性があると番組は言う(よく見ると「あくまで目安です」という文字が途中ではいる。当たり前だ。こんな安直なテストで亜鉛不足は判断できない。)。

 次に番組が言うのは亜鉛不足による弊害、亜鉛不足になると新陳代謝の低下などによって肌が老化するなどが起こったり、特に味覚障害が発生することがある(このあたりは大体妥当)。

 それでは亜鉛をどうやって摂るかだが、亜鉛はあらゆる食品に少しずつ入っているから、キチンとした食生活をしていたら不足はしないはず。しかしそれでも亜鉛不足が増えているというのは亜鉛を浪費する生活をしているからだという。番組では亜鉛不足に陥っている3人の生活を例に挙げて亜鉛が不足する原因を列挙している。

 1と2は飲酒と喫煙。要は肝臓でアルコールを分解する時や、喫煙による活性酸素の処理に亜鉛が使われるからだという。3つめはストレス。亜鉛はストレス時に分泌される神経伝達物質を抑える作用があるので、ストレスが増えると亜鉛の消費が増えるのだという。そして4つ目だが、食物繊維の過剰摂取。食物繊維には亜鉛の吸収を阻害する作用があるので、食物繊維を摂りすぎると亜鉛が不足するという。

 で、対策だが、肉類を摂ること。肉類には亜鉛が含まれている上に、動物タンパクが亜鉛の吸収を促進するという。さらにビタミンCやクエン酸を組み合わせると亜鉛の吸収は上がるとしている。

 という内容なのだが、私はテレビの前で思わず「オイオイ!」と叫んでしまった。この番組は毎回矛盾したことを平気で言うが、今回はその最たる例。そもそも食物繊維の摂りすぎの無茶苦茶な食生活をしている連中は、この番組に毒された連中だろう。寒天なんかを摂りまくっている連中がもろにそれに該当する。よくまあここまで、自分の番組で宣伝したことを棚上げに出来るもんだと絶句。

 そう言えば、番組の最後で司会の堺正章が「こう言ったからといって、じゃあ肉を食べようなんて極端なことはしないで欲しい。バランスが大事。」などと、今までこの番組では一度も言ったことがないことを初めて言っている。なんか事件でも起こったのか? 急に風向きが変わったような妙な感覚を受ける。

 正直なところ、今回の内容を単独で見ればまずまずというところ。下品な煽りは相変わらずあるが、それは作り方の問題であって内容的にはかなり無難なことを言っている。何か問題でも起こって急に対応したのか、それとも今回を担当した制作者がたまたままともだったのか、そのあたりは不明だが、このレベルの内容なら問題になることもないのだが・・・・。

 と言ってもこの番組を信用することなんてまだまだ出来ません。何しろほんの先週にあのインチキ物質のセルライトを取り上げたとこなんですから・・・・。

 なお番組ではなぜか触れていませんが(スポンサー等の関係で触れられないのか?)、現代の亜鉛不足の原因としてあげられるのは、まずインスタント食品の摂りすぎ。特に清涼飲料などに含まれることの多いリン酸塩が問題視されています。さらに農薬や化学肥料の多用による土壌中の亜鉛の欠乏による野菜の亜鉛不足などがあります。最近の野菜は本来含まれるべき亜鉛が含まれていないということです。亜鉛不足に本気で切り込むつもりなら、このあたりのことを避けるわけにはいかないのですが、今までこの番組で亜鉛を取り上げた時は、この問題は必ず避けるんですよね・・・。

 

11/12 発掘あるある大辞典「セルライトは消せる」

 はい、もう今回は最初から駄目です。このセルライトという言葉を使った時点でその内容はインチキだと言っているようなもの。そもそもセルライトがインチキなのですから。しかもセルライトが消せる? おいおい、セルライトは消えないと散々恐怖を煽っていたのはそもそもこの番組だろうが。もう既に背後にエステ業界の影がちらついている。

 というわけで今回ははなっから見る価値0であるが、立場上そうも言っていられないので一応つきあうこととする。

 すると初っぱなからいつもの煽り全開、今回のスポンサーと思われる怪しげな専門家が、女性をつかまえては片っ端からセルライト有りとインチキ診断を下していく。そりゃ皮下脂肪なんてない方が異常である。またウォーキングで5キロ体重を減らした女性が、それにも関わらずセルライトが消えなかったなんて言っているが、脂肪が落ちる時はまず内臓脂肪が落ちてから全身の皮下脂肪が落ちていくので、急に皮下脂肪は減らない。また逆に皮下脂肪が落ち始めた時に、皮膚がたるんでしわになることもある。それをひっくるめてセルライトにしてしまっているインチキである。なおセルライト自体がそもそもインチキな概念なので、レベル1だの3だのと言っているのが全く無意味なのは言うまでもないこと。

 いきなりインチキ全開なのだが、そんなことを気にするはずもなく(そもそも気にしていたらこんなテーマは扱わない)番組は突っ走る。二人の主婦を比較して一人はセルライトがあり、もう一人はセルライトがないとしている。そしてその原因は一人は午前中にウォーキングをしているからリンパの流れが良くなって老廃物がたまっていないとしている。だ・か・ら・・・ウォーキングを日頃からしているような人は、そもそも脂肪の蓄積自体が少ないだろうが!! セルライト云々の話ではない。

 後は、水をキチンと摂っていないだの、濃い味付けが好きだの、風呂にゆっくりつからないだの、足を良く組むだのといずれもリンパに関係したものばかり、これをやっているとリンパの流れが悪くなってセルライトに結びつくという論理だが、リンパの流れが悪くなった時に結びつくのは足のむくみ。

 で、対策としてあげているのが足のストレッチ・・・だ・か・ら・・・それは足のむくみを解消するのが目的であってセルライトなんてものとは全く無関係。しかも進行してしまったセルライトはつまんでつぶせなどと、例によって大馬鹿なことを平気で言っている始末。

 結局のところ、当然予想されることではあったが最初から最後まで終始一貫滅茶苦茶。はなっから目的は、エステ業界のために再びセルライト恐怖伝説を煽ろうということだけ。多分、セルライトがインチキだということに気づき始めた人がチラホラ出てきたので、ここらで再びセルライトの宣伝をしておかないとスポンサーに対してまずいと思ったのだろう。

 最後にもう一度繰り返しておきます。セルライトはエステ業界とこの番組が結託して宣伝しているインチキ概念ですので、この言葉を使った時点でその内容は無価値だと判断してください。セルライトなんて、医学関係者には鼻で笑われますので。

 なお詳細は私の本にも書いてますので、気になる方は私の本を買ってください・・・と最後は自分の宣伝をしておきます(笑)。

PS

 志村けんプロジェクトで鰯の宣伝をしてましたが、鰯が体に良いということには異存はないが、やたらにバナジウムを宣伝していたのは、化学屋としてはどうも抵抗があります。バナジウム自体は毒であり、実際にこれが漏れることによる事故なんてのもある。まあ微量金属などは濃度の問題があるので、極微量の場合は人体にとって問題がない場合が多いが。だからまかり間違っても、バナジウム錠剤なんて服用したりしないように。あまりバナジウムの健康効果なんてものが宣伝されると、どこかのインチキ健康食品会社が出しかねませんので。

 

11/5 発掘あるある大辞典「肌を若返らせる食材」

 今回のテーマは肌。特に冬は肌が乾燥することで老化が進行しやすくなると、いきなり恐怖を煽りまくる。だからそれを防ぐために化粧品・・となれば番組中にしつこいほど入ったソフィーナのCMとの連動企画になるのだが、番組の方は今回は肌に良い食材を紹介するという。というわけで、スポンサーの意向とは微妙にずれがあるのが今回。

 で、肌の乾燥を防ぐ方法だが、肌のセラミド合成を促すためにフィトケミカルなるものを摂れとのこと。このフィトケミカルだが、要は野菜などに含まれる色素などの成分、野菜は黄・緑・赤・オレンジ・紫・白・黒の7色のものがあるが、これを全部摂るとなると大変なので、この中で緑・白・オレンジ・黒の4種類に重点をおいて摂れという話。緑は一般的な葉物野菜、白は白ネギやタマネギやキノコ類、オレンジはにんじんなどということで、このあたりはかなり一般的な摂りやすい野菜。ということでポイントは黒。黒はワカメや小豆、ひじきなんてものがあるのだが、今回番組が強烈に推すのがなぜかコンニャク。というわけでコンニャクの宣伝が今回の目的だったということが分かることになる。

 ところでコンニャクって一般に黒い色をしているから、黒に分類で良いように感じるかもしれないが、そもそものコンニャクには実は色はついていない。以前に「目がテン」で言っていたように、黒いコンニャクは実は海草などで色を付けているのである。それじゃコンニャクって黒ではないような気がするのだが・・・・とにかくそこにはこだわったらいけないようだ(笑)。

 で、番組ではこれらの野菜やコンニャクを中心にしたメニューを4週間続けた被験者が、肌年齢が大幅に若返ってめでたしめでたしという展開。

 これらの4色を意識して摂ろうとすれば、野菜が中心のメニューになるし、コンニャクを摂ることで便秘なども改善されるので、肌に良い効果が出るのはある意味自然な結果。例によってこの番組の実験が信用できるかどうかは疑問だが、このメニュー自体は良いのではないかという印象。もっとも野菜に偏りすぎて、タンパク質が不足するような状態になれば、これは肌にも悪い影響が発生することになるが。

 つまりは例によって、バランスの良い食生活をすれば、肌も含めて身体全体が調子よくなるというだけの話。というわけで、今回の内容自体はリーズナブルだという結論にしておきます。コンニャクにやたらに固執しているのには、怪しいものは感じるものの。

 なお以前にも言ったことがありますが、最も肌を老化させるものの一つが実は化粧品なんですよね。この番組ではそんなことは口が裂けても言えませんが。

 

10/29 発掘あるある大辞典「部屋のタイプで弱点が分かる」

 今回はいきなり部屋のチェックから。部屋の散らかり方を3タイプに分けている。1つ目はいらないものが捨てられないタイプ。2つ目は収納に入れはするが、全然整理されていないタイプ。そして3つ目は物を出しっぱなしにしていても気にしないタイプ。これはいずれも典型的な散らかしパターンなのでなかなか興味深いが、この番組はそれが脳の弱点につながっていて、それが脳の衰えにつながるので、ダイエットしても成功はしないとか記憶力が低下するなどにつながるという話に持って行く。何やら最初は良かったのだが、どんどんと話が怪しい方向に行く。

 最初は出しっぱなしでも気にしない人。この人は後頭葉に弱点があるのだという。視覚情報の認識範囲が狭くなっているので、散らかっているのが認識されていないのだとの理屈。だから机が散らかっている人と片づいている人でカルタをしたら、片づいている人が勝ったという。で、これをこのまま放置すると、道で人にあっても気づかなかったり、信号を見失ったり、ファッションの色遣いなどがちぐはぐになるなどとのこと。そしてこれを鍛えるのには表神経衰弱(トランプを表替えして並べて、同じ色と数字のカードを取っていくというもの)が良いとしている。

 次はなんでも収納に放り込んでしまうタイプ。このタイプは空間認識を司る頭頂連合野が弱っていると言い出す。だからこのタイプの人にケーキを6つに切り分けてもらったら大きさがバラバラになってしまったという。で、これを放置すると地図が分からなくなったり、化粧が平面的になっておかしくなったり、痩せている自分をイメージできないのでダイエットが成功しないなどと言っている。そしてこれを活性化させる方法は、お手玉が良いとしている。

 最後は捨てられないタイプ。このタイプは決断力がなく、これは前頭連合野が弱っているのだという。ここが衰えるとうっかりが増えるので事故などが増えるとしている。そしてこれを鍛えるにはアミダを下からたどる逆アミダが良いとしている。

 以上が今回の内容。部屋の片づけ方のノウハウでも教えてくれるのかと思えば、全く役に立たない与太話だった。そもそもすべての根拠が明らかにこじつけ。私などはこの3つのタイプがすべて当てはまる人間なのだが、カルタは人よりも強いし、空間認識能力も明らかに人並み以上であった。なお物を捨てられないのは決断力云々以前に、貧乏性であることが大きい。それに昔から部屋にあるがらくたでいろいろな物を作るクセがあるために、がらくたを置いておくのが習慣になっているというだけ。

 まあ別に害になる内容ではないが、こんな役に立たない内容を流して何の意味があるんだ? せっかく部屋の散らかり方をタイプ別に分けたんだったら、タイプ別の片づけ方のツボでも紹介すれば役に立つ番組になるというのに・・・・。やっぱり根本的にまともな番組の作り方というものを知らないんではなかろうか、この番組の制作者は。

 タイプ別で分かる番組制作者の弱点。 1.スポンサーの宣伝が優先して、理論構成が滅茶苦茶になる。 2.番組の主旨が不明になって、途中で論旨が変わってくる。 3.番組自体は筋は通っていても、内容が無意味。 1は上の意向を気にしすぎるタイプ。2は番組制作に目的意識が薄い。3は明らかに企画力が低い。・・・こういう内容でもやった方がまだよほど面白いような気が(笑)。

 

10/22 発掘あるある大辞典「ミカン・リンゴで痩せる」

 冬になってくると消費が増えてくるのがミカンとリンゴ。しかし最近はどちらも輸入果物などの増加で売り上げが減少傾向にあるという。そのような産地に泣きつかれたのか、それとも番組関係者に実家がミカン農家やリンゴ農家の者がいるのかは分からないが、今回はミカンやリンゴの売り上げ増を狙う露骨な販促番組である。

 で、今回のテーマだがミカンやリンゴを食べるだけで運動も食事制限もなしで痩せるというのである。

 ミカンで痩せる原理だが、食物繊維やペクチンが糖の吸収を妨げ、また青いミカンに多く含まれるシネフリンという成分が、脂肪の燃焼を高めるのだという。で、この効果を高めるには 1.食前に食べること。2.すじ・袋ごと食べること。3.青いミカンを選ぶこと。以上の3点だという。なお食べる量に関しては三食前に1個ずつの一日3個。

 リンゴの方だが、青いリンゴによく含まれているプロシアニジンが脂肪の燃焼を促進するからとしている。で、こちらのやり方は 1.青いリンゴを食べる 2.皮ごと食べる。 3.食前に食べる の三点だとしている。なお食べる量は三食前に半個ずつで1日当たり1個半。

 で、これを実践した被験者が、食生活も運動もしないで二週間で体重が減少してめでたしめでたしとしている。が、例によってこの実験が極めて怪しい。いつも「食生活もそのままで、運動なども一切なし」などというが、実際にそれを確認したことはない。それどころか、被験者の映像を見ていると、全員毎日体重を測定しながらグラフにつけている。これって、ガッテンでやっていた「量るだけダイエット」と違うのか? どうも被験者が「勝手に」食事制限したり、運動したりしている気配が濃厚である。しかしたとえそうであっても、番組は特別に指示はしていないと言えばそれまでである。またリンゴダイエットで効果が出た人は「便秘が治った」と言っている。というわけで、例によっての便秘解消効果も計算に入っているという次第。

 今回のダイエットのポイントを見ればよく分かるが、とにかく食事前に繊維の多い腹にたまるものを摂るということ。これは寒天の時と同じ、ただ果物は寒天と違ってカロリーはあるから、身体を壊すことを無視してとにかく体重を減らしたかったら、正直なところ寒天の方が効果はあろう。大体、今回まるでミカンやリンゴが特別なように番組では見せかけているが、今回宣伝していた程度の効果なら、他の食材でも含んでいるものが多いのである。それにも関わらずまるでこれらの果物が特別なもののように見せかけているのがトリック。肉とか菓子とか言った滅茶苦茶カロリーが高いものを食べるぐらいなら、果物でも食べている方がマシという程度のが現実。ミカンやリンゴを意識しすぎて食生活をゆがめないことが重要である。そもそも本当に普段と同じ食生活の上に、ミカンとリンゴをガバガバ食べたら確実に太りますから。

 それにしても、今回の番組に乗せられたら、1日当たりミカン3個、もしくはリンゴ1個半を食べ続けることになるのだから、これはかなりの消費量である。産地はウハウハだろうが、体質によっては下痢をする可能性が濃厚である。

 これでミカンやリンゴが年末に向けて馬鹿売れすれば、関係者にはいくらかのバックマージンでも入ってくるんだろうか? いくら問題が多発してもこの番組がなくならないわけである。

 

10/15 発掘あるある大辞典「身体の年齢チェック」

 今回は身体の衰えを簡単なチェックで判断しようと言う回。一つは片足を椅子の上に置いて身体をひねるという運動で、股関節の柔軟性を見るというもの。もう一つは身体を反らして後ろがどの高さまで見えるかで背筋力の衰えを調べる方法で、最後は手の上にひもをおいて目をつぶり、そのひもが引っ張られた時につかめるかというテストで、脊髄の能力を見ようと言うことらしい。

 股関節の柔軟性がなくなっている場合は、リンパの流れが悪くなることがあるので、新陳代謝が衰える危険があるとしている。またこの状態は足の内側の足を閉める筋肉が弱っているので、それがいわゆるたれ尻になるという話。対策としては足に雑誌を挟んで歩くというエクササイズを勧めており、つまりは足を閉めるということを意識するようにとのこと。

 背筋については姿勢の悪さが原因となる。そして背筋が使われないということは代謝が落ちるので太る危険があるとしている。で、対策だが姿勢を正すことは当然として、番組が推奨するエクササイズは身体をKの字に伸ばし、そのまま後ろに身体を反らしていく運動。確かにこの運動で身体の後ろ側の筋肉が緊張するのが分かる。

 最後の脊髄については、刺激がないことが原因であるとして、利き手と反対の手を使ってみるとか、日頃と違う操作をしてみる。また足でものを起こしてみるなどの足の動作をすることを勧めている。

 以上、90分スペシャルの割にはよけいなことが多くて、中身はあまりなかったというところ。もっとも、内容的には筋力の衰えをエクササイズで回復しようというものなので、概ね妥当なもの。例によっての下品な煽りと、何でもかんでも見た目年齢に結びつけ強引さは気になったが、番組全体としては許容範囲内。やっぱりこの番組、サプリを出さないだけでも大分まともな内容にできるんだと痛感。毎回こういうレベルの内容なら、私も特に問題にはしないんですが・・・。ただ、こういう内容だと、どこも儲かるところが出ないから、スポンサーが困るんでしょうね。

 

10/8 発掘あるある大辞典「足裏刺激で痩せる」

 今回のテーマは、足裏を刺激しただけで痩せるなどというかなりオカルトチックなもの。もういきなり駄目駄目ムードが漂っている。で、聞いているといきなり意味不明の説明が。足にいかに負担がかかっているかを説明する時、「主婦の1日の歩数は約5600歩だから、足の裏にかかる重量に換算するとおよそ350トン」などと言い出すのだが、これは一体どういう計算だ? 考えられるとしたら、主婦の体重を大体60キロぐらいとして、それに単純の歩数をかけたようである。もうこの時点で「はあ?」である。何なんだこの意味のない数字は、足の裏にかかる重量は5000歩だろうが、2万歩だろうが、60キロだっちゅうの。こんな計算が通用するのなら「1日に立っている時間は3時間で約1万秒、だから重量に換算すると600トン」と言っても一緒である。

 もう初っぱなからオカルト全開の今回であるが、番組が始まるやいなや、いきなり飛び出すのは「足の裏を刺激するだけで7キロ痩せた」という「体験談」。この体験談というものがどれだけ当てにならないかは、私の本にも書いてあるが、つまりは体験談ということならどんないい加減なことでも言えるし、番組も「これは番組が言っているわけではないから」と責任逃れが出来るという仕掛け。インチキ健康食品などの常套手段である。

 で、足裏を刺激したら痩せるという原理だが、足の裏の筋肉が働くことで血流が良くなるので、そのことによって代謝が良くなって痩せるとのこと。しかし血流が良くなったところで、運動してなかったら痩せないのであるが・・・・。

 そこで例によっての番組の実験は、8人の被験者に「普段の生活と同じ生活で、足裏マッサージだけをしてもらった」というもの(この前提条件自体がかなり怪しいのだが)。すると10日後には8人全員のウェストサイズや太もものサイズが減少し、6人の血中の中性脂肪値が減少したとしている。

 しかしこれがまた胡散臭い。まずウェストサイズや太もものサイズであるが、血流が良くなるのだからむくみがとれることである程度は減少することはあり得る、しかしこれは痩せているのとは根本的に違う。だから被験者が「このまま続けるともっと引き締まるのでは」などと言っていますが、それは無理である。なお血中の中性脂肪値は測定条件でかなり動くので(食前、食後、運動直後など)、そこのところをキチンととっていないと結果はいくらでも変わる。どういう条件で測定したかは番組は全く触れていないので何とも判断できないが、この番組は条件によって測定結果をいくらでも操作できるという測定方法を好む傾向が以前より顕著にある。なお「痩せる」ということなら、体重の変化に一番端的に表れるはずなのだが、なぜか体重の測定は一切行っていない。そこのところが胡散臭さを感じずにはいられない理由の一つになっている。

 まあ足裏マッサージが身体に悪いとは思えないし、最悪でも「効果がない」というだけのことなので、別に実践することに反対はしません。ただ世の中には足裏刺激でガンが治るとまで言っているインチキ健康療法が氾濫してますので(実際に足裏診断ですべての病気が分かると言っていた詐欺師が逮捕されましたね)、そういう連中にとっては格好の宣伝になりそうだなというのが一番気になるところ。懸命なる皆さんはそういう輩には絶対に騙されないように。どうもこの番組は、その手の輩に対する配慮ばかりが見えて、視聴者に対する配慮が皆無なのが以前からの問題なのである。

 足裏がどうこうなどと言うよりも、まず歩くのが一番。なお番組が「足の裏をよく使う歩き方」として言っていた「かかとから降りて、つま先で蹴る」という歩き方は、そもそも足の裏云々ではなく、こういう歩き方をすると自然に歩幅が広くなるので運動量が増すというウォーキング用の歩き方です。やっぱり論点がずれてるんだよな・・・。

 

10/1 発掘あるある大辞典「ボディエンザイム」

 いきなりボディエンザイムなどと意味不明の言葉が登場するのが今回。しかもこのボディエンザイムは最近アメリカで大流行だと言い出す。これは典型的なこの番組のインチキパターンなので、思わず最初から警戒してしまうところである。

 で、ボディエンザイムの意味だが、要は身体の酵素を働きやすくすることで身体の調子を良くするという考え方だとか。そしてその酵素を生み出すのが腸だが、この腸が汚れていると酵素がうまく作れないので、腸をきれいにするとのこと。

 こう聞くと、最近にこの番組がやけに力を入れていた「デトックス」というインチキの典型的な口上である。しかし既にデトックスは全くのインチキであることがバレバレであるからか、なぜか番組では「デトックス」という言葉は一切使用しない。だが奇妙なことは、画面には「ボディ・エンザイムプログラム」と書いてあるにもかかわらず、背景に現れる本らしきものの表紙には「腸デトックスプログラム」と全く違う言葉が書いてあることである。まるでサブリミナルのような胡散臭さである(手前の文字が現れる前と消えた直後の一瞬だけデトックスという文字が見えるようになっている)。

 そしてこの1週間で効果があるというボディエンザイムプログラムとやらの中身は「身体をリセットする」というもの(いつか聞いたことがある)。そのポイントは1.必ず1日3食摂る 2.肉を食べるなら脂肪が少ないものを選ぶ 3.お酒はなるべく控える 4.間食はしない である。さらに1週間を通じて、ヨーグルトを摂る(1日250グラムというかなり大量)、さらに食物繊維を摂る(番組では寒天を勧めている)ということで、ここで今回の目的の1つが、以前からこの番組が宣伝に力を入れているヨーグルトと寒天への再びのテコ入れであるということも判明する仕掛けである。なお粉寒天は1回の食事につきティースプーン1杯までにしてくれと言っているところを見ると、粉寒天を摂りすぎて栄養不足で身体を壊すという危険性はさすがに認識しているらしい。

 食事の方はこの程度だが、これだけだと効果が出るわけがないのは当たり前である。というわけで、これに組み合わせるのがパワーヨガ。また最初の2日間は便通を良くするために水を2リットルは摂るようにすると共に、オレイン酸なども摂取、さらに便通を良くするためのヨガとやらも実行するとのこと。そして最後の2日間は蜂蜜やパイナップルなどの果物を摂り、これまたヨガを組み合わせるのだという。

 するとこれを実践した被験者が、肌がきれいになるわ、ウェストは減少するわでめでたしめでたしというオチである。

 やたらに劇的な効果を喧伝する割にはなにやら意味不明な内容。以前にデトックスの時にも言ったが、普段の滅茶苦茶な生活を改善したら、体調が良くなるというのは当たり前である。またここまで食物繊維ばかり強調した食事にすれば便秘が解消するのも当然で、便秘が解消したら短期的には腹のむくみなどが減ってウェストサイズが減るのも当たり前である。ただ問題は、ここまで食物繊維に偏りすぎた食生活を続けると問題が出ないかということ。だから多分期間を1週間にしているんだろう。しかしそれは、元の食生活に戻したらまた元通りになってしまうという意味でしかないのである。

 食事を繊維質を多くして、運動を取り入れたら便通などが良くなるというのは極めて当たり前である。だからここで紹介されていた方法はそれなりの効果はあるはずだとは考える。ただそれはこの番組が宣伝しているほどの特別なものではないということである。

 また酵素をやたらに強調していた割には、その酵素の分泌量については全く何の測定も行っていないというのが、露骨に論点をずらしてしまっている。このことから酵素云々の説明はかなり胡散臭いと言わざるを得ないだろう。大体、腸内の環境を整えるというのは、酵素云々ではなくて栄養分の吸収を良くするというのが第一目的である。栄養分の吸収が良くなるから、肌などの状態が改善することになるわけで、大本の論理のところにかなりの誤魔化しが潜んでいると感じずにはいられない。

 多分この番組の真意としては、途中でサブリミナルで入れていたデトックスを宣伝したいのだろう。視聴者が今回の内容をデトックスの効果だと勝手に「勘違い」して、デトックスサプリなどに走ることを期待しているのだろうと推測される。だましのテクとしてはより悪質になったと言うべきか。

 

9/24 発掘あるある大辞典「バナナ」

 もう今回のテーマを聞いた途端に、いきなりツッコミを入れずにはいられない。低炭水化物ダイエットを宣伝した番組が、それから1年と経たないうちにバナナの宣伝。いかにもこの番組らしい支離滅裂さだが、さすがにここまであからさまだと絶句する。

 番組ではまず専門学校生にバナナを食べてもらった組と食べなかった組とで計算問題をしてもらい、バナナを食べた組の方が成績が向上したとしている。これはバナナに脳の機能をアップする効果があるからだとのこと。

 そしてここで番組では脳の栄養分は糖だと説明が入って、「糖質(炭水化物):即効性のある身体の主要なエネルギー源、特に脳が働くためには不可欠な栄養素。」というキャプションが出る。もうこの辺りで、私は絶句している。ちなみにこの糖質の説明、私の本の記述にやけに近い感じるのは私の自意識過剰か?

 なお、ただ糖分ということだとバナナである必然性はないので、ここで番組は「糖分だけだと脳のエネルギーになれない」という解説を加える。と言うのは、脳には血液脳関門というゲートがあって血管から悪い物質が入らないようにしているので、血液中の糖が単独でここにたどり着いても、糖だけではここを通り抜けることが出来ず、脳のエネルギーにならずに身体のエネルギーになったり脂肪になってしまうのだという。で、ここを糖が通り抜けるのに必要な栄養素がビタミンB6とビタミンB1、カリウムだとのこと。そしてバナナにはこれらの栄養素がすべて含まれている上に、バナナの糖は最初から吸収しやすい形になっているので、一気に脳関門をくぐり抜けられ、脳の栄養になるのだという。

 この説明自体は良いんだが、今までのこの番組をよく知っている私としては、ここでまた呆れずにはいられない。そう、そんな糖でさえスムーズにたどり着けないという脳に対して、ギャバが鎮静効果をもたらすということをつい最近までこの番組は平然と言っていたからである。糖でさえ通り抜けられないところを、ギャバなどというもっと怪しいものが通過できるわけがない。これは以前に嘘をついていたということを白状しているのに等しいのだが、当然ながら番組はそんなことはおくびにも出さないのである。

 もうこのように、今までの番組内容をことごとく無視してバナナの宣伝に突っ走るのが今回である。次に登場するのはバナナをいつどれだけ食べればよいかということだが、これについてはバナナを1本食べると、15分後ぐらいに効果が出て、それが2時間ぐらいで切れるという。なお脳はエネルギーを蓄えられないので、2本食べたから倍の時間保つというものではないとのこと。なおバナナをとる時に併せてカルシウムも摂るとさらに効果があるので、バナナミルクなどが良いという。

 以上が今回の内容。つまり今回のテーマは 1.低炭水化物ダイエットがいかに無茶苦茶で身体に悪いものであるか 2.以前にこの番組で散々宣伝したギャバの効果は嘘っぱちだった ということである・・・・わけはないのだが、今回の内容はそういう見方をするのが正解である。

 なおバナナが即効性があるというのは良いが、通常はそんなに即効性を期待しないといけない場面などそうそうはないものである。つまりは「朝食をしっかり摂る」ということを心がけていたらそれで問題はないのである。朝食も摂っていない状態では、脳がいきなりガス欠になっているので、作業の能率など上がるわけがないというのが道理。ちなみに10時や3時におやつを摂るというのは、脳のガス欠を解消するという意味も持っているわけである。なお最初の実験だが、バナナ一本がこれだけ劇的な効果を示すというのは、被験者が空腹時に実験したという可能性が非常に高いと思われる(番組では当然のようにそのことに触れていないが)。

 今までの経緯を抜きで今回の内容だけを見れば、あからさまなバナナの宣伝だが言っていること自体はそう無茶なことではない。しかし今までの経緯を考えれば「おまえがそれを言うか!」というツッコミを入れずにはいられないご都合主義内容。この番組は自分自身が言ったことさえすぐに忘れてしまうのである。先週の本当は怖い家庭の医学によると、自分が物忘れをしているということまで分からなくなるのがアルツハイマーの症状だとか。この番組は、番組自体が明らかにアルツハイマーにかかっているのだろう。

 別に以前の内容を否定するなとは言わないが(と言うか、この番組の場合は以前の内容は否定すべきである)、その場合には「以前に言ったことは間違っていました」と言うか、そう言いにくければせめて「以前の時とは違う事実が明らかになってきました」と断るべきなんだが、この番組でそういう事例は皆無である。その回ごとのご都合主義で、言うことがコロコロと変わるのである。これがこの番組が根本的に駄目だという最大の理由の一つ。番組自体に誠意を感じないのである。なお以前にも言ったことがあるが、視聴者としてはここに注目しておくと、科学の知識がなくても番組が嘘を言っていることが見抜けるわけだがら、番組を見る上での最大の注目点なんだということを強調しておきます。

 

9/17 発掘あるある大辞典「第一印象を良くする」

 「人は見た目が9割」なんて本が出ているが、実際に第一印象の差が後々まで響いてくることというのはよくある。番組では数人に15秒の短い挨拶(中身は自分の職業や出身地を言うだけという定型的なもの)をやってもらって、初対面の20人に印象を聞いてみたが、印象が極端に良かった人と悪かった人に分かれたという。

 で、番組が強調する第一印象の大事さとは、人間はその後の関係においてもどうしても第一印象に引きずられるので、同じ行動をしても第一印象が良かった人は良いように、悪かった人は悪いようにとられてしまうのだという。これを第一印象の初頭効果というそうな。

 では第一印象が良かった人と悪かった人の違いはと言うと、大体想像がつくと思うがやはり表情。第一印象が良かった人は表情が豊かで、それに対して第一印象が悪かった人は表情が乏しい。表情が豊かな方がそれを見た者の脳の顔ニューロンがよく働き、相手の人柄を探るということが出来るのに対し、表情が乏しいとそれが出来ないので、不信感や警戒感につながるのだという(いわゆる「何を考えているのか分からない」というやつか)。番組では表情によって相手がとる距離が変わったとしている。で、この表情をよく使っているかということだが、下唇と上唇で割り箸を挟み、そこに500円玉を置いて10秒耐えられるかで判断できるとしている。

 それと番組がもう一つあげているのは光。目や歯が光っている方が好印象になるのだという。これは人間が水を必要とするので、水のようにきらきら光ったものに本能的に好印象を抱くのだと言うのだが、これは少々こじつけくさい。なおだから光沢のあるリンゴとないリンゴだと、光沢のある方がおいしそうだと感じるという話だが、私はリンゴがテラテラと光っていると、これはワックスを使っているのではないかと逆に避けてしまう(笑)。

 で、印象を良くする方法だが、これには表情筋を鍛えるということで、割り箸などを使った表情筋の訓練法を紹介している。そして最初のテストで、接客業でありながら第一印象が最悪だったという男性が、この訓練を行ったところ、第一印象が劇的に改善してめでたしめでたしというオチである。

 あまり意味があるとは思えない内容だったが、表情筋訓練で身体をこわすことはあり得ないから(せいぜいがやりすぎて顔面神経痛になる程度)、今回はまあまあか。やはりこの番組は非ダイエット、非健康ネタの時が内容が良くなるというパターン。

 確かに人の感覚が第一印象というので左右されることが多いので、接客をする者や面接に挑む者などは、死活問題として少しでも第一印象を良くしたいと考えるだろう。ただたとえ第一印象だけを良くしても、中身が空っぽだったらそれは早晩現れてしまうので、第一印象だけでなく中身を磨く鍛錬も忘れてはいけない。結局は最後に勝利するのは中身のある人間の方である。

 なお私は個人的には、いわゆる営業スマイルというのが非常に嫌いで、特に表情の背後に接客マニュアルが透けて見えるような笑顔にはゾッとする(かと言って、無表情で無愛想な接客が良いと言っているわけではないが)。何事もつまりは程度というもので、あまりにわざとらしさが感じられる笑顔は逆効果である。やはり日頃からよく笑うような生活をしているかどうかが、何かの時の笑顔に効いてくるわけで、日頃辛い生活をしている者は、無理に笑顔を作ってもどこか痛々しくなってしまうものである。

 なお面接の達人などと称して「私は第一印象だけで相手の中身が分かる」などと豪語している輩がいるが、こういう輩で本当に相手の本質を見抜いている例はほとんどない。大抵は第一印象を引きずって、後でその人物を「やっぱりこういうやつだった」と強引に結びつけている例が大半である。つまりは第一印象の初頭効果を一生引きずっているようなお粗末な輩がほとんどだということ。大体人間の本質なんて、数十年つきあっている親兄弟や夫婦でも結局はすべては分からないのだから。

 

9/10 発掘あるある大辞典「カルシウム不足解消法」

 日本人は以前よりカルシウム不足だと指摘されており、実際に骨密度が低めの人も多い。この番組は今回、そこに煽りのポイントを見いだしたようである。

 まずは骨密度の低かったという人をつかまえて、「一昨日の晩ご飯は何を食べましたか」という質問をぶつける。するとこつ年齢の高かった人の8割は思い出せなかったという。それはカルシウムが脳の働きに関与しているので、カルシウム不足で脳の働きが低下しているのだという。

 もういきなりオイオイである。一昨日の晩ご飯が思い出せないなんてのは正常な人間である。と言うのは、一昨日の晩ご飯に何を食べたかなんてことは重要ではないからである。問題が生じるのは「今日昼ご飯を食べましたか?」と聞かれて思い出せなくなった場合。この場合は認知症の可能性がある。それにそもそもこの調査自体が何の意味もなしていない。それは「骨年齢の若い人に同じ質問をすると、ほとんどの人が答えられました」という調査結果がないからである。それは多分実際にこのテストをすると、やはり8割ぐらいの人が答えられないことになるからである。いかにもこの番組らしいいい加減な調査である。

 しかしそれにも関わらず番組は煽りまくる。専門家を登場させて、カルシウムが不足すると記憶中枢の海馬や扁桃体の細胞が壊死して、認知症やアルツハイマーにつながるのではと言われていると語らせる。これ自体は事実だろうが、しかし程度の問題がある。例によってそれは無視である。この専門家も、自分の発言がこんな風に使われていると知ったら、どっちらけるだろうな・・・。だから最近は、この番組が取材に来ても証言はしないという専門家もいるとか。しかし大学の先生や医者は世間知らずなものだから、今でもホイホイと乗せられてしまう人は多いんですよね・・・。

 番組はさらに煽る。骨粗鬆症などを訴えても、この番組の視聴者層にアピールできないと考えているのか、この番組の視聴者層が飛びつきそうなネタに無理矢理に持ってくる。カルシウムが不足すると肌が老けるというのである。

 しかしカルシウムが肌の新陳代謝に関係するというのはともかく、この実験がまたもや滅茶苦茶、二人の写真を見せて、骨密度が低い人の方が老けてみられたなどと言っている。当然ながらこんな調査、写真の撮り方でどうにでもなる。この番組はこういう「意図的に結果を左右できる」実験を非常に好む。さらに次には骨密度の高い人の方が垢すりをした時に出る垢が少なかったなどと言い出すが、これも普段の風呂での身体の洗い方次第である。

 完全に内容が滅茶苦茶なのだが、ここから対策の方にはいる。しかしその前に、普通の食生活をしていたらカルシウムは足りないと言い出す。そしてそれを強調するために1日のカルシウムを満たそうとすると、牛乳なら大ジョッキ1杯、シラス干しなら小鉢山盛り、小松菜なら300グラムも必要だと言うことを見せて、絶対にこんなにとれるわけがないでしょうということを強調する。

 しかしそんなことは当たり前である。牛乳や小松菜だけでカルシウムを摂る馬鹿なんていない。そこで次に番組が出してくるのが吸収率の問題。カルシウムというのは吸収されにくいので、例えば食物繊維があると吸収率が落ちてしまう。そのような問題があるので、実際は摂ったカルシウムのかなりの部分が吸収されていないのだという。

 ではどうすれば良いかだが、まず酢を摂れと言う。酢を加えることで魚などの骨が柔らかくなる効果があり、カルシウムの吸収があがる。次がビタミンDの摂取、ビタミンDはカルシウムの吸収があがるので、キノコなどを摂ることでカルシウム吸収率が上がるという。そして最後が日光を浴びること。日光によってビタミンDが活性化するので、1日に15分ほど日光に当たれば、それで効果があるという。

 もうこの時点でどっちらけである。あれだけ「普通の生活だとカルシウムが足りなくなる」と煽っておいて、ここで登場した対策というのが「普通の生活」そのもの。論旨が滅茶苦茶である。

 しかしこの番組の真の狙いは明らかに別のところにあると見るべきなのだろう。今回、カルシウムが足りなくなると特に美容に悪いということをさんざんに煽り、さらにはカルシウムは摂取しにくいということを嫌と言うほど強調している。これはつまりは、この部分だけを強烈に意識に刷り込まれた視聴者が「だからカルシウムの不足を補うためにカルウシムサプリを摂らないと」と考えるように誘導したいのである。さすがに番組自体で「だからカルウシムサプリを摂りましょう」と持ってくると、あまりに宣伝色が露骨すぎて批判を受けるので(CoQ10の時などは、露骨にそういう展開だったが)、何じゃこれはというような解決策だけを示して、後は視聴者が勝手に誤解してくれるのを期待しているのだろう。またカルシウムサプリを売り込みたい業者は、番組の前の部分だけを引用するだけで、そのまま宣伝に出来るとという仕掛けである。以前に比べるとかなりテクニックが巧妙になったとも言える。

 ちなみに日本の女性のカルシウム不足の一番の原因は無理なダイエットである。特にこの番組にダマされて寒天ばかり食べているような人は要注意。番組でも言っているように「食物繊維はカルシウムの吸収を妨げる」。つまりは食事を減らした挙げ句に、寒天のような繊維ばかりを摂っていると、カルシウムが極端に不足して、この番組が言っていたような肌がボロボロの状態になってしまうのである。今回の内容ではこっちを気にするべきで、ここに注目するのがこの番組の正しい見方なのである。意地悪な観客は、マジックを見る時に魔術師が気をそらそうとしている方(例えば右手を見せている時の左手の動きとか)に注意するというが、この番組の正しい見方も、そういう番組側が気をそらそうとしている方にこそ注目することである。するとこの番組の場合、各回でかなり矛盾したことを言っているので、特に科学に対する深い知識なんてなくても、番組の嘘が分かるという次第なのである。

 なお「それなら寒天を食べて、カルシウムのサプリを摂れば大丈夫」と考えてしまう人は、脳の奥までこの番組に毒されていると考えた方が良いでしょう。不足するのはカルシウムだけではないので、それを全部補おうとすると膨大な種類のサプリを飲むことになり、経済的に破綻するだけでなく、身体の方もサプリの摂りすぎで破綻してしまいます。実際にそういう生活で身体がボロボロになってしまった人は少なくありません。

 まあどうやっても所詮は腐った土壌にはまともな木ははえないということを感じさせられたのが今回の内容。あんな滅茶苦茶な実験をしているようでは、どうやってもまともな番組にはならない。番組に登場した専門家は多分、「カルシウム不足に陥りがちな若い女性に、カルシウムを摂ることの重要性を教えるための番組を作ります」とか言われて協力したのだろう。こんなひどい内容になっているのを見たら、彼らはどう感じているだろうか。

 

9/3 発掘あるある大辞典「バランス力で若返る」

 番組ではまず片足手旗運動なるチェックを行う。これは目をつぶって片足になり、片手を上にもう片手を横に出す。そしてそれをそのまま手を入れ替えるという手旗運動のようなことをする。このときに軸足が動いたら駄目だという。で、これが5回出来れば20才代、4回だと30才代という仕掛け。このバランス能力が衰えるのは小脳の働きが弱いのだという。で、ここからがいかにもこの番組らしいのだが、このバランスが崩れた状態だと太りやすく、肩こりもしやすく、疲れやすいのだと言い始める。

 番組で30代の女性でテストしたところ、バランスの良い人と悪い人で同じようにいすに座っている時の消費カロリーが、バランスの悪い人の方が少なかったと言うのである。これはバランス良い人は全身の筋肉を使っているのに対し、バランスの悪い人は使わない筋肉があるからだと言うのだが・・・・どうも理屈がおかしい。エネルギーの消費が少ないと言うことは、バランスの悪い人の方が楽をしていて、バランスの良い人の方がしんどい状態でいるという意味になる。これはあまりに非合理。一般に身体のバランスが良いというのは、日頃から運動をしている人に多いので、はなっから筋肉量に違いがあったと見る方が正解だろう。寝ている時の消費カロリーが違うなんてことも、これで説明がつく。

 またバランスの悪い人の方が作業時に肩こりが起こりやすいのだという。そして肩こりがしやすいから疲れやすくなると言う。これは納得がいく。しかしここで番組はこれを「だから老化しやすい」と結びつけるのだが、これがまた滅茶苦茶。これは単なる筋力の衰えであり、老化とは全く別問題である。これを理論のすり替えという。

 さて対策だが、番組が提唱するのはまず目をつぶって、片手を前に出し、もう片手でその指を順番に触っていくというもの。次に出てくるのはコインを4本の指の間に1枚ずつ3枚挟み、それを5秒保持するというもの。小脳は運動をコントロールするので、これで小脳が刺激される・・・・というのだが、これで小脳を鍛えたところで筋肉などの運動機能自体にはほとんど影響しないので、これで体質改善になるわけがない。と思っていたら、どうやら3つ目に登場する方法が番組の本命っぽい。それは頭に本などを載せてバランスをとりながら、両手を広げて、片足を後ろにあげるというポーズを10秒とるというもの。これはバランス能力云々以前に、背筋などに結構きついから、これを続けていれば小脳云々でなく背筋が鍛えられることで代謝が増える可能性はなくはない。で、これを実践した被験者が代謝が向上してめでたしめでたしとなっている。

 なにやら途中の論理展開は支離滅裂だったが、結果オーライというか、最後に登場したバランス運動自体は悪くはないだろう。ただ運動として考えた場合、この運動が果たしてどの程度効率は良いかには疑問はある。ただ、この番組に対しての基準である「この番組の場合は害になることを推薦していなければまあ良し」(かなりレベルの低い基準であるが、これは番組のレベルにあわせてあるわけである)で考えると、今回の内容は一応運動をさせているのでまあ良しとしておくか。劇的な効果なんて期待せずに試してみる分には良いでしょう。

 

8/27 発掘あるある大辞典「内臓脂肪は簡単に落とせる」

 いきなりこういうタイトルですが、これで結論が出ています。内臓脂肪は簡単に落ちるというのは専門家も言っています。長期蓄積型の皮下脂肪と違って、短期蓄積型の内臓脂肪は普通に食事コントロールをやったら、まず最初に落ちるということですので、常識的に考えられることをすればよいだけです・・・・ってのが真実なのですが、それだと番組にならないのでこの番組ではゴチャゴチャと意味不明なことを言っています。

 まず最初は内臓脂肪の恐怖を煽りまくる。内臓脂肪が増えると成人病の危険が増すということで、メタボリックシンドロームなる言葉が話題になっているが、この番組が言うには、皮下脂肪は悪玉3兄弟なる危険なホルモンを分泌するのだという。

 1つはTNF−アルファで、これはインスリンによる細胞への糖の取り込みを妨害することで高血糖や高脂血症を招くとのこと。2つ目はアンジオテンシノーゲンで血圧を収縮させて高血圧を招き、3つ目のPAI−1は血管壁の修復を妨害して血栓を起こりやすくするとしている。

 これ以外にも、次々と被験者をつかまえては、こんなに内臓脂肪があるという調子で内臓脂肪の恐怖を煽りまくるのだが、それは明確な意図を持っている。

 一渡り内臓脂肪の恐怖を煽りまくったところで、突然にスポンサーの「内臓脂肪を防ぐためにヘルシア緑茶」「メタボリックシンドロームに対抗するための健康エコナ」と華々しくCMが入るという仕掛け。実にこの番組らしいよく計算された構成である。この番組の正体がよく分かる。

 番組としてはこれで目的は達成したわけだから、もう後はどうでも良いのだが、さすがにそういうわけにもいかないので一応の対策らしきものを出してくる。それは「内臓脂肪を減らすには肝臓の状態が良い必要があるので、肝臓によいお酢と大豆を取りましょう」というもの。で、いつものように「普段の生活を変えずにお酢と大豆だけを続けて取ってもらった」という形での実質食事制限付き実験で、被験者の内臓脂肪が減ってめでたしめでたしとなっている。しかし番組の真意は「内臓脂肪低減のためにはヘルシア緑茶とエコナを取りまくってください」にあるので、あっさりとした説明で終わりという仕掛け。

 まあ、いかにもこの番組らしい内容。別に大豆もお酢も体に悪いわけでないので(お酢の原液をガバガバ飲んだら胃を壊しますが)、別にどうでも良いですが・・・。なお当たり前のことですが、運動も食事制限もなしで大豆とお酢を取ったからといって内臓脂肪が減るというものではないので勘違いしないように。また運動と食事制限をすれば、別にお酢や大豆をことさらに取らなくても、内臓脂肪はすぐに減ります。なお医学界でも実はメタボリックシンドロームには賛否両論があるようで、まだ定説は完全に出来ていない模様。批判派に言わせると、基準があまりにいい加減なんだそうな。それと「成人病になった人に内臓脂肪の多い人が多かった=内臓脂肪の多い人は成人病になりやすい」とは限らないということもあるという。もっとも内臓に脂肪が付きまくっている状態が健康によいようには思えないので、とりあえず食事と運動をコントロールするのは間違いなく健康には良さそうですが。

 

8/20 発掘あるある大辞典「チョコレートで本当にやせるか」

 こう言われると「痩せるわけがない」と結論がついて終わりである。ただそれではこの番組が目的とするチョコレートの宣伝にならないのでいろいろと策を弄したのが今回。

 まず体験者にアンケートを採ると、チョコレートダイエットで痩せたという人と、太ったという人、効果がなかったという人がそれぞれ1/3ずつだという。またこの番組の怪しげな7人の専門家軍団に聞いたら、効果があるという人が4名、効果はないという人が3名だったとのこと。

 で、番組では裁判形式でチョコレートダイエットの真偽を決定するとしているのだが、実はこの形式、以前にスポンサーのために「マヨネーズは健康によい」という結論を強引に引っ張り出した時のパターンである。

 まずチョコレートダイエットなるものだが、これはカカオ分が70%以上のチョコレートを、1日50グラム、朝昼晩の食前に食べるというものだとか。

 そしてチョコレートがダイエットに効くとしている理由は、チョコレートを取るとカカオポリフェノールが脂肪細胞からレプチンを分泌させるので、食欲が抑えられるということ。さらにアディポネクチンが血糖値の上昇を改善するので空腹感が抑えられるとしている。さらにはカカオポリフェノールは基礎代謝をアップさせるとしており、チョコレートは食物繊維も多いとしている。

 これに対して効果なしとする理由は、チョコレートのカロリーが高いこと。さらに問題点としてチラミンによるアレルギー反応などで、頭痛や嘔吐などが発生することがあり、チョコレートを大量に摂取するのは危険としている。さらにチョコレートの宣伝機関とも言える日本チョコレート・ココア協会でさえ、チョコレートの健康効果は取り上げているが、チョコレートで痩せるという報告は把握していないとのこと。

 正直なところ、これだけ並べただけでも客観的に見ればもう答えは出ているのだが、番組では逃げを打ちつつ、驚天動地の結論に持って行く。

 番組が言うにはチョコレートダイエットで効果が出る人のパターンがあるというのである。ここで例によって論理のウルトラCをする。まずチョコレートダイエットで太ったという人は、ミルクチョコレートなどのカカオ分の低いチョコレートを使用するなどやり方が間違っていると、大胆にも全員をばっさり切り捨てて、残りだけを対象にするというお得意の統計操作から始まる。

 そして残りの体験者で見たところ、間食が多かった人、40歳以上の人(基礎代謝の落ちている人)、女性、便秘気味であるというパターンの人に効果が出るということ。・・・ってこのパターンを見たら分かると思いますが、このパターンにはまる人というのは、つまり非常に太りやすい人ということで、逆に言えば、少しのことですぐに体重が減りやすい人だけを対象にしているのがよく分かる。真鍋嬢が途中でサラッと触れた食物繊維クッキーの方でも効果が出るだろう。

 しかも最大のポイントが最後の便秘。チョコレートを取ることで食物繊維による便秘の解消効果がある(私は食物繊維の効果だけでなく、カカオが腸を刺激する効果もあると見るが)ということで、被験者も1週間で便秘が解消したといっている。そしてその被験者たちの証言は1ヶ月で2〜3キロ減。はい、はっきりしました。すべては単なる便秘解消効果でした。ダイエットというからには彼女たちがこの後も順調に継続して体重が減少したかどうかが大事なのですが、なぜか結果は1ヶ月後の報告のみ、もうこの時点ですべてが見えるというものである(かなり減った人は「食事の代わりにチョコレートを」なんて言っていた。完全に食生活を破壊した典型例。彼女の健康が心配されます。)。

 それにも関わらず、番組の結論は「チョコレートダイエットは体質を見極めてやりましょう」というもの。これには呆れるしかない。結局はチョコレートの宣伝をしたかったという意図だけで突っ走っている。

 そういう目で専門家たちの証言を見返すと、一点明らかにおかしい部分がある。アディポネクチンの下りで登場した専門家は「アディポネクチンは糖の代謝を円滑にするので、血糖値が上がってくる状態を改善する」というきわめて妥当なことを言っているだけで、実はアディポネクチンで痩せるなどとは一言も言っていないのである。

 それにも関わらず、番組ではなぜか専門家の発言の内容と異なる「アディポネクチンは血糖値の上昇を緩やかにするので、血糖値の上昇を改善する働きがある」という字幕を打ってから、アディポネクチンが血糖値の急上昇を抑えるから、糖の血中滞在が長くなって空腹感を抑えるという結論にしているのである。注意しないと見逃しそうだが、専門家の言っていた証言は「糖の代謝を円滑にする」であって、代謝が円滑になるというのは細胞内への糖の取り込みが増えるということで、これは血糖値を早く下げるという意味なのである。それにも関わらず、わざわざテロップを打ち直して、血糖値が下がらないという全く逆の意味にすり替えている。つまり番組は明らかな論旨のすり替えを行っているのである。多分、この番組を件の専門家が見ていたら、「おいおい」とテレビの前でツッコミを入れているだろう。

 早い話が、賛否両論を検討すると言いながら、最初から結論は「チョコレートは痩せる」にしようとして、強引に結論を持ってきているのが実態。しかしそもそも効果が出る訳がないので、その時の逃げとして体質云々を持ち出したということである。かつてヨーグルトダイエットや数々のダイエットをぶちあげながら、効果がないという指摘がきた時に、「体質によります」と逃げた時と全く同じパターンである。

 さらにチロシンについて触れているのは、チョコレートダイエット実践者に問題が起きた時に「番組では危険性も警告していました」と逃げるためのアリバイ工作である。あのTBSのぴーかんが、白インゲンダイエット事件の時に開き直ったのと同じ論理である。

 チョコレートの宣伝機関である日本チョコレート・ココア協会でさえ認めていないものを、何を勝手に先走っているんだと言いたいお粗末な内容。以前にもこの番組と思いっきりでさんざんチョコレートの健康効果を宣伝していた時期があったが、また製菓業界にスポンサー料でもたかろうと考えたのだろうか? それにしては宣伝の割には最初から腰が半分退けているのは、かえって見苦しかったりする。

 しかしこれでやっぱりはっきりしました。この番組はもはや根本的にどうしようもないです。自浄は期待できそうにない。

 

8/13 発掘あるある大辞典「ぐっすり!スッキリ!睡眠の科学」

 今回のテーマは睡眠。一般に睡眠の質は寝入りばなにどれだけ深く眠れたかで左右されるという。ここであまり寝付きが悪いと、疲れがとれないことになる。この番組では、例によって「睡眠が悪いと成長ホルモンなどの分泌が悪くなり、老化が進み、太りやすくなる」とまたもお得意の老化と肥満に無理矢理結びつけて煽るが、これは煽りすぎ。もっとも睡眠の質が悪いということが健康に良いはずはないので、睡眠の質にこだわるのは着眼点としては悪くはない。

 さて番組によると、睡眠の質が悪い人は、寝入ってからの体温の低下が少ないとしている。そしてその体温の低下が起こらない原因の1つは、脳の活動が停止しないこととだとしている。そこでこの番組では普段は寝付きが良いという人に、羊の数を数えてもらうとか、わざとカチカチうるさい時計を置くとかして、こうすると脳が働いているで寝付けないなどといっているのだが・・・こんなことわざわざ実験する意味があるのか?

 で、2つ目の原因だが、これは体温を放出する時に機能する手と足から、十分に体温が放出されていないのだという。この体温放出時に機能するのが動静脈吻合という一種のバイパス血管で、これが開くことによって手足の血流が増えて熱が放出されるのだという。しかし冷え性や運動不足の人はここの機能が悪いので、体温の放出ができないということらしい。

 なお眠れないからと寝酒をする人がいるが、深酒をしすぎるとかえって睡眠の質が悪くなるということを番組では実験で示している。これは常識なので、酒飲みは用心するように。

 睡眠に対して番組が提案している対応法は、頭の活動の停止については氷枕で頭を冷やしてしまうこと。こうすれば脳の機能が低下するという。なおこの時に氷枕は後頭部に当てるようにして、首の後ろを冷やさないようにとのこと。手足については指をそらしたりする体操を提案している。これで動静脈吻合が開きやすくなるとしている。

 で、最後はお約束通り、この体操をした被験者が「疲れがよくとれた」と自己申告して終わりという展開。

 さて今回登場した動静脈吻合だが、これは以前にガッテンで冷え性の回で登場したAVAのことである。ガッテンでは冷え性の解決にはAVAを開くことが効果的で、そのスイッチは首にあるので首をマフラーなどで温めると手足の血流が増えるとしていた。つまり実は今回、氷枕の件で画面にチラッとだけ出た「首の後ろは冷やさない」というのが実は最大のポイントだったりするのだ(笑)。というのも、ここで首の後ろを冷やしてしまうと動静脈吻合はしっかり閉じてしまうので、今更少々手足の運動をしてもどうしようもなくなるという次第である。

 なお年配者によくある不眠症の原因として、睡眠時になると手足がムズムズして気持ち悪くなるという「ムズムズ足症候群」という病気があるが、このあたりもこれが絡んでいるのではないかという気はする。なお私は、睡眠時は足を布団から出さないと絶対に寝られないたちです。

 「睡眠の科学」などと銘打つから、不眠症への対策かと思っていたら、不眠症には何の役にも立たないような方法だった(笑)。まあこの番組に対する原則「この番組の場合は、害にならない内容だったら良し」というのに照らし合わせると、今回は良しか。役には立たないけど、寝る前に手足の運動をしたからといって害にはならないから。

 なおこの後のコーナーに、トウモロコシがメラトニンを含んでいるから、トウモロコシを食べるのが睡眠に良いだのとトウモロコシの宣伝をしていたが、これは聞き流すように。そもそもメラトニンを経口摂取したからといって、それがそのまま脳に蓄積されるわけではないし、メラトニンが決まった時間に分泌されないと意味がなく、単純にメラトニンがあれば睡眠が良くなるというものではない。老化によって睡眠の質が悪くなるのは、体内時計の機能が低下することによるメラトニン分泌の低下が原因なので、トウモロコシを食べるよりは、適度な運動を取り込んだメリハリのある生活をするのが第一である。こういうピントはずれの宣伝は相変わらずこの番組らしいが。

 

8/6 発掘あるある大事典「抜け毛」

 ヒット商品のポイントは「痩せる、生える、立つ」だなどと言われている。確かに最近ヒットしたリアップは「生える」だし、バイアグラは「立つ」である。で、今まで「痩せる」に関するインチキ情報をさんざん垂れ流してきたこの番組だが、そのインチキぶりを各方面から突かれたせいで行き詰まったのか、「生える」に活路を求めようとした模様である。

 まず最初はこの番組のお約束パターン。街の人70人を捕まえて、カメラ付き携帯で頭頂部の写真を撮って見てもらうというもの。すると63人が「思った以上に薄いと感じた」とのこと。例によって意味のない調査である。大体、髪の分け目の部分で地肌が見えない分け方があれば教えて欲しいというものである。それにこんな自己感覚を聞いてもなんの意味もない。例えば標準体型の女性100人に自分は痩せているかと聞いたら、多分大半が「太っている」と答えるだろう。今回のテーマのためには何が何でも日本人の大半をハゲ予備軍にする必要があるので、そのための調査であるのが明らかである。こんな調査で「これこそが日本人に起こった髪の異変」などと言われても、爆笑ものである。

 さて、この番組お約束の煽りで始まった後は、この異変の原因に迫ると言うことになる。で、原因としては2パターンあって、ぎとぎと地肌とひえひえ地肌だという。

 ぎとぎと地肌と言うのは、頭皮に皮脂が溜まっている状態・・・となったら、対策は考えるまでもない。ここで洗剤メーカーがスポンサーのこの番組は高らかに「シャンプーが重要です」と断言する。つまり禿げないためにはシャンプーを使って頭を洗いまくれというお話。そしてお約束通り、この直後に薬用シャンプーSUCCESSのCMが入るというタイミングの良さ。相変わらず番組全体が見事にCMになっているのに呆れる次第である。

 なお現実には、日本人に髪のトラブルが言われ出したのは、朝シャンが流行してシャンプーの消費量が急増した頃からであるというのは有名な話。洗剤であるシャンプーこそが一番頭皮を痛めるのだが、当然ながらこの番組ではそんなことはおくびにも出しません・・・というか出せるわけがありません。

 次のひえひえ地肌とは、冷房などで血行が悪くなった状態だという。ここで突然に、ヘッドスパに行ったら髪の毛が濃くなったなどという怪しげな「体験談」が登場。頭皮ケアやヘッドマッサージで血行が良くなるので抜け毛が減ると言うのである。やっていることを見ていると、アデランスなどがやっている頭皮ケアなるものにそっくりである。そうか次はこれを宣伝するつもりなのか。なおこれで髪が生えたというのは、あくまで「個人の体験談」であるので、毛が生えないと番組に抗議しても、「番組では毛が生えると断言はしていないので問題ない」と逃げるのだろう。

 そして最後にはカプサイシンとイソフラボンを同時にとり続けると毛が生えるという「最新研究」を報告して終わり。これについても最新研究というのがミソで、私の本を読んだ人ならすぐにピンとくると思うが「最新研究=全然裏がとれていない情報」という意味である。この番組が以前から宣伝しまくっているカプサイシンとイソフラボンを扱っているので、スポンサーに都合がよいという理由で引っぱり出してきた研究だろう。

 最近は大分無難な内容になっていると感じていたこの番組であるが、久々にぶっ飛ばしてくれたのが今回。この番組の本質がスポンサーのCMにあるという事実を再び思い起こさしてくれた。私の本が出て少々警戒したものの、あまり売れていないのを見て安心してまたいつものペースに戻った・・・なんて言えば、これは私の自意識過剰というものだろうが、やっぱり本質的にはこの番組は変わっちゃいないんだなということだけは痛感させられた。この調子で行けば、近日中にインチキダイエットネタも復活しそうである。

 

7/30 発掘あるある大事典「納豆で若返り」

 最近、若さを保つ食材として納豆がイギリスで注目されているとか。納豆に含まれるポリアミンが、細胞分裂に欠かせない物質であり、そのポリアミンが多く含まれているのが納豆だという。

 番組がいうには、細胞には分裂周期があるのでポリアミンが不足すると分裂が出来ず、古い細胞が残ってしまうので老化することになるという(以前にどこかで聞いたことのある屁理屈だ)。しかし体内で合成されるポリアミン量は細胞分裂が減少する20歳以降では減少するので、食材で摂るしかないという(これもどこかで聞いた屁理屈だ)。

 で、体内のポリアミン量の影響だが、被験者2人という異常に少ないサンプルでの比較で、血中のポリアミン量が多い人の方が骨密度や肌年齢などが若く出たといっている。

 このポリアミンは納豆菌が分裂することなどで増加するので、納豆の食べ方が摂取量に影響するという。そして番組が勧める食べ方は、まず挽き割りではなくて粒状のものを買うこと。水溶性のポリアミンが挽き割りでは製造過程で逃げてしまうので、挽き割りが欲しければ買ってから自分でつぶせとのこと。番組では挽き割りと粒状の納豆を2グループに分けて食べ続けてもらったら粒組の方が体内のポリアミンが増えたと言っているが、なぜかこの実験のサンプル数に全く触れない。多分せいぜい各グループ2人ぐらいがオチだろう。

 次は卵を入れること。この方が納豆菌が繁殖しやすいのだという。また50回以上かき混ぜることで空気と触れ合って、菌の酸素の取り込みがうまくいくという。これも実験で比較したというのだが、やはりサンプル数については言及なし。何となく各グループ1人ずつ程度のような気がする。

 さらには冷蔵庫から取り出して30分置く。こうすると低温で繁殖が抑えられていた納豆菌が繁殖する。また醤油は食べる寸前に。塩分で菌の繁殖が抑えられないようにとのことである。

 ネタが納豆の食べ方についてだけなので、所詮はどんな食べ方をしようと納豆が毒になると言うこともないだろうから、無害な内容だと言える。ただ番組の作りが滅茶苦茶。はっきり言って今回の納豆をそのままサプリに置き換えるとこの番組の懐かしいインチキパターンそのままである。前半の論理展開などCoQ10宣伝のインチキ内容の時のまんまだし、異常にサンプル数の少ない比較(ついにはサンプル数自体に言及さえしなくなった)というこれまた懐かしいこの番組特有のインチキ実験のパターンの登場である。しかも納豆摂取の効果については、「納豆を食べたら体が軽くなった」という被験者の主観だけという、この番組のお決まりパターンであった。私の本を読んでくれた方なら、「典型的なあの時のパターン」と思い当たるであろう。ちなみに「海外で人気」と海外の話を持ち出すのも、この番組の得意パターンである。

 多分、これから出来る推測としては、今までインチキな内容の番組しか作ってこなかった、もしくは作れない製作陣が、いきなり無難な内容を求められた結果、ネタはともかくとして見事に作り方に失敗してしまったとのではないかというところである。なんとなく番組内部でも混乱があるのではないかということが垣間見える回である。

 なおこの後の志村けんコーナーでも、ネギでデトックスなどとこれまたインチキネタのデトックスを持ち出すというお粗末さ。今回はネタ的には無難なネタを選びながら、作りのお粗末さが目立った回。深読みしていくと、かなり内部のゴタゴタが推測できるのであるが、これは部外者の私のあくまで勝手な推測であるので、特別な根拠はないということだけは一応断っておく。

 

7/23 発掘あるある大事典「夏バテ体質」

 台湾は日本より暑いが、台湾人は漢方の考え方に沿って、自分が熱体質か寒体質かを心得て、その対策をしているので夏バテがいないという。同様のことは日本人でもあるはずなので、その対策を紹介する・・・ってことなんだが、これって漢方云々抜きにして、台湾は元々日本よりも暑いので、日本人よりも暑さに強いってだけのような気がするが・・・日本でも東北出身者と九州出身者では明らかに暑さに対する耐性が違うから。

 で、番組が提案している熱体質と寒体質の見分け方は、汗をかきやすいかかきにくいかというもの。かきやすければ熱体質で、かきにくければ寒体質だという。熱体質と寒体質の違いは熱のこもり方だという。同じように熱が発生しても熱体質の人は熱がこもりやすいのだとか。熱体質は身体の熱を放出するために代謝を高めるので疲労しやすくなるのだとか。これに対して寒体質の人は熱を発生しにくいので、代謝が低く太りやすい。また消化器系の働きも悪いという。

 この違いは体内の水分の違いだという。熱体質では水分量が少なく、寒体質では水分量が多いという。同じ水分量を摂取しても、熱体質の人では水分の放出が多いので蓄積する水分量が少なくなると言う。

 次は体質別の夏バテ対策だが、熱体質の人の場合は台湾では緑豆スープを食べており、寒体質の人は烏骨鶏のスープを食べているという。栄養成分で見ると、緑豆にはカリウムが、烏骨鶏には必須アミノ酸のロイシンが多いという。カリウムは余分な塩分を輩出することで、体内の水分を保ち、ロイシンは血管のアルブミンを増やすことで余分な水の吸収を減らすとしている。

 で、日本で食べる場合はカリウムは枝豆、ロイシンはトウモロコシを摂れとしている。そして4人の人に試してもらったら、水分量が標準値に近づいてめでたしめでたしとしている。

 と言うように、番組としては綺麗にまとめてあるのだが、疑問は多々ある。そもそも熱体質と寒体質の違いは体内の水分量の違いと言っているが、どう考えても実際は体脂肪の量である。体脂肪が多いと体温の放出が悪くなるので、結果として汗をかきやすくなり、体内の水分が減少するという順だと思うのだが、順序が完全に逆転しているように思える。

 また寒体質については代謝の低下が原因としているのに、単純に食材だけで効果があるかは疑問。代謝が低いのは筋量の少なさなども影響すると考えられるので(最大の発熱器官は筋肉である)、適度な運動などの対策も必要なのではないか。また体脂肪が少なすぎると身体の保温が悪いということも起こると考えられる。いずれにしても、水分量については原因ではなくて二次的なものではないかというのが私の印象である。

 なお最後に水分量が標準に近づいてめでたしめでたしになっているが、これがそのまま夏バテにならないということと直結するとは限らないということにも注意。水分量云々が的はずれだったら、これは夏バテと無関係になってしまう。

 との疑問が多々あるのだが、とにかくこの番組の場合「害のある内容でなければまずまず」というのが実態であるので、今回の内容についてもよほど極端に枝豆やトウモロコシを食べない限り身体を壊すこともなかろうから良しか。それにそもそもダイエットネタの場合だったら、それこそ毎食枝豆やトウモロコシばかり食べるような馬鹿も出るが、夏バテ防止ネタでそこまで極端な実践をする者もまずいないだろうから、最初から無難なネタだったというべきか。

 

7/16 発掘あるある大事典「熱中症」

 先週は留守中に録画予約をしていたPCがハング、おかげで番組を全く見られませんでした(番組放送時は私は高速道路を走っていた時間帯)。と言うわけで2週間ぶりの番組チェック。今回のテーマは熱中症だとか。

 最近、ヒートアイランド現象のせいで熱中症が急増しているという。暑さで感じる立ちくらみ・熱・吐き気などは熱中症の初期症状だという。熱中症は高温で体温が上昇していくことで起こると思っている人が多いが、これが大間違いだという。

 そもそも人間には体温の調節機能があるので、サウナなどで体温が上昇しても、すぐに発汗などで体温を下げる。またこの時に火照りが出るのは、皮膚のすぐ下に血液を集めることで血液を冷やすのだという。しかしこうして体温が下がりはじめる時に熱中症の症状が出るのだという。血流が表面に集まることで、内臓の血流が低下して吐き気などの症状が出たり、発汗で水分が不足することで血液が滞ることで脳の血流が悪くなり、立ちくらみやめまいと言った症状が出るのだという。この時に水を摂るのが熱中症を防ぐポイントだという。熱中症の時には、日陰などで体温を下げたり、首などに濡れタオルをあてて身体を冷やすなどといったことが対策になる。

 また熱中症は炎天下で起こると考えられているが、気温以外に重要な要素として湿度があるという。湿度の低い32度よりも、湿度の高い28度の方が体温が上昇してしまうという現象が起こる。これは湿度が高いことによって汗が蒸発しにくく、発汗が体温低下に有効に機能しないからだという。このような状態になると、体温調整中枢がさらに発汗を促し、加速度的に脱水状態になる危険性があるという。早い話が、汗がボタボタと落ちるようなコンディションが非常に危険だということである。夕方以降は気温は低下するが、湿度が上昇するので要注意だという。

 また帽子の着用などにも注意が必要だという。帽子は直射日光による頭の温度の上昇を防ぐので、熱中症対策としては有効であるが、ずっと被りっぱなしだと、頭の中の湿度が上がってくるので逆に熱中症になる可能性があるのだという。だからむれてきたら時々帽子を脱いで乾かす必要があるという。

 内容的には概ね妥当、時期から考えても熱中症の危険性を紹介しておくのは有意義である。ただ一つだけ説明が抜けていると感じたのは、「喉が渇いてから水分を摂るのではなく、喉が渇く前に水分を摂る」ということ。熱中症の症状が出た時には既に喉の渇きを感じなくなっている場合もあるし、ひどい場合は吐き気などで水分を摂れなくなることがあるので、大量に発汗する可能性がある場合は、先に水分を摂っておくことが重要なのである。

 やはり非ダイエットネタの時にはまともになるというこの番組の特性がよく出た回。ここ最近、急にこの番組の中味が無難なものになっているが、明らかにその延長線上に存在していることを感じさせる。良い傾向である。

 

7/2 発掘あるある大事典「太る原因は夏の過ごし方」

 今回は夏の過ごし方が悪いと太るというテーマらしい。

 しかし夏といえば夏やせするというイメージがある。また汗をよくかくのでそれでやせると思っている人も。しかし運動して汗をかくのと違い、暑くて汗をかくだけの場合はエネルギーの消費はない(当たり前だ。それどころか代謝を上げると体温が上がるので代謝は下がる)。

 で、夏の間は代謝が下がってしまい、それが秋から戻ってくるということになるのだが、ここで代謝が下がりすぎると秋に戻りきらず、年々代謝が下がっていくというのである(年々下がるということはないと思うが)。だから夏に代謝を下げすぎない生活が必要だという。

 夏に下がる代謝はまず基礎代謝が下がる。これは暑さのために体温の維持が必要なくなるから。次に下がるのが生活活動代謝。これが下がってしまうのは、水分不足になって筋肉の活動が悪くなるからだという。水分を摂っているつもりでも不足がちになるのが夏なので、意識して水分を摂る必要があるとしている。

 さらに下がる代謝に食事代謝があるという。これは食事を消化吸収する時の代謝であるが、夏になってさっぱりした消化のよいものばかりを食べていたら、この代謝が低下するという。同じカロリーでもそうめんに比べるとステーキの方が食事代謝は高いという。冷たくて柔らかいものはノルアドレナリン分泌を下げるので、食事の代謝が下がるのだとか。

 ということで対策だが、1,まず朝一杯の水を飲む 2.朝に内もも締め運動を行う 3.固いパンや玄米などよく噛むものを朝食に食べる 4.カテキンの含まれたお茶を飲む というものだが、ここで思わず「スポンサー召還」である。1については朝一杯の水というのは、そもそも血栓予防などのためにも勧められているもの。2の運動は朝に運動をすることが身体に悪いはずはない。3のよく噛むというのも身体に良いことといずれも理由がある。ただ4だけが理由が不明確。これは単に今年もヘルシア緑茶をガンガン売りたいという意味しかないだろう。

 対策の最期がドッチラケだったが、まあ少なくとも身体に悪いものはなかった(本当に効果があるかはともかくとして)。この番組の場合は身体に悪いことを勧めていなければとりあえず良しとするべきなのだろう。夏には水分に注意するべきであり、さっぱりしたものばかり食べていると胃腸が弱るというのは事実だから、太るとかは関係なしに気をつけるに越したことはない。それに夏やせをしてしまうと、秋以降にリバウンドが来ることが多いのも事実であるから、注意した方が良い。

 また運動もしていないのに汗をかいただけで身体を動かした気になってしまうというのもこの時期の落とし穴だから、脱水にならないように気をつけながら運動はした方が良かろう。とにかくどんな運動でも、やれば効果はゼロということはないので。

 

6/25 発掘あるある大事典「2週間腹やせプログラム」

 夏になってくると特に女性は腹回りが気になるところだろうが、それを2週間で解消するプログラムを紹介するとしている。腹回りがぽっこりする原因としては、内臓脂肪、皮下脂肪、腸の下垂などが考えられるが、それに対処するプログラムだとか。

 で、中味であるが、要は極端なカロリー制限と腹回りに注目した運動である。特に運動については有酸素運動と無酸素運動の両方を同時に行っている。有酸素運動で脂肪を消費しつつ、無酸素運動で腹回りの腹直筋、腹横筋、腹斜筋の3つを鍛えるとしている。このことによって腸の下垂も解消させようということらしい。6分1セットの運動を朝・夕の2回するとしている。

 食事の方については、前半の1週間については間食や酒は禁止、食事前には1日3回スキムミルク入りヨーグルトを食べる。さらに主食は玄米、さらにキノコを大量に摂る。番組ではヨーグルトのカルシウムが脂肪燃焼を上げるとか、玄米のイノシトールが肝臓の脂肪を追い出すとか、キノコのキノコキトサンが脂肪細胞から脂肪を血中に出すなどとあたかもこれらの食材が特別なものであるかのように言っているが、なんてことはないその実態は「いずれも腹持ちが良いのに極端にローカロリーな食材」ということであり、典型的なローカロリーダイエットである。

 さらに2週間目になるとさらに内容はハードになる。運動はさらに全身運動を昼に加え、食事は1日50グラムのワカメと植物性乳酸菌を含む食品(キムチ、ザーサイなど)50グラム加える。ワカメのフコキサンチンが脂肪燃焼を促すとか、植物性乳酸菌が腸の蠕動運動を活発化して腸下垂を改善すると言っているが、要はこれのどちらもやはりローカロリー食材、先程の食事にこれらが加わることで食事の内容は必然的にかなり極端にローカロリーな内容になるということである。

 で、これらのプログラム挑戦した主婦達が、2週間後には平均で10センチ以上お腹回りが減少してめでたしめでたしという結果である。これについては「頑張りましたね」としか言いようがない。正直なところ劇的すぎる結果には、本当に2週間だったのかということと、このプログラムだけだったのかという点に大きな疑問があるが、例によってこれについては番組関係者しか確認しようがないということになる。

 ただ、今回の内容は運動とカロリー制限の組み合わせということなので、確実に何らかの効果はありそうではある。ただ最大の問題は「これは持続可能なものではない」というところにある。はっきり言ってカロリー制限があまりに極端すぎるし、栄養バランスのことは明らかに無視しているので、長期に渡って持続することは不可能だし、もし持続してしまったら身体に問題が発生する可能性が実に高い。

 つまりは「短期で効果的なダイエット」というよりも、「とても短期間しか持続できないきついダイエット」というのが実際のところである。つまりは二週間後の沖縄のためにとにかくやせたいというバターンには使えても、健康を持続させるという点では別の方法を考える必要がある。また今回のダイエットについては、実際に行うにはかなり強い意志が必要であると考えられる。好きなものを好きなだけ食べてゴロゴロしているだけでやせるなどという虫の良い話ではない。美に対する執念の強い女性の場合は実践できるかもしれないが、男性の場合はなかなかここまでは出来なかろう(それにここまで極端な食事制限をしてしまうと、多分仕事に差し障りが出る)。

 さて、この番組では問題の多いダイエットネタであるが、今回の印象を言うと「意外なほどにまとも」と言うのが本音。今までは極端に偏った食生活とサプリの多用ばかりを勧めていたが、今回は運動とカロリー制限(これがやや極端だが)というもので、一応の筋は通っている。私の本が効いているかどうかは分からないが、やはりこの番組も外部の批判がかなり気になりだしたように思われる。明らかに番組の風向きが変わってきており、良い傾向ではある。

 

6/18 発掘あるある大事典「女性の身体総点検SP」

 女性のホルモンとしては、いわゆる女性ホルモンと呼ばれるエストロゲン、黄体ホルモンと呼ばれるプロゲステロンがある。これらは女性の月経周期に合わせて分泌量が増減する。エストロゲンは排卵直前に分泌量が増加し、排卵後はプロゲステロンの分泌が増加、妊娠しなければ減少してその時に月経が発生するという周期になる。

 番組では20代から40代の17人の女性を調べたところ、15人の女性にホルモンバランスの乱れが見られたという・・・とのことなのだが、このところは少々曖昧。無差別抽出した女性17人中の15人のように番組の説明では聞こえるが、どうも実態は「月経周期などに問題がある女性」を17人集めていたように思える。

 で、この異常のあった15人について調べると、肌の状態の悪化や骨密度の低下などの現れている人がいたという。ホルモンに異常が現れることで更年期のような状態になっているのだという。また月経が起こっているように思えても、実は排卵を伴っていないニセ月経という事例もあるという。

 さてこのホルモンバランスが崩れる原因だが、極端なダイエットや肥満、さらにはストレス、不規則な生活などが考えられるという。これらが原因となって、視床下部から卵巣へのホルモン分泌の指令が円滑に出なくなり、これがホルモンバランスの乱れにつながるのだという。

 ではこのホルモンバランスをチェックする方法だが、これは基礎体温をつけるということだという。基礎体温をつけると14日ごとで低温期と高温期の周期が現れ、その差が0.3度以上あるというのが正常な状態だという(排卵の時に基礎体温の上昇があるので、これを利用した避妊法がいわゆる荻野式である)。この低温期が3週間以上続いてしまう場合は、エストロゲンの分泌が減っていると考えられ、その原因としてはストレスが考えられるという。また高温期が10日未満の場合はプロゲステロンの分泌が低下しており、このままでは妊娠しずらくなる可能性があるという。また温度差が0.3度未満の場合は、排卵を伴っていないニセ月経の可能性があるという。これを放置すると卵巣ガンになる危険が高まるという。

 この基礎体温の測定法だが、基本的に1日で一番低い時の体温を測る。実際には、婦人体温計を用いて朝起きた時に布団から起きあがる前に毎日同じ時間に測るのだという。ただし睡眠時間が4時間以内だと体温が下がりきっていないので正確に測れないから注意とのこと(というか、そもそも睡眠時間が4時間以下なんて生活をしていると、それだけでホルモンバランスが狂って当然である)。

 対策の方になるが、そうなるとこの番組のマニアなどはすぐに大豆イソフラボンが頭に浮かぶだろうが、番組によるとこれはあくまで対症療法のようなもので、根本的なホルモンの改善にはつながらないという。なお最近に厚生労働省から大豆イソフラボンの摂取上限を1日30mg以下にするようにとの通達が出たが、これは食事以外からの摂取上限という意味なので、食品からとる分は問題ないとしている。最も長期に大豆イソフラボンを使用したい場合は産婦人科などの専門の先生に相談するようにとのこと。

 ではホルモンバランス改善の方法だが、番組が勧めるのは脳のストレスを緩和するためのアロマセラピー、さらにホルモンの原料となるコレステロールを摂取すること。特にDHA、EPA、アルファリノレン酸などの不飽和脂肪酸などを摂取しろとのこと。で、青魚やアルファリノレン酸を含んでいるクルミがお勧めとしている(ただしクルミは一度に食べすぎるなとの注釈付。クルミはカロリーが高いので食べすぎると太ります。)

 以上、全体のバランスから考えると最後の対策がやや弱いという印象。ホルモンバランスが根本的に狂っているような状態だと、今更アロマセラピーやクルミだというレベルではなく、何よりも医者にかかるのが一番重要。まあこれは予防的に、日頃からストレスを貯めないようにということと、極端なダイエットなどで栄養バランスを偏られないようにという意味にとらえておくとよい。

 それにしても驚いた。昔に比べると劇的に内容がまともになったという印象。何よりもサプリを宣伝しなくなったのが一番(イソフラボンのところで、なんとなくサプリに未練があることが行間から滲んでいる感はあるが)。また大豆イソフラボンの摂取量についての厚生労働省の通達について触れたのは初めてと違うか? やっと世間からの問題提議に対して耳を傾ける気になったか。この調子で行けば、まともな番組になることも可能である。

 で、次回はダイエットネタの模様。この番組で嘘八百情報が一番多くなるのがダイエットネタの時であるから、次回でこの番組が本当に正常化していっているのかの一つのバロメーターになりそうな予感。

 なお私は以前よりこの番組のメイントピックしか相手にしていないのでご注意を。冒頭の世界まる見えもどきと最後の志村けんプロジェクトは、はなっからCMですので(笑)。

 

6/11 発掘あるある大事典「首コリで分かる身体の異変」

 首コリで困っている人も多いと思うが、その首コリに危険な病気が潜んでいるかもしれないというのが今回のテーマ。首コリの見分け方だが、基本的に頭が50度以上後ろに曲がらなかったら首コリとのことで、判定法は額にペットボトルを乗せて、頭を後ろに曲げた時にそれが乗っているかという方法。これで首コリが判明した時、3つの危険があるという。

 1つ目はストレートネック。本来は首の骨はカーブを描いているのだが、前屈みの姿勢などをとり続けると、首の筋肉に負担がかかって、首の骨がまっすぐになって来ることがあるのだという。で、これの解消方法だが、番組推奨はアイソメトリックによるトレーニング。手で頭を押しながら首をそれに対抗するように力を入れるというあの静的運動である。これを各方向に対して行うことを進めている。

 2つ目は脳梗塞だという。判断方法として、10センチ間隔に引いた縦線をまずは見ながら横線でつなぎ、次には目を閉じて同じようにつないで、縦線に届かなかったりはみ出したりしないかを見るというもの。1センチ以上ずれるとやばいとしている。これがうまく行かない場合は、首を通る椎骨動脈が動脈硬化などで閉塞しかかって、小脳などの機能が低下している可能性があるという。椎骨動脈の血流が悪くなることで、首の筋肉の疲労物質の排出がうまく行かなくなって首にコリが出るのだという。まぶたの震えが出たり、何もないところでつまづいたりなどと言う症状が出ていたら要注意だという。

 とのことなんだが、まぶたの震えとか、つまづきなどというのは、そもそもそれ自体が脳梗塞の症状として出ることがあるものである。どう考えても首のコリの方がおまけで、むしろ首のコリがなくてもこれらの症状が出るということの方がやばいのではないか? 何やら主客転倒しているような気がする。

 3つ目は心疾患。心臓の痛みの関連痛として首のコリとして現れる場合があるのだという。特に運動時や入浴の時にコリが現れるようだと要注意だという。

 以上の3つだが、はっきり言って首のコリの原因の98%ぐらいは最初のストレートネックだろうと思われる。はっきり言って危険性を煽りすぎ。ただ心疾患が首のコリ(というよりは普通は肩こりだが)として現れるということはよくあるので、これは覚えておいて損はない。また首のコリ云々はともかくとして、脳梗塞の初期症状としてつまづきなどの細かい動作の不具合が生じることもあるので、これも記憶しておいて良いだろう。

 内容的には煽りはあるが、大きな間違いや嘘は見つからない印象。また動脈硬化予防にグァバやアジなどを宣伝していたが、それも今までに比べると比較的おとなしめだし、何よりもこの番組が大好きなサプリの宣伝がなかったということで好印象。

 ただ実際はこんな大雑把なテストでは現実に判定は無理だろうと思う。今回の番組で、このテストで兆候が出ていた人に身体の異変がとしていたが、実際のところは、特に異変というほどの異変ではなく、あの程度で身体に兆候が出るとは思いにくいことから、あれはたまたまのケースだろうと感じた。

 ただしその辺りをさっ引いて考えても、昔に比べると随分まともになってきたのではということは感じる。良い傾向である。多分、TBSの白インゲン事件などがあって、この手の番組に対する世間の目が厳しくなってきていることが影響しているのだろうと推測する(私の運動がいくらかでもその呼び水になっていたら本望だが)。後は、以前に垂れ流した嘘情報の訂正をやってもらいたいところだが・・・。

 

6/4 発掘あるある大事典「老けない肌の新常識」

 今回はこの季節に定番のUV対策。さて、またも花王ソフィーナの宣伝かと思ったのだが、どうやら風向きが違うようである。

 まず番組では、いずれも紫外線対策に気をつけているという6人の女性を選び、その肌年齢を比較することから始まる。すると全員紫外線対策には気をつけて、特にビタミンCやEなどは意識して摂取しているというのに、肌年齢に違いがあるのだとか。で、その原因は何かというところがポイントになっている。

 番組が両者の食生活を比較したところ、肌年齢が若い方はカロテノイドをよく摂っていたのだという。肌年齢を老化させる原因は紫外線で発生する活性酸素だが、その中でも特に一重項酸素は活性が強く、瞬時に細胞膜などを破壊するのでビタミンCやEなどでは効果がないのだという。そしてこれを阻止できるのはカロテノイドなのだとのこと。

 このカロテノイドを含む食品としてはトマト、スイカ、ニンジン、サケ、キャベツなどがあるが、これらに含まれるカロテノイドは、細胞膜で働くものと細胞の中で働くものがあり、前者はトマト、スイカ、ニンジン、後者はサケ、キャベツなどになり、基本的にこれの両方をとる必要があるのだという。しかしこれらをいちいち両方摂るのは大変なので、両者を兼ねているものはとなるが、そうなるとホウレンソウやカボチャなどが良いとのこと。

 つまりは番組の結論はホウレンソウを毎日食べましょう(カロテンの効果が出るのに10時間ほどかかるから夕食が良いとのこと)という結論。

 ソフィーナの宣伝で来るかと思えば、意表を突いてホウレンソウの販促だったという次第。まあホウレンソウが身体に良いのは確かなので(あくまでバランスを考えた食事の中でという意味だが)、それ自体には問題はない。異常にサンプル数が少なく、結論が先にあるこじつけ実験という欠点は相変わらずだし、今までさんざん宣伝したビタミンCとEの効果をあっさり否定してしまうと言うご都合主義も相変わらずだが、今回はこの番組にしては結論に害がないと言うことで良しとしておくべきだろう。個人的には一重項酸素がどうこうという下りについてはかなり怪しさを感じずにはいられないが。そもそも今回、ビタミンCやEは一重項酸素に効かないといっておきながら、カロテノイドがそれに効くメカニズムについては何の説明もしてないのだから。

 やはりここ最近、この番組の流れが明らかに変わってきていることを感じさせるのが今回。まず結論が明らかに以前よりも無難な方向に向かいつつある。また実験についても以前に比べると文句をつけにくい条件を選んできているようである。また以前ほど露骨にスポンサーの影がちらつくということも減ってきており、かつてのような手放しでのサプリの宣伝も減少した。

 これがこの番組が正常化する方向に向かっていることを示しているのなら歓迎すべきことではある。私の活動も無駄ではなかったということになるので。

 

5/28 発掘あるある大事典「DHAで脳が若返る」

 今回はいきなり「昨日の晩ご飯なんでしたか?」というCMで見たことがあるようなテストが出てくる。これが出来なかったら脳の細胞膜が固くなっているのだという。そしてこの脳の細胞膜が固いと情報の伝達がスムーズに行かなくなり、脳の機能が低下するなどといきなり煽り全開である。しかしその真意はDHAを宣伝するというところにあるようだ。

 番組によるとDHAは脳の細胞膜を柔らかくするために不可欠の物質だが、体内で生産できないので常に補っておく必要があるのだという(どこかで聞いたことのある理屈だ)。で、取り込まれたDHAは脳の細胞膜に優先的に供給されるのだという。細胞膜が柔らかいと神経間で神経伝達物質を放出しやすくなるというのだが、ここで登場するのがゴムで縛られたオッサンがボールを投げているという意味不明の映像。しかし神経の間でオッサンが働いているわけではないから、この模式は何の意味もなしていない。

 で、この後は番組お得意の実験になる。30人に知能テストのようなものを受けてもらって、最低点と最高点の2人を除いて、残りの平均を揃えた上で、片側のグループには3週間DHAを摂取してもらって、再びテストするというもの。すると摂取しない組では300点上がったのに対し、摂取した組では600点も上がったという。番組によるとDHAを摂取することで記憶力の向上が見られたという。さらに間違い探しの得点も上がっており、視力の上昇が見られたとのこと。

 なんとなくかなり気合いを入れているのがうかがえるテスト。と言うのも、まず被験者の数が今までのこの番組ではなかったぐらい多い。さらに摂らなかった方でも300点の上昇が見られており、これはテストに対する慣れの効果と言っているが、今までこの番組で試験に対する慣れのことを言ったのは初めて(今までは、この試験に対する慣れによる効果を考慮せずに、これを食材などの効果のように言っていたことが実に多い)。多分、外からの批判などを意識して、ツッコミを入れにくい条件を揃えたのだろうと思われる。確かにこれで後は試験が厳密に行われていたのなら、それなりに意味のあるデータとなるわけなんだが、試験が本当に厳密に行われたかは番組のみぞ知るであって、部外者には判断しようはない。

 後はこのDHAがどんな食材に含まれるかになるが、やはり一番はマグロのトロ。ただここで番組が勧めるのはサバ。サバにはEPAも豊富に含まれており、DHAが不足しているとEPAが体内でDHAに変換されるといったことが起こるのだという。で、この後は産地の福井県小浜市に飛んで、鯖料理を紹介・・・ってことで、ここで判明するのが、今回は「志村けんプロジェクト」の拡大版だったということ。この番組では以前より番組最後に、志村けんプロジェクトと銘打った産地密着の食材のCMがあるが、これがとうとう番組全体に拡大してしまったようだ。いよいよスパスパそっくりになってきた。

 さて今回の内容だが、はっきり言って試験の結果は眉唾。というのはあまりに劇的で分かりやすすぎる効果が出ているからだ。DHAが脳の能力を向上させるというのは、実は医学会でまだはっきりと白黒ついているわけでない。向こうではかなり厳密な実験を行っているであろうにもかかわらずキチンと効果が裏付けられるところまで行っていないのが、テレビ局がやった実験程度で果たして明からさまに証明されるのか。とりあえずこの番組には、今回の実験結果を日本脳科学会あたりで発表してもらいたいところだ。

 なお青魚については、動脈硬化の予防効果の方はありそうだということになっているので、どちらにしても身体に良いのは間違いないようである。だから魚を積極的に摂ることには何の異議もない。ただいつも言うように、あくまでバランスが大事ということは忘れないように。青魚だけが身体に良いわけでないので。

 

5/21 発掘あるある大事典「老けない身体を作る」

 今回はこの番組のネタとして非常に多い「老化防止」。で、番組のポイントとしては、ビタミンCが足りないと老化が4倍進むと言いたいらしい(4倍の根拠が非常に薄弱なのだが)。東京都老人総合研究所の実験によると、ビタミンCのない餌を与えていたネズミが半年で老衰が進行したという。で、これが人間だと3年間ビタミンCが不足した状態に当たる・・・・というのだが、ビタミンCを与えなかったら身体がボロボロになるのは今更言われるまでもない。昔から船乗りなどは、どうしてもビタミンCが不足することから壊血病などに悩まされてきた。しかしこれは食品保存技術の進歩などで今日では解決済みである。

 ただこれでは番組が成立しないので、この番組では現代人はビタミンCが不足していると言いたいらしい。で、例によって12人の調査を行ったら9人がビタミンC不足だったという。この後はビタミンCが不足したらどうなるかという恐怖の煽りに突入する。曰く肌の弾力がなくなる、曰く骨が朽ち果てる、曰く血管がボロボロになるそうな。

 番組によると、現代人は確かにビタミンCを摂っているのだが、消費も多いのだという。そしてビタミンCが不足すると、コラーゲンの合成が出来なくなり、肌や骨や血管壁に響いてくる・・・・と言うのだが、オイオイ、以前にコラーゲンの時にはサプリでコラーゲンを摂っていたら良いって惨々宣伝していたくせに、例によって過去の話をちゃぶ台返ししている。コラーゲンを口から摂っても、それがそのままコラーゲンになるというわけではないという話を今頃認めるのか?

 まあ、以前の回の内容と矛盾することを平気で言うのはこの番組の特徴だから、いちいち気にしていても始まらないので先に進む。番組ではビタミンCが不足する生活習慣などについて紹介している。それはストレス(通勤ラッシュなど)、目の疲労(パソコン作業や読書など)、さらに運動や発汗、喫煙、飲酒などである。番組では20枚のコインから、これらのポイントに応じてコインをのけていくというパターンになっており、普通の生活を送っていたら、大抵はビタミンC不足になる仕掛けになっている。

 で、この後はどうやってビタミンCを補給するかだが、予想通りまず最初にあげるのはサプリ。運動前など直ちにビタミンCが必要な時はこれを使えという。ただ1日で持続的に摂るには食材からの方が良いので、野菜を摂れと言う。ただしビタミンCは加熱に弱いので、ジャガイモや赤ピーマンなどビタミンCが加熱に強い形で入っているものがお勧めだという。

 ここまで来たところで、私は「おやっ?」と思ったのが正直なところ。この番組としてはサプリよりも食材を勧めるのは非常に珍しいパターン。それにジャガイモや赤ピーマンなどはかなり一般的な食材なので、特定のスポンサーの影が見えない。しかもよく聞いていると堺正章が「サプリも良いですが、食材で摂るのが基本」などと言っている。いつものこの番組だったら「食材のビタミンCは加熱などですぐに分解されるので、サプリで摂るしかありません」とか言いそうなところだが、どうも今回は流れが違うようだ。

 しかもこの番組につきものの、「これらのメニューを2週間摂ってもらったところ、肌年齢や骨密度が改善」なんてのがない。おかげで、前半で惨々肌年齢が50代だとか、骨年齢が50代だとか煽っていたのが見事に尻切れとんぼになってしまっている。どうにも奇妙な印象を受ける内容である。

 なんとなく雰囲気としては、前半はいつも調子の煽り全開の下品な作りを始めていたのに、後半になって急にトーンダウンして、比較的無難な結論にまとめたといういうように見える。何らかの内部での葛藤があったのか? どうにも謎が感じられる。 

 まあビタミンCはある程度意識した方が良いのは事実なので、食材から摂ることは大いに結構でしょう。ただ私はサプリは勧めません。ビタミンCを大量に摂りすぎるとガンになるという説まであるぐらいなので。まあこれが本当かどうかはかなり怪しいところですが、ただサプリで一気にとってもそのビタミンCは体内に蓄積されないというのは、今回番組でも言っていた通りです。結局は、三度三度の食事をいかにキチンと摂るかということに尽きるわけです。

 

5/14 発掘あるある大事典「300円で出来る地震対策」

 地震といえば家具の転倒や家屋の倒壊などを連想するだろうが、震度5などの地震で凶器となるのが割れ物だという。食器棚から飛び出した食器や、置物、ガラスなどが凶器となって怪我をする例が多いのだという。今回はその安全対策を紹介するという。

 まずコップであるが、上向きに置くか下向きで置くかだけでも飛び出しやすさは変わる。下向きに置いた場合、重心が高くなるので倒れやすくなるという。

 皿でポイントになるのは積み重ね方。大中小の3種類の皿を6枚重ねる場合、下から大中小と積み重ねるか、同じ大きさの皿ばかりを積み重ねる例が多いが、これは下から中大小の順で積み重ねるのが正解だという。真ん中の大きな皿が揺れを吸収して、上の小皿があまり揺れないので、全体が揺さぶられないのだという。

 また置物の転倒防止などに良いのが輪ゴムだという。裏が平らな置物などには輪ゴムを貼り付け、高いところにしまう土鍋などには太い輪ゴムを十時にかけておけば良いという。適度に滑り、適度に滑り止めがかかり、また自身が変形することで揺れを吸収する作用があるのだという。

 さらに危ないのが窓ガラス。窓ガラスに斜めの力がかかった時、窓ガラスが破裂するような形で割れるのだという。サッシなどでは窓枠とガラスの間にゴムが入っているが、これが硬化しているとガラスへの衝撃を吸収できず、ガラスが割れやすくなるという。爪楊枝をゴムに刺してみてすぐに倒れればかなり硬化しているという。ただゴムを張り替えるのは高いので、ガラスの悲惨を防止するフィルムを貼ることで、ガラスの窓の破裂が防げるという。1枚100円なので、これを窓の上中下と3ヶ所に貼れとのこと。

 毎度のことであるが、今回は「非健康・非ダイエットネタ」であるので、非常に有用な内容になっていた。転倒防止に輪ゴムなんてのは何となく推測ついたが、皿の積み重ね方は目からウロコだった。ホントにこの番組、健康ネタとダイエット・美容ネタをはずしてくれたら、評価が一変するんだが・・・。

 なお最後の志村けんプロジェクトで春キャベツを宣伝していたが、春キャベツは健康云々以前に、非常に美味しいので積極的に食べるべし、我が家での定番料理は、牛肉との炒め物である。これにソースを少しかけて食べると実に美味。

 

5/7 発掘あるある大事典「玄米」

 今回は玄米の宣伝のようだ。まず冒頭から玄米を食べたらダイエットできたとか、病気が治ったとかの「体験談」が続出する。もうこの時点で眉に唾をつけている方が良い。体験談というのは薬事法逃れの常套手段である。体験談をやたらに連発する健康食品にろくなものはない。そもそもダイエットしたり病気が良くなったと言うが、その人は玄米だけを食べていたわけではないだろう。そもそもわざわざ玄米を食べようとしたということ自体が、ダイエットしたいとか病気をよくしたいという強力な動機があって、その一環として玄米を食べていたということだろうから、玄米の効果だけではないのである。

 さて玄米は精米をしていない米なのだが、精米をしていない分、栄養分の欠落などがない。ただ今回のアンケートでさえ、1000人中291人が効果を実感できないと答えたそうな(つまり冒頭で煽っていた例は、明らかにごく少数の特異な例なのである)。で、これは玄米の消化吸収が悪いせいだという。

 で、この後は脂肪肝などの問題のある被験者に3週間玄米食べ続け実験という展開。すると3週間後には血液の状態は改善。これは玄米中のフィチン酸やイノシトールの効果だなどと言っているが、これについては番組中で被験者自体が言っているように「腹持ちがよい(食物繊維が多いから)」ために食う量が減ったという効果が主。ここでまたサプリの宣伝をしたいのかギャバを持ち出しているが、ギャバの効果のほとんどは迷信なので無視するように。

 しかし宣伝はここで止まらない。さらには新陳代謝が活発になって肌まで良くなったと言い出す。まあこの辺りはあくまで「被験者の主観」なので適当に流しておくのが正解。

 さんざんに健康効果を煽った後は、玄米の食べ方という展開に行く。玄米はパサパサして臭みがあるので、これをふっくらと炊くには、アミラーゼを活性化させれば良いのだとか。で、その方法であるがpHを弱酸性にするのが良いとのことで、ヨーグルトを加えろとのこと。

 ということで、玄米の宣伝かと思っていたらヨーグルトも併せての宣伝だった。この番組では以前からよほどヨーグルトメーカーに義理でもあるのか、ことあるごとにヨーグルトの宣伝ばかり行っているので、その一環だったようである。もっとも本当にヨーグルトが効果があるかどうかは試してみたら分かるわけですから、興味のある方はやってみても良いかも。今回は内容の胡散臭さは相変わらずですが、玄米が健康に悪いということはありませんから。ただ玄米食をする場合はその米に注意するように。と言うのは、農薬などは玄米の皮の部分に濃縮しやすいので、農薬漬けで栽培した米の場合は玄米で食べるのは逆に危なかったりします。

 番組の展開は、今まで玄米を食べても効果が出なかった人はヨーグルトを加えていなかったからだとして、ヨーグルトを売りつけたいのだろう。ただ玄米を食べても効果が出ないというのは、ヨーグルト云々ではなく、玄米以外の食生活に問題があるというのが現実である。玄米を食べるだけで健康になったりダイエットできるわけでなく、玄米食を健康な生活の一環として位置付けて初めて効果が出るわけである。

 

4/30 発掘あるある大事典「カロリー」

 カロリーを気にしているのに痩せないと言っている人がいるが、それは自分にあったカロリーの取り方をしていないからだと言いたいらしい。

 カロリーを制限しているのに痩せないと言っている人のカロリー摂取を調べたところ、全員が適正カロリーよりも低いにもかかわらず痩せていなかったのだという・・・・とのことなんだが、これが実は怪しい。まずポイントは運動をしているかどうか。カロリーは気にしているが運動はしていないという人は、消費カロリーの方も低いので少々カロリーを抑えても結局は多すぎると言うことがある。これは平均という言葉の罠である。また本人が申請した一日の食事量が果たして本当にそれだけか。実は間食してたり、お酒を飲んでいたりと摂取カロリーがオーバーしている場合が多いのが真相である。

 で、番組的には糖質を消費しやすいタイプと脂肪を消費しやすいタイプがあるということをメインにすえている。どうやらこのこと自体は最近のキチンとした研究で明らかになってきたことだという。

 番組が提案している判断ポイントは5つ。まず男性か女性か。女性は一般的に脂肪を蓄えやすいのは知られており、エネルギーは糖質を優先して使用する傾向がある。2つ目は短距離走と長距離走とどっちが得意か。短距離走に使う速筋は糖質を消費し、長距離走に使う遅筋は脂肪を消費することは知られている。3つ目は自転車に毎日乗るかで、自転車のように足の筋肉を集中的に使うような運動をすれば糖質をよく消費するというのだが、だからといって自転車に乗らないと脂肪を消費するわけでもなかろう。運動するかしないかの方が重要に思うのだが。

 4つ目は朝食を食べるかどうかで、朝食を食べると糖質を消費するが、朝食を食べないと身体の糖質がなくなるので脂質を消費するようになると言っているのだが、これって朝食を食べないと脂肪が燃焼するといっているわけで、これは滅茶苦茶。これだと朝食を摂らない方がやせるとかいうアホな考えに結びついてしまう。

 5つめは暑がりか寒がりか。寒がりの人間は震えることなどで糖質を消費し、暑がりの人間は体温が高いので脂肪の消費が多いと言っているのだが、それ以前に暑がりの人間はすでに脂肪が蓄積していて放熱が悪いということがよくあるのだが・・・・。

 で、これで判定して糖質の燃焼が多い人は脂肪の摂取を減らす必要がある。で、肉は脂肪の少ないものにしろとか、ラーメンは豚骨でなくてしょう油にしろとか、デザートは洋菓子でなく和菓子にしろなどとのこと。また食事をしっかり摂って間食をしないことが重要だという。

 逆に脂肪を燃焼する人は、糖質の燃焼を助けるビタミンB1の多い豚肉を摂れとか、ラーメンはアリシンを含むネギやニンニクを入れろとのこと。またかため食いせずに何回かに小分けして食べろとしている。

 そしてこの方法に従って取り組んだ結果、10日間で体重が減少してめでたしめでたしといういつもの実験結果・・・なんだが、食事のカロリーは変えなかったと言っているが、まずこれが疑問。まず間違いなくカロリー制限をしている。メニューをキチンと言っていないのがその証拠。それに十中八九運動も併用しているでしょう。この実験結果は例によって信用しない方が無難。

 毎度のことながらかなり怪しい部分があるが、それでもなるべくつっこまれどころを減らそうとしている意図はうかがえる。まず糖質燃焼型と脂肪燃焼型の件については国立健康栄養研究所(今までこの番組のインチキダイエットのネタばらしをいくつもした、この番組にとっては天敵のような研究所です)の研究結果ということを強調して、この番組が勝手に言っているのではないと示したり(ただし後に出てきた判定基準はこの番組が勝手に言っているもの)、実験についても「カロリーは変えずに」ということを言ったのは多分今回が初めて(本当に守っているかはともかくとして)。相変わらず重要な部分に勘違い・誤魔化しがうかがえるが、それでも以前に比べればまだいくらかマシになったのかもしれない。少なくとも今回は、○○を食べ続けるとそれで減量ができるなどとは言っていないので。

 ちなみに今回の内容で勘違いしたらいけないのは、自分は糖質を燃焼しやすいタイプだから糖質を取っても太らないという意味ではないということ。あくまでカロリーをキチンと押さえるというのが前提となっていて、糖質と脂肪とで抑えるなら脂肪を優先した方がより効果的だという程度の意味しかない。そこのところは勘違いしないように。和菓子だと大丈夫といって、饅頭をガバガバ食べたら太ります。これ当然。本当はここのところを一番強調する必要があるのだが、これを強調すると、ゴロゴロしているだけで痩せたいと考えてる輩がそっぽを向くので、言いたくないのは分からないでもないが。

 つまり今回の番組での唯一確実な真実は、コーナーが始まる前にサラッと言った「カロリー制限をキチンとしたら痩せられる」ということだったりするんだよな(笑)。

 

4/23 発掘あるある大事典「むくみを解消してウェストを細くする」

 番組によると、お腹回りはむくみやすい部位であり、むくみを取っただけで数センチはウェストが変わるのだという。そこでむくみを解消する方法を紹介するという。

 正直なところ、これを聞いた時点で「おいおい」である。少し考えると分かると思うが、これは今まで、○○ダイエットでウェストが減少なんていっていたのが、実はむくみ解消で一時的に減っただけとネタ晴らしをしているに等しいのだが・・・なんかこの番組、最近は自滅パターンに陥っているような。体重減少の方も実は便秘解消による一時的なものというのは既にばれてるし。

 そんなことはかまわずに番組は突っ走る。お腹の周りはリンパ管が少ないのと、筋力が弱いことでむくみやすい部位なのだという。さらに座り続けることでリンパの流れはさらに悪くなり、むくみやすいことになるのだという。

 なおこのような状態を続けていると、むくみが慢性化するのだという。そして脂肪細胞や老廃物と結合してセルライトになると言っている。

 さあ、出た。この番組お得意のセルライト。なお今更説明するまでもないが、セルライトとは美容業界がでっち上げて、この番組が惨々宣伝に使用しているサプリ売り上げ用のインチキなのでこれは無視するように。実際、この番組に登場している専門家も「むくみが慢性化する」というところまではコメントしているが、「セルライトが生成する」とは全く言っておらず、セルライトに勝手に結びつけているのはあくまでこの番組であることに注意。そもそもまともな医者だったら、セルライトなんてインチキは相手にしない。

 で、解消の方法だが、水分を良く摂ることでリンパの流れを良くしろとのこと。ただし塩分が多いと水分の吸収が増えてしまうので、効果が出ないので注意とか。

 後は、お腹を伸ばしたりするストレッチを紹介。これで数センチウェストが細くなったとしているが、一時的に細くしても仕方ないだろうが・・・・。結局は血道に運動とカロリー制限をするしか方法はない。

 結局は何をやりたかったのかは意味不明。今までさんざんのインチキダイエットを紹介したが、その問題点があちこちで指摘され始めたのを意識して、とうとう短期の目くらましに走ったと言うところか。しかしかえって墓穴を掘っているとしか言いようがない。

 

4/16 発掘あるある大事典「お腹の痛みで病気が分かる」

 内臓の疾患はなかなか直接に痛みなどが現れにくいが、それが他の部位の痛みとして認知されることが多い。今回は胃の痛みとして勘違いされがちな内臓の不調に注目するとか。

 まずお腹が痛む場合、急に走ったり、重いものを持ったり、煙草を吸った時などに痛くなるという事例では、狭心症や心筋梗塞などの心疾患がある可能性があるという。つまり先程の条件は、すべて心臓に負担がかかる条件であるので、この時に痛みが出るというのは心臓が怪しいということである。

 次はラジオ体操の前屈と上体そらし(どうも最近は「イナバウアー」と呼ばれることが増えているようだが)を行った時に、胃の周辺や背中にかけて痛みがないかというチェック。これで痛みが出る場合は、すい臓に負担がかかっている場合が考えられるという。脂肪の多い食生活を行っていると、すい臓が酷使されて負担がかかる。そのうちに脂っこい食事をすると胃に痛みが出るなどということになるという。で、身体を後ろに曲げるとすい臓が引っ張られるので、不調があれば痛みが出るのだとか。

 また虫垂や大腸の不調も胃の痛みとして現れるという。胃からぶら下がった大網といわれる脂肪組織が、超に炎症などが起こるとそこを保護するのにに集まるので、その時に胃が引っ張られて痛みが出るのだという。これを見分ける方法は仰向けに寝ころんで足と腰を浮かせるという方法。これで下腹部に痛みが出れば大腸や虫垂に不調がある可能性があるという。

 以上、これだけの内容だが、今回はいつものように特定の食材を宣伝するとか、サプリの摂取を推奨するというような内容ではないので、この番組にしてはまずまずである。内臓の痛みというのがなかなか分かりにくいのは事実であり、今回の方法も一応一つの目安にはなるだろう(やはり定期的な血液検査などが必要であるのは言うまでもないが)。

 ところで今回、たったこれだけのネタにわざわざ大和田伸也を起用するという、予算の潤沢ぶりを誇示するかの内容であったが、よくよく思い返してみると、今回と類似の内容は2/6にも放送していたが、この時もなぜかわざわざ峰岸徹氏やなかやまきんに君を意味もなく登場させていた。これにはどういう意味があるのかは私には謎だ。

 

4/9 発掘あるある大事典「損するからだリセットSP」

 今回は損する身体をリセットすると称して90分のスペシャルなのだが・・・・その割には中味が薄い。

 まず最初は消化液の分泌に注目する。消化液を無駄に分泌しているとアミノ酸を大量に浪費するので老化するという論理らしい。

 で、ここで注意として出てきたのが、食事に注意しないながら食い、飲み物をやたらに飲む、噛まないなど。これらをすると唾液の分泌が悪くなるので、それが胃に負担をかけ、さらには胃での消化が不十分になると最終的に膵液での消化に頼ることになるので、すい臓に負担がかかって最悪は膵炎などにつながるということ。

 これを防ぐにはまず食事の時には食事に集中することで脳を刺激して唾液などの分泌を増やす。また十分に噛むなどと行ったことも重要。また冷たい飲み物などをとると胃の温度が下がって消化酵素の働きが悪くなるので、お茶などの熱いものを摂って温度を上げると良いとのこと。まあこの辺りは妥当だが、至極当たり前。

 2つめに出てきたのは、足を組んで身体を曲げた時にどの姿勢が楽かというもので、これが右足が上で右側だったら最悪だという。この姿勢をとると言うことは肝臓の血流が悪いのだという(この論理がどうも納得いかんが)。

 で、肝臓は体内の有毒成分を処理する臓器であるが、高ストレスな現代社会では肝臓に負担がかかっているのだという。そして負担がかかった肝臓では処理酵素を量産するためにアミノ酸が不足してくるのだという。それでこれを補うのは食品から酵素をとればよいとして、ハパイヤや水菜などで酵素をとれと言っているんだが、ここも論理に飛躍がありすぎてわけが分からん。またやたらに「毒」を繰り返していたのは、今年のこの番組の目標は「デトックスの宣伝」であるらしいことから、無理矢理にそれと結びつけようという意図があるのだろう。

 3つめは椅子の上から音を立てずに飛び降りられるかというもので、これが出来ないと「老人性不器用」が現れているという。老人性不器用とは、筋肉の動きなどを感知するセンサーが鈍っていて、動作がうまくできないこと。筋肉の動きがうまく検知できないのだから、当然うまく制御できないわけである。で、対策としては身体を動かすことで、特に手先などで日頃やらないようなことをしろとのこと。

 2つ目の話はわけが分からなかったが、1つ目の話は「良く噛まずに食べていると、消化器に負担がかかって良くない」という意味では至極当たり前で、食事時に冷たい飲み物をガバガバ飲んだら消化が悪くなるのも当たり前。やたらにアミノ酸不足を強調するのに良からぬ宣伝意図が見え隠れするが、言っていること自体は当たり前のことばかりである。

 3つ目の件については、身体を動かしていないとうまく動かせなくなるというこれまた当たり前の内容。だから運動した方が良いというのは当たり前すぎていまさら何も言うことはない。

 と言うわけで、はっきり言って何で90分も引っ張る必要があったのかが意味不明なのが今回。やはり末期症状にしか思えないんだな、この番組。

 

4/2 発掘あるある大事典「呼吸法で痩せる」

 今回は呼吸法をやっただけで痩せるという夢のような(つまりはインチキ丸出し)といった内容である。まずは最初はポリ袋を口に当てて(1センチぐらいの穴を開けておく)1分間呼吸をするというテストを実施している。これで息が苦しくなったら呼吸がキチンと出来ていないということで「何をやっても痩せない」のだそうな。で、この試験をしてみると、ゲスト陣は全滅、町でもほとんど人が苦しくなった・・・・って例によってのいつものパターン。つまりはこれで苦しくならない方が異常に肺活量が大きいというだけ。いつものように日本人の99%を問題のある身体にしたいこの番組の仕掛けである。

 で、番組では痩せにくい人のほとんどが空気をうまくはき出せなかったなどとテストを続けているのだが、例によってここで痩せやすい人はうまく空気をはき出せるというテストがないのである。極めて恣意的なテストだ。

 そして空気を旨くはき出せないのは呼吸筋が固くなっているためであり、呼吸筋が固くなることで酸素の取り込みが減るので脂肪燃焼が出来ないのだとか。

 そして呼吸筋が固くなる原因としては同じ姿勢を続けること、猫背だという。で、呼吸が悪くなっている人の特徴はため息をよくつくことだなどと言い出す。肺の中で空気が澱んでいるので、それを無意識に吐き出そうとしているのだとのこと。

 さてその解消法だが、ストレッチやビニル袋に息を吹き込む呼吸筋トレーニング。これをやったら二週間で体重減少、ウェストも減少とめでたしめでたしだという。

 ただ貧血だと酸素の取り込みがうまくいかないので、鉄分の摂取が重要だとのことで、ここで番組が推奨するのがなぜか黒キクラゲなんていう奇妙な食材。つまりここに来てやっと「スポンサー判明」となる次第。

 結局何だかんだとご託を並べていたが、なんてことない今回の番組の一番の目的は、最後の黒キクラゲを宣伝すると云うことにあったようである。多分輸入商社あたりがスポンサー料を出しているのだろう。

 なお呼吸法で痩せるなどと言っていたが、実のところはなんてことない、あれは歴とした運動である。トランペット奏者がお腹が出ていないなどと言っていたが、あれは呼吸法云々以前に、強く息を吐き出すという行為はかなり激しい全身運動だからである。だから「呼吸が悪いと運動しても痩せない」なんて言っていること自体がナンセンス。そもそも運動をすると心肺機能が鍛えられるので、呼吸も良くなるはずなのである。大体、この番組に登場した痩せない人って、そもそも運動自体を全くしていなかったのは明白。解決法はともかくとして、論点が滅茶苦茶である。そもそもいくら酸素を取り込んでも、筋肉で脂肪消費を行わない限りは脂肪の減少なんて起こらない。ごろ寝しながら深呼吸していて痩せるというものではないのである(深呼吸自体は通常の呼吸よりも確かに消費カロリーは多いが、そんなものは誤差の範囲である)。

 つまり「呼吸法が悪いから何をやっても痩せない」のではなく、「まともに呼吸も出来ないほど普段から運動していないから痩せない」というのが正解なのである。どうも最近はこの番組はやたらに酸素取り込みについてこだわっているところを見ると、やはりスポンサーには酸素バーなどもあるんだろうな・・・。ただ言っておきますが、運動もしていないのに高濃度酸素を摂取するのは「老化促進条件」なのでやらない方が良いです。

 

3/26 発掘あるある大事典「ワサビで若返る」

 今回のテーマはワサビ。ワサビのスルフィニルに若返り効果があるといって、アメリカでは人気が出てサプリなども販売されているという・・・といった時点で、いつものこの番組のお決まりパターンである。アメリカはありとあらゆる怪しいサプリメントがあるので、アメリカ発の話題と言えば昔からインチキ健康法の宝庫である。

 で、番組ではまず、落下する物差しをつかむという実験を行って、ワサビが反応速度を上げるという証明をしている。この実験自体は実験としてキチンとしているようなのだが、要注意なのはこの実験は何もワサビが若返り効果があるという証明ではないと言うことである。この実験は、ワサビは脳を刺激して一時的に反応速度を向上させるということを証明しているに過ぎない。しかし反応速度を「何歳相当」というように年齢で表現しているのは、いかにも若返りと関係しそうに錯覚させようという意図的誘導である。この「錯覚」のトリックはこの番組が多用するので要注意である。

 さてスルフィニルの若返り効果なるものだが、これが体内に吸収されることで、体内の細胞がこれを毒素と間違って活性酸素を無毒化するGSTという成分を発生させるのだという。で、細胞内で常にGSTが分泌されているので、活性酸素が直ちに処理されるので若返ると言うのだが・・・・おいおい、これでは若返りでなくて、老化防止なのではないのか? どうもここにこの番組の得意技の一つである「誇大広告」が見え隠れする。

 さらに番組はこの手のネタの時のお定まりの産地訪問をし、産地ではワサビの効果で老人は元気だし、女性の肌は若々しいなどといつもの宣伝のオンパレードである。この時点で例によって今回の内容のスポンサーが判明するという次第。

 で、番組の食べ続け実験によると、ワサビを1日に5グラム以上食べると肌が若返ったという。ただワサビ5グラムをそのまま食べるのは難しいので、1時間放置してから加熱などをすると辛み成分のイソチオシアネートは減少するが、スルフィニルはむしろ逆に増加するのだという。(と言うことは、スルフィニルとはイソチオシアネートの誘導体であるようである)

 最後はワサビを使用した料理メニューを紹介して終わり。どうやらやはりワサビの販促用CMというのが今回の正体だったようである。そりゃこの番組を見た人が、みんな1日に5グラムのワサビとかを食べ出したら、産地は笑いが止まらないよな。

 さて今回の内容ですが、ワサビにも健康によい成分があるというそれだけです。どんな食材でもその一部を取り上げれば何でも言えます。健康によい成分は大根おろしにもショウガにもあります。脂肪が多いといって人気ががた落ちしていると言われているバターなんかでも、健康に良い成分はいくらでも含まれています。いつものことですが、ワサビだけをせっせと摂れば健康になれるってわけではないということ。くれぐれも変な健康食品の口車には乗せられないように。

 

3/19 発掘あるある大事典「疲れがとれる脳トレーニング」

 疲労回復には身体ではなく脳の機能が重要であるというのが今回のポイントのようである。

 まず番組では15人の身長・体重・筋力・体力などがほぼ同じ15人に全く同じ運動をしてもらった後で、全く同じものを食べて同じ睡眠をとってもらうという実験をしている。このように同じ負荷をかけていたにもかかわらず、翌日には3人はすっかり疲労が回復したと言っているのに、残りの12人は疲労が残っていると言っている。そして実際に疲労物質であるコルチゾールの量も両者で全くの違いが出たのだという。彼らの違いは何かというのがポイントのようだ。

 で、番組では肝臓・腎臓の機能、関節や筋肉の機能、さらには骨格なども調査したが、これらには違いがなかったという。そして唯一違いが出たのが脳の機能だというのである。

 本題を持ってくるまでの前置きにしてはやけに仰々しく、これでもかこれでもかという感じで畳みかけてくる。しかし強調しているポイントは、この番組に対して散々に浴びせられていた非難を意識しているのは明らかである。

 まずサンプル数。15人というのはこの番組としては異常なほど多い。また運動負荷やその後の生活などを徹底して同じにしたと強調しているのも、この番組の通常の実験がその辺りが極めていい加減であることの裏返しである。また内臓や骨格などを検査したというのは、他の要素がないとういう駄目押しで、これもこの番組の通常の実験の一番いい加減な点の裏返しである。

 さらに脳の疲労の解明の文科省のプロジェクトについて登場させるのは、明らかな権威付。通常この番組に登場するインチキ臭い自称専門家ではないと言いたいのだろう。実際、番組中に登場した総合医科学研究所の梶本修身氏は、以前にNHKのサイエンスZEROにも登場しており、その時にも慢性疲労症候群などに絡んで疲労には脳の影響が大きいと言うことを発言している。

 と、ここまで来た時点で、今回はかなり力を入れているというのを感じるのである。少なくともこの番組の問題点についての指摘を非常に意識しているのが分かる。どうも「典型的にこの番組らしい内容」だった先週とは違うようだ。

 で、番組の内容だが、脳で疲労回復に影響を持っている部分は「前頭眼窩野」と呼ばれる部分で、そもそもは表情などを読み取るなどのコミュニケーション能力を司る場所だという。そして疲労回復がしやすかった人は、運動後のこの部分の血流が良かったという。同様に脳の疲れなどの回復も同じ部分が働いていたという。しかし人とのコミュニケーションが少なくなることでこの部分が衰えるのだとか。

 そこで対策だが、まずは脳の栄養となるビタミンB1とさらにカルシウムを摂取する(実際には寝る前に牛乳を飲めと言っている)、前頭眼窩野の血流を増すためにこめかみのツボを押すマッサージをする、さらに前頭眼窩野を働かせるために人の顔を思い出すことなどをするだそうな。ちなみにこの時に思い出すのは、嫌いな人の場合が一番効果があると言っているが、私の場合、そのような人物の顔を思い出すと怒りで心拍が上がってストレスで眠れないと思うが・・・。

 脳に疲労をコントロールする中枢があって、慢性疲労症候群などの問題はその脳の機能の障害によって発生すると最近の研究で明らかになりつつあることを考えると、疲労回復について脳に注目するのは妥当な線である。どうも最後の対策が少々疑問がないでもないが、そう滅茶苦茶なものとも思えないことを考えると、今回の内容はまずまずなのだろう。少なくともこの番組に対する批判をかなり意識しているのは間違いなく、私の知識レベルで露骨に分かるほどの破綻はなかった。

 それにしても番組最後のスタッフロールを見ていると、毎回そんなに顔ぶれが変わっている印象はないのに、なぜ毎回こうもレベルが上下するんだろうか、この番組は。実はこの辺りが私には最大の謎。やっぱり鍵を握っているのはスポンサーか?

 

3/12 発掘あるある大事典「小腸デトックスで痩せる」

 やってくれました。タイトルを聞いた時点で内容は想像はついていましたが、こっちの想像を絶するような怪作でした・・・。

 まずいきなり、今までこの番組で宣伝してきた多くのダイエットを列挙する。しかしこれらのダイエットで効果が出なかったという意見が続出しているのだという。そして確かに番組内の検証でも、確実に効果がある人がいる一方で、効果のあげられない人もいるのが事実とのこと。だがこれには実は原因があったのだという。

 もうこの時点で絶句です。まずいきなり今まで最高のダイエットのように持ち上げていたダイエット法について「効果がない場合がある」などと開き直っているのは笑えるが、「番組内の検証でも効果のあげられない人がいた」にはひっくり返った。今までの放送ではすべての人に効果があったかのように流しているわけだから、これはこの番組の実験について言われている「実は最初から被験者を多めに用意して、効果の出た人のデータだけを使っている」という実験結果捏造を認めているのに等しいのだが、番組制作側はそのことに気づいているのか?

 もう初っ端からこのように抱腹絶倒(と言いたいところだが、私はあまりの無責任さに腹が立ってきた)展開なんだが、それにもかまわず番組は突っ走る。このようにダイエットに効果が出ないのは小腸に毒が溜まっているのだという。効果が出た人と効果が出なかった人を比較したところ、栄養素の吸収が効果のでなかった人の方が悪く、小腸の吸収が悪いと考えられるとのこと。そしてこの効果のでなかった人の小腸の細胞を調べるとダイオキシンやベンツピレンなどの有害物質が発見されたという。番組ではこれらを「ヘドロ」と呼び、これが溜まることで栄養素が吸収されず、排出されるようになってしまうのだという。

 この時点でまたも「アホか」と呟いてしまった次第。確か以前に大豆などの回では、「大豆サポニンが小腸を正常化して、栄養の吸収を遅らせる」なんてことを堂々と言っていたことを完全に棚に上げている。栄養の吸収が悪いのなら、この番組的には万々歳のダイエットに最適の身体なのと違うのか? その時々で言うことがコロコロ変わるあまりのご都合主義に絶句してしまう。

 で、このヘドロをのぞくにはクロロフィルが良いのだという。クロロフィルが有害物質を吸着して小腸内を綺麗にしてくれると、何やら泥水のようなものが入ったビーカーにクロロフィルを加えて沈殿させる実験をやっているが、身体の中がビーカーの中と違うのは言うまでもない。全く関係のない映像を持ち出してのイメージすり込みという例によっての悪質な方法である。

 なお例の被験者は「食物繊維を取っているから腸は綺麗だと思っていたのに」とのこと。しかし食物繊維は大きすぎるので小腸の絨毛の奥まで掃除出来ないのだという。で、分子の小さなクロロフィルだという話なのだが、私はこの証言を聞いた時点で、この被験者の体内からダイオキシンやベンツピレンが検出された原因が分かった。これらの物質は農薬や排ガスに含まれることが多いため、これが付着した野菜から入ったのだろう。残念ながらこれらの物質は簡単に水洗いしたからとれるというものでないので、むしろ現代人はある程度は体内にこれらの物質が存在する方がむしろ普通だと思う。番組ではダイエットに効果のでなかった人からのみこれらの物質が検出されたかのように言っているが、多分もう一方の人物からも検出されたはずだと私は睨んでいる。

 で、この後は想像通りの展開。まずクロロフィルの多い野菜はということで、ホウレンソウや小松菜などがあげられる。ただこれらも生で食べたのなら細胞壁に守られたクロロフィルは外に出てこないので、熱を加えたりミキサーですりつぶすなどの方法が必要だという。そしてこれらの食品を取って貰うようにして、以前にうまくいかなかったコーヒーダイエットやゴマダイエットに挑戦して貰ったところ、全員一週間で体重が減ってめでたしめでたしというオチである。

 もう私はこの時点で開いた口が塞がらない状態。あまりの無責任さにこみ上げてきていた怒りも、ここまでくると押し寄せてくる馬鹿らしさに追いやられた感じである。まずこういうデータの出し方は「今までのダイエットは実はどれも意味がないのだ」と言っていることと等価なのだが、それに気づいていないレベルの低さにまず絶句。また「小腸に有害物質が溜まることが問題」と言っていたのに、なぜかこの時点になるとその調査を全くしていないといういい加減さにまた絶句(普通は実験の前後で腸内の有害物質の量を調べて減っていることを確認するはずである)。こんな論理展開でレポートを書いたら、研究論文どころか、中学生の夏休みの自由研究でも赤点ものである。

 なおこの実験の結果については、かなり食事メニューを野菜中心にしたんだろうなと容易に想像がついてしまう。1〜2キロという減量幅は、実験期間が二週間ぐらいなら野菜中心で極端に食事のカロリーを抑えた効果であると思えるが、実験期間が一週間ということなら、多分食物繊維を大量に摂取したことによる便秘解消による一時的な減量効果だろう。

 もうデトックスなんてインチキ概念を持ちだした時点で滅茶苦茶だが(ダイオキシン類を除くのに、一番それが入る可能性が高い食材を増やしてどうするんだ)、今までの内容を棚上げにしてしまう無責任さとお粗末きわまりない論理展開、まさに結果をでっち上げるためだけのいい加減な実験。久々にこの番組らしい内容を見せつけられたという印象。やっぱり根本的に駄目だわ、この番組。

 

3/5 発掘あるある大事典「家具の転倒防止」

 地震の死因として火災、家屋倒壊などと並んで無視できないのが、家具の下敷きになるという事例です。番組では8人の女性を家具のモニターと偽って地震を体験させたところ(十分に立って歩ける震度)、6人の人がそのまま凍り付いたまま家具(安全のために発泡スチロールで作っている)の下敷きになってしまったという。揺れでパニックになってしまって動けなくなっているところに、家具が襲ってくるとかなりの危険がある。

 まずポイントになるのが家具の配置。例えば建物の形によって揺れる方向が変わるので、家具の置き方の方向があるという。長方形のマンションの場合、短い幅の方向に揺れることになるので、その方向に向けて家具を置くと倒れやすくなるのだという。・・・とはいうものの、番組に登場したような長方形のマンションなら判断は簡単だが、一戸建てなどでは特に判断が難しいだろう。

 家具の転倒防止といえば思いつくのはいわゆる転倒防止器具だが、これも適切な使い方をしないと意味がない。一番ポピュラーなのが突っ張り棒であるが、これは使い方では全く効果がないという。突っ張り棒のつける位置は、家具の後ろ側が正解なのだという。これ間違って前側につけると、家具が傾いた時に簡単に外れてしまうので全く効果がないのだとか。

 なお補強金具の中で最も効果覿面なのはL字金具とのことだが、賃貸物件だから壁に穴を開けられないとか、家具に穴を開けたくないということで使いにくいのが実態。そこで番組提案は、10センチ×20センチぐらいの長方形に切った段ボールを数枚重ね、家具の前側に5ミリ程度の隙間を作るというものである。番組の実験では補強なしではすぐにタンスが倒れた震度6の揺れで、タンスが倒れなかったとしている。家具を壁側に傾けることで前に振られにくくするという効果である。これと突っ張り棒を組み合わせることで効果は絶大だという。また突っ張り棒と補強剤を組み合わせることで、家具がわずかに後ろに傾くので、食器なども飛び出しにくくなるという。

 昔からよく、タンスの前に新聞紙を折ってかますなどということがなされていたが、全くこの原理である。やはり地震国日本ならではの知恵だったのだろう。なお現在は家具の下にかます防振ジェルなるものが発売されているので、これの宣伝をするのではないかと考えていたのだが、どうやらメーカーがスポンサー料を払わなかったようである(笑)。

 期待通り、今回の内容は◎(冒頭の濃いだし麦茶と最後のセロリは無視です)。やっぱり非健康・非ダイエットネタになると番組の有用性が全く変わるというこの番組の毎度のパターンになった。だから私は、この番組では健康ネタとダイエットネタはやめろと言ってるんですが、それだと視聴率がとれないんでしょうね・・・。で、次回は小腸デトックス? だからそのデトックスというインチキな言葉をやめなさいって。

 

2/27 発掘あるある大事典「爪で分かる身体の健康」

 最近になって爪でガンが分かるという論文が発表されたりなど、爪で内蔵の状態が分かると注目されているという。そこで爪で健康を診断するというのが今回のテーマとか。

 まず最初に出てくる診断は、利き手と逆の手の薬指を30秒押さえ、手を離してから何秒で色が回復するかというもの。これが1秒以上かかる人は、毛細血管の中の血流が悪いということで、毛細血管が密集している腎臓に問題が発生している可能性が高いという・・・・のだが、これって普通は貧血の判断なんだが。

 次は1センチ角のセロハンテープをスーパーのポリ袋に貼り、利き手片手で、1分以内でそれを見つけてはがせるかというもの。これが出来ないというのは爪の強度が落ちているせいで指先の感触が弱っているのだという。そして爪が弱くなるのは性ホルモンが不足しているのだという・・・・のだが、被験者の中でセロハンテープを剥がせなかった人の理由は見ていて明らかである。それは爪を短く切りすぎていただけである。また主婦の場合は、合成洗剤によっても爪が弱くなりますので注意。

 で、最後は爪もみをすれば血流が良くなり、免疫力が向上するという実験結果を発表して終了。これは早い話、指をよく使うというのは身体に良いといういう話である。また昔から爪にはツボがあるなどと言われているので、血流改善に効果はある可能性はある。ただ番組では爪もみで身体から毒抜きが出来るなどと言い出しており、こうなるともう滅茶苦茶である(毒抜きというもの自体が根拠がない)。

 なんか今回は異常に中味が薄かった印象。確かに内臓の不調が爪に現れたりするのは有名だが、肝心なのは冒頭でサラッと流した「白くなると肝臓に、黒くなると甲状腺に病気がある場合がある」などの部分で、肝心の本編はかなり怪しげだった。結局は何を言いたかったのか不明。また最初に爪でガンが分かるなどと言っておきながら、結局はそれには全く触れていないし・・・・。

 で、次回は家具の転倒防止とか。この番組は非健康、非ダイエットネタの時がまともな番組になるので、次回は期待できそうです(笑)。

 

2/20 発掘あるある大事典「味噌汁で痩せる」

 番組によると、今アメリカで「味噌汁で痩せる」というダイエットが流行しているのだとか。で、アメリカでマクロビオテックダイエットなるダイエット法を実践しているセミナーを取材したところ、受講者は毎朝味噌汁を飲んでグングン痩せていたという。

 で、味噌汁に痩せる効果があるというわけだが・・・アホかと呟いてしまった。番組でもサラッと説明していたが、マクロビオテックダイエットなる手法の鍵は、日本の伝統食を取り入れるということ。つまり肉食過多カロリー過剰のアメリカ型食生活を改め、栄養バランスが良くて低カロリーの日本食に切り替えると言うことだから、そんなもの痩せて当たり前である。何も味噌汁を飲んだだけで痩せたわけではない。

 にも関わらず、番組では日本人も味噌汁で痩せられると言っている。で、なぜ味噌汁で痩せると説明しているかと言えば、例の大豆サポニンやペプチドなど。これらが代謝を高めたり栄養の吸収を阻害する(はぁ?)効果だという。そして味噌汁は豆乳と違って発酵させることによってアミノ酸がさらに増加しているので、豆乳よりも効果が高いのだという。かつてあれだけ究極のダイエット食品のように宣伝していた豆乳を早くも「当社比」にしてしまっているご都合主義。全く相変わらずの番組である。

 この後はいつもの実験。普段味噌汁を飲まない人に対して、毎朝味噌汁を飲んでもらうようにしたところ、8日後には軒並み体重が1〜2キロ減少したのだという。そりゃ味噌汁にパンというわけにいかないから、味噌汁を朝飲むようにしただけで和食中心になって体重減少効果は出そうだが、それにしてもやけにめざましすぎる数値である。しかしその正体は実はしばらく後に分かる。

 さて番組では次に最強味噌汁を紹介すると言い出す。まず朝用の味噌汁だが、これは赤みそが良いのだという。赤みそに含まれるメラノイジンは食物繊維と同じ働きをして、長の蠕動運動を活発にするので、基礎代謝が増加するのだとか。で、さっきの実験で一番体重減少が大きかった2人はいずれも赤みその味噌汁を飲んでいたという。被験者曰く「3日目にお通じがあって、その後は毎日あった」。はい、ここで先程の体重減少の原因が分かりました。なんと単に便秘が解消したというだけの意味でした。道理でわざわざ体脂肪測定可能な体重計を使用していたのに、なぜか体脂肪の数値を出さなかった原因が分かりました。それは体脂肪は全く減っていなかったからでしょう。いかにもこの番組らしい実験のやり方である。

 完全にさっきの実験の正体はばれてしまったのだが、それでもかまわずに番組は続ける。次は夕食の味噌汁は白みそが良いのだとか。それは白みそに多い麹に含まれるギャバが脳を鎮めることで食欲を抑えるのだという・・・・だから食べ物でいちいち脳が左右されていたら、危なくて何も食べられないって・・・。

 次は具なのだが、朝の味噌汁はアミノ酸を含む大豆製品と腸の蠕動運動を活発にするフコイダンを含む海草が良いとして、豆腐とワカメの味噌汁ならぬ、高野豆腐とメカブの味噌汁を提案している。しかしいかにも気持ち悪そうで私は絶対に飲みたくない。そして夜の方は摂取カロリーを抑えるということで、水溶性食物繊維を含む里芋と、デンプン消化酵素を抑制する成分を含むというインゲンが良いとしている。これまた気持ちの悪い味噌汁である。

 で、今度は普段から味噌汁を飲んでいるという人に、この最強味噌汁を飲んでもらったところ、8日後にはやはり体重が1〜2キロ減ったといっている。ただ被験者の話を聞いていると「朝食を摂る習慣がなかったので、体重が増えているかと思ったのに、減っていたから驚いた」とのこと。はぁ?朝食を摂るようになったら体重が減るのは当たり前だろうが。なんてことはない生活改善効果のようである。しかも味噌汁を飲んでいる被験者の映像を見れば分かるが、番組が「お椀一杯だけ」と言っていたのに反して、被験者が飲んでいた味噌汁は半端な量じゃない。こんなヘビーな味噌汁をあれだけ飲めば、そりゃ飯を食えなくなってカロリーは減るわな・・・確かに減量につながる可能性はあるが、この番組が説明していたメカニズムとは全く無関係である。

 味噌汁が体に良いというのは確かだし、味噌汁を中心にした和食にダイエット効果があるのは間違いないだろう。ただ今回の番組の内容自体は完全に滅茶苦茶である。

 なお番組中で、味噌汁の塩分は高血圧につながらないという報告が紹介されていたが、その下りで「まだ研究中ですが」とはっきり言ったのはこの番組では初めてのような気がする。いつも発表された直後の何の検証もされていない論文を引っ張り出してきて、それをさも真実であるかのように紹介するこの番組の常から考えると、これは画期的なことのように思える。この一点については一応評価する。

 

2/13 発掘あるある大事典「脚を細くする」

 今回はこの番組が好きな美容ネタ。脚を細くすると言っている。

 まず番組では脚に脂肪が溜まっていると悩む女性を選び出し、共通しているのはO脚だという。まずO脚のチェック方法だが、指の幅2本分ぐらいの幅の定規を膝下の隙間に挟みその状態のまま脚を曲げ伸ばしして落ちればO脚だという。

 O脚だと膝が外を向いているので、腿の外と内での筋肉の働きがバランスが悪くなり、内側の筋肉が衰えて、ここに脂肪がつきやすくなるのだという。また脚全体のバランスが崩れることで、脚全体が衰えてしまうという。こうなると脂肪がつきやすくなるだけでなく、むくみやすくもなる。

 で、番組が提案するのは、腸腰筋を鍛えるエクササイズ。膝をあげるのがポイントらしい。番組では被験者が2週間この運動を行ったところ、足が細くなり、体脂肪が減少し、体重も減少、身長も伸びたなどと言っている。

 さてここで考えてみましょう。まず脚が細くなったのは運動によるむくみ解消効果でしょう。しかし体脂肪が減少し、体重が減ったというのは、明らかに運動の効果です・・・つまり「いつも生活にこのエクササイズを取り入れて貰っただけ」と番組では言っていましたが、多分もっと運動をしていたのでしょう。実際被験者の一人は散歩をしていたようです。今までろくに運動をしなかったのなら、運動をすれば体脂肪は落ちるのは当然ということ。ただ本当に二週間で落ちたというのなら(この番組の場合、ここが一番怪しい)、ほぼ確実に運動はあの程度のエクササイズだけではないでしょう。なお身長が伸びたというのは、悪かった姿勢が良くなった効果だろう。背が伸びたと言うより、正確には縮んでいた身長が戻ったというところ。

 またO脚を矯正するように番組では言っていたが、注意すべきは実は今回の運動は本来のO脚矯正の運動とは違うということ。番組でチラッと、まるでアリバイのように「姿勢の悪さなどが原因のO脚は改善することが可能」とテロップが出るが、実はこれは正確には「姿勢の悪さが原因による筋力の低下によって生じた、脚のズレしか改善できない」というのが正解。本来の意味でのO脚とは骨のレベルでズレが出ているので、腸腰筋を鍛えたのでは治らない。もっと本格的な矯正が必要なのである。そこのところを混同しない注意が必要である。今回、O脚が原因で筋肉が衰えるという論理展開をしているが、正確には「筋肉が衰えているから膝が外に飛び出してO脚になる」の順序の方が正解である。だから「O脚のせいで運動しても効果がない」と言っていますが、これは嘘。脚の筋力を鍛える運動をすれば絶対に効果があります。そもそも今回のエクササイズも単に足回りの筋力を上げるための運動に過ぎないのだから。

 まあとりあえず、どんなエクササイズでもやらないよりはやる方が良いのは間違いないし、続けていればいずれ何らかの効果は出る可能性はある。この番組で煽っているほどの劇的な効果は期待せずに気長に取り組むのが正解でしょう。こんなに劇的に効果が出ると期待して取り組むと、すぐに挫折するのがオチなので。

 

2/6 発掘あるある大事典「コリで分かる内臓疾患」

 内蔵に不調がある場合、肩や腰など全く関係のないところに痛みが現れる「関連痛」という現象が起こるが、それについて紹介するという。実際に、腰の痛みだと思っていたら腎盂腎炎を患っていたとか、肩こりに悩まされていたがある日ついに動けないほどに痛みが激しくなり、病院に担ぎ込まれると胆石が30個も溜まっていることが分かって胆嚢摘出なったなどの事例が紹介されている。

 どの部分が痛むかによって不調がある内臓の部分が違う。そこでただのコリか内臓の不調かを見分ける方法を紹介するとか。

 まず右肩のコリだが、この場合のチェック方法は、肋骨の下辺りを手で叩いて右側の脇腹の奥の方にに痛みがあるかどうかを見るという。これで痛みを感じる場合は、肝臓に問題がある場合があるという。アルコールを摂取すると右肩のコリがひどくなるなどという症状があれば、さらに危険であるという。解消にはタウリンやβグルカンを摂れと番組では言っているが、それよりもまず脂肪を減らすのが先決である。

 次は背中のコリ。これは膵臓に問題がある可能性があるという。チェック法は前屈みの姿勢から背中を思い切り伸ばすという方法。この時に背中が痛めば危険だという。また油ものを食べた時にみぞおちや背中が痛む場合はかなり危険だという。で、この場合はアミラーゼを含む大根などを食べろとのことだが、それよりもアルコールやカロリーを控えるのが先決である。

 腰のコリについては腎臓に問題があるという(これは有名だ)。チェック方法は両腕を前にあげてドスンと飛ぶ方法。これで腰に響く痛みを感じたら危険だという。トイレを我慢することを繰り返していたり、塩分の摂取が過剰だと問題が生じやすいという。カリウムを摂るのが効果的だとしているが、これも腎臓が本格的に悪ければ、まず医者に行くのが先決である。

 以上、内臓の痛みが関連痛として現れるというのは有名な話なので、注意するにこしたことはない。ただこのチェック方法でキチンと分かるかと言えばかなり怪しいので、信用しすぎない方が無難。やはり定期的に健康診断を受けると言うことが一番重要だろう。

 今回もあまり内容はないが、この番組としては無難な方。それにしてもどうでも良いような説明に、わざわざ峰岸徹やなかやまきんに君を出演させているのは驚き。この番組のスポンサーはよほど気前がよいのか、制作費が十二分に余っているようである。

 

1/29 発掘あるある大事典「心臓研究の最前線」

 今回は心臓病についての研究の最前線を紹介すると言っている。しかしこの番組がいう「最前線」って・・・何やら怪しげである。

 まずいきなり登場するのは、人間の心臓が生涯で刻むことが出来る心拍数は一定であるという説を紹介。だから心拍数が高い人ほど早く死ぬと言いたいらしい。

 で、心拍数が上がる原因だが、まずはストレス。そしてこのストレスを解消する方法として紹介しているのが4×2=8呼吸法というもの。要は深呼吸であって、鼻から4秒吸い、2秒止め、さらに8秒かけて鼻から吐き出すというもの。吸う:吐くが1:2の呼吸がリラックスに良いとつい2ヶ月ほど前にガッテンで放送していたことから、それが元ネタであると推測される。

 2つ目の要因としてあげているのが、血管のトラブル。動脈硬化などの進行で血流が悪くなって心拍が増えるというもの。そして番組がこの対策としてあげているのがCoQ10と葉酸。で、これらは食品では足らないのでサプリを使わないといけないとしている。

 はい、ここまで来たところで番組の目的は明らかになりました。「またサプリの宣伝かい」。もうこの時点でアホらしくなります。心臓病でも保ってない限りは、特にCoQ10を摂っても意味はありませんし(心臓病を持っていない人間が、心臓病の薬を飲む必要などない)、葉酸もサプリで摂るよりも緑黄色野菜で摂る方が正解です。大体、日本人は葉酸摂取量が400マイクログラムに達していないと紹介していますが、400マイクログラムとは、妊娠している女性が摂った方が良いとされている量のガイドラインであり、日常的にそれだけの量をサプリで摂れなどとはどこも言っていません。

 また心拍数に限界があるという考えには大きな落とし穴があります。この考えを突き詰めると、心拍数を上昇させる運動なんて身体に良くないということになります。長生きしたかったら、運動せずにゴロゴロしているのが良いというとことです・・・・これってどう考えてもおかしいのは誰にも分かりますよね。だから心拍数で説明している時点で前提がおかしいんです。ストレスや血管のトラブルが身体に良くないのは言うまでもありませんが、これを心拍数の次元で持ってきた時点で滅茶苦茶。大体、心拍数には限界があるという説は、一般に心拍数の少ない動物ほど長生きな傾向があるからということから出てきているのですが、これを提唱した人自体が「とは言っても、これがすべてではない」と注釈をつけていた筈なのだが。

 この後に登場する情報というのは、長時間寝る人は心臓病になりやすいという報告がアメリカであったというものだが、これはまだ因果関係が誰も説明できていないとのことで、心臓が悪いことが長時間睡眠につながっているのではないかという考えもあるという意味不明なもの。なお睡眠時間は個人差があるのは良く知られており、人によってベストな時間がある。アインシュタインなどは10時間以上寝ていたと有名である。

 次の情報は歯周病菌が心臓病を引き起こすという報告。しかしこれは今更珍しくも何ともなく、遙か昔に「200X」で紹介されているし、つい最近にも「本当は恐い家庭の医学」で既出である。また他の番組からネタを発掘してきたのと違うか。

 結局のところ、今回は中味と言えるほどの中味は全くなかった。どこかで聞いたことのあるような話と、相変わらずのサプリメントの宣伝だけである。そしてハッキリしたのは、この番組の信頼度の格上げなどはまだ10年は早いということのようである。

 

1/22 発掘あるある大事典「風邪を治す鍋」

 この季節には風邪をひきやすいが、今回のこの番組は、風邪を四段階に分けてその段階に適した鍋を紹介するという。基本的に風邪は免疫で対応するしかないのだが、風邪の段階によって働く免疫細胞が異なるので、その免疫細胞に適した鍋を提案するという。

 まず風邪の第一段階。くしゃみや鼻水が出ている段階である。この段階は風邪のウィルスが粘膜から侵入しようとしている段階である。この時にウィルスの侵入を阻止しようとするのがIgA抗体。このIgA抗体を増やすにはビタミンB6が効果があるので、これを多く含む鶏鍋を勧めるという。鶏肉にはビタミンB2もあり、これが整腸作用でビタミンB6の吸収を促進するという。さらにベータカロテンを多く含む緑黄色野菜を加えればさらに効果が上がるという。またニンニクもビタミンB6を含むので好みで加えると良いという。

 風邪の第二段階は咳、喉の痛み、痰などが出る状態。この時、風邪のウィルスは粘膜上皮に侵入した段階であり、ここではNK細胞がウィルスに立ち向かうという。この時に粘膜上皮が荒れることから喉に異常が出るのだとか。この粘膜上皮を整える食材として良く知られているのはショウガで、これに含まれるジンゲロンという物質が効果を持つという。だがこれよりも効果があるのがキノコ鍋だとか。キノコに含まれるβ−DグルカンがNK細胞を強化するのだという。さらにここにニラを加えることでさらに効果が期待できるという。

 続く第三段階は身体がだるくなったり、関節が痛む状態。風邪のウィルスがリンパ管に侵入した状態である。この時に出動するのがT細胞である。T細胞はウィルスに合わせたオーダー兵器(いわゆる抗体)で戦うので有名だが、これがリンパ管でウィルスと戦うことで筋肉を緊張させてしまうのが関節が痛む原因だという。この時にお勧めの鍋なのだが、番組ではやけに引っ張るし、産地にまで飛んでいることから考えると、今回の内容はこれを宣伝するのが本来の目的だったのだろう。で、その鍋とはカキ鍋である。カキに含まれる亜鉛がT細胞の働きを良くするのだとか。さらに味噌仕立てにすることでミソの亜鉛との相乗効果が出ることも期待できるとしている。また柚子を加えると、含まれるビタミンPが関節の痛みを和らげるとのこと。

 次はウィルスが全身に回ってしまった第四段階。この時になると免疫は最終兵器であるB細胞を投入する。この戦いは熾烈を極めるが、B細胞は体温が高い方が良く働くので、B細胞を支援する意味で発熱するのだという。だからこの時は無闇に薬で熱を下げないのが大事、またこうなると鍋どころでないので静かに寝ておくのが一番のようである。

 以上、今回は風邪に向けての鍋の紹介という内容。恐らく番組の真意はカキの宣伝にあったと見たが、意外にカキを前面に出すわけでもなく比較的おとなしい内容。またサプリの類でなく、食材での対応を勧めるというのもかなりまとも。しかも鍋を選んだのもポイントである。この番組の常はとにかく特定の食材を万能のように紹介することで、食生活を偏らせる危険が高いのだが、鍋だと食材が偏らずに比較的まんべんなく摂れる。風邪などで身体が弱っている時には栄養のバランスが重要なので、鍋を選択するのは極めて妥当である。

 そういう意味で今回の内容は、この番組にしては極めて穏当であると考える。果たしてこの鍋でどの程度の効果が実際にあるかは疑問だが、少なくとも悪いということはない。この番組にしては珍しいほど良心的な内容である。前回も今までのあまりに無茶苦茶なダイエットに比べると、かなり穏当な印象を受けたが、今回の内容はさらに向上していると言える。

 新年度を迎えてこの番組もやっとまともな方向に向かい始めたのなら、私としては大歓迎である。ただこの番組は今までも数回はまともな回が続くことがあるが、そのうちにとんでもない回が登場して、私の期待を見事に裏切ってくれるということを繰り返している。そういうことからまだしばらくは様子を見ることとする。番組内容の正常化がほぼ確実と判断したら、その時には情報信頼度の格上げも検討する。

 

1/15 発掘あるある大事典「食べても太らない方法」

 今回は「食べても太らない画期的方法が見つかった」などといきなり言っている。もしこれが本当なら物理法則を無視することになる(笑)。果たしてどんな内容が登場することやら。

 まず最初は良く言う「別腹」の正体についての解説から。女性はよく満腹になっていても甘いものは「別腹」などと言って食べてしまうが、それがどういう現象なのかということをレントゲンを使って見せている。要は満腹の胃が、甘いものを見た途端に急に消化活動が活発になり、腸へと胃の食物を送り出して隙間を作ってしまうのである・・・・とのことなんだが、実はこれは他の番組で見た記憶があります(「特命リサーチ200X」です)。今更そんなものを焼き直して何を言い出すのかと思っていたら、間食は生理現象だから止められないのだと言いたいらしい。で、その間食をとるタイミングを考えれば太らないというのが今回の主旨らしい。

 ここで実験が入る。9人を3グループに分けて、まず同じ昼食を食べ、Aグループは3時間後の小腹の空いた頃にシュークリームを食べる。Bグループは空腹がきつくなってきた5時間後に食べる。Cグループは6時間後の夕食まで我慢して、夕食の時にシュークリームを一緒に食べる。この実験後に脂肪合成ホルモン増加量を調べたところ、Cグループがもっとも多く、Aグループがもっとも少なかったという。空腹を我慢することで身体に飢餓スイッチが入ってしまい、脂肪の蓄積が優先的になされるようになるからだとのことである。また午後3時というのは、脂肪を蓄積するためのBMAL1というタンパク質がもっとも少なくなっている時間なので、太りにくいのだという。逆に夜10時以降だとBMAL1の働きは20倍になると言う。

 しかしもっとも良いのは間食とらないこと。と言うわけで小腹が空かないというのがもっとも理想であるから、その方法を紹介するとしている。その方法とは適度な脂質をとることだという。適度な脂質をとることでブドウ糖の吸収が遅くなるので、血糖値の低下が遅くなり、小腹が空かなくなるのだという。また同様に昆布などの水溶性食物繊維をとっても効果があるという。

 しかしそれでも夜食などをとってしまった時だが、レモンをとることでポリフェノールの一種であるエリオシトリンという物質が腸での脂肪吸収を抑制するという発表が学会で最近行われたとのことであるが、これについてはまだ学会発表の段階であるので検証されたとは言い難い。なお番組ではラーメンを食べた後、レモン果汁と水を飲んで貰って血中の中性脂肪値の比較を行い、レモンを飲んだ方は中性脂肪値の増加が少ないとしているが、これについては一回こっきりの一発だけの実験で証明できたとは思わない方が良い。それに厳密にはその後の時間変化も追う必要がある。

 以上、食べても太らない方法と銘打っていたが、実際のところは食べても太らないなどと言うことあり得ないので、結局はなんとか食べない方法を紹介していたと言うところ。

 ただ今回の内容、今までと比べてかなりひねってきているのが分かる。この番組の実験が極めていい加減なのは以前からだが、しかし今回に関して言えば、そのいい加減さの度合がかなり減っているのである。と言うのは、今回多分この番組では初めて「比較実験」を行っていることである。最初の間食の時間の実験では、3グループに分けて間食の時間を変えて実験しているが、これが比較実験というものである。今までこの番組では比較実験を行った例が記憶にないことを考えると、画期的なことではある。また最後のレモンの件についても、一応比較実験を行っている。つまり一見して露骨に無意味と分かるような実験ではなく、大分まともな実験を行ったと言うことになる。どうもこの番組の実験に対してされている批判を考慮に入れたのではないかと思われる。

 また以前は血糖値を急激に上げなければインシュリンの分泌が減って脂肪が蓄積しない(低インシュリンダイエット)とか、食物繊維が糖の吸収を阻止するなどとわけの分からないことを言っていたが、今回は血糖値の減少の方に注目して、血糖値が緩やかに減少することでお腹が空かないと持ってきた。実際のところはこっちの方がリーズナブルで、お腹が空かなくて間食をしなければ減量ができるのは事実である。ただこれって、以前に言っていたことが嘘だと白状しているに等しいのであるが・・・・。

 今回の内容については、まず間食をとるなら活動の活発な午後3時ぐらいが良いのはリーズナブル。ただしいくら3時にとっても、余分なカロリーが脂肪にならないわけでなく、細胞での消費がない限りは結局は最終的に脂肪で蓄積されるので、ゴロゴロして3時に間食をしたらよいわけではない。また血糖値の減少を抑えるということは、いわゆる「腹持ちを良くする」ということであり、一般に脂質や食物繊維は腹持ちがよいのは事実である。そうして考えると、これも理由がある。と言うわけで、今回の内容は「食べても太らない方法」というのは明らかに誇大広告であるが、「少しでもマシな食べ方」という意味では理屈は通っていると言うことになる。

 なお飢餓スイッチが入るのを避けるということを番組が挙げていたが、これを誤解すると際限のない間食になりそうなのでそれは要注意。摂取カロリーが多すぎると、たとえどんな食べ方をしても絶対に太ります。同じ量をとった場合、たとえ早く摂ろうがゆっくり摂ろうが、最終的には身体につく量は同じだという大原則は忘れないように。つまり最大のポイントは、いかにして摂る量の総量を減らすかであるのですから、全く我慢の必要のないダイエットというのはあり得ないのです。

 

1/8 発掘あるある大事典「住宅&医療 まさかのお値段」

 突然に予期せぬ出費に襲われることがあるが、そんな中でも額が大きくなりがちなのが、住宅と医療に関する費用である。例えば風呂桶にヒビが入って交換となると50万円、心筋梗塞で1ヶ月入院となると200万円もかかるという。そのようなまさかの値段がいくらかかるかというのが今回のテーマ。

 さて女性に多い子宮筋腫。早期発見で1週間入院した場合の費用は大体14万円だとか。やはり手術料と入院料が高いという。ガンだと数十万円、脳梗塞の場合はある人の例は70万円ぐらいかかっており、その後も検査の度に3万円かかっているとか。糖尿病の場合だが、40才で発症して月2回のインスリン注射を30年受ければ、合計1600万円の出費になるという。

 これらを補うには民間の医療保険などがあるが、これは病名が限定される場合が多いし、また給付が出る場合でも全額ではないし、給付されるのが大分後になるので一時的にしろ建て替えの必要がある。また高額療養費支給制度もあるが、これもやはり支給されるのに時間がかかるとのこと。

 なお医療関係の費用は、今回は3割自己負担で計算しているが、これはさらに今後増加させられる可能性が高い。小泉総理は、貧乏人は医者にもかかれずに死んでいくような世の中を理想と考えているので、アメリカへの上納金を捻出するために医療費の自己負担が大幅に増加させられる可能性はかなり高い。なお先の高額療養費支給制度などは真っ先にターゲットにされそうである。彼が選挙で勝利後に、真っ先に行ったのが障害者の負担の大幅増だったことは記憶に新しい。

 次は住宅関係である。特に水回りのトラブルが多いが、これらは大体15年で寿命が来るという。例えばトイレなどの場合、マンションでは10万円、配管や床の改装まで必要な一戸建てでは25万円が必要とのこと。またシステムキッチンの交換だと80万円必要だという。洗面台で20万円ぐらい、風呂をユニットバスなどに交換すると50万円〜100万円だという。外装塗装は一戸建てでは100万円レベルになるという。住宅を購入した場合、負担はローンだけではないと言うことである。

 ゾッとする値段ばかりだが、このぐらいは備えておかないといざという時ににっちもさっちも行かなくなるということである。しかし常に百万円単位の貯蓄を持っている家庭が果たしてどれだけあるか。大体、これからは小泉大増税で国民の大半はその貯蓄をほとんど吐き出さされるのは確実なのであるから。そんな馬鹿なと思う人もいるかもしれないが、先の選挙で国民は彼に白紙委任状を渡してしまっているのだから、なんでもありなわけである。彼は自分がしたいと思っていることは何が何でも無理矢理にでもやる奴ですから。なお彼が本当にしたいと思っているのは、改革などではないのは当然で、自分のような二代目三代目が安穏と生活できる階級社会の確立です。下層の庶民がのし上がってくることなど絶対にあり得ないように、下に重い増税が実施されるでしょう。実際に彼が政権を握ってから、金持ちは一方的に減税されてるんですから。

 うーん、どうしても医療費などの問題になると政治の問題とは切り離して考えることは不可能である。政治が悪くなると国民の負担ばかりが増やされるわけであり、今の政治はかなり悪いと断言できるからである。

 番組の方であるが、例によって「非健康、非ダイエット」ネタの場合は、この番組は役に立つ番組になるというお約束通りの内容。こういう内容ばかりなら問題ないんですけどね・・・。と言っていたら、次回は「食べても太らない」。これが本当なら、この時点で物理の原則を無視してます(笑)。

 

12/25 発掘あるある大事典「あるある最新報告拡大版」

 先週は私は38度以上の熱を出して寝込んでしまい、この番組へのコメントを書いておりません。ただ先週の内容は、婦人科系の病気に対する警告というもので、この番組には非常に珍しい(多分、年に1、2回程度しかない)本当に役に立つ内容でした。婦人科系の病気は発見が遅れるとこじれることが多いので、早期に診断を受けることが必要です。生理に異常を感じた女性の方はとりあえず婦人科の診察を受けるべきでしょう。

 さて、その前回を受けての今回ですが・・・・もうはなっから相手にしていないコーナーの拡大版をやられても・・。

 一つ目は水を吸って膨れるという種を使ったダイエット。なんてことない寒天ダイエットの亜流である。二つ目は太極拳の原理を応用したという器具で下半身が痩せるとのことだが、これを評価した専門家が「下半身の引き締め効果がある」と言っていたことに注意。引き締め効果というのは筋肉を強化するということなので、部分痩せができるという意味ではないので誤解しないように。部分痩せなんてことは医学的には不可能です。運動したら全身的に痩せる可能性はありますが、即効的に足だけ痩せるなんてあり得ませんので。なおヘタに鍛えすぎると逆に足が太くなることもあります(運動選手の下半身って非常に引き締まっていますが、足自体は太いでしょ)。まあ足の細すぎる女性って、魅力がありませんけどね。私個人としては、最近に町で時々見かける異様に太ももの細い女性は、アフリカで飢餓に瀕している人達を連想して気持ち悪いです。

 3つ目はザクロのポリフェノールがアンチエイジング効果を持つなんてものだが、何もポリフェノールはザクロの専売特許ではありませんので。4つ目はトウモロコシのひげでお茶を入れると、むくみが解消されるとのネタだが、なんてことはないカリウムによる利尿作用である。これは腎臓の悪い人には危険なので要注意。これについては多分考えついた人が賢い。こんなゴミにしかならないものが「健康」と銘打って高く売れるのだから、笑いが止まらないだろう。

 5つ目は赤ん坊と散歩しながらのエクササイズというもの。産後太りの解消にはよろしいでしょう。赤ん坊がいない人は、別にベビーカーは必需ではないので、要は足をよく動かすエクササイズをすれば良いというだけである。

 最後はピーナッツに美肌効果があるという宣伝。ピーナッツに含まれているビオチンというビタミンが肌の新陳代謝に欠かせない成分なのだという。これなど典型的な「1つの成分にだけ注目して、まるで万能食材のように宣伝する」というパターンである。ピーナッツは非常にカロリーが高いということをお忘れなく。美肌効果なんて言葉に乗せられてピーナッツを食べまくると、肥満になってお肌が張ることになりかねませんので要注意。

 まあ予測通りであったが、ほとんどまともに見る価値のない内容でした。で、私ですが、実は90分の番組の内容を20分でチェックしてしまってます。さすがにこんなに中味が薄いと、倍速再生ぐらいで見ないと時間が勿体なくて(笑)。

 

12/11 発掘あるある大事典「ダイエット総決算」

 今回はあるあるインチキ情報大決算である。初っ端からかなりかましてくれているんで、それを味わいながら見るのが正しい見方だろう。

 まずは先のいつぞやの短時間の有酸素運動で痩せるという回について、カルシウムと組み合わせることで効果が上がるという情報が出たなどと言い出すのだが・・・「前回の実験であまり体重が減らなかった人を中心に、ある食材を加えてもう一度実験をしたところ・・」。

 これはつまりあの運動ではほとんど効果が出なかった被験者がいるということである。当然ながら前回の放送の時はそんなことには全く触れず、全員がめざましい効果があったかのように宣伝をしている。こういうのを「馬脚を現す」という。

 「理論的には検証されているのに、凄く痩せる人がいる一方で、あまり痩せない人がいるのはなぜか」・・って、そんなもの、そもそも理論的に検証なんてされていないからです(笑)。凄く痩せる人はそれだけをやったのではなく、間違いなく食事コントロールや運動なども行っています。痩せなかった人は、本当にそれしかやらなかったからです。これはどんなダイエットでも共通して言えること。

 で、番組の言い訳は「ダイエット食材によって向く体質と向かない体質がいる」というもの。この言い訳以前にも使っているが、実に便利な言い訳である。なおダイエット食材に向く体質というのは、その食材を食べ始めた頃から、食事量も減らして運動も始めるという体質である(笑)。

 今回番組では、体質チェックに基づき、以前のダイエット実験であまり効果のなかった人(へぇー、そんな人いたんだ。過去の番組の放送時にそんな人1人もいないみたいだったけど)に別の方法を試して貰ったところ、効果が絶大だったらしい(今度こそ減らしてくださいよとよほど圧力をかけたんだろう(笑))。

 さて番組では8項目のチェック項目で酢・豆乳・寒天のどのダイエットに適しているかがわかると言っている。その8項目とは

1.生活が不規則 2.ダイエット中ストレスがたまる 3.女性だ 4.50歳以上だ 5.便秘気味だ 6.毎日お酒を飲む 7.体脂肪率が高い 8.少食ではない

 これで○が3つ以下の場合は酢。4つ以上の場合、前半に○が多い人は豆乳、後半に○が多い人は寒天だという。

この後は以前に放送したメカニズムの復習になる。内容的には代わり映えがないので省略するが、「あるあるダイエットはキチンと医学的根拠があるのです」と言い切るところが爆笑である。医学的根拠がもっともないのがあるあるダイエットなのだが・・・。

 何だかんだと理由をつけているが、これで○が多い人は明らかに痩せにくい生活をしているということなので、腹持ちの良い豆乳か寒天で食事量を減らすしかないというのなら分からないのではないのだが、当然この番組はそんな言い方はせず、これらの食材が特別な効果を持つように宣伝する。 

 では全部を一緒にやれば効果絶大のように思えるが、これらを同時に摂ると効果を消しあうのだという。どうやらあるあるマニアはこれらをすべて試して効果がないということを証明してしまっている場合が多いので、それに対する言い訳のようである。

 さて今回はこれらの効果を高める方法を紹介するとか。まず酢には豚肉を組み合わせるのが良いとして、豆乳の場合はただの豆乳よりも黒豆豆乳の方が良いとしている。はい、ここで再び黒豆の宣伝です。よほど業者から金を積まれたんだろうな・・・。で、寒天には青のりだとか。もう勝手にやってくれと言いたいが、番組では青のりのマグネシウムが脂肪などの吸収を妨げたなどと言っているのが気になった。にがりの時にも言ったが、マグネシウムは下剤である。それでなくても腹をゆるめにする寒天に大量のマグネシウムなんて組み合わせると、これは腹がピーピーになる危険がある。またもこの番組が大好きな下剤ダイエットか?

 この後はお馴染みの実験。この番組の実験が何の証明にもならないのは今更言うまでもないので結果は割愛する。多分被験者に「以前の実験ではダイエットに失敗してますから、今度こそは痩せてくださいよ」とよほどプレッシャーをかけたのだろう。結果として被験者は「自発的に」ダイエットに励んで大成功するというメカニズムである。

 最後は先の3分間有酸素運動に組み合わせる食材というものだが、これがなんとヨーグルト。これも以前にこの番組で宣伝していることから、また切り口を変えた新たな宣伝なのだろう。ヨーグルト中のカルシウムが脂肪分解酵素に対する活性阻害ホルモンの働きを抑えるなどと言っているが、これの内容は「アメリカの最新研究」。つまりある一人の研究者が「言ってるだけ」という内容である。

 で、番組ではヨーグルト300グラムを運動後に食べて貰うという実験を行った。すると効果絶大などと言っているのだが、その効果の理由は分かりますよね。番組中で被験者がハッキリと言っています「かなり多い量ですね。お腹が一杯になります。」はい、お腹一杯のヨーグルトのせいで食事量が減ってしまったのです。と言うことは、別に寒天でも豆乳でも一緒でしょうね・・・・あほらし。

 なおヨーグルトは身体に良い食材ではありますが、こればかりを食べることになり、キチンとした食事をできなくなると確実に身体がおかしくなります。だから私はこんなにヨーグルトを大量に摂ることには反対です。この番組は特定の食材ばかりを大量にとって、明らかに体調を崩すようなダイエットばかりを推奨するが、確かに体重を減らしさえすればよいのなら、身体を壊すのが一番手っ取り早く体重は減るという事実がある(当然ながら、その分とんでもないことになるが)。

 予想通り、今回の内容はインチキ情報の総決算であった。ただしハイレベルな視聴者にとっては、今回は番組の端々で現れている「馬脚」を見破るのが正しい見方である。細かくチェックしていくと結構ボロが出ているのである。よくまあこんなデタラメな内容を、ここまで自信満々に紹介するもんだ全く。その度胸には正直脱帽する。

 

12/4 発掘あるある大事典「背骨の歪み」

 今回のテーマは背骨の歪み。ヘビ背などという変な呼び名をしているが、背骨が横に曲がると言えば、いわゆる脊柱側湾のことである。ただ今回扱うのはそんな重症のものではないらしい。番組ではいきなり目隠しで後ろ向きにお尻歩きをするというわけの分からんことをやっているが、要は背骨が曲がっているとこれでまっすぐに進めないと言いたいらしい。

 ここまではまあこんなもんなのだが、この後が例の如くの煽りになる。背骨が曲がることで痩せない、老ける、集中力がなくなるとのこと。で、ネックレスやネクタイがいつも同じ方向にずれるとか、スカートが同じ方向に回るなんてのが背骨が曲がっている兆候だという。

 もう一つのチェック方法として目をつぶって小さく前へならえをした時に左右の手がずれないかを調べると言うのだが・・・このチェックでゲストが全員ヘビ背になってしまったというのがいかにもこの番組らしい。日本人の95%以上が身体に問題がないとこの番組は成立しないのである。

 なお誰でも左右のズレは絶対にある。むしろ全くズレがないという方が異常なぐらいだ。あくまで程度の問題なので、あまり顕著でない場合は気にする必要はない。そもそも脊柱側湾という病気は後ろから見て明からさまに分かるぐらいに背骨が湾曲する病気である。だからこの番組程度のものでは脊柱側湾を名乗るわけに行かないから、ヘビ背なんて変な呼び名をわざわざ勝手に作っているのである。この番組が好きなプチ鬱なんて言う場合の「プチ」と同じいい加減さが潜んでいる。

 で、背骨が曲がる原因だが、背骨の土台が傾くからだという。そしてその原因は姿勢の悪さ。足を組んだり片足あぐらなんてのは背骨を歪めるのだという。柔らかいベッドの上での横座りなんてのも禁止事項だという。

 背骨が曲がった場合の悪影響だが、呼吸筋が圧迫されることで基礎代謝が低下して痩せにくくなるとか、筋肉が歪むことで顔がたるんだり、神経が圧迫されて内臓が不調になったりするという。また脳が酸素不足になるので集中力がなくなるなどと言っている。

 で、この対策だが予想通りエクササイズである。四つんばいになってお尻を動かしたりするエクササイズを提案している。後はお約束の展開。このエクササイズを一週間してもらうと身体の歪みが改善してめでたしめでたしというオチである。ただこれでウェストが減少したなどと言い出すのが、この番組らしいいい加減さ。これを言わなければ今回の内容はまあまあだったのだが・・・・。そもそもこんな程度でウェストが簡単に減少するのなら、この番組が今まで散々煽ってきたダイエットが全く無意味だろうが・・・。

 背骨が曲がった場合に起こり得る症状は大体今回の内容でそう的はずれではない。ただ現実とずれているのは程度の問題である。誰でも背骨の多少歪みはあるので、その程度のことでこの番組が煽るほどの変調は起こらない。例によっての「程度を無視しての過剰な煽り」である。もっとも姿勢を正すように気を付けたりするのは良いことだし、日常の悪い姿勢の積み重ねで重度の脊柱側湾に至ってしまう例もないわけではないので、気を付けること自体は悪くなかろう。なお背骨の歪みという点では、なぜか今回全く登場しなかったのだが、鞄をいつも同じ側に懸けるというのが非常に悪い影響を与えるので(実際に私はこれで中学生時代に脊柱側湾になりかけたことがある。成長期の学生などは大人よりも注意が必要なのだ。)、それにまず気を付けた方がよいだろう。

 ここ数回の印象では、以前に比べると大分まともになってきてるのと違うか、この番組。内容の薄さはともかくとして・・・。

 

11/27 発掘あるある大事典「頭痛」

 どうも軽く見られがちの頭痛だが、ここに重大な病気が潜んでいる例がある。最近は頭痛外来をもうける病院も出ており、ようやく頭痛が注目され始めたようだ。

 頭痛で多いのが緊張型頭痛と片頭痛(偏頭痛と書かれることもある)。緊張型頭痛は肩の筋肉の凝りなどが頭痛につながる事例で、夕方になると強くなるという性質がある。片頭痛は血管の拡張に伴うもので、マッサージなどでは良くならないのが特徴である。また番組では言っていないが、脈拍に合わせてズキンズキン痛むことが多いのでこれでよく分かる。

 危険な頭痛の例だが、番組では実際の事例を紹介しながら解説。脳梗塞については頭痛に加えてしびれ、ろれつが回らなくなったり、口元が緩くなるなどのマヒ、さらにものを落としたりなどの運動障害、また視野が狭くなるとか物忘れがひどくなるなどの症状が併発した時が危険だという。

 くも膜下出血については、頭痛の始まりが分かるという特徴があるし、前触れのない吐き気が来るなどの症状があるという。

 さらに最近に現れた頭痛の事例として脳脊髄液減少症について紹介。これは脳脊髄液が漏れることによって脳や脊髄の位置がずれ、神経が圧迫されることによって頭痛が生じる病気である。記憶力の低下や倦怠感などの症状にも襲われるが、原因が分かりにくいためにサボり病と間違われる事例があるという。特徴としては横になると楽になることで、また水分を摂った時なども楽になるという。単なる尻餅がきっかけになることがあるので要注意である。

 最後が髄膜炎。脳の髄膜で細菌やウィルスによる炎症が発生して頭痛が起こるもので、最悪は命を落とす事例もある。微熱や高熱を発症するため風邪と間違われやすいのが危険だという。首筋のこわばり等が現れるのが特徴の一つだという。この頭痛が3日以上続くようなら要注意だという。

 以上、危険な頭痛についての紹介。頭痛には思いがけない病気が潜んでいることがあるので、今回の内容は非常に有用な内容であったと考える。毎回このような内容ならこの番組も良いのだが。

 ただ一つ気になったのは、「パクリのあるある」と言われるこの番組らしく、明らかにネタが「本当は恐い家庭の医学」からのパクリである上に、番組の構成までパクってしまっていたこと。こういう点がこの番組の大きな問題点の一つだな、やっぱり。

 

11/20 発掘あるある大事典「物忘れ2」

 以前にこの番組では、物忘れは思い出し力が弱ることによるとしていたのだが、今度は物忘れには覚え力が大事だと言っている。毎回その時の都合で論理展開を変更するこの番組らしい。で、この覚え力が弱いと、鍵をかけたかどうかが思い出せなくなったり、鍋をかけたまま出かけてしまったりなどの危険があるという。しかもこの覚え力が落ちてくると脳は老化する一方だなどといきなり煽りをかましまくっている。

 この覚えておく方法を示すとして番組では実験をしている。これは3人×2組の主婦に15項目の家事をやってもらい、3時間後にどれだけを覚えているかを確認するというもの。普通にやった3人では3割しか覚えていなかったのに、ある方法でやってもらった3人は9割も覚えていたという。

 そのある方法とは「利き手と反対の左手でする」というもの。人間は印象の強かったことはよく覚えているが、違和感のある行動をした時にはシータ波という脳波が出て、記憶に強く焼き付くのだという。だから覚えておきたいことは左手でしろとのこと。

 もうこれを聞いた時に「はあ?」と声が出てしまった。いちいち覚えることを不器用な方の手でしろと言うのか? これは極めてナンセンス。そもそも脳が違和感のある記憶を強く覚えているというのは、それは脳内データベースにない新しい記憶だから強く残るということであって、どうでも良いような記憶は自然と残さないようになっているわけである。これは脳が記憶で飽和してしまわないための自衛手段と思っても良い。そんななんでもかんでも覚える方がおかしいわけだ。

 しかもこれを使った物忘れ防止法は、例えばわさびが切れた時など、そのわさびの容器で頭を叩きながら何か喋るというような普段と違う行動をして印象に残せなどと言い出す。あのね、何かを覚えるたびにそんなわけの分からないことをやっていたら、そういう行動自体が「いつものこと」になっちゃいます。もうこの時点でアホくさくてどうしようもなくなってきた。こんなことをするなら、現場などでよくやっている指差呼称の方がよほどマシである。冷蔵庫を開けて「わさびよし!」ってやりゃ良いんだ。そもそも日常のどうでも良いようなことを忘れるなというのがある意味ナンセンス。人間が忘れてしまうことは、忘れても問題がないという意味も含んでいるということを考えるように。人間誰でも、命にかかわるようなことは忘れたりはしないものです。そもそも覚えておく必要がないことを覚えられないのと、覚えておかないといけないことを忘れてしまうのとを混同しています。前者は全く正常で、後者は病気の可能性があるわけです。痴呆などは後者の深刻なもので、日常生活においてどうでも良いようなことをど忘れするのとは次元が違います。

 そして最後は暗証番号の作り方として、数字を言葉に置き換えるなどと言い出す。これって典型的な暗号の作り方で、こんなもの記憶力と関係ないだろうが・・・・。今回は一体何を言いたいんだ?

 結局のところ、異常に番組内容が薄いことだけが印象に残った今回。つまりは一つのネタだけで強引に引っ張ったのだろう。まあこの番組で内容が薄いことは「いつものこと」であり、違和感が全くないから、今回の内容はすぐに忘れてしまうな(笑)。

 まあ全く同じような日常ばかりを繰り返していたら、脳に刺激がなくなって痴呆につながるなどといわれているのは事実でありますので、いつでも新しい物事に取り組む挑戦心は忘れない方がよいでしょう。まだこういう結論をつけていたら今回も救いがあったんだが・・・・。

 

11/13 発掘あるある大事典「防犯の盲点」

 今回は防犯についての紹介だという。この番組は非健康、非ダイエットネタの時にまともな内容が多いので、今回はいくらか期待できるかもしれない。

 まずは通行人に財布にカードが何枚入っているかと聞くことから始まる。しかし大抵の人が自分が何枚カードが入っているかを把握していない状態(そりゃそうだろう)。しかしこれが落とし穴だという。例えば財布を落として、そこにあった個人情報からキャッシュカードによって預金が引き落とされたという例があるという。年々巧妙化して悪質化する犯罪に対処するためには、こちら側も防犯意識を持つ必要があるのだという。

 まずは空き巣に入られた家の事例。その一角はほとんど同じような間取りの家が並んでいるのに、なぜその家だけが狙われたかというのが最初のポイント。主人と子どもを送り出した後、洗濯などを済ませて10時頃に買い物に出かけたわずか30分の間に空き巣に入られ、300万円の被害にあったのだとのこと。同じ時間、隣の家も留守であったにもかかわらず、その家だけが狙われたのだという。

 この家庭の問題は家族全員の名前を書いた表札を掲げていたこと。これが犯罪者に家族構成を教えることになってしまい、見張っていれば全員が留守だということが容易に推察がついたのだという。家族全員の名前を書いたポストなども要注意だし、雨なのに洗濯物を干していたり、郵便物や新聞をためているのは犯罪者に留守だと知らせているようなものだという。

 さらに留守電のメッセージなども落とし穴だという。空き巣は電話で不在を確認することがあるので、「ただ今留守にしています」ではなく、「ただ今電話に出られません」の方が良いとのこと・・・だが、これは大して違いがあるように私には思えないのだが。そもそも私は常に電話のデフォルトは留守電になっていたので(いてもいなくても留守電)。

 次は身に全く覚えがないクレジットの請求が来たという事例。カード番号と有効期限が記載してある利用控えを破って捨てたために、インターネットで買い物をされたのだという。これを防ぐためにはこれらについてはシュレッダーなどをかけるという周到さが必要とのこと。またゴミを夜に出すなどは問題外だという。また要注意は郵便受けで、鍵のかかっていない郵便受けなどは情報が盗まれる危険があるという。

 なお暗証番号を生年月日にするなどは厳禁。2006年2月施行させる預金者保護法でも、暗証番号が生年月日や住所、電話番号など容易に推察できるものであった時、補償額が被害総額の75%にされるとのこと。また暗証番号のメモを財布に入れていたり、暗証番号を他人に教えたりなどの過失がある場合、被害の補償が全くないことがあるという。

 今回紹介されたことはすべて当たり前のことだが、それだけに重要なことである。特に未だに生年月日を暗証番号にしている人が多いというのは気を付けるべきことである。

 こういうような内容なら何度でも徹底的にやるべきである。以前から言っているがこの番組はこういうネタの時は真にお役立ち番組になる。ただ視聴率はとれないんだろうな、悲しいことに。

 なお最近多いのはインターネットを舞台にした詐欺である。だからこの番組でもこういう古典的な犯罪事例だけでなく、フィッシング詐欺とかワンクリック詐欺、架空請求などの最新事例も紹介した方が良いのではないか、影響力の大きい番組だけに効果はあると思うのだが。

 

11/6 発掘あるある大事典「早期診断シリーズ 毛細血管が消える」

 今回のチェックはまず耳を二つ折りにしてみるというもの。これが痛い人は毛細血管が悪くなっているという可能性があるのだという。

 番組ではマイキュレーターという機器を使って爪の部分の毛細血管をチェックしたところ、耳折りテストで痛くなかった人は毛細血管がはっきり見えているのに、このテストで痛みを感じた人は毛細血管がほとんど見えなかった・・・と言っているんだが、例によってこのテストで痛くなかった人で血管の見えない人が何%なのに対し、痛かった人では何%といった数字がないんだな(痛かった人の7割に問題があったとは後で言っているのだが、そうでなかった人の場合が何割かの数字が出てこないんだな。これが9割とかだったら笑うが)・・・まあそれだけのデータがとれるだけのサンプル数を揃えていなかったのはほぼ間違いないが。

 で、とにかく先に進むと、ここで毛細血管が見えない人はつまりは毛細血管に血液が流れていないのだという。そのようなことが起こる原因がスフィンクターと呼ばれる毛細血管の入口にある筋肉だという。この筋肉は毛細血管の血流を調整する働きがあり、例えば寒いところでは毛細血管の血流を抑えることで放熱を抑えるなどの働きをするのだが、これが機能せずに閉じたままになっているのだという。だから排出物が蓄積して耳折りチェックで痛みを感じるのだという。

 さらにこのような人では冷え症になりやすいという(毛細血管の血流が悪いのだから当然である)。で、冷え症になると免疫力が低下して病気になりやすくなると言う。そしてそのように毛細血管の血流が悪くなる理由は、ストレスだという。被験者にホラー映画を見せたところ、体温の低下が見られたのだというのだが・・・この実験は説明になっていない。これはストレスが加わったら人間は体表の血流を下げるという自然な反射であり(恐怖で顔面蒼白になる原理である)、被験者の身体にまともな反射が残っているということを証明しているにすぎない。こういう一時的な反射と長期的な血流の低下は無関係だし、むしろ血流制御のメカニズムが死んでいたら、ストレスがかかっても今更体温低下はしないのと違うか?

 また血流はあるが、毛細血管が変形している例も見つかったという。これは高血糖や高脂血によって血球がスムーズに流れず、血管が変形したのだという。で、当然であるがこの原因は偏った食生活(高血糖、高脂肪)にアルコールだという。これは危険な状態につながるのだが、このチェック方法としては、目をつぶって指先を羽などで触れてもらって感じるかというテストだという。これで感じないということは既に末梢神経が血流不足で機能低下を起こしていると考えられるという。

 さて対処法だが、まずは脂肪・糖質を控えた規則正しい食生活(当然である)、さらにスフィンクターを開かせるには腰を温めるのが良く、腰の部分に40度の湯を入れたペットボトルにタオルを巻いて腰の仙骨の辺りに当てるのが良いという。また仰向けになって手足をブルブル動かす運動なども良いという。

 うーん、正直なところ「残念」というのが感想。今回は言いたいことは大体分かるのだが、冷え症の問題と高血糖高脂血症による毛細血管のつまりの問題を一緒こたに扱っているのが間違い。それが何を言いたいのか分からない原因になっている。まず単なる冷え症については、毛細血管の血流の問題なのでこれは腰なと首なと(首を温めて冷え症に対処するのは以前にガッテンでやっている)を温めるという方法がよい。しかし高血糖や高脂血症による毛細血管のつまりには、まずは食生活の改善と運動である。明らかに違う症状のものを一緒にしてしまっているので内容が不明確なのである。ここのところをキチンと切り分けておけば、今回は例によって実験については意味不明なものはあったが、概ねは妥当な内容になったと思うのだが。

 

10/30 発掘あるある大事典「コーヒー」

 今回はコーヒーで痩せるとかいう話。ことの発端はアメリカで、コーヒーをたくさん飲む人ほど2型糖尿病を発症する人が少ないという論文が発表されたことだとか。1日5〜6杯のコーヒーが糖尿病リスクを3割軽減させるなどと言っている。で、2型糖尿病は肥満が原因になりやすいことから、ダイエットにも役に立つのではないかとの推測がなされたのだという。

 ただここで気を付けるべきことは、番組がインタビューしている研究者は「ダイエットの手段としてコーヒーはとても興味深い研究対象」と言っているが、決してコーヒーにダイエット効果があるとは断言していないことである。また日本の糖尿病の内科部長から「痩せる方向に向かうことが考えられる」という発言を引き出しているが、どうもこれが曖昧。コーヒーで痩せるとしているなら根拠が出てこないのが怪しい。この発言以前にコーヒーを飲むと心が落ち着くということを上げているところを見ると、肥満になる患者はストレスが原因であることが多いことから、気分が落ち着くと痩せる方向に向かう可能性があると言っているように思われる(これ自体は考えられること)。どうもコーヒーとは無関係な気がする。

 で、番組の論旨によると、コーヒーを摂ることで褐色脂肪細胞が活性化し、そのことによって基礎代謝が向上するので痩せるという原理らしい。この番組ではお決まりのコーヒー飲み続け実験で基礎代謝が大幅に向上したなどと言っているが、この番組の実験があてにならないのは今更言うまでもない。何しろ、測定の前にちょっとそこらを一回り走ってきてもらうなんてことを平気でやる番組ですから・・・。

 さてこのように劇的な効果を示したコーヒーをどうやって摂ればよいかだが・・・すみません、ここで番組が切れてしまいました。どうやらうちのスカタンPCがここでハングしたようです。ですからこの後は検証しようがありません。

 ただ、コーヒーがダイエットに良いと言われても、どうも今回の内容では納得がいかない。褐色脂肪細胞云々の効果が実際にあったとしても、そんなものはカロリー消費からすれば微々たるもので、劇的に体重が減少するようなものではない。またコーヒーで糖尿病になりにくくなったとして、それが必ずしも肥満を抑制しているとは限らない。実際、今回の研究結果でも糖尿病が抑制されたことは言っているが、なぜか被験者の体重が抑制されたとは言っていない。体重なんてデータを録るのは簡単なので、被験者の肥満が抑制されている傾向があればむしろ研究者自身がもっと華々しくそれを謳っていても不思議はない。むしろ体重との顕著な相関は現れなかったのではないかと私は見ている。コーヒーには利尿作用があることが良く知られていることから、糖尿病との関わりはむしろこっちではないかという気が、私はしてならない。

 ところでコーヒーをガバガバ摂れば、それは間違いなく痩せます。と言うのは、コーヒーは胃に刺激が強いので、大量にとり続けると確実に胃を悪くするからです。どういう飲み方を勧めているのかが分かりませんでしたが、もしもろに胃に負担をかけるような飲み方を勧めていたら、間違いなく胃を荒らすのが目的です(笑)。

 それにカフェインには中毒性があることは間違いありません。ニコチンなどと同じでカフェインの大量摂取を続けていると、カフェインが切れた時に精神が落ち着かなくなったり、頭がボーっとするなどの症状が現れることがあります。どうも今回は、コーヒーの特定の部分にだけ注目して、まるでコーヒーが素晴らしいものであるかのように宣伝していたように思われます。今回の話は「タバコで痩せる」という話とも類似しているので、この論旨で取り上げていくと、タバコも身体に良いという番組が作れそうな気がします。それに「カフェインの摂りすぎは身体に悪い」という論文こそ今までごまんと出ています。この研究の蓄積が、1つの論文だけでひっくり返るとはとても思えません。

 ところで先週の内容ですが、暗視力のテスト映像について、我が家のPC録画&安物の液晶テレビ(コントラストが悪い)という環境では映像が完全に真っ黒になってしまったので、放送時点では何も分からなかったのですが、その後に掲示板で「1回目の映像と2回目(あるある推奨エクササイズをした後の確認用)で映像の明るさが全く違う」という報告が入りました。そこで録画映像をブラウン管テレビにつなぎ換えて確認したところ、報告の通りであることが確認されました。明からさまに2回目の映像の方が明るくなっていました(1回目の映像はよく見えませんでしたが、2回目の映像ははっきりと見えました。当然私はその間に何のエクササイズも行っていません。)。番組はこれをエクササイズの効果として視聴者に錯覚させたかったようです。全くこの番組は・・・。

 

10/23 発掘あるある大事典「眼の老化」

 この番組では、最近は若者にまで眼の老化が進んでいるとして、そのチェックを勧めている。

 1つ目は紙に○を書いて、視野がどこまで広がっているかをチェックするというもの。このテストの結果が悪い人は、眼の周辺視野が狭くなっているという。

 番組によると、血液の状態が悪いと周辺視野が狭くなることがあるのだという。網膜の周辺部では視覚細胞の数が少ないので、血流が悪くなることでものがはっきりと見えなくなるのだとか。そこで番組提案は、首にホットタオルを巻いて首の血流を良くすることと、顎を動かしてこれもやはり血管を刺激するというもの。

 2つ目のテストは、暗い部屋で暗い画面に現れる映像を判断するというもの。これが見えないと暗視力が落ちているのだという・・・のだが、私のようにHD録画したものを安物の液晶テレビ(三菱のVISEOである)で見ていると、画面が正真正銘の真っ暗になってしまって、どうやっても何も見えない。これではテストにもならん(笑)。

 で、これが見えないのは眼の絞りに当たる虹彩筋が衰えているのだという。そこで番組提案は明るいところを見たり眼を隠したりを繰り返す運動。早い話が瞳孔を閉じたり開いたりして虹彩筋を鍛えようということらしい。

 今回は内容的にはこれだけ、後は実験で、視野が狭くなっていると横で何かをしても見えないだとか、暗視力が低くなると暗いところで障害物が分からないだとか、どうでも良い本筋に無関係なところばかりを突っ込んでいた。そんなところよりも一番のポイントは、この程度の運動で復活する眼の能力低下は、老化なんてご大層なものではなく単なる疲れ目と違うのかということなのだが、どうにも番組のピントが外れている。この番組は眼の老化ではなく、視点の老化が進んでいるのと違うか?

 なお視野が狭くなる現象に関しては緑内障でも現れるし、暗視力が落ちるのはいわゆる鳥目でもある。はっきり言ってこれらの方が恐いので、あまりに極端に結果が悪い場合は、こんな番組が提案する体操より、とにかく眼科に直行することをお勧めする。特に緑内障は対処が遅れると失明の危険があるので、視野の広さには気を付けておいた方がよい。

 

10/16 発掘あるある大事典「3分で出来るダイエット」

 今回はアメリカ初の画期的ダイエット新理論が登場したので、急遽予定を差し替えての1時間ぶち抜きスペシャルだという。もう初っ端から煽り全開であり、この番組を見慣れたものなら、早速眉に唾をつけたくなる衝動に駆られる。そもそも「急遽予定を差し替えて」なんて言っているが、先週の時点で今回の予告を入れてるんだから、そんな突然のものではないのは明らかなのである。

 さてその新理論なるものだが、アメリカのリチャード・B・クレイダー氏が唱えているというもので、それは有酸素運動と無酸素運動を組み合わせるというもの。今まで有酸素運動は10分はしないと効果がないと言われていたが、無酸素運動と組み合わせれば3分で効果が出るのだという。

 その理論の中身は、無酸素運動を組み入れることで心拍数が上がって血流がアップし、体温も上昇するので有酸素運動の効果が上がって、従来の3倍もの効果が出るというもの・・・・なんだが、ここで頭の良い人はすぐにピンと来ると思うが、心拍数が上がる=運動負荷が強いということであり、早い話は「キツイ運動をするとそれだけ消費カロリーも大きい」というだけの意味である。全然画期的新理論でも何でもなく、極めて当たり前のことである。

 そもそも有酸素運動がもてはやされている理由は「あまりきつくないのに効果的に脂肪が減少する」ということであり、キツイ運動が出来ればすればよいのである。それに無酸素運動がダイエットに無意味だなどとは誰も言っていない。無酸素運動で筋肉をつけることで運動効率がさらに上がる身体になるということはごく常識として言われていることである。まともなトレーナーなどで、有酸素運動だけをしていたら良いなんて言っている人は私は見たことがない(大抵「有酸素運動に力点を置いて」と言っている)。

 もうこの時点で腰砕けなのだが、番組は例によっての怪しげな実験に突入する。あるスーパーに勤務する14人に番組提案の運動を行って貰い、2週間後に体脂肪と体重を測定するという代物である。詳細は省略するが、運動は30秒の無酸素運動と30秒の有酸素運動を交互に3分繰り返すというもの。そして全員、体重変化をグラフに書きながら頑張った結果、2週間後には全員が体重が減少して平均1.5キロの減少。めざましい効果が出て万歳という結果になっている。

 ・・・・今まで全く運動をしたことのない者が運動したのなら、いくらかは効果はあるのは当たり前だろう。ただ今回は明らかに被験者が頑張りすぎているのである。「いつもと同じ食事をして貰って」と言っていないのがポイント。多分、食事制限をした者もいるだろうし、この運動以外に運動した者もいるだろうと思う。そもそもグラフを書いて体重をチェックするというのは、ガッテンで提案していた「測るだけダイエット」そのものであり、これのポイントは「体重が減り始めることでそのうちに勝手に努力を始める」というものである。本当にこの運動が画期的効果があるということを証明するなら、全員の摂取カロリーを揃えた上で、ブランクテストとして運動を全くしない組と、従来通りの有酸素運動を行う組とを加えた上で比較する必要があるのであるが、例によってそのようなまともな実験は絶対にしないのである(番組にとって都合の悪い結果が出るから)。これを「驚くべき結果」と言い切ってしまうこの番組って・・・・。

 それでもここまでなら「時間のない人はゆっくり有酸素運動をやらなくても、キツイ運動をすればそれでも効果がある」という内容で、それはそれでまだ意味があるのだが、この番組はここでさらに調子に乗ってとんでもないことを言い出す。この理論で部分痩せが可能だと言うのである。

 番組が言うにはこの理論を使えば痩せたい部分の脂肪を集中的に減らすことが出来るので部分痩せが出来るとのこと・・・これって腹筋運動でお腹が引っ込むと言っているの同じで、全く嘘であることは既に科学的に証明されてます。まあむくみがとれて一時的に細くなることぐらいはあるかもしれませんが、それはいわゆる部分痩せとは根本的に違うこと。最後に決定的な馬脚を現してしまうお粗末さ。毎度のことながらあまりに雑な作りをしている。

 結局、かなり激しい煽りの割には見事に腰砕けという毎回のごとき内容。ただ全く運動しないよりは何でも良いから運動した方が良いのは当たり前なので、20分の有酸素運動をする暇のないと言う人はこの運動をやってみても良いでしょう。間違っても、この運動の方が劇的に効果が上がるはずなどと思わないこと。なお今回の被験者も「意外とキツイ」と言ってましたし、スタジオで体験した伊集院氏などゲロ吐きそうになってましたから、この運動は相当にキツイのは間違いない。だから心臓が弱いなど身体に不安のある人は絶対にしない方がよい。挑戦するなら、若くて体力が有り余っている人にしましょう(笑)。だけどそんな人なら、もっと良い運動はいくらでもありますが。

 

10/9 発掘あるある大事典「性格診断SP」

 今回は例によっての性格診断SP。芸能人などを集めて、テストによって深層心理が分かるなどというやつである。

 まず最初に言っておく。何やかんやともっともらしいことを言っているが、こんなテストは心理学的にも統計学的にも何の意味も持っていない。本当の意味での深層心理なんて、こんな適当なテストで分かるわけがない。人間の深層心理を正確に見抜く簡単なテスト方法なんてものがあるのなら、心理学者は何も困らない。今回の内容は「お遊び」だと割り切っておくことだ。それを理解しておくと害にはならない(役にも立たないことになるが、テレビ番組の大半は役に立たない番組である)。

 まず第一はガムを踏んだ時に足を外側に向けるか、内側に向けるかで、外側に向ける人は他人の目線を気にする見栄っ張りなどと言っている。これは考えれば分かるように、身体の柔らかさやその人の足の構造(内股、外股など)が一番影響しているのは言うまでもないこと。

 次は自分用のカクテルを頼む時にどんな色のものにするかで浮気性かどうかが分かるという称するテスト。青を選んだ人は浮気と無縁のタイプだが、赤を選んだ人は軽い浮気性、紫は浮気はしたいがその勇気のないタイプ、黄色は浮気に入り込むやばいタイプとしている。そしてその根拠として、黄色は人間を興奮させやすい色だとして脳波のテストの結果を出しているのだが・・・・。黄色が注意を引きやすい色なのは確かだが、少し考えると分かると思うが、そのことと浮気性ということの間をつなぐ根拠が全くないことが分かる。これこそがこの番組がよく繰り出す「錯覚」のトリックである。このタイプの騙しはこの番組ではよく使うので(血液型の時など、このトリックの連発だった)注意。なお結局は全選択肢のうちの3/4は浮気性であるという結果につながるところに、明らかに番組の意図が見えているのである。

 3つ目は弁当を何から食べるかで人間関係が分かるというもの。主菜のハンバーグから食べる人は合理的で計算高い、副菜の玉子焼きなどから食べる人は協調性があるが人に流されやすいタイプ、ご飯から食べる人は常識的で面白味に欠けるタイプ、金時豆などの箸休めから食べる人は個性的な変わり者などとしている。これの根拠として16人の被験者の食事結果と、先生の指導による「学術的心理分析」の結果などと言っているが、この程度の被験者の結果で「学術的」と称するのが爆笑してしまう。確かに空白を埋めて文章を作るテストは「学術的心理分析」の手法であるが、この程度の例から弁当の結果と結びつける行為は「学術的」とは言い難い。これもこの番組が使う「こじつけ」の手法である。この程度のサンプル数では統計的有意性がないのは言うまでもない。そういえば、血液型SPの時も全く同じやり方をしていた。

 4つめは丸と四角と三角だけで自分の顔を描いてもらい、丸を多く使った人は自分が情が薄いと感じており、四角は自信がない人、三角は才能がないと感じている人などとしている。しかしこれも四角は安定感を意味するからなどと説明している部分に全く根拠がないのは説明するまでもない。こんなもの私流に説明すれば、丸は鋭さがないという意味、四角は形式的、三角は安定感(三本足が一番安定するのである)などと全く別の解釈が可能である。

 この調子であと4問が続くのだが、いちいち解説するのも面倒くさいので省略する。いずれも先に述べた「錯覚」と「こじつけ」に注意しておくと、証明のように見せている実験が実は何も説明を出来ていないことに気づくだろうと思う。

 最初に言ったが、要するに今回の内容はあくまで「お遊び」なのである。芸能人のウダウダとした話ばかりでつないでいた番組構成が「バラエティ」のものであることから分かるだろうが、内容には科学的根拠は全くないので、そこを割り切って遊ぶ分には良いでしょう。以前はこれを血液型でやったせいで社会問題になったので、性格診断に切り替えたわけだが、中身はあまり違いはない。今回は秋の番組改編期の穴埋めとして見ておきましょう。

 

10/2 発掘あるある大事典「顔のたるみを解消する」

 いきなり冒頭で始めるのは、女性の年齢当てクイズ。例によってほとんど意味のない内容だが、これで言いたいのは顔にたるみがあると老けて見えるということらしい(そりゃそうだろ)。で、次はお約束展開、町に出ては通行人を片っ端から老け顔にしてしまう。

 で、この番組で以前に表情筋が衰えると顔がたるむと言っていたのだが(この時の実験でやらせがあったことが後に判明している)、今回は表情筋が「眠っている」と微妙に表現を変更(あまり意味があると思えないが)。

 番組によると表情筋は背中の僧帽筋と筋膜でつながっており、僧帽筋が表情筋を引っ張り上げる役割を果たしているという。しかし猫背などでこの僧帽筋が硬直すれば表情筋が引っ張り上げられなくなり、表情筋が緩むことで顔がたるむのだという。

 そこで番組提案は僧帽筋の凝りをほぐすストレッチと、眉を寄せたり上げたり、口を引っ張ったりすぼめたりなどの表情筋エクササイズ。これを10日続けたら顔のたるみが解消されたと言っているのだが・・・・そもそもこの程度で解消されるようなたるみなら、それは本当のたるみではなくて一時的なものなんじゃないのか? 

 なんか異常に中身が少なかった印象。最初の「世界まる見えもどき」と最後の「志村けんのインチキプロジェクト」の方の時間が徐々に増えているような気がする。どちらかと言えば、メインコーナーよりもこっちの方が露骨にCMをやりやすい分、徐々に番組の力点をこっちに移そうとしているのと違うか? 今回も青いミカンがどうとか、鯖をトマトで煮たらどうとか言ってましたが、このコーナーは信憑性皆無なので、はなっから相手にしてませんので・・・。以前にも言ったように、どんな食材でもその一部だけを取り上げたら万能健康食のように見えてくるのです。

 それにしてもメインコーナーの方の時間も減ってきているのに、今回はとりわけゲストの無駄話が多かった。中身がない時はこういう無駄話で時間をつぶすというのがあるある2になってからのパターンのようだ。それにしてもつまらん。だから私はいつもこの番組は録画で見ていて、ゲストのつまらん与太話はすべてすっ飛ばしてます(冒頭と最後は早送りですっ飛ばしている)。すると今回なんて、番組全体が10分以下になってしまう(笑)。

 表情の乏しい生活をしていると、本当に表情がなくなってくることがありますから、エクササイズはともかくとして、豊かな表情を作れるような生活をしている方が良いのは当たり前(肉体的だけでなく精神的な面が大きい)。そもそもどんな美人でも、いつも不機嫌な表情ばかりしていると魅力がなくなるというものである(たまに、整形のしすぎで引きつったような笑いしか出来ない女性を見ますが)。逆に決して美人とは思わないのに、笑顔が非常に魅力的な女性っていますよね(男性でもそうだろうか?)。人間の表情が相手に与える精神的影響は大きいですから、魅力的な笑顔を出来る人間になりたいものです。

 ところで今回のエクササイズ、顔のたるみがなくなるかは疑問だが、肩こりの解消には効きそうな気がする。なお僧帽筋が極度に硬直すると、これは緊張型頭痛の原因になりますから、頭が締め付けられるようなタイプの頭痛のある方は、試してみたらよいかも。番組の主旨とは全く異なりますが(笑)。

 

9/25 発掘あるある大事典「セルライト」

 まずこのテーマを扱った時点で、今回の信憑性は大体想像が付くというものである。セルライトこそこの番組が仕掛けた迷信の最たるものの一つであるのだから。

 さてまずはこの番組お定まりのパターン。片っ端から女性を捕まえてはセルライト発見と脅しをかける。なんと番組によると、女性の100%がセルライトを持っていると考えて良いというのである・・・・おいおい、ってことはセルライトなんて普通だって白状してるんじゃないか。

 そんなこともかまわず番組は進む。あるあるが解消した新方法は「脂肪球をつぶす」なのだとか。番組によるとセルライトの原因は細胞内の脂肪球の脂肪の新陳代謝が悪くなることで脂肪球が変形するのだとか。だからそれをつぶしてやることで中に溜まった古い脂肪を押し出してやるのだという。もう私はこの時点でテレビの前で「馬鹿?」って叫んでいるのだが、とにかく一応先を続ける。

 番組推奨の方法はお尻や二の腕などを軽くつまむという方法、これで古い脂肪が押し出されるのだという。ただ二の腕については筋膜の癒着などによってそのままだと脂肪が流れにくいので、こするマッサージによって筋膜の癒着を剥がすのが大事だとしている。で、番組では3人の女性にこのマッサージをやってもらったところ、セルライトが減少したことがサーモグラフで確認されたとしている。

 もうこの時点であまりのひどさに馬鹿らしくなって、これを書いていることも苦痛になってきているのだが、最後まで続けることにする。

 あとはお尻のセルライトにはお尻を揺する運動がよいとか、足のセルライトには足裏をのばすリフレクソロジーが良いとか(これは以前にも番組に登場していたことから、やはりスポンサーなんだろう)と宣伝し、これを実践した女性に体脂肪の減少が見られたなどとしている。

 もうアホらしくて見ていて頭にきそうになったが、まず最初に言っておくことは、「新方法を発見」などと言っているが、これは何も新方法でも何でもないのである。中身は以前にセルライトをでっち上げて、あの200Xにボコボコにやられた時の方法と何ら変わっていないのである。

 マッサージで脂肪を絞り出す。こんなことがナンセンスきわまりないのは身体の仕組みを知っていたらすぐに想像がつくものである。スポンジじゃあるまいし、人間の細胞は少しつまんだからと言ってそれで中身が絞り出されるようなものではない。大体そんなことが起こっていたら、動くたびにあちこちから体液が滲み出てきて大変なことになる。もし本当に細胞から脂肪を絞り出そうとするなら、細胞が破壊されるぐらいの圧力でもかけるしかなく、そんなことをしたら細胞が壊死してとんでないことになるのは言うまでもない。つまり根本の論理から破綻しているのである。この番組は以前にセルライトを扱った時、ここのところを突かれてボロボロになったんだが、もうほとぼりが冷めたと思ったのか、全く工夫もなしに全く同じ論理を振りかざしてきたのである。多分、セルライト解消を謳って暴利をむさぼっているどこかのエステ業者から宣伝を頼まれたのだろう。今回の論理は「マッサージで痩せる」と言っているのと同じであり、マッサージだけではやせないのは既に医学的には常識であることをお忘れなく。

 セルライトの解消度合いをわざわざサーモグラフで見ているのもナンセンス至極。マッサージで血行が良くなれば体表の温度ムラがなくなるのなど理の当然だし、皮下脂肪の厚さなんて、キチンと完全に同じところで測らないと、いくらでも数字は変わるから、この番組の実験なんて信用できないことは今更言うまでもないこと。身体の表面をつまみまくっている時間があるなら、腕の上げ下げでもした方が筋力強化にもつながって有用なのは今更言うまでもない。

 予告で「セルライトをつぶす」と言った時点で不吉な予感がしていたが、ここまで見事なまでに無反省な内容を流すとは驚いた次第。この番組のいい加減さは侮りがたいようである。どうも私の想像を超えている。

 

9/18 発掘あるある大事典「血圧」

 今回は血圧がテーマ。と言うことでこの番組としてはまず日本人の大半を高血圧にしないといけないわけである。そこで街頭で血圧チェック。すると「えっ、なんでこんなに高いの?」という者が続出。血圧を測定する時は身体を安静にして測定しているが、実際の生活ではもっと血圧が上がっているのだという。で、日本には高血圧の数は3500万人いるのに、そのうち治療を受けているのは700万人にすぎず、日本人の4人に1人は高血圧に気づいていないと言うことなると煽りまくりである。

 もうこの時点で私は「アホか」と呟いてしまった。そりゃ番組の取材でテレビカメラが回っている前で血圧を測ったら、安静時の血圧よりも上昇するのは当たり前である(むしろ上がらない人間の方が危ない)。それを持ってきて何の意味があるんだ? 動いたり緊張したりしたら血圧が上がることなんて当たり前であり、だから日本高血圧学会などではそれを織り込んだ上で、安静時血圧がどの程度なら大丈夫かを調べているわけである。以前にガッテンも高血圧について放送しており、あの時も参考にしたのは日本高血圧学会の資料だったのだが、同じネタ本を使って、なんでこの番組はこんなスカタンな解釈が出てくるんだ? 資料もまともに読む能力がないのか?(いや、分かっていながら意図的に曲解しているんだと思うが)

 この後は、ゲストが走ったり、イライラしたり、タバコを吸ったり、辛いものを食べたり、大声を出したりで血圧を測り、みんな血圧が上がっているという全く無意味な実験。もうここまで来るとあまりの中身のなさに呆気にとられる。

 この後はやっとあるあるモルモットの登場となる。血圧が正常という10人のモルモットに24時間血圧計をつけて測定して貰ったところ、3人に異常なパターンが見られたという。そのうち2人は昼間の仕事中にストレスから血圧が基準値の135を超え、150近くまでなっていたと言うのだが・・・オイオイ、135というのは「安静時血圧の基準値」である。ストレスのかかっている時にこれを超えるのは当たり前である。しかもそれで150程度しかいってないんだったら、これは十二分に正常範囲である(そもそもつい最近まで、高血圧の定義は安静時血圧160以上だった)。なんか専門の先生を出してそれっぽく見せていたが、本当にこの先生、これを血圧異常だといったのか? どうも捏造くさい。

 で、もう一人は1日中血圧が135を超えていないのだが、夜間になっても下がっていないことから異常だというのである。これは昼間のストレスを引きずるなどで夜にも血圧が下がっていないのだとか。番組によると今は大丈夫でもこのパターンのまま高血圧になると大変なことになるから危険といっているのだが、おいおい、そもそもこの人の場合はもともと血圧が低すぎるのと違うのか?

 この後は隠れ高血圧タイプチェックと称して、失恋をいつまでも引きずるか、他人の目が気になるか、仕事で失敗すると夜眠れないか、我慢強いかなどといったどうでも良いチェックが始まる。しかしこれのチェックの全く入らない奴がいたとしたら、むしろそれはあまりに無神経すぎるのと違うか? 全く無意味なチェックである(番組的には日本人の95%はこのチェックにひっかかるだろうから、その方が都合が良いんだろうが)。

 で、対策なのだが、まず塩分を控える(これは当たり前)。次は腕のツボを押す(はぁ?)。玄米茶を飲む(番組的にはカテキン緑茶の方が飲んで欲しいのと違うのか?)。そして夜間高血圧には低温入浴を勧めている。

 ここで思わず大きなため息をついてしまった。ガッテンと全く同じ資料をモト本にしたはずなのに、この歴然としたレベルの違いは何なんだ? どうやったらこんなに曲解できるんだろうか? 多分、もしあの冊子をまとめた医師がこの番組を見ていたら、「そうじゃなくって!」と思わずツッコミを入れてしまうのは請け合いである。どうも資料からも実験からも都合の良いところだけを拾ってくるという習慣が、体質として染みつきすぎているようである。正直なところ、あまりの情けなさにこっちが血圧が上がりそうになった。今の私の血圧、160を超えてるのと違うか? 私の健康を守るため、この番組にはもう少しまともな内容を流して貰いたいところである。

 それにしても今回も内容のレベルもさることながら、ゲストの無駄話ばかり多くて、中身の薄かったこと・・・。かなり深刻なネタ切れが起きてるのと違うか?

 で、次回はセルライト。もうセルライトが登場した時点で「ドッカーン!」だが、キーワードは「つぶす」などと言っている。まさかまかり間違っても、セルライトをマッサージか運動でつぶすなんて言い出すなよ・・・・。

 

9/4 発掘あるある大事典「会話で脳を使う」

 会話というのは頭を使ってやるものだが、この番組によると頭を使わずに会話している人が増えているというのである(反射だけで会話してるのか?)。で、その会話で脳を使う方法を教えるとか。

 まずはバナナテストなるテストから始まる。。これはバナナの特徴を10秒以内にいくつ言えるか(黄色い、皮がスベルなど)というもの。これで5つ以上挙げられない人は、会話で脳を使っていないという。ただこのテスト、街頭で試したら100人中92人が出来なかったというから、これは日本人が馬鹿ばっかりになっているというよりも、テストが難しすぎるのだろう。もっともテレビカメラを向けられて、スラスラと言葉が出る人って、素人にはあまりいないと思うが(経験したら分かりますが、普通は頭が真っ白になります)。

 で、成績が悪かった夫婦の会話の例が出てくる。。一つの夫婦は「あれやった?」の調子の話し方で、もう一人は話題がポンポンと飛んでしまうのでついて行けないというパターン。頭を使っていないとこういう「通じない」会話になってしまうと言う。

 番組によると人間は会話をする時、脳のブローカ野という部分が働くが、実はこれ以外に6つの脳が働く必要があるのだという。それは理解脳(相手の言っていることを理解する)、観察脳(相手の状態を観察する)、想像脳(その会話がどういうリアクションを導くか想像する)、記憶脳(過去の記憶と照らし合わせて考える)、選択脳(どのような言葉を使うか選択する)、発声脳(声のトーンなどを決める)だという。これらが働いていないと、先ほどのようにトンチンカンなことを言ってしまうらしい。

 さらに番組では実際にバナナテストの悪かった夫婦と良かった夫婦とでそれぞれ会話をしてもらって、その間の脳の働きを脳電位計で観察している。そしてバナナテストの悪かった奥さんは脳をほとんど使わずに会話しているのに、バナナテストの良かった奥さんは脳がよく働いているとしている。ただ結果はともかくとしてどうもこの実験は怪しい。会話の内容を全く流していなかったが、多分会話の内容を変えているのだろうと推測する(悪い方は単なる無駄話をさせたのに、良かった方には「税制改革について話し合ってみてください」とか)。

 で、番組によると、脳を使わないようになる理由は身内など親しい人とだけ会話しているからだという。こういうところだと「あれをあれしといて」でも通じてしまったりするから、相手の反応を見て分かるように説明するなどの努力をしなくなると言いたいらしい。

 では会話で脳を使うようにするにはどうすればよいかだが、これは例えば初めての人と話してみたりすると分かるのだとか。その時に脳の角回という部分が非常に活発に働くとのこと。この角回は会話を演出する脳であり、つまりいかに話を相手に理解しやすいようにするかなどに気を使っている時にはここが働くのだとか。

 番組提案の角回の機能訓練が、角回活性化ジャンケンというもの。これは自分の左手を出し、次にそれに必ず勝つように右手を出すのだという。角回という部分は状況を判断して行動を制御する機能があるので、これで角回が活性化するのだという。だから会話の前にはこれをすれば良いとのことだが・・・横で見ているとあまりに馬鹿っぽいので、私はやりません(笑)。

 最後の一人ジャンケンはかなり眉唾だが、実際に反射神経だけでほとんど何も考えずに会話をしている者がいるのは事実であり、高校生などの会話は確かにそういった傾向が強い。「頭の良い人と悪い人の話し方」という本がかなり売れたが、確かに話し方だけでも頭の良い悪いは明らかにあることから、考えながら会話をするということが脳の訓練になるということには異議はない(実際、認知症の場合はまず会話がおかしくなる)。

 結局のところ、段取りを考えて話をするようにしていたら、頭も鍛えられるというごく当たり前の内容である。相手に伝わるように話をするのには頭の中で会話を組み立てる必要があり、それは確かに頭を使う必要がある。ところで私もこのページを書く時、いかにしたら私のいいたいことが読者に伝わるか、またどのような展開にしたら読者を楽しませられるかということは常に考えているわけだが、この場合も角回は働くのだろうか?

 細かい部分にはやや疑問もあったが、概ねまともな印象を受けたのが今回である。結局のところ今回はスポンサーはいない(一人ジャンケンしたところで誰も儲からない(笑))ようであることが大きいのだろう。例によって誇張はあるようだが、一応は許容範囲には収まっている。やっぱりこの番組は、今回みたいにスポンサーの思惑抜きでごく当たり前の内容をやった時の方が意味のある番組になるんだな・・・・。もっとも目からうろこの落ちるような情報もないが。

 ところで最後に志村けんが垂れていたミョウガ蘊蓄、結構出所は「所さんの目がテン」(略称トコロテン(笑))だったりするのではと思ってしまったが。なおやたらにアルファピネンを強調してミョウガを宣伝していましたが、私は学生時代に卒業研究でピネン類を扱っていましたが、あれはそんなに凄いものでも何でもない(笑)。

 

8/28 発掘あるある大事典「内臓脂肪を取り除く」

 内臓脂肪とは腹腔に溜まる脂肪であるが、これを測るには断層写真などで測定するしかない。だがこの番組で提案する確認方法は、お腹を思い切りへこませた時にウェストがどれだけへこむかというもの。男性で10%未満、女性で8%未満の時は内臓脂肪が溜まっている可能性があるとしている。しかしこの方法は番組自体も言っているようにあくまで単なる目安。筋肉量の多い人ならこの方法だとほとんど減らないだろうと考えられる。やはり本来は医療機関で調べて貰うべきだろう。なおこの番組は常に「日本人のほとんどが健康に問題のある状態」になっておいて貰わないと困る番組であるので、この基準はかなりクリアしにくい値に設定している可能性がある・・・と思っていたら、ゲストのほとんどがひっかかっている。やっぱりな・・・・。

 さてこの内臓脂肪が溜まるケースだが、夜にラーメンを食べたまま寝てしまった時などを上げている。また脂肪分を摂らなくても糖分が過剰ならこれも結果的には内臓脂肪として蓄積される。さらに不規則な食生活も脂肪の一時収蔵庫である内臓脂肪の増加を促す・・・・としているのだが、概ね妥当だとは感じるものの、ではどんなときに皮下脂肪が蓄積するんだ?というのに一抹の疑問を感じる。

 で、この内臓脂肪が溜まるのに要する時間はまさに時間単位だとのことで、食べて寝て起きてみると体型が変化しているかもなどと思い切り煽っているが、これは例によって煽りすぎ。

 さらにこの番組は煽る。内臓脂肪が溜まりすぎる横隔膜が圧迫されて肺が小さくなり、そのことによって体内が酸欠になってさらに痩せにくくなるのだという。確かに内臓脂肪が極端に溜まると胸腔が圧迫されるということはあるが(デブが肺活量が落ちる原理)、それはかなり極端な例。途中で登場した専門家も「内臓脂肪が「かなり」溜まると」と言っていたことに要注意。途中でレントゲン写真を出していかにももっともらしく見せているが、正直なところこのレントゲン写真がかなり怪しい。はっきり言って私には息を吐いた時に撮ったものにしか見えない。まるで少しでも内臓脂肪が増えるとそうなるかのように見せているのは、完全に煽りである。

 まあ内臓脂肪の蓄積のしすぎが身体に良くないのは事実なので、先に進むとするが。この内臓脂肪、付きやすいだけに落ちやすくもあるという。番組推薦は横隔膜を動かす横隔膜ストレッチ・・・って言ってるけど要は深呼吸である。で、いつものようにモルモット連中がこれを2週間やっただけで体重は減少、ウェストも減少などと言っているが、例によってこの番組の実験結果は信用しない方がよいでしょう。こんな劇的な効果を期待しない方が良いです。この程度でこんなに劇的に効果があるのなら、毎日ラジオ体操をしていたら、1ヶ月でケイン・コスギになれそうだ(笑)。

 もっともストレッチはやらないよりもやる方が良いのは当然で、今まで運動習慣のなかった人なら何かやるに越したことがない。ただこのストレッチだけやっても、カロリーの摂取の方を抑えなかったら無意味であるのも当然。この番組でも「楽に」と言っていたが、「食事制限なしで」とは言ってないことに注意しておきましょう。例のモルモット君達はまず間違いなしに食事制限を課せられていますから。

 

8/21 発掘あるある大事典「ゴマで若返る」

 もう今回は初っ端からインチキ健康食品のCMの典型パターンなのでひっくり返ってしまう。水野真紀・牧瀬里穂・十朱幸代の3人を挙げ、彼女たちが若さを保っている秘訣は彼女たちはゴマをよく摂っているからだと来るのである。しかし十朱幸代はともかくとして、水野真紀と牧瀬里穂の二人はそもそもまだ若いし、女優が若さを保っていると言われるのはメイクの効果が大きく、素顔になると悲惨な人が多いというのは常識(むしろ化粧品を多用する分、一般人よりも皮膚などの老化が進んでいる例が多い)。中にはすっぴんでスタジオに行ったら、誰も本人だと気づかなかったという例まである(テレビに出演しているタレントのメイクって、近くで見ると驚きますよ)。だから「女優の○○さんも愛用している」とくれば、その時点でインチキと断定して良い。

 と、このような初っ端から胡散臭さ全開であるが、とにかく番組は続く。ゴマは抗酸化物質などで注目されたが、今は若返り効果も期待されていると言い出す。

 人間の細胞は活性酸素で老化するが、その活性酸素が最も発生するのが肝臓であり、全身の7割の活性酸素がそこで発生するという。これを抑制するのが体内の抗酸化物質であるSODであるが、このSODは20代を境に減少を始め(ほら、いつもの論理展開だ)、現代はさらにストレスなどで活性酸素の発生が増加しているので肝臓の機能低下につながり、身体の新陳代謝が低下して、肌荒れや運動しても痩せない身体になるのだという(これまたよく見る論理展開)。

 食物に含まれる抗酸化物質はいろいろあるが、それらは血管の中で活性酸素と作用して肝臓に到着するまでに消耗するが、ゴマに含まれる抗酸化物質は血管の中では作用せず、肝臓の中に入って初めて作用するので実に効果的・・・・と番組では言っているのだが、これって裏を返せば、ゴマをいくら摂っても血管内で起こる活性酸素による害(これについてもこの番組では今まで散々に煽ったはず)については全く無力であると断言しているのに等しい。またこの番組お得意の「一部だけを取り上げて、それがすべてであるかのように錯覚させる」という手法が見えている。

 さてこの後は、脂肪肝などになっている被験者が、ゴマを摂っただけで肝臓の数値は改善、体重も減少などと言っているが、そんな実験が当てにならないのは今更云うまでもない。数値を捏造しているか、ゴマだけでなく食生活全般を改善(場合によっては運動も併用)したのはほぼ間違いない。ゴマが脂肪の燃焼をさせやすくするなどと言っているが、アミノ酸の場合と同じで、いくら脂肪が燃焼しやすくなってもそれを消費しなければ無意味。また生活そのままでゴマを増やしただけなら、ゴマ自体が結構カロリーを持っているので(油分が多い)、逆に太る恐れもある。

 番組ではこの後、ゴマをどうやって摂るのが最も良いかとしてゴマ産地に飛んでいるのだが、ここでゴマの産地ではゴマの効果でみんな健康とお定まりの宣伝・・・って、このパターン明らかに見覚えがある。今はなき「スパスパ」の典型パターン、つまり産地密着型CMである。ということで、これで今回の番組のスポンサーが明らかになると言うわけである。それにしても作りが「スパスパ」のまんまだが、あっちの制作会社がこっちに回っているという噂について、いよいよ信憑性を感じてしまう。

 で、番組が言いたいことは、ゴマを炒ってするのがもっともゴマ成分の吸収によいということで、ごまだれを摂りましょうとのことらしい。しかしこのごまだれ、かなりカロリーが高いので、番組にのせられてこれを大量に摂っていると「そのまま続けていると、大変なことになりますよ・・・」と私は某番組調の脅しを加えておく(笑)。この番組の典型である「一部の効果だけに注目して、その他の問題点には意図的に目を背ける」というパターンであるので、絶対にのせられないこと。

 結局のところ、番組の最初から明らかだったように、今回は「産地密着型のゴマの販促番組」というのが実態だったようである。以前から私が言っているように、真実は「すべての食材について、ある部分では身体に良く、ある部分では身体に悪い」のである。そして常に言えることは「特定の食材ばかりとるのは間違いなく身体に悪い」。これに尽きる。だから私はゴマを摂るなとも言う気はないし、ゴマが身体に悪いなどとも言いはしない。ただこの番組にのせられて、ゴマばかり大量に摂るととんでもないことになるということだけは強く言っておく。この番組的論理展開だと、どんな食材についても人類の救世主であるような内容に作り上げることが出来るのである(例えば、肉の脂肪などでもその有用な部分だけを取り上げれば、まるで現代人にとって不可欠なもののように見せることは可能)。

 特定の食材の宣伝をしようという意図が見え見えの時の典型パターンの内容であった。ちなみにスパスパの最終回は、自分たちの番組でその食品の売り上げがどれだけ伸びたかと云うことを誇示することで、番組の目的が食材の販促にあったということを事実上自白していたのだが(番組制作者側は自白になっているとは思っていなかった公算が大きいが)、この番組も全く同じようである。それにしてもスパスパがなくなってから、この番組は以前よりもさらにスパスパに類似してきた。

 

8/14 発掘あるある大事典「笑い」

 最近、笑うことで免疫力が上がるなどとの研究結果が報告されたりしているが、その笑いの効果について発掘したというのだが・・・。

 まず笑いが与える生理的影響を見るとして、初対面の3人の会話中の心拍をチェックしたところ、笑いが発生した途端に心拍数が低下したという結果が、さらに多人数を狭いところに押し込めてストレスを加えた後、半分のメンバーにはお笑い芸人の即席万才で笑ってもらったところ(個人的にはあんな芸ではとても笑えるとは思えんが、大坂の人間としては)、ストレス物質コルチゾールの量が減少したという。

 では笑っている時にはどうなっているのかをレントゲンで観察すると、横隔膜が激しく動いて腹式呼吸になっているという。そのために酸素の摂取量が増加しており、深呼吸の2倍もの酸素を摂取していたという。このために脳の酸素不足が解消されてストレスが解消するのだとしている。さらにコルチゾールが低下することによって免疫細胞が活性化するのだという。

 さて笑いといえば「ハハハ」だが、これは万国共通だという(わざわざ若手芸人を愛・地球博に連れて行って調べてるんだが、この芸がまた笑えないんだよな・・・)、これがなぜなのかについても検証している。その結果というのは、「は」の音を出す時が一番大量に息が吐けるからだとのこと(声門が一番開いているから)。さらに「ハ・ハ・ハ」と音が切れるのは、この方が横隔膜が楽でたくさん息を吐けるからだとのこと・・・・ってこんなこと検証するまでもない。それに息を大量に吐くためにハハハで笑うのではなく、大量の息が吐き出された結果がハハハの音になるわけであり、これは本末転倒している。まあこんなものどうでも良いとも言えなくもないが。

 次はあまり笑わない人をどうして笑わせるか。それは誰かが笑うというもの。人間の脳内には相手の感情を読み取ろうとするミラーニューロンがあるから、つられて笑うのだという。これでも笑えない人はくすぐれとのこと。街頭調査ではくすぐられた100人中、100人が笑った・・・・ってなんじゃこりゃ? 脇の下をくすぐられると、内臓を守るために全身の筋肉が緊張するので、緊張が急激に上がるので、それを緩和するのに笑うのだというがかなりこじつけくさい。

 もうこの辺りでかなりアホらしくなってきたのだが、この後がさらにこの番組らしい。何やら二家族を旅行させて、3日間わざと笑わせるということをやっているのだが、その結果、血糖値が低下しただの中性脂肪値が低下しただの、頭が良くなっただのと言っている。要は腹筋などを使うから運動になって血糖値が低下するし、脳の血流が増加するから頭が良くなるんだとか。と言っても、1時間笑い続けても、1時間運動するほど血糖値低下にならないのは言うまでもない。

 結局、こんな中身のないネタで1時間引っ張ってしまった。多分スタッフが盆休みでほとんど出払ってたんだろう。それなら番組も休みゃあ良いのに、無理矢理こんな内容流すか? ところで、この番組を見て、そのあまりの情けなさに出る「ふっ」という失笑の場合、酸素摂取量はほとんど増加しないだろうな・・・・。次回は「なぜこの番組を見ると、「ふっ」というため息に近い笑いしか出ないか」ということを科学的に検証してもらいたいものである。

 

8/7 発掘あるある大事典「毒抜きで体質改善」

 今回のテーマは毒抜きとか。ここでいう毒とは有害ミネラルなのだという。で、体内に毒が溜まると痩せにくくなる上に疲れやすくなるなど初っ端から煽り満開である。

 まずこの毒がどの程度溜まっているかを調べるテストというのが登場するが、それがあめ玉を舐めてどれだけ小さくなるかというもの。唾液に含まれるラクトフェリンが有害ミネラルの吸収を防ぐ効果があるが、唾液が少ないとこのラクトフェリンが少ないということなので、有害金属が多いということになるなどといっているのだが、この理屈がどうにも納得出来ん。ラクトフェリンにそのような作用があったとしても、そもそも有害金属の蓄積は食生活でそれを摂取しているかが主であって、こんなことで分かるわけがない。番組では唾液の少なかった人の髪の毛を調べたところやはり有害金属が多かったなどと言っているが、これがどうやらサンプル点数1点だけのようで(それともたまたま都合のよい結果の出た例だけを引っ張りだしたか)例によって全くあてにならないことははっきりしている。

 で、またも初っ端から番組の前提がコケているのだが、それにもかかわらず、7割の人が毒が溜まっている可能性があるなどという根拠のない煽りをぶちかます。

 この後、ある家族を例に挙げて、ここの家族は健康に気を付けた生活をしているにも関わらず、毒が体内にかなり溜まっているといって怪しげなグラフを見せる。しかしこれが全く数値を記載していない棒グラフなので、果たしてその内容に妥当性があるかが全く不明。こんなグラフを出してくる時点で今回の内容は滅茶苦茶であるということが分かるものだが、それにも関わらず、金属が溜まると体内の酵素の働きが阻害されるから痩せにくくて疲れやすくなるのだなどと再びの煽りをかます。

 で、お約束の展開としてこの家族が解毒に挑むという。例によってそれは週末の3日間に渡って行うのだが、この間は酒とタバコは厳禁(これだけで体調は絶対良くなるはず)で、細胞に溜まった毒をはがし、血液やリンパの流れを良くして毒を運んだ上で、尿や便で排出させるという。

 その内容だが、詳細は番組のHPで紹介しているとの宣伝が番組中に登場するが(この番組はHPの方も露骨なスポンサーの宣伝だらけなので、視聴者をそっちにも誘導したいのだろう)、大まかな内容を言えば、食事での摂取カロリーを抑え、食事内容は栄養のバランスに配慮し、運動をするというもの・・・・もうこの時点でこの番組に慣れた人は「アホか?」と呟いてしまうことは必定、これを守ったら体調が良くなるのは毒云々とは全く関係のない現象である。

 この後はこの番組ならではの誇大広告のオンパレードになる、この毒抜きで奥さんは痩せるし、オバサンは肌の具合が良くなり、じいちゃんは元気が出て畳を持ち上げちゃうし、旦那も元気はつらつというほとんど深夜の精力剤のCM。これは毎度のことながら明らかな仕込みですから、無視するべきであるのは、これまたこの番組になれた人ならすぐに分かると思う。言っていることが支離滅裂である一例を挙げておくと、奥さんが痩せたというところで「下半身のむくみがとれてウェストが減少」と言っておいてから、「痩せにくい体質が改善された」などとしているが、この番組で当初に言っていた毒によって痩せにくくなるメカニズムとは体脂肪の燃焼が悪くなると言う理屈であり、むくみが解消されるということとは全く無関係である。つまりはこの時点で番組に都合の良いように内容をずらしているのである。

 結局のところ、毒がどうこうと激しい煽りをぶちかましたが、その内容たるや「健康な生活をすれば健康な身体になる」という当たり前のことで、今更アホらしくて何も言う気にならん。酒とタバコを摂りながら「最近身体の調子が悪くて・・・」なんて言っているあなた、まずのその酒とたばこをやめなさい。そうすりゃ覿面に体調が良くなるから。また規則正しいバランスの良い食生活と適度な運動で便秘を解消すれば、体調は良くなるし、少なくとも短期的にむくみはとれるわな。だけどこれらは有害金属とは全く無関係です。この番組でよくある「知らない間に番組の論旨が変わってしまっている」というお粗末なパターンでもありました、今回は。

 ホントにこの番組の制作者は、科学を全く知らないか、視聴者をとことんまで舐めているか、このどっちかとしか思えん。

 

7/31 発掘あるある大事典「脇腹の肉をなくす」

 女性などは夏になると脇腹のたるみが気になったりするらしいが、その対策ということらしい。

 脇腹の部分は本来は腹斜筋という筋肉に守られているのだが、その筋肉が衰えることで脂肪が蓄積するのだという。そしてこの腹斜筋が衰える原因は姿勢の悪さで、猫背などが原因で肋骨が歪んでいるのだという。肋骨が歪むことで腹斜筋がたるんでしまうのだという。また腰のゴム跡が消えにくい人などはリンパのむくみも生じているという。

 となればこの腹斜筋を鍛えろという話になるが、普通に腰をひねったりなどでは腹斜筋は全く動かないのだとか。そこで番組提案のストレッチになるのだが、深い呼吸がポイントになるのだという。手を頭と腰に当てて、脇腹を伸ばしながら呼吸をするストレッチを提案している。さらには壁を押しながら片足を上げるというストレッチ。で、このストレッチをモルモット達が2週間やったら皮下脂肪が大幅低減なんて云っているが、どうせこの効果は嘘八百だから聞き流しておいたらよい。

 それにしても今回も中身が異常に薄かった。ただこの番組の場合、中身の薄い時の方が害が少ないです。今回でもストレッチと言うことで「最悪でも効果がないだけ」です。脇腹のストレッチをしたからといって、急に脇腹だけが引き締まるなんていうことは考えにくいですが、今までゴロゴロしてろくに運動もしてなかった人が、ストレッチなどで身体を動かすと間違いなく身体には長期的に良い効果は現れますので、トライしてみることは良いでしょう。とにかく何かの運動をすると云うことがポイントです。それと腹式呼吸は確かに心がけた方が良いだろうと思われます。腹式呼吸をしないから腹筋が弱るのか、腹筋が弱っているから呼吸が浅くなるのかはニワトリと卵の関係ではありますが。

 

7/24 発掘あるある大事典「夏の糖分摂取」

 今回のテーマは夏にありがちの行為が夏バテや夏太りにつながるということを警告したいらしい。

 夏になると気温の上昇によって身体の消費カロリーが多くなり、血糖値を保つために体内に蓄積した糖分が消費されることから、体内が糖分不足になって無意識に糖分を求めるようになるという。このような時にドリンクのがぶ飲みなどをすると、体内の血糖値が急激に上昇してから、インシュリンの働きによって急降下するということが起こるという。同様に麺類だけの食事やビールの一気飲みなども血糖値の乱高下を招く。こういうことを繰り返していると膵臓の機能が追いつかなくなり、余剰の糖が脂肪細胞に貯め込まれることになり、夏太りにつながることになるという。また膵臓が過剰反応することで身体がエネルギー不足になり、夏バテにつながる可能性もあるとしている。

 で、この対策としては、麺類だけといったような偏った食事をせずにタンパク質なども一緒に摂る。ドリンク類などを一気に飲まずに少しずつ飲む。朝食を抜かずにキチンと食べるというもの。ここまでなら当たり前で何も文句を言うこともない。この番組が本領を発揮するのはこの後である。

 で、お待たせしました、今回のスポンサーの登場ですとなるわけである。番組ではなぜかここで唐突に沖縄の黒砂糖の宣伝になる。例によってこれはスポンサーの宣伝という意図以外には中身はないので流しておきましょう。確かに黒砂糖にはビタミンなどが含まれており、白砂糖よりも身体に良いということはありますが、何も夏によい食材は黒砂糖だけではありませんので。

 以上、スポンサーのCMの部分以外をすっ飛ばすと「甘いものをがぶ飲みするな」「食事はバランス良くキチンと摂れ」「朝食を抜くな」という極めて当たり前の内容で、それ以上のことは特にありません。特に夏になったから慌てて黒砂糖を摂る必要なんてこれっぽちもないが、それ以外はまあ妥当なので、この番組の本質がスポンサーのCMであるということを考えると、今回はかなり良い方でしょう。私もこの程度なら特に文句を言う気もないです。黒砂糖というのも一つの選択肢ではありますので。ただ当たり前ですが、黒砂糖でも摂りすぎると太るのは一緒ですから、黒砂糖だと太らないなどと誤解しないように。

 ところで、今回初めてあるあるの公式HPをのぞいたのですが、「番組で紹介したお店」なんてコーナーまであるんですね。この番組がスポンサーのCMであるということを露骨に物語っているとしか言いようがないのに笑ってしまうが・・・。

 

7/17 発掘あるある大事典「もの忘れ」

 今回のテーマは物忘れとのことだが、こういった脳をテーマにしたネタは何度も出てきている。どうもネタ切れの気配が濃厚である。

 番組はいきなり冒頭からゲストの物忘れ体験とか、有名人の写真を見て名前を思い出すとか(誰でも知っている5人なんて言っていたが、4人目の指圧のオッサンなんか、私は名前を聞いたことは全くない)、曲を聴いてタイトルを思い出すなんていうどうでも良いような内容でかなりの時間をつぶす。この辺りもいかにもネタに詰まっている気配が濃厚である。

 さてこうやって散々時間をつぶしてから、物忘れのメカニズムに入る。まず覚えているはずなのに思い出せないというパターンは、思い出し力が弱っているのだとする。人間の脳内の記憶は、映像は映像、音声は音声、文字は文字といったように全く別の部分に入っているのだが、それぞれが記憶の紐でつながっており、1つがヒットすると連なって次々と出てくるというシステムになっているという。しかし思い出す努力というのをあまりせずにいると、この紐が細くなり、いわゆる思い出し力の低下につながるのだという。一般に高齢者ほど思い出しにくいと思われるが、これは高齢者が脳の機能が落ちているということよりも、内部の情報量が多いためだという。ということは、頭の中が空っぽの若い奴の方が、覚えていることについてはよく思い出せるということだ(そりゃそうかも)。

 もう一つの物忘れが、いわゆるうっかり物忘れ。鍵を取りに二階に上がったら、二階に上がった時に何をするのか忘れてしまったというような場合である。このような一時記憶は前頭連合野にあるワーキングメモリーに蓄えられるが、ここの容量に制限があるため、他の情報が入り込むと先の記憶がランダムに消去されるためだという。またこのワーキングメモリーの容量には個人差があり、さらに老化と共に減少するが、使わないでいるとさらに減少がひどくなるという。そしてこれが極端に減少しすぎるのがいわゆる認知症である。

 といったところですが、私の録画データはここで終わってしまいましたので、この先は見れてません。どうやら前のバレーボールが伸びたせいで番組がずれたらしい。というわけで番組がどんな対策を打ち出してきたのかは分かりませんので、評価のしようはありません。ただここまでを見ていると、あまりにつまらない内容で延々引っ張っているところに中身の薄さとネタ切れの気配を感じますが、言っていること自体は見当違いのことはありません。

 さて対策ですが、脳のトレーニングのようなもの(例えば認知症の防止には計算などが良いという)をあげていたら、今回の内容はまずまずといったところですが、脳の血流を良くする体操のようなものを提案していたら、内容的にはイマイチというところ。また脳の働きを良くする食材とかを持ち出したのなら、その時点で今回はアウトです。大体パターンとしてはこの3つぐらいが考えられるところですが、これ以外のパターンで来たのなら、ごめんなさい。

 ここまでの展開から行くと、脳のトレーニングをあげるのが普通だと思いますが(やたらに「使わないと衰える」と繰り返していたので、当然ながら対策は「だから使いましょう」となるのが普通の展開)、もしかしたらそこに食材を引っ付けてくる可能性があります(この番組はスポンサーに奉仕するのが第一の目的ですから)。その場合は、食材の部分はCMだと思ってすっ飛ばしてください(笑)。

 

7/10 発掘あるある大事典「汗」

 今回もいきなりテストから始まる。これは500円玉を額に貼り付けて5秒以上貼り付いているというもの。これで500円玉が貼り付く人は汗がドロドロであるのだという。で、ドロドロ汗はニオイも臭いということで、またもいきなり煽りである。例によって100人に試したら、86人が貼り付いたというから、これも貼り付いた人に問題があるというよりも、貼り付かなかった人の汗が異常にサラサラしているというのが実態のようである。また当然ながら汗のかき方によっても違い、外回りで散々汗をかいた後の人と、冷房の効いたオフィスの中にずっといた人なら、汗の質以前に汗の量で結果が変わるといういい加減なテストだから、あまり参考にはならん。

 と、いきなりまたも転けてるのだが、とりあえずつき合ってみると、汗にはアポクリン腺という身体の一部にあって個体認識のためのニオイをのある汗を分泌する器官と、エクリン腺という体温調節のためのサラサラした水分の多い汗を分泌する器官があり、額の汗腺はエクリン腺であるにもかかわらず、500円玉が貼り付いた人はドロドロした臭い汗をかいているというのである(煽るなぁ)。

 次は500円玉が貼り付いた人をサウナに入れて発汗を見るというテスト。ドロドロ汗の出る人は、顔や上半身など身体の一部から大粒の汗が出るのだとか。500円玉がつかなかった人は全身から細かい汗をかき、これは汗腺の働きがよい証拠だという。このように汗をかかない部分が発生するのは、汗腺が衰えている証拠で、汗が出かかったところでクーラーなどで汗を止めるというような生活をしていると、汗腺が弱ってくるのだという。

 ただ汗腺が衰えても、かく汗の量は変わらないので、一部の汗腺から大量に汗が出るようになり、その結果として汗腺でミネラル分を再吸収する能力が追いつかなくなり、ミネラルなどの流出が増加するのだという。さらに汗腺が衰えることで体内に熱が溜まりやすくなり、夏バテしやすいなどと行ったことが起こるというのだが・・・なぜミネラル分が流出することで夏バテになると言わずに、熱が溜まるという方向に論理展開するのかは不明。なんか時々よく分からんことを言うんだな、この番組。

 で、これを解消する方法として、番組提案は風呂に少し熱めの湯を張り、手の肘から下と足の膝から下をつけて、ここを部分的に温めるということを提案している。汗をかきにくくなった部分を部分的に温めることで、この部分の汗腺を刺激しようということらしい。ただしこれを行う時は、水分補給に気を付けるようにとのこと。

 この後はお約束の展開で、先ほど散々だった連中がこの入浴を続けたら汗がうまくかけるようになったとしているが、ここまではともかく、さらに足が細くなって体重が減ったなんて言い出すのは、いかにもこの番組らしいいい加減さである。どんなものでも、最終的には強引にダイエットに結びつけないといけないらしい。

 今回も初っ端から転けてるので、話にならないところですが、現在は汗の掻き方が下手になってそれが原因で夏バテする人が増えているのは事実であり、そのような人はミネラルの多い濃い汗をかくというのはその通りです。しかしこの番組の悪弊で、汗が臭いとか対策をすれば痩せるとか無理矢理に美容の方に結びつけているので、番組全体がシッチャカメッチャカになっている。そういう邪心を持たずに素直に番組を作れば良かったものを・・・。どうしてもまともな作り方を出来ないのがこの番組らしい。

 ところで、メインコーナーの後の蛇足コーナーをざっと目を通していると、富山は日本で一番昆布を食べているなどと言っている。この番組、またもガッテンからネタを「発掘」してきたな。この前のアスパラといい、寒天といい、最近露骨にガッテンからパクリを重ねているようだ。これもこの番組の典型的体質である。この番組タイトルの「あるある大事典」の意味は、実は「(他の番組に)あるある大事典」という意味なのである。

 それにしても明らかにネタが尽きてきているな、この番組も・・・と言っていたら、次回は脳の衰えなんて言っている。このネタ、一体何回目だ。

 

7/3 発掘あるある大事典「早期発見シリーズ 血管」

 今まで散々に根拠のない危険を煽ってきたこのシリーズだが、今回は血管のこと。ただこの冒頭の煽りがいきなり笑わしてくれる。「血液をサラサラにするだけでは不十分です」なんて言い出すのである。例によって今まで散々に宣伝した血液サラサラ食材などが、早速「当社比」にされているのは、いかにもこの番組らしいいい加減さである。

 さて、今回は指を内側で組んで折り曲げて、親指の根本がつくかというテストなのだが、これで親指が根本までついてしまうと動脈硬化の可能性があるというのだ。これがついてしまう人は靱帯の伸縮性がなくなっているのだとのこと。で、例によって街頭調査をしているのだが、親指がついた人のなんと4割が動脈硬化予備軍だったと言っているのだが、例として登場したケースを見ていると、正常範囲が0.4ミリ〜0.9ミリまでなのだが、最初の20代の女性は「この年齢だと0.4ミリ程度が普通だからと」0.6ミリで動脈硬化予備軍に認定されたり、30代の2人の場合は、0.9ミリに1.0ミリといったギリギリのところで動脈硬化予備軍と認定している。つまりこれだけ強引に被験者を動脈硬化予備軍にしたのに、たったの4割しか該当者がいなかったのである。もうこの時点で今回の内容は駄目駄目である。

 またこのテストで動脈硬化が分かる根拠というのが、靱帯と血管は同じタンパク質で出来ているので、靱帯が伸びきっているとしたら、血管も同じように伸縮性を失っている可能性があるというもの。この時点で「?」。私には何度聞いても、これが根拠になるという考え方が理解できません。こんな論理展開が可能なのなら「肛門と鼻の粘膜は同じ細胞で出来ているため、鼻炎を患っている人は、痔も患っている可能性があります」とでも言えそうだ。

 この後は各年代の動脈の固さをものでたとえるという意味不明な内容。20代だとちくわの固さが、30代ではゴムホースになり、40代では粘着クリーナーの巻き部分、50台で水道のビニール管、60台でガラス管になると言うのだが、まるっきり参考にならないたとえである。

 続いては、被験者を引っ張り出してきて、いかに彼らの動脈硬化が進んでいるかということを検査するというおなじみの「仕込み」(当然彼らがこの後にモルモットになるわけです)、及び動脈硬化の原因についての説明。つまりは飲酒や喫煙などの生活が血管を収縮させやすくし、そのことがNOなどの血管拡張物質の分泌を阻害し(ここの説明が不可解。血管が収縮するから拡張物質が出せないのでなく、喫煙や飲酒が拡張物質を阻害するから、血管が収縮してしまうのと違うのか?)、収縮して傷つきやすくなった血管内壁に脂肪などが入り込んで硬くなるというもの。

 さてここからがこの番組によるCMコーナーになる。血管を改善するための食材としては、まずEPAを含む青魚等、次にGABA、そして今回の本命がビタミンPだという。ビタミンPは血管内皮細胞に働きかけてコレステロールの侵入を防ぐとのこと。で、このビタミンPを含む食材はそば、レモンなどの柑橘類、パプリカだという。さらにNOを出させるには適度な運動とリラックスだという。そしてこれに最適なのがリフレクソロジーという足裏マッサージだと来た。さあ、皆さんここで叫びましょう「スポンサー登場!」。どうやら結局はこれを宣伝したかったらしいことは想像に難くない。で、お約束通り先ほどのモルモット達が、この足裏マッサージを受けると劇的に血管年齢が改善・・・この程度で改善するような検査で、一体何を測定していたことやら。

 で、終わってみたら、最初に「血液サラサラにするだけでは不十分」などと言っておきながら、出てきた対策は、血液サラサラにすると言われているEPAなどに、これまた血液をサラサラにするのに必要という適度な運動である。ここに無理矢理にスポンサーに頼まれてリフレクソロジーなるものを付け足しただけ。思わず「アホか?」と言ってしまう内容。毎度のことながらレベルが低すぎる。そもそも血管の状態の改善に、「食生活や生活習慣で血液を改善しただけでは駄目」と言ってしまった時点で番組がコケている。血液を改善する生活は、概ね血管を改善する生活でもあるわけで、これを切り離して煽ろうと考えた番組スタッフが馬鹿丸出しである。この番組らしい展開ではあるのだが・・・。「足裏診断で万病を防ぐ」なんて言い出す日も近いかもしれない、この番組。

 

6/26 発掘あるある大事典「太る!疲れる!あなたの身体は損だらけ」

 今回もまずはテストから始まる。足を前に伸ばして座り、片足をあげてどこまでつかめるかというテストである。身体が固くなっていると足の先をつかむことが出来ないという当たり前のことである。20台ならかかと、30台ならくるぶしをつかめないといけないというのだが、これはなかなかのことである。

 日頃から筋肉を動かしていないと、筋肉が伸びにくくなると言う。番組では筋肉の柔らかい人と硬い人で80キロのバスケットボールを受けてもらった時、筋肉の硬い人の方が身体に多くの衝撃を受けているという。このことから転倒時などにダメージが大きくなるのだとしている(運動神経のような気もするが、基本的に運動神経の良い人は良く運動をしているので、通常は筋肉は柔らかくなると考えるとそう見当違いでもないだろうが)。

 次は下半身の柔軟性チェック。腕を頭の上で組んで、そのまま腰を落としてしゃがみ込めるかという判定をしている。で、これの結果の悪い人は運動をしても痩せないのだという。で、その理屈は、筋肉が硬い→運動量が小さくなる→筋肉が使われない→脂肪燃焼が減るという理屈らしい。実際に筋肉の柔らかい人と硬い人を比較すれば、硬い人の方が歩幅が小さかったとしているのだが、これはつまりはウォーキングの基本である「大股気味に歩く」ということを心がけていれば良いだけの話である。つまり筋肉の硬い人は筋肉を動かさない習慣が付いているから注意という意味。

 で、番組が推奨しているのがゴムベルトを使って足を引っ張るストレッチ。そう言えばこういう運動をやたらに宣伝していた連中がいたようだから、どうもスポンサー付運動の気配があるが、基本的にストレッチが身体に悪いはずもないので大目に見ましょう。ただ例によって効果は誇大広告気味。

 で、下半身があれば次は上半身。中身の入った500ミリリットルのペットボトルを両手を広げて、上半身をひねるだけで身体の後ろに置けるかというもの。この上半身が硬くなっていると疲れやすいのだという。姿勢筋の柔軟性が悪いと乳酸がたまりやすいのだという。

 対処法として推奨しているのはハンガーを使ったストレッチ。ハンガーを使って身体をひねるストレッチであるが、要は体操であるので、ラジオ体操でも大して変わらないと思う。

 以上、つまりが筋肉を使っていないと硬くなり、筋肉が硬くなったら疲れやすくもなるし、運動をしているつもりでも筋肉がついつい楽をしようとするから、思ったほど効果が上がらなくなるという内容。考えれば至極当たり前で、何も珍しいことがない。で、当たり前の内容ということは特に問題がないと言う意味である。

 以前から言っているが、基本的に運動を勧める時は大体良しです。これを身体を柔らかくする食材なんて言い出した日には問題外ですが(笑)。というわけで、皆さんも運動をしましょう。ちなみに私の場合、身体の柔軟性以前に体格自身が伊集院氏といい勝負ですので、結果は多分彼と同じようなものでしょう。そもそも彼の場合も私の場合も、身体の柔軟性以前に体脂肪が邪魔で身体が動かないんです。まずは有酸素運動から・・・ということで、水中ウォーキングでも始めるつもりです。

 

6/19 発掘あるある大事典「知られざるコレステロールの恐怖」

 初っ端から煽り全開である。最近は30代、40代といった若年の心筋梗塞が増えており、その原因は動脈硬化。一般的に動脈硬化の指標はコレステロール値であり、この中にLDLとHDLという2種類のコレステロールがあり、この中のLDLが俗に「悪玉コレステロール」と呼ばれているが、これがHDLの3倍を超えると動脈硬化の発症リスクが高くなると言われている。ところが最近、このLDLよりもさらに危険な超悪玉コレステロールが発見されたというのである。

 この超悪玉コレステロールとは、スモールデンスLDLと呼ばれるもので、通常のLDLよりもさらに粒子が細かいので、さらに血管壁に入り込みやすいのだという。で、番組によるとこの超悪玉コレステロールは肝機能の低下も促すので、その結果、手のひらの末梢血管から拡張が起こり、手のひらが赤くなったり、さらにはそこに白い斑点が見えることになるとしている(これが番組提案の判定法だが)。

 で、この超悪玉コレステロールが出来る原因が飲酒や喫煙など、肝機能が正常なら大きなLDLがキチンと出来るのに、肝臓に負担がかかると未熟なLDLが増えることになるという。さらにこれは当然だが、糖質や脂質の摂りすぎは中性脂肪を増加させるので、これがまた超悪玉コレステロールを生成するという。で、番組によると果物の果糖や乳脂肪も摂りすぎると危険であるとしている。

 そこで対策だが、一週間食事を改善したが、超悪玉コレステロールは低下しなかったので、肝機能回復のために大豆を摂れという結論に持って行っている。例のあるあるモルモットの実験では、糖質や脂質を抑えただけだとコレステロール値は落ちても超悪玉コレステロールは減らなかったのに、普通の食事で大豆を摂り続けてもらっただけでこれらが改善したと言っている。

 この時点で思わず「アホか」と呟いた私。本当に食生活を変えずに、そこに大豆を加えただけでなんでコレステロール値が低下するんだ? 大豆を規定量摂るようにした結果、他のものが減って必然的に糖質と脂質が減っただけだろうが。そういう意味では、糖質と脂質を含まないという点では、先の寒天でもこんにゃくでも同じである(まあ大豆の方が身体には良いだろうが)。よくこの番組では「普通の食事に○○だけを加えて貰いました」などと言うが、特定の食材をそれだけ加えた時点で既に「普通の食事」ではなくなっていることに注意。ガッテンなどではこの手の実験の時、大抵は栄養士がついて総カロリーなどを計算しているが、この番組では絶対それをしないことに注意しておく必要があろう。常に仕掛けはそこにあるのである。

 効果がないかのように言っていた最初の食養生2人組の場合でも、一週間という極めて短期間にも関わらず、脂質を抑えた方はコレステロールが下がっている。糖質を抑えた方の人がコレステロールが低下しなかったのはいわば当然であって、脂質は相変わらず摂っているのなら、糖質を抑制したところで直接にコレステロール値に跳ね返って来るわけはないのである(ましてやこの短期間で)。

 番組によると、大豆の摂取は大豆タンパクで25グラム必要としていて、納豆1パックで大豆タンパクは8グラム、同様の量は豆腐では3/4丁、豆乳だとコップ1杯半としている。さらに油揚げなら50グラム、きなこは30グラム、煮豆は60グラムだとしているが、つまりはこれらはすべて8グラムであるので、実際はこれの3倍以上を毎日摂らないといけないということ。さあ、こうして考えると分かりますよね、これだけ大豆食品を摂ろうとすると本当に「いつもと変わらない食事」になるわけがないのが。ボーっと見ていたら見逃しがちですが、番組がさりげなく流している情報だけでも、内容が完全に矛盾しているのは分かるんです。なおこのようなことを流しているのは、後でトラブルが起こった時の番組側のアリバイ工作の意味もありますので注意(番組ではキチンと言っていたのに、視聴者の側がそれを見落としていたのだと主張するわけです。よくインチキな契約書や説明書に、とても読めないような文字で記載してある内容と同じです。)。

 また番組を見ていたら感じたと思うが、今まで散々「悪玉コレステロール」と脅威を煽り続けていたLDLが、今回を見ているとそんなに悪いものに見えなかったであろう。LDLも実は体内で必要なのだとか、通常のLDLは2日で排泄されてしまうとか、肝機能が低下することで正常なLDLにならないとか、今回の内容だけを見ていると、LDLが身体に良いものにさえ見えたのではないかと思う。これがこの番組の語り口の特徴。特定のものを取り上げると、他のものを「当社比」対象にしてしまうのである。だから今回もスモールデンスLDLの危険性を過剰に煽ろうとした結果、LDLの危険性は小さく言うことになっているわけである(まあ実際に、LDLだけが極端に危険というものでもないが)。あれだけ宣伝したCoQ10でも、次にα−リポ酸が登場したら、実はα−リポ酸がないとCoQ10の働きが落ちるというような類のことをしゃあしゃあと言ってしまう例の神経である。

 常にこの調子であるので、この番組を見る時はこの語り口に騙されないこと。それを取り除いてしまえば、結局のところ、高脂質な食生活を続けていれば動脈硬化になりますよという当たり前の内容しか残らない。つまりは今回は見るべき内容は皆無。また対策については普通は食事療法と合わせて運動療法は絶対に出てくるはずなのだが、そっちには触れずに大豆だけ食べていたらそれで良いみたいに言っているということは、つまりはそれが今回のスポンサーということ。

 なお最後にアスパラがどうこうとやっていたようだが(このコーナーはいつも私はまともに見ません)、多分これはガッテンでアスパラを扱ってたからだろうな。全くこの番組は・・・。ホントによく他の番組からネタを「発掘」してくるから。

 

6/12 発掘あるある大事典「寒天で本当にヤセるのか」

 この番組の最大の特徴は、嘘情報を平気で垂れ流すということであるが、実はもう一つよく知られていた特徴がある。それは他の番組のネタを平気でパクってくるということで、かつては「パクリのあるある」とも呼ばれていた。昔には「たけしの万物創世記」あたりからのパクリが多かったが、最近は「ガッテン」からのパクリが非常に多く、以前にもガッテンからまんまパクっていた「家庭料理シリーズ」などもあった。で、今回、いうまでもなく元ネタはガッテンである。

 番組はまず寒天の健康効果を謳った論文の紹介から始まり(論文が一本出たら、それだけでそれがすべて真実であるかのように激しく煽り立てるのはこの番組の特徴の一つ)、寒天の作り方を紹介、また寒天がどうして出来たかというエピソード(ところてんを表に置き忘れたら凍って寒天になっていた)を紹介するのだが、これがそのまんまガッテンのパクリであるのは絶句。

 さてこの番組では寒天のダイエット効果を見るために、番組史上かつてない大人数での実験を実施ということで、商店街の15人に寒天食べ続けをやってもらってます。確かに15人という参加人数はこの番組ではかつてない大人数ですが(大抵3人程度)、統計を取るためにはまだまだ不十分な人数であります。で、番組では朝・昼・晩の3回、150グラムのところてんを食前に食べて貰うという方式。

 さて実験開始と共に、寒天の食物繊維で便秘が解消したとか、腹持ちがよいので体重が減少した(つまりは食べる量が減ったというごく普通の反応であるが)などの効果が続々、しかし5日もすれば寒天に飽きたとの苦情が出てくる(ところてんばっかり食ってたら、そりゃ嫌になるよな)。

 そこで新メニュー提案。というわけで登場するのがトマトジュースを寒天で固めるトマト寒天・・・ってまんまガッテンのパクリ。

 さらに寒天による血糖低下効果とコレステロール低減効果についての解説があるのだが、これはかの論文を書いた横浜市立大学医学部の杤久保修教授からの受け売り。ガッテンでも当然ながら杤久保修教授のところに取材に行っているから、登場する内容は基本的には同じである。体内への糖の吸収をゆっくりすると共に、コレステロールが分解して生成する胆汁酸の排出を促すと言うのだが・・・ガッテンでは食物繊維が体内でかさばる効果という一番妥当な効果を正面に出していたのに対し、この番組では糖の吸収の阻害やコレステロールの排出促進といった私が若干首をひねる効果の方を正面に掲げているのは、明らかに番組の性質の違いを物語っている。

 さてここまでは完全にガッテンをなぞっているだけなのだが、やはり独自色を出さないといけないと感じたのか、ここで番組は「寒天が基礎代謝をあげる効果がある」という眉唾な効果に突っ込んでいく。この番組得意の「怪しい根拠に基づく決めつけ」である。

 番組によると寒天が入ると長が蠕動運動を行うので、基礎代謝がアップするというのだが、確かに腸内にかさばるものが入れば蠕動運動が起きるのは当然だが、蠕動運動だけで基礎代謝の大幅アップなど起こらん。

 さてこの後は、例の15人のその後を測定し、体重が減少して目出度し目出度しという展開。そして寒天の摂取法の紹介になる。

 ここで番組ではガッテンが紹介したご飯に寒天を加える、シチューなどに寒天を加えるといった方法をそのままなぞった上で「しかしこれらは冷えると固まってしまう」としっかりケチはつける(固まること自体は事実)。そして提案するのが200ミリリットルお茶に粉寒天2グラムを加えた寒天茶。ただこの寒天茶、これ以上の寒天を入れてしまうと、体内で必要な水分を吸収する恐れがあるので危険とのこと(やけに物騒な茶だ)。このように危険性を指摘するのはこの番組としては極めて珍しいこと。と、考えると、よほどやばいのか? ちなみにこの寒天茶も、やはり冷えたら固まると思うので、お熱いうちにどうぞ。

 さて今回、堺正章が「こんなに言いきってしまっていいんだろうか」などと言っているが、確かに番組が強気に出ている。しかしそれは当たり前のこと、ガッテンが既に検証していることをなぞっているのだから、強気にもなろうというものである。しかしそうやってまんまパクってるくせに、最後に少しケチをつけたりするところ辺りもいかにもこの番組らしいのである(以前にも唐揚げのテーマをそのままパクって、最後に「しかし二度揚げは面倒である」とケチをつけ、結局はその二度揚げよりもさらに面倒なわけの分からん方法を提案したのだが)。

 寒天のテーマ、ガッテンでやった時に「なんかまるであるあるみたいなところがあるのが気になる」と言ったのだが、まあ見事に予想通りと言うか、やっぱりこの番組がまんまパクリに出た。全く相変わらずのこと。ただこの番組しては珍しいのが、ガッテンが「まだ試験管レベルの話」として上げていた固まらない寒天の抗ガン作用については触れていなかったこと。この番組のことだから、もうこの効果が実証されたかのように扱うのではと思っていたのだが、これには触れずによりダイエットの方に驀進したようだ(信憑性ではこれとどっこいどっこいの基礎代謝上昇効果の方に行った)。

 さて寒天であるが、確かに腹を膨らませる効果はあるだろうから、試してみても良いでしょうが、食べすぎは体内の水分云々以前に、栄養障害の危険が予測されるのでやめておきましょう。それにしてもこの番組があそこまではっきりと警告するというのは、よほどやばい事例があったのか?(被験者が健康を損ねることなどは全く意に介さないこの番組だから、もしかしたら人死にぐらいは出ていたのかもしれない) ちなみにダイエット食品といっているものの中には、そのものズバリの粉寒天(これに適当なカタカナの名前を付けて原価の数千から数万倍の値段で売っているのだが)があるので、これは相当やばいと予測できる。やっぱり以前に人死にが出てるのかも・・・。

 ちなみに「健康と美容のため」とところてんを食べ、豆乳を摂り、さらにヨーグルトも食べなどとしていると、もう普通のものを食べる余地がなくなってくるのと違うか? こうして栄養のバランスを崩して、最終的にはサプリメントなどの薬のお世話になるっていうのが、現代の健康法マニアの典型的な姿らしいが。

 

6/5 発掘あるある大事典「太ももが簡単に細くなる」

 もうテーマを見ただけで胡散臭さが漂わずにいられない今回であるが、早速セルライトが云々など言っている。もうこの時点で今回の内容は決定といって良いだろう。セルライトなんて今頃言っている時点で駄目である。

 番組の言っている主旨は、脚を閉じる時に使う内転筋が弱ると脚の筋肉が痩せて、その分脂肪が付くことになるので、これを鍛えるエクササイズをしましょうということ。ここで番組ではエクササイズを提案しているが、詳細まで紹介する気にはならない。

 例によってモルモット達が二週間このエクササイズを実施、すると二週間で「むくみが減少して」太ももが細くなるという次第である。番組ではまるで皮下脂肪が減少したみたいに言っているが、実際は二週間ほどで皮下脂肪、それも太ももだけの皮下脂肪が減少なんてものは不可能である。太ももの皮下脂肪を落としたいなら、太ももの筋肉を落とさない運動をしながら、カロリー制限などのいわゆるダイエットをして全身的に脂肪を落とすしかない。

 それにそもそも以前に「むくみ」の話をやっており、その時にむくみの解消で脚を細くするというのを扱っているのである。実はこの時にむくみ解消が登場したのにも経緯がある。そもそもこの番組では「セルライトをリンパマッサージで分解して脚を細くする」という内容を放送したのだが、これが今はなき「200X」で、「リンパマッサージで脚のむくみが解消され、一時的に脚が細くなることがある(当然すぐにまた戻る)ということが暴露され、しかも各方面からマッサージでセルライトを分解するなどというメカニズムが荒唐無稽であることも暴露(セルライトが分解するぐらいの強いマッサージをしたとしたら、痩せる前に組織が破壊されて脚がボロボロになる)されることになり、ズタボロになってしまったことがある。その後にこの番組がほとんど開き直りとして出してきたのが、このむくみ解消の回という経緯があるのである。そのような経緯をはっきりと知っている私としては、この番組がこの手の話題を扱ってきた時(特にセルライトを持ち出してきた時)はそれだけで信用できないことが条件反射として分かるという次第である。

 そもそも部分痩せを言い出した時点で駄目。脂肪を減らすことを言っているのに、食事療法にふれないというのはそれだけで問題外である。脚を引き締めるのにエクササイズをしようというのは分からないでもないが、脂肪が落ちずに筋肉がついたら少なくとも短期的には逆に脚が太くなることがあるので注意。なお私などは、最近は太ももの細すぎる若い女性が増えていることの方が気になる。はっきり言って、女性としての魅力を全く感じない。どうも昨今は女性の美意識の破壊こそが深刻なように思えるのだが(男から見て気色悪いとしか感じないような病的痩せのモデルなどを「美しい」という女性が増えている)。

 

5/29 発掘あるある大事典「3分間肩こり解消法」

 肩こりで悩む人が多いが、この番組では肩こりのタイプを、背中から肩が凝るタイプ、腕から肩が凝るタイプ、首から肩が凝るタイプに分けて、それぞれの解消法を紹介するとしている。

 さてここで肩こりタイプのチェック法。小さく前にならえをして、ここから肘から先を曲げないように開き、両腕が180度まで広がらない人は背中が発生源の肩こりだという。

 腕からのタイプは、両腕を交差して手を握り、その手首を引き寄せてひっくり返してから前に伸ばせるか(ジャンケンの前によくするポーズみたいな奴)で分かるという。これが伸ばせない人は腕からのタイプであるという。

 首からのタイプは水を半分入れた500mlのペットボトルを額において一回転出来るかどうかを見るという。

 さて私なのだが、この判定によると背中と腕の複合型だということになる。

 背中から来る肩こりだが、その原因は肩甲骨を動かさないことによるという。肩甲骨は肩を大きく回すために重要なのだが、現代人はこういう動作をほとんどしないため、この周辺の筋肉が硬直しやすいのだという。この凝りをほぐすには肩甲骨を動かす必要があるという。ポイントは腕を高く上げる、肩を回す、胸をそらすだという。ここで番組が体操法を提案しているが、文章では説明しにくいので割愛する。運動の動きが明らかに志村けんのネタに類似しているのは、明らかに意図的であるが、その運動のマヌケさはともかくとして、確かに理にはかなっている。

 腕からくる肩こりは、腕を硬直させた姿勢を続けることで、前半の血流が悪化し、その負担が上腕に及び、最後にはその負担が肩に来るのだという。これに対しては腕をねじるのが良いとする。ここで番組の提案は、ラジオ体操式の腕を回す運動。

 最後は首から来る肩こり。これは首の骨の前湾がなくなり、ストレートネックという湾曲のない状態になっていることが原因だという。そしてこれが発生するのは猫背だという。猫背の結果、首の骨の湾曲がなくなってしまって、頭の重さの負担がまともに肩にかかるのだという。また固すぎる枕もストレートネックの原因になるという。これの対策としては、バラタナティアというインドの踊りにある頭を左右に動かす動作がよいという。

 さて今回の内容だが、この番組では初めて本当に実用性のある内容だったのではないだろうか。番組の構成自体は「行列の出来る肩こり相談」とか「ゴッドハンド軍団」などと裏番組を意識した馬鹿構成をしていたりしたが、おふざけな作りに反して内容は理にかなっていた。筋肉の凝りから来る肩凝りを、その凝っている部位にあわせたストレッチで解消しようというわけであるから、当然ながら効果はあるはずである(私自身も試してみたが、確かに効果は出る)。やはりこういう「根拠のある」内容をやらないといけない。多分今回はスポンサーの意志云々といった介入があまり見られなかったことが、この番組にしては初めての「役に立つ」内容になった原因だろう。毎回こういう内容だったら私も文句を言わないのだが、それが出来ないのがこの番組の最大の弱点。とにかく今回については「やりゃあできるじゃないか」と言っておこうか。

 

5/22 発掘あるある大事典「クセ」

 今回のテーマはクセから本当の性格が分かるなどと言うもの。例によって怪しげである。

 番組によるとクセは本能を司る大脳辺縁系によって支配されているものなので、本当の性格が分かるなどと言う。例えば携帯電話を左手で持つ人間は頑固で、右手で持つ人は融通が利く人間なのだという。これは昔の固定電話は左手で受話器を持つようになっていたが、今の携帯は右手で操作してそのまま通話するというスタイルが出来るにもかかわらず、あえてそれをしないのは新しい環境に順応できない頑固なタイプだなどと言っているのである。

 はい、もう初っ端からすっとこどっこいな結果です。まず人間にはかなり割合で「左利き」というものが存在することを考慮に入れていない。また必ず携帯を片手で操作すると決めつけている。私としては、左手で受話器を持ち、そのまま右手の指で操作し、その左手のままで通話するという方がはるかに合理的なのである。この理屈で行けば、左手で通話をする人は合理的で環境に対する適応力が高い人間であるということになる。いかにもこの番組らしい、薄弱な根拠による一方的決めつけである。

 もう初っ端から破綻しているこの番組だが、そんなことはお構いなしである。次はTシャツの着方だという。番組によるとTシャツを頭から着る人間は隠れマザコンだなどと言い出す。これは母親にTシャツを着させて貰う時、頭から着せて貰うことが多いからだなどと言い出す。腕からTシャツを着る方が着易いはずなのに、それを変えないのはマザコンだという理屈である。

 これも論旨が滅茶苦茶。ゲストの伊集院氏が頭からTシャツを被っていたが、これは何も彼がマザコンなのではなく、太っている人間はこの着方でないとTシャツがうまく着にくいからである(私もそうである)。例によって番組では、Tシャツを頭から被った人にインタビューして「言われたら少しあるかなと思います」なんて証言を引き出しているが、こんなものがデータにも何にもならないの言うまでもない。多分同じ人に「あなたは親離れしている方と出てます」と聞いても全く同じことを答えるであろうことは間違いない。これがいつも私が言っている「占いが当たっているように見える論理」である。

 なお番組ではこれ以外に座って靴を履く人、ストローを噛む人、電気をつけまま寝る人、トイレのドアを開けたままにする人を隠れマザコンとしているが、1つ目はひも靴をよく履く人はどうしてもこうなるし、3つ目はマザコンと言うよりは恐がり、4つ目はマザコンよりも躾がおかしいということで、いずれも根拠は滅茶苦茶である。

 次は歯の磨き方。前歯から磨き始める人は隠れナルシストだなどと言い始める。これは外見を重視している証拠だなどという。そしてホスト15人をチェックしたところ、9人が前歯から磨いたなどといっているが、これはデータ点数が少なすぎて統計的に有意なデータではないのは言うまでもないこと。

 最後は夫婦などの並び方で、夫が右側に立っているのは亭主関白タイプで、妻が右側に立っているのはかかあ天下タイプ。しかし妻が左側でも手をつなぐのでなく腕を組んでいる場合は隠れかかあ天下などといっているが、もうここまでくるとアホらしくて何も言う気がしない。ちなみに日本では大抵はかかあ天下の方が多いです。だからこの診断でもかかあ天下になる率が上がるようにわざと細工してある。

 毎回根拠のない内容を垂れ流すこの番組だが、今回は極めて根拠に薄い内容である。多分、本来なら血液型占いをやりたかったんだが、あれが問題になったから無理矢理にでっち上げた内容であろう。いつぞやの「夢」の時は、いくらか根拠があったし、その前の「性格診断」の時も根拠が0ではなかったが、今回は根拠は限りなく0。こういうオカルトな内容をやり出したら、この手の番組ではもう末期症状である(今に「8月生まれの人の性格は」ってやりかねない)。この番組の盟友とも言えるスパスパはついに消滅したが、この番組もこの調子だと長くないのではないか。

 

5/15 発掘あるある大事典「カビ」

 どんな家庭でも多くの埃が飛び交っているが、その中にはカビの胞子が含まれている。家庭で繁殖しているカビはアスペルギルス、冷蔵庫などの低温下でも繁殖できる青カビの一種ペニシリウム、風呂などの水回りに付着する黒カビであるクラドスポリウムなどであるという。

 番組では、実際に家庭の空気中からカビの胞子をサンプリングして、これを5日間培養した結果、パレットがカビまみれになったとか、1個の胞子が48時間後には1万個の胞子を飛ばすというデータから、1ヶ月後には天文学的な数字になるなどと強烈に煽っているが・・・・なりません。まず前提が間違ってます。カビの胞子が大量に増えたのは培養したからです。本当にこんなに簡単に増えるのなら、家なんて建てたらすぐにカビまみれになってしまいます。カビが増えるには環境条件が揃う必要があるので、そのような環境を整えないということが重要なのである。まあそういう話に持っていくための前フリなのは理解するが、あまりに下品にすぎるのは毎度のことながら目に余る。

 またカビの危険性として、カビがVOC(揮発性化学物質)を発することから、カビの多い家ではこの揮発性化学物質による悪影響がある可能性があるとしている。揮発性化学物質が体内に入るとアジュバント効果という免疫の過剰反応を起こし、鼻水やくしゃみなどが発生する可能性があるとしている。番組の調査ではカビの検出量が多い家庭では、このような症状が出ていたとしているのだが・・・・揮発性化学物質が起こす体内反応についてはその通りだが、その量が問題である。今回問題があったとしている家庭も、そんな異常な量が検出されていたとは言い難く、むしろ家人にそのような症状が出ているとしたら、シックハウス症候群を疑うのが筋である。壁紙などに不適切なものを使用していたら、そこから放出されるVOCの量は、この程度のカビの胞子からのものとは桁違いである。また見落としやすいのは家具などで、これもニスなどが悪ければ大量のVOCを発生することになる。これ以外にも、場合によっては電気製品などからもVOCは発生することがあり、すべて通常の家庭においてはカビから発生するVOCなどよりは桁違いである。施行の不良などによって壁の中で大量の黒カビが発生していたなんて言う特殊な事例(明らかな欠陥住宅であるが)でもない限り、普通に掃除している普通の家庭で、カビによるVOCが他の要因を押さえて突出することなど考えにくい。

 つまりこの番組は、もっとも影響が大きいと思われるファクターを意図的に無視して、些細なファクターのみを異常に拡大しているのである。なぜそのようなことをするのかは次に登場した1コマで説明がつく。

 番組ではカビはこのように危険であるから、見つけたらカビ取り剤などで除去するようにと勧めている。さてこの番組のスポンサーはどこでしたか? そう、結局はカビ取り剤やアルコール系殺菌剤の販促が今回の最大の目的であったのである。

 この後は一応、換気法についての紹介になる。ポイントは風が吹き込む側(この季節は南だとか)の窓はなるべく多く開け、出口側の窓は真っ正面ではなく角度のついた窓を開けるのが良いというものである。向かい合った同士の窓を開けてはいけないというのは換気の基本であり、これをするとその直線上しか空気が流れないことになる。だからこのような窓の付け方は風水でも戒められている。さらに風のない時には、入り口側の窓を15センチ程開け、出口側の窓は全開にするという方法がある。

 また換気をする際、家具などが邪魔になることがあるので、家具の配置に注意とのこと。また配置を換えられない場合、扇風機などで風の向きを変えるという方法があり、風が直接吹き込まない家では、植木などで風向きを変える手があるという。

 換気のタイミングとしては、帰ったらすぐに行うのが良く、家にいる場合には2時頃がもっとも気温が高いので湿度が低く良い、御法度は雨上がりに窓を開けることである(当たり前だ)。

 さて今回の内容、前半は単なるカビ取り剤の宣伝でありほとんど役に立たないが(案の定、カビ取りストロングのCMがすぐに入ったのが、露骨すぎてむしろ笑えるが)、後半の換気についての話はすべて常識レベルではあるものの、内容的にはその通りなので知らなかった人は参考にするのが良いだろう。

 この番組はスポンサーが洗剤メーカーであるので、梅雨前のこの時期になると必ずと言って良いほどカビ取り剤の宣伝をするのである(後は、夏には日焼け止めの宣伝)。今回はそういう恒例のスポンサー奉仕企画であるので、そのつもりで見ておくべし。例によってカビの危険性を必要以上に煽る下品な作り、主客転倒している強引な論理展開など、スポンサーに奉仕をするための涙ぐましいほどの努力が涙を誘うのである。この番組を見る時には、そのようなスタッフの事情にも心を巡らして見るというのが正しい見方である。

 ところでカビの害を訴えるつもりなら、明らかに無理があるVOCを持ってくるよりも、カビの胞子を吸い込むことによるアレルギーを持ってきた方がまだ説得力があると思うのだが、なぜこっちにしなかったのだろうか(これにしてもよほどの家庭か体質でない限り、実際にトラブルが発生するところまではいかないが)。単にスタッフが思いつかなかったのか、VOCの方が視聴者をビビらせると思ったのか、スタッフに一抹のやましさがあったのかは定かではない。

 

5/8 発掘あるある大事典「早期発見シリーズ2 血栓」

 今回は早期発見シリーズと銘打って二つの診断方法を紹介している。1つはアキレス腱の厚さを測るもので、これが10ミリを超えると脂肪が蓄積している兆候であるとしている。2つ目は臍の斜め下を押すもので、これが痛いと危険なのだという(血流が滞っているのだという)。で、これらのテストで該当した人は血栓の恐れがあるという。

 番組によるとアキレス腱には血液中の脂肪が染み出すことにより、厚くなりやすいのだという。20ミリを超えた被験者のうなじのあたりを押してみると、痛みを感じており、これは頸動脈に動脈硬化が発生している可能性があるという。で、番組でも被験者の1人から動脈硬化が見つかったという。なおこのチェックでひっかからなくても、甘いものをよく食べるとか、アルコールをとった後に必ず飯を食う人、起き抜けにタバコを吸う人などは要注意とのこと。

 で、番組では血液をサラサラにすると言われている納豆を推奨すると共に、動脈を柔軟にするマッサージなるものを紹介。これは首に手を当てて、皮膚をずらすようなイメージで血管をさするもの。血行が良くなることで血管壁が刺激され、NOが分泌されて血圧が安定するとしている。しかし本当にこれで効果があるのかはやや疑問。ただやって悪いことはないだろう(もし気分が悪くなった時は当然ながらやめましょう)

 2つめのお腹のテストは静脈型血栓の診断だという。これが痛いのは腹の血流が滞って、自律神経が乱れているのだという。特に腸骨静脈の流れが悪くなっており、ここに血栓が出来るのだとしている。静脈は血が滞りやすいので、それを血管の損傷と勘違いしたフィブリノーゲンが血栓を作ってしまうのだとか。また足を組んだり立て膝を善くする人、デスクワークなどでほとんど歩かない人、きつい下着やズボンをはいている人は危険という。

 なお足に血管が浮かんで見えるということがよく起こりやすいが、これは静脈瘤であって、特に左足に発生しやすいとのこと。で、この静脈瘤は42%の人にあり危険とのことなんだが、これは例によってこの番組の煽りすぎ。この静脈瘤は以前に「本当は恐い家庭の医学」にも登場していますが、本当に危険なレベルまでいってしまうのはごく一部であり、大抵は特に問題が起こらない。

 これに対しての番組提案はまたマッサージ。ふくらはぎを揉んでから次に太ももを揉んで血液を押し流すようにするもの。ただし既に静脈瘤の診断を受けている人は医師に相談してからするようにとのこと(そうでないと逆に血栓を血管中に流し出してしまう恐れがある)。

 以上、早期発見シリーズなどと仰々しく命名していた割には中身は大したことがない印象。もっとも中身が大したことがない分、内容的にも取り立てて問題にしないといけないような点は特になかった印象(実験のいい加減さ、やたらに病人を増やしたがる下品な煽りは毎度のことだが)。なお番組での対策はマッサージに集中していたが、実際は生活改善(主に食生活)で高脂血症になることを避けるのが王道であるのは言うまでもない。ひどい高脂血症になってからマッサージに励んだところで、そんなものはなんの気休めにもなりませんので、あしからず。

 

5/1 発掘あるある大事典「シソ」

 シソの健康効果を宣伝するというのが今回の主旨らしい。

 番組の宣伝によると、シソに含まれるロズマリン酸なるものが、体内に取り込まれたデンプンの吸収を阻害する(麦芽糖のブドウ糖への分解を阻害するとしている)ので、ブドウ糖の吸収を妨げてダイエット効果があるとしている。

 そこで番組で8人の被験者に2週間食べ続けてもらったところ、全員の血糖値が低下して、男性の場合に至っては体脂肪が4%以上も低下とめざましいダイエット効果が出たとしているのだが・・・あまりに効果がめざましすぎて、どうも怪しい実験である。なおここまで劇的に低下したのが本当ならば、むしろ効果が強すぎて身体を壊す危険があるのではないかと、むしろ私はそちらの方を懸念してしまう。実際、番組でも「女性陣は元々低すぎ傾向の中、中性脂肪がさらに低下した方もいた」と健康効果を煽っているようなセリフだが、これって逆に「危険」である可能性を示唆しているようにしか私には聞こえないのだが? なお番組では二人の芸人にシソ入り餃子とシソなし餃子を食べて貰ったところシソ入りでは血液さらさらになったなどと言っているのだが、その時に食べて貰った量は青じそ150枚だと白状している(この番組にしては珍しく正直なこと)。で、これだとあまりに非現実的なので、番組が勧めるのは1日20枚から30枚だという(これでも異常に多いと思うが)。

 で、どうやら先ほどの被験者はこの20枚から30枚のシソを食べ続けたらしい。となるとここで考えつくことだが、シソを一日にそれだけ食べ続けるとなると、メニュー自体がまるで変わってしまうはずである。つまり先に言っていた「いつもと同じ食事をしてもらいながらシソを食べ続けて貰った」という話がやはり嘘であったことはここからうかがえるのである。多分、シソをどうやって調理するかについては番組側から指定があったのだろう。そしてそのメニュー内容が低カロリー・低脂肪なものであったというのが真相っぽい。もっともそれがあまりに極端すぎて、極端な結果が出てしまったというところか。

 番組はさらにシソの宣伝に驀進する。シソに含まれるαリノレン酸が細胞壁の働きを良くすることで、肌の老化を防ぐそうな。そこでシソ油を6人の人にとって貰ったところ、6人中3人に肌の水分量の増加が見られたとしている・・・のだが、6人中3人なんてのは科学的には効果が出たとは言いません。また6人の数値が出ていますが、食べ続け前の水分合計が138.2に対して、食べ続け後が137.4とほとんど変わっていない(この番組的に誇大に言えば「なんと少し低下してしまったのです」)という結果である。一体何を言いたいのやら・・・もっともここでありのままの数値を公表しているのは、この番組にしては珍しく正直ではあるが。なおαリノレン酸自身は、青じその葉には含有量が少ないので、シソ油がよいのだが、シソ油には今度はロズマリン酸が含まれていないという。ということは「両方摂れ」という話であり、完全にシソ漬けである。

 番組では志村けん氏が「これはシリーズ化しましょう」などと言っていたが、どうも今後はこのような食材シリーズが増えそうな気配である。しかしよく考えると、この産地密着で特定食材の宣伝パターン、どこかで見たことがあるな・・・と考えていたら、まさに「スパスパ」そのままである。スパスパとあるあるは実は制作会社が同じだという噂を聞いたことがあるのだが、もしかしてあっちからこっちに流れてきたのか?(真偽のほどは私は知りませんが)

 ただシソを手放しで宣伝している割には、一方で摂取して貰った青じその非現実的な量や、αリノレン酸の効果なんて実は出ていないということがもろに分かる生の数値を出したりなど、妙なところで腰砕けというか、楽屋裏を垣間見せているような部分があるのが、この番組にしては思い切りが悪い。いつものこの番組なら、こういう都合の悪いところは全部封印して、平気で嘘八百のデータを並べるところである。これは制作者側の葛藤なのか、それとも周囲からの批判の高まりが圧力をかけているのかは定かではないが(インチキ健康食品を宣伝していた出版社が家宅捜査を受けたりしましたし)、なんらかの兆候が現れているように私には見える。これが良い方につながるのなら望ましいことであるのだが・・・。

 ちなみにシソについては、結構作用の強いものなので、果たして食べすぎが身体に悪影響を与えないかについては少々不安がある。どんな食材でもそうだが、特定の食材を偏って摂りすぎるのは身体に良いはずはそもそもない。私の見解としては、シソを食材の一つとして摂るのはよいと思うが、毎日大量に食べ続けるなんてことは危なくて勧めない。なお最近はよく「血液サラサラ効果」として血液を固まりにくくする食材が推奨されるが、あれは現代人が高脂血症気味であるからの話であって、そもそもその傾向がない人間がそのような食材を食べ続けた場合、逆に血液が固まらなくなって出血が止まらなくなるなどの危険が発生することがあるので要注意。これが「すべてはバランス」と言う最大の理由である。実は個人の体質及び状況は千差万別なので、すべての人に健康によい食材なんてないのが事実。日本では諸悪の根元のように嫌われている脂肪にしても、アフリカなどでは積極的に摂る必要がある重要栄養素なんだから。 

 

4/24 発掘あるある大事典「足で分かる体内年齢」

 まず最初は足の衰え度テストとして、椅子に座って片足を水平にあげ、手は肩につけた状態でふらつかずに立ち上がれるかというテストを実施している。例によってゲストは散々な状況で、柴田氏以外は全滅という状況である。番組よるとふらつかなければ40代以下、ふらつけば50代、立ち上がれないと60代以上とのこと。で、一般人にテストをすると簡単に立ち上がる70代がいる一方、全く立ち上がれない20代がいるといういつものパターンである。さてこのテスト、体重が増加したせいで膝に負担が来ていて足腰がガタガタの私が、問題なく簡単に立ち上がれたのですが、これってなぜ?

 とにかく番組によると、老化が進むと足腰に衰えが来ると言いたいらしい。身体の機能が老化して弱ってくると、重要器官に血液が集中し、末端にある足などには血液が回らなくなるとしている。で、これの証明として低温室に入れると足の血流が低下するとか、低酸素室では足の機能の方が低下したとしているのだが、またこの実験が滅茶苦茶。まず低温室での実験は、低温状態になると体温の放出を防ぐために手足などの末梢の血管が収縮するのは当たり前であり、これは臓器の不調で血液がそちらに集中するなどというのとは全く無関係な単なる反射である。また手足の機能の衰えを見るために、筋力テストの持続時間を見ているが、元々全く違う運動(当然運動としてのきつさに差がある)の持続時間を見るという、実験として全く「無意味」なデータを取っている。しかもこのデータが無意味でなかったとしても、この結果は「老化が真っ先に足に来る」ということとは何の関係もないのは言うまでもない。いつものことながら、いきなりお粗末さが炸裂している。

 はっきり言って私ならこんなお粗末な実験などせず、「昔より老化はまず歯と目と足にやってくると言われているが」との一言で終わらせて先に進む。こんな少し考えると全く無意味であることが分かるような実験をやっても、内容の信憑性を増すどころか、内容に対する不信感を増すだけで逆効果である。

 さて番組では太もものテストとして、お尻に握り拳を当て、足を後ろに曲げてかかとでその握り拳に触れるかというテストを行っている。番組によると、このテストが出来ない人は太りやすいのだという。ちなみに私の場合、太っていることが原因で膝を痛めているので、そもそも足が後ろに曲がるわけがない。

 番組が言いたいのは、ここで足が曲がらないのは太ももが固くなっていることで、そうなっている人は基礎代謝が落ちているのだという。で、番組では例によってここでまたサンプル数の少ない実験を行っている(しかし各事例ごとに4人の計8人は集めたようだから、この番組ではこれでも多い方かもしれない)のだが、これがあまりあてにならないのは言うまでもない。

 もっとも筋肉が固くなっているということは、一般的に運動不足が原因と考えられるので、運動不足→筋肉量の低下→基礎代謝の低下という連鎖は考えられるので、実験の正当性はともかくとして、結論自身はそう滅茶苦茶でもないのは事実である。

 で、番組提案はベルトを足首にひっかけて、仰向けになって足を上に引っ張るというストレッチである。ここでこのストレッチをしただけで代謝が急増したなどとまた実験しているが、こんなものは運動後には代謝が上がるという当たり前の結果であって、これがいつまでも持続するものではない。運動は継続が重要である(一回や二回の運動で筋量が増加して代謝が増加と言うわけにはいかないので、こういう結果で誤魔化しているのだと思うが)。

 次がふくらはぎのテスト。これは壁に片手の先を当てて立ち、片足を曲げて、もう片足でつま先立ちをする。この状態で膝を曲げて足下のコインを3枚続けて拾えるかというテストである。これについては体重の多い私はまずつま先立ち自体に無理があるし、膝を痛めているので問題外である。

 これができないと血管が老化している可能性があり、心筋梗塞や脳梗塞につながるというのである。例によってのサンプル数の少なすぎる実験はともかくとして、番組の主旨は、血管が老化すると血流が悪くなり、末端にあるふくらはぎの筋肉の働きが悪くなると言うことらしい。で、対策は低カロリーの食生活と運動(当たり前すぎるほど当たり前)。またひざ裏を刺激するマッサージを提案している。

 最後はつま先のテスト。これは足下に置いたつま先を使ってボールペンを10秒で5回持ち上げられるかというテスト。これはつま先の動きが鈍くなっていることで、首の機能の低下とつながっていると言うのである。首が老化すると軟骨が衰えてくるが、そうなると神経の通り道の脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されて末端である足先の動きが悪くなるというのである。なおこのテスト、私は散々な結果(1回もボールペンがつかめない)であるのだが、これは首ではなく腰に原因があると思うのだが。それに番組中でも堺正章がさらっと流したが、足先の器用さという要素が大きすぎて正確性には欠ける。

 番組推奨は、ここではツボ療法。くるぶしの内側にある照海なるツボを押すと云うことだが、内容の深刻さに比して対策がツボ療法とは明らかに役不足である。多分、効果的な対策が打ち出せなかったのであろうという事情が垣間見える。なお番組では、素人が首のマッサージをすると神経を傷つける危険があるので、首のマッサージはしないで欲しいと言っている(極めて妥当である)。

 今回は、例によって「結果が先にあって実験でこじつける」というこの番組お決まりのお粗末パターンの連続であったが、出てきた結論自身は実験のお粗末さに比べるとまだそう滅茶苦茶でもない。少なくともCoQ10やαリポ酸の時のような、明らかに視聴者を騙してやろうという露骨な悪意までは透けて見えない。多分、あそこまで露骨な嘘をつけるタイプの制作者ではなく、ただ単に「作り方が不器用」なのか「今までまともな番組の作り方を教わったことがない」か「科学の素養が欠けている」というだけの制作者なのだろう。もう少しキチンとした作り方をすれば、同じネタでも随分印象が変わるだろうにというのが、私の正直な感想である。

 

4/17 発掘あるある大事典「夢」

 初っ端から「あなたはどんな夢を見ましたか」で始まる今回。どうやら夢判断がテーマのようなんだが、番組は深層心理が夢に現れるとしている。さて楽天の新監督の田尾氏は、マツケンサンバの替え歌であるラクテンサンバを歌って踊っているという夢を見たそうだが(なんちゅう夢だ)、これを専門家に鑑定してもらったところ、どうやって集客したり観客を楽しませるかを悩んでいる証拠だとか(私に言わせれば、たまたま目にしたマツケンサンバの印象が強くて、それが出てきただけだと思うのだが)。また番組によると「仕事に失敗する夢」というのは、仕事に失敗しないために備えている夢なのだとか。

 夢とはレム睡眠中にイメージが大脳皮質に投影されているものとのことだが、これはその日の出来事が再生されて整理されているのだとのこと。番組では3人に2時間ゲームをしてもらってから寝てもらったところ、ゲームが夢に出てきたという。ただ人によってシチュエーションが全く異なっているが、それは過去の記憶の断片にストーリーをつけるのが夢であるが、この時に記憶が異なるから夢が異なるのだとか。

 番組ではよく見る夢のベスト5を上げて、それに説明をつけている。

 5位は「落ちる夢」。これは筋肉の収縮運動が原因であることが多いという。ポイントになるのはシチュエーションと結末で、暗闇に落ちていく夢は不安を、空から落ちているのは理想とのギャップを、落下途中で助かる夢は誰かに救って欲しいという欲求が、地面に落下する夢はあきらめを感じているのだという。

 4位は「試験の夢」。これは第三者からの評価を気に掛けている可能性が高いという。ポイントはその時の自分の状況で、あせっている場合は不安を感じている。スラスラと解答している場合は自信過剰になっているという。

 3位は「親しい人が死ぬ夢」。ポイントは死ぬ相手との関係らしい。親が死ぬ場合は親を気に掛けている。子どもの場合は子どもの自立を望んでいたり不安を感じている。友人の場合は健康を気遣っていたり、相手を失うことを不安に思っているという。また死因が殺人の場合は相手を強く気遣っている場合、自分が殺す場合は相手からの自立を求めている可能性があるという。

 2位は「乗りものに乗り遅れる夢」。これは時間に追われている象徴だという。乗りものはそれ自体が団体行動を象徴しているとのことで、グループ行動中に乗り遅れる夢は周囲に遅れをとっているとの不安を示しているという。

 1位は「追われる夢」。大人でこれを見る場合は、解決していない問題を抱えている場合が多いという。子どもの場合は好奇心の表れだという。ポイントは追ってくる相手で、正体が分からないものの場合は過去に受けた心の傷やトラウマが関わっており、怪物の場合は解決の糸口が見つからない事に追われている、動物の場合はその動物のイメージが問題を象徴しているという。

 さて体調が夢に反映する場合もあるという。寝ている間に体が訴える信号に敏感になり、それが夢に反映しているのだという。アンケートの結果、500人中30人が病気の前兆を察知する夢を見た・・・と番組は言っているのだが、これってほとんどの人はそんなもの見ていないという意味なのでは?

 夢判断と来たから、またオカルトな内容になるのではと懸念したが、存外まともな内容だった。ただそれだけに「まんまじゃん」という内容が多く、そんなもの今更言われるまでもなく私にでも推測つくような内容ばかりだった。この辺りの夢なら、大抵の人がわさわざ説明を受けるまでもなく自分で原因の推測はつくのでは。だけど現実に心理学的に説明がつくのは、この程度のところまでです。これ以上細かいことを言い出したら、それは途端にオカルトめいてしまいます。所詮は夢とはとりとめのない記憶の羅列ですから、あまり細かい意味を求めても仕方ないです。

 なお私は落ちる夢を時々見ます(私の場合は途中で助かるでもなく、地面に落ちるでもなく、いつまでも落ち続けた挙げ句にそのまま落ちていることを忘れてしまうというケース(笑))が、それ以外で多いのは英語を話そうと苦労している夢。仕事柄、英語の文献を読んだり英語の講演を聴くことがあるのですが、私自身は英語力が皆無なので、それがプレッシャーになっているようです。なおこのようなやけに生々しい夢以外では、極めて突飛なSFチックな夢が多いです(コンピュータの暴走により支配された宇宙コロニーを救出するべく、中央制御室に潜入しようとする夢といった類)。ただ最近は疲れすぎているのか、夢自体をほとんど見なくなりましたが。

 

4/10 発掘あるある大事典「春の芸能人 性格診断スペシャル」

 さて今回はこの番組お得意の心理テストである。このような回を見る時のポイントは、この内容は完全に「お遊び」であると認識しておくことだ。まるで心理学的裏付けがあるかのように解説しているが、はっきり言ってテストがいい加減すぎてまるっきり意味はない。また途中で出てくる実験は、この番組の毎度のことであるが、結論が先にあってそれに強引にこじつけているという任意性の高いすぎる内容ばかりなので、何の証明にもなっていないのは今更説明するまでもない。

 ところで我が家では、テストの内容があまりに馬鹿らしいので、この問題で何が分かると番組は言おうとするかというのを当てる遊びをやっていた。1番目の問題で芋の数と大きさは欲求不満度につながると言うんじゃないかとか、2番の問題でBの多い人は精神年齢が低いと言うんじゃないかとか、羊を囲んでいる柵の大きさで心の広さが分かるとか言うんじゃないかなんていうのは、あまりにまんますぎて見事に当たってしまった。

 なお最後の問題のカレーに砂糖を入れてしまったというやつでは「このテストは、多分アドリブが効くかどうかなんてことを言うんだろうが、我が家のカレーはジャガイモを入れないから、どうやっても肉じゃがにはできない」とか、買ったものの着ていない服の問題では「気に入って買った服で着ない服なんてありえない」とか、家の隣にどの店を持ってくるかについては「スーパーが便利だが、家の隣にスーパーがあるとうるさくて嫌だ」などと設問の問題点に関する指摘もかなり飛び交った。どうやらこのテストの結果から言えることは「我が家のメンバーはみんなひねくれている」ということだけのようだ(笑)。

 それにしても、迷路で田舎を選んだ人が小心者だということを示す実験として、田舎を選んだ人の後ろで大声で怒鳴ると緊張して脳の働きが活発になるということを証明として出していたが、ジャングルを選んだ人の場合は同じことをやっても全く変化が出ないという実験をしていないのには、相変わらずのことながら呆れてしまった。いつも結果が先にあるインチキな実験ばかりやってるもんだから、こんな基本的なところさえまともにとれないんだろうな・・・。毎度のことながら、この番組の実験は、全く実験になっていない。そりゃそもそも、VTRの中から自分たちの説に都合の良い部分だけを切り出してくるのは実験でもなんでもないもんな。多分、心の広いグループと心の狭いグループとでの中華屋での観察なんかも、説明に都合の良い部分だけを抜き出しているのは間違いないと思う。餃子の配分について1回りのところまでしか流さなかったのは、多分あの後は非常に都合の悪いことになったのは想像に難くない(心の狭いグループの方は、2回り目に1回り目で餃子を取らなかった人が2つ取って結果的に数が同じになったのに対し、心の広い方のグループで2回り目に2つ以上取る人がいて数が無茶苦茶になったとか)。

 以上、はっきり言って「お遊び」と了解して見る分には問題ありません。まかり間違ってもこんないい加減なテストで深層心理が見えるなどと思わないこと。「俺は実は小心者だったのか」などと落ち込んだりしなければOKです。血液型占いの宣伝をするよりは「役にも立たないが害がないだけマシ」というものです。多分、本来なら血液型SPでもしたかったところなのだろうが、あれだけ社会問題になったから、深層心理テストという形で逃げたのだろう。

 で、次回は「夢」。なんかだんだんとオカルトめいてくるようだ。この番組。

 

4/3 発掘あるある大事典「二の腕のたるみ」

 二の腕がたるんだ状態を「ももんが」と表現して、その解消法を紹介しようというのが今回のテーマらしい。なおこのモモンガ度の判定だが、洗濯用のはさみ(布団などをはさむ奴)でVHSテープを1本持ち上げられる程度の強度のものを使い、腕を伸ばしてこれで二の腕をはさみ、そのまま腕を曲げてもはさみが落ちなければ小モモンガ、さらにそこから腕を上に上げてもさらに落ちなければ大モモンガとしているのだが、いざこれを試してみると。梅津アナを含めてゲストは軒並み大モモンガという結果に。またもや例によって無理矢理に全員を危険レベルに持って行っている気配である。

 で、この位置に脂肪が溜まるのは、一般的な生活では腕を引く力(上腕二頭筋)はよく使うが、押す力(上腕三頭筋)はあまり使わなくなっているので、ここに脂肪が溜まってしまうのだという。ちなみに押す力を使う作業としては、ふき掃除、洗濯(手洗い)、農作業(鍬)などであり、いずれも現代ではやらなくなっているとしている。

 さてこの上腕三頭筋をどうやって鍛えるかであるが、これは腕を肩から動かすことが効果的なのだという。番組提案は、和太鼓を打つイメージのエクササイズ。腕を肩から上げるのがポイントであるようであるが・・・こんなものよりも、普通の筋トレでやる頭の後ろで軽いダンベルを持ち上げるという方法で十分だと思うのだが・・・。なお番組ではさらに後ろ手にしてひねるというのが効果的であるとして、後ろでバイバイなるものを提案している。この後は例によってモルモット連中がこれを二週間続けたところ、二の腕のたるみが解消してめでたしめでたしというオチである。確かにこれは筋トレの一種なのだから、続けると二の腕が引き締まるのは事実だろう。ただし、あまりやりすぎると、今度は二の腕が筋肉でムキムキになる可能性があるので、女性の方は注意である(ボディビルなどを「美しい」と感じる方はドンドンやっていただいて結構ですが、そういう方の場合は、こんな軽いトレーニングはやらないでしょう。)。なお私はかなりの肥満ですが、筋トレを定期的にやっている(先に行ったダンベルあげなどもやっている)ので、二の腕は太いですがたるみはそうありません(腕を曲げた時点で布団はさみは吹っ飛びます)。だから今回のエクササイズは「二の腕を引き締める」のが目的であって、必ずしも「二の腕を細くする」ではないことには注意しておきましょう。

 いつも言っていることですが、エクササイズなどのトレーニングについては間違いなく何らかの効果が出ると思えるので「良し」です。ただ特別な体操で痩せるなどと言い出すと、これは嘘です(痩せるほどの運動というのはよほどハードなものでないと無理)。また食材で痩せるというのは、それを言った時点で大抵嘘です(食事全体を改善すれば痩せるが、特定の食材を食べ続けるだけで健康的に痩せられることはない)。で、今回はエクササイズであって、目的は痩せることではなく二の腕を引き締めることだから「良し」でしょう。

 で、次回は性格診断・・・おいおいまた占いもどきの内容をするんじゃないだろうな。最初から「遊び」と明言するならそれでも良いが、下手に心理学的裏付けでもあるように宣伝しだしたら、その時点で「嘘」であるから、そういう目で見るように。

 

3/27 発掘あるある大事典「細胞から若返る」

 何やら「若返る」か「痩せる」しかテーマがなくなってきたという末期症状に至っているこの番組。果たして今回はどう来るつもりか。

 番組によると外見の老化は30代や40代ぐらいから起きるが、細胞の老化は20代から起こると言うのである。またも初っ端から日本人の大半を無理矢理に病気にしようといういつもの展開。この番組としては日本人の90%ぐらいは老化が問題になってないと困るのだろう。この調子で行けば、今に「人間は生まれた瞬間から老化が始まっているのです」とか言って、幼児用のサプリを宣伝し始めるのと違うか。

 さて老化が進むと、例えば耳が遠くなったり、視力が低下したり、物忘れが激しくなったりなどという当たり前のことを列挙するのだが・・・おいおい、こんな問題が発生する20歳代がどこにいるんだ? もしそんな奴がいたら、それは老化ではなくて歴とした病気である。

 で、番組によると細胞の老化とはミトコンドリアの能力の低下だというのである。ミトコンドリアの能力が低下することでエネルギーが使用されなくなり、脂肪が蓄積することになるというのだ。・・・おっと、どこかで聞いたことがある論理展開だと思っていたら、ここで再登場するのがCoQ10とαリポ酸、これにストレッチなどを組み合わせて老化対策は万全・・・と思ったのだが、ここでさらに若返り効率をアップする最新情報が登場するのだという。

 よく物事を考えてない者がこれを見れば、「おぉっ」と引き寄せられるのかもしれないが、私のような人間にはこの展開は「ほら来た」というよなもので、正直爆笑ものなのである。少し考えると分かることだが、これって以前にまるで決定版のように宣伝していたCoQ10とαリポ酸が、早くも「当社比」の対象にされてしまったということなのである。私は以前にαリポ酸が登場した時に、「このアルファリポ酸も半年後ぐらいには「アルファリポ酸が働くためには○○が必要なのです」などと言って新しいサプリの宣伝材料にされることだろう」と書いたが、なんてことはない半年どころか1ヶ月でこのざまなのである。いかにこの番組がいい加減な姿勢で情報を流しているかがうかがえることなのだが、それを自白しているのに等しいことに、この番組の制作スタッフだけは気づいていないようである(それとも気づいてはいるが、この番組の視聴者はそれを見抜くだけの知恵はないと馬鹿にしているかである)。

 さてこの後はCoQ10とαリポ酸の宣伝の繰り返しになる。番組が言いたいのは以前と同じで、エネルギーを産出するのにCoQ10とαリポ酸がひつようなのだが、どちらも年齢と共に減少するのでサプリで補う必要があるという論理展開である。これらの量が減少するのは、老化というわけではなく、この時期には成長が停止しているからという理由があるのだが、当然ながらそんなことには全く触れない。なおアメリカの事例としてCoQ10で不整脈だった男性がめざましく回復した例をあげ、CoQ10が全身の細胞を活性化するように宣伝しているが、そもそもCoQ10は心臓の薬として開発されたものであり、不整脈が回復したのはむしろ当たり前なのである。ちなみにCoQ10の薬効としては心臓に対する効果以外は確認されていないということの方を忘れてはいけない。心臓に効けば全身の細胞を活性化するような論理展開をしていたら、そのうちに「細胞の活性化のためにニトログリセリンを摂取しよう」とでも言い出しかねない。

 さて今回満を持して登場する第3のサプリメントだが、それはL−カルニチンとのこと。これは血液中の脂肪をミトコンドリアに取り込む作用を持つのだという。で、このL−カルニチンが多く存在するのが骨格筋と心筋なのだが、L−カルニチン量は20代をピークに減少するので(おっと、どこかで聞いたことのある論理展開になってきた)、心臓などが弱ってくるのだという。そしてこのL−カルニチンを補うためにはステーキなら1日5枚も食べないといけないので、食事から補給するのは不可能(ほら来た)、サプリメントで補うしかないというわけである。

 さあ、おなじみの番組展開になってきました。そうなんです、人間は実はこんな大事な栄養素をサプリメントに頼らないと生きていけないような欠陥生物だったのです。だからサプリメントなんて存在しなかったつい数十年前には、みんなすぐに病気になってバタバタ死んでました・・・なんてことがないのは誰でも分かりますよね。馬鹿丸出しの論理展開なのだが、この番組はこの論理展開が好きなのかいつも登場します。まるで「自衛隊のいるところが非戦闘地域だ」なんて小学生でも納得しないような大馬鹿論理をいつでも展開する小泉総理のようである。

 さてこうやって3つ目のサプリメントを登場させたが、この3つをガバガバ飲んでも全然痩せないという苦情が来るのは目に見えている(それで痩せる方がよほどおかしい)。そこでこの番組は例によってのアリバイ作りを始める。番組によると痩せられる身体と痩せられない身体があるらしい。番組が言うには、大腿筋膜張筋というのがあって、これの働きが悪いと駄目だそうな。で、その判別の方法は椅子に座って膝の上に載せた足を顔の高さまで上げられるかというかなりハードなもの。こんなものそう簡単に出来るわけないなと思っていたら、番組の街頭調査では65%がやはり出来ない(ここで65%もふるい落とすわけであるから、それだけクレームが減るという計算なんだろう)。

 ここで番組提案が壁により掛かるようなエクササイズ(というよりもストレッチだ)。これをやって後はリフティングなどの運動を行うということだが、リフティングはかなりキツイ運動なので、これをずっとやっていれば、L−カルニチン云々が関係なしに痩せるのは当然というものである。

 結局、いつものように「アホくさ」としか言いようのない内容である。舌の根が乾かないうちにと言うか、半年ちょっとで早くも3つ目のサプリメントの登場である。このペースで行けば、1年後には1ダースぐらいのサプリメントを飲みまくる羽目になるだろう。CoQ10が売れているようだから、これで味をしめたのだろう。昔から「詐欺師は一回やったらやめられない」と言われており、実際に豊田商事のセールスマンなどもその後は自分で詐欺会社を立ち上げて悪徳商売を行っていた奴が多いが、インチキ健康食品の類も一度やったら止められないのだろう。1つの商品が効果のないことが知れ渡りだしたら、また次の商品を宣伝するというサイクルの繰り返しである。よほど視聴者を舐めているとしか思えない内容である。

 ところで今回の内容、いかにも無理矢理にねじ込んだというような印象である。論理構成のお粗末さは毎度のこととはいえ、番組好例のあるあるモルモットによる実験が全くない。いかにも突貫工事で無理矢理に番組を作ったという印象を受ける。スポンサーから急遽宣伝を依頼されたか? どうも裏の事情も存在しそうな気配である。

 しかし今回の内容を見てはっきりした。やっぱりこの番組は根本的に駄目である。テレ東の某番組のように、番組自体をやめてしまうしかどうしようもないようだ。教育委員会あたりもそろそろ「有害番組指定」を考えた方がいいんじゃないの? それからテレビ雑誌も、これからこの番組の紹介は健康番組のコーナーではなく、通販番組のコーナーに入れましょう。

 

3/20 発掘あるある大事典「冷え症」

 さて今回のテーマは冷え症。と言ってもこれは手足が冷えるとかの冷え症ではなく、身体の深部体温が低下するという意味の冷え症だとか。例によって、どういう根拠から出てきたかは知らないが、最近はこの冷え症体質の人が増加しているという(毎度のことながら、この番組にかかると現代人はすべての者が病人になる。今までこの番組で病人になった人数を合わせると、既に日本の人口の数十倍になっているだろう(笑))。

 さてこの深部体温であるが、1度も下がると免疫は低下する、新陳代謝は落ちるなどととんでもないことになる・・・って言ってるんだがこれは当たり前。通常は人間の深部体温が1度も落ちることはありません。そんなことになったらゾンビです。

 まあそれでも体温のコントロールが悪くなるということはある。その原因は筋量の低下による熱産出能力の低下。またストレスや不規則な生活による自律神経の失調などがある。こうなると身体がだるくなったり、風邪をひきやすくなるなどの弊害が出る。

 で、この番組ではその解消法として提案しているのは、規則正しい生活で朝食を重視すること(これは極めて妥当)。番組提案は朝は体温を上げる作用のあるユリ科の野菜(具体的にはネギ)を加えた野菜スープなのであるが・・・これでは肝心の燃料が全くない。やっぱり何か炭水化物を含むもの、パンとかご飯は不可欠だろう。

 次に提案しているのが腹式呼吸をしながら中腰で歩くトレーニング、これを行うと腹筋などが鍛えられるので体温が上昇するとしている。

 そしてお約束通り被験者がこれを試したら、低体温は解消、体脂肪も減ってめでたしめでたしというオチである。例によってめざましすぎる効果は完全に眉に唾であるが、原理的には間違ってはいないので、試してみること自体は悪くなかろう。

 ここのところのこの番組は、以前に比べるとかなり内容的にマシになってきたようである。先週もそうであったが、基本的にトレーニングを勧めるようになったのは正しい傾向。今までみたいにゴロゴロしながら食材だけで肥満解消を言わなくなったのが何より一番である。相変わらずの煽りすぎの作りは下品だが、内容的には随分まともな回が増えてきている。もっともまだどうしようもない回も多々あり、その辺りのムラがこの番組の今後の課題ではある。

 なお番組ではこの後、健康食材紹介にかこつけたグルメ番組をやってますが、そっちは全く興味ないので割愛(笑)。何も身体に良いのはかにみそだけではなく、すべての食材が何らかの点で身体に良く、何らかの点で身体に悪いです。これが基本。

 

3/13 発掘あるある大事典「老けない身体を作る」

 今回はまず目をつぶってその場で30秒足踏みをするというテスト。これをすると100人中94人がその場から動いてしまったという。で、これが動いてしまった人は脊椎が歪んでいるので腰を痛める危険があるというのである。

 つまり腰の筋肉(今回は特に腹横筋なる筋肉を取り上げていたが)が弱っているので、腰に負担がかかっているという話。それでこの腰の筋肉の弱り具合はリンボーダンスで分かるとしている。20代なら腰骨の高さ、30代がへそ、40代でみぞおち、50代が心臓、60代がわきの高さをクリアできればOKとのことだが、これをクリアできない人が続出。これをそのまま放置しておくと腰痛の危険があるとしている。

 現代人の腹横筋が衰えている原因は呼吸が浅くなったことだとしている。番組提案のエクササイズは、まず直立して両手をお尻に当て、お尻を締めてから足を肩幅より大きく開き、鼻から息を吸いながら腰を深く落とす、そして次に口から息を吐きながら腰を上げるという繰り返しである。これを1回3分間をワンセットにして、朝昼晩の1日3回行えとしている。腹横筋は和式トイレで息んだ時などに使う筋肉だと言っていただけあって、明らかにそれを再現しているようなエクササイズである。

 で、例によってこれをやると腹筋が強化され、腰痛が解消されたり、便秘が解消したなどとの報告を行っている。この部分はいつもの誇大広告があると見て間違いないが、腰痛予防には腹筋や背筋を鍛えることが基本なので、このエクササイズが悪いということはなかろう。ただ番組でも「腰痛予防の筋力トレーニングなので、腰痛の診断を受けている人は呼吸法だけにしてください」と表示しており、既に腰に問題が出ている人にはきつすぎる運動であろう。それとこれは番組では言っていなかったが、高血圧の人も注意した方が良いような気がする。私が試してみたところ、和式便所で息むのと同じで、しゃがんだ時にかなり血圧が上がる気配がある。あくまでこの辺りは自分で考えて試してみるように。

 と、このように今回は腰痛防止に腹筋を鍛えましょうという話なので、基本的には問題ないでしょう。最も鍛える場合には何も腹横筋だけでなく、腹筋も背筋もバランス良く鍛えるというのが正しいあり方です。しかしエクササイズを行っていると、これらの筋肉はすべて鍛えられる筈である。

 ちなみにこれ以外にサクランボの枝の茶がどうとか、行者ニンニクがどうとかといういつものような与太話が登場してますが、これは例によって全く無視しておきましょう。これらのコーナーは毎度のことながら見るだけの価値はありませんので。

 

3/6 発掘あるある大事典「筆跡鑑定2」

 今回のテーマはまたも筆跡鑑定。前回の内容が好評だったからと言っているが、それよりはネタがないのだろう。あるある2になってから、明らかに2がつく企画が多くなっており、この番組自体の企画力・取材力等が目に見えて低下しているのが感じられる。正直なところ、既に末期症状が出ているようだ。

 さて今回の内容だが、筆跡からさらに深層心理にまで斬り込むとのこと、そしてそれに信憑性を持たせるためにアメリカでいかに筆跡鑑定が広く使用されているかといった宣伝から始まるのだが、この番組がこれをやると、逆に胡散臭さを増してしまうだけなのがなんとも。やたらに前回のVTRを流して、街の一般人が「当たってるかもしれない」などと言っている光景を見せているが、これって占いのリアクションと全く同じ(占いはどんな者にでも当てはまると思われる内容だけを出すのがポイント)であることも、さらに胡散臭さが増大である。

 今回のフレーズは「1勝93敗の国松くん」というもの。これで深層心理まで分かるのだという。

 「1」について。これを単なる直線として書く人は素直な人で、書き始めにひねりがある人はやり始めたことにこだわる人だという。だから商店街には直線を書く人が多くて、某研究所にはひねりをつけた人が多かったと言っているのだが・・・おい、商売人は素直なだけじゃ商売にならんぞ。それに私は直線を書いたが、私も歴とした研究所の研究員なんだが・・・。それに今まで「ひねくれている」と言われたことはさんざんあるが、「素直」と言われた記憶など全くない。大体、上司にも「お前は上の言うことを素直に聞かない」と罵倒されたというのに・・・。

 「9」については、この丸が大きいほど若い人とつき合いたがるのだそうな。で、カップルの場合、年下の側が丸が小さくて、年上の側が丸が大きいとバランスがよく、実際に年の差カップルを追跡したらこの組み合わせが多かったなどと言っているのだが、はっきり言って毎度のことながらこの番組のサンプル抽出は任意性が高すぎてデータとしての信憑度は皆無である。なお私は丸は小さく書く方だが(ひどい場合は丸にならずに線になっていることがある)、何も年上好みではない。

 「3」については書き終わりが書き始めよりも前に出ている人は仕切り屋なのだとか。で、どこの店か分からないが、そこで観察していたら5グループ中の4グループで仕切り屋は書き終わりが前に出ていたなどと言っているのだが、これもサンプル数少なすぎるし、やっている実験がいかにも仕込み臭くて信じる気は起こらん。なお私の場合は書き終わりと書き始めはきっかり同じ位置にある。むしろ私の3の特徴は、書き始めと書き終わりが全く巻いていないことだろうが、これについては解説なし。

 「勝」と「松」については、勝つつくりの線がへんの側に付き出している人は自分を大きく見せたがる人(つっぱりやすいタイプと言いたいらしい)で問題を起こす危険があり、へんとつくりが離れている人は心が広くて包容力がある。松のとめが長い人は物事に執着して後ろ向きにクヨクヨ悩むことが多く、とめが縦線にクロスする人は気持の切り替えが早い前向きの人だとのこと。これを見ると、私は勝つのへんとつくりの間はむしろかなり狭いので心が狭いのか? 松についてはとめが長くて縦線とクロスしているのだが、後ろ向きでクヨクヨして気持の切り替えが早くて前向きなのか? わけ分からん。

 で、この後はまた筆跡鑑定の宣伝。「私は○○が大好きです」と書いた時、○○が本当に好きなものの時と、実は嫌いなものの時とで好きの字に違いが出るのだという。これは嘘を言うという意識により字に違う特徴が出るのだという・・・のだが、私は好きなものばかり並べて書いても毎回字が違うぞ。大体、人間の字なんて書く度に違っているものである。これを確認するのなら、好きなものを複数書いて、その時は共通して現れている特徴が、嫌いなものを書いた時には消えている(当然こっちも複数書いてすべての時にそれが消えていないといけない)ということを示してこそ意味があるのだが、例によってそういう厳密な実験は絶対にしない。

 以上、結局今回の内容はネタ切れの苦し紛れだったことが明らかになった。その証拠は前回以上にご託が増えて中身が減少している上に、内容の正確さがさらに落ちていたこと。これは筆跡鑑定と言うよりも占いと同等レベルの印象である。まあいきなり血液型占いの宣伝をするような番組だから、科学的正確さなんてとっくの昔に捨ててるんだろうが。それにしても面白くなかったな、今回の内容。

 

2/27 発掘あるある大事典「肌の潤いを取り戻す」

 今回の番組スポンサーはどうやら韓国の観光協会辺りのような印象です。全編が韓国の宣伝。韓国流ブームに乗っかろうなどといった思惑もあるだろうが、とにかくその分はさっ引いて見ておく必要はあるようだ。

 本日のテーマは「韓国に行くと肌が綺麗になる」というまるでオカルトのような内容。またどこやらの怪しげな美肌エステでも紹介するつもりかと思っていたら、なんてことはない「韓国料理には唐辛子が多いので、発汗や皮脂の分泌が促されて、肌の水分量が増える」というもの。で、日本で毎日韓国料理なんてわけにもいかないので、日本でその真似をするには1日1グラムの唐辛子を3回に分けて摂れとのこと。日本の唐辛子は韓国の唐辛子に比べるとカプサイシンの量は5倍ぐらいあるらしい。

 なお今回の内容で一番大事なのは、番組の途中でアリバイのように出たテロップ「大量に摂取しすぎると胃が荒れる場合がある」というもの。別に唐辛子を摂ることを止めませんが、馬鹿みたいに唐辛子ばっかり摂ると確実に胃を痛めますのでご注意を。そもそもカプサイシンに対する身体の反応は、カプサイシンが身体に危険なものであるとの判断によるものなので、大量に摂りすぎたら身体を壊すのは当然です。運動でも馬鹿みたいにやりすぎたら身体を壊すのと同じ、身体を鍛えるには壊さない程度に負荷をかけることが大事と言うだけの話である。

 後は、韓国人はよく野菜を摂るので、我々も野菜を摂りましょうというお話。これは至って当たり前。要は常に食事はバランスということである。

 以上、この後は志村けんがウダウダと地方を回って何やらスポンサーの宣伝を行っているようですが、私はこのコーナーは最初から相手にしてないので(私はこのコーナーはCMだと思ってます)どうでも良いです。

 今回は内容少な目、しかしこの番組の場合は内容が少ないということはその分、害も少ないということ(内容0になれば害も0になる)、どっちでも良いような内容ばかりでした。なおカプサイシンについては食欲増進効果もありますので(胃に適度な刺激を与えて活動を活発にする)、逆に食べすぎても知りません。そこは自制してください。また唐辛子ばかり摂っていたらこれは確実に言えますが、味音痴になります。たまにならともかく、ずっととり続けると日本食の微妙な味付けなんか分からなくなる可能性あり。その時は全部韓国料理にするなと何なとご自由にどうぞ。辛いものがあまり好きでない私は、カプサイシン摂るよりはウォーキングする方を選びます。

 

2/20 発掘あるある大事典「肥満解消の救世主」

 サプリ宣伝番組であるこの番組だが、今回も新たなサプリの宣伝の模様である。

 で、そのサプリとはアルファリポ酸(チオクト酸)なる物質。この物質を摂取すれば細胞を活性化させて中年太りを解消出来るそうな。またも性懲りもなくである。明らかに以前に宣伝したCoQ10と機能がかぶるが、番組自身がヌケヌケと「CoQ10と似たような働き」などと言っているのには呆れる次第。しかも「日本のテレビでは初めて詳しく紹介することになる」など言っている。つまり「この番組が一番最初に金を貰って宣伝するんだ」と言いたいのだろう。で、これを摂ったら一週間でウェストが細くなったなどの例の誇大広告が続く。

 さてもう最初から見るのが馬鹿らしくなってくるような展開だが、一応内容のチェックだけはしておく。

 アルファリポ酸は細胞のミトコンドリアに存在する(これまたCoQ10と同じ)。そしてエネルギーを消費するのに必要不可欠なのだという。この物質が糖を分解してエネルギーとして利用されやすくするのだが、これが30歳を境にして減少するのだと言う。そしてこれが中年太りの原因なのだという。だから身体の外からアルファリポ酸を補うのだそうな。で、このアルファリポ酸は糖から生成したピルビン酸がアセチルCoAに変化するのを助けるのだという。そしてこのアルファリポ酸があってCoQ10の働きがアップするのだという。

 と、ここまで来たところで一つ気が付くことがあるだろう。つまり以前にあれだけCoQ10を万能薬のように持ち上げていたが、今回の内容が真実だとしたら「CoQ10だけ摂っていても意味がない」と言っているわけである。いかにもこの番組の体質を物語っている。正直なところ、語るに落ちるとはこのことだと思えるのだが、この番組はそんなことは全く気にしていないようだ。予想されることとして、このアルファリポ酸も半年後ぐらいには「アルファリポ酸が働くためには○○が必要なのです」などと言って新しいサプリの宣伝材料にされることだろう。

 で、このアルファリポ酸が含まれている食品はホウレンソウやレバーなのだが、これでアルファリポ酸の必要量を補おうとすると、1日に600キロも食べないといけないそうな。だからサプリメントでしか摂れませんという露骨な宣伝になる。

 そして後は完全な通販番組として見ましょう。この後は恒例のモルモット実験で、アルファリポ酸を摂取した被験者が今までろくにやっていなかったウォーキングなどの運動をし、規則正しい食生活を行った結果、一週間後には体重もウェストも減少して「やあボブ、これはすごいだろ!」ってことになると言う次第。恐らく規則正しい食生活には当然ながらカロリー制限も併用しているだろうし、この一週間というのも本当に一週間かは怪しいものである(この番組では最初に想定した時間で期待した効果が出なかった時は、実験期間を延長するなんてことは平気でしているらしい・・某サイトで被験者自身の証言があります)。やたらに番組が「規則正しい食生活・適度な運動が必要」と強調しているところにいやらしさが全開である。これはつまり「効果が出なかった」という苦情が出た時に「あなたは規則正しい食生活と適度な運動をしましたか」と逃げるための伏線である。なおこの手の番組を見慣れている人ならすぐに感じるだろうが、規則正しい食生活と適度な運動を守れば、アルファリポ酸なんて摂らなくても体重が減るのは当然である。アルファリポ酸の効果を実験で確認するためには、それなりの数のサンプルをアルファリポ酸を摂る組と摂らない組に分けて比較する必要があるのだが、当然のようにこの番組ではそんな実験はしない(番組にとって困った結果が出るのは見えているから)。

 以上、はっきり言って「アホくさ」という感想しか出てこない。CoQ10を全面宣伝した半年後にこれである。まさに舌の根が乾かないうちにというもので、この番組の体質をよく物語っている。まあこの番組を信じる人は、CoQ10にプラスしてアルファリポ酸も買ってジャンジャンと業者に金を貢いでください。多分2年後ぐらいには数十種類のサプリを飲むことになり、そのサプリ代で食費が出せなくなって痩せるでしょうから(笑)。

 なお私の知っている人物に、ダイエット薬にはまって食事もろくに摂らずに薬ばかり飲んでいる者がいます。彼女は覿面に痩せました。肌はガサガサの身体はボロボロの状態になって。今では当のダイエット薬を勧めた人間から「このままだと命を落とす危険からあるから、薬を止めろ」と言われているとか。まるで覚醒剤中毒みたいですね。しかしこれって、歴とした堂々と販売されているかなりメジャーなダイエット薬です。世も末ですな。

 

2/13 発掘あるある大事典「手で分かる身体の異常」

 手には身体の異常が現れることがあるが、それを警告するとのこと。

 まず最初は、渦巻きを書いて、その渦巻きの間にもう一本線を入れるというこの番組で確か以前に出てきたテスト。これがうまく書けない場合(2カ所以上線が重なる)、かくれ脳梗塞の危険があるということであるが、元々不器用な人の場合はこれでは判別できません。で、番組ではこのテストが出来た人と出来なかった人を比較したところ、出来なかった人の方が脳の血流が遅かった・・・と言っているのだが、15人中8人が出来なかったと言っているのに、なぜかここで比較しているのは出来た人2人と出来なかった人2人だけ。多分これも全員の平均をとったら差がなくなってしまったのだろう。実際はこのテストはあくまで目安の一つであるので、これだけで判別は不可能である。一番気を付けないといけないのは、今まで出来ていたのに急に出来なくなった場合である。これはかなりやばい。

 で、番組ではこれを改善するには手を使うことで脳を刺激して脳の血流を良くするのがよいとして、手で携帯電話を回すとか、両手の指を10秒間引っ張り合うなどの方法で指の筋力を強化する方法を提案している。ただ指の体操としては、以前に「目がテン」のマジシャンの回で紹介していた指の骨間筋を鍛える運動の方が効きそうな気がする。なおポイントは5本の指をすべて使うこととのことである。ところでキータイプは運動になるんだろうか。

 2つ目のテストは10円玉と100円玉を3つずつ机に置き、タオルで隠して指先の感触だけでこれを分けられるかというもの。ちなみにこれが出来ないと高速の料金所で困ったりします(運転をしながら手探りで100円玉を探し出す必要がある時って結構あるでしょ)。これができない場合、出来なかった人は手先の血流が悪くなっており高脂血症である可能性があるという。指先が血流不足になっているので感覚が鈍くなっているのだという。ちなみにここで試験が出来なかった人6人のうち4人がドロドロ血の傾向があったと言っているのだが、試験が出来た人がドロドロ血でなかったと言っていないのが、またも番組の意図する結果が綺麗に出なかったことが想像できるのである。

 そしてこの改善にはまずは低カロリーの食事と運動にによる体質改善なのだが、番組は今回は爪もみを推奨。ただし薬指は交感神経を刺激するので避けるとのこと。ただ確かに爪を揉むことで手などの血流は良くなるかもしれないが、これで全身の血流が良くなるというのは言い過ぎだろう。そもそもこの程度でドロドロ血液が解消するなら、以前に「ドロドロ血解消のための食材」なんてやっていたのは一体どうなるんだ。

 3つ目は指で作った輪の中をもう一方の手で持った鉛筆を通すとと言うもの。これで女性ホルモン減少が分かるとしている。女性ホルモンの減少で指根管が圧迫されることで、筋力が低下してこれが出来なくなると言うのだが、それだけではないだろう。手の痺れなどもこれが影響していると言うのだが・・・。で、対策は例によって大豆。大豆イソフラボンがエストロゲンと構造が似ているから云々というやつだが、これは過信しない方が良い。さらに番組が推奨しているのは内関と呼ばれるツボの刺激だが、これは根拠が薄い。

 今回は手で分かる病気と言うが、いずれも根拠が怪しかった。ただ救いはいつものような特定食材の宣伝といういかがわしい意図は見えなかったこと。内容的に特に害がありそうなものもなかったし(効果がない可能性は高いが)、手を動かすように意識するのは悪くはない。例によって実験に関しては明らかにシナリオに合わせて結果を誘導しているのがうかがえたが、この番組の場合は、有害なものを推奨しなかったら良しとしとかないといけないのが実態だったりする。

 で、次回はダイエットネタ? だからやめなさいって、そういうのは。

 

2/6 発掘あるある大事典「小腸リセットで若返る」

 番組によると、最新の研究の結果、小腸は第二の脳と言われて注目を浴びており、全身の若返りの鍵を握ることが明らかになったのだという・・・おいおい、一体何個目の若返りの鍵だ? この「若返る」というテーマはこの番組で今まで数回やられており、そのたびに「若返りの鍵」が登場している。このままの勢いで行けば、この夏までに体中が若返りの鍵ばかりになりそうだ。

 と、初っ端から笑わせてくれる今回であるが、番組によると、この栄養の吸収を司りなおかつ免疫系の要でもある小腸が、現代人では免疫機能が衰えてきており、これが近年多発している感染症やアレルギー、さらに癌にまでつながっているのだという・・・とこれまたいつものパターン、現代人のほとんどを無理矢理病気にしてしまうという強引な煽りである。しかしここでとどまらない。他人事だと思っているあなた、疲労感、肌荒れ、風邪が治りづらいなどの症状がありませんか?と来るのである。これらの症状に心当たりのある人は、小腸の機能が低下している恐れがあると言うのである。さてここで登場した症状、先ほどの感染症、アレルギー、癌に比べると突然に卑近な誰でも思い当たりやすい症状に変化しているが、これも騙しのテクニックである。「あなたにはご先祖の霊が祟っています。このままだと早死にしたり、家族が不幸になったりなど大変なことになります。ところでこんなことが思い当たりませんか?」とくるパターンと同じである。こんなこと以降の項目が、誰でもよくあるようなことであるほど効果がある(騙す相手が該当する可能性が当然高くなるから)という塩梅である。うーん、今回は最初から詐欺のテクニック満開である。よほどこの番組を作り慣れたスタッフが手がけたと見た。

 さて番組では堺正章らが、小腸の表面積はテニスコート並みあるなどと散々に小腸蘊蓄を垂れた後、本題に入る(このように途中で蘊蓄を垂れるのも騙しのテクニックの一環)。小腸にはバイエル板なる器官が存在し、これが侵入してくる細菌などの物質を監視しているのだという。そして侵入してくる物質が現れた場合、その情報をリンパ節に送り、リンパ節では過去のデータなどに基づいて侵入者が有害物質であるかどうかを判断し、有害物質に該当すると判断した場合、免疫系に指示を与えるのだという。だから小腸は免疫の要であり、第二の脳であるという説明なのだが・・・結局は免疫の要はリンパ節であり、すべての指示はリンパ節から出てるんじゃないか。これは極めて当たり前。この説明だと小腸はただのパシリである。

 さらに小腸の免疫機能を守るために重要なのは腸内細菌であり、いわゆる善玉菌は小腸の壁に働きかけて有害物質の侵入を妨げる効果があるのだという。しかし現代人の不規則な生活や偏った食事は小腸の免疫力を低下させ、そのことが身体を蝕んでいるのだという。

 さてその対策なのであるが、腸内の善玉菌を増やすために納豆とメカブを混ぜ合わせたものや、ヨーグルトを食べろと言う話である。と、ここまで来たところで、やっと今回の番組の目的がこれらの食材の宣伝だったということが分かる次第。この後はお約束展開で、これらの食材を食べたモルモット達の腸内細菌が改善し、疲れや肌の調子も良くなって目出度し目出度しというお話・・・なんだけど、結局これって腸に良い食材を取れば腸の調子が良くなりますというだけの話であって、実は最初に言っていた「10歳若返る」なんて話とは全く別物なのである。つまりここでまたもこの番組の得意技「番組途中での論旨のすげ替え」が炸裂するという次第。

 結局この番組を見た人間は、何やらよく分からないまま納豆とヨーグルトを買いに走って、これらのメーカーはウハウハという仕掛けである。まあ、どっちの食材も身体に悪いものではないから、バランスを崩すほど食べすぎなければお勧めしますけど。もっとも、個別に見ていくと身体に悪いだけの食材なんてそもそも存在せず(そんなもの存在したらそもそも食べない)、いずれも良い点と悪い点を持っていて、バランスを崩すほど特定のものを食べすぎるとその悪い点がもろに出てくるというだけなのだが。問答無用で身体に害だけがあるのは、タバコや覚醒剤などの嗜好品だけである。

 さてこの後は本編以上に露骨な宣伝コーナー「志村けんプロジェクト」で、サフランを頭の良くなる食材として宣伝している。もうこれは単なる宣伝として聞き流しておきましょう。頭が良くなると称している食材はそれこそ星の数ほど存在しますので(青魚のDHAから味の素までかつてはそう言われていた)、普通に食事していたら今頃は日本中天才だらけです。

 以上、毎度のことながら懲りない番組である。今回の内容は、詐欺商法のセールストークはどのように組むと効果的なのかの実践的教材にもなっているので、インチキ健康食品の販売を目指している方には非常に参考になるでしょう。

 

1/30 発掘あるある大事典「ロングステイ」

 最近、永住するのではなく日本に拠点を置いたまま海外に長期滞在するロングステイが注目されているという。しかし十分な調査もなしにロングステイを目指しても思いがけないトラブルが発生する(当然だ)。というわけで、実際にロングステイをしている人たちを訪問して、調査するとのこと。今回は日本人に人気の高い三カ所をあげている。

 ハワイの場合、住居費が高いのがネックになる。ハワイではコンドミニアムに滞在するのがパターンであるが、ある夫婦の場合3ヶ月のロングステイで100万円ぐらいかかっているという。オフシーズンなどなら滞在費を抑えることが出来るという。食費などは日本とあまり変わらないというところで、日本語が通じるので日本人には暮らしやすいという。しかし落とし穴は医療費、医療水準は高いが少し病気をするとすぐに100万円単位の金が飛んでいくという(健康保健制度のないアメリカでは貧乏人は医者にかかれないのが常識です)。

 カナダの場合、自然に恵まれているのが一番の魅力。65歳以上にはシニア割引が多いので年寄りには優しい国であるという。生活費などもそう高くなく(日本より若干安い)、医療費も日本と大差ない。ただ日本語が通じないのと、冬の寒さが厳しいのが難点であるという。

 マレーシアの場合は、50歳以上でマレーシアに450万円以上の定期預金をすれば、リタイアメントビザという5年間滞在できるビザが取得できるという。一番の魅力は住居費や物価の安さ。ただ時々突然に停電が起こったり、断水になったりということはあるという。

 しかし海外生活失敗する日本人も多い。そこで海外生活で気を付けないといけない3箇条を挙げている。

 1つは日本人気質を捨てるべきということで、日本人的な遠慮や謙遜は通用しない。

 2つ目は日本人として見られていることに気を付けるべしのこと。空港に行くタクシーの運転手が、途中で車を止めてイスラムの祈りを始めたことに文句をつけたことで、日本人は宗教を軽視していると現地に悪評が広がってしまった例もあるとのこと。

 3つ目は日本と比較するなとのこと。現地で風習は違うので、郷にいれば郷に従えとのこと。

 はっきり言って、「はいそうですか」としか言いようがない。海外に興味があってロングステイを考えている人は参考にすればよいが、特に珍しい情報はなかった印象。また私個人として海外生活には興味ありません。ということで今回は私には関係なし。

 ところでこの番組って、やっぱり健康ネタと美容ネタをやめた方がまともだよな。

 

1/23 発掘あるある大事典「10歳若返る」

 番組ではまずいきなり、肌にセロテープを貼り付けての角質チェック。すると50人中41人に問題があったという(またもこの番組のお約束パターン。とにかくいきなりほとんどの人間を病人にしてしまうのです。)。で、肌が衰えているのは全身の新陳代謝に問題があり、賞味期限切れの食べ物がつまった冷蔵庫みたいなものなのだという。

 例によって強烈な煽りである。最初から論理的に滅茶苦茶なのは少し慣れている人ならすぐに分かろう。一例を挙げると、恣意的なデータ収集、意図的な拡大解釈などが含まれている。ところで賞味期限切れ云々という表現、大分昔にこの番組で聞いた覚えがある。制作者があの時と同じなのだろうか・・・となると内容の信憑度はこの時点で推して知るべしだ。

 さて番組によると、新陳代謝が低下すると味覚が鈍ったり(味蕾の更新が衰えるというが、通常は味覚の低下は亜鉛不足)、粘膜の状態が悪くなったりする(当たり前だ)。そしてこれを防止するにはビタミン豊富でバランスのよい食生活、規則正しい生活に十分な睡眠などといった当たり前すぎる内容が登場する。

 さてここで終わっておけばよいのだが、この番組がここで終わるはずがない、ここからこの番組の本領になる。

 規則正しい生活やバランスのよい食生活をせずに新陳代謝を活性にするには、グルタチオンなる成分を摂ればよいのだという。このグルタチオンは抗酸化作用があり、DNAの原料などになるのだという。またアメリカでの研究では、グルタチオン量の多い老人ほどコレステロールや血圧が低いという結果が出たのだという(グルタチオンを摂取したらコレステロールが下がったではないのが要注意)。で、このグルタチオンを作る原料はスルフォラファンであり、それが含まれるのがブロッコリースプラウトだというのである。で、これをサラダなどで食べると被験者がたったの一週間で突然に肌が綺麗になりめでたしめでたしというオチ。

 最後まで来た時点で、やっと番組の意図がはっきりした。要するに以前にこの番組で宣伝をしたブロッコリースプラウトの宣伝の二回目である。以前の宣伝の効果がそろそろ切れてきたのか、スポンサーが二回目の宣伝を依頼したのだろう。それとも制作者が元々業者のひも付きであるかのどちらかだろう。

 最初から番組の意図が明らかである以上、内容の信憑性は云々するまでもない。あえてポイントを挙げておくとすれば、健康な人の体内から多くのグルタチオンが検出された=グルタチオンが身体に良いとは限らないこと。例えば極端な話、スルフォラファンが身体に悪かったとしたら、健康な人はそれを積極的にグルタチオンに変換して排出しようとした結果、体内の濃度が上がったなんてこともあり得るのだから(この場合、まさかそうではないとは思いますが)。それにそもそもたった一週間のブロッコリースプラウトの食べ続けで回復するようなトラブルだとしたら、最初から大したものではないし(この番組お得意の過剰な煽りだったことがこれで判明)、別にブロッコリースプラウトを食べなくとも、普段からキチンとした食生活をしていたら問題がないということである。極端な偏食に不規則な生活を繰り返した上で、ブロッコリースプラウトを大量に食っても、そんなものはそもそもナンセンスなのである(番組のスポンサーは喜ぶのだろうが)。

 何やら新装開店前のあるあるを思い出した内容。新装開店後はひたすらオカルトに走っていたこの番組だが、もしかして「スポンサーのCM番組」というこの番組の「原点」に戻ったのか? どちらにしても内容はお話にならないのは変わらないが。この番組は「美容ネタと健康ネタではいくら嘘をついてもかまわない」というルールがあるようであるから。

 

1/16 発掘あるある大事典「集中力」

 今回は集中力アップと称した内容。まず5問の試験をして、正解が3問以下だと集中力が低下しているとのこと。

 さて人間が集中した時だが、アルファ2波という脳波が出るとのこと。アルファ1波リラックスしている時、アルファ3波が緊張している時で、この中間であるのがアルファ2波であるという。で、このアルファ2波の出る量が人によって違うのだという。そしてアルファ2波が少なくとなると、忘れ物が増えたり、風邪をひきやすくなったり(?)、ダイエットの効果があがらなくなったり(かなり怪しくなってきた)するのだという。

 集中力に影響するファクターだが、まず色があるという。玉入れの実験では黄色のかごが一番良く入ったとのこと(黄色のかごだけ少し大きいように見えたが、そこまで勘ぐるのは一応はやめておきましょうか)。人間が網膜でピントを合わせる時、黄色の部分で焦点を合わせるからだというのだが、これは半信半疑。ただ昔から黄色は注意を喚起しやすい色であるのは公知なので、色の効果はあるだろう。だから集中しないといけない時は、まず黄色を見てからにしろとの提案。そうです、だから私は読者がこの番組に騙されないように、このページの背景を黄色にしてるんです(嘘)。

 二つ目は音楽をあげている。被験者に無音といろいろな音楽を流した場合で計算の問題を解いてもらったところ、マーチが一番成績が良かったのだという。また運転中の脳波実験もマーチが一番アルファ2波が出たとのこと(私は運転中はユーロビートをかける時がありますが、これをかけるとアクセルを踏み込んでしまいます(笑))。テンポ116というのが脳波と共鳴しやすいのだという。だから受験勉強中にはマーチをかけろとのことですが・・・本当にやってたらすごく馬鹿っぽいです。それと音楽というのは一種のペースメーカーですから、作業によって最適なものというのはあるだろうと推測される。

 三つ目は飲み物。飲んだ後にドミノを並べる実験によると、緑茶が一番良かったという。これは緑茶中のテアニンという成分が集中力を高めるとのこと・・・とこういう話になるとこの番組は怪しげになるが、一応静岡農協がスポンサーについているというわけではなさそう。

 最後はよくスポーツ選手が顔を叩いていることがあるが、あれが効果があるかというもので、背筋力をテストしたところ効果があったとのこと。これは三叉神経を刺激しているのだという(それにしても被験者がパチパチと顔を叩いている姿は、ほとんど大阪名物パチパチパンチといった趣なんだが・・・)。

 以上、今回ははっきり言ってほとんど中身なし。ただこの番組の場合、中身がない=害が少ないということになるのが大抵(まったく、なんて番組だ)。というわけで今回も比較的害が薄い内容(内容を真に受けた教育ママが、受験生の息子の部屋を黄色に塗って、息子が気が狂ったという事例でも発生すれば別ですが)。

 なお、番組の最後にひざの痛みを防ぐ食材として、フジナマコなる食材を紹介していた。このナマコはかなり固いので2時間つきっきりで煮込まないといけないとのことで、お婆さんが二時間立ち続けの作業である。彼女はフジナマコの食材効果でひざ痛しらずとのことだが「それは食材効果でなくて、二時間立ち続けで筋力鍛えてる効果でしょうが!残念!・・・・スポンサーは神様です、斬り!!」 と波田陽区調で一つツッコミを入れて終わりにしておく。

 

1/9 発掘あるある大事典「炭水化物ダイエット」

 今回はアメリカで流行しているという炭水化物抜きダイエットについて。炭水化物抜きダイエットというのは、炭水化物を一切摂らないようにしたら、たとえステーキを腹一杯食べていても痩せるという、アメリカ人が涙を流して喜びそうなもの。そこで番組ではそもそも炭水化物をよく摂っている日本人の場合、炭水化物抜きを行ったらより効果があるだろうという話。

 ・・・とここまで来た時点でいきなり話の前提がこけている。まずアメリカ人と日本人の体質の違いの問題を無視しているし、そもそもこの理論自体が眉唾物。大体、脳は糖分以外はエネルギーにしないのだから、炭水化物を一切抜きにすると、覿面に頭が悪くなります。元々脳が死んでいるアメリカ人の場合はそれでいいのかもしれないが(民族偏見むき出しだな。だけどこの手のものにすぐに飛びつく輩は、アメリカ人にしても日本人にしても頭が良いとは言えない)、普通はそれでは困るはず。

 との懸念を無視して例によって番組は驀進、まず被験者6人を低カロリーダイエットと炭水化物抜きダイエットの2群に分けてテストしたところ、3日後には炭水化物抜きダイエットの方が体重の減少が多かったとしているのだが、例によってこれまたサンプル数が少なすぎるし、体重の減少幅にしても1キロという世界では、体脂肪云々よりも身体の水分の方が影響が大きくて何も言えない。

 ここで番組では、炭水化物抜きダイエットの理論(というよりオカルトに近い)について紹介。要は炭水化物はエネルギーに利用されるが、炭水化物がなければ身体が体脂肪をエネルギーに変換するというものらしい。しかも体脂肪を分解するにはエネルギーが必要だから、より身体に負荷がかかるという話なのだが・・・これって、体脂肪が減りにくいと言われているメカニズムの完全に裏返しである。その辺りに明らかな理論的怪しさがつきまとう。

 ところで先の被験者であるが、実際は炭水化物を全く抜きにすると、頭がボーっとするなどの症状が出て実は続かなかったのだという(当たり前だ。実験が3日で終わってたのは、それが限界という意味か?)。こうなるとここで番組が挫折するので、突然に番組はトーンを落として、炭水化物抜きダイエットを低炭水化物ダイエットに切り替える。脳が1日に消費するブドウ糖は90グラムだから、ここまでは摂ってもよいという理屈である。

 番組提案の低炭水化物ダイエットとは、まず穀類などの高炭水化物食品の量を1/3にして、夜寝る前には炭水化物を摂らないと言うもの。で、夜に炭水化物を摂りたくなったら、ラーメンの麺の代わりに湯葉を使った湯葉ラーメンや、パンの代わりに油揚げを使ったり、ご飯の代わりには豆腐を使うなどの代替メニューを提案している。ここで番組が言うには、「90グラムの炭水化物はしっかり摂りましょう」・・・おい、知らない間に番組の主旨が入れ替わってないか? なお代替メニューについては、そもそも空腹感というのは脳がエネルギー不足を感じることで発生することが多いので、このメニューで胃を誤魔化すことは出来ても、脳を誤魔化すことは出来ない。と言うことは精神的空腹感はつきまとうと考えておく方がよいだろう(腹は満腹のはずなのになぜかラーメンが食べたくなるといった、飲み会の後のような状態である)。

 つまりはアメリカで流行している(と番組が言っている)炭水化物抜きダイエットを推奨しようとしたが、実際にやってみると身体に悪影響が覿面に出たので、慌ててトーンを下げたのだろう。この番組は効果のないダイエットは平気で推奨するが、さすがに害が明らかなダイエットを声高に推奨するまでの度胸はなかったのだろうと推測される。

 なお番組提案のメニューを見た正直な感想は「確かにこのメニューなら体重が減るのではないか」というもの。と言うのは、ダイエットをしようと思っているような人なら、大抵はこれよりもたくさん食べているだろう。炭水化物以外なら摂ってもよいということなので、これで足りなければ付け足しも可なんだろうが、炭水化物がダメなわけであるから、ラーメンやうどんなどの麺類はダメ、ポテトチップスもダメ、おかし類も糖分を含んでいるから当然ダメ、となるとステーキとかチーズとかになる。さて、腹が減ったからと間食にステーキやチーズをガバガバと食べられる人、何人いますか? 

 なお冒頭のアメリカの事例では、炭水化物抜きで体重が減少したと称しているが、すべて「健康的に」とはついていないのが要注意。極端な偏食などによって身体のバランスを崩せば、それだけで体重は減少する。身体を壊しても体重が減少すればよいと考えるなら、一番手っ取り早いのは糖尿病になることである。体内に糖分をため込めなくなるので、覿面に体重は減少する。またバセドー病なども身体の代謝が異常に増加するので、これまた覿面に体重が減少する。つまり「体重の減少=健康」とは限らないのがポイント。そもそも体重の増加が不健康と言われ出したのは、飽食の時代と言われているここ数十年の話であって、本来は「体重の減少=不健康」の方が生物的には常識なのであるのだから。

 アメリカで流行していると(この番組は)言っている炭水化物ダイエットなるものの実態を知らないので断言は出来ないが、たとえ肉食人種のアメリカ人でも、炭水化物を全く抜きにして肉や脂肪ばかり摂っていたら健康を害するであろうことは想像できる(体質的に日本人よりは肉食耐性が高いだろうとは思われるが)。炭水化物ダイエットが効果が出ているとしたら、多分それまで無造作にかなり高カロリーのものを食べていたのが、炭水化物を抜くことを意識する結果、食事に気を使うようになり、結果として総カロリーが実は減少したのではないか。大体、肉類ばかり食べていたら、普通は胃がもたれてきて食欲が落ちてくる。そもそも大抵のアメリカ人は日本人から見ると異常と言えるカロリーを摂取しているし、意外と炭水化物を摂取している(アメリカ人は肉ばかり食べているイメージがあるかもしれないが、スナック類などで結構炭水化物も摂取しているのである)ので、炭水化物を抜くことを意識するだけで、その異常なカロリーが減少するように思えてならない。また炭水化物についても、実は厳密に0にはしていないはずだ。と、この辺りが真相であろうと推測する。だとすると、そもそもこの方法を日本人に適用するのはナンセンスだろう。

 今回の内容については、例によって真に受けることなく「ご飯をガバガバ食べたら食べすぎになるので、食事を控えた方が健康に良いです」ぐらいの意味で考えておいた方が良い。ただこれだとあまりにも当たり前なので、番組にはならないだろうが(笑)。

 なお番組ではこの後、「低炭水化物ダイエットに最適の肉」として鴨肉を宣伝していた。番組の内容は支離滅裂でも、相変わらずスポンサーに対する忠誠だけは果たすらしい。いかにもこの番組らしい。

 

12/26 発掘あるある大事典「脳内横断!適性テストスペシャル」

 何やらこの前のスパスパともろにかぶる印象だが、こっちの方は食材などがなく、完全にお遊びに徹してます。と言うわけで、番組としてはこっちの方がまともです。なお脳の働き云々なんて説明がありますが、そんなものはこの程度のテストでキチンと分かるはずがないので、聞き流しておきましょう。脳のバランスが云々などと言ってますが、脳のバランスもさることながら、現代人の場合は脳を使うということの方が重要です。最近の若者を見ていると、脳をほとんど使っていないと思われる連中が多いので(むかついた、きれたしかボキャブラリーのないような連中が典型です)、それを改善するべきでしょう。

 で、今回の内容ですが、お遊び以外の何もありません。と言うわけで、これにて終了(笑)。

 

12/19 発掘あるある大事典「300円で弱った肝臓をリセット」

 何かと負担がかかることが多い肝臓であるが、沈黙の臓器と言われるぐらいでよほどひどくならないと自覚症状は出ないものである。この番組では肝臓悪化の症状を3タイプに分けてそれに対する対処法を1日300円で提案するとか。

 まず1つ目の症状は最近体重が増えたなど。この場合は分解機能低下型と分類している。アルコールの過剰摂取や食後にすぐ動く習慣などがこれを招くとしている。同様に寝る前の食事や夜更かし、さらにドリンク類やフルーツの摂取などの糖分の摂りすぎが原因になるとしている。この状態になると、栄養分が分解されず消費されないことから、脂肪として貯め込まれ、挙げ句は脂肪肝などになるとのこと。

 一応説明は通っているように聞こえるが、何やら主客転倒しているような感じもある。肝臓の機能が低下して脂肪が蓄積するのではなく、一般的には脂肪が蓄積するから肝臓の機能が低下するという説明になるはずであるが・・・。なおドリンク類の摂りすぎが肝臓に悪いのは、糖分の影響よりも、ドリンク剤に大量に含まれる合成化学物質が肝臓に負担をかけるからなのであるが、基本的にサプリメントを推奨しているこの番組ではそれは言うまい。

 で、これに対する対策はアラニンの摂取としている。アラニンは肝臓の分解酵素のエネルギーになるとの理屈である。アラニンが豊富であるとされているのはシジミであるが、番組ではホタテを推奨。さらに干し貝柱をさらに勧めている。これを1日2個食えとのこと。で、ここで例によっての怪しげな実験。干し貝柱を2個食べて貰ったところ2週間で体脂肪率が変化したとしているのだが・・・多分、いつものように食事制限を併用してるんだろうな・・・。

 2番目は風邪をひきやすくなったなどで、これは免疫機能低下型としている。白血球が処理できなかった病原体は肝臓のクッパー細胞によって処理されるが、肝臓が弱ることでこの働きが弱るのだとのこと。で、この対策はβ−D−グルカンを摂れと言うもの。一般的にこれが多いと言われているのがアガリクスなのだが、番組推奨はヤマブシタケ。これは以前にもスパスパで宣伝していたことから察するに、またもスポンサーの影がちらつくのである。なおアガリクスはプロポリスなどと並んでインチキ健康食品の三種の神器の一つである。その手の業者の宣伝ページにでも行くと、癌は治るの若返るの、逃げた女房が帰って来るのとここまでは言っていないが、本当にアガリクスがこんなに効くなら日本に医者なんか必要ないと思わせる薬効のオンパレードになっている。つまりヤマブシタケについてもそれと同レベルの信憑度と見ておいてよいだろう。

 3番目は便秘が続くとかおならが出るとかいうもので、これは胆汁生産機能低下型としている。脂肪分解に働く胆汁を肝臓が分泌しているが、この分泌が減ることで腸内の脂肪が増え、悪玉菌の繁殖が増えるのだという。で、この対策はタウリンの摂取。タウリンが多く含まれる食材として、一般に有名なのはカキだが、番組ではもっと安いものとしてモンゴウイカを推奨している。

 以上の3つの食材を合わせても300円以内におさまると言うことが今回の番組の肝らしい。何やら食材ばかり並べたところが、いかにも昔のあるある的で、かなり怪しげではある。ちなみに肝臓に一番悪いのはアルコールの摂りすぎ、さらに糖分や脂肪の摂りすぎも良くない。これらの悪習を止めてバランスの良い食生活をすれば肝臓の状態は改善する。このバランスの良い食事というのが肝臓には一番大事で、特定のものばかりを摂ることも肝臓に負担をかけやすい。だから私はあるある式の特定の食材ばかりを推奨する方法はそもそも信用していない。ちなみに合成化学物質は肝臓にまともに負担をかける。だから薬などは肝臓の機能にもろに負担をかける。ちなみにサプリメントなども肝臓から見れば単なる合成化学物質である場合が多い。

 というわけで、今回の内容も話半分で聞いておくぐらいがちょうど良い内容。そもそも肝機能低下に基づく症状を3つに分けたという主旨も不明である。全否定までする気もないが、この番組を参考にして貝柱とヤマブシタケとモンゴウイカをせっせと食べるぐらいなら、酒を減らして体重も減らした方が良いと言っておく。

 なお冒頭の例のコーナーで、いまさらモロヘイヤをもう一度仕掛けようとしているのがありありだったが、モロヘイヤは数年前に日本で業者と手を組んだマスコミ(中心はこの番組と「おもいッきりテレビ」)が仕掛けたが、有毒成分が含まれることがあるということが分かって一気に廃れた代物である。こんなもの今更もう一度仕掛けようとは、やはり業者に泣きつかれたのか・・・。何か今回は、今まで以上に営業的意図ばかりが垣間見られる内容だった。この番組が食材シリーズに走る時は、概してそうなんだが。

 

12/12 発掘あるある大事典「性ホルモンで10歳若返る」

 さて今回のテーマは性ホルモン。要は性ホルモンの分泌が減ると老化が進むと言いたいらしい。

 番組は冒頭から、例の下品な煽りで満載である。性ホルモンが減少すると老化が早まり、疲れやすくなったりなどの症状が出るという。そして近年は性ホルモンの分泌量が思春期で増えず、20代ぐらいから減少する者も増加しているという(どういう根拠に基づくデータだ?)。そしてこのままだと大変なことになるそうだ(ここで例によって映像加工での老化の絵を入れる。これを使う回は概して嘘が多いのがこの番組の特徴)。そのような不調が出ているかは、うちくるぶしのところを押したら分かると番組は言う。ここのところは生殖器周辺と神経がつながっているから、生殖器の不調が足の痛みに出るのだというのだが、ここって足が凝っていても痛みやすい部分の筈なのだが。

 で、性ホルモンが減少する原因であるが、これがストレス。番組によると女性は対人関係のストレスが、男性は戦いで負けること(上司に仕事のことで否定されるなど)が大脳新皮質に負荷をかけ、そのことによって大脳辺縁系が働くなくなり、ホルモンの分泌が減少するのだという。さらに大脳辺縁系が働くなくなると、男性の強くなりたい、出世したい、女性にもてたいなどの本能、女性の強い男を獲得したい、美しくなりたい、子供を持ちたいなどの本能が弱まり、意欲の低下につながるのだという。さらにホルモンの減少により、骨粗鬆症や筋肉の低下なども起こり、コレステロールが性ホルモンに使用されないと、体内に蓄積してしまうとしている(体内で性ホルモン合成に使用されるコレステロールって、総コレステロール使用量の一体何%だと考えてるんだろうか?)。

 まさに煽り満載だが、確かに更年期障害などでホルモンが減少すると、意欲の低下は起こる。一般的説明は、ホルモンの減少が大脳に作用して意欲が低下するというものなのだが、この番組では説明が逆転している。この辺りになにやら不正確さを感じさせる。

 さて対策なのだが、まずはいつもの食材シリーズ。まず大豆イソフラボンを挙げているが、これだけでは性ホルモンは増えないとして、性ホルモンの原料になるとして山芋を推奨している。しかし食材だけで性ホルモンの問題が解消するわけがないのはさすがに番組も了解しているのか、第二弾の対策が登場、それが4つのKとか。

 1つ目は「興味」。つまり物事に興味を持って熱中すること。2つ目は、男性は「筋肉」。つまり運動をすること。女性は「嗅覚」。香りで刺激するのだとか。3つ目は「恋」。4つ目は「感動」。結局は2つ目以外はすべて心の持ち方の問題である。しかもこれらはすべて、ストレスに対抗するためのものである。

 結局のところ、前半に煽りタップリの下品な展開で散々煽った結果、出てきた対策というのは「なんじゃ、そりゃ?」という腰砕けなもの。どうも最近のこの番組の典型的なパターンである。もし冒頭でこの番組が煽っていたほどの異常な事態が発生しているのなら、それはもうこんな対策では間に合わず(基本的にはホルモンの分泌機能自体が低下してしまうと、二度と増加はしません)、ホルモン補充療法などの医学的療法が必要になる。そこのところを完全に混乱させてしまっているのである(この番組の常套手段ではあるが)。で、終わってみれば、物事に興味を失わず、いくつになっても恋する心を持っていると老けませんという「馬鹿じゃなかろか?」という結論で終わり。一体いつまでこんなアホな番組作ってるんだ、全く・・・。

 

12/5 発掘あるある大事典「パワーヨガで痩せる」

 まず最初に言っておきましょう。運動では痩せません。全く痩せないとは言いませんが、運動だけで痩せるのは至難の業です。痩せようと思うと何らかの食事療法は不可欠です。

 さて今回この番組が宣伝しようと言うのがパワーヨガ。またもや何らかのスポンサーつき企画の予感がプンプンしますが、一応つき合うこととしましょう。

 番組によるとヨガで痩せるポイントは呼吸法にあるのだという。ヨガでは腹心呼吸をするので、酸素の取り込みが効率よくなるのだという。そして酸素の取り込みが十分になると脂肪燃焼酵素のリパーゼが活性化し、脂肪燃焼が活発化するのだとか。ヨガ式の呼吸法をすると、従来は11.6kcal/molだった消費カロリーが14kcal/molに増加した(10分辺り)といっている。また呼吸を制御することで、ストレスを抑制して過食を防ぐのだという。

 パワーヨガなるものは、このヨガの運動面を強化したもので、途中で一定の姿勢をキープする運動を入れているのが特徴だという。一定の姿勢をキープするのには遅筋が使用されるので、脂肪の燃焼に有利になるのだという。

 と、ここまで説明したところで、この理屈はよく見たことがあるものであることに気づくと思う。要するにすべて有酸素運動の理屈である。ジャズダンス、エアロビクス、ウォーキング、今までありとあらゆる有酸素運動が登場したが、要するにパワーヨガなるものもこれらが衣替えして再登場しただけのことである。当然ながら次の新たなる運動が出てきた時は、それまで流行したものはすべて「当社比」の対象としてまるで大した効果がないものであるかのように言われてしまうという繰り返してあり、今回も完全にその論法なのである。ちなみにジャズダンス、エアロビクス、ウォーキングにパワーヨガも含めて、効果なしとは言いません。運動なのだから本気でやれば絶対に効果はあるはずだし、食事療法と適切に組み合わせていけば確実に体重も減少するでしょう。ただし、食いたいものは食ってパワーヨガをしているとそれだけで体重減少・・・なんてうまい話は絶対にあるはずはありません。なお番組ではパワーヨガを二週間すると体重やウェストが減少などとまるでどこぞのエステサロンのCMのような内容を流していますが、パワーヨガだけで痩せたはずはないと言うことをお忘れなく。ダイエットの広告なんてものは、99%ぐらい割り引いてみているぐらいでちょうど良いのです。

 運動の効果としては、まず運動で筋肉をつけることで基礎代謝を増やすと言うことがあります。また運動でもカロリーを消費しますが、運動で消費するカロリーで痩せようとすると、フルマラソンぐらいの超ハードな運動でもしないと無理です。ですから減量のためには食事療法も不可欠となります。さらに運動の効果としては、身体を動かすことによるストレス解消効果というのは意外と大きいものだろうと思います。人にもよりますが、ストレスがもろに食欲に直結する場合(私がそうだが)、ストレスが溜まるほど太っていくということになります。身体を動かすことはそのようなストレス(主に精神的ストレス)の解消には効果があるようです。私自身、運動をした方が食事の量が減るということが現実にあります。だから私は運動を始めるというよいサイクルに入ると体重がドンドン減るのですが、逆の悪いサイクルに入るとドンドンと太ってしまうということになります。そして今は悪いサイクルの方のまっただ中・・・。運動する時間を取ることが最重要課題だな、こりゃ。 

 

11/28 発掘あるある大事典「医療保険」

 老後になると病気が心配であるが、それに備えるのが医療保険になる。しかし自分の保険のことをよく知っていないと、いざというときに役に立たないと言うことにもなりかねない。そこで再チェックと言うことらしい。

 チェック項目は、自分の医療保険が何型(セット型か単体型か)か知っているか。保険の有効期間を知っているか。保障内容を知っているか。総額いくら払っているか知っているか。保険で下りる額を知っているか。以上の5項目のうちで1項目でも知らない項目のある人は要注意とのことである。

 番組ではファイナンシャルプランナーと共に家庭訪問して各家庭での医療保障内容をチェック。落とし穴としては、生命保険とのセット型の場合、特約の期間が決まっているものがあるということ。これは延長することが出来るが、その場合保険料が上がる場合があるので要注意とのこと。またセット型の場合は特約の中身について吟味する必要があるという。この番組に登場した例は、41歳までの特約に多額の介護保障が付いている例。これは41歳までに要介護状態にならないと関係ないという。多分、保険屋に任せっきりだったらこういうインチキ臭い保険にされてしまうのだろう。

 単体型の医療保険で注意すべきは、いくら支払うことになるかと言うことだという。計算してみると意外と高額になることがあるとのこと。また保障額が年齢によって変化する場合(65歳をすぎれば半額など)があるので要注意とのこと。

 つまりは保険屋も商売でやっているわけだから、自分たちが不利になるような制度には絶対していないということである。それだけにこちらも相応の知識をつけておかないと、保険屋の餌食になってしまうということだろう。しかしよく考えてみると、私も自分の保険については入社時に保険のおばちゃんに強引に押し切られるような形で加入しており、死亡時の保険金額ぐらいしか知らないな・・・やっぱり保険証券を読み返してみないといけないな。

 以上、今回のように非健康・非ダイエットネタの場合は、この番組は本当の意味で「お役に立つ」番組になるのである。やっぱりこの番組、健康ネタとダイエットネタは止めた方が良いのと違うか・・・そうしたらこの番組の評価をAにしても良いんだが。

 

11/21 発掘あるある大事典「二泊三日で身体をリセット」

 現代人は尿の排泄などが減少しているとして、この番組ではそれを解消すべく二泊三日のリセット合宿なるものを敢行している。

 で、その内容とは、規則正しい生活をし、多量の水を飲み、2時間ごとにトイレに通い、食事は繊維質やタウリンの多いものを摂り、昼にはウォーキングなどの運動を、午後3時と8時には血流改善の半身浴をというもの。

 被験者達は二泊三日の合宿中に便秘も解消、身体のむくみがなくなって体重まで減少してめでたしめでたしという次第である。

 前回の予告を見た時は、どんなとんでもない内容が来るのだろうかと思ったのだが、実際のところはなんてことはない「健康な生活をすれば身体が健康になる」という極めて当たり前の内容である。番組的には「二泊三日」としたところがポイントで、要は週末の土日でこういう生活をしろという意味だろう。でないと、サラリーマンが平日の3時から半身浴なんて絶対に不可能である(笑)。

 例によって、老廃物が身体にたまった老廃物人間云々などといった下品な煽りは相変わらずだが、その割には対策は地味だった。さすがにこの番組も、何もせずにゴロゴロしてあるある特製ジュースを飲んでいるだけで健康に、なんて嘘は今時はつけなくなったか。良い傾向である。

 二泊三日程度で果たして本当にこの番組が謳っているほどの効果が出るかどうかには疑問があるが、ここで挙げていたような生活が身体に悪いとは思いにくい。「あるある2」と尻文字で書くという運動が下品で気に入らないが(笑)、規則正しい生活、規則正しい排便(朝起きた後は、とにかく便器にまたがってみるというのは大事)、適度な運動、バランスの取れた食事(と言う意味では、極端にタウリンを意識した食事よりも、品数が多くて野菜分の多い和食系の食事が最適であろう)は健康の基本であり、この鉄則を守れば大抵の人は健康になる。後は自分の体質に合わせてアレンジすればよい(朝に一杯の水を勧めていたが、私の場合はこれをすると刺激が強すぎて、まず確実に下痢をする)。

 以上、今回は特に細かい難をつけるつもりもありません。生活習慣を正しくするとか、運動をするとか、「努力」の必要性を言い出したのはまともな方向でしょう。ただ最後に一つだけは言っておきます「もうセルライトはやめなさい」。今回も冒頭にチラッと出てきたが、その後まるで触れないのは、さすがにセルライトのインチキはうすうす感じてるんだろうな・・・それにも関わらずセルライトを登場させるのは(前回も出ていた)、スポンサー絡みの事情がありそうな気がしてならない。これがこの番組の最大の弱点。

 

11/14 発掘あるある大事典「体の歪み」

 今回のテーマは体の歪みとのこと。この番組が言うには、骨盤の歪みが発生すると、体全体が歪んできて、それがひざの痛みやセルライトの発生、さらには肩こりにつながるのだとのこと。またもセルライトである。この番組はよほどセルライトが好きなようだが、ことセルライトに関してこの番組が言っていることはいつも無茶苦茶であるから、これが登場した回はそれだけで信憑度をマイナス40%で見ておく方がよい。

 今回の内容も煽りたっぷりで、骨盤が歪むとセルライトは出来るわ、肩は凝るはとさんざんの煽り、放っておくと旦那は浮気するわ、子供はグレるわとまで言い出すんじゃないかと思う程(笑)。それはともかくとして、毎度のことながらこのような煽りタップリの回はこれだけで信憑度がマイナス20%である。

 で、このずれた股関節を矯正するには内転筋を鍛えるのが重要なのだという。この内転筋は足を閉じる時に使う筋肉なので、これを鍛えるには足の間にタオルを挟んで走る「オカマちゃん走り」と同じくタオルを挟んで行う「オカマちゃんスクワット」が効果的だとのこと。そして毎回のお約束のように、モルモット連中がこの運動を二週間やれば、股間接のズレは解消、セルライトも解消(オイオイ、セルライトは簡単にはとれないって散々煽ってきたのは、他ならぬこの番組だろうが)、挙げ句がウェストまで細くなるという効果のオンパレード。これまた放っておけば、彼女は出来る、宝くじは当たるなどとまで言い出しそうな勢いである。

 さてトータルで見た場合であるが、いきなりマイナス60%になっているのでポイントがほとんど残っていない(笑)。ただ解決手法が食材ではなくて、運動だったのでその点はまだマシ。これで解決法が、あるある特製歪み解消ジュースだった日には、さらにマイナス40%であった(笑)。もっともあの運動、芸人が笑いをとるには良いが、一般人が表で出来るものではなかろう。それともわざとあんな変なものを煽って、のせられた視聴者の姿を笑ってやろうというスタッフの悪だくみか?とまでの不信まで抱いてしまうが、そこまで勘ぐるのはあまりに悪意にすぎようというものだろう。

 ただ例によってのことだが、すべての歪みの原因を股関節に持ってきているのはどうかと思われる。というのも、体の歪みというのもニワトリと卵の関係に近く、腕の使い方がアンバランスなことで肩が歪み、それが背骨の歪みにつながり、さらには股関節の歪みにつながるなどと言った全く逆の説明もごく普通になされるからである。つまりのところ、全体のバランスが崩れていることが原因であって、その主原因がどこにあるかは、まさに個人のライフスタイルによって異なってくるのである。だから今回の内容については「効果のある人もいるかもしれない」というのが妥当なところ。少なくともこの番組が謳っているような劇的な効果は期待しない方がよい(今時、この番組の内容を丸ごと信じる人もあまりいないだろう・・・と信じたいが)。

 

11/7 発掘あるある大事典「筆跡」

 私がもっとも嫌いな言葉の一つが「字は体を表す」というものである。初めて鉛筆を握った時から、人並み外れて字が下手である私は、この言葉で今まで散々非難されてきた苦い記憶があるのである。ちなみに私の並はずれた悪筆は、多分私の不器用さと、そもそもが左利きであるのに無理矢理に右手で鉛筆を握らされた(私の小学校時代の担任が典型的な頭の固い教師であったので、左で鉛筆を握るなど御法度であった)ことによると思われる。私は「それだけ字が汚いと将来絶対に仕事で困る」と散々嫌みを言われ続けてきたが、その後にワープロというまさに私が長年夢みてきた機械が実用化され、今日では字の汚さは幸いにして致命的なハンデにはならないでいる(技術の進化が人を幸せにするという美談ですな(笑))。

 それはともかくとして、筆跡鑑定という分野は昔からかなり進歩している。この分野は主に真筆であるかどうかを判断する社会的必要性(なにしろ欧米はすべてサインで決まるわけですから)から発展したのだが、これと性格判断を結びつけた筆跡心理学なるものも登場している。で、この番組としては「筆跡診断テスト」をやろうということらしい。

 と、ここまではまあそんなものなのだが、この番組によると「大口預金の京子さんは仏様」という12文字を書いただけで、深層心理にダメ人間度から人生の成功度まで分かると言い始める。こうなると突然にまた胡散臭くなってくるのである・・・・(この番組の悪い癖だ)。

 番組によると、まず「子」の字を見て、その下の部分をはねているかいないかで飽きっぽさが分かるのだという。番組によると、ここをはねない人は飽きっぽいとのこと・・・と、早速大はずれである。私は散々飽きっぽいと言われている人間であるが、私の文字は完璧にはねている。なお番組のアンケートでは「当たっていると答えた人は83%」と言っているが、これは血液型占いと同じで、例えば「あなたは几帳面な性格と出ていますが」という風に聞かれると、大抵はこのぐらいの比率の人は当たっていると答えるのである(当然「あなたは気分屋だと出ていますが」と言っても同じ答えが返ってくる)からこれ自体は意味はない。

 次は大の字の縦線の上の突出部分が大きい人間はリーダーシップが強く、社長タイプだとのこと。私の場合はここの突出は極めて小さい。つまりは典型的平社員タイプだそうな。これについては私は確かに社長なんかにはなりたいとは思ったことはない。

 「様」の字では目立ちたがり屋度が分かるという。この字の木偏の左払いが縦線と横線の四角から出ていると目立ちたがり屋なのだそうな。この左払いは元来は大きくする必要がないのに、これを大きくするのは目立たせたいという心理があるからだとのことなんだが・・・私の場合、確かにこの左払いが横棒よりも張り出しているが、それは左払いが大きく目立つようになっているというのではなく、そもそも横棒が極端に短いからなんだが、こういう場合、この解釈で良いのか?

 「京」の字は口の大きさに注目するのだという。一般に年齢を取るほどこの口の部分は省略化されて小さくなる傾向にあるので、若いにもかかわらずこの部分が小さいのは社会に対する積極性が薄れている現れだという。これについては私は年齢相応というところか。

 さらに「口」の字がキチンと閉じていないのはズボラな性格とか、「仏」の偏とつくりの間が開いているのは包容力がある性格だとのことだが、どうもこれはこじつけクサイ気がしないでもない。

 以上、私は筆跡鑑定についてまで異論を唱えるつもりは毛頭ありませんが、この番組のように極端に簡略化してしまった場合には、お遊び程度に止めておく方が無難でしょう。なお途中で登場している実験は例によってほとんど意味がないので気にしなくて良いです。なお文字を変えることで性格が変わるなどと言っていましたが、文字でなくても歩き方を変えても、話し方を変えてもすべて性格が変わります。人間とはそういうものです。つまり気の持ちようによって性格は変わるということ。ところで、文字を変えたら性格が変わるのなら、生まれた時点から一生変わらない血液型占いは完全にそれに矛盾するのですが、この番組、そこのところはどう考えてるんだ?

 なお私はいつもまるで相手にしていない冒頭の世界まる見えもどきだが、今回の内容はちょっと面白そうだったので触れておく。ニュージーランドでコンピュータ作業をしている労働者に電子血栓症という症例が発生して注目されているとか。これは長時間椅子に座っていることで、足に血栓が出来、肺や脳に詰まることで重大な症状を起こすというものである・・・とここまで書いた時点でかなりの人が気づくと思うが、これはいわゆる「エコノミークラス症候群」そのものである。つまりあれと同じことが、コンピュータ労働で長時間椅子に座っていることでも起こると言うことである。病気の原理を考えると至極当然のことであり、予防するにはまず高脂血症などの血液の粘度が上昇するようなことを避けること、1時間おきに歩くなど足を動かすことである。なお「電子血栓症」などと仰々しく命名しているが、これは「エコノミークラス症候群」と同様に単なる俗称であって、医学的に正式な名称ではないであろう。でないと同一症例に別の名前が付くことになっておかしくなる。まあとにかく、コンピュータ作業の長い人は注意した方がよいだろう(私がもろに該当する)。

 

10/31 発掘あるある大事典「顔やせ」

 今回のテーマは顔やせとのことですが、常に健常者を片っ端から病人に仕立て上げるこの番組、今回はいきなり街中で片っ端から女性を捕まえては、顎を後ろに引かせて(つまり顎の皮膚が一番たるむ状態)、次々と犠牲者に二重顎との判定を下すところから始まる。で、その結果、なんと100人中93人もが二重顎だったとし、「二重顎が蔓延している」と強烈に煽る。

 もうこの時点で今回の内容は「見る価値なし」と言いたくなる。あんな誰がやっても皮膚がたるむような状態で「二重顎」なんて判定するんなら、次は被験者の腹の皮膚を無理矢理に引っ張って「なんと100人中97人が二段腹だったのです」とやるかもしれない。一応言っておくが、100人中93人が該当したのなら、あきらかにそっちの方が「普通」なわけで、むしろ残りの7人の方が異常な顎痩せと言った方が統計的には正しいのである。

 さてこのように最初からシッチャカメッチャカであるのだが、一応私はお義理でつき合うこととする。

 番組によると二重顎と肥満は関係ないとしている。顎には元来脂肪細胞が少ないので、腹のように脂肪の蓄積で太るということはないのだという。で、二重顎の原因は表情筋の衰えだとしている。この表情筋の衰えを調べるには、ペットボトルに100mlの水を入れ、これを唇だけで10秒くわえていられるかどうかを見るそうな。

 さらに二重顎の原因となるものに、水分の蓄積(つまりむくみ)があるのだという。また二重顎になると口呼吸になりやすく、いびきをしたり細菌感染などがしやすくなると言っているのだが・・・これって、睡眠時無呼吸症などの症状であり、原因は「肥満」である。この時点で番組が最初に言っていた「二重顎と肥満は無関係」という前提が知らない間にぶっ飛んでいる。またここで鹿児島大学の教授が登場して、まるで番組の仮説を補強しているかのように見えるが、彼は「口呼吸はいびきなどの原因になる」という極めて当たり前のことを言っているだけであり、二重顎がこれらに結びつくとは一言も言っていないことに注意が必要である。どうもこの番組がよくやる情報操作の臭いがプンプンする。

 で、最後に登場した対策は、リンパマッサージと上を向いて下を動かす怪しい運動。これを10日間やると被験者の二重顎が解消してめでたしめでたしとのこと。また頬が垂れ下がってくるブルドック顔には、ペットボトルを使った表情筋エクササイズなるものを勧めている。

 初っ端から論旨メロメロ、データ無茶苦茶なんだが、何やら最後にたどり着いた結論は意外に無難。初っ端から無茶苦茶な煽りをかますから、最後はスポンサーつきエクササイズにでもつながるのかと思えば、意外にもスポンサーの影は見えない(ペットボトルにやたらにこだわっていたが、まさかペットボトルメーカーがスポンサーということはないだろうし)。とにかく番組の構成自体はひどいものだが、最後のエクササイズは「最悪でも効果がないというだけ」の代物であるから、この番組ではこういう人畜無害な結論は珍しい(身体に悪いか、スポンサーを儲けさせるだけという結論が一番多いから、この番組は)。ただそれだけに何をやりたかったのかが不明である。

 強引に推測するとすれば、作った側は実はまともなものを作ろうとしていたのだが、今までの「煽り満開、データ捏造、スポンサーに媚び媚び」といった作り方に染まりすぎていたせいで、まともなものを作ろうとしたにもも関わらず、その悪弊が出てしまったというところか。本当にそうなら、まだ救いはあるのだが(まともなものを作ろうとしていたということだから)、これだけは部外者の私には分からないところである。

 

10/24 発掘あるある大事典「うつ」

 環境の変化や仕事のストレスなどが原因になっての鬱病が増加しているが、特別な原因がなくても日常に積み重なる小さなストレスが鬱病の原因になるというのが今回のテーマであるようだ。ストレスが積み重なると身体のエネルギー消耗が増え、それが限界に達すると鬱になるとこの番組はしており、このような鬱病になりやすいタイプを三択テストで判断するというのである。

 まず番組が上げている鬱病のバロメーターが登場。「新聞を読まなくなった」「化粧をしっかりしなくなった」「今日が何曜日か忘れる」「ゴミの出し損ねが増えた」などである。要するに普段していることが出来なくなるのが鬱病の状態であるという。

 で、鬱病に陥りやすいタイプの三択診断なるものがある。詳細は省くが一つ目に挙がったのは、完璧志向が強い人間(これは医学の世界でも一般的に言われていることである)。番組では何やらパズルを使った実験をここでしているが、つまりは完璧志向の強い人間は始めたことにこだわる結果、それが旨くできないとストレスが溜まってしまうのだという。さらには物事を失敗しないようにおこなう準備行動までがストレスにつながるとしている。

 次に挙がったタイプは「円満型人間」。つまりは他人に対して気を使いすぎるタイプである。このタイプは周りにあわせて自らの欲求を抑えたり、人の意向を気にすることで消耗してしまうのだという。ちなみにこれも医学の成果では一般的に言われていること。

 ではどうすれば鬱を防げるかであるが、ストレスに対抗するためのセロトニンの分泌を増やす必要があるとしている。で、セロトニンは脳のほうせん核で作られているので、それを刺激するには首を回して刺激するのがよいとしている。またセロトニンの生成を増やすには深い眠りが必要なので、昼間に強い光(3000ルク以上)を1時間以上浴びることで眠りを深くするのがよいとしている。さらに睡眠前にセロトニンの原料であるトリプトファンを補うのがよいとして、ナイトミルクを勧めている。さらに糖がある方が吸収がよくなるとして、番組推奨ははちみつ入り牛乳である・・・は良いんだが、睡眠前にこんなものを飲んだら、太らんか?

 以上、今回は「専門家の監修を受けて」とやたらに強調していたが、それが功を奏したか、内容的には比較的まともであった。三択テストにあまり意味があるとは思えなかったが、完璧志向の強い人間と、辺りに気を使いすぎる人間の両タイプは鬱病になりやすいというのは、医学界では常識であり何ら突飛な話ではない(つまり極めて妥当ということ)。また対策の方も、首を回すとかナイトミルクというのは少々疑問もないでもないが、首を回すというのは緊張から来る肩こりをほぐす意味でも効果があるし、ナイトミルクでトリプトファン云々はともかくとして、寝る前にそのようなことで心を静めるというのはストレスに対して非常に意味がある。また深い睡眠をとるというのは精神の健康を保つには不可欠の要素である(そもそも精神の症状が悪化すると、そもそも睡眠自体がまともにとれなくなる)ということで、いずれも大体妥当である。

 また今回はこの番組特有の下品な煽りもあまりなく、その点でも許容範囲内。鬱病などという深刻なテーマを、いつものこの番組の調子で嘘八百に扱われるととんでもないことになるのではと警戒していたが、嘘八百の情報でも命にまではかかわらないようなダイエットテーマと違って、さすがにこの番組でも内容の吟味はしたのだと思われる。この姿勢で健康テーマ全般に対して取り組めば、この番組の評価もかなり上がるのであるが、なぜか「健康情報は嘘でもよい」というのがこの番組の姿勢であるようなのが一番の問題である。この番組、健康・美容関連テーマの時と、それ以外のもの(引っ越しとか年金とか)の時とで、番組の信憑性が段違いに変化し、前者の場合には番組としての有用性が皆無になるという奇妙な特徴を持っている。これが未だにこの番組に対する最大の疑問である(多分、前者のテーマは露骨にスポンサーを意識するのに対し、後者の場合は特定のスポンサーを特には想定していないのが理由だと思うが)。

 

10/17 発掘あるある大事典「脳力テスト2」

 同じネタは以前にもやっていたが、それが好評だったのか、それとも完全にネタが尽きているのか、その第2弾が登場である。ちなみ今日は日本シリーズ放送のために90分遅れ、元々どうなって良いような穴埋め企画とも考えられる。

 最初はリズムテストなるもの、これは3種類のリズムをおぼえてそれを繰り返すという比較的単純なテスト。しかしこれが出来なかったらリズム感がズレているということで、これは小脳や自律神経が乱れている証拠だという。例によって煽りタップリだが、はっきり言ってただ単にリズム感が悪いだけである。これで自律神経が乱れているのなら、音程もリズム感もメロメロの今時の歌手なんか、自律神経失調症ばかりだろう(例えば浜崎あゆみとか・・・ん?彼女の場合、ホントに自律神経失調症かもしれないが)。

 2つ目は手を叩きながら数字を数えるんだが、3,6,9の時は叩いてはいけないというもの(こういう遊びがあったような気がするが)。で、このテストもうまくできなかった人は小脳の機能が低下しているのだという。よく食べ物を落とす、けつまずく、階段を踏み外す、エスカレーターに乗るのにためらうなどというのも同じだというのだ。で、これを放置しておくと、手や足や口の運動などに障害が出、小脳の血流が悪くなることで小脳梗塞が起こる可能性があるというのだが、これまた煽りだけで理論は滅茶苦茶。こんな程度で小脳梗塞になるのなら、今頃街中は小脳梗塞だらけである。実際、この番組でも30人中21人が失敗しているわけだから、これだけの人間が小脳梗塞になったら日本は滅ぶ(笑)。

 3つ目は縄跳びやスキップなど、昔出来ていたことが出来るかというテスト。これは運動再現機能(いわゆる身体が覚えているというやつ)のテストだという。これも小脳の機能の低下であり、これも放置すると小脳の萎縮につながるなどというのだが、これにしても煽りばかり。長いことやっていないことはそうすぐには「勘が戻らない」というのは極めて当たり前。何度やっても出来なくなっている場合は問題だが、そうでない場合はそれほど大問題ではない。

 最後は30秒をカウントしてどれだけずれるかを見るもの。これが3秒以上ずれる場合は、内臓に問題があるのだという。人間は自分の心拍を基準に時間を計るため(心拍は約1秒に1回)、通常はあまりずれないのだが、これがずれる人は自律神経に障害があるというのだ。副交感神経の働きが悪いために時間感覚が狂うのだという。で、これが続くと免疫異常にまでなるとこれまた煽りの連続だが、はっきり言って通常時から心拍がやたらに高いなどというのなら確かに副交感神経に問題があるかもしれないが、30秒がきちんと計れるかどうかなど、単純に日頃から時計をよく見る環境にあるかどうかという問題だけである。例えば日頃から腕時計をしない私の場合、唐突に30秒を計れと言われても1秒の長さがどの程度かの感覚さえない。だから常に秒単位の仕事をしている志村けんの時間感覚が異常に正確だったのは当然なのである。

 以上、どうでも良いような内容なのだったら、単なるお遊びで終わらせておけば良かったのに、この番組の悪弊である下品な煽りに結びつけたせいで番組自体が滅茶苦茶になってしまった。まさにこの番組の悪い癖が出たとしか言いようのない内容である。そういう点でもやはり「穴埋め番組」だったのか。

 

10/10 発掘あるある大事典「おばさん体型克服2」

 オバサン体型克服の第一弾では腰のくびれを復活させると称してリフティング運動を推薦していたが、今度はいわゆる垂れ尻克服だそうな。この番組ではいわゆる垂れ尻をピーマン尻と呼んでその克服法を紹介している。

 まずピーマン尻の特徴とは臀溝(でんこう)がないことだそうな。臀溝とはお尻と太ももの境目であって、つまりはこれがないということは典型的なボテッとした尻になる(そりゃそうだ)。で、この臀溝の形成に影響するのが大臀筋とハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)であるという。これらの筋肉が弱ると、尻が重力に負けて垂れてくるという上に、脂肪も蓄積しやすくなるという塩梅だそうな。

 筋肉が弱っているとなれば運動不足が原因であるとなるが、ピーマン尻と認定された被験者の中にはウォーキングを行っていた者もいる。これらの筋肉を鍛えるにはウォーキングでは駄目で、全力疾走や階段の上り下りでないと鍛えられないのだという(要は足を大きく上げないといけないということだ)。

 で、この筋肉の衰え度のチェックであるが、これは腰から上を椅子にのせて(椅子の上に腹這いになる状態)、足を地面につけないように10回上げ下げが出来るかでチェックするとのこと(かなりキツイと思うが)。そしてこれらの筋肉を鍛える方法はつま先立ちだという。ただしこれでは時間がかかるので、番組提案のエクササイズが朝の挨拶をするように状態を曲げる「グッドモーニングエクササイズ」なるもの。被験者はこれを二週間続けたところ全員に効果が現れてめでたしめでたしというオチである。

 果たして本当に二週間でめざましい効果が出るのかは分からないが、基本的な原理は間違っていない。要は筋肉を鍛える運動をするわけであるので、それなりにキツイが確実に効果は現れるはずである。なお一つだけ気になったのは、この番組でも「腰に不安のある人は片足を前に出したら腰の負担が減る」と言っていたが、この運動は一つ間違えると腰を痛めそうな危険を私も感じた。もし腰に異常が感じられた時は無理はしないこと(腰を痛めてしまうと後々かなり大変ですから)。特に既に肥満状態にある者の場合は、それでなくても腰に負担がかかっているので要注意である。

 今回のように「運動」を勧めるのは、ゴロゴロして特製ジュースを飲むだけで痩せるというのと違って、ダイエットの王道である。こっちの路線で行けば、この番組の信用度ももっと上がるというものである。しかしこういうキツイダイエットってやっぱり視聴者ウケしないんだろうな。そりゃ、ゴロゴロしているだけで痩せられるなら、それは理想的であるから。しかしそんなうまい話はありませんということ。世の中「確実に儲かります」という話は確実に詐欺であるのと同じである。

 番組を真面目に作れば真面目に作るほど視聴者にウケなくなる。だから嘘八百な番組が横行してしまうのである。テレビ番組の質の低下は、制作側のモラルの問題もあるが、視聴者側のレベルの問題もあるということも常に真実なのである(例えば血液型占いなんてアホな内容だと視聴率ががた落ちするようになると、あんなものはテレビから駆逐されるわけだが)。

 

10/4 発掘あるある大事典「血液型SP」

 この番組はリニュアール後の第1回放送のテーマが「血液型と性格」などという科学的な根拠のかけらもない内容を流したことからも分かるように、科学番組ではなくてオカルト番組である(もしくはCM)。しかしどうやら第1回放送だけでは不十分と感じたのか、それともどこぞのインチキ占い師にまた金を積まれたのかは定かではないが、どうやら血液型占いに対する念を押そうと考えたようである。この番組の今年の宣伝目標はCoQ10と血液型占いのようである(去年はアミノ酸とカテキンだった)。ちなみににがりも重点目標に入っていた気配があったのだが、さすがに公共機関にああも完膚無きまでに嘘を暴かれては、少々トーンダウン気味にはなっている。

 で、今回は血液型と相性だそうな。オカルトに興味ない人は見る必要はありません。私もいちいちじっくり見る気にはなりません。

 さて冒頭、いきなりネット調査で総計8000人のデータを抽出したなどと言っているが、これは血液型占い師がよく使ういかにも統計的に証明されたように見せかける方法と同じである。ちなみに統計とはデータの扱い方によってどうにでも出来るので、注意が必要である(同じ小泉内閣の支持率を調査しても、赤旗と読売新聞だったら結果が変わるというもの)。だから「科学的」に行う統計の場合、いかにそこから作為を除くかが重要になるのであるが、この番組の場合はいかにして作為を最大限加えるかに腐心しているのは想像に難くないところ。

 というわけであるので、この番組が科学的に見せようとしている部分は例によってことごとく的はずれである。例えば、脳の活動部位が同じだと相性がよいなどと言っているが、これが根拠がないのは当たり前。多分、脳の活動部位が同じ→思考が同じ→相性がよいという短絡な発想だが、実は脳のどの部位が何に働いているのかについては個人差があり、同じところが必ず同じ機能に結びついているとは限らないというのが、脳科学の常識である。それに思考が同じだったら相性が良いと言えるんでしょうか? むしろ異質な思考をする相手の方が互いに刺激になる場合もあるはずなんですが。

 番組全体の内容は基本的にオカルト番組にありがちのパターン。ゲストの与太話と、番組にとって都合の良い事例だけの羅列という展開であり、これは第1回放送の時と変わらない。ただ第1回の時よりもさらに巧妙(悪質)になっているのは、脳と血液型の関係の証明についての実験の時、いちいち実験を担当している先生は否定的と強調していること。つまり否定的な先生でも、相関性を認めざるを得ない結果が出たと言いたいのだろうが、こんなものは騙しの基本テクニックである。インチキ広告などで、まるで第三者のように見せかけて業者丸抱えの研究者(自称)が登場するパターンとそっくりである。もっともこの先生がこの実験を元に論文でも書いて、それが他の研究者によって検証されて学会でも認められたとでもいうなら、何らかの相関性がある可能性はあり得るが、少なくともそのためにはなぜ赤血球の抗体型だけ、それも多数あるタイプ分類の中でのABO式だけが脳の働きと相関性を持ちうるのかの「科学的」説明は必要だろう。もっとも光に対する反応と性格の相関関係なんて、百万光年の彼方に存在しているが。

 以上、今回はオカルト番組であることは明らかなので、まともに相手にする気もしません。私は別に個人の趣味に口を出す気はありませんので、オカルト番組をテレビで流すことをやめろとまで言う気もありません。ただ「オカルト番組を科学であるかのように思わせるのはやめろ」と言っておきます。オカルトを科学的事実であるかのように見せかけるのは歴とした詐欺です。つい最近もテレビ番組で宣伝をした気功師が、インチキ治療で被害者から莫大な金を巻き上げていたなんて事件も記憶に新しいというのに。オカルト番組を放送したいなら、オカルトであることを明確にした上で放送するのは、少なくとも放送局としての最低限の倫理ではないかと思うのだが、この局に倫理を求めるのは土台無理な話か・・・。ちなみにインチキ気功師の宣伝をした某テレビ局の番組責任者は「番組内容の信憑性にまで責任を持てない」と開き直りました。世も末ですな。

 さてこうして完全にオカルト番組と化したこの番組、今に細木数子あたりが登場して「守護星と性格」なんてテーマも登場するかも。あのおばさん、あっちこっちのテレビ局に金をばらまいて宣伝番組を作らせているみたいだから。もしそんなものが登場しても私は驚きません。

 

9/26 発掘あるある大事典「お酢&豆乳」

 この番組では今まであらゆるインチキダイエットを宣伝してきたが、当然ながら効果の上がらない人間が大半である。それに対する言い訳SPのようである。酢と豆乳の二つに分けて、5問の質問でどちらの方が適しているかを選ぶと称している。

 まず性別。酢はクエン酸回路を活性化する効果があるのだが、女性の場合は貧血が多いので、貧血だと酢の効果が出にくいのだとしている。

 次は年齢。豆乳は基礎代謝をあげるので基礎代謝が落ちている年配の方が効果があるとしている。

 次は運動の有無。酢を摂って有酸素運動をするとクエン酸回路が働くので、効果が上がるとしている。そしてこれをまた例によって異常にサンプル数の少ない実験で証明しているのだが、この番組の実験が全くあてにならないのは今更言うまでもない。しかもよく見ると、酢で消費カロリーが上昇したと言っているあがり代はほとんど誤差の範囲。これだと特別に酢など摂らなくても、有酸素運動を行えばよいということである。

 4番目が早寝早起き。早寝早起きはサーカディアンリズム的に基礎代謝が上がるので、ダイエットに有利だとしている。そして豆乳は基礎代謝をあげるので早寝早起きの出来ない人に有利としている。

 最後は飲酒。飲酒をすると肝臓機能が低下するので、酢の脂肪燃焼効果を減少させるとしている・・・が、酒を減らすと当然のことながら、それだけで体重は減少する。

 で、次は酢とCoQ10を併用するとさらに効果が上がると、先々週の宣伝だけではまだ不足と考えているのかCoQ10の宣伝の念押し。しかも肉食をしていると血液が酸性に傾くなどとまたアホなことを言い出す(血液のpHがそんなにコロコロ変わったら死んでしまうって)。そして肉食が悪いなどと言いながら、豚肉を摂っているから酢の効果が上がるとか、もう支離滅裂な論理展開が始まる。さらに豆乳だけでなくバナナも合わせればよいとか、完全に根拠のないことのオンパレードである。

 結局終わってみれば、まず第一の目的は効果のなかった人に対する言い訳(酢を飲んでも痩せなかったという人には「あなたは運動をしていないからだ」と言い、豆乳を飲んでも痩せなかったという人には「あなたは若いからだ」などと言うんだろう)、第二の目的はCoQ10などのあるあるが今宣伝に力を入れている商品に対する念押しと言ったところだったようである。冒頭でいきなりにがりダイエットに対して何の反省もないどころか開き直った時点で絶句だが、その後も支離滅裂論旨滅茶苦茶であり、ほとんど番組としての価値はない。もう「酢は血液をアルカリにして」とやった時点で完全に10年前の騙しの文句。アルカリ食品、酸性食品という分類は無意味だというのは今や世間の常識なのに、それさえ知らないスタッフが作った? これはまともに相手にするだけ無駄。それにしても同じ騙しでも、どんどんレベルが低下しているのを感じる。これは完全に末期症状だ。

 

9/19 発掘あるある大事典「黒豆」

 さて今回は黒豆のブラックパワーと称していきなりの宣伝一色である。ある団地の住人にテストしてもらったところ、血圧が低下した、体脂肪率が低下した、ウェストサイズが減少したなどの効果が続出した(と番組は言っている)。

 この後は突然に産地の丹波篠山の紹介。当然のことながら丹波篠山は黒豆づくしといった塩梅である。で、ここの住民の血圧を測定してもらったところ、軒並み正常値であったとのこと(あくまで番組が言ってるだけ。実際のところは、もし高血圧の人が存在してもそんなデータは省いてあるのは想像に難くない)。団地でも血圧が下がったとの報告が相次いだとのことで、20代〜40代の女性4人に黒豆を食べてもらったところ、1時間後には全員の血液がさらさらになったと、例によって異常に実験点数の少ない実験で証明している。ちなみに血液の流動性などは、身体の水分の状態だけでも変化するということは、他ならぬこの番組自体が以前に言っていることである。果たしてどんな条件の実験やら・・・。

 番組によると、黒豆に含まれるシアニジンなるポリフェノールの一種である色素の効果で血液が低下したのだという。さらに黒豆とはそもそも黒大豆であるから、これに大豆の栄養も加わったすごい食材であるという。茶のカテキン、納豆のナットウキナーゼ、酢酸、タマネギの硫化プロピルなども血液さらさら効果があると言われている(そもそもこの番組が言ったことだ)が、それらと比べると黒豆のシアニジンは即効性があるのだという(以前にまるで万能食材のように宣伝したものでも、テーマが変わるとあっさりと「当社比」の対象にしてしまうのは、この番組では毎度のことである)。

 次はこの番組では必ず登場するダイエット効果。黒豆を食べたことで被験者の中で体脂肪率が減少する者が出たと言っているのだが、その幅は1.3%とのこと。しかしあの体脂肪計、使ったことのある人なら分かると思うが、あくまで簡易測定器なので非常に誤差が大きく、一日の内で数%数字が変化することなどざらである。実は我が家にも体重計型のものが一台あるのだが、私のように体脂肪率が高い者は、一日で4%ぐらい数字が変わることなど全く不思議でない。しかもよく聞いていると「効果のあった人の平均が1.3%」と言っている。つまりマイナス側に振れた人間だけの平均を取っているということで、プラスに振れた者や変化のなかった者はデータとしてねぐっているということである。この時点でこのデータは、数学的に全く無意味な統計であることは明白である。

 しかしこの番組はそんなことは意にも介さない。再び産地に飛んで、現地の人の体脂肪率を測ってもらったところ、全員が体脂肪が正常範囲と言っている・・・のだが、当然ながらここで被験者を選ぶ際に、例えば私のような明らかに体脂肪率が標準を超えていそうな者は、慎重にサンプルから除いているのはこれまた想像に難くないのである。もしガッテンで同じ統計を取るとしたら、多分番組のために無作為抽出で300人ぐらい集めて、その集計を行うであろう。しかしそんなことを行えば番組が意図する結果が出なくなる可能性が大であるから、この番組ではそんなことは絶対にしないのは毎度のことである。

 で、この極めて任意性の高い実験の結果を受けて、シアニジンは脂質の吸収を抑えて、排出を促進する働きがあるのだとしている。脂肪は体内で胆汁酸と結びついて腸壁に吸収されるのだが、シアニジンはこれを包み込むことで吸収を阻害すると言っているのだが・・・これって以前ににがりダイエットの危険性を暴露した国立健康・栄養研究所が、つい最近に実験によってインチキと断定したダイエット食品の理屈とそっくりなのだが・・・この番組、今度は別のインチキ商品を宣伝するつもりか?

 支離滅裂の内容であるが、番組はそんなことにはお構いなしで驀進、最後に黒豆の煮汁を勧めて終了。シアニジンは水溶性なので、黒豆を煮ると煮汁の中に溶け出してくるので、それを飲めば良いなどと言っている。しかしながら豆の健康効果としてはそこに含まれる食物繊維が大きいものがあるのに、これだったら肝心の食物繊維が全然摂れないのは言うまでもないことである。

 今回は黒豆の宣伝番組である。しかし構成がなんか「スパスパ人間学」と異常に似ているのが目につく。やたらに産地の丹波篠山を強調するところなんか、「はて今見ているのはスパスパだったっけ?」と思わず番組のタイトルを確認したぐらいである。どうやらスパスパと同じ方法でのスポンサーの集め方を始めたようである。しかしそもそもスパスパは強力なスポンサーがいないためにこういう形式になったのだと思われるのだが、花王の一社提供でスポンサーが強力であるはずのあるあるがこんな形式を取るとは、やはり花王がスポンサー料をケチり始めたのか? まあこの真相は業界関係者か花王の関係者しか分かるまい。ただ、新装開店してからのあるあるは、どうも花王以外のスポンサーの影が毎回ちらつくのは事実である。ところでそれにしても、もともと「あるあるのパチモン」と言われていたスパスパを、本家のあるあるがパクるようになるとは、この番組のスタッフにプライドはないのか? 

 なお少し考えてもらえば分かることだが、毎回強力な健康効果を持つ食材が登場して、その食材をよく食べているその産地の人は、食材効果で健康そのもの・・ってことを繰り返していれば、日本で病気になっている人なんて一人もいないはずだろう。もうこの時点で話が矛盾だらけなんだが、それを無視して毎回よくもこのパターンばかり繰り返すとは、どこまで視聴者を馬鹿にしているのやら。

 新装開店してから、以前よりもさらにムラが目立ち、駄目な回にはとことんひどい内容であるのが特徴になったこの番組だが、今回は典型的な「とことん駄目な回」。あまりに実験の内容がひどすぎて、むしろ説明の信憑度を下げることになっている。視聴者の側も、こんな内容で踊らされるようでは確実に制作側に舐められることになるから注意。

 

9/12 発掘あるある大事典「CoQ10」

 初っ端から胡散臭さ全開で始まる今回。これはコエンザイムQ10のことだという。これはサプリメント漬けのアメリカで人気で、今日本でも人気が上昇中(と番組は言っているのだが、真相は「現在仕掛けている最中」という意味。当然ながら今回の内容もその仕掛けの一環である。)。

 番組によるとCoQ10は細胞のミトコンドリアに含まれる物質でATPを作っているのだという。ATPは細胞の活動のためのエネルギーを司っている源だから、これに関わっているCoQ10は非常に重要な物質であるのだが、20代をピークにして減少してしまうのだという。この減少が老化につながる可能性があるとのことで、栄養補助食品として摂取しようという単純な発想のようだ。

 アメリカではそもそも心臓病の薬として研究がされたのだが、いろいろなものに効果があることが分かったというのである。番組によると衰えた細胞が活性化することで若返るのだとしている。ここからは、老人に2週間服用して貰ったら20メートル走の記録が向上したとか、オリンピック選手も服用しているとか宣伝のオンパレードになる。

 さてこのCoQ10であるが、イワシ、牛肉、ブロッコリーに含まれているが、一日に必要量をこれらで摂取しようとすると、イワシなら20匹、牛肉なら3キロ、ブロッコリーなら12キロ必要だと言うことで、サプリメントで摂るしかないとしている。

 最後にはCoQ10が肌にも効果があると、この番組お得意の美容に結びつけて宣伝の念押しである。もはやここまで来ると深夜の通販番組と全く同じ。CoQ10入りの化粧品の宣伝をしていたところからみると、近日中にスポンサーからCoQ10入りの化粧品が発売される予定になっていることは疑う余地がない。

 ここまで露骨な宣伝番組をやられるとアホらしくてもう何も言う気がなくなってくる。それでも最低限のことを言っておくと、CoQ10がエネルギー生産に必要なものだとして、それが20代を境に減少するとしたら、それは「必要がない」からに他ならない。成長期にあって新陳代謝が盛んな20才までと、もう既に成長は安定している20才以降では必要なエネルギーはおのずと違うと言うこと。それに細胞はエネルギーを与えたからその分活性化するという単純なものではない。さらにこれは少し考えればすぐ分かることだが、一日に必要なCoQ10の量が食事では補えないような量だとしたら、もう既に人類には病気がゴロゴロしているということ。サプリメントなど存在しなかった昔(ほんの50年ほど前でよい)は世界中にCoQ10不足による病人があふれていた・・・なんてわけがないのは誰でも分かること。

 この番組は以前よりスポンサーの影が濃厚にちらつく番組だが、それでもここまで露骨すぎる宣伝になっていたことはあまり記憶にない。ここまでひどい内容を平気で垂れ流しするのは、視聴者のことを心底から馬鹿にしているか、スポンサーからの締め付けが厳しくなったか、番組が低迷して焦っているかのいずれかであろう。とにかく今回の内容に関しては「アホらしすぎてまともに扱う気さえしない」とそう言っておく。くれぐれも繰り返しておくが「今回の内容は、深夜の通販番組と同じレベル」と認識しておいて欲しい。

 

9/5 発掘あるある大事典「クマ」

 美容番組になってしまったこの番組の今回のテーマはクマ。クマがなくなると12才は若返るというのがアピールポイントのようである。この番組ではクマのレベルを、1日寝たら消えるレベル1の疲労グマ、レベル2の紫色の慢性グマ、レベル3の濃い茶色の蓄積クマと分類して、その対処法を指導するとのこと。

 まずレベル1のクマであるが、これはよく睡眠不足などで出ると言われるが、実際に徹夜実験をやったところ被験者にクマが発生。このクマの発生原因は血行不良によって酸欠になった血液がどす黒くなり、これが皮膚の薄い目の下で血液の色が透けて見えるのだとか。

 ここまでのクマだと一晩寝れば解消するのだが、これが消えないクマになるのにはストレスが関係しているという。ストレスが原因で血行不良が慢性化しているのだという。これの解消には番組は爪マッサージを勧めている。これは薬指以外の爪の生え際を軽くもむというもの。これが交感神経優位の状態から、副交感神経優位の状態に切り替えるというのだが、その根拠は?

 さらに番組推薦は、首のリンパを軽くつまむマッサージ。こちらも根拠ははっきりしない。

 そしてレベル3の蓄積クマであるが、これはメラニンが蓄積することによって発生しているのだという。レベル2のクマを放置すると活性酸素が発生して、メラノサイトがメラニンを発生させるのだという。また顔の歪みがあることがこのクマの原因になるとし、怪しげなクリニックに出向いて顔のゆがみを直したところ、クマが消えたとしている。いよいよこの辺りから番組が怪しくなっていく。先ほどのクリニックで顔の歪みは修整できるが、その効果は3日ぐらいとのこと(つまり3日ごとに通う必要があるわけだから、業者にとってはいよいよおいしい)。で、番組は「ムンクの叫び体操」なる顔の体操を提案、被験者に試して貰ったところ、クマが解消してめでたしめでたしとしている。

 レベル2の最初の頃辺りまでは、まあこんなものかと思っていたのだが、レベル2の対策の辺りから怪しくなり始め、レベル3になった時点でいかにもこの番組らしい胡散臭さ全開になる。レベル3を見ていればあきらかにスポンサー付企画であるのは一目瞭然だが、それよりも何よりも、レベル3のクマの原因がメラニンの蓄積だと言っているくせに、なぜ顔の歪みの矯正のマッサージをした途端にクマが消えるんだ? ここのところが全く理屈に合っていない。このマッサージを繰り返していると、やがて肌の入れ替わりサイクルでクマが薄くなってくると言うのならまだ分かるが、そんな速効で効果が出るわけがない。もしそれなら、顔の歪みの矯正でシミやそばかすまで消せると言うことになりかねない。しかもそういう胡散臭さが目に付き出すと、やたらに出てくる画像処理によってクマを加えた写真は、インチキ美容業者が多用する脅し写真と同じで下品なことこの上ない。やっぱり番組全体としての構成が下品であるのは相変わらずである。

 結局のところ、今回も何やら胡散臭いスポンサーの影がちらついただけだった。最初に言ったレベル1〜3って、この番組の胡散臭さのレベルだったのか? どうやらリニューアルしてからも、回によって胡散臭さのレベルが変わることから、制作者によってレベルがまちまちだというのは相変わらずであるということは何となく推測がつき始めた。それにしても、一番根本的な部分で駄目なんだな、この番組は。

 

8/29 発掘あるある大事典「夏バテ解消」

 今回のテーマは夏バテ解消・・・とのことですが、録画失敗です。というか、先週に野球で30分ずれたそのままの時間になっていたので、後半の30分しか入っておりませんでした。

 で、ビデオをつけた途端に「ナイアシン」なるものが夏バテ解消の鍵で、これはタラコに含まれていると言っている。ナイアシンがないとトリプトファンが減少してセロトニン不足になるとのこと。夏休み明けの出社拒否の原因は夏バテじゃないかなどと言っているが、それはただ単に仕事のストレスの問題と違うのか? 私はなんかは夏バテはしてなくても、休み明けになる度に会社に行くたくなくなる(笑)。

 このナイアシンを含む食材はブリ、サバ、アジ、カツオ、タラコだそうな(いわゆる青魚だな)。これを使って「美味しくて、手間がかからなくて、火を使わなくて、片づけが楽」といういかにも横着なこの番組の視聴者向きのメニューを料理人に考案させている。そのメニューとはタラコと枝豆と梅干しを入れた炊き込みご飯。勝手に試してみてくださいというところである。

 最後は沖縄のモーイなる海草の宣伝。別にこんな特殊な海草でなくても、昆布でもわかめでも海草類は身体に良いので摂ることはお勧めです。ただしこればかり摂っていると確実に栄養不足になるので注意。

 

8/22 発掘あるある大事典「基礎代謝を上げる」

 人間は運動しなくても、生命維持のためにエネルギーを消費している(本来はエネルギーの消費はこちらがメインなのであるが)。この基礎代謝を上げれば肥満が解消できるというのが今の主流の考え方だが、それに乗っ取ったダイエットネタ(何回目だ?)であるようだ。

 さて見た目の体格が同じでも、基礎代謝には多い少ないがあるが、これは筋肉の比率が影響している。そういうわけで被験者にダンベル体操などで筋肉を増強したが、基礎代謝は大して上がらなかった。これは白筋と赤筋のうちの白筋しか鍛えられなかったためだとしている。毛細血管などが多いのは赤筋(別名遅筋)であり、エネルギー消費には赤筋を鍛えた方がよいとしている。赤筋は遅筋と呼ばれるだけに、ゆっくりした運動の方が効果的。というわけで有効なのは太極拳であるが、太極拳は誰でも出来るというものでもない(何で?)ということで番組提案の体操だそうな。

 赤筋が多いのは背中の脊柱起立筋(姿勢を保つために必要な筋肉)であるとし、これを鍛えるのに提案しているのが、4つんばいになって反対側の手と足を上げるという運動。この運動で被験者の基礎代謝が上昇してめでたしめでたしというオチである。

 さらにエネルギー消費といえば体温維持だが、これが出来ない変温動物のような人間は基礎代謝が落ちるので、褐色脂肪細胞を刺激して脂肪の燃焼を増やせという話である。で、この褐色脂肪細胞があるのが背中なので、ここをシャワーなどで刺激しろという話は以前に出てきたが、さすがに水シャワーを背中にというのはつらいので(というか、風邪をひく)、他の方法として提案しているのが手を冷やすというもの。手が冷えることで体温が低下したと脳が判断して、体温が上昇するとしている(しかしこれって一つ間違えると単に冷え性にならないか?)。で、番組提案は凍らせたペットボトルを使用したペットボトル運動・・・ってつまりはダンベル体操じゃん!

 以上、褐色脂肪細胞云々の下りは若干疑問もないではないが、基本的には遅筋を鍛える運動をしましょうという話で、論理的には大きな破綻はなし。ただ運動をしないといけないということなので、ゴロゴロして好きなものを食べながら特製ジュースを飲んでいたらそれだけで痩せるという美味しい話ではない(だからこそ論理が破綻していないわけである)ので、横着な番組視聴者に受け入れられるかどうか(笑)。

 ここ数回を見ていると、どことなく下品な番組構成は相変わらずだが、メインコーナーに関する信憑度は大分マシになってきた印象(冒頭のいかにもバラエティなコーナーと、最後の食材紹介ははなっから私は無視してますので・・笑)。インチキクサイ情報は冒頭と最後だけに濃縮することに決めたのか、それともさすがに「インチキにがりダイエット」を全面宣伝してしまったことを少しは反省したのかは不明だが、今までのことを考えると良い傾向であるのは間違いない。またこの番組でさえ、ダイエットにはバランスの良い食事と適度な運動しかないという原点に戻ってきているようであるのは大きい(もっともそれが実はそう簡単ではないから、私自身も今までなかなか減量に成功しないのであるが)。

 

8/15 発掘あるある大事典「脳力テスト」

 今回は脳のテストと称しての、お遊びである。

 最初は後だしジャンケンテストなるもの。最初は後出しで勝つように指定され、次は後出しで負けるように指定される。これを一度でも失敗すればアウトである。番組ではこのテストで前頭連合野の働きが分かるのだという。これが出来ない人は前頭連合野の切り替え機能の働きが悪いのだという。例えば電車の中で携帯がかかってきた時、前頭連合野の働きがよいとマナーを考えて電話を切るが、これが悪いとそのまま回りの迷惑を考えずに電話をするのだとのこと。そしてここの働きが悪いと我慢が出来なくキレやすくなる。そしてついにはボケにつながるとしている(アホくさ)。

 次は7桁の数字を覚えてもらってから、今日は何年の何日とかあなたの誕生日はとか、あなたの誕生日から今日まで何年何ヶ月何日などの質問をしてから、もう一度先ほどの数字を言ってもらうというもの。これが出来ない場合は前頭連合野のメモリー機能が悪いのだという。これが悪いと物忘れが多くなったり、過去の記憶をスムーズに引き出せなかったりするようになるという。

 そして3問目なのだが、何を思ったのかマッチ棒パズル。ただしここで登場したのはどちらも有名すぎるパズルなので、考えつく以前に知っている場合が多いのではないか(私がそうだ)。で、この問題が出来なければ、イメージ機能が問題があるというのだ。つまり頭の中でのシミュレーションができないのだという。だからこの機能に問題があれば、部屋の片づいているイメージが出来ないので部屋片づかないとか、旅行のルートなども把握できないとのこと・・・なんだが、私はイメージ機能の方は完璧なんだが(旅行のルートなども完璧に把握できる)にも関わらず、部屋は片づかない。これは一体どう説明するんだ?

 最後は間違い探し。2枚の絵の違いを見つけるというもの。これが出来ないと注意機能が弱いのだという。しかしこれって明らかに昔あった「マジカル頭脳パワー」まんまなんだが・・・あれってフジテレビの番組だったっけ? ・・・確か永井美奈子が司会していたと思うから、日テレの番組と違うのか? ひどいパクリだ。

 で、以上4つのテストで、1つでも問題駄目だった場合、前頭連合野の機能に問題があるのだという。そして前頭連合野に問題のあった人のトレーニングとしては、音読、言葉の範囲を制限してのしりとり(八百屋に関係あるものとか)、計算、両手を使うピアノ、ダーツなどがよいとしている。さらにヨーヨー釣りや花火も効果があったとしている。

 今回の内容は最初にも言ったが、完全にお遊び。この番組の悪癖でやけに煽りが入っているが、これは真に受けない方が正解。後出しジャンケンテストなんて、脳の瞬発力の問題であって、これかキレやすさとつながるなんか荒唐無稽もよいところ。一般にこのタイプのテストは10台などの若者の方が点数がよくなるのだが、10台の若者の方が圧倒的にキレやすいと言われていることをどう説明するんだ?

 前頭連合野は現在、痴呆症との関わり合いで注目されており、実際に痴呆症の患者はこの部分の働きが低下することが知られている。しかし今回の「お遊び」が出来なかったからと言って、それが即、痴呆症につながるかのごとく煽るのはこの番組らしい「嘘、大袈裟、紛らわしい」というやつである。さらに最後に「4つのテストのうち1つでも駄目だったら脳に問題がある」とほとんどの視聴者を強引に痴呆予備軍にしてしまおうとしているところは、これまたこの番組らしい悪癖。この番組は、視聴者がみんな健康だったら困るのである。インチキ宗教が病気の危機感を煽って信者を騙すのと全く同じ手口である。

 もっとも今回出てきた対策なるものは、「○○(スポンサーつき)を食べましょう」とか「○○(スポンサーつき)の運動をしましょう」の類ではなかったので、比較的人畜無害である。また音読、計算などは現在痴呆症のリハビリとしても行われていることなので、確かに前頭連合野の活性化には効果はあるのは事実らしい。

 今回の場合、あくまで「お遊び」と考えて気軽に楽しむ分には問題なし。というか、その範囲にとどめておくのが無難。変な煽りを抜いて、こういうお遊びだけでいけば、この番組も新境地を開ける・・・と思ったが、それだとまんま「マジカル頭脳パワー」のパクリやんけ。まあフジは昔からパクリの多い局ではあるが。

 

8/8 発掘あるある大事典「おばさん体型克服」

 今回はウェストのくびれを取り戻そうという、もうそれだけで女性の関心を惹くこと間違いなしのテーマを持ってきている。

 さて番組は冒頭から、まず6人の女性のお腹を比べて、オバサン体型を選んでもらうという「いじめ」から始まる。この中で見事にオバサン体型1番に選ばれたのは34才の主婦。彼女を始めとして3人のオバサン体型を選んでモルモットにするようである。

 番組によるとオバサン体型になる理由は大腰筋の衰えにあるという。この大腰筋とは上半身と下半身をつなぐ大筋肉で、姿勢を支えたり太ももを上げるための筋肉であり、歩いたり階段を登ったりをしなくなることで衰えるのだという。実際、例のオバサン3人組はほとんど歩いていないのが特徴であった。

 で、この大腰筋が衰えると、猫背になることで骨盤が寝てしまい、そこに内臓が落ち込んできて下腹が出るのだという。また猫背は腹筋の衰えにもつながり、お腹周りに脂肪が付きやすくなるのだという。当然ながら筋量が減れば基礎代謝も低下し、痩せにくい身体になる。なおお腹の出たオッサン体型も同様の理由によるという。

 この大腰筋の衰えを見るには、背中を壁に付けて利き手と反対の足を上げ、その下で手を5回叩けるかを見るという。ちなみに私は既に肥満なので、手を叩く以前に、かかととお尻を後ろに付けると片足を上げられません(バランスが取れない)。ここで気になったのは、ゲスト陣は全滅していたが、これって相当に難しいのではないかということである。

 いよいよ対策の方になるのだが、そのヒントは茨城の大洋村にあるとのこと(なにやら本格的にスパスパに似てきたような気がする)。この村では寝たきりゼロを目指して、大腰筋を鍛えるトレーニングを導入している。その運動とは「踏み台昇降運動」。つまりは意識してももを上げる運動をすればよいというのである。番組が推奨するのは、ビニル袋を使ったリフティング。さらに階段1段飛ばしもお勧めだという。さらに大股歩きも効果有りとのこと。これを例の3人に二週間試して貰ったところ、全員がくびれが復活してめでたしめでたしというオチである。

 めざましすぎる効果についてはかなり怪しげであるが(ウェストの減少については明らかに食事制限を併用していると推測される)、筋肉を鍛えるということには異存はない。また大腰筋の筋力低下は姿勢が悪くなるなど身体に良くないことは明らかなので、この筋肉を鍛えた方がよいのは当然である。それに対しての運動が踏み台昇降やリフティングというのも妥当。今回の主題に関しては明らかに誇大広告の節はあるが、内容的には総じて妥当。この番組(特に新装開店して以降)には極めて珍しいまともな内容であったように感じる。

 そのポイントは、やはりインチキ食材や、スポンサーつき運動が出てこなかったことだろう。概して「あるある特製○○」などと言い出す時はインチキであるのがこの番組のポイントだが、今回はこのお決まりの「あるある特製」が出てこなかった。この番組でも「やれば出来るんじゃないか」と言いたい気持である。ただ内容がまともなだけに、「ゴロゴロして好きなものを食べたいだけ食べて、それで痩せたい」などと考えている虫の良い連中にうけるかどうかは分からない。ただこんな連中が、この番組に刺激されてせめてリフティングでも始めれば、この番組も少しは社会に貢献できたことになるか。今回レベルの内容の放送を続けるのならば、私もこの番組のことを「有害番組」とまでは言わないのだが・・・。

 なお、冒頭の酸素水と最後の油味噌は、私は全く相手にしておりませんので(笑)。酸素水なんて、水に対する酸素の溶解度を考えると、そんな有意な効果が出る程度の酸素を溶かし込むことなんて不可能なことは、化学の初歩を知っていたら自明のことだし、油味噌については確かにパワーはつきそうですが、恐らく同じことを感じた人もいると思いますが、あれは運動せずに食べたらまず間違いなく太ります。

 

8/1 発掘あるある大事典「むくみ」

 いよいよインチキダイエット情報に的を絞ったかの感があるこの番組だが、まず恒例の煽りから始まる。ペットボトルのキャップを足に押しつけて、この後が残るかどうかでセルライトがつきやすいかどうかが判断できるのだという。そしてこの後が残る人はむくんでおり、セルライトが出来やすいのだそうな。そのイメージを画像処理(インチキダイエット広告にはつきものですな)で見せて、恐怖感を煽りまくる。

 いきなりぶっ飛びである。以前に持ち出して完膚無きまでにそのインチキぶりを暴かれたセルライトを、ここで再び出してくるという時点でもう番組が転けている。前シリーズのスタッフは、徹底して叩かれたのを自覚していたのか、その後はセルライトにはあまり触れないようにしていたように見えるにもかかわらず、新シリーズになった途端に登場するのは、やはりさらにスタッフの質が下がったのだと思われる。

 さてこのように完全に冒頭からコケてしまったこの番組であるが、もう少しつき合うことにする。

 一般に水分を摂ったらむくむと思われているが、むしろ水分を摂らない方がむくむのだという。代謝によって出た老廃物はリンパによって運ばれるが、夏には水分不足や基礎代謝の低下によって老廃物の排出が悪くなり、これらが脂肪細胞に取り込まれてセルライトになるのだという(おいおい)。その挙げ句に肥大化したセルライトはリンパ管まで圧迫するのだという(ここでまたインチキCGで恐怖感を煽る)。

 というわけで水分を摂る必要があるのだが、この時の水分補給は余計なものが入っていないものが望ましいのだという。ジュースは糖分が問題になるのは当然として、コーヒーや茶などは利尿作用のために水分が減少するし、アルコールはさらに利尿作用があるので問題外、酢はリンパには無関係(そもそも喉が渇いたからといって酢を飲む者なんているのか?)というわけで、ミネラルウォーターが一番だという。しかし女性を調査したところ、ジュースや茶などがほとんどで、水は200mlしかとっていなかったのに対し、必要な水は1日2リットルだという(奇妙な計算だ。確かにジュースや茶よりも水の方が良いのかもしれないが、これらも水は含んでいるので、水を摂っていないことにはならない)。

 で、お決まりの展開。これらの主婦に水を2リットル渡して飲んでもらって3日後、むくみが解消されたという。

 しかしこう言い切ってしまうと「水を飲んだがむくみが解消しないぞ」という苦情が来るのが見えているから、それに対する逃げをうっている。足を伸ばして座り、足首が自然にどこまで倒せるかを見るのだという(この「自然に」というところにいくらでも作為性が入りそうだ)。これで足首が90度以下しか曲がらないと、水を飲んだだけではむくみの取れない体質なのだそうな。このように足首が倒れないのはふくらはぎが固いからなのだという。

 この番組によると、ふくらはぎが固いとふくらはぎによるリンパの押し上げ効果が弱いので、むくみにつながるのだという(単純に運動量の差だと思うのだが)。ここでふくらはぎを柔らかくする方法として、リンパマッサージ、筋肉バランストレーニング、ヨガなどが続々と登場するが、見ていたら分かるように明らかに「スポンサーつき」である。何やらこの番組の正体が垣間見える内容である。そしてお約束通り、これを試してみたらむくみが解消してめでたしめでたしでというオチである。

 以上、いよいよインチキダイエット番組として驀進中の内容である(ちなみに次回も「オバサン体型克服」とのことでやはりダイエットネタである)。多分ダイエット関連が一番視聴者を騙しやすくて効果的と判断してのことだと思われる。公正取引委員会もそろそろこの番組に排除勧告を出した方が良いのと違うか?

 今回の内容を見ていたら、むしろこの番組の熱心な信者の方が戸惑うのではないか。今回は「水を摂れ」と言っているが、この番組は内容によっては「茶を摂れ」「酢を摂れ」「野菜ジュースを摂れ」などと毎回言うことが変わる。これを真に受けていたら毎日トータルで10リットルぐらいの水分を摂って、身体をこわしそうである(笑)。毎度のことながらいつも言うことが相矛盾しているのである。さらに最初でセルライトで散々恐怖感を煽っていたが、実際の内容はセルライトに無関係なむくみばかりであったことは普通に見ているだけで分かるだろうが、これがよくこの番組がやる「論理のすり替え」である。初っ端からレベルの低さが明らかなのが今回の内容だが、やはり最後までどうしようもなくレベルが低かった。そろそろ番組名を「あるあるインチキダイエット」に変更し、逆に世間にはびこるインチキダイエットを科学の目からぶち破るといった番組にでもすれば、この番組もかなりの有用な番組になるのだが・・・。まあ無理だろうな、それが出来そうなスタッフはいないみたいだし、スポンサーに金貰ってその宣伝を垂れ流ししているようじゃね・・・。もしかして昨今の不景気で花王にスポンサー料をケチられて、不足分は各スタッフが各地から調達してくることを命じられたのか?

 

7/25 発掘あるある大事典「豆乳で美しく痩せる」

 今、豆乳が人気だとか。そこで豆乳で村おこしを狙っている院内町なるところに繰り出したところ、豆乳で痩せたという証言が続々出てきたとのこと。そこで豆乳で痩せるための方法を研究したということだ。何やらまるで「スパスパ」のような展開で、初っ端から胡散臭さが全開である。

 まず豆乳のどんな成分が痩せる効果につながったかを栄養学者に聞いても答えは出てこなかったのだが、一人から大豆ペプチドによってエネルギー代謝が高まるという証言が得られたという。この大豆ペプチドは長官を刺激して、これが交感神経を優位にするのだという(研究中だと言っていたが、つまり言ってるだけと言う意味であるから信用しない方がよい)。で、次に出てきたのは大豆サポニンが肥大化した小腸の絨毛を正常な状態にもどすことで余分や栄養の吸収スピードを遅らせるのだとなど言い始める(本当に言っているだけである)。

 しかしそれだと豆乳でなくて豆腐でも良いのではないかと思うのだが、豆腐はタンパク質が豆乳よりも吸収されにくいので豆乳の方が良いのだという・・・おいおい、栄養を吸収されないようにするのが豆乳の効果だったのと違うのか? それに豆腐にはこの番組が大好きなにがりが入ってるんですが。

 さて豆乳で痩せるには豆乳の取り方がポイントだという。豆乳を飲むには食事の前が良いのだという。豆乳で痩せたという人は「豆乳は腹持ちがよい」と言っている・・・これって、豆乳を摂ったら食事が減るという意味では。

 さらに次の人物は豆乳にゆず蜜を加えている。ゆずのタンパク質分解酵素がタンパク質を分解して大豆ペプチドを増やすのだとか。で、さらに効果があるのがキウイだとかで、キウイ入りのあるある特製豆乳なるものを登場させている。それでこの豆乳をある団地の人に飲み続けて貰ったところ、便秘は解消、肌の調子も良くなって、さらに減量でめでたしめでたしとしている。

 例によっていつものように中身が全くない。豆乳の減量効果などと派手に銘打っているが、その実は「豆乳は腹持ちがよいので、食事の前にこれをたっぷり飲んだら、食事量が減少する」というだけの話である。もっとも食事量が減少すれば体重が減るのは事実だし、豆乳自体は身体に良いので、まあ以前の「にがり下剤ダイエット」よりはよほどマシではある。しかしこのように豆乳が痩せるとやたらに煽ると、豆乳ばかり飲んで栄養バランスを崩したり、普通に食事をした上で豆乳をガバガバ飲んで、逆に太ってしまうような連中も出てきそうである。いつも言っているが、痩せるには栄養のバランスと適度な運動、これしかないのが事実である。

 また今回もいつものように無意味な内容であった。それはそうとして、またもにがりの一件に関してはだんまりを決め込んでいるようである。やはりこれこそがこの番組の正体そのものなのだろう。そろそろやめにすればよいのに、この番組。

 

7/18 発掘あるある大事典「夏の水分の取り方」

 発汗の多い夏は水分をうまく摂らないと、脱水症状で問題が出ることは多い。というわけで、夏の水分の摂り方は重要である。これは本当である。

 水分補給のポイントは、とにかくこまめに摂ること。またビールで水分補給というのが良くあるが、それは根本的な間違い。利尿作用のあるビールでは水分補給どころか、むしろ水分が不足してくる。水分が少なくなってくると、血液の粘度が上がって血栓などが出来やすくなる。だから真夏の水分不足は脳こうそくの原因になるというのは事実ではある。ただし脳こうそくまで行くのは相当の場合であり、この番組の場合、あまりに煽りがきつすぎて、そちらの方が問題ではある。夏の水分補給だけで脳内に微小脳こうそくが蔓延するかのごとくに煽っているのは、例によって乱暴すぎる論理である。微小脳こうそくはむしろストレスとか動脈硬化の方を疑ってみた方がよい。

 なお就寝前に水分を摂ることは重要だし、起床後も一杯の水をというのは一般に言われていること。ただしこの時にあまり冷たい水を摂ると、血管が収縮してかえって危険とのこと。まあこれについては私も特に異論はない。なお私自身について言えば、私はこの時点で冷たすぎる水を摂ると、脳こうそく以前におなかの具合が悪くなって一日ひどい目にあうことになるので、朝にはあまり冷たすぎる飲み物は摂りません(笑)。

 つまり汗をかく前には水をこまめに摂りましょう、またアルコールを摂取する前にも水を摂りましょうというのが今回の内容、そしてこれに関しては異論なし。ただし情報がこれしかないというのは、やっぱり番組の内容が異常に薄すぎ。なお目の疲れをとるDVDとか、ラム肉でダイエットなんてアホな情報も流していたが、こちらも全く意味がないのは相変わらず。

 そしてなにより呆れたのは、例のにがりダイエットの件について何の釈明もなかったこと。どうやらこの番組は知らぬふりを決め込むつもりであるようである。以前より、自分のコメントをねじ曲げて編集されて主旨を入れ替えられてしまった専門家がその件を抗議しても、番組自体は全く無視を決め込むなど、良識のかけらも見られないと言われているこの番組であるが、どうやら今回の件も黙りを決め込むつもりであるようだ。それどころか、ゲストの一人はしっかりにがりを摂取していた。あっ、ここにも犠牲者が・・・っていうのが本音である。やっぱり質が悪すぎる、この番組は。

 

7/4 発掘あるある大事典「イライラすると醜くなる」

 ストレスの多い現代社会であるが、イライラが肌のトラブルにつながるのだという。この番組が命名するところの不細工ホルモンがイライラで分泌されるのだという。

 人間がイライラしている時、体内では何が起こっているか。これを番組では同じ職場でイライラしている人と、イライラしていない人の血液を比較したところ、男性ホルモンが増加していたのだという。これがブサイクホルモンの正体だという(オイオイ)。この男性ホルモンは細胞の活性化などに重要なホルモンであるが、これが過剰になった時に悪影響があるのだという。

 イライラがかかった場合にどうなるかということを、この番組では狭い部屋で米粒4000粒を箸で移し替えるというしょうもない実験を実施している。その結果出てきた事実が皮脂が増加してテカリが出るということ。この番組によると、男性ホルモンが過剰になることで皮脂が増えると共に、毛深くなるなどの可能性もあり、さらにメラミンが増加してシミになる可能性があるという。また一度増加した男性ホルモンは、そのイライラの元が解消されてもしばらくは減少しないのだという。

 このイライラ度を番組では手にビニル袋を貼り付けるという実験で判断しているのだが、これって皮脂よりも手に汗をかきやすいかどうかを判断していることになると思うのだが・・・。アシスタントの女子アナがイライラレベル3と判断されていたが、これはイライラしているというよりも、本番で緊張して手に汗をかいているという意味だと私は思うのだが。

 さらにこの後、イライラレベルでこういう症状が出て、見た目はこうなっているというようなことを解説しているが、この項に関しては全くなんの根拠もないことは、この手の番組を見慣れている者ならすぐに気づくと思う。

 そして最後はイライラの解消法。この番組が勧めるのは有酸素運動。有酸素運動で血流が早くなって、男性ホルモンが体外に排出されるのだという。で、もっとも効果的だった運動は散歩だという。散歩だと前進感があるのに対し、ストレッチや水泳などは前進感がないのでストレスになるのだという。さらに飲み物としては緑茶やコーヒーが良いという。これらに含まれるクロロゲン酸が血管や神経の緊張を和らげる上に、緑茶の緑が心を癒すと言い始める。と、ここまで来たところで私は思わず「オイオイ!」と画面の前で絶叫してしまった。散歩は前進感があるなどと言っているが、私のようなせっかちな人間には、散歩の方のようにブラブラ歩くのはまさに前進感がなくてイライラするのである。私のような人間には自転車の方がよい(一度田舎の道を歩いてみると分かるが、風景がほとんど変わらないせいで、いくら歩いても全く前に進んだような気がしない)。また緑茶やコーヒーが肌によいなんてのはぶっ飛び。緑茶やコーヒーに含まれるカフェインは血管を収縮させるので摂りすぎは肌に悪いというのが定説である。これなどはこの番組によくある「一部だけを見て全体をまるで見ていない(もしくは都合の悪い事実は意図的に無視する)」の典型である。私は緑茶やコーヒーが肌に悪いという気はないが、一部だけを見ずに全体を見れば、一概にそんな単純な決めつけは絶対に出来ないはずである。

 結局のところ、例によって番組内容は意味不明。そもそも身体にとって重要である男性ホルモンを「ブサイクホルモン」などと呼んで敵視してしまうその神経自体をまず疑うが、全体を通じて論理構成はお粗末至極だし、最後の対策に至ってはもう愚の骨頂である。

 イライラが美容に悪いというのは事実であるので「イライラしていると肌も荒れたりしますので、適度な運動などでストレスを発散してやることは重要です」と解説すれば、今回の番組の内容は30秒で終わってしまう上に、しかもこの方がより「正確」な内容なのである。例によってゲストの意味のないトークばかりで番組がかなり水増しされているのも相変わらずであり、この薄すぎる内容は、内容の信憑性以前の問題としてとにかく面白くないとしか言いようがない。よく考えると前回も肌絡みの内容であり、もしかしたら肌に関する番組として本当は一本分のつもりで取材した内容を、二本分に水増ししたのではないだろうかという印象をビンビン受けるのだが・・・。だとすると、相当に制作費の方もケチりはじめているということでもある。やっぱりこの番組、秋まで保たないのと違うか?

 

6/27 発掘あるある大事典「シミ&シワ対策」

 シミやシワの原因と言えば紫外線が言われているが、それ以外にもシミやシワの原因があるという話である(当たり前だ)。

 この番組が挙げているのはまず「化粧を落とさずに寝てしまう」というもの。皮脂腺が塞がれることで皮脂腺が炎症などを起こし、これがシミの原因になると言う。

 次は「冷房をかけたまま寝る」というもの。これはクーラーの影響で肌が乾燥し、シワの原因になるのだという。対策としては部屋の中に湿ったタオルなどを干せばよいという。

 さらに「冷たいものばかりとる」「ダラダラしてしまう」ということも、肝臓に負担をかけることになり肌に悪影響を与えるのだという。冷たいものばかり摂ることで胃腸の働きが悪くなり、肝臓に毒素が増えることで血液中に老廃物が混じり、肌のメラノサイトを暴走させるのだという。またダラダラすることは血液の流れをわるくして、肌に悪いとしている。

 シミやシワが紫外線だけで生じるものではないというのは事実だし、化粧を落とさずに寝るなどというのが問題外であるのも事実である(そもそも化粧品自体がシミやシワの原因になるのである。化粧品メーカーがスポンサーであるこの番組では、天地がひっくり返ってもそれは言わないだろうが。)。そういう意味では先週などに比べれば、まだ言いたいことはよく分かる。第一、今回のチェック項目に上がっていたことは、肌云々を抜きにしてもあまり健康に良くなさそうなことは誰にも想像のつくところである。健康を害したらまず肌の調子も悪くなるから、そういう意味では特に間違いではないかもしれない(これらがすべて、シミやシワに直接結びつくかはどうも怪しいが)。

 ただ内容はともかく、異常に危機感を煽る構成は下品であるし、例によっての「えっ、本当?!」とわざとらしく驚く合いの手はかなり神経に障る。また新シリーズになってから毎度のことであるが、やはりゲストの意味のないトークがやたらに多くて内容が薄い。そういう点で、番組自体には相変わらず感心しない。

 

6/20 発掘あるある大事典「太る人は酸欠人間」

 今、酸素バーのようなものが流行しているという。「頭がスッキリした気がする」とか「疲れが取れる気がする」などと言っているが、まさしくそれは「気のせい」である。以前にガッテンでも言っていたが、通常の状態で高濃度酸素なんて吸っても、効果はないし、下手すれば活性酸素の害さえある。それにも関わらず、この番組では体内の酸素濃度が低い人間が増えているなどと言い出すのである。

 そもそもこの調査が極めていい加減、何やら怪しげな装置で体内の酸素濃度を測っているのだが、その根拠が極めて薄弱。それに現代人の数値を測れば基準値以下の人間がゴロゴロいるというのなら、そもそもその基準値自体が正しいかを疑った方がよい。

 この番組は例によって、高濃度酸素を吸うことで目が良くなるの頭の回転が良くなるのといった宣伝を始める。さらには酸素を取ることでダイエットになると言い始める。安静時の脂肪消費が通常の部屋と高酸素濃度の部屋とで倍も変わったというのである。しかしこの実験が何やら怪しげである。この実験がどういう条件で行われたのかが分からないから断定できないのだが、怪しいの部屋の温度である。人間のカロリー消費は体温の維持にかなりの部分割かれているので、気温というのは無視できない要素である。それにそもそももし高酸素室で消費カロリーが減ったとしても、ずっと高酸素室にいるわけにもいかないだろう。また環境中に酸素が多いという状態と、体内に酸素が多く取り込まれている状態というものは別物なんだが・・・。

 で、この番組によると酸欠状態になる原因は赤血球中のヘモグロビンが少ないために体内に酸素を取り込めないのだそうな・・・・ってそれって要するに単なる貧血やないか。当然ながら対策は鉄分を取ること。で、アサリなどを摂れば良いんだが、この番組では既にヘモグロビンが不足している人はそれでは足りないからサプリメントを摂れと言い出す。確か前のシリーズの時には「この番組ではサプリメントなどを使わずに、自然の食品で栄養を取ることを目指している」と言っていたはずなんだが、それさえも捨てて、いよいよサプリメントの宣伝というさらにスポンサーが喜ぶ方向に驀進する意志を固めたようである。

 さらに酸欠の人は肺の働きが悪いそうな。浅い呼吸をしているために肺胞の機能が衰えて膨らみにくくなっているのだとか(ホンマかいな)。で、これを解消する方法は散歩・・・って歩くことは酸欠云々関係なく、そもそも体脂肪減少に効果があるはずである。これこそ有酸素運動である。

 酸欠体質なんて訳の分からないテーマを掲げたと思えば、その中身は貧血。しかも解消方法は有酸素運動。一体何を言いたいのやら意味不明である。とりあえず今回の番組の主目的はサプリメントの販促にあったことだけは間違いなさそうだが、それにしても論旨の組み方をもう一度一から勉強し直した方が良いのではないか。あまりに論理構成的に幼稚。放送内容がデタラメで嘘ばかりなのは相変わらずだが、何やら新シリーズになってからスタッフのレベルが落ちたのか、同じ嘘でもさらに説得力がなくなった(笑)。フジテレビもバラエティばかり作りすぎて人材が枯渇してきてるのと違うか?

 

6/13 発掘あるある大事典「老後のための経済学」

 年金問題が話題になっている今、なかなかタイムリーな話題である。

 まず老後の生活に必要な金額であるが、定年後に20年生きると仮定した場合、夫婦二人で月25万円、計6000万円が必要だという。目下のところ厚生年金の夫婦合わせての支給額は25万円と言われているが、家が賃貸であったり、住宅ローンが残っていたり、子供が自立していなかったり、病気になったり、年金に未払い期間があるなどのばあい、この25万円での生活は出来ない(そもそも将来的に年金がそのレベルの支給を維持すること自体があり得ないというのが今回の年金改革である)。そこで家計のバランスシートを考えようとのこと。

 細かい計算は省くが、9割の家庭が6000万円の目標額に届かなかったとのこと。この目標を楽々クリアしてきた家庭が一例出てきたが、収入が多いわけではなく、出費を徹底的にケチケチして減らしいたのがポイントである。

 最後は田舎暮らしと都会暮らしについて、田舎暮らしと都会暮らしの二家族の例を出していたが、特徴的なのは田舎暮らしは食費が少なかったこと。ちなみに私が現在居住しているのは「田舎の都会」である(笑)。

 健康絡みの話題でない回なので、内容的には妥当(冒頭のアロマ云々とか、最後のらっきょ云々というのは、既に私は頭から無視してかかってます(笑))であるが、例によって「内容が薄い」。今回も大半がゲストの老後談義。それにバランスシートの考え方はともかく、現在の日本の状況ではほとんどの家庭があれで計算すると破綻しているのではないか。しかも将来的には年金の支給自体がなくなる可能性もあり(このまま今の政権が続けば、やがてはそうなるだろう)、そうなったら前提自体が根本から崩れてしまうことになる。だから結局のところ、視聴者としては「早い話が個人で打てる手は全くないという意味じゃん」となってしまうのではないかというのが不安ではある。老後のことを考える際は、年金制度の問題は避けて通れないのだが、それを扱うと政権批判になってしまうので、フジテレビの場合はタブーなんだろう。テーマとしては良かったのだが、何とも中途半端な内容である。

 

6/6 発掘あるある大事典「ご飯の炊き方」

 今回はごはんの炊き方を米ンテーターと名付けた専門家達(これがお米のソムリエとかなんとなく胡散臭いのだが)達が指導するというのが今回の内容。

 まず米の保存方法についてだが、これは冷蔵庫で保管するのが正解。米は精米すると共に脂肪の酸化などの劣化が始まるので、冷蔵庫で米を寝かしてしまうのが正解。ただ冷蔵庫には保管スペースがないと言う場合は、ペットボトルで保存するのが良いとのこと。

 次は米の研ぎ方。これは強く研ぎすぎないのがポイント。米を強く研ぎすぎると割れなどが生じて良くないという。また米を研ぐ時には最初の水は研がずに流すのだという。精米した米は非常に水を吸いやすくなっているので、ここで研ぐとぬかやゴミなどを吸い込んでしまうのだという。

 最後は炊くまでの時間。二時間は水につけておくのが良いとのこと。水分が米粒の中まで染み通るのに2時間はかかるとのこと。米は水をたっぷり含んでいる方が糖化酵素の働きが良くなって甘味が出るとのこと。なお炊飯器での保存は5〜6時間が限度、それ以上の場合は冷凍してしまった方が良いという。

 さらに今の炊飯器は保温に切り替わった時点で蒸らしは完了しているので、炊きあがったらすぐにかき混ぜた方がよいとのこと。これらのポイントを踏まえると美味しいご飯が炊けるとのこと。

 なおここで終わっておけば実用的な番組なのに、この番組はこれに蛇足がつく。ご飯にお茶をかけることでカテキンの抗酸化作用が8倍になるとのことで、番組提案の「カテキン強化茶漬け」なるものが登場する。確かに野沢菜茶漬けはうまいので、カテキン云々なんて関係なしに楽しみゃいいけど。

 で、最後のおまけコーナーは、トコブシの宣伝。トコブシはタウリンが多いので疲れ知らずになるのだとか。トコブシも美味しいので、これも栄養云々抜きで食べれば良いです。

 ご飯の炊き方云々については、米ンテーターなんて訳の分からんダジャレはともかく、言っていることは正しいことなので、これは実用性もあってまずまず。お茶漬けの健康効果云々なんて言い出すのはいかにもこの番組らしいが、こんなところは例によって聞き流しておけばよい。というわけで、トータルとしてみれば今回は新装開店してからもっとも役立つ内容だった(というか、今まで役立つ内容は一回もなかった)と言える。しかし今回の内容、よく考えてみるとなんとなくガッテンを連想させる構成である(米ンテーターなんてコテコテのダジャレはまさしくあれに出てきそう)。新シリーズになってから「スパスパ」を真似してるんじゃないかと言われることもあったり(そもそも「スパスパ」は「あるある」を真似した番組だったんだから、それを真似してるというのはかなり情けないが)、どうも他の番組の影響が露骨に出ているような感じである。

 ただし中身の薄さは相変わらず。ゲストの無意味なトークが多すぎて、それをすっ飛ばせば実質20分程度。新装開店してからの「あるある」は、どうやら30分番組になったようである。やっぱりネタ切れが新装開店の一番の理由か?

 

5/30 発掘あるある大事典「にがりで本当に痩せるか」

 にがりと言えば豆腐の材料であるが、ダイエットになるという噂があるという。しかし人によって効果があったという人と、全くなかったという人があり、そこにどういう違いがあるかということが今回のキモであるようだ。

 にがりの主成分と言えばマグネシウムだが、マグネシウムを摂取することで脂肪の吸収を妨げる効果があるし、ブドウ糖を効率よく細胞で消費するようにする効果があるので血糖値の上昇も防ぐとしている。さらにビタミンB1とにがりを合わせて摂ることで糖代謝を増加させるのでダイエット効果があると言うのがこの番組の主張のようだ。

 そして例によってにがりをとっても効果のなかった3人に、一週間にがりを摂ってもらって体重減少でめでたしめでたしという内容である。しかしあまりに綺麗に決まりすぎているのでまず間違いなく裏があると感じていたから、モルモットにはメニューリストを渡していたようである。つまりそれは食事管理そのものである。食事管理したのなら痩せるのは当然である。さらにマグネシウムの過剰摂取は下痢や腎機能の低下の恐れもあるから注意との注釈つき。なるほどにがりダイエットなるものの正体は、下剤ダイエットの亜流であったらしきことが見えてきた。確かにマグネシウムを始め、ミネラル類には下剤作用のあるものが多く、硬水になれていない日本人の場合、水だけでも下痢をすることがあるので注意。

 それにしても例によっての内容の薄さは相変わらず、今回も実質30分も中身がない。いっそのこと30分番組にしてしまった方が密度が濃くなる?

(7/15追加 にがりダイエットはやはり危険なものであることが、独立行政法人国立健康・栄養研究所の研究によって明らかとされました。にがりダイエットの宣伝は、あるあるの犯罪行為と言えましょう。こちらをご覧ください。)

 

5/23 発掘あるある大事典「1日10分で視力大復活」

 今回は視力復活だというのだが、いきなり始まったのは反転文字を読み取るテストと、赤黒青などの文字が様々な色で書いてあってそれを文字を読まずに色を読むという代物。一体これが視力とどう関係するのかと疑問を持つところだが、どうやらこれが今回の番組のポイントのようである。

 この番組によると眼球視力ではなくて、情報を脳内で処理する脳内視力が大事だというのである。そしてこの脳内視力をトレーニングすれば眼球視力も復活すると言うのである。そしてこの脳内視力の回復には瞬間視、動体視、周辺視が鍵であり、これらを鍛えると視力が上がるというのである。

 次が眼球視力を上げる方法であるが、ここで出てきたのはいわゆる近くを見たり遠くを見たりを繰り返す目の体操。これは毛様体の硬直をほぐす効果があるという。

 で、例によっての異常にサンプル数の少ない実験がここで登場する。5人の被験者に脳内視力と眼球視力のトレーニングを行ったところ、全員が視力が上がってめでたしめでたしという結論を持ってきている。

 例によって根拠が滅茶苦茶な内容である。まず前半の脳内視力なんて言うのは、全くナンセンス。これは脳の情報処理能力の問題であるので、いわゆる一般的な視力とは何の関係もない。そもそももしこのトレーニングで瞬間視、動体視、周辺視の向上があったとしても、あんな近視テスト用の視力検査で視力が上がるわけがない。

 後半の目のトレーニングについては、疲れ目などによる一時的な視力の低下には効果があると言われているが、眼球の変形によって焦点がずれるいわゆる一般的な近視には効果がないことは常識。専門家の「これは誤差ではない」という言葉でまるで鬼の首を取ったように宣伝しているが、確かに0.4の視力変化は誤差ではないだろう。ただし人間の視力はコンディションによってその程度は容易に低下するということを忘れてはならない。つまり先の試験をコンディションの悪い時に行い、次の試験をコンディションの良い時に行えば、そのぐらいの変化なんて人によっては簡単に現れるのである。これは単なる「疲れ目の回復」であって、いわゆる「視力の回復」とは根本的に異なるものである。

 前半の脳内視力云々の部分は、番組としては面白いかもしれないが内容は全く無意味。後半の眼球トレーニングはまだ疲労回復には意味があるが、視力回復効果は明らかに過剰宣伝。なおやり方を間違うと、逆に目の疲労を高めるという指摘もあるので要注意。

 結局はまるで雑誌によく載っているインチキ視力回復トレーニングの肩を持つような内容である。はっきり言っておきましょう「そう簡単に近視が治ったら、アメリカで近視治療のためにわざわざ手術までしない」。やっぱり科学番組でなくオカルト番組だ、これは。

 やはり不評だったのか、つまらないゲストのトークは以前よりも減ってきた印象、それと共に「昔のあるある」に戻りつつある気配である。もっとも番組の信憑度の低さも相変わらず、今回なんか「疲れ目の回復」と「近視の回復」を意図的に今度しているデタラメ加減。ちなみに来週は「にがりで痩せる?」。もう完全に雑誌のインチキ広告路線まっしぐらである。

 

5/16 発掘あるある大事典「お酢を飲むとやせるのか」

 酢を飲むと痩せるなどとして、最近は酢が売れているそうだが、それが本当かどうかをこの番組で検証するとのことなんだが、この番組で真実なんて出てくるはずないと思うのだが。

 番組によると酢を飲むことによって速やかに吸収されるが、まず摂取後数分で体温上昇の効果が出るという(刺激による血管拡張効果だとか)、30分後に吸収が始まった頃に利尿作用が現れるとのこと。さらに肝臓の機能をアップさせるとしている。さらに摂取2時間後には血液をさらさらにする効果が表れたとのこと。ただしこれらの効果はあくまで一時的であるので、毎日飲む必要があるということ。こりゃメーカーは喜ぶよな。

 で、本題の痩せる効果だが、黒酢を飲むと酢によるクエン酸回路の活性化効果と、黒酢に含まれるアミノ酸で痩せる効果が出るのだとのこと。これについては例によってこの番組特有の「以上に対象点数の少ない実験」を行っている。2週間黒酢を飲み続けたところ、平均で1.5キロの体重減少でめでたしめでたしとの結論。効果の出にくい人には個別指導をしたようだから、その時に「食事を減らせ、運動をしろ」と指導したであろうことは容易に推察がつくのだが。

 内容云々よりも、そもそも番組の信憑性が低いし、最初から結論は予定済みなわけだから見るまでもなく想像がつく。例によって番組内容の薄さも相変わらずなので、今回も20分足らずの内容でした。役に立ちそうな情報は、酢を使ったカクテルの話ぐらいか。私は作りませんけど。

 酢を飲んで身体に悪いという話は聞いたことはないので(胃を荒らすぐらい濃い酢を飲めば別ですが)、酢を飲みたいという人には「どうぞ」と言っておきます。また酢は食欲増進効果がありますので、夏バテを防ぐには最適です(だから夏は酢の物を摂れと言う)。ただ気を付けないと食が進みすぎて太りますので要注意。 

 

5/9 発掘あるある大事典「つかれの真犯人」

 疲れが溜まっている人とそうでない人を調べたところ、疲れが溜まっている人は腕を上に上げた時に真上に上げられないという結果が見られたという。これは首が前に倒れた状態ののめり首になっているからだという。そしてこのような状態になるのは体のバランスが崩れていることが原因だという。

 疲れがとれない人の体の重心を調べたところ、体の重心がカカト側にかかっており、足の指が浮いている状態になっていたという。体の重心が後ろに偏っているために、背中が丸まるなどの負担がかかっていたのだという。体重のかかり方を見た時に指が見えないことから、この番組ではこれをユーレイ指と名付けて、これを疲労の原因だとしている。

 このように重心が後ろに移った原因は、スニーカーやスリッパなどを履いて楽に歩くクセが、足の指を使わない習慣につながったのだとしている。これを解消するには足の裏の筋肉を刺激することがよいとして、ペットボトルで足裏を刺激する運動や、足指を内側に丸める運動を推奨している。

 姿勢の悪さが全身の疲れにつながる可能性はあるので、それ自体はまああり得る話だと思えるのだが、この番組では姿勢を矯正することで下半身痩せした上に体重まで減少したと言い始める。さすがにここまで来ると完全に眉唾である。それに姿勢の悪さだけを全身疲労とダイレクトに結びつけるのはかなり乱暴な論旨ではある。ただ、足の指を使えるようにした方がよいということには異論はない。確かに足の指が効いていないと言う状態は、いろいろな意味で不健康であるのは間違いないので。

 以上、あるある2になってからのうちではまだマシな部類に属するかとも思われたが、要はこのパターンというのはリニューアル前のパターンとそっくりである。結局のところ、以前のパターンに戻すことがまだ一番マシになる方法だと分かったのが今回。しかしそもそも以前の時でもあまりレベルの高い番組だとは言えなかったわけであるから、いかにこの番組のレベルが低いかを物語っている。

 なお番組の内容の薄さは相変わらず、HD録画してから余計なトークをすっ飛ばして見ていたら、30分足らずの内容になってしまった。ただそれでもまだ前回よりはマシか。前回は20分そこそこだったから。 

 

5/2 発掘あるある大事典「あなたが買い物にハマル訳」

 買い物中毒と言われるぐらい買い物にハマル者が最近増えているが、それが体の働きによるものだと言いたいらしい。主婦に買い物をしてもらう実験をしてのこの番組の結論は、買い物をすることで快感物質であるドーパミンが分泌されるので、買い物にハマルのだというもの。ただし買い物に慣れすぎるとドーパミンの分泌が減るので、さらに買い物を繰り返すプチ買い物依存症になる可能性があるとのこと。これを防ぐには、買い物以外のストレス解消を見つける、買い物の習慣を改めて買い物に出ない日を作る、買い物をする時に深呼吸して冷静になるとのこと。

 ・・・・・馬鹿じゃないのか? あまりにつまらなすぎる。こんなもの実験するまでもなく当たり前じゃないか。あまりに当たり前で中身がなさすぎる内容に加え、いちいち何かの度に「えっ!どういうこと」とわざとらしく大げさに驚くアニメーションが、番組に対する不快感を増幅する。しかもこんないちいち実験するまでもないつまらん結論をつけただけで、後はゲストの買い物談義。あまりの中身のなさに絶句である。1時間枠の番組がどうでもよい部分をすっ飛ばしたら、実質10分もないという驚異的な内容の薄さである。ここまでひどいと、呆れるのを通り越して腹が立ってきそうになる。

 またプチ○○という表現をこの番組はよく使うが、これは医学的には全く滅茶苦茶なことを誤魔化す時にこの番組が使う常套句。例えばこの番組でプチ鬱なんて表現した時は、それは本来の鬱病とは全く違うものであるという意味である。このいい加減さはまさにこの番組ならでは。

 新装開店してからのこの番組は、内容の信憑性の問題を抜きにしても、薄すぎる内容のために番組としてつまらなすぎる。つくづく、一体何のためのリニューアルなんだろうか?

 なお最後にヤーコンなる野菜の宣伝を行っていたが、こんなものは聞き流すだけで、まともに相手にする気もしない。ああ、馬鹿らしい・・・。

 この番組、このままだと後半年ももたないと思うが、その前に私が我慢できなくなって見切りつけるかもしれない・・・・。もしかしてそれが狙いか?・・・なんて言うのはあまりに自意識過剰にすぎよう(笑)。

 

4/25 発掘あるある大事典「だまされやすい人」

 今回のテーマはどういう人がだまされやすいかということらしい。それにしてもこの番組がこのテーマをやるとは。私ならこう言うが「だまされやすい人、それは簡単。あるある会員である。」。

 この番組が言うには、ただ銀行口座の番号を教えてくださいと言っても誰もだまされないが、ハワイ旅行が当たりましたとしてやれば、疑わずにだまされる者がいるという。興奮させることで判断力を鈍らせるのだという。そう言えば、私のところへも「車が当たったのでクレジット番号を送れ」という馬鹿げた詐欺メールが来たが、これなどその手口である。

 オレオレ詐欺などの場合、1つ目のポイントは、速いスピードでまくし立てることだという。これは早口でまくし立てることで、相手をパニックに追い込むのだという。パズルをしている後ろで早口の実況を入れることで、通常の実況の場合よりも成績が悪くなったとの実験をしている。なるほど、筋肉番付などにおける古館のナレーションが、いかに選手にとって邪魔であるかの証明なわけか、これは。

 次は声のトーン。オレオレ詐欺の声は大体トーンが高いと言うが、これはトーンの高いキーワード程人間の頭に焼き付きやすいことによるという(いよいよ古館のナレーションだ)。

 三つ目のポイントは、早口でまくし立てた後に別人が落ち着いてゆっくり話すと言うことだという。緊張を高めた後に、それを落ち着かせることで安心感を抱かせ、そのことが相手を信用させることにつながるというのだ。これは刑事の取り調べや、やくざの恐喝などの攻め役となだめ役のパターンそのものである。なお同様のことは、複数の店員で行うセールスでも使用される。

 ここまではまだまともかと思ったのだが、ここでまたこの番組らしくとんでもないことを。だまされやすさが血液型に関係するなどとの妄言を始めるのである。O型が一番だまされやすく、A型がだまされにくいなどと言っているが、これに根拠は全くないのは当然。それにしても新装開店してからとことん血液型占いにこだわるが、一体占い師からいくらもらったんだ?

 次にこの番組では、先のテストでだまされた人とだまされなかった人で前頭眼窩野の働きが違うとのことで、ここでこの番組はこれを「うたぐり脳」と名付けている。先のだまされなかった人をテストに呼び出して、散々騙しの仕掛けをした挙げ句、ストレスをかけると脳の血流が悪くなってうたぐり脳の機能が低下するとしている。そしてこの番組がいうだまされなくなる方法というのは、ウォーキングで脳の血流を良くすること・・・おい、それって他の番組で最近さんざん言っている「呆け対策」やないか!

 ゲストの上原さくらをだましてみたりなどの、単なるドッキリカメラになっていたのは、新装開店してからのこの番組のレベルの低さを端的に物語っている(新装開店前もレベルは低かったが)。内容にしても前半のオレオレ詐欺の手口の紹介などはまだ意味があるが(理由付けもまあ納得できる)、その次にまたも血液型占いの宣伝が入るのはもうどうしようもない。挙げ句は例によっての「結論が先にある実験」。そして最終対策が痴呆予防と来た日には「一体どうしろと言うんだ、この番組」というところ。馬鹿らしくて何も言いたくなくなる(が、言わないとこんな馬鹿な番組にだまされる人がいれば不幸だ)。

 なお早口でトーンの高いナレーションがまくし立てた後、司会者が落ち着いた口調で念を押して信用させるというのは、この番組でもよくやっている「騙しのテクニック」である。やっぱり今回の内容、実はこの番組自体が題材か?

 この番組、新装開店してから唯一評価の出来ることと言えば、「インチキ健康情報をメインテーマからはずしていること」ぐらい。多分その分は意味不明の「志村けんプロジェクト」と冒頭の「世界まる見えもどき」に集約しているのだろうか。そう言えば、今回もマタタビ酒の宣伝をしていたようだが、どうでもよいという感じである。それにしてもやっぱりこの番組、後半年もたんぞ・・・。

 

4/18 発掘あるある大事典「愛情を取り戻す方程式」

 夫婦も年月が経つと愛情が冷めるなどと言うが、それを取り戻そうと言うことらしい。

 番組が上げている方程式なるものは、パーソナルスペース理論、タッチング理論、同調理論、光源理論と銘打って、すべて最新の研究成果との触れ込みである。

 最初のパーソナルスペース理論というのは、なんてことない縄張りの理論。要は距離が接近するほど親密度が上がるから、夫婦の場合は隣に座るなど45センチ以内に近づきましょうということ。

 二つ目のタッチング理論なるものは、親密な者は互いの身体に触れるということで、男には二の腕、女には頭や髪がよいという。

 三つ目はつまりは行動を真似したり相づちを打ったりというもので、相手の行動に合わせましょうというもの。

 四つ目は明るいところよりも、暗いところの方が愛情が上がりますというお話らしい。

 以上を実践して冷めかかっていた夫婦が親密になってめでたしめでたしというのが今回の本編。・・・しかしつまらねえな。大体、最新の研究などといいながら、出てきた事例は最も新しくて1970年代。これでとこが「最新」だ? それにこんなもの今更言うまでもなく当たり前。本当に冷めている夫婦というのは、こういうことを実践しようにもそれさえ出来ない状態になっているのでは?

 相変わらず意味のないゲストのトークばかりがやたらに多いから、それをすっ飛ばして見ていたら、実質20分もなかった。いよいよつまらなさが全開になってきたな、この番組。全くもって芸能人のトークほどつまらないものはない。何の学ぶべきところもなければ、何の興味も湧かない。そんなもの垂れ流すのは電波の無駄遣いというものである。

 それにしても何のためにリニューアルしたんだろうか? 今まで決して視聴率の低い番組ではなかったと思うんだが、リニューアルして内容が薄くなった上に、胡散臭さだけ増してなんの意味があるんだ? 全く意味不明だ。こうなったらさっさと「科学」という言葉を捨てて欲しい。これを捨ててくれたら、私も晴れてこの番組を「ただのバラエティ」と判断して無視することにしますから。既に冒頭のインチキ情報と、最後のお達者クラブは明らかなバラエティですから。

 

4/11 発掘あるある大事典「10才若く見られる」

 最初はあるある最新報告なるコーナー(新コーナーのようであるが、なんとなく200Xを連想させる)。ここで紹介されているのはアメリカのロサンゼルスで流行しているというアトキンスダイエットなるもの。これは炭水化物を極端に抑える減量法だという。この根拠となっているのが、カロリーを同じにすれば脂肪を減らすよりも炭水化物を減らした方が減量効果があったという実験によるらしい。

 しかしどう考えても、炭水化物をとらなければいくら食べても大丈夫なんて、こんな馬鹿な理屈はあり得ない。先の実験などは、多分カロリー計算の仕方にトリックがあったのではないだろうかと推測される(これ以外でも、意図的にそういう結果を誘導するつもりだったら、いくらでも方法があるのは、他ならぬこの番組自体が証明しているが)。肉が大好きなアメリカ人にはうけるだろうが、効果があるとは思えない。アメリカは日本以上にインチキ健康法全盛の国であるので、これも数年後には綺麗に消え去っているタイプのインチキ健康法に思われる。

 さて、いきなり胡散臭前座情報が終わったところで、今回の本題にはいる。

 人によって見た目の年齢は違ったりするもの。そこでどうすれば見た目年齢をを若くできるかという主旨らしい。最初は37才の4人の年齢を推測してもらうというお決まりのパターンのテストから。すると27才〜40才までばらつきが出るという結果に(これってただ単に童顔かどうかだけなんだが)。番組によると、顔の下半分に年齢が出るのだという。このトライアングルゾーンにシワやたるみがあると老けて見えるとか。

 で、このトライアングルゾーンにシワが増えるのは、表情筋が衰えることによる。そしてこの表情筋を鍛えるには、志村けんの「アイーン」が良いというのが、この番組の結論。あまりにも結論が作為的で馬鹿らしくて何も言う気がしなくなる。そして番組発案が「アイーン」にウを加えて「アウイーン」にした「アイーン体操」。もう勝手にやってくれという気分になってくる。

 そしてこのアイーン体操を先ほど一番老けて見られた女性にやってもらったところ、見事に若く見えてめでたしめでたしというところだが、そんなものメイクの仕方一つでいくらでも変わるので何とも言えない。さらにこの一番老けて見られたとなっていた彼女、4人の中で明らかに一番の美人顔であることから(この辺りに何となく最初から作為を感じるのだが)、少しメイクの様子を変えただけで容易に印象は変わると思われる。

 なお表情筋を日本でもっともよく使っているのが志村けんと紹介していたが、私に言わせればコロッケの方が表情筋はよく使っていると思うのだが・・・まあどうでも良いことだが。

 アイーン体操だけだとあまりに中身がないと考えたのか、この番組が次に引っ張り出してきたのが、DHEAなる若返りホルモン。このホルモンを分泌するにはどうすれば良いかであるが、昔の良い記憶を思い出せば良いのだという。これを回想法と言って、これに取り組んでいる施設もあるという(この辺りで胡散臭さが全開である)。

 この番組では昔ロックをやっていたオッサンがライブをしたり、結婚10年目の夫婦が恋人同士だった頃の想い出の地軽井沢を訪れることで、DHEAの分泌が増加したなどと言っているが、例によってこれはどうでも良い内容。挙げ句はゲストが想い出の曲を聴いて過去の想い出に浸るというどうでも良い内容に突っ走る。前回もやたらにゲストのトークが多かったが、この番組は新装開店後はトーク番組になったようである。

 番組の最後は「志村けん100才プロジェクト」なるもの。つまり全国の長生き老人の生活を見て、どうすれば長生きできるかを考えようと言うことらしい。今回登場した101才の老人は、半身浴とガニ漬け(地元のシオマネキをつぶして殻ごと漬けたものらしい)。このガニ漬けは固いので結構噛む必要があるというもので、要は噛むことが健康によいと言いたいんだろう。

 今までもろくでもない番組だったが、それでもだんだんとまともな方向に向かっていたのに、新装開店で今まで以上にろくでもない番組になった印象。まともな取材をしていない分を、ゲストのどうでもよいトークでばかりで補っており、目に見えて中身が薄くなっている。

 本ページは「教養ドキュメントFC」と名乗っている以上、一応何らかの「知的情報」が含まれていることを前提にしているのだが、新装したあるあるはほぼ純粋なバラエティとなりつつあり、もはやこのページで扱う意味は「インチキ番組に警鐘を鳴らす」という意味しかなくなってしまったように思われる。もしあるあるが完全に開き直って「科学」という言葉を使わなくなったら、私もこのページでの扱いは止めたいと考えている(「科学」を名乗っている限りは、化学屋の端くれとしてその真偽についてはコメントせざるを得ないが、最初からバラエティなのなら、そもそも情報に信憑性があろうはずがないので相手にする意味もない)。

 

4/4 発掘あるある大事典「血液型」

 今回からこの番組は「あるある大実験2」に変わったのだが、第一回目のテーマは血液型。こんなテーマを取り上げた時点でもう番組の胡散臭さが全開なんだが、初っ端からコケまくりである。

 まずいきなり血液型と性格の関連などといった「今や完全に科学的に否定されている」迷信をいきなり肯定してしまうところから始まってしまうのである。どうやら血液型占いの宣伝マンと思われる人物の「血液型性格判断は膨大な統計データに基づいて分類されている」という宣伝文句をそのまま垂れ流しするところから始まる(一体いくら宣伝料をもらったんだ?)。

 しかもそれだけでは足りないと思ったのか、一般人1000人と芸能人に100人からとったというアンケートとやらに基づいて、各血液型に共通の性格が導き出されたと結論している。しかしこのアンケートがまた滅茶苦茶。というのは、このアンケートが明らかに「血液型占いに興味を持っている連中」を対象に集めているのである。彼らは血液型占いに興味を持っているので「A型は几帳面」とか「B型は気分屋」などといわゆる血液型占いで主張されているパターン通りの答えをするわけである。

 統計はデータ数だけ取ればよいのではない。そのデータを作為的な取り方をしていれば、出てくる結果は真実とはほど遠いものになる。例えばある保険会社の例であるが、その保険会社ではどのような人物が事故を起こしやすいかを統計データから分析したところ、ある星座の人の事故数が非常に多いというデータが出た。そこでその星座の人の掛け金を値上げするべきだとしてさらに詳細にデータを調べたところ、なんてことはない元々のデータがその星座の人を異常に多く含んでいたことが分かったという。つまり最初のデータ自体が偏っていたのである。このように統計も運用の仕方では間違った結論を導き出すと言うことだ。ましてやこの番組の統計の場合、そこに作為的なものが入っているのは明らかである。

 もう最初からこのように極めて番組が作為的であるので、この後に出てくる事例など都合の良いとこどりをしているのは間違いない。そして挙げ句の果てが、血液型が脳の働きに影響するとの主張を展開し始める。

 4人の人間に絵を見せながら脳の働きを観察したところ、A型の人だけが視覚野だけでなく言語野も働いていたのだという。このことからA型の人は理屈っぽいとの結論を出しているのだが、ここのところで番組を注意して見る必要がある。この番組ではまるで脳の働きを観察した専門家がA型の人は理屈っぽいという考えを支持しているかのように見せかけているが、彼は「言語野が働いているこの人物は理屈っぽい」と言っているだけであって、何も「A型だから理屈っぽい」などとは一言も言っていない。番組がまるっきり主旨を入れ替えてしまっているのである。まるで血液型占いなんてオカルトを支持しているかのように放送されたこの専門家は、もしかしたら今頃フジテレビに抗議しているのではないだろうか(血液型占いみたいなオカルトを信じていると思われたら、場合によっては学者生命に関わることである)。

 さらにこの番組は、B型の場合は前頭葉の働きが活発であるので、想像力などのひらめきがあるが、感情に支配されやすいなどと言っているのだが、これに至ってはただ単に「言っているだけ」であり、なんの根拠も示せないのである。脳の働きとの結びつきを科学的に説明などといいながら、この時点で科学を完全に捨てているのは明らかである。それでも懲りずに、AB型はAとBを切り替えているとか、O型は後頭葉や頭頂葉がよく働いているとこ、これまたなんの根拠もない話を重ねて突っ走ってしまう乱暴さ。

 血液型と脳の働きを科学的に解明などといいながら、全く科学をすっ飛ばしてしまっての大馬鹿展開を繰り広げたこの番組は、最後は血液型によってなりやすい病気が違うというアメリカで研究中というトンデモ仮説に飛びついて終わり。これについても飛びついたはよいが、全くなんの検証もしていない。もうまともな番組を作ろうという姿勢が根本的に欠けているとしか言いようがない。

 内容的に全く問題外。科学番組ではなく完全にオカルト番組である。科学的に解析していけば、赤血球表面の抗原の型にすぎない血液型が性格と結びつくはずがないのは自明のことである。そもそも一般的なABO式血液型は多くの種類の血液型のほんの一部にすぎず、これ以外にも白血球などにも血液型はある(骨髄移植などの時に重要になる)。赤血球の型は性格に関係するが、白血球の型は関係ないとでも言うのだろうか? それとも人間の思考は赤血球によって司られているとでも言うのか? こんな馬鹿なものを支持した時点で番組としてコケているが、科学的検証と銘打ったものが全く科学的根拠を示していないただの決めつけなのには絶句。ここまでひどい内容は見たことがない。これはどこぞの占い師に金を積まれて、無理矢理に宣伝番組を作ったとしか思えない。

 そういえば新装開店になって菊間アナが追放されたようだが、今までこの番組でいつも言い訳めいたことを付け足していたのが彼女の役目だったが、その彼女をはずしたのは、いよいよこの番組が最後の良識さえはずして嘘情報を垂れ流ししますという姿勢表明なんだろうか? 今回の内容を見ているとそうとしか思えない。

 ちなみに最後に「血液型ですべてが決まるわけではありません。血液型による偏見や相性の決めつけはやめましょう。」なんていかにもアリバイめいたテロップを流したが、ホントにそう思っているのなら、こんな番組を作るな! これなどは明らかに後で問題が発生して苦情が来た時のための逃げ道である。あまりに姑息であり、番組作りの姿勢に対して根本的な疑問を感じる。

 

3/28 発掘あるある大事典「免疫力」

 今回のテーマは免疫力。「病気にかかりやすくて治りにくい」「かかりやすくて治りやすい」「かかりにくくて治りにくい」「かかりにくくて治りやすい」の4分類にして 身体機能、基礎体力、家族環境、自律神経、生活環境の5項目をチェック項目にしている。

 まず病気にかかりやすい人は粘膜の免疫力が低下しているとしている。粘膜の免疫は、粘液・IgA抗体などがあるが、これの能力が低下していれば、病原体に感染しやすくなるとしている。これについてこの番組はわざわざ人体を城に喩えて説明するということを行っているのだが、これが必ずしもわかりやすさにつながっているわけではないというのは、相変わらずながらこの番組らしいはずし方だ。

 さて例によってお勧め食材となるのだが、これはビタミンA,C,Eを含むカボチャ、赤パプリカなどとのこと。またカテキンやフコイダン(海草のヌルヌル成分)、キムチなどを勧めている。

 次は病気が治りにくい人。これはリンパ球などの体内の免疫力の働きがポイントだという。顆粒球・マクロファージなどの貪食細胞、B細胞・T細胞などのリンパ球などがこれである。

 さてまた食材なのだが、カプサイシン(唐辛子)、アルギニン(枝豆)、キウイ。さらにバナナ、マイタケ、EPA(青魚)などを挙げている。またサイトカインを強化するためにβDグルカン、アロエ糖タンパク、すぐき漬けに柴漬けだそうな。例によっていつものいい加減な実験で、鯖とシイタケの唐辛子煮で免疫力アップなどといっているが、これはいつものように聞き流しておくのが正解。

 最後はサプリの使い方といういかにもこの番組らしいところ。アガリスク、プロポリス、フコイダンといったインチキ健康食品の御三家を宣伝しているがこんな内容は耳に栓をしておきましょう。免疫力の向上には規則正しい生活と、バランスのとれた食生活、さらに好ましくはストレスの少ない生活(これは現実には難しいと思うが)である。これなくしてサプリに大金をはたいてもナンセンスなので

 なお私が風邪をひいた時は、大体がカクテキと野沢菜漬けである。とにかく唐辛子のカプサイシンの効果云々などと解説できそうだが、実のところはとにかく食欲を刺激するのが目的である。

 ところでこの番組も次回からリニューアルとのこと。ヒロミがリストラされて、志村けんがレギュラーになるようだが、第1回の内容が「血液型」。これが病気のなりやすさなどにも関係しているなどといきなりドッチラケな予告をしている。これは今まで以上に番組のレベルが低下しそうな気配が・・・。

 

3/21 発掘あるある大事典「犬猫」

 最近は空前のペットブームだと言われているが、その一方で肥満などの不健康なペットも増加しているという。その対策について紹介しているのが今回。

 犬の減量も人間と同じで、運動と食事療法しかない。食事療法のポイントとしては、食事の回数を増やして、食事の量を減らすことであるという。犬は一度に与えられる餌の量は満足度に関係なく、餌を与えられる回数によって満足度を感じるのだという。回数を増やして、1つずつ餌を与えることで、トータルでは餌の量が減っていても、犬はそのことを感じないのだという。これは犬は放っておくとかなりのドカ食いをする習慣があり(胃が5倍まで拡張するという)、かなりの量を食べないと満腹中枢に影響しないようになっているからだという。つまり犬の満足感は、満腹中枢では感じていないのだという。

 次は猫であるが、猫は膵臓が弱いので糖尿病になりやすいという。猫の糖尿病の原因は、餌の食べ過ぎがあるが、ストレスの影響もあるという。耳のよい猫にとっては特に機械類の高音はストレスになるという。また無理に抱き上げるのも猫にとってはストレスになるとのこと。

 ペットの飼い主には参考になるかとも思われますが、動物嫌いの私には無関係な内容です。なおペットの飼い主の方は、ペットの躾にも注意してください。自分のペットが他人に迷惑をかけることのないように配慮いただきたいところ。あなたにとってはかけがえのないペットかもしれませんが、他人にとってはただの犬・猫なんですから。

 

3/14 発掘あるある大事典「肩痛」

 ある日突然にやってくる肩痛。これは腱板と言われる肩の筋肉が骨に触れて炎症を起こすことで発生するという。この肩痛は昔は五十肩と言われていたのに、いつの間にか四十肩と言われるようになったという。しかもこの調子で行けば今に三十肩、二十肩になるのではないかとのこと(例によってこの番組特有の強烈な煽りである)。そしてこの肩痛の原因になるのが巻き込み肩だとのことで、それをどうやって解消するのかが今回の主旨らしい。

 まず四十肩のメカニズムについて。番組によると、元来は加齢で筋肉の柔軟性がなくなることで四十肩が発生していたのだが、最近に多い姿勢の悪さからくる巻き込み肩(肩が前に出た状態)になると、肩の腱板に無理がかかって、四十肩の症状が発生しやすくなっているという。

 この巻き込み肩の原因は、肩を使わなくなったことによる筋力の低下。元々サルは巻き込み肩なので、人間も肩を使わずにいれば巻き込み肩になると言う。さてこの巻き込み肩の悪影響だが、巻き込み肩を矯正すれば、女性の場合はバストラインが3センチものアップが期待できるという(肩を後ろに張れば、確かに胸の筋肉は引っ張られると思うが)。

 さていよいよ本命の巻き込み肩の解消法であるが、これは単純で「肩を回すこと」だそうである。番組では肩円運動なるものを提唱し、一週間これをしただけで巻き込み肩が解消されたと、例によって明らかに過剰な宣伝である。もっとも肩の運動が身体に悪いはずがないので(ただし既に四十肩の症状が出ている人は無理は禁物である)、この運動をすることに異議を唱えるつもりはない。この程度で筋力が強化されるかは疑問だが、少なくとも肩の柔軟にはなるであろう。巻き込み肩がそのまま四十肩につながるかは疑問がないでもないが、筋力の低下が姿勢の悪化につながっており、姿勢をよくするために肩の運動をというのは意義のないことではない。もっとも姿勢を本当に正すためには、肩の運動だけでなく背筋の強化も必要である。

 最後は既に四十肩の症状が出ている人の解消法について。四十肩の解消が難しいのは、肩の腱板のターンオーバーが200日と長いことが原因だという。四十肩の症状は3期に分かれるという。最初は7日間の激痛期、この時期は固定するなどして静養が重要である。次の3週間の激痛潜伏期、この時期はペットボトル運動などの軽い運動をしながら、入浴などで血行をよくするのがよいという。そして最後の慢性期は、日課として運動療法を続けるのが重要という。この番組では数種類の運動を上げていたが、勝手な判断で運動をせず、整形外科などの指示を仰いだ方が無難である。

 以上、肩痛を解消するための食材といった怪しい情報が出てこなかったせいか、内容的には概ね無難な話である。ただくれぐれも四十肩の症状が出ている方は、整形外科医の指示を仰いで欲しい。最近よくある医者の嘆きは、怪しい健康番組で中途半端な知識を仕入れた患者が、勝手な健康法でかえって症状を悪化させる例があるということだという。四十肩の運動なんかも肩の状態を見ながらリハビリテーションとして行っていく必要があるので、あまり勝手なことはしない方がよい。なお肩痛の症状がない人が、予防的に肩の運動をすることには反対する理由はないが、ここでも注意はがむしゃらになりすぎないこと。限度をすぎた運動は、もはや運動ではなく身体にとっては単なる拷問であるということを忘れないように。

 

3/7 発掘あるある大事典「引っ越し」

 春と言えば引っ越しのシーズンだが、最近は引っ越しでのトラブルが多いという。アンケートに基づいて実際のトラブルの例を再現している。私も3年前に今の家に引っ越しをしたわけだが、確かにいろいろなトラブルがあった。

 まず最初は時間の問題。費用をケチりすぎて安いプランを選ぶと、時間の指定が出来ないものがあるという。おかげで予定が全く狂ってしまうことがある。

 二つ目は重さの悲劇。費用をケチって荷物を少なめに見積もった挙げ句に段ボールが足らなくなり、洋服などを入れる大きな段ボールに重い荷物を入れてしまって、3人がかりでも持ち上げられない荷物になってしまったという例である。実際に大型の段ボールに文庫本を一杯いれたりすると、とても持ち運ぶことなど不可能である。

 三つ目はトラックの悲劇。これまた荷物を過小に見積もったために、トラックに乗らなくなってしまいトラックの追加で料金が増加してしまうという例である。この場合に盲点になりやすいのは自転車や鉢植えなどの屋外においてあるものだという。

 これらのトラブルはいずれも見積もりをキチンと行うことで防ぐことが出来る。業者を呼んで実際に荷物を見てもらって見積もりをするのが一番だという。なお私の場合は、業者に実際に荷物を見てもらって見積もりをしてもらった上に、梱包もお任せのコースを選んだので、これらのトラブルはなかった。むしろトラブルは見積もりの段階にあった。最初に見積もりを頼んだ業者が、約束した時間に来なかったのである。どうやら内部での連絡の不徹底が原因だったのだが、そんな業者はやめて他の業者に頼んだ。

 次が不十分な下見によるトラブル三題。

 四つ目のトラブルが駐車の悲劇。道が狭すぎてトラックが止められないといったトラブルである。これを防ぐためには道幅、一方通行などをチェックすることという。さらに盲点になりやすいのはトラックの高さだという。

 五つ目はエレベータの悲劇。エレベータが点検中で動いていなかったり、エレベータに家具が入らなかったりのトラブルだという。

 六つ目が出っ張りの悲劇。あちこちにある出っ張りのせいで、家具がつかえて入らないなどのトラブルである。見落としやすいのは階段の手すりなどだという。

 これらは私の場合は事前に計画していたのでトラブルはなかった。むしろ業者にとって悲劇的だったのは、私の部屋が6畳一間と思えないほど異常に荷物が多かったことだろう。明らかに見積もりの料金では安すぎたのではないかと思われる。私の部屋のようなとんでもない部屋の引っ越し作業を行ったその業者の誠意ある態度には感心している。

 次は引っ越し完了後に起こる悲劇である。

 七つ目は家具配置の悲劇。これは家具の置き場所をキチンと決めていなかったせいで、後で動かしなおしたりなどのトラブルである。

 八つ目は行方不明の悲劇。中身を箱の一面にしか書いてなかったために、荷物を積み上げると見えなくなるといったトラブルである。すぐに使うものは箱にまとめて入れておくなどの工夫がいる。

 九つ目は破損・汚損の悲劇。よくある荷物をほどいてみれば壊れていたという例である。梱包・運搬を業者に頼んだ場合は補償されることになるが、そのためには契約の確認が必要であるという。またコンピュータのデータのような実態のないものは補償されないので注意という。なお破損を防ぐには梱包が重要であり、梱包の技術によって壊れやすさは変わるという。例えば食器などは重ねるのではなくて、立てて入れると下の食器が壊れるなどが起こらないという。

 私の場合は梱包はお任せだったのと、オーディオ機器などの運搬に細心の注意を払う必要があるものは、事前に自分で運び込んでおいたことなどでトラブルはなかった。また私はあまり家具の傷などに頓着しない(頓着しないといけないような高価な家具はない。何しろ大半の家具が合板による自作だっただけに。)のと、食器がほとんどなかったことなどもトラブルがなかった理由であろう。

 最後は保険について。これは基本的に業者が入るものであって、個人では入れないという。ただし特別に高価なものについては業者と相談して別途保険をかける手もあるという。

 以上、引っ越しにまつわるトラブルについて。アンケートベースで情報を集めただけに、いかにもありがちのトラブル事例が紹介されていた。これらのトラブルはすべて事前の用意があれば防げることなので、今回の番組の内容は参考になるのではないだろうか。この番組は、健康情報以外の回は非常に実用性の高い優秀な番組になることが多いが、今回はまさにそうである。今回単独なら情報信頼度はAにしてもよいだろう。

 なお私の経験からの引っ越しのトラブルを防ぐ方法は、1.引っ越し先まで実際に自分で車で走ってみてルートを確認しておく。2.実際に引っ越し先の間取りの寸法を測って、どの家具をどこに入れるかの図をかいておく。3.PCなどの取り扱いの難しい装置は自分で運び込んでおく。4.引っ越し費用をケチらずに、出来る限り業者へのお任せコースを選択するなどである。当然ながら、信用できる業者を選ぶということも重要だが、こればかりは素人には判断しようがないのが問題である。一応目安としては、見積もりをとった時に、費用の内訳を詳細に説明してあるところが信用できるなどと言われている。これは引っ越しに限らず、万事に言えることだろうが。また春は引っ越しが多いので、どこの業者も手一杯であるから、出来ればこのシーズンをはずした方がよいという話もあるが、これだけはどうしようもないし・・・。

 

2/29 発掘あるある大事典「携帯電話」

 今や一人に一台とも言われている携帯電話。しかし携帯メールを使用した迷惑メールや詐欺メールなどの犯罪も増加している。そこで携帯についての紹介をしようという今回の主旨である。

 まずパケット、ドメイン、赤外線などの基本用語についての解説。これについてはインターネットしている人なら常識だろうから省略する。

 さて基本知識を確認したところで、いよいよ本題の方に入る。まずは迷惑メールについて。これの最大の問題点の一つは受信者に料金が発生するということ。これを自衛するにはドメインによるフィルタリングなどがあるが、アドレスを長くするなども自衛の方法であるという。

 また被害にあった例としては、無料と見せかけて有料のアダルトサイトにつながせるというもの。規約の部分を読めば有料であることは分かるというが、わざと見にくいように書いてある(つまりこの時点で詐欺目的が明らかである)とのこと。なおこの番組に出てきた事例ではメールを消すつもりで間違って接続してしまっただけで9万円もの料金を請求されたとのことだが、このサイトなど明らかに詐欺目的であるのがはっきりしているので、不当な請求として消費者センターや場合によっては警察などにも訴えるべきだろう。なおフジテレビが脅しをかけるというのが一番効果があるはずである(笑)。実は悪質業者というのはマスコミを一番恐れている。

 さらに最近多いのが架空請求メール。これは架空の有料サイト使用料などを請求するもので、さらにいやらしいことに救済センターを名乗るインチキメールを畳みかけるように送ってくる例もあるという。なおこの事例は私も体験したが(既に3回ほど)、これらのメールは直ちにゴミ箱にぶち込んだ。なお料金を支払わない場合は恐いお兄さんが取り立てにくる旨をメールに書いてあるが、実際に来たという例は聞いたことがない。なおもし本当に来たら、それは紛れもない「脅迫罪」であるので、警察と共に待ちかまえるのがよろしかろう。

 なおこのような悪質業者は種々の方法でメールアドレスを集めている。ポピュラーな方法はネット懸賞だが、最近はウェブ上を巡回して自動的にアドレスを集めるようなソフトもあるし、メールアドレスを集めることを目的としていると思われるウィルスも存在するので要注意である。なお私のように自分でページを運営してアドレスを公開している者の場合は、この手の迷惑メールは宿命のようなものであるので諦めるしかない部分がある。これは法律が改正されて、この手の悪質業者に厳罰(莫大な罰金や長期の服役など)が適用されるようになることを期待するしかないだろう。

 さらにこの番組があげる危険は、データ流出の問題。携帯をうかつに放置すれば、5分ほどで住所録やメールなどのデータを吸い出すことが可能であるという(しかも本人には知られずに)。そうなると友人に迷惑メールが来たり、ストーカーにつきまとわれたりなどの可能性がある。また携帯電話の番号を出会い系サイトで使用されて25万円の請求が来た例が最後に出ていたが、これなどは今問題になっているクローン携帯の可能性が高い。

 一番最後は、携帯を水に落とした時の処置について。この場合重要なことは電源を入れないこと(当然だ)。それでよく乾燥させてからメーカーに持って行けとのこと。あまりに当たり前の処置だな・・・。

 以上、携帯の危険性を訴えたのが今回の内容。いかにもこの番組らしい煽りたっぷりだっので、携帯電話を使うのが恐くなった人もいるんじゃないだろうか。だからみなさん携帯電話なんて止めましょうというのが今回の主旨・・・のわけがないが、スポンサーに電話会社がいないからこそ出来た内容だろう(もし電話メーカーがいれば、携帯電話がいかに便利かといった内容になるはずである)。なお私は携帯電話は使用しておりません。私生活の時間までズカズカと入り込んでくる不躾な携帯は嫌いですので・・。なお中高生が携帯電話を持っている現状は異常であると感じております。世のお父さん方も自分の馬鹿息子(娘)にこれぐらいは言ってやりましょう「俺はお前の携帯代のために働いてるんじゃない!」

 最後に迷惑メールの類への対応の絶対原則をあげておく。それは「絶対に相手にしない」ということである。よく「メールを止めて欲しい場合はこのアドレスに」など書いてあるが、そんなものにメールを送ると「このメールアドレスは生きています」と教えてやるに等しい。迷惑メールの類はすべてゴミ箱に叩き込んで、この手のメールを送る業者に厳罰が下されるような法律が制定されるように、政治家に圧力をかけていくべきだろう(笑)。

 なお次回のテーマは「引っ越し」だとのこと。この番組、とうとうインチキ健康情報は止めたのか? もしそうなら番組の情報信頼度を格上げすることも考慮するが。

 

2/22 発掘あるある大事典「嫌われる人嫌われない人」

 人間関係においては好き嫌いというのはつきものであるが、どのような人が嫌われるかという法則を発見だそうな。例によってこの番組の調査によると、98%の人が嫌いな人がいると言っているのに、65%の人は自分は嫌われていないと思っているとのこと。このギャップは自分が抱いている自分に対するイメージと、他人が自分に対して抱いているイメージが異なることによるという。

 2500人に対するアンケートによると、20代、30代では嫌いな人は上司というのが圧倒的だったという(そりゃそうだろう)。では部下にとって一番頭にきた上司の言葉であるが、まず仕事とは関係ないプライベートに関する言葉(お前はまだ結婚してないから一人前でないんだの類)であるとのこと。これは非常によくあるが(私の上司などはまさにこのタイプの説教ばかりである)、これは主に上司の人格によるものなので、そもそもそう言うタイプの批判しかしない人間は人の上に立つべき器でないのだと思われる。

 ここを突っ込んでも仕方ないと感じたのか、番組がポイントとしてあげたのが、上司が言っているつもりのニュアンスと部下が受け取っている印象が違うとのこと。意識のズレがそこにあるという(そりゃそうだろう)。これを解消するためのテクニックがコーチングと言われるもので、最近特にスポーツの分野に導入されているという。これは今までの指導者が上から指示を出すだけのティーチングだったのに対して、選手自身にも考えさせるやり方だという。生産現場にはかのカルロス・ゴーンも取り入れており、彼の口癖は「君の考えを教えてくれ」だったそうな。このやり方によると、上司と部下の考えが統一されるので、部下が自ら考えて動けるようになるという。これはまさにその通りだが、気をつけないといけないのは、「お前はどう考えるんだ」と言っておいて、部下の意見を全く聞かない上司がいるということ。これだと無意味どころか逆効果。さらにひどい場合は、自分が何も考えていないから「お前はどうするんだ」と部下に押しつける上司もいる。やはりこういうタイプはそもそも人の上に立つ器ではないわけである。

 番組が次に注目するのは仕草などの非言語情報。1000人にアンケートした結果判明した嫌われる動作とは指さし(指をさされた相手は見下されていると思う)。同様なのが足組、腕組みだとか。次がため息、これをされた相手はその原因が何にあるのかがはっきりしないのでストレスを感じるのだという。これはディスクオリフィケーションというのだとか。そして一番が舌打ち。これはため息と同様の効果があるという(そもそも問題外だと思うのだが)。なおこれを意識的にやると最悪だと番組はいっていたが、そりゃこれを意識的にやるのは相手に喧嘩を売っているに等しい(私も上司があまりに的はずれで馬鹿げた説教を始めると、ため息をついてしまうが。)。

 さてさらにアンケートの結果によると、中高生がもっとも嫌っているのは父親だそうな(2番目は先生とクラスメート)。嫌われる理由としてあげているのが干渉してくるということ。これは思春期に自立を目指している子供と、今までの感覚が変わらない父親との意識のズレがあるという。そして子供が言われて嫌だと思う言葉は「お前のためを思って言っているんだ」というもの。この辺りも意識のズレが見られる。子供が思っている理想の父親とは「頼り、手本になる父親」だそうな。なるほど、これこそまさに子供は父親の背中を見て育つというものである。そう言えばプロジェクトXなどでも、行動で示していた親父に最初は反発しながらも、結果的には親の後を継いだ子供というパターンが結構多かったな・・・。

 当たり前のことを当たり前に流したという内容。アンケートをベースにしていただけに、内容的には至極当然。ただ当然すぎるので「だからどうした」といいたくなることもないではないが・・・。まあこの番組でありがちの、心理学的現象を内科的現象に無理矢理に結びつけるということをやらなかったのは正解。例によってこの番組はこういう当たり前のことを当たり前に流した時が一番無難である。

 それにしてもうちの上司って、今回の嫌われるパターンのすべてが該当していたな。それどころか、嫌われる父親のところに出てきた「お前のことを思って言っているんだ」という押しつけがましいパターンまで該当(私も中学生の子供と同じく「自分のために言ってるんだろうが」って感じましたが)。まさにスーパー上司である。おかげで私は「嫌われる上司のパターン」については、本が一冊書けそうなぐらい思い当たる節があるが、ここでは割愛する(笑)。

 

2/15 発掘あるある大事典「ラーメン」

 今回のテーマは日本の国民食とも言われるラーメン。ラーメンがなぜ美味しいのかを科学の目で解明するとか。くだらなくもあるが、いかにもこの手の番組には最適のテーマである。

 一つ目の法則は「待つ」ことだという。行列の出来るラーメン屋では30分ぐらいの行列がざらであるのだと言うが、これが感覚に影響しているとか。そこで待たずにラーメンを食べるグループと、30分待ったグループの唾液を比較すると、待ったグループの方が唾液中のガスチンが増加していたとか。このガスチンは味覚を強化するので、ラーメンが美味しく感じられるという。ただし待つのは30分が限界で、これをすぎるとストレスでガスチンが減少するという。なお店内の臭いの効果やラーメンをすする音なども食欲を刺激してガスチンを増加させるそうな(いわゆるパブロフの犬ですな)。

 なんかもっともらしく内科的見地から説明をつけてしまったが、これっていわゆる「おあずけ効果」というものであり、心理的作用である。この番組のクセとして、なぜか心理的に説明するべき現象を内科的に説明するというものがある。なおやたらに行列にこだわっていたが、食べ物屋に行列するのは東京に固有の風景で、これは東京の食べ物屋の平均レベルが極めて低いために、少しまともな店があったら行列になってしまうというだけのことである。短気な大阪人の場合は、あまりに行列が出来ていたらアホらしくなって別の店に行ってしまう場合が多いので、東京とは事情が違う。なお日本人は行列をしていたら並ぶということで、かつてハーゲンダッツがわざと販売をモタモタさせて意図的に行列を作るという仕掛けをしていたのだが、この方法は東京では成功しても大阪では結果的に失敗したということがある(だから今のハーゲンダッツには行列がなくなったのだ)。

 さて番組が言う二つ目の法則であるが、これは「くぐる」だという。ラーメンの表面には油が浮いているが、麺がこれをくぐって油が取り込まれることで、脳が刺激され快感物質のベータエンドルフィンが分泌されるのだとのこと。またラーメンはスープを先にいれたところに麺を入れるが、こうすることにより麺に油がより絡み、喉ごしが良くなるのだという。

 人間は一般的に高カロリーのものを好むので(生物としての当然の本能である)、油が多ければ一般的に美味しいと感じやすい。また最近の若者はさらに油中毒になっているから、油が含まれているだけで美味しいと感じる場合が多い(何にでもマヨネーズを入れたりするのがその典型的な例)。だから若者ほどそばなどよりはラーメンを好むことになるのだろうと思われる。

 三つ目の法則は「すする」だそうな。ラーメン鉢は一般的に上が広がった形状をしているが、これはラーメンのスープに対流を起こし、時間経過に伴う油の分離などを防ぐ効果があるという(逆にうどんのどんぶりは汁が冷めないようにする効果があるはずだが)。またラーメンの麺はスープを取り込みやすくなっているし、また適度な長さの麺がすすることによって口全体に旨味が感じられるようになっているという。

 これはラーメンが麺とスープを同時に食べる食べ物であるということ。これに対してそばやうどんは麺自体の旨味を食べるという要素が強い。個人的にはやはりそばやうどんの方が通であると思うのだが。

 最後に「なぜお酒を飲むとラーメンを食べたくなるのか」という疑問。これについては「アルコールをとると利尿作用で塩分が不足するので、塩分を補給しようとラーメンを食べる」というもの。はて、この疑問は今まで200Xやガッテンなどでもさんざん出てきているが、この場合の説明は「アルコールの分解に炭水化物が必要になるので、炭水化物の多いラーメンを欲する」というものであった。微妙にニュアンスが違っているのだが。

 以上、どうでも良いような内容にどうでも良い解説を加えた内容(笑)。「ホンマかいな?」という説明もあったが、別に取り立てて文句を言うほどのこともないしと、いかにもこの手の番組らしい展開である(笑)。やっぱりこの番組って、健康云々を言わない時の方が良いようである。

 なおラーメンについては負の側面として、化学調味料の大量使用という特徴がある。実はラーメンが中毒的になるのはここにも原因があるのではという説もあるのだが、さすがにこれはやばすぎて切り込めないか。

 

2/8 発掘あるある大事典「唾液」

 唾液は個人によって分泌量に違いがある。最近はこれが少ないドライマウスと言われる症状が増えている。そこで今回は唾液の働きとその分泌を促す方法についてである。

 まず唾液の量を量るのに、飴を舐めるテストを行っている。5分経ってもこれがあまり小さくならない人は、唾液の分泌が少ないという