発掘あるある大事典

 

 この番組はフジテレビ系で毎週日曜日の午後9時から放送されている番組である。ただし、このフジテレビの情報バラエティーは、実は信憑度にはやや問題のある番組である。とりあえずスポンサーがどこであるかには注目しておく必要がある。というのは、以前に紫外線について扱ったときに、紫外線を浴びすぎることは皮膚ガンなどの原因になる(これは本当のことである)とかなり危機感を煽っているなと思ったら、結論はだからUVケア用化粧品を使いましょうということだった。これは明らかにスポンサーである化粧品メーカーの意向。ただここで問題は、UVケア用と称した化粧品の含有物がいかにやばいものであるかということ。実はこれらがシミや最悪はガンの原因になるという指摘もあるのだが、そのことには当然のことながら全く触れず、ひたすらUVケア用品の販促番組になっていた。この番組はこのようなことがよくあるから注意が必要である。

 ただしスポンサーに関係ないジャンルの場合は、情報の信頼度としてはまあまあ。番組としてもなかなか楽しい。

 

01.7.24追加

 この番組に関して、最近あまりに論理展開の乱暴さなどが目につき始めましたので、情報信頼度のランクを1段階格下げします。その経緯の詳細は7/22の「熱帯茶」の文章の文末をご覧ください。

 

04.4.4追加

 今回から新装開店のようであるが、いきなり滅茶苦茶の内容で、科学的根拠のかけらもないオカルト番組になってしまった。もはや情報信頼度がDでは足りませんので、新たに情報信頼度Eランクを新設します。

 

 本番組は、納豆ダイエットに関する捏造の発覚をきっかけに、07.1/14の放送回を最後にして放送打ち切りが決定されました。この番組が視聴者の役に立つ正常な番組になってくれることを願っていた私にとしては、非常に残念な結末です。

 

エンターティーメント度 B

情報信頼度 E

タイプ分け 宣伝型

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当サイト管理人の鷺が、この度書物を出版することとなりました。「あるある大事典」の問題点や注意点などについて解説した書き下ろし本です。詳細はこちらへ。

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緊急警告

5/30の「あるある大事典」で宣伝していた「にがりダイエット」が、危険なものであることが独立行政法人国立健康栄養研究所の研究で明らかになりました。

こちらをご覧ください

緊急報告!納豆ダイエットは嘘

1/7「あるある」で放送された納豆ダイエットについて

内容が捏造であったことをテレビ局が認めました。

こちらをご覧ください

検証番組について

4/3にあるあるの捏造についての検証番組が放送されました。それに対しての私の見解については

こちらをご覧ください

 

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1/14 発掘あるある大辞典「ガン予防SP」

 アメリカの最新のデータによると、最近になってガンが減少傾向にあるのだという。それはアメリカでは食生活の改善に取り組んだからだという。その方法とは野菜や果物を増やすこと。

 野菜がガンを防ぐメカニズムとしては、抗酸化作用で活性酸素を抑制したり、体内の毒素を解毒したり、傷ついたDNAを修復するなどの作用があるという。

 しかし野菜の摂取量が増加しているアメリカに対して、日本では逆に野菜の摂取量は減少傾向にあるのだという。

 アメリカで提唱されている理想的な食事バランスを示したフードピラミッドなどというものも存在するという。同様のものは各国でも提唱されており、実は日本でもフードガイドは発行されているとのこと。それらに基づいて番組が提唱するフードバランスは、まず野菜が350グラム、果物200グラムに対して、ごはんなどが400グラム、魚80グラム、豆30グラム、肉80グラム、乳製品などが150グラムといったもの。ただしここでの野菜の重さは調理後のものとのこと。重さだと考えにくいので、おおざっぱにこぶし1個分を70グラムと考え、こぶし5個を目安にしろとしている。

 さらに野菜を摂取する場合も、特定の野菜ばかりを摂るのではなく、バランスを考える必要があるという。抗酸化にはカボチャやにんじんなどの色の濃い野菜、修復にはキノコ類、解毒には白菜やチンゲンサイ、わさびなど。さらに複数の機能を併せ持つ野菜もあり、抗酸化と修復を兼ねるのはほうれん草や春菊などの葉物野菜、修復と解毒はアスパラガス、抗酸化と解毒は大根、タマネギ、ネギ、ニラ、キャベツなど。全部を兼ねるのは小松菜、水菜、ブロッコリー、ニンニク、カリフラワー、菜の花、かいわれ、ブロッコリースプラウトとなどだという。ただこの全部を兼ねるものだけを取ればよいのではなく、全体のバランスを取ることが大事だという。

 最後には野菜を取るためのメニューをいろいろ紹介したが、結論としては一番取りやすくて量が多いのが鍋という結論。だから日本人は鍋を食べましょうということである。

 以上、ガンを予防するために(だけでなく健康を保つために)野菜を摂りましょうという極めて妥当かつ当たり前の内容。しかも野菜だけを摂れといっているのではなく、肉類も含めてバランスのことを言っている。この番組が食生活のバランスのことを言うのは極めて異例のことだから(いつもは特定の食材ばかり摂らせて、バランスを崩そうとばかりする)、今回の内容はこの番組としては異色と言って良いだろう。90分のスペシャルの割にはゲストの無駄話ばかりが多くて番組内容が薄いということはあったが、内容自体はまともである。先週の滅茶苦茶な内容と比較したら、同じ番組とは思えないぐらいに・・・・。毎回こういう内容だったら、私も本なんて書く必要はなかったのですが。

 なおこの番組の特徴として、自分の番組で言ったことを場当たり的に棚上げにするというご都合主義があるが、今日の内容を見ても分かると思う。豆30グラムということは、先週の納豆ダイエットはこの時点でバランスが滅茶苦茶だということを白状しているわけである。なにしろ納豆だけで1日に2パック、大体100グラムぐらいなわけだから、もうこの時点で滅茶苦茶。

 やっぱりこの番組は、ダイエットと若返りは封印すべきだと強く思う次第・・・・って言ってたら、次回は早速若返りときたもんだ、しかもヨガの宣伝・・・・いい加減にしろ!

 

1/7 発掘あるある大辞典「食べるだけで痩せられる食材」

 今回はアメリカ初の最新情報で、食べるだけで痩せられる食材ということ・・・・って、もうこのつかみだけで、内容がインチキなのは想像のつくところ。もう何かの食材を宣伝したいという意図がプンプンしている。

 アメリカの最新研究で、DHEAというホルモンにアンチエイジング効果とダイエット効果があると判明したのだという。そしてそのDHEAを生成するための原料となる食材がポイントだという。

 番組では徹底してここで引っ張るのだが、要はその原料とはイソフラボンであり、そのイソフラボンを吸収するには納豆が一番だと言うことで、今回の目的が納豆の宣伝だったということが分かるという次第。

 なお今までこの番組では散々イソフラボンサプリの宣伝をしたのだが、さすがに「イソフラボンをサプリなどで摂りすぎたら良くない」という警告が発せられた後となれば、大々的にサプリの宣伝をするわけにはいかないと考えたのか、今回はサプリには触れていない。

 番組が言っているDHEAで痩せるメカニズムとは、DHEAは基礎代謝を低下させる働きのあるホルモンを抑制し、さらには細胞内での代謝を高める効果があるとのこと・・・・なんだけど、これって同じことを言い換えているだけ。この時点でなんじゃこりゃなのだが、この後に付け加わるのが「DHEAは年齢と共に分泌量が減少する」という、この手のインチキ内容の時に必ず登場する黄金パターンである。もうこの時点で正体が割れたというべきもの。

 さて、しかし納豆なんて食べている人はいくらでもいるのに、痩せたなんて聞いたことがない。番組としてはそれは「食べ方が悪い」のだと決めつけている。番組が勧める食べ方は、1.毎日1日に2パックを食べる 2.朝と晩に分けて食べる 3.かき混ぜて20分おいてから食べる というもの。ゴチャゴチャとご託を並べているが、実は最大のポイントは「とにかく納豆を大量に食べる」ということである。

 で、この後はお約束の実験、8人の男女が「いつもの生活に納豆を加えただけ」ということになっている実験を2週間した結果、見事に体重などが減少してめでたしめでたしである。なお例によって、被験者はしっかりと体重の記録をつけて、ガッテン提案「量るだけダイエット」をやっているという仕掛け。被験者が勝手に努力しても、それは番組から指示したものではないと言うのだろう。

 さらに年始スペシャルとしてはだめ押しが必要と考えたのか知らないが、この後には物真似芸人の神無月氏が登場して、このダイエットをやった結果体重が減少したということを披露してだめ押し。ただよく見ているとこの時に、彼がコメントでこのダイエットのネタをばらしているのである。彼曰く「納豆を食事前に食べるので、今までの7割ぐらいで満腹感が出てくる」。そりゃそうだ、これだけ大量の納豆を食べたら、その分食事量が減るというもの。本当にいつもと同じ食事に納豆を加えれば逆に太る(納豆もカロリーはある)。

 要はこのダイエットの本質は、食事前に重たい納豆を腹一杯ぶち込んで、食事量を減らしましょうというだけの話。納豆を宣伝したいという意図が露骨にあるから、まるで納豆が特別な食品のように言っているが、そんなことはまるでないわけである。だからこれは納豆でなくても、例えば食事の野菜の比率を増やすなどでも覿面に効果がある。むしろ逆に、納豆ばかりこんなに摂りまくったら、その方がバランスの崩れで危険である。

 納豆は体に悪いというものではないので、別に納豆を摂ることを止めはしませんが、納豆が特別なダイエット食だなどと勘違いしないように。なお番組では最後に、納豆を食べ飽きないようなメニューを紹介していたが、納豆にごま油と白みそを混ぜてカナッペなんて、明らかにカロリーが上がるので、はたして本当にダイエットになるかどうか・・・。とにかく納豆の販促にはなるから、痩せる効果なんて番組的にはどうでも良いんだろうが。この番組にのせられた視聴者が、納豆を買いにスーパーに走ってくれたら、それで番組はウハウハなんだろう。

 全く、新年早々やってくれるわ・・・。それにしてもこの番組のパターンって、いつも同じだな。食事前にヨーグルトをたらふく腹にたたき込むか、同じく食事前に寒天をたらふく腹にたたき込むか、やはり食事前にリンゴとミカンをたらふく腹にたたき込むか、いずれにしてもこの腹にたたき込む食材に、その時の宣伝したい食材を持ってきたら、番組が一本できあがるというわけである(まあさすがに、食事前に饅頭を腹一杯たたき込むというわけには行かないだろうが)。あほくさ。

 

12/24 発掘あるある大辞典「温泉入浴術」

 最近は温泉の健康効果が注目されているが、温泉でメタボリックシンドローム解消やデトックスの効果があるという。で、それを紹介するとのことなんだが・・・・もうデトックスを持ち出した時点でいきなりこけている。

 まずメタボリック解消効果については、硫黄泉が良いという。それは硫黄泉には血管拡張効果があるので、硫黄泉に浸かることで血流が良くなって中性脂肪などが消費される・・・・と言っているのだが、以前にも言ったことだが血流が良くなっただけでは脂肪は消費しないって・・。最初に鹿児島大学で温泉を浸かったメタボリック解消研究の例が出ていたが、あの被験者を見ても水中で運動をしていた。単に湯に浸かるだけで脂肪が減ったら苦労はしない。温泉に浸かることによる脂肪消費は0とは言わないが、それなら温泉にじっと浸かっているよりは、表を歩いてきた方が脂肪消費効果ははるかに高い。誰も他に客がいなくて迷惑がかからないのなら、温泉の中をジャブジャブ歩いたら、水中ウォーキング効果でさらに脂肪の消費は増えるだろう。最近はこの効果を見込んで、温めのお湯の深めの浴槽を作って、歩けるようにしている温泉施設もある。

 なお番組ではメタボリックのオッサン3人を、温泉に連れて行って運動なしで温泉に浸かるだけで中性脂肪値が減ったって言っているが、そもそもメタボリックになる人は、日頃の食生活に問題があるわけで(高カロリー高脂肪とか、酒が多いとか)、それを食事をキチンとしたものにしたら、それだけで血液中の中性脂肪なんてすぐに低下する。元々、中性脂肪値なんて条件で変化しやすいのである。この番組を見たら「温泉に行ったら痩せる」と視聴者が勘違いしそうだが、入浴だけではやせないというのは常識なので要注意。

 後半はデトックス。しかもここで、体に毒素が溜まるとセルライトがなんてインチキ二連発。もうこの時点で駄目駄目である。デトックスとセルライトと言えば、今やこの手のインチキの双璧。それをいきなり両方出してくるとは、さすがにどうしようもないこの番組。

 ここで登場するのは、つい最近に「目がテン」でも登場した長湯温泉。長湯温泉は炭酸ガス濃度が高いことが特徴で、炭酸泉は血管拡張効果によって暖まるというのが最大の薬効なのだが、それがこの番組にかかると「炭酸ガスによって新陳代謝を良くしてデトックスに効果がある」というインチキ宣伝にすり替わってしまうのである。

 さらに飲泉することで、胃や腸が刺激されるのでデトックスが進むとしている。炭酸泉が胃腸の蠕動運動を刺激するのは事実だが、ここでデトックスという言葉を使うな。便秘が続くと体の中に老廃物が蓄積するので肌が荒れたりするが、それは体内に重金属が溜まるなどと言っているデトックスとは全く別の話。どうも番組はここのところを意図的に混同している。と言うか、最近のこの番組を見ていると、体内に溜まった重金属を排出させるとかいうデトックスがあまりに露骨にインチキであることがばれたせいか、どうもこのデトックスの言葉の意味をずらしてごまかそうとしている節がありありである。この番組、やたらにデトックスという言葉を使いたがるのだが、どうもデトックスサプリを宣伝しないといけない何らかの事情があるように思われる。

 なおこの後、女性に炭酸泉に浸かってもらったら肌年齢が若返ったなどと言っているが、温泉にずっと浸かったのなら肌の水分が増えるのは当たり前の話である。問題はそれが持続するかどうかである。それにしてもこの肌年齢というものも、測定条件でやたらに振れるものなのだが、この番組はこういう誤差の大きい測定法をとにかく好む。

 私も温泉は好きだし、温泉に健康効果があるというのは確かだから、別にこの時期に温泉の宣伝をすること自体には反対はしないが、ただインチキな情報で視聴者を煽るのは感心しない。なんでもっとまともな内容を出来ないのだろうか。「温泉には血流を良くして新陳代謝を高める効果がありますよ」というような内容にしておけば問題がないのに、「温泉に入るだけでやせるらしい」「温泉に入ると毒が抜けて若返るらしい」と視聴者が誤解することを期待した浅ましい作りにどうしてもなってしまうようである。

 この番組もいろいろな批判を意識したのか、最近は比較実験をするなど一応の体裁を整えつつはある。しかし「まず結果ありき」のこじつけ実験という本質は、未だに変わっていないというのが実情。まだまだ脱皮が必要なようである。

 なお温泉に健康効果があると言ってもそれは程度の問題。例えば高血圧の者が長時間入浴したりすると、下手すると致命傷になることもある。高血圧患者の死亡場所はトイレと風呂が圧倒的に多いということをお忘れなく。また温泉は体質と泉質によっては合わないこともあるので、肌にチリチリする刺激があった場合「温泉は健康に良いはずだから」と無理して入浴を続けないように。だからとにかく極端なことはしないというのがこの場合も重要なのである。

 

12/10 発掘あるある大辞典「風邪の最新予防術」

 風邪を防ぐのは免疫であるが、この季節はもっとも免疫力が低下する季節だと言うことで、風邪の予防術を紹介しようと言うことらしい。なお私もこの季節になると毎年のように風邪をひくのであるが。

 まず免疫で第一に働くのが粘膜であるが、ここでは唾液などの粘液が異物を洗い流したり、直接殺菌したりなどの作用をしている。しかしこの唾液などは、緊張などの精神的ストレスで減少するし、朝食抜きやら良く噛まずに食べるなんてことをすると唾液の分泌が減少してしまうという。番組では唾液の分泌量を見るのに、割り箸を舌に貼り付けるというテスト方法を紹介している。

 で、この対策であるが、唾液腺のところをマッサージする方法を紹介している。

 粘膜を通り抜けた菌などに対抗するのは免疫細胞。しかしこの免疫を低下させるのはストレス。さらには気温が低い場合にも免疫の能力が低下する。さらに疲労なども顕著に影響を与える。

 それを判断する方法なんだが、お尻の上の部分を押してみて痛みを感じたらまずいとしている。これは経絡の考え方なんだと言うが、これは少々胡散臭い。西洋医学的にも内臓の不調が神経に反映していると考えられるなんて解説を入れて補強しようとしているが、そもそも免疫系の問題と内臓の不調は全く別物だから、これだと補強になっていない。

 で、これの対策だが、赤・白・オレンジの野菜を摂ることと、お尻・おなか・太ももなどを温めることとしている。さらに最後に先週宣伝したショウガを再宣伝で念押しして終わり。

 今回は一部怪しげな所はあったが、概ね妥当な内容。要はストレスなどに気をつけながら、野菜をキチンと摂り、体を冷やしすぎないようにということなんだから、至極当たり前である。例によって、非ダイエットネタの時の方がまともな内容になるというパターン。

 なお私は毎年このシーズンになると風邪をひいて困るのだが、仕事の都合などでどうしても風邪をひくわけにいかない時に使うのが加湿器。私の部屋は機械類が多いせいでとかく乾燥しがちなので、沸騰水型の加湿器を冬には使う場合がある。これを使うと体感室温も上昇するので、元々機会の排熱で温度の高い私の部屋では暖房が不要になるという仕掛けである。

 ところで、最初に「仕事で忙しい時には風邪をひかないのに、休みになった時に風邪をひいて寝込むようなことがある」なんて言っていたが、結局は最後までこの理由についての解説がまるでなかった。惹きとしてこの誰でも思い当たるケースを放り込んだものの、結局説明が付けられなかったってパターンか?

 

12/3 発掘あるある大辞典「ショウガ」

 薬味として使用されるショウガだが、このショウガは調理法で効果が変わるとのこと。

 まずは双子の芸人で、ショウガの効果をテスト。同じ量のショウガを料理法を変えて食べてもらったところ、一方は体温が上昇したのに対し、もう片方にはその効果はなかった。これは何かというところが今回のツボになる。

 ショウガの効果としては免疫を刺激して活性化するというものがあるという。それに効果のある成分がジンゲロールというもの。しかしこのジンゲロールは熱と酸素に弱いため、これを摂るにはすり下ろしてすぐに食べる必要があるという。だから風邪などの時には生のショウガを取る料理が良いとのこと。番組がショウガの産地で引っ張り出してきた料理はショウガの蜂蜜漬け。これをお茶などに加えて飲むらしい。また雑炊に刻んだショウガを加えるショウガ雑炊なども食べられているとのこと。

 なおショウガは10度以下で保管すると低温障害を起こすので、新聞紙に来るんで冷暗所で保管とのことだが、これは以前にガッテンで放送していたので、知っている人も多いと思う。

 次は加熱したショウガの効果だが、加熱するとジンゲロールは減るのだが、これがショウガオールという成分に変化するのだという。そしてこのショウガオールには血管拡張効果などがあり、要するにからだがポカポカしてくるということ。身体を温めるには加熱したショウガ(炒めるのがよいとしていた)を食べる料理が良いとのこと。産地ではきんぴらショウガや卵焼きに加える食べ方を紹介。

 また風邪の時の対処法としてショウガ湯を推薦。ただしジンゲロールを残すためにぬるめの方がよいとのこと。

 あからさまなショウガの宣伝で、産地まで登場というのが胡散臭いが、内容的には特にひどいものではないので今回は大目に見ましょう。ショウガは確かにうまく使うと体に良い。ただしこれも程度の問題で、極端に摂りすぎると弊害が出るのは言うまでもないので、それには注意。

 この番組だったら「ショウガで痩せる」なんて言い出しそうだが、今回はそれはなかった。つまり前からのこの番組のポイント「痩せるとか若返るとか言い出した時の内容は滅茶苦茶」というパターンを思い浮かべると良い。この番組はこの二つがある時とない時とで、番組のまともさが段違いに変わるというのが特徴。で、今回はこれらがない場合だったということ。やはりこの番組は「痩せる」と「若返る」は封印すべきである。

 

11/26 発掘あるある大辞典「ノロノロ血人間は太る」

 どうも胡散臭さが最初から漂う今回だが、まず冒頭からいきなり派手な宣伝で始まる。中国では病院でダイエットに成功する人が続出で、そこで行われているのは於血対策といって、血流を良くすることなのだという。

 で、日本で例によってのテスト。すると体脂肪の多い人の方が血流が悪かったという。番組の言っている於血のチェック法は耳たぶの下の1センチほどを押さえて痛みがあれば危険があるのだという。

 ここの痛みがある人は、血流が低いのだという(これをノロノロ血と番組では呼んでいる)。そして血流量が低いと毛細血管の働きが悪くなるから、エネルギーの代謝が悪くて痩せないと持ってくる。番組では血流の良かった人と悪かった人で同じ行動をしてもらっても、血流の良い人の方が消費カロリーが多かったとしている。

 ではどうすれば血流が良くなるかだが、それは背中にポイントがあり、脊柱起立筋をほぐすのが特に効果的だという。で、その方法は・・・というところでいきなりCM。このCMが血流を良くするシートのものという仕掛け。例によってのあまりのタイミングの良さだが、これで今回の番組の目的は自ずと明らかになるという次第。番組としては視聴者が「このシートを使ったら痩せる」と「勝手に勘違い」してくれることを期待しているのである。ちなみにメーカーはこのシートは肩こり解消用などにしか言っていないので、いざというときは「我々はこのシートで痩せるなんて言ったことはありません」と開き直れるという仕掛け。

 もうここで今回の目的は達成したので、後は番組的にはどうでも良いのが本音だろうが、一応は続く。この後に番組が提案しているのは脊柱起立筋を伸縮させるストレッチ。そしてこれを被験者に試してもらったところ、運動も食事制限もなしで10日後には体脂肪が減少という明らかにインチキと思われる実験結果が登場する次第。

 はっきり言って滅茶苦茶です。血流が悪くなると毛細血管が働かなくなり、代謝が悪くなるのでエネルギーを消費しないといっているのに、なぜ血流を改善しただけでエネルギーを勝手に消費するんだ? そもそもエネルギーを消費するための運動がないと、血流だけではエネルギーは消費できない。燃料を供給するパイプが詰まったらエンジンは停止してしまうが、パイプの掃除をしたからといって勝手にエンジンが動いたり出力が上がらないのと同じ理屈である。

 それに運動をすれば自然に血流は良くなる。体脂肪の多い人が血流が少なかったなんて言うのは、血流が少ないから体脂肪が多いのではなく、そもそも運動していないから体脂肪が多くて血流も悪いというだけの話である。結果と原因が完全に逆転しているのである。

 番組関係者ではない私には確認しようがないが、十中八九、今回の実験の内容は捏造だろう。まあ番組的にはスポンサーの商品が売れればそれでよいのだから、あのストレッチが効果がなかったところでどうでも良いんだろう。むしろあのストレッチだけで本当に痩せたら、商品が売れなくて困るのでは。なお昔からこの手のインチキな美容法は大抵は中国を出してくるのだが、今回の番組はまさにそのパターンを踏んでいる。なお番組の最初に紹介された事例、中国で病院でダイエットしたという彼女たちは、誰も「血流を改善しただけで痩せた」とは言っていないのに注意。それにも関わらずに、番組の構成はまるで血流を改善するだけで彼女たちのように劇的に痩せるのかのように錯覚させようとしている。そこに最大の誤魔化しがあることに要注意である。

 それにしてもここ最近、完全に開き直ったのか安心したのか、目に見えてひどい回が増えてきた。また実験の捏造ぶりも、かなりひどくなってきたという話は聞いています。例えばサーモグラフィなどは、効果が見えなかったら感度を変えるなんてことは日常茶飯だとか・・・。番組関係者しか事実を確認しようがないと考えているのか、やりたい放題の模様です。やっぱりこの番組にダマされる視聴者の方が圧倒的に多いから、こういうことが平気で出来るのだろう。私が自身の無力さを痛感させられる時でもある。

 

11/19 発掘あるある大辞典「亜鉛不足の恐怖」

 今回のテーマは亜鉛。で、いきなり始まるのは、飛行機の絵に自動販売機と描いてあるような、全く違う絵と文字が組み合わさっている5種類のパネルを10秒で覚えられるかというテスト。このテストが全問出来ないと亜鉛不足によって記憶力が低下している可能性があると番組は言う(よく見ると「あくまで目安です」という文字が途中ではいる。当たり前だ。こんな安直なテストで亜鉛不足は判断できない。)。

 次に番組が言うのは亜鉛不足による弊害、亜鉛不足になると新陳代謝の低下などによって肌が老化するなどが起こったり、特に味覚障害が発生することがある(このあたりは大体妥当)。

 それでは亜鉛をどうやって摂るかだが、亜鉛はあらゆる食品に少しずつ入っているから、キチンとした食生活をしていたら不足はしないはず。しかしそれでも亜鉛不足が増えているというのは亜鉛を浪費する生活をしているからだという。番組では亜鉛不足に陥っている3人の生活を例に挙げて亜鉛が不足する原因を列挙している。

 1と2は飲酒と喫煙。要は肝臓でアルコールを分解する時や、喫煙による活性酸素の処理に亜鉛が使われるからだという。3つめはストレス。亜鉛はストレス時に分泌される神経伝達物質を抑える作用があるので、ストレスが増えると亜鉛の消費が増えるのだという。そして4つ目だが、食物繊維の過剰摂取。食物繊維には亜鉛の吸収を阻害する作用があるので、食物繊維を摂りすぎると亜鉛が不足するという。

 で、対策だが、肉類を摂ること。肉類には亜鉛が含まれている上に、動物タンパクが亜鉛の吸収を促進するという。さらにビタミンCやクエン酸を組み合わせると亜鉛の吸収は上がるとしている。

 という内容なのだが、私はテレビの前で思わず「オイオイ!」と叫んでしまった。この番組は毎回矛盾したことを平気で言うが、今回はその最たる例。そもそも食物繊維の摂りすぎの無茶苦茶な食生活をしている連中は、この番組に毒された連中だろう。寒天なんかを摂りまくっている連中がもろにそれに該当する。よくまあここまで、自分の番組で宣伝したことを棚上げに出来るもんだと絶句。

 そう言えば、番組の最後で司会の堺正章が「こう言ったからといって、じゃあ肉を食べようなんて極端なことはしないで欲しい。バランスが大事。」などと、今までこの番組では一度も言ったことがないことを初めて言っている。なんか事件でも起こったのか? 急に風向きが変わったような妙な感覚を受ける。

 正直なところ、今回の内容を単独で見ればまずまずというところ。下品な煽りは相変わらずあるが、それは作り方の問題であって内容的にはかなり無難なことを言っている。何か問題でも起こって急に対応したのか、それとも今回を担当した制作者がたまたままともだったのか、そのあたりは不明だが、このレベルの内容なら問題になることもないのだが・・・・。

 と言ってもこの番組を信用することなんてまだまだ出来ません。何しろほんの先週にあのインチキ物質のセルライトを取り上げたとこなんですから・・・・。

 なお番組ではなぜか触れていませんが(スポンサー等の関係で触れられないのか?)、現代の亜鉛不足の原因としてあげられるのは、まずインスタント食品の摂りすぎ。特に清涼飲料などに含まれることの多いリン酸塩が問題視されています。さらに農薬や化学肥料の多用による土壌中の亜鉛の欠乏による野菜の亜鉛不足などがあります。最近の野菜は本来含まれるべき亜鉛が含まれていないということです。亜鉛不足に本気で切り込むつもりなら、このあたりのことを避けるわけにはいかないのですが、今までこの番組で亜鉛を取り上げた時は、この問題は必ず避けるんですよね・・・。

 

11/12 発掘あるある大辞典「セルライトは消せる」

 はい、もう今回は最初から駄目です。このセルライトという言葉を使った時点でその内容はインチキだと言っているようなもの。そもそもセルライトがインチキなのですから。しかもセルライトが消せる? おいおい、セルライトは消えないと散々恐怖を煽っていたのはそもそもこの番組だろうが。もう既に背後にエステ業界の影がちらついている。

 というわけで今回ははなっから見る価値0であるが、立場上そうも言っていられないので一応つきあうこととする。

 すると初っぱなからいつもの煽り全開、今回のスポンサーと思われる怪しげな専門家が、女性をつかまえては片っ端からセルライト有りとインチキ診断を下していく。そりゃ皮下脂肪なんてない方が異常である。またウォーキングで5キロ体重を減らした女性が、それにも関わらずセルライトが消えなかったなんて言っているが、脂肪が落ちる時はまず内臓脂肪が落ちてから全身の皮下脂肪が落ちていくので、急に皮下脂肪は減らない。また逆に皮下脂肪が落ち始めた時に、皮膚がたるんでしわになることもある。それをひっくるめてセルライトにしてしまっているインチキである。なおセルライト自体がそもそもインチキな概念なので、レベル1だの3だのと言っているのが全く無意味なのは言うまでもないこと。

 いきなりインチキ全開なのだが、そんなことを気にするはずもなく(そもそも気にしていたらこんなテーマは扱わない)番組は突っ走る。二人の主婦を比較して一人はセルライトがあり、もう一人はセルライトがないとしている。そしてその原因は一人は午前中にウォーキングをしているからリンパの流れが良くなって老廃物がたまっていないとしている。だ・か・ら・・・ウォーキングを日頃からしているような人は、そもそも脂肪の蓄積自体が少ないだろうが!! セルライト云々の話ではない。

 後は、水をキチンと摂っていないだの、濃い味付けが好きだの、風呂にゆっくりつからないだの、足を良く組むだのといずれもリンパに関係したものばかり、これをやっているとリンパの流れが悪くなってセルライトに結びつくという論理だが、リンパの流れが悪くなった時に結びつくのは足のむくみ。

 で、対策としてあげているのが足のストレッチ・・・だ・か・ら・・・それは足のむくみを解消するのが目的であってセルライトなんてものとは全く無関係。しかも進行してしまったセルライトはつまんでつぶせなどと、例によって大馬鹿なことを平気で言っている始末。

 結局のところ、当然予想されることではあったが最初から最後まで終始一貫滅茶苦茶。はなっから目的は、エステ業界のために再びセルライト恐怖伝説を煽ろうということだけ。多分、セルライトがインチキだということに気づき始めた人がチラホラ出てきたので、ここらで再びセルライトの宣伝をしておかないとスポンサーに対してまずいと思ったのだろう。

 最後にもう一度繰り返しておきます。セルライトはエステ業界とこの番組が結託して宣伝しているインチキ概念ですので、この言葉を使った時点でその内容は無価値だと判断してください。セルライトなんて、医学関係者には鼻で笑われますので。

 なお詳細は私の本にも書いてますので、気になる方は私の本を買ってください・・・と最後は自分の宣伝をしておきます(笑)。

PS

 志村けんプロジェクトで鰯の宣伝をしてましたが、鰯が体に良いということには異存はないが、やたらにバナジウムを宣伝していたのは、化学屋としてはどうも抵抗があります。バナジウム自体は毒であり、実際にこれが漏れることによる事故なんてのもある。まあ微量金属などは濃度の問題があるので、極微量の場合は人体にとって問題がない場合が多いが。だからまかり間違っても、バナジウム錠剤なんて服用したりしないように。あまりバナジウムの健康効果なんてものが宣伝されると、どこかのインチキ健康食品会社が出しかねませんので。

 

11/5 発掘あるある大辞典「肌を若返らせる食材」

 今回のテーマは肌。特に冬は肌が乾燥することで老化が進行しやすくなると、いきなり恐怖を煽りまくる。だからそれを防ぐために化粧品・・となれば番組中にしつこいほど入ったソフィーナのCMとの連動企画になるのだが、番組の方は今回は肌に良い食材を紹介するという。というわけで、スポンサーの意向とは微妙にずれがあるのが今回。

 で、肌の乾燥を防ぐ方法だが、肌のセラミド合成を促すためにフィトケミカルなるものを摂れとのこと。このフィトケミカルだが、要は野菜などに含まれる色素などの成分、野菜は黄・緑・赤・オレンジ・紫・白・黒の7色のものがあるが、これを全部摂るとなると大変なので、この中で緑・白・オレンジ・黒の4種類に重点をおいて摂れという話。緑は一般的な葉物野菜、白は白ネギやタマネギやキノコ類、オレンジはにんじんなどということで、このあたりはかなり一般的な摂りやすい野菜。ということでポイントは黒。黒はワカメや小豆、ひじきなんてものがあるのだが、今回番組が強烈に推すのがなぜかコンニャク。というわけでコンニャクの宣伝が今回の目的だったということが分かることになる。

 ところでコンニャクって一般に黒い色をしているから、黒に分類で良いように感じるかもしれないが、そもそものコンニャクには実は色はついていない。以前に「目がテン」で言っていたように、黒いコンニャクは実は海草などで色を付けているのである。それじゃコンニャクって黒ではないような気がするのだが・・・・とにかくそこにはこだわったらいけないようだ(笑)。

 で、番組ではこれらの野菜やコンニャクを中心にしたメニューを4週間続けた被験者が、肌年齢が大幅に若返ってめでたしめでたしという展開。

 これらの4色を意識して摂ろうとすれば、野菜が中心のメニューになるし、コンニャクを摂ることで便秘なども改善されるので、肌に良い効果が出るのはある意味自然な結果。例によってこの番組の実験が信用できるかどうかは疑問だが、このメニュー自体は良いのではないかという印象。もっとも野菜に偏りすぎて、タンパク質が不足するような状態になれば、これは肌にも悪い影響が発生することになるが。

 つまりは例によって、バランスの良い食生活をすれば、肌も含めて身体全体が調子よくなるというだけの話。というわけで、今回の内容自体はリーズナブルだという結論にしておきます。コンニャクにやたらに固執しているのには、怪しいものは感じるものの。

 なお以前にも言ったことがありますが、最も肌を老化させるものの一つが実は化粧品なんですよね。この番組ではそんなことは口が裂けても言えませんが。

 

10/29 発掘あるある大辞典「部屋のタイプで弱点が分かる」

 今回はいきなり部屋のチェックから。部屋の散らかり方を3タイプに分けている。1つ目はいらないものが捨てられないタイプ。2つ目は収納に入れはするが、全然整理されていないタイプ。そして3つ目は物を出しっぱなしにしていても気にしないタイプ。これはいずれも典型的な散らかしパターンなのでなかなか興味深いが、この番組はそれが脳の弱点につながっていて、それが脳の衰えにつながるので、ダイエットしても成功はしないとか記憶力が低下するなどにつながるという話に持って行く。何やら最初は良かったのだが、どんどんと話が怪しい方向に行く。

 最初は出しっぱなしでも気にしない人。この人は後頭葉に弱点があるのだという。視覚情報の認識範囲が狭くなっているので、散らかっているのが認識されていないのだとの理屈。だから机が散らかっている人と片づいている人でカルタをしたら、片づいている人が勝ったという。で、これをこのまま放置すると、道で人にあっても気づかなかったり、信号を見失ったり、ファッションの色遣いなどがちぐはぐになるなどとのこと。そしてこれを鍛えるのには表神経衰弱(トランプを表替えして並べて、同じ色と数字のカードを取っていくというもの)が良いとしている。

 次はなんでも収納に放り込んでしまうタイプ。このタイプは空間認識を司る頭頂連合野が弱っていると言い出す。だからこのタイプの人にケーキを6つに切り分けてもらったら大きさがバラバラになってしまったという。で、これを放置すると地図が分からなくなったり、化粧が平面的になっておかしくなったり、痩せている自分をイメージできないのでダイエットが成功しないなどと言っている。そしてこれを活性化させる方法は、お手玉が良いとしている。

 最後は捨てられないタイプ。このタイプは決断力がなく、これは前頭連合野が弱っているのだという。ここが衰えるとうっかりが増えるので事故などが増えるとしている。そしてこれを鍛えるにはアミダを下からたどる逆アミダが良いとしている。

 以上が今回の内容。部屋の片づけ方のノウハウでも教えてくれるのかと思えば、全く役に立たない与太話だった。そもそもすべての根拠が明らかにこじつけ。私などはこの3つのタイプがすべて当てはまる人間なのだが、カルタは人よりも強いし、空間認識能力も明らかに人並み以上であった。なお物を捨てられないのは決断力云々以前に、貧乏性であることが大きい。それに昔から部屋にあるがらくたでいろいろな物を作るクセがあるために、がらくたを置いておくのが習慣になっているというだけ。

 まあ別に害になる内容ではないが、こんな役に立たない内容を流して何の意味があるんだ? せっかく部屋の散らかり方をタイプ別に分けたんだったら、タイプ別の片づけ方のツボでも紹介すれば役に立つ番組になるというのに・・・・。やっぱり根本的にまともな番組の作り方というものを知らないんではなかろうか、この番組の制作者は。

 タイプ別で分かる番組制作者の弱点。 1.スポンサーの宣伝が優先して、理論構成が滅茶苦茶になる。 2.番組の主旨が不明になって、途中で論旨が変わってくる。 3.番組自体は筋は通っていても、内容が無意味。 1は上の意向を気にしすぎるタイプ。2は番組制作に目的意識が薄い。3は明らかに企画力が低い。・・・こういう内容でもやった方がまだよほど面白いような気が(笑)。

 

10/22 発掘あるある大辞典「ミカン・リンゴで痩せる」

 冬になってくると消費が増えてくるのがミカンとリンゴ。しかし最近はどちらも輸入果物などの増加で売り上げが減少傾向にあるという。そのような産地に泣きつかれたのか、それとも番組関係者に実家がミカン農家やリンゴ農家の者がいるのかは分からないが、今回はミカンやリンゴの売り上げ増を狙う露骨な販促番組である。

 で、今回のテーマだがミカンやリンゴを食べるだけで運動も食事制限もなしで痩せるというのである。

 ミカンで痩せる原理だが、食物繊維やペクチンが糖の吸収を妨げ、また青いミカンに多く含まれるシネフリンという成分が、脂肪の燃焼を高めるのだという。で、この効果を高めるには 1.食前に食べること。2.すじ・袋ごと食べること。3.青いミカンを選ぶこと。以上の3点だという。なお食べる量に関しては三食前に1個ずつの一日3個。

 リンゴの方だが、青いリンゴによく含まれているプロシアニジンが脂肪の燃焼を促進するからとしている。で、こちらのやり方は 1.青いリンゴを食べる 2.皮ごと食べる。 3.食前に食べる の三点だとしている。なお食べる量は三食前に半個ずつで1日当たり1個半。

 で、これを実践した被験者が、食生活も運動もしないで二週間で体重が減少してめでたしめでたしとしている。が、例によってこの実験が極めて怪しい。いつも「食生活もそのままで、運動なども一切なし」などというが、実際にそれを確認したことはない。それどころか、被験者の映像を見ていると、全員毎日体重を測定しながらグラフにつけている。これって、ガッテンでやっていた「量るだけダイエット」と違うのか? どうも被験者が「勝手に」食事制限したり、運動したりしている気配が濃厚である。しかしたとえそうであっても、番組は特別に指示はしていないと言えばそれまでである。またリンゴダイエットで効果が出た人は「便秘が治った」と言っている。というわけで、例によっての便秘解消効果も計算に入っているという次第。

 今回のダイエットのポイントを見ればよく分かるが、とにかく食事前に繊維の多い腹にたまるものを摂るということ。これは寒天の時と同じ、ただ果物は寒天と違ってカロリーはあるから、身体を壊すことを無視してとにかく体重を減らしたかったら、正直なところ寒天の方が効果はあろう。大体、今回まるでミカンやリンゴが特別なように番組では見せかけているが、今回宣伝していた程度の効果なら、他の食材でも含んでいるものが多いのである。それにも関わらずまるでこれらの果物が特別なもののように見せかけているのがトリック。肉とか菓子とか言った滅茶苦茶カロリーが高いものを食べるぐらいなら、果物でも食べている方がマシという程度のが現実。ミカンやリンゴを意識しすぎて食生活をゆがめないことが重要である。そもそも本当に普段と同じ食生活の上に、ミカンとリンゴをガバガバ食べたら確実に太りますから。

 それにしても、今回の番組に乗せられたら、1日当たりミカン3個、もしくはリンゴ1個半を食べ続けることになるのだから、これはかなりの消費量である。産地はウハウハだろうが、体質によっては下痢をする可能性が濃厚である。

 これでミカンやリンゴが年末に向けて馬鹿売れすれば、関係者にはいくらかのバックマージンでも入ってくるんだろうか? いくら問題が多発してもこの番組がなくならないわけである。

 

10/15 発掘あるある大辞典「身体の年齢チェック」

 今回は身体の衰えを簡単なチェックで判断しようと言う回。一つは片足を椅子の上に置いて身体をひねるという運動で、股関節の柔軟性を見るというもの。もう一つは身体を反らして後ろがどの高さまで見えるかで背筋力の衰えを調べる方法で、最後は手の上にひもをおいて目をつぶり、そのひもが引っ張られた時につかめるかというテストで、脊髄の能力を見ようと言うことらしい。

 股関節の柔軟性がなくなっている場合は、リンパの流れが悪くなることがあるので、新陳代謝が衰える危険があるとしている。またこの状態は足の内側の足を閉める筋肉が弱っているので、それがいわゆるたれ尻になるという話。対策としては足に雑誌を挟んで歩くというエクササイズを勧めており、つまりは足を閉めるということを意識するようにとのこと。

 背筋については姿勢の悪さが原因となる。そして背筋が使われないということは代謝が落ちるので太る危険があるとしている。で、対策だが姿勢を正すことは当然として、番組が推奨するエクササイズは身体をKの字に伸ばし、そのまま後ろに身体を反らしていく運動。確かにこの運動で身体の後ろ側の筋肉が緊張するのが分かる。

 最後の脊髄については、刺激がないことが原因であるとして、利き手と反対の手を使ってみるとか、日頃と違う操作をしてみる。また足でものを起こしてみるなどの足の動作をすることを勧めている。

 以上、90分スペシャルの割にはよけいなことが多くて、中身はあまりなかったというところ。もっとも、内容的には筋力の衰えをエクササイズで回復しようというものなので、概ね妥当なもの。例によっての下品な煽りと、何でもかんでも見た目年齢に結びつけ強引さは気になったが、番組全体としては許容範囲内。やっぱりこの番組、サプリを出さないだけでも大分まともな内容にできるんだと痛感。毎回こういうレベルの内容なら、私も特に問題にはしないんですが・・・。ただ、こういう内容だと、どこも儲かるところが出ないから、スポンサーが困るんでしょうね。

 

10/8 発掘あるある大辞典「足裏刺激で痩せる」

 今回のテーマは、足裏を刺激しただけで痩せるなどというかなりオカルトチックなもの。もういきなり駄目駄目ムードが漂っている。で、聞いているといきなり意味不明の説明が。足にいかに負担がかかっているかを説明する時、「主婦の1日の歩数は約5600歩だから、足の裏にかかる重量に換算するとおよそ350トン」などと言い出すのだが、これは一体どういう計算だ? 考えられるとしたら、主婦の体重を大体60キロぐらいとして、それに単純の歩数をかけたようである。もうこの時点で「はあ?」である。何なんだこの意味のない数字は、足の裏にかかる重量は5000歩だろうが、2万歩だろうが、60キロだっちゅうの。こんな計算が通用するのなら「1日に立っている時間は3時間で約1万秒、だから重量に換算すると600トン」と言っても一緒である。

 もう初っぱなからオカルト全開の今回であるが、番組が始まるやいなや、いきなり飛び出すのは「足の裏を刺激するだけで7キロ痩せた」という「体験談」。この体験談というものがどれだけ当てにならないかは、私の本にも書いてあるが、つまりは体験談ということならどんないい加減なことでも言えるし、番組も「これは番組が言っているわけではないから」と責任逃れが出来るという仕掛け。インチキ健康食品などの常套手段である。

 で、足裏を刺激したら痩せるという原理だが、足の裏の筋肉が働くことで血流が良くなるので、そのことによって代謝が良くなって痩せるとのこと。しかし血流が良くなったところで、運動してなかったら痩せないのであるが・・・・。

 そこで例によっての番組の実験は、8人の被験者に「普段の生活と同じ生活で、足裏マッサージだけをしてもらった」というもの(この前提条件自体がかなり怪しいのだが)。すると10日後には8人全員のウェストサイズや太もものサイズが減少し、6人の血中の中性脂肪値が減少したとしている。

 しかしこれがまた胡散臭い。まずウェストサイズや太もものサイズであるが、血流が良くなるのだからむくみがとれることである程度は減少することはあり得る、しかしこれは痩せているのとは根本的に違う。だから被験者が「このまま続けるともっと引き締まるのでは」などと言っていますが、それは無理である。なお血中の中性脂肪値は測定条件でかなり動くので(食前、食後、運動直後など)、そこのところをキチンととっていないと結果はいくらでも変わる。どういう条件で測定したかは番組は全く触れていないので何とも判断できないが、この番組は条件によって測定結果をいくらでも操作できるという測定方法を好む傾向が以前より顕著にある。なお「痩せる」ということなら、体重の変化に一番端的に表れるはずなのだが、なぜか体重の測定は一切行っていない。そこのところが胡散臭さを感じずにはいられない理由の一つになっている。

 まあ足裏マッサージが身体に悪いとは思えないし、最悪でも「効果がない」というだけのことなので、別に実践することに反対はしません。ただ世の中には足裏刺激でガンが治るとまで言っているインチキ健康療法が氾濫してますので(実際に足裏診断ですべての病気が分かると言っていた詐欺師が逮捕されましたね)、そういう連中にとっては格好の宣伝になりそうだなというのが一番気になるところ。懸命なる皆さんはそういう輩には絶対に騙されないように。どうもこの番組は、その手の輩に対する配慮ばかりが見えて、視聴者に対する配慮が皆無なのが以前からの問題なのである。

 足裏がどうこうなどと言うよりも、まず歩くのが一番。なお番組が「足の裏をよく使う歩き方」として言っていた「かかとから降りて、つま先で蹴る」という歩き方は、そもそも足の裏云々ではなく、こういう歩き方をすると自然に歩幅が広くなるので運動量が増すというウォーキング用の歩き方です。やっぱり論点がずれてるんだよな・・・。

 

10/1 発掘あるある大辞典「ボディエンザイム」

 いきなりボディエンザイムなどと意味不明の言葉が登場するのが今回。しかもこのボディエンザイムは最近アメリカで大流行だと言い出す。これは典型的なこの番組のインチキパターンなので、思わず最初から警戒してしまうところである。

 で、ボディエンザイムの意味だが、要は身体の酵素を働きやすくすることで身体の調子を良くするという考え方だとか。そしてその酵素を生み出すのが腸だが、この腸が汚れていると酵素がうまく作れないので、腸をきれいにするとのこと。

 こう聞くと、最近にこの番組がやけに力を入れていた「デトックス」というインチキの典型的な口上である。しかし既にデトックスは全くのインチキであることがバレバレであるからか、なぜか番組では「デトックス」という言葉は一切使用しない。だが奇妙なことは、画面には「ボディ・エンザイムプログラム」と書いてあるにもかかわらず、背景に現れる本らしきものの表紙には「腸デトックスプログラム」と全く違う言葉が書いてあることである。まるでサブリミナルのような胡散臭さである(手前の文字が現れる前と消えた直後の一瞬だけデトックスという文字が見えるようになっている)。

 そしてこの1週間で効果があるというボディエンザイムプログラムとやらの中身は「身体をリセットする」というもの(いつか聞いたことがある)。そのポイントは1.必ず1日3食摂る 2.肉を食べるなら脂肪が少ないものを選ぶ 3.お酒はなるべく控える 4.間食はしない である。さらに1週間を通じて、ヨーグルトを摂る(1日250グラムというかなり大量)、さらに食物繊維を摂る(番組では寒天を勧めている)ということで、ここで今回の目的の1つが、以前からこの番組が宣伝に力を入れているヨーグルトと寒天への再びのテコ入れであるということも判明する仕掛けである。なお粉寒天は1回の食事につきティースプーン1杯までにしてくれと言っているところを見ると、粉寒天を摂りすぎて栄養不足で身体を壊すという危険性はさすがに認識しているらしい。

 食事の方はこの程度だが、これだけだと効果が出るわけがないのは当たり前である。というわけで、これに組み合わせるのがパワーヨガ。また最初の2日間は便通を良くするために水を2リットルは摂るようにすると共に、オレイン酸なども摂取、さらに便通を良くするためのヨガとやらも実行するとのこと。そして最後の2日間は蜂蜜やパイナップルなどの果物を摂り、これまたヨガを組み合わせるのだという。

 するとこれを実践した被験者が、肌がきれいになるわ、ウェストは減少するわでめでたしめでたしというオチである。

 やたらに劇的な効果を喧伝する割にはなにやら意味不明な内容。以前にデトックスの時にも言ったが、普段の滅茶苦茶な生活を改善したら、体調が良くなるというのは当たり前である。またここまで食物繊維ばかり強調した食事にすれば便秘が解消するのも当然で、便秘が解消したら短期的には腹のむくみなどが減ってウェストサイズが減るのも当たり前である。ただ問題は、ここまで食物繊維に偏りすぎた食生活を続けると問題が出ないかということ。だから多分期間を1週間にしているんだろう。しかしそれは、元の食生活に戻したらまた元通りになってしまうという意味でしかないのである。

 食事を繊維質を多くして、運動を取り入れたら便通などが良くなるというのは極めて当たり前である。だからここで紹介されていた方法はそれなりの効果はあるはずだとは考える。ただそれはこの番組が宣伝しているほどの特別なものではないということである。

 また酵素をやたらに強調していた割には、その酵素の分泌量については全く何の測定も行っていないというのが、露骨に論点をずらしてしまっている。このことから酵素云々の説明はかなり胡散臭いと言わざるを得ないだろう。大体、腸内の環境を整えるというのは、酵素云々ではなくて栄養分の吸収を良くするというのが第一目的である。栄養分の吸収が良くなるから、肌などの状態が改善することになるわけで、大本の論理のところにかなりの誤魔化しが潜んでいると感じずにはいられない。

 多分この番組の真意としては、途中でサブリミナルで入れていたデトックスを宣伝したいのだろう。視聴者が今回の内容をデトックスの効果だと勝手に「勘違い」して、デトックスサプリなどに走ることを期待しているのだろうと推測される。だましのテクとしてはより悪質になったと言うべきか。

 

9/24 発掘あるある大辞典「バナナ」

 もう今回のテーマを聞いた途端に、いきなりツッコミを入れずにはいられない。低炭水化物ダイエットを宣伝した番組が、それから1年と経たないうちにバナナの宣伝。いかにもこの番組らしい支離滅裂さだが、さすがにここまであからさまだと絶句する。

 番組ではまず専門学校生にバナナを食べてもらった組と食べなかった組とで計算問題をしてもらい、バナナを食べた組の方が成績が向上したとしている。これはバナナに脳の機能をアップする効果があるからだとのこと。

 そしてここで番組では脳の栄養分は糖だと説明が入って、「糖質(炭水化物):即効性のある身体の主要なエネルギー源、特に脳が働くためには不可欠な栄養素。」というキャプションが出る。もうこの辺りで、私は絶句している。ちなみにこの糖質の説明、私の本の記述にやけに近い感じるのは私の自意識過剰か?

 なお、ただ糖分ということだとバナナである必然性はないので、ここで番組は「糖分だけだと脳のエネルギーになれない」という解説を加える。と言うのは、脳には血液脳関門というゲートがあって血管から悪い物質が入らないようにしているので、血液中の糖が単独でここにたどり着いても、糖だけではここを通り抜けることが出来ず、脳のエネルギーにならずに身体のエネルギーになったり脂肪になってしまうのだという。で、ここを糖が通り抜けるのに必要な栄養素がビタミンB6とビタミンB1、カリウムだとのこと。そしてバナナにはこれらの栄養素がすべて含まれている上に、バナナの糖は最初から吸収しやすい形になっているので、一気に脳関門をくぐり抜けられ、脳の栄養になるのだという。

 この説明自体は良いんだが、今までのこの番組をよく知っている私としては、ここでまた呆れずにはいられない。そう、そんな糖でさえスムーズにたどり着けないという脳に対して、ギャバが鎮静効果をもたらすということをつい最近までこの番組は平然と言っていたからである。糖でさえ通り抜けられないところを、ギャバなどというもっと怪しいものが通過できるわけがない。これは以前に嘘をついていたということを白状しているのに等しいのだが、当然ながら番組はそんなことはおくびにも出さないのである。

 もうこのように、今までの番組内容をことごとく無視してバナナの宣伝に突っ走るのが今回である。次に登場するのはバナナをいつどれだけ食べればよいかということだが、これについてはバナナを1本食べると、15分後ぐらいに効果が出て、それが2時間ぐらいで切れるという。なお脳はエネルギーを蓄えられないので、2本食べたから倍の時間保つというものではないとのこと。なおバナナをとる時に併せてカルシウムも摂るとさらに効果があるので、バナナミルクなどが良いという。

 以上が今回の内容。つまり今回のテーマは 1.低炭水化物ダイエットがいかに無茶苦茶で身体に悪いものであるか 2.以前にこの番組で散々宣伝したギャバの効果は嘘っぱちだった ということである・・・・わけはないのだが、今回の内容はそういう見方をするのが正解である。

 なおバナナが即効性があるというのは良いが、通常はそんなに即効性を期待しないといけない場面などそうそうはないものである。つまりは「朝食をしっかり摂る」ということを心がけていたらそれで問題はないのである。朝食も摂っていない状態では、脳がいきなりガス欠になっているので、作業の能率など上がるわけがないというのが道理。ちなみに10時や3時におやつを摂るというのは、脳のガス欠を解消するという意味も持っているわけである。なお最初の実験だが、バナナ一本がこれだけ劇的な効果を示すというのは、被験者が空腹時に実験したという可能性が非常に高いと思われる(番組では当然のようにそのことに触れていないが)。

 今までの経緯を抜きで今回の内容だけを見れば、あからさまなバナナの宣伝だが言っていること自体はそう無茶なことではない。しかし今までの経緯を考えれば「おまえがそれを言うか!」というツッコミを入れずにはいられないご都合主義内容。この番組は自分自身が言ったことさえすぐに忘れてしまうのである。先週の本当は怖い家庭の医学によると、自分が物忘れをしているということまで分からなくなるのがアルツハイマーの症状だとか。この番組は、番組自体が明らかにアルツハイマーにかかっているのだろう。

 別に以前の内容を否定するなとは言わないが(と言うか、この番組の場合は以前の内容は否定すべきである)、その場合には「以前に言ったことは間違っていました」と言うか、そう言いにくければせめて「以前の時とは違う事実が明らかになってきました」と断るべきなんだが、この番組でそういう事例は皆無である。その回ごとのご都合主義で、言うことがコロコロと変わるのである。これがこの番組が根本的に駄目だという最大の理由の一つ。番組自体に誠意を感じないのである。なお以前にも言ったことがあるが、視聴者としてはここに注目しておくと、科学の知識がなくても番組が嘘を言っていることが見抜けるわけだがら、番組を見る上での最大の注目点なんだということを強調しておきます。

 

9/17 発掘あるある大辞典「第一印象を良くする」

 「人は見た目が9割」なんて本が出ているが、実際に第一印象の差が後々まで響いてくることというのはよくある。番組では数人に15秒の短い挨拶(中身は自分の職業や出身地を言うだけという定型的なもの)をやってもらって、初対面の20人に印象を聞いてみたが、印象が極端に良かった人と悪かった人に分かれたという。

 で、番組が強調する第一印象の大事さとは、人間はその後の関係においてもどうしても第一印象に引きずられるので、同じ行動をしても第一印象が良かった人は良いように、悪かった人は悪いようにとられてしまうのだという。これを第一印象の初頭効果というそうな。

 では第一印象が良かった人と悪かった人の違いはと言うと、大体想像がつくと思うがやはり表情。第一印象が良かった人は表情が豊かで、それに対して第一印象が悪かった人は表情が乏しい。表情が豊かな方がそれを見た者の脳の顔ニューロンがよく働き、相手の人柄を探るということが出来るのに対し、表情が乏しいとそれが出来ないので、不信感や警戒感につながるのだという(いわゆる「何を考えているのか分からない」というやつか)。番組では表情によって相手がとる距離が変わったとしている。で、この表情をよく使っているかということだが、下唇と上唇で割り箸を挟み、そこに500円玉を置いて10秒耐えられるかで判断できるとしている。

 それと番組がもう一つあげているのは光。目や歯が光っている方が好印象になるのだという。これは人間が水を必要とするので、水のようにきらきら光ったものに本能的に好印象を抱くのだと言うのだが、これは少々こじつけくさい。なおだから光沢のあるリンゴとないリンゴだと、光沢のある方がおいしそうだと感じるという話だが、私はリンゴがテラテラと光っていると、これはワックスを使っているのではないかと逆に避けてしまう(笑)。

 で、印象を良くする方法だが、これには表情筋を鍛えるということで、割り箸などを使った表情筋の訓練法を紹介している。そして最初のテストで、接客業でありながら第一印象が最悪だったという男性が、この訓練を行ったところ、第一印象が劇的に改善してめでたしめでたしというオチである。

 あまり意味があるとは思えない内容だったが、表情筋訓練で身体をこわすことはあり得ないから(せいぜいがやりすぎて顔面神経痛になる程度)、今回はまあまあか。やはりこの番組は非ダイエット、非健康ネタの時が内容が良くなるというパターン。

 確かに人の感覚が第一印象というので左右されることが多いので、接客をする者や面接に挑む者などは、死活問題として少しでも第一印象を良くしたいと考えるだろう。ただたとえ第一印象だけを良くしても、中身が空っぽだったらそれは早晩現れてしまうので、第一印象だけでなく中身を磨く鍛錬も忘れてはいけない。結局は最後に勝利するのは中身のある人間の方である。

 なお私は個人的には、いわゆる営業スマイルというのが非常に嫌いで、特に表情の背後に接客マニュアルが透けて見えるような笑顔にはゾッとする(かと言って、無表情で無愛想な接客が良いと言っているわけではないが)。何事もつまりは程度というもので、あまりにわざとらしさが感じられる笑顔は逆効果である。やはり日頃からよく笑うような生活をしているかどうかが、何かの時の笑顔に効いてくるわけで、日頃辛い生活をしている者は、無理に笑顔を作ってもどこか痛々しくなってしまうものである。

 なお面接の達人などと称して「私は第一印象だけで相手の中身が分かる」などと豪語している輩がいるが、こういう輩で本当に相手の本質を見抜いている例はほとんどない。大抵は第一印象を引きずって、後でその人物を「やっぱりこういうやつだった」と強引に結びつけている例が大半である。つまりは第一印象の初頭効果を一生引きずっているようなお粗末な輩がほとんどだということ。大体人間の本質なんて、数十年つきあっている親兄弟や夫婦でも結局はすべては分からないのだから。

 

9/10 発掘あるある大辞典「カルシウム不足解消法」

 日本人は以前よりカルシウム不足だと指摘されており、実際に骨密度が低めの人も多い。この番組は今回、そこに煽りのポイントを見いだしたようである。

 まずは骨密度の低かったという人をつかまえて、「一昨日の晩ご飯は何を食べましたか」という質問をぶつける。するとこつ年齢の高かった人の8割は思い出せなかったという。それはカルシウムが脳の働きに関与しているので、カルシウム不足で脳の働きが低下しているのだという。

 もういきなりオイオイである。一昨日の晩ご飯が思い出せないなんてのは正常な人間である。と言うのは、一昨日の晩ご飯に何を食べたかなんてことは重要ではないからである。問題が生じるのは「今日昼ご飯を食べましたか?」と聞かれて思い出せなくなった場合。この場合は認知症の可能性がある。それにそもそもこの調査自体が何の意味もなしていない。それは「骨年齢の若い人に同じ質問をすると、ほとんどの人が答えられました」という調査結果がないからである。それは多分実際にこのテストをすると、やはり8割ぐらいの人が答えられないことになるからである。いかにもこの番組らしいいい加減な調査である。

 しかしそれにも関わらず番組は煽りまくる。専門家を登場させて、カルシウムが不足すると記憶中枢の海馬や扁桃体の細胞が壊死して、認知症やアルツハイマーにつながるのではと言われていると語らせる。これ自体は事実だろうが、しかし程度の問題がある。例によってそれは無視である。この専門家も、自分の発言がこんな風に使われていると知ったら、どっちらけるだろうな・・・。だから最近は、この番組が取材に来ても証言はしないという専門家もいるとか。しかし大学の先生や医者は世間知らずなものだから、今でもホイホイと乗せられてしまう人は多いんですよね・・・。

 番組はさらに煽る。骨粗鬆症などを訴えても、この番組の視聴者層にアピールできないと考えているのか、この番組の視聴者層が飛びつきそうなネタに無理矢理に持ってくる。カルシウムが不足すると肌が老けるというのである。

 しかしカルシウムが肌の新陳代謝に関係するというのはともかく、この実験がまたもや滅茶苦茶、二人の写真を見せて、骨密度が低い人の方が老けてみられたなどと言っている。当然ながらこんな調査、写真の撮り方でどうにでもなる。この番組はこういう「意図的に結果を左右できる」実験を非常に好む。さらに次には骨密度の高い人の方が垢すりをした時に出る垢が少なかったなどと言い出すが、これも普段の風呂での身体の洗い方次第である。

 完全に内容が滅茶苦茶なのだが、ここから対策の方にはいる。しかしその前に、普通の食生活をしていたらカルシウムは足りないと言い出す。そしてそれを強調するために1日のカルシウムを満たそうとすると、牛乳なら大ジョッキ1杯、シラス干しなら小鉢山盛り、小松菜なら300グラムも必要だと言うことを見せて、絶対にこんなにとれるわけがないでしょうということを強調する。

 しかしそんなことは当たり前である。牛乳や小松菜だけでカルシウムを摂る馬鹿なんていない。そこで次に番組が出してくるのが吸収率の問題。カルシウムというのは吸収されにくいので、例えば食物繊維があると吸収率が落ちてしまう。そのような問題があるので、実際は摂ったカルシウムのかなりの部分が吸収されていないのだという。

 ではどうすれば良いかだが、まず酢を摂れと言う。酢を加えることで魚などの骨が柔らかくなる効果があり、カルシウムの吸収があがる。次がビタミンDの摂取、ビタミンDはカルシウムの吸収があがるので、キノコなどを摂ることでカルシウム吸収率が上がるという。そして最後が日光を浴びること。日光によってビタミンDが活性化するので、1日に15分ほど日光に当たれば、それで効果があるという。

 もうこの時点でどっちらけである。あれだけ「普通の生活だとカルシウムが足りなくなる」と煽っておいて、ここで登場した対策というのが「普通の生活」そのもの。論旨が滅茶苦茶である。

 しかしこの番組の真の狙いは明らかに別のところにあると見るべきなのだろう。今回、カルシウムが足りなくなると特に美容に悪いということをさんざんに煽り、さらにはカルシウムは摂取しにくいということを嫌と言うほど強調している。これはつまりは、この部分だけを強烈に意識に刷り込まれた視聴者が「だからカルシウムの不足を補うためにカルウシムサプリを摂らないと」と考えるように誘導したいのである。さすがに番組自体で「だからカルウシムサプリを摂りましょう」と持ってくると、あまりに宣伝色が露骨すぎて批判を受けるので(CoQ10の時などは、露骨にそういう展開だったが)、何じゃこれはというような解決策だけを示して、後は視聴者が勝手に誤解してくれるのを期待しているのだろう。またカルシウムサプリを売り込みたい業者は、番組の前の部分だけを引用するだけで、そのまま宣伝に出来るとという仕掛けである。以前に比べるとかなりテクニックが巧妙になったとも言える。

 ちなみに日本の女性のカルシウム不足の一番の原因は無理なダイエットである。特にこの番組にダマされて寒天ばかり食べているような人は要注意。番組でも言っているように「食物繊維はカルシウムの吸収を妨げる」。つまりは食事を減らした挙げ句に、寒天のような繊維ばかりを摂っていると、カルシウムが極端に不足して、この番組が言っていたような肌がボロボロの状態になってしまうのである。今回の内容ではこっちを気にするべきで、ここに注目するのがこの番組の正しい見方なのである。意地悪な観客は、マジックを見る時に魔術師が気をそらそうとしている方(例えば右手を見せている時の左手の動きとか)に注意するというが、この番組の正しい見方も、そういう番組側が気をそらそうとしている方にこそ注目することである。するとこの番組の場合、各回でかなり矛盾したことを言っているので、特に科学に対する深い知識なんてなくても、番組の嘘が分かるという次第なのである。

 なお「それなら寒天を食べて、カルシウムのサプリを摂れば大丈夫」と考えてしまう人は、脳の奥までこの番組に毒されていると考えた方が良いでしょう。不足するのはカルシウムだけではないので、それを全部補おうとすると膨大な種類のサプリを飲むことになり、経済的に破綻するだけでなく、身体の方もサプリの摂りすぎで破綻してしまいます。実際にそういう生活で身体がボロボロになってしまった人は少なくありません。

 まあどうやっても所詮は腐った土壌にはまともな木ははえないということを感じさせられたのが今回の内容。あんな滅茶苦茶な実験をしているようでは、どうやってもまともな番組にはならない。番組に登場した専門家は多分、「カルシウム不足に陥りがちな若い女性に、カルシウムを摂ることの重要性を教えるための番組を作ります」とか言われて協力したのだろう。こんなひどい内容になっているのを見たら、彼らはどう感じているだろうか。

 

9/3 発掘あるある大辞典「バランス力で若返る」

 番組ではまず片足手旗運動なるチェックを行う。これは目をつぶって片足になり、片手を上にもう片手を横に出す。そしてそれをそのまま手を入れ替えるという手旗運動のようなことをする。このときに軸足が動いたら駄目だという。で、これが5回出来れば20才代、4回だと30才代という仕掛け。このバランス能力が衰えるのは小脳の働きが弱いのだという。で、ここからがいかにもこの番組らしいのだが、このバランスが崩れた状態だと太りやすく、肩こりもしやすく、疲れやすいのだと言い始める。

 番組で30代の女性でテストしたところ、バランスの良い人と悪い人で同じようにいすに座っている時の消費カロリーが、バランスの悪い人の方が少なかったと言うのである。これはバランス良い人は全身の筋肉を使っているのに対し、バランスの悪い人は使わない筋肉があるからだと言うのだが・・・・どうも理屈がおかしい。エネルギーの消費が少ないと言うことは、バランスの悪い人の方が楽をしていて、バランスの良い人の方がしんどい状態でいるという意味になる。これはあまりに非合理。一般に身体のバランスが良いというのは、日頃から運動をしている人に多いので、はなっから筋肉量に違いがあったと見る方が正解だろう。寝ている時の消費カロリーが違うなんてことも、これで説明がつく。

 またバランスの悪い人の方が作業時に肩こりが起こりやすいのだという。そして肩こりがしやすいから疲れやすくなると言う。これは納得がいく。しかしここで番組はこれを「だから老化しやすい」と結びつけるのだが、これがまた滅茶苦茶。これは単なる筋力の衰えであり、老化とは全く別問題である。これを理論のすり替えという。

 さて対策だが、番組が提唱するのはまず目をつぶって、片手を前に出し、もう片手でその指を順番に触っていくというもの。次に出てくるのはコインを4本の指の間に1枚ずつ3枚挟み、それを5秒保持するというもの。小脳は運動をコントロールするので、これで小脳が刺激される・・・・というのだが、これで小脳を鍛えたところで筋肉などの運動機能自体にはほとんど影響しないので、これで体質改善になるわけがない。と思っていたら、どうやら3つ目に登場する方法が番組の本命っぽい。それは頭に本などを載せてバランスをとりながら、両手を広げて、片足を後ろにあげるというポーズを10秒とるというもの。これはバランス能力云々以前に、背筋などに結構きついから、これを続けていれば小脳云々でなく背筋が鍛えられることで代謝が増える可能性はなくはない。で、これを実践した被験者が代謝が向上してめでたしめでたしとなっている。

 なにやら途中の論理展開は支離滅裂だったが、結果オーライというか、最後に登場したバランス運動自体は悪くはないだろう。ただ運動として考えた場合、この運動が果たしてどの程度効率は良いかには疑問はある。ただ、この番組に対しての基準である「この番組の場合は害になることを推薦していなければまあ良し」(かなりレベルの低い基準であるが、これは番組のレベルにあわせてあるわけである)で考えると、今回の内容は一応運動をさせているのでまあ良しとしておくか。劇的な効果なんて期待せずに試してみる分には良いでしょう。

 

8/27 発掘あるある大辞典「内臓脂肪は簡単に落とせる」

 いきなりこういうタイトルですが、これで結論が出ています。内臓脂肪は簡単に落ちるというのは専門家も言っています。長期蓄積型の皮下脂肪と違って、短期蓄積型の内臓脂肪は普通に食事コントロールをやったら、まず最初に落ちるということですので、常識的に考えられることをすればよいだけです・・・・ってのが真実なのですが、それだと番組にならないのでこの番組ではゴチャゴチャと意味不明なことを言っています。

 まず最初は内臓脂肪の恐怖を煽りまくる。内臓脂肪が増えると成人病の危険が増すということで、メタボリックシンドロームなる言葉が話題になっているが、この番組が言うには、皮下脂肪は悪玉3兄弟なる危険なホルモンを分泌するのだという。

 1つはTNF−アルファで、これはインスリンによる細胞への糖の取り込みを妨害することで高血糖や高脂血症を招くとのこと。2つ目はアンジオテンシノーゲンで血圧を収縮させて高血圧を招き、3つ目のPAI−1は血管壁の修復を妨害して血栓を起こりやすくするとしている。

 これ以外にも、次々と被験者をつかまえては、こんなに内臓脂肪があるという調子で内臓脂肪の恐怖を煽りまくるのだが、それは明確な意図を持っている。

 一渡り内臓脂肪の恐怖を煽りまくったところで、突然にスポンサーの「内臓脂肪を防ぐためにヘルシア緑茶」「メタボリックシンドロームに対抗するための健康エコナ」と華々しくCMが入るという仕掛け。実にこの番組らしいよく計算された構成である。この番組の正体がよく分かる。

 番組としてはこれで目的は達成したわけだから、もう後はどうでも良いのだが、さすがにそういうわけにもいかないので一応の対策らしきものを出してくる。それは「内臓脂肪を減らすには肝臓の状態が良い必要があるので、肝臓によいお酢と大豆を取りましょう」というもの。で、いつものように「普段の生活を変えずにお酢と大豆だけを続けて取ってもらった」という形での実質食事制限付き実験で、被験者の内臓脂肪が減ってめでたしめでたしとなっている。しかし番組の真意は「内臓脂肪低減のためにはヘルシア緑茶とエコナを取りまくってください」にあるので、あっさりとした説明で終わりという仕掛け。

 まあ、いかにもこの番組らしい内容。別に大豆もお酢も体に悪いわけでないので(お酢の原液をガバガバ飲んだら胃を壊しますが)、別にどうでも良いですが・・・。なお当たり前のことですが、運動も食事制限もなしで大豆とお酢を取ったからといって内臓脂肪が減るというものではないので勘違いしないように。また運動と食事制限をすれば、別にお酢や大豆をことさらに取らなくても、内臓脂肪はすぐに減ります。なお医学界でも実はメタボリックシンドロームには賛否両論があるようで、まだ定説は完全に出来ていない模様。批判派に言わせると、基準があまりにいい加減なんだそうな。それと「成人病になった人に内臓脂肪の多い人が多かった=内臓脂肪の多い人は成人病になりやすい」とは限らないということもあるという。もっとも内臓に脂肪が付きまくっている状態が健康によいようには思えないので、とりあえず食事と運動をコントロールするのは間違いなく健康には良さそうですが。

 

8/20 発掘あるある大辞典「チョコレートで本当にやせるか」

 こう言われると「痩せるわけがない」と結論がついて終わりである。ただそれではこの番組が目的とするチョコレートの宣伝にならないのでいろいろと策を弄したのが今回。

 まず体験者にアンケートを採ると、チョコレートダイエットで痩せたという人と、太ったという人、効果がなかったという人がそれぞれ1/3ずつだという。またこの番組の怪しげな7人の専門家軍団に聞いたら、効果があるという人が4名、効果はないという人が3名だったとのこと。

 で、番組では裁判形式でチョコレートダイエットの真偽を決定するとしているのだが、実はこの形式、以前にスポンサーのために「マヨネーズは健康によい」という結論を強引に引っ張り出した時のパターンである。

 まずチョコレートダイエットなるものだが、これはカカオ分が70%以上のチョコレートを、1日50グラム、朝昼晩の食前に食べるというものだとか。

 そしてチョコレートがダイエットに効くとしている理由は、チョコレートを取るとカカオポリフェノールが脂肪細胞からレプチンを分泌させるので、食欲が抑えられるということ。さらにアディポネクチンが血糖値の上昇を改善するので空腹感が抑えられるとしている。さらにはカカオポリフェノールは基礎代謝をアップさせるとしており、チョコレートは食物繊維も多いとしている。

 これに対して効果なしとする理由は、チョコレートのカロリーが高いこと。さらに問題点としてチラミンによるアレルギー反応などで、頭痛や嘔吐などが発生することがあり、チョコレートを大量に摂取するのは危険としている。さらにチョコレートの宣伝機関とも言える日本チョコレート・ココア協会でさえ、チョコレートの健康効果は取り上げているが、チョコレートで痩せるという報告は把握していないとのこと。

 正直なところ、これだけ並べただけでも客観的に見ればもう答えは出ているのだが、番組では逃げを打ちつつ、驚天動地の結論に持って行く。

 番組が言うにはチョコレートダイエットで効果が出る人のパターンがあるというのである。ここで例によって論理のウルトラCをする。まずチョコレートダイエットで太ったという人は、ミルクチョコレートなどのカカオ分の低いチョコレートを使用するなどやり方が間違っていると、大胆にも全員をばっさり切り捨てて、残りだけを対象にするというお得意の統計操作から始まる。

 そして残りの体験者で見たところ、間食が多かった人、40歳以上の人(基礎代謝の落ちている人)、女性、便秘気味であるというパターンの人に効果が出るということ。・・・ってこのパターンを見たら分かると思いますが、このパターンにはまる人というのは、つまり非常に太りやすい人ということで、逆に言えば、少しのことですぐに体重が減りやすい人だけを対象にしているのがよく分かる。真鍋嬢が途中でサラッと触れた食物繊維クッキーの方でも効果が出るだろう。

 しかも最大のポイントが最後の便秘。チョコレートを取ることで食物繊維による便秘の解消効果がある(私は食物繊維の効果だけでなく、カカオが腸を刺激する効果もあると見るが)ということで、被験者も1週間で便秘が解消したといっている。そしてその被験者たちの証言は1ヶ月で2〜3キロ減。はい、はっきりしました。すべては単なる便秘解消効果でした。ダイエットというからには彼女たちがこの後も順調に継続して体重が減少したかどうかが大事なのですが、なぜか結果は1ヶ月後の報告のみ、もうこの時点ですべてが見えるというものである(かなり減った人は「食事の代わりにチョコレートを」なんて言っていた。完全に食生活を破壊した典型例。彼女の健康が心配されます。)。

 それにも関わらず、番組の結論は「チョコレートダイエットは体質を見極めてやりましょう」というもの。これには呆れるしかない。結局はチョコレートの宣伝をしたかったという意図だけで突っ走っている。

 そういう目で専門家たちの証言を見返すと、一点明らかにおかしい部分がある。アディポネクチンの下りで登場した専門家は「アディポネクチンは糖の代謝を円滑にするので、血糖値が上がってくる状態を改善する」というきわめて妥当なことを言っているだけで、実はアディポネクチンで痩せるなどとは一言も言っていないのである。

 それにも関わらず、番組ではなぜか専門家の発言の内容と異なる「アディポネクチンは血糖値の上昇を緩やかにするので、血糖値の上昇を改善する働きがある」という字幕を打ってから、アディポネクチンが血糖値の急上昇を抑えるから、糖の血中滞在が長くなって空腹感を抑えるという結論にしているのである。注意しないと見逃しそうだが、専門家の言っていた証言は「糖の代謝を円滑にする」であって、代謝が円滑になるというのは細胞内への糖の取り込みが増えるということで、これは血糖値を早く下げるという意味なのである。それにも関わらず、わざわざテロップを打ち直して、血糖値が下がらないという全く逆の意味にすり替えている。つまり番組は明らかな論旨のすり替えを行っているのである。多分、この番組を件の専門家が見ていたら、「おいおい」とテレビの前でツッコミを入れているだろう。

 早い話が、賛否両論を検討すると言いながら、最初から結論は「チョコレートは痩せる」にしようとして、強引に結論を持ってきているのが実態。しかしそもそも効果が出る訳がないので、その時の逃げとして体質云々を持ち出したということである。かつてヨーグルトダイエットや数々のダイエットをぶちあげながら、効果がないという指摘がきた時に、「体質によります」と逃げた時と全く同じパターンである。

 さらにチロシンについて触れているのは、チョコレートダイエット実践者に問題が起きた時に「番組では危険性も警告していました」と逃げるためのアリバイ工作である。あのTBSのぴーかんが、白インゲンダイエット事件の時に開き直ったのと同じ論理である。

 チョコレートの宣伝機関である日本チョコレート・ココア協会でさえ認めていないものを、何を勝手に先走っているんだと言いたいお粗末な内容。以前にもこの番組と思いっきりでさんざんチョコレートの健康効果を宣伝していた時期があったが、また製菓業界にスポンサー料でもたかろうと考えたのだろうか? それにしては宣伝の割には最初から腰が半分退けているのは、かえって見苦しかったりする。

 しかしこれでやっぱりはっきりしました。この番組はもはや根本的にどうしようもないです。自浄は期待できそうにない。

 

8/13 発掘あるある大辞典「ぐっすり!スッキリ!睡眠の科学」

 今回のテーマは睡眠。一般に睡眠の質は寝入りばなにどれだけ深く眠れたかで左右されるという。ここであまり寝付きが悪いと、疲れがとれないことになる。この番組では、例によって「睡眠が悪いと成長ホルモンなどの分泌が悪くなり、老化が進み、太りやすくなる」とまたもお得意の老化と肥満に無理矢理結びつけて煽るが、これは煽りすぎ。もっとも睡眠の質が悪いということが健康に良いはずはないので、睡眠の質にこだわるのは着眼点としては悪くはない。

 さて番組によると、睡眠の質が悪い人は、寝入ってからの体温の低下が少ないとしている。そしてその体温の低下が起こらない原因の1つは、脳の活動が停止しないこととだとしている。そこでこの番組では普段は寝付きが良いという人に、羊の数を数えてもらうとか、わざとカチカチうるさい時計を置くとかして、こうすると脳が働いているで寝付けないなどといっているのだが・・・こんなことわざわざ実験する意味があるのか?

 で、2つ目の原因だが、これは体温を放出する時に機能する手と足から、十分に体温が放出されていないのだという。この体温放出時に機能するのが動静脈吻合という一種のバイパス血管で、これが開くことによって手足の血流が増えて熱が放出されるのだという。しかし冷え性や運動不足の人はここの機能が悪いので、体温の放出ができないということらしい。

 なお眠れないからと寝酒をする人がいるが、深酒をしすぎるとかえって睡眠の質が悪くなるということを番組では実験で示している。これは常識なので、酒飲みは用心するように。

 睡眠に対して番組が提案している対応法は、頭の活動の停止については氷枕で頭を冷やしてしまうこと。こうすれば脳の機能が低下するという。なおこの時に氷枕は後頭部に当てるようにして、首の後ろを冷やさないようにとのこと。手足については指をそらしたりする体操を提案している。これで動静脈吻合が開きやすくなるとしている。

 で、最後はお約束通り、この体操をした被験者が「疲れがよくとれた」と自己申告して終わりという展開。

 さて今回登場した動静脈吻合だが、これは以前にガッテンで冷え性の回で登場したAVAのことである。ガッテンでは冷え性の解決にはAVAを開くことが効果的で、そのスイッチは首にあるので首をマフラーなどで温めると手足の血流が増えるとしていた。つまり実は今回、氷枕の件で画面にチラッとだけ出た「首の後ろは冷やさない」というのが実は最大のポイントだったりするのだ(笑)。というのも、ここで首の後ろを冷やしてしまうと動静脈吻合はしっかり閉じてしまうので、今更少々手足の運動をしてもどうしようもなくなるという次第である。

 なお年配者によくある不眠症の原因として、睡眠時になると手足がムズムズして気持ち悪くなるという「ムズムズ足症候群」という病気があるが、このあたりもこれが絡んでいるのではないかという気はする。なお私は、睡眠時は足を布団から出さないと絶対に寝られないたちです。

 「睡眠の科学」などと銘打つから、不眠症への対策かと思っていたら、不眠症には何の役にも立たないような方法だった(笑)。まあこの番組に対する原則「この番組の場合は、害にならない内容だったら良し」というのに照らし合わせると、今回は良しか。役には立たないけど、寝る前に手足の運動をしたからといって害にはならないから。

 なおこの後のコーナーに、トウモロコシがメラトニンを含んでいるから、トウモロコシを食べるのが睡眠に良いだのとトウモロコシの宣伝をしていたが、これは聞き流すように。そもそもメラトニンを経口摂取したからといって、それがそのまま脳に蓄積されるわけではないし、メラトニンが決まった時間に分泌されないと意味がなく、単純にメラトニンがあれば睡眠が良くなるというものではない。老化によって睡眠の質が悪くなるのは、体内時計の機能が低下することによるメラトニン分泌の低下が原因なので、トウモロコシを食べるよりは、適度な運動を取り込んだメリハリのある生活をするのが第一である。こういうピントはずれの宣伝は相変わらずこの番組らしいが。

 

8/6 発掘あるある大事典「抜け毛」

 ヒット商品のポイントは「痩せる、生える、立つ」だなどと言われている。確かに最近ヒットしたリアップは「生える」だし、バイアグラは「立つ」である。で、今まで「痩せる」に関するインチキ情報をさんざん垂れ流してきたこの番組だが、そのインチキぶりを各方面から突かれたせいで行き詰まったのか、「生える」に活路を求めようとした模様である。

 まず最初はこの番組のお約束パターン。街の人70人を捕まえて、カメラ付き携帯で頭頂部の写真を撮って見てもらうというもの。すると63人が「思った以上に薄いと感じた」とのこと。例によって意味のない調査である。大体、髪の分け目の部分で地肌が見えない分け方があれば教えて欲しいというものである。それにこんな自己感覚を聞いてもなんの意味もない。例えば標準体型の女性100人に自分は痩せているかと聞いたら、多分大半が「太っている」と答えるだろう。今回のテーマのためには何が何でも日本人の大半をハゲ予備軍にする必要があるので、そのための調査であるのが明らかである。こんな調査で「これこそが日本人に起こった髪の異変」などと言われても、爆笑ものである。

 さて、この番組お約束の煽りで始まった後は、この異変の原因に迫ると言うことになる。で、原因としては2パターンあって、ぎとぎと地肌とひえひえ地肌だという。

 ぎとぎと地肌と言うのは、頭皮に皮脂が溜まっている状態・・・となったら、対策は考えるまでもない。ここで洗剤メーカーがスポンサーのこの番組は高らかに「シャンプーが重要です」と断言する。つまり禿げないためにはシャンプーを使って頭を洗いまくれというお話。そしてお約束通り、この直後に薬用シャンプーSUCCESSのCMが入るというタイミングの良さ。相変わらず番組全体が見事にCMになっているのに呆れる次第である。

 なお現実には、日本人に髪のトラブルが言われ出したのは、朝シャンが流行してシャンプーの消費量が急増した頃からであるというのは有名な話。洗剤であるシャンプーこそが一番頭皮を痛めるのだが、当然ながらこの番組ではそんなことはおくびにも出しません・・・というか出せるわけがありません。

 次のひえひえ地肌とは、冷房などで血行が悪くなった状態だという。ここで突然に、ヘッドスパに行ったら髪の毛が濃くなったなどという怪しげな「体験談」が登場。頭皮ケアやヘッドマッサージで血行が良くなるので抜け毛が減ると言うのである。やっていることを見ていると、アデランスなどがやっている頭皮ケアなるものにそっくりである。そうか次はこれを宣伝するつもりなのか。なおこれで髪が生えたというのは、あくまで「個人の体験談」であるので、毛が生えないと番組に抗議しても、「番組では毛が生えると断言はしていないので問題ない」と逃げるのだろう。

 そして最後にはカプサイシンとイソフラボンを同時にとり続けると毛が生えるという「最新研究」を報告して終わり。これについても最新研究というのがミソで、私の本を読んだ人ならすぐにピンとくると思うが「最新研究=全然裏がとれていない情報」という意味である。この番組が以前から宣伝しまくっているカプサイシンとイソフラボンを扱っているので、スポンサーに都合がよいという理由で引っぱり出してきた研究だろう。

 最近は大分無難な内容になっていると感じていたこの番組であるが、久々にぶっ飛ばしてくれたのが今回。この番組の本質がスポンサーのCMにあるという事実を再び思い起こさしてくれた。私の本が出て少々警戒したものの、あまり売れていないのを見て安心してまたいつものペースに戻った・・・なんて言えば、これは私の自意識過剰というものだろうが、やっぱり本質的にはこの番組は変わっちゃいないんだなということだけは痛感させられた。この調子で行けば、近日中にインチキダイエットネタも復活しそうである。

 

7/30 発掘あるある大事典「納豆で若返り」

 最近、若さを保つ食材として納豆がイギリスで注目されているとか。納豆に含まれるポリアミンが、細胞分裂に欠かせない物質であり、そのポリアミンが多く含まれているのが納豆だという。

 番組がいうには、細胞には分裂周期があるのでポリアミンが不足すると分裂が出来ず、古い細胞が残ってしまうので老化することになるという(以前にどこかで聞いたことのある屁理屈だ)。しかし体内で合成されるポリアミン量は細胞分裂が減少する20歳以降では減少するので、食材で摂るしかないという(これもどこかで聞いた屁理屈だ)。

 で、体内のポリアミン量の影響だが、被験者2人という異常に少ないサンプルでの比較で、血中のポリアミン量が多い人の方が骨密度や肌年齢などが若く出たといっている。

 このポリアミンは納豆菌が分裂することなどで増加するので、納豆の食べ方が摂取量に影響するという。そして番組が勧める食べ方は、まず挽き割りではなくて粒状のものを買うこと。水溶性のポリアミンが挽き割りでは製造過程で逃げてしまうので、挽き割りが欲しければ買ってから自分でつぶせとのこと。番組では挽き割りと粒状の納豆を2グループに分けて食べ続けてもらったら粒組の方が体内のポリアミンが増えたと言っているが、なぜかこの実験のサンプル数に全く触れない。多分せいぜい各グループ2人ぐらいがオチだろう。

 次は卵を入れること。この方が納豆菌が繁殖しやすいのだという。また50回以上かき混ぜることで空気と触れ合って、菌の酸素の取り込みがうまくいくという。これも実験で比較したというのだが、やはりサンプル数については言及なし。何となく各グループ1人ずつ程度のような気がする。

 さらには冷蔵庫から取り出して30分置く。こうすると低温で繁殖が抑えられていた納豆菌が繁殖する。また醤油は食べる寸前に。塩分で菌の繁殖が抑えられないようにとのことである。

 ネタが納豆の食べ方についてだけなので、所詮はどんな食べ方をしようと納豆が毒になると言うこともないだろうから、無害な内容だと言える。ただ番組の作りが滅茶苦茶。はっきり言って今回の納豆をそのままサプリに置き換えるとこの番組の懐かしいインチキパターンそのままである。前半の論理展開などCoQ10宣伝のインチキ内容の時のまんまだし、異常にサンプル数の少ない比較(ついにはサンプル数自体に言及さえしなくなった)というこれまた懐かしいこの番組特有のインチキ実験のパターンの登場である。しかも納豆摂取の効果については、「納豆を食べたら体が軽くなった」という被験者の主観だけという、この番組のお決まりパターンであった。私の本を読んでくれた方なら、「典型的なあの時のパターン」と思い当たるであろう。ちなみに「海外で人気」と海外の話を持ち出すのも、この番組の得意パターンである。

 多分、これから出来る推測としては、今までインチキな内容の番組しか作ってこなかった、もしくは作れない製作陣が、いきなり無難な内容を求められた結果、ネタはともかくとして見事に作り方に失敗してしまったとのではないかというところである。なんとなく番組内部でも混乱があるのではないかということが垣間見える回である。

 なおこの後の志村けんコーナーでも、ネギでデトックスなどとこれまたインチキネタのデトックスを持ち出すというお粗末さ。今回はネタ的には無難なネタを選びながら、作りのお粗末さが目立った回。深読みしていくと、かなり内部のゴタゴタが推測できるのであるが、これは部外者の私のあくまで勝手な推測であるので、特別な根拠はないということだけは一応断っておく。

 

7/23 発掘あるある大事典「夏バテ体質」

 台湾は日本より暑いが、台湾人は漢方の考え方に沿って、自分が熱体質か寒体質かを心得て、その対策をしているので夏バテがいないという。同様のことは日本人でもあるはずなので、その対策を紹介する・・・ってことなんだが、これって漢方云々抜きにして、台湾は元々日本よりも暑いので、日本人よりも暑さに強いってだけのような気がするが・・・日本でも東北出身者と九州出身者では明らかに暑さに対する耐性が違うから。

 で、番組が提案している熱体質と寒体質の見分け方は、汗をかきやすいかかきにくいかというもの。かきやすければ熱体質で、かきにくければ寒体質だという。熱体質と寒体質の違いは熱のこもり方だという。同じように熱が発生しても熱体質の人は熱がこもりやすいのだとか。熱体質は身体の熱を放出するために代謝を高めるので疲労しやすくなるのだとか。これに対して寒体質の人は熱を発生しにくいので、代謝が低く太りやすい。また消化器系の働きも悪いという。

 この違いは体内の水分の違いだという。熱体質では水分量が少なく、寒体質では水分量が多いという。同じ水分量を摂取しても、熱体質の人では水分の放出が多いので蓄積する水分量が少なくなると言う。

 次は体質別の夏バテ対策だが、熱体質の人の場合は台湾では緑豆スープを食べており、寒体質の人は烏骨鶏のスープを食べているという。栄養成分で見ると、緑豆にはカリウムが、烏骨鶏には必須アミノ酸のロイシンが多いという。カリウムは余分な塩分を輩出することで、体内の水分を保ち、ロイシンは血管のアルブミンを増やすことで余分な水の吸収を減らすとしている。

 で、日本で食べる場合はカリウムは枝豆、ロイシンはトウモロコシを摂れとしている。そして4人の人に試してもらったら、水分量が標準値に近づいてめでたしめでたしとしている。

 と言うように、番組としては綺麗にまとめてあるのだが、疑問は多々ある。そもそも熱体質と寒体質の違いは体内の水分量の違いと言っているが、どう考えても実際は体脂肪の量である。体脂肪が多いと体温の放出が悪くなるので、結果として汗をかきやすくなり、体内の水分が減少するという順だと思うのだが、順序が完全に逆転しているように思える。

 また寒体質については代謝の低下が原因としているのに、単純に食材だけで効果があるかは疑問。代謝が低いのは筋量の少なさなども影響すると考えられるので(最大の発熱器官は筋肉である)、適度な運動などの対策も必要なのではないか。また体脂肪が少なすぎると身体の保温が悪いということも起こると考えられる。いずれにしても、水分量については原因ではなくて二次的なものではないかというのが私の印象である。

 なお最後に水分量が標準に近づいてめでたしめでたしになっているが、これがそのまま夏バテにならないということと直結するとは限らないということにも注意。水分量云々が的はずれだったら、これは夏バテと無関係になってしまう。

 との疑問が多々あるのだが、とにかくこの番組の場合「害のある内容でなければまずまず」というのが実態であるので、今回の内容についてもよほど極端に枝豆やトウモロコシを食べない限り身体を壊すこともなかろうから良しか。それにそもそもダイエットネタの場合だったら、それこそ毎食枝豆やトウモロコシばかり食べるような馬鹿も出るが、夏バテ防止ネタでそこまで極端な実践をする者もまずいないだろうから、最初から無難なネタだったというべきか。

 

7/16 発掘あるある大事典「熱中症」

 先週は留守中に録画予約をしていたPCがハング、おかげで番組を全く見られませんでした(番組放送時は私は高速道路を走っていた時間帯)。と言うわけで2週間ぶりの番組チェック。今回のテーマは熱中症だとか。

 最近、ヒートアイランド現象のせいで熱中症が急増しているという。暑さで感じる立ちくらみ・熱・吐き気などは熱中症の初期症状だという。熱中症は高温で体温が上昇していくことで起こると思っている人が多いが、これが大間違いだという。

 そもそも人間には体温の調節機能があるので、サウナなどで体温が上昇しても、すぐに発汗などで体温を下げる。またこの時に火照りが出るのは、皮膚のすぐ下に血液を集めることで血液を冷やすのだという。しかしこうして体温が下がりはじめる時に熱中症の症状が出るのだという。血流が表面に集まることで、内臓の血流が低下して吐き気などの症状が出たり、発汗で水分が不足することで血液が滞ることで脳の血流が悪くなり、立ちくらみやめまいと言った症状が出るのだという。この時に水を摂るのが熱中症を防ぐポイントだという。熱中症の時には、日陰などで体温を下げたり、首などに濡れタオルをあてて身体を冷やすなどといったことが対策になる。

 また熱中症は炎天下で起こると考えられているが、気温以外に重要な要素として湿度があるという。湿度の低い32度よりも、湿度の高い28度の方が体温が上昇してしまうという現象が起こる。これは湿度が高いことによって汗が蒸発しにくく、発汗が体温低下に有効に機能しないからだという。このような状態になると、体温調整中枢がさらに発汗を促し、加速度的に脱水状態になる危険性があるという。早い話が、汗がボタボタと落ちるようなコンディションが非常に危険だということである。夕方以降は気温は低下するが、湿度が上昇するので要注意だという。

 また帽子の着用などにも注意が必要だという。帽子は直射日光による頭の温度の上昇を防ぐので、熱中症対策としては有効であるが、ずっと被りっぱなしだと、頭の中の湿度が上がってくるので逆に熱中症になる可能性があるのだという。だからむれてきたら時々帽子を脱いで乾かす必要があるという。

 内容的には概ね妥当、時期から考えても熱中症の危険性を紹介しておくのは有意義である。ただ一つだけ説明が抜けていると感じたのは、「喉が渇いてから水分を摂るのではなく、喉が渇く前に水分を摂る」ということ。熱中症の症状が出た時には既に喉の渇きを感じなくなっている場合もあるし、ひどい場合は吐き気などで水分を摂れなくなることがあるので、大量に発汗する可能性がある場合は、先に水分を摂っておくことが重要なのである。

 やはり非ダイエットネタの時にはまともになるというこの番組の特性がよく出た回。ここ最近、急にこの番組の中味が無難なものになっているが、明らかにその延長線上に存在していることを感じさせる。良い傾向である。

 

7/2 発掘あるある大事典「太る原因は夏の過ごし方」

 今回は夏の過ごし方が悪いと太るというテーマらしい。

 しかし夏といえば夏やせするというイメージがある。また汗をよくかくのでそれでやせると思っている人も。しかし運動して汗をかくのと違い、暑くて汗をかくだけの場合はエネルギーの消費はない(当たり前だ。それどころか代謝を上げると体温が上がるので代謝は下がる)。

 で、夏の間は代謝が下がってしまい、それが秋から戻ってくるということになるのだが、ここで代謝が下がりすぎると秋に戻りきらず、年々代謝が下がっていくというのである(年々下がるということはないと思うが)。だから夏に代謝を下げすぎない生活が必要だという。

 夏に下がる代謝はまず基礎代謝が下がる。これは暑さのために体温の維持が必要なくなるから。次に下がるのが生活活動代謝。これが下がってしまうのは、水分不足になって筋肉の活動が悪くなるからだという。水分を摂っているつもりでも不足がちになるのが夏なので、意識して水分を摂る必要があるとしている。

 さらに下がる代謝に食事代謝があるという。これは食事を消化吸収する時の代謝であるが、夏になってさっぱりした消化のよいものばかりを食べていたら、この代謝が低下するという。同じカロリーでもそうめんに比べるとステーキの方が食事代謝は高いという。冷たくて柔らかいものはノルアドレナリン分泌を下げるので、食事の代謝が下がるのだとか。

 ということで対策だが、1,まず朝一杯の水を飲む 2.朝に内もも締め運動を行う 3.固いパンや玄米などよく噛むものを朝食に食べる 4.カテキンの含まれたお茶を飲む というものだが、ここで思わず「スポンサー召還」である。1については朝一杯の水というのは、そもそも血栓予防などのためにも勧められているもの。2の運動は朝に運動をすることが身体に悪いはずはない。3のよく噛むというのも身体に良いことといずれも理由がある。ただ4だけが理由が不明確。これは単に今年もヘルシア緑茶をガンガン売りたいという意味しかないだろう。

 対策の最期がドッチラケだったが、まあ少なくとも身体に悪いものはなかった(本当に効果があるかはともかくとして)。この番組の場合は身体に悪いことを勧めていなければとりあえず良しとするべきなのだろう。夏には水分に注意するべきであり、さっぱりしたものばかり食べていると胃腸が弱るというのは事実だから、太るとかは関係なしに気をつけるに越したことはない。それに夏やせをしてしまうと、秋以降にリバウンドが来ることが多いのも事実であるから、注意した方が良い。

 また運動もしていないのに汗をかいただけで身体を動かした気になってしまうというのもこの時期の落とし穴だから、脱水にならないように気をつけながら運動はした方が良かろう。とにかくどんな運動でも、やれば効果はゼロということはないので。

 

6/25 発掘あるある大事典「2週間腹やせプログラム」

 夏になってくると特に女性は腹回りが気になるところだろうが、それを2週間で解消するプログラムを紹介するとしている。腹回りがぽっこりする原因としては、内臓脂肪、皮下脂肪、腸の下垂などが考えられるが、それに対処するプログラムだとか。

 で、中味であるが、要は極端なカロリー制限と腹回りに注目した運動である。特に運動については有酸素運動と無酸素運動の両方を同時に行っている。有酸素運動で脂肪を消費しつつ、無酸素運動で腹回りの腹直筋、腹横筋、腹斜筋の3つを鍛えるとしている。このことによって腸の下垂も解消させようということらしい。6分1セットの運動を朝・夕の2回するとしている。

 食事の方については、前半の1週間については間食や酒は禁止、食事前には1日3回スキムミルク入りヨーグルトを食べる。さらに主食は玄米、さらにキノコを大量に摂る。番組ではヨーグルトのカルシウムが脂肪燃焼を上げるとか、玄米のイノシトールが肝臓の脂肪を追い出すとか、キノコのキノコキトサンが脂肪細胞から脂肪を血中に出すなどとあたかもこれらの食材が特別なものであるかのように言っているが、なんてことはないその実態は「いずれも腹持ちが良いのに極端にローカロリーな食材」ということであり、典型的なローカロリーダイエットである。

 さらに2週間目になるとさらに内容はハードになる。運動はさらに全身運動を昼に加え、食事は1日50グラムのワカメと植物性乳酸菌を含む食品(キムチ、ザーサイなど)50グラム加える。ワカメのフコキサンチンが脂肪燃焼を促すとか、植物性乳酸菌が腸の蠕動運動を活発化して腸下垂を改善すると言っているが、要はこれのどちらもやはりローカロリー食材、先程の食事にこれらが加わることで食事の内容は必然的にかなり極端にローカロリーな内容になるということである。

 で、これらのプログラム挑戦した主婦達が、2週間後には平均で10センチ以上お腹回りが減少してめでたしめでたしという結果である。これについては「頑張りましたね」としか言いようがない。正直なところ劇的すぎる結果には、本当に2週間だったのかということと、このプログラムだけだったのかという点に大きな疑問があるが、例によってこれについては番組関係者しか確認しようがないということになる。

 ただ、今回の内容は運動とカロリー制限の組み合わせということなので、確実に何らかの効果はありそうではある。ただ最大の問題は「これは持続可能なものではない」というところにある。はっきり言ってカロリー制限があまりに極端すぎるし、栄養バランスのことは明らかに無視しているので、長期に渡って持続することは不可能だし、もし持続してしまったら身体に問題が発生する可能性が実に高い。

 つまりは「短期で効果的なダイエット」というよりも、「とても短期間しか持続できないきついダイエット」というのが実際のところである。つまりは二週間後の沖縄のためにとにかくやせたいというバターンには使えても、健康を持続させるという点では別の方法を考える必要がある。また今回のダイエットについては、実際に行うにはかなり強い意志が必要であると考えられる。好きなものを好きなだけ食べてゴロゴロしているだけでやせるなどという虫の良い話ではない。美に対する執念の強い女性の場合は実践できるかもしれないが、男性の場合はなかなかここまでは出来なかろう(それにここまで極端な食事制限をしてしまうと、多分仕事に差し障りが出る)。

 さて、この番組では問題の多いダイエットネタであるが、今回の印象を言うと「意外なほどにまとも」と言うのが本音。今までは極端に偏った食生活とサプリの多用ばかりを勧めていたが、今回は運動とカロリー制限(これがやや極端だが)というもので、一応の筋は通っている。私の本が効いているかどうかは分からないが、やはりこの番組も外部の批判がかなり気になりだしたように思われる。明らかに番組の風向きが変わってきており、良い傾向ではある。

 

6/18 発掘あるある大事典「女性の身体総点検SP」

 女性のホルモンとしては、いわゆる女性ホルモンと呼ばれるエストロゲン、黄体ホルモンと呼ばれるプロゲステロンがある。これらは女性の月経周期に合わせて分泌量が増減する。エストロゲンは排卵直前に分泌量が増加し、排卵後はプロゲステロンの分泌が増加、妊娠しなければ減少してその時に月経が発生するという周期になる。

 番組では20代から40代の17人の女性を調べたところ、15人の女性にホルモンバランスの乱れが見られたという・・・とのことなのだが、このところは少々曖昧。無差別抽出した女性17人中の15人のように番組の説明では聞こえるが、どうも実態は「月経周期などに問題がある女性」を17人集めていたように思える。

 で、この異常のあった15人について調べると、肌の状態の悪化や骨密度の低下などの現れている人がいたという。ホルモンに異常が現れることで更年期のような状態になっているのだという。また月経が起こっているように思えても、実は排卵を伴っていないニセ月経という事例もあるという。

 さてこのホルモンバランスが崩れる原因だが、極端なダイエットや肥満、さらにはストレス、不規則な生活などが考えられるという。これらが原因となって、視床下部から卵巣へのホルモン分泌の指令が円滑に出なくなり、これがホルモンバランスの乱れにつながるのだという。

 ではこのホルモンバランスをチェックする方法だが、これは基礎体温をつけるということだという。基礎体温をつけると14日ごとで低温期と高温期の周期が現れ、その差が0.3度以上あるというのが正常な状態だという(排卵の時に基礎体温の上昇があるので、これを利用した避妊法がいわゆる荻野式である)。この低温期が3週間以上続いてしまう場合は、エストロゲンの分泌が減っていると考えられ、その原因としてはストレスが考えられるという。また高温期が10日未満の場合はプロゲステロンの分泌が低下しており、このままでは妊娠しずらくなる可能性があるという。また温度差が0.3度未満の場合は、排卵を伴っていないニセ月経の可能性があるという。これを放置すると卵巣ガンになる危険が高まるという。

 この基礎体温の測定法だが、基本的に1日で一番低い時の体温を測る。実際には、婦人体温計を用いて朝起きた時に布団から起きあがる前に毎日同じ時間に測るのだという。ただし睡眠時間が4時間以内だと体温が下がりきっていないので正確に測れないから注意とのこと(というか、そもそも睡眠時間が4時間以下なんて生活をしていると、それだけでホルモンバランスが狂って当然である)。

 対策の方になるが、そうなるとこの番組のマニアなどはすぐに大豆イソフラボンが頭に浮かぶだろうが、番組によるとこれはあくまで対症療法のようなもので、根本的なホルモンの改善にはつながらないという。なお最近に厚生労働省から大豆イソフラボンの摂取上限を1日30mg以下にするようにとの通達が出たが、これは食事以外からの摂取上限という意味なので、食品からとる分は問題ないとしている。最も長期に大豆イソフラボンを使用したい場合は産婦人科などの専門の先生に相談するようにとのこと。

 ではホルモンバランス改善の方法だが、番組が勧めるのは脳のストレスを緩和するためのアロマセラピー、さらにホルモンの原料となるコレステロールを摂取すること。特にDHA、EPA、アルファリノレン酸などの不飽和脂肪酸などを摂取しろとのこと。で、青魚やアルファリノレン酸を含んでいるクルミがお勧めとしている(ただしクルミは一度に食べすぎるなとの注釈付。クルミはカロリーが高いので食べすぎると太ります。)

 以上、全体のバランスから考えると最後の対策がやや弱いという印象。ホルモンバランスが根本的に狂っているような状態だと、今更アロマセラピーやクルミだというレベルではなく、何よりも医者にかかるのが一番重要。まあこれは予防的に、日頃からストレスを貯めないようにということと、極端なダイエットなどで栄養バランスを偏られないようにという意味にとらえておくとよい。

 それにしても驚いた。昔に比べると劇的に内容がまともになったという印象。何よりもサプリを宣伝しなくなったのが一番(イソフラボンのところで、なんとなくサプリに未練があることが行間から滲んでいる感はあるが)。また大豆イソフラボンの摂取量についての厚生労働省の通達について触れたのは初めてと違うか? やっと世間からの問題提議に対して耳を傾ける気になったか。この調子で行けば、まともな番組になることも可能である。

 で、次回はダイエットネタの模様。この番組で嘘八百情報が一番多くなるのがダイエットネタの時であるから、次回でこの番組が本当に正常化していっているのかの一つのバロメーターになりそうな予感。

 なお私は以前よりこの番組のメイントピックしか相手にしていないのでご注意を。冒頭の世界まる見えもどきと最後の志村けんプロジェクトは、はなっからCMですので(笑)。

 

6/11 発掘あるある大事典「首コリで分かる身体の異変」

 首コリで困っている人も多いと思うが、その首コリに危険な病気が潜んでいるかもしれないというのが今回のテーマ。首コリの見分け方だが、基本的に頭が50度以上後ろに曲がらなかったら首コリとのことで、判定法は額にペットボトルを乗せて、頭を後ろに曲げた時にそれが乗っているかという方法。これで首コリが判明した時、3つの危険があるという。

 1つ目はストレートネック。本来は首の骨はカーブを描いているのだが、前屈みの姿勢などをとり続けると、首の筋肉に負担がかかって、首の骨がまっすぐになって来ることがあるのだという。で、これの解消方法だが、番組推奨はアイソメトリックによるトレーニング。手で頭を押しながら首をそれに対抗するように力を入れるというあの静的運動である。これを各方向に対して行うことを進めている。

 2つ目は脳梗塞だという。判断方法として、10センチ間隔に引いた縦線をまずは見ながら横線でつなぎ、次には目を閉じて同じようにつないで、縦線に届かなかったりはみ出したりしないかを見るというもの。1センチ以上ずれるとやばいとしている。これがうまく行かない場合は、首を通る椎骨動脈が動脈硬化などで閉塞しかかって、小脳などの機能が低下している可能性があるという。椎骨動脈の血流が悪くなることで、首の筋肉の疲労物質の排出がうまく行かなくなって首にコリが出るのだという。まぶたの震えが出たり、何もないところでつまづいたりなどと言う症状が出ていたら要注意だという。

 とのことなんだが、まぶたの震えとか、つまづきなどというのは、そもそもそれ自体が脳梗塞の症状として出ることがあるものである。どう考えても首のコリの方がおまけで、むしろ首のコリがなくてもこれらの症状が出るということの方がやばいのではないか? 何やら主客転倒しているような気がする。

 3つ目は心疾患。心臓の痛みの関連痛として首のコリとして現れる場合があるのだという。特に運動時や入浴の時にコリが現れるようだと要注意だという。

 以上の3つだが、はっきり言って首のコリの原因の98%ぐらいは最初のストレートネックだろうと思われる。はっきり言って危険性を煽りすぎ。ただ心疾患が首のコリ(というよりは普通は肩こりだが)として現れるということはよくあるので、これは覚えておいて損はない。また首のコリ云々はともかくとして、脳梗塞の初期症状としてつまづきなどの細かい動作の不具合が生じることもあるので、これも記憶しておいて良いだろう。

 内容的には煽りはあるが、大きな間違いや嘘は見つからない印象。また動脈硬化予防にグァバやアジなどを宣伝していたが、それも今までに比べると比較的おとなしめだし、何よりもこの番組が大好きなサプリの宣伝がなかったということで好印象。

 ただ実際はこんな大雑把なテストでは現実に判定は無理だろうと思う。今回の番組で、このテストで兆候が出ていた人に身体の異変がとしていたが、実際のところは、特に異変というほどの異変ではなく、あの程度で身体に兆候が出るとは思いにくいことから、あれはたまたまのケースだろうと感じた。

 ただしその辺りをさっ引いて考えても、昔に比べると随分まともになってきたのではということは感じる。良い傾向である。多分、TBSの白インゲン事件などがあって、この手の番組に対する世間の目が厳しくなってきていることが影響しているのだろうと推測する(私の運動がいくらかでもその呼び水になっていたら本望だが)。後は、以前に垂れ流した嘘情報の訂正をやってもらいたいところだが・・・。

 

6/4 発掘あるある大事典「老けない肌の新常識」

 今回はこの季節に定番のUV対策。さて、またも花王ソフィーナの宣伝かと思ったのだが、どうやら風向きが違うようである。

 まず番組では、いずれも紫外線対策に気をつけているという6人の女性を選び、その肌年齢を比較することから始まる。すると全員紫外線対策には気をつけて、特にビタミンCやEなどは意識して摂取しているというのに、肌年齢に違いがあるのだとか。で、その原因は何かというところがポイントになっている。

 番組が両者の食生活を比較したところ、肌年齢が若い方はカロテノイドをよく摂っていたのだという。肌年齢を老化させる原因は紫外線で発生する活性酸素だが、その中でも特に一重項酸素は活性が強く、瞬時に細胞膜などを破壊するのでビタミンCやEなどでは効果がないのだという。そしてこれを阻止できるのはカロテノイドなのだとのこと。

 このカロテノイドを含む食品としてはトマト、スイカ、ニンジン、サケ、キャベツなどがあるが、これらに含まれるカロテノイドは、細胞膜で働くものと細胞の中で働くものがあり、前者はトマト、スイカ、ニンジン、後者はサケ、キャベツなどになり、基本的にこれの両方をとる必要があるのだという。しかしこれらをいちいち両方摂るのは大変なので、両者を兼ねているものはとなるが、そうなるとホウレンソウやカボチャなどが良いとのこと。

 つまりは番組の結論はホウレンソウを毎日食べましょう(カロテンの効果が出るのに10時間ほどかかるから夕食が良いとのこと)という結論。

 ソフィーナの宣伝で来るかと思えば、意表を突いてホウレンソウの販促だったという次第。まあホウレンソウが身体に良いのは確かなので(あくまでバランスを考えた食事の中でという意味だが)、それ自体には問題はない。異常にサンプル数が少なく、結論が先にあるこじつけ実験という欠点は相変わらずだし、今までさんざん宣伝したビタミンCとEの効果をあっさり否定してしまうと言うご都合主義も相変わらずだが、今回はこの番組にしては結論に害がないと言うことで良しとしておくべきだろう。個人的には一重項酸素がどうこうという下りについてはかなり怪しさを感じずにはいられないが。そもそも今回、ビタミンCやEは一重項酸素に効かないといっておきながら、カロテノイドがそれに効くメカニズムについては何の説明もしてないのだから。

 やはりここ最近、この番組の流れが明らかに変わってきていることを感じさせるのが今回。まず結論が明らかに以前よりも無難な方向に向かいつつある。また実験についても以前に比べると文句をつけにくい条件を選んできているようである。また以前ほど露骨にスポンサーの影がちらつくということも減ってきており、かつてのような手放しでのサプリの宣伝も減少した。

 これがこの番組が正常化する方向に向かっていることを示しているのなら歓迎すべきことではある。私の活動も無駄ではなかったということになるので。

 

5/28 発掘あるある大事典「DHAで脳が若返る」

 今回はいきなり「昨日の晩ご飯なんでしたか?」というCMで見たことがあるようなテストが出てくる。これが出来なかったら脳の細胞膜が固くなっているのだという。そしてこの脳の細胞膜が固いと情報の伝達がスムーズに行かなくなり、脳の機能が低下するなどといきなり煽り全開である。しかしその真意はDHAを宣伝するというところにあるようだ。

 番組によるとDHAは脳の細胞膜を柔らかくするために不可欠の物質だが、体内で生産できないので常に補っておく必要があるのだという(どこかで聞いたことのある理屈だ)。で、取り込まれたDHAは脳の細胞膜に優先的に供給されるのだという。細胞膜が柔らかいと神経間で神経伝達物質を放出しやすくなるというのだが、ここで登場するのがゴムで縛られたオッサンがボールを投げているという意味不明の映像。しかし神経の間でオッサンが働いているわけではないから、この模式は何の意味もなしていない。

 で、この後は番組お得意の実験になる。30人に知能テストのようなものを受けてもらって、最低点と最高点の2人を除いて、残りの平均を揃えた上で、片側のグループには3週間DHAを摂取してもらって、再びテストするというもの。すると摂取しない組では300点上がったのに対し、摂取した組では600点も上がったという。番組によるとDHAを摂取することで記憶力の向上が見られたという。さらに間違い探しの得点も上がっており、視力の上昇が見られたとのこと。

 なんとなくかなり気合いを入れているのがうかがえるテスト。と言うのも、まず被験者の数が今までのこの番組ではなかったぐらい多い。さらに摂らなかった方でも300点の上昇が見られており、これはテストに対する慣れの効果と言っているが、今までこの番組で試験に対する慣れのことを言ったのは初めて(今までは、この試験に対する慣れによる効果を考慮せずに、これを食材などの効果のように言っていたことが実に多い)。多分、外からの批判などを意識して、ツッコミを入れにくい条件を揃えたのだろうと思われる。確かにこれで後は試験が厳密に行われていたのなら、それなりに意味のあるデータとなるわけなんだが、試験が本当に厳密に行われたかは番組のみぞ知るであって、部外者には判断しようはない。

 後はこのDHAがどんな食材に含まれるかになるが、やはり一番はマグロのトロ。ただここで番組が勧めるのはサバ。サバにはEPAも豊富に含まれており、DHAが不足しているとEPAが体内でDHAに変換されるといったことが起こるのだという。で、この後は産地の福井県小浜市に飛んで、鯖料理を紹介・・・ってことで、ここで判明するのが、今回は「志村けんプロジェクト」の拡大版だったということ。この番組では以前より番組最後に、志村けんプロジェクトと銘打った産地密着の食材のCMがあるが、これがとうとう番組全体に拡大してしまったようだ。いよいよスパスパそっくりになってきた。

 さて今回の内容だが、はっきり言って試験の結果は眉唾。というのはあまりに劇的で分かりやすすぎる効果が出ているからだ。DHAが脳の能力を向上させるというのは、実は医学会でまだはっきりと白黒ついているわけでない。向こうではかなり厳密な実験を行っているであろうにもかかわらずキチンと効果が裏付けられるところまで行っていないのが、テレビ局がやった実験程度で果たして明からさまに証明されるのか。とりあえずこの番組には、今回の実験結果を日本脳科学会あたりで発表してもらいたいところだ。

 なお青魚については、動脈硬化の予防効果の方はありそうだということになっているので、どちらにしても身体に良いのは間違いないようである。だから魚を積極的に摂ることには何の異議もない。ただいつも言うように、あくまでバランスが大事ということは忘れないように。青魚だけが身体に良いわけでないので。

 

5/21 発掘あるある大事典「老けない身体を作る」

 今回はこの番組のネタとして非常に多い「老化防止」。で、番組のポイントとしては、ビタミンCが足りないと老化が4倍進むと言いたいらしい(4倍の根拠が非常に薄弱なのだが)。東京都老人総合研究所の実験によると、ビタミンCのない餌を与えていたネズミが半年で老衰が進行したという。で、これが人間だと3年間ビタミンCが不足した状態に当たる・・・・というのだが、ビタミンCを与えなかったら身体がボロボロになるのは今更言われるまでもない。昔から船乗りなどは、どうしてもビタミンCが不足することから壊血病などに悩まされてきた。しかしこれは食品保存技術の進歩などで今日では解決済みである。

 ただこれでは番組が成立しないので、この番組では現代人はビタミンCが不足していると言いたいらしい。で、例によって12人の調査を行ったら9人がビタミンC不足だったという。この後はビタミンCが不足したらどうなるかという恐怖の煽りに突入する。曰く肌の弾力がなくなる、曰く骨が朽ち果てる、曰く血管がボロボロになるそうな。

 番組によると、現代人は確かにビタミンCを摂っているのだが、消費も多いのだという。そしてビタミンCが不足すると、コラーゲンの合成が出来なくなり、肌や骨や血管壁に響いてくる・・・・と言うのだが、オイオイ、以前にコラーゲンの時にはサプリでコラーゲンを摂っていたら良いって惨々宣伝していたくせに、例によって過去の話をちゃぶ台返ししている。コラーゲンを口から摂っても、それがそのままコラーゲンになるというわけではないという話を今頃認めるのか?

 まあ、以前の回の内容と矛盾することを平気で言うのはこの番組の特徴だから、いちいち気にしていても始まらないので先に進む。番組ではビタミンCが不足する生活習慣などについて紹介している。それはストレス(通勤ラッシュなど)、目の疲労(パソコン作業や読書など)、さらに運動や発汗、喫煙、飲酒などである。番組では20枚のコインから、これらのポイントに応じてコインをのけていくというパターンになっており、普通の生活を送っていたら、大抵はビタミンC不足になる仕掛けになっている。

 で、この後はどうやってビタミンCを補給するかだが、予想通りまず最初にあげるのはサプリ。運動前など直ちにビタミンCが必要な時はこれを使えという。ただ1日で持続的に摂るには食材からの方が良いので、野菜を摂れと言う。ただしビタミンCは加熱に弱いので、ジャガイモや赤ピーマンなどビタミンCが加熱に強い形で入っているものがお勧めだという。

 ここまで来たところで、私は「おやっ?」と思ったのが正直なところ。この番組としてはサプリよりも食材を勧めるのは非常に珍しいパターン。それにジャガイモや赤ピーマンなどはかなり一般的な食材なので、特定のスポンサーの影が見えない。しかもよく聞いていると堺正章が「サプリも良いですが、食材で摂るのが基本」などと言っている。いつものこの番組だったら「食材のビタミンCは加熱などですぐに分解されるので、サプリで摂るしかありません」とか言いそうなところだが、どうも今回は流れが違うようだ。

 しかもこの番組につきものの、「これらのメニューを2週間摂ってもらったところ、肌年齢や骨密度が改善」なんてのがない。おかげで、前半で惨々肌年齢が50代だとか、骨年齢が50代だとか煽っていたのが見事に尻切れとんぼになってしまっている。どうにも奇妙な印象を受ける内容である。

 なんとなく雰囲気としては、前半はいつも調子の煽り全開の下品な作りを始めていたのに、後半になって急にトーンダウンして、比較的無難な結論にまとめたといういうように見える。何らかの内部での葛藤があったのか? どうにも謎が感じられる。 

 まあビタミンCはある程度意識した方が良いのは事実なので、食材から摂ることは大いに結構でしょう。ただ私はサプリは勧めません。ビタミンCを大量に摂りすぎるとガンになるという説まであるぐらいなので。まあこれが本当かどうかはかなり怪しいところですが、ただサプリで一気にとってもそのビタミンCは体内に蓄積されないというのは、今回番組でも言っていた通りです。結局は、三度三度の食事をいかにキチンと摂るかということに尽きるわけです。

 

5/14 発掘あるある大事典「300円で出来る地震対策」

 地震といえば家具の転倒や家屋の倒壊などを連想するだろうが、震度5などの地震で凶器となるのが割れ物だという。食器棚から飛び出した食器や、置物、ガラスなどが凶器となって怪我をする例が多いのだという。今回はその安全対策を紹介するという。

 まずコップであるが、上向きに置くか下向きで置くかだけでも飛び出しやすさは変わる。下向きに置いた場合、重心が高くなるので倒れやすくなるという。

 皿でポイントになるのは積み重ね方。大中小の3種類の皿を6枚重ねる場合、下から大中小と積み重ねるか、同じ大きさの皿ばかりを積み重ねる例が多いが、これは下から中大小の順で積み重ねるのが正解だという。真ん中の大きな皿が揺れを吸収して、上の小皿があまり揺れないので、全体が揺さぶられないのだという。

 また置物の転倒防止などに良いのが輪ゴムだという。裏が平らな置物などには輪ゴムを貼り付け、高いところにしまう土鍋などには太い輪ゴムを十時にかけておけば良いという。適度に滑り、適度に滑り止めがかかり、また自身が変形することで揺れを吸収する作用があるのだという。

 さらに危ないのが窓ガラス。窓ガラスに斜めの力がかかった時、窓ガラスが破裂するような形で割れるのだという。サッシなどでは窓枠とガラスの間にゴムが入っているが、これが硬化しているとガラスへの衝撃を吸収できず、ガラスが割れやすくなるという。爪楊枝をゴムに刺してみてすぐに倒れればかなり硬化しているという。ただゴムを張り替えるのは高いので、ガラスの悲惨を防止するフィルムを貼ることで、ガラスの窓の破裂が防げるという。1枚100円なので、これを窓の上中下と3ヶ所に貼れとのこと。

 毎度のことであるが、今回は「非健康・非ダイエットネタ」であるので、非常に有用な内容になっていた。転倒防止に輪ゴムなんてのは何となく推測ついたが、皿の積み重ね方は目からウロコだった。ホントにこの番組、健康ネタとダイエット・美容ネタをはずしてくれたら、評価が一変するんだが・・・。

 なお最後の志村けんプロジェクトで春キャベツを宣伝していたが、春キャベツは健康云々以前に、非常に美味しいので積極的に食べるべし、我が家での定番料理は、牛肉との炒め物である。これにソースを少しかけて食べると実に美味。

 

5/7 発掘あるある大事典「玄米」

 今回は玄米の宣伝のようだ。まず冒頭から玄米を食べたらダイエットできたとか、病気が治ったとかの「体験談」が続出する。もうこの時点で眉に唾をつけている方が良い。体験談というのは薬事法逃れの常套手段である。体験談をやたらに連発する健康食品にろくなものはない。そもそもダイエットしたり病気が良くなったと言うが、その人は玄米だけを食べていたわけではないだろう。そもそもわざわざ玄米を食べようとしたということ自体が、ダイエットしたいとか病気をよくしたいという強力な動機があって、その一環として玄米を食べていたということだろうから、玄米の効果だけではないのである。

 さて玄米は精米をしていない米なのだが、精米をしていない分、栄養分の欠落などがない。ただ今回のアンケートでさえ、1000人中291人が効果を実感できないと答えたそうな(つまり冒頭で煽っていた例は、明らかにごく少数の特異な例なのである)。で、これは玄米の消化吸収が悪いせいだという。

 で、この後は脂肪肝などの問題のある被験者に3週間玄米食べ続け実験という展開。すると3週間後には血液の状態は改善。これは玄米中のフィチン酸やイノシトールの効果だなどと言っているが、これについては番組中で被験者自体が言っているように「腹持ちがよい(食物繊維が多いから)」ために食う量が減ったという効果が主。ここでまたサプリの宣伝をしたいのかギャバを持ち出しているが、ギャバの効果のほとんどは迷信なので無視するように。

 しかし宣伝はここで止まらない。さらには新陳代謝が活発になって肌まで良くなったと言い出す。まあこの辺りはあくまで「被験者の主観」なので適当に流しておくのが正解。

 さんざんに健康効果を煽った後は、玄米の食べ方という展開に行く。玄米はパサパサして臭みがあるので、これをふっくらと炊くには、アミラーゼを活性化させれば良いのだとか。で、その方法であるがpHを弱酸性にするのが良いとのことで、ヨーグルトを加えろとのこと。

 ということで、玄米の宣伝かと思っていたらヨーグルトも併せての宣伝だった。この番組では以前からよほどヨーグルトメーカーに義理でもあるのか、ことあるごとにヨーグルトの宣伝ばかり行っているので、その一環だったようである。もっとも本当にヨーグルトが効果があるかどうかは試してみたら分かるわけですから、興味のある方はやってみても良いかも。今回は内容の胡散臭さは相変わらずですが、玄米が健康に悪いということはありませんから。ただ玄米食をする場合はその米に注意するように。と言うのは、農薬などは玄米の皮の部分に濃縮しやすいので、農薬漬けで栽培した米の場合は玄米で食べるのは逆に危なかったりします。

 番組の展開は、今まで玄米を食べても効果が出なかった人はヨーグルトを加えていなかったからだとして、ヨーグルトを売りつけたいのだろう。ただ玄米を食べても効果が出ないというのは、ヨーグルト云々ではなく、玄米以外の食生活に問題があるというのが現実である。玄米を食べるだけで健康になったりダイエットできるわけでなく、玄米食を健康な生活の一環として位置付けて初めて効果が出るわけである。

 

4/30 発掘あるある大事典「カロリー」

 カロリーを気にしているのに痩せないと言っている人がいるが、それは自分にあったカロリーの取り方をしていないからだと言いたいらしい。

 カロリーを制限しているのに痩せないと言っている人のカロリー摂取を調べたところ、全員が適正カロリーよりも低いにもかかわらず痩せていなかったのだという・・・・とのことなんだが、これが実は怪しい。まずポイントは運動をしているかどうか。カロリーは気にしているが運動はしていないという人は、消費カロリーの方も低いので少々カロリーを抑えても結局は多すぎると言うことがある。これは平均という言葉の罠である。また本人が申請した一日の食事量が果たして本当にそれだけか。実は間食してたり、お酒を飲んでいたりと摂取カロリーがオーバーしている場合が多いのが真相である。

 で、番組的には糖質を消費しやすいタイプと脂肪を消費しやすいタイプがあるということをメインにすえている。どうやらこのこと自体は最近のキチンとした研究で明らかになってきたことだという。

 番組が提案している判断ポイントは5つ。まず男性か女性か。女性は一般的に脂肪を蓄えやすいのは知られており、エネルギーは糖質を優先して使用する傾向がある。2つ目は短距離走と長距離走とどっちが得意か。短距離走に使う速筋は糖質を消費し、長距離走に使う遅筋は脂肪を消費することは知られている。3つ目は自転車に毎日乗るかで、自転車のように足の筋肉を集中的に使うような運動をすれば糖質をよく消費するというのだが、だからといって自転車に乗らないと脂肪を消費するわけでもなかろう。運動するかしないかの方が重要に思うのだが。

 4つ目は朝食を食べるかどうかで、朝食を食べると糖質を消費するが、朝食を食べないと身体の糖質がなくなるので脂質を消費するようになると言っているのだが、これって朝食を食べないと脂肪が燃焼するといっているわけで、これは滅茶苦茶。これだと朝食を摂らない方がやせるとかいうアホな考えに結びついてしまう。

 5つめは暑がりか寒がりか。寒がりの人間は震えることなどで糖質を消費し、暑がりの人間は体温が高いので脂肪の消費が多いと言っているのだが、それ以前に暑がりの人間はすでに脂肪が蓄積していて放熱が悪いということがよくあるのだが・・・・。

 で、これで判定して糖質の燃焼が多い人は脂肪の摂取を減らす必要がある。で、肉は脂肪の少ないものにしろとか、ラーメンは豚骨でなくてしょう油にしろとか、デザートは洋菓子でなく和菓子にしろなどとのこと。また食事をしっかり摂って間食をしないことが重要だという。

 逆に脂肪を燃焼する人は、糖質の燃焼を助けるビタミンB1の多い豚肉を摂れとか、ラーメンはアリシンを含むネギやニンニクを入れろとのこと。またかため食いせずに何回かに小分けして食べろとしている。

 そしてこの方法に従って取り組んだ結果、10日間で体重が減少してめでたしめでたしといういつもの実験結果・・・なんだが、食事のカロリーは変えなかったと言っているが、まずこれが疑問。まず間違いなくカロリー制限をしている。メニューをキチンと言っていないのがその証拠。それに十中八九運動も併用しているでしょう。この実験結果は例によって信用しない方が無難。

 毎度のことながらかなり怪しい部分があるが、それでもなるべくつっこまれどころを減らそうとしている意図はうかがえる。まず糖質燃焼型と脂肪燃焼型の件については国立健康栄養研究所(今までこの番組のインチキダイエットのネタばらしをいくつもした、この番組にとっては天敵のような研究所です)の研究結果ということを強調して、この番組が勝手に言っているのではないと示したり(ただし後に出てきた判定基準はこの番組が勝手に言っているもの)、実験についても「カロリーは変えずに」ということを言ったのは多分今回が初めて(本当に守っているかはともかくとして)。相変わらず重要な部分に勘違い・誤魔化しがうかがえるが、それでも以前に比べればまだいくらかマシになったのかもしれない。少なくとも今回は、○○を食べ続けるとそれで減量ができるなどとは言っていないので。

 ちなみに今回の内容で勘違いしたらいけないのは、自分は糖質を燃焼しやすいタイプだから糖質を取っても太らないという意味ではないということ。あくまでカロリーをキチンと押さえるというのが前提となっていて、糖質と脂肪とで抑えるなら脂肪を優先した方がより効果的だという程度の意味しかない。そこのところは勘違いしないように。和菓子だと大丈夫といって、饅頭をガバガバ食べたら太ります。これ当然。本当はここのところを一番強調する必要があるのだが、これを強調すると、ゴロゴロしているだけで痩せたいと考えてる輩がそっぽを向くので、言いたくないのは分からないでもないが。

 つまり今回の番組での唯一確実な真実は、コーナーが始まる前にサラッと言った「カロリー制限をキチンとしたら痩せられる」ということだったりするんだよな(笑)。

 

4/23 発掘あるある大事典「むくみを解消してウェストを細くする」

 番組によると、お腹回りはむくみやすい部位であり、むくみを取っただけで数センチはウェストが変わるのだという。そこでむくみを解消する方法を紹介するという。

 正直なところ、これを聞いた時点で「おいおい」である。少し考えると分かると思うが、これは今まで、○○ダイエットでウェストが減少なんていっていたのが、実はむくみ解消で一時的に減っただけとネタ晴らしをしているに等しいのだが・・・なんかこの番組、最近は自滅パターンに陥っているような。体重減少の方も実は便秘解消による一時的なものというのは既にばれてるし。

 そんなことはかまわずに番組は突っ走る。お腹の周りはリンパ管が少ないのと、筋力が弱いことでむくみやすい部位なのだという。さらに座り続けることでリンパの流れはさらに悪くなり、むくみやすいことになるのだという。

 なおこのような状態を続けていると、むくみが慢性化するのだという。そして脂肪細胞や老廃物と結合してセルライトになると言っている。

 さあ、出た。この番組お得意のセルライト。なお今更説明するまでもないが、セルライトとは美容業界がでっち上げて、この番組が惨々宣伝に使用しているサプリ売り上げ用のインチキなのでこれは無視するように。実際、この番組に登場している専門家も「むくみが慢性化する」というところまではコメントしているが、「セルライトが生成する」とは全く言っておらず、セルライトに勝手に結びつけているのはあくまでこの番組であることに注意。そもそもまともな医者だったら、セルライトなんてインチキは相手にしない。

 で、解消の方法だが、水分を良く摂ることでリンパの流れを良くしろとのこと。ただし塩分が多いと水分の吸収が増えてしまうので、効果が出ないので注意とか。

 後は、お腹を伸ばしたりするストレッチを紹介。これで数センチウェストが細くなったとしているが、一時的に細くしても仕方ないだろうが・・・・。結局は血道に運動とカロリー制限をするしか方法はない。

 結局は何をやりたかったのかは意味不明。今までさんざんのインチキダイエットを紹介したが、その問題点があちこちで指摘され始めたのを意識して、とうとう短期の目くらましに走ったと言うところか。しかしかえって墓穴を掘っているとしか言いようがない。

 

4/16 発掘あるある大事典「お腹の痛みで病気が分かる」

 内臓の疾患はなかなか直接に痛みなどが現れにくいが、それが他の部位の痛みとして認知されることが多い。今回は胃の痛みとして勘違いされがちな内臓の不調に注目するとか。

 まずお腹が痛む場合、急に走ったり、重いものを持ったり、煙草を吸った時などに痛くなるという事例では、狭心症や心筋梗塞などの心疾患がある可能性があるという。つまり先程の条件は、すべて心臓に負担がかかる条件であるので、この時に痛みが出るというのは心臓が怪しいということである。

 次はラジオ体操の前屈と上体そらし(どうも最近は「イナバウアー」と呼ばれることが増えているようだが)を行った時に、胃の周辺や背中にかけて痛みがないかというチェック。これで痛みが出る場合は、すい臓に負担がかかっている場合が考えられるという。脂肪の多い食生活を行っていると、すい臓が酷使されて負担がかかる。そのうちに脂っこい食事をすると胃に痛みが出るなどということになるという。で、身体を後ろに曲げるとすい臓が引っ張られるので、不調があれば痛みが出るのだとか。

 また虫垂や大腸の不調も胃の痛みとして現れるという。胃からぶら下がった大網といわれる脂肪組織が、超に炎症などが起こるとそこを保護するのにに集まるので、その時に胃が引っ張られて痛みが出るのだという。これを見分ける方法は仰向けに寝ころんで足と腰を浮かせるという方法。これで下腹部に痛みが出れば大腸や虫垂に不調がある可能性があるという。

 以上、これだけの内容だが、今回はいつものように特定の食材を宣伝するとか、サプリの摂取を推奨するというような内容ではないので、この番組にしてはまずまずである。内臓の痛みというのがなかなか分かりにくいのは事実であり、今回の方法も一応一つの目安にはなるだろう(やはり定期的な血液検査などが必要であるのは言うまでもないが)。

 ところで今回、たったこれだけのネタにわざわざ大和田伸也を起用するという、予算の潤沢ぶりを誇示するかの内容であったが、よくよく思い返してみると、今回と類似の内容は2/6にも放送していたが、この時もなぜかわざわざ峰岸徹氏やなかやまきんに君を意味もなく登場させていた。これにはどういう意味があるのかは私には謎だ。

 

4/9 発掘あるある大事典「損するからだリセットSP」

 今回は損する身体をリセットすると称して90分のスペシャルなのだが・・・・その割には中味が薄い。

 まず最初は消化液の分泌に注目する。消化液を無駄に分泌しているとアミノ酸を大量に浪費するので老化するという論理らしい。

 で、ここで注意として出てきたのが、食事に注意しないながら食い、飲み物をやたらに飲む、噛まないなど。これらをすると唾液の分泌が悪くなるので、それが胃に負担をかけ、さらには胃での消化が不十分になると最終的に膵液での消化に頼ることになるので、すい臓に負担がかかって最悪は膵炎などにつながるということ。

 これを防ぐにはまず食事の時には食事に集中することで脳を刺激して唾液などの分泌を増やす。また十分に噛むなどと行ったことも重要。また冷たい飲み物などをとると胃の温度が下がって消化酵素の働きが悪くなるので、お茶などの熱いものを摂って温度を上げると良いとのこと。まあこの辺りは妥当だが、至極当たり前。

 2つめに出てきたのは、足を組んで身体を曲げた時にどの姿勢が楽かというもので、これが右足が上で右側だったら最悪だという。この姿勢をとると言うことは肝臓の血流が悪いのだという(この論理がどうも納得いかんが)。

 で、肝臓は体内の有毒成分を処理する臓器であるが、高ストレスな現代社会では肝臓に負担がかかっているのだという。そして負担がかかった肝臓では処理酵素を量産するためにアミノ酸が不足してくるのだという。それでこれを補うのは食品から酵素をとればよいとして、ハパイヤや水菜などで酵素をとれと言っているんだが、ここも論理に飛躍がありすぎてわけが分からん。またやたらに「毒」を繰り返していたのは、今年のこの番組の目標は「デトックスの宣伝」であるらしいことから、無理矢理にそれと結びつけようという意図があるのだろう。

 3つめは椅子の上から音を立てずに飛び降りられるかというもので、これが出来ないと「老人性不器用」が現れているという。老人性不器用とは、筋肉の動きなどを感知するセンサーが鈍っていて、動作がうまくできないこと。筋肉の動きがうまく検知できないのだから、当然うまく制御できないわけである。で、対策としては身体を動かすことで、特に手先などで日頃やらないようなことをしろとのこと。

 2つ目の話はわけが分からなかったが、1つ目の話は「良く噛まずに食べていると、消化器に負担がかかって良くない」という意味では至極当たり前で、食事時に冷たい飲み物をガバガバ飲んだら消化が悪くなるのも当たり前。やたらにアミノ酸不足を強調するのに良からぬ宣伝意図が見え隠れするが、言っていること自体は当たり前のことばかりである。

 3つ目の件については、身体を動かしていないとうまく動かせなくなるというこれまた当たり前の内容。だから運動した方が良いというのは当たり前すぎていまさら何も言うことはない。

 と言うわけで、はっきり言って何で90分も引っ張る必要があったのかが意味不明なのが今回。やはり末期症状にしか思えないんだな、この番組。

 

4/2 発掘あるある大事典「呼吸法で痩せる」

 今回は呼吸法をやっただけで痩せるという夢のような(つまりはインチキ丸出し)といった内容である。まずは最初はポリ袋を口に当てて(1センチぐらいの穴を開けておく)1分間呼吸をするというテストを実施している。これで息が苦しくなったら呼吸がキチンと出来ていないということで「何をやっても痩せない」のだそうな。で、この試験をしてみると、ゲスト陣は全滅、町でもほとんど人が苦しくなった・・・・って例によってのいつものパターン。つまりはこれで苦しくならない方が異常に肺活量が大きいというだけ。いつものように日本人の99%を問題のある身体にしたいこの番組の仕掛けである。

 で、番組では痩せにくい人のほとんどが空気をうまくはき出せなかったなどとテストを続けているのだが、例によってここで痩せやすい人はうまく空気をはき出せるというテストがないのである。極めて恣意的なテストだ。

 そして空気を旨くはき出せないのは呼吸筋が固くなっているためであり、呼吸筋が固くなることで酸素の取り込みが減るので脂肪燃焼が出来ないのだとか。

 そして呼吸筋が固くなる原因としては同じ姿勢を続けること、猫背だという。で、呼吸が悪くなっている人の特徴はため息をよくつくことだなどと言い出す。肺の中で空気が澱んでいるので、それを無意識に吐き出そうとしているのだとのこと。

 さてその解消法だが、ストレッチやビニル袋に息を吹き込む呼吸筋トレーニング。これをやったら二週間で体重減少、ウェストも減少とめでたしめでたしだという。

 ただ貧血だと酸素の取り込みがうまくいかないので、鉄分の摂取が重要だとのことで、ここで番組が推奨するのがなぜか黒キクラゲなんていう奇妙な食材。つまりここに来てやっと「スポンサー判明」となる次第。

 結局何だかんだとご託を並べていたが、なんてことない今回の番組の一番の目的は、最後の黒キクラゲを宣伝すると云うことにあったようである。多分輸入商社あたりがスポンサー料を出しているのだろう。

 なお呼吸法で痩せるなどと言っていたが、実のところはなんてことない、あれは歴とした運動である。トランペット奏者がお腹が出ていないなどと言っていたが、あれは呼吸法云々以前に、強く息を吐き出すという行為はかなり激しい全身運動だからである。だから「呼吸が悪いと運動しても痩せない」なんて言っていること自体がナンセンス。そもそも運動をすると心肺機能が鍛えられるので、呼吸も良くなるはずなのである。大体、この番組に登場した痩せない人って、そもそも運動自体を全くしていなかったのは明白。解決法はともかくとして、論点が滅茶苦茶である。そもそもいくら酸素を取り込んでも、筋肉で脂肪消費を行わない限りは脂肪の減少なんて起こらない。ごろ寝しながら深呼吸していて痩せるというものではないのである(深呼吸自体は通常の呼吸よりも確かに消費カロリーは多いが、そんなものは誤差の範囲である)。

 つまり「呼吸法が悪いから何をやっても痩せない」のではなく、「まともに呼吸も出来ないほど普段から運動していないから痩せない」というのが正解なのである。どうも最近はこの番組はやたらに酸素取り込みについてこだわっているところを見ると、やはりスポンサーには酸素バーなどもあるんだろうな・・・。ただ言っておきますが、運動もしていないのに高濃度酸素を摂取するのは「老化促進条件」なのでやらない方が良いです。

 

3/26 発掘あるある大事典「ワサビで若返る」

 今回のテーマはワサビ。ワサビのスルフィニルに若返り効果があるといって、アメリカでは人気が出てサプリなども販売されているという・・・といった時点で、いつものこの番組のお決まりパターンである。アメリカはありとあらゆる怪しいサプリメントがあるので、アメリカ発の話題と言えば昔からインチキ健康法の宝庫である。

 で、番組ではまず、落下する物差しをつかむという実験を行って、ワサビが反応速度を上げるという証明をしている。この実験自体は実験としてキチンとしているようなのだが、要注意なのはこの実験は何もワサビが若返り効果があるという証明ではないと言うことである。この実験は、ワサビは脳を刺激して一時的に反応速度を向上させるということを証明しているに過ぎない。しかし反応速度を「何歳相当」というように年齢で表現しているのは、いかにも若返りと関係しそうに錯覚させようという意図的誘導である。この「錯覚」のトリックはこの番組が多用するので要注意である。

 さてスルフィニルの若返り効果なるものだが、これが体内に吸収されることで、体内の細胞がこれを毒素と間違って活性酸素を無毒化するGSTという成分を発生させるのだという。で、細胞内で常にGSTが分泌されているので、活性酸素が直ちに処理されるので若返ると言うのだが・・・・おいおい、これでは若返りでなくて、老化防止なのではないのか? どうもここにこの番組の得意技の一つである「誇大広告」が見え隠れする。

 さらに番組はこの手のネタの時のお定まりの産地訪問をし、産地ではワサビの効果で老人は元気だし、女性の肌は若々しいなどといつもの宣伝のオンパレードである。この時点で例によって今回の内容のスポンサーが判明するという次第。

 で、番組の食べ続け実験によると、ワサビを1日に5グラム以上食べると肌が若返ったという。ただワサビ5グラムをそのまま食べるのは難しいので、1時間放置してから加熱などをすると辛み成分のイソチオシアネートは減少するが、スルフィニルはむしろ逆に増加するのだという。(と言うことは、スルフィニルとはイソチオシアネートの誘導体であるようである)

 最後はワサビを使用した料理メニューを紹介して終わり。どうやらやはりワサビの販促用CMというのが今回の正体だったようである。そりゃこの番組を見た人が、みんな1日に5グラムのワサビとかを食べ出したら、産地は笑いが止まらないよな。

 さて今回の内容ですが、ワサビにも健康によい成分があるというそれだけです。どんな食材でもその一部を取り上げれば何でも言えます。健康によい成分は大根おろしにもショウガにもあります。脂肪が多いといって人気ががた落ちしていると言われているバターなんかでも、健康に良い成分はいくらでも含まれています。いつものことですが、ワサビだけをせっせと摂れば健康になれるってわけではないということ。くれぐれも変な健康食品の口車には乗せられないように。

 

3/19 発掘あるある大事典「疲れがとれる脳トレーニング」

 疲労回復には身体ではなく脳の機能が重要であるというのが今回のポイントのようである。

 まず番組では15人の身長・体重・筋力・体力などがほぼ同じ15人に全く同じ運動をしてもらった後で、全く同じものを食べて同じ睡眠をとってもらうという実験をしている。このように同じ負荷をかけていたにもかかわらず、翌日には3人はすっかり疲労が回復したと言っているのに、残りの12人は疲労が残っていると言っている。そして実際に疲労物質であるコルチゾールの量も両者で全くの違いが出たのだという。彼らの違いは何かというのがポイントのようだ。

 で、番組では肝臓・腎臓の機能、関節や筋肉の機能、さらには骨格なども調査したが、これらには違いがなかったという。そして唯一違いが出たのが脳の機能だというのである。

 本題を持ってくるまでの前置きにしてはやけに仰々しく、これでもかこれでもかという感じで畳みかけてくる。しかし強調しているポイントは、この番組に対して散々に浴びせられていた非難を意識しているのは明らかである。

 まずサンプル数。15人というのはこの番組としては異常なほど多い。また運動負荷やその後の生活などを徹底して同じにしたと強調しているのも、この番組の通常の実験がその辺りが極めていい加減であることの裏返しである。また内臓や骨格などを検査したというのは、他の要素がないとういう駄目押しで、これもこの番組の通常の実験の一番いい加減な点の裏返しである。

 さらに脳の疲労の解明の文科省のプロジェクトについて登場させるのは、明らかな権威付。通常この番組に登場するインチキ臭い自称専門家ではないと言いたいのだろう。実際、番組中に登場した総合医科学研究所の梶本修身氏は、以前にNHKのサイエンスZEROにも登場しており、その時にも慢性疲労症候群などに絡んで疲労には脳の影響が大きいと言うことを発言している。

 と、ここまで来た時点で、今回はかなり力を入れているというのを感じるのである。少なくともこの番組の問題点についての指摘を非常に意識しているのが分かる。どうも「典型的にこの番組らしい内容」だった先週とは違うようだ。

 で、番組の内容だが、脳で疲労回復に影響を持っている部分は「前頭眼窩野」と呼ばれる部分で、そもそもは表情などを読み取るなどのコミュニケーション能力を司る場所だという。そして疲労回復がしやすかった人は、運動後のこの部分の血流が良かったという。同様に脳の疲れなどの回復も同じ部分が働いていたという。しかし人とのコミュニケーションが少なくなることでこの部分が衰えるのだとか。

 そこで対策だが、まずは脳の栄養となるビタミンB1とさらにカルシウムを摂取する(実際には寝る前に牛乳を飲めと言っている)、前頭眼窩野の血流を増すためにこめかみのツボを押すマッサージをする、さらに前頭眼窩野を働かせるために人の顔を思い出すことなどをするだそうな。ちなみにこの時に思い出すのは、嫌いな人の場合が一番効果があると言っているが、私の場合、そのような人物の顔を思い出すと怒りで心拍が上がってストレスで眠れないと思うが・・・。

 脳に疲労をコントロールする中枢があって、慢性疲労症候群などの問題はその脳の機能の障害によって発生すると最近の研究で明らかになりつつあることを考えると、疲労回復について脳に注目するのは妥当な線である。どうも最後の対策が少々疑問がないでもないが、そう滅茶苦茶なものとも思えないことを考えると、今回の内容はまずまずなのだろう。少なくともこの番組に対する批判をかなり意識しているのは間違いなく、私の知識レベルで露骨に分かるほどの破綻はなかった。

 それにしても番組最後のスタッフロールを見ていると、毎回そんなに顔ぶれが変わっている印象はないのに、なぜ毎回こうもレベルが上下するんだろうか、この番組は。実はこの辺りが私には最大の謎。やっぱり鍵を握っているのはスポンサーか?

 

3/12 発掘あるある大事典「小腸デトックスで痩せる」

 やってくれました。タイトルを聞いた時点で内容は想像はついていましたが、こっちの想像を絶するような怪作でした・・・。

 まずいきなり、今までこの番組で宣伝してきた多くのダイエットを列挙する。しかしこれらのダイエットで効果が出なかったという意見が続出しているのだという。そして確かに番組内の検証でも、確実に効果がある人がいる一方で、効果のあげられない人もいるのが事実とのこと。だがこれには実は原因があったのだという。

 もうこの時点で絶句です。まずいきなり今まで最高のダイエットのように持ち上げていたダイエット法について「効果がない場合がある」などと開き直っているのは笑えるが、「番組内の検証でも効果のあげられない人がいた」にはひっくり返った。今までの放送ではすべての人に効果があったかのように流しているわけだから、これはこの番組の実験について言われている「実は最初から被験者を多めに用意して、効果の出た人のデータだけを使っている」という実験結果捏造を認めているのに等しいのだが、番組制作側はそのことに気づいているのか?

 もう初っ端からこのように抱腹絶倒(と言いたいところだが、私はあまりの無責任さに腹が立ってきた)展開なんだが、それにもかまわず番組は突っ走る。このようにダイエットに効果が出ないのは小腸に毒が溜まっているのだという。効果が出た人と効果が出なかった人を比較したところ、栄養素の吸収が効果のでなかった人の方が悪く、小腸の吸収が悪いと考えられるとのこと。そしてこの効果のでなかった人の小腸の細胞を調べるとダイオキシンやベンツピレンなどの有害物質が発見されたという。番組ではこれらを「ヘドロ」と呼び、これが溜まることで栄養素が吸収されず、排出されるようになってしまうのだという。

 この時点でまたも「アホか」と呟いてしまった次第。確か以前に大豆などの回では、「大豆サポニンが小腸を正常化して、栄養の吸収を遅らせる」なんてことを堂々と言っていたことを完全に棚に上げている。栄養の吸収が悪いのなら、この番組的には万々歳のダイエットに最適の身体なのと違うのか? その時々で言うことがコロコロ変わるあまりのご都合主義に絶句してしまう。

 で、このヘドロをのぞくにはクロロフィルが良いのだという。クロロフィルが有害物質を吸着して小腸内を綺麗にしてくれると、何やら泥水のようなものが入ったビーカーにクロロフィルを加えて沈殿させる実験をやっているが、身体の中がビーカーの中と違うのは言うまでもない。全く関係のない映像を持ち出してのイメージすり込みという例によっての悪質な方法である。

 なお例の被験者は「食物繊維を取っているから腸は綺麗だと思っていたのに」とのこと。しかし食物繊維は大きすぎるので小腸の絨毛の奥まで掃除出来ないのだという。で、分子の小さなクロロフィルだという話なのだが、私はこの証言を聞いた時点で、この被験者の体内からダイオキシンやベンツピレンが検出された原因が分かった。これらの物質は農薬や排ガスに含まれることが多いため、これが付着した野菜から入ったのだろう。残念ながらこれらの物質は簡単に水洗いしたからとれるというものでないので、むしろ現代人はある程度は体内にこれらの物質が存在する方がむしろ普通だと思う。番組ではダイエットに効果のでなかった人からのみこれらの物質が検出されたかのように言っているが、多分もう一方の人物からも検出されたはずだと私は睨んでいる。

 で、この後は想像通りの展開。まずクロロフィルの多い野菜はということで、ホウレンソウや小松菜などがあげられる。ただこれらも生で食べたのなら細胞壁に守られたクロロフィルは外に出てこないので、熱を加えたりミキサーですりつぶすなどの方法が必要だという。そしてこれらの食品を取って貰うようにして、以前にうまくいかなかったコーヒーダイエットやゴマダイエットに挑戦して貰ったところ、全員一週間で体重が減ってめでたしめでたしというオチである。

 もう私はこの時点で開いた口が塞がらない状態。あまりの無責任さにこみ上げてきていた怒りも、ここまでくると押し寄せてくる馬鹿らしさに追いやられた感じである。まずこういうデータの出し方は「今までのダイエットは実はどれも意味がないのだ」と言っていることと等価なのだが、それに気づいていないレベルの低さにまず絶句。また「小腸に有害物質が溜まることが問題」と言っていたのに、なぜかこの時点になるとその調査を全くしていないといういい加減さにまた絶句(普通は実験の前後で腸内の有害物質の量を調べて減っていることを確認するはずである)。こんな論理展開でレポートを書いたら、研究論文どころか、中学生の夏休みの自由研究でも赤点ものである。

 なおこの実験の結果については、かなり食事メニューを野菜中心にしたんだろうなと容易に想像がついてしまう。1〜2キロという減量幅は、実験期間が二週間ぐらいなら野菜中心で極端に食事のカロリーを抑えた効果であると思えるが、実験期間が一週間ということなら、多分食物繊維を大量に摂取したことによる便秘解消による一時的な減量効果だろう。

 もうデトックスなんてインチキ概念を持ちだした時点で滅茶苦茶だが(ダイオキシン類を除くのに、一番それが入る可能性が高い食材を増やしてどうするんだ)、今までの内容を棚上げにしてしまう無責任さとお粗末きわまりない論理展開、まさに結果をでっち上げるためだけのいい加減な実験。久々にこの番組らしい内容を見せつけられたという印象。やっぱり根本的に駄目だわ、この番組。

 

3/5 発掘あるある大事典「家具の転倒防止」

 地震の死因として火災、家屋倒壊などと並んで無視できないのが、家具の下敷きになるという事例です。番組では8人の女性を家具のモニターと偽って地震を体験させたところ(十分に立って歩ける震度)、6人の人がそのまま凍り付いたまま家具(安全のために発泡スチロールで作っている)の下敷きになってしまったという。揺れでパニックになってしまって動けなくなっているところに、家具が襲ってくるとかなりの危険がある。

 まずポイントになるのが家具の配置。例えば建物の形によって揺れる方向が変わるので、家具の置き方の方向があるという。長方形のマンションの場合、短い幅の方向に揺れることになるので、その方向に向けて家具を置くと倒れやすくなるのだという。・・・とはいうものの、番組に登場したような長方形のマンションなら判断は簡単だが、一戸建てなどでは特に判断が難しいだろう。

 家具の転倒防止といえば思いつくのはいわゆる転倒防止器具だが、これも適切な使い方をしないと意味がない。一番ポピュラーなのが突っ張り棒であるが、これは使い方では全く効果がないという。突っ張り棒のつける位置は、家具の後ろ側が正解なのだという。これ間違って前側につけると、家具が傾いた時に簡単に外れてしまうので全く効果がないのだとか。

 なお補強金具の中で最も効果覿面なのはL字金具とのことだが、賃貸物件だから壁に穴を開けられないとか、家具に穴を開けたくないということで使いにくいのが実態。そこで番組提案は、10センチ×20センチぐらいの長方形に切った段ボールを数枚重ね、家具の前側に5ミリ程度の隙間を作るというものである。番組の実験では補強なしではすぐにタンスが倒れた震度6の揺れで、タンスが倒れなかったとしている。家具を壁側に傾けることで前に振られにくくするという効果である。これと突っ張り棒を組み合わせることで効果は絶大だという。また突っ張り棒と補強剤を組み合わせることで、家具がわずかに後ろに傾くので、食器なども飛び出しにくくなるという。

 昔からよく、タンスの前に新聞紙を折ってかますなどということがなされていたが、全くこの原理である。やはり地震国日本ならではの知恵だったのだろう。なお現在は家具の下にかます防振ジェルなるものが発売されているので、これの宣伝をするのではないかと考えていたのだが、どうやらメーカーがスポンサー料を払わなかったようである(笑)。

 期待通り、今回の内容は◎(冒頭の濃いだし麦茶と最後のセロリは無視です)。やっぱり非健康・非ダイエットネタになると番組の有用性が全く変わるというこの番組の毎度のパターンになった。だから私は、この番組では健康ネタとダイエットネタはやめろと言ってるんですが、それだと視聴率がとれないんでしょうね・・・。で、次回は小腸デトックス? だからそのデトックスというインチキな言葉をやめなさいって。

 

2/27 発掘あるある大事典「爪で分かる身体の健康」

 最近になって爪でガンが分かるという論文が発表されたりなど、爪で内蔵の状態が分かると注目されているという。そこで爪で健康を診断するというのが今回のテーマとか。

 まず最初に出てくる診断は、利き手と逆の手の薬指を30秒押さえ、手を離してから何秒で色が回復するかというもの。これが1秒以上かかる人は、毛細血管の中の血流が悪いということで、毛細血管が密集している腎臓に問題が発生している可能性が高いという・・・・のだが、これって普通は貧血の判断なんだが。

 次は1センチ角のセロハンテープをスーパーのポリ袋に貼り、利き手片手で、1分以内でそれを見つけてはがせるかというもの。これが出来ないというのは爪の強度が落ちているせいで指先の感触が弱っているのだという。そして爪が弱くなるのは性ホルモンが不足しているのだという・・・・のだが、被験者の中でセロハンテープを剥がせなかった人の理由は見ていて明らかである。それは爪を短く切りすぎていただけである。また主婦の場合は、合成洗剤によっても爪が弱くなりますので注意。

 で、最後は爪もみをすれば血流が良くなり、免疫力が向上するという実験結果を発表して終了。これは早い話、指をよく使うというのは身体に良いといういう話である。また昔から爪にはツボがあるなどと言われているので、血流改善に効果はある可能性はある。ただ番組では爪もみで身体から毒抜きが出来るなどと言い出しており、こうなるともう滅茶苦茶である(毒抜きというもの自体が根拠がない)。

 なんか今回は異常に中味が薄かった印象。確かに内臓の不調が爪に現れたりするのは有名だが、肝心なのは冒頭でサラッと流した「白くなると肝臓に、黒くなると甲状腺に病気がある場合がある」などの部分で、肝心の本編はかなり怪しげだった。結局は何を言いたかったのか不明。また最初に爪でガンが分かるなどと言っておきながら、結局はそれには全く触れていないし・・・・。

 で、次回は家具の転倒防止とか。この番組は非健康、非ダイエットネタの時がまともな番組になるので、次回は期待できそうです(笑)。

 

2/20 発掘あるある大事典「味噌汁で痩せる」

 番組によると、今アメリカで「味噌汁で痩せる」というダイエットが流行しているのだとか。で、アメリカでマクロビオテックダイエットなるダイエット法を実践しているセミナーを取材したところ、受講者は毎朝味噌汁を飲んでグングン痩せていたという。

 で、味噌汁に痩せる効果があるというわけだが・・・アホかと呟いてしまった。番組でもサラッと説明していたが、マクロビオテックダイエットなる手法の鍵は、日本の伝統食を取り入れるということ。つまり肉食過多カロリー過剰のアメリカ型食生活を改め、栄養バランスが良くて低カロリーの日本食に切り替えると言うことだから、そんなもの痩せて当たり前である。何も味噌汁を飲んだだけで痩せたわけではない。

 にも関わらず、番組では日本人も味噌汁で痩せられると言っている。で、なぜ味噌汁で痩せると説明しているかと言えば、例の大豆サポニンやペプチドなど。これらが代謝を高めたり栄養の吸収を阻害する(はぁ?)効果だという。そして味噌汁は豆乳と違って発酵させることによってアミノ酸がさらに増加しているので、豆乳よりも効果が高いのだという。かつてあれだけ究極のダイエット食品のように宣伝していた豆乳を早くも「当社比」にしてしまっているご都合主義。全く相変わらずの番組である。

 この後はいつもの実験。普段味噌汁を飲まない人に対して、毎朝味噌汁を飲んでもらうようにしたところ、8日後には軒並み体重が1〜2キロ減少したのだという。そりゃ味噌汁にパンというわけにいかないから、味噌汁を朝飲むようにしただけで和食中心になって体重減少効果は出そうだが、それにしてもやけにめざましすぎる数値である。しかしその正体は実はしばらく後に分かる。

 さて番組では次に最強味噌汁を紹介すると言い出す。まず朝用の味噌汁だが、これは赤みそが良いのだという。赤みそに含まれるメラノイジンは食物繊維と同じ働きをして、長の蠕動運動を活発にするので、基礎代謝が増加するのだとか。で、さっきの実験で一番体重減少が大きかった2人はいずれも赤みその味噌汁を飲んでいたという。被験者曰く「3日目にお通じがあって、その後は毎日あった」。はい、ここで先程の体重減少の原因が分かりました。なんと単に便秘が解消したというだけの意味でした。道理でわざわざ体脂肪測定可能な体重計を使用していたのに、なぜか体脂肪の数値を出さなかった原因が分かりました。それは体脂肪は全く減っていなかったからでしょう。いかにもこの番組らしい実験のやり方である。

 完全にさっきの実験の正体はばれてしまったのだが、それでもかまわずに番組は続ける。次は夕食の味噌汁は白みそが良いのだとか。それは白みそに多い麹に含まれるギャバが脳を鎮めることで食欲を抑えるのだという・・・・だから食べ物でいちいち脳が左右されていたら、危なくて何も食べられないって・・・。

 次は具なのだが、朝の味噌汁はアミノ酸を含む大豆製品と腸の蠕動運動を活発にするフコイダンを含む海草が良いとして、豆腐とワカメの味噌汁ならぬ、高野豆腐とメカブの味噌汁を提案している。しかしいかにも気持ち悪そうで私は絶対に飲みたくない。そして夜の方は摂取カロリーを抑えるということで、水溶性食物繊維を含む里芋と、デンプン消化酵素を抑制する成分を含むというインゲンが良いとしている。これまた気持ちの悪い味噌汁である。

 で、今度は普段から味噌汁を飲んでいるという人に、この最強味噌汁を飲んでもらったところ、8日後にはやはり体重が1〜2キロ減ったといっている。ただ被験者の話を聞いていると「朝食を摂る習慣がなかったので、体重が増えているかと思ったのに、減っていたから驚いた」とのこと。はぁ?朝食を摂るようになったら体重が減るのは当たり前だろうが。なんてことはない生活改善効果のようである。しかも味噌汁を飲んでいる被験者の映像を見れば分かるが、番組が「お椀一杯だけ」と言っていたのに反して、被験者が飲んでいた味噌汁は半端な量じゃない。こんなヘビーな味噌汁をあれだけ飲めば、そりゃ飯を食えなくなってカロリーは減るわな・・・確かに減量につながる可能性はあるが、この番組が説明していたメカニズムとは全く無関係である。

 味噌汁が体に良いというのは確かだし、味噌汁を中心にした和食にダイエット効果があるのは間違いないだろう。ただ今回の番組の内容自体は完全に滅茶苦茶である。

 なお番組中で、味噌汁の塩分は高血圧につながらないという報告が紹介されていたが、その下りで「まだ研究中ですが」とはっきり言ったのはこの番組では初めてのような気がする。いつも発表された直後の何の検証もされていない論文を引っ張り出してきて、それをさも真実であるかのように紹介するこの番組の常から考えると、これは画期的なことのように思える。この一点については一応評価する。

 

2/13 発掘あるある大事典「脚を細くする」

 今回はこの番組が好きな美容ネタ。脚を細くすると言っている。

 まず番組では脚に脂肪が溜まっていると悩む女性を選び出し、共通しているのはO脚だという。まずO脚のチェック方法だが、指の幅2本分ぐらいの幅の定規を膝下の隙間に挟みその状態のまま脚を曲げ伸ばしして落ちればO脚だという。

 O脚だと膝が外を向いているので、腿の外と内での筋肉の働きがバランスが悪くなり、内側の筋肉が衰えて、ここに脂肪がつきやすくなるのだという。また脚全体のバランスが崩れることで、脚全体が衰えてしまうという。こうなると脂肪がつきやすくなるだけでなく、むくみやすくもなる。

 で、番組が提案するのは、腸腰筋を鍛えるエクササイズ。膝をあげるのがポイントらしい。番組では被験者が2週間この運動を行ったところ、足が細くなり、体脂肪が減少し、体重も減少、身長も伸びたなどと言っている。

 さてここで考えてみましょう。まず脚が細くなったのは運動によるむくみ解消効果でしょう。しかし体脂肪が減少し、体重が減ったというのは、明らかに運動の効果です・・・つまり「いつも生活にこのエクササイズを取り入れて貰っただけ」と番組では言っていましたが、多分もっと運動をしていたのでしょう。実際被験者の一人は散歩をしていたようです。今までろくに運動をしなかったのなら、運動をすれば体脂肪は落ちるのは当然ということ。ただ本当に二週間で落ちたというのなら(この番組の場合、ここが一番怪しい)、ほぼ確実に運動はあの程度のエクササイズだけではないでしょう。なお身長が伸びたというのは、悪かった姿勢が良くなった効果だろう。背が伸びたと言うより、正確には縮んでいた身長が戻ったというところ。

 またO脚を矯正するように番組では言っていたが、注意すべきは実は今回の運動は本来のO脚矯正の運動とは違うということ。番組でチラッと、まるでアリバイのように「姿勢の悪さなどが原因のO脚は改善することが可能」とテロップが出るが、実はこれは正確には「姿勢の悪さが原因による筋力の低下によって生じた、脚のズレしか改善できない」というのが正解。本来の意味でのO脚とは骨のレベルでズレが出ているので、腸腰筋を鍛えたのでは治らない。もっと本格的な矯正が必要なのである。そこのところを混同しない注意が必要である。今回、O脚が原因で筋肉が衰えるという論理展開をしているが、正確には「筋肉が衰えているから膝が外に飛び出してO脚になる」の順序の方が正解である。だから「O脚のせいで運動しても効果がない」と言っていますが、これは嘘。脚の筋力を鍛える運動をすれば絶対に効果があります。そもそも今回のエクササイズも単に足回りの筋力を上げるための運動に過ぎないのだから。

 まあとりあえず、どんなエクササイズでもやらないよりはやる方が良いのは間違いないし、続けていればいずれ何らかの効果は出る可能性はある。この番組で煽っているほどの劇的な効果は期待せずに気長に取り組むのが正解でしょう。こんなに劇的に効果が出ると期待して取り組むと、すぐに挫折するのがオチなので。

 

2/6 発掘あるある大事典「コリで分かる内臓疾患」

 内蔵に不調がある場合、肩や腰など全く関係のないところに痛みが現れる「関連痛」という現象が起こるが、それについて紹介するという。実際に、腰の痛みだと思っていたら腎盂腎炎を患っていたとか、肩こりに悩まされていたがある日ついに動けないほどに痛みが激しくなり、病院に担ぎ込まれると胆石が30個も溜まっていることが分かって胆嚢摘出なったなどの事例が紹介されている。

 どの部分が痛むかによって不調がある内臓の部分が違う。そこでただのコリか内臓の不調かを見分ける方法を紹介するとか。

 まず右肩のコリだが、この場合のチェック方法は、肋骨の下辺りを手で叩いて右側の脇腹の奥の方にに痛みがあるかどうかを見るという。これで痛みを感じる場合は、肝臓に問題がある場合があるという。アルコールを摂取すると右肩のコリがひどくなるなどという症状があれば、さらに危険であるという。解消にはタウリンやβグルカンを摂れと番組では言っているが、それよりもまず脂肪を減らすのが先決である。

 次は背中のコリ。これは膵臓に問題がある可能性があるという。チェック法は前屈みの姿勢から背中を思い切り伸ばすという方法。この時に背中が痛めば危険だという。また油ものを食べた時にみぞおちや背中が痛む場合はかなり危険だという。で、この場合はアミラーゼを含む大根などを食べろとのことだが、それよりもアルコールやカロリーを控えるのが先決である。

 腰のコリについては腎臓に問題があるという(これは有名だ)。チェック方法は両腕を前にあげてドスンと飛ぶ方法。これで腰に響く痛みを感じたら危険だという。トイレを我慢することを繰り返していたり、塩分の摂取が過剰だと問題が生じやすいという。カリウムを摂るのが効果的だとしているが、これも腎臓が本格的に悪ければ、まず医者に行くのが先決である。

 以上、内臓の痛みが関連痛として現れるというのは有名な話なので、注意するにこしたことはない。ただこのチェック方法でキチンと分かるかと言えばかなり怪しいので、信用しすぎない方が無難。やはり定期的に健康診断を受けると言うことが一番重要だろう。

 今回もあまり内容はないが、この番組としては無難な方。それにしてもどうでも良いような説明に、わざわざ峰岸徹やなかやまきんに君を出演させているのは驚き。この番組のスポンサーはよほど気前がよいのか、制作費が十二分に余っているようである。

 

1/29 発掘あるある大事典「心臓研究の最前線」

 今回は心臓病についての研究の最前線を紹介すると言っている。しかしこの番組がいう「最前線」って・・・何やら怪しげである。

 まずいきなり登場するのは、人間の心臓が生涯で刻むことが出来る心拍数は一定であるという説を紹介。だから心拍数が高い人ほど早く死ぬと言いたいらしい。

 で、心拍数が上がる原因だが、まずはストレス。そしてこのストレスを解消する方法として紹介しているのが4×2=8呼吸法というもの。要は深呼吸であって、鼻から4秒吸い、2秒止め、さらに8秒かけて鼻から吐き出すというもの。吸う:吐くが1:2の呼吸がリラックスに良いとつい2ヶ月ほど前にガッテンで放送していたことから、それが元ネタであると推測される。

 2つ目の要因としてあげているのが、血管のトラブル。動脈硬化などの進行で血流が悪くなって心拍が増えるというもの。そして番組がこの対策としてあげているのがCoQ10と葉酸。で、これらは食品では足らないのでサプリを使わないといけないとしている。

 はい、ここまで来たところで番組の目的は明らかになりました。「またサプリの宣伝かい」。もうこの時点でアホらしくなります。心臓病でも保ってない限りは、特にCoQ10を摂っても意味はありませんし(心臓病を持っていない人間が、心臓病の薬を飲む必要などない)、葉酸もサプリで摂るよりも緑黄色野菜で摂る方が正解です。大体、日本人は葉酸摂取量が400マイクログラムに達していないと紹介していますが、400マイクログラムとは、妊娠している女性が摂った方が良いとされている量のガイドラインであり、日常的にそれだけの量をサプリで摂れなどとはどこも言っていません。

 また心拍数に限界があるという考えには大きな落とし穴があります。この考えを突き詰めると、心拍数を上昇させる運動なんて身体に良くないということになります。長生きしたかったら、運動せずにゴロゴロしているのが良いというとことです・・・・これってどう考えてもおかしいのは誰にも分かりますよね。だから心拍数で説明している時点で前提がおかしいんです。ストレスや血管のトラブルが身体に良くないのは言うまでもありませんが、これを心拍数の次元で持ってきた時点で滅茶苦茶。大体、心拍数には限界があるという説は、一般に心拍数の少ない動物ほど長生きな傾向があるからということから出てきているのですが、これを提唱した人自体が「とは言っても、これがすべてではない」と注釈をつけていた筈なのだが。

 この後に登場する情報というのは、長時間寝る人は心臓病になりやすいという報告がアメリカであったというものだが、これはまだ因果関係が誰も説明できていないとのことで、心臓が悪いことが長時間睡眠につながっているのではないかという考えもあるという意味不明なもの。なお睡眠時間は個人差があるのは良く知られており、人によってベストな時間がある。アインシュタインなどは10時間以上寝ていたと有名である。

 次の情報は歯周病菌が心臓病を引き起こすという報告。しかしこれは今更珍しくも何ともなく、遙か昔に「200X」で紹介されているし、つい最近にも「本当は恐い家庭の医学」で既出である。また他の番組からネタを発掘してきたのと違うか。

 結局のところ、今回は中味と言えるほどの中味は全くなかった。どこかで聞いたことのあるような話と、相変わらずのサプリメントの宣伝だけである。そしてハッキリしたのは、この番組の信頼度の格上げなどはまだ10年は早いということのようである。

 

1/22 発掘あるある大事典「風邪を治す鍋」

 この季節には風邪をひきやすいが、今回のこの番組は、風邪を四段階に分けてその段階に適した鍋を紹介するという。基本的に風邪は免疫で対応するしかないのだが、風邪の段階によって働く免疫細胞が異なるので、その免疫細胞に適した鍋を提案するという。

 まず風邪の第一段階。くしゃみや鼻水が出ている段階である。この段階は風邪のウィルスが粘膜から侵入しようとしている段階である。この時にウィルスの侵入を阻止しようとするのがIgA抗体。このIgA抗体を増やすにはビタミンB6が効果があるので、これを多く含む鶏鍋を勧めるという。鶏肉にはビタミンB2もあり、これが整腸作用でビタミンB6の吸収を促進するという。さらにベータカロテンを多く含む緑黄色野菜を加えればさらに効果が上がるという。またニンニクもビタミンB6を含むので好みで加えると良いという。

 風邪の第二段階は咳、喉の痛み、痰などが出る状態。この時、風邪のウィルスは粘膜上皮に侵入した段階であり、ここではNK細胞がウィルスに立ち向かうという。この時に粘膜上皮が荒れることから喉に異常が出るのだとか。この粘膜上皮を整える食材として良く知られているのはショウガで、これに含まれるジンゲロンという物質が効果を持つという。だがこれよりも効果があるのがキノコ鍋だとか。キノコに含まれるβ−DグルカンがNK細胞を強化するのだという。さらにここにニラを加えることでさらに効果が期待できるという。

 続く第三段階は身体がだるくなったり、関節が痛む状態。風邪のウィルスがリンパ管に侵入した状態である。この時に出動するのがT細胞である。T細胞はウィルスに合わせたオーダー兵器(いわゆる抗体)で戦うので有名だが、これがリンパ管でウィルスと戦うことで筋肉を緊張させてしまうのが関節が痛む原因だという。この時にお勧めの鍋なのだが、番組ではやけに引っ張るし、産地にまで飛んでいることから考えると、今回の内容はこれを宣伝するのが本来の目的だったのだろう。で、その鍋とはカキ鍋である。カキに含まれる亜鉛がT細胞の働きを良くするのだとか。さらに味噌仕立てにすることでミソの亜鉛との相乗効果が出ることも期待できるとしている。また柚子を加えると、含まれるビタミンPが関節の痛みを和らげるとのこと。

 次はウィルスが全身に回ってしまった第四段階。この時になると免疫は最終兵器であるB細胞を投入する。この戦いは熾烈を極めるが、B細胞は体温が高い方が良く働くので、B細胞を支援する意味で発熱するのだという。だからこの時は無闇に薬で熱を下げないのが大事、またこうなると鍋どころでないので静かに寝ておくのが一番のようである。

 以上、今回は風邪に向けての鍋の紹介という内容。恐らく番組の真意はカキの宣伝にあったと見たが、意外にカキを前面に出すわけでもなく比較的おとなしい内容。またサプリの類でなく、食材での対応を勧めるというのもかなりまとも。しかも鍋を選んだのもポイントである。この番組の常はとにかく特定の食材を万能のように紹介することで、食生活を偏らせる危険が高いのだが、鍋だと食材が偏らずに比較的まんべんなく摂れる。風邪などで身体が弱っている時には栄養のバランスが重要なので、鍋を選択するのは極めて妥当である。

 そういう意味で今回の内容は、この番組にしては極めて穏当であると考える。果たしてこの鍋でどの程度の効果が実際にあるかは疑問だが、少なくとも悪いということはない。この番組にしては珍しいほど良心的な内容である。前回も今までのあまりに無茶苦茶なダイエットに比べると、かなり穏当な印象を受けたが、今回の内容はさらに向上していると言える。

 新年度を迎えてこの番組もやっとまともな方向に向かい始めたのなら、私としては大歓迎である。ただこの番組は今までも数回はまともな回が続くことがあるが、そのうちにとんでもない回が登場して、私の期待を見事に裏切ってくれるということを繰り返している。そういうことからまだしばらくは様子を見ることとする。番組内容の正常化がほぼ確実と判断したら、その時には情報信頼度の格上げも検討する。

 

1/15 発掘あるある大事典「食べても太らない方法」

 今回は「食べても太らない画期的方法が見つかった」などといきなり言っている。もしこれが本当なら物理法則を無視することになる(笑)。果たしてどんな内容が登場することやら。

 まず最初は良く言う「別腹」の正体についての解説から。女性はよく満腹になっていても甘いものは「別腹」などと言って食べてしまうが、それがどういう現象なのかということをレントゲンを使って見せている。要は満腹の胃が、甘いものを見た途端に急に消化活動が活発になり、腸へと胃の食物を送り出して隙間を作ってしまうのである・・・・とのことなんだが、実はこれは他の番組で見た記憶があります(「特命リサーチ200X」です)。今更そんなものを焼き直して何を言い出すのかと思っていたら、間食は生理現象だから止められないのだと言いたいらしい。で、その間食をとるタイミングを考えれば太らないというのが今回の主旨らしい。

 ここで実験が入る。9人を3グループに分けて、まず同じ昼食を食べ、Aグループは3時間後の小腹の空いた頃にシュークリームを食べる。Bグループは空腹がきつくなってきた5時間後に食べる。Cグループは6時間後の夕食まで我慢して、夕食の時にシュークリームを一緒に食べる。この実験後に脂肪合成ホルモン増加量を調べたところ、Cグループがもっとも多く、Aグループがもっとも少なかったという。空腹を我慢することで身体に飢餓スイッチが入ってしまい、脂肪の蓄積が優先的になされるようになるからだとのことである。また午後3時というのは、脂肪を蓄積するためのBMAL1というタンパク質がもっとも少なくなっている時間なので、太りにくいのだという。逆に夜10時以降だとBMAL1の働きは20倍になると言う。

 しかしもっとも良いのは間食とらないこと。と言うわけで小腹が空かないというのがもっとも理想であるから、その方法を紹介するとしている。その方法とは適度な脂質をとることだという。適度な脂質をとることでブドウ糖の吸収が遅くなるので、血糖値の低下が遅くなり、小腹が空かなくなるのだという。また同様に昆布などの水溶性食物繊維をとっても効果があるという。

 しかしそれでも夜食などをとってしまった時だが、レモンをとることでポリフェノールの一種であるエリオシトリンという物質が腸での脂肪吸収を抑制するという発表が学会で最近行われたとのことであるが、これについてはまだ学会発表の段階であるので検証されたとは言い難い。なお番組ではラーメンを食べた後、レモン果汁と水を飲んで貰って血中の中性脂肪値の比較を行い、レモンを飲んだ方は中性脂肪値の増加が少ないとしているが、これについては一回こっきりの一発だけの実験で証明できたとは思わない方が良い。それに厳密にはその後の時間変化も追う必要がある。

 以上、食べても太らない方法と銘打っていたが、実際のところは食べても太らないなどと言うことあり得ないので、結局はなんとか食べない方法を紹介していたと言うところ。

 ただ今回の内容、今までと比べてかなりひねってきているのが分かる。この番組の実験が極めていい加減なのは以前からだが、しかし今回に関して言えば、そのいい加減さの度合がかなり減っているのである。と言うのは、今回多分この番組では初めて「比較実験」を行っていることである。最初の間食の時間の実験では、3グループに分けて間食の時間を変えて実験しているが、これが比較実験というものである。今までこの番組では比較実験を行った例が記憶にないことを考えると、画期的なことではある。また最後のレモンの件についても、一応比較実験を行っている。つまり一見して露骨に無意味と分かるような実験ではなく、大分まともな実験を行ったと言うことになる。どうもこの番組の実験に対してされている批判を考慮に入れたのではないかと思われる。

 また以前は血糖値を急激に上げなければインシュリンの分泌が減って脂肪が蓄積しない(低インシュリンダイエット)とか、食物繊維が糖の吸収を阻止するなどとわけの分からないことを言っていたが、今回は血糖値の減少の方に注目して、血糖値が緩やかに減少することでお腹が空かないと持ってきた。実際のところはこっちの方がリーズナブルで、お腹が空かなくて間食をしなければ減量ができるのは事実である。ただこれって、以前に言っていたことが嘘だと白状しているに等しいのであるが・・・・。

 今回の内容については、まず間食をとるなら活動の活発な午後3時ぐらいが良いのはリーズナブル。ただしいくら3時にとっても、余分なカロリーが脂肪にならないわけでなく、細胞での消費がない限りは結局は最終的に脂肪で蓄積されるので、ゴロゴロして3時に間食をしたらよいわけではない。また血糖値の減少を抑えるということは、いわゆる「腹持ちを良くする」ということであり、一般に脂質や食物繊維は腹持ちがよいのは事実である。そうして考えると、これも理由がある。と言うわけで、今回の内容は「食べても太らない方法」というのは明らかに誇大広告であるが、「少しでもマシな食べ方」という意味では理屈は通っていると言うことになる。

 なお飢餓スイッチが入るのを避けるということを番組が挙げていたが、これを誤解すると際限のない間食になりそうなのでそれは要注意。摂取カロリーが多すぎると、たとえどんな食べ方をしても絶対に太ります。同じ量をとった場合、たとえ早く摂ろうがゆっくり摂ろうが、最終的には身体につく量は同じだという大原則は忘れないように。つまり最大のポイントは、いかにして摂る量の総量を減らすかであるのですから、全く我慢の必要のないダイエットというのはあり得ないのです。

 

1/8 発掘あるある大事典「住宅&医療 まさかのお値段」

 突然に予期せぬ出費に襲われることがあるが、そんな中でも額が大きくなりがちなのが、住宅と医療に関する費用である。例えば風呂桶にヒビが入って交換となると50万円、心筋梗塞で1ヶ月入院となると200万円もかかるという。そのようなまさかの値段がいくらかかるかというのが今回のテーマ。

 さて女性に多い子宮筋腫。早期発見で1週間入院した場合の費用は大体14万円だとか。やはり手術料と入院料が高いという。ガンだと数十万円、脳梗塞の場合はある人の例は70万円ぐらいかかっており、その後も検査の度に3万円かかっているとか。糖尿病の場合だが、40才で発症して月2回のインスリン注射を30年受ければ、合計1600万円の出費になるという。

 これらを補うには民間の医療保険などがあるが、これは病名が限定される場合が多いし、また給付が出る場合でも全額ではないし、給付されるのが大分後になるので一時的にしろ建て替えの必要がある。また高額療養費支給制度もあるが、これもやはり支給されるのに時間がかかるとのこと。

 なお医療関係の費用は、今回は3割自己負担で計算しているが、これはさらに今後増加させられる可能性が高い。小泉総理は、貧乏人は医者にもかかれずに死んでいくような世の中を理想と考えているので、アメリカへの上納金を捻出するために医療費の自己負担が大幅に増加させられる可能性はかなり高い。なお先の高額療養費支給制度などは真っ先にターゲットにされそうである。彼が選挙で勝利後に、真っ先に行ったのが障害者の負担の大幅増だったことは記憶に新しい。

 次は住宅関係である。特に水回りのトラブルが多いが、これらは大体15年で寿命が来るという。例えばトイレなどの場合、マンションでは10万円、配管や床の改装まで必要な一戸建てでは25万円が必要とのこと。またシステムキッチンの交換だと80万円必要だという。洗面台で20万円ぐらい、風呂をユニットバスなどに交換すると50万円〜100万円だという。外装塗装は一戸建てでは100万円レベルになるという。住宅を購入した場合、負担はローンだけではないと言うことである。

 ゾッとする値段ばかりだが、このぐらいは備えておかないといざという時ににっちもさっちも行かなくなるということである。しかし常に百万円単位の貯蓄を持っている家庭が果たしてどれだけあるか。大体、これからは小泉大増税で国民の大半はその貯蓄をほとんど吐き出さされるのは確実なのであるから。そんな馬鹿なと思う人もいるかもしれないが、先の選挙で国民は彼に白紙委任状を渡してしまっているのだから、なんでもありなわけである。彼は自分がしたいと思っていることは何が何でも無理矢理にでもやる奴ですから。なお彼が本当にしたいと思っているのは、改革などではないのは当然で、自分のような二代目三代目が安穏と生活できる階級社会の確立です。下層の庶民がのし上がってくることなど絶対にあり得ないように、下に重い増税が実施されるでしょう。実際に彼が政権を握ってから、金持ちは一方的に減税されてるんですから。

 うーん、どうしても医療費などの問題になると政治の問題とは切り離して考えることは不可能である。政治が悪くなると国民の負担ばかりが増やされるわけであり、今の政治はかなり悪いと断言できるからである。

 番組の方であるが、例によって「非健康、非ダイエット」ネタの場合は、この番組は役に立つ番組になるというお約束通りの内容。こういう内容ばかりなら問題ないんですけどね・・・。と言っていたら、次回は「食べても太らない」。これが本当なら、この時点で物理の原則を無視してます(笑)。

 

12/25 発掘あるある大事典「あるある最新報告拡大版」

 先週は私は38度以上の熱を出して寝込んでしまい、この番組へのコメントを書いておりません。ただ先週の内容は、婦人科系の病気に対する警告というもので、この番組には非常に珍しい(多分、年に1、2回程度しかない)本当に役に立つ内容でした。婦人科系の病気は発見が遅れるとこじれることが多いので、早期に診断を受けることが必要です。生理に異常を感じた女性の方はとりあえず婦人科の診察を受けるべきでしょう。

 さて、その前回を受けての今回ですが・・・・もうはなっから相手にしていないコーナーの拡大版をやられても・・。

 一つ目は水を吸って膨れるという種を使ったダイエット。なんてことない寒天ダイエットの亜流である。二つ目は太極拳の原理を応用したという器具で下半身が痩せるとのことだが、これを評価した専門家が「下半身の引き締め効果がある」と言っていたことに注意。引き締め効果というのは筋肉を強化するということなので、部分痩せができるという意味ではないので誤解しないように。部分痩せなんてことは医学的には不可能です。運動したら全身的に痩せる可能性はありますが、即効的に足だけ痩せるなんてあり得ませんので。なおヘタに鍛えすぎると逆に足が太くなることもあります(運動選手の下半身って非常に引き締まっていますが、足自体は太いでしょ)。まあ足の細すぎる女性って、魅力がありませんけどね。私個人としては、最近に町で時々見かける異様に太ももの細い女性は、アフリカで飢餓に瀕している人達を連想して気持ち悪いです。

 3つ目はザクロのポリフェノールがアンチエイジング効果を持つなんてものだが、何もポリフェノールはザクロの専売特許ではありませんので。4つ目はトウモロコシのひげでお茶を入れると、むくみが解消されるとのネタだが、なんてことはないカリウムによる利尿作用である。これは腎臓の悪い人には危険なので要注意。これについては多分考えついた人が賢い。こんなゴミにしかならないものが「健康」と銘打って高く売れるのだから、笑いが止まらないだろう。

 5つ目は赤ん坊と散歩しながらのエクササイズというもの。産後太りの解消にはよろしいでしょう。赤ん坊がいない人は、別にベビーカーは必需ではないので、要は足をよく動かすエクササイズをすれば良いというだけである。

 最後はピーナッツに美肌効果があるという宣伝。ピーナッツに含まれているビオチンというビタミンが肌の新陳代謝に欠かせない成分なのだという。これなど典型的な「1つの成分にだけ注目して、まるで万能食材のように宣伝する」というパターンである。ピーナッツは非常にカロリーが高いということをお忘れなく。美肌効果なんて言葉に乗せられてピーナッツを食べまくると、肥満になってお肌が張ることになりかねませんので要注意。

 まあ予測通りであったが、ほとんどまともに見る価値のない内容でした。で、私ですが、実は90分の番組の内容を20分でチェックしてしまってます。さすがにこんなに中味が薄いと、倍速再生ぐらいで見ないと時間が勿体なくて(笑)。

 

12/11 発掘あるある大事典「ダイエット総決算」

 今回はあるあるインチキ情報大決算である。初っ端からかなりかましてくれているんで、それを味わいながら見るのが正しい見方だろう。

 まずは先のいつぞやの短時間の有酸素運動で痩せるという回について、カルシウムと組み合わせることで効果が上がるという情報が出たなどと言い出すのだが・・・「前回の実験であまり体重が減らなかった人を中心に、ある食材を加えてもう一度実験をしたところ・・」。

 これはつまりあの運動ではほとんど効果が出なかった被験者がいるということである。当然ながら前回の放送の時はそんなことには全く触れず、全員がめざましい効果があったかのように宣伝をしている。こういうのを「馬脚を現す」という。

 「理論的には検証されているのに、凄く痩せる人がいる一方で、あまり痩せない人がいるのはなぜか」・・って、そんなもの、そもそも理論的に検証なんてされていないからです(笑)。凄く痩せる人はそれだけをやったのではなく、間違いなく食事コントロールや運動なども行っています。痩せなかった人は、本当にそれしかやらなかったからです。これはどんなダイエットでも共通して言えること。

 で、番組の言い訳は「ダイエット食材によって向く体質と向かない体質がいる」というもの。この言い訳以前にも使っているが、実に便利な言い訳である。なおダイエット食材に向く体質というのは、その食材を食べ始めた頃から、食事量も減らして運動も始めるという体質である(笑)。

 今回番組では、体質チェックに基づき、以前のダイエット実験であまり効果のなかった人(へぇー、そんな人いたんだ。過去の番組の放送時にそんな人1人もいないみたいだったけど)に別の方法を試して貰ったところ、効果が絶大だったらしい(今度こそ減らしてくださいよとよほど圧力をかけたんだろう(笑))。

 さて番組では8項目のチェック項目で酢・豆乳・寒天のどのダイエットに適しているかがわかると言っている。その8項目とは

1.生活が不規則 2.ダイエット中ストレスがたまる 3.女性だ 4.50歳以上だ 5.便秘気味だ 6.毎日お酒を飲む 7.体脂肪率が高い 8.少食ではない

 これで○が3つ以下の場合は酢。4つ以上の場合、前半に○が多い人は豆乳、後半に○が多い人は寒天だという。

この後は以前に放送したメカニズムの復習になる。内容的には代わり映えがないので省略するが、「あるあるダイエットはキチンと医学的根拠があるのです」と言い切るところが爆笑である。医学的根拠がもっともないのがあるあるダイエットなのだが・・・。

 何だかんだと理由をつけているが、これで○が多い人は明らかに痩せにくい生活をしているということなので、腹持ちの良い豆乳か寒天で食事量を減らすしかないというのなら分からないのではないのだが、当然この番組はそんな言い方はせず、これらの食材が特別な効果を持つように宣伝する。 

 では全部を一緒にやれば効果絶大のように思えるが、これらを同時に摂ると効果を消しあうのだという。どうやらあるあるマニアはこれらをすべて試して効果がないということを証明してしまっている場合が多いので、それに対する言い訳のようである。

 さて今回はこれらの効果を高める方法を紹介するとか。まず酢には豚肉を組み合わせるのが良いとして、豆乳の場合はただの豆乳よりも黒豆豆乳の方が良いとしている。はい、ここで再び黒豆の宣伝です。よほど業者から金を積まれたんだろうな・・・。で、寒天には青のりだとか。もう勝手にやってくれと言いたいが、番組では青のりのマグネシウムが脂肪などの吸収を妨げたなどと言っているのが気になった。にがりの時にも言ったが、マグネシウムは下剤である。それでなくても腹をゆるめにする寒天に大量のマグネシウムなんて組み合わせると、これは腹がピーピーになる危険がある。またもこの番組が大好きな下剤ダイエットか?

 この後はお馴染みの実験。この番組の実験が何の証明にもならないのは今更言うまでもないので結果は割愛する。多分被験者に「以前の実験ではダイエットに失敗してますから、今度こそは痩せてくださいよ」とよほどプレッシャーをかけたのだろう。結果として被験者は「自発的に」ダイエットに励んで大成功するというメカニズムである。

 最後は先の3分間有酸素運動に組み合わせる食材というものだが、これがなんとヨーグルト。これも以前にこの番組で宣伝していることから、また切り口を変えた新たな宣伝なのだろう。ヨーグルト中のカルシウムが脂肪分解酵素に対する活性阻害ホルモンの働きを抑えるなどと言っているが、これの内容は「アメリカの最新研究」。つまりある一人の研究者が「言ってるだけ」という内容である。

 で、番組ではヨーグルト300グラムを運動後に食べて貰うという実験を行った。すると効果絶大などと言っているのだが、その効果の理由は分かりますよね。番組中で被験者がハッキリと言っています「かなり多い量ですね。お腹が一杯になります。」はい、お腹一杯のヨーグルトのせいで食事量が減ってしまったのです。と言うことは、別に寒天でも豆乳でも一緒でしょうね・・・・あほらし。

 なおヨーグルトは身体に良い食材ではありますが、こればかりを食べることになり、キチンとした食事をできなくなると確実に身体がおかしくなります。だから私はこんなにヨーグルトを大量に摂ることには反対です。この番組は特定の食材ばかりを大量にとって、明らかに体調を崩すようなダイエットばかりを推奨するが、確かに体重を減らしさえすればよいのなら、身体を壊すのが一番手っ取り早く体重は減るという事実がある(当然ながら、その分とんでもないことになるが)。

 予想通り、今回の内容はインチキ情報の総決算であった。ただしハイレベルな視聴者にとっては、今回は番組の端々で現れている「馬脚」を見破るのが正しい見方である。細かくチェックしていくと結構ボロが出ているのである。よくまあこんなデタラメな内容を、ここまで自信満々に紹介するもんだ全く。その度胸には正直脱帽する。

 

12/4 発掘あるある大事典「背骨の歪み」

 今回のテーマは背骨の歪み。ヘビ背などという変な呼び名をしているが、背骨が横に曲がると言えば、いわゆる脊柱側湾のことである。ただ今回扱うのはそんな重症のものではないらしい。番組ではいきなり目隠しで後ろ向きにお尻歩きをするというわけの分からんことをやっているが、要は背骨が曲がっているとこれでまっすぐに進めないと言いたいらしい。

 ここまではまあこんなもんなのだが、この後が例の如くの煽りになる。背骨が曲がることで痩せない、老ける、集中力がなくなるとのこと。で、ネックレスやネクタイがいつも同じ方向にずれるとか、スカートが同じ方向に回るなんてのが背骨が曲がっている兆候だという。

 もう一つのチェック方法として目をつぶって小さく前へならえをした時に左右の手がずれないかを調べると言うのだが・・・このチェックでゲストが全員ヘビ背になってしまったというのがいかにもこの番組らしい。日本人の95%以上が身体に問題がないとこの番組は成立しないのである。

 なお誰でも左右のズレは絶対にある。むしろ全くズレがないという方が異常なぐらいだ。あくまで程度の問題なので、あまり顕著でない場合は気にする必要はない。そもそも脊柱側湾という病気は後ろから見て明からさまに分かるぐらいに背骨が湾曲する病気である。だからこの番組程度のものでは脊柱側湾を名乗るわけに行かないから、ヘビ背なんて変な呼び名をわざわざ勝手に作っているのである。この番組が好きなプチ鬱なんて言う場合の「プチ」と同じいい加減さが潜んでいる。

 で、背骨が曲がる原因だが、背骨の土台が傾くからだという。そしてその原因は姿勢の悪さ。足を組んだり片足あぐらなんてのは背骨を歪めるのだという。柔らかいベッドの上での横座りなんてのも禁止事項だという。

 背骨が曲がった場合の悪影響だが、呼吸筋が圧迫されることで基礎代謝が低下して痩せにくくなるとか、筋肉が歪むことで顔がたるんだり、神経が圧迫されて内臓が不調になったりするという。また脳が酸素不足になるので集中力がなくなるなどと言っている。

 で、この対策だが予想通りエクササイズである。四つんばいになってお尻を動かしたりするエクササイズを提案している。後はお約束の展開。このエクササイズを一週間してもらうと身体の歪みが改善してめでたしめでたしというオチである。ただこれでウェストが減少したなどと言い出すのが、この番組らしいいい加減さ。これを言わなければ今回の内容はまあまあだったのだが・・・・。そもそもこんな程度でウェストが簡単に減少するのなら、この番組が今まで散々煽ってきたダイエットが全く無意味だろうが・・・。

 背骨が曲がった場合に起こり得る症状は大体今回の内容でそう的はずれではない。ただ現実とずれているのは程度の問題である。誰でも背骨の多少歪みはあるので、その程度のことでこの番組が煽るほどの変調は起こらない。例によっての「程度を無視しての過剰な煽り」である。もっとも姿勢を正すように気を付けたりするのは良いことだし、日常の悪い姿勢の積み重ねで重度の脊柱側湾に至ってしまう例もないわけではないので、気を付けること自体は悪くなかろう。なお背骨の歪みという点では、なぜか今回全く登場しなかったのだが、鞄をいつも同じ側に懸けるというのが非常に悪い影響を与えるので(実際に私はこれで中学生時代に脊柱側湾になりかけたことがある。成長期の学生などは大人よりも注意が必要なのだ。)、それにまず気を付けた方がよいだろう。

 ここ数回の印象では、以前に比べると大分まともになってきてるのと違うか、この番組。内容の薄さはともかくとして・・・。

 

11/27 発掘あるある大事典「頭痛」

 どうも軽く見られがちの頭痛だが、ここに重大な病気が潜んでいる例がある。最近は頭痛外来をもうける病院も出ており、ようやく頭痛が注目され始めたようだ。

 頭痛で多いのが緊張型頭痛と片頭痛(偏頭痛と書かれることもある)。緊張型頭痛は肩の筋肉の凝りなどが頭痛につながる事例で、夕方になると強くなるという性質がある。片頭痛は血管の拡張に伴うもので、マッサージなどでは良くならないのが特徴である。また番組では言っていないが、脈拍に合わせてズキンズキン痛むことが多いのでこれでよく分かる。

 危険な頭痛の例だが、番組では実際の事例を紹介しながら解説。脳梗塞については頭痛に加えてしびれ、ろれつが回らなくなったり、口元が緩くなるなどのマヒ、さらにものを落としたりなどの運動障害、また視野が狭くなるとか物忘れがひどくなるなどの症状が併発した時が危険だという。

 くも膜下出血については、頭痛の始まりが分かるという特徴があるし、前触れのない吐き気が来るなどの症状があるという。

 さらに最近に現れた頭痛の事例として脳脊髄液減少症について紹介。これは脳脊髄液が漏れることによって脳や脊髄の位置がずれ、神経が圧迫されることによって頭痛が生じる病気である。記憶力の低下や倦怠感などの症状にも襲われるが、原因が分かりにくいためにサボり病と間違われる事例があるという。特徴としては横になると楽になることで、また水分を摂った時なども楽になるという。単なる尻餅がきっかけになることがあるので要注意である。

 最後が髄膜炎。脳の髄膜で細菌やウィルスによる炎症が発生して頭痛が起こるもので、最悪は命を落とす事例もある。微熱や高熱を発症するため風邪と間違われやすいのが危険だという。首筋のこわばり等が現れるのが特徴の一つだという。この頭痛が3日以上続くようなら要注意だという。

 以上、危険な頭痛についての紹介。頭痛には思いがけない病気が潜んでいることがあるので、今回の内容は非常に有用な内容であったと考える。毎回このような内容ならこの番組も良いのだが。

 ただ一つ気になったのは、「パクリのあるある」と言われるこの番組らしく、明らかにネタが「本当は恐い家庭の医学」からのパクリである上に、番組の構成までパクってしまっていたこと。こういう点がこの番組の大きな問題点の一つだな、やっぱり。

 

11/20 発掘あるある大事典「物忘れ2」

 以前にこの番組では、物忘れは思い出し力が弱ることによるとしていたのだが、今度は物忘れには覚え力が大事だと言っている。毎回その時の都合で論理展開を変更するこの番組らしい。で、この覚え力が弱いと、鍵をかけたかどうかが思い出せなくなったり、鍋をかけたまま出かけてしまったりなどの危険があるという。しかもこの覚え力が落ちてくると脳は老化する一方だなどといきなり煽りをかましまくっている。

 この覚えておく方法を示すとして番組では実験をしている。これは3人×2組の主婦に15項目の家事をやってもらい、3時間後にどれだけを覚えているかを確認するというもの。普通にやった3人では3割しか覚えていなかったのに、ある方法でやってもらった3人は9割も覚えていたという。

 そのある方法とは「利き手と反対の左手でする」というもの。人間は印象の強かったことはよく覚えているが、違和感のある行動をした時にはシータ波という脳波が出て、記憶に強く焼き付くのだという。だから覚えておきたいことは左手でしろとのこと。

 もうこれを聞いた時に「はあ?」と声が出てしまった。いちいち覚えることを不器用な方の手でしろと言うのか? これは極めてナンセンス。そもそも脳が違和感のある記憶を強く覚えているというのは、それは脳内データベースにない新しい記憶だから強く残るということであって、どうでも良いような記憶は自然と残さないようになっているわけである。これは脳が記憶で飽和してしまわないための自衛手段と思っても良い。そんななんでもかんでも覚える方がおかしいわけだ。

 しかもこれを使った物忘れ防止法は、例えばわさびが切れた時など、そのわさびの容器で頭を叩きながら何か喋るというような普段と違う行動をして印象に残せなどと言い出す。あのね、何かを覚えるたびにそんなわけの分からないことをやっていたら、そういう行動自体が「いつものこと」になっちゃいます。もうこの時点でアホくさくてどうしようもなくなってきた。こんなことをするなら、現場などでよくやっている指差呼称の方がよほどマシである。冷蔵庫を開けて「わさびよし!」ってやりゃ良いんだ。そもそも日常のどうでも良いようなことを忘れるなというのがある意味ナンセンス。人間が忘れてしまうことは、忘れても問題がないという意味も含んでいるということを考えるように。人間誰でも、命にかかわるようなことは忘れたりはしないものです。そもそも覚えておく必要がないことを覚えられないのと、覚えておかないといけないことを忘れてしまうのとを混同しています。前者は全く正常で、後者は病気の可能性があるわけです。痴呆などは後者の深刻なもので、日常生活においてどうでも良いようなことをど忘れするのとは次元が違います。

 そして最後は暗証番号の作り方として、数字を言葉に置き換えるなどと言い出す。これって典型的な暗号の作り方で、こんなもの記憶力と関係ないだろうが・・・・。今回は一体何を言いたいんだ?

 結局のところ、異常に番組内容が薄いことだけが印象に残った今回。つまりは一つのネタだけで強引に引っ張ったのだろう。まあこの番組で内容が薄いことは「いつものこと」であり、違和感が全くないから、今回の内容はすぐに忘れてしまうな(笑)。

 まあ全く同じような日常ばかりを繰り返していたら、脳に刺激がなくなって痴呆につながるなどといわれているのは事実でありますので、いつでも新しい物事に取り組む挑戦心は忘れない方がよいでしょう。まだこういう結論をつけていたら今回も救いがあったんだが・・・・。

 

11/13 発掘あるある大事典「防犯の盲点」

 今回は防犯についての紹介だという。この番組は非健康、非ダイエットネタの時にまともな内容が多いので、今回はいくらか期待できるかもしれない。

 まずは通行人に財布にカードが何枚入っているかと聞くことから始まる。しかし大抵の人が自分が何枚カードが入っているかを把握していない状態(そりゃそうだろう)。しかしこれが落とし穴だという。例えば財布を落として、そこにあった個人情報からキャッシュカードによって預金が引き落とされたという例があるという。年々巧妙化して悪質化する犯罪に対処するためには、こちら側も防犯意識を持つ必要があるのだという。

 まずは空き巣に入られた家の事例。その一角はほとんど同じような間取りの家が並んでいるのに、なぜその家だけが狙われたかというのが最初のポイント。主人と子どもを送り出した後、洗濯などを済ませて10時頃に買い物に出かけたわずか30分の間に空き巣に入られ、300万円の被害にあったのだとのこと。同じ時間、隣の家も留守であったにもかかわらず、その家だけが狙われたのだという。

 この家庭の問題は家族全員の名前を書いた表札を掲げていたこと。これが犯罪者に家族構成を教えることになってしまい、見張っていれば全員が留守だということが容易に推察がついたのだという。家族全員の名前を書いたポストなども要注意だし、雨なのに洗濯物を干していたり、郵便物や新聞をためているのは犯罪者に留守だと知らせているようなものだという。

 さらに留守電のメッセージなども落とし穴だという。空き巣は電話で不在を確認することがあるので、「ただ今留守にしています」ではなく、「ただ今電話に出られません」の方が良いとのこと・・・だが、これは大して違いがあるように私には思えないのだが。そもそも私は常に電話のデフォルトは留守電になっていたので(いてもいなくても留守電)。

 次は身に全く覚えがないクレジットの請求が来たという事例。カード番号と有効期限が記載してある利用控えを破って捨てたために、インターネットで買い物をされたのだという。これを防ぐためにはこれらについてはシュレッダーなどをかけるという周到さが必要とのこと。またゴミを夜に出すなどは問題外だという。また要注意は郵便受けで、鍵のかかっていない郵便受けなどは情報が盗まれる危険があるという。

 なお暗証番号を生年月日にするなどは厳禁。2006年2月施行させる預金者保護法でも、暗証番号が生年月日や住所、電話番号など容易に推察できるものであった時、補償額が被害総額の75%にされるとのこと。また暗証番号のメモを財布に入れていたり、暗証番号を他人に教えたりなどの過失がある場合、被害の補償が全くないことがあるという。

 今回紹介されたことはすべて当たり前のことだが、それだけに重要なことである。特に未だに生年月日を暗証番号にしている人が多いというのは気を付けるべきことである。

 こういうような内容なら何度でも徹底的にやるべきである。以前から言っているがこの番組はこういうネタの時は真にお役立ち番組になる。ただ視聴率はとれないんだろうな、悲しいことに。

 なお最近多いのはインターネットを舞台にした詐欺である。だからこの番組でもこういう古典的な犯罪事例だけでなく、フィッシング詐欺とかワンクリック詐欺、架空請求などの最新事例も紹介した方が良いのではないか、影響力の大きい番組だけに効果はあると思うのだが。

 

11/6 発掘あるある大事典「早期診断シリーズ 毛細血管が消える」

 今回のチェックはまず耳を二つ折りにしてみるというもの。これが痛い人は毛細血管が悪くなっているという可能性があるのだという。

 番組ではマイキュレーターという機器を使って爪の部分の毛細血管をチェックしたところ、耳折りテストで痛くなかった人は毛細血管がはっきり見えているのに、このテストで痛みを感じた人は毛細血管がほとんど見えなかった・・・と言っているんだが、例によってこのテストで痛くなかった人で血管の見えない人が何%なのに対し、痛かった人では何%といった数字がないんだな(痛かった人の7割に問題があったとは後で言っているのだが、そうでなかった人の場合が何割かの数字が出てこないんだな。これが9割とかだったら笑うが)・・・まあそれだけのデータがとれるだけのサンプル数を揃えていなかったのはほぼ間違いないが。

 で、とにかく先に進むと、ここで毛細血管が見えない人はつまりは毛細血管に血液が流れていないのだという。そのようなことが起こる原因がスフィンクターと呼ばれる毛細血管の入口にある筋肉だという。この筋肉は毛細血管の血流を調整する働きがあり、例えば寒いところでは毛細血管の血流を抑えることで放熱を抑えるなどの働きをするのだが、これが機能せずに閉じたままになっているのだという。だから排出物が蓄積して耳折りチェックで痛みを感じるのだという。

 さらにこのような人では冷え症になりやすいという(毛細血管の血流が悪いのだから当然である)。で、冷え症になると免疫力が低下して病気になりやすくなると言う。そしてそのように毛細血管の血流が悪くなる理由は、ストレスだという。被験者にホラー映画を見せたところ、体温の低下が見られたのだというのだが・・・この実験は説明になっていない。これはストレスが加わったら人間は体表の血流を下げるという自然な反射であり(恐怖で顔面蒼白になる原理である)、被験者の身体にまともな反射が残っているということを証明しているにすぎない。こういう一時的な反射と長期的な血流の低下は無関係だし、むしろ血流制御のメカニズムが死んでいたら、ストレスがかかっても今更体温低下はしないのと違うか?

 また血流はあるが、毛細血管が変形している例も見つかったという。これは高血糖や高脂血によって血球がスムーズに流れず、血管が変形したのだという。で、当然であるがこの原因は偏った食生活(高血糖、高脂肪)にアルコールだという。これは危険な状態につながるのだが、このチェック方法としては、目をつぶって指先を羽などで触れてもらって感じるかというテストだという。これで感じないということは既に末梢神経が血流不足で機能低下を起こしていると考えられるという。

 さて対処法だが、まずは脂肪・糖質を控えた規則正しい食生活(当然である)、さらにスフィンクターを開かせるには腰を温めるのが良く、腰の部分に40度の湯を入れたペットボトルにタオルを巻いて腰の仙骨の辺りに当てるのが良いという。また仰向けになって手足をブルブル動かす運動なども良いという。

 うーん、正直なところ「残念」というのが感想。今回は言いたいことは大体分かるのだが、冷え症の問題と高血糖高脂血症による毛細血管のつまりの問題を一緒こたに扱っているのが間違い。それが何を言いたいのか分からない原因になっている。まず単なる冷え症については、毛細血管の血流の問題なのでこれは腰なと首なと(首を温めて冷え症に対処するのは以前にガッテンでやっている)を温めるという方法がよい。しかし高血糖や高脂血症による毛細血管のつまりには、まずは食生活の改善と運動である。明らかに違う症状のものを一緒にしてしまっているので内容が不明確なのである。ここのところをキチンと切り分けておけば、今回は例によって実験については意味不明なものはあったが、概ねは妥当な内容になったと思うのだが。

 

10/30 発掘あるある大事典「コーヒー」

 今回はコーヒーで痩せるとかいう話。ことの発端はアメリカで、コーヒーをたくさん飲む人ほど2型糖尿病を発症する人が少ないという論文が発表されたことだとか。1日5〜6杯のコーヒーが糖尿病リスクを3割軽減させるなどと言っている。で、2型糖尿病は肥満が原因になりやすいことから、ダイエットにも役に立つのではないかとの推測がなされたのだという。

 ただここで気を付けるべきことは、番組がインタビューしている研究者は「ダイエットの手段としてコーヒーはとても興味深い研究対象」と言っているが、決してコーヒーにダイエット効果があるとは断言していないことである。また日本の糖尿病の内科部長から「痩せる方向に向かうことが考えられる」という発言を引き出しているが、どうもこれが曖昧。コーヒーで痩せるとしているなら根拠が出てこないのが怪しい。この発言以前にコーヒーを飲むと心が落ち着くということを上げているところを見ると、肥満になる患者はストレスが原因であることが多いことから、気分が落ち着くと痩せる方向に向かう可能性があると言っているように思われる(これ自体は考えられること)。どうもコーヒーとは無関係な気がする。

 で、番組の論旨によると、コーヒーを摂ることで褐色脂肪細胞が活性化し、そのことによって基礎代謝が向上するので痩せるという原理らしい。この番組ではお決まりのコーヒー飲み続け実験で基礎代謝が大幅に向上したなどと言っているが、この番組の実験があてにならないのは今更言うまでもない。何しろ、測定の前にちょっとそこらを一回り走ってきてもらうなんてことを平気でやる番組ですから・・・。

 さてこのように劇的な効果を示したコーヒーをどうやって摂ればよいかだが・・・すみません、ここで番組が切れてしまいました。どうやらうちのスカタンPCがここでハングしたようです。ですからこの後は検証しようがありません。

 ただ、コーヒーがダイエットに良いと言われても、どうも今回の内容では納得がいかない。褐色脂肪細胞云々の効果が実際にあったとしても、そんなものはカロリー消費からすれば微々たるもので、劇的に体重が減少するようなものではない。またコーヒーで糖尿病になりにくくなったとして、それが必ずしも肥満を抑制しているとは限らない。実際、今回の研究結果でも糖尿病が抑制されたことは言っているが、なぜか被験者の体重が抑制されたとは言っていない。体重なんてデータを録るのは簡単なので、被験者の肥満が抑制されている傾向があればむしろ研究者自身がもっと華々しくそれを謳っていても不思議はない。むしろ体重との顕著な相関は現れなかったのではないかと私は見ている。コーヒーには利尿作用があることが良く知られていることから、糖尿病との関わりはむしろこっちではないかという気が、私はしてならない。

 ところでコーヒーをガバガバ摂れば、それは間違いなく痩せます。と言うのは、コーヒーは胃に刺激が強いので、大量にとり続けると確実に胃を悪くするからです。どういう飲み方を勧めているのかが分かりませんでしたが、もしもろに胃に負担をかけるような飲み方を勧めていたら、間違いなく胃を荒らすのが目的です(笑)。

 それにカフェインには中毒性があることは間違いありません。ニコチンなどと同じでカフェインの大量摂取を続けていると、カフェインが切れた時に精神が落ち着かなくなったり、頭がボーっとするなどの症状が現れることがあります。どうも今回は、コーヒーの特定の部分にだけ注目して、まるでコーヒーが素晴らしいものであるかのように宣伝していたように思われます。今回の話は「タバコで痩せる」という話とも類似しているので、この論旨で取り上げていくと、タバコも身体に良いという番組が作れそうな気がします。それに「カフェインの摂りすぎは身体に悪い」という論文こそ今までごまんと出ています。この研究の蓄積が、1つの論文だけでひっくり返るとはとても思えません。

 ところで先週の内容ですが、暗視力のテスト映像について、我が家のPC録画&安物の液晶テレビ(コントラストが悪い)という環境では映像が完全に真っ黒になってしまったので、放送時点では何も分からなかったのですが、その後に掲示板で「1回目の映像と2回目(あるある推奨エクササイズをした後の確認用)で映像の明るさが全く違う」という報告が入りました。そこで録画映像をブラウン管テレビにつなぎ換えて確認したところ、報告の通りであることが確認されました。明からさまに2回目の映像の方が明るくなっていました(1回目の映像はよく見えませんでしたが、2回目の映像ははっきりと見えました。当然私はその間に何のエクササイズも行っていません。)。番組はこれをエクササイズの効果として視聴者に錯覚させたかったようです。全くこの番組は・・・。

 

10/23 発掘あるある大事典「眼の老化」

 この番組では、最近は若者にまで眼の老化が進んでいるとして、そのチェックを勧めている。

 1つ目は紙に○を書いて、視野がどこまで広がっているかをチェックするというもの。このテストの結果が悪い人は、眼の周辺視野が狭くなっているという。

 番組によると、血液の状態が悪いと周辺視野が狭くなることがあるのだという。網膜の周辺部では視覚細胞の数が少ないので、血流が悪くなることでものがはっきりと見えなくなるのだとか。そこで番組提案は、首にホットタオルを巻いて首の血流を良くすることと、顎を動かしてこれもやはり血管を刺激するというもの。

 2つ目のテストは、暗い部屋で暗い画面に現れる映像を判断するというもの。これが見えないと暗視力が落ちているのだという・・・のだが、私のようにHD録画したものを安物の液晶テレビ(三菱のVISEOである)で見ていると、画面が正真正銘の真っ暗になってしまって、どうやっても何も見えない。これではテストにもならん(笑)。

 で、これが見えないのは眼の絞りに当たる虹彩筋が衰えているのだという。そこで番組提案は明るいところを見たり眼を隠したりを繰り返す運動。早い話が瞳孔を閉じたり開いたりして虹彩筋を鍛えようということらしい。

 今回は内容的にはこれだけ、後は実験で、視野が狭くなっていると横で何かをしても見えないだとか、暗視力が低くなると暗いところで障害物が分からないだとか、どうでも良い本筋に無関係なところばかりを突っ込んでいた。そんなところよりも一番のポイントは、この程度の運動で復活する眼の能力低下は、老化なんてご大層なものではなく単なる疲れ目と違うのかということなのだが、どうにも番組のピントが外れている。この番組は眼の老化ではなく、視点の老化が進んでいるのと違うか?

 なお視野が狭くなる現象に関しては緑内障でも現れるし、暗視力が落ちるのはいわゆる鳥目でもある。はっきり言ってこれらの方が恐いので、あまりに極端に結果が悪い場合は、こんな番組が提案する体操より、とにかく眼科に直行することをお勧めする。特に緑内障は対処が遅れると失明の危険があるので、視野の広さには気を付けておいた方がよい。

 

10/16 発掘あるある大事典「3分で出来るダイエット」

 今回はアメリカ初の画期的ダイエット新理論が登場したので、急遽予定を差し替えての1時間ぶち抜きスペシャルだという。もう初っ端から煽り全開であり、この番組を見慣れたものなら、早速眉に唾をつけたくなる衝動に駆られる。そもそも「急遽予定を差し替えて」なんて言っているが、先週の時点で今回の予告を入れてるんだから、そんな突然のものではないのは明らかなのである。

 さてその新理論なるものだが、アメリカのリチャード・B・クレイダー氏が唱えているというもので、それは有酸素運動と無酸素運動を組み合わせるというもの。今まで有酸素運動は10分はしないと効果がないと言われていたが、無酸素運動と組み合わせれば3分で効果が出るのだという。

 その理論の中身は、無酸素運動を組み入れることで心拍数が上がって血流がアップし、体温も上昇するので有酸素運動の効果が上がって、従来の3倍もの効果が出るというもの・・・・なんだが、ここで頭の良い人はすぐにピンと来ると思うが、心拍数が上がる=運動負荷が強いということであり、早い話は「キツイ運動をするとそれだけ消費カロリーも大きい」というだけの意味である。全然画期的新理論でも何でもなく、極めて当たり前のことである。

 そもそも有酸素運動がもてはやされている理由は「あまりきつくないのに効果的に脂肪が減少する」ということであり、キツイ運動が出来ればすればよいのである。それに無酸素運動がダイエットに無意味だなどとは誰も言っていない。無酸素運動で筋肉をつけることで運動効率がさらに上がる身体になるということはごく常識として言われていることである。まともなトレーナーなどで、有酸素運動だけをしていたら良いなんて言っている人は私は見たことがない(大抵「有酸素運動に力点を置いて」と言っている)。

 もうこの時点で腰砕けなのだが、番組は例によっての怪しげな実験に突入する。あるスーパーに勤務する14人に番組提案の運動を行って貰い、2週間後に体脂肪と体重を測定するという代物である。詳細は省略するが、運動は30秒の無酸素運動と30秒の有酸素運動を交互に3分繰り返すというもの。そして全員、体重変化をグラフに書きながら頑張った結果、2週間後には全員が体重が減少して平均1.5キロの減少。めざましい効果が出て万歳という結果になっている。

 ・・・・今まで全く運動をしたことのない者が運動したのなら、いくらかは効果はあるのは当たり前だろう。ただ今回は明らかに被験者が頑張りすぎているのである。「いつもと同じ食事をして貰って」と言っていないのがポイント。多分、食事制限をした者もいるだろうし、この運動以外に運動した者もいるだろうと思う。そもそもグラフを書いて体重をチェックするというのは、ガッテンで提案していた「測るだけダイエット」そのものであり、これのポイントは「体重が減り始めることでそのうちに勝手に努力を始める」というものである。本当にこの運動が画期的効果があるということを証明するなら、全員の摂取カロリーを揃えた上で、ブランクテストとして運動を全くしない組と、従来通りの有酸素運動を行う組とを加えた上で比較する必要があるのであるが、例によってそのようなまともな実験は絶対にしないのである(番組にとって都合の悪い結果が出るから)。これを「驚くべき結果」と言い切ってしまうこの番組って・・・・。

 それでもここまでなら「時間のない人はゆっくり有酸素運動をやらなくても、キツイ運動をすればそれでも効果がある」という内容で、それはそれでまだ意味があるのだが、この番組はここでさらに調子に乗ってとんでもないことを言い出す。この理論で部分痩せが可能だと言うのである。

 番組が言うにはこの理論を使えば痩せたい部分の脂肪を集中的に減らすことが出来るので部分痩せが出来るとのこと・・・これって腹筋運動でお腹が引っ込むと言っているの同じで、全く嘘であることは既に科学的に証明されてます。まあむくみがとれて一時的に細くなることぐらいはあるかもしれませんが、それはいわゆる部分痩せとは根本的に違うこと。最後に決定的な馬脚を現してしまうお粗末さ。毎度のことながらあまりに雑な作りをしている。

 結局、かなり激しい煽りの割には見事に腰砕けという毎回のごとき内容。ただ全く運動しないよりは何でも良いから運動した方が良いのは当たり前なので、20分の有酸素運動をする暇のないと言う人はこの運動をやってみても良いでしょう。間違っても、この運動の方が劇的に効果が上がるはずなどと思わないこと。なお今回の被験者も「意外とキツイ」と言ってましたし、スタジオで体験した伊集院氏などゲロ吐きそうになってましたから、この運動は相当にキツイのは間違いない。だから心臓が弱いなど身体に不安のある人は絶対にしない方がよい。挑戦するなら、若くて体力が有り余っている人にしましょう(笑)。だけどそんな人なら、もっと良い運動はいくらでもありますが。

 

10/9 発掘あるある大事典「性格診断SP」

 今回は例によっての性格診断SP。芸能人などを集めて、テストによって深層心理が分かるなどというやつである。

 まず最初に言っておく。何やかんやともっともらしいことを言っているが、こんなテストは心理学的にも統計学的にも何の意味も持っていない。本当の意味での深層心理なんて、こんな適当なテストで分かるわけがない。人間の深層心理を正確に見抜く簡単なテスト方法なんてものがあるのなら、心理学者は何も困らない。今回の内容は「お遊び」だと割り切っておくことだ。それを理解しておくと害にはならない(役にも立たないことになるが、テレビ番組の大半は役に立たない番組である)。

 まず第一はガムを踏んだ時に足を外側に向けるか、内側に向けるかで、外側に向ける人は他人の目線を気にする見栄っ張りなどと言っている。これは考えれば分かるように、身体の柔らかさやその人の足の構造(内股、外股など)が一番影響しているのは言うまでもないこと。

 次は自分用のカクテルを頼む時にどんな色のものにするかで浮気性かどうかが分かるという称するテスト。青を選んだ人は浮気と無縁のタイプだが、赤を選んだ人は軽い浮気性、紫は浮気はしたいがその勇気のないタイプ、黄色は浮気に入り込むやばいタイプとしている。そしてその根拠として、黄色は人間を興奮させやすい色だとして脳波のテストの結果を出しているのだが・・・・。黄色が注意を引きやすい色なのは確かだが、少し考えると分かると思うが、そのことと浮気性ということの間をつなぐ根拠が全くないことが分かる。これこそがこの番組がよく繰り出す「錯覚」のトリックである。このタイプの騙しはこの番組ではよく使うので(血液型の時など、このトリックの連発だった)注意。なお結局は全選択肢のうちの3/4は浮気性であるという結果につながるところに、明らかに番組の意図が見えているのである。

 3つ目は弁当を何から食べるかで人間関係が分かるというもの。主菜のハンバーグから食べる人は合理的で計算高い、副菜の玉子焼きなどから食べる人は協調性があるが人に流されやすいタイプ、ご飯から食べる人は常識的で面白味に欠けるタイプ、金時豆などの箸休めから食べる人は個性的な変わり者などとしている。これの根拠として16人の被験者の食事結果と、先生の指導による「学術的心理分析」の結果などと言っているが、この程度の被験者の結果で「学術的」と称するのが爆笑してしまう。確かに空白を埋めて文章を作るテストは「学術的心理分析」の手法であるが、この程度の例から弁当の結果と結びつける行為は「学術的」とは言い難い。これもこの番組が使う「こじつけ」の手法である。この程度のサンプル数では統計的有意性がないのは言うまでもない。そういえば、血液型SPの時も全く同じやり方をしていた。

 4つめは丸と四角と三角だけで自分の顔を描いてもらい、丸を多く使った人は自分が情が薄いと感じており、四角は自信がない人、三角は才能がないと感じている人などとしている。しかしこれも四角は安定感を意味するからなどと説明している部分に全く根拠がないのは説明するまでもない。こんなもの私流に説明すれば、丸は鋭さがないという意味、四角は形式的、三角は安定感(三本足が一番安定するのである)などと全く別の解釈が可能である。

 この調子であと4問が続くのだが、いちいち解説するのも面倒くさいので省略する。いずれも先に述べた「錯覚」と「こじつけ」に注意しておくと、証明のように見せている実験が実は何も説明を出来ていないことに気づくだろうと思う。

 最初に言ったが、要するに今回の内容はあくまで「お遊び」なのである。芸能人のウダウダとした話ばかりでつないでいた番組構成が「バラエティ」のものであることから分かるだろうが、内容には科学的根拠は全くないので、そこを割り切って遊ぶ分には良いでしょう。以前はこれを血液型でやったせいで社会問題になったので、性格診断に切り替えたわけだが、中身はあまり違いはない。今回は秋の番組改編期の穴埋めとして見ておきましょう。

 

10/2 発掘あるある大事典「顔のたるみを解消する」

 いきなり冒頭で始めるのは、女性の年齢当てクイズ。例によってほとんど意味のない内容だが、これで言いたいのは顔にたるみがあると老けて見えるということらしい(そりゃそうだろ)。で、次はお約束展開、町に出ては通行人を片っ端から老け顔にしてしまう。

 で、この番組で以前に表情筋が衰えると顔がたるむと言っていたのだが(この時の実験でやらせがあったことが後に判明している)、今回は表情筋が「眠っている」と微妙に表現を変更(あまり意味があると思えないが)。

 番組によると表情筋は背中の僧帽筋と筋膜でつながっており、僧帽筋が表情筋を引っ張り上げる役割を果たしているという。しかし猫背などでこの僧帽筋が硬直すれば表情筋が引っ張り上げられなくなり、表情筋が緩むことで顔がたるむのだという。

 そこで番組提案は僧帽筋の凝りをほぐすストレッチと、眉を寄せたり上げたり、口を引っ張ったりすぼめたりなどの表情筋エクササイズ。これを10日続けたら顔のたるみが解消されたと言っているのだが・・・・そもそもこの程度で解消されるようなたるみなら、それは本当のたるみではなくて一時的なものなんじゃないのか? 

 なんか異常に中身が少なかった印象。最初の「世界まる見えもどき」と最後の「志村けんのインチキプロジェクト」の方の時間が徐々に増えているような気がする。どちらかと言えば、メインコーナーよりもこっちの方が露骨にCMをやりやすい分、徐々に番組の力点をこっちに移そうとしているのと違うか? 今回も青いミカンがどうとか、鯖をトマトで煮たらどうとか言ってましたが、このコーナーは信憑性皆無なので、はなっから相手にしてませんので・・・。以前にも言ったように、どんな食材でもその一部だけを取り上げたら万能健康食のように見えてくるのです。

 それにしてもメインコーナーの方の時間も減ってきているのに、今回はとりわけゲストの無駄話が多かった。中身がない時はこういう無駄話で時間をつぶすというのがあるある2になってからのパターンのようだ。それにしてもつまらん。だから私はいつもこの番組は録画で見ていて、ゲストのつまらん与太話はすべてすっ飛ばしてます(冒頭と最後は早送りですっ飛ばしている)。すると今回なんて、番組全体が10分以下になってしまう(笑)。

 表情の乏しい生活をしていると、本当に表情がなくなってくることがありますから、エクササイズはともかくとして、豊かな表情を作れるような生活をしている方が良いのは当たり前(肉体的だけでなく精神的な面が大きい)。そもそもどんな美人でも、いつも不機嫌な表情ばかりしていると魅力がなくなるというものである(たまに、整形のしすぎで引きつったような笑いしか出来ない女性を見ますが)。逆に決して美人とは思わないのに、笑顔が非常に魅力的な女性っていますよね(男性でもそうだろうか?)。人間の表情が相手に与える精神的影響は大きいですから、魅力的な笑顔を出来る人間になりたいものです。

 ところで今回のエクササイズ、顔のたるみがなくなるかは疑問だが、肩こりの解消には効きそうな気がする。なお僧帽筋が極度に硬直すると、これは緊張型頭痛の原因になりますから、頭が締め付けられるようなタイプの頭痛のある方は、試してみたらよいかも。番組の主旨とは全く異なりますが(笑)。

 

9/25 発掘あるある大事典「セルライト」

 まずこのテーマを扱った時点で、今回の信憑性は大体想像が付くというものである。セルライトこそこの番組が仕掛けた迷信の最たるものの一つであるのだから。

 さてまずはこの番組お定まりのパターン。片っ端から女性を捕まえてはセルライト発見と脅しをかける。なんと番組によると、女性の100%がセルライトを持っていると考えて良いというのである・・・・おいおい、ってことはセルライトなんて普通だって白状してるんじゃないか。

 そんなこともかまわず番組は進む。あるあるが解消した新方法は「脂肪球をつぶす」なのだとか。番組によるとセルライトの原因は細胞内の脂肪球の脂肪の新陳代謝が悪くなることで脂肪球が変形するのだとか。だからそれをつぶしてやることで中に溜まった古い脂肪を押し出してやるのだという。もう私はこの時点でテレビの前で「馬鹿?」って叫んでいるのだが、とにかく一応先を続ける。

 番組推奨の方法はお尻や二の腕などを軽くつまむという方法、これで古い脂肪が押し出されるのだという。ただ二の腕については筋膜の癒着などによってそのままだと脂肪が流れにくいので、こするマッサージによって筋膜の癒着を剥がすのが大事だとしている。で、番組では3人の女性にこのマッサージをやってもらったところ、セルライトが減少したことがサーモグラフで確認されたとしている。

 もうこの時点であまりのひどさに馬鹿らしくなって、これを書いていることも苦痛になってきているのだが、最後まで続けることにする。

 あとはお尻のセルライトにはお尻を揺する運動がよいとか、足のセルライトには足裏をのばすリフレクソロジーが良いとか(これは以前にも番組に登場していたことから、やはりスポンサーなんだろう)と宣伝し、これを実践した女性に体脂肪の減少が見られたなどとしている。

 もうアホらしくて見ていて頭にきそうになったが、まず最初に言っておくことは、「新方法を発見」などと言っているが、これは何も新方法でも何でもないのである。中身は以前にセルライトをでっち上げて、あの200Xにボコボコにやられた時の方法と何ら変わっていないのである。

 マッサージで脂肪を絞り出す。こんなことがナンセンスきわまりないのは身体の仕組みを知っていたらすぐに想像がつくものである。スポンジじゃあるまいし、人間の細胞は少しつまんだからと言ってそれで中身が絞り出されるようなものではない。大体そんなことが起こっていたら、動くたびにあちこちから体液が滲み出てきて大変なことになる。もし本当に細胞から脂肪を絞り出そうとするなら、細胞が破壊されるぐらいの圧力でもかけるしかなく、そんなことをしたら細胞が壊死してとんでないことになるのは言うまでもない。つまり根本の論理から破綻しているのである。この番組は以前にセルライトを扱った時、ここのところを突かれてボロボロになったんだが、もうほとぼりが冷めたと思ったのか、全く工夫もなしに全く同じ論理を振りかざしてきたのである。多分、セルライト解消を謳って暴利をむさぼっているどこかのエステ業者から宣伝を頼まれたのだろう。今回の論理は「マッサージで痩せる」と言っているのと同じであり、マッサージだけではやせないのは既に医学的には常識であることをお忘れなく。

 セルライトの解消度合いをわざわざサーモグラフで見ているのもナンセンス至極。マッサージで血行が良くなれば体表の温度ムラがなくなるのなど理の当然だし、皮下脂肪の厚さなんて、キチンと完全に同じところで測らないと、いくらでも数字は変わるから、この番組の実験なんて信用できないことは今更言うまでもないこと。身体の表面をつまみまくっている時間があるなら、腕の上げ下げでもした方が筋力強化にもつながって有用なのは今更言うまでもない。

 予告で「セルライトをつぶす」と言った時点で不吉な予感がしていたが、ここまで見事なまでに無反省な内容を流すとは驚いた次第。この番組のいい加減さは侮りがたいようである。どうも私の想像を超えている。

 

9/18 発掘あるある大事典「血圧」

 今回は血圧がテーマ。と言うことでこの番組としてはまず日本人の大半を高血圧にしないといけないわけである。そこで街頭で血圧チェック。すると「えっ、なんでこんなに高いの?」という者が続出。血圧を測定する時は身体を安静にして測定しているが、実際の生活ではもっと血圧が上がっているのだという。で、日本には高血圧の数は3500万人いるのに、そのうち治療を受けているのは700万人にすぎず、日本人の4人に1人は高血圧に気づいていないと言うことなると煽りまくりである。

 もうこの時点で私は「アホか」と呟いてしまった。そりゃ番組の取材でテレビカメラが回っている前で血圧を測ったら、安静時の血圧よりも上昇するのは当たり前である(むしろ上がらない人間の方が危ない)。それを持ってきて何の意味があるんだ? 動いたり緊張したりしたら血圧が上がることなんて当たり前であり、だから日本高血圧学会などではそれを織り込んだ上で、安静時血圧がどの程度なら大丈夫かを調べているわけである。以前にガッテンも高血圧について放送しており、あの時も参考にしたのは日本高血圧学会の資料だったのだが、同じネタ本を使って、なんでこの番組はこんなスカタンな解釈が出てくるんだ? 資料もまともに読む能力がないのか?(いや、分かっていながら意図的に曲解しているんだと思うが)

 この後は、ゲストが走ったり、イライラしたり、タバコを吸ったり、辛いものを食べたり、大声を出したりで血圧を測り、みんな血圧が上がっているという全く無意味な実験。もうここまで来るとあまりの中身のなさに呆気にとられる。

 この後はやっとあるあるモルモットの登場となる。血圧が正常という10人のモルモットに24時間血圧計をつけて測定して貰ったところ、3人に異常なパターンが見られたという。そのうち2人は昼間の仕事中にストレスから血圧が基準値の135を超え、150近くまでなっていたと言うのだが・・・オイオイ、135というのは「安静時血圧の基準値」である。ストレスのかかっている時にこれを超えるのは当たり前である。しかもそれで150程度しかいってないんだったら、これは十二分に正常範囲である(そもそもつい最近まで、高血圧の定義は安静時血圧160以上だった)。なんか専門の先生を出してそれっぽく見せていたが、本当にこの先生、これを血圧異常だといったのか? どうも捏造くさい。

 で、もう一人は1日中血圧が135を超えていないのだが、夜間になっても下がっていないことから異常だというのである。これは昼間のストレスを引きずるなどで夜にも血圧が下がっていないのだとか。番組によると今は大丈夫でもこのパターンのまま高血圧になると大変なことになるから危険といっているのだが、おいおい、そもそもこの人の場合はもともと血圧が低すぎるのと違うのか?

 この後は隠れ高血圧タイプチェックと称して、失恋をいつまでも引きずるか、他人の目が気になるか、仕事で失敗すると夜眠れないか、我慢強いかなどといったどうでも良いチェックが始まる。しかしこれのチェックの全く入らない奴がいたとしたら、むしろそれはあまりに無神経すぎるのと違うか? 全く無意味なチェックである(番組的には日本人の95%はこのチェックにひっかかるだろうから、その方が都合が良いんだろうが)。

 で、対策なのだが、まず塩分を控える(これは当たり前)。次は腕のツボを押す(はぁ?)。玄米茶を飲む(番組的にはカテキン緑茶の方が飲んで欲しいのと違うのか?)。そして夜間高血圧には低温入浴を勧めている。

 ここで思わず大きなため息をついてしまった。ガッテンと全く同じ資料をモト本にしたはずなのに、この歴然としたレベルの違いは何なんだ? どうやったらこんなに曲解できるんだろうか? 多分、もしあの冊子をまとめた医師がこの番組を見ていたら、「そうじゃなくって!」と思わずツッコミを入れてしまうのは請け合いである。どうも資料からも実験からも都合の良いところだけを拾ってくるという習慣が、体質として染みつきすぎているようである。正直なところ、あまりの情けなさにこっちが血圧が上がりそうになった。今の私の血圧、160を超えてるのと違うか? 私の健康を守るため、この番組にはもう少しまともな内容を流して貰いたいところである。

 それにしても今回も内容のレベルもさることながら、ゲストの無駄話ばかり多くて、中身の薄かったこと・・・。かなり深刻なネタ切れが起きてるのと違うか?

 で、次回はセルライト。もうセルライトが登場した時点で「ドッカーン!」だが、キーワードは「つぶす」などと言っている。まさかまかり間違っても、セルライトをマッサージか運動でつぶすなんて言い出すなよ・・・・。

 

9/4 発掘あるある大事典「会話で脳を使う」

 会話というのは頭を使ってやるものだが、この番組によると頭を使わずに会話している人が増えているというのである(反射だけで会話してるのか?)。で、その会話で脳を使う方法を教えるとか。

 まずはバナナテストなるテストから始まる。。これはバナナの特徴を10秒以内にいくつ言えるか(黄色い、皮がスベルなど)というもの。これで5つ以上挙げられない人は、会話で脳を使っていないという。ただこのテスト、街頭で試したら100人中92人が出来なかったというから、これは日本人が馬鹿ばっかりになっているというよりも、テストが難しすぎるのだろう。もっともテレビカメラを向けられて、スラスラと言葉が出る人って、素人にはあまりいないと思うが(経験したら分かりますが、普通は頭が真っ白になります)。

 で、成績が悪かった夫婦の会話の例が出てくる。。一つの夫婦は「あれやった?」の調子の話し方で、もう一人は話題がポンポンと飛んでしまうのでついて行けないというパターン。頭を使っていないとこういう「通じない」会話になってしまうと言う。

 番組によると人間は会話をする時、脳のブローカ野という部分が働くが、実はこれ以外に6つの脳が働く必要があるのだという。それは理解脳(相手の言っていることを理解する)、観察脳(相手の状態を観察する)、想像脳(その会話がどういうリアクションを導くか想像する)、記憶脳(過去の記憶と照らし合わせて考える)、選択脳(どのような言葉を使うか選択する)、発声脳(声のトーンなどを決める)だという。これらが働いていないと、先ほどのようにトンチンカンなことを言ってしまうらしい。

 さらに番組では実際にバナナテストの悪かった夫婦と良かった夫婦とでそれぞれ会話をしてもらって、その間の脳の働きを脳電位計で観察している。そしてバナナテストの悪かった奥さんは脳をほとんど使わずに会話しているのに、バナナテストの良かった奥さんは脳がよく働いているとしている。ただ結果はともかくとしてどうもこの実験は怪しい。会話の内容を全く流していなかったが、多分会話の内容を変えているのだろうと推測する(悪い方は単なる無駄話をさせたのに、良かった方には「税制改革について話し合ってみてください」とか)。

 で、番組によると、脳を使わないようになる理由は身内など親しい人とだけ会話しているからだという。こういうところだと「あれをあれしといて」でも通じてしまったりするから、相手の反応を見て分かるように説明するなどの努力をしなくなると言いたいらしい。

 では会話で脳を使うようにするにはどうすればよいかだが、これは例えば初めての人と話してみたりすると分かるのだとか。その時に脳の角回という部分が非常に活発に働くとのこと。この角回は会話を演出する脳であり、つまりいかに話を相手に理解しやすいようにするかなどに気を使っている時にはここが働くのだとか。

 番組提案の角回の機能訓練が、角回活性化ジャンケンというもの。これは自分の左手を出し、次にそれに必ず勝つように右手を出すのだという。角回という部分は状況を判断して行動を制御する機能があるので、これで角回が活性化するのだという。だから会話の前にはこれをすれば良いとのことだが・・・横で見ているとあまりに馬鹿っぽいので、私はやりません(笑)。

 最後の一人ジャンケンはかなり眉唾だが、実際に反射神経だけでほとんど何も考えずに会話をしている者がいるのは事実であり、高校生などの会話は確かにそういった傾向が強い。「頭の良い人と悪い人の話し方」という本がかなり売れたが、確かに話し方だけでも頭の良い悪いは明らかにあることから、考えながら会話をするということが脳の訓練になるということには異議はない(実際、認知症の場合はまず会話がおかしくなる)。

 結局のところ、段取りを考えて話をするようにしていたら、頭も鍛えられるというごく当たり前の内容である。相手に伝わるように話をするのには頭の中で会話を組み立てる必要があり、それは確かに頭を使う必要がある。ところで私もこのページを書く時、いかにしたら私のいいたいことが読者に伝わるか、またどのような展開にしたら読者を楽しませられるかということは常に考えているわけだが、この場合も角回は働くのだろうか?

 細かい部分にはやや疑問もあったが、概ねまともな印象を受けたのが今回である。結局のところ今回はスポンサーはいない(一人ジャンケンしたところで誰も儲からない(笑))ようであることが大きいのだろう。例によって誇張はあるようだが、一応は許容範囲には収まっている。やっぱりこの番組は、今回みたいにスポンサーの思惑抜きでごく当たり前の内容をやった時の方が意味のある番組になるんだな・・・・。もっとも目からうろこの落ちるような情報もないが。

 ところで最後に志村けんが垂れていたミョウガ蘊蓄、結構出所は「所さんの目がテン」(略称トコロテン(笑))だったりするのではと思ってしまったが。なおやたらにアルファピネンを強調してミョウガを宣伝していましたが、私は学生時代に卒業研究でピネン類を扱っていましたが、あれはそんなに凄いものでも何でもない(笑)。

 

8/28 発掘あるある大事典「内臓脂肪を取り除く」

 内臓脂肪とは腹腔に溜まる脂肪であるが、これを測るには断層写真などで測定するしかない。だがこの番組で提案する確認方法は、お腹を思い切りへこませた時にウェストがどれだけへこむかというもの。男性で10%未満、女性で8%未満の時は内臓脂肪が溜まっている可能性があるとしている。しかしこの方法は番組自体も言っているようにあくまで単なる目安。筋肉量の多い人ならこの方法だとほとんど減らないだろうと考えられる。やはり本来は医療機関で調べて貰うべきだろう。なおこの番組は常に「日本人のほとんどが健康に問題のある状態」になっておいて貰わないと困る番組であるので、この基準はかなりクリアしにくい値に設定している可能性がある・・・と思っていたら、ゲストのほとんどがひっかかっている。やっぱりな・・・・。

 さてこの内臓脂肪が溜まるケースだが、夜にラーメンを食べたまま寝てしまった時などを上げている。また脂肪分を摂らなくても糖分が過剰ならこれも結果的には内臓脂肪として蓄積される。さらに不規則な食生活も脂肪の一時収蔵庫である内臓脂肪の増加を促す・・・・としているのだが、概ね妥当だとは感じるものの、ではどんなときに皮下脂肪が蓄積するんだ?というのに一抹の疑問を感じる。

 で、この内臓脂肪が溜まるのに要する時間はまさに時間単位だとのことで、食べて寝て起きてみると体型が変化しているかもなどと思い切り煽っているが、これは例によって煽りすぎ。

 さらにこの番組は煽る。内臓脂肪が溜まりすぎる横隔膜が圧迫されて肺が小さくなり、そのことによって体内が酸欠になってさらに痩せにくくなるのだという。確かに内臓脂肪が極端に溜まると胸腔が圧迫されるということはあるが(デブが肺活量が落ちる原理)、それはかなり極端な例。途中で登場した専門家も「内臓脂肪が「かなり」溜まると」と言っていたことに要注意。途中でレントゲン写真を出していかにももっともらしく見せているが、正直なところこのレントゲン写真がかなり怪しい。はっきり言って私には息を吐いた時に撮ったものにしか見えない。まるで少しでも内臓脂肪が増えるとそうなるかのように見せているのは、完全に煽りである。

 まあ内臓脂肪の蓄積のしすぎが身体に良くないのは事実なので、先に進むとするが。この内臓脂肪、付きやすいだけに落ちやすくもあるという。番組推薦は横隔膜を動かす横隔膜ストレッチ・・・って言ってるけど要は深呼吸である。で、いつものようにモルモット連中がこれを2週間やっただけで体重は減少、ウェストも減少などと言っているが、例によってこの番組の実験結果は信用しない方がよいでしょう。こんな劇的な効果を期待しない方が良いです。この程度でこんなに劇的に効果があるのなら、毎日ラジオ体操をしていたら、1ヶ月でケイン・コスギになれそうだ(笑)。

 もっともストレッチはやらないよりもやる方が良いのは当然で、今まで運動習慣のなかった人なら何かやるに越したことがない。ただこのストレッチだけやっても、カロリーの摂取の方を抑えなかったら無意味であるのも当然。この番組でも「楽に」と言っていたが、「食事制限なしで」とは言ってないことに注意しておきましょう。例のモルモット君達はまず間違いなしに食事制限を課せられていますから。

 

8/21 発掘あるある大事典「ゴマで若返る」

 もう今回は初っ端からインチキ健康食品のCMの典型パターンなのでひっくり返ってしまう。水野真紀・牧瀬里穂・十朱幸代の3人を挙げ、彼女たちが若さを保っている秘訣は彼女たちはゴマをよく摂っているからだと来るのである。しかし十朱幸代はともかくとして、水野真紀と牧瀬里穂の二人はそもそもまだ若いし、女優が若さを保っていると言われるのはメイクの効果が大きく、素顔になると悲惨な人が多いというのは常識(むしろ化粧品を多用する分、一般人よりも皮膚などの老化が進んでいる例が多い)。中にはすっぴんでスタジオに行ったら、誰も本人だと気づかなかったという例まである(テレビに出演しているタレントのメイクって、近くで見ると驚きますよ)。だから「女優の○○さんも愛用している」とくれば、その時点でインチキと断定して良い。

 と、このような初っ端から胡散臭さ全開であるが、とにかく番組は続く。ゴマは抗酸化物質などで注目されたが、今は若返り効果も期待されていると言い出す。

 人間の細胞は活性酸素で老化するが、その活性酸素が最も発生するのが肝臓であり、全身の7割の活性酸素がそこで発生するという。これを抑制するのが体内の抗酸化物質であるSODであるが、このSODは20代を境に減少を始め(ほら、いつもの論理展開だ)、現代はさらにストレスなどで活性酸素の発生が増加しているので肝臓の機能低下につながり、身体の新陳代謝が低下して、肌荒れや運動しても痩せない身体になるのだという(これまたよく見る論理展開)。

 食物に含まれる抗酸化物質はいろいろあるが、それらは血管の中で活性酸素と作用して肝臓に到着するまでに消耗するが、ゴマに含まれる抗酸化物質は血管の中では作用せず、肝臓の中に入って初めて作用するので実に効果的・・・・と番組では言っているのだが、これって裏を返せば、ゴマをいくら摂っても血管内で起こる活性酸素による害(これについてもこの番組では今まで散々に煽ったはず)については全く無力であると断言しているのに等しい。またこの番組お得意の「一部だけを取り上げて、それがすべてであるかのように錯覚させる」という手法が見えている。

 さてこの後は、脂肪肝などになっている被験者が、ゴマを摂っただけで肝臓の数値は改善、体重も減少などと言っているが、そんな実験が当てにならないのは今更云うまでもない。数値を捏造しているか、ゴマだけでなく食生活全般を改善(場合によっては運動も併用)したのはほぼ間違いない。ゴマが脂肪の燃焼をさせやすくするなどと言っているが、アミノ酸の場合と同じで、いくら脂肪が燃焼しやすくなってもそれを消費しなければ無意味。また生活そのままでゴマを増やしただけなら、ゴマ自体が結構カロリーを持っているので(油分が多い)、逆に太る恐れもある。

 番組ではこの後、ゴマをどうやって摂るのが最も良いかとしてゴマ産地に飛んでいるのだが、ここでゴマの産地ではゴマの効果でみんな健康とお定まりの宣伝・・・って、このパターン明らかに見覚えがある。今はなき「スパスパ」の典型パターン、つまり産地密着型CMである。ということで、これで今回の番組のスポンサーが明らかになると言うわけである。それにしても作りが「スパスパ」のまんまだが、あっちの制作会社がこっちに回っているという噂について、いよいよ信憑性を感じてしまう。

 で、番組が言いたいことは、ゴマを炒ってするのがもっともゴマ成分の吸収によいということで、ごまだれを摂りましょうとのことらしい。しかしこのごまだれ、かなりカロリーが高いので、番組にのせられてこれを大量に摂っていると「そのまま続けていると、大変なことになりますよ・・・」と私は某番組調の脅しを加えておく(笑)。この番組の典型である「一部の効果だけに注目して、その他の問題点には意図的に目を背ける」というパターンであるので、絶対にのせられないこと。

 結局のところ、番組の最初から明らかだったように、今回は「産地密着型のゴマの販促番組」というのが実態だったようである。以前から私が言っているように、真実は「すべての食材について、ある部分では身体に良く、ある部分では身体に悪い」のである。そして常に言えることは「特定の食材ばかりとるのは間違いなく身体に悪い」。これに尽きる。だから私はゴマを摂るなとも言う気はないし、ゴマが身体に悪いなどとも言いはしない。ただこの番組にのせられて、ゴマばかり大量に摂るととんでもないことになるということだけは強く言っておく。この番組的論理展開だと、どんな食材についても人類の救世主であるような内容に作り上げることが出来るのである(例えば、肉の脂肪などでもその有用な部分だけを取り上げれば、まるで現代人にとって不可欠なもののように見せることは可能)。

 特定の食材の宣伝をしようという意図が見え見えの時の典型パターンの内容であった。ちなみにスパスパの最終回は、自分たちの番組でその食品の売り上げがどれだけ伸びたかと云うことを誇示することで、番組の目的が食材の販促にあったということを事実上自白していたのだが(番組制作者側は自白になっているとは思っていなかった公算が大きいが)、この番組も全く同じようである。それにしてもスパスパがなくなってから、この番組は以前よりもさらにスパスパに類似してきた。

 

8/14 発掘あるある大事典「笑い」

 最近、笑うことで免疫力が上がるなどとの研究結果が報告されたりしているが、その笑いの効果について発掘したというのだが・・・。

 まず笑いが与える生理的影響を見るとして、初対面の3人の会話中の心拍をチェックしたところ、笑いが発生した途端に心拍数が低下したという結果が、さらに多人数を狭いところに押し込めてストレスを加えた後、半分のメンバーにはお笑い芸人の即席万才で笑ってもらったところ(個人的にはあんな芸ではとても笑えるとは思えんが、大坂の人間としては)、ストレス物質コルチゾールの量が減少したという。

 では笑っている時にはどうなっているのかをレントゲンで観察すると、横隔膜が激しく動いて腹式呼吸になっているという。そのために酸素の摂取量が増加しており、深呼吸の2倍もの酸素を摂取していたという。このために脳の酸素不足が解消されてストレスが解消するのだとしている。さらにコルチゾールが低下することによって免疫細胞が活性化するのだという。

 さて笑いといえば「ハハハ」だが、これは万国共通だという(わざわざ若手芸人を愛・地球博に連れて行って調べてるんだが、この芸がまた笑えないんだよな・・・)、これがなぜなのかについても検証している。その結果というのは、「は」の音を出す時が一番大量に息が吐けるからだとのこと(声門が一番開いているから)。さらに「ハ・ハ・ハ」と音が切れるのは、この方が横隔膜が楽でたくさん息を吐けるからだとのこと・・・・ってこんなこと検証するまでもない。それに息を大量に吐くためにハハハで笑うのではなく、大量の息が吐き出された結果がハハハの音になるわけであり、これは本末転倒している。まあこんなものどうでも良いとも言えなくもないが。

 次はあまり笑わない人をどうして笑わせるか。それは誰かが笑うというもの。人間の脳内には相手の感情を読み取ろうとするミラーニューロンがあるから、つられて笑うのだという。これでも笑えない人はくすぐれとのこと。街頭調査ではくすぐられた100人中、100人が笑った・・・・ってなんじゃこりゃ? 脇の下をくすぐられると、内臓を守るために全身の筋肉が緊張するので、緊張が急激に上がるので、それを緩和するのに笑うのだというがかなりこじつけくさい。

 もうこの辺りでかなりアホらしくなってきたのだが、この後がさらにこの番組らしい。何やら二家族を旅行させて、3日間わざと笑わせるということをやっているのだが、その結果、血糖値が低下しただの中性脂肪値が低下しただの、頭が良くなっただのと言っている。要は腹筋などを使うから運動になって血糖値が低下するし、脳の血流が増加するから頭が良くなるんだとか。と言っても、1時間笑い続けても、1時間運動するほど血糖値低下にならないのは言うまでもない。

 結局、こんな中身のないネタで1時間引っ張ってしまった。多分スタッフが盆休みでほとんど出払ってたんだろう。それなら番組も休みゃあ良いのに、無理矢理こんな内容流すか? ところで、この番組を見て、そのあまりの情けなさに出る「ふっ」という失笑の場合、酸素摂取量はほとんど増加しないだろうな・・・・。次回は「なぜこの番組を見ると、「ふっ」というため息に近い笑いしか出ないか」ということを科学的に検証してもらいたいものである。

 

8/7 発掘あるある大事典「毒抜きで体質改善」

 今回のテーマは毒抜きとか。ここでいう毒とは有害ミネラルなのだという。で、体内に毒が溜まると痩せにくくなる上に疲れやすくなるなど初っ端から煽り満開である。

 まずこの毒がどの程度溜まっているかを調べるテストというのが登場するが、それがあめ玉を舐めてどれだけ小さくなるかというもの。唾液に含まれるラクトフェリンが有害ミネラルの吸収を防ぐ効果があるが、唾液が少ないとこのラクトフェリンが少ないということなので、有害金属が多いということになるなどといっているのだが、この理屈がどうにも納得出来ん。ラクトフェリンにそのような作用があったとしても、そもそも有害金属の蓄積は食生活でそれを摂取しているかが主であって、こんなことで分かるわけがない。番組では唾液の少なかった人の髪の毛を調べたところやはり有害金属が多かったなどと言っているが、これがどうやらサンプル点数1点だけのようで(それともたまたま都合のよい結果の出た例だけを引っ張りだしたか)例によって全くあてにならないことははっきりしている。

 で、またも初っ端から番組の前提がコケているのだが、それにもかかわらず、7割の人が毒が溜まっている可能性があるなどという根拠のない煽りをぶちかます。

 この後、ある家族を例に挙げて、ここの家族は健康に気を付けた生活をしているにも関わらず、毒が体内にかなり溜まっているといって怪しげなグラフを見せる。しかしこれが全く数値を記載していない棒グラフなので、果たしてその内容に妥当性があるかが全く不明。こんなグラフを出してくる時点で今回の内容は滅茶苦茶であるということが分かるものだが、それにも関わらず、金属が溜まると体内の酵素の働きが阻害されるから痩せにくくて疲れやすくなるのだなどと再びの煽りをかます。

 で、お約束の展開としてこの家族が解毒に挑むという。例によってそれは週末の3日間に渡って行うのだが、この間は酒とタバコは厳禁(これだけで体調は絶対良くなるはず)で、細胞に溜まった毒をはがし、血液やリンパの流れを良くして毒を運んだ上で、尿や便で排出させるという。

 その内容だが、詳細は番組のHPで紹介しているとの宣伝が番組中に登場するが(この番組はHPの方も露骨なスポンサーの宣伝だらけなので、視聴者をそっちにも誘導したいのだろう)、大まかな内容を言えば、食事での摂取カロリーを抑え、食事内容は栄養のバランスに配慮し、運動をするというもの・・・・もうこの時点でこの番組に慣れた人は「アホか?」と呟いてしまうことは必定、これを守ったら体調が良くなるのは毒云々とは全く関係のない現象である。

 この後はこの番組ならではの誇大広告のオンパレードになる、この毒抜きで奥さんは痩せるし、オバサンは肌の具合が良くなり、じいちゃんは元気が出て畳を持ち上げちゃうし、旦那も元気はつらつというほとんど深夜の精力剤のCM。これは毎度のことながら明らかな仕込みですから、無視するべきであるのは、これまたこの番組になれた人ならすぐに分かると思う。言っていることが支離滅裂である一例を挙げておくと、奥さんが痩せたというところで「下半身のむくみがとれてウェストが減少」と言っておいてから、「痩せにくい体質が改善された」などとしているが、この番組で当初に言っていた毒によって痩せにくくなるメカニズムとは体脂肪の燃焼が悪くなると言う理屈であり、むくみが解消されるということとは全く無関係である。つまりはこの時点で番組に都合の良いように内容をずらしているのである。

 結局のところ、毒がどうこうと激しい煽りをぶちかましたが、その内容たるや「健康な生活をすれば健康な身体になる」という当たり前のことで、今更アホらしくて何も言う気にならん。酒とタバコを摂りながら「最近身体の調子が悪くて・・・」なんて言っているあなた、まずのその酒とたばこをやめなさい。そうすりゃ覿面に体調が良くなるから。また規則正しいバランスの良い食生活と適度な運動で便秘を解消すれば、体調は良くなるし、少なくとも短期的にむくみはとれるわな。だけどこれらは有害金属とは全く無関係です。この番組でよくある「知らない間に番組の論旨が変わってしまっている」というお粗末なパターンでもありました、今回は。

 ホントにこの番組の制作者は、科学を全く知らないか、視聴者をとことんまで舐めているか、このどっちかとしか思えん。

 

7/31 発掘あるある大事典「脇腹の肉をなくす」

 女性などは夏になると脇腹のたるみが気になったりするらしいが、その対策ということらしい。

 脇腹の部分は本来は腹斜筋という筋肉に守られているのだが、その筋肉が衰えることで脂肪が蓄積するのだという。そしてこの腹斜筋が衰える原因は姿勢の悪さで、猫背などが原因で肋骨が歪んでいるのだという。肋骨が歪むことで腹斜筋がたるんでしまうのだという。また腰のゴム跡が消えにくい人などはリンパのむくみも生じているという。

 となればこの腹斜筋を鍛えろという話になるが、普通に腰をひねったりなどでは腹斜筋は全く動かないのだとか。そこで番組提案のストレッチになるのだが、深い呼吸がポイントになるのだという。手を頭と腰に当てて、脇腹を伸ばしながら呼吸をするストレッチを提案している。さらには壁を押しながら片足を上げるというストレッチ。で、このストレッチをモルモット達が2週間やったら皮下脂肪が大幅低減なんて云っているが、どうせこの効果は嘘八百だから聞き流しておいたらよい。

 それにしても今回も中身が異常に薄かった。ただこの番組の場合、中身の薄い時の方が害が少ないです。今回でもストレッチと言うことで「最悪でも効果がないだけ」です。脇腹のストレッチをしたからといって、急に脇腹だけが引き締まるなんていうことは考えにくいですが、今までゴロゴロしてろくに運動もしてなかった人が、ストレッチなどで身体を動かすと間違いなく身体には長期的に良い効果は現れますので、トライしてみることは良いでしょう。とにかく何かの運動をすると云うことがポイントです。それと腹式呼吸は確かに心がけた方が良いだろうと思われます。腹式呼吸をしないから腹筋が弱るのか、腹筋が弱っているから呼吸が浅くなるのかはニワトリと卵の関係ではありますが。

 

7/24 発掘あるある大事典「夏の糖分摂取」

 今回のテーマは夏にありがちの行為が夏バテや夏太りにつながるということを警告したいらしい。

 夏になると気温の上昇によって身体の消費カロリーが多くなり、血糖値を保つために体内に蓄積した糖分が消費されることから、体内が糖分不足になって無意識に糖分を求めるようになるという。このような時にドリンクのがぶ飲みなどをすると、体内の血糖値が急激に上昇してから、インシュリンの働きによって急降下するということが起こるという。同様に麺類だけの食事やビールの一気飲みなども血糖値の乱高下を招く。こういうことを繰り返していると膵臓の機能が追いつかなくなり、余剰の糖が脂肪細胞に貯め込まれることになり、夏太りにつながることになるという。また膵臓が過剰反応することで身体がエネルギー不足になり、夏バテにつながる可能性もあるとしている。

 で、この対策としては、麺類だけといったような偏った食事をせずにタンパク質なども一緒に摂る。ドリンク類などを一気に飲まずに少しずつ飲む。朝食を抜かずにキチンと食べるというもの。ここまでなら当たり前で何も文句を言うこともない。この番組が本領を発揮するのはこの後である。

 で、お待たせしました、今回のスポンサーの登場ですとなるわけである。番組ではなぜかここで唐突に沖縄の黒砂糖の宣伝になる。例によってこれはスポンサーの宣伝という意図以外には中身はないので流しておきましょう。確かに黒砂糖にはビタミンなどが含まれており、白砂糖よりも身体に良いということはありますが、何も夏によい食材は黒砂糖だけではありませんので。

 以上、スポンサーのCMの部分以外をすっ飛ばすと「甘いものをがぶ飲みするな」「食事はバランス良くキチンと摂れ」「朝食を抜くな」という極めて当たり前の内容で、それ以上のことは特にありません。特に夏になったから慌てて黒砂糖を摂る必要なんてこれっぽちもないが、それ以外はまあ妥当なので、この番組の本質がスポンサーのCMであるということを考えると、今回はかなり良い方でしょう。私もこの程度なら特に文句を言う気もないです。黒砂糖というのも一つの選択肢ではありますので。ただ当たり前ですが、黒砂糖でも摂りすぎると太るのは一緒ですから、黒砂糖だと太らないなどと誤解しないように。

 ところで、今回初めてあるあるの公式HPをのぞいたのですが、「番組で紹介したお店」なんてコーナーまであるんですね。この番組がスポンサーのCMであるということを露骨に物語っているとしか言いようがないのに笑ってしまうが・・・。

 

7/17 発掘あるある大事典「もの忘れ」

 今回のテーマは物忘れとのことだが、こういった脳をテーマにしたネタは何度も出てきている。どうもネタ切れの気配が濃厚である。

 番組はいきなり冒頭からゲストの物忘れ体験とか、有名人の写真を見て名前を思い出すとか(誰でも知っている5人なんて言っていたが、4人目の指圧のオッサンなんか、私は名前を聞いたことは全くない)、曲を聴いてタイトルを思い出すなんていうどうでも良いような内容でかなりの時間をつぶす。この辺りもいかにもネタに詰まっている気配が濃厚である。

 さてこうやって散々時間をつぶしてから、物忘れのメカニズムに入る。まず覚えているはずなのに思い出せないというパターンは、思い出し力が弱っているのだとする。人間の脳内の記憶は、映像は映像、音声は音声、文字は文字といったように全く別の部分に入っているのだが、それぞれが記憶の紐でつながっており、1つがヒットすると連なって次々と出てくるというシステムになっているという。しかし思い出す努力というのをあまりせずにいると、この紐が細くなり、いわゆる思い出し力の低下につながるのだという。一般に高齢者ほど思い出しにくいと思われるが、これは高齢者が脳の機能が落ちているということよりも、内部の情報量が多いためだという。ということは、頭の中が空っぽの若い奴の方が、覚えていることについてはよく思い出せるということだ(そりゃそうかも)。

 もう一つの物忘れが、いわゆるうっかり物忘れ。鍵を取りに二階に上がったら、二階に上がった時に何をするのか忘れてしまったというような場合である。このような一時記憶は前頭連合野にあるワーキングメモリーに蓄えられるが、ここの容量に制限があるため、他の情報が入り込むと先の記憶がランダムに消去されるためだという。またこのワーキングメモリーの容量には個人差があり、さらに老化と共に減少するが、使わないでいるとさらに減少がひどくなるという。そしてこれが極端に減少しすぎるのがいわゆる認知症である。

 といったところですが、私の録画データはここで終わってしまいましたので、この先は見れてません。どうやら前のバレーボールが伸びたせいで番組がずれたらしい。というわけで番組がどんな対策を打ち出してきたのかは分かりませんので、評価のしようはありません。ただここまでを見ていると、あまりにつまらない内容で延々引っ張っているところに中身の薄さとネタ切れの気配を感じますが、言っていること自体は見当違いのことはありません。

 さて対策ですが、脳のトレーニングのようなもの(例えば認知症の防止には計算などが良いという)をあげていたら、今回の内容はまずまずといったところですが、脳の血流を良くする体操のようなものを提案していたら、内容的にはイマイチというところ。また脳の働きを良くする食材とかを持ち出したのなら、その時点で今回はアウトです。大体パターンとしてはこの3つぐらいが考えられるところですが、これ以外のパターンで来たのなら、ごめんなさい。

 ここまでの展開から行くと、脳のトレーニングをあげるのが普通だと思いますが(やたらに「使わないと衰える」と繰り返していたので、当然ながら対策は「だから使いましょう」となるのが普通の展開)、もしかしたらそこに食材を引っ付けてくる可能性があります(この番組はスポンサーに奉仕するのが第一の目的ですから)。その場合は、食材の部分はCMだと思ってすっ飛ばしてください(笑)。

 

7/10 発掘あるある大事典「汗」

 今回もいきなりテストから始まる。これは500円玉を額に貼り付けて5秒以上貼り付いているというもの。これで500円玉が貼り付く人は汗がドロドロであるのだという。で、ドロドロ汗はニオイも臭いということで、またもいきなり煽りである。例によって100人に試したら、86人が貼り付いたというから、これも貼り付いた人に問題があるというよりも、貼り付かなかった人の汗が異常にサラサラしているというのが実態のようである。また当然ながら汗のかき方によっても違い、外回りで散々汗をかいた後の人と、冷房の効いたオフィスの中にずっといた人なら、汗の質以前に汗の量で結果が変わるといういい加減なテストだから、あまり参考にはならん。

 と、いきなりまたも転けてるのだが、とりあえずつき合ってみると、汗にはアポクリン腺という身体の一部にあって個体認識のためのニオイをのある汗を分泌する器官と、エクリン腺という体温調節のためのサラサラした水分の多い汗を分泌する器官があり、額の汗腺はエクリン腺であるにもかかわらず、500円玉が貼り付いた人はドロドロした臭い汗をかいているというのである(煽るなぁ)。

 次は500円玉が貼り付いた人をサウナに入れて発汗を見るというテスト。ドロドロ汗の出る人は、顔や上半身など身体の一部から大粒の汗が出るのだとか。500円玉がつかなかった人は全身から細かい汗をかき、これは汗腺の働きがよい証拠だという。このように汗をかかない部分が発生するのは、汗腺が衰えている証拠で、汗が出かかったところでクーラーなどで汗を止めるというような生活をしていると、汗腺が弱ってくるのだという。

 ただ汗腺が衰えても、かく汗の量は変わらないので、一部の汗腺から大量に汗が出るようになり、その結果として汗腺でミネラル分を再吸収する能力が追いつかなくなり、ミネラルなどの流出が増加するのだという。さらに汗腺が衰えることで体内に熱が溜まりやすくなり、夏バテしやすいなどと行ったことが起こるというのだが・・・なぜミネラル分が流出することで夏バテになると言わずに、熱が溜まるという方向に論理展開するのかは不明。なんか時々よく分からんことを言うんだな、この番組。

 で、これを解消する方法として、番組提案は風呂に少し熱めの湯を張り、手の肘から下と足の膝から下をつけて、ここを部分的に温めるということを提案している。汗をかきにくくなった部分を部分的に温めることで、この部分の汗腺を刺激しようということらしい。ただしこれを行う時は、水分補給に気を付けるようにとのこと。

 この後はお約束の展開で、先ほど散々だった連中がこの入浴を続けたら汗がうまくかけるようになったとしているが、ここまではともかく、さらに足が細くなって体重が減ったなんて言い出すのは、いかにもこの番組らしいいい加減さである。どんなものでも、最終的には強引にダイエットに結びつけないといけないらしい。

 今回も初っ端から転けてるので、話にならないところですが、現在は汗の掻き方が下手になってそれが原因で夏バテする人が増えているのは事実であり、そのような人はミネラルの多い濃い汗をかくというのはその通りです。しかしこの番組の悪弊で、汗が臭いとか対策をすれば痩せるとか無理矢理に美容の方に結びつけているので、番組全体がシッチャカメッチャカになっている。そういう邪心を持たずに素直に番組を作れば良かったものを・・・。どうしてもまともな作り方を出来ないのがこの番組らしい。

 ところで、メインコーナーの後の蛇足コーナーをざっと目を通していると、富山は日本で一番昆布を食べているなどと言っている。この番組、またもガッテンからネタを「発掘」してきたな。この前のアスパラといい、寒天といい、最近露骨にガッテンからパクリを重ねているようだ。これもこの番組の典型的体質である。この番組タイトルの「あるある大事典」の意味は、実は「(他の番組に)あるある大事典」という意味なのである。

 それにしても明らかにネタが尽きてきているな、この番組も・・・と言っていたら、次回は脳の衰えなんて言っている。このネタ、一体何回目だ。

 

7/3 発掘あるある大事典「早期発見シリーズ 血管」

 今まで散々に根拠のない危険を煽ってきたこのシリーズだが、今回は血管のこと。ただこの冒頭の煽りがいきなり笑わしてくれる。「血液をサラサラにするだけでは不十分です」なんて言い出すのである。例によって今まで散々に宣伝した血液サラサラ食材などが、早速「当社比」にされているのは、いかにもこの番組らしいいい加減さである。

 さて、今回は指を内側で組んで折り曲げて、親指の根本がつくかというテストなのだが、これで親指が根本までついてしまうと動脈硬化の可能性があるというのだ。これがついてしまう人は靱帯の伸縮性がなくなっているのだとのこと。で、例によって街頭調査をしているのだが、親指がついた人のなんと4割が動脈硬化予備軍だったと言っているのだが、例として登場したケースを見ていると、正常範囲が0.4ミリ〜0.9ミリまでなのだが、最初の20代の女性は「この年齢だと0.4ミリ程度が普通だからと」0.6ミリで動脈硬化予備軍に認定されたり、30代の2人の場合は、0.9ミリに1.0ミリといったギリギリのところで動脈硬化予備軍と認定している。つまりこれだけ強引に被験者を動脈硬化予備軍にしたのに、たったの4割しか該当者がいなかったのである。もうこの時点で今回の内容は駄目駄目である。

 またこのテストで動脈硬化が分かる根拠というのが、靱帯と血管は同じタンパク質で出来ているので、靱帯が伸びきっているとしたら、血管も同じように伸縮性を失っている可能性があるというもの。この時点で「?」。私には何度聞いても、これが根拠になるという考え方が理解できません。こんな論理展開が可能なのなら「肛門と鼻の粘膜は同じ細胞で出来ているため、鼻炎を患っている人は、痔も患っている可能性があります」とでも言えそうだ。

 この後は各年代の動脈の固さをものでたとえるという意味不明な内容。20代だとちくわの固さが、30代ではゴムホースになり、40代では粘着クリーナーの巻き部分、50台で水道のビニール管、60台でガラス管になると言うのだが、まるっきり参考にならないたとえである。

 続いては、被験者を引っ張り出してきて、いかに彼らの動脈硬化が進んでいるかということを検査するというおなじみの「仕込み」(当然彼らがこの後にモルモットになるわけです)、及び動脈硬化の原因についての説明。つまりは飲酒や喫煙などの生活が血管を収縮させやすくし、そのことがNOなどの血管拡張物質の分泌を阻害し(ここの説明が不可解。血管が収縮するから拡張物質が出せないのでなく、喫煙や飲酒が拡張物質を阻害するから、血管が収縮してしまうのと違うのか?)、収縮して傷つきやすくなった血管内壁に脂肪などが入り込んで硬くなるというもの。

 さてここからがこの番組によるCMコーナーになる。血管を改善するための食材としては、まずEPAを含む青魚等、次にGABA、そして今回の本命がビタミンPだという。ビタミンPは血管内皮細胞に働きかけてコレステロールの侵入を防ぐとのこと。で、このビタミンPを含む食材はそば、レモンなどの柑橘類、パプリカだという。さらにNOを出させるには適度な運動とリラックスだという。そしてこれに最適なのがリフレクソロジーという足裏マッサージだと来た。さあ、皆さんここで叫びましょう「スポンサー登場!」。どうやら結局はこれを宣伝したかったらしいことは想像に難くない。で、お約束通り先ほどのモルモット達が、この足裏マッサージを受けると劇的に血管年齢が改善・・・この程度で改善するような検査で、一体何を測定していたことやら。

 で、終わってみたら、最初に「血液サラサラにするだけでは不十分」などと言っておきながら、出てきた対策は、血液サラサラにすると言われているEPAなどに、これまた血液をサラサラにするのに必要という適度な運動である。ここに無理矢理にスポンサーに頼まれてリフレクソロジーなるものを付け足しただけ。思わず「アホか?」と言ってしまう内容。毎度のことながらレベルが低すぎる。そもそも血管の状態の改善に、「食生活や生活習慣で血液を改善しただけでは駄目」と言ってしまった時点で番組がコケている。血液を改善する生活は、概ね血管を改善する生活でもあるわけで、これを切り離して煽ろうと考えた番組スタッフが馬鹿丸出しである。この番組らしい展開ではあるのだが・・・。「足裏診断で万病を防ぐ」なんて言い出す日も近いかもしれない、この番組。

 

6/26 発掘あるある大事典「太る!疲れる!あなたの身体は損だらけ」

 今回もまずはテストから始まる。足を前に伸ばして座り、片足をあげてどこまでつかめるかというテストである。身体が固くなっていると足の先をつかむことが出来ないという当たり前のことである。20台ならかかと、30台ならくるぶしをつかめないといけないというのだが、これはなかなかのことである。

 日頃から筋肉を動かしていないと、筋肉が伸びにくくなると言う。番組では筋肉の柔らかい人と硬い人で80キロのバスケットボールを受けてもらった時、筋肉の硬い人の方が身体に多くの衝撃を受けているという。このことから転倒時などにダメージが大きくなるのだとしている(運動神経のような気もするが、基本的に運動神経の良い人は良く運動をしているので、通常は筋肉は柔らかくなると考えるとそう見当違いでもないだろうが)。

 次は下半身の柔軟性チェック。腕を頭の上で組んで、そのまま腰を落としてしゃがみ込めるかという判定をしている。で、これの結果の悪い人は運動をしても痩せないのだという。で、その理屈は、筋肉が硬い→運動量が小さくなる→筋肉が使われない→脂肪燃焼が減るという理屈らしい。実際に筋肉の柔らかい人と硬い人を比較すれば、硬い人の方が歩幅が小さかったとしているのだが、これはつまりはウォーキングの基本である「大股気味に歩く」ということを心がけていれば良いだけの話である。つまり筋肉の硬い人は筋肉を動かさない習慣が付いているから注意という意味。

 で、番組が推奨しているのがゴムベルトを使って足を引っ張るストレッチ。そう言えばこういう運動をやたらに宣伝していた連中がいたようだから、どうもスポンサー付運動の気配があるが、基本的にストレッチが身体に悪いはずもないので大目に見ましょう。ただ例によって効果は誇大広告気味。

 で、下半身があれば次は上半身。中身の入った500ミリリットルのペットボトルを両手を広げて、上半身をひねるだけで身体の後ろに置けるかというもの。この上半身が硬くなっていると疲れやすいのだという。姿勢筋の柔軟性が悪いと乳酸がたまりやすいのだという。

 対処法として推奨しているのはハンガーを使ったストレッチ。ハンガーを使って身体をひねるストレッチであるが、要は体操であるので、ラジオ体操でも大して変わらないと思う。

 以上、つまりが筋肉を使っていないと硬くなり、筋肉が硬くなったら疲れやすくもなるし、運動をしているつもりでも筋肉がついつい楽をしようとするから、思ったほど効果が上がらなくなるという内容。考えれば至極当たり前で、何も珍しいことがない。で、当たり前の内容ということは特に問題がないと言う意味である。

 以前から言っているが、基本的に運動を勧める時は大体良しです。これを身体を柔らかくする食材なんて言い出した日には問題外ですが(笑)。というわけで、皆さんも運動をしましょう。ちなみに私の場合、身体の柔軟性以前に体格自身が伊集院氏といい勝負ですので、結果は多分彼と同じようなものでしょう。そもそも彼の場合も私の場合も、身体の柔軟性以前に体脂肪が邪魔で身体が動かないんです。まずは有酸素運動から・・・ということで、水中ウォーキングでも始めるつもりです。

 

6/19 発掘あるある大事典「知られざるコレステロールの恐怖」

 初っ端から煽り全開である。最近は30代、40代といった若年の心筋梗塞が増えており、その原因は動脈硬化。一般的に動脈硬化の指標はコレステロール値であり、この中にLDLとHDLという2種類のコレステロールがあり、この中のLDLが俗に「悪玉コレステロール」と呼ばれているが、これがHDLの3倍を超えると動脈硬化の発症リスクが高くなると言われている。ところが最近、このLDLよりもさらに危険な超悪玉コレステロールが発見されたというのである。

 この超悪玉コレステロールとは、スモールデンスLDLと呼ばれるもので、通常のLDLよりもさらに粒子が細かいので、さらに血管壁に入り込みやすいのだという。で、番組によるとこの超悪玉コレステロールは肝機能の低下も促すので、その結果、手のひらの末梢血管から拡張が起こり、手のひらが赤くなったり、さらにはそこに白い斑点が見えることになるとしている(これが番組提案の判定法だが)。

 で、この超悪玉コレステロールが出来る原因が飲酒や喫煙など、肝機能が正常なら大きなLDLがキチンと出来るのに、肝臓に負担がかかると未熟なLDLが増えることになるという。さらにこれは当然だが、糖質や脂質の摂りすぎは中性脂肪を増加させるので、これがまた超悪玉コレステロールを生成するという。で、番組によると果物の果糖や乳脂肪も摂りすぎると危険であるとしている。

 そこで対策だが、一週間食事を改善したが、超悪玉コレステロールは低下しなかったので、肝機能回復のために大豆を摂れという結論に持って行っている。例のあるあるモルモットの実験では、糖質や脂質を抑えただけだとコレステロール値は落ちても超悪玉コレステロールは減らなかったのに、普通の食事で大豆を摂り続けてもらっただけでこれらが改善したと言っている。

 この時点で思わず「アホか」と呟いた私。本当に食生活を変えずに、そこに大豆を加えただけでなんでコレステロール値が低下するんだ? 大豆を規定量摂るようにした結果、他のものが減って必然的に糖質と脂質が減っただけだろうが。そういう意味では、糖質と脂質を含まないという点では、先の寒天でもこんにゃくでも同じである(まあ大豆の方が身体には良いだろうが)。よくこの番組では「普通の食事に○○だけを加えて貰いました」などと言うが、特定の食材をそれだけ加えた時点で既に「普通の食事」ではなくなっていることに注意。ガッテンなどではこの手の実験の時、大抵は栄養士がついて総カロリーなどを計算しているが、この番組では絶対それをしないことに注意しておく必要があろう。常に仕掛けはそこにあるのである。

 効果がないかのように言っていた最初の食養生2人組の場合でも、一週間という極めて短期間にも関わらず、脂質を抑えた方はコレステロールが下がっている。糖質を抑えた方の人がコレステロールが低下しなかったのはいわば当然であって、脂質は相変わらず摂っているのなら、糖質を抑制したところで直接にコレステロール値に跳ね返って来るわけはないのである(ましてやこの短期間で)。

 番組によると、大豆の摂取は大豆タンパクで25グラム必要としていて、納豆1パックで大豆タンパクは8グラム、同様の量は豆腐では3/4丁、豆乳だとコップ1杯半としている。さらに油揚げなら50グラム、きなこは30グラム、煮豆は60グラムだとしているが、つまりはこれらはすべて8グラムであるので、実際はこれの3倍以上を毎日摂らないといけないということ。さあ、こうして考えると分かりますよね、これだけ大豆食品を摂ろうとすると本当に「いつもと変わらない食事」になるわけがないのが。ボーっと見ていたら見逃しがちですが、番組がさりげなく流している情報だけでも、内容が完全に矛盾しているのは分かるんです。なおこのようなことを流しているのは、後でトラブルが起こった時の番組側のアリバイ工作の意味もありますので注意(番組ではキチンと言っていたのに、視聴者の側がそれを見落としていたのだと主張するわけです。よくインチキな契約書や説明書に、とても読めないような文字で記載してある内容と同じです。)。

 また番組を見ていたら感じたと思うが、今まで散々「悪玉コレステロール」と脅威を煽り続けていたLDLが、今回を見ているとそんなに悪いものに見えなかったであろう。LDLも実は体内で必要なのだとか、通常のLDLは2日で排泄されてしまうとか、肝機能が低下することで正常なLDLにならないとか、今回の内容だけを見ていると、LDLが身体に良いものにさえ見えたのではないかと思う。これがこの番組の語り口の特徴。特定のものを取り上げると、他のものを「当社比」対象にしてしまうのである。だから今回もスモールデンスLDLの危険性を過剰に煽ろうとした結果、LDLの危険性は小さく言うことになっているわけである(まあ実際に、LDLだけが極端に危険というものでもないが)。あれだけ宣伝したCoQ10でも、次にα−リポ酸が登場したら、実はα−リポ酸がないとCoQ10の働きが落ちるというような類のことをしゃあしゃあと言ってしまう例の神経である。

 常にこの調子であるので、この番組を見る時はこの語り口に騙されないこと。それを取り除いてしまえば、結局のところ、高脂質な食生活を続けていれば動脈硬化になりますよという当たり前の内容しか残らない。つまりは今回は見るべき内容は皆無。また対策については普通は食事療法と合わせて運動療法は絶対に出てくるはずなのだが、そっちには触れずに大豆だけ食べていたらそれで良いみたいに言っているということは、つまりはそれが今回のスポンサーということ。

 なお最後にアスパラがどうこうとやっていたようだが(このコーナーはいつも私はまともに見ません)、多分これはガッテンでアスパラを扱ってたからだろうな。全くこの番組は・・・。ホントによく他の番組からネタを「発掘」してくるから。

 

6/12 発掘あるある大事典「寒天で本当にヤセるのか」

 この番組の最大の特徴は、嘘情報を平気で垂れ流すということであるが、実はもう一つよく知られていた特徴がある。それは他の番組のネタを平気でパクってくるということで、かつては「パクリのあるある」とも呼ばれていた。昔には「たけしの万物創世記」あたりからのパクリが多かったが、最近は「ガッテン」からのパクリが非常に多く、以前にもガッテンからまんまパクっていた「家庭料理シリーズ」などもあった。で、今回、いうまでもなく元ネタはガッテンである。

 番組はまず寒天の健康効果を謳った論文の紹介から始まり(論文が一本出たら、それだけでそれがすべて真実であるかのように激しく煽り立てるのはこの番組の特徴の一つ)、寒天の作り方を紹介、また寒天がどうして出来たかというエピソード(ところてんを表に置き忘れたら凍って寒天になっていた)を紹介するのだが、これがそのまんまガッテンのパクリであるのは絶句。

 さてこの番組では寒天のダイエット効果を見るために、番組史上かつてない大人数での実験を実施ということで、商店街の15人に寒天食べ続けをやってもらってます。確かに15人という参加人数はこの番組ではかつてない大人数ですが(大抵3人程度)、統計を取るためにはまだまだ不十分な人数であります。で、番組では朝・昼・晩の3回、150グラムのところてんを食前に食べて貰うという方式。

 さて実験開始と共に、寒天の食物繊維で便秘が解消したとか、腹持ちがよいので体重が減少した(つまりは食べる量が減ったというごく普通の反応であるが)などの効果が続々、しかし5日もすれば寒天に飽きたとの苦情が出てくる(ところてんばっかり食ってたら、そりゃ嫌になるよな)。

 そこで新メニュー提案。というわけで登場するのがトマトジュースを寒天で固めるトマト寒天・・・ってまんまガッテンのパクリ。

 さらに寒天による血糖低下効果とコレステロール低減効果についての解説があるのだが、これはかの論文を書いた横浜市立大学医学部の杤久保修教授からの受け売り。ガッテンでも当然ながら杤久保修教授のところに取材に行っているから、登場する内容は基本的には同じである。体内への糖の吸収をゆっくりすると共に、コレステロールが分解して生成する胆汁酸の排出を促すと言うのだが・・・ガッテンでは食物繊維が体内でかさばる効果という一番妥当な効果を正面に出していたのに対し、この番組では糖の吸収の阻害やコレステロールの排出促進といった私が若干首をひねる効果の方を正面に掲げているのは、明らかに番組の性質の違いを物語っている。

 さてここまでは完全にガッテンをなぞっているだけなのだが、やはり独自色を出さないといけないと感じたのか、ここで番組は「寒天が基礎代謝をあげる効果がある」という眉唾な効果に突っ込んでいく。この番組得意の「怪しい根拠に基づく決めつけ」である。

 番組によると寒天が入ると長が蠕動運動を行うので、基礎代謝がアップするというのだが、確かに腸内にかさばるものが入れば蠕動運動が起きるのは当然だが、蠕動運動だけで基礎代謝の大幅アップなど起こらん。

 さてこの後は、例の15人のその後を測定し、体重が減少して目出度し目出度しという展開。そして寒天の摂取法の紹介になる。

 ここで番組ではガッテンが紹介したご飯に寒天を加える、シチューなどに寒天を加えるといった方法をそのままなぞった上で「しかしこれらは冷えると固まってしまう」としっかりケチはつける(固まること自体は事実)。そして提案するのが200ミリリットルお茶に粉寒天2グラムを加えた寒天茶。ただこの寒天茶、これ以上の寒天を入れてしまうと、体内で必要な水分を吸収する恐れがあるので危険とのこと(やけに物騒な茶だ)。このように危険性を指摘するのはこの番組としては極めて珍しいこと。と、考えると、よほどやばいのか? ちなみにこの寒天茶も、やはり冷えたら固まると思うので、お熱いうちにどうぞ。

 さて今回、堺正章が「こんなに言いきってしまっていいんだろうか」などと言っているが、確かに番組が強気に出ている。しかしそれは当たり前のこと、ガッテンが既に検証していることをなぞっているのだから、強気にもなろうというものである。しかしそうやってまんまパクってるくせに、最後に少しケチをつけたりするところ辺りもいかにもこの番組らしいのである(以前にも唐揚げのテーマをそのままパクって、最後に「しかし二度揚げは面倒である」とケチをつけ、結局はその二度揚げよりもさらに面倒なわけの分からん方法を提案したのだが)。

 寒天のテーマ、ガッテンでやった時に「なんかまるであるあるみたいなところがあるのが気になる」と言ったのだが、まあ見事に予想通りと言うか、やっぱりこの番組がまんまパクリに出た。全く相変わらずのこと。ただこの番組しては珍しいのが、ガッテンが「まだ試験管レベルの話」として上げていた固まらない寒天の抗ガン作用については触れていなかったこと。この番組のことだから、もうこの効果が実証されたかのように扱うのではと思っていたのだが、これには触れずによりダイエットの方に驀進したようだ(信憑性ではこれとどっこいどっこいの基礎代謝上昇効果の方に行った)。

 さて寒天であるが、確かに腹を膨らませる効果はあるだろうから、試してみても良いでしょうが、食べすぎは体内の水分云々以前に、栄養障害の危険が予測されるのでやめておきましょう。それにしてもこの番組があそこまではっきりと警告するというのは、よほどやばい事例があったのか?(被験者が健康を損ねることなどは全く意に介さないこの番組だから、もしかしたら人死にぐらいは出ていたのかもしれない) ちなみにダイエット食品といっているものの中には、そのものズバリの粉寒天(これに適当なカタカナの名前を付けて原価の数千から数万倍の値段で売っているのだが)があるので、これは相当やばいと予測できる。やっぱり以前に人死にが出てるのかも・・・。

 ちなみに「健康と美容のため」とところてんを食べ、豆乳を摂り、さらにヨーグルトも食べなどとしていると、もう普通のものを食べる余地がなくなってくるのと違うか? こうして栄養のバランスを崩して、最終的にはサプリメントなどの薬のお世話になるっていうのが、現代の健康法マニアの典型的な姿らしいが。

 

6/5 発掘あるある大事典「太ももが簡単に細くなる」

 もうテーマを見ただけで胡散臭さが漂わずにいられない今回であるが、早速セルライトが云々など言っている。もうこの時点で今回の内容は決定といって良いだろう。セルライトなんて今頃言っている時点で駄目である。

 番組の言っている主旨は、脚を閉じる時に使う内転筋が弱ると脚の筋肉が痩せて、その分脂肪が付くことになるので、これを鍛えるエクササイズをしましょうということ。ここで番組ではエクササイズを提案しているが、詳細まで紹介する気にはならない。

 例によってモルモット達が二週間このエクササイズを実施、すると二週間で「むくみが減少して」太ももが細くなるという次第である。番組ではまるで皮下脂肪が減少したみたいに言っているが、実際は二週間ほどで皮下脂肪、それも太ももだけの皮下脂肪が減少なんてものは不可能である。太ももの皮下脂肪を落としたいなら、太ももの筋肉を落とさない運動をしながら、カロリー制限などのいわゆるダイエットをして全身的に脂肪を落とすしかない。

 それにそもそも以前に「むくみ」の話をやっており、その時にむくみの解消で脚を細くするというのを扱っているのである。実はこの時にむくみ解消が登場したのにも経緯がある。そもそもこの番組では「セルライトをリンパマッサージで分解して脚を細くする」という内容を放送したのだが、これが今はなき「200X」で、「リンパマッサージで脚のむくみが解消され、一時的に脚が細くなることがある(当然すぐにまた戻る)ということが暴露され、しかも各方面からマッサージでセルライトを分解するなどというメカニズムが荒唐無稽であることも暴露(セルライトが分解するぐらいの強いマッサージをしたとしたら、痩せる前に組織が破壊されて脚がボロボロになる)されることになり、ズタボロになってしまったことがある。その後にこの番組がほとんど開き直りとして出してきたのが、このむくみ解消の回という経緯があるのである。そのような経緯をはっきりと知っている私としては、この番組がこの手の話題を扱ってきた時(特にセルライトを持ち出してきた時)はそれだけで信用できないことが条件反射として分かるという次第である。

 そもそも部分痩せを言い出した時点で駄目。脂肪を減らすことを言っているのに、食事療法にふれないというのはそれだけで問題外である。脚を引き締めるのにエクササイズをしようというのは分からないでもないが、脂肪が落ちずに筋肉がついたら少なくとも短期的には逆に脚が太くなることがあるので注意。なお私などは、最近は太ももの細すぎる若い女性が増えていることの方が気になる。はっきり言って、女性としての魅力を全く感じない。どうも昨今は女性の美意識の破壊こそが深刻なように思えるのだが(男から見て気色悪いとしか感じないような病的痩せのモデルなどを「美しい」という女性が増えている)。

 

5/29 発掘あるある大事典「3分間肩こり解消法」

 肩こりで悩む人が多いが、この番組では肩こりのタイプを、背中から肩が凝るタイプ、腕から肩が凝るタイプ、首から肩が凝るタイプに分けて、それぞれの解消法を紹介するとしている。

 さてここで肩こりタイプのチェック法。小さく前にならえをして、ここから肘から先を曲げないように開き、両腕が180度まで広がらない人は背中が発生源の肩こりだという。

 腕からのタイプは、両腕を交差して手を握り、その手首を引き寄せてひっくり返してから前に伸ばせるか(ジャンケンの前によくするポーズみたいな奴)で分かるという。これが伸ばせない人は腕からのタイプであるという。

 首からのタイプは水を半分入れた500mlのペットボトルを額において一回転出来るかどうかを見るという。

 さて私なのだが、この判定によると背中と腕の複合型だということになる。

 背中から来る肩こりだが、その原因は肩甲骨を動かさないことによるという。肩甲骨は肩を大きく回すために重要なのだが、現代人はこういう動作をほとんどしないため、この周辺の筋肉が硬直しやすいのだという。この凝りをほぐすには肩甲骨を動かす必要があるという。ポイントは腕を高く上げる、肩を回す、胸をそらすだという。ここで番組が体操法を提案しているが、文章では説明しにくいので割愛する。運動の動きが明らかに志村けんのネタに類似しているのは、明らかに意図的であるが、その運動のマヌケさはともかくとして、確かに理にはかなっている。

 腕からくる肩こりは、腕を硬直させた姿勢を続けることで、前半の血流が悪化し、その負担が上腕に及び、最後にはその負担が肩に来るのだという。これに対しては腕をねじるのが良いとする。ここで番組の提案は、ラジオ体操式の腕を回す運動。

 最後は首から来る肩こり。これは首の骨の前湾がなくなり、ストレートネックという湾曲のない状態になっていることが原因だという。そしてこれが発生するのは猫背だという。猫背の結果、首の骨の湾曲がなくなってしまって、頭の重さの負担がまともに肩にかかるのだという。また固すぎる枕もストレートネックの原因になるという。これの対策としては、バラタナティアというインドの踊りにある頭を左右に動かす動作がよいという。

 さて今回の内容だが、この番組では初めて本当に実用性のある内容だったのではないだろうか。番組の構成自体は「行列の出来る肩こり相談」とか「ゴッドハンド軍団」などと裏番組を意識した馬鹿構成をしていたりしたが、おふざけな作りに反して内容は理にかなっていた。筋肉の凝りから来る肩凝りを、その凝っている部位にあわせたストレッチで解消しようというわけであるから、当然ながら効果はあるはずである(私自身も試してみたが、確かに効果は出る)。やはりこういう「根拠のある」内容をやらないといけない。多分今回はスポンサーの意志云々といった介入があまり見られなかったことが、この番組にしては初めての「役に立つ」内容になった原因だろう。毎回こういう内容だったら私も文句を言わないのだが、それが出来ないのがこの番組の最大の弱点。とにかく今回については「やりゃあできるじゃないか」と言っておこうか。

 

5/22 発掘あるある大事典「クセ」

 今回のテーマはクセから本当の性格が分かるなどと言うもの。例によって怪しげである。

 番組によるとクセは本能を司る大脳辺縁系によって支配されているものなので、本当の性格が分かるなどと言う。例えば携帯電話を左手で持つ人間は頑固で、右手で持つ人は融通が利く人間なのだという。これは昔の固定電話は左手で受話器を持つようになっていたが、今の携帯は右手で操作してそのまま通話するというスタイルが出来るにもかかわらず、あえてそれをしないのは新しい環境に順応できない頑固なタイプだなどと言っているのである。

 はい、もう初っ端からすっとこどっこいな結果です。まず人間にはかなり割合で「左利き」というものが存在することを考慮に入れていない。また必ず携帯を片手で操作すると決めつけている。私としては、左手で受話器を持ち、そのまま右手の指で操作し、その左手のままで通話するという方がはるかに合理的なのである。この理屈で行けば、左手で通話をする人は合理的で環境に対する適応力が高い人間であるということになる。いかにもこの番組らしい、薄弱な根拠による一方的決めつけである。

 もう初っ端から破綻しているこの番組だが、そんなことはお構いなしである。次はTシャツの着方だという。番組によるとTシャツを頭から着る人間は隠れマザコンだなどと言い出す。これは母親にTシャツを着させて貰う時、頭から着せて貰うことが多いからだなどと言い出す。腕からTシャツを着る方が着易いはずなのに、それを変えないのはマザコンだという理屈である。

 これも論旨が滅茶苦茶。ゲストの伊集院氏が頭からTシャツを被っていたが、これは何も彼がマザコンなのではなく、太っている人間はこの着方でないとTシャツがうまく着にくいからである(私もそうである)。例によって番組では、Tシャツを頭から被った人にインタビューして「言われたら少しあるかなと思います」なんて証言を引き出しているが、こんなものがデータにも何にもならないの言うまでもない。多分同じ人に「あなたは親離れしている方と出てます」と聞いても全く同じことを答えるであろうことは間違いない。これがいつも私が言っている「占いが当たっているように見える論理」である。

 なお番組ではこれ以外に座って靴を履く人、ストローを噛む人、電気をつけまま寝る人、トイレのドアを開けたままにする人を隠れマザコンとしているが、1つ目はひも靴をよく履く人はどうしてもこうなるし、3つ目はマザコンと言うよりは恐がり、4つ目はマザコンよりも躾がおかしいということで、いずれも根拠は滅茶苦茶である。

 次は歯の磨き方。前歯から磨き始める人は隠れナルシストだなどと言い始める。これは外見を重視している証拠だなどという。そしてホスト15人をチェックしたところ、9人が前歯から磨いたなどといっているが、これはデータ点数が少なすぎて統計的に有意なデータではないのは言うまでもないこと。

 最後は夫婦などの並び方で、夫が右側に立っているのは亭主関白タイプで、妻が右側に立っているのはかかあ天下タイプ。しかし妻が左側でも手をつなぐのでなく腕を組んでいる場合は隠れかかあ天下などといっているが、もうここまでくるとアホらしくて何も言う気がしない。ちなみに日本では大抵はかかあ天下の方が多いです。だからこの診断でもかかあ天下になる率が上がるようにわざと細工してある。

 毎回根拠のない内容を垂れ流すこの番組だが、今回は極めて根拠に薄い内容である。多分、本来なら血液型占いをやりたかったんだが、あれが問題になったから無理矢理にでっち上げた内容であろう。いつぞやの「夢」の時は、いくらか根拠があったし、その前の「性格診断」の時も根拠が0ではなかったが、今回は根拠は限りなく0。こういうオカルトな内容をやり出したら、この手の番組ではもう末期症状である(今に「8月生まれの人の性格は」ってやりかねない)。この番組の盟友とも言えるスパスパはついに消滅したが、この番組もこの調子だと長くないのではないか。

 

5/15 発掘あるある大事典「カビ」

 どんな家庭でも多くの埃が飛び交っているが、その中にはカビの胞子が含まれている。家庭で繁殖しているカビはアスペルギルス、冷蔵庫などの低温下でも繁殖できる青カビの一種ペニシリウム、風呂などの水回りに付着する黒カビであるクラドスポリウムなどであるという。

 番組では、実際に家庭の空気中からカビの胞子をサンプリングして、これを5日間培養した結果、パレットがカビまみれになったとか、1個の胞子が48時間後には1万個の胞子を飛ばすというデータから、1ヶ月後には天文学的な数字になるなどと強烈に煽っているが・・・・なりません。まず前提が間違ってます。カビの胞子が大量に増えたのは培養したからです。本当にこんなに簡単に増えるのなら、家なんて建てたらすぐにカビまみれになってしまいます。カビが増えるには環境条件が揃う必要があるので、そのような環境を整えないということが重要なのである。まあそういう話に持っていくための前フリなのは理解するが、あまりに下品にすぎるのは毎度のことながら目に余る。

 またカビの危険性として、カビがVOC(揮発性化学物質)を発することから、カビの多い家ではこの揮発性化学物質による悪影響がある可能性があるとしている。揮発性化学物質が体内に入るとアジュバント効果という免疫の過剰反応を起こし、鼻水やくしゃみなどが発生する可能性があるとしている。番組の調査ではカビの検出量が多い家庭では、このような症状が出ていたとしているのだが・・・・揮発性化学物質が起こす体内反応についてはその通りだが、その量が問題である。今回問題があったとしている家庭も、そんな異常な量が検出されていたとは言い難く、むしろ家人にそのような症状が出ているとしたら、シックハウス症候群を疑うのが筋である。壁紙などに不適切なものを使用していたら、そこから放出されるVOCの量は、この程度のカビの胞子からのものとは桁違いである。また見落としやすいのは家具などで、これもニスなどが悪ければ大量のVOCを発生することになる。これ以外にも、場合によっては電気製品などからもVOCは発生することがあり、すべて通常の家庭においてはカビから発生するVOCなどよりは桁違いである。施行の不良などによって壁の中で大量の黒カビが発生していたなんて言う特殊な事例(明らかな欠陥住宅であるが)でもない限り、普通に掃除している普通の家庭で、カビによるVOCが他の要因を押さえて突出することなど考えにくい。

 つまりこの番組は、もっとも影響が大きいと思われるファクターを意図的に無視して、些細なファクターのみを異常に拡大しているのである。なぜそのようなことをするのかは次に登場した1コマで説明がつく。

 番組ではカビはこのように危険であるから、見つけたらカビ取り剤などで除去するようにと勧めている。さてこの番組のスポンサーはどこでしたか? そう、結局はカビ取り剤やアルコール系殺菌剤の販促が今回の最大の目的であったのである。

 この後は一応、換気法についての紹介になる。ポイントは風が吹き込む側(この季節は南だとか)の窓はなるべく多く開け、出口側の窓は真っ正面ではなく角度のついた窓を開けるのが良いというものである。向かい合った同士の窓を開けてはいけないというのは換気の基本であり、これをするとその直線上しか空気が流れないことになる。だからこのような窓の付け方は風水でも戒められている。さらに風のない時には、入り口側の窓を15センチ程開け、出口側の窓は全開にするという方法がある。

 また換気をする際、家具などが邪魔になることがあるので、家具の配置に注意とのこと。また配置を換えられない場合、扇風機などで風の向きを変えるという方法があり、風が直接吹き込まない家では、植木などで風向きを変える手があるという。

 換気のタイミングとしては、帰ったらすぐに行うのが良く、家にいる場合には2時頃がもっとも気温が高いので湿度が低く良い、御法度は雨上がりに窓を開けることである(当たり前だ)。

 さて今回の内容、前半は単なるカビ取り剤の宣伝でありほとんど役に立たないが(案の定、カビ取りストロングのCMがすぐに入ったのが、露骨すぎてむしろ笑えるが)、後半の換気についての話はすべて常識レベルではあるものの、内容的にはその通りなので知らなかった人は参考にするのが良いだろう。

 この番組はスポンサーが洗剤メーカーであるので、梅雨前のこの時期になると必ずと言って良いほどカビ取り剤の宣伝をするのである(後は、夏には日焼け止めの宣伝)。今回はそういう恒例のスポンサー奉仕企画であるので、そのつもりで見ておくべし。例によってカビの危険性を必要以上に煽る下品な作り、主客転倒している強引な論理展開など、スポンサーに奉仕をするための涙ぐましいほどの努力が涙を誘うのである。この番組を見る時には、そのようなスタッフの事情にも心を巡らして見るというのが正しい見方である。

 ところでカビの害を訴えるつもりなら、明らかに無理があるVOCを持ってくるよりも、カビの胞子を吸い込むことによるアレルギーを持ってきた方がまだ説得力があると思うのだが、なぜこっちにしなかったのだろうか(これにしてもよほどの家庭か体質でない限り、実際にトラブルが発生するところまではいかないが)。単にスタッフが思いつかなかったのか、VOCの方が視聴者をビビらせると思ったのか、スタッフに一抹のやましさがあったのかは定かではない。

 

5/8 発掘あるある大事典「早期発見シリーズ2 血栓」

 今回は早期発見シリーズと銘打って二つの診断方法を紹介している。1つはアキレス腱の厚さを測るもので、これが10ミリを超えると脂肪が蓄積している兆候であるとしている。2つ目は臍の斜め下を押すもので、これが痛いと危険なのだという(血流が滞っているのだという)。で、これらのテストで該当した人は血栓の恐れがあるという。

 番組によるとアキレス腱には血液中の脂肪が染み出すことにより、厚くなりやすいのだという。20ミリを超えた被験者のうなじのあたりを押してみると、痛みを感じており、これは頸動脈に動脈硬化が発生している可能性があるという。で、番組でも被験者の1人から動脈硬化が見つかったという。なおこのチェックでひっかからなくても、甘いものをよく食べるとか、アルコールをとった後に必ず飯を食う人、起き抜けにタバコを吸う人などは要注意とのこと。

 で、番組では血液をサラサラにすると言われている納豆を推奨すると共に、動脈を柔軟にするマッサージなるものを紹介。これは首に手を当てて、皮膚をずらすようなイメージで血管をさするもの。血行が良くなることで血管壁が刺激され、NOが分泌されて血圧が安定するとしている。しかし本当にこれで効果があるのかはやや疑問。ただやって悪いことはないだろう(もし気分が悪くなった時は当然ながらやめましょう)

 2つめのお腹のテストは静脈型血栓の診断だという。これが痛いのは腹の血流が滞って、自律神経が乱れているのだという。特に腸骨静脈の流れが悪くなっており、ここに血栓が出来るのだとしている。静脈は血が滞りやすいので、それを血管の損傷と勘違いしたフィブリノーゲンが血栓を作ってしまうのだとか。また足を組んだり立て膝を善くする人、デスクワークなどでほとんど歩かない人、きつい下着やズボンをはいている人は危険という。

 なお足に血管が浮かんで見えるということがよく起こりやすいが、これは静脈瘤であって、特に左足に発生しやすいとのこと。で、この静脈瘤は42%の人にあり危険とのことなんだが、これは例によってこの番組の煽りすぎ。この静脈瘤は以前に「本当は恐い家庭の医学」にも登場していますが、本当に危険なレベルまでいってしまうのはごく一部であり、大抵は特に問題が起こらない。

 これに対しての番組提案はまたマッサージ。ふくらはぎを揉んでから次に太ももを揉んで血液を押し流すようにするもの。ただし既に静脈瘤の診断を受けている人は医師に相談してからするようにとのこと(そうでないと逆に血栓を血管中に流し出してしまう恐れがある)。

 以上、早期発見シリーズなどと仰々しく命名していた割には中身は大したことがない印象。もっとも中身が大したことがない分、内容的にも取り立てて問題にしないといけないような点は特になかった印象(実験のいい加減さ、やたらに病人を増やしたがる下品な煽りは毎度のことだが)。なお番組での対策はマッサージに集中していたが、実際は生活改善(主に食生活)で高脂血症になることを避けるのが王道であるのは言うまでもない。ひどい高脂血症になってからマッサージに励んだところで、そんなものはなんの気休めにもなりませんので、あしからず。

 

5/1 発掘あるある大事典「シソ」

 シソの健康効果を宣伝するというのが今回の主旨らしい。

 番組の宣伝によると、シソに含まれるロズマリン酸なるものが、体内に取り込まれたデンプンの吸収を阻害する(麦芽糖のブドウ糖への分解を阻害するとしている)ので、ブドウ糖の吸収を妨げてダイエット効果があるとしている。

 そこで番組で8人の被験者に2週間食べ続けてもらったところ、全員の血糖値が低下して、男性の場合に至っては体脂肪が4%以上も低下とめざましいダイエット効果が出たとしているのだが・・・あまりに効果がめざましすぎて、どうも怪しい実験である。なおここまで劇的に低下したのが本当ならば、むしろ効果が強すぎて身体を壊す危険があるのではないかと、むしろ私はそちらの方を懸念してしまう。実際、番組でも「女性陣は元々低すぎ傾向の中、中性脂肪がさらに低下した方もいた」と健康効果を煽っているようなセリフだが、これって逆に「危険」である可能性を示唆しているようにしか私には聞こえないのだが? なお番組では二人の芸人にシソ入り餃子とシソなし餃子を食べて貰ったところシソ入りでは血液さらさらになったなどと言っているのだが、その時に食べて貰った量は青じそ150枚だと白状している(この番組にしては珍しく正直なこと)。で、これだとあまりに非現実的なので、番組が勧めるのは1日20枚から30枚だという(これでも異常に多いと思うが)。

 で、どうやら先ほどの被験者はこの20枚から30枚のシソを食べ続けたらしい。となるとここで考えつくことだが、シソを一日にそれだけ食べ続けるとなると、メニュー自体がまるで変わってしまうはずである。つまり先に言っていた「いつもと同じ食事をしてもらいながらシソを食べ続けて貰った」という話がやはり嘘であったことはここからうかがえるのである。多分、シソをどうやって調理するかについては番組側から指定があったのだろう。そしてそのメニュー内容が低カロリー・低脂肪なものであったというのが真相っぽい。もっともそれがあまりに極端すぎて、極端な結果が出てしまったというところか。

 番組はさらにシソの宣伝に驀進する。シソに含まれるαリノレン酸が細胞壁の働きを良くすることで、肌の老化を防ぐそうな。そこでシソ油を6人の人にとって貰ったところ、6人中3人に肌の水分量の増加が見られたとしている・・・のだが、6人中3人なんてのは科学的には効果が出たとは言いません。また6人の数値が出ていますが、食べ続け前の水分合計が138.2に対して、食べ続け後が137.4とほとんど変わっていない(この番組的に誇大に言えば「なんと少し低下してしまったのです」)という結果である。一体何を言いたいのやら・・・もっともここでありのままの数値を公表しているのは、この番組にしては珍しく正直ではあるが。なおαリノレン酸自身は、青じその葉には含有量が少ないので、シソ油がよいのだが、シソ油には今度はロズマリン酸が含まれていないという。ということは「両方摂れ」という話であり、完全にシソ漬けである。

 番組では志村けん氏が「これはシリーズ化しましょう」などと言っていたが、どうも今後はこのような食材シリーズが増えそうな気配である。しかしよく考えると、この産地密着で特定食材の宣伝パターン、どこかで見たことがあるな・・・と考えていたら、まさに「スパスパ」そのままである。スパスパとあるあるは実は制作会社が同じだという噂を聞いたことがあるのだが、もしかしてあっちからこっちに流れてきたのか?(真偽のほどは私は知りませんが)

 ただシソを手放しで宣伝している割には、一方で摂取して貰った青じその非現実的な量や、αリノレン酸の効果なんて実は出ていないということがもろに分かる生の数値を出したりなど、妙なところで腰砕けというか、楽屋裏を垣間見せているような部分があるのが、この番組にしては思い切りが悪い。いつものこの番組なら、こういう都合の悪いところは全部封印して、平気で嘘八百のデータを並べるところである。これは制作者側の葛藤なのか、それとも周囲からの批判の高まりが圧力をかけているのかは定かではないが(インチキ健康食品を宣伝していた出版社が家宅捜査を受けたりしましたし)、なんらかの兆候が現れているように私には見える。これが良い方につながるのなら望ましいことであるのだが・・・。

 ちなみにシソについては、結構作用の強いものなので、果たして食べすぎが身体に悪影響を与えないかについては少々不安がある。どんな食材でもそうだが、特定の食材を偏って摂りすぎるのは身体に良いはずはそもそもない。私の見解としては、シソを食材の一つとして摂るのはよいと思うが、毎日大量に食べ続けるなんてことは危なくて勧めない。なお最近はよく「血液サラサラ効果」として血液を固まりにくくする食材が推奨されるが、あれは現代人が高脂血症気味であるからの話であって、そもそもその傾向がない人間がそのような食材を食べ続けた場合、逆に血液が固まらなくなって出血が止まらなくなるなどの危険が発生することがあるので要注意。これが「すべてはバランス」と言う最大の理由である。実は個人の体質及び状況は千差万別なので、すべての人に健康によい食材なんてないのが事実。日本では諸悪の根元のように嫌われている脂肪にしても、アフリカなどでは積極的に摂る必要がある重要栄養素なんだから。 

 

4/24 発掘あるある大事典「足で分かる体内年齢」

 まず最初は足の衰え度テストとして、椅子に座って片足を水平にあげ、手は肩につけた状態でふらつかずに立ち上がれるかというテストを実施している。例によってゲストは散々な状況で、柴田氏以外は全滅という状況である。番組よるとふらつかなければ40代以下、ふらつけば50代、立ち上がれないと60代以上とのこと。で、一般人にテストをすると簡単に立ち上がる70代がいる一方、全く立ち上がれない20代がいるといういつものパターンである。さてこのテスト、体重が増加したせいで膝に負担が来ていて足腰がガタガタの私が、問題なく簡単に立ち上がれたのですが、これってなぜ?

 とにかく番組によると、老化が進むと足腰に衰えが来ると言いたいらしい。身体の機能が老化して弱ってくると、重要器官に血液が集中し、末端にある足などには血液が回らなくなるとしている。で、これの証明として低温室に入れると足の血流が低下するとか、低酸素室では足の機能の方が低下したとしているのだが、またこの実験が滅茶苦茶。まず低温室での実験は、低温状態になると体温の放出を防ぐために手足などの末梢の血管が収縮するのは当たり前であり、これは臓器の不調で血液がそちらに集中するなどというのとは全く無関係な単なる反射である。また手足の機能の衰えを見るために、筋力テストの持続時間を見ているが、元々全く違う運動(当然運動としてのきつさに差がある)の持続時間を見るという、実験として全く「無意味」なデータを取っている。しかもこのデータが無意味でなかったとしても、この結果は「老化が真っ先に足に来る」ということとは何の関係もないのは言うまでもない。いつものことながら、いきなりお粗末さが炸裂している。

 はっきり言って私ならこんなお粗末な実験などせず、「昔より老化はまず歯と目と足にやってくると言われているが」との一言で終わらせて先に進む。こんな少し考えると全く無意味であることが分かるような実験をやっても、内容の信憑性を増すどころか、内容に対する不信感を増すだけで逆効果である。

 さて番組では太もものテストとして、お尻に握り拳を当て、足を後ろに曲げてかかとでその握り拳に触れるかというテストを行っている。番組によると、このテストが出来ない人は太りやすいのだという。ちなみに私の場合、太っていることが原因で膝を痛めているので、そもそも足が後ろに曲がるわけがない。

 番組が言いたいのは、ここで足が曲がらないのは太ももが固くなっていることで、そうなっている人は基礎代謝が落ちているのだという。で、番組では例によってここでまたサンプル数の少ない実験を行っている(しかし各事例ごとに4人の計8人は集めたようだから、この番組ではこれでも多い方かもしれない)のだが、これがあまりあてにならないのは言うまでもない。

 もっとも筋肉が固くなっているということは、一般的に運動不足が原因と考えられるので、運動不足→筋肉量の低下→基礎代謝の低下という連鎖は考えられるので、実験の正当性はともかくとして、結論自身はそう滅茶苦茶でもないのは事実である。

 で、番組提案はベルトを足首にひっかけて、仰向けになって足を上に引っ張るというストレッチである。ここでこのストレッチをしただけで代謝が急増したなどとまた実験しているが、こんなものは運動後には代謝が上がるという当たり前の結果であって、これがいつまでも持続するものではない。運動は継続が重要である(一回や二回の運動で筋量が増加して代謝が増加と言うわけにはいかないので、こういう結果で誤魔化しているのだと思うが)。

 次がふくらはぎのテスト。これは壁に片手の先を当てて立ち、片足を曲げて、もう片足でつま先立ちをする。この状態で膝を曲げて足下のコインを3枚続けて拾えるかというテストである。これについては体重の多い私はまずつま先立ち自体に無理があるし、膝を痛めているので問題外である。

 これができないと血管が老化している可能性があり、心筋梗塞や脳梗塞につながるというのである。例によってのサンプル数の少なすぎる実験はともかくとして、番組の主旨は、血管が老化すると血流が悪くなり、末端にあるふくらはぎの筋肉の働きが悪くなると言うことらしい。で、対策は低カロリーの食生活と運動(当たり前すぎるほど当たり前)。またひざ裏を刺激するマッサージを提案している。

 最後はつま先のテスト。これは足下に置いたつま先を使ってボールペンを10秒で5回持ち上げられるかというテスト。これはつま先の動きが鈍くなっていることで、首の機能の低下とつながっていると言うのである。首が老化すると軟骨が衰えてくるが、そうなると神経の通り道の脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されて末端である足先の動きが悪くなるというのである。なおこのテスト、私は散々な結果(1回もボールペンがつかめない)であるのだが、これは首ではなく腰に原因があると思うのだが。それに番組中でも堺正章がさらっと流したが、足先の器用さという要素が大きすぎて正確性には欠ける。

 番組推奨は、ここではツボ療法。くるぶしの内側にある照海なるツボを押すと云うことだが、内容の深刻さに比して対策がツボ療法とは明らかに役不足である。多分、効果的な対策が打ち出せなかったのであろうという事情が垣間見える。なお番組では、素人が首のマッサージをすると神経を傷つける危険があるので、首のマッサージはしないで欲しいと言っている(極めて妥当である)。

 今回は、例によって「結果が先にあって実験でこじつける」というこの番組お決まりのお粗末パターンの連続であったが、出てきた結論自身は実験のお粗末さに比べるとまだそう滅茶苦茶でもない。少なくともCoQ10やαリポ酸の時のような、明らかに視聴者を騙してやろうという露骨な悪意までは透けて見えない。多分、あそこまで露骨な嘘をつけるタイプの制作者ではなく、ただ単に「作り方が不器用」なのか「今までまともな番組の作り方を教わったことがない」か「科学の素養が欠けている」というだけの制作者なのだろう。もう少しキチンとした作り方をすれば、同じネタでも随分印象が変わるだろうにというのが、私の正直な感想である。

 

4/17 発掘あるある大事典「夢」

 初っ端から「あなたはどんな夢を見ましたか」で始まる今回。どうやら夢判断がテーマのようなんだが、番組は深層心理が夢に現れるとしている。さて楽天の新監督の田尾氏は、マツケンサンバの替え歌であるラクテンサンバを歌って踊っているという夢を見たそうだが(なんちゅう夢だ)、これを専門家に鑑定してもらったところ、どうやって集客したり観客を楽しませるかを悩んでいる証拠だとか(私に言わせれば、たまたま目にしたマツケンサンバの印象が強くて、それが出てきただけだと思うのだが)。また番組によると「仕事に失敗する夢」というのは、仕事に失敗しないために備えている夢なのだとか。

 夢とはレム睡眠中にイメージが大脳皮質に投影されているものとのことだが、これはその日の出来事が再生されて整理されているのだとのこと。番組では3人に2時間ゲームをしてもらってから寝てもらったところ、ゲームが夢に出てきたという。ただ人によってシチュエーションが全く異なっているが、それは過去の記憶の断片にストーリーをつけるのが夢であるが、この時に記憶が異なるから夢が異なるのだとか。

 番組ではよく見る夢のベスト5を上げて、それに説明をつけている。

 5位は「落ちる夢」。これは筋肉の収縮運動が原因であることが多いという。ポイントになるのはシチュエーションと結末で、暗闇に落ちていく夢は不安を、空から落ちているのは理想とのギャップを、落下途中で助かる夢は誰かに救って欲しいという欲求が、地面に落下する夢はあきらめを感じているのだという。

 4位は「試験の夢」。これは第三者からの評価を気に掛けている可能性が高いという。ポイントはその時の自分の状況で、あせっている場合は不安を感じている。スラスラと解答している場合は自信過剰になっているという。

 3位は「親しい人が死ぬ夢」。ポイントは死ぬ相手との関係らしい。親が死ぬ場合は親を気に掛けている。子どもの場合は子どもの自立を望んでいたり不安を感じている。友人の場合は健康を気遣っていたり、相手を失うことを不安に思っているという。また死因が殺人の場合は相手を強く気遣っている場合、自分が殺す場合は相手からの自立を求めている可能性があるという。

 2位は「乗りものに乗り遅れる夢」。これは時間に追われている象徴だという。乗りものはそれ自体が団体行動を象徴しているとのことで、グループ行動中に乗り遅れる夢は周囲に遅れをとっているとの不安を示しているという。

 1位は「追われる夢」。大人でこれを見る場合は、解決していない問題を抱えている場合が多いという。子どもの場合は好奇心の表れだという。ポイントは追ってくる相手で、正体が分からないものの場合は過去に受けた心の傷やトラウマが関わっており、怪物の場合は解決の糸口が見つからない事に追われている、動物の場合はその動物のイメージが問題を象徴しているという。

 さて体調が夢に反映する場合もあるという。寝ている間に体が訴える信号に敏感になり、それが夢に反映しているのだという。アンケートの結果、500人中30人が病気の前兆を察知する夢を見た・・・と番組は言っているのだが、これってほとんどの人はそんなもの見ていないという意味なのでは?

 夢判断と来たから、またオカルトな内容になるのではと懸念したが、存外まともな内容だった。ただそれだけに「まんまじゃん」という内容が多く、そんなもの今更言われるまでもなく私にでも推測つくような内容ばかりだった。この辺りの夢なら、大抵の人がわさわざ説明を受けるまでもなく自分で原因の推測はつくのでは。だけど現実に心理学的に説明がつくのは、この程度のところまでです。これ以上細かいことを言い出したら、それは途端にオカルトめいてしまいます。所詮は夢とはとりとめのない記憶の羅列ですから、あまり細かい意味を求めても仕方ないです。

 なお私は落ちる夢を時々見ます(私の場合は途中で助かるでもなく、地面に落ちるでもなく、いつまでも落ち続けた挙げ句にそのまま落ちていることを忘れてしまうというケース(笑))が、それ以外で多いのは英語を話そうと苦労している夢。仕事柄、英語の文献を読んだり英語の講演を聴くことがあるのですが、私自身は英語力が皆無なので、それがプレッシャーになっているようです。なおこのようなやけに生々しい夢以外では、極めて突飛なSFチックな夢が多いです(コンピュータの暴走により支配された宇宙コロニーを救出するべく、中央制御室に潜入しようとする夢といった類)。ただ最近は疲れすぎているのか、夢自体をほとんど見なくなりましたが。

 

4/10 発掘あるある大事典「春の芸能人 性格診断スペシャル」

 さて今回はこの番組お得意の心理テストである。このような回を見る時のポイントは、この内容は完全に「お遊び」であると認識しておくことだ。まるで心理学的裏付けがあるかのように解説しているが、はっきり言ってテストがいい加減すぎてまるっきり意味はない。また途中で出てくる実験は、この番組の毎度のことであるが、結論が先にあってそれに強引にこじつけているという任意性の高いすぎる内容ばかりなので、何の証明にもなっていないのは今更説明するまでもない。

 ところで我が家では、テストの内容があまりに馬鹿らしいので、この問題で何が分かると番組は言おうとするかというのを当てる遊びをやっていた。1番目の問題で芋の数と大きさは欲求不満度につながると言うんじゃないかとか、2番の問題でBの多い人は精神年齢が低いと言うんじゃないかとか、羊を囲んでいる柵の大きさで心の広さが分かるとか言うんじゃないかなんていうのは、あまりにまんますぎて見事に当たってしまった。

 なお最後の問題のカレーに砂糖を入れてしまったというやつでは「このテストは、多分アドリブが効くかどうかなんてことを言うんだろうが、我が家のカレーはジャガイモを入れないから、どうやっても肉じゃがにはできない」とか、買ったものの着ていない服の問題では「気に入って買った服で着ない服なんてありえない」とか、家の隣にどの店を持ってくるかについては「スーパーが便利だが、家の隣にスーパーがあるとうるさくて嫌だ」などと設問の問題点に関する指摘もかなり飛び交った。どうやらこのテストの結果から言えることは「我が家のメンバーはみんなひねくれている」ということだけのようだ(笑)。

 それにしても、迷路で田舎を選んだ人が小心者だということを示す実験として、田舎を選んだ人の後ろで大声で怒鳴ると緊張して脳の働きが活発になるということを証明として出していたが、ジャングルを選んだ人の場合は同じことをやっても全く変化が出ないという実験をしていないのには、相変わらずのことながら呆れてしまった。いつも結果が先にあるインチキな実験ばかりやってるもんだから、こんな基本的なところさえまともにとれないんだろうな・・・。毎度のことながら、この番組の実験は、全く実験になっていない。そりゃそもそも、VTRの中から自分たちの説に都合の良い部分だけを切り出してくるのは実験でもなんでもないもんな。多分、心の広いグループと心の狭いグループとでの中華屋での観察なんかも、説明に都合の良い部分だけを抜き出しているのは間違いないと思う。餃子の配分について1回りのところまでしか流さなかったのは、多分あの後は非常に都合の悪いことになったのは想像に難くない(心の狭いグループの方は、2回り目に1回り目で餃子を取らなかった人が2つ取って結果的に数が同じになったのに対し、心の広い方のグループで2回り目に2つ以上取る人がいて数が無茶苦茶になったとか)。

 以上、はっきり言って「お遊び」と了解して見る分には問題ありません。まかり間違ってもこんないい加減なテストで深層心理が見えるなどと思わないこと。「俺は実は小心者だったのか」などと落ち込んだりしなければOKです。血液型占いの宣伝をするよりは「役にも立たないが害がないだけマシ」というものです。多分、本来なら血液型SPでもしたかったところなのだろうが、あれだけ社会問題になったから、深層心理テストという形で逃げたのだろう。

 で、次回は「夢」。なんかだんだんとオカルトめいてくるようだ。この番組。

 

4/3 発掘あるある大事典「二の腕のたるみ」

 二の腕がたるんだ状態を「ももんが」と表現して、その解消法を紹介しようというのが今回のテーマらしい。なおこのモモンガ度の判定だが、洗濯用のはさみ(布団などをはさむ奴)でVHSテープを1本持ち上げられる程度の強度のものを使い、腕を伸ばしてこれで二の腕をはさみ、そのまま腕を曲げてもはさみが落ちなければ小モモンガ、さらにそこから腕を上に上げてもさらに落ちなければ大モモンガとしているのだが、いざこれを試してみると。梅津アナを含めてゲストは軒並み大モモンガという結果に。またもや例によって無理矢理に全員を危険レベルに持って行っている気配である。

 で、この位置に脂肪が溜まるのは、一般的な生活では腕を引く力(上腕二頭筋)はよく使うが、押す力(上腕三頭筋)はあまり使わなくなっているので、ここに脂肪が溜まってしまうのだという。ちなみに押す力を使う作業としては、ふき掃除、洗濯(手洗い)、農作業(鍬)などであり、いずれも現代ではやらなくなっているとしている。

 さてこの上腕三頭筋をどうやって鍛えるかであるが、これは腕を肩から動かすことが効果的なのだという。番組提案は、和太鼓を打つイメージのエクササイズ。腕を肩から上げるのがポイントであるようであるが・・・こんなものよりも、普通の筋トレでやる頭の後ろで軽いダンベルを持ち上げるという方法で十分だと思うのだが・・・。なお番組ではさらに後ろ手にしてひねるというのが効果的であるとして、後ろでバイバイなるものを提案している。この後は例によってモルモット連中がこれを二週間続けたところ、二の腕のたるみが解消してめでたしめでたしというオチである。確かにこれは筋トレの一種なのだから、続けると二の腕が引き締まるのは事実だろう。ただし、あまりやりすぎると、今度は二の腕が筋肉でムキムキになる可能性があるので、女性の方は注意である(ボディビルなどを「美しい」と感じる方はドンドンやっていただいて結構ですが、そういう方の場合は、こんな軽いトレーニングはやらないでしょう。)。なお私はかなりの肥満ですが、筋トレを定期的にやっている(先に行ったダンベルあげなどもやっている)ので、二の腕は太いですがたるみはそうありません(腕を曲げた時点で布団はさみは吹っ飛びます)。だから今回のエクササイズは「二の腕を引き締める」のが目的であって、必ずしも「二の腕を細くする」ではないことには注意しておきましょう。

 いつも言っていることですが、エクササイズなどのトレーニングについては間違いなく何らかの効果が出ると思えるので「良し」です。ただ特別な体操で痩せるなどと言い出すと、これは嘘です(痩せるほどの運動というのはよほどハードなものでないと無理)。また食材で痩せるというのは、それを言った時点で大抵嘘です(食事全体を改善すれば痩せるが、特定の食材を食べ続けるだけで健康的に痩せられることはない)。で、今回はエクササイズであって、目的は痩せることではなく二の腕を引き締めることだから「良し」でしょう。

 で、次回は性格診断・・・おいおいまた占いもどきの内容をするんじゃないだろうな。最初から「遊び」と明言するならそれでも良いが、下手に心理学的裏付けでもあるように宣伝しだしたら、その時点で「嘘」であるから、そういう目で見るように。

 

3/27 発掘あるある大事典「細胞から若返る」

 何やら「若返る」か「痩せる」しかテーマがなくなってきたという末期症状に至っているこの番組。果たして今回はどう来るつもりか。

 番組によると外見の老化は30代や40代ぐらいから起きるが、細胞の老化は20代から起こると言うのである。またも初っ端から日本人の大半を無理矢理に病気にしようといういつもの展開。この番組としては日本人の90%ぐらいは老化が問題になってないと困るのだろう。この調子で行けば、今に「人間は生まれた瞬間から老化が始まっているのです」とか言って、幼児用のサプリを宣伝し始めるのと違うか。

 さて老化が進むと、例えば耳が遠くなったり、視力が低下したり、物忘れが激しくなったりなどという当たり前のことを列挙するのだが・・・おいおい、こんな問題が発生する20歳代がどこにいるんだ? もしそんな奴がいたら、それは老化ではなくて歴とした病気である。

 で、番組によると細胞の老化とはミトコンドリアの能力の低下だというのである。ミトコンドリアの能力が低下することでエネルギーが使用されなくなり、脂肪が蓄積することになるというのだ。・・・おっと、どこかで聞いたことがある論理展開だと思っていたら、ここで再登場するのがCoQ10とαリポ酸、これにストレッチなどを組み合わせて老化対策は万全・・・と思ったのだが、ここでさらに若返り効率をアップする最新情報が登場するのだという。

 よく物事を考えてない者がこれを見れば、「おぉっ」と引き寄せられるのかもしれないが、私のような人間にはこの展開は「ほら来た」というよなもので、正直爆笑ものなのである。少し考えると分かることだが、これって以前にまるで決定版のように宣伝していたCoQ10とαリポ酸が、早くも「当社比」の対象にされてしまったということなのである。私は以前にαリポ酸が登場した時に、「このアルファリポ酸も半年後ぐらいには「アルファリポ酸が働くためには○○が必要なのです」などと言って新しいサプリの宣伝材料にされることだろう」と書いたが、なんてことはない半年どころか1ヶ月でこのざまなのである。いかにこの番組がいい加減な姿勢で情報を流しているかがうかがえることなのだが、それを自白しているのに等しいことに、この番組の制作スタッフだけは気づいていないようである(それとも気づいてはいるが、この番組の視聴者はそれを見抜くだけの知恵はないと馬鹿にしているかである)。

 さてこの後はCoQ10とαリポ酸の宣伝の繰り返しになる。番組が言いたいのは以前と同じで、エネルギーを産出するのにCoQ10とαリポ酸がひつようなのだが、どちらも年齢と共に減少するのでサプリで補う必要があるという論理展開である。これらの量が減少するのは、老化というわけではなく、この時期には成長が停止しているからという理由があるのだが、当然ながらそんなことには全く触れない。なおアメリカの事例としてCoQ10で不整脈だった男性がめざましく回復した例をあげ、CoQ10が全身の細胞を活性化するように宣伝しているが、そもそもCoQ10は心臓の薬として開発されたものであり、不整脈が回復したのはむしろ当たり前なのである。ちなみにCoQ10の薬効としては心臓に対する効果以外は確認されていないということの方を忘れてはいけない。心臓に効けば全身の細胞を活性化するような論理展開をしていたら、そのうちに「細胞の活性化のためにニトログリセリンを摂取しよう」とでも言い出しかねない。

 さて今回満を持して登場する第3のサプリメントだが、それはL−カルニチンとのこと。これは血液中の脂肪をミトコンドリアに取り込む作用を持つのだという。で、このL−カルニチンが多く存在するのが骨格筋と心筋なのだが、L−カルニチン量は20代をピークに減少するので(おっと、どこかで聞いたことのある論理展開になってきた)、心臓などが弱ってくるのだという。そしてこのL−カルニチンを補うためにはステーキなら1日5枚も食べないといけないので、食事から補給するのは不可能(ほら来た)、サプリメントで補うしかないというわけである。

 さあ、おなじみの番組展開になってきました。そうなんです、人間は実はこんな大事な栄養素をサプリメントに頼らないと生きていけないような欠陥生物だったのです。だからサプリメントなんて存在しなかったつい数十年前には、みんなすぐに病気になってバタバタ死んでました・・・なんてことがないのは誰でも分かりますよね。馬鹿丸出しの論理展開なのだが、この番組はこの論理展開が好きなのかいつも登場します。まるで「自衛隊のいるところが非戦闘地域だ」なんて小学生でも納得しないような大馬鹿論理をいつでも展開する小泉総理のようである。

 さてこうやって3つ目のサプリメントを登場させたが、この3つをガバガバ飲んでも全然痩せないという苦情が来るのは目に見えている(それで痩せる方がよほどおかしい)。そこでこの番組は例によってのアリバイ作りを始める。番組によると痩せられる身体と痩せられない身体があるらしい。番組が言うには、大腿筋膜張筋というのがあって、これの働きが悪いと駄目だそうな。で、その判別の方法は椅子に座って膝の上に載せた足を顔の高さまで上げられるかというかなりハードなもの。こんなものそう簡単に出来るわけないなと思っていたら、番組の街頭調査では65%がやはり出来ない(ここで65%もふるい落とすわけであるから、それだけクレームが減るという計算なんだろう)。

 ここで番組提案が壁により掛かるようなエクササイズ(というよりもストレッチだ)。これをやって後はリフティングなどの運動を行うということだが、リフティングはかなりキツイ運動なので、これをずっとやっていれば、L−カルニチン云々が関係なしに痩せるのは当然というものである。

 結局、いつものように「アホくさ」としか言いようのない内容である。舌の根が乾かないうちにと言うか、半年ちょっとで早くも3つ目のサプリメントの登場である。このペースで行けば、1年後には1ダースぐらいのサプリメントを飲みまくる羽目になるだろう。CoQ10が売れているようだから、これで味をしめたのだろう。昔から「詐欺師は一回やったらやめられない」と言われており、実際に豊田商事のセールスマンなどもその後は自分で詐欺会社を立ち上げて悪徳商売を行っていた奴が多いが、インチキ健康食品の類も一度やったら止められないのだろう。1つの商品が効果のないことが知れ渡りだしたら、また次の商品を宣伝するというサイクルの繰り返しである。よほど視聴者を舐めているとしか思えない内容である。

 ところで今回の内容、いかにも無理矢理にねじ込んだというような印象である。論理構成のお粗末さは毎度のこととはいえ、番組好例のあるあるモルモットによる実験が全くない。いかにも突貫工事で無理矢理に番組を作ったという印象を受ける。スポンサーから急遽宣伝を依頼されたか? どうも裏の事情も存在しそうな気配である。

 しかし今回の内容を見てはっきりした。やっぱりこの番組は根本的に駄目である。テレ東の某番組のように、番組自体をやめてしまうしかどうしようもないようだ。教育委員会あたりもそろそろ「有害番組指定」を考えた方がいいんじゃないの? それからテレビ雑誌も、これからこの番組の紹介は健康番組のコーナーではなく、通販番組のコーナーに入れましょう。

 

3/20 発掘あるある大事典「冷え症」

 さて今回のテーマは冷え症。と言ってもこれは手足が冷えるとかの冷え症ではなく、身体の深部体温が低下するという意味の冷え症だとか。例によって、どういう根拠から出てきたかは知らないが、最近はこの冷え症体質の人が増加しているという(毎度のことながら、この番組にかかると現代人はすべての者が病人になる。今までこの番組で病人になった人数を合わせると、既に日本の人口の数十倍になっているだろう(笑))。

 さてこの深部体温であるが、1度も下がると免疫は低下する、新陳代謝は落ちるなどととんでもないことになる・・・って言ってるんだがこれは当たり前。通常は人間の深部体温が1度も落ちることはありません。そんなことになったらゾンビです。

 まあそれでも体温のコントロールが悪くなるということはある。その原因は筋量の低下による熱産出能力の低下。またストレスや不規則な生活による自律神経の失調などがある。こうなると身体がだるくなったり、風邪をひきやすくなるなどの弊害が出る。

 で、この番組ではその解消法として提案しているのは、規則正しい生活で朝食を重視すること(これは極めて妥当)。番組提案は朝は体温を上げる作用のあるユリ科の野菜(具体的にはネギ)を加えた野菜スープなのであるが・・・これでは肝心の燃料が全くない。やっぱり何か炭水化物を含むもの、パンとかご飯は不可欠だろう。

 次に提案しているのが腹式呼吸をしながら中腰で歩くトレーニング、これを行うと腹筋などが鍛えられるので体温が上昇するとしている。

 そしてお約束通り被験者がこれを試したら、低体温は解消、体脂肪も減ってめでたしめでたしというオチである。例によってめざましすぎる効果は完全に眉に唾であるが、原理的には間違ってはいないので、試してみること自体は悪くなかろう。

 ここのところのこの番組は、以前に比べるとかなり内容的にマシになってきたようである。先週もそうであったが、基本的にトレーニングを勧めるようになったのは正しい傾向。今までみたいにゴロゴロしながら食材だけで肥満解消を言わなくなったのが何より一番である。相変わらずの煽りすぎの作りは下品だが、内容的には随分まともな回が増えてきている。もっともまだどうしようもない回も多々あり、その辺りのムラがこの番組の今後の課題ではある。

 なお番組ではこの後、健康食材紹介にかこつけたグルメ番組をやってますが、そっちは全く興味ないので割愛(笑)。何も身体に良いのはかにみそだけではなく、すべての食材が何らかの点で身体に良く、何らかの点で身体に悪いです。これが基本。

 

3/13 発掘あるある大事典「老けない身体を作る」

 今回はまず目をつぶってその場で30秒足踏みをするというテスト。これをすると100人中94人がその場から動いてしまったという。で、これが動いてしまった人は脊椎が歪んでいるので腰を痛める危険があるというのである。

 つまり腰の筋肉(今回は特に腹横筋なる筋肉を取り上げていたが)が弱っているので、腰に負担がかかっているという話。それでこの腰の筋肉の弱り具合はリンボーダンスで分かるとしている。20代なら腰骨の高さ、30代がへそ、40代でみぞおち、50代が心臓、60代がわきの高さをクリアできればOKとのことだが、これをクリアできない人が続出。これをそのまま放置しておくと腰痛の危険があるとしている。

 現代人の腹横筋が衰えている原因は呼吸が浅くなったことだとしている。番組提案のエクササイズは、まず直立して両手をお尻に当て、お尻を締めてから足を肩幅より大きく開き、鼻から息を吸いながら腰を深く落とす、そして次に口から息を吐きながら腰を上げるという繰り返しである。これを1回3分間をワンセットにして、朝昼晩の1日3回行えとしている。腹横筋は和式トイレで息んだ時などに使う筋肉だと言っていただけあって、明らかにそれを再現しているようなエクササイズである。

 で、例によってこれをやると腹筋が強化され、腰痛が解消されたり、便秘が解消したなどとの報告を行っている。この部分はいつもの誇大広告があると見て間違いないが、腰痛予防には腹筋や背筋を鍛えることが基本なので、このエクササイズが悪いということはなかろう。ただ番組でも「腰痛予防の筋力トレーニングなので、腰痛の診断を受けている人は呼吸法だけにしてください」と表示しており、既に腰に問題が出ている人にはきつすぎる運動であろう。それとこれは番組では言っていなかったが、高血圧の人も注意した方が良いような気がする。私が試してみたところ、和式便所で息むのと同じで、しゃがんだ時にかなり血圧が上がる気配がある。あくまでこの辺りは自分で考えて試してみるように。

 と、このように今回は腰痛防止に腹筋を鍛えましょうという話なので、基本的には問題ないでしょう。最も鍛える場合には何も腹横筋だけでなく、腹筋も背筋もバランス良く鍛えるというのが正しいあり方です。しかしエクササイズを行っていると、これらの筋肉はすべて鍛えられる筈である。

 ちなみにこれ以外にサクランボの枝の茶がどうとか、行者ニンニクがどうとかといういつものような与太話が登場してますが、これは例によって全く無視しておきましょう。これらのコーナーは毎度のことながら見るだけの価値はありませんので。

 

3/6 発掘あるある大事典「筆跡鑑定2」

 今回のテーマはまたも筆跡鑑定。前回の内容が好評だったからと言っているが、それよりはネタがないのだろう。あるある2になってから、明らかに2がつく企画が多くなっており、この番組自体の企画力・取材力等が目に見えて低下しているのが感じられる。正直なところ、既に末期症状が出ているようだ。

 さて今回の内容だが、筆跡からさらに深層心理にまで斬り込むとのこと、そしてそれに信憑性を持たせるためにアメリカでいかに筆跡鑑定が広く使用されているかといった宣伝から始まるのだが、この番組がこれをやると、逆に胡散臭さを増してしまうだけなのがなんとも。やたらに前回のVTRを流して、街の一般人が「当たってるかもしれない」などと言っている光景を見せているが、これって占いのリアクションと全く同じ(占いはどんな者にでも当てはまると思われる内容だけを出すのがポイント)であることも、さらに胡散臭さが増大である。

 今回のフレーズは「1勝93敗の国松くん」というもの。これで深層心理まで分かるのだという。

 「1」について。これを単なる直線として書く人は素直な人で、書き始めにひねりがある人はやり始めたことにこだわる人だという。だから商店街には直線を書く人が多くて、某研究所にはひねりをつけた人が多かったと言っているのだが・・・おい、商売人は素直なだけじゃ商売にならんぞ。それに私は直線を書いたが、私も歴とした研究所の研究員なんだが・・・。それに今まで「ひねくれている」と言われたことはさんざんあるが、「素直」と言われた記憶など全くない。大体、上司にも「お前は上の言うことを素直に聞かない」と罵倒されたというのに・・・。

 「9」については、この丸が大きいほど若い人とつき合いたがるのだそうな。で、カップルの場合、年下の側が丸が小さくて、年上の側が丸が大きいとバランスがよく、実際に年の差カップルを追跡したらこの組み合わせが多かったなどと言っているのだが、はっきり言って毎度のことながらこの番組のサンプル抽出は任意性が高すぎてデータとしての信憑度は皆無である。なお私は丸は小さく書く方だが(ひどい場合は丸にならずに線になっていることがある)、何も年上好みではない。

 「3」については書き終わりが書き始めよりも前に出ている人は仕切り屋なのだとか。で、どこの店か分からないが、そこで観察していたら5グループ中の4グループで仕切り屋は書き終わりが前に出ていたなどと言っているのだが、これもサンプル数少なすぎるし、やっている実験がいかにも仕込み臭くて信じる気は起こらん。なお私の場合は書き終わりと書き始めはきっかり同じ位置にある。むしろ私の3の特徴は、書き始めと書き終わりが全く巻いていないことだろうが、これについては解説なし。

 「勝」と「松」については、勝つつくりの線がへんの側に付き出している人は自分を大きく見せたがる人(つっぱりやすいタイプと言いたいらしい)で問題を起こす危険があり、へんとつくりが離れている人は心が広くて包容力がある。松のとめが長い人は物事に執着して後ろ向きにクヨクヨ悩むことが多く、とめが縦線にクロスする人は気持の切り替えが早い前向きの人だとのこと。これを見ると、私は勝つのへんとつくりの間はむしろかなり狭いので心が狭いのか? 松についてはとめが長くて縦線とクロスしているのだが、後ろ向きでクヨクヨして気持の切り替えが早くて前向きなのか? わけ分からん。

 で、この後はまた筆跡鑑定の宣伝。「私は○○が大好きです」と書いた時、○○が本当に好きなものの時と、実は嫌いなものの時とで好きの字に違いが出るのだという。これは嘘を言うという意識により字に違う特徴が出るのだという・・・のだが、私は好きなものばかり並べて書いても毎回字が違うぞ。大体、人間の字なんて書く度に違っているものである。これを確認するのなら、好きなものを複数書いて、その時は共通して現れている特徴が、嫌いなものを書いた時には消えている(当然こっちも複数書いてすべての時にそれが消えていないといけない)ということを示してこそ意味があるのだが、例によってそういう厳密な実験は絶対にしない。

 以上、結局今回の内容はネタ切れの苦し紛れだったことが明らかになった。その証拠は前回以上にご託が増えて中身が減少している上に、内容の正確さがさらに落ちていたこと。これは筆跡鑑定と言うよりも占いと同等レベルの印象である。まあいきなり血液型占いの宣伝をするような番組だから、科学的正確さなんてとっくの昔に捨ててるんだろうが。それにしても面白くなかったな、今回の内容。

 

2/27 発掘あるある大事典「肌の潤いを取り戻す」

 今回の番組スポンサーはどうやら韓国の観光協会辺りのような印象です。全編が韓国の宣伝。韓国流ブームに乗っかろうなどといった思惑もあるだろうが、とにかくその分はさっ引いて見ておく必要はあるようだ。

 本日のテーマは「韓国に行くと肌が綺麗になる」というまるでオカルトのような内容。またどこやらの怪しげな美肌エステでも紹介するつもりかと思っていたら、なんてことはない「韓国料理には唐辛子が多いので、発汗や皮脂の分泌が促されて、肌の水分量が増える」というもの。で、日本で毎日韓国料理なんてわけにもいかないので、日本でその真似をするには1日1グラムの唐辛子を3回に分けて摂れとのこと。日本の唐辛子は韓国の唐辛子に比べるとカプサイシンの量は5倍ぐらいあるらしい。

 なお今回の内容で一番大事なのは、番組の途中でアリバイのように出たテロップ「大量に摂取しすぎると胃が荒れる場合がある」というもの。別に唐辛子を摂ることを止めませんが、馬鹿みたいに唐辛子ばっかり摂ると確実に胃を痛めますのでご注意を。そもそもカプサイシンに対する身体の反応は、カプサイシンが身体に危険なものであるとの判断によるものなので、大量に摂りすぎたら身体を壊すのは当然です。運動でも馬鹿みたいにやりすぎたら身体を壊すのと同じ、身体を鍛えるには壊さない程度に負荷をかけることが大事と言うだけの話である。

 後は、韓国人はよく野菜を摂るので、我々も野菜を摂りましょうというお話。これは至って当たり前。要は常に食事はバランスということである。

 以上、この後は志村けんがウダウダと地方を回って何やらスポンサーの宣伝を行っているようですが、私はこのコーナーは最初から相手にしてないので(私はこのコーナーはCMだと思ってます)どうでも良いです。

 今回は内容少な目、しかしこの番組の場合は内容が少ないということはその分、害も少ないということ(内容0になれば害も0になる)、どっちでも良いような内容ばかりでした。なおカプサイシンについては食欲増進効果もありますので(胃に適度な刺激を与えて活動を活発にする)、逆に食べすぎても知りません。そこは自制してください。また唐辛子ばかり摂っていたらこれは確実に言えますが、味音痴になります。たまにならともかく、ずっととり続けると日本食の微妙な味付けなんか分からなくなる可能性あり。その時は全部韓国料理にするなと何なとご自由にどうぞ。辛いものがあまり好きでない私は、カプサイシン摂るよりはウォーキングする方を選びます。

 

2/20 発掘あるある大事典「肥満解消の救世主」

 サプリ宣伝番組であるこの番組だが、今回も新たなサプリの宣伝の模様である。

 で、そのサプリとはアルファリポ酸(チオクト酸)なる物質。この物質を摂取すれば細胞を活性化させて中年太りを解消出来るそうな。またも性懲りもなくである。明らかに以前に宣伝したCoQ10と機能がかぶるが、番組自身がヌケヌケと「CoQ10と似たような働き」などと言っているのには呆れる次第。しかも「日本のテレビでは初めて詳しく紹介することになる」など言っている。つまり「この番組が一番最初に金を貰って宣伝するんだ」と言いたいのだろう。で、これを摂ったら一週間でウェストが細くなったなどの例の誇大広告が続く。

 さてもう最初から見るのが馬鹿らしくなってくるような展開だが、一応内容のチェックだけはしておく。

 アルファリポ酸は細胞のミトコンドリアに存在する(これまたCoQ10と同じ)。そしてエネルギーを消費するのに必要不可欠なのだという。この物質が糖を分解してエネルギーとして利用されやすくするのだが、これが30歳を境にして減少するのだと言う。そしてこれが中年太りの原因なのだという。だから身体の外からアルファリポ酸を補うのだそうな。で、このアルファリポ酸は糖から生成したピルビン酸がアセチルCoAに変化するのを助けるのだという。そしてこのアルファリポ酸があってCoQ10の働きがアップするのだという。

 と、ここまで来たところで一つ気が付くことがあるだろう。つまり以前にあれだけCoQ10を万能薬のように持ち上げていたが、今回の内容が真実だとしたら「CoQ10だけ摂っていても意味がない」と言っているわけである。いかにもこの番組の体質を物語っている。正直なところ、語るに落ちるとはこのことだと思えるのだが、この番組はそんなことは全く気にしていないようだ。予想されることとして、このアルファリポ酸も半年後ぐらいには「アルファリポ酸が働くためには○○が必要なのです」などと言って新しいサプリの宣伝材料にされることだろう。

 で、このアルファリポ酸が含まれている食品はホウレンソウやレバーなのだが、これでアルファリポ酸の必要量を補おうとすると、1日に600キロも食べないといけないそうな。だからサプリメントでしか摂れませんという露骨な宣伝になる。

 そして後は完全な通販番組として見ましょう。この後は恒例のモルモット実験で、アルファリポ酸を摂取した被験者が今までろくにやっていなかったウォーキングなどの運動をし、規則正しい食生活を行った結果、一週間後には体重もウェストも減少して「やあボブ、これはすごいだろ!」ってことになると言う次第。恐らく規則正しい食生活には当然ながらカロリー制限も併用しているだろうし、この一週間というのも本当に一週間かは怪しいものである(この番組では最初に想定した時間で期待した効果が出なかった時は、実験期間を延長するなんてことは平気でしているらしい・・某サイトで被験者自身の証言があります)。やたらに番組が「規則正しい食生活・適度な運動が必要」と強調しているところにいやらしさが全開である。これはつまり「効果が出なかった」という苦情が出た時に「あなたは規則正しい食生活と適度な運動をしましたか」と逃げるための伏線である。なおこの手の番組を見慣れている人ならすぐに感じるだろうが、規則正しい食生活と適度な運動を守れば、アルファリポ酸なんて摂らなくても体重が減るのは当然である。アルファリポ酸の効果を実験で確認するためには、それなりの数のサンプルをアルファリポ酸を摂る組と摂らない組に分けて比較する必要があるのだが、当然のようにこの番組ではそんな実験はしない(番組にとって困った結果が出るのは見えているから)。

 以上、はっきり言って「アホくさ」という感想しか出てこない。CoQ10を全面宣伝した半年後にこれである。まさに舌の根が乾かないうちにというもので、この番組の体質をよく物語っている。まあこの番組を信じる人は、CoQ10にプラスしてアルファリポ酸も買ってジャンジャンと業者に金を貢いでください。多分2年後ぐらいには数十種類のサプリを飲むことになり、そのサプリ代で食費が出せなくなって痩せるでしょうから(笑)。

 なお私の知っている人物に、ダイエット薬にはまって食事もろくに摂らずに薬ばかり飲んでいる者がいます。彼女は覿面に痩せました。肌はガサガサの身体はボロボロの状態になって。今では当のダイエット薬を勧めた人間から「このままだと命を落とす危険からあるから、薬を止めろ」と言われているとか。まるで覚醒剤中毒みたいですね。しかしこれって、歴とした堂々と販売されているかなりメジャーなダイエット薬です。世も末ですな。

 

2/13 発掘あるある大事典「手で分かる身体の異常」

 手には身体の異常が現れることがあるが、それを警告するとのこと。

 まず最初は、渦巻きを書いて、その渦巻きの間にもう一本線を入れるというこの番組で確か以前に出てきたテスト。これがうまく書けない場合(2カ所以上線が重なる)、かくれ脳梗塞の危険があるということであるが、元々不器用な人の場合はこれでは判別できません。で、番組ではこのテストが出来た人と出来なかった人を比較したところ、出来なかった人の方が脳の血流が遅かった・・・と言っているのだが、15人中8人が出来なかったと言っているのに、なぜかここで比較しているのは出来た人2人と出来なかった人2人だけ。多分これも全員の平均をとったら差がなくなってしまったのだろう。実際はこのテストはあくまで目安の一つであるので、これだけで判別は不可能である。一番気を付けないといけないのは、今まで出来ていたのに急に出来なくなった場合である。これはかなりやばい。

 で、番組ではこれを改善するには手を使うことで脳を刺激して脳の血流を良くするのがよいとして、手で携帯電話を回すとか、両手の指を10秒間引っ張り合うなどの方法で指の筋力を強化する方法を提案している。ただ指の体操としては、以前に「目がテン」のマジシャンの回で紹介していた指の骨間筋を鍛える運動の方が効きそうな気がする。なおポイントは5本の指をすべて使うこととのことである。ところでキータイプは運動になるんだろうか。

 2つ目のテストは10円玉と100円玉を3つずつ机に置き、タオルで隠して指先の感触だけでこれを分けられるかというもの。ちなみにこれが出来ないと高速の料金所で困ったりします(運転をしながら手探りで100円玉を探し出す必要がある時って結構あるでしょ)。これができない場合、出来なかった人は手先の血流が悪くなっており高脂血症である可能性があるという。指先が血流不足になっているので感覚が鈍くなっているのだという。ちなみにここで試験が出来なかった人6人のうち4人がドロドロ血の傾向があったと言っているのだが、試験が出来た人がドロドロ血でなかったと言っていないのが、またも番組の意図する結果が綺麗に出なかったことが想像できるのである。

 そしてこの改善にはまずは低カロリーの食事と運動にによる体質改善なのだが、番組は今回は爪もみを推奨。ただし薬指は交感神経を刺激するので避けるとのこと。ただ確かに爪を揉むことで手などの血流は良くなるかもしれないが、これで全身の血流が良くなるというのは言い過ぎだろう。そもそもこの程度でドロドロ血液が解消するなら、以前に「ドロドロ血解消のための食材」なんてやっていたのは一体どうなるんだ。

 3つ目は指で作った輪の中をもう一方の手で持った鉛筆を通すとと言うもの。これで女性ホルモン減少が分かるとしている。女性ホルモンの減少で指根管が圧迫されることで、筋力が低下してこれが出来なくなると言うのだが、それだけではないだろう。手の痺れなどもこれが影響していると言うのだが・・・。で、対策は例によって大豆。大豆イソフラボンがエストロゲンと構造が似ているから云々というやつだが、これは過信しない方が良い。さらに番組が推奨しているのは内関と呼ばれるツボの刺激だが、これは根拠が薄い。

 今回は手で分かる病気と言うが、いずれも根拠が怪しかった。ただ救いはいつものような特定食材の宣伝といういかがわしい意図は見えなかったこと。内容的に特に害がありそうなものもなかったし(効果がない可能性は高いが)、手を動かすように意識するのは悪くはない。例によって実験に関しては明らかにシナリオに合わせて結果を誘導しているのがうかがえたが、この番組の場合は、有害なものを推奨しなかったら良しとしとかないといけないのが実態だったりする。

 で、次回はダイエットネタ? だからやめなさいって、そういうのは。

 

2/6 発掘あるある大事典「小腸リセットで若返る」

 番組によると、最新の研究の結果、小腸は第二の脳と言われて注目を浴びており、全身の若返りの鍵を握ることが明らかになったのだという・・・おいおい、一体何個目の若返りの鍵だ? この「若返る」というテーマはこの番組で今まで数回やられており、そのたびに「若返りの鍵」が登場している。このままの勢いで行けば、この夏までに体中が若返りの鍵ばかりになりそうだ。

 と、初っ端から笑わせてくれる今回であるが、番組によると、この栄養の吸収を司りなおかつ免疫系の要でもある小腸が、現代人では免疫機能が衰えてきており、これが近年多発している感染症やアレルギー、さらに癌にまでつながっているのだという・・・とこれまたいつものパターン、現代人のほとんどを無理矢理病気にしてしまうという強引な煽りである。しかしここでとどまらない。他人事だと思っているあなた、疲労感、肌荒れ、風邪が治りづらいなどの症状がありませんか?と来るのである。これらの症状に心当たりのある人は、小腸の機能が低下している恐れがあると言うのである。さてここで登場した症状、先ほどの感染症、アレルギー、癌に比べると突然に卑近な誰でも思い当たりやすい症状に変化しているが、これも騙しのテクニックである。「あなたにはご先祖の霊が祟っています。このままだと早死にしたり、家族が不幸になったりなど大変なことになります。ところでこんなことが思い当たりませんか?」とくるパターンと同じである。こんなこと以降の項目が、誰でもよくあるようなことであるほど効果がある(騙す相手が該当する可能性が当然高くなるから)という塩梅である。うーん、今回は最初から詐欺のテクニック満開である。よほどこの番組を作り慣れたスタッフが手がけたと見た。

 さて番組では堺正章らが、小腸の表面積はテニスコート並みあるなどと散々に小腸蘊蓄を垂れた後、本題に入る(このように途中で蘊蓄を垂れるのも騙しのテクニックの一環)。小腸にはバイエル板なる器官が存在し、これが侵入してくる細菌などの物質を監視しているのだという。そして侵入してくる物質が現れた場合、その情報をリンパ節に送り、リンパ節では過去のデータなどに基づいて侵入者が有害物質であるかどうかを判断し、有害物質に該当すると判断した場合、免疫系に指示を与えるのだという。だから小腸は免疫の要であり、第二の脳であるという説明なのだが・・・結局は免疫の要はリンパ節であり、すべての指示はリンパ節から出てるんじゃないか。これは極めて当たり前。この説明だと小腸はただのパシリである。

 さらに小腸の免疫機能を守るために重要なのは腸内細菌であり、いわゆる善玉菌は小腸の壁に働きかけて有害物質の侵入を妨げる効果があるのだという。しかし現代人の不規則な生活や偏った食事は小腸の免疫力を低下させ、そのことが身体を蝕んでいるのだという。

 さてその対策なのであるが、腸内の善玉菌を増やすために納豆とメカブを混ぜ合わせたものや、ヨーグルトを食べろと言う話である。と、ここまで来たところで、やっと今回の番組の目的がこれらの食材の宣伝だったということが分かる次第。この後はお約束展開で、これらの食材を食べたモルモット達の腸内細菌が改善し、疲れや肌の調子も良くなって目出度し目出度しというお話・・・なんだけど、結局これって腸に良い食材を取れば腸の調子が良くなりますというだけの話であって、実は最初に言っていた「10歳若返る」なんて話とは全く別物なのである。つまりここでまたもこの番組の得意技「番組途中での論旨のすげ替え」が炸裂するという次第。

 結局この番組を見た人間は、何やらよく分からないまま納豆とヨーグルトを買いに走って、これらのメーカーはウハウハという仕掛けである。まあ、どっちの食材も身体に悪いものではないから、バランスを崩すほど食べすぎなければお勧めしますけど。もっとも、個別に見ていくと身体に悪いだけの食材なんてそもそも存在せず(そんなもの存在したらそもそも食べない)、いずれも良い点と悪い点を持っていて、バランスを崩すほど特定のものを食べすぎるとその悪い点がもろに出てくるというだけなのだが。問答無用で身体に害だけがあるのは、タバコや覚醒剤などの嗜好品だけである。

 さてこの後は本編以上に露骨な宣伝コーナー「志村けんプロジェクト」で、サフランを頭の良くなる食材として宣伝している。もうこれは単なる宣伝として聞き流しておきましょう。頭が良くなると称している食材はそれこそ星の数ほど存在しますので(青魚のDHAから味の素までかつてはそう言われていた)、普通に食事していたら今頃は日本中天才だらけです。

 以上、毎度のことながら懲りない番組である。今回の内容は、詐欺商法のセールストークはどのように組むと効果的なのかの実践的教材にもなっているので、インチキ健康食品の販売を目指している方には非常に参考になるでしょう。

 

1/30 発掘あるある大事典「ロングステイ」

 最近、永住するのではなく日本に拠点を置いたまま海外に長期滞在するロングステイが注目されているという。しかし十分な調査もなしにロングステイを目指しても思いがけないトラブルが発生する(当然だ)。というわけで、実際にロングステイをしている人たちを訪問して、調査するとのこと。今回は日本人に人気の高い三カ所をあげている。

 ハワイの場合、住居費が高いのがネックになる。ハワイではコンドミニアムに滞在するのがパターンであるが、ある夫婦の場合3ヶ月のロングステイで100万円ぐらいかかっているという。オフシーズンなどなら滞在費を抑えることが出来るという。食費などは日本とあまり変わらないというところで、日本語が通じるので日本人には暮らしやすいという。しかし落とし穴は医療費、医療水準は高いが少し病気をするとすぐに100万円単位の金が飛んでいくという(健康保健制度のないアメリカでは貧乏人は医者にかかれないのが常識です)。

 カナダの場合、自然に恵まれているのが一番の魅力。65歳以上にはシニア割引が多いので年寄りには優しい国であるという。生活費などもそう高くなく(日本より若干安い)、医療費も日本と大差ない。ただ日本語が通じないのと、冬の寒さが厳しいのが難点であるという。

 マレーシアの場合は、50歳以上でマレーシアに450万円以上の定期預金をすれば、リタイアメントビザという5年間滞在できるビザが取得できるという。一番の魅力は住居費や物価の安さ。ただ時々突然に停電が起こったり、断水になったりということはあるという。

 しかし海外生活失敗する日本人も多い。そこで海外生活で気を付けないといけない3箇条を挙げている。

 1つは日本人気質を捨てるべきということで、日本人的な遠慮や謙遜は通用しない。

 2つ目は日本人として見られていることに気を付けるべしのこと。空港に行くタクシーの運転手が、途中で車を止めてイスラムの祈りを始めたことに文句をつけたことで、日本人は宗教を軽視していると現地に悪評が広がってしまった例もあるとのこと。

 3つ目は日本と比較するなとのこと。現地で風習は違うので、郷にいれば郷に従えとのこと。

 はっきり言って、「はいそうですか」としか言いようがない。海外に興味があってロングステイを考えている人は参考にすればよいが、特に珍しい情報はなかった印象。また私個人として海外生活には興味ありません。ということで今回は私には関係なし。

 ところでこの番組って、やっぱり健康ネタと美容ネタをやめた方がまともだよな。

 

1/23 発掘あるある大事典「10歳若返る」

 番組ではまずいきなり、肌にセロテープを貼り付けての角質チェック。すると50人中41人に問題があったという(またもこの番組のお約束パターン。とにかくいきなりほとんどの人間を病人にしてしまうのです。)。で、肌が衰えているのは全身の新陳代謝に問題があり、賞味期限切れの食べ物がつまった冷蔵庫みたいなものなのだという。

 例によって強烈な煽りである。最初から論理的に滅茶苦茶なのは少し慣れている人ならすぐに分かろう。一例を挙げると、恣意的なデータ収集、意図的な拡大解釈などが含まれている。ところで賞味期限切れ云々という表現、大分昔にこの番組で聞いた覚えがある。制作者があの時と同じなのだろうか・・・となると内容の信憑度はこの時点で推して知るべしだ。

 さて番組によると、新陳代謝が低下すると味覚が鈍ったり(味蕾の更新が衰えるというが、通常は味覚の低下は亜鉛不足)、粘膜の状態が悪くなったりする(当たり前だ)。そしてこれを防止するにはビタミン豊富でバランスのよい食生活、規則正しい生活に十分な睡眠などといった当たり前すぎる内容が登場する。

 さてここで終わっておけばよいのだが、この番組がここで終わるはずがない、ここからこの番組の本領になる。

 規則正しい生活やバランスのよい食生活をせずに新陳代謝を活性にするには、グルタチオンなる成分を摂ればよいのだという。このグルタチオンは抗酸化作用があり、DNAの原料などになるのだという。またアメリカでの研究では、グルタチオン量の多い老人ほどコレステロールや血圧が低いという結果が出たのだという(グルタチオンを摂取したらコレステロールが下がったではないのが要注意)。で、このグルタチオンを作る原料はスルフォラファンであり、それが含まれるのがブロッコリースプラウトだというのである。で、これをサラダなどで食べると被験者がたったの一週間で突然に肌が綺麗になりめでたしめでたしというオチ。

 最後まで来た時点で、やっと番組の意図がはっきりした。要するに以前にこの番組で宣伝をしたブロッコリースプラウトの宣伝の二回目である。以前の宣伝の効果がそろそろ切れてきたのか、スポンサーが二回目の宣伝を依頼したのだろう。それとも制作者が元々業者のひも付きであるかのどちらかだろう。

 最初から番組の意図が明らかである以上、内容の信憑性は云々するまでもない。あえてポイントを挙げておくとすれば、健康な人の体内から多くのグルタチオンが検出された=グルタチオンが身体に良いとは限らないこと。例えば極端な話、スルフォラファンが身体に悪かったとしたら、健康な人はそれを積極的にグルタチオンに変換して排出しようとした結果、体内の濃度が上がったなんてこともあり得るのだから(この場合、まさかそうではないとは思いますが)。それにそもそもたった一週間のブロッコリースプラウトの食べ続けで回復するようなトラブルだとしたら、最初から大したものではないし(この番組お得意の過剰な煽りだったことがこれで判明)、別にブロッコリースプラウトを食べなくとも、普段からキチンとした食生活をしていたら問題がないということである。極端な偏食に不規則な生活を繰り返した上で、ブロッコリースプラウトを大量に食っても、そんなものはそもそもナンセンスなのである(番組のスポンサーは喜ぶのだろうが)。

 何やら新装開店前のあるあるを思い出した内容。新装開店後はひたすらオカルトに走っていたこの番組だが、もしかして「スポンサーのCM番組」というこの番組の「原点」に戻ったのか? どちらにしても内容はお話にならないのは変わらないが。この番組は「美容ネタと健康ネタではいくら嘘をついてもかまわない」というルールがあるようであるから。

 

1/16 発掘あるある大事典「集中力」

 今回は集中力アップと称した内容。まず5問の試験をして、正解が3問以下だと集中力が低下しているとのこと。

 さて人間が集中した時だが、アルファ2波という脳波が出るとのこと。アルファ1波リラックスしている時、アルファ3波が緊張している時で、この中間であるのがアルファ2波であるという。で、このアルファ2波の出る量が人によって違うのだという。そしてアルファ2波が少なくとなると、忘れ物が増えたり、風邪をひきやすくなったり(?)、ダイエットの効果があがらなくなったり(かなり怪しくなってきた)するのだという。

 集中力に影響するファクターだが、まず色があるという。玉入れの実験では黄色のかごが一番良く入ったとのこと(黄色のかごだけ少し大きいように見えたが、そこまで勘ぐるのは一応はやめておきましょうか)。人間が網膜でピントを合わせる時、黄色の部分で焦点を合わせるからだというのだが、これは半信半疑。ただ昔から黄色は注意を喚起しやすい色であるのは公知なので、色の効果はあるだろう。だから集中しないといけない時は、まず黄色を見てからにしろとの提案。そうです、だから私は読者がこの番組に騙されないように、このページの背景を黄色にしてるんです(嘘)。

 二つ目は音楽をあげている。被験者に無音といろいろな音楽を流した場合で計算の問題を解いてもらったところ、マーチが一番成績が良かったのだという。また運転中の脳波実験もマーチが一番アルファ2波が出たとのこと(私は運転中はユーロビートをかける時がありますが、これをかけるとアクセルを踏み込んでしまいます(笑))。テンポ116というのが脳波と共鳴しやすいのだという。だから受験勉強中にはマーチをかけろとのことですが・・・本当にやってたらすごく馬鹿っぽいです。それと音楽というのは一種のペースメーカーですから、作業によって最適なものというのはあるだろうと推測される。

 三つ目は飲み物。飲んだ後にドミノを並べる実験によると、緑茶が一番良かったという。これは緑茶中のテアニンという成分が集中力を高めるとのこと・・・とこういう話になるとこの番組は怪しげになるが、一応静岡農協がスポンサーについているというわけではなさそう。

 最後はよくスポーツ選手が顔を叩いていることがあるが、あれが効果があるかというもので、背筋力をテストしたところ効果があったとのこと。これは三叉神経を刺激しているのだという(それにしても被験者がパチパチと顔を叩いている姿は、ほとんど大阪名物パチパチパンチといった趣なんだが・・・)。

 以上、今回ははっきり言ってほとんど中身なし。ただこの番組の場合、中身がない=害が少ないということになるのが大抵(まったく、なんて番組だ)。というわけで今回も比較的害が薄い内容(内容を真に受けた教育ママが、受験生の息子の部屋を黄色に塗って、息子が気が狂ったという事例でも発生すれば別ですが)。

 なお、番組の最後にひざの痛みを防ぐ食材として、フジナマコなる食材を紹介していた。このナマコはかなり固いので2時間つきっきりで煮込まないといけないとのことで、お婆さんが二時間立ち続けの作業である。彼女はフジナマコの食材効果でひざ痛しらずとのことだが「それは食材効果でなくて、二時間立ち続けで筋力鍛えてる効果でしょうが!残念!・・・・スポンサーは神様です、斬り!!」 と波田陽区調で一つツッコミを入れて終わりにしておく。

 

1/9 発掘あるある大事典「炭水化物ダイエット」

 今回はアメリカで流行しているという炭水化物抜きダイエットについて。炭水化物抜きダイエットというのは、炭水化物を一切摂らないようにしたら、たとえステーキを腹一杯食べていても痩せるという、アメリカ人が涙を流して喜びそうなもの。そこで番組ではそもそも炭水化物をよく摂っている日本人の場合、炭水化物抜きを行ったらより効果があるだろうという話。

 ・・・とここまで来た時点でいきなり話の前提がこけている。まずアメリカ人と日本人の体質の違いの問題を無視しているし、そもそもこの理論自体が眉唾物。大体、脳は糖分以外はエネルギーにしないのだから、炭水化物を一切抜きにすると、覿面に頭が悪くなります。元々脳が死んでいるアメリカ人の場合はそれでいいのかもしれないが(民族偏見むき出しだな。だけどこの手のものにすぐに飛びつく輩は、アメリカ人にしても日本人にしても頭が良いとは言えない)、普通はそれでは困るはず。

 との懸念を無視して例によって番組は驀進、まず被験者6人を低カロリーダイエットと炭水化物抜きダイエットの2群に分けてテストしたところ、3日後には炭水化物抜きダイエットの方が体重の減少が多かったとしているのだが、例によってこれまたサンプル数が少なすぎるし、体重の減少幅にしても1キロという世界では、体脂肪云々よりも身体の水分の方が影響が大きくて何も言えない。

 ここで番組では、炭水化物抜きダイエットの理論(というよりオカルトに近い)について紹介。要は炭水化物はエネルギーに利用されるが、炭水化物がなければ身体が体脂肪をエネルギーに変換するというものらしい。しかも体脂肪を分解するにはエネルギーが必要だから、より身体に負荷がかかるという話なのだが・・・これって、体脂肪が減りにくいと言われているメカニズムの完全に裏返しである。その辺りに明らかな理論的怪しさがつきまとう。

 ところで先の被験者であるが、実際は炭水化物を全く抜きにすると、頭がボーっとするなどの症状が出て実は続かなかったのだという(当たり前だ。実験が3日で終わってたのは、それが限界という意味か?)。こうなるとここで番組が挫折するので、突然に番組はトーンを落として、炭水化物抜きダイエットを低炭水化物ダイエットに切り替える。脳が1日に消費するブドウ糖は90グラムだから、ここまでは摂ってもよいという理屈である。

 番組提案の低炭水化物ダイエットとは、まず穀類などの高炭水化物食品の量を1/3にして、夜寝る前には炭水化物を摂らないと言うもの。で、夜に炭水化物を摂りたくなったら、ラーメンの麺の代わりに湯葉を使った湯葉ラーメンや、パンの代わりに油揚げを使ったり、ご飯の代わりには豆腐を使うなどの代替メニューを提案している。ここで番組が言うには、「90グラムの炭水化物はしっかり摂りましょう」・・・おい、知らない間に番組の主旨が入れ替わってないか? なお代替メニューについては、そもそも空腹感というのは脳がエネルギー不足を感じることで発生することが多いので、このメニューで胃を誤魔化すことは出来ても、脳を誤魔化すことは出来ない。と言うことは精神的空腹感はつきまとうと考えておく方がよいだろう(腹は満腹のはずなのになぜかラーメンが食べたくなるといった、飲み会の後のような状態である)。

 つまりはアメリカで流行している(と番組が言っている)炭水化物抜きダイエットを推奨しようとしたが、実際にやってみると身体に悪影響が覿面に出たので、慌ててトーンを下げたのだろう。この番組は効果のないダイエットは平気で推奨するが、さすがに害が明らかなダイエットを声高に推奨するまでの度胸はなかったのだろうと推測される。

 なお番組提案のメニューを見た正直な感想は「確かにこのメニューなら体重が減るのではないか」というもの。と言うのは、ダイエットをしようと思っているような人なら、大抵はこれよりもたくさん食べているだろう。炭水化物以外なら摂ってもよいということなので、これで足りなければ付け足しも可なんだろうが、炭水化物がダメなわけであるから、ラーメンやうどんなどの麺類はダメ、ポテトチップスもダメ、おかし類も糖分を含んでいるから当然ダメ、となるとステーキとかチーズとかになる。さて、腹が減ったからと間食にステーキやチーズをガバガバと食べられる人、何人いますか? 

 なお冒頭のアメリカの事例では、炭水化物抜きで体重が減少したと称しているが、すべて「健康的に」とはついていないのが要注意。極端な偏食などによって身体のバランスを崩せば、それだけで体重は減少する。身体を壊しても体重が減少すればよいと考えるなら、一番手っ取り早いのは糖尿病になることである。体内に糖分をため込めなくなるので、覿面に体重は減少する。またバセドー病なども身体の代謝が異常に増加するので、これまた覿面に体重が減少する。つまり「体重の減少=健康」とは限らないのがポイント。そもそも体重の増加が不健康と言われ出したのは、飽食の時代と言われているここ数十年の話であって、本来は「体重の減少=不健康」の方が生物的には常識なのであるのだから。

 アメリカで流行していると(この番組は)言っている炭水化物ダイエットなるものの実態を知らないので断言は出来ないが、たとえ肉食人種のアメリカ人でも、炭水化物を全く抜きにして肉や脂肪ばかり摂っていたら健康を害するであろうことは想像できる(体質的に日本人よりは肉食耐性が高いだろうとは思われるが)。炭水化物ダイエットが効果が出ているとしたら、多分それまで無造作にかなり高カロリーのものを食べていたのが、炭水化物を抜くことを意識する結果、食事に気を使うようになり、結果として総カロリーが実は減少したのではないか。大体、肉類ばかり食べていたら、普通は胃がもたれてきて食欲が落ちてくる。そもそも大抵のアメリカ人は日本人から見ると異常と言えるカロリーを摂取しているし、意外と炭水化物を摂取している(アメリカ人は肉ばかり食べているイメージがあるかもしれないが、スナック類などで結構炭水化物も摂取しているのである)ので、炭水化物を抜くことを意識するだけで、その異常なカロリーが減少するように思えてならない。また炭水化物についても、実は厳密に0にはしていないはずだ。と、この辺りが真相であろうと推測する。だとすると、そもそもこの方法を日本人に適用するのはナンセンスだろう。

 今回の内容については、例によって真に受けることなく「ご飯をガバガバ食べたら食べすぎになるので、食事を控えた方が健康に良いです」ぐらいの意味で考えておいた方が良い。ただこれだとあまりにも当たり前なので、番組にはならないだろうが(笑)。

 なお番組ではこの後、「低炭水化物ダイエットに最適の肉」として鴨肉を宣伝していた。番組の内容は支離滅裂でも、相変わらずスポンサーに対する忠誠だけは果たすらしい。いかにもこの番組らしい。

 

12/26 発掘あるある大事典「脳内横断!適性テストスペシャル」

 何やらこの前のスパスパともろにかぶる印象だが、こっちの方は食材などがなく、完全にお遊びに徹してます。と言うわけで、番組としてはこっちの方がまともです。なお脳の働き云々なんて説明がありますが、そんなものはこの程度のテストでキチンと分かるはずがないので、聞き流しておきましょう。脳のバランスが云々などと言ってますが、脳のバランスもさることながら、現代人の場合は脳を使うということの方が重要です。最近の若者を見ていると、脳をほとんど使っていないと思われる連中が多いので(むかついた、きれたしかボキャブラリーのないような連中が典型です)、それを改善するべきでしょう。

 で、今回の内容ですが、お遊び以外の何もありません。と言うわけで、これにて終了(笑)。

 

12/19 発掘あるある大事典「300円で弱った肝臓をリセット」

 何かと負担がかかることが多い肝臓であるが、沈黙の臓器と言われるぐらいでよほどひどくならないと自覚症状は出ないものである。この番組では肝臓悪化の症状を3タイプに分けてそれに対する対処法を1日300円で提案するとか。

 まず1つ目の症状は最近体重が増えたなど。この場合は分解機能低下型と分類している。アルコールの過剰摂取や食後にすぐ動く習慣などがこれを招くとしている。同様に寝る前の食事や夜更かし、さらにドリンク類やフルーツの摂取などの糖分の摂りすぎが原因になるとしている。この状態になると、栄養分が分解されず消費されないことから、脂肪として貯め込まれ、挙げ句は脂肪肝などになるとのこと。

 一応説明は通っているように聞こえるが、何やら主客転倒しているような感じもある。肝臓の機能が低下して脂肪が蓄積するのではなく、一般的には脂肪が蓄積するから肝臓の機能が低下するという説明になるはずであるが・・・。なおドリンク類の摂りすぎが肝臓に悪いのは、糖分の影響よりも、ドリンク剤に大量に含まれる合成化学物質が肝臓に負担をかけるからなのであるが、基本的にサプリメントを推奨しているこの番組ではそれは言うまい。

 で、これに対する対策はアラニンの摂取としている。アラニンは肝臓の分解酵素のエネルギーになるとの理屈である。アラニンが豊富であるとされているのはシジミであるが、番組ではホタテを推奨。さらに干し貝柱をさらに勧めている。これを1日2個食えとのこと。で、ここで例によっての怪しげな実験。干し貝柱を2個食べて貰ったところ2週間で体脂肪率が変化したとしているのだが・・・多分、いつものように食事制限を併用してるんだろうな・・・。

 2番目は風邪をひきやすくなったなどで、これは免疫機能低下型としている。白血球が処理できなかった病原体は肝臓のクッパー細胞によって処理されるが、肝臓が弱ることでこの働きが弱るのだとのこと。で、この対策はβ−D−グルカンを摂れと言うもの。一般的にこれが多いと言われているのがアガリクスなのだが、番組推奨はヤマブシタケ。これは以前にもスパスパで宣伝していたことから察するに、またもスポンサーの影がちらつくのである。なおアガリクスはプロポリスなどと並んでインチキ健康食品の三種の神器の一つである。その手の業者の宣伝ページにでも行くと、癌は治るの若返るの、逃げた女房が帰って来るのとここまでは言っていないが、本当にアガリクスがこんなに効くなら日本に医者なんか必要ないと思わせる薬効のオンパレードになっている。つまりヤマブシタケについてもそれと同レベルの信憑度と見ておいてよいだろう。

 3番目は便秘が続くとかおならが出るとかいうもので、これは胆汁生産機能低下型としている。脂肪分解に働く胆汁を肝臓が分泌しているが、この分泌が減ることで腸内の脂肪が増え、悪玉菌の繁殖が増えるのだという。で、この対策はタウリンの摂取。タウリンが多く含まれる食材として、一般に有名なのはカキだが、番組ではもっと安いものとしてモンゴウイカを推奨している。

 以上の3つの食材を合わせても300円以内におさまると言うことが今回の番組の肝らしい。何やら食材ばかり並べたところが、いかにも昔のあるある的で、かなり怪しげではある。ちなみに肝臓に一番悪いのはアルコールの摂りすぎ、さらに糖分や脂肪の摂りすぎも良くない。これらの悪習を止めてバランスの良い食生活をすれば肝臓の状態は改善する。このバランスの良い食事というのが肝臓には一番大事で、特定のものばかりを摂ることも肝臓に負担をかけやすい。だから私はあるある式の特定の食材ばかりを推奨する方法はそもそも信用していない。ちなみに合成化学物質は肝臓にまともに負担をかける。だから薬などは肝臓の機能にもろに負担をかける。ちなみにサプリメントなども肝臓から見れば単なる合成化学物質である場合が多い。

 というわけで、今回の内容も話半分で聞いておくぐらいがちょうど良い内容。そもそも肝機能低下に基づく症状を3つに分けたという主旨も不明である。全否定までする気もないが、この番組を参考にして貝柱とヤマブシタケとモンゴウイカをせっせと食べるぐらいなら、酒を減らして体重も減らした方が良いと言っておく。

 なお冒頭の例のコーナーで、いまさらモロヘイヤをもう一度仕掛けようとしているのがありありだったが、モロヘイヤは数年前に日本で業者と手を組んだマスコミ(中心はこの番組と「おもいッきりテレビ」)が仕掛けたが、有毒成分が含まれることがあるということが分かって一気に廃れた代物である。こんなもの今更もう一度仕掛けようとは、やはり業者に泣きつかれたのか・・・。何か今回は、今まで以上に営業的意図ばかりが垣間見られる内容だった。この番組が食材シリーズに走る時は、概してそうなんだが。

 

12/12 発掘あるある大事典「性ホルモンで10歳若返る」

 さて今回のテーマは性ホルモン。要は性ホルモンの分泌が減ると老化が進むと言いたいらしい。

 番組は冒頭から、例の下品な煽りで満載である。性ホルモンが減少すると老化が早まり、疲れやすくなったりなどの症状が出るという。そして近年は性ホルモンの分泌量が思春期で増えず、20代ぐらいから減少する者も増加しているという(どういう根拠に基づくデータだ?)。そしてこのままだと大変なことになるそうだ(ここで例によって映像加工での老化の絵を入れる。これを使う回は概して嘘が多いのがこの番組の特徴)。そのような不調が出ているかは、うちくるぶしのところを押したら分かると番組は言う。ここのところは生殖器周辺と神経がつながっているから、生殖器の不調が足の痛みに出るのだというのだが、ここって足が凝っていても痛みやすい部分の筈なのだが。

 で、性ホルモンが減少する原因であるが、これがストレス。番組によると女性は対人関係のストレスが、男性は戦いで負けること(上司に仕事のことで否定されるなど)が大脳新皮質に負荷をかけ、そのことによって大脳辺縁系が働くなくなり、ホルモンの分泌が減少するのだという。さらに大脳辺縁系が働くなくなると、男性の強くなりたい、出世したい、女性にもてたいなどの本能、女性の強い男を獲得したい、美しくなりたい、子供を持ちたいなどの本能が弱まり、意欲の低下につながるのだという。さらにホルモンの減少により、骨粗鬆症や筋肉の低下なども起こり、コレステロールが性ホルモンに使用されないと、体内に蓄積してしまうとしている(体内で性ホルモン合成に使用されるコレステロールって、総コレステロール使用量の一体何%だと考えてるんだろうか?)。

 まさに煽り満載だが、確かに更年期障害などでホルモンが減少すると、意欲の低下は起こる。一般的説明は、ホルモンの減少が大脳に作用して意欲が低下するというものなのだが、この番組では説明が逆転している。この辺りになにやら不正確さを感じさせる。

 さて対策なのだが、まずはいつもの食材シリーズ。まず大豆イソフラボンを挙げているが、これだけでは性ホルモンは増えないとして、性ホルモンの原料になるとして山芋を推奨している。しかし食材だけで性ホルモンの問題が解消するわけがないのはさすがに番組も了解しているのか、第二弾の対策が登場、それが4つのKとか。

 1つ目は「興味」。つまり物事に興味を持って熱中すること。2つ目は、男性は「筋肉」。つまり運動をすること。女性は「嗅覚」。香りで刺激するのだとか。3つ目は「恋」。4つ目は「感動」。結局は2つ目以外はすべて心の持ち方の問題である。しかもこれらはすべて、ストレスに対抗するためのものである。

 結局のところ、前半に煽りタップリの下品な展開で散々煽った結果、出てきた対策というのは「なんじゃ、そりゃ?」という腰砕けなもの。どうも最近のこの番組の典型的なパターンである。もし冒頭でこの番組が煽っていたほどの異常な事態が発生しているのなら、それはもうこんな対策では間に合わず(基本的にはホルモンの分泌機能自体が低下してしまうと、二度と増加はしません)、ホルモン補充療法などの医学的療法が必要になる。そこのところを完全に混乱させてしまっているのである(この番組の常套手段ではあるが)。で、終わってみれば、物事に興味を失わず、いくつになっても恋する心を持っていると老けませんという「馬鹿じゃなかろか?」という結論で終わり。一体いつまでこんなアホな番組作ってるんだ、全く・・・。

 

12/5 発掘あるある大事典「パワーヨガで痩せる」

 まず最初に言っておきましょう。運動では痩せません。全く痩せないとは言いませんが、運動だけで痩せるのは至難の業です。痩せようと思うと何らかの食事療法は不可欠です。

 さて今回この番組が宣伝しようと言うのがパワーヨガ。またもや何らかのスポンサーつき企画の予感がプンプンしますが、一応つき合うこととしましょう。

 番組によるとヨガで痩せるポイントは呼吸法にあるのだという。ヨガでは腹心呼吸をするので、酸素の取り込みが効率よくなるのだという。そして酸素の取り込みが十分になると脂肪燃焼酵素のリパーゼが活性化し、脂肪燃焼が活発化するのだとか。ヨガ式の呼吸法をすると、従来は11.6kcal/molだった消費カロリーが14kcal/molに増加した(10分辺り)といっている。また呼吸を制御することで、ストレスを抑制して過食を防ぐのだという。

 パワーヨガなるものは、このヨガの運動面を強化したもので、途中で一定の姿勢をキープする運動を入れているのが特徴だという。一定の姿勢をキープするのには遅筋が使用されるので、脂肪の燃焼に有利になるのだという。

 と、ここまで説明したところで、この理屈はよく見たことがあるものであることに気づくと思う。要するにすべて有酸素運動の理屈である。ジャズダンス、エアロビクス、ウォーキング、今までありとあらゆる有酸素運動が登場したが、要するにパワーヨガなるものもこれらが衣替えして再登場しただけのことである。当然ながら次の新たなる運動が出てきた時は、それまで流行したものはすべて「当社比」の対象としてまるで大した効果がないものであるかのように言われてしまうという繰り返してあり、今回も完全にその論法なのである。ちなみにジャズダンス、エアロビクス、ウォーキングにパワーヨガも含めて、効果なしとは言いません。運動なのだから本気でやれば絶対に効果はあるはずだし、食事療法と適切に組み合わせていけば確実に体重も減少するでしょう。ただし、食いたいものは食ってパワーヨガをしているとそれだけで体重減少・・・なんてうまい話は絶対にあるはずはありません。なお番組ではパワーヨガを二週間すると体重やウェストが減少などとまるでどこぞのエステサロンのCMのような内容を流していますが、パワーヨガだけで痩せたはずはないと言うことをお忘れなく。ダイエットの広告なんてものは、99%ぐらい割り引いてみているぐらいでちょうど良いのです。

 運動の効果としては、まず運動で筋肉をつけることで基礎代謝を増やすと言うことがあります。また運動でもカロリーを消費しますが、運動で消費するカロリーで痩せようとすると、フルマラソンぐらいの超ハードな運動でもしないと無理です。ですから減量のためには食事療法も不可欠となります。さらに運動の効果としては、身体を動かすことによるストレス解消効果というのは意外と大きいものだろうと思います。人にもよりますが、ストレスがもろに食欲に直結する場合(私がそうだが)、ストレスが溜まるほど太っていくということになります。身体を動かすことはそのようなストレス(主に精神的ストレス)の解消には効果があるようです。私自身、運動をした方が食事の量が減るということが現実にあります。だから私は運動を始めるというよいサイクルに入ると体重がドンドン減るのですが、逆の悪いサイクルに入るとドンドンと太ってしまうということになります。そして今は悪いサイクルの方のまっただ中・・・。運動する時間を取ることが最重要課題だな、こりゃ。 

 

11/28 発掘あるある大事典「医療保険」

 老後になると病気が心配であるが、それに備えるのが医療保険になる。しかし自分の保険のことをよく知っていないと、いざというときに役に立たないと言うことにもなりかねない。そこで再チェックと言うことらしい。

 チェック項目は、自分の医療保険が何型(セット型か単体型か)か知っているか。保険の有効期間を知っているか。保障内容を知っているか。総額いくら払っているか知っているか。保険で下りる額を知っているか。以上の5項目のうちで1項目でも知らない項目のある人は要注意とのことである。

 番組ではファイナンシャルプランナーと共に家庭訪問して各家庭での医療保障内容をチェック。落とし穴としては、生命保険とのセット型の場合、特約の期間が決まっているものがあるということ。これは延長することが出来るが、その場合保険料が上がる場合があるので要注意とのこと。またセット型の場合は特約の中身について吟味する必要があるという。この番組に登場した例は、41歳までの特約に多額の介護保障が付いている例。これは41歳までに要介護状態にならないと関係ないという。多分、保険屋に任せっきりだったらこういうインチキ臭い保険にされてしまうのだろう。

 単体型の医療保険で注意すべきは、いくら支払うことになるかと言うことだという。計算してみると意外と高額になることがあるとのこと。また保障額が年齢によって変化する場合(65歳をすぎれば半額など)があるので要注意とのこと。

 つまりは保険屋も商売でやっているわけだから、自分たちが不利になるような制度には絶対していないということである。それだけにこちらも相応の知識をつけておかないと、保険屋の餌食になってしまうということだろう。しかしよく考えてみると、私も自分の保険については入社時に保険のおばちゃんに強引に押し切られるような形で加入しており、死亡時の保険金額ぐらいしか知らないな・・・やっぱり保険証券を読み返してみないといけないな。

 以上、今回のように非健康・非ダイエットネタの場合は、この番組は本当の意味で「お役に立つ」番組になるのである。やっぱりこの番組、健康ネタとダイエットネタは止めた方が良いのと違うか・・・そうしたらこの番組の評価をAにしても良いんだが。

 

11/21 発掘あるある大事典「二泊三日で身体をリセット」

 現代人は尿の排泄などが減少しているとして、この番組ではそれを解消すべく二泊三日のリセット合宿なるものを敢行している。

 で、その内容とは、規則正しい生活をし、多量の水を飲み、2時間ごとにトイレに通い、食事は繊維質やタウリンの多いものを摂り、昼にはウォーキングなどの運動を、午後3時と8時には血流改善の半身浴をというもの。

 被験者達は二泊三日の合宿中に便秘も解消、身体のむくみがなくなって体重まで減少してめでたしめでたしという次第である。

 前回の予告を見た時は、どんなとんでもない内容が来るのだろうかと思ったのだが、実際のところはなんてことはない「健康な生活をすれば身体が健康になる」という極めて当たり前の内容である。番組的には「二泊三日」としたところがポイントで、要は週末の土日でこういう生活をしろという意味だろう。でないと、サラリーマンが平日の3時から半身浴なんて絶対に不可能である(笑)。

 例によって、老廃物が身体にたまった老廃物人間云々などといった下品な煽りは相変わらずだが、その割には対策は地味だった。さすがにこの番組も、何もせずにゴロゴロしてあるある特製ジュースを飲んでいるだけで健康に、なんて嘘は今時はつけなくなったか。良い傾向である。

 二泊三日程度で果たして本当にこの番組が謳っているほどの効果が出るかどうかには疑問があるが、ここで挙げていたような生活が身体に悪いとは思いにくい。「あるある2」と尻文字で書くという運動が下品で気に入らないが(笑)、規則正しい生活、規則正しい排便(朝起きた後は、とにかく便器にまたがってみるというのは大事)、適度な運動、バランスの取れた食事(と言う意味では、極端にタウリンを意識した食事よりも、品数が多くて野菜分の多い和食系の食事が最適であろう)は健康の基本であり、この鉄則を守れば大抵の人は健康になる。後は自分の体質に合わせてアレンジすればよい(朝に一杯の水を勧めていたが、私の場合はこれをすると刺激が強すぎて、まず確実に下痢をする)。

 以上、今回は特に細かい難をつけるつもりもありません。生活習慣を正しくするとか、運動をするとか、「努力」の必要性を言い出したのはまともな方向でしょう。ただ最後に一つだけは言っておきます「もうセルライトはやめなさい」。今回も冒頭にチラッと出てきたが、その後まるで触れないのは、さすがにセルライトのインチキはうすうす感じてるんだろうな・・・それにも関わらずセルライトを登場させるのは(前回も出ていた)、スポンサー絡みの事情がありそうな気がしてならない。これがこの番組の最大の弱点。

 

11/14 発掘あるある大事典「体の歪み」

 今回のテーマは体の歪みとのこと。この番組が言うには、骨盤の歪みが発生すると、体全体が歪んできて、それがひざの痛みやセルライトの発生、さらには肩こりにつながるのだとのこと。またもセルライトである。この番組はよほどセルライトが好きなようだが、ことセルライトに関してこの番組が言っていることはいつも無茶苦茶であるから、これが登場した回はそれだけで信憑度をマイナス40%で見ておく方がよい。

 今回の内容も煽りたっぷりで、骨盤が歪むとセルライトは出来るわ、肩は凝るはとさんざんの煽り、放っておくと旦那は浮気するわ、子供はグレるわとまで言い出すんじゃないかと思う程(笑)。それはともかくとして、毎度のことながらこのような煽りタップリの回はこれだけで信憑度がマイナス20%である。

 で、このずれた股関節を矯正するには内転筋を鍛えるのが重要なのだという。この内転筋は足を閉じる時に使う筋肉なので、これを鍛えるには足の間にタオルを挟んで走る「オカマちゃん走り」と同じくタオルを挟んで行う「オカマちゃんスクワット」が効果的だとのこと。そして毎回のお約束のように、モルモット連中がこの運動を二週間やれば、股間接のズレは解消、セルライトも解消(オイオイ、セルライトは簡単にはとれないって散々煽ってきたのは、他ならぬこの番組だろうが)、挙げ句がウェストまで細くなるという効果のオンパレード。これまた放っておけば、彼女は出来る、宝くじは当たるなどとまで言い出しそうな勢いである。

 さてトータルで見た場合であるが、いきなりマイナス60%になっているのでポイントがほとんど残っていない(笑)。ただ解決手法が食材ではなくて、運動だったのでその点はまだマシ。これで解決法が、あるある特製歪み解消ジュースだった日には、さらにマイナス40%であった(笑)。もっともあの運動、芸人が笑いをとるには良いが、一般人が表で出来るものではなかろう。それともわざとあんな変なものを煽って、のせられた視聴者の姿を笑ってやろうというスタッフの悪だくみか?とまでの不信まで抱いてしまうが、そこまで勘ぐるのはあまりに悪意にすぎようというものだろう。

 ただ例によってのことだが、すべての歪みの原因を股関節に持ってきているのはどうかと思われる。というのも、体の歪みというのもニワトリと卵の関係に近く、腕の使い方がアンバランスなことで肩が歪み、それが背骨の歪みにつながり、さらには股関節の歪みにつながるなどと言った全く逆の説明もごく普通になされるからである。つまりのところ、全体のバランスが崩れていることが原因であって、その主原因がどこにあるかは、まさに個人のライフスタイルによって異なってくるのである。だから今回の内容については「効果のある人もいるかもしれない」というのが妥当なところ。少なくともこの番組が謳っているような劇的な効果は期待しない方がよい(今時、この番組の内容を丸ごと信じる人もあまりいないだろう・・・と信じたいが)。

 

11/7 発掘あるある大事典「筆跡」

 私がもっとも嫌いな言葉の一つが「字は体を表す」というものである。初めて鉛筆を握った時から、人並み外れて字が下手である私は、この言葉で今まで散々非難されてきた苦い記憶があるのである。ちなみに私の並はずれた悪筆は、多分私の不器用さと、そもそもが左利きであるのに無理矢理に右手で鉛筆を握らされた(私の小学校時代の担任が典型的な頭の固い教師であったので、左で鉛筆を握るなど御法度であった)ことによると思われる。私は「それだけ字が汚いと将来絶対に仕事で困る」と散々嫌みを言われ続けてきたが、その後にワープロというまさに私が長年夢みてきた機械が実用化され、今日では字の汚さは幸いにして致命的なハンデにはならないでいる(技術の進化が人を幸せにするという美談ですな(笑))。

 それはともかくとして、筆跡鑑定という分野は昔からかなり進歩している。この分野は主に真筆であるかどうかを判断する社会的必要性(なにしろ欧米はすべてサインで決まるわけですから)から発展したのだが、これと性格判断を結びつけた筆跡心理学なるものも登場している。で、この番組としては「筆跡診断テスト」をやろうということらしい。

 と、ここまではまあそんなものなのだが、この番組によると「大口預金の京子さんは仏様」という12文字を書いただけで、深層心理にダメ人間度から人生の成功度まで分かると言い始める。こうなると突然にまた胡散臭くなってくるのである・・・・(この番組の悪い癖だ)。

 番組によると、まず「子」の字を見て、その下の部分をはねているかいないかで飽きっぽさが分かるのだという。番組によると、ここをはねない人は飽きっぽいとのこと・・・と、早速大はずれである。私は散々飽きっぽいと言われている人間であるが、私の文字は完璧にはねている。なお番組のアンケートでは「当たっていると答えた人は83%」と言っているが、これは血液型占いと同じで、例えば「あなたは几帳面な性格と出ていますが」という風に聞かれると、大抵はこのぐらいの比率の人は当たっていると答えるのである(当然「あなたは気分屋だと出ていますが」と言っても同じ答えが返ってくる)からこれ自体は意味はない。

 次は大の字の縦線の上の突出部分が大きい人間はリーダーシップが強く、社長タイプだとのこと。私の場合はここの突出は極めて小さい。つまりは典型的平社員タイプだそうな。これについては私は確かに社長なんかにはなりたいとは思ったことはない。

 「様」の字では目立ちたがり屋度が分かるという。この字の木偏の左払いが縦線と横線の四角から出ていると目立ちたがり屋なのだそうな。この左払いは元来は大きくする必要がないのに、これを大きくするのは目立たせたいという心理があるからだとのことなんだが・・・私の場合、確かにこの左払いが横棒よりも張り出しているが、それは左払いが大きく目立つようになっているというのではなく、そもそも横棒が極端に短いからなんだが、こういう場合、この解釈で良いのか?

 「京」の字は口の大きさに注目するのだという。一般に年齢を取るほどこの口の部分は省略化されて小さくなる傾向にあるので、若いにもかかわらずこの部分が小さいのは社会に対する積極性が薄れている現れだという。これについては私は年齢相応というところか。

 さらに「口」の字がキチンと閉じていないのはズボラな性格とか、「仏」の偏とつくりの間が開いているのは包容力がある性格だとのことだが、どうもこれはこじつけクサイ気がしないでもない。

 以上、私は筆跡鑑定についてまで異論を唱えるつもりは毛頭ありませんが、この番組のように極端に簡略化してしまった場合には、お遊び程度に止めておく方が無難でしょう。なお途中で登場している実験は例によってほとんど意味がないので気にしなくて良いです。なお文字を変えることで性格が変わるなどと言っていましたが、文字でなくても歩き方を変えても、話し方を変えてもすべて性格が変わります。人間とはそういうものです。つまり気の持ちようによって性格は変わるということ。ところで、文字を変えたら性格が変わるのなら、生まれた時点から一生変わらない血液型占いは完全にそれに矛盾するのですが、この番組、そこのところはどう考えてるんだ?

 なお私はいつもまるで相手にしていない冒頭の世界まる見えもどきだが、今回の内容はちょっと面白そうだったので触れておく。ニュージーランドでコンピュータ作業をしている労働者に電子血栓症という症例が発生して注目されているとか。これは長時間椅子に座っていることで、足に血栓が出来、肺や脳に詰まることで重大な症状を起こすというものである・・・とここまで書いた時点でかなりの人が気づくと思うが、これはいわゆる「エコノミークラス症候群」そのものである。つまりあれと同じことが、コンピュータ労働で長時間椅子に座っていることでも起こると言うことである。病気の原理を考えると至極当然のことであり、予防するにはまず高脂血症などの血液の粘度が上昇するようなことを避けること、1時間おきに歩くなど足を動かすことである。なお「電子血栓症」などと仰々しく命名しているが、これは「エコノミークラス症候群」と同様に単なる俗称であって、医学的に正式な名称ではないであろう。でないと同一症例に別の名前が付くことになっておかしくなる。まあとにかく、コンピュータ作業の長い人は注意した方がよいだろう(私がもろに該当する)。

 

10/31 発掘あるある大事典「顔やせ」

 今回のテーマは顔やせとのことですが、常に健常者を片っ端から病人に仕立て上げるこの番組、今回はいきなり街中で片っ端から女性を捕まえては、顎を後ろに引かせて(つまり顎の皮膚が一番たるむ状態)、次々と犠牲者に二重顎との判定を下すところから始まる。で、その結果、なんと100人中93人もが二重顎だったとし、「二重顎が蔓延している」と強烈に煽る。

 もうこの時点で今回の内容は「見る価値なし」と言いたくなる。あんな誰がやっても皮膚がたるむような状態で「二重顎」なんて判定するんなら、次は被験者の腹の皮膚を無理矢理に引っ張って「なんと100人中97人が二段腹だったのです」とやるかもしれない。一応言っておくが、100人中93人が該当したのなら、あきらかにそっちの方が「普通」なわけで、むしろ残りの7人の方が異常な顎痩せと言った方が統計的には正しいのである。

 さてこのように最初からシッチャカメッチャカであるのだが、一応私はお義理でつき合うこととする。

 番組によると二重顎と肥満は関係ないとしている。顎には元来脂肪細胞が少ないので、腹のように脂肪の蓄積で太るということはないのだという。で、二重顎の原因は表情筋の衰えだとしている。この表情筋の衰えを調べるには、ペットボトルに100mlの水を入れ、これを唇だけで10秒くわえていられるかどうかを見るそうな。

 さらに二重顎の原因となるものに、水分の蓄積(つまりむくみ)があるのだという。また二重顎になると口呼吸になりやすく、いびきをしたり細菌感染などがしやすくなると言っているのだが・・・これって、睡眠時無呼吸症などの症状であり、原因は「肥満」である。この時点で番組が最初に言っていた「二重顎と肥満は無関係」という前提が知らない間にぶっ飛んでいる。またここで鹿児島大学の教授が登場して、まるで番組の仮説を補強しているかのように見えるが、彼は「口呼吸はいびきなどの原因になる」という極めて当たり前のことを言っているだけであり、二重顎がこれらに結びつくとは一言も言っていないことに注意が必要である。どうもこの番組がよくやる情報操作の臭いがプンプンする。

 で、最後に登場した対策は、リンパマッサージと上を向いて下を動かす怪しい運動。これを10日間やると被験者の二重顎が解消してめでたしめでたしとのこと。また頬が垂れ下がってくるブルドック顔には、ペットボトルを使った表情筋エクササイズなるものを勧めている。

 初っ端から論旨メロメロ、データ無茶苦茶なんだが、何やら最後にたどり着いた結論は意外に無難。初っ端から無茶苦茶な煽りをかますから、最後はスポンサーつきエクササイズにでもつながるのかと思えば、意外にもスポンサーの影は見えない(ペットボトルにやたらにこだわっていたが、まさかペットボトルメーカーがスポンサーということはないだろうし)。とにかく番組の構成自体はひどいものだが、最後のエクササイズは「最悪でも効果がないというだけ」の代物であるから、この番組ではこういう人畜無害な結論は珍しい(身体に悪いか、スポンサーを儲けさせるだけという結論が一番多いから、この番組は)。ただそれだけに何をやりたかったのかが不明である。

 強引に推測するとすれば、作った側は実はまともなものを作ろうとしていたのだが、今までの「煽り満開、データ捏造、スポンサーに媚び媚び」といった作り方に染まりすぎていたせいで、まともなものを作ろうとしたにもも関わらず、その悪弊が出てしまったというところか。本当にそうなら、まだ救いはあるのだが(まともなものを作ろうとしていたということだから)、これだけは部外者の私には分からないところである。

 

10/24 発掘あるある大事典「うつ」

 環境の変化や仕事のストレスなどが原因になっての鬱病が増加しているが、特別な原因がなくても日常に積み重なる小さなストレスが鬱病の原因になるというのが今回のテーマであるようだ。ストレスが積み重なると身体のエネルギー消耗が増え、それが限界に達すると鬱になるとこの番組はしており、このような鬱病になりやすいタイプを三択テストで判断するというのである。

 まず番組が上げている鬱病のバロメーターが登場。「新聞を読まなくなった」「化粧をしっかりしなくなった」「今日が何曜日か忘れる」「ゴミの出し損ねが増えた」などである。要するに普段していることが出来なくなるのが鬱病の状態であるという。

 で、鬱病に陥りやすいタイプの三択診断なるものがある。詳細は省くが一つ目に挙がったのは、完璧志向が強い人間(これは医学の世界でも一般的に言われていることである)。番組では何やらパズルを使った実験をここでしているが、つまりは完璧志向の強い人間は始めたことにこだわる結果、それが旨くできないとストレスが溜まってしまうのだという。さらには物事を失敗しないようにおこなう準備行動までがストレスにつながるとしている。

 次に挙がったタイプは「円満型人間」。つまりは他人に対して気を使いすぎるタイプである。このタイプは周りにあわせて自らの欲求を抑えたり、人の意向を気にすることで消耗してしまうのだという。ちなみにこれも医学の成果では一般的に言われていること。

 ではどうすれば鬱を防げるかであるが、ストレスに対抗するためのセロトニンの分泌を増やす必要があるとしている。で、セロトニンは脳のほうせん核で作られているので、それを刺激するには首を回して刺激するのがよいとしている。またセロトニンの生成を増やすには深い眠りが必要なので、昼間に強い光(3000ルク以上)を1時間以上浴びることで眠りを深くするのがよいとしている。さらに睡眠前にセロトニンの原料であるトリプトファンを補うのがよいとして、ナイトミルクを勧めている。さらに糖がある方が吸収がよくなるとして、番組推奨ははちみつ入り牛乳である・・・は良いんだが、睡眠前にこんなものを飲んだら、太らんか?

 以上、今回は「専門家の監修を受けて」とやたらに強調していたが、それが功を奏したか、内容的には比較的まともであった。三択テストにあまり意味があるとは思えなかったが、完璧志向の強い人間と、辺りに気を使いすぎる人間の両タイプは鬱病になりやすいというのは、医学界では常識であり何ら突飛な話ではない(つまり極めて妥当ということ)。また対策の方も、首を回すとかナイトミルクというのは少々疑問もないでもないが、首を回すというのは緊張から来る肩こりをほぐす意味でも効果があるし、ナイトミルクでトリプトファン云々はともかくとして、寝る前にそのようなことで心を静めるというのはストレスに対して非常に意味がある。また深い睡眠をとるというのは精神の健康を保つには不可欠の要素である(そもそも精神の症状が悪化すると、そもそも睡眠自体がまともにとれなくなる)ということで、いずれも大体妥当である。

 また今回はこの番組特有の下品な煽りもあまりなく、その点でも許容範囲内。鬱病などという深刻なテーマを、いつものこの番組の調子で嘘八百に扱われるととんでもないことになるのではと警戒していたが、嘘八百の情報でも命にまではかかわらないようなダイエットテーマと違って、さすがにこの番組でも内容の吟味はしたのだと思われる。この姿勢で健康テーマ全般に対して取り組めば、この番組の評価もかなり上がるのであるが、なぜか「健康情報は嘘でもよい」というのがこの番組の姿勢であるようなのが一番の問題である。この番組、健康・美容関連テーマの時と、それ以外のもの(引っ越しとか年金とか)の時とで、番組の信憑性が段違いに変化し、前者の場合には番組としての有用性が皆無になるという奇妙な特徴を持っている。これが未だにこの番組に対する最大の疑問である(多分、前者のテーマは露骨にスポンサーを意識するのに対し、後者の場合は特定のスポンサーを特には想定していないのが理由だと思うが)。

 

10/17 発掘あるある大事典「脳力テスト2」

 同じネタは以前にもやっていたが、それが好評だったのか、それとも完全にネタが尽きているのか、その第2弾が登場である。ちなみ今日は日本シリーズ放送のために90分遅れ、元々どうなって良いような穴埋め企画とも考えられる。

 最初はリズムテストなるもの、これは3種類のリズムをおぼえてそれを繰り返すという比較的単純なテスト。しかしこれが出来なかったらリズム感がズレているということで、これは小脳や自律神経が乱れている証拠だという。例によって煽りタップリだが、はっきり言ってただ単にリズム感が悪いだけである。これで自律神経が乱れているのなら、音程もリズム感もメロメロの今時の歌手なんか、自律神経失調症ばかりだろう(例えば浜崎あゆみとか・・・ん?彼女の場合、ホントに自律神経失調症かもしれないが)。

 2つ目は手を叩きながら数字を数えるんだが、3,6,9の時は叩いてはいけないというもの(こういう遊びがあったような気がするが)。で、このテストもうまくできなかった人は小脳の機能が低下しているのだという。よく食べ物を落とす、けつまずく、階段を踏み外す、エスカレーターに乗るのにためらうなどというのも同じだというのだ。で、これを放置しておくと、手や足や口の運動などに障害が出、小脳の血流が悪くなることで小脳梗塞が起こる可能性があるというのだが、これまた煽りだけで理論は滅茶苦茶。こんな程度で小脳梗塞になるのなら、今頃街中は小脳梗塞だらけである。実際、この番組でも30人中21人が失敗しているわけだから、これだけの人間が小脳梗塞になったら日本は滅ぶ(笑)。

 3つ目は縄跳びやスキップなど、昔出来ていたことが出来るかというテスト。これは運動再現機能(いわゆる身体が覚えているというやつ)のテストだという。これも小脳の機能の低下であり、これも放置すると小脳の萎縮につながるなどというのだが、これにしても煽りばかり。長いことやっていないことはそうすぐには「勘が戻らない」というのは極めて当たり前。何度やっても出来なくなっている場合は問題だが、そうでない場合はそれほど大問題ではない。

 最後は30秒をカウントしてどれだけずれるかを見るもの。これが3秒以上ずれる場合は、内臓に問題があるのだという。人間は自分の心拍を基準に時間を計るため(心拍は約1秒に1回)、通常はあまりずれないのだが、これがずれる人は自律神経に障害があるというのだ。副交感神経の働きが悪いために時間感覚が狂うのだという。で、これが続くと免疫異常にまでなるとこれまた煽りの連続だが、はっきり言って通常時から心拍がやたらに高いなどというのなら確かに副交感神経に問題があるかもしれないが、30秒がきちんと計れるかどうかなど、単純に日頃から時計をよく見る環境にあるかどうかという問題だけである。例えば日頃から腕時計をしない私の場合、唐突に30秒を計れと言われても1秒の長さがどの程度かの感覚さえない。だから常に秒単位の仕事をしている志村けんの時間感覚が異常に正確だったのは当然なのである。

 以上、どうでも良いような内容なのだったら、単なるお遊びで終わらせておけば良かったのに、この番組の悪弊である下品な煽りに結びつけたせいで番組自体が滅茶苦茶になってしまった。まさにこの番組の悪い癖が出たとしか言いようのない内容である。そういう点でもやはり「穴埋め番組」だったのか。

 

10/10 発掘あるある大事典「おばさん体型克服2」

 オバサン体型克服の第一弾では腰のくびれを復活させると称してリフティング運動を推薦していたが、今度はいわゆる垂れ尻克服だそうな。この番組ではいわゆる垂れ尻をピーマン尻と呼んでその克服法を紹介している。

 まずピーマン尻の特徴とは臀溝(でんこう)がないことだそうな。臀溝とはお尻と太ももの境目であって、つまりはこれがないということは典型的なボテッとした尻になる(そりゃそうだ)。で、この臀溝の形成に影響するのが大臀筋とハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)であるという。これらの筋肉が弱ると、尻が重力に負けて垂れてくるという上に、脂肪も蓄積しやすくなるという塩梅だそうな。

 筋肉が弱っているとなれば運動不足が原因であるとなるが、ピーマン尻と認定された被験者の中にはウォーキングを行っていた者もいる。これらの筋肉を鍛えるにはウォーキングでは駄目で、全力疾走や階段の上り下りでないと鍛えられないのだという(要は足を大きく上げないといけないということだ)。

 で、この筋肉の衰え度のチェックであるが、これは腰から上を椅子にのせて(椅子の上に腹這いになる状態)、足を地面につけないように10回上げ下げが出来るかでチェックするとのこと(かなりキツイと思うが)。そしてこれらの筋肉を鍛える方法はつま先立ちだという。ただしこれでは時間がかかるので、番組提案のエクササイズが朝の挨拶をするように状態を曲げる「グッドモーニングエクササイズ」なるもの。被験者はこれを二週間続けたところ全員に効果が現れてめでたしめでたしというオチである。

 果たして本当に二週間でめざましい効果が出るのかは分からないが、基本的な原理は間違っていない。要は筋肉を鍛える運動をするわけであるので、それなりにキツイが確実に効果は現れるはずである。なお一つだけ気になったのは、この番組でも「腰に不安のある人は片足を前に出したら腰の負担が減る」と言っていたが、この運動は一つ間違えると腰を痛めそうな危険を私も感じた。もし腰に異常が感じられた時は無理はしないこと(腰を痛めてしまうと後々かなり大変ですから)。特に既に肥満状態にある者の場合は、それでなくても腰に負担がかかっているので要注意である。

 今回のように「運動」を勧めるのは、ゴロゴロして特製ジュースを飲むだけで痩せるというのと違って、ダイエットの王道である。こっちの路線で行けば、この番組の信用度ももっと上がるというものである。しかしこういうキツイダイエットってやっぱり視聴者ウケしないんだろうな。そりゃ、ゴロゴロしているだけで痩せられるなら、それは理想的であるから。しかしそんなうまい話はありませんということ。世の中「確実に儲かります」という話は確実に詐欺であるのと同じである。

 番組を真面目に作れば真面目に作るほど視聴者にウケなくなる。だから嘘八百な番組が横行してしまうのである。テレビ番組の質の低下は、制作側のモラルの問題もあるが、視聴者側のレベルの問題もあるということも常に真実なのである(例えば血液型占いなんてアホな内容だと視聴率ががた落ちするようになると、あんなものはテレビから駆逐されるわけだが)。

 

10/4 発掘あるある大事典「血液型SP」

 この番組はリニュアール後の第1回放送のテーマが「血液型と性格」などという科学的な根拠のかけらもない内容を流したことからも分かるように、科学番組ではなくてオカルト番組である(もしくはCM)。しかしどうやら第1回放送だけでは不十分と感じたのか、それともどこぞのインチキ占い師にまた金を積まれたのかは定かではないが、どうやら血液型占いに対する念を押そうと考えたようである。この番組の今年の宣伝目標はCoQ10と血液型占いのようである(去年はアミノ酸とカテキンだった)。ちなみににがりも重点目標に入っていた気配があったのだが、さすがに公共機関にああも完膚無きまでに嘘を暴かれては、少々トーンダウン気味にはなっている。

 で、今回は血液型と相性だそうな。オカルトに興味ない人は見る必要はありません。私もいちいちじっくり見る気にはなりません。

 さて冒頭、いきなりネット調査で総計8000人のデータを抽出したなどと言っているが、これは血液型占い師がよく使ういかにも統計的に証明されたように見せかける方法と同じである。ちなみに統計とはデータの扱い方によってどうにでも出来るので、注意が必要である(同じ小泉内閣の支持率を調査しても、赤旗と読売新聞だったら結果が変わるというもの)。だから「科学的」に行う統計の場合、いかにそこから作為を除くかが重要になるのであるが、この番組の場合はいかにして作為を最大限加えるかに腐心しているのは想像に難くないところ。

 というわけであるので、この番組が科学的に見せようとしている部分は例によってことごとく的はずれである。例えば、脳の活動部位が同じだと相性がよいなどと言っているが、これが根拠がないのは当たり前。多分、脳の活動部位が同じ→思考が同じ→相性がよいという短絡な発想だが、実は脳のどの部位が何に働いているのかについては個人差があり、同じところが必ず同じ機能に結びついているとは限らないというのが、脳科学の常識である。それに思考が同じだったら相性が良いと言えるんでしょうか? むしろ異質な思考をする相手の方が互いに刺激になる場合もあるはずなんですが。

 番組全体の内容は基本的にオカルト番組にありがちのパターン。ゲストの与太話と、番組にとって都合の良い事例だけの羅列という展開であり、これは第1回放送の時と変わらない。ただ第1回の時よりもさらに巧妙(悪質)になっているのは、脳と血液型の関係の証明についての実験の時、いちいち実験を担当している先生は否定的と強調していること。つまり否定的な先生でも、相関性を認めざるを得ない結果が出たと言いたいのだろうが、こんなものは騙しの基本テクニックである。インチキ広告などで、まるで第三者のように見せかけて業者丸抱えの研究者(自称)が登場するパターンとそっくりである。もっともこの先生がこの実験を元に論文でも書いて、それが他の研究者によって検証されて学会でも認められたとでもいうなら、何らかの相関性がある可能性はあり得るが、少なくともそのためにはなぜ赤血球の抗体型だけ、それも多数あるタイプ分類の中でのABO式だけが脳の働きと相関性を持ちうるのかの「科学的」説明は必要だろう。もっとも光に対する反応と性格の相関関係なんて、百万光年の彼方に存在しているが。

 以上、今回はオカルト番組であることは明らかなので、まともに相手にする気もしません。私は別に個人の趣味に口を出す気はありませんので、オカルト番組をテレビで流すことをやめろとまで言う気もありません。ただ「オカルト番組を科学であるかのように思わせるのはやめろ」と言っておきます。オカルトを科学的事実であるかのように見せかけるのは歴とした詐欺です。つい最近もテレビ番組で宣伝をした気功師が、インチキ治療で被害者から莫大な金を巻き上げていたなんて事件も記憶に新しいというのに。オカルト番組を放送したいなら、オカルトであることを明確にした上で放送するのは、少なくとも放送局としての最低限の倫理ではないかと思うのだが、この局に倫理を求めるのは土台無理な話か・・・。ちなみにインチキ気功師の宣伝をした某テレビ局の番組責任者は「番組内容の信憑性にまで責任を持てない」と開き直りました。世も末ですな。

 さてこうして完全にオカルト番組と化したこの番組、今に細木数子あたりが登場して「守護星と性格」なんてテーマも登場するかも。あのおばさん、あっちこっちのテレビ局に金をばらまいて宣伝番組を作らせているみたいだから。もしそんなものが登場しても私は驚きません。

 

9/26 発掘あるある大事典「お酢&豆乳」

 この番組では今まであらゆるインチキダイエットを宣伝してきたが、当然ながら効果の上がらない人間が大半である。それに対する言い訳SPのようである。酢と豆乳の二つに分けて、5問の質問でどちらの方が適しているかを選ぶと称している。

 まず性別。酢はクエン酸回路を活性化する効果があるのだが、女性の場合は貧血が多いので、貧血だと酢の効果が出にくいのだとしている。

 次は年齢。豆乳は基礎代謝をあげるので基礎代謝が落ちている年配の方が効果があるとしている。

 次は運動の有無。酢を摂って有酸素運動をするとクエン酸回路が働くので、効果が上がるとしている。そしてこれをまた例によって異常にサンプル数の少ない実験で証明しているのだが、この番組の実験が全くあてにならないのは今更言うまでもない。しかもよく見ると、酢で消費カロリーが上昇したと言っているあがり代はほとんど誤差の範囲。これだと特別に酢など摂らなくても、有酸素運動を行えばよいということである。

 4番目が早寝早起き。早寝早起きはサーカディアンリズム的に基礎代謝が上がるので、ダイエットに有利だとしている。そして豆乳は基礎代謝をあげるので早寝早起きの出来ない人に有利としている。

 最後は飲酒。飲酒をすると肝臓機能が低下するので、酢の脂肪燃焼効果を減少させるとしている・・・が、酒を減らすと当然のことながら、それだけで体重は減少する。

 で、次は酢とCoQ10を併用するとさらに効果が上がると、先々週の宣伝だけではまだ不足と考えているのかCoQ10の宣伝の念押し。しかも肉食をしていると血液が酸性に傾くなどとまたアホなことを言い出す(血液のpHがそんなにコロコロ変わったら死んでしまうって)。そして肉食が悪いなどと言いながら、豚肉を摂っているから酢の効果が上がるとか、もう支離滅裂な論理展開が始まる。さらに豆乳だけでなくバナナも合わせればよいとか、完全に根拠のないことのオンパレードである。

 結局終わってみれば、まず第一の目的は効果のなかった人に対する言い訳(酢を飲んでも痩せなかったという人には「あなたは運動をしていないからだ」と言い、豆乳を飲んでも痩せなかったという人には「あなたは若いからだ」などと言うんだろう)、第二の目的はCoQ10などのあるあるが今宣伝に力を入れている商品に対する念押しと言ったところだったようである。冒頭でいきなりにがりダイエットに対して何の反省もないどころか開き直った時点で絶句だが、その後も支離滅裂論旨滅茶苦茶であり、ほとんど番組としての価値はない。もう「酢は血液をアルカリにして」とやった時点で完全に10年前の騙しの文句。アルカリ食品、酸性食品という分類は無意味だというのは今や世間の常識なのに、それさえ知らないスタッフが作った? これはまともに相手にするだけ無駄。それにしても同じ騙しでも、どんどんレベルが低下しているのを感じる。これは完全に末期症状だ。

 

9/19 発掘あるある大事典「黒豆」

 さて今回は黒豆のブラックパワーと称していきなりの宣伝一色である。ある団地の住人にテストしてもらったところ、血圧が低下した、体脂肪率が低下した、ウェストサイズが減少したなどの効果が続出した(と番組は言っている)。

 この後は突然に産地の丹波篠山の紹介。当然のことながら丹波篠山は黒豆づくしといった塩梅である。で、ここの住民の血圧を測定してもらったところ、軒並み正常値であったとのこと(あくまで番組が言ってるだけ。実際のところは、もし高血圧の人が存在してもそんなデータは省いてあるのは想像に難くない)。団地でも血圧が下がったとの報告が相次いだとのことで、20代〜40代の女性4人に黒豆を食べてもらったところ、1時間後には全員の血液がさらさらになったと、例によって異常に実験点数の少ない実験で証明している。ちなみに血液の流動性などは、身体の水分の状態だけでも変化するということは、他ならぬこの番組自体が以前に言っていることである。果たしてどんな条件の実験やら・・・。

 番組によると、黒豆に含まれるシアニジンなるポリフェノールの一種である色素の効果で血液が低下したのだという。さらに黒豆とはそもそも黒大豆であるから、これに大豆の栄養も加わったすごい食材であるという。茶のカテキン、納豆のナットウキナーゼ、酢酸、タマネギの硫化プロピルなども血液さらさら効果があると言われている(そもそもこの番組が言ったことだ)が、それらと比べると黒豆のシアニジンは即効性があるのだという(以前にまるで万能食材のように宣伝したものでも、テーマが変わるとあっさりと「当社比」の対象にしてしまうのは、この番組では毎度のことである)。

 次はこの番組では必ず登場するダイエット効果。黒豆を食べたことで被験者の中で体脂肪率が減少する者が出たと言っているのだが、その幅は1.3%とのこと。しかしあの体脂肪計、使ったことのある人なら分かると思うが、あくまで簡易測定器なので非常に誤差が大きく、一日の内で数%数字が変化することなどざらである。実は我が家にも体重計型のものが一台あるのだが、私のように体脂肪率が高い者は、一日で4%ぐらい数字が変わることなど全く不思議でない。しかもよく聞いていると「効果のあった人の平均が1.3%」と言っている。つまりマイナス側に振れた人間だけの平均を取っているということで、プラスに振れた者や変化のなかった者はデータとしてねぐっているということである。この時点でこのデータは、数学的に全く無意味な統計であることは明白である。

 しかしこの番組はそんなことは意にも介さない。再び産地に飛んで、現地の人の体脂肪率を測ってもらったところ、全員が体脂肪が正常範囲と言っている・・・のだが、当然ながらここで被験者を選ぶ際に、例えば私のような明らかに体脂肪率が標準を超えていそうな者は、慎重にサンプルから除いているのはこれまた想像に難くないのである。もしガッテンで同じ統計を取るとしたら、多分番組のために無作為抽出で300人ぐらい集めて、その集計を行うであろう。しかしそんなことを行えば番組が意図する結果が出なくなる可能性が大であるから、この番組ではそんなことは絶対にしないのは毎度のことである。

 で、この極めて任意性の高い実験の結果を受けて、シアニジンは脂質の吸収を抑えて、排出を促進する働きがあるのだとしている。脂肪は体内で胆汁酸と結びついて腸壁に吸収されるのだが、シアニジンはこれを包み込むことで吸収を阻害すると言っているのだが・・・これって以前ににがりダイエットの危険性を暴露した国立健康・栄養研究所が、つい最近に実験によってインチキと断定したダイエット食品の理屈とそっくりなのだが・・・この番組、今度は別のインチキ商品を宣伝するつもりか?

 支離滅裂の内容であるが、番組はそんなことにはお構いなしで驀進、最後に黒豆の煮汁を勧めて終了。シアニジンは水溶性なので、黒豆を煮ると煮汁の中に溶け出してくるので、それを飲めば良いなどと言っている。しかしながら豆の健康効果としてはそこに含まれる食物繊維が大きいものがあるのに、これだったら肝心の食物繊維が全然摂れないのは言うまでもないことである。

 今回は黒豆の宣伝番組である。しかし構成がなんか「スパスパ人間学」と異常に似ているのが目につく。やたらに産地の丹波篠山を強調するところなんか、「はて今見ているのはスパスパだったっけ?」と思わず番組のタイトルを確認したぐらいである。どうやらスパスパと同じ方法でのスポンサーの集め方を始めたようである。しかしそもそもスパスパは強力なスポンサーがいないためにこういう形式になったのだと思われるのだが、花王の一社提供でスポンサーが強力であるはずのあるあるがこんな形式を取るとは、やはり花王がスポンサー料をケチり始めたのか? まあこの真相は業界関係者か花王の関係者しか分かるまい。ただ、新装開店してからのあるあるは、どうも花王以外のスポンサーの影が毎回ちらつくのは事実である。ところでそれにしても、もともと「あるあるのパチモン」と言われていたスパスパを、本家のあるあるがパクるようになるとは、この番組のスタッフにプライドはないのか? 

 なお少し考えてもらえば分かることだが、毎回強力な健康効果を持つ食材が登場して、その食材をよく食べているその産地の人は、食材効果で健康そのもの・・ってことを繰り返していれば、日本で病気になっている人なんて一人もいないはずだろう。もうこの時点で話が矛盾だらけなんだが、それを無視して毎回よくもこのパターンばかり繰り返すとは、どこまで視聴者を馬鹿にしているのやら。

 新装開店してから、以前よりもさらにムラが目立ち、駄目な回にはとことんひどい内容であるのが特徴になったこの番組だが、今回は典型的な「とことん駄目な回」。あまりに実験の内容がひどすぎて、むしろ説明の信憑度を下げることになっている。視聴者の側も、こんな内容で踊らされるようでは確実に制作側に舐められることになるから注意。

 

9/12 発掘あるある大事典「CoQ10」

 初っ端から胡散臭さ全開で始まる今回。これはコエンザイムQ10のことだという。これはサプリメント漬けのアメリカで人気で、今日本でも人気が上昇中(と番組は言っているのだが、真相は「現在仕掛けている最中」という意味。当然ながら今回の内容もその仕掛けの一環である。)。

 番組によるとCoQ10は細胞のミトコンドリアに含まれる物質でATPを作っているのだという。ATPは細胞の活動のためのエネルギーを司っている源だから、これに関わっているCoQ10は非常に重要な物質であるのだが、20代をピークにして減少してしまうのだという。この減少が老化につながる可能性があるとのことで、栄養補助食品として摂取しようという単純な発想のようだ。

 アメリカではそもそも心臓病の薬として研究がされたのだが、いろいろなものに効果があることが分かったというのである。番組によると衰えた細胞が活性化することで若返るのだとしている。ここからは、老人に2週間服用して貰ったら20メートル走の記録が向上したとか、オリンピック選手も服用しているとか宣伝のオンパレードになる。

 さてこのCoQ10であるが、イワシ、牛肉、ブロッコリーに含まれているが、一日に必要量をこれらで摂取しようとすると、イワシなら20匹、牛肉なら3キロ、ブロッコリーなら12キロ必要だと言うことで、サプリメントで摂るしかないとしている。

 最後にはCoQ10が肌にも効果があると、この番組お得意の美容に結びつけて宣伝の念押しである。もはやここまで来ると深夜の通販番組と全く同じ。CoQ10入りの化粧品の宣伝をしていたところからみると、近日中にスポンサーからCoQ10入りの化粧品が発売される予定になっていることは疑う余地がない。

 ここまで露骨な宣伝番組をやられるとアホらしくてもう何も言う気がなくなってくる。それでも最低限のことを言っておくと、CoQ10がエネルギー生産に必要なものだとして、それが20代を境に減少するとしたら、それは「必要がない」からに他ならない。成長期にあって新陳代謝が盛んな20才までと、もう既に成長は安定している20才以降では必要なエネルギーはおのずと違うと言うこと。それに細胞はエネルギーを与えたからその分活性化するという単純なものではない。さらにこれは少し考えればすぐ分かることだが、一日に必要なCoQ10の量が食事では補えないような量だとしたら、もう既に人類には病気がゴロゴロしているということ。サプリメントなど存在しなかった昔(ほんの50年ほど前でよい)は世界中にCoQ10不足による病人があふれていた・・・なんてわけがないのは誰でも分かること。

 この番組は以前よりスポンサーの影が濃厚にちらつく番組だが、それでもここまで露骨すぎる宣伝になっていたことはあまり記憶にない。ここまでひどい内容を平気で垂れ流しするのは、視聴者のことを心底から馬鹿にしているか、スポンサーからの締め付けが厳しくなったか、番組が低迷して焦っているかのいずれかであろう。とにかく今回の内容に関しては「アホらしすぎてまともに扱う気さえしない」とそう言っておく。くれぐれも繰り返しておくが「今回の内容は、深夜の通販番組と同じレベル」と認識しておいて欲しい。

 

9/5 発掘あるある大事典「クマ」

 美容番組になってしまったこの番組の今回のテーマはクマ。クマがなくなると12才は若返るというのがアピールポイントのようである。この番組ではクマのレベルを、1日寝たら消えるレベル1の疲労グマ、レベル2の紫色の慢性グマ、レベル3の濃い茶色の蓄積クマと分類して、その対処法を指導するとのこと。

 まずレベル1のクマであるが、これはよく睡眠不足などで出ると言われるが、実際に徹夜実験をやったところ被験者にクマが発生。このクマの発生原因は血行不良によって酸欠になった血液がどす黒くなり、これが皮膚の薄い目の下で血液の色が透けて見えるのだとか。

 ここまでのクマだと一晩寝れば解消するのだが、これが消えないクマになるのにはストレスが関係しているという。ストレスが原因で血行不良が慢性化しているのだという。これの解消には番組は爪マッサージを勧めている。これは薬指以外の爪の生え際を軽くもむというもの。これが交感神経優位の状態から、副交感神経優位の状態に切り替えるというのだが、その根拠は?

 さらに番組推薦は、首のリンパを軽くつまむマッサージ。こちらも根拠ははっきりしない。

 そしてレベル3の蓄積クマであるが、これはメラニンが蓄積することによって発生しているのだという。レベル2のクマを放置すると活性酸素が発生して、メラノサイトがメラニンを発生させるのだという。また顔の歪みがあることがこのクマの原因になるとし、怪しげなクリニックに出向いて顔のゆがみを直したところ、クマが消えたとしている。いよいよこの辺りから番組が怪しくなっていく。先ほどのクリニックで顔の歪みは修整できるが、その効果は3日ぐらいとのこと(つまり3日ごとに通う必要があるわけだから、業者にとってはいよいよおいしい)。で、番組は「ムンクの叫び体操」なる顔の体操を提案、被験者に試して貰ったところ、クマが解消してめでたしめでたしとしている。

 レベル2の最初の頃辺りまでは、まあこんなものかと思っていたのだが、レベル2の対策の辺りから怪しくなり始め、レベル3になった時点でいかにもこの番組らしい胡散臭さ全開になる。レベル3を見ていればあきらかにスポンサー付企画であるのは一目瞭然だが、それよりも何よりも、レベル3のクマの原因がメラニンの蓄積だと言っているくせに、なぜ顔の歪みの矯正のマッサージをした途端にクマが消えるんだ? ここのところが全く理屈に合っていない。このマッサージを繰り返していると、やがて肌の入れ替わりサイクルでクマが薄くなってくると言うのならまだ分かるが、そんな速効で効果が出るわけがない。もしそれなら、顔の歪みの矯正でシミやそばかすまで消せると言うことになりかねない。しかもそういう胡散臭さが目に付き出すと、やたらに出てくる画像処理によってクマを加えた写真は、インチキ美容業者が多用する脅し写真と同じで下品なことこの上ない。やっぱり番組全体としての構成が下品であるのは相変わらずである。

 結局のところ、今回も何やら胡散臭いスポンサーの影がちらついただけだった。最初に言ったレベル1〜3って、この番組の胡散臭さのレベルだったのか? どうやらリニューアルしてからも、回によって胡散臭さのレベルが変わることから、制作者によってレベルがまちまちだというのは相変わらずであるということは何となく推測がつき始めた。それにしても、一番根本的な部分で駄目なんだな、この番組は。

 

8/29 発掘あるある大事典「夏バテ解消」

 今回のテーマは夏バテ解消・・・とのことですが、録画失敗です。というか、先週に野球で30分ずれたそのままの時間になっていたので、後半の30分しか入っておりませんでした。

 で、ビデオをつけた途端に「ナイアシン」なるものが夏バテ解消の鍵で、これはタラコに含まれていると言っている。ナイアシンがないとトリプトファンが減少してセロトニン不足になるとのこと。夏休み明けの出社拒否の原因は夏バテじゃないかなどと言っているが、それはただ単に仕事のストレスの問題と違うのか? 私はなんかは夏バテはしてなくても、休み明けになる度に会社に行くたくなくなる(笑)。

 このナイアシンを含む食材はブリ、サバ、アジ、カツオ、タラコだそうな(いわゆる青魚だな)。これを使って「美味しくて、手間がかからなくて、火を使わなくて、片づけが楽」といういかにも横着なこの番組の視聴者向きのメニューを料理人に考案させている。そのメニューとはタラコと枝豆と梅干しを入れた炊き込みご飯。勝手に試してみてくださいというところである。

 最後は沖縄のモーイなる海草の宣伝。別にこんな特殊な海草でなくても、昆布でもわかめでも海草類は身体に良いので摂ることはお勧めです。ただしこればかり摂っていると確実に栄養不足になるので注意。

 

8/22 発掘あるある大事典「基礎代謝を上げる」

 人間は運動しなくても、生命維持のためにエネルギーを消費している(本来はエネルギーの消費はこちらがメインなのであるが)。この基礎代謝を上げれば肥満が解消できるというのが今の主流の考え方だが、それに乗っ取ったダイエットネタ(何回目だ?)であるようだ。

 さて見た目の体格が同じでも、基礎代謝には多い少ないがあるが、これは筋肉の比率が影響している。そういうわけで被験者にダンベル体操などで筋肉を増強したが、基礎代謝は大して上がらなかった。これは白筋と赤筋のうちの白筋しか鍛えられなかったためだとしている。毛細血管などが多いのは赤筋(別名遅筋)であり、エネルギー消費には赤筋を鍛えた方がよいとしている。赤筋は遅筋と呼ばれるだけに、ゆっくりした運動の方が効果的。というわけで有効なのは太極拳であるが、太極拳は誰でも出来るというものでもない(何で?)ということで番組提案の体操だそうな。

 赤筋が多いのは背中の脊柱起立筋(姿勢を保つために必要な筋肉)であるとし、これを鍛えるのに提案しているのが、4つんばいになって反対側の手と足を上げるという運動。この運動で被験者の基礎代謝が上昇してめでたしめでたしというオチである。

 さらにエネルギー消費といえば体温維持だが、これが出来ない変温動物のような人間は基礎代謝が落ちるので、褐色脂肪細胞を刺激して脂肪の燃焼を増やせという話である。で、この褐色脂肪細胞があるのが背中なので、ここをシャワーなどで刺激しろという話は以前に出てきたが、さすがに水シャワーを背中にというのはつらいので(というか、風邪をひく)、他の方法として提案しているのが手を冷やすというもの。手が冷えることで体温が低下したと脳が判断して、体温が上昇するとしている(しかしこれって一つ間違えると単に冷え性にならないか?)。で、番組提案は凍らせたペットボトルを使用したペットボトル運動・・・ってつまりはダンベル体操じゃん!

 以上、褐色脂肪細胞云々の下りは若干疑問もないではないが、基本的には遅筋を鍛える運動をしましょうという話で、論理的には大きな破綻はなし。ただ運動をしないといけないということなので、ゴロゴロして好きなものを食べながら特製ジュースを飲んでいたらそれだけで痩せるという美味しい話ではない(だからこそ論理が破綻していないわけである)ので、横着な番組視聴者に受け入れられるかどうか(笑)。

 ここ数回を見ていると、どことなく下品な番組構成は相変わらずだが、メインコーナーに関する信憑度は大分マシになってきた印象(冒頭のいかにもバラエティなコーナーと、最後の食材紹介ははなっから私は無視してますので・・笑)。インチキクサイ情報は冒頭と最後だけに濃縮することに決めたのか、それともさすがに「インチキにがりダイエット」を全面宣伝してしまったことを少しは反省したのかは不明だが、今までのことを考えると良い傾向であるのは間違いない。またこの番組でさえ、ダイエットにはバランスの良い食事と適度な運動しかないという原点に戻ってきているようであるのは大きい(もっともそれが実はそう簡単ではないから、私自身も今までなかなか減量に成功しないのであるが)。

 

8/15 発掘あるある大事典「脳力テスト」

 今回は脳のテストと称しての、お遊びである。

 最初は後だしジャンケンテストなるもの。最初は後出しで勝つように指定され、次は後出しで負けるように指定される。これを一度でも失敗すればアウトである。番組ではこのテストで前頭連合野の働きが分かるのだという。これが出来ない人は前頭連合野の切り替え機能の働きが悪いのだという。例えば電車の中で携帯がかかってきた時、前頭連合野の働きがよいとマナーを考えて電話を切るが、これが悪いとそのまま回りの迷惑を考えずに電話をするのだとのこと。そしてここの働きが悪いと我慢が出来なくキレやすくなる。そしてついにはボケにつながるとしている(アホくさ)。

 次は7桁の数字を覚えてもらってから、今日は何年の何日とかあなたの誕生日はとか、あなたの誕生日から今日まで何年何ヶ月何日などの質問をしてから、もう一度先ほどの数字を言ってもらうというもの。これが出来ない場合は前頭連合野のメモリー機能が悪いのだという。これが悪いと物忘れが多くなったり、過去の記憶をスムーズに引き出せなかったりするようになるという。

 そして3問目なのだが、何を思ったのかマッチ棒パズル。ただしここで登場したのはどちらも有名すぎるパズルなので、考えつく以前に知っている場合が多いのではないか(私がそうだ)。で、この問題が出来なければ、イメージ機能が問題があるというのだ。つまり頭の中でのシミュレーションができないのだという。だからこの機能に問題があれば、部屋の片づいているイメージが出来ないので部屋片づかないとか、旅行のルートなども把握できないとのこと・・・なんだが、私はイメージ機能の方は完璧なんだが(旅行のルートなども完璧に把握できる)にも関わらず、部屋は片づかない。これは一体どう説明するんだ?

 最後は間違い探し。2枚の絵の違いを見つけるというもの。これが出来ないと注意機能が弱いのだという。しかしこれって明らかに昔あった「マジカル頭脳パワー」まんまなんだが・・・あれってフジテレビの番組だったっけ? ・・・確か永井美奈子が司会していたと思うから、日テレの番組と違うのか? ひどいパクリだ。

 で、以上4つのテストで、1つでも問題駄目だった場合、前頭連合野の機能に問題があるのだという。そして前頭連合野に問題のあった人のトレーニングとしては、音読、言葉の範囲を制限してのしりとり(八百屋に関係あるものとか)、計算、両手を使うピアノ、ダーツなどがよいとしている。さらにヨーヨー釣りや花火も効果があったとしている。

 今回の内容は最初にも言ったが、完全にお遊び。この番組の悪癖でやけに煽りが入っているが、これは真に受けない方が正解。後出しジャンケンテストなんて、脳の瞬発力の問題であって、これかキレやすさとつながるなんか荒唐無稽もよいところ。一般にこのタイプのテストは10台などの若者の方が点数がよくなるのだが、10台の若者の方が圧倒的にキレやすいと言われていることをどう説明するんだ?

 前頭連合野は現在、痴呆症との関わり合いで注目されており、実際に痴呆症の患者はこの部分の働きが低下することが知られている。しかし今回の「お遊び」が出来なかったからと言って、それが即、痴呆症につながるかのごとく煽るのはこの番組らしい「嘘、大袈裟、紛らわしい」というやつである。さらに最後に「4つのテストのうち1つでも駄目だったら脳に問題がある」とほとんどの視聴者を強引に痴呆予備軍にしてしまおうとしているところは、これまたこの番組らしい悪癖。この番組は、視聴者がみんな健康だったら困るのである。インチキ宗教が病気の危機感を煽って信者を騙すのと全く同じ手口である。

 もっとも今回出てきた対策なるものは、「○○(スポンサーつき)を食べましょう」とか「○○(スポンサーつき)の運動をしましょう」の類ではなかったので、比較的人畜無害である。また音読、計算などは現在痴呆症のリハビリとしても行われていることなので、確かに前頭連合野の活性化には効果はあるのは事実らしい。

 今回の場合、あくまで「お遊び」と考えて気軽に楽しむ分には問題なし。というか、その範囲にとどめておくのが無難。変な煽りを抜いて、こういうお遊びだけでいけば、この番組も新境地を開ける・・・と思ったが、それだとまんま「マジカル頭脳パワー」のパクリやんけ。まあフジは昔からパクリの多い局ではあるが。

 

8/8 発掘あるある大事典「おばさん体型克服」

 今回はウェストのくびれを取り戻そうという、もうそれだけで女性の関心を惹くこと間違いなしのテーマを持ってきている。

 さて番組は冒頭から、まず6人の女性のお腹を比べて、オバサン体型を選んでもらうという「いじめ」から始まる。この中で見事にオバサン体型1番に選ばれたのは34才の主婦。彼女を始めとして3人のオバサン体型を選んでモルモットにするようである。

 番組によるとオバサン体型になる理由は大腰筋の衰えにあるという。この大腰筋とは上半身と下半身をつなぐ大筋肉で、姿勢を支えたり太ももを上げるための筋肉であり、歩いたり階段を登ったりをしなくなることで衰えるのだという。実際、例のオバサン3人組はほとんど歩いていないのが特徴であった。

 で、この大腰筋が衰えると、猫背になることで骨盤が寝てしまい、そこに内臓が落ち込んできて下腹が出るのだという。また猫背は腹筋の衰えにもつながり、お腹周りに脂肪が付きやすくなるのだという。当然ながら筋量が減れば基礎代謝も低下し、痩せにくい身体になる。なおお腹の出たオッサン体型も同様の理由によるという。

 この大腰筋の衰えを見るには、背中を壁に付けて利き手と反対の足を上げ、その下で手を5回叩けるかを見るという。ちなみに私は既に肥満なので、手を叩く以前に、かかととお尻を後ろに付けると片足を上げられません(バランスが取れない)。ここで気になったのは、ゲスト陣は全滅していたが、これって相当に難しいのではないかということである。

 いよいよ対策の方になるのだが、そのヒントは茨城の大洋村にあるとのこと(なにやら本格的にスパスパに似てきたような気がする)。この村では寝たきりゼロを目指して、大腰筋を鍛えるトレーニングを導入している。その運動とは「踏み台昇降運動」。つまりは意識してももを上げる運動をすればよいというのである。番組が推奨するのは、ビニル袋を使ったリフティング。さらに階段1段飛ばしもお勧めだという。さらに大股歩きも効果有りとのこと。これを例の3人に二週間試して貰ったところ、全員がくびれが復活してめでたしめでたしというオチである。

 めざましすぎる効果についてはかなり怪しげであるが(ウェストの減少については明らかに食事制限を併用していると推測される)、筋肉を鍛えるということには異存はない。また大腰筋の筋力低下は姿勢が悪くなるなど身体に良くないことは明らかなので、この筋肉を鍛えた方がよいのは当然である。それに対しての運動が踏み台昇降やリフティングというのも妥当。今回の主題に関しては明らかに誇大広告の節はあるが、内容的には総じて妥当。この番組(特に新装開店して以降)には極めて珍しいまともな内容であったように感じる。

 そのポイントは、やはりインチキ食材や、スポンサーつき運動が出てこなかったことだろう。概して「あるある特製○○」などと言い出す時はインチキであるのがこの番組のポイントだが、今回はこのお決まりの「あるある特製」が出てこなかった。この番組でも「やれば出来るんじゃないか」と言いたい気持である。ただ内容がまともなだけに、「ゴロゴロして好きなものを食べたいだけ食べて、それで痩せたい」などと考えている虫の良い連中にうけるかどうかは分からない。ただこんな連中が、この番組に刺激されてせめてリフティングでも始めれば、この番組も少しは社会に貢献できたことになるか。今回レベルの内容の放送を続けるのならば、私もこの番組のことを「有害番組」とまでは言わないのだが・・・。

 なお、冒頭の酸素水と最後の油味噌は、私は全く相手にしておりませんので(笑)。酸素水なんて、水に対する酸素の溶解度を考えると、そんな有意な効果が出る程度の酸素を溶かし込むことなんて不可能なことは、化学の初歩を知っていたら自明のことだし、油味噌については確かにパワーはつきそうですが、恐らく同じことを感じた人もいると思いますが、あれは運動せずに食べたらまず間違いなく太ります。

 

8/1 発掘あるある大事典「むくみ」

 いよいよインチキダイエット情報に的を絞ったかの感があるこの番組だが、まず恒例の煽りから始まる。ペットボトルのキャップを足に押しつけて、この後が残るかどうかでセルライトがつきやすいかどうかが判断できるのだという。そしてこの後が残る人はむくんでおり、セルライトが出来やすいのだそうな。そのイメージを画像処理(インチキダイエット広告にはつきものですな)で見せて、恐怖感を煽りまくる。

 いきなりぶっ飛びである。以前に持ち出して完膚無きまでにそのインチキぶりを暴かれたセルライトを、ここで再び出してくるという時点でもう番組が転けている。前シリーズのスタッフは、徹底して叩かれたのを自覚していたのか、その後はセルライトにはあまり触れないようにしていたように見えるにもかかわらず、新シリーズになった途端に登場するのは、やはりさらにスタッフの質が下がったのだと思われる。

 さてこのように完全に冒頭からコケてしまったこの番組であるが、もう少しつき合うことにする。

 一般に水分を摂ったらむくむと思われているが、むしろ水分を摂らない方がむくむのだという。代謝によって出た老廃物はリンパによって運ばれるが、夏には水分不足や基礎代謝の低下によって老廃物の排出が悪くなり、これらが脂肪細胞に取り込まれてセルライトになるのだという(おいおい)。その挙げ句に肥大化したセルライトはリンパ管まで圧迫するのだという(ここでまたインチキCGで恐怖感を煽る)。

 というわけで水分を摂る必要があるのだが、この時の水分補給は余計なものが入っていないものが望ましいのだという。ジュースは糖分が問題になるのは当然として、コーヒーや茶などは利尿作用のために水分が減少するし、アルコールはさらに利尿作用があるので問題外、酢はリンパには無関係(そもそも喉が渇いたからといって酢を飲む者なんているのか?)というわけで、ミネラルウォーターが一番だという。しかし女性を調査したところ、ジュースや茶などがほとんどで、水は200mlしかとっていなかったのに対し、必要な水は1日2リットルだという(奇妙な計算だ。確かにジュースや茶よりも水の方が良いのかもしれないが、これらも水は含んでいるので、水を摂っていないことにはならない)。

 で、お決まりの展開。これらの主婦に水を2リットル渡して飲んでもらって3日後、むくみが解消されたという。

 しかしこう言い切ってしまうと「水を飲んだがむくみが解消しないぞ」という苦情が来るのが見えているから、それに対する逃げをうっている。足を伸ばして座り、足首が自然にどこまで倒せるかを見るのだという(この「自然に」というところにいくらでも作為性が入りそうだ)。これで足首が90度以下しか曲がらないと、水を飲んだだけではむくみの取れない体質なのだそうな。このように足首が倒れないのはふくらはぎが固いからなのだという。

 この番組によると、ふくらはぎが固いとふくらはぎによるリンパの押し上げ効果が弱いので、むくみにつながるのだという(単純に運動量の差だと思うのだが)。ここでふくらはぎを柔らかくする方法として、リンパマッサージ、筋肉バランストレーニング、ヨガなどが続々と登場するが、見ていたら分かるように明らかに「スポンサーつき」である。何やらこの番組の正体が垣間見える内容である。そしてお約束通り、これを試してみたらむくみが解消してめでたしめでたしでというオチである。

 以上、いよいよインチキダイエット番組として驀進中の内容である(ちなみに次回も「オバサン体型克服」とのことでやはりダイエットネタである)。多分ダイエット関連が一番視聴者を騙しやすくて効果的と判断してのことだと思われる。公正取引委員会もそろそろこの番組に排除勧告を出した方が良いのと違うか?

 今回の内容を見ていたら、むしろこの番組の熱心な信者の方が戸惑うのではないか。今回は「水を摂れ」と言っているが、この番組は内容によっては「茶を摂れ」「酢を摂れ」「野菜ジュースを摂れ」などと毎回言うことが変わる。これを真に受けていたら毎日トータルで10リットルぐらいの水分を摂って、身体をこわしそうである(笑)。毎度のことながらいつも言うことが相矛盾しているのである。さらに最初でセルライトで散々恐怖感を煽っていたが、実際の内容はセルライトに無関係なむくみばかりであったことは普通に見ているだけで分かるだろうが、これがよくこの番組がやる「論理のすり替え」である。初っ端からレベルの低さが明らかなのが今回の内容だが、やはり最後までどうしようもなくレベルが低かった。そろそろ番組名を「あるあるインチキダイエット」に変更し、逆に世間にはびこるインチキダイエットを科学の目からぶち破るといった番組にでもすれば、この番組もかなりの有用な番組になるのだが・・・。まあ無理だろうな、それが出来そうなスタッフはいないみたいだし、スポンサーに金貰ってその宣伝を垂れ流ししているようじゃね・・・。もしかして昨今の不景気で花王にスポンサー料をケチられて、不足分は各スタッフが各地から調達してくることを命じられたのか?

 

7/25 発掘あるある大事典「豆乳で美しく痩せる」

 今、豆乳が人気だとか。そこで豆乳で村おこしを狙っている院内町なるところに繰り出したところ、豆乳で痩せたという証言が続々出てきたとのこと。そこで豆乳で痩せるための方法を研究したということだ。何やらまるで「スパスパ」のような展開で、初っ端から胡散臭さが全開である。

 まず豆乳のどんな成分が痩せる効果につながったかを栄養学者に聞いても答えは出てこなかったのだが、一人から大豆ペプチドによってエネルギー代謝が高まるという証言が得られたという。この大豆ペプチドは長官を刺激して、これが交感神経を優位にするのだという(研究中だと言っていたが、つまり言ってるだけと言う意味であるから信用しない方がよい)。で、次に出てきたのは大豆サポニンが肥大化した小腸の絨毛を正常な状態にもどすことで余分や栄養の吸収スピードを遅らせるのだとなど言い始める(本当に言っているだけである)。

 しかしそれだと豆乳でなくて豆腐でも良いのではないかと思うのだが、豆腐はタンパク質が豆乳よりも吸収されにくいので豆乳の方が良いのだという・・・おいおい、栄養を吸収されないようにするのが豆乳の効果だったのと違うのか? それに豆腐にはこの番組が大好きなにがりが入ってるんですが。

 さて豆乳で痩せるには豆乳の取り方がポイントだという。豆乳を飲むには食事の前が良いのだという。豆乳で痩せたという人は「豆乳は腹持ちがよい」と言っている・・・これって、豆乳を摂ったら食事が減るという意味では。

 さらに次の人物は豆乳にゆず蜜を加えている。ゆずのタンパク質分解酵素がタンパク質を分解して大豆ペプチドを増やすのだとか。で、さらに効果があるのがキウイだとかで、キウイ入りのあるある特製豆乳なるものを登場させている。それでこの豆乳をある団地の人に飲み続けて貰ったところ、便秘は解消、肌の調子も良くなって、さらに減量でめでたしめでたしとしている。

 例によっていつものように中身が全くない。豆乳の減量効果などと派手に銘打っているが、その実は「豆乳は腹持ちがよいので、食事の前にこれをたっぷり飲んだら、食事量が減少する」というだけの話である。もっとも食事量が減少すれば体重が減るのは事実だし、豆乳自体は身体に良いので、まあ以前の「にがり下剤ダイエット」よりはよほどマシではある。しかしこのように豆乳が痩せるとやたらに煽ると、豆乳ばかり飲んで栄養バランスを崩したり、普通に食事をした上で豆乳をガバガバ飲んで、逆に太ってしまうような連中も出てきそうである。いつも言っているが、痩せるには栄養のバランスと適度な運動、これしかないのが事実である。

 また今回もいつものように無意味な内容であった。それはそうとして、またもにがりの一件に関してはだんまりを決め込んでいるようである。やはりこれこそがこの番組の正体そのものなのだろう。そろそろやめにすればよいのに、この番組。

 

7/18 発掘あるある大事典「夏の水分の取り方」

 発汗の多い夏は水分をうまく摂らないと、脱水症状で問題が出ることは多い。というわけで、夏の水分の摂り方は重要である。これは本当である。

 水分補給のポイントは、とにかくこまめに摂ること。またビールで水分補給というのが良くあるが、それは根本的な間違い。利尿作用のあるビールでは水分補給どころか、むしろ水分が不足してくる。水分が少なくなってくると、血液の粘度が上がって血栓などが出来やすくなる。だから真夏の水分不足は脳こうそくの原因になるというのは事実ではある。ただし脳こうそくまで行くのは相当の場合であり、この番組の場合、あまりに煽りがきつすぎて、そちらの方が問題ではある。夏の水分補給だけで脳内に微小脳こうそくが蔓延するかのごとくに煽っているのは、例によって乱暴すぎる論理である。微小脳こうそくはむしろストレスとか動脈硬化の方を疑ってみた方がよい。

 なお就寝前に水分を摂ることは重要だし、起床後も一杯の水をというのは一般に言われていること。ただしこの時にあまり冷たい水を摂ると、血管が収縮してかえって危険とのこと。まあこれについては私も特に異論はない。なお私自身について言えば、私はこの時点で冷たすぎる水を摂ると、脳こうそく以前におなかの具合が悪くなって一日ひどい目にあうことになるので、朝にはあまり冷たすぎる飲み物は摂りません(笑)。

 つまり汗をかく前には水をこまめに摂りましょう、またアルコールを摂取する前にも水を摂りましょうというのが今回の内容、そしてこれに関しては異論なし。ただし情報がこれしかないというのは、やっぱり番組の内容が異常に薄すぎ。なお目の疲れをとるDVDとか、ラム肉でダイエットなんてアホな情報も流していたが、こちらも全く意味がないのは相変わらず。

 そしてなにより呆れたのは、例のにがりダイエットの件について何の釈明もなかったこと。どうやらこの番組は知らぬふりを決め込むつもりであるようである。以前より、自分のコメントをねじ曲げて編集されて主旨を入れ替えられてしまった専門家がその件を抗議しても、番組自体は全く無視を決め込むなど、良識のかけらも見られないと言われているこの番組であるが、どうやら今回の件も黙りを決め込むつもりであるようだ。それどころか、ゲストの一人はしっかりにがりを摂取していた。あっ、ここにも犠牲者が・・・っていうのが本音である。やっぱり質が悪すぎる、この番組は。

 

7/4 発掘あるある大事典「イライラすると醜くなる」

 ストレスの多い現代社会であるが、イライラが肌のトラブルにつながるのだという。この番組が命名するところの不細工ホルモンがイライラで分泌されるのだという。

 人間がイライラしている時、体内では何が起こっているか。これを番組では同じ職場でイライラしている人と、イライラしていない人の血液を比較したところ、男性ホルモンが増加していたのだという。これがブサイクホルモンの正体だという(オイオイ)。この男性ホルモンは細胞の活性化などに重要なホルモンであるが、これが過剰になった時に悪影響があるのだという。

 イライラがかかった場合にどうなるかということを、この番組では狭い部屋で米粒4000粒を箸で移し替えるというしょうもない実験を実施している。その結果出てきた事実が皮脂が増加してテカリが出るということ。この番組によると、男性ホルモンが過剰になることで皮脂が増えると共に、毛深くなるなどの可能性もあり、さらにメラミンが増加してシミになる可能性があるという。また一度増加した男性ホルモンは、そのイライラの元が解消されてもしばらくは減少しないのだという。

 このイライラ度を番組では手にビニル袋を貼り付けるという実験で判断しているのだが、これって皮脂よりも手に汗をかきやすいかどうかを判断していることになると思うのだが・・・。アシスタントの女子アナがイライラレベル3と判断されていたが、これはイライラしているというよりも、本番で緊張して手に汗をかいているという意味だと私は思うのだが。

 さらにこの後、イライラレベルでこういう症状が出て、見た目はこうなっているというようなことを解説しているが、この項に関しては全くなんの根拠もないことは、この手の番組を見慣れている者ならすぐに気づくと思う。

 そして最後はイライラの解消法。この番組が勧めるのは有酸素運動。有酸素運動で血流が早くなって、男性ホルモンが体外に排出されるのだという。で、もっとも効果的だった運動は散歩だという。散歩だと前進感があるのに対し、ストレッチや水泳などは前進感がないのでストレスになるのだという。さらに飲み物としては緑茶やコーヒーが良いという。これらに含まれるクロロゲン酸が血管や神経の緊張を和らげる上に、緑茶の緑が心を癒すと言い始める。と、ここまで来たところで私は思わず「オイオイ!」と画面の前で絶叫してしまった。散歩は前進感があるなどと言っているが、私のようなせっかちな人間には、散歩の方のようにブラブラ歩くのはまさに前進感がなくてイライラするのである。私のような人間には自転車の方がよい(一度田舎の道を歩いてみると分かるが、風景がほとんど変わらないせいで、いくら歩いても全く前に進んだような気がしない)。また緑茶やコーヒーが肌によいなんてのはぶっ飛び。緑茶やコーヒーに含まれるカフェインは血管を収縮させるので摂りすぎは肌に悪いというのが定説である。これなどはこの番組によくある「一部だけを見て全体をまるで見ていない(もしくは都合の悪い事実は意図的に無視する)」の典型である。私は緑茶やコーヒーが肌に悪いという気はないが、一部だけを見ずに全体を見れば、一概にそんな単純な決めつけは絶対に出来ないはずである。

 結局のところ、例によって番組内容は意味不明。そもそも身体にとって重要である男性ホルモンを「ブサイクホルモン」などと呼んで敵視してしまうその神経自体をまず疑うが、全体を通じて論理構成はお粗末至極だし、最後の対策に至ってはもう愚の骨頂である。

 イライラが美容に悪いというのは事実であるので「イライラしていると肌も荒れたりしますので、適度な運動などでストレスを発散してやることは重要です」と解説すれば、今回の番組の内容は30秒で終わってしまう上に、しかもこの方がより「正確」な内容なのである。例によってゲストの意味のないトークばかりで番組がかなり水増しされているのも相変わらずであり、この薄すぎる内容は、内容の信憑性以前の問題としてとにかく面白くないとしか言いようがない。よく考えると前回も肌絡みの内容であり、もしかしたら肌に関する番組として本当は一本分のつもりで取材した内容を、二本分に水増ししたのではないだろうかという印象をビンビン受けるのだが・・・。だとすると、相当に制作費の方もケチりはじめているということでもある。やっぱりこの番組、秋まで保たないのと違うか?

 

6/27 発掘あるある大事典「シミ&シワ対策」

 シミやシワの原因と言えば紫外線が言われているが、それ以外にもシミやシワの原因があるという話である(当たり前だ)。

 この番組が挙げているのはまず「化粧を落とさずに寝てしまう」というもの。皮脂腺が塞がれることで皮脂腺が炎症などを起こし、これがシミの原因になると言う。

 次は「冷房をかけたまま寝る」というもの。これはクーラーの影響で肌が乾燥し、シワの原因になるのだという。対策としては部屋の中に湿ったタオルなどを干せばよいという。

 さらに「冷たいものばかりとる」「ダラダラしてしまう」ということも、肝臓に負担をかけることになり肌に悪影響を与えるのだという。冷たいものばかり摂ることで胃腸の働きが悪くなり、肝臓に毒素が増えることで血液中に老廃物が混じり、肌のメラノサイトを暴走させるのだという。またダラダラすることは血液の流れをわるくして、肌に悪いとしている。

 シミやシワが紫外線だけで生じるものではないというのは事実だし、化粧を落とさずに寝るなどというのが問題外であるのも事実である(そもそも化粧品自体がシミやシワの原因になるのである。化粧品メーカーがスポンサーであるこの番組では、天地がひっくり返ってもそれは言わないだろうが。)。そういう意味では先週などに比べれば、まだ言いたいことはよく分かる。第一、今回のチェック項目に上がっていたことは、肌云々を抜きにしてもあまり健康に良くなさそうなことは誰にも想像のつくところである。健康を害したらまず肌の調子も悪くなるから、そういう意味では特に間違いではないかもしれない(これらがすべて、シミやシワに直接結びつくかはどうも怪しいが)。

 ただ内容はともかく、異常に危機感を煽る構成は下品であるし、例によっての「えっ、本当?!」とわざとらしく驚く合いの手はかなり神経に障る。また新シリーズになってから毎度のことであるが、やはりゲストの意味のないトークがやたらに多くて内容が薄い。そういう点で、番組自体には相変わらず感心しない。

 

6/20 発掘あるある大事典「太る人は酸欠人間」

 今、酸素バーのようなものが流行しているという。「頭がスッキリした気がする」とか「疲れが取れる気がする」などと言っているが、まさしくそれは「気のせい」である。以前にガッテンでも言っていたが、通常の状態で高濃度酸素なんて吸っても、効果はないし、下手すれば活性酸素の害さえある。それにも関わらず、この番組では体内の酸素濃度が低い人間が増えているなどと言い出すのである。

 そもそもこの調査が極めていい加減、何やら怪しげな装置で体内の酸素濃度を測っているのだが、その根拠が極めて薄弱。それに現代人の数値を測れば基準値以下の人間がゴロゴロいるというのなら、そもそもその基準値自体が正しいかを疑った方がよい。

 この番組は例によって、高濃度酸素を吸うことで目が良くなるの頭の回転が良くなるのといった宣伝を始める。さらには酸素を取ることでダイエットになると言い始める。安静時の脂肪消費が通常の部屋と高酸素濃度の部屋とで倍も変わったというのである。しかしこの実験が何やら怪しげである。この実験がどういう条件で行われたのかが分からないから断定できないのだが、怪しいの部屋の温度である。人間のカロリー消費は体温の維持にかなりの部分割かれているので、気温というのは無視できない要素である。それにそもそももし高酸素室で消費カロリーが減ったとしても、ずっと高酸素室にいるわけにもいかないだろう。また環境中に酸素が多いという状態と、体内に酸素が多く取り込まれている状態というものは別物なんだが・・・。

 で、この番組によると酸欠状態になる原因は赤血球中のヘモグロビンが少ないために体内に酸素を取り込めないのだそうな・・・・ってそれって要するに単なる貧血やないか。当然ながら対策は鉄分を取ること。で、アサリなどを摂れば良いんだが、この番組では既にヘモグロビンが不足している人はそれでは足りないからサプリメントを摂れと言い出す。確か前のシリーズの時には「この番組ではサプリメントなどを使わずに、自然の食品で栄養を取ることを目指している」と言っていたはずなんだが、それさえも捨てて、いよいよサプリメントの宣伝というさらにスポンサーが喜ぶ方向に驀進する意志を固めたようである。

 さらに酸欠の人は肺の働きが悪いそうな。浅い呼吸をしているために肺胞の機能が衰えて膨らみにくくなっているのだとか(ホンマかいな)。で、これを解消する方法は散歩・・・って歩くことは酸欠云々関係なく、そもそも体脂肪減少に効果があるはずである。これこそ有酸素運動である。

 酸欠体質なんて訳の分からないテーマを掲げたと思えば、その中身は貧血。しかも解消方法は有酸素運動。一体何を言いたいのやら意味不明である。とりあえず今回の番組の主目的はサプリメントの販促にあったことだけは間違いなさそうだが、それにしても論旨の組み方をもう一度一から勉強し直した方が良いのではないか。あまりに論理構成的に幼稚。放送内容がデタラメで嘘ばかりなのは相変わらずだが、何やら新シリーズになってからスタッフのレベルが落ちたのか、同じ嘘でもさらに説得力がなくなった(笑)。フジテレビもバラエティばかり作りすぎて人材が枯渇してきてるのと違うか?

 

6/13 発掘あるある大事典「老後のための経済学」

 年金問題が話題になっている今、なかなかタイムリーな話題である。

 まず老後の生活に必要な金額であるが、定年後に20年生きると仮定した場合、夫婦二人で月25万円、計6000万円が必要だという。目下のところ厚生年金の夫婦合わせての支給額は25万円と言われているが、家が賃貸であったり、住宅ローンが残っていたり、子供が自立していなかったり、病気になったり、年金に未払い期間があるなどのばあい、この25万円での生活は出来ない(そもそも将来的に年金がそのレベルの支給を維持すること自体があり得ないというのが今回の年金改革である)。そこで家計のバランスシートを考えようとのこと。

 細かい計算は省くが、9割の家庭が6000万円の目標額に届かなかったとのこと。この目標を楽々クリアしてきた家庭が一例出てきたが、収入が多いわけではなく、出費を徹底的にケチケチして減らしいたのがポイントである。

 最後は田舎暮らしと都会暮らしについて、田舎暮らしと都会暮らしの二家族の例を出していたが、特徴的なのは田舎暮らしは食費が少なかったこと。ちなみに私が現在居住しているのは「田舎の都会」である(笑)。

 健康絡みの話題でない回なので、内容的には妥当(冒頭のアロマ云々とか、最後のらっきょ云々というのは、既に私は頭から無視してかかってます(笑))であるが、例によって「内容が薄い」。今回も大半がゲストの老後談義。それにバランスシートの考え方はともかく、現在の日本の状況ではほとんどの家庭があれで計算すると破綻しているのではないか。しかも将来的には年金の支給自体がなくなる可能性もあり(このまま今の政権が続けば、やがてはそうなるだろう)、そうなったら前提自体が根本から崩れてしまうことになる。だから結局のところ、視聴者としては「早い話が個人で打てる手は全くないという意味じゃん」となってしまうのではないかというのが不安ではある。老後のことを考える際は、年金制度の問題は避けて通れないのだが、それを扱うと政権批判になってしまうので、フジテレビの場合はタブーなんだろう。テーマとしては良かったのだが、何とも中途半端な内容である。

 

6/6 発掘あるある大事典「ご飯の炊き方」

 今回はごはんの炊き方を米ンテーターと名付けた専門家達(これがお米のソムリエとかなんとなく胡散臭いのだが)達が指導するというのが今回の内容。

 まず米の保存方法についてだが、これは冷蔵庫で保管するのが正解。米は精米すると共に脂肪の酸化などの劣化が始まるので、冷蔵庫で米を寝かしてしまうのが正解。ただ冷蔵庫には保管スペースがないと言う場合は、ペットボトルで保存するのが良いとのこと。

 次は米の研ぎ方。これは強く研ぎすぎないのがポイント。米を強く研ぎすぎると割れなどが生じて良くないという。また米を研ぐ時には最初の水は研がずに流すのだという。精米した米は非常に水を吸いやすくなっているので、ここで研ぐとぬかやゴミなどを吸い込んでしまうのだという。

 最後は炊くまでの時間。二時間は水につけておくのが良いとのこと。水分が米粒の中まで染み通るのに2時間はかかるとのこと。米は水をたっぷり含んでいる方が糖化酵素の働きが良くなって甘味が出るとのこと。なお炊飯器での保存は5〜6時間が限度、それ以上の場合は冷凍してしまった方が良いという。

 さらに今の炊飯器は保温に切り替わった時点で蒸らしは完了しているので、炊きあがったらすぐにかき混ぜた方がよいとのこと。これらのポイントを踏まえると美味しいご飯が炊けるとのこと。

 なおここで終わっておけば実用的な番組なのに、この番組はこれに蛇足がつく。ご飯にお茶をかけることでカテキンの抗酸化作用が8倍になるとのことで、番組提案の「カテキン強化茶漬け」なるものが登場する。確かに野沢菜茶漬けはうまいので、カテキン云々なんて関係なしに楽しみゃいいけど。

 で、最後のおまけコーナーは、トコブシの宣伝。トコブシはタウリンが多いので疲れ知らずになるのだとか。トコブシも美味しいので、これも栄養云々抜きで食べれば良いです。

 ご飯の炊き方云々については、米ンテーターなんて訳の分からんダジャレはともかく、言っていることは正しいことなので、これは実用性もあってまずまず。お茶漬けの健康効果云々なんて言い出すのはいかにもこの番組らしいが、こんなところは例によって聞き流しておけばよい。というわけで、トータルとしてみれば今回は新装開店してからもっとも役立つ内容だった(というか、今まで役立つ内容は一回もなかった)と言える。しかし今回の内容、よく考えてみるとなんとなくガッテンを連想させる構成である(米ンテーターなんてコテコテのダジャレはまさしくあれに出てきそう)。新シリーズになってから「スパスパ」を真似してるんじゃないかと言われることもあったり(そもそも「スパスパ」は「あるある」を真似した番組だったんだから、それを真似してるというのはかなり情けないが)、どうも他の番組の影響が露骨に出ているような感じである。

 ただし中身の薄さは相変わらず。ゲストの無意味なトークが多すぎて、それをすっ飛ばせば実質20分程度。新装開店してからの「あるある」は、どうやら30分番組になったようである。やっぱりネタ切れが新装開店の一番の理由か?

 

5/30 発掘あるある大事典「にがりで本当に痩せるか」

 にがりと言えば豆腐の材料であるが、ダイエットになるという噂があるという。しかし人によって効果があったという人と、全くなかったという人があり、そこにどういう違いがあるかということが今回のキモであるようだ。

 にがりの主成分と言えばマグネシウムだが、マグネシウムを摂取することで脂肪の吸収を妨げる効果があるし、ブドウ糖を効率よく細胞で消費するようにする効果があるので血糖値の上昇も防ぐとしている。さらにビタミンB1とにがりを合わせて摂ることで糖代謝を増加させるのでダイエット効果があると言うのがこの番組の主張のようだ。

 そして例によってにがりをとっても効果のなかった3人に、一週間にがりを摂ってもらって体重減少でめでたしめでたしという内容である。しかしあまりに綺麗に決まりすぎているのでまず間違いなく裏があると感じていたから、モルモットにはメニューリストを渡していたようである。つまりそれは食事管理そのものである。食事管理したのなら痩せるのは当然である。さらにマグネシウムの過剰摂取は下痢や腎機能の低下の恐れもあるから注意との注釈つき。なるほどにがりダイエットなるものの正体は、下剤ダイエットの亜流であったらしきことが見えてきた。確かにマグネシウムを始め、ミネラル類には下剤作用のあるものが多く、硬水になれていない日本人の場合、水だけでも下痢をすることがあるので注意。

 それにしても例によっての内容の薄さは相変わらず、今回も実質30分も中身がない。いっそのこと30分番組にしてしまった方が密度が濃くなる?

(7/15追加 にがりダイエットはやはり危険なものであることが、独立行政法人国立健康・栄養研究所の研究によって明らかとされました。にがりダイエットの宣伝は、あるあるの犯罪行為と言えましょう。こちらをご覧ください。)

 

5/23 発掘あるある大事典「1日10分で視力大復活」

 今回は視力復活だというのだが、いきなり始まったのは反転文字を読み取るテストと、赤黒青などの文字が様々な色で書いてあってそれを文字を読まずに色を読むという代物。一体これが視力とどう関係するのかと疑問を持つところだが、どうやらこれが今回の番組のポイントのようである。

 この番組によると眼球視力ではなくて、情報を脳内で処理する脳内視力が大事だというのである。そしてこの脳内視力をトレーニングすれば眼球視力も復活すると言うのである。そしてこの脳内視力の回復には瞬間視、動体視、周辺視が鍵であり、これらを鍛えると視力が上がるというのである。

 次が眼球視力を上げる方法であるが、ここで出てきたのはいわゆる近くを見たり遠くを見たりを繰り返す目の体操。これは毛様体の硬直をほぐす効果があるという。

 で、例によっての異常にサンプル数の少ない実験がここで登場する。5人の被験者に脳内視力と眼球視力のトレーニングを行ったところ、全員が視力が上がってめでたしめでたしという結論を持ってきている。

 例によって根拠が滅茶苦茶な内容である。まず前半の脳内視力なんて言うのは、全くナンセンス。これは脳の情報処理能力の問題であるので、いわゆる一般的な視力とは何の関係もない。そもそももしこのトレーニングで瞬間視、動体視、周辺視の向上があったとしても、あんな近視テスト用の視力検査で視力が上がるわけがない。

 後半の目のトレーニングについては、疲れ目などによる一時的な視力の低下には効果があると言われているが、眼球の変形によって焦点がずれるいわゆる一般的な近視には効果がないことは常識。専門家の「これは誤差ではない」という言葉でまるで鬼の首を取ったように宣伝しているが、確かに0.4の視力変化は誤差ではないだろう。ただし人間の視力はコンディションによってその程度は容易に低下するということを忘れてはならない。つまり先の試験をコンディションの悪い時に行い、次の試験をコンディションの良い時に行えば、そのぐらいの変化なんて人によっては簡単に現れるのである。これは単なる「疲れ目の回復」であって、いわゆる「視力の回復」とは根本的に異なるものである。

 前半の脳内視力云々の部分は、番組としては面白いかもしれないが内容は全く無意味。後半の眼球トレーニングはまだ疲労回復には意味があるが、視力回復効果は明らかに過剰宣伝。なおやり方を間違うと、逆に目の疲労を高めるという指摘もあるので要注意。

 結局はまるで雑誌によく載っているインチキ視力回復トレーニングの肩を持つような内容である。はっきり言っておきましょう「そう簡単に近視が治ったら、アメリカで近視治療のためにわざわざ手術までしない」。やっぱり科学番組でなくオカルト番組だ、これは。

 やはり不評だったのか、つまらないゲストのトークは以前よりも減ってきた印象、それと共に「昔のあるある」に戻りつつある気配である。もっとも番組の信憑度の低さも相変わらず、今回なんか「疲れ目の回復」と「近視の回復」を意図的に今度しているデタラメ加減。ちなみに来週は「にがりで痩せる?」。もう完全に雑誌のインチキ広告路線まっしぐらである。

 

5/16 発掘あるある大事典「お酢を飲むとやせるのか」

 酢を飲むと痩せるなどとして、最近は酢が売れているそうだが、それが本当かどうかをこの番組で検証するとのことなんだが、この番組で真実なんて出てくるはずないと思うのだが。

 番組によると酢を飲むことによって速やかに吸収されるが、まず摂取後数分で体温上昇の効果が出るという(刺激による血管拡張効果だとか)、30分後に吸収が始まった頃に利尿作用が現れるとのこと。さらに肝臓の機能をアップさせるとしている。さらに摂取2時間後には血液をさらさらにする効果が表れたとのこと。ただしこれらの効果はあくまで一時的であるので、毎日飲む必要があるということ。こりゃメーカーは喜ぶよな。

 で、本題の痩せる効果だが、黒酢を飲むと酢によるクエン酸回路の活性化効果と、黒酢に含まれるアミノ酸で痩せる効果が出るのだとのこと。これについては例によってこの番組特有の「以上に対象点数の少ない実験」を行っている。2週間黒酢を飲み続けたところ、平均で1.5キロの体重減少でめでたしめでたしとの結論。効果の出にくい人には個別指導をしたようだから、その時に「食事を減らせ、運動をしろ」と指導したであろうことは容易に推察がつくのだが。

 内容云々よりも、そもそも番組の信憑性が低いし、最初から結論は予定済みなわけだから見るまでもなく想像がつく。例によって番組内容の薄さも相変わらずなので、今回も20分足らずの内容でした。役に立ちそうな情報は、酢を使ったカクテルの話ぐらいか。私は作りませんけど。

 酢を飲んで身体に悪いという話は聞いたことはないので(胃を荒らすぐらい濃い酢を飲めば別ですが)、酢を飲みたいという人には「どうぞ」と言っておきます。また酢は食欲増進効果がありますので、夏バテを防ぐには最適です(だから夏は酢の物を摂れと言う)。ただ気を付けないと食が進みすぎて太りますので要注意。 

 

5/9 発掘あるある大事典「つかれの真犯人」

 疲れが溜まっている人とそうでない人を調べたところ、疲れが溜まっている人は腕を上に上げた時に真上に上げられないという結果が見られたという。これは首が前に倒れた状態ののめり首になっているからだという。そしてこのような状態になるのは体のバランスが崩れていることが原因だという。

 疲れがとれない人の体の重心を調べたところ、体の重心がカカト側にかかっており、足の指が浮いている状態になっていたという。体の重心が後ろに偏っているために、背中が丸まるなどの負担がかかっていたのだという。体重のかかり方を見た時に指が見えないことから、この番組ではこれをユーレイ指と名付けて、これを疲労の原因だとしている。

 このように重心が後ろに移った原因は、スニーカーやスリッパなどを履いて楽に歩くクセが、足の指を使わない習慣につながったのだとしている。これを解消するには足の裏の筋肉を刺激することがよいとして、ペットボトルで足裏を刺激する運動や、足指を内側に丸める運動を推奨している。

 姿勢の悪さが全身の疲れにつながる可能性はあるので、それ自体はまああり得る話だと思えるのだが、この番組では姿勢を矯正することで下半身痩せした上に体重まで減少したと言い始める。さすがにここまで来ると完全に眉唾である。それに姿勢の悪さだけを全身疲労とダイレクトに結びつけるのはかなり乱暴な論旨ではある。ただ、足の指を使えるようにした方がよいということには異論はない。確かに足の指が効いていないと言う状態は、いろいろな意味で不健康であるのは間違いないので。

 以上、あるある2になってからのうちではまだマシな部類に属するかとも思われたが、要はこのパターンというのはリニューアル前のパターンとそっくりである。結局のところ、以前のパターンに戻すことがまだ一番マシになる方法だと分かったのが今回。しかしそもそも以前の時でもあまりレベルの高い番組だとは言えなかったわけであるから、いかにこの番組のレベルが低いかを物語っている。

 なお番組の内容の薄さは相変わらず、HD録画してから余計なトークをすっ飛ばして見ていたら、30分足らずの内容になってしまった。ただそれでもまだ前回よりはマシか。前回は20分そこそこだったから。 

 

5/2 発掘あるある大事典「あなたが買い物にハマル訳」

 買い物中毒と言われるぐらい買い物にハマル者が最近増えているが、それが体の働きによるものだと言いたいらしい。主婦に買い物をしてもらう実験をしてのこの番組の結論は、買い物をすることで快感物質であるドーパミンが分泌されるので、買い物にハマルのだというもの。ただし買い物に慣れすぎるとドーパミンの分泌が減るので、さらに買い物を繰り返すプチ買い物依存症になる可能性があるとのこと。これを防ぐには、買い物以外のストレス解消を見つける、買い物の習慣を改めて買い物に出ない日を作る、買い物をする時に深呼吸して冷静になるとのこと。

 ・・・・・馬鹿じゃないのか? あまりにつまらなすぎる。こんなもの実験するまでもなく当たり前じゃないか。あまりに当たり前で中身がなさすぎる内容に加え、いちいち何かの度に「えっ!どういうこと」とわざとらしく大げさに驚くアニメーションが、番組に対する不快感を増幅する。しかもこんないちいち実験するまでもないつまらん結論をつけただけで、後はゲストの買い物談義。あまりの中身のなさに絶句である。1時間枠の番組がどうでもよい部分をすっ飛ばしたら、実質10分もないという驚異的な内容の薄さである。ここまでひどいと、呆れるのを通り越して腹が立ってきそうになる。

 またプチ○○という表現をこの番組はよく使うが、これは医学的には全く滅茶苦茶なことを誤魔化す時にこの番組が使う常套句。例えばこの番組でプチ鬱なんて表現した時は、それは本来の鬱病とは全く違うものであるという意味である。このいい加減さはまさにこの番組ならでは。

 新装開店してからのこの番組は、内容の信憑性の問題を抜きにしても、薄すぎる内容のために番組としてつまらなすぎる。つくづく、一体何のためのリニューアルなんだろうか?

 なお最後にヤーコンなる野菜の宣伝を行っていたが、こんなものは聞き流すだけで、まともに相手にする気もしない。ああ、馬鹿らしい・・・。

 この番組、このままだと後半年ももたないと思うが、その前に私が我慢できなくなって見切りつけるかもしれない・・・・。もしかしてそれが狙いか?・・・なんて言うのはあまりに自意識過剰にすぎよう(笑)。

 

4/25 発掘あるある大事典「だまされやすい人」

 今回のテーマはどういう人がだまされやすいかということらしい。それにしてもこの番組がこのテーマをやるとは。私ならこう言うが「だまされやすい人、それは簡単。あるある会員である。」。

 この番組が言うには、ただ銀行口座の番号を教えてくださいと言っても誰もだまされないが、ハワイ旅行が当たりましたとしてやれば、疑わずにだまされる者がいるという。興奮させることで判断力を鈍らせるのだという。そう言えば、私のところへも「車が当たったのでクレジット番号を送れ」という馬鹿げた詐欺メールが来たが、これなどその手口である。

 オレオレ詐欺などの場合、1つ目のポイントは、速いスピードでまくし立てることだという。これは早口でまくし立てることで、相手をパニックに追い込むのだという。パズルをしている後ろで早口の実況を入れることで、通常の実況の場合よりも成績が悪くなったとの実験をしている。なるほど、筋肉番付などにおける古館のナレーションが、いかに選手にとって邪魔であるかの証明なわけか、これは。

 次は声のトーン。オレオレ詐欺の声は大体トーンが高いと言うが、これはトーンの高いキーワード程人間の頭に焼き付きやすいことによるという(いよいよ古館のナレーションだ)。

 三つ目のポイントは、早口でまくし立てた後に別人が落ち着いてゆっくり話すと言うことだという。緊張を高めた後に、それを落ち着かせることで安心感を抱かせ、そのことが相手を信用させることにつながるというのだ。これは刑事の取り調べや、やくざの恐喝などの攻め役となだめ役のパターンそのものである。なお同様のことは、複数の店員で行うセールスでも使用される。

 ここまではまだまともかと思ったのだが、ここでまたこの番組らしくとんでもないことを。だまされやすさが血液型に関係するなどとの妄言を始めるのである。O型が一番だまされやすく、A型がだまされにくいなどと言っているが、これに根拠は全くないのは当然。それにしても新装開店してからとことん血液型占いにこだわるが、一体占い師からいくらもらったんだ?

 次にこの番組では、先のテストでだまされた人とだまされなかった人で前頭眼窩野の働きが違うとのことで、ここでこの番組はこれを「うたぐり脳」と名付けている。先のだまされなかった人をテストに呼び出して、散々騙しの仕掛けをした挙げ句、ストレスをかけると脳の血流が悪くなってうたぐり脳の機能が低下するとしている。そしてこの番組がいうだまされなくなる方法というのは、ウォーキングで脳の血流を良くすること・・・おい、それって他の番組で最近さんざん言っている「呆け対策」やないか!

 ゲストの上原さくらをだましてみたりなどの、単なるドッキリカメラになっていたのは、新装開店してからのこの番組のレベルの低さを端的に物語っている(新装開店前もレベルは低かったが)。内容にしても前半のオレオレ詐欺の手口の紹介などはまだ意味があるが(理由付けもまあ納得できる)、その次にまたも血液型占いの宣伝が入るのはもうどうしようもない。挙げ句は例によっての「結論が先にある実験」。そして最終対策が痴呆予防と来た日には「一体どうしろと言うんだ、この番組」というところ。馬鹿らしくて何も言いたくなくなる(が、言わないとこんな馬鹿な番組にだまされる人がいれば不幸だ)。

 なお早口でトーンの高いナレーションがまくし立てた後、司会者が落ち着いた口調で念を押して信用させるというのは、この番組でもよくやっている「騙しのテクニック」である。やっぱり今回の内容、実はこの番組自体が題材か?

 この番組、新装開店してから唯一評価の出来ることと言えば、「インチキ健康情報をメインテーマからはずしていること」ぐらい。多分その分は意味不明の「志村けんプロジェクト」と冒頭の「世界まる見えもどき」に集約しているのだろうか。そう言えば、今回もマタタビ酒の宣伝をしていたようだが、どうでもよいという感じである。それにしてもやっぱりこの番組、後半年もたんぞ・・・。

 

4/18 発掘あるある大事典「愛情を取り戻す方程式」

 夫婦も年月が経つと愛情が冷めるなどと言うが、それを取り戻そうと言うことらしい。

 番組が上げている方程式なるものは、パーソナルスペース理論、タッチング理論、同調理論、光源理論と銘打って、すべて最新の研究成果との触れ込みである。

 最初のパーソナルスペース理論というのは、なんてことない縄張りの理論。要は距離が接近するほど親密度が上がるから、夫婦の場合は隣に座るなど45センチ以内に近づきましょうということ。

 二つ目のタッチング理論なるものは、親密な者は互いの身体に触れるということで、男には二の腕、女には頭や髪がよいという。

 三つ目はつまりは行動を真似したり相づちを打ったりというもので、相手の行動に合わせましょうというもの。

 四つ目は明るいところよりも、暗いところの方が愛情が上がりますというお話らしい。

 以上を実践して冷めかかっていた夫婦が親密になってめでたしめでたしというのが今回の本編。・・・しかしつまらねえな。大体、最新の研究などといいながら、出てきた事例は最も新しくて1970年代。これでとこが「最新」だ? それにこんなもの今更言うまでもなく当たり前。本当に冷めている夫婦というのは、こういうことを実践しようにもそれさえ出来ない状態になっているのでは?

 相変わらず意味のないゲストのトークばかりがやたらに多いから、それをすっ飛ばして見ていたら、実質20分もなかった。いよいよつまらなさが全開になってきたな、この番組。全くもって芸能人のトークほどつまらないものはない。何の学ぶべきところもなければ、何の興味も湧かない。そんなもの垂れ流すのは電波の無駄遣いというものである。

 それにしても何のためにリニューアルしたんだろうか? 今まで決して視聴率の低い番組ではなかったと思うんだが、リニューアルして内容が薄くなった上に、胡散臭さだけ増してなんの意味があるんだ? 全く意味不明だ。こうなったらさっさと「科学」という言葉を捨てて欲しい。これを捨ててくれたら、私も晴れてこの番組を「ただのバラエティ」と判断して無視することにしますから。既に冒頭のインチキ情報と、最後のお達者クラブは明らかなバラエティですから。

 

4/11 発掘あるある大事典「10才若く見られる」

 最初はあるある最新報告なるコーナー(新コーナーのようであるが、なんとなく200Xを連想させる)。ここで紹介されているのはアメリカのロサンゼルスで流行しているというアトキンスダイエットなるもの。これは炭水化物を極端に抑える減量法だという。この根拠となっているのが、カロリーを同じにすれば脂肪を減らすよりも炭水化物を減らした方が減量効果があったという実験によるらしい。

 しかしどう考えても、炭水化物をとらなければいくら食べても大丈夫なんて、こんな馬鹿な理屈はあり得ない。先の実験などは、多分カロリー計算の仕方にトリックがあったのではないだろうかと推測される(これ以外でも、意図的にそういう結果を誘導するつもりだったら、いくらでも方法があるのは、他ならぬこの番組自体が証明しているが)。肉が大好きなアメリカ人にはうけるだろうが、効果があるとは思えない。アメリカは日本以上にインチキ健康法全盛の国であるので、これも数年後には綺麗に消え去っているタイプのインチキ健康法に思われる。

 さて、いきなり胡散臭前座情報が終わったところで、今回の本題にはいる。

 人によって見た目の年齢は違ったりするもの。そこでどうすれば見た目年齢をを若くできるかという主旨らしい。最初は37才の4人の年齢を推測してもらうというお決まりのパターンのテストから。すると27才〜40才までばらつきが出るという結果に(これってただ単に童顔かどうかだけなんだが)。番組によると、顔の下半分に年齢が出るのだという。このトライアングルゾーンにシワやたるみがあると老けて見えるとか。

 で、このトライアングルゾーンにシワが増えるのは、表情筋が衰えることによる。そしてこの表情筋を鍛えるには、志村けんの「アイーン」が良いというのが、この番組の結論。あまりにも結論が作為的で馬鹿らしくて何も言う気がしなくなる。そして番組発案が「アイーン」にウを加えて「アウイーン」にした「アイーン体操」。もう勝手にやってくれという気分になってくる。

 そしてこのアイーン体操を先ほど一番老けて見られた女性にやってもらったところ、見事に若く見えてめでたしめでたしというところだが、そんなものメイクの仕方一つでいくらでも変わるので何とも言えない。さらにこの一番老けて見られたとなっていた彼女、4人の中で明らかに一番の美人顔であることから(この辺りに何となく最初から作為を感じるのだが)、少しメイクの様子を変えただけで容易に印象は変わると思われる。

 なお表情筋を日本でもっともよく使っているのが志村けんと紹介していたが、私に言わせればコロッケの方が表情筋はよく使っていると思うのだが・・・まあどうでも良いことだが。

 アイーン体操だけだとあまりに中身がないと考えたのか、この番組が次に引っ張り出してきたのが、DHEAなる若返りホルモン。このホルモンを分泌するにはどうすれば良いかであるが、昔の良い記憶を思い出せば良いのだという。これを回想法と言って、これに取り組んでいる施設もあるという(この辺りで胡散臭さが全開である)。

 この番組では昔ロックをやっていたオッサンがライブをしたり、結婚10年目の夫婦が恋人同士だった頃の想い出の地軽井沢を訪れることで、DHEAの分泌が増加したなどと言っているが、例によってこれはどうでも良い内容。挙げ句はゲストが想い出の曲を聴いて過去の想い出に浸るというどうでも良い内容に突っ走る。前回もやたらにゲストのトークが多かったが、この番組は新装開店後はトーク番組になったようである。

 番組の最後は「志村けん100才プロジェクト」なるもの。つまり全国の長生き老人の生活を見て、どうすれば長生きできるかを考えようと言うことらしい。今回登場した101才の老人は、半身浴とガニ漬け(地元のシオマネキをつぶして殻ごと漬けたものらしい)。このガニ漬けは固いので結構噛む必要があるというもので、要は噛むことが健康によいと言いたいんだろう。

 今までもろくでもない番組だったが、それでもだんだんとまともな方向に向かっていたのに、新装開店で今まで以上にろくでもない番組になった印象。まともな取材をしていない分を、ゲストのどうでもよいトークでばかりで補っており、目に見えて中身が薄くなっている。

 本ページは「教養ドキュメントFC」と名乗っている以上、一応何らかの「知的情報」が含まれていることを前提にしているのだが、新装したあるあるはほぼ純粋なバラエティとなりつつあり、もはやこのページで扱う意味は「インチキ番組に警鐘を鳴らす」という意味しかなくなってしまったように思われる。もしあるあるが完全に開き直って「科学」という言葉を使わなくなったら、私もこのページでの扱いは止めたいと考えている(「科学」を名乗っている限りは、化学屋の端くれとしてその真偽についてはコメントせざるを得ないが、最初からバラエティなのなら、そもそも情報に信憑性があろうはずがないので相手にする意味もない)。

 

4/4 発掘あるある大事典「血液型」

 今回からこの番組は「あるある大実験2」に変わったのだが、第一回目のテーマは血液型。こんなテーマを取り上げた時点でもう番組の胡散臭さが全開なんだが、初っ端からコケまくりである。

 まずいきなり血液型と性格の関連などといった「今や完全に科学的に否定されている」迷信をいきなり肯定してしまうところから始まってしまうのである。どうやら血液型占いの宣伝マンと思われる人物の「血液型性格判断は膨大な統計データに基づいて分類されている」という宣伝文句をそのまま垂れ流しするところから始まる(一体いくら宣伝料をもらったんだ?)。

 しかもそれだけでは足りないと思ったのか、一般人1000人と芸能人に100人からとったというアンケートとやらに基づいて、各血液型に共通の性格が導き出されたと結論している。しかしこのアンケートがまた滅茶苦茶。というのは、このアンケートが明らかに「血液型占いに興味を持っている連中」を対象に集めているのである。彼らは血液型占いに興味を持っているので「A型は几帳面」とか「B型は気分屋」などといわゆる血液型占いで主張されているパターン通りの答えをするわけである。

 統計はデータ数だけ取ればよいのではない。そのデータを作為的な取り方をしていれば、出てくる結果は真実とはほど遠いものになる。例えばある保険会社の例であるが、その保険会社ではどのような人物が事故を起こしやすいかを統計データから分析したところ、ある星座の人の事故数が非常に多いというデータが出た。そこでその星座の人の掛け金を値上げするべきだとしてさらに詳細にデータを調べたところ、なんてことはない元々のデータがその星座の人を異常に多く含んでいたことが分かったという。つまり最初のデータ自体が偏っていたのである。このように統計も運用の仕方では間違った結論を導き出すと言うことだ。ましてやこの番組の統計の場合、そこに作為的なものが入っているのは明らかである。

 もう最初からこのように極めて番組が作為的であるので、この後に出てくる事例など都合の良いとこどりをしているのは間違いない。そして挙げ句の果てが、血液型が脳の働きに影響するとの主張を展開し始める。

 4人の人間に絵を見せながら脳の働きを観察したところ、A型の人だけが視覚野だけでなく言語野も働いていたのだという。このことからA型の人は理屈っぽいとの結論を出しているのだが、ここのところで番組を注意して見る必要がある。この番組ではまるで脳の働きを観察した専門家がA型の人は理屈っぽいという考えを支持しているかのように見せかけているが、彼は「言語野が働いているこの人物は理屈っぽい」と言っているだけであって、何も「A型だから理屈っぽい」などとは一言も言っていない。番組がまるっきり主旨を入れ替えてしまっているのである。まるで血液型占いなんてオカルトを支持しているかのように放送されたこの専門家は、もしかしたら今頃フジテレビに抗議しているのではないだろうか(血液型占いみたいなオカルトを信じていると思われたら、場合によっては学者生命に関わることである)。

 さらにこの番組は、B型の場合は前頭葉の働きが活発であるので、想像力などのひらめきがあるが、感情に支配されやすいなどと言っているのだが、これに至ってはただ単に「言っているだけ」であり、なんの根拠も示せないのである。脳の働きとの結びつきを科学的に説明などといいながら、この時点で科学を完全に捨てているのは明らかである。それでも懲りずに、AB型はAとBを切り替えているとか、O型は後頭葉や頭頂葉がよく働いているとこ、これまたなんの根拠もない話を重ねて突っ走ってしまう乱暴さ。

 血液型と脳の働きを科学的に解明などといいながら、全く科学をすっ飛ばしてしまっての大馬鹿展開を繰り広げたこの番組は、最後は血液型によってなりやすい病気が違うというアメリカで研究中というトンデモ仮説に飛びついて終わり。これについても飛びついたはよいが、全くなんの検証もしていない。もうまともな番組を作ろうという姿勢が根本的に欠けているとしか言いようがない。

 内容的に全く問題外。科学番組ではなく完全にオカルト番組である。科学的に解析していけば、赤血球表面の抗原の型にすぎない血液型が性格と結びつくはずがないのは自明のことである。そもそも一般的なABO式血液型は多くの種類の血液型のほんの一部にすぎず、これ以外にも白血球などにも血液型はある(骨髄移植などの時に重要になる)。赤血球の型は性格に関係するが、白血球の型は関係ないとでも言うのだろうか? それとも人間の思考は赤血球によって司られているとでも言うのか? こんな馬鹿なものを支持した時点で番組としてコケているが、科学的検証と銘打ったものが全く科学的根拠を示していないただの決めつけなのには絶句。ここまでひどい内容は見たことがない。これはどこぞの占い師に金を積まれて、無理矢理に宣伝番組を作ったとしか思えない。

 そういえば新装開店になって菊間アナが追放されたようだが、今までこの番組でいつも言い訳めいたことを付け足していたのが彼女の役目だったが、その彼女をはずしたのは、いよいよこの番組が最後の良識さえはずして嘘情報を垂れ流ししますという姿勢表明なんだろうか? 今回の内容を見ているとそうとしか思えない。

 ちなみに最後に「血液型ですべてが決まるわけではありません。血液型による偏見や相性の決めつけはやめましょう。」なんていかにもアリバイめいたテロップを流したが、ホントにそう思っているのなら、こんな番組を作るな! これなどは明らかに後で問題が発生して苦情が来た時のための逃げ道である。あまりに姑息であり、番組作りの姿勢に対して根本的な疑問を感じる。

 

3/28 発掘あるある大事典「免疫力」

 今回のテーマは免疫力。「病気にかかりやすくて治りにくい」「かかりやすくて治りやすい」「かかりにくくて治りにくい」「かかりにくくて治りやすい」の4分類にして 身体機能、基礎体力、家族環境、自律神経、生活環境の5項目をチェック項目にしている。

 まず病気にかかりやすい人は粘膜の免疫力が低下しているとしている。粘膜の免疫は、粘液・IgA抗体などがあるが、これの能力が低下していれば、病原体に感染しやすくなるとしている。これについてこの番組はわざわざ人体を城に喩えて説明するということを行っているのだが、これが必ずしもわかりやすさにつながっているわけではないというのは、相変わらずながらこの番組らしいはずし方だ。

 さて例によってお勧め食材となるのだが、これはビタミンA,C,Eを含むカボチャ、赤パプリカなどとのこと。またカテキンやフコイダン(海草のヌルヌル成分)、キムチなどを勧めている。

 次は病気が治りにくい人。これはリンパ球などの体内の免疫力の働きがポイントだという。顆粒球・マクロファージなどの貪食細胞、B細胞・T細胞などのリンパ球などがこれである。

 さてまた食材なのだが、カプサイシン(唐辛子)、アルギニン(枝豆)、キウイ。さらにバナナ、マイタケ、EPA(青魚)などを挙げている。またサイトカインを強化するためにβDグルカン、アロエ糖タンパク、すぐき漬けに柴漬けだそうな。例によっていつものいい加減な実験で、鯖とシイタケの唐辛子煮で免疫力アップなどといっているが、これはいつものように聞き流しておくのが正解。

 最後はサプリの使い方といういかにもこの番組らしいところ。アガリスク、プロポリス、フコイダンといったインチキ健康食品の御三家を宣伝しているがこんな内容は耳に栓をしておきましょう。免疫力の向上には規則正しい生活と、バランスのとれた食生活、さらに好ましくはストレスの少ない生活(これは現実には難しいと思うが)である。これなくしてサプリに大金をはたいてもナンセンスなので

 なお私が風邪をひいた時は、大体がカクテキと野沢菜漬けである。とにかく唐辛子のカプサイシンの効果云々などと解説できそうだが、実のところはとにかく食欲を刺激するのが目的である。

 ところでこの番組も次回からリニューアルとのこと。ヒロミがリストラされて、志村けんがレギュラーになるようだが、第1回の内容が「血液型」。これが病気のなりやすさなどにも関係しているなどといきなりドッチラケな予告をしている。これは今まで以上に番組のレベルが低下しそうな気配が・・・。

 

3/21 発掘あるある大事典「犬猫」

 最近は空前のペットブームだと言われているが、その一方で肥満などの不健康なペットも増加しているという。その対策について紹介しているのが今回。

 犬の減量も人間と同じで、運動と食事療法しかない。食事療法のポイントとしては、食事の回数を増やして、食事の量を減らすことであるという。犬は一度に与えられる餌の量は満足度に関係なく、餌を与えられる回数によって満足度を感じるのだという。回数を増やして、1つずつ餌を与えることで、トータルでは餌の量が減っていても、犬はそのことを感じないのだという。これは犬は放っておくとかなりのドカ食いをする習慣があり(胃が5倍まで拡張するという)、かなりの量を食べないと満腹中枢に影響しないようになっているからだという。つまり犬の満足感は、満腹中枢では感じていないのだという。

 次は猫であるが、猫は膵臓が弱いので糖尿病になりやすいという。猫の糖尿病の原因は、餌の食べ過ぎがあるが、ストレスの影響もあるという。耳のよい猫にとっては特に機械類の高音はストレスになるという。また無理に抱き上げるのも猫にとってはストレスになるとのこと。

 ペットの飼い主には参考になるかとも思われますが、動物嫌いの私には無関係な内容です。なおペットの飼い主の方は、ペットの躾にも注意してください。自分のペットが他人に迷惑をかけることのないように配慮いただきたいところ。あなたにとってはかけがえのないペットかもしれませんが、他人にとってはただの犬・猫なんですから。

 

3/14 発掘あるある大事典「肩痛」

 ある日突然にやってくる肩痛。これは腱板と言われる肩の筋肉が骨に触れて炎症を起こすことで発生するという。この肩痛は昔は五十肩と言われていたのに、いつの間にか四十肩と言われるようになったという。しかもこの調子で行けば今に三十肩、二十肩になるのではないかとのこと(例によってこの番組特有の強烈な煽りである)。そしてこの肩痛の原因になるのが巻き込み肩だとのことで、それをどうやって解消するのかが今回の主旨らしい。

 まず四十肩のメカニズムについて。番組によると、元来は加齢で筋肉の柔軟性がなくなることで四十肩が発生していたのだが、最近に多い姿勢の悪さからくる巻き込み肩(肩が前に出た状態)になると、肩の腱板に無理がかかって、四十肩の症状が発生しやすくなっているという。

 この巻き込み肩の原因は、肩を使わなくなったことによる筋力の低下。元々サルは巻き込み肩なので、人間も肩を使わずにいれば巻き込み肩になると言う。さてこの巻き込み肩の悪影響だが、巻き込み肩を矯正すれば、女性の場合はバストラインが3センチものアップが期待できるという(肩を後ろに張れば、確かに胸の筋肉は引っ張られると思うが)。

 さていよいよ本命の巻き込み肩の解消法であるが、これは単純で「肩を回すこと」だそうである。番組では肩円運動なるものを提唱し、一週間これをしただけで巻き込み肩が解消されたと、例によって明らかに過剰な宣伝である。もっとも肩の運動が身体に悪いはずがないので(ただし既に四十肩の症状が出ている人は無理は禁物である)、この運動をすることに異議を唱えるつもりはない。この程度で筋力が強化されるかは疑問だが、少なくとも肩の柔軟にはなるであろう。巻き込み肩がそのまま四十肩につながるかは疑問がないでもないが、筋力の低下が姿勢の悪化につながっており、姿勢をよくするために肩の運動をというのは意義のないことではない。もっとも姿勢を本当に正すためには、肩の運動だけでなく背筋の強化も必要である。

 最後は既に四十肩の症状が出ている人の解消法について。四十肩の解消が難しいのは、肩の腱板のターンオーバーが200日と長いことが原因だという。四十肩の症状は3期に分かれるという。最初は7日間の激痛期、この時期は固定するなどして静養が重要である。次の3週間の激痛潜伏期、この時期はペットボトル運動などの軽い運動をしながら、入浴などで血行をよくするのがよいという。そして最後の慢性期は、日課として運動療法を続けるのが重要という。この番組では数種類の運動を上げていたが、勝手な判断で運動をせず、整形外科などの指示を仰いだ方が無難である。

 以上、肩痛を解消するための食材といった怪しい情報が出てこなかったせいか、内容的には概ね無難な話である。ただくれぐれも四十肩の症状が出ている方は、整形外科医の指示を仰いで欲しい。最近よくある医者の嘆きは、怪しい健康番組で中途半端な知識を仕入れた患者が、勝手な健康法でかえって症状を悪化させる例があるということだという。四十肩の運動なんかも肩の状態を見ながらリハビリテーションとして行っていく必要があるので、あまり勝手なことはしない方がよい。なお肩痛の症状がない人が、予防的に肩の運動をすることには反対する理由はないが、ここでも注意はがむしゃらになりすぎないこと。限度をすぎた運動は、もはや運動ではなく身体にとっては単なる拷問であるということを忘れないように。

 

3/7 発掘あるある大事典「引っ越し」

 春と言えば引っ越しのシーズンだが、最近は引っ越しでのトラブルが多いという。アンケートに基づいて実際のトラブルの例を再現している。私も3年前に今の家に引っ越しをしたわけだが、確かにいろいろなトラブルがあった。

 まず最初は時間の問題。費用をケチりすぎて安いプランを選ぶと、時間の指定が出来ないものがあるという。おかげで予定が全く狂ってしまうことがある。

 二つ目は重さの悲劇。費用をケチって荷物を少なめに見積もった挙げ句に段ボールが足らなくなり、洋服などを入れる大きな段ボールに重い荷物を入れてしまって、3人がかりでも持ち上げられない荷物になってしまったという例である。実際に大型の段ボールに文庫本を一杯いれたりすると、とても持ち運ぶことなど不可能である。

 三つ目はトラックの悲劇。これまた荷物を過小に見積もったために、トラックに乗らなくなってしまいトラックの追加で料金が増加してしまうという例である。この場合に盲点になりやすいのは自転車や鉢植えなどの屋外においてあるものだという。

 これらのトラブルはいずれも見積もりをキチンと行うことで防ぐことが出来る。業者を呼んで実際に荷物を見てもらって見積もりをするのが一番だという。なお私の場合は、業者に実際に荷物を見てもらって見積もりをしてもらった上に、梱包もお任せのコースを選んだので、これらのトラブルはなかった。むしろトラブルは見積もりの段階にあった。最初に見積もりを頼んだ業者が、約束した時間に来なかったのである。どうやら内部での連絡の不徹底が原因だったのだが、そんな業者はやめて他の業者に頼んだ。

 次が不十分な下見によるトラブル三題。

 四つ目のトラブルが駐車の悲劇。道が狭すぎてトラックが止められないといったトラブルである。これを防ぐためには道幅、一方通行などをチェックすることという。さらに盲点になりやすいのはトラックの高さだという。

 五つ目はエレベータの悲劇。エレベータが点検中で動いていなかったり、エレベータに家具が入らなかったりのトラブルだという。

 六つ目が出っ張りの悲劇。あちこちにある出っ張りのせいで、家具がつかえて入らないなどのトラブルである。見落としやすいのは階段の手すりなどだという。

 これらは私の場合は事前に計画していたのでトラブルはなかった。むしろ業者にとって悲劇的だったのは、私の部屋が6畳一間と思えないほど異常に荷物が多かったことだろう。明らかに見積もりの料金では安すぎたのではないかと思われる。私の部屋のようなとんでもない部屋の引っ越し作業を行ったその業者の誠意ある態度には感心している。

 次は引っ越し完了後に起こる悲劇である。

 七つ目は家具配置の悲劇。これは家具の置き場所をキチンと決めていなかったせいで、後で動かしなおしたりなどのトラブルである。

 八つ目は行方不明の悲劇。中身を箱の一面にしか書いてなかったために、荷物を積み上げると見えなくなるといったトラブルである。すぐに使うものは箱にまとめて入れておくなどの工夫がいる。

 九つ目は破損・汚損の悲劇。よくある荷物をほどいてみれば壊れていたという例である。梱包・運搬を業者に頼んだ場合は補償されることになるが、そのためには契約の確認が必要であるという。またコンピュータのデータのような実態のないものは補償されないので注意という。なお破損を防ぐには梱包が重要であり、梱包の技術によって壊れやすさは変わるという。例えば食器などは重ねるのではなくて、立てて入れると下の食器が壊れるなどが起こらないという。

 私の場合は梱包はお任せだったのと、オーディオ機器などの運搬に細心の注意を払う必要があるものは、事前に自分で運び込んでおいたことなどでトラブルはなかった。また私はあまり家具の傷などに頓着しない(頓着しないといけないような高価な家具はない。何しろ大半の家具が合板による自作だっただけに。)のと、食器がほとんどなかったことなどもトラブルがなかった理由であろう。

 最後は保険について。これは基本的に業者が入るものであって、個人では入れないという。ただし特別に高価なものについては業者と相談して別途保険をかける手もあるという。

 以上、引っ越しにまつわるトラブルについて。アンケートベースで情報を集めただけに、いかにもありがちのトラブル事例が紹介されていた。これらのトラブルはすべて事前の用意があれば防げることなので、今回の番組の内容は参考になるのではないだろうか。この番組は、健康情報以外の回は非常に実用性の高い優秀な番組になることが多いが、今回はまさにそうである。今回単独なら情報信頼度はAにしてもよいだろう。

 なお私の経験からの引っ越しのトラブルを防ぐ方法は、1.引っ越し先まで実際に自分で車で走ってみてルートを確認しておく。2.実際に引っ越し先の間取りの寸法を測って、どの家具をどこに入れるかの図をかいておく。3.PCなどの取り扱いの難しい装置は自分で運び込んでおく。4.引っ越し費用をケチらずに、出来る限り業者へのお任せコースを選択するなどである。当然ながら、信用できる業者を選ぶということも重要だが、こればかりは素人には判断しようがないのが問題である。一応目安としては、見積もりをとった時に、費用の内訳を詳細に説明してあるところが信用できるなどと言われている。これは引っ越しに限らず、万事に言えることだろうが。また春は引っ越しが多いので、どこの業者も手一杯であるから、出来ればこのシーズンをはずした方がよいという話もあるが、これだけはどうしようもないし・・・。

 

2/29 発掘あるある大事典「携帯電話」

 今や一人に一台とも言われている携帯電話。しかし携帯メールを使用した迷惑メールや詐欺メールなどの犯罪も増加している。そこで携帯についての紹介をしようという今回の主旨である。

 まずパケット、ドメイン、赤外線などの基本用語についての解説。これについてはインターネットしている人なら常識だろうから省略する。

 さて基本知識を確認したところで、いよいよ本題の方に入る。まずは迷惑メールについて。これの最大の問題点の一つは受信者に料金が発生するということ。これを自衛するにはドメインによるフィルタリングなどがあるが、アドレスを長くするなども自衛の方法であるという。

 また被害にあった例としては、無料と見せかけて有料のアダルトサイトにつながせるというもの。規約の部分を読めば有料であることは分かるというが、わざと見にくいように書いてある(つまりこの時点で詐欺目的が明らかである)とのこと。なおこの番組に出てきた事例ではメールを消すつもりで間違って接続してしまっただけで9万円もの料金を請求されたとのことだが、このサイトなど明らかに詐欺目的であるのがはっきりしているので、不当な請求として消費者センターや場合によっては警察などにも訴えるべきだろう。なおフジテレビが脅しをかけるというのが一番効果があるはずである(笑)。実は悪質業者というのはマスコミを一番恐れている。

 さらに最近多いのが架空請求メール。これは架空の有料サイト使用料などを請求するもので、さらにいやらしいことに救済センターを名乗るインチキメールを畳みかけるように送ってくる例もあるという。なおこの事例は私も体験したが(既に3回ほど)、これらのメールは直ちにゴミ箱にぶち込んだ。なお料金を支払わない場合は恐いお兄さんが取り立てにくる旨をメールに書いてあるが、実際に来たという例は聞いたことがない。なおもし本当に来たら、それは紛れもない「脅迫罪」であるので、警察と共に待ちかまえるのがよろしかろう。

 なおこのような悪質業者は種々の方法でメールアドレスを集めている。ポピュラーな方法はネット懸賞だが、最近はウェブ上を巡回して自動的にアドレスを集めるようなソフトもあるし、メールアドレスを集めることを目的としていると思われるウィルスも存在するので要注意である。なお私のように自分でページを運営してアドレスを公開している者の場合は、この手の迷惑メールは宿命のようなものであるので諦めるしかない部分がある。これは法律が改正されて、この手の悪質業者に厳罰(莫大な罰金や長期の服役など)が適用されるようになることを期待するしかないだろう。

 さらにこの番組があげる危険は、データ流出の問題。携帯をうかつに放置すれば、5分ほどで住所録やメールなどのデータを吸い出すことが可能であるという(しかも本人には知られずに)。そうなると友人に迷惑メールが来たり、ストーカーにつきまとわれたりなどの可能性がある。また携帯電話の番号を出会い系サイトで使用されて25万円の請求が来た例が最後に出ていたが、これなどは今問題になっているクローン携帯の可能性が高い。

 一番最後は、携帯を水に落とした時の処置について。この場合重要なことは電源を入れないこと(当然だ)。それでよく乾燥させてからメーカーに持って行けとのこと。あまりに当たり前の処置だな・・・。

 以上、携帯の危険性を訴えたのが今回の内容。いかにもこの番組らしい煽りたっぷりだっので、携帯電話を使うのが恐くなった人もいるんじゃないだろうか。だからみなさん携帯電話なんて止めましょうというのが今回の主旨・・・のわけがないが、スポンサーに電話会社がいないからこそ出来た内容だろう(もし電話メーカーがいれば、携帯電話がいかに便利かといった内容になるはずである)。なお私は携帯電話は使用しておりません。私生活の時間までズカズカと入り込んでくる不躾な携帯は嫌いですので・・。なお中高生が携帯電話を持っている現状は異常であると感じております。世のお父さん方も自分の馬鹿息子(娘)にこれぐらいは言ってやりましょう「俺はお前の携帯代のために働いてるんじゃない!」

 最後に迷惑メールの類への対応の絶対原則をあげておく。それは「絶対に相手にしない」ということである。よく「メールを止めて欲しい場合はこのアドレスに」など書いてあるが、そんなものにメールを送ると「このメールアドレスは生きています」と教えてやるに等しい。迷惑メールの類はすべてゴミ箱に叩き込んで、この手のメールを送る業者に厳罰が下されるような法律が制定されるように、政治家に圧力をかけていくべきだろう(笑)。

 なお次回のテーマは「引っ越し」だとのこと。この番組、とうとうインチキ健康情報は止めたのか? もしそうなら番組の情報信頼度を格上げすることも考慮するが。

 

2/22 発掘あるある大事典「嫌われる人嫌われない人」

 人間関係においては好き嫌いというのはつきものであるが、どのような人が嫌われるかという法則を発見だそうな。例によってこの番組の調査によると、98%の人が嫌いな人がいると言っているのに、65%の人は自分は嫌われていないと思っているとのこと。このギャップは自分が抱いている自分に対するイメージと、他人が自分に対して抱いているイメージが異なることによるという。

 2500人に対するアンケートによると、20代、30代では嫌いな人は上司というのが圧倒的だったという(そりゃそうだろう)。では部下にとって一番頭にきた上司の言葉であるが、まず仕事とは関係ないプライベートに関する言葉(お前はまだ結婚してないから一人前でないんだの類)であるとのこと。これは非常によくあるが(私の上司などはまさにこのタイプの説教ばかりである)、これは主に上司の人格によるものなので、そもそもそう言うタイプの批判しかしない人間は人の上に立つべき器でないのだと思われる。

 ここを突っ込んでも仕方ないと感じたのか、番組がポイントとしてあげたのが、上司が言っているつもりのニュアンスと部下が受け取っている印象が違うとのこと。意識のズレがそこにあるという(そりゃそうだろう)。これを解消するためのテクニックがコーチングと言われるもので、最近特にスポーツの分野に導入されているという。これは今までの指導者が上から指示を出すだけのティーチングだったのに対して、選手自身にも考えさせるやり方だという。生産現場にはかのカルロス・ゴーンも取り入れており、彼の口癖は「君の考えを教えてくれ」だったそうな。このやり方によると、上司と部下の考えが統一されるので、部下が自ら考えて動けるようになるという。これはまさにその通りだが、気をつけないといけないのは、「お前はどう考えるんだ」と言っておいて、部下の意見を全く聞かない上司がいるということ。これだと無意味どころか逆効果。さらにひどい場合は、自分が何も考えていないから「お前はどうするんだ」と部下に押しつける上司もいる。やはりこういうタイプはそもそも人の上に立つ器ではないわけである。

 番組が次に注目するのは仕草などの非言語情報。1000人にアンケートした結果判明した嫌われる動作とは指さし(指をさされた相手は見下されていると思う)。同様なのが足組、腕組みだとか。次がため息、これをされた相手はその原因が何にあるのかがはっきりしないのでストレスを感じるのだという。これはディスクオリフィケーションというのだとか。そして一番が舌打ち。これはため息と同様の効果があるという(そもそも問題外だと思うのだが)。なおこれを意識的にやると最悪だと番組はいっていたが、そりゃこれを意識的にやるのは相手に喧嘩を売っているに等しい(私も上司があまりに的はずれで馬鹿げた説教を始めると、ため息をついてしまうが。)。

 さてさらにアンケートの結果によると、中高生がもっとも嫌っているのは父親だそうな(2番目は先生とクラスメート)。嫌われる理由としてあげているのが干渉してくるということ。これは思春期に自立を目指している子供と、今までの感覚が変わらない父親との意識のズレがあるという。そして子供が言われて嫌だと思う言葉は「お前のためを思って言っているんだ」というもの。この辺りも意識のズレが見られる。子供が思っている理想の父親とは「頼り、手本になる父親」だそうな。なるほど、これこそまさに子供は父親の背中を見て育つというものである。そう言えばプロジェクトXなどでも、行動で示していた親父に最初は反発しながらも、結果的には親の後を継いだ子供というパターンが結構多かったな・・・。

 当たり前のことを当たり前に流したという内容。アンケートをベースにしていただけに、内容的には至極当然。ただ当然すぎるので「だからどうした」といいたくなることもないではないが・・・。まあこの番組でありがちの、心理学的現象を内科的現象に無理矢理に結びつけるということをやらなかったのは正解。例によってこの番組はこういう当たり前のことを当たり前に流した時が一番無難である。

 それにしてもうちの上司って、今回の嫌われるパターンのすべてが該当していたな。それどころか、嫌われる父親のところに出てきた「お前のことを思って言っているんだ」という押しつけがましいパターンまで該当(私も中学生の子供と同じく「自分のために言ってるんだろうが」って感じましたが)。まさにスーパー上司である。おかげで私は「嫌われる上司のパターン」については、本が一冊書けそうなぐらい思い当たる節があるが、ここでは割愛する(笑)。

 

2/15 発掘あるある大事典「ラーメン」

 今回のテーマは日本の国民食とも言われるラーメン。ラーメンがなぜ美味しいのかを科学の目で解明するとか。くだらなくもあるが、いかにもこの手の番組には最適のテーマである。

 一つ目の法則は「待つ」ことだという。行列の出来るラーメン屋では30分ぐらいの行列がざらであるのだと言うが、これが感覚に影響しているとか。そこで待たずにラーメンを食べるグループと、30分待ったグループの唾液を比較すると、待ったグループの方が唾液中のガスチンが増加していたとか。このガスチンは味覚を強化するので、ラーメンが美味しく感じられるという。ただし待つのは30分が限界で、これをすぎるとストレスでガスチンが減少するという。なお店内の臭いの効果やラーメンをすする音なども食欲を刺激してガスチンを増加させるそうな(いわゆるパブロフの犬ですな)。

 なんかもっともらしく内科的見地から説明をつけてしまったが、これっていわゆる「おあずけ効果」というものであり、心理的作用である。この番組のクセとして、なぜか心理的に説明するべき現象を内科的に説明するというものがある。なおやたらに行列にこだわっていたが、食べ物屋に行列するのは東京に固有の風景で、これは東京の食べ物屋の平均レベルが極めて低いために、少しまともな店があったら行列になってしまうというだけのことである。短気な大阪人の場合は、あまりに行列が出来ていたらアホらしくなって別の店に行ってしまう場合が多いので、東京とは事情が違う。なお日本人は行列をしていたら並ぶということで、かつてハーゲンダッツがわざと販売をモタモタさせて意図的に行列を作るという仕掛けをしていたのだが、この方法は東京では成功しても大阪では結果的に失敗したということがある(だから今のハーゲンダッツには行列がなくなったのだ)。

 さて番組が言う二つ目の法則であるが、これは「くぐる」だという。ラーメンの表面には油が浮いているが、麺がこれをくぐって油が取り込まれることで、脳が刺激され快感物質のベータエンドルフィンが分泌されるのだとのこと。またラーメンはスープを先にいれたところに麺を入れるが、こうすることにより麺に油がより絡み、喉ごしが良くなるのだという。

 人間は一般的に高カロリーのものを好むので(生物としての当然の本能である)、油が多ければ一般的に美味しいと感じやすい。また最近の若者はさらに油中毒になっているから、油が含まれているだけで美味しいと感じる場合が多い(何にでもマヨネーズを入れたりするのがその典型的な例)。だから若者ほどそばなどよりはラーメンを好むことになるのだろうと思われる。

 三つ目の法則は「すする」だそうな。ラーメン鉢は一般的に上が広がった形状をしているが、これはラーメンのスープに対流を起こし、時間経過に伴う油の分離などを防ぐ効果があるという(逆にうどんのどんぶりは汁が冷めないようにする効果があるはずだが)。またラーメンの麺はスープを取り込みやすくなっているし、また適度な長さの麺がすすることによって口全体に旨味が感じられるようになっているという。

 これはラーメンが麺とスープを同時に食べる食べ物であるということ。これに対してそばやうどんは麺自体の旨味を食べるという要素が強い。個人的にはやはりそばやうどんの方が通であると思うのだが。

 最後に「なぜお酒を飲むとラーメンを食べたくなるのか」という疑問。これについては「アルコールをとると利尿作用で塩分が不足するので、塩分を補給しようとラーメンを食べる」というもの。はて、この疑問は今まで200Xやガッテンなどでもさんざん出てきているが、この場合の説明は「アルコールの分解に炭水化物が必要になるので、炭水化物の多いラーメンを欲する」というものであった。微妙にニュアンスが違っているのだが。

 以上、どうでも良いような内容にどうでも良い解説を加えた内容(笑)。「ホンマかいな?」という説明もあったが、別に取り立てて文句を言うほどのこともないしと、いかにもこの手の番組らしい展開である(笑)。やっぱりこの番組って、健康云々を言わない時の方が良いようである。

 なおラーメンについては負の側面として、化学調味料の大量使用という特徴がある。実はラーメンが中毒的になるのはここにも原因があるのではという説もあるのだが、さすがにこれはやばすぎて切り込めないか。

 

2/8 発掘あるある大事典「唾液」

 唾液は個人によって分泌量に違いがある。最近はこれが少ないドライマウスと言われる症状が増えている。そこで今回は唾液の働きとその分泌を促す方法についてである。

 まず唾液の量を量るのに、飴を舐めるテストを行っている。5分経ってもこれがあまり小さくならない人は、唾液の分泌が少ないということである。

 唾液の働きであるが、食事中に関しては、口内の食品をスムーズに流入させるなどと共に糖質の分解などである。番組では詳しい解説はしていなかったが(唾四十郎などというしょうもないダジャレネタで簡単な説明をしてただけ)、唾液中に含まれるアミラーゼがデンプンを麦芽糖に変換するというのはかなり有名。これは胃腸での消化を助ける働きをする。

 食事後の唾液の働きは口内を洗浄すること。特に舌の洗浄などは重要で、これがスムーズに行かないと舌苔と呼ばれる汚れが蓄積して、口臭の原因になったり、甚だしくは味覚が麻痺してしまう事態にもなる。

 食事時以外の場合だが、唾液の分泌量はストレスなどで低減するという。それを確認するために、満員電車の中とマッサージを受けている時と番組の金で買い物をしている時とで唾液の量を比較して、他人の金で物欲を満たしている時には唾液の分泌も増えるという実験結果を示している(笑)。くだらない実験ではあるが、ストレス時に唾液が減少するというのは事実である。

 さて唾液が減少した場合の問題であるが、感染症に弱くなるということがある。これは唾液が抗菌力を持っているからである。また唾液中のEGFが粘膜の細胞分裂を促して修復を進めるという。番組ではこれを口中のやけどが治る程度で示そうとしたのだが、これがあまり結果がはっきり出なかったので、結局はシャーレ内での細胞培養例を示していた。まあこれもありか。なお唾液に限らず、体液にはこの効果があり、だから傷口は乾燥させない方が良いというのは、ガッテンでも以前にやってましたね。

 最後は番組の流れから当然のところであるが、唾液を出す方法と言うことになる。その方法として番組があげているのが「強い味で脳の唾液中枢を刺激する」というものでレモンや梅干しの酸味で刺激する方法をあげている。二つ目は「唾液腺を直接刺激する」というもので、これはなんてことはないとにかく噛むことである。なお唾液腺のマッサージなども勧めている。

 ある子のコーナーは「唾液でDNA鑑定などという話を聞くが何が分かるのか」というもの。唾液は血液から作られるので、分析すると血液型が分かるし、はがれ落ちた口内の細胞などが含まれるのでDNA鑑定も可能とのこと。また虫歯になりやすいとか妊娠の有無なども最近は分かるとのこと。そう言えば番組ではふれなかったが、唾液の働きに「虫歯の治療」というのもあったっけ。唾液中に含まれアパタイトが初期虫歯などは治療するとのこと。ただ唾液中のカルシウムが沈着すると、こちらは歯石の原因にもなったりするのだが。

 今回は内容的には概ね妥当。特定の商品を宣伝しようというような下心のない時は、この番組は内容的にまともになる。今回のテーマでも一つ間違ったら、唾液不足の恐怖を散々煽った挙げ句に口内洗浄薬を勧めるなどという「昔のこの番組らしい展開」もあり得たわけだが、そうしなかったのは誉めるべきだろう。またドライマウスの対策として、酸味による唾液中枢の刺激や、良く噛むなどというのは妥当なもの。変に「唾液を増加させる食材」とかを持ち出さなかったのも好印象。なお唾四十郎なんてくだらないダジャレネタも、いかにもこの手の番組らしい素人に分かりやすくするための工夫という奴である・・・ところでこういうやり方ってガッテンに似てるよな・・・。こういう内容を続けてくれれば、情報信頼度Dってことはなくなるんだが。

 

2/1 発掘あるある大事典「年金」

 現在注目されている年金であるが、そのシステムは意外と知られていない(意図的に知らしていないように思われてならないが)。しかし知らないと後でとんでもないことになることがあるということで、年金について紹介するというのが今回の内容である。

 まず年金には号数というものがあるのだが、これが意外と知られていない。1号は国民年金を払っている者。2号は厚生年金を払っている者。3号は2号の者に扶養されている者(要は専業主婦で旦那はサラリーマン)。

 この後は個別事例について、一人目は結婚する気はないというキャリアウーマンタイプの女性。彼女は将来は友達と5人ぐらいで共同生活をしたいと考えているようだが、とにかくいちいち見積もりが甘く、横から母親の「甘い」という声がしょっちゅう飛ぶ状態。試算をしてみたところ、現在の年金制度のもとでも、最低限の生活のために必要な月額15万円より少ない14万円とのこと。しかも現在、年金額を大幅に下げる年金改悪制度が審議中であり、これが導入されると、さらに受給額は減らされることは間違いない。

 二人目は現在専業主婦の女性について。専業主婦が陥りやすい落とし穴が、OL時代の厚生年金を見落とす事例。彼女の場合も、厚生年金番号と国民年金番号が異なっているために、別人と見られて受給できない可能性があるので、番号を統一してもらうべきであるという。

 さて女性の場合、離婚や死別などで年金額は変わるが、それはどうなるかは気になるところだろう。まず離婚の場合であるが、現行制度では妻は国民年金の部分しかもらえなくなっている。ただしこれは現在制度が変更されつつあり、夫の厚生年金部分を最高半分までもらえることになる(配分は相談でとのことだが、もめるのが必至に思えるのだが)という。

 次に死別の場合だが、死別の場合には遺族年金がある。遺族年金には遺族基礎年金と遺族厚生年金があるが、遺族基礎年金は子供の年齢や年収の制限がある。またここで落とし穴があるのは、夫が第1号だった場合、子供がいなければ遺族基礎年金がもらえないことになるという。ただしこの場合は別の給付がある。

 以上、非常に重要な年金制度について。この番組はいつものことであるが、健康ネタでない時はスポンサーの意向が絡んでこないので、番組の信頼度も実用度も大幅に向上する。いっそのこと健康ネタを扱わなくした方が良い?だけど視聴率的には健康ネタの方が強いのだろう。

 なお年金制度は個別の状況によって額などが変わるので(特に厚生年金などは額の予想のしようがない)、この番組で興味を持ったら、自分で各自治体などの相談窓口などに行かれることをお勧めする。また今回の話はすべてあくまで現行制度下でのことなので、今後年金制度が改悪されていけば、給付額はどんどんと減らされていくことになるだろうし、小泉がブッシュに貢ぐ金を捻出するために、貧乏人に対する年金は廃止することを決定するなんてこともあり得るので要注意である。つまり我々が「年金のことなんてよく分からない」なんてボンヤリとしていたら、小泉を初めとする悪辣政治家のやりたい放題になってしまうので、そうさせないことが老後の保障にはもっとも重要である。

 

1/25 発掘あるある大事典「水菜とほうれん草」

 この番組の調査によると現在の人気No1野菜は水菜であり、逆に売れ行きが低迷しているのはほうれん草だという。そこでこの二つの野菜に注目ということ。ところでこの番組では水菜は最近突然に人気が出てきた新しい野菜のように扱っているが、これはあくまで東京の視点。神戸で生まれ育った私としては、むしろ水菜の方が古くから馴染んでいた野菜であって(京都出身の清水圭も同じことを言っていたが)、ホウレン草の方が新しい野菜というイメージがある。ちなみに水菜の食べ方としてはクジラ肉と一緒に煮るハリハリ鍋が最高と言われているが、昨今は欧米の文化差別主義者のせいでクジラ肉が手に入りにくくなっているので、牛肉などと煮て食べることが多い。なおホウレン草の方は我が家では水炊きにするのが定番であり、豚肉と共に煮込んだホウレン草は絶品である。

 で、例によってこの番組では食材の健康パワーに注目とのことで、両者の比較を行っている。まあこの辺りはザッと流しておけばよい内容である(笑)。どちらもいわゆる典型的な緑黄色野菜になるので、身体には良いという程度の認識で十分である(特に現代人は肉食中心だから、緑黄色野菜は意識的に摂る方がよい)。

 ここで番組は調理法の紹介になる。まず水菜は厚揚げとのサラダにしている(私はどうしても水菜を生で食べるのは馴染めないのだが)。ホウレン草についてはベーコンとのソテーにして卵を載せている。ホウレン草は確かに油炒めは良く合うものである。

 さてここまで常識的な内容(とこの番組でも言っていた)であるが、ここからこの番組で新たに発見した事実が登場とのこと。つまりここからが胡散臭くなるという意味である。

 水菜には水菜ポリフェノール群と呼ばれる成分が含まれており、それが美肌効果を持つのだとのこと。水菜ポリフェノール群は肌付近の細胞に送り込まれて、肌の新陳代謝を促すという。ただこれは例によって「研究中」とのことであるので、いつものように話半分で聞いておくのが無難。いつものように中途半端な連続摂取実験で美肌効果があったとしているが、やけにここのところの実験結果をさらりと流しているところを見ると、番組制作側もこんな中途半端な実験では何の証明にもならないことを自覚しているのだろう。

 水菜の次はホウレン草ということで、こちらには乳ガンや子宮ガンの抑制効果があるとしている。活性酸素を抑制するルテインという成分がホウレン草に多く含まれているのだという。また現在白内障が増加しつつあるのだが、ホウレン草のルテインはそれも防止するとしている。例によってこのこともいつもの「異常に被験者の少ない実験」で確認しているが、こんな実験が何の証明にもならないのは今更説明する必要もなかろう。

 ルテインの効果については真偽のほどは定かではないが、一つ気になったのは白内障増加の原因が可視光線による目の損傷と言っていたこと。可視光線というのはそもそも普通の光のことであり、これで目が損傷するのなら、目を開けているだけで傷むことになるのでは? 紫外線の影響とでもいうのなら分かるが。なおルテインは水晶体の中で可視光線を吸収するので目の損傷を防ぐといっていたが、ルテインが可視光線を吸収したら、逆に視力が落ちないか? どうもここのところの論理展開は納得いかない。

 最後は水菜やホウレン草の選び方。水菜は葉と茎のコントラストがはっきりしているもの。ホウレン草は葉脈がはっきりしているものが良いという。また保管方法としては、野菜室に立てて保管。新聞紙やポリ袋で包めば2,3日は保存できるという。

 以上、前回があまりにもひどすぎる内容だったのでどうなることかと思ったが、「いつものあるある」だった。例によって健康効果云々の部分は過剰宣伝の気配があったが、昔のように目に余るというほどではなく、話半分で聞き流しておけば特に害があるわけではない。それに水菜やホウレン草が身体によいのは確かなので、これらの野菜の調理方法をいろいろ紹介していた点は実用的。この番組としてはまあまあの内容だったのではないだろうか。

 なおホウレン草の下りでホウレン草を自家栽培している地域のことがサラッと出てきたが、私の経験からいってホウレン草は素人にも栽培しやすい野菜である。アクが強いせいか虫が付きにくいので、特に農薬などを使用しなくても育つ。これに比べてレタスなどはあっという間に虫の巣になってしまうので、農薬漬けにでもしないとあんな市場で売っているような綺麗なレタスは出来ない。というわけで、私は最近はレタスなどは食べずに、ホウレン草を食べることが多くなっている。もし家庭菜園をされる方には、ホウレン草はお勧めである。

 

1/18 発掘あるある大事典「気功」

 いかがわしい情報ばかり垂れ流していると言われるこの番組であるが、もう既にこのテーマを扱った時点で、この番組は科学番組ではなくてオカルト番組だと白状したに等しい。なお気功師と名乗っている詐欺師が実に多いのだが、この中にはテレビ局と癒着して、テレビ番組を宣伝に利用させていた例がある。というわけで、今回の内容は初っ端から怪しさ全開である。

 まず冒頭に気功師なる人物が登場して、気を送り込むことで赤ん坊の足を動かしたなどと言っているが、あんなものどう見ても赤ん坊が勝手に動かした足に、手の方をあわせているだけではないか。そもそも赤ん坊はじっくり観察していたら分かるが、頻繁に手足を動かすものだ(そうやっているうちに運動神経が鍛えられていくのである)。気を送り込んだら足を動かしたというのなら、次には気を送り込まないと足を動かさないというブランク実験は必須であるのに、そんなものは一切ない。もう既にこの時点で今回の番組の姿勢はうかがえる。

 さてこの番組によると、内気(身体に内在する気だそうな)を制御する訓練をすることで身体に変化が現れるという。気を整えることで集中力がつく、免疫力が上がる、冷え性が治る、体重が減少する、彼氏が出来る・・ってこれは言ってなかったが、まるで雑誌に載っているインチキ開運グッズの宣伝ばりの内容が登場する。

 で、最初に登場した気のトレーニングであるが、これは深呼吸。確かに深呼吸は心を落ち着ける効果があるので集中力はつくだろう。しかしこれは気とは全く関係のない話。

 次は声を上げながら力を入れると一時的に筋力の制御がはずれることで、普段よりも強い力を出すことが出来るという事実を引っ張り出してきて、これが気における内気の考え方を支持しているとしている。しかしこれはどういう論法だ? 全く滅茶苦茶だ。

 さらに気のポイントは呼吸にしろなんにしろ「意識する」ということだとのこと。アメリカでの研究によると病原菌を意識することで自然治癒力が上がって病気が治るのだとのこと。病原菌に打ち勝つイメージを作るために絵まで描かせているとか。これでガン細胞が減少した例もあるなどと言っているが、ここまでくると完全にオカルトの世界。科学的証拠は全く考慮していないのは番組を見ただけでも分かる(ガン細胞が減少した例があると言っているのに、そのデータがまるで出てこないのが怪しい)。

 なお気功でやせると言っているが、なんてことはないこれは体操の効果である。呼吸を整えながら柔軟運動を行うわけであるから、これは歴とした有酸素運動である。気云々なんてこととは全く無関係である。

 この番組は今までいくらインチキくさい内容を流しても、「科学」の衣だけはかぶせようとしていたのだが、今回はとうとうそれまではげてオカルトに走ってしまった。番組スタッフの誰かがインチキ気功師にだまされて気功にはまってしまったか、たちの悪い気功師から金でももらったのだろう。最近は少しはマシになってきているかと思っていたこの番組だが、こんな内容を垂れ流しするようなら、やっぱりまだまだだ。この番組を見てまたインチキ気功師に騙されて金を巻き上げられる被害者が出たらどうするつもりなんだろうか。それでなくても以前に、日テレが特番で扱った気功師が詐欺行為をしていたとして、日テレが訴えられたという例もあるのに。全くこの番組には「他山の石」って言葉はないのか?

 

1/4 発掘あるある大事典「やせられない体質改善スペシャル」

 新年の第一回はいきなり世間の関心の高いダイエットの特集である。特に「私はやせられない体質なんだ」と思っている人は多いだろうが(私もそうだ)、それを50項目のチェックで調べようという主旨だとのこと。

 設問は5セクションに分かれていて、ダイエットに対する項目、子供時代に関する項目、現在の生活、などの5つのセクションに分かれている。細かい項目をいちいち上げる気はしないので、詳細を知りたい人はあるあるのHPでも探してください(笑)。

 この番組ではこれらのチェックから、肥満の原因を体質的なものと性格的なものに分類して、それぞれの肥満の原因を分析するという主旨のようである。

 まず体質の方だが、肥満関連遺伝子と白色脂肪細胞の数に注目している。肥満関連遺伝子を持っている者はアドレナリンの受容が弱いために基礎代謝が低く、幼児期や思春期に太ってしまった者は脂肪を蓄積する白色脂肪細胞が増加するので太りやすい性質になるとしている。なおこれに対するには温冷シャワーで褐色脂肪細胞を刺激すればよいとしている。

 これについては、肥満遺伝子については研究中のホヤホヤのデータだが、まだ真偽のほどは確定しているとは言い難い。また白色脂肪細胞に注目するのは良いが、あまり「思春期に太りすぎるとやせない体質になってしまう」とやたらに煽っているのは感心しない。こんなものを見れば、決して太っていないにもかかわらず、思春期に無茶なダイエットをすることを煽ることになりかねない。身体の基礎が出来るこの時期に無茶なダイエットをした場合、まさにそのツケは一生に及び、40台になった時に骨粗鬆症で寝たきりになってしまったという例さえある。健康番組を名乗っている以上は、思春期の肥満の危険だけでなく、思春期の無理なダイエットの危険こそを声高に訴えるべきである(実際に多くの専門家が、現在の中高生のダイエットブームを危惧しており、このままでは数十年後には日本は寝たきりばかりになってしまう恐れがあると警鐘を鳴らしいてる)。なお褐色脂肪細胞云々の下りは例の与太話として聞き流しておくのが正解。温冷シャワーなんかよりも、軽い有酸素運動の方がよほど効果がある。

 性格の方については、空腹と関係なく食欲が湧いてしまうというもの。原因としては早食い、視覚と記憶の合体(要は目で見て美味しそうだと思うと食欲が出てしまうもの)、幼少期の記憶(残してはいけないという躾の影響)、ストレスなどを上げている(着眼点としては間違っていない)。

 さて対策の方なのだが、食べたもののリストを作って食事量を客観的に見る。食欲を感じたら耳を引っ張ってセロトニンの分泌を促す、食べる前にベルトの穴を締めて満腹感を実感するなどを上げていたが、いずれも対策としては極めて弱い(特に2番目など明らかに効果のほどは怪しい)。

 以上、いわゆるチェックリスト型という視聴者の関心を引きやすい企画でいったのは良いのだが、やせない原因が分かったところで、それに対する対策が温冷シャワーと耳を引っ張るではまるで役に立たないのでは? まあ明らかに効果などあるはずのないインチキな方法をズラズラ並べたところで百害あって一利ないが、それなら有酸素運動とかの確実に効果がある方法をあげておいた方が良かったのでは。何やらチェックリストを作り上げたところでスタッフの力が尽きてしまって、それ以上先に進めなかったという印象が強い内容である。

 

12/14 発掘あるある大事典「髪のトラブル」

 現在は髪のトラブルを抱えている男女が多いというが、「抜け毛」「白髪」「ぱさつき」「くせ毛」などのトラブルを取り上げている。

 まず抜け毛について。この番組によると栄養不足が原因になるという。髪を作るのに必要な栄養は、アミノ酸・亜鉛・ビタミンB6とのこと。この番組のお勧めは亜鉛とビタミンB6の両方を含む鰯(昔はなぜか鰯の缶詰を推薦したのだが、今回は缶詰ではなかった。さすがに反省したか。)。

 白髪についてはカルシウムや銅が必要だとしている。女性が出産後に白髪に悩まされることが多いのはカルシウムが不足するからだとか。なおストレスも白髪の原因になると言う。そしてこの番組がお勧めする食材は、銅の多いするめやレバーとのこと。

 さて3つ目はぱさつき。ぱさつきの原因になるのは髪のキューティクルの痛みだという。髪を傷ませる原因としてはドライヤーの熱風などが考えられるが、髪の原料であるコラーゲン、アミノ酸をコラーゲンに加工する際に必要な銅などの栄養素も大事だという。特に肌に悪い生活をしていると、肌と髪でコラーゲンの取り合いになって、結果として髪が後回しにされるとのこと。

 最後がくせ毛。くせ毛の原因は髪の内部組織がキチンと出来ていないために、髪の毛の断面が変形してしまうことが原因だという。では髪の毛をキチンと作るにはケラチンが必要だとのこと。このケラチンを作るにはビタミンの一種のナイアシンが重要とのこと。そしてこのナイアシンはアルコールが肝臓で分解される時に消費されてしまうので、お酒を飲み過ぎるとくせ毛がひどくなるとしている。で、このナイアシンを含むのは、ビタミンB6を含むものと同じだとか。

 以上の結論から行けば、髪のトラブルを防ぐには魚などの動物性食品が必要だということである。肌や毛髪には動物性タンパクが必要なのは常識なので、これは当然。よくダイエットをしている女性は動物性食品が不足がちになるので要注意である。

 スポンサーがスポンサーであるので、リンスやトリートメントを多用したヘアケアを推奨するかと思えば、予想に反して栄養中心の話に持ってきた。内容的には目に見えるような嘘はなかった印象で、今までのことを思うと随分まともな内容だったと感じられた。この番組は未だに目を覆いたくなるようなひどい回も少なくないが、以前に比べるとずいぶんとまともな回が増えてきたように思われる。制作側が反省したのなら、それは非常に好ましいことである。

 なお前回にハチミツヨーグルトを腸内環境を整えるのに推薦したが、1歳以下では「乳児ボツリヌス症」にかかる可能性があるので、乳児には与えないようにとの注釈が。そもそも乳児にハチミツは厳禁である(ハチミツ内に潜んでいる菌にやられやすい)ので注意すべし。多分どこかからクレームがついたのだろう。これは注意した方がよい。それにしても今までクレームの類は握りつぶすのがこの番組の常だったのだが、この点も悔い改めたのか。

 

11/2 発掘あるある大事典「防犯」

 この番組は「健康」「美容」などからがテーマからはずれた時は、番組の信頼度が2段階ぐらい上昇するが、今回もその口である。警察が空き巣で逮捕された犯人などに実施したアンケートを基にした、彼らの手口についてである・・・・は良いんだか、ネタが8/31の200Xと完全に被っているんだが、例によってパクリか?(この番組は以前からこれが実に多い) それとも夏の間は野球のせいで3週間に1回ぐらいしか放送がないあの番組に先を越されたのか? これはかなり疑問。

 まあさすがにあまりにまんまでも芸がないと考えたのか、200Xは空き巣に力点を置いていたが、この番組では侵入強盗の方に力点を置いているぐらいの微妙な差はある。この番組によると、転居の挨拶回りや宅配便の配達を装って(しかも周到にも事前に不在通知まで入れておくらしい)玄関を開けさせるのだとのこと。

 また最近の空き巣は非常に組織化されており(外国人犯罪グループの暗躍が言われている)、ターゲットに対して周到な下見をするのが特徴である。また彼らが暗号を残していることがあるので、それに注意とのこと・・・だがこの辺りはもろに200Xとダブっているので、あれを見た人なら「またか」だろう。

 このような犯罪の手口については広く紹介して注意を喚起しておくことも必要であるので、繰り返して放送することに対して殊更に非難する気はあまりないが、ただ番組が番組だけに「やっぱりパクリか」というのが本音。それと手口は紹介していたが、ではどうやって対応すれば良いのかの部分が欠落していた。この点では200Xに比べて内容的に劣るというのが正直な感想(あの番組では、どうやれば空き巣にとって嫌がられる家になるかは紹介していた)。また全体的に内容がかなり薄かったように思われる(200Xの方が明らかに放送時間は短かったのに、あちらの方が情報が豊富な印象が残ったのはなぜ?)。

 

10/26 発掘あるある大事典「皮下脂肪撃退(後編)」

 1ヶ月前に運動も食事制限もなしでダイエットなどと派手な看板を掲げた回の、その後の報告である。

 いきなり全員の結果を上げて、「これだけ成功しました」とやるのかと思えば、なぜかダイエットを困難にする要因の解説から始まる。

 この番組によるとダイエットには3つの壁が立ちはだかるとのことである。まず1つ目は停滞期。これは急に体脂肪が減ると身体が防御反応として脂肪の蓄積を増やすようになるとのこと(いわゆる飢餓に対する防御反応)、これに対処するには脂肪の燃焼を促すカリニチンの摂取をすべきとのことで、ラムにそれが多く含まれているという。

 2つ目は女性の生理周期によるものとのこと。黄体期には満腹中枢が刺激されにくくなり、食欲が抑制しにくいのだとのこと。この番組によると、それを防ぐには「性中枢と満腹中枢が共に刺激されるのがよい」と言っており、それに効果的なのがパワーヨガのバッタのポーズだと言っているのだが・・・・これってどう考えても「ダイエットの時にはエッチをしろ」と言っているのと違うのか? 大体「性中枢」という文字をわざわざ太字にしてたし。なんかまるで、低俗女性誌の「エッチを楽しんでダイエットする」などという大馬鹿記事のようである。番組はなんとかそこのところを有耶無耶にしようとしていたにも関わらず、ヒロミが「性中枢」という言葉に敏感に反応してしまったために、結局はこの番組は「エッチして痩せる」という主旨の方に走ってしまっていた。どうもこの番組のレベルを物語っている。ところでこのネタ。うちとも相互リンクしている某あるある批判ページの管理人の方も多分敏感に反応するだろうな(笑)。

 3つ目は体脂肪が減少しても体重が増加するという現象。これは筋肉量が増加したため。実はこれは今後さらに体重を減らすためにはもっとも有効なものである。基礎代謝がアップしているはずなので、いずれは体重は減少に入るとしている(これ自体はこの通りである)。

 と、ここまで行ったところでやっと結果発表、最大で5キロぐらい減少した人もいるが、ほとんど減少しなかった人もいるという内容。この番組では華々しい成果のようにアピールしていたが、かなり贔屓目に見たであろうにも関わらずこの結果というのは、実はかなり企画倒れだろう。それにそもそも今回は「運動も食事制限もなし」だったはずなのだが、今回体重が減少している人は、運動も食事制限もしているのは明らか。こんないかがわしい看板掲げるよりは、どうやったらダイエットを挫折しないかに力点を置くべきなのではないか。

 ちなみに今回の被験者の一人は、結婚式でお姫様抱っこをしてもらうためにダイエットをすると言っていたが、彼女がダイエットするよりも彼氏が筋力トレーニングをした方が早いと思うのだが。

 

10/28追記 うちと相互リンクしている「発掘?あるあるトンデモ大実験」が興味深い情報を掲載しています。もしかしたらと思ってましたが、やっぱりインチキだったようです、今回の内容。興味のある人はそちらもご覧ください。

 

10/12 発掘あるある大事典「サプリメント」

 サプリメントを初めとしてありとあらゆる「不要物」の販促が義務づけられているこの番組であるが、今回はまさにストレートにサプリメントの販促番組である。と言うわけで、今回は「スポンサーのCMの時間」として最初から言葉半分で見ておく必要がある。いわば深夜の通販番組と同じである。

 この番組によるとサプリメントにはベースサプリメントとオプショナルサプリメントという二種類があるとのこと。で、この番組によると現代の日本人は栄養不足だからベースサプリメントで基本的な栄養を補う必要があるというのだ。そのために強引なテストを行って、無理矢理に現代人を栄養不足にしようとしているようである。

 しかしここで冷静に考えてもらいたい。昔と比べて明らかに現代の方が栄養状況が良くなっているのである。もし現代がそんな深刻な栄養不足だというのなら、昔の日本人はみんな病人だったというのだろう。極めて馬鹿げた論理である。それに食事の欧米化が駄目だというのなら、欧米人はみんな病人ばかりか? 物事を常識で考えてみよう。

 さらに番組はここでサプリのイメージをあげるために、サプリの原料はジャガイモなどの自然物だということをあげ、まるでサプリが自然食品であるかのようなイメージを植え付けようとしている。しかしこれも常識で考えてみよう。たとえ原料が自然物でも、それを化学反応などで変化させれば歴とした人工合成物である。やはり普通の料理とは本質的に異なるものであるのだ。大体、この論理だと世の中に人工物など存在しなくなってしまう。これなどは嘘をつかずに嘘をつくという手法である。

 次にオプショナルサプリメントの方だが、これはダイエットに効くだの肌に良いだのといったさらに胡散臭いもののことである。これには特定の臓器に効く(とメーカーが言っている)局部型サプリと身体全体のバランスに効く(とメーカーが言っている)全体型サプリがあるとのこと。前者は脳に良いといって最近に話題になったDHAや、最近この番組でも必死で宣伝しているウコンなどが含まれる。後者は女性ホルモン類似の働きをすると言われているイソフラボンや、コラーゲンなどが含まれる。番組のここの部分はまるですべて薬効が確認されているかのように垂れ流しであるが、これらはすべて薬ではないということに注意。

 なおこのサプリにも飲み合わせがあるとのこと。この番組ではダイエットサプリを飲んでも痩せなかったという女性の例をあげて説明している。この番組によると、キトサンなどの吸収阻害型のサプリとビタミン系を組み合わせると、ビタミンがキトサンに吸着してしまってキトサンの効果がなくなるとしている。だから飲む時間をずらせとのこと(飲む必要がないとは口が裂けても言わない)。なおダイエットサプリを飲んでも痩せないなどと言っている場合の原因ははっきりしている。それは「運動もせずに薬だけで痩せるわけなんてない」ということである。ゴロゴロしながら薬だけで痩せようなんてのがナンセンスなのである。

 最後は、サプリには賞味期限があるから古いものを使わずにドンドン新しいものを買えとか、コーヒーや茶では飲まない方がよいとか、食後に摂取した方が吸収がよいなどのどうても良い情報である。さらにサプリの摂りすぎが身体に悪くないかであるが、この番組ではビタミンCとCaの例をあげ、摂りすぎると結石が出来るというのは間違いであるので、摂りすぎは気にする必要がないと言いながら、なぜか次のシーンではCa以外のミネラルは摂りすぎてはいけないと何やら主張に一貫性がない。この歯切れの悪さは、スポンサーのことを思えば「ジャンジャン摂りましょう」と言いたいのに、やはり摂りすぎには弊害があるのでそうまで言い切れなかったというところなのだろう。

 まあ予想の通り、深夜の通販番組並みのサプリ宣伝番組であった。別にサプリを飲みたいという人を止める気もないが、人工物がどういう現場でどういう風に合成されているかを知っている私としては、これだけ大量の人工物を連続的に摂取するなんて気にはとてもなれない。ちなみにサプリを常用している人間が、薬の害が云々なんていうのはナンセンスである。この手のものは「必要なければ摂らない方が良い」というのが真理である。

 

9/28 発掘あるある大事典「記憶」

 記憶に関しては数々の疑問があったりするものだが、それについて解決しようと言うのが今回の主旨らしい。

 まずどうして人の名前は忘れやすいか。これは至って簡単、人はまず顔を覚え、次に職業などの付帯情報を覚え、名前なんて記号は一番最後に覚える。しかも名前は直接にその人のイメージと結びつくものではないので、そもそも忘れやすいということである。これは当たり前のことだ。そしてこれを防ぐ方法は、何度も繰り返すこと・・・なんて地味な方法だ。

 次に何気なく置いた鍵の場所を忘れてしまったりすることがあるが、これがどうしてか。これも結論は至って簡単、注意を全く振り向けていなかったからである。そのために鮮明な記憶が残っていないのである。これまた当たり前である。これを防ぐには指差呼称(よく現場でやっている「○○良し!」って奴)。これも地味な方法だ。

 三つ目はなぜ女性の方が細かいことを覚えているか。これは女性の脳と男性の脳の構造の違いによるもので、女性の脳は脳梁が太いので多くの情報を処理する能力がある上に、扁桃体が発達しているために記憶に感情を伴いやすく覚えやすいとのこと。これは最近流行した本「地図が読めない女性と○○ができない男性」(○○がなんだったか忘れた)なんて本と同じ考え方だろう。もっともこれは個人差もあるので一概に決めつけるのはどうかと思う。

 四つ目はお酒を飲むと同じ話を繰り返すのは何故か。これはアルコールのせいで記憶を司る海馬が麻痺して、話したことを覚えられないのだとか。これも当然のことである。

 最後は年を取ると物覚えが悪くなるのは何故か。この番組の結論は、単純に年を取ったからと言って記憶力が落ちるということはないというもの。むしろ年齢が増すことで、物事に対する関心が薄くなるので、記憶が弱くなるのではということである。つまりいつまでも好奇心を持ち続けていれば、記憶力は落ちることがないとしている(とは言っても、アルツハイマーなどにかかれば話は別だろうが)。だからいくつになっても好奇心を忘れずに、記憶力を保ちましょうという美しい結論をつけて番組は完である。

 テーマがテーマであるから、また例によって「記憶力アップのためには○○の缶詰を食べましょう」の類の嘘八百の大馬鹿ネタを持ってくるかと思っていたのだが、予想に反して極めてまともな内容で来たのには驚いてしまった。ただ内容がまともすぎたおかげで、どれもこれも当たり前の結論ばかり来ていたのは、この番組の刺激的な嘘八百情報に洗脳されていた視聴者には、むしろ肩透かしだったかもしれない。しかしこの番組しては珍しく、正直な内容を放送していたのは評価しよう。

 そういえばいつものこの番組なら、「あるある会員に○○を一週間食べてもらったところ、記憶力が大幅にアップ」なんてインチキ実験をするところだが、今回は塩川元財務大臣の写真を見せて「この人のフルネームは?」というどうでも良いようなものだけになっていた。すべての面で「地味だけど妥当な内容」に徹していたのが好印象。OPムービーが変化したようだが、中身の信頼度もリニューアルしてくるんだろうか? 本当にそうなら望ましいことだが。 

 

9/21 発掘あるある大事典「皮下脂肪撃退(前編)」

 現代人(私も含む)にとって悩みの種になっている皮下脂肪。しかしこの皮下脂肪というのは、そもそも人体にとっては備蓄エネルギーでありなかなか減りにくい(人体にとっては現在の飽食の状態が異常なのであるから当然である)。この皮下脂肪を運動をせずに減らそうという企画。なんと前後編でなにやら200Xがよく扱うテーマにそっくりであるが、まさか冷却シートダイエットは出てこないだろう(笑)。

 まず一番最初に出てきたのが姿勢の問題。姿勢の悪い人と姿勢の良い人では体重1キロあたりで4kcalのエネルギー消費の差があったとのこと。だから姿勢を良くするだけでエネルギー消費が増えるという。何やら筋が通って見えるのだが、引っかかるのはこれはいわゆる基礎代謝の違いなのではないかということ。つまり姿勢の悪い人は筋力が弱いから姿勢が崩れているのであって、筋力が弱い=筋量が少ない=基礎代謝が少ないという理屈ではないかと思うのだが・・。まあ姿勢を正すということでも筋肉を鍛えることにはなるから、まあこれは大目に見るか。

 次に登場したのがスポーツマッサージ&パワーヨガの組み合わせ。これはマッサージで脂肪分解酵素の働きを強化し、血中に流れ出した脂肪をパワーヨガなるトレーニングで消費するのだとのこと。この時のヨガのポーズは蛇のポーズと犬のポーズが良いとしている。

 はて、どこかで聞いたようなという気がするところ。この番組では以前にもマッサージでダイエットということを唱えていたが、あの時は「セルライトをもみほぐして分解する」という無茶苦茶な論理展開だったので、かの200Xにまで馬鹿にされてしまったという経緯がある。そこでそれをアレンジして焼き直して来たのだろう。脂肪分解酵素が云々などということでいくらかもっともらしく聞こえるようにしている。ただ「仮説」とやたらに明言していることと、まるで部分痩せが可能なように見せておいて実は部分痩せが出来るとは言っていないところが、いかにもアリバイ作りらしくていやらしい。

 で、最後は「鉄分が不足するとTCA回路が働かないので気を付けましょう」と「高脂肪食はお昼に食べましょう」と言うもの。前者は要は鉄分不足だと貧血になって代謝が悪くなるという話であって、後者は活動期なら摂取した脂肪をすぐに消費できるという話。これは何を今更といった内容である。

 さて今回の内容、マッサージ云々の与太話はともかくとして、第一項の姿勢の問題は効果のほどはともかくとしてやって悪くはない、第二項のヨガについてはヨガでも何でもよいから体を動かすのがダイエットによいのは当然(表題の「運動しないで」に反している気もするが、それは大目に見る)、第三項はすべて当たり前(プルーンやあさりの水煮が云々などという与太話は例によって無視であるが)と、表題で刺激的に煽っている割りには一皮むけば意外と地味な内容である(笑)。どうやら一ヶ月後に効果のほどを放送する予定とのことだが、今回のモルモット達がどれほど減量できるかは、彼女たちの努力次第。彼女たちが見事に減量に成功していたから、それは番組で言っていた「運動しないで楽して」のレベルを超えて頑張ったんだろうし、彼女たちが本当に「運動しないで楽して」のレベルでしかしなかったら、一ヶ月ではそう大きな効果は出ていないだろう。一ヶ月後に曖昧なまま放送がとんでしまったら笑うが。本当に効果が出なかった時はどうするんだろう・・・その時はこの番組の得意技の「捏造」か?

 

8/31 発掘あるある大事典「睡眠障害」

 今回は睡眠障害(中途覚醒)に悩んでいるという堺正章のための番組らしい。

 まず冒頭から例によって、睡眠障害が起こると大脳が休息をとれないので脳が老化するなどの類の煽りがありますが、人間の体というものは命を最優先にしておりますので、少々徹夜したぐらいで脳が死んだりはしません。そもそも脳が死ぬほど疲れれば、人間は問答無用で万難を排して勝手に寝ちゃいます。ですからまず睡眠障害については、過度に気にしすぎないことも重要です。実際、睡眠障害の原因はほとんどは心因的なものですから。ちなみに睡眠障害克服のコツは「少々寝なくても死なない」と開き直ることとか。

 などと私が勝手に番組が始まる前に結論をつけてしまいましたが、これでは身も蓋もないですから、少し番組をフォローします。

 この番組で最初にあげている睡眠障害の症状は、体の体温変化が少ないというもの。要はこれは生体リズムが弱いということとつながるので、睡眠と覚醒の切り替えがうまくいっていない症状である(現代人には多いとか)。人間は体温が下がる時に眠気を感じるので(雪山で遭難した時に「おい、寝るな!」ってのはこういうことか?)、自然に体温の低下を促すといい。そしてその方法はこの番組のリサーチによると、寝る3時間前にぬるめの風呂に入ることだとか・・・は良いが、こんなもの改めてリサーチするまでもなく、今までにも散々言われていることである。眠りにつきやすくするにはぬるめの風呂にゆっくり入る。逆に眠気を覚ますには熱めの風呂にサッと入る。これは世間の常識では? それにこのことはつい最近もどこかの番組(何だったのかはよく覚えていない)で言っていたばかりのように思うのだが。

 で、この番組が次にあげた睡眠障害は「いびき」。いびきは睡眠時にのどの奥が落ち込んで気道が狭くなって生じるので、これが続くと眠りが浅くなる。なおこれが更に高じて完全に気道が塞がるのがいわゆる「睡眠時無呼吸症」である。これになりやすい人はまず第一に太っている人。だから大抵は対策は減量である。しかし太ってなくてもこの症状の出る人がいる。この番組ではその原因をあごの筋肉の衰えに求めて、対策として意味不明のあごのエクササイズを勧めていたが、これは例によって眉唾で聞いている方がよい。確かに太っていなくてもいびきをかく例はあるが、それはあごの衰えよりも、むしろ先天的なあごの形に起因する場合が多い。また飲酒した場合は、問答無用でのどの筋肉が緩んでしまうので、これは確かにいびきの原因になる。だから特に睡眠時無呼吸症の人は寝酒は禁物である。

 最後は堺氏が困っているという中途覚醒である。これははっきり言って眠りが浅いと言うこと。この番組のお勧めの方法は「プチ徹夜」。なにやら「プチ」なんて言葉がついた時点で胡散臭いが、要は目が覚めたらそのまま起きてしまって、十分に眠くなってから眠りましょうということ。睡眠圧なる本当にそんな用語があるのかどうか知らない単語まで引き出してきて、言っている内容はただそれだけのこと。んなもの、今更言われるまでもないことだと思うのだが。そもそも重症の睡眠障害の人は、疲れているはずなのに眠れないということが多いはずなのだが・・・。堺氏のは睡眠障害と言うよりも、ただ単に老化と共に睡眠時間が短くなっているだけというのが真相ではないかと思われる。

 結局のところ、内容的には無難なのだが、おかげで毒にも薬にもならないといった印象。幸いにしてスポンサーが製薬メーカーではないので、「睡眠薬を使いましょう」と言わなかったのはまだ救いか(笑)。まあもっともこの番組の場合、薬にならなくても、毒にならなかったらまだ良しというところか。普段はあまりに毒の方が多すぎるだけに。

 

7/13 発掘あるある大事典「顔の歪み」

 この番組は往々して完全にピントはずれの内容を流すことがあるが、今回がその最たる例である。

 この番組によると、現代人は顔の左右にずれが大きくなっており、顔が歪んできているのだという。「顔が歪む」と言われると、女性ならゾッとすることだろう。これが例によってこの番組お得意の「煽り」である。その証拠に街頭でチェックしたという顔の歪みがあると言われていた女性、果たしてパッと見て「顔が歪んでいるな」と感じるような女性がいただろうか? 全員明らかに正常範囲内である。顔の左右を重ねて右半分と左半分が違う顔になるなんてつまらんことをやっていたが、ああいうことをやった場合、左右の顔に違いがあるのは当然である。顔の左半分と右半分の違いでその人の性格を判断するなんて占いまであるぐらいなんだから。

 さてこの番組のピントはずれがさらに加速するのが、原因究明の段。この番組によると、舌のズレが起こるのが顔の歪みが生じる原因だとか。もうこの段階でドッチラケ、既にここで番組があさっての方向にぶっ飛んでしまっている。

 この番組では、この舌のズレなんてことをインチキ専門家か、もしくは本当の専門家のコメントを適当に編集して主旨を変えるかして主張させているようだが、普通は顔の歪みが現れる場合の原因は「噛み合わせ」にある。噛み合わせがずれると、あごが左右にズレ、それが結果として舌の歪みにつながることはあり得るのだが、この番組の説明はまるで逆なのである。原因と結果がひっくり返っているというウルトラCである。

 ここの段階でもう既に中身がナンセンスなんだから、この後に登場する舌のエクササイズとかはもはや大馬鹿の極みである。

 さてさすがに舌のズレだけではごまかせないと思ったのか、次に出てきたのが下半身の問題、仙腸関節がゆるんでいるんだと言う。仙腸関節は骨盤部分の関節であるが、ここは歩行の衝撃を吸収する役割を持っているんだが、この関節がゆるむことで衝撃を吸収できず、歩行の吸収が頭部を直撃することで、顔の歪みにつながるのだという。

 姿勢の悪さが股関節に悪影響を与え、背骨に影響を与えることがあるというのは事実だが、それが顔の歪みにつながるというのは意味不明の展開。むしろ肩こりになるなどの方が分かるのだが。なお噛み合わせが悪いことが背骨の歪みにつながることがあるのであるが、なぜかここでも噛み合わせには触れない。

 さて、ここまで完全に番組の主旨が不明であったのだが、この後やっと今回の番組の目的の一端が分かる。この番組によると仙腸関節が緩むのはコラーゲン不足が原因だから、コラーゲンを摂取するようにということである。なるほど、コラーゲンサプリの宣伝だったのか、これなら理解できる。以前は「肌によい」と散々コラーゲンの宣伝を行ったが、これがあからさまな嘘であることは「ガッテン」などで完全に暴露されてしまったから(コラーゲンを飲んでも肌には効きませんとガッテンでは断言した)、新しいコラーゲン販促の方法を模索しているようである。で、今回の顔の歪みをその一環としたのだろう。ただ「ガッテン」でも言っていたように「コラーゲンを摂取したからといって、体内でそのままコラーゲンが合成されるというものではないから、全く無意味である」というのは、今回の場合でも通用する。その弱みがあるせいか、あまり露骨にはコラーゲンサプリを勧めていなかったのは、この番組にしてはやや弱気である(笑)。

 最初から最後までピントはずればかりが目について、何を言いたいのか意味不明の内容だった。どう考えても一番影響しそうなのは「噛み合わせ」であるのに、なぜかそれを無理矢理避けていたために番組が方向性を見失っていた印象が強い。これはあくまで私の勝手な推測なんだが、当初は噛み合わせでいくつもりで番組を構成し始めたのだが、日本医科歯科会あたりにスポンサー料を請求しようとしたところ、これを拒絶され、腹いせに番組の主旨を全く別のところに持って行ったのではないだろうかというところである。そこで急遽、最近旗色が悪くなってきたコラーゲンの宣伝につなげようとしたが、準備不足で今ひとつ中途半端になった・・・なんてところである。

 全く勝手な推測なのであるが、この番組の場合、この程度のことが実際にありそうなだけになんとも。なおスポンサーチェックによって放送直前で番組内容が「不可」になり、急遽内容を全く別のものに作り替えるなんてことは、現実に日常茶飯にあるようであるから、そういうような事情を推測しながら見るのも、この番組の「正しい」見方である。

 

6/1 発掘あるある大事典「セロトニン」

 今回のテーマは、脳内沈静物質などと言われているセロトニンである。なおこの番組によると、セロトニンの分子構造は精神安定剤とそっくりだとのことだが、それは主客転倒なのではないだろうか・・・などと思ったが、まあこれは細かいことである。

 で、この番組によると、現代人にはセロトニンの分泌が不十分な人がいるとのこと(例によって統計的根拠は全く無いのだが)。セロトニン分泌がうまくいかないと、欲望に歯止めがかからなくなる、キレやすくなる、内臓脂肪が溜まる、背骨が曲がる、毎日ウィルスメールが来るようになる・・と最後のは余計です・・など大変なことになるとのこと。毎度のことながら、いきなり煽りたっぷりである。

 さてセロトニンの働きであるが、ストレス物質であるノルアドレナリンや、快感物質であるドーパミンを減少させることだとのこと。要は脳を沈静化するわけである。で、このセロトニンがなぜ不足するかであるが、体内でのセロトニンの回収がうまくいっていないことによるとか。そしてセロトニン回収がうまく行かなくなる原因はストレスだとのこと。ストレス時に分泌されるコルチゾールがセロトニンの回収を阻害するのだとか。

 セロトニンが不足した場合だが、精神的な問題だけでなく、全身症状も出るとか。まずセロトニンは呼吸中枢と関係するので、セロトニンが減少すると睡眠時無呼吸症の原因になることがあるとのこと(これは初耳だが、本当か?)。さらにセロトニン不足だと低体温症が発生するし、ぜい肉がつきやすくなるとか(低体温症というのは基礎代謝が減っているのだから、低体温症になるのが本当なら、当然の結論ではあるが)。またセロトニンが少なくなると、重力に抵抗する筋肉への刺激が減少し、結果として姿勢が悪くなるとか。

 ある子のコーナーは、セロトニン分泌に男女差があるのかというもの。結論は女性は月経周期に合わせてセロトニン分泌が増減するとのこと。セロトニンの分泌が排卵に影響しているとか。

 さて最後がどうすればセロトニン不足を解消できるかであるが、これはセロトニンを分泌している縫線核を活発化すれば良いとのこと(当たり前である)。そしてこれに良いのがリズム体操だとか。ここからペースメーカー細胞だの、共振現象だのが出てきて急に内容が胡散臭くなってくるが、私の知識では真偽のほどの判断のしようがない。そしてこれの次は光を浴びることだとか。これは強い光が必要なので、昼間に外で運動するのが良いとか。まあ運動するのは何事にも良いことだろう。

 そしてセロトニンの原料になるのがトリプトファンとビタミンB6。トリプトファンが含まれている食品は肉類、ビタミンB6は唐辛子やショウガなどに含まれているとか。昔から私は仕事でイライラしたら、帰りにラーメン屋に寄って山盛りのカクテキとチャーシュー麺を注文していたのだが、これは理にかなっていた? ところでトリプトファンとビタミンB6と言った時点で、この番組ならサプリメントとビタミン剤を勧めるところだろうと思っていたのだが、真っ当な食品できたのは正直意外な印象を受けた。

 この番組も昔はあるある会員を対象にした嘘八百の実験などがやたらに目立ったのだが、昨今はこれが減ってきた印象を受ける。最近はうるさい視聴者が増えてきたので、さすがにそこまで視聴者を馬鹿にした内容は流せなくなったということか。

 

5/11 発掘あるある大事典「ハム」

 今回はハムの販促といういかにもこの番組らしい内容である。当然のことながらスポンサー付企画である。

 まず冒頭、ハムの添加物のことにサラッと触れる(本当にサラッとである)のだが、ここでの論理は「ハムには添加物が入っているが、食品安全基準よりも少ないので安全である」というもの。いきなりこれには笑わせてもらった。原発が「環境基準以上の放射能は漏れていないから安全です」という論理と同じである。基準の妥当性はどうなんだろうか。BSEの時には業界を保護することを優先した挙げ句にパニックを起こし、これまた業界と癒着したせいで薬害エイズ患者を大量に出してしまった厚生労働省を、あくまでも信じるというポリシーの方なら、別に止めはしないが・・・。ちなみにここで、その発ガン性などから最も問題視されている発色剤について全く触れなかったことは、この番組の目的を考えると当然のことなのであろう。

 初っ端から露骨な宣伝で始まった今回だが、ゲストのハム談義といった与太話の後、いよいよこの番組は本番に突入する。

 曰く「ハムには豚肉よりもアミノ酸が増加しているので、より健康に良い」。これは塩漬けの効果によるとか。ちなみに肉のアミノ酸はただ単に肉を熟成させるだけでも増加する。だから肉は新鮮なものではなく、数日熟成させたものを販売するのである。そう言えば昔から、肉は腐りかけの方がうまいなどというが。

 曰く「ハムにはコレステロール低減作用を持つ脂肪酸が含まれている」。豚肉にオレイン酸が含まれているのだから、ハムにも当然含まれるだろう。なおハムに含まれるアラキドン酸がアナンダマイドの原料になり、これが脳を高ぶらせ、不安をのぞく効果があるとのことだが、これは例によって話半分で聞いておいた方がよいだろう。また途中でネズミによる実験のデータが出ていたが、これが本当なら覚醒剤に近い効果であり、むしろ危険なのではないかと思われるのだが・・・。

 ある子のコーナーは「ハムを冷凍して保存しても良いか」というもの。回答は「ドリップが出て味が落ちるからやめてください」。考えれば分かりそうなものだが・・・。

 最後は生ハムについて。まず生ハムとは何かとのことだが、これはスモークをせずに塩漬けにした後乾燥だけをさせたハムである。だから文字通りの「生」ハムであるわけだ。ちなみに本場のスペインの生ハムは熟成に最低3年は費やすが、日本ではこれではメーカーの生産性が上がらないので、調味液につけた後に低温スモークをしている。つまり日本で「生ハム」と称しているものは実は単なる生ハムもどきである。ゲストのえなり君が「生ハムは塩辛いからあまり好きではない」と言っていたが、これは安物の生ハムしか食べたことのない証拠(笑)。日本で作っている生ハムもどきは、熟成が足りない分を誤魔化すために、濃い味付けをするのである。また生ハムは熟成することでアミノ酸が増加し、結晶として析出することがあると言っていたが、こんなものは本物の生ハムでしか見られないものである。

 今回は完全なハムのCMだけの内容であった。最後のスタッフロールを見ていると、丸大食品や伊藤ハムなどの名前が出てきたが、これが今回のスポンサーである。なお私はハムについてとやかく言うつもりはないが、国内の大手メーカーのハムは食品添加物が非常に多いのであまり感心しない。少なくとも発色剤ぐらいは使用していないものを選んだ方が良いだろう。

 

3/16 発掘あるある大事典「抜け毛、薄毛」

 最近は若者の薄毛が確実に増加しているが、その原因に迫るというのが今回のテーマとのこと。しかしこの原因は実は明らかなのであるが、これを本気に扱うとこの番組的には相当やばいことになるはずなのだが・・・果たしてどう誤魔化すつもりなのかが番組開始前から見物であるというのが私の本音。

 まず現代人は髪の毛が弱っているとのこと。一般な髪の毛は120gぐらいの重量に耐えられるのだが、現代人の髪の毛にはそこまでの荷重に耐えない場合が多いとか。このように髪の毛が弱くなるのは、システインやメチオニンなどの髪の毛に必須の成分が不足しているから。前者はアルコールの摂取によって不足し、後者は目の使い過ぎで不足するとしている。

 また血流不足は髪の新陳代謝を阻害するが、たばこの吸いすぎなどは血管の収縮を促すので、血行を阻害するとか。また同様の影響はストレスでも起こる。

 次にこの番組はホルモンに注目している。男性ホルモンが増えすぎると、髪の毛の生え替わりサイクルに影響を与えることは知られている。ではなぜこのように男性ホルモンが暴走するかであるが、ここでこの番組は怪しげな新説を出してくる。この番組によると、皮脂内に含まれるホルモンと男性ホルモンが結びつくことで強力男性ホルモンになってしまうとか。いよいよ胡散臭い方向に話が進んでいく。つまり脂っこい食事をとることで、皮脂が増加し、強力男性ホルモンが誕生して抜け毛になるというのだ。

 非常に胡散臭い内容であるが、ここで注意すべき点が一つある。途中でこの新説(珍説と言った方が正しいのでは)を補強するかのように専門家の証言が入っているのだが、この中で「脂肪のとりすぎで抜け毛が増える」とはっきり言っている専門家のいない点。専門家の証言は「酵素が男性ホルモンと作用する」とか「脂肪のとりすぎが皮脂を増やす」とか極めて当たり前の断片しか語っていないのである。それを適当に並べて、いかにも専門家がこの説を支持しているかのように構成しているのは明らかに番組側である。何やらこの番組の得意技である情報操作の匂いがプンプンする。

 で、この番組はこの珍説に基づいて髪によい食材というものを提案する。髪の毛には亜鉛が必要なのでメチオニン、システイン、亜鉛を含む食品として鰯をあげたのはともかく、ここでこの番組がお勧めしたのがイワシの缶詰。またも缶詰を推薦である。なぜかこの番組のお勧め食材は缶詰が多い。この時点でいかにこの番組がいい加減かが分かるのである。どこをどうやったら健康のために缶詰をとりましょうなんて結論になるのやら・・・この番組のスポンサーに缶詰メーカーやコンビニは入ってなかったと思うのだが。それともこの番組のプロデューサーの実家が缶詰工場だとかの理由でもあるのか?

 終わってみれば予想通りのひどい内容。現代人の脱毛の増加の原因ははっきりしているのだが、それはこの番組が口が裂けても言えるはずのないものである。若者を中心とした脱毛が問題になり出したのは、ちょうど朝シャンの流行によってシャンプーの消費量が増加し始めた頃である。実際にシャンプーの売り上げ増のカーブとアデランスの売り上げ増のカーブが見事に一致するという報告がある。つまり洗剤であるシャンプーで頭皮を痛めつけることが、毛根を痛めて脱毛を多くするのである。

 また現代人の髪の毛が弱いもうひとつの原因は、染毛剤の使用である。茶髪の流行が確実に髪の毛を弱めている。あるある会員の頭髪強度調査をしたら、惨憺たる結果が出ていたが、彼女たちの茶髪頭を見ていたら当然の結果である。この番組で畑山氏の髪の毛がやたらに伸びていたが、これなんかは彼の髪の毛が染毛などで傷んでいた証拠。なお髪が傷んでくると引っ張った時に伸びることは、ガッテンの毛染めの回でも登場している。

 またパーマは髪の毛のキューティクルを荒らすだけなので強度には影響しないなどと菊間アナが言っていたが、これも全くの嘘。パーマは髪の毛のタンパク質を組み替えるので(でないと髪の毛が曲がりません)、確実に髪を傷める。

 当然ながら、スポンサーがシャンプーも毛染め剤も発売しているこの番組が、こんな事実を放送できるはずがない。結果として、見当違いの原因を挙げてシャンプーの免罪に奔走していたということだ。さすがにシャンプーをジャンジャン使って頭を洗いましょうと言わなかったのが、唯一の良心と言えなくもないが、しきりに皮脂が問題だとか頭皮を清潔に保つ必要があると強調していたのは、早合点な視聴者が「つまりシャンプーを使えと言うことなんだな」と誤解してくれることを期待しているのは明らかである。

 番組終了近くに「さりげなく」育毛剤の宣伝が入ったが、これがこの番組の真意。シャンプーの大量使用で脱毛を増やした挙げ句、次は育毛剤を売りつけようというマッチポンプ商法の成立である。なお現在発毛効果が確認されているのは、リアップが一部の脱毛に対しての効果を持つことが認められただけで(あくまで一部の症例のみであることに注意)、いわゆる一般の「育毛剤」と呼ばれるものは全くの気休めにすぎないということは業界では常識であるのでそれを忘れないように。

 テーマを見ただけで想像はついたのだが、久々にこの番組がどういう番組であるかを痛感させられたひどい内容。しかし巷ではこの番組を信用している者が多いというのだから溜息が出る。

 

3/2 発掘あるある大事典「花粉症対策」

 一年前この番組では、ヨーグルトがアレルギーに効くという珍説(腸の粘膜が健康になれば鼻の粘膜も健康になるというのが、どう考えても論理の飛躍である)を持ち上げて、大いにヨーグルトメーカーに感謝されたものである。どうやら今回はその念押しのようである。

 この番組で1000人について調べたところ、番組が推奨したヨーグルトを毎日200g摂取するという方法を行ったのは 299人、その内の114人に症状の改善が見られたのこと(当然のことながら「なんかよく分からないけど、少しよくなったような気もする」なんていい加減な自己申告である)。しかしこの結果は裏を返すと、185人もの多数(過半数である)が症状の改善が見られなかったと言っているということである。

 さすがにこれではやばいと言うことで、番組としては彼らの花粉症が良くならない理由をつけないといけない。そしてここで取り上げた理由というのが、ストレス、たばこ、排ガスである。いずれも粘膜を傷つけるので花粉症を悪化させる。だからヨーグルトが効かなかったと言いたいようだ。

 つまりヨーグルトの効果なるものは、この程度の阻害要因でなくなってしまう程度のものであるということを番組は言っているのである。なおこれらの要因を取り除けば、ヨーグルトをとらなくても花粉症は改善されるだろう(特に排ガスの影響は大きいものがある。そもそも花粉症の主因は花粉よりもそれに付着した排ガスだという説もあるぐらい。)。

 この番組では、ヨーグルトが花粉症に効果があるという前提に立って「では効果のなかった人にはどういう阻害要因があったのでしょう」という持って行き方をしているが、これを観点を変えれば「花粉症に効果などないはずのヨーグルトで効果があると言っている人達には、一体どういう花粉症抑制の原因があったのでしょうか」と持っていくことも可能なのである(なにしろ効果のなかった方が多数派なんだから)。さてどちらが真実に近いのやら・・・。

 さすがにここまでいくと、あまりに意地の悪すぎる見方かという気もしないではないが、この番組の場合はこういった見方もせざるを得なくなるのは事実である。

 この後は、キウイが花粉症に良いだの、凍頂烏龍茶が花粉症に即効性があるだのとの話が並ぶが、例によってこの辺りは話半分で聞いておくのが正解だろう。多分近日中に、スポンサーメーカーから缶入り凍頂烏龍茶が発売でもされるのだろう。

 

1/19 発掘あるある大事典「ココア」

 ココアといえば、以前に「思いっきりテレビ」がブームを仕掛けたものの、そのカロリーの高さを無視してまるでココアを万能薬のように宣伝したせいで、糖尿病なのにココアで悪化させるものが出てきたりなどとかなりの弊害があったのであるが、果たしてこの番組はその失敗を他山の石として利用できるのかどうか。かなり不安のあるところである。

 番組が始まった途端に、嫌な予感が的中したことを確信させられる。例によっていかにもこの番組らしい、手放しの宣伝が始まるのである。

 ココアにはカテキンの重合体などのようなポリフェノールを持っているので、殺菌力が強く、インフルエンザのウィルスに効果があるとしている。園児40人の実験で、ココアを飲むことでウィルスが減少したとのこと(いつものように怪しい実験である。ちなみに湯を飲んだだけでものどのウィルスは胃に流されて減少します。)。

 ココアに含まれるカテキンの重合体は、単量体のカテキンよりもインフルエンザウィルスのスパイクに取り憑く能力が高いので、ウィルスが細胞に侵入するのを阻止するとのこと・・・は良いのだが、それをもっともらしく説明しているのが、明治製菓の研究員。当然のことながら、ここでかなり情報バイアスがかかっていることは注意する必要がある。

 次はココアが身体を暖める効果があるというもの。ココアは毛細血管に作用し、血管を拡張することで体温を上昇させるとのこと。これはテオブロミンという成分の作用であり、血管拡張作用で肌が綺麗になるとのこと。体温の上昇まではともかくとして、肌が綺麗になるは明らかに言い過ぎ。いかにも胡散臭さが漂うのだが、今度はこれを説明しているのは森永製菓の研究員。何やら露骨にスポンサーの影がちらついている(この番組らしくはあるが)。しかもこのテオブロミンは脳内のセロトニンの働きを良くし、癒し効果があるとか。どんどん話が胡散臭くなる。

 さてある子のコーナーはココアは脂肪が多くて太るのではないかというもの。これに対しての解答は、純ココアは低脂肪であり、調整ココアでも普通のジュースとカロリーが変わらないとのこと(普通のジュースと同じだけのカロリーがあるとなったら、十二分に高カロリーではないか)。なにやら誤魔化そうとしているのだが、完全には誤魔化し切れていないのが悲しい。

 ちなみにココアだけが高カロリーなのではなく、コーヒーでも紅茶でもミルクと砂糖をたっぷり入れると高カロリーである。純ココアだとカロリーは低いのだが、問題はココアは苦味がきついために、ミルクや砂糖が多くなるということである。その点は番組の方も心得ているのだろと思われ、ミルクでココアを溶いたものを勧めていたが、ゲストの反応を見ていると、残念ながら薬と思わないと飲める代物ではないようである。

 後はお約束のように、ココア&ミルクがどれだけ栄養的に優れているかの宣伝ラッシュ。ココア&ミルクにはミネラルが多くて身体に良いと言いたいらしい。それは結構だが、ミネラルを摂るための食品ならココアよりもずっと良いものも多いということは忘れないように。またココア&ミルクという形にすると、当然のことであるが脂肪分は増加する(例によって番組は、そんなことにはおくびにも触れない)。

 思った通り、ココアの弊害の部分には目をつぶったまま、ココアの宣伝のオンパレードという無責任な内容になっていた。「思いっきり」を他山の石にするどころか、あの番組の害悪を拡大再生産していただけであった。恐らく「思いっきり」でココアブームを仕掛けそこなったメーカー(番組中にも出演してましたね)が、番組を変えて「夢よもう一度」を狙ったのだろう。最後のスタッフロールのところで「協力・日本ココア・チョコレート協会」と出ていたのに注目、つまりこれが今回の内容を仕掛けた連中であるということ。

 ちなみに結構有名な話は、この番組には「スポンサーチェック」というものがあって、スポンサーにとって満足の出きる内容でないと、放送の直前でも内容が急遽差し替えられることがあるとのことである。また番組中に医師などが出演してもっともらしいことを言っていたりするが、それも要注意。この番組の場合、取材したビデオを適当に編集して、発言の主旨を完全にすり替えてしまうなんてことは日常茶飯であるとのこと。なおそれに激怒した医師がテレビ局に抗議しても、知らぬ存ぜぬを決め込んで終わりらしい。

 相も変わらず、スポンサーの意向第一で内容に関しては全く無責任であることには溜息が出るばかり。いつまでこの調子でやるんだ?この番組は。問題は、これだけいい加減で無責任な番組であるにもかかわらず、社会に対する影響力が大きいところ。実際にこの番組の内容を無批判に受け入れて、そのまま真似をしてしまう視聴者が多いのが不幸なところ。日本の教育でも、もう少しメディアリテラシーを取り入れていく必要があろう。この番組を見る場合は、スポンサーがどこであるか、どの辺りにスポンサーの意向が反映しているかを読みとって、番組の行間に時々にじみ出てくることがある制作者のかすかな良心の叫びを読みとることが重要である(制作者によっては、そういうものが微塵も感じられないときもあるが)。

 

10/27 発掘あるある大事典「子宮・卵巣」

 例によってこの番組恒例の強烈な煽りから始まる。今、日本の女性の子宮・卵巣が危ないそうな。気にはなっているが婦人科検診を受けたことがないという女性15人に検診を受けてもらったところ、4人に子宮内膜症などの異常が見られたとのことである。要はこの比率でいけば、日本中の女性に子宮や卵巣の障害がゴロゴロある・・と思ってもらいたいんだろうが、逆に言うと「気になっているにも関わらず婦人科検診を受けていない」というかなり危ないと思われる女性を集中的に選んだにもかかわらず、11人には異常はなかったとの解釈も成り立つのである。

 で、この番組によると、現代女性は栄養状態の改善によって初潮は早くなっているのに、出産年齢の上昇によって妊娠するまでの期間が長いので、結果として子宮や卵巣を酷使することになっているとのこと。

 子宮のトラブルで多いのは、子宮筋腫と子宮内膜症。ただしこれらは早期発見して早期に手を打てば大きな問題にならない。そもそもかなり悪い状態になると、月経がやたらに多いと強い痛みがあるなどの症状が出るので、この番組が脅迫していた「子宮を失う恐れ」があるところまでひどくはなりにくい。

 むしろたちが悪いのは卵巣腫瘍。これは自覚症状がないので、婦人科検診でチェックするしか方法はない。なお子宮筋腫にしても卵巣腫瘍にしても良性腫瘍であるので、癌とは根本的に違うので、特に大きな問題がなければ経過を観察するだけで良い場合がある。ただし素人には判断できないので、医者のアドバイスを仰ぐべし。

 またある子のコーナーは、ピルが婦人病に効くと聞いたのだが、副作用は大丈夫なのかとのこと。これに対する解答は、最近主流の低用量ピルは副作用は極めて少なくなっているので、医師と相談の上で使用すればよいとのこと。

 最後は女性には心理的抵抗があると言われている婦人科検診について。あるある会員3人が実際に検診を受けてみて、痛くもないしそんなに大変なものでもないですよとアピールして終わり。

 つまり番組の主旨は「婦人科検診を受けましょう」というもの。また冒頭の強烈な煽りに反して、番組の中身自体は意外にも穏当なもの(やたらに「放っておくと子宮を失くすことにもつながる」という脅しは入れていたが、まあ目に余ると言うほどでもないようだし)。スポンサーが生理用ナプキンを製造しているメーカーなので、そちらに絡めてくるのではないだろうかなどとも思ったのだが、どうやらそういう内容ではなかったようである(笑)。

 紹介の段階で、子宮筋腫も卵巣腫瘍も原因は不明(これは事実です)と明言したせいか、子宮に効果のある食材も、卵巣腫瘍を防ぐ体操もなし(笑)、そしてあるある会員対象のインチキ実験もなし。先週の予告を見た時には、果たしてどんなとんでもない番組になるだろうかと思ったが、産婦人科の宣伝という意地の悪い取り方(笑)をしなければ、かなり妥当な内容だった。これはこの番組も、やっと本気で更正(笑)する気になったのか。

 

10/20 発掘あるある大事典「冷凍庫の使い方」

 最近は家庭用冷蔵庫で何でも冷凍保存する主婦が増えている。しかしこの冷凍庫の使い方がまずければ、食品の味や栄養価を落としてしまうことになる。では正しい冷凍庫の使い方はというのがテーマである。

 業務用の冷凍庫などと家庭用冷凍庫の最大の違いは冷凍温度、業務用の冷凍庫などはマイナス50℃以下で急速冷凍しているのだが、家庭用冷蔵庫はマイナス18℃程度なので、緩慢冷凍にしかならない。この違いが味の違いに反映してしまう。

 食品中の水分はマイナス1〜5℃ぐらいで凍結するのだが、この温度帯をゆるゆると抜けていると、食品細胞中で氷の粒子が成長し、結果として食品細胞を破壊してしまうことになる。すると解凍時に細胞中の成分が液体としてしみ出してくる。これがドリップである。こうなると当然のことながら食品の味や栄養が落ちる。そしてパサパサした肉になったり、げんなりした野菜になるというのである。

 家庭用冷蔵庫で急速冷凍に近づけるには、とにかく中心まで素早く冷えるようにすること。そのためには挽肉などはなるべく薄く伸ばす、また小分けするなどの工夫が必要である。

 また事前に加熱しておくなどの処置もうまいやり方だとのこと。こうすると先に細胞が壊れているので、凍結時に再び細胞が壊れることがないという(ただし、加熱処理の時に栄養分の流出などがあると思うのだが・・・)。

 なお冷凍した食品の寿命は半永久的だと思いこんでいる人も多いようだが、家庭用冷凍庫では一ヶ月程度が限界とのこと。それを過ぎると霜が出たり、酸化したりなどで味が落ちる(冷凍庫の開け閉めが多いなどで温度が上がりやすい環境にあれば、雑菌が繁殖して食中毒の恐れもあると思うので注意)。だからたとえ冷凍していても、使用は早めにということは重要である。

 また凍結と同様にポイントになるのは解凍の方法。基本的には自然解凍の方が良いのだが、電子レンジで解凍する場合は、カチカチに凍ったままの状態ですぐにレンジに放り込むのが正解。一部が溶けた状態でレンジに入れると、そこに熱が集中してしまうのである。また電子レンジの解凍が中途半端だという声も多いというのだが、これは実はそうなるようにしてあるとのこと。電子レンジで解凍してから、後は自然解凍するのが正しい使い方だという。またマイクロ波は角に集まる性質があるので、食品は丸い形にしている方が良い(理想は中心に穴のあるドーナツ型だという)。

 以上、このテーマは昔からガッテンなどでも出てきているし(トライ&トライの時代かもしれない)、正直なところ私にとっては常識的な話だったのだが、意外と世間では知られていないことのようでので、実に有用な「お役立ち情報」である。また今回の特徴は、あるある会員をモルモットにした例の悪名高きインチキ実験をしないことである(まあこのテーマでは実験のしようもなかろうが・・・。まさか「あるある会員3人に毎日冷凍食品を食べてもらったところ、コレステロールが大幅に低減」なんてわけにもいかないだろうから(笑))。この番組は、こういう「知ってる人には当たり前のこと」か「どうでも良いようなこと」を扱うときにこそ、真にお役立ちの番組になっているのである。いっそのことこの路線を走ってくれたら、私はこの番組の情報信頼度を2段階ほど上げるのだが・・・(今回の内容単独なら、信頼度Aをあげます)。

 と言っていたら、いきなり次回予告が「女性の15人中4人の子宮や卵巣が危険な状態に・・」。またも強烈な煽りである。例によってインチキ健康情報を垂れ流しするんだろうな・・・。果たして次回のスポンサーはどこだ? フジテレビさん、もう止めようよ、こういうパターン。この番組のインチキ性については、もう既に知ってる人はあちこちで言ってるんだから。今に出るかもしれませんよ「あるある式健康法の嘘」とかいう類の本(笑)。

 

9/29 発掘あるある大事典「マヨネーズ」

 今回の主旨は極めて単純明快である。要はマヨネーズの販促である。いきなりマヨネーズのCMが入るところが、露骨に今回の内容の本質を物語っている。花王は健康エコナに力を入れているので、ここでさらに稼ぎたいのだろう。

 まず番組の方は、マヨネーズは高カロリー、高コレステロールであると言われているが、そうではないと言いたいために、裁判形式などという演出で説明している(つまりこの形式にすると、堂々とマヨネーズの宣伝が出来るからだろう)。要は卵にはコレステロール低減作用のある成分があるし、最近の油は抗酸化型のオレイン酸になっているから身体に悪くないと言いたいらしい。またマヨネーズだけで太るのではなく、マヨネーズをつけてやたらに食いすぎるのが悪いと言うことにしたいらしい(全く間違いというわけではないが)。

 それにしても笑ったのは、堺正章が「常識からの逸脱は良くない」とコメントしていたこと。常識から逸脱しているのはこの番組ではないかと思うのだが・・・。なお菊間アナがさりげなく「マヨネーズはカロリーが1杯で87kcal/mol」ありますと補足説明していたのが、なにやら言い訳めいていて見苦しい。この番組は「マヨネーズはいくら食べても大丈夫ですよ」と言いたいのであるが、マヨネーズが高カロリーである事実は誤魔化しようがないので、何やらアリバイめいたことを加えたのだろう。こういうフォローをさせられるのは、いつも菊間アナの役割らしい(この番組を見る場合は、菊間アナの言動は注目ポイントの一つ。言い訳めいたことを彼女が言っているときは、大体はそれが番組の本音だったりする。)。

 つまりこの番組を見ていると、マヨネーズは高カロリーでないと言っているように見えるが、番組の構成に騙されるなということ。実はマヨネーズが高カロリーであるということを否定はしていないのである。あの裁判の中でも「マヨネーズって、そんなに滅茶苦茶に高カロリーなのではないんです」としか言っていないのである。ちなみに、山で遭難した登山者がマヨネーズ一本で一週間以上生き延びたというエピソードもあるぐらい、マヨネーズは明らかに高カロリーである。だから使い過ぎは禁物。

 なおこの番組の本来の意図は、一般のマヨネーズは高カロリーであるが、健康エコナで作ったマヨネーズはそうではないと言いたいようである。なお健康エコナはコレステロールを低減する効果があるとのことで、調理油をこれに置き換えるとコレステロール低減に有効ではあるとのことだが、「ガッテン」でも言っていたように「トータルでの油摂取量が増加しては無意味」であるから、これには要注意。

 この後ゲストの一人が、みそ汁にマヨネーズを入れるというかなり気持ちの悪いことをしていたが、これについては堺正章やヒロミなどは試食した挙げ句に吐きそうな顔をしていたが、若者中心のあるある会員の大半はこれが「おいしい」とのこと。はからずしもこの番組は、若者の味覚が完全に破壊されていることを証明してしまった(要は今時の若者は油中毒になっているので、マヨネーズのように油の多いものをおいしいと感じるのである。これこそこの番組で「今、若者の間で恐ろしい現象が進行している」と煽りいっぱいで扱った方が良いと思うのだが・・・笑)。

 この後は予想通りのマヨネーズの宣伝のオンパレード。マヨネーズは穀物と併せても青魚と併せてもサラダと併せても身体に良いと言いたいらしい。もうここのところは宣伝以上の中身は全くないので、全部聞き流しておけばよい。

 またマヨネーズを中華料理に使う事例を紹介していたが、そう言えば、あの周富徳(脱税で捕まった)もマヨネーズをベースにしたオーロラソースなるものを好んで使っていた。中華料理には相性がよいのだろう。

 今回の内容は「マヨネーズメーカーの、おいしいマヨネーズの使い方を宣伝するための料理番組」と見るのならそれでOKである。まかり間違っても、健康云々なんて部分の話は真に受けないこと。摂取カロリーを無視していろいろな食材を積み上げていたら、どんな栄養素でも豊富になるのは当然である。例によってこの辺りの論理構成は穴だらけだから、相手にするだけ馬鹿らしい。つまり今回の内容は「キューピー3分間クッキング」と同じだと思っておけばよいのである。

 

9/22 発掘あるある大事典「低インシュリンダイエット」

 低インシュリンダイエットとは、200X辺りが仕掛けて話題になっているダイエット法である。この手の怪しい健康法にはすぐ飛びつくこの番組でなのだが、商売敵を利することは出来ないのか、不思議なことに今までは全く無視してきたのである。しかし「低インシュリンダイエットを扱って」という視聴者からの声に押されて登場の模様。しかし初っ端から雲行きが怪しい。

 まず低インシュリンダイエットについてなのだが、いきなり胡散臭いとか怪しいとかいう言葉から始まって、「いつもあるあるに協力してくださっている先生方にも根拠がないなどの声が多数」などとのネガティブなイメージばかりを羅列する。このように初っ端から喧嘩腰で始まった挙げ句に、「低インシュリンダイエットについて、あるある流に科学の目で検証します」と来るのである。

 低インシュリンダイエットのポイントは、要は血糖値を急激に上げるとインシュリンの働きでブドウ糖が脂肪細胞に蓄積されるので、血糖値の急激な上昇を防ぐために、GI値の低い食品(つまりは消化の悪いものであるのだが)を取りましょうというもの。この辺りはこの番組も200Xをほとんどなぞっており、表面上は穏やかなものである(ただし、低GI値の食品をリストした時の内容が200Xと微妙に異なっていたことに注意。200Xで低GI食品に挙げられていたパスタなどもこの番組では高GI食品になっていた。低GI食品を摂ろうとすれば、玄米とそばぐらいしか食べるものがないと暗に言っているところあたりに、この番組の本音が現れている。)。

 だが、次に低インシュリンダイエットの三大神話「カロリー制限の必要がない・運動の必要がない・リバウンドの心配がない」の検証に入ったところから、この番組は本格的に牙をむき出す。

 カロリー制限については、いくらインシュリン分泌量を押さえたところで、そもそもカロリーオーバーしていては全く意味がない。だからカロリー制限が必要ないというのは間違いであるとしている。

 また運動についても、基礎代謝を上げることがダイエットに重要であると考えると、全く運動をしない状態ではダイエットの効果は薄いとしている。

 さらにリバウンドについては、通常の食事の一部を置き換えるだけならば確かにストレスは小さいと言えるが、それでもやはり摂ってはいけない食品などは存在するので、それがストレスとなったらリバウンドは全くないとは言い切れないとしている。

 さらにダイエットにおいては栄養バランスという者が重要であるので、それを無視しては効果がないとのこと。

 以上、実に論理的かつ正確な内容である。また珍しいことに、いつものあるある会員をモルモットにしたインチキ実験も今回は全く行わなっていなかったし、最後の栄養バランスに至っては、この番組でこの件について強調したのは初めてではないだろうか。つまり「いつもの自分の番組の内容のことは全く棚に上げている」という一点を除けば、今回のこの番組の内容は、極めて妥当で納得できるものだったのである。どうやらこの番組も、他の番組に喧嘩を売るときは、論理的かつ正確な内容を放送することも出来るようである。これは私にとっては驚きである。いっそのことこれからこの路線に転じて、世に流れているインチキ健康法を打ち砕くという番組になれば、この番組も社会に貢献できるのではなどと思った次第(そう言えば、あるあるに真っ向からケンカを売っていたように思える「古館の買い物ブギ」なる番組は、視聴率が低迷したのか、早くも今期の番組改編で御陀仏さんになってしまったようであるが・・・合掌)。

 200Xの6/23放送分の「部分痩せ」の内容が、以前にこの番組で放送した「セルライト」の回の内容のインチキ性をコテンパンに暴いていると感じたが、今回はその意趣返しなのか、200Xの低インシュリンダイエットについて暗に「インチキである」と断言していたに近しいのが今回の内容である。フジテレビと日本テレビの敵対関係を考えると、これは近い将来に200Xからのリターンマッチがありそうな予感がする。今後の両番組の動向が興味深い(私も眉に唾を付けすぎてるうちに、何か根性が悪くなってきたな・・・(笑))。

 

8/18 発掘あるある大事典「母性本能」

 今回は母性本能をあるある流に解明しようと言うことである。しかし最初からこのテーマが出てきた時点で、今回の番組は初っ端から胡散臭さが漂う。

 まず母性本能の正体であるが、FosBなる遺伝子が存在し、これが赤ん坊を可愛いと思わせたり子育てをさせるのだという。可愛いと思う基準は、小さくて丸みがあって、頭の比率が大きいものであり、これは赤ん坊の姿そのものであるとのこと。このように感じるのはFosBの効果なのだという。そしてこの本能が働くと、可愛いものを守ろうとするのだという。

 FosBなる遺伝子については初耳なので、その真偽のほどは私は知らない。ただ人間の行動パターンについてはまあ当然のものである。もっともすべてが遺伝子に支配されているかのような説明は個人的には疑問(そう言えば、人間の行動をすべて遺伝子で説明しようとした「わがままな遺伝(というタイトルだったと思う)」本が評判になったことがありましたが)。遺伝子万能思想なんてのも、現代の一種の神話のように思う。

 母性行動を起こさせるホルモンがプロラクチンというものであり、母性行動を起こさない人は、このプロラクチンが少ないのだという。プロラクチンは睡眠中に生成するが、睡眠中に光刺激があるとプロラクチンの生成が阻害されるとのこと。また日頃から母性行動を起こす機会が少ないと、プロラクチンの伝達が悪くなるのだという(これについては、ただ単に子供に慣れていないだけなのではないかと思うのだが)。また嗅覚などの刺激が少ないと、プロラクチンの伝達が悪くなるのだという。

 遺伝子万能主義の次は、ホルモン万能主義である。これも上と同様、私には現代の神話のようにしか思えない。プロラクチンだけですべてが説明つくかのような解釈はどう考えても怪しい。もしそうなら、幼児虐待などをする馬鹿親にはプロラクチンを投与すればまともになるのか? 少し信じがたい。

 で、プロラクチンの効果であるが、これが分泌されることで筋力が強くなったり、免疫力が強化されるのだという。しかも抗ストレス物質であるコルチコイドの分泌が増すのだという。さらにプロラクチンは感覚能力をも強化し、人の気配などを敏感に感じるようになるとのこと。つまり「母の強さ」というものは、すべてプロラクチンで説明がつくらしい(いよいよホルモン万能主義で突っ走っているが)。

 ここまですべて説明をつけてしまうと「ほんまかいな?」という疑問ばかりが浮かんできて、いよいよ胡散臭さが増してくる。そもそも全部この番組が勝手に言っているだけで、なんの裏付けもない。しかもこれを説明しようとして行っている実験が、例によってのあまりのいい加減さのせいで、仮説の補強どころか怪しさを増しているばかり。それに以前の「クセ」の時にもあったように、元来は心理的部分に根ざすところが大きいと思われる現象を、すべて内科的見地からばかり説明しているのは、事実の一面しか見ていないという思いは拭えない。

 今回の内容については、私の知識不足のせいもあって、どの程度の科学的証明があるのかは判断できない。しかしどうもこのまま鵜呑みにする気はしない。環境要因などが完全に欠落しているなどの理由もあるが、一番の理由は、私の「危機回避本能」がこの番組は胡散臭いと告げているのだ(笑)。そもそも母性本能がこんなに簡単に説明がつくのなら、育児放棄などの問題にすでに有効な手段がうたれていると思うのだが・・・。

 

8/11 発掘あるある大事典「乳酸菌」

 人間の体内は多くの最近がバランスを保っていることは知られているが、今回はそのバランスのために重要な役割を果たす乳酸菌についてである。と、ここまで書いたところで、なにやらゲストの中井美穂の旦那の勤め先辺りが、スポンサーとしてちらつくのだが、確かに今回の内容は明らかにヨーグルトの拡販を目的としている。なお番組冒頭で堺正章が「私はかつて21世紀はアミノ酸の世紀と断言しましたが、それに劣らず研究開発が進んでいるのが乳酸菌です」などと言っているところを見ると、この番組で仕掛けたアミノ酸ビジネスが思ったほど成果を上げておらず、そろそろ乳酸菌に宗旨変えをしようとしているのではないかといったような事情も透けて見えてくる。

 乳酸菌といえば、一般的には整腸作用が有名であるが、これ以外にも多くの効果があるとこの番組は謳っている。ポイントは「プロバイオティクス乳酸菌」なる胃酸などを通り抜けて生きたまま腸まで届く乳酸菌とのこと。なにやらどこかのCMで聞いたことのあるフレーズである。いよいよスポンサーの顔がちらついてくる。

 このプロバイオティクス乳酸菌にはいろいろな菌があり、コレステロール低下作用を持つものや、ピロリ菌抑制効果を持つもの、口臭予防が期待されるものや、アトピーに効果があるものまで存在するとのこと。

 まるで某食品メーカーのCMのようにスラスラと効果が並ぶので、思わず圧倒されそうになるが、気をつけないといけないのは、これらの効果はいずれも仮説の域を出ていないこと。例えばアトピー抑制効果などについては、フィンランドの研究所で、プラセボを投与した群と乳酸菌を投与した群とに分けて比較テストをするというかなり本格的なテスト(この番組がよくやる、あるある会員2,3人だけのいい加減なテストではなく)を行っていることから、かなり「本気」であることは分かる。だが結局は効果のメカニズムについてはあくまで「仮説」だったことには注意しておいた方がよい。しかもこの実験は「乳酸菌でアトピーが治る」と言っているのではなく、「乳酸菌を併用することでアトピーの治療効果が高まる」と言っていたことも忘れてはならない。だから、この仮説から、以前にこの番組で打ち上げた「ヨーグルトが花粉症に効く」という珍説を蒸し返しているのは、明らかに論理のウルトラD。この調子だと「乳酸菌で水虫が治る」とまで言い出しかねない。

 もっともヨーグルトが身体に良いの間違いないと思われるので、ヨーグルトを定期的に摂ることは問題ないだろうと思われる(あくまで食事のバランスを崩さない範囲でだが)。今回の内容も、相変わらずスポンサーの顔がちらつくのと、アトピーに関しての部分での強引な論理展開あたりは鼻につくが、概ねそうひどくはない内容であり、「おっ、あるあるでもこの程度はできるんだな」と思わせるものではあった。

 ・・・なんて言っていたら、次回のテーマは「母性本能」。なんかいきなり胡散臭いテーマが浮上である。なんか今から、的はずれの実験から見当違いの結果を引っぱり出して、大馬鹿な結論に飛びつきそうな予感が・・・・。

 

8/4 発掘あるある大事典「玄米」

 今回は玄米がいかに身体に良いかということの宣伝の回である。正直なところ「何を今更」というところである。玄米が白米よりも栄養的に優れているというのは、ほとんどの者が知っているだろう。言われるまでもなく玄米の胚芽部分にはビタミンなどの多くの栄養素が含まれている。昔の海軍なども、白米だと壊血病が続出したので、玄米に変更したという例もある。

 しかしなぜ玄米が普及しないか。そもそもなぜ日本人は精米して白米を食べるようになったか。それは明らかである。「玄米食はまずい」からである。だからそこのところに切り込むことなしに玄米の宣伝をしても無意味である。

 さて番組の方であるが、最初はぬかに含まれる食物繊維がどれだけ身体に良いかという宣伝。つまりは食物繊維は腹持ちを良くする上に便秘の解消になる。これは極めて常識。この後、この番組恒例の玄米食べ続け実験があるが、例によって極めていい加減な実験なので、この実験は無視しても良い。なお便秘症でなかった人が、便通が非常に良くなったと言っているが、これは便通が良くなったのではなくて、いわゆる下痢である。つまり玄米を消化しきれていないのであろう。あくまで体質による個人差はあるが、ウーロン茶にしてもプーアール茶にしても「痩せる」などと謳っているものには、このように下痢を招くものが多いので要注意である。

 ではいよいよ本領である「玄米のおいしい食べ方」である。固さを克服するには、米を洗うときに表面に傷をつけるように強く洗う。水には8〜9時間ほど漬ける(衛生のために2時間ぐらいで水は替える)とのこと(と言っても、これは手間がかかりすぎ)。また臭みは炒飯などにしたら気にならなくなるという(と言っても、毎日毎日炒飯ばかり食べるわけにもいかないだろう)。この番組の結論も、玄米のクセがどうしても気になる人は、玄米:白米=3:7の配合で炊けとのもの。さすがに100%の玄米はかなり厳しいのだろう。

 と、ここまでなら「今回のあるあるはなかなか有用な内容を流していたな」になるんだが、それでスムーズに終わらないのがこの番組である。番組は中盤から胡散臭さを増してくる。

 「発芽玄米はミネラルを吸収しやすくなる」ぐらいはまだ良いのだが(これが本当かどうかは私はよく知らない)、例のギャバが発芽玄米に多いので、身体に良いと言い始めたからには眉唾ものになる。なおギャバなるものが本当に脳を鎮める効果があったとしても、食べ物から摂ったギャバがそのまま脳に直接作用するということはあり得ない(脳にはそのようなものが直接到達しないようにする関門があり、そこを通過できるのは麻薬などのごく限られた物質である)。これはあちこちでも指摘されていたので、少しは遠慮したのか(笑)、ギャバは脳だけでなく、血圧を正常化したり活性酸素の除去に高い効果があると推測されている(つまりはまだ実証されていないと言うことである)との「今回発見されたギャバの新たな効果」を謳っているが、これが極めて怪しいものであるのは間違いない。

 なおグルタミン酸から炭酸ガスが脱離するとギャバになると説明がありましたが、グルタミン酸も昔は頭に良いと言われたことがあり、味の素の大量使用が奨励されたことがあるが、結果は味の素が儲けただけで、頭には全く効果がなく、不運な者はグルタミン酸中毒で苦しむことになったという例もある。とかく何事も鵜呑みにしないこと。

 前半はまずまずだったのだが、後半の蛇足のせいで「いつものあるある」になってしまった。何かこういう胡散臭い嘘情報を流さないといけないというノルマでもあるのだろうか? それともスポンサーからギャバの錠剤でも発売されるのか?

 なお玄米食に水をさすつもりはあまりないが、農薬などが米糠の部分に濃縮されることがあるという報告もあるので、その米がどのような栽培をされたものであるかにも気をつけておく必要がある(精米することを前提にして、人体に害がないと結論づけている農薬もあると聞いたことがある)。現代社会では健康に配慮しようとするとかなり困難なのが事実なのである。

 

7/28 発掘あるある大事典「立ちくらみ」

 今回のテーマは立ちくらみ。しかし例によって強烈な煽りから始まる。曰く「立ちくらみを放置しておくと恐ろしいことになるのです」。

 まず立ちくらみの分類から。1つは立ち上がり時の立ちくらみ。これはいきなり立ち上がった時に、血液が下半身に集中して脳が貧血になる状態である。元来は自律神経の働きで下半身の血管が収縮するのだが、不規則な生活やストレスで自律神経の働きが弱ると、この作用がまともに働かなくなるのである。もう1つは立ち続けた時の立ちくらみ。これは立ったままでいることで、足の筋肉によるミルキングアクションが行われないので、血液の循環が悪くなるのである。ここまではまずは妥当な説明。しかしここからがこの番組の本領になる。

 立ちくらみがいかに危険なものであるかを「あるある流に」調査すると・・・。

 汗をかくことにより脳への血流量が低下し、脳の働きが鈍るのだと言う。この番組によると、熱を放出するために皮膚の血管が拡張し、そのために脳に血液が流れなくなるのだという。さらに汗をかくことで血液中の水分が減少し、粘度の上がったトロトロ血(この番組恒例の造語である)になり、血栓ができやすくなる。それを防ぐために細胞の中からの水分が血液に供給されるために細胞が脱水状態になり、それが脳でも起こるのだという。

 例によって、なにやら不可思議な「あるある流」説明。汗をかくと血液の粘度が増加するのは事実であるが、その血液の水分を増やすために脳細胞から水分が出てしまうというのが奇々怪々。そんな少し汗をかいたぐらいで脳細胞の水分が危険なレベルまで低下するようなひ弱な生物は、とっくの昔に滅亡しているだろう。そもそも体の水分が減少すれば、細胞の水分が減少するよりも先に、発汗作用が衰えて熱中症の方が発生する。暑い中で水分を取らずにいれば立ちくらみが起こるなどと言っているが、それは脳の水分不足ではなく、まさしく熱中症の症状である。

 滅茶苦茶の極めつけが、立ちくらみ対策。筋肉ポンプを強化するために足の筋肉を使うようにすれば良いというのはともかくとして、チーズが血管を収縮させるので立ちくらみに良いなどと言い始めた日には、例によって眉につける唾の量を10倍にしないといけない。さらにあげている対策は、のどが渇く前に定期的に水分をとるということ。確かに水分補給は夏場には重要なことであるが、これは立ちくらみではなく熱中症の対策である。

 挙げ句の果てが、立ちくらみ対策として紹介した食品が、チーズバーガーにサンドイッチ、チーズハンバーグとくる。この番組を真に受けて、こんなものを食べていたら、脂肪分過多になって、この番組の言うところの「ドロドロ血」になる。血管が収縮ならぬ閉塞してしまうのがオチである。血栓の恐怖をさんざん煽っておいて、動脈硬化はどうでもよいのか? この番組によくある「一部のメリットにばかり注目して、その他の問題点に対して意図的に目を閉じる」の典型例である。そもそもこの番組自体が以前に言っていたことに矛盾しているのに、それをそのまま垂れ流す無神経さはあきれるばかりである。

 私が常に言っているが、どんな食品もその一部だけを取り上げれば、身体に良い万能食品のようにも、害だらの危険食品のようにも言えるのである。大切なのはバランスである。

 

7/7 発掘あるある大事典「酵母」

 先週はスポンサーの花王ソフィーナの販促番組というかなりひどい内容だったが、今回もなんとなくいかがわしさを感じさせるテーマである。

 ちなみに先週には「キチンとUVケアをしているにも関わらずシミが出来るのはなぜか」などとやっていたが、こんな白々しい内容をよくも流せたものである。シミの原因ははっきりしている「わざわざUVケアなんてしているから」である。ガッテンでも放送していたとおり、UVカット化粧品なるものはUVを完全にカットすることはできない(UVを完全にカットしようとすると、顔が真っ白になるぐらいの厚塗りが必要だということは、ガッテンでもはっきりと言っていた)。それどころUVカット化粧品の中に含まれる数々のやばい物質(UV吸収剤として加えられている、亀の甲がたくさんぶら下がったような化合物)が肌を刺激し、まさにこの番組で言っていたような「肌の防御反応を暴走させ、メラミンの大量分泌を促す」のである。つまりUVケアと称して、塗らせているその化粧品自体がシミの原因なのである。それにも関わらず「塗りむらの無いように注意して塗るように」などと、さらに使用を促そうとしている。こういうのを「盗人猛々しい」という。

 で、今回のテーマであるが、最近ダイエットに効果があると宣伝されているビール酵母である。初っ端から「ビール酵母ダイエットで8ヶ月で23キロ痩せた」などと、まるでどこぞのダイエット広告のような「惹き」から番組は始まる。

 しかしそのダイエットに関することは番組の中盤を越えるまで全く出てこない。ここまでこの番組は、いかに酵母が多くの栄養を含んでいるかを宣伝する。実はこれが中盤以降の意表を突く展開(笑)の伏線になっているのである。

 中盤以降は主眼のダイエットであるが、これがかなりお粗末な物。いきなり「ビール酵母自体にダイエットの効果はない」との専門家の意見が紹介され(この番組にしては珍しく正直である)、冒頭の23キロ痩せた女性というのは、実はかなり厳しい食事制限をしていたということが暴露される。この番組によると「酵母には多用な栄養素が含まれているので、このような厳しい食事制限をしても、身体に対する負担が少ない」とのことである。はっきり言って完全に「広告に偽りあり」であるが、さすがにいくら嘘八百を平気で流すこの番組でも、「普通に食事をして、ビール酵母を摂っただけで減量できました」とまでは嘘をつけなかったのだろう。これはこの番組の良心なのか、それともダイエットなどという世間の関心が高いジャンルで、あまりに露骨な嘘をつきすぎると、最悪の場合は訴訟沙汰にさえなりかねないのを恐れたのかは定かではない。

 さすがにこれでは腰砕けなのを番組制作者側も感じているのか、この後は、酵母で肝機能アップ、免疫力アップ、コレステロールも低減などとまさに万能食品ばりの大宣伝大会になる。この辺りは例によって、眉に唾を付けて聞き流している方がよい。なお、酵母の栄養を効果的に取り込むには、加熱などで酵母を殺した方がよいとのこと。これは酵母を殺すことで細胞壁が破壊されるから。これは確かにそうかもしれない。

 

 冒頭の煽りの強烈さと、それと対照的な内容の腰砕け度のギャップの大きさにひっくり返りそうになってしまった。冒頭の煽りさえなかったら、「今巷で話題のビール酵母ダイエットの真実を暴露する」という実に良心的な内容だったといえるのだが(笑)、これではこの番組もインチキダイエット広告と五十歩百歩にすぎないと言わざるをえない。先週ほどひどくはないと言えなくもないが、これではね・・・。

 

6/23 発掘あるある大事典「カビ」

 最近問題になっているのが、住宅などのカビであるが、今回はそれによって引き起こされるカビ過敏症について紹介している。

 現代の気密性の高い住居は、カビの発生しやすい環境になっている。特に鉄筋コンクリートのマンションなどは湿度が上がりやすく、黒カビなどの湿気を好むカビが発生しやすくなる。

 これを防止するにはカンキが一番であるが、これには空気を入れ換える換気と空気を回す環気と乾燥させる乾気の三つのカンキが大切であるという。

 ではこのカビが体内に入るとどうなるかであるが、気管などで繁殖することで、アレルギー反応を起こしたりなどして喘息などの原因になるので要注意であるとのこと。

 さてここまでだと番組一本分の内容としてキツイと思ったのか、ここから後半は水虫に話が移る。

 水虫とはカビの一種である白癬菌が足裏の角質層で繁殖する症状である。高温多湿の環境を好むので、靴を履きっぱなしなどの環境で繁殖しやすい。特に最近は女性の水虫が増加しているという。さらにたちが悪いのが、この水虫が爪に入った場合。こうなるとなかなか治りにくいので、飲み薬に頼らざるを得ない。

 では予防法であるが、一番のポイントは足を清潔にすること。一日に一回、足を石鹸で綺麗に洗う。これで白癬菌を除去すれば良い。また足の血行を良くして新陳代謝を増加させることも、予防には有効とのこと。

 

 今回の内容は、私としては実に驚いた。正直な感想は「おおっ、なんとこの番組にしては珍しいことに、まともなことを言っているではないか」というもの。カビ過敏症の部分に少々煽りは入っている感はあるが、内容としてはほぼまともなもの。「セルライト」の時なんかの嘘八百の内容と比べると雲泥の差がある。やればできるんじゃないの、この番組も。こういう内容が続けばこの番組の情報信頼度を格上げしても良いのだが。次回の冷やし中華辺りで「冷やし中華こそ疲れた現代人に対する救世主と心得よ」なんてやらないことを祈るのみ。

 

6/16 発掘あるある大事典「クセ」

 爪噛み、腕組み、貧乏揺すり、無くて七癖などと言いますが、その「クセ」のメカニズムに科学的に切り込もうということらしい。さてどんな仮説を引っぱり出してくるのやら。

 まずクセがどんなタイミングで出るかであるが、一言で言えば不快な時であるが、特に期待が裏切られるなど気持が盛り上がっていたときに足止めを食った場合などであるとのこと。これは脳内で分泌されたドーパミンが消費されないために起こっているという。過剰のドーパミンを消費するために、無意識に身体を動かしているのだとのこと。

 ここでこの番組恒例の実験であるが、クセを封じた状態で暗記テストをすれば成績が落ちたという。まあ無理矢理にクセを封じられると、神経がイライラするのは誰でも体験しているところだろうから、実験の精度はともかくとして結果は妥当だろう。

 次は個々のクセについて検証。まず貧乏揺すりについて。貧乏揺すりがなぜ起こるかと言えば、足を動かすことで血流を良くして、乳酸を分解しようとしているのではないかとのこと。だから筋繊維が細い女性より、筋繊維が太い男性の方が起こしやすいとのことである。また片足しかでないのは、足の筋力のバランスが崩れていることによるという。さらに一定リズムの運動をすることで、脳内にセロトニンの分泌が増え、ドーパミンの分泌を抑えることになるという。

 若い女性に多い「噛む」クセであるが、これは噛み合わせに問題があるという。噛み合わせに問題があるので、何かを噛むことでそれを調整しようとしているのだとのこと。また噛むことで脳に刺激が行き、ドーパミンが分泌される。さらにそれを抑制するのはあごを動かして三叉神経を刺激する行為だという。

 ではクセを抑制するには、この三叉神経を直接刺激してやればよいとのこと。三叉神経の先端は下犬歯の根本辺りにあるので、ここを刺激すればよいとのこと(ほんまかいな?)。

 最後に嗅ぎ癖についてであるが、これは現在はトイレの水洗化や食生活が強い匂いを嫌うようになった(まあ確かにくさやとかを食べなくなりましたね)ことで、嗅細胞が劣化してしまうので、いろいろな匂いを嗅ぐことで嗅細胞を刺激しようとしているとか。

 

 なんか綺麗に説明がついた感のある今回。あまりに綺麗に説明がつきすぎているので「ほんまかいな?」の疑問は常につきまとうのだが、私自身思い当たる節も多い(私自身、考え事をする時に、顎というかまさに下犬歯の根本のあたりをさわるクセがある)ので、クセの一因を説明しているは事実かもしれない(ただし、これがすべてとはどうも思いにくい)。ちなみにクセというのは、心理のかなり深い部分ともつながっているようであり、環境の変化などで思わぬクセが出てくるというのはよくある例である。この辺りの解明は、今後の精神医学の課題ではないかと思われる。多分私が今回の内容に若干疑問を感じたのは、この精神医学の側面がほとんど出てこず、内科的見地からばかり説明をつけていたせいであろう。

 この番組は今回のようにスポンサーの影がちらつかない場合に、比較的妥当な内容になることが多い。今回に関して言えば、なんとなく論理が強引なのではないかと感じることはあっても、意図的に怪しい結論を導き出そうという意志はあまり感じられなかった。

 

6/2 発掘あるある大事典「キウイ」

 今回のテーマはキウイが身体に良いという、キウイ振興協会の全面バックアップによる企画である(笑)。

 番組はまずキウイの原産地のニュージーランドに飛び、ここでキウイの研究の情報を集めてきた(と同時に、スポンサー料を集めてきたかどうかは定かではないが)。

 ここで、いかにニュージーランドでキウイが食べられているかという宣伝を行った後、ニュージーランドでの研究結果というものが紹介される。キウイは過敏性腸症候群(行きたくない会社に行こうとしたら腹が痛くなるという類の、ストレスから来る下痢や便秘)に良いという。要はキウイにはアクチニジンというタンパク質分解酵素が含まれているので、これが腸内の異種蛋白を分解し、悪玉菌の繁殖を防ぐので、整腸作用があるという。またキウイの中に入っていると思われるオリゴ糖に似た成分(なんか妙に歯切れが悪いのが笑えるのだが)が善玉菌の餌となって、さらに腸内細菌のバランスを良くするとのこと。

 以上、キウイ輸出国ニュージーランド提供によるキウイのCMです。さあ皆さんキウイをガンガン食べましょうと言いたいところなのだが、次のある子のコーナーで少し風向きが変わる。

 キウイを食べると口がかゆくなったり、胃がおかしくなる人がいるという。実はこれはキウイのアレルギーだとのこと。キウイは桃やリンゴなどと共に、アレルギーが存在する果物として認められているとのことで、このような症状の出る人は食べない方が良いという。なおアレルギーと関係なしに、キウイの汁などで唇がかゆくなることがあるが、これはキウイの中のタンパク質分解酵素によるという(つまりキウイの酵素が唇のタンパク質を分解しているわけで、同様のことはパイナップルなどでも起こる。もっとも、これで唇が溶けたりはしないが。)。

 かような、この番組にしては珍しい正直な情報提供(もしくは、この番組を真に受けてキウイを食べ過ぎた挙げ句に体調を壊した視聴者が出たときのための、言い訳用のアリバイ)の後、今度は中国に飛ぶ。

 中国でキウイの研究者に接触をとろうした番組スタッフだが、「国や大学の指示による研究などで、教えることは出来ない」との返答が。「この番組初のリサーチ失敗になるか」(いや、今まで本当に成功しているリサーチなどほとんどなかったと思うが)などと思いきり煽るのだが、ねばり強い交渉(と金を積んだのだろう)の結果、研究者と接触に成功。「免疫系への効果がある」との一言をいただく。

 で、ここからこの番組の独自の調査(?)によると、キウイがマクロファージの活性化に効果があるとのこと。キウイの中の多糖体やポリフェノールがマクロファージが関与しているのではないかとのこと(これも例によって歯切れが悪い。正直なところ自信がないのだろう。)。

 最後はこの手の番組には付き物の「キウイの食べ方」。アクチニジンを摂るには熟したグリーンキウイを生で食べるのが良いが、ポリフェノールを摂るには固いゴールドキウイを火を通して皮ごと食べればよいとのこと(早い話が両方は両立しないということ)。どうでもよいような情報ばかりだが、熟しているキウイを見分けるにはキウイを縦に押してみると良いという情報だけは有用か。なおこの番組のお勧めは、キウイの丸かじり。だけど農薬は大丈夫か?

 

 この番組にありがちの、手放しでのキウイ賞賛・・・になるのかと思ったのだが、何やら今ひとつ歯切れの悪さが目立った今回。以前から私が言っている「嘘八百の情報を流すことには心理的抵抗を感じる制作者」が担当した回なのかもしれない。

 

5/26 発掘あるある大事典「あわてもの」

 パニック状態というのは、脳が暴走して正常な情報処理が出来なくなっている状態のことであるが、ここでGABA(ガンマアミノ酪酸)なるものを摂取すると、脳のパニック症状を抑えるという、いきなり胡散臭い内容である。

 この番組によると、GABAを多く含む発芽玄米を摂取すると、慌ててパニックになることが防がれるとのこと。この効果をまた例によって、異常にサンプル数の少ない実験で証明している。なお、このGABAが多く含まれる食材は発芽玄米とのこと(さて、何となく今回の黒幕が見えてきました)。

 さすがにこれだけでは内容が薄すぎると感じたのか、後半はパニックを抑える方法について。

 ただ、ここで出てきたパニック抑制の方法というのが「腹式呼吸」。ご丁寧にも「正しい腹式呼吸」の仕方まで紹介してくれているのだが・・・こんなこと言われるまでもなく当たり前のことである。「科学的に実証」などご大層なことを言っているが、そんなものやる前から分かっている。ここではさすがに私もずっこけた。

 ちなみに正しい腹式呼吸は、息を吸うよりも先にまず吐き出すことがポイントだとか。ということは、緊張したときに大きな溜息をつく人がたまにいるが、あれは正解ということか。大きな溜息といえば、細川総理が唐突に国民福祉税なるものを導入すると言いだした時(通称「殿、ご乱心事件」)に、武村氏が記者会見でついたものが非常に印象に残っているが、あれは彼がパニックから脱するためのものだったのか。今更に納得する(笑)。(それにしても細川内閣と言うのは笑える布陣だった。馬鹿殿・細川に、それに翻弄される爺・武村、何やら怪しげな悪家老・小沢と役者が揃いすぎ。これでご老公が出てきたらすぐに時代劇だ。)

 

 当たり前のことばかりを並べた後半はともかく、前半部分はかなり胡散臭い内容であることを本能的に感じるのだが(笑)、残念ながら私はGABAというものを初めて聞くので、どの程度の嘘であるのかは判断しがたい。ただし、食事で摂取したGABAがそのまま脳に到達するというのはかなり信じがたい。脳というものは重要な臓器であるだけに、食物中の成分がそう簡単に脳に届くはずはないのではないかというのが、私の見解。食べたものがそんな片っ端から脳に届いていたら、何か食べるたびに精神が不安定になって仕方がない(笑)。どうせまた怪しげな、「アメリカで研究中」のレポートでも引っぱり出してきたのではないかと思われる。ちなみにスポンサーの中に「発芽米普及推進委員会」の類の名前はなかった(笑)ところを見ると、これからどこかのメーカーにGABA配合の食品でも出させるつもりなのだろう。去年のアミノ酸でかなり良い思いをしたのが忘れられないのか、今年も「セルライト」とか「GABA」とか、かなり信憑性に疑問符のある怪しいものを並べ始めているようだ。

 

5/19 発掘あるある大事典「ミネラルウォーター」

 日本の水はミネラル含有量の少ない軟水であり、これが日本人のミネラル不足の原因と言われている。そこでミネラルウォーターでミネラル補給とのことである。

 例によって、日本人がいかにミネラルが不足しているかを異常にサンプル数の少ない実験で検証。ミネラル量が5%不足したら心停止もあり得ると言っていたのに、4%不足しているというゾンビに近い人がゴロゴロ出てくる(どう考えてもデータか調査のどちらかがおかしいように思えるのだが)。

 ではこのミネラル不足を補うための正しいミネラルウォーターの取り方とは、コップに1杯ぐらいの量を30分以上間を開けてとること。こうしないと大量に流れ込んできたミネラルの多くがそのまま排出されてしまう(その通りです)。ミネラルウォーターは豪快に飲むよりは、ケチりながらチビチビ飲んだ方が良いようである。

 早めに登場の「ある子のコーナー」では、ミネラルウォーターの賞味期間。直接口をつけて飲んだ場合は1日、コップに移した場合でも3日もすれば細菌が繁殖するので食中毒の危険もあるので注意とのこと(至極当たり前、ただの溜まり水なんてあっと言う間に腐る)。

 次はミネラルウォーターの使い方について。ミネラルウォーターが良いと言えば、なんでもかんでもミネラルウォーターを使う人間がいるが、実はご飯やみそ汁などは軟水を使った方が良い。硬水を使った方が良いのはビーフシチューなどの灰汁出しの必要な料理である。またお茶なども軟水の方が風味が良くなる。これはこの番組には珍しいかなり実用的な情報である。だが、実はこれがまたもやそのまま「ガッテン」のパクリだったりするのが哀しさを感じさせる・・・。

 最後はミネラル炭酸水について。どうもこの唐突の登場は、今回の番組が宣伝したい本命商品であるという予感を抱かせる。案の定、ここから番組はミネラル炭酸水の宣伝一色になる。

 曰く、ミネラル炭酸水を取ることで尿が酸性になる。これはミネラル炭酸水の重炭酸イオンが疲労物質乳酸の水素イオンと反応することで、乳酸が体外に排出されるからである。

 曰く、重炭酸イオンが血中で二酸化炭素に変わることで、酸素供給を増やそうとして血流が増加する。

 曰く、ミネラル炭酸水は胃の中で炭酸ガスを出して胃を膨張させるので、胃が刺激されて胃の働きが活発になるとのこと。

 以上がこの番組によるミネラル炭酸水賛歌であるのだが、私個人としては少々疑問もある。1は乳酸が中和されるのならなぜ尿が酸性になるかが理解できない。2は血中の二酸化炭素濃度が増加したらかえって身体に悪いのではないか。3はこれは下手をすると胃を荒らしますということ。

 さて、例によっていつものセリフを繰り返す。「この番組のスポンサーにミネラル炭酸水を販売しているところがあったっけ?」

 

 そういえばゲストを紹介するときの菊間アナのセリフが、「いろいろ情報をお持ちのゲストの皆さんです」から、「お役立ち情報に敏感なゲストの皆さん」に数週間前から変わっているようだ。多分「ゲストの連中は何の情報ももってないやないか!」のツッコミが全国から殺到したのだろう(笑)。

 

4/21 発掘あるある大事典「カルシウム」

 番組はいきなり、5人の女性を並べて彼女たちが何歳に見えるかというテストから始まる。結果はある人は40才に対して、他の人は29才とかなりの開きが出たが、実は全員中学の同級生だったということである。そしてなぜこのように老けてみられる人が出たかを、彼女はカルシウムが少ないからだと結論づけている。

 例によって無意味な煽りである。年齢が違って見えたのは、ただ単に若く見える顔と老け顔の違いだけである。例えば肌の状態などで比較したというのなら、まだ少しは理由づけもしやすいが、ただ単に老け顔の人がたまたまカルシウムが少なかったからといって、カルシウム不足が見た目年齢に影響するかのように思わせる乱暴な展開は、いかにもこの番組らしい。

 さて例によってこのような無意味な煽りで始まったこの番組であるが、次はカルシウムの効果の説明になる。

 うだうだと説明しているが、要はカルシウムは細胞の活動にとって必要であり、不足するようなことがあれば骨からカルシウムが溶け出すことがあるということ。これは特に間違いはない。なおカルシウムが不足した場合、心臓が停止するようなことを言っていたが、これはかなり極端な例。通常のカルシウム不足ではここまではいかない。

 つぎはカルシウムが不足するとイライラするということを実験で示そうとしたのだが、これがお粗末な実験。カルシウム不足とカルシウム十分の2つのグループでトランプで塔を作る作業をして比較。ここでカルシウム不足のグループはイライラしているので作業効率が落ちて・・・というハッピーストーリーを想定していたのだろうが、実験の結果は差がなし(今回は捏造しなかったようです)。これでは困るので、カルシウム不足のグループは作業中にイライラしていたという結論にしようとしているのですが、本人に聞いたところ「別に?」。これを「本人が自覚さえしていない状態で、イライラ状態になっていた!」という結論に結びつける乱暴さである。

 ここでこの番組お得意の並び替えで、どんな食品にカルシウムが多いかを紹介。ただし例によって、各食品の量が滅茶苦茶(一回で食べる量などという曖昧な規定の仕方をするからこうなる)。もっとも小魚などがカルシウムが多いというのは事実であるので、これは食べておいて損はない。

 ただしカルシウムもただとれば良いと言うわけではなく、カルシウムの摂取を妨げる要因として、ナトリウムの過剰摂取、リン酸塩の過剰摂取、マグネシウムの不足などがあるという。カルシウムの摂取を促すのは、有機酸やビタミンDなどであるという。この辺りはそんなところでしょうか。

 例によってまず結論ありきの実験がやたらに目立った回でした。何をやりたいのか意味不明だったが、カルシウムを意識してとった方がよいというのは、日本人の場合は事実ですので、みなさんももっと魚を食べましょう。ちなみに「魚、魚、魚」の歌が大ヒットしているようですが、魚を食べてからこの踊りを踊ればカルシウム不足と運動不足が解消される(笑)。

 

4/14 発掘あるある大事典「新陳代謝」

 人間の体は新陳代謝によって常に置き換わっている。もっとも新陳代謝の遅い骨でも、3ヶ月で新陳代謝する。しかし現代ではこの新陳代謝が衰えて、体に「賞味期限切れ」細胞が残って体の機能を損ねている例があるというのが、今回のこの番組の煽りである(賞味期限切れって、一体誰が食べるんだ?)。

 そしてこのような新陳代謝が起こる原因が肝機能の低下だとのこと。肝臓機能が低下することで、細胞を作るための材料が不足し、賞味期限切れ細胞が増加、「腐りかけの体」になるのだという(賞味期限切れに続いて、今度は腐りかけと来ました。どこまで煽るつもりなのでしょうか。)。

 だけどこれが滅茶苦茶。賞味期限切れ細胞が蓄積などと言うが、古い細胞がどうやって蓄積するのでしょうか? この後も体のたるみを賞味期限切れ細胞の蓄積に結びつけていましたが、あれはただ単に筋肉量低下に伴う基礎代謝の低下による脂肪の蓄積です。

 最後には最新の研究として、新陳代謝アップのための物質が肩胛骨の間に存在するなどという珍説を挙げていましたが、これなど意味不明。人間の新陳代謝がここに集中しているとでも言うのだろうか? まあアメリカなどでは、超能力などを大真面目に研究してる研究者もいるのですから、なんでもありです。「現在研究中」などというのは、眉に唾をつけて見た方がよいでしょう。

 

4/7 発掘あるある大事典「人間ドックスペシャル」

 今回は春・秋の2回必ずあるSP版。今回は、若者を無理矢理に人間ドックに送り込んで、病人にしてしまうおうという恐るべき企画である(笑)。犠牲者は100人とのこと(この番組にしては奮発したものだ。まさか費用は自己負担ってことはないだろうな・・・)。やたらに人間ドックを勧めているところを見れば、多分どこかの病院と提携しての企画なんだろう。

 まず最初は血液検査、すると中性脂肪の異常が。男性では中性脂肪過多(いわゆる肥満)がいたのだが、女性に低中性脂肪の症状が見られたとのこと。これは過度のダイエットなどによる。この番組によると、中性脂肪が少なすぎると脂溶性ビタミンの吸収に支障が現れ、脳に問題が生じる場合があるとのこと。ある女性の例が出ていたが、彼女は低インシュリンダイエット、サラダダイエット、サプリメントダイエットなどのせいで極端な低脂肪症とのこと・・・ちょっと待て、これらのダイエットって、この番組の宣伝に踊らされた結果と違うのか? 相変わらず、まるで罪の意識を感じてないのではないかと思われるこの番組である。

 次が尿検査、血糖、尿酸などの問題はよくあるが、尿蛋白が出た者が多いとのこと。原因は塩分の摂りすぎによる腎機能の障害である。これを放置していると将来には腎不全になる可能性があると、例によって思いきりの脅しが入っている。まあ塩分の摂りすぎはそもそも身体に良くないので、これは良しとしておこうか。

 3つ目はエコーであるが、若者でも脂肪肝が多く見つかったが、これ以外に特徴的なのは、女性に胆嚢ポリープが多く見つかったとのことである。これはコレステロールが原因とのこと。

 次は胃カメラ・検便・X線。ここで問題になっていたのは大腸ポリーブなど。番組のADの女性とゲストの金村氏が大腸カメラの検査を受けていた。その結果、ADの女性の便潜血の原因は痔核(早い話が軽い痔になっていたということ)による、大腸ポリーブがあるといっていた金村氏も、その場で2つのポリーブを切除して目出度し目出度しといったオチである。

 最後にMRIが登場、わざわざ日本に一台しかないという車載式MRIを取り寄せて、ゲストの金村氏の断層写真を撮影している。その結果、金村氏は内臓脂肪型の肥満であることが明らかになった。

 結局何をやりたかったのかよく分からない内容。どうやら若者に思いきり脅しをかけて人間ドックに行かせようという企画だというのは分かるのだが、結果としては金村氏の健康診断のために作った番組となってしまったようである(笑)。まったく、90分もかけて何をしてるんやら・・・。

 

3/31 発掘あるある大事典「依存症」

 ギャンブル・買い物・携帯などいろいろな依存症が言われているが、この依存症の原因としては、脳内で分泌される快楽物質ドーパミンの中毒として説明されている。この番組でもその観点からの解説を行っている。

 また依存症の症状として、だんだんと強い刺激を求めるようになるということがあるが、これはドーパミンの刺激を繰り返すことで、ドーパミン受容体の数が増加し、同じドーパミン量では不足状態になるのだという。

 さらにストレスによってノルアドレナリンが分泌されることにより、身体がよりドーパミンを強く求めるようになるので、ストレスがかかっているときほど依存症になりやすくなるとのこと。

 依存症を見極めるポイントとしては、周期性を持っている(例えば携帯メールなどなら定期的にメールをチェックするとか)、ないと不安になる(携帯電話が圏外になったら、電波の通じる場所を探し始める)、反応行動が敏感になる(携帯電話の音にすぐ反応して、自分の携帯を確認するとか)があるという。

 さて、では依存症から脱出する方法であるが、1.10日以上間隔を開ける 2.他の興味を惹くものに気を逸らす 3.嫌になるまでやるなどで、不快な記憶に結びつける の3つをあげている。

 以上、ドーパミン中毒型の依存症についてであるが、説明に関しては概ね妥当、対策についても極めて当たり前のことばかりであって、何を今更である。ただ注意すべきは、ここであげているドーパミンが中毒型依存症というのは、依存症の一部の原因にすぎないと言うこと。アルコール依存症やニコチン依存症は、アルコールやニコチンなどが直接に脳に作用しており、ドーパミン中毒型よりもさらに深刻である。

 この番組でチラホラと出ながら、なぜか深く触れなかったサプリメントなどの依存症もドーパミン中毒型とは異なるタイプの依存症である。と言うのは、この番組が「酵素」の回でも言っていたようにサプリメントを摂取したからといって何の自覚症状も感じていない者がほとんどである。当然のことながら、ドーパミンの分泌など起こらない。サプリメント依存症などは強迫神経症型依存症という類である(私は精神医学の専門家ではないので、これが専門用語的に正しいかは不明)。強迫神経症型依存症とは、それを行わないと悪いことが起こるという恐怖心を強く潜在意識に刻み込まれている場合であって、不安を解消するためにその行為を繰り返すパターンである。足裏診断などで「癌になる」と脅迫された者が、お布施を繰り返すような事例である。このタイプの依存症になった者の特徴としては、自分の信じる事実に合致する情報しか耳に入らなくなることである。

 さてここで先ほどのサプリメント依存症について、この番組で深く触れなかった原因は明らかである。それは「この番組こそが、サプリメント依存症の片棒を担いでいるから」である。この番組の毎回の内容を思い出していただいたらそれは明白。まず脅しから始まって、煽り、嘘情報による洗脳など、足裏診断並のことを行っているのがこの番組。当然のことながら、サプリメント依存症のことなんか取り上げられないはずである。

 それにも関わらず、チラホラとサプリメントの影が出るのは、もしかしてアリバイのつもりか?  後で何か問題を指摘されたときに「いや、この番組でもその危険性は伝えていました」とか言うつもりなのだろうか?

 

3/17 発掘あるある大事典「酵素」

 毎回に無責任さが甚だしいこの番組であるが、今回はいきなり冒頭からのけぞらせてくれる。

 この番組曰く「ビタミンやミネラルなどのサプリメントを摂っている人が増えているが(この番組でも出てきたもので、皆さんよく勉強してますね)、効果を実感していない人がほとんどである。しかしこれらは補酵素なので、これだけを摂っていたら健康になるというのは大きな間違いである。」

 これを聞いたら、まともな判断能力を持っている人なら「一体何をしゃあしゃあと言ってるんだ!?」と絶句するであろう。実際に私も、既にこの時点でぶっ飛んでしまった。思わずテレビにマウスを投げつけそうになったが、テレビの値段を思い出して思い止まった(笑)。

 今までさんざん「アミノ酸を摂ると健康になります」「ビタミンEを摂らないと大変なことになります」「現代人には亜鉛が足りません」などの危機を煽っておいてから、「効果を実感していない人がほとんどです」と言い切る無責任さ。これが本当なのだったら、今まで自分達が番組で嘘を流していたことを自白しているに等しいのだが、この番組を作っている側にはそんな感覚がないらしい。この番組の制作者は鈴木宗男並に図太い連中ばかりなのかと驚かされる。

 いきなりこのお粗末さであるから、後は見るまでもなく予想がつくのだが、あまりにひどすぎるのでもう少しつき合うことにする。

 番組曰く、体内において重要な役割をなしているのは酵素であり、酵素の働きはいろいろあるが、その中で今回は肥満に関わる部分について注目するという。

 まず酵素がキチンと働いているかの9項目チェックなるものがあるのだが、ここに出てくるチェック項目がまたぶっ飛び。この内容たるや、いかに太りやすい生活をしているかと、肥満の兆候が現れているかを調べているだけである(夜に食事をするとか最近お腹回りに脂肪がついてきたとか)。

 この番組によると、不規則な食事や高脂肪化によって、消化酵素の中の分解リパーゼが暴走し、脂肪をどんどん体内にため込んでいるのだという。またその結果、膵臓に負担がかかっており、挙げ句が大量に分泌されたプロテアーゼが膵臓まで分解して、膵炎になるのだという。

 なにやら綺麗に説明がついているように見えるのだが、よく考えてみると、原因と結果が時と場合でころころとひっくり返っているのに注意。最初は酵素の働きが悪いことが身体にトラブルを起こすと言っていたのだが、知らない間に、不規則な食生活が酵素の働きを悪くするという形に微妙に論理展開が変化しているのである。ただ、この程度のすり替えはこの番組では日常茶飯であるので、ここではあまり目くじらは立てないことにする。なお酵素で膵臓が分解されるのが膵炎に結びつくというのは、私としては直感的になんとなく怪しいと感じるのだが、それを確認する知識を持ち合わせていないので、ここにも言及は避ける。

 次に出てくるのが「吸収酵素」。血中の中性脂肪を脂肪細胞に取り込むのが吸収リパーゼであるが、脂肪が多すぎると、吸収リパーゼが暴走して体内に脂肪を溜めすぎるのだという。さらに糖分の摂りすぎでも中性脂肪は増加するという。そして脂肪細胞中の中性脂肪が増加しすぎると、吸収リパーゼの働きが止まって、ドロドロ血になるという。

 ここもよく注意してみると、先ほどと同様に原因と結果がコロコロ入れ替わっている。最初は酵素の働きがポイントだと言っているのに、結論は「脂肪をとりすぎると、体内に脂肪が溜まってドロドロ血になる」というものであり、酵素の問題はどこかにとんでいるのである。言っている内容自体は嘘ではないのだが、あまりに粗雑な論理構成がこの番組に対する不信感をつのらせる。

 3つ目が脂肪燃焼リパーゼ。これは体脂肪を分解するこうそである。燃焼リパーゼの大きな役割は体温を保つことなんだが、脂肪が溜まりすぎると体温が保温されるようになり、燃焼リパーゼの働きが悪くなるという。働きの悪くなった燃焼リパーゼの働きを良くするのが、アドレナリンであるので、スポーツなどを「楽しむ」ことが大事なのだという。さらに唐辛子のカプサイシンやコーヒーのカフェインも効果があるとのこと。また成長ホルモンが燃焼リパーゼをパワーアップさせるので、成長ホルモンを分泌させるには筋力トレーニングなどが良く、また燃焼リパーゼによって分解された遊離脂肪酸を消費するには、有酸素運動が効果的であるという。

 つまりここで言っているのは「筋力トレーニングなどで筋肉を強化し、有酸素運動を行えば脂肪が減少します」という当たり前のこと。ここでまた、酵素はどこに行ったんだとの疑問を抱かされる。

 要するに全体を通しての今回の内容は「脂肪をとりすぎると身体に負担がかかって健康に悪いので、筋力トレーニングや有酸素運動を行いましょう」ということ。こういう風に要約してしまうと、なんてことはない極めて当たり前のことを言っている。つまりこの当たり前のことを説明するのに酵素がどうとかいう話を加えているだけなのである。ここではやはりこういうツッコミを入れるべきでしょうか「とうとうネタが尽きたか、あるある大事典」。

 

 さてこうして最後まで通して見た時に、私は奇妙なことを感じた。冒頭のあまりにしゃあしゃあと今までのサプリメントなどを否定する内容、それに加えて極めて当たり前のことをゴテゴテと過剰説明を付け足しながら説明しているだけの後半。これは実は、この番組制作者からの「この番組で言っているようなことを信用せずに、もっと基本を守ることが健康には一番大事なんですよ」という隠れたメッセージなのではないかということである。そうでないならば、今回の制作者は、最初に言ったように鈴木宗男並の図々しさと頭の悪さを持った人物であるとしか考えられない。

 以前に、この番組には複数の制作者がいて、視聴者に平気で嘘をつけるタイプの制作者と、そのことに良心の呵責を感じる制作者がいるのではないかと言ったことがあるが、どうもこの番組は特に最近は毎回のブレが激しいのである。

 例えば前回のリサイクルなどは極めて良心的な内容であったし、その前の対人関係の話は、ほとんど当たり前の内容ばかりだった。それに比べてこの前の「花粉症にヨーグルトが効く」なんてのは、典型的な嘘八百型で論理構成が全くのデタラメである。毎回かなりはっきりと語り口及び信憑性が変わっており、実はかなりの内部的葛藤があるのではないかなどとついつい憶測してしまう。

 やはりこの番組の視聴者は、常に番組の裏の意図を読みとることが必要なのであろう。もしかしたらこの番組はメディアリテラシーの教材には最適かもしれない(笑)。

 注:メディアリテラシー・・・メディアの情報を読み解く能力。メディアから垂れ流される情報をただ無批判に受け入れるのではなく、そのメディアが立っている位置やその内部にかかっているベクトルまで含めて文脈を読みとって、真実を見極める能力が重要となる。

 

2/17 発掘あるある大事典「親子丼」

 今回は、あるある名物「家庭の献立シリーズ」というよりも「どうでもいいシリーズ」である(笑)。なおこの「家庭の献立シリーズ」は以前からガッテンからのパクリが非常に多いことで有名だが、今回のネタに関しては、少なくともガッテンからのパクリではなさそうである。

 まず割り下の作り方であるが、出汁は昆布だし(この方がエグみがないという)、出汁:みりん:しょう油=7:5:2が良いとのこと。なおしょう油は特選丸大豆しょう油が良いという(スポンサー:キッコーマン)。

 鶏肉の切り方については2センチ×2センチ×1センチ、また白ネギよりも玉ねぎの方が味がしみこみ易いので良く、たまごをふんわりとなおかつ味を染み込ませるには、2度に分けて卵を加えれば良いとのこと(使用する卵はMサイズを二個)。また鶏肉よりも玉ねぎの方が火が通りにくいので、玉ねぎを先に煮た方が良いとのこと。

 以上、極めて実用的かつどうでも良い内容(笑)。ただ、以前にも言ったように、この番組はこういう内容の時が一番無難である。ところどころでスポンサーの意向がチラホラと見えたが、まあそれはご愛敬と言うところか。

 なおこの手の献立ものの場合には常につきまとうことであるが、ここで言ったとおりに作ったからと言って、必ずしも「あなた好みの」親子丼が出来るとは限らないと言うこと。ネギは絶対に白ネギでないといけないと言う人もいれば、半熟卵は嫌いなのでカチカチに固まっている方が良いと言う人もいるだろう。そこはあくまで自分で考えるべきである。

 

2/10 発掘あるある大事典「心臓」

 例によって、現代人は心拍数が増加する「不整脈」が増加しているとのこと。街頭で調査をしたところ、半数の人が心拍数が80を越える「不整脈」であり、心臓の機能が低下した実に危険な状態なのだという。

 また例によって強烈な煽りを持ってきたものだ。現代人の半数が心拍数が多いと言うが、そんなもの私でも、いきなり街頭で「フジテレビのあるある大事典ですが、調査に協力していただけませんか」と言われてカメラを向けられると、心拍数は一気に倍ぐらいに跳ね上がるだろう。正しい心拍数は、安静状態で測るのが原則である。それに心拍数の高いのを「不整脈」と言っているが、不整脈とはそもそも心拍が乱れたり抜けたりする症状で、運動などで身体を動かしたときに心拍数が上がるのは、正常な反応である。また緊張などの心因性のものでも簡単に上昇する。むしろこういった時に全く心拍が上がらない方が、心臓の機能に問題がある。心拍数を問題にするのなら、運動などの後にどれぐらいの時間で心拍が正常に戻るかを問題にすべきである。ここで、今回のこの番組は、日本人を無理矢理にでも不整脈にしたいのだろうと考えられる。

 で、この番組の言うところの心臓の問題と言うのが「キリキリ心臓」と「ブヨブヨ心臓」だとのこと。

 キリキリ心臓とは交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、常に心臓の心拍が高い状態で、不規則な生活などが原因になるとのこと。ご大層なことを言っているが、要は身体にストレスがかかっているので心拍が上がっているということである。

 ブヨブヨ心臓とは、心臓の拍出量が低下すること。これは運動不足による筋力の低下が原因とのこと。筋肉によるポンプ作用が減少するので、心臓に負担がかかっているのだという。これは高血圧や心臓肥大につながる危険があるという。

 さらにもうひとつはパンパン心臓というのがあるとか。これは高血圧が原因で心筋などが分厚くなってくる症状とのことである・・・はて、これってさっきのブヨブヨ心臓とどこが違うんだ? 高血圧が先行しているか後で出てくるかの違いはあるようだが、最終的に行き着くところは高血圧と心臓肥大だと思うのだが。

 この症状は悪化させると心筋梗塞などを起こす原因があるので、高血圧を解消するのが一番の対策。ここでこの番組では例によって「アミノ酸」をあげているが、これは毎度のことながら聞き流しておくのが正解。正しくは塩分やコレステロールの摂りすぎに注意することである。

 また心臓を強くするには、心拍の上がるような運動を定期的にするのが重要。特に下半身の筋力を強めることでミルキングアクションによる心臓のサポート効果も期待される。ウォーキングが効果的である。なおここでまたも心機能アップの怪しい体操が出てくるが、これも例によって適当に流しておくのが吉。

 途中で意味不明の分類が出てきたりして、かえって分かりにくくしている感があったが、終わってみれば、運動不足や高血圧などは心臓に負担をかけますという「当たり前」の内容。また塩分の摂りすぎに注意して、適度な運動をしましょうというのもごく妥当な対策であり、冒頭のいい加減な「煽り」さえなければ、特にどうということのない話である。なんでこういう無茶苦茶な煽りを入れたがるのかな? 私は、あまりに強引に現代人のほとんどを不整脈にしたがるものだから、今回は救心でもスポンサーについているのかと疑ったが、この穏当な内容から見るとそういうことはなかったようである(笑)。真面目に作っていればもっと良い番組になるのに、あえていかがわしい方向に走ってしまう。この辺りがこの番組の構造的問題なのだが。

 

2/3 発掘あるある大事典「クエン酸」

 現代は慢性的に疲労が溜まっている人が多い。そしてこの番組によると、その原因はクエン酸不足だというのだ。ただこの過程で、「以前にこの番組で、慢性疲労の原因はビタミンB1不足だと言ったが、ビタミンB1だけでは駄目なのである」といきなり昔の内容を自ら否定してくれる。まるで新製品が出た途端に「当社比」の対象にされてしまう旧製品のようで、大笑いさせてくれる。このご都合主義は、この番組でいつも放送している内容がいかに一方的でいい加減かを自ら白状してるのに等しいのだが、果たして作っている側はそのことに気づいているのだろうか・・・。

 と言うわけで、いきなり番組が破綻しているのだが、さらに番組が進行するにつれて破綻が積み重なっていく。

 ここで例によって「現代人はこんなにクエン酸不足なんですよ」という煽りのためのデータ調査。日頃から疲れているという人20人の血液を調査したところ、なんと7割もの人がクエン酸不足気味だという結果が・・・と言っているのだが、あのデータはどう見ても、疲れ切っている人を対象に調査したにもかかわらず、ほとんどの人が正常範囲のクエン酸を持っているという結果を証明してしまっているだけである。

 しかし、そんなことでめげるこの番組ではない。何が何でも現代人はクエン酸不足でないと困るので、次々と論理のウルトラDが登場する。

 クエン酸はもともとは体内で合成されるのだが(だから当然のことながら、通常は不足することはあり得ない)、それではこの番組の目的であるところの「煽り」を出来ないので、強引に「細胞内の酸欠によってクエン酸が不足する」という論理を持ってきている。クエン酸はエネルギー創生のTCA回路に関与しているのだが、細胞内が酸欠になることでこれが回らなくなり、クエン酸が乳酸(疲労物質とも呼ばれる)に変換して体内に蓄積されると言うのである。健康な人間でも激しい運動をすると酸欠状態になるが、運動をしなくても酸欠になるのだというのがこの番組の論旨。

 さてここでどうして普通の生活で酸欠になるのかという実験が来るはずなのだが・・・・なぜかここで行う実験というのが、二人の主婦の一日の血糖値の変化を調べるというもの。全く的はずれの実験なのである。この番組では強引に「血糖値が下がったときが身体が酸欠状態になったときだ」と言うのだが、これが「はぁ?」。酸欠と血糖値に何の関係があるのかは私には全く理解不能である。

 このような最初から的はずれの実験をしているのだから、「ストレスや身体を動かさないことで身体が酸欠になる」などと言われても、全く何の意味もなしていない。しかも賢明な視聴者ならこの実験の結果から気づくと思うのだが、一日で血糖値が下がっているのが午後4時と午前11時というのは、なんてことはない夕食前と昼食前の誰でももっとも空腹な時間帯なのである。ここまで間抜けな実験だと、呆れると言うよりも大笑いできる。

 さらに間抜け実験は続く、この次の実験は線路脇の部屋で過ごしたり、徹夜のカラオケに行くと、ストレスや疲労で乳酸が増えるというもの。なんてことはない、徹夜でカラオケなんてすると誰でも疲れますという当たり前のことを証明しているだけである。一体クエン酸はどこへ行ったんだ?

 完全に論理が破綻しているのだが、そんなことは全く意にも介さず、番組は爆走する。次はどうすればクエン酸を効率よく摂取できるかだ。

 と、その前に、クエン酸を摂取すると乳酸の分解が促進されるのだということを、例によって異常にサンプル数の少ない実験を行っている。まあこれは毎度のことだから目をつぶるとするが、私にはどうしても、クエン酸がブドウ糖の分解を阻止するという下りが分からない。ブドウ糖の分解が阻止されたら、代謝系が低下して、余計に乳酸は増えるのと違うのか?

 で、やっと登場の摂取法だが、要は糖分と一緒に摂ることと、何度かに分けて摂るということ。ただむしろここで注目すべきは、一日の摂取量はたかだか1〜2gで良いと言っていることである(多分、かなり多めに見積もってあるだろうにも関わらずである)。要はいつものことだが「普通の食事をしていたら不足することなんてあり得ない」という結論に落ち着いてしまうのである。

 どんどん混迷を増していくこの番組、終盤はさらなる混迷に突っ込んでいく。まるで、迷走飛行しながらソ連の領空に侵入していった大韓航空機のようである。これでは撃墜されるのも時間の問題である(不穏当な喩えだな、我ながら・・・)。

 突然にここで、またクエン酸の強力な効果が新たに登場する。それが「キレート効果」。クエン酸が金属元素とキレートすることによって、鉄や亜鉛などの吸収が促進されるのだという。

 しかしこれがどうにも怪しい。確かにキレートという物質は化学的に存在する。これは有機配位子が金属原子を挟み込むように結合した分子であり、この状態をキレートという(日本語では「錯体」)。ただキレートが生成すると吸収が良くなるというのが、私には理解できない。キレート化すると分子が巨大化して安定化するので、むしろ吸収は悪くなるのでは? それにキレート剤を体内に取り込むと、体内の金属原子の排出を促進してしまうという話も聞いたことがあるのだが。

 さらに意味不明なのが、クエン酸が抗酸化作用を持つというもの。金属原子をキレート化することで、金属原子の酸化を防ぐということなのだが、なぜ金属原子が酸化したらいけないのかが意味不明。活性酸素が身体に有害といわれるのは、その強力な酸化作用で細胞を傷つけるからなのだが、その活性酸素が金属原子を酸化することで不活性化するなら、むしろ金属原子はスカベンジャーとして働いているわけで、クエン酸がそれを阻止するのなら、逆に身体に悪いのではないのか? どうもこの辺りは論理展開に矛盾がてんこ盛りになっている。

 そして極めつけがラストの「ある子のコーナー」である。ここで視聴者から「クエン酸のいろいろな効果が言われていますが、どれが正しいのですか?」という質問があるのだが、これに対してのこの番組の回答は「クエン酸には血液をさらさらにする効果があり、血流を良くすることから肌にも良いと思われ(つまり裏付けがないということ)、細胞を活性化すれば免疫力も高まるかもしれない(これはほとんど思いつき)」というもの。「????」 さて、ここで全国の賢明なる視聴者は、私と同時にツッコミを加えたことだろう「最初に言っていた疲労回復効果はどこに行ったんや!!!」合掌・・・・。

 

 初っ端から破綻していた今回の内容だが、進行と共に迷走飛行を重ね、とうとう最後には撃墜されてしまった(というよりも、自分で勝手に墜落したと言うべきか)というお粗末至極な展開である。こんな阿呆な論理展開で視聴者をだませると思っているとは、一体どれだけ視聴者をなめているのだろうか。

 ちなみに今回の番組の目的は、恐らくグレープフルーツジュースの販促だろう(この番組のスポンサーにジュース出してるところがあったっけ?)。ただしグレープフルーツジュースは高血圧の薬との組み合わせは御法度なので、薬を服用している人は絶対に摂らないように。なおアメリカ産グレープフルーツは、超発ガン性の防カビ剤を使用しているので、私は絶対に摂りませんが。

 

1/27 発掘あるある大事典「マイナスイオン」

 毎回毎回怪しい健康情報を扱うこの番組であるが、今回は極めつけと言えるだろう。このマイナスイオンというのは最近ブームのようだが、その実態はまるで分かっていない。はっきり言ってオカルトの世界だとの指摘もあるような世界である。

 それにしてもまずこの番組はイオンの説明からコケている。「イオンとは、電気を帯びた原子のことである」(ここまではそれでよい)「例えば水分子などでは、酸素原子がマイナスイオンを帯び、水素原子がプラスイオン帯びることで結合している」(はぁ?)。

 いきなりこの番組のスタッフがいかに科学を知らないかが露呈する。「マイナスイオンを帯びる」などという言葉はない。マイナス電荷を帯びた状態がマイナスイオンなのである。それにまるですべての原子がマイナスイオンとプラスイオンの効果で集まっているように表現しているが、これも当然のことながら間違い。もしイオンだけなら金属もダイヤモンドも存在しない。

 初っ端からこの調子であるから、後の説明の怪しさは推して知るべし。

 いきなり「今まで他の原因とこの番組で言われていたことも、このイオンが関係している」と今までのこの番組の内容をひっくり返すご都合主義(今まで高性能のように宣伝していた商品を、新商品が登場した途端に「当社比」とか言って駄目製品にしてしまうのに似ている)。この辺りでこの番組の正体も見えてくる。

 曰く「プラスイオンがドロドロ血の原因になる」。赤血球などはマイナスイオンを帯びているから、プラスイオンが入ってくると、血球が引っ付いてしまうとか。確かにコロイドなどは電荷を帯びていることが多いが、だからと言ってどうやってプラスイオンが体内に入るのだ? それだったら、食塩でも摂った方が余程影響があるように思われる。

 次は「プラスイオンは自律神経のバランスを崩す」。プラスイオンは交感神経を刺激するので、自律神経のバランスが狂うとのこと。そこでこの番組は、マイナスイオン発生器を使ったら心身の状態が良くなりましたとの実験を行っているが、例によってこの実験は他の要因も多すぎて判断しようがない。例えば私なんかも、マイナスイオン発生器なんか持ってこなくても、一週間上司の顔を見なくてすんだら、確実に体調は良くなる。

 プラスイオンで体調不良が起こる例として、あるマンションに引っ越してきた家族が体調が悪くなった事例をあげている。この部屋は測定した結果、プラスイオンが異常に多かったとのことである。ではプラスイオンがどこから発生しているのかを調査したところ、壁紙の中に含まれていたフタル酸nブチルが出てきており、これがプラスイオンの発生源になっていた。そこで炭や観葉植物(虎の尾)を置いたらマイナスイオンが増加して体調が良くなったとのことである。

 実に綺麗に説明がついたように思えるのだが、実はよく考えてみると(頭の良い人なら考えずにも分かるでしょうが)、この事例で住民の体調が悪くなった原因は、いわゆる「シックハウス症候群」以外の何者でもないのである。途中で出てきたフタル酸nブチルこそが体調不良の原因なのである。プラスイオンが増加したとのいうのは、あくまで結果であって、原因ではないということである。この番組によくある論理のすり替えがここにも見られる。

 実際のところは、マイナスイオンが身体に良いという証拠は今のところはっきりしていない。そもそもどうやって空気中にマイナスイオンを発生させられるかというメカニズムさえ半信半疑であるのが現状である。なお市販のマイナスイオン発生機なるものの中には、大量のオゾン(毒ガスである)を発生させるものもあるので要注意である。マイナスイオンでリフレッシュどころか、毒ガス発生で頭クラクラなんてことになってはたまらない。 

 

1/20 発掘あるある大事典「カン」

 よくカンが鋭いとか鈍いとか言うが、カンは何によって支配されているかを、この番組は「科学の目」で解明するとしている。

 この番組の結論は、カンとは無意識で蓄えられた記憶に基づいた判断であるというもの。そしてこの結論をまず掲げてから、それを証明する実験を持ってきている。

 例えば、本物のラーメンと偽物のラーメン(ウーロン茶のポン酢割でスープを作ったようなとんでもないもの)をカンで見分けてもらったところ、よく当たったのはラーメンをしょっちゅう食べていた人だったとか、タクシーによく乗る人が、偽のタクシー運転手を見分けることが出来たなどの実験を行っている。

 さて、カンを超常現象の類に持ってこず、記憶に基づいた判断といった妥当な結論に持っていっているのは正解なんだが、気になったのは、カンと分析力が混同されていることである。今回の実験でも、以前にある色で商品を当てた人が、翌日に別の選択をさせたときに同じ色を選んだなどという辺りまでは、カンが無意識の記憶に左右されている例と言えるのだが。タクシー運転手の例などは、被験者が「降りる時の声のかけ方が自然だった」などとはっきりと「理由」を答えており、これはカンと言うよりは注意深い観察力と分析なのである。一般的にカンと言えば、何の判断材料もない状態で正しい方向を引き当てる能力を指していると思うのだが。

 そして案の定、中盤以降この番組はさらに方向が狂っていく。

 ここでこの番組は、カンを左右する能力として、目のピント調整能力・色識別能力や耳の聴覚などをあげていく。その理由が、目のピント調整能力が敏感な方が一瞬で情報を読みとる能力に優れるとか、聴覚が優れている方が声の調子の変化などから嘘を見破れるとかというものである。

 また女性のカンが鋭いのは、女性の方が色覚が鋭いのと、多くの情報を認識する能力があるからだとしている(これは裏を返せば、女性は集中力がないと言っているようにも感じたのだが)。女性の脳は脳梁が太いので、感覚と理論を結びつけてイメージを作るのに優れているのだという。

 以上の説明は、まさにカンではなく観察力と分析力の説明以外の何者でもない。この番組があげている「カン」と、どうも一般のイメージの「カン」とずれていってしまっているとしか言いようがない。そろそろテレビの前では「そんなことを聞きたいとは思っちゃいない」という視聴者の声が上がっているのではないかと思われた。

 結果として、最後まで「カン」と「分析力」が混同されたままだった。もっとも、何の判断材料もない状態でのカンなど、ただ単に確率論に左右されるだけなので、科学的に分析云々以前の問題であり、番組にもならないことになってしまうが・・・。もっとも、実は「カン」も「運」も分析力と切り離すのは難しいものであり、例えば「男運が悪い」などというのは、単に男に対する分析力が甘いのと男の趣味が悪いだけであるし、「金運が悪い」などというのも、自分の財務状況に対する客観的分析力に欠けるのと、安直な金儲けを志向しすぎているだけであったりする。

 結局、元々のテーマ設定が変なので、どうやってもまともに筋の通った内容は作りようがなかったのではというのが、私の正直な感想である(このテーマで番組を作れと言われたら、私にしてもどうしようもない)。そういう意味では、テーマに比べると内容はまだマシだったのではないかと思われる。もっとも、最後の「大豆レシチンで脳の働きを活発にし、カンを良くしよう」といういかにもこの番組らしいお間抜けな付け足しさえなかったならだが。 

 

1/6 発掘あるある大事典「むくみ」

 今まで多くの症例で視聴者を脅しまくってきた(この番組ではたびたび「現代人が危機に瀕している」という調子でやってきているが、これだけあれこれ危機に瀕していたら、とっくに人類は滅んでいる)この番組だが、今回のテーマはむくみである。

 むくみとは、要は過剰の水分が身体に蓄積した水太りの状態なのだが、このむくみについて「異常なむくみ」がある人が増えているというのが、この番組の内容である。

 身体に悪影響を与えるむくみとは、

1.リンパ型むくみ…筋力低下によって、リンパの働きが悪くなり、リンパの流れが停滞することで老廃物が蓄積し、身体がむくむ。

2.循環機能低下型むくみ…運動不足などで血行不良になり、腎臓への血流が低下し、水分の排出がうまくいかなくなる。

3.ダイエット型むくみ…ダイエットによるタンパク質不足で、血中のアルブミンが不足し、細胞から血管への水分の移動が妨げられる。

 そしてこれらが免疫力低下や、腎臓・心臓・肝臓の機能低下につながるという。

 

 

 

12/23 発掘あるある大事典「唐揚げの揚げ方」

 今回は家庭の献立シリーズ第五弾という「どうでもよい内容」。しかしなぜテーマが唐揚げなのかという理由だけははっきりしている。それは「このテーマは以前にガッテンが扱ったから」である。この番組は嘘が多い以前に、ガッテンなどからのパクリが多いことでも有名なのだが、この家庭の献立シリーズは五本中四本がガッテンからのパクリという特にすさまじいシリーズである(ここまで露骨だと、あまりに良識を疑う)。ましてや冒頭から司会の堺正章が「大好評である家庭の献立シリーズ」などと言い出すと、嫌悪感さえ感じるのを禁じ得ない。

 まずは肉の選び方から、ムネ肉とモモ肉とどちらが良いかということをいろいろな実験で示そうとしているのだが、結論は「日本人に好まれるモモ肉の方が良い」。全く実験が意味をなしていないのにいきなりずっこけさせられる。また肉の切り方についても、極めて常識的なことしか言わない。

 次に調味液なのであるが、これについてはリンゴの絞り汁を入れると肉が軟らかくなるとのこと。ただし当然のことながらこれは好みの問題である。つけ込み時間については30分ぐらいが良いとしているが、これはガッテンでも言っていたことである。

 衣については、片栗粉にコーンスターチを組み合わせることでべたつかない衣になるとしている。配合比は5:5が良いとのこと。なおガッテンは卵を使うことを言っていたのだが、これについてはある子のコーナーで「家庭用の火力では卵を使うと衣がカラッとしない」と、かなり露骨に自分たちの方法の優位性を主張している。

 最後は最重要な揚げ方である。ここでいきなり堺正章が「二度揚げをご存じですか」と切り出す。巷で流行しているようですが・・などと白々しいことこの上ない(ガッテンをパクっているんだから、二度揚げのことを知らないはずがない)。なんとここで、二度揚げは面倒だからもっと簡単な方法を紹介すると言い始める。つまりガッテンに正面から喧嘩を売ろうというのだから、なんとも大胆なことである。

 しかしここで出てきた方法というのがまたもずっこけ。この番組の方法は、途中で唐揚げを5、6回ナベから持ち上げるいうもので、偉そうに「二度揚げは面倒くさい」などと言っていたくせに、実質は二度揚げ、しかも途中で火加減の調整が必要という、どう考えても「ガッテンより簡単になったとは思えない」方法。正面から喧嘩を売った割りには、あまりに腰砕けである。所詮はパクリがオリジナルを越えようと考えたところがおこがましかったということか。

 

 結局、ガッテンからのパクリであることを承知しているが故に、あえてガッテンとは違うように見せようとしたのだが、結果としては大したことは何も出来なかったということである。そんなことなら最初からパクリなどしなければよいのに、なぜパクリをやめられないのだろうか。どうもこの番組は、何か構造的な問題があるような気がする。

 

12/16 発掘あるある大事典「バイオリズム」

 バイオリズムとは、人間の体内時計によって制御された活動のリズムである。ただどうしもこの言葉を使うと、身体・知性・感情のリズムが云々といった一昔前に流行した占い(科学的根拠がないのだから、こうとしか言いようがない)を連想してしまう人が大半であろう。そこでこの番組でも、このような20世紀の迷信とは違うという意味で、あえて「生体リズム」と呼びなおしている(なら、なぜタイトルを「バイオリズム」にしたのかが解せないのだが)。この部分で「バイオリズム(一般的な意味の方)」を科学的根拠がないと断言しているのは、この番組には珍しく実に良心的である(バイオリズム振興協会の類がスポンサーにいないということだろうが)。

 この番組の言いたいことは、何かをするときに、生体リズム的に見て向いている時間帯があるということである。

 まずサラリーマンがよくする「寝だめ」であるが、これは生体リズムを狂わせる元であり、かえって疲れることになりかねないと指摘している。この番組がお勧めする睡眠不足解消法は、就寝する時間を早くするか、一端いつも通りの時間(二時間ぐらいまでの誤差は可とのこと)に起きてから、10分ほど太陽の光を浴びて、その後90分の睡眠をとることを勧めている。これは人間の生体リズムは朝の強い光によってリセットされるので、一端生体リズムを合わせておくことと、90分だとちょうど最初のレム睡眠の時になるので目覚めが良いとのことである。

 また常夜勤の人は、帰宅時に朝日を浴びてしまうと帰ってから寝にくくなるので、サングラスなどで日光を受けないようにすればよいとのこと。

 人間の生体時計が太陽光でリセットされるというのは科学的に確認されており(元来の生体リズムは25時間周期であると言われている)、生体リズムが狂った場合の治療法として、強力な光を浴びるというものもあるぐらいである。だからこの内容はおおむね妥当である。

 また生体リズムを整えるには、朝食を摂ることも重要であるとしている(生体リズムはともかくとして、一日の活動を円滑にするためには、朝食は不可欠である)。またこの番組は朝食に重点を置く方が夕食に重点を置くよりも太りにくいという実験を実施しているが、これまたいい加減な実験。結論は正しいのだが、実験は無意味である。

 さらに無意味な実験の第二弾は、午前中の方が夕方よりも冷静な判断が出来るということを、主婦の買い物に要する時間で確認するというものである。午前中の方が買い物に時間がかからなくてめでたしめでたしという結論なのだが、夕方の買い物の時は、「100円引きシール」などに惑わされて買い物に時間がかかっただけではないのだろうか(笑)。まあ、実験の無意味さはともかく、結論の方はおおむね妥当なのだが。

 これの次に、痛みにもっとも鈍くなるのが3時だから、歯医者に行くならこの時間がよいとか、運動の記録が出やすいのは夕方だとか、味覚や聴覚などがもっとも敏感になるのは夜だとかいう項目が続く。これに従うと毎日の生活のパターンが決まってきそうな気がするのだが、この通りの生活なんて、普通は出来ないんじゃないだろうか。

 さらには昼寝は15〜30分ぐらいの方が深い眠りに入らないので、疲れなくて良いとか、人間がもっとも眠くなりやすいのは午前3時と午後2時だから(昼過ぎに眠くなるのは誰でも体験しているのでは)、この時間に昼寝をすれば良いとのことだが、三食昼寝付の主婦ならともかく、サラリーマンには無理な話である。

 

 以上のように今回の内容は、私のようなサラリーマンには事実上実践不可能な項目が多いので、この番組のターゲットが主婦であるということをつくづく思い知らされる。ただ、言っている事実自体は概ね正しく、生体リズムを整える体操とか食べ物やサプリメントなどといった怪しいものも出てこない無難な内容であった。前回や前々回がひどすぎたので、今回は自粛したのだろうか(笑)。というよりも、複数の制作者の中に、平気で嘘八百を流すタイプと、そういうことに良心の呵責を感じるタイプの2タイプが存在しているような印象を受けるのが正直なところである。 

 

12/9 発掘あるある大事典「敏感肌」

 今回のテーマは肌の角質層の痛みによって刺激に弱くなる「敏感肌」。しかしその実は、番組の合間に徹底して繰り返される「敏感肌用ケア製品」のCMのサポート番組でしかあり得ない。つまり今回のこの番組は、夜中によく怪しい外国人が出てきて「うわぁ、こんなに落ちるなんてホント? 試してみたい方はこちらまでお電話を」という類の番組や、どこかで見たことがある女優さんが出てきて商品を紹介した挙げ句「今なら高枝切りばさみもついてきます」という類の番組と同じである。だから今回は眉につばを10倍(当社比)つけてから見る必要がある。

 番組の方は、まずいかにも肌の痛んでいそうなガングロギャルを捕まえて、10分かけて化粧を落としてもらってから(ただ「テレビに出してあげるから」だけではここまでするとは思いにくい。一体いくらの「謝礼」を支払ったんだろう。)、肌の検査をし、予想通りに彼女たちの肌はボロボロであるということを確認して始まる。なお「無理矢理に肌を焼くから肌が痛む」というアドバイスに対して「白いとかわいくねぇ」という言葉を引きだし、ガングロギャル達は肌以上に、その美意識の壊れ方の方が深刻であるという結果をも示している(決して番組の意図するところではないだろうが)。

 次はお決まりの、あるある会員によるテスト。肌の状態が良い二人と悪い二人を選び出している。状態の良い一人のコメントは「石鹸で顔を丁寧に洗っている」。これに対して肌の状態の悪い女性は「ケアには気をつけているつもりなのに・・」と愕然とする一人と、「化粧を落とさずに寝てしまったり、睡眠不足だから傷んでいると思っていた」と納得している一人である。実はなぜ肌が痛むかという原因は彼女たちのコメントでもうはっきりと分かってしまう(それについては後で説明することにする)のだが、この番組はここから本題につながっていく。

 肌を傷める原因は摩擦や乾燥などによる角質層の傷みや、ストレス・睡眠不足などによる内的問題である(これはほぼその通り)。また例によってこのことを、この番組では3人の女性に徹夜をしてもらうという実験をしている。結果として、肌の再生を促す成長ホルモンは減少し、免疫力を落とすコルチゾールの量が増加し、皮脂が過剰に分泌されていたという結果を導き出している。例によって結果がまずありきの実験である。

 ここでこの番組では、皮脂が過剰になるとニキビなどの原因になり、少なくなると皮膚が感染に弱くなると説明している。ただこの下りで「あれ?生活が乱れると皮脂が増加すると言ったけど、少なくなる場合については出てきてないぞ?」と感じた人は、既にこの番組の見方に大分慣れた人である。実はここにも大きなポイントがあるのだが、これについてはこの番組では「口が裂けても言えない」事実が潜んでいる。これは後で説明する。

 次は当然の流れながら、どうやって肌を痛めないようにするかという話題になる。この番組によると、風呂にはいるときはタオルでこすりすぎないように(ナイロンタオルなど最低である)、風呂上がりには保湿クリームなどを使うこと(この番組のスポンサーが化粧品メーカーであるから、当然すぎる結論)、またひげ剃りなどの後はスキンケアを忘れないように(これもスポンサーを考えると当然の結論)と持ってきている。これ以外には睡眠を十分とる、アミノ酸を摂る(アミノ酸以外もバランスよく摂るというのが正解である)などをあげている。

 やたらに「スキンケア」と繰り返していたのが、この番組の最大の目的である。CMが完璧に番組と連動していたのに注目。露骨にスポンサーの意図が反映していたテーマである。

 

 さて最初に私が「原因ははっきりしている」とか「この番組では口が裂けても言えない事実」と言った内容についてであるが、つまり肌の痛みは皮脂層の減少が原因になっており、その皮脂層の減少の原因こそが化粧品であるということである。化粧品は人工的な油脂であるので、これを皮膚に付け続けることで皮脂腺の働きは低下していく。また化粧落としやフェイスケアと称しているものの正体は洗剤(界面活性剤)を含んでいることが多い。これらは肌の皮脂層を破壊する。つまり化粧品を多用したり、フェイスケア商品なるものの使い過ぎが肌を痛めるのである。だから最初のあるある会員の調査結果で、洗顔だけの女性が肌が良好で、ケアに気を使っている女性の肌がボロボロという事態になるのである(化粧をしたまま寝るなど問題外)。

 一方で肌を痛めるものを売って、もう一方でスキンケア商品と称したものを売る。これはマッチポンプ商法と言って、一番ボロい商売である。これはまるで、ウィルス対策ソフトのメーカーの社員がウィルスをばらまくようなものである。くれぐれものせられないように。

 

12/2 発掘あるある大事典「亜鉛」

 亜鉛の欠乏症といえば、味覚障害が非常に有名なのであるが、この番組ではいきなり「亜鉛が欠乏すると酵素が働くなくなり、発育障害や機能不全などが起こり、命にさえかかわる」とかなり強烈な脅しで始まる。この手の持って行き方はこの番組の常習癖なのだが、最近は比較的鳴りを潜めていただけに、いきなりの「久々に見る悪癖」は、冒頭から心理的反発を招く。

 また亜鉛の効果を描こうとするのに、日本列島を身体に喩えると酵素は改革に燃える総理大臣で(明らかに小泉を意識しているようだが)あるが、総理だけだと何もできないので、実務を行う官房長官が重要であり、それが亜鉛であるという表現を持ってきているのだが、これが意味不明。「自民党万歳」のフジサンケイグループの性質上こういう表現が出てきたのだろうが、この喩えで亜鉛の重要性が分かりやすくなったかと言えば、全く何の役にも立っていない。むしろ亜鉛の働きがあの福田官房長官程度のものなら、大して重要ではないのではないかとの印象さえ受けるのだが(笑)。

 で、例によって亜鉛不足を狩り出すために味覚障害のテストを行っている。亜鉛が不足すると味蕾の働きが悪くなるので、味覚障害が現れるという(この辺りは私も聞いたことのある事実である)。このテストを行ったところ、若い女性に味覚障害が続々登場という、この番組にありがちな展開になる。

 亜鉛の重要な役割は、新陳代謝に関わるものであるとのこと。亜鉛は老化した細胞の分解や、タンパク質分解酵素の働きを助けてアミノ酸の生成にも関与しているという。DNAの情報に基づいてアミノ酸から体細胞を合成する際に、指示を出すのがジンクフィンガー(ジンクは多分亜鉛の英名のジンクでしょうね)という物質であり、その物質が亜鉛で支えられている。だから亜鉛が欠乏すると新陳代謝そのものが駄目になるので、生命にかかわることになると言うのだ。これをまたDNAを台本、ジンクフィンガーを監督、アミノ酸をスタッフに喩えて説明しているのだが、これがまた余計な比喩。

 そして子供達の間に亜鉛不足が広がっている恐れがあるというのだ。ここでこの番組は、某幼稚園に出かけていき、24人の園児達に「最近肌がカサカサしてきた」「疲れやすい」などの8項目チェックを行い、園児の大部分が亜鉛が不足気味という恐ろしい結果が発覚したとして「このままでは日本の将来が危ない」とまでぶち上げている。

 しかしここでまたも疑問が頭を持ち上げてくる。なんでわざわざ幼稚園児対象に亜鉛不足の自覚症状の有無を聞くなんていう、不明確なテストを行っているのか?(幼稚園児に「最近疲れやすくないですか」なんて質問すれば、大抵の園児は「はい」と答えるのでは) たかが24人ぐらい、血液検査でもしてきちんとした結果を出しても良いのではないのか? それとも検査費用でもケチったのだろうか? 答えは「キチンとした検査をしたら、この番組が意図するような結果がでないから」であろう。こんないい加減な調査で「日本が危ない」とまでぶち上げるのは、いかにもこの番組らしい「論理のウルトラD」である。

 次にこの番組は、亜鉛をいかにして摂るかというところに話題を持っていく。そこで、亜鉛の摂取がうまくいかない原因として、日本の土壌が痩せてきて亜鉛の含有量が少なくなってきたことに一因があるという。ここで私は「おっ、この番組も良いことを言う」と思いかけたのだが、なぜかこの件にはこれ以上切り込まないのにはずっこけてしまった。日本の土壌に亜鉛が少なくなった原因こそが、合成肥料と農薬を大量に使用した現代農業である。つまりこれらの薬剤が日本の土壌を不健康化しており、そんな不健康な土壌で栽培された野菜も不健康であり、これが身体の不健康につながっているわけである。なぜかこういう根元的な最も重要な部分に触れかかったら、この番組は突然に規制がかかったかのように話を変えてしまう。これが私がこの番組に不信感を感じる大きな理由の一つでもある。

 また亜鉛の吸収を阻害する物質もある。カルシウムや食物繊維などは亜鉛の吸収を阻害するので、これらと一緒に亜鉛をとっても効果が減少してしまう。これをこの番組では、6人の男女の血中亜鉛量を測定し(ここでやはり血液検査で亜鉛不足がキチンと判断できることが証明されている。ここで記憶力の良い人は、やはり先ほどの幼稚園での調査は意図的に誘導されたものであることを確信できるのである)、3人は生ガキを、残りの3人はカキのシチューを摂ったら、生ガキの3人が血中亜鉛量が増加したのに、シチューの3人は変化がなかったというテストをしている(シチューの中の阻害成分のせいだとのこと)。

 さらに亜鉛の吸収を妨げる成分は、これ以外にお茶のカフェインやタンニン、大豆製品に含まれるフィチン酸、加工食品に含まれるポリリン酸などがある。この番組によると「これらの成分は亜鉛の吸収を妨げる、しかしこれらの成分は身体に必要なものである」と来るのだが、これは滅茶苦茶である。確かにカルシウムや食物繊維は身体に必須であるが、カフェインやタンニンなどは決して必須ではないし、ポリリン酸に至っては、骨を分解する害まで言われている。この時点でこの番組が言っていることが嘘八百であることが証明されてしまうのである。

 なお現代人が亜鉛不足気味にあるのは事実であるが、実はその原因は、この番組があえて深くは触れようとしなかった「土壌中の亜鉛不足とポリリン酸の大量摂取」である。つまり農薬大量使用のコンビニエンスでジャンクな食生活に原因があるのである。この根本から目をそらして、生ガキにレモンをかけると亜鉛の吸収が良くなりますとPRしたところで、何の説得力も持たない(またこの番組のことだから、防カビ剤をたっぷり使用した輸入レモンを使うのだろう)。

 

 私は正直なところ、最近はこの番組も大分マシになってきたのではないかと思われていたので、番組信用度の格上げを検討していたのだが、そんなものは明らかに時期尚早であるということを思い知らされたのが今回である。番組は脅し満載、実験は無意味、結論は恣意的で的はずれ、この番組の一番悪いところが久々に濃縮されている。今回はスタッフは亜鉛が不足して、神経の働きが鈍っていたのかもしれない。マ○ドナ○ドなどばかりで食事をしているから、亜鉛が不足しちゃうんです。

 

11/25 発掘あるある大事典「アミノ酸 第二弾」

 6/24に第一弾を放送してから、全国でアミノ酸ブームが巻き起こった(あくまでこの番組が勝手に言っているだけだが)ので、それに引き続いて第二弾だとのこと(前回の放送後にスポンサーがアミノ酸で儲けでもして、気をよくしたのだろう)。

 冒頭は例によって、ゲストやあるある会員などが集まってのアミノ酸礼賛で始まる。曰く「トレーニングをしても筋肉痛がしない」「体重が減少した」「集中力がアップした」。しかしこういうのは、雑誌によく載っているラピスなどの体験談「このネックレスをした途端に競馬で連勝」とか「ふられたはずの彼が突然私に振り向いて、今はハッピー」なんてのと同じぐらいにとらえておいた方が良いでしょう。

 まずはアミノ酸の伝道師・角田氏が登場して、「風邪なんてひいたことがない」といきなりの体力自慢(これって、典型的な怪しい健康食品宣伝番組のパターンですよね)。そして血液検査の結果、角田氏の免疫細胞は非常に能力が高いとの分析結果がついてくる。ただ例によって、角田氏のこの高い免疫力が、アミノ酸摂取のせいか、常日頃からトレーニングを欠かさないせいかといった一番大事なところは曖昧にしたままです。

 この番組によると、アルギニンやグルタミンはマクロファージやキラーT細胞などを強化するので、免疫力が向上するとのこと。しかしこれは、日頃から栄養のバランスのよい食事をしておく必要があるということを説明しているにすぎません(逆に言えば、バランスのよい普通の食事をしていれば、サプリメントなんて摂る必要はありません。ちなみにアミノ酸は摂れば摂るほど良いというものでなく、必要以上摂っても体外に排出されるだけです)。

 次が肌によいアミノ酸。肌の状態に悩んでいる女性7人を集め(含む、この番組スタッフ)、肌年齢を測定。予想通り軒並み50才オーバーという悲惨な状態です。そして彼女たちがこの番組お勧めの美肌アミノ酸を摂取して2週間後、今度は全員の肌年齢が若返っていてめでたしめでたしという実験です。

 だけどこの実験がまた疑わしい。まず肌の状態なんていうのは、食習慣だけでなく生活習慣やストレスなどで大きく変化します(女性の場合は生理なんかも絡んでくる)。例えば何日か徹夜でもすれば肌がボロボロになるのは誰でも自覚できます。スタッフの女性の場合なんて、この実験に参加するためにこの2週間は残業がなくなったんでは、などと疑ってしまいます。

 この番組の説明を簡単にすると、プロリンとアルギニンを摂取するとコラーゲンの原料になり、肌が再生するというもの。ここでふと「ガッテン」を思い出します。あの番組ではコラーゲンを1ヶ月ほど摂取しても肌には影響なかったと断言しています。コラーゲンを摂っても駄目なものが、コラーゲンの原料を摂ることでより効果があるのでしょうか? これはどう考えてもおかしいです。

 この次に視聴者からのメールのコーナー(いわゆるある子のコーナー)があるのですが、この部分でこの番組は決定的な失敗をしてしまいます。

 視聴者からのメールの内容は「アミノ酸を摂りすぎれば太ると聞いたのですが、大丈夫なのでしょうか?」というもの。これに対するこの番組の回答は、食事にもアミノ酸は含まれているので、それ以外に4000〜6000mgぐらいのアミノ酸を摂っても大丈夫ですというもの。ここでご丁寧にごく一般的な一日のメニューまで紹介しているのだが、これがなんと朝食で13200mg、昼食で20800mg、間食でも4700mg、夕食に至っては32400mg、合計で71100mgもあるのである。この番組は「これだけ摂っても大丈夫なものなんだから、さらにサプリメントを加えても影響がない」と言おうとしているのであろうが、ここでこの番組の言うことを鵜呑みにしない習慣を身につけた賢明な視聴者なら「普通の食事でこんなに桁違いに摂っているのなら、改めてサプリメントなんて使う必要がない」ということに容易に気づいてしまいます。しかもこの後、ご丁寧にも菊間アナが「これらの食品には20種類のアミノ酸がバランス良く入っている」とトドメを刺す発言をしてしまっています。まさしく「やぶ蛇」です。

 ここで明らかに番組の雲行きがおかしくなるのですが、この後さらにこの番組は混迷していきます。

 最後に挙げたの集中力アップアミノ酸という一番怪しいもの。ここで集中力アップのためにアミノ酸を摂取しているという、国士舘大学のサッカー部の選手を使って、彼らがシュートの時に高い集中力を示しているというのを脳波で示しています。そして集中力アップにはドーパミンが働くことが重要で、そのためにはドーパミンの原料になるチロシンが必要と持ってきています。

 しかし賢明な視聴者ならお気づきのように、最初のサッカー部選手を使っての実験は、全くアミノ酸の効果を証明していません。この実験は「サッカー選手はシュートの時に高い集中力を示す」ということを証明しているだけです。もしアミノ酸の効果を見たいなら、彼らがアミノ酸を摂取した時と摂取しなかった時とでの違いを見る必要があるのに、なぜかその実験は全く行っていません(多分差が出なかったんでしょう)。

 完全にここで論理が破綻しているのですが、それにも関わらずこの番組は、脳を休ませるセロトニンの原料になるトリプトファンも摂る必要があると続けます。しかしここからドンドンと歯切れが悪くなる。曰く「チロシンとトリプトファンを同時に摂っても、一種類しか脳に入らないので、これらを使い分ける必要がある」どうも奇妙な話です。挙げ句の果てが「脳の発達の未熟な子供の場合は、脳内のアミノ酸バランスを崩す恐れがあるので、サプリメントは使わない方がよい」という話まで出てくる。ある意味、こういう情報を暴露するのはこの番組の良心と言えなくもないが、むしろいつも宣伝一色のこの番組で、あえてこの情報を流すというのは、「よほど害が大きいのだと心得るべし」(あるある調)。ここで最初にゲストの誰かが、最近は学習塾なんかでアミノ酸を使っているところがあるなどと言っていたことを思い出してゾッとするところ。ドーピングされた生徒達が健康を保っていることを祈りましょう。

 なにやら迷走したまま番組は終盤に突入するのだが、ここで極めつけの事件が起こります。ゲストの畑山氏が突然「勘違いして欲しくないのは、これは補助にすぎないと言うこと。あくまでバランスの良い食事で摂るということが重要なんです。健康が基本で、健康でないのに肌だけ健康なんてことはあり得ない」という実にリーズナブルな爆弾発言をしてしまいます。これは「さあみんなでサプリメントを摂りましょう」という番組の主旨に完全に反した発言です。番組プロデューサーなんかは青ざめるんじゃないかと思われるのですが、なぜかこれがそのまま流れてしまいます(しかも畑山氏は最後にもう一回念を押している)。

 

 どうも番組制作側の葛藤みたいなものが表面に現れていたのが感じられたのが今回。以前のアミノ酸の回のように、嘘八百を並べてアミノ酸礼賛一色にしようという思い切りの良さ(笑)が感じられなくなり、所々に良心の呵責(笑)のようなものが現れてきました。最近はうちを含んで、この番組の問題点を指摘するサイトなどが登場していることが、制作側にプレッシャーを与えているのでしょうか?(笑) どうも上層部からの「視聴者をだまくらかしてもよいから、スポンサーが喜ぶような番組を作れ」という制作方針が徹底していないようです。

 その結果として、今回の内容は私のような素人でも明らかに分かるぐらい、矛盾を含んだメッセージが随所に散りばめられていました。我々視聴者は、これを制作者側の善意と受け取って(笑)、さらに眉につける唾の量を多くしておく必要があるでしょう。

 

11/18 発掘あるある大事典「ブロッコリー」

 ブロッコリーの新芽に抗ガン作用があるという、いきなり怪しい説から始まるのが今回。アメリカ発のこの類の説から始めるのは、この番組のいつものパターンである。

 とりあえず新芽の効果の方は番組の後の方にするとして、最初は普通のブロッコリーの効果から説明している。

 ブロッコリーに含まれているのがビタミンU(性格にはビタミン様物質になるとか)。このビタミンUは胃に特によく効くとのことで、ストレスの多い現代人には必需であるとしている。

 この効果を試す実験として、ビル清掃会社の新人二人のうち、日頃から特にストレスを感じていないという星さんはブロッコリーを食べずに、日頃から胃の調子が良くないという関谷さんには2日で4株のブロッコリーを食べてもらって、フジテレビの球体展望室の外壁掃除という非常にストレスのかかる仕事(高さ123.45メートル・・なんか狙ったような数字だな)をしてもらって、二人の胃がどういう状態になったかということを見ている。

 結果はブロッコリーを食べた関谷さんは胃にほとんど損傷はなく(出血2カ所、後は軽い炎症)、星さんの方は胃の中に多数の出血が見られた。しかし星さんも毎食半株のブロッコリーを食べることで3日で治ったとのこと。

 目出度し目出度し、うーん、ブロッコリーってすごい・・・ってなりそうな結果なんだが、この実験をよく見て欲しい。実はこの実験はブロッコリーの効果の証明ではなく、普段ストレスで胃が悪いと感じていた関谷さんの不調は実はただの胃炎にすぎず、普段ストレスを感じていないと思っていた星さんが、実は胃にかなり損傷がきていたというように、胃の状態って自覚症状では意外に分からないものなんですねということを示しているだけなのである。ブロッコリーの効果を言うなら、少なくともこの後、今度は星さんだけがブロッコリーを食べて、関谷さんはブロッコリーを食べなかったら、関谷さんの胃はボロボロになりましたが、星さんの胃はピンピンしていますという実験をしないと何も言えません。同様に、星さんがブロッコリーを食べたら3日で胃が治ったと言っても、食べなかったら1週間かかりましたよという結果がないと意味をなしていないのである。

 多分、ブロッコリーが胃に良いということは事実なんだろうと思うが、こういう結論が先にあって結果をでっち上げるような実験をしてはいけません。これがこの番組の一番悪いところです。

 ビタミンUの次に注目したのが葉酸。最近は特に若い女性にこれが不足しているという(55%の女性が葉酸不足とか)。原因はダイエットと野菜不足だという(無茶なダイエットは諸悪の根元です)。葉酸が不足していると、妊娠したときに胎児が神経管閉鎖障害を起こし、神経の発達に影響するとのこと(だからこそ日米共に国策として女性に葉酸を与えようとしている)。しかももっとも葉酸が必要なのが、妊娠の1ヶ月前から妊娠3ヶ月の間であるので、妊娠を自覚してから葉酸を摂取しても手遅れであるのだという。さらに男性の場合も葉酸が不足すると動脈硬化が起こるとのこと。またアルコールやたばこの摂取が葉酸値を低下させるという。葉酸不足の場合、口内炎や貧血といった症状が出るので、心当たりのある人は注意した方が良いとのこと。

 例によって思い切り脅しが入っているのだが、奇妙なのは現代女性の55%が葉酸不足と明言しているのに対して、神経管閉鎖障害の発生は毎年1500人に1人ということ。あまりに数字が食い違いすぎてるぞ。ホントに葉酸不足が原因なのか? もし葉酸不足が原因だったら、今頃日本は神経管閉鎖障害の幼児が続出して大変なことになっているのでは。

 そしてここでブロッコリーの宣伝になるわけだが、葉酸とその吸収を助けるビタミンCの豊富なブロッコリーが葉酸補給に最適なのだとか。ここでこの番組はまた実験をしているのですが、例によってこの実験は重視する必要がありません(笑)。この番組ではブロッコリーばかり宣伝してますが、要は緑黄色野菜を摂れば良いのです。

 番組も終盤、ここでやっと登場するのが、真打ちブロッコリースプラウト(ブロッコリーの新芽)なのだが、これが見た目が貝割れそのもの(実は味も貝割れそのもののようである)。これがいかに身体に良いかを、例によって「アメリカの最新研究」なるものを持ち出しての宣伝が始まる(しかもこのブロッコリースプラウトなるものが日本で発売されたのは1ヶ月前からなどとやけに細かい情報が入る)。視聴者としてはそろそろここらで眉につばを付けながら、この番組のスポンサーの中にブロッコリースプラウト振興協会という類の名前がないかに注意する必要がある(笑)。そう思って番組の最後のエンドロールを見ていると、協力・JA埼玉岡部の名前が。もしかしてここが今回の番組の黒幕か?

 この番組によると、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンという成分が癌に効くのだとこと。そしてこのスルフォラファンは新芽にもっとも含まれるのだという。ここでこの番組はヘビースモーカーと不規則生活者にブロッコリースプラウトを食べさせたところ、健康になりましたという実験を披露。ただ、過酸化脂質の量が減少しましたというのは良いのだが、私が理解できなかったのは、尿中の傷ついたDNA量が増えたので身体に有害なものが排出されているのだという下り。これって単純に、体の中の傷ついたDNA量が増えても増加しないのか?(私は医学の専門家でないから断言は出来ないが)

 この番組は、散々ブロッコリースプラウトを宣伝するが、実は冒頭のビタミンUや葉酸は普通のブロッコリーの方が多いとのこと。ここで番組の結論は「両方食べましょう」。ちょっと待て、そんなにブロッコリーばかり食えるか! こうしてこの番組に毒された視聴者は、ひたすら毎日ブロッコリーばかり食べて食生活のバランスを崩すか、毎食に大量のブロッコリーを加えることでカロリー過多になるのである。何事もあまり鵜呑みしないこと、これが一番大事である。いつも言っているが、食事は多くのものをバランスよく食べることが重要。人間が食べるものというのは、どれも身体に良いものなのであり(今や敵視されている脂肪やコレステロールも、どちらも身体に必須の成分である)、摂りすぎた場合に弊害が出るのである。

 

11/11 発掘あるある大事典「女性ホルモン」

 最近は女性ホルモンのバランスが崩れていて生理不順などに遭遇している女性が増えているという。

 女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがあるが、これのバランスが崩れているとのこと。ダイエットなどが原因になっているとのことである(これは確かにその通り)。

 で、これを改善するにはどうすれば良いかと言えば、適度な運動(極めて当たり前)、大豆の摂取だそうだ。例によって大豆イソフラボンがエストロゲンと構造が似ているから云々という話だが、大豆イソフラボンがエストロゲンと同じ働きをしているかは怪しいが、大豆自体は身体に良いので、摂って損はないだろう。ただし常々言っているように、くれぐれも食事のバランスを崩さないことが最も重要である。間違っても毎食麻婆豆腐を食べるようなことをしてはいけない(笑)。

 なお男性にも女性ホルモンのエストロゲンは重要だという。例によってこの番組がよく引っ張ってくる怪しいアメリカの最新研究によると、エストロゲンが脳のニューロンを保護するので、アルツハイマー病を防ぐとしている。例によってアメリカでは現在臨床試験を実施中などと、いかにも効果があるかのように宣伝しているのだが、こういう時は眉につばを三重ぐらいに塗ってみた方が良い。アルツハイマーに効果があるといって臨床試験を行われている物質など、それこそビタミンだのタンパク質だのありとあらゆる物質が存在しているので、エストロゲンもその一つというだけである。臨床試験ではっきりと有意の結果が出てこそ、初めて「効果あり」と言えるのである。

 例によって眉唾な内容も多々あったが、それを承知の上で見るのなら可といったところであろうか。この番組については、くれぐれも「鵜呑みにしないこと」、これがもっとも大事である。

 

11/4 発掘あるある大事典「不器用」

 今回のテーマは「不器用」のメカニズムについて。例によってこれを「科学の目」で解明しようとのことである。

 まずいきなり、不器用は手先を使わないので、脳の働きが悪くなり脳細胞の死滅が早くなるという、この番組お得意の「煽り」から始まる(なんて極端な)。

 器用と不器用の違いであるが、それを力加減の感じ方の違いとしてまとめている。そして力加減を感じるのに重要なのは圧点の感度。圧点は指先に集中しているが、この圧点がキチンと働くには爪が丈夫であることが必要なのだが、不器用な人はこの爪が柔らかい場合が多いというのだ。爪が柔らかいせいで、指先に圧力がかかったときに指先が変形し、圧力が逃げてしまうので圧点が鈍感になるのだという。そしてこの爪が柔らかくなる原因はタンパク質の不足とか、除光液の使用などであるとのことである。

 また皮膚の振動などを体毛が感じるので、脱毛している女性などでは皮膚の感度が鈍くなるとのこと。また同じ姿勢を続けていたりすると、血流が悪くなるなと筋肉が疲労し、筋紡錘の働きが悪くなることで筋肉のセンサー機能が鈍くなることなども影響するとしている。

 次にこの番組があげているのが、親指依存症。これは最近の携帯メールなどに代表されるような、なんでも親指で済ませてしまうことで親指と他の指とのバランスが崩れることであるとのこと。親指しか使わなくなると、各指で役割の分担があるので、手先が不器用になるのだという。

 以上、不器用の理由についてであるが、ここまではそれなりの説得力はあるのだが、ここから「だから不器用でいると脳細胞が劣化する」という冒頭の煽りに結びつけるのが感心しない。確かに脳を刺激するために手先を使うとか、痴呆症に対しての対症療法として機能回復訓練を行うことはあるが、不器用だったら脳が劣化するなどという話は聞いたことがない。しかも冒頭では、まるで不器用がアルツハイマー病の原因になるかのごとくさえ見える煽りをいれていたが、あんなものが嘘八百なのはもはや説明も不要。アルツハイマー病の原因は未だに不明であって、これを解明できれば医学界の賞をもらえるだろう。

 この番組では「不器用だと脳細胞が劣化する」とやたらに悪いイメージに結びつけるのだが、どのようにして脳細胞が死ぬのか、また不器用だと脳細胞が早く死ぬと言うことをどういうデータで確認したかも全くないまま(そもそもそんなデータがあるとは思えないが)、ここで不器用という言葉の定義まで変更するというウルトラCを成し遂げる。

 ここで突如として、手先の不器用の話から「段取りの悪さ」の話にテーマがすり替わる。この番組が言いたいことは、要領の良い人は自分が行う作業のイメージを頭の中でシミュレーションすることが出来るが、要領の悪い人はそれが出来ていないということのようである。

 このこと自体は確かにその通りなのだが、先ほども言ったように、これは「不器用」とは全く別の話である。それにもかかわらずここで「このように不器用は克服できるのである」と結論を持ってくるので、「一体この番組は何を言いたいの?」と絶句させられる次第である。

 久々にこの番組らしい「論理展開の滅茶苦茶ぶり」を堪能させられてしまった回である。今回などは、個々の項目で言っていること自体は大した嘘はないのに、番組全体を通すと大嘘になってしまうといういかにもこの番組らしい破綻の構図になってしまった。同じ内容を使って「不器用でお悩みのあなた。どうして不器用なのかを考えてみましょう。」という構成の番組にしていれば全く違った好番組になっていたのに・・・。

 

10/28 発掘あるある大事典「肌のしわ」

 肌の弾力は年齢と共に衰えていくものだが、これがしわの生成と関係あるのではないかと言うのが今回のテーマ。と、ここまで言ったところで、既にスポンサーの化粧品メーカーの思惑が透けて見えてくる。当然のことであるが、今回は最初からたっぷりと眉につばを付けておく方が良い。

 まず小じわの生成原因について、一言で言うと、表情などでついたしわが、弾力の低下によって戻らなくなるのである。

 では肌の弾力を落とすのは何かということになるが、まず乾燥。なぜ肌が乾燥してしまうかであるが、洗顔の仕方が悪いという(この辺りから化粧品メーカーの思惑がちらつき始める)。要は「化粧水を使って手入れしましょう」ということ。この番組のスポンサーがどこであるかを考えると、極めて当然の結論に持ってきているが、ここで肌の乾燥を防ぐための皮脂層を阻害しているのが、実は化粧品であるということは、当然のことであるが全く触れもしない。

 小じわの次に来るのが「大じわ」(こんな表現あったっけ?)。これは角質層だけでなく、真皮のコラーゲンやエラスチンなどの繊維までしわが入っている状態とのこと。そしてこれの大敵が甘いものとダラダラ食いだと言う。

 この番組によると糖分がコラーゲンと結びついて、コラーゲンを固くしてしまうのだという(ホントか?)。さらに紫外線がエラスチンを切断することもしわの原因だという(これ自体は嘘でもないのだが、化粧品メーカーの「UVカット化粧品を使ってください」という販売促進意図が強烈に含まれているのには注意。なお私が以前から言っているように、UVカット化粧品は相当にやばいものを使っているので、こんなものを使えばかえって肌に悪い。「200X」でも言っていたような、帽子や服装での対策をするべきだ。)。ちなみにうちの母は、年齢から見るとかなり健康な皮膚をしているが(病人であるにかかわらず)、これは実は昔からほとんど化粧品を使っていなかったせい。これについては化粧品の販売員の「どういうケアをされていたのですか?」の質問に「化粧品とかはほとんど使ったことはないんですが」と母が答えたところ、その販売員が思わず「だからですか・・・」と本音を吐いてしまったというエピソードもある。

 で、ここからこの番組のしわ対策になるのだが、ここで出てきたのが、顔面ストレッチとか規則正しい生活を送るとかの「なんじゃそれ?」という方法である。挙げ句の果てが、大じわに対する対策として出てくるのが「コラーゲンの材料になる成分をとると共に、コンドロイチン硫酸を含む軟骨などを食べましょう」と言うもの。だが、これは以前にガッテンで「コラーゲンを摂取したところで肌には直接には効かない」と断言していたのを、何を見ていたのだろうか? また軽い運動をすればコラーゲンやエラスチンの合成が高まるなんていう「最新の学説」なるものが登場していたが、これの真偽のほどは私は知らない。ただし、例によって基本は「バランスの良い食事と、適度な運動」という肌に限らず健康全般に良いことである。つまり身体の健康を保てば、肌の健康も保てるという当然至極ことが真理といったところだ。

 私としては是非とも「化粧品の使用が肌の老化を進めます」と言ってもらいたかったところだが、それだけは口が裂けてもこの番組では言えまい(笑)。今回も散々しわへの恐怖を煽った挙げ句、UVカット化粧品の販促番組と化していた。この辺りがこの番組の限界なのだが。

 

10/21 発掘あるある大事典「オムライス」

 今回はおいしいオムライスの作り方という「どうでもいいテーマ」(笑)。だが、実はこの番組はこの手のどうでもよいテーマを扱うときが一番無難なのである。と言うのも、おいしいオムライスを作るための食べ物とか、おいしいオムライスを作るための体操などが出てこないからである(笑)。ただ一番の問題は、今まで、炒飯、ハンバーグ、餃子と続いてきたこの番組の「家庭の献立シリーズ」は、ことごとくガッテンのパクリだったこと。しかし私の記憶では、ガッテンで今までオムライスを扱ったことはないと思うので(少なくとも、ここ数ヶ月はなかった)、この番組が初めてオリジナルで取り組んだ課題である(笑)。

 ではオムライスの作り方だが、まず肉についてはやはりイノシン酸の豊富な鶏肉が最適であるとのことである。

 次にチキンライスがベタベタになることが多いが、これはケチャップの量が多いことによるという。ケチャップは全体の10%ぐらいの量がベストであるとのことで、この状態では味が薄いように思えるが、具に味付けをしたり玉子にケチャップをかけたりするので、このぐらいで塩分量は最適になるとか。またケチャップを炒めた後に入れるのではなく、先にケチャップを入れて炒めてからご飯を加えるのが最適だとのこと。さらにご飯については、使用前に5分ほど湯気を飛ばしておいた方が良いという。

 ただしこれはあくまで好みの問題である。この番組ではベチャベチャしたオムライスは良くないという観点で進めているが、柔らかいライスを好む人もあると思うので、そこは自分の好みに合わせればよい(ちなみに私は、あまりバラバラすぎるオムライスは好きでない)。

 次に玉子の作り方。やはり普通はふんわりと半熟な玉子がおいしいと感じるが、このように焼くには、濃厚卵白の豊富な新鮮な卵を用いる必要があるという。また大きすぎないフライパンを使うべきだとしている。

 さらに玉子の溶き方についてだが、これはよく溶くかあまり溶かないかは店によってもまっぷたつに分かれるという。この番組によると、あまり溶かない場合はふんわり焼けるが破れやすくなり、良く溶いた場合は破れにくくなるが固くなるとのこと(卵焼きをするときは、玉子を混ぜすぎると固くなるというのは、以前にガッテンでも言っていたところである)。この番組の打ち出した方法は、卵白だけを20秒溶いて、そこに卵黄を加える方法で、これがベストだという(ミルクセーキなどを作るときと同じ作り方だな)。

 最後に焼き方だが、チキンライスを炒めるには180℃〜200℃、玉子を焼くときには160℃が最適であるとのこと。これを例によってストップウォッチを使って調理するということを行っている。司会ヒロミが「やかましい料理番組だな」と言っていたが、確かにかなり慌ただしい。実際に試してみる場合は、タイムテーブルを作ってからイメージトレーニングをして挑んだ方が良いだろう(笑)。

 以上、かなり実用的でこの番組の神髄とも言える内容。やっぱりこういうテーマが正解だな。

 

10/14 発掘あるある大事典「ストレス」

 現代人の健康に悪影響を与えているストレスであるが、この番組ではこのストレスに対する反応のタイプを3つに分類して、それぞれのタイプごとのストレス対応法を提案している。

 1つ目が激情タイプ。これはストレスが表に現れやすい、交感神経が過多な、いわゆる「短気なタイプ」(細かい作業をしていて、失敗したときに「畜生!」などと叫ぶのはこのタイプ)

 2つ目が喪失タイプ。これはストレスが表にほとんど現れない、副交感神経が過多な「内向的タイプ」(なんかいつもボーっとだるそうなタイプ)

 3つ目が我慢タイプ。これはストレスはかかっているのだが、それを表に現れないタイプ(ストレスがかかっているのに、それを表に出さないようにしているタイプ。責任感の強い人などに多いとしている。)

 以上の3タイプがこの番組によるストレス反応の3タイプだという。ちなみに被験者30人の中で(この番組にしては、画期的に被験者数が多いのでは)、我慢タイプが一番多かったという。

 視聴者向けには8項目チェックで自分のタイプを分類するようにしている。以下がその8項目。

1.仕事が忙しくなったり緊張状態が続くと便秘になりやすい。

2.普段から口の中が乾きやすい

3.運動してもいないのに動悸がすることがある

4.目眩や立ちくらみがおきやすい

5.だるさや疲れを感じやすい

6.汗をかきづらい方だ

7.最近感動が少ない

8.忙しくても頼まれたことは断れない

 この中で1〜3にチェックが多ければ激情タイプ 4〜6に多ければ喪失タイプ 7か8に一つでも該当すれば我慢タイプで、1〜3と4〜6のチェックが同じ場合も我慢タイプとか。ちなみに私は2,3,4,5でチェックが同じの我慢タイプだとのこと。

 さてこの番組の主眼であるストレス解消法であるが、カラオケやスポーツなどの発散系解消法と入浴やアロマなどの癒し系解消法に分けて、どの方法が良いのかを遊園地で実験している。参加者は激情タイプが3人、喪失タイプが5人、我慢タイプが7人になっている。生理人類学なる学問の研究者が監修しての実験とか。

 激情タイプについてであるが、まず被験者にカード電卓で1から100までの足し算をするというストレスをかけて、その後に自律神経の変化を見て、ストレス解消法を体験した後でどう変化するかという趣向である。発散系解消法としてジェットコースターなどに乗っていたが、実は同行した先生はこういうのは苦手だとか(是非この先生のストレス状態も分析してみたいと思ったが)。発散した後の被験者は、交感神経はさらに過剰の状態になっていたが、ストレスホルモンコルチゾールが低下しているという。つまり興奮はしているが、ドーパミンが分泌されてストレス物質は減った状態だという(要はハイになってるってことなんじゃないの?)。そしてこの後に癒し系の解消法を実施すれば、ストレスが解消されているという。

 喪失タイプについては、皿の中の豆を移し替えるという作業をさせてから、発散型解消法と癒し型解消法を体験させたのだが、もともとテンションの低い彼らは、解消法をやりすぎると「疲れて」かえってストレスになるのだという。だからあまりいろいろやりすぎない方が良いとのこと。

 と、ここまでの結果を見ると、要は血の気の多いタイプはそれを発散させた後で、改めて鎮めればよい。なんとなく元気のないタイプにはいろいろさせすぎるとかえって疲れるので、ストレス解消法もほどほどにということなのだが、この結果って、わざわざこんな実験するまでもなく、およそ想像のつくことではないのか?

 そしてこの番組が苦労しているのが、最後の我慢タイプ。結局のところ、公式のようなものは現れず、没頭できる趣味を持つとか、気を許せる人との触れ合いや、自分を解放できる場所に行くなどという「そんなもの今更言われるまでもなく当たり前と違うのか?」と言いたくなるような結論に落ち着いている。

 先の先生によると、今までストレスの解消法については推論で言われていたが、今回科学的に解析したのは面白いとのこと。実験の妥当性については少々目をつぶろうということか。

 例によって実験の必要性については若干の疑問はつきまとうのだが、サンプル数15点というのは、今までのこの番組の実験の常から考えると、画期的に多いのではないかと思われるので(通常ならせいぜいが3×3の9人、ひどい場合は1×3の3人という場合もある)、少しはまともな実験をしようという姿勢の現れではあるように思える。

 また結論の方も「だからどうしたの?」って言いたくなるような当たり前のものであるが、まだ「当たり前のもの」が出るということは内容的に妥当なのだろう。ストレスに強くなる食べ物とか、ストレスを解消する体操とかが出てきていないのがなによりである(笑)。

 ここ数回のこの番組は、かなり妥当な内容で持ってきているようである。もしかして、スタッフがうちのページでも読んだのか?(笑)

 

10/7 発掘あるある大事典「秋の健康診断スペシャル」

 今回はこの番組で春・秋の番組改編期に必ず登場する「健康診断スペシャル」である。

 例によって日本人のほとんどを病気にしてしまいたいこの番組(笑)は、日本人の体が歪んでいるとの警告から始まる。この番組によると、体の歪み、骨の歪み、脳バランスの歪みの3つがあるとのことである。

 まず体の歪みについてだが、片足垂直ジャンプでまっすぐに着地できるかどうかでテストしている。この番組のテストでは被験者の7割が赤信号だという。ここでゲストの志村けんが「それだと歪んでいる方が正しいんじゃないか」と言っていたが、これは言い得て妙。このテストで見ているのは、実は体の歪みと言うよりも、運動神経の方である。

 実際にこの番組でも、この後で体の歪みが調整力(バランスを崩した時などにとっさに体勢を立て直す能力)が衰えるとしており、これはそのものズバリの運動神経である。

 なおこの調整力が衰えると「老人性不器用症」という状態になると言う。要は体がついてこなくなるという症状(単なる不器用のようにも思えるのだが)。このテストを全国で行ったところ、一番成績が良かったのが北の漁師というのは、結構説得力はあったが・・。

 2つ目は骨の歪み。骨が歪むと姿勢の歪みにつながり、姿勢の歪みが内蔵を圧迫したりで不健康につながるとのこと(これはまさにその通り)。そしてその骨の歪みをチェックするのに、両手を真上に上げた姿勢をキチンととれるかというテストを行っていた(しかしこのテストは、骨の歪みよりも筋力のアンバランスの方が影響するのではと思うのだが)。

 骨に関して問題になるのは骨粗鬆症。これは老人などに多い、骨がすかすかになる病気だが、最近は若い女性などに増加している。その原因としては食生活の簡略化(特に昨今の不景気によるハンバーガーだけの昼食などの「デフレ昼食」が悪いという)、運動不足、ストレス、無理なダイエットである(これはまさしくこの通り、この番組も時には良いことを言う)。

 この番組で調査したところ、毎日牛乳を飲んでいる酪農家と、毎日魚を食べている漁師が骨密度が高かったというのは、これまた説得力がある。もっとも少々出来過ぎの気はしないでもないが。

 最後は脳の歪み(強引な表現だと思うな)。要は物事を総合的に判断する前頭連合野の能力が低下することだそうだ。これをある数字の次の数字を言うというテストで確認していたが、これが言われた数字と別の数字を暗記しながら次の数字を聞かないといけないという作業なので、非常に難しい。ゲストも数字が3つになっていた時点で失敗していた人が大半であるが、私も数字3つをクリアするのがやっとであった。4つまでいった菊間アナは驚異的であると感じる(さすがに仕事柄、常に段取りを考えたり原稿を暗記したりしているためだろう)。

 この能力は、作業記憶の良し悪しが関わっているという。作業記憶が良くなければ段取りをうまく組むことが出来ないと言う。このようなことが起こるのは、普段自分で段取りを考えたりしないからだと言う。なるほど、カリスマ経営者の下にイエスマンばかりの役人を揃えている会社は、経営者が代わった途端に首脳陣が思考停止をしてしまって会社がコケる例があるが(例えばマイカル)、これなどは役人連中の前頭連合野が退化していたためだろう。

 この時、ゲストの志村けんが、ワープロを使うようになってから漢字を書けなくなったと言っていたが、これがまさしくこの通り、私も体験していることである。さらに言うと、寝不足や疲労などもこれに拍車をかけるのではないかと思われる。私も長距離通勤になって慢性の睡眠不足に陥るようになってから、文章表現能力が著しく落ちていることを感じている(こういう状況に使うべき言葉は・・と考えたときに、以前に比べて著しく語彙が貧困になってきている)。

 で、ここでこの番組らしいのが、ここで脳の働きを良くする食べ物というのをあげている点。例によってこのくだりはサラッと流すのが正解。

 以上、大体において内容的には妥当。この番組の悪い癖は、必要以上に危機感を煽ることと、怪しい解消法(根拠のない食品とか体操)を上げることだが、これのない回は内容は平凡でも信憑性の高いものになる。なんか両極端である。

 

9/30 発掘あるある大事典「10分間ウォーキング」

 人間、運動することは大事である。全然運動しないよりは、たとえ10分でも歩いた方が身体に良い。これは極めて当然のことである。

 この番組によると、10分間歩くことでベトベト血(高脂血症)やドロドロ血(高血糖)が解消されるとのことである。さらに足の筋肉によるミルキングアクションで血流が良くなり(足は第二の心臓とも呼ばれているほど、血流にとっては非常に影響の大きなものである)、肩こりなどが解消されると言う。さらに女性ホルモンに近い物質の分泌も促され(ここまで来るとやや眉唾になってくるのだが)、特に女性にとっては効果が大きいという。

 次はウォーキングが脳に与える効果。これを測定するのに、被験者を歩かせて、その後を脳電計をつんだ台車がついていくという異様な実験。歩き始めは緊張でβ波が現れていると言っているのだが、これについては、あんな変な台車が付けきたらそれだけでストレスではないのかなどとツッコミを入れたくなるところだ。とにかく実験自体にはあまり意味はないが、この番組の結論は、歩けばセロトニンが分泌され、脳にリラックス効果があるとのことである(例によって結論が先に用意されている形だけの実験である)。

 また歩くことによって血流量がアップして、脳の能力が向上するとのことである。確かに私自身も歩くことで頭が冴えることがあるのは実感しているので、これはまあ妥当な結論であろう。ただ蛇足はまたも無意味な実験。数字の暗記能力がウォーキング前と後で向上しているという実験なのだが、例によって「誤差の範囲」。まるで実験が意味をなしていないのがいかにもこの番組らしい。

 最後は10分間ウォーキングで脂肪が燃えるかであるが、この番組ではこれを主婦で実験している。まず消費カロリーに関しては30分歩いても、10分×3でも同じである(運動量は同じなのであるから、これは極めて当然のことである)。ところで脂肪消費の方だが、こちらは10分間ウォーキングの方は30分間ウォーキングの7割ぐらいで、糖質の消費の方が多いという結論である(これがまた実は「ガッテン」からのパクリなんですよね・・以前に全く同じ実験をガッテンでもしています。そしてガッテンの結論は「だけど運動を全くしないよりははるかに良い」という妥当なものです)。

 では脂肪燃焼効果を少しでも上げるにはどうすれば良いかと言うことであるが、ここでこの番組では以前からやたらに宣伝している「アミノ酸」「カフェイン」「唐辛子のカプサイシン」などが出てくるのだが、ここになるとかなり眉唾になってくるので、あまり鵜呑みにしない方が良い。

 なおウォーキングの効果をあげるには、準備運動などで身体の温度を上げておくのが効果的である。実はこれはガッテンで以前に紹介していた方法である。

 以上のように今回の内容は概ね妥当なものであったのだが、実はこれがことごとく「ガッテン」からのパクリなのである。この番組は独自の見解を示したときは嘘が多すぎるし、妥当な内容だなと思うときはガッテンからのパクリというパターンが実に多い。この辺りはなんとかならないものだろうか。

 

9/16 発掘あるある大事典「自然治癒力」

 今回は生物なら誰でも持っているという「自然治癒力」。たとえ手術や投薬をしても自然治癒力がなければ回復はしない。この極めて当たり前の事実からスタートする。

 自然治癒力には、傷を治す「自己再生能力」と雑菌などに抵抗する「自己防御機能」に分類される。この番組はここで突然に、どういう方法でどういう対象を調べたのかも定かでないデータを持ち出してきて、この自己防御機能が大幅に低下していると主張する(この番組の常習である「煽り」である)。

 そして自然治癒力低下の原因として、免疫系が鍛えられるべき時期に「過保護」な環境にあるために免疫系が鍛えられていないこと(これは実にこの通りである。何でもかんでも殺菌しまくる世の中が、逆に菌に対する抵抗力を弱めているのである。これは大いに強調すべきなのに、なぜサラッと流してしまうのだろう・・・それはスポンサーが除菌剤を販売しているメーカーだからなんだろうが)、無理なダイエットなど栄養が偏っていること、公害やストレスなどの環境の悪化などをあげている。

 ここで「前代未聞の実験」と言って、不規則な生活が体内の免疫系のバランスを崩すということを実験で示そうとしているのだが、例によってこれがお粗末至極の実験である。その実験の内容とは、2人の大学生の1人に規則正しい生活、もう1人に夜更かし型の不規則な生活を送ってもらったところ、3日後に不規則な生活を送った方の学生の顆粒球とリンパ球のバランスが崩れたというものである。

 まず、いつものことながら「サンプル数が少なすぎ」である。たった2人の実験の結果など「統計の振れ」「個人差」で終わりである。ガッテンなどではこのような実験の場合、大抵は最低でも8人ぐらいは使うものなのであるが、この番組は学生のアルバイト代をケチったのだろうか。なお「前代未聞」などと銘打っているが、この手の実験は「ガッテン」以前の「ウルトラアイ」の時代から、NHKの科学バラエティ番組ではさんざん行われている類の実験である。

 

 後半は「病は気から」という、精神状態が自然治癒力に影響するという話。

 脳内物質のうち、快感物質とも呼ばれるドーパミンが分泌されると、免疫系が活性化するという。これをこの番組では4人の被験者に自腹でパチンコをしてもらい、大当たりした1人に比べて負けた3人ではリンパ球の活性が低いとか、家事嫌いの主婦に家事をしてもらい、それにご褒美をつけたときにはドーパミンの分泌が上がるなどの怪しい実験を実施している。

 例によって怪しい実験が出てきたものである。精神的なものが病気の回復などに関連したりするのはあることだが、ドーパミンが免疫系に作用するという説は私は初めて聞いた。ここは眉につばである。なお上記の実験がなんの意味も持っていないことは説明以前。パチンコ実験は、個人差を完全に無視しているし、主婦の実験はたんなるニンジン効果の説明にしかなっていない。

 なお「病は気から」という言葉を聞くと、当時の総理大臣であった中曽根氏が、広島の被爆者が入院している病院で患者に大してこの言葉を吐いて、ドひんしゅくをかったのを思い出す。気分によって病気が軽くなることがあるのは事実でも、現実は気持だけで治る病気などほとんどないので、変な精神主義に毒されないことも重要であるということを付け加えておく。

 

 そして最後がこの番組に付き物の、怪しい健康食品のオンパレード。これについては、変にこんな番組に踊らされることなく、バランスの良い食事を心がけることがもっとも重要であるということを強調しておく。どんな食品でも人間が必要としているということは、健康のための効果があるのである。例えば現代ではまるで諸悪の根元のように言われている脂肪も、人間にとっては必須の栄養である。ただ最近はこれを摂りすぎになっているのが問題であるだけである。つまり、いくら身体に良いと言われているものでも、摂りすぎると逆に毒になる場合があるということは忘れてはいけない。

 なおヤクルトの研究所の研究員が出てきて「乳酸菌がリンパ球を活性化する」と言ったりしているのは、当然のことながら話半分で聞いておく必要がある。まさかヤクルトの研究員が「乳酸菌は大して効果がありません」とは言わないでしょう。またプロポリスを推薦しているのは大問題。この物質は本当に効果があるのかどうかは極めて怪しい物質である。プロポリスが身体に良いと言われている根拠は、この物質が殺菌効果を持っているということなんだが、それならオキシドールを飲んだら身体に良いのかということになりかねない。大体、人間の体の中は細菌だらけなんだから、変に殺菌するとひどいことになると思うのだが・・・。

 ちなみにこれだけ諸々の食材をあげた最後に、「バランスの良い食生活が大切である」などと言っている。このこと自体は本当なのだが、それなら怪しい食品をズラズラ並べるなと言いたいところである。まるで最後の言い訳のように聞こえる。

 

9/9 発掘あるある大事典「口臭」

 結構気になったりする口臭なのだが、今回はいきなり「口から生臭いニオイがする」とか「口からおならのニオイがする」などというように、徹底的に視聴者の恐怖感を煽る構成になっている。

 まずドライマウス型口臭。これは口の中にある細菌の繁殖で硫化物系のガスが発生するというもので、これが生臭さの元であるという。それは良いのだが、「これらのガスは大気汚染防止法でも規制されており、まさに法律違反のガスを出しているとも言えるのである」なんて言うのは、この番組の悪い癖「視聴者を煽ろうとしてオーバーすぎる表現を使う」の典型例。当然ながら大気汚染には濃度が重要なので、当たり前のことながら、口臭が法律違反というわけではない。第一この程度が問題なら、ゆで卵の殻をむくたびに法律違反になる(さすがにこれについては馬鹿を言っているのは承知なのか、後の説明の時でも、このくだりになった時に菊間アナが笑いを浮かべていたが)。

 まあこんな馬鹿話はともかくとして、ドライマウス型口臭の原因は唾液の減少であり、口を開けている(つまり口呼吸をしているというパターン、最近は実に多い)、不規則な生活による自律神経の乱れ、食事抜きや良く噛まないなどが原因になって唾液の分泌量が減ることがあるということはおぼえておいても良いだろう(これらについて大きな嘘はない)。

 二つ目は「おなら型口臭」だとか。腸の機能低下して便秘などになると、体内で発生したメタンガスなどが腸で吸収され、これが肺から出てくるのだとのこと。おなら物質が体中を駆けめぐるとして、視聴者の恐怖を思いっきり煽っている。ただしよほどのことがない限り、これで病気になるということはないので、気にしすぎは良くない

 次に挙げているのは、胃腸の調子が悪くなった時に発生した舌苔で最近が増殖し、それが悪臭の原因になるとしている。

 そして対策の方だが、舌苔を落とすのに挙げているのが「ハチミツレモン」。酸で落とそうという発想か? しかしサンポールじゃあるまいし、そんなに単純なものなんですかね? これは半信半疑。

 最後に挙げているのが歯周病や虫歯。なぜか一番最後になっているのだが、実は口臭の原因で大きいのはこれ。そしてこれが実は一番深刻である。

 虫歯や歯周病は口の中で細菌が増殖しているので、当然のことながら悪臭を放つ。この番組では虫歯や歯周病は口臭の原因になるので気をつけましょうというような説明の仕方であるが、これはむしろ逆。虫歯や歯周病を放置すると大変な事態になるので、その症状の一つである口臭が出たらすぐに治療をしましょうと言うべきだろう。口臭などよりも、これらの病気の方が身体に与える危険の方がよほど大きい。この番組はよくこのように、事態の重要度を取り違えるのが悪いところの一つである。口臭で死ぬことはないが、虫歯の放置であごの骨が浸食されると大変なことになる。

 今回は言っていること自体はどうしようもない大嘘はない。またいつもほど「なんだこれは?」という疑問を抱かせないのは「口臭に効く食べ物」とか「口臭予防体操(笑)」などの類のいかがわしいものがほとんど出てこなかったからだろう(ハチミツレモンだけである)。ただ例のごとく、極端な誇張による煽りが結果として番組自体の信憑性を非常に下げる結果になっているし、最後にも言った重要度の取り違えというのも問題である。これらの点に気をつければ、この番組ももっとまともになると思うのだが。着眼点自身は面白いときがあるのだから(ただし独自性が低い場合が多い。特に他の番組のパクリが多すぎるのは閉口もの。)。

 

9/2 発掘あるある大事典「酸性体質・アルカリ性体質」

 前々回の「反射神経」のところでも言っているが、人間の身体は弱アルカリ性であり、これが動くということはあり得ない。それにも関わらずいきなり「酸性・アルカリ性」ときたものだから、いきなり目眩がしそうになるが、さすがにガッテンを見て勉強したのか(笑)、「身体が酸性になるのでアルカリ食品をとりましょう」という内容とは少し違ったようである。

 要は、体内に酸性の疲労物質がたまるといけないので、これを処理しやすいようにしましょうという内容のようである。今までに比べるといくらかはまともになっている。

 この番組では乳酸、ケトン体、リン酸、尿酸を4悪人として挙げており、この中で尿酸が過剰になって関節で結晶化すると痛風の原因になるし、乳酸が細胞に溜まりすぎると糖尿病になるとしている。これについては間違いではないのだが、かなり極端な例なので気にしすぎないこと。また朝食を抜いたら、ケトン体が生成するので身体がだるくなると言っているが、これについてはケトン体以外の問題もあると思うのだが。

 ではこれらの疲労物質を処理するにはどうすれば良いかと言えば、結論は「寝ること」(言われるまでもなく当たり前である)。たださすがにこれでは番組が成立しないので、「乳酸を処理する肝臓を活性化するために、胆汁の流れを良くするタウリンを就寝3時間前までにとりましょう」「尿酸を排泄する腎臓の負担を減らすために、寝る直前に水分をとりましょう」「乳酸や尿酸がたまりやすい手足からこれらを集めるために、軽い運動やリンパマッサージをしましょう」ということを挙げている。

 まずタウリンについてだが、よく見ているとタウリンだけではなく、ビタミンBやマグネシウムも挙げていることに注目。つまりいつも私が言っている「バランスの良い食事」が必要なのであって、決してタコを食べていればそれで良いということではないので注意。また運動やリンパマッサージの効果は定かではないが、血流を良くすることが体に悪いはずはない。また水分については、睡眠中に脱水状態になって血液の粘度があがるという現象もあるので、水分はとっておく方が良い。もっともやたらにとりすぎると、余分の水分が就寝中に排出されるということもあるので注意(笑)。

 また体の調子を保つにはミネラルをバランスよく摂る必要があるが、このバランスが良いのは「ヒジキ」であるとのこと(ヒジキはいつでも身体に良い食材としてあがってくるな)。ただこれは単一物で摂るとした場合であるので、複数を組みあわせればよいわけである。ナトリウムが多めの貝類にはカリウムの多い鰹節など、マグネシウムが多い昆布・ノリには、カルシウムの多いシラスなどを合わせることを勧めている。

 つまり疲労の回復には「バランスの良い食事を摂って、よく寝ること」。極めて妥当で当たり前の結論である。今回はいい加減な実験とか、やたらに刺激的な内容を避けていたせいか、比較的まともなものであった。この番組もうちを含めていろいろと指摘されているので、少しは心を入れ替えたか(笑)。

 

8/26 発掘あるある大事典「O脚・X脚」

 日本人の9割はO脚だといわれているが、このO脚やX脚が身体に悪影響を与えるというのが今回のテーマ。

 まず最初は膝の関節が駄目になるということ。O脚もX脚も膝に負担がかかっているので、軟骨がすり減って、変形性関節症になるとのことである。

 またO脚は足が太くなるという。O脚は内転筋などの足の内側の筋肉が発達しないので、血流やリンパの流れが悪くなり、脂肪が溜まりやすくなるのだという。またこの状態でジョギングなどを行うと、足の外側の筋肉しか使用しないので、この部分が筋肉太りしてしまうという。

 さらにO脚やX脚が骨盤を捻り、骨盤が変形することで女性器官に悪影響を与えるとのこと。女性器の働きが悪くなることでエストロゲンなどの分泌が悪くなるという。ここで例のサンプル数の異常に少ない実験を行っているが、この実験自体にはあまり意味がないと考えておく方が良い(そもそも日本人の9割が脚だと、この平均値自体が無意味である)。またO脚が骨盤に異常を起こすとこの番組ではしていたが、この因果関係は逆の可能性(つまり骨盤の変形が足の異常を促す)が高いので注意。ただし子供は骨盤が変形しやすく、特にアヒル座りなどが骨盤の変形を促してしまうとの報告があるので、足の使い方が骨盤に響くということ自体は事実である。

 ではO脚を解消するにはどうするかであるが、基本は日頃使われていない部分の足の筋肉(大殿筋・内転筋)を鍛えるということと、横座りなどの足をひねる行為をしないということである。またぶかぶかの靴などにも注意とのこと。

 ストレッチなども紹介されており、必要以上にO脚の危険性を煽っていること以外は概ね妥当な内容。さすがに「O脚を治す食べ物」なんてものが存在しないせいか、今回は目を覆うほどのひどさは感じなかった(笑)。毎回この程度の内容なら、私も信用度を格下げということまではしなかったのだが。

 

8/19 発掘あるある大事典「反射神経」

 反射には学習によって身につく「条件反射」と、ほとんど本能に近い「無条件反射(脊椎反射の場合は、単に反射と呼んだと思うのだが)」がある。前者はパブロフの犬などで有名な、たとえば「梅干しを見れば唾が出る」とか「上司を見れば道を避ける」とか(ん、少し違うような気もするが)などであるが、後者は「熱いものを触ったときに手を離す」とか「転んだときに手をつく」などである。条件反射はともかく、最近はこの無条件反射が鈍い子供が増えており、転んでも手をつかずに顔から着地してしまう例があるとか。そこで今回のテーマは、反射神経は何で差が出るかということのようである。

 この番組でまず注目しているのは「動体視力」。これは視力検査表で検査する「静止視力」とは異なり、動くものを確実にとらえる能力である。つまり危険などがあっても、それが見えていなければ始まらないとの考えである。

 これをこの番組では、蚊を離した蚊帳の中で、一分間に何匹の蚊を捕まえることが出来るかというテストを行っている。そしてその成績の悪かった人について、動体視力のトレーニングを行って、その後は成績が大幅に向上したという結果によって、めでたしめでたしとしている。

 動体視力が反射神経と関係する可能性があるという結論自体は妥当なのであるが、例によっての問題は、この結論を導き出すためのいい加減な実験。例によってサンプル点数が少なすぎる上に、「慣れ」の要素を全く考慮していない。典型的な「決まった結論を出すための実験」になっている。まあこの番組の実験のいい加減さは今に始まったことでないのと、今回については健康食品などのような害がないことから、これについては一応は大目に見ても良いか。

 次に反射神経と相関させているのは、身体の重心。身体の重心が中心にないと、瞬時に動くことが出来ず、反応が遅れるとのことである。

 これも着眼点としてはまず妥当なものである。しかし例によって、いい加減な実験が信憑性を下げてしまう。この番組での実験は、歩いている人にいきなりそばを投げて、それをかわせるかどうかで反射神経の良し悪しを分けているのだが、番組を見た人ならすぐに分かるように、そのそばの投げかたがまるで一定していないのである。だから「反射神経が良い」と分類されたそばをかわせた人と、「反射神経が悪い」と分類されたそばをかわせなかった人の違いは、ただ単に「よけた方向にそばが来たか来なかったか」の違いだけになっているのである。だからこの後に、「反射神経の悪い人は、身体の重心がずれていた」と言われても、極めて説得力に欠けるものになってしまっているのである。

 なおこの番組では、重心の悪さの理由について、扁平足を理由の一つに上げ、扁平足の子供が足の訓練をすることで、平均台を歩く速度が大幅に向上したという実験を行っている。

 これについても、実験の仕方がいい加減なのは、もはや細かいことを言うまでもなく分かると思う。またこの実験は「足の筋力や平衡感覚を鍛えると平均台を早くわたれるようになる」ということを説明しているだけで、反射神経のことはどこかに飛んでいってしまっている。

 最後は「疲労」。反射神経の高い人でも、常に反射神経を高めていないと不測の事態に対応できない。しかしそれが出来ないのは筋肉が疲労するからだという結論である。しかしこれについては、筋肉の疲労よりも神経の疲労だと思うのだが・・・そんな常に神経を張りつめている人なんかいない。この番組では、ドライバーの前に人形を飛び出させて、ギリギリのところで停車してホッとしているところに次の仕掛け持ってきているが、これなど筋肉の疲労ではなくて神経の疲労以外の何者でもないのではないか?

 また筋肉の疲労が高くなると身体が酸性になるということを言っている。しかしこれはガッテンで以前に「アルカリ食品」の回で、人間の身体が酸性になるということは絶対になく、アルカリ食品といわれるものの実態は「尿アルカリ化食品」であると言っていたことを思い出せばわかるように、完全な間違いである。この番組はすぐにガッテンのネタをパクルわりには、こういう肝心の所は見ていないようである。

 また例によって実験で、反射神経の良い人は血液のpHが7.51と7.55で、悪い人は7.38と7.45というように、反射神経の悪い人は血液が酸性だと断言しているが、この結果など明らかに統計的に無意味な誤差である(たった4点だけのサンプルで、この程度の差を有意であるかのように言ってしまうのが、この番組の最も悪いところ)。

 その挙げ句の結論が、「反射神経を高めるには、夏バテを防いで疲労をためないこと」。しかしこんなことは言われるまでもなく当たり前のことである。

 血液が酸性云々以外については、言っていること自体はそう的はずれでもないのだが、例によって「まず結論ありき」で、無理矢理に結論に結びつけようとしたいい加減な実験が、番組自体の信憑性を著しく落としている。こういうやり方は一番反省するべきでは(この番組の実験は、もし結論に反する結果が出たら、それをカットしたりねつ造するのではないかとの噂があるが、私もそうではないかと感じる)。

 

8/12 発掘あるある大辞典「カメラ」

 今回のテーマはカメラ。誰でもその写真を見れば元気が出る写真があると言うが(私にはそんなものないのだが・・)、カメラを持てば元気になる効果があり、それを「科学的に」証明しようということである。既にこの時点でかなり胡散臭いのだが、堺正章がいきなり「科学的に」を強調したところがさらに胡散臭さを増す。

 カメラを持つことで脳が活性化すると、この番組では結論を持ってきている。そしてその説明を行っている。

 まずカメラで写真を撮るためには撮影対象を捜すので、周囲に注意を向けるようになるので、前頭連合野の活動が活発になるという。あるOLにカメラを持たせて通勤させただけで、脳波が変化したという、またも胡散臭い実験を行っているが、この実験自体には何の意味もない。ポイントはカメラを持つとか持たないとか言うことではなく、繰り返しの毎日の中でいかに変化と刺激を求めるかという姿勢である。

 また写真を見るときも、自分の好きな写真を見ることによって、ミッドアルファ波なるリラックスを示す脳波が出て、脳が活性化されているという(極めて根拠は薄弱である)。

 さらに脳を活性化するための撮影方法として、「一歩近づいて撮る」「相手を誉める」などを挙げていたが、これなどはスナップ写真を上手に撮るこつであって、脳の活性化は全く関係ないと思うのだが。

 後半はデジカメの紹介。まずデジカメはフィルムカメラとどこが違うかなどを紹介し、デジカメはその場で写真を確認して消せるので、バシャバシャ撮りに最適などという分かり切ったことを説明している。そしてその後は「カメラが脳を活性化する」なんて話はどこかにとんでしまって、ゲストでハムスターの大撮影大会というわけの分からないイベントになって終わっている。

 結局番組自体の主旨が不明。変にカメラが脳に与える影響を「科学的に」説明するなどと強調せずに、単純に「カメラの楽しみ方を教えます」で良かったと思うのだが、どうしてこうわざわざ胡散臭い方向に番組を持っていくのだろうか。この番組は「科学的に」が関係ない回は、内容的にも比較的当たり前の妥当な場合が多いだけに疑問。なお今回は完全にデジカメの販促番組になっていたが、この番組のスポンサーにカメラメーカーってあったっけ?

 ところで、ゲストの地井武夫氏が「デジカメの写真は平板に見えるが」と発言していたが、どうやら彼はかなりのオタクのようなので、さすがに細かいところをついている。これについて司会者はデジカメはフィルムカメラと画素数が違うからとさらっと流していたが、確かに画面の奥行きには画素数も影響があるが(通常テレビがハイビジョンになっただけで画面に奥行きが見える)、これ以外にもカメラの設計による被写界深度の影響などもあるから、一概には言えないと思うが。

 

8/5 発掘あるある大辞典「餃子」

 今回はこの番組の言うところの「家庭の献立シリーズ第3弾」で餃子を扱っている。しかしこのテーマは以前にガッテンで扱ったことのあるものである。しかもこの番組の家庭の献立シリーズというのは、焼きめし、ハンバーグであるから、ことごとくガッテンの後追いである。

 さすがにここで餃子の焼き方だけを扱ったのでは、完全にガッテンの二番煎じであるから、この番組では一応は具の作り方の方にもふれているようである。

 最初は餃子の餡の作り方から。主野菜についてだが、一般家庭ではキャベツが使われているのに対して、中華料理店などでは白菜を使用しているという。それぞれを主婦に食べてもらったところ、白菜の方がおいしいと感じたのが75%とのこと(まさか4人に聞いて3人ってんじゃないだろうな・・・)。これは白菜の方がうま味を取り込めるのだとのこと。肉は豚肉を用いて、肉:野菜を3:7にするのが良いとか(多分にこれは好みが影響すると思うのだが)。

 次がこね方と包み方。まず肉をこねて粘りが出てから、野菜を入れると良いとのこと。これは肉のタンパク質のミオシンが網目構造を作ることで水分を保つことが出来るとのこと(これはハンバーグの時も似たようなことがあったように思えるが)。またコネ時間は3分ぐらいがベストであるとのことである。肉を3分こねた後、白菜を加えて1分ほど手早く混ぜるのがよいとのことである。また包み方であるが、よく餃子にはひだをつけるが、これは元来は飾りにされたもので、実は必要がないと結論づけている。要は密閉することがポイントであるという。ひだをつけることでむしろ密閉が悪くなることが多いので、むしろひだはない方が良いとのこと。

 最後は焼き方。この番組で勧めている方法は、まず焦げ目を付けてから、水を1/3ほど入れてから中弱火で7分蒸し焼きにしてから、油を加えてさらに焼くという方法である。ガッテンで勧めていた方法は、まずいきなり水を1/2をほど加えて蒸し焼きにしてから、水を捨てて油で焼くという方法であるので、どちらかというとこの番組の方法の方がオーソドックスであるが、時間がかかるし(ガッテン法では蒸し焼き時間は3分である)、手間も多いように思われる。果たしてどちらが美味しいかは、実際に試してみるしかないだろう。

 やっぱりこの番組の本領はこういう「どうでも良いネタ」の時であるというのを痛感させられた。こういうテーマを扱っていると、実験のいい加減さとか、科学的根拠の薄さなどは問題にならない。ただそれなら、なぜいちいちガッテンのネタに追随してしまうのかというところが少々悲しくはある。

 

7/22 発掘あるある大辞典「熱帯茶」

 最近は日本の夏がだんだんと熱帯化しつつあるが、だからこそここは熱帯の健康茶といったかなりこじつけな内容が今回。

 まず最初にあげているのが、南アフリカのルイボスティー。これはワンダーティーなどとも呼ばれており、熱いときの水分補給に最適だとか。ルイボスティーはナトリウムを多く含んでいるので、夏の発汗時にミネラルの補給に良いという。またルイボスティーはノンカロリーでノンカフェインなので身体に良いという。またナトリウムは麦茶の1.5倍とのこと(ということは、やっぱり麦茶でも良いのではないかと私には思えるのだが)。さらにルイボスティーはフラボノイドを含んでいるので、老化防止にも役に立つのではないと持ち上げている。そして挙げ句は、ルイボスティーがポリープにも効くとまで言い出しており、ほとんど怪しい健康食品の宣伝のようである。

 次に挙げているのが、フィリピンのバナバ茶。こちらはティー・オブ・ゴッドと呼ばれているというのだから、これまたご大層なことである。このお茶は血糖値を下げる効能を持つとのことで、糖尿病の予防に使えるのではないかと研究もされていたものだという。夏は高血糖になりやすいので、バナバ茶をとることで膵臓を助け、体調も整えるとしている。ただしこの茶はルイボスティーなどに比べるとかなり薬くさいらしく、どうやら飲みにくいようである(出るもの出るもの必ず持ち上げるこの番組で「かなり葉っぱくさいですね」と言っているのだから、よほど飲みにくいのだろう)。

 最後は南米のマテ茶。そして今度の二つ名は、ミステリアスティーだとのこと(よくもこう次々と出てくるものである)。これに含まれるマテインという刺激性物質が血液循環を良くするとしている。またその茶葉は鉄分を豊富に含んでいるので、細かい茶葉はそのまま飲んでしまう飲み方が一番良いという。これらの効果で貧血解消に役立ち、冷房病解消に良いのではないかとのこと。ただこの茶はバナバ茶に輪をかけて薬くさく、相当飲みにくいようである。

 以上、熱帯系のお茶の宣伝であったのだが、気になったのはまるで日本茶がダメであるかのように見えること。日本茶の効能もまた扱うべきではないのか。そもそも日本の風土にはその方があっているのではないかと、私は考えるのだが。

 で、次回は餃子とのこと。またガッテンと内容がダブることが予想できるのだが・・・。

 

 

 ところで、前々から私はこの番組の内容の信憑性に少々疑問を感じることが多かったのだが、先日、薬屋をされている方からその件に関してのメールを頂きました。まさに私が感じていたことをそのまま説明されていますので、ここで引用します(無断引用ですので、もし都合が悪ければ抗議のメールをください。すぐに削除しますので)。

以前から「あるある」「おもいっきり」はいいかげんなことばっかり言ってるなーとは思っていたんですが、私の意見はやはり・・・「とんでもない番組」です(笑)。

  特にひどいのが「実験」。医薬品の立場でお話します。(人に対して効果があるというからには同じ土俵で検証しないといけません)

通常医薬品として認可されるときは、二重盲検法といって、患者を2グループに分け、医師も患者も何を投与されているかわからない状態で調べる方法をとります。例えば片方に本物、片方にデンプン。といったぐあいです。

 これは心理的効果を排除するために行うんですが、そうしないと確かめられないのです。本当の効果が。しかも、人数は何十人、百人以上の場合もあります。

 テレビは単純に4人とか6人を2グループに分け、与える、与えないだけで「効果あり」といっています。医薬関係者が見たら、笑うしかないでしょうね。わたしが見ると「あ〜個人差が出たなー」で終わりです(笑)。

 以上、引用

 これはこの番組に限らず「ガッテン」などでもある問題なのですが、ガッテンは大学などに依頼したデータを使うことがあるのに対して、この番組はいつも、あるある会員2,3人での実験だけで結論をつけている(それもかなり大胆な仮説の場合が多い)ことが非常に気になっていました。

 また私の目から見ても化学的に明らかに無理な説明をしているケースが多々見受けられます。特にひどかったのが前回のトロロの回で、「メキシコの芋にはエストロゲンの合成原料になる成分が含まれており、日本のトロロ芋にはこの成分は含まれていないが、薄層クロマトグラフィでこの成分に近い位置にスポットが見られるので、類似した成分が含まれている可能性があり、エストロゲンでの若返り効果が期待できる」と結論していたことです。私はこれを見たときは、正直言って目眩がしました(笑)。

 この論理展開は二重に無理があります。まずエストロゲンの合成原料になる成分を摂取したからといって、体内でエストロゲン生成反応が起こらなければ、エストロゲンの効果は期待できないこと。次に薄層クロマトグラフィで近くにスポットが見られるからといっても、構造が似ているとは限らない(と言うより構造は全く関係ない)ということは化学の常識であることです。この辺りを有耶無耶にして、トロロが若返り効果があると結論づけているのはあまりに荒っぽい印象を拭えません。

 以上のように、この番組においてはあまりに科学的に乱暴すぎる論理展開が最近は目に余りだしたことから、ちょうど良い機会ですから、この番組の情報信頼度の点数を1段階格下げしたいと思います。

 

7/8 発掘あるある大辞典「冷房病」

 今回のテーマは、季節柄「冷房病」。この番組の観点は、冷房に慣れすぎることで汗のかけない若者が増えており、これが体調不良の原因になっているというもの。いきおい「汗」に対する話ばかりなので、ちょうどこの日の午後6時にBS−iで放送された「健康DNA」ともろにかぶってしまっている。

 いうまでもなく、汗は恒温動物であるところの人間の体温調節にかかせないものだが、最近は汗をほとんどかかない(かけない)若者が増えているという。これは冷房の普及と関係しており、日本で冷房が急速に普及した70年代以降の若者が危険であるという。この番組によると汗を分泌できる能動汗腺の数は生後2ヶ月半で決まってしまうとのこと。だから、生まれた時からエアコンのある部屋で育った今の若者は、最初から能動汗腺の数が少ない場合が多いという。

 さらにその後もエアコンの効いたところにばかりいれば、脳の体温調節機能さえも弱まってくるとのことである。そのためにさらに汗をかけなくなるのである。

 汗をかけなくなると、自律神経に障害が現れ、イライラや無気力などの症状が出るという(どうも今時のキレやすい子供は、これが原因だと言いたそうだが)。

 これを改善するには、運動をする、入浴をする(半身浴が良い)など汗をかくようにすることだという(極めて当たり前である)。汗の問題を抜きにしても、自律神経の不調には運動療法が良いというのは私も聞いたことがある。

 後はほとんどおまけのようであるが、呼吸法で自律神経を整える方法も紹介してある。ただこれはあまり珍しくはない。また冷え性の女性は腹巻きが良いと紹介しているが、果たして今時腹巻きをする女性がいるかどうか・・。どこかのブランドで「ファッション腹巻き」を出して欲しいところである。

 60年代生まれの私は、中学生になるまで冷房とは縁のない生活を送っていた。そのせいか私はむしろ汗かきであるので、発汗異常は関係なさそうである。むしろ問題は肥満からくる放熱の悪さの方であろう。要は汗をかくような運動をすれば体に良いのは、古今東西どこでも変わらない真理である。

 

7/1 発掘あるある大辞典「ビタミンE」

 今回のテーマはビタミンE、これが不足すれば病的老化が起こるとのことである。例によって突飛な説であるが、それを権威づけるためにアメリカからの研究報告を使用している(この番組でよくあるパターン。「グレープフルーツ」などの回でも同様のことを行っていた。)。

 要は活性酸素による過酸化脂質の増加を、ビタミンEが防止すると言うことである。ビタミンEの抗酸化作用については以前に「ピーマン」の回などでも扱っていたので、この番組では数回目であって今更珍しくはない。

 なおこのビタミンEを減少させるのが、都会のストレス。と言ったところで、記憶のよい人は「おやっ?」と思うかもしれない。実は全く同じ構図が5/6の「ビタミンB」の回でも出てきている(この文章のずっと下の方に書いてあるから参照あれ)。あの時は、都会のストレスがビタミンBを減少させ、慢性疲労状態になると解説しているが、それと全く同じ構図が今回も登場である。現代の都会生活はよほど健康に悪いんだろう(どう考えても健康に良いはずはないが)。

 ではこのビタミンEが多い食品はなんであるかであるが、ここで紹介していたのは、アーモンド、カボチャ、あゆ、ウナギであった。まあ妥当な線である。

 で、ここからこの番組はアーモンド礼賛一色になる。アーモンドにはビタミンEが多く、ビタミンEは抗酸化作用と血管拡張作用があるので体に良い。またビタミンEは乳脂肪と組み合わせると吸収が良くなるので、アイスクリームにアーモンドというのは実に良い組み合わせであるとのことである。

 と、ここまで来たところで少し正気に返った方がよい。アイスクリームにアーモンドと来ると、こんなものを摂りすぎると、今度はカロリー過剰の脂肪分過剰で、老化の防止どころか高血圧などの原因に可能性がある。

 つまり気をつけないといけないのは、いつも言っていることだが、どんな食品もバランスが大切であるということ。また何が体に良いか悪いかなどというものも、時代と共に変わったりするから要注意。最近では諸悪の根元のように言われている活性酸素でさえ、ものの数年前には「体内で活性酸素を発生させ、体細胞を活性化し、体を健康にする」なんて謳った健康食品さえあったぐらいであるのだから。今回の内容も、ビタミンEが欠乏したらいけないんだよということは覚えておく方がよいが、くれぐれも番組に踊らされてすぎて、食生活を逆に歪めてしまわないように注意すべきであろう。

 

6/24 発掘あるある大辞典「アミノ酸」

 タンパク質の原料であり、生体原料にもなるアミノ酸。これの機能に注目しようと言うのが今回のテーマである。

 この番組によると、20世紀がビタミンの世紀だとすれば、21世紀はアミノ酸の世紀であるとのことである。実際に今スポーツ医学で注目されているのがアミノ酸であり、多くのスポーツ選手が使用している。ちなみにアミノ酸は一種の栄養食品のようなものだから、ドーピングにはひっかからない。

 この番組では20種類のアミノ酸を働き別に5種に分けて紹介している。今回は体力強化アミノ酸と脂肪燃焼アミノ酸に注目している。

 体力強化アミノ酸として上げているのが、バリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニンの4種。これらのアミノ酸は、直接エネルギーとなる能力があり、しかもこれらの分解によるエネルギー発生は、疲労物質である乳酸の発生を伴わないとのことである。

 また脳疲労原因物質であるアンモニアの排出を促す効果を持つために、筋肉疲労だけでなく脳疲労にも効果があるという。

 脂肪燃焼アミノ酸は、リジン、プロリン、アラニン、アルギニンの4種。これらは脂肪分解を起こすリパーゼを活性化し、遊離脂肪酸を大量に放出して有酸素運動の効果をあげるという。

 以前からこの番組は健康補助食品の宣伝のような回が多いが、今回は露骨にその色彩の濃い内容。これは間違いなくアミノ酸関係の食品の売れ行きが伸びるであろう。もしかしてこの番組のスポンサーも出していたっけ? まあドーピングと違って栄養食品なので害は少ないし、同じダイエットでも下剤を飲むなんのよりは良いでしょう(よく「食べた物の吸収を阻害するので、いくら食べても減量が出来る」なんて謳っているダイエット薬の宣伝を見るが、成分は大抵下剤。こんなのを飲んでると確実に身体を壊すうえに、基礎代謝が減るのでかえって太りやすい体質になります)。

 まあどんなものを使うにしても、それに本当に効果があるかを理屈で考えて、常に検証していく姿勢が必要ということでしょう。たださすがにこれだけ効果を謳われると、私でさえも明日から通勤の前にアミノ酸を飲んでみようかという気にはなる(笑)。

 ただやはり私は人工的な栄養補助食品というものには抵抗がある。例えばこのジャンルの食品でも、昭和電工のトリプトファン事件のように、障害が出た例があるので、無条件にお勧めする気は起こらない。

 

6/10 発掘あるある大辞典「マッサージ」

 マッサージと言えば「揉む」タイプのマッサージを連想するが、もう一つのパターンである「さする」マッサージの効用について。

 「揉む」マッサージは身体の深いところにある血管の流れを良くするためのものであるが、「さする」マッサージは身体のもっと浅いところにあるリンパ管の流れを良くするためのものであるとか。

 リンパ管は体内の老廃物を輸送したり、体内の雑菌などを始末するなどの免疫系を司っている。しかしリンパ管は血管のようにポンプ機構がなく、筋肉のポンプ作用で流れている。このため運動不足などになると、リンパ液の流れが滞り、体内に老廃物のタンパク質などが蓄積し、これが水を吸ってむくんだり、新陳代謝を悪くするのだという。

 リンパマッサージをする場合にポイントになるのは、リンパ節の方に向かっての流れを作るということ。リンパ節は耳や顎のところなどにあるので、顔のマッサージはそちらに向かって、身体では脇と足の付け根にあるので、そちらに向かってさすればよいとのこと。いずれの場所も風邪をひいたときにぐりぐりとして痛んだりする部分なので、心当たりのある者も多いのではないだろうか。

 なおマッサージを避けるべき事例は、風邪の時(リンパ節に溜まったウィルスが未処理のまま流れてしまう)、女性の生理の時(出血が多くなる可能性がある)とのこと。

 後半はツボの効果について。よく手足には多くのツボがあるが、このツボにはどういうポイントがあるかについて解説している。結論から言えば、皮下脂肪が少なく神経を直接刺激しやすいポイントがツボではないかとしている。この部分に対する刺激が脊髄に達したときに副交感反応を起こし、これが内臓に影響するとのこと。

 何やら綺麗に説明が付いているのだが、あまりに綺麗に説明が付きすぎているが故に、かえって半信半疑になってしまう部分があったりするのが本音。また手でさするというのの効果は、リンパの問題だけでなく、手から出る遠赤外線の効果もあるのではないかと個人的には考えているのだが・・・。

 

6/3 発掘あるある大辞典「猫背」

 現代人には猫背が多くなっているという。これは大腰筋という腰の筋肉が弱っているために起こっているとのこと。そしてこの猫背が痩せにくく太りやすい身体を作ってしまうという。

 まず猫背になることで呼吸筋が弱まってしまい、心肺機能が低下するので、基礎代謝が低下してしまうのだという。また背骨が前に曲がることで神経を圧迫し、副腎に対するアドレナリン分泌の指令が届かなくなる。アドレナリンは脂肪燃焼を促す作用があるので、脂肪の燃焼が悪くなるのだとのことである。

 これを矯正するには、姿勢を正すこと。筋力トレーニングが最も良いが、歩き方を変えるだけでも猫背は矯正されるという。

 猫背が身体にとって悪いというのは自明のことである。この番組では言っていなかったが、これ以外にも内臓が圧迫されるということも言われている。また人間の身体はS字の背骨のおかげで直立歩行が出来ているのであって、これが弓なりに変形したら二足歩行は不可能になる(猿の背骨が弓なりである)。

 ただ、この番組では猫背の矯正のための運動を一週間したら、ウェストとヒップが引き締まったと言っていたが、あの猫背矯正用の運動は、そのものズバリのウェストとヒップのための運動である。猫背が直った結果、ウェストとヒップが引き締まったというよりは、ウェストとヒップを引き締める運動をしたら、結果として猫背が矯正されたと言うべきではないのかという気はする。

 

5/27 発掘あるある大辞典「三日坊主」

 よく飽きっぽい人のことを「三日坊主」と言うが、なぜ三日なのかというのは定かではない。しかし確かに人が物事に飽き始めるのは三日が一つの分岐点だという。この三日の理由を科学的に解明するという。

 まず脳内ホルモン説があるという。つまり人間が興奮したときは、ドーパミンが分泌されるのだが、このドーパミンの分泌に個人差があるというのである。同じ刺激を繰り返すとドーパミンが減少して来るが、2回目以降のドーパミンの分泌量が急激に低下するタイプがあるのだという。そしてそのタイプが三日坊主タイプの人間だという。

 このような刺激低下への対策としては、細かく目標を設定するのが良いという。つまり達成感を持つことでそのたびに刺激を加えるのである。これは誰もが体験的に知っていることではないかと思われる。確かにゲームなんかでも、いくら戦ってもキャラが強くならないゲームは飽きが来るもので、適度に戦うと適度に強くなって、そのことによって次の目標が見えるにようにバランスを設定してあるようなゲームが最も巧妙なゲームである。逆にとうてい到達できない目標を設定して、それを基準にマイナス評価するような上司は、最も効果的に部下のやる気を失くさせるタイプだということだろう。

 もうひとつの学説が「生体リズム説」だという。これは時間生物学という胡散臭い学問(笑)分野から出てきた考えだという。生体が特定のリズムを持つことは今や通説であるが、集中力ややる気のサイクルが3.5日だというのである。

 人間の集中力のサイクルは体温と連動しているという。これをこの番組では、サウナと冷凍庫から出た直後にジグソーパズルに挑戦するという人体実験を行っている。体温が高いときの方がやる気が出るというのがこの番組の結論である。さらにこの番組は、最近の学級崩壊などの問題は、低体温児童が増えていることが原因ではないかと述べている(私の考えでは、運動不足や夜更かしや偏食などが集中力の低下につながっており、体温低下はその減少の一つではないかと思うのであるが)。そして人間の体温やホルモン分泌の周期が3.5日だというのだ。

 これへの対処法は、やる気の起こらないときにはやめてしまって、またやる気が起こったときに再開すれば良いのだという。これを無理に頑張ってしまうと、かなり辛くなってから挫折するので、嫌な記憶だけが残ってしまうので、再開できなくなるのだという。

 しかし、そんな時々休んでいても効果があるのかというのが気になるところだが、この番組によると、運動などは毎日しても週に2,3日でも効果はほとんど変わらないし、学習に関しては休みを取り入れた方がかえって良いという。

 ただ気になったのは、ダイエットについては、一日休んで再開というわけにはいかないだろうこと。まあこれだけは仕方ないか。 

 

5/20 発掘あるある大辞典「ハンバーグ」

 今回はハンバーグの上手な焼き方というどうでも良いテーマ(笑)。そう言えば、同じテーマは昔にガッテンでもしていたような気がする。

 今や和食の定番(笑)ともなったハンバーグであるが、家庭のハンバーグというものは、生焼けになってり、カチカチになったりとなかなかうまくできないものである。この番組ではつなぎや焼き方などを吟味して、おいしいハンバーグを作ろうということである(やっぱり昔にガッテンであったぞ、このテーマ。そう言えば、やたらに以前に炒飯をやったということを繰り返していたが、この時も、ガッテンが同じテーマを扱った直後だった。)。

 ハンバーグをおいしく作ろうと思えば、やはりポイントはいかに良い食感に作るかであろう。まず挽肉については、よく合い挽きが使われているが、この合い挽きというのはどこの部分が使われているかはあまり知られていない。この番組によると、牛肉はすね肉が豚肉はもも肉が使われているという。特に牛のすね肉は筋が多くて固いので挽肉にするのである。しかしこのすね肉はコラーゲンを多く含んでいてこくがあるのである(実はすね肉は長時間煮込んでシチューなどで使用する。すね肉を2時間ぐらい煮込んだビーフシチューは絶品であるので、お試しあれ)。なお配合についておいしいのは、牛:豚=7:3である。だから某ハンバーガーチェーンの100%ビーフハンバーガーはバサバサしておいしいはずがない(ん、以前にこれと同じコメントを書いた記憶がある。やっぱりガッテンでしてるな。バックナンバーを確認するか・・・やっぱり去年の1/26にやってます)。

 次に大事なのがつなぎである。一般にはパン粉や玉子がつなぎだと思われているが、実はパン粉は肉汁を逃さないためのものであって(だから100%ビーフのマ○ド○ル○のハンバーガーはバサバサなのである)、実は本当のつなぎは塩である。塩を加えてこねることでタンパク質が変性して固まるのである。だからハンバーグで大事なのはコネ方である。2分以内で50回こねるのがベストとのこと(これはやはりガッテンでもしていた)。

 最後が焼きであるが、その前に最適なハンバーグの厚さは2センチだとのこと。これより厚いと火が通らないし、薄いと肉汁が出てパサパサになる(だから○ク○ナ○ドのハンバーグはパサパサになる・・かなりしつこいな)。そして焼き方のポイントはフライパンの温度を160〜180℃に保つことだとか。この番組のお勧めは、強火で1分でひっくり返し、さらに1分焼いた後、中弱火にして蓋をかぶせて5〜6分だとのこと。上を押して透明な肉汁が出たら完成である。

 内容的には明らかに「ガッテンで見たことあるな」というものが多かったが、挽肉に関する知見などはなかなか面白かった。それにしてもこの番組は、ガッテンをなぞることが非常に多いように思えるのだが。

 

5/13 発掘あるある大辞典「更年期障害」

 閉経期の45〜55才ぐらいの女性の体に訪れる不調が更年期障害である。症状はほてりや発汗などの身体的症状から、鬱などの精神的症状まで多様である。更年期障害は女性ホルモン分泌の低下に伴う、エストロゲンの減少が原因となっている。ただ最近問題になっているのは、20代などの若い女性に起こる若年性更年期障害なるもの。番組にこの症状の女性(32才)が登場していたが、ホルモンバランスが狂った挙げ句に、髭が生えてきてしまったというのはショッキングである。

 なおホルモンバランスの乱れによる更年期障害は、男性にもあることが最近言われており、これが熟年層の自殺の原因なのではないかと推測されたりしている(このネタについては、200Xでも以前に取り上げていた)。

 一般的な更年期障害の原因は、卵巣の機能の低下と脳の指令系統の齟齬が生じることによる。卵巣機能の低下は、かなり急激に起こる(人によっては5年ほどで卵巣機能が0になる)ので、卵巣のエストロゲン分泌機能の低下に脳がついていけず、エストロゲン分泌の指令が強くなることで、内分泌のバランスが崩れるのだという。

 若年性更年期障害の原因ははっきりしている。ストレスやダイエットなどによる栄養の偏りが原因である。社会に余裕がなくなってきた上に、昨今のダイエットブームで、若年性更年期障害の予備軍は無数にいるようである。

 この番組で勧めていた対策は、大豆製品を取ること。大豆のイサフラボンがエストロゲンと似た働きをするという報告がアメリカで出ているという(個人的には眉唾なのだが)。ちなみに、大豆を比較的良く取る日本人は、欧米人にくらべて更年期障害が少ないという事実はあるらしい。

 さらにエストロゲン減少に伴う骨密度低下には牛乳を、高脂血症対策にはEPAを含む青魚を勧めている。これらは更年期に関係なく、身体によいのでとっていて損はないだろう。

 なおこの番組ではタンパク質製造能力を高める軽レジスタンス体操というものを勧めていたが、これは私の見たところでは、いわゆる筋力トレーニング。身体によいのは間違いないが、あまりやりすぎると筋肉太りに注意(5/13の200Xを参照)。

 一番の問題は更年期障害が他人には理解しにくいこと。私も母の症状を見て知っているが、夫婦間のケンカになることが多い(本人はイライラしている上に、他人から見るとさぼり病に見えてしまうから)。なお男性更年期なども深刻な事態になることが多いので、注意する必要がある。ちなみに鬱病の人間に対する禁句は「がんばれ」である。本人が一番頑張りたいと思っているのに、それが出来ないから苦しんでいるので、そこで「がんばれ」というのは、相手をとことん追い込んでしまうことになるので、絶対に言ってはいけない(日本人は未だに精神主義が強いせいか、落ち込んでいる相手に「がんばれ」と言う人が多いが、頑張りようがない状態でかけられる「がんばれ」と言う言葉はどれだけ残酷か。恥ずかしながら私も、阪神大震災で実家全壊という経験をして初めてこのことが分かった。)。

 

5/6 発掘あるある大辞典「ビタミンB1」

 現代人の中には寝ても疲れがとれない累積疲労状態の者が多いという。疲労回復に影響するのがビタミンB1である。ビタミンB1は体内の代謝系のTCAサイクルに必要である。TCAサイクルは、昼間はエネルギー生産に、睡眠中は疲労物質である乳酸の分解に使われるので、ビタミンB1が不足すると疲れがとれないことになるという。

 またビタミンB1は糖の代謝に必要であるので、ビタミンB1が不足する糖が脂肪として蓄積して「不健康肥満」になるとのことである。

 そしてこのビタミンB1を減らす原因がストレスと飲酒だそうである。特に飲酒はかなり大きく影響するらしい。

 ビタミンB1を多く含む食品は豚肉やウナギなど。昔から「疲れたらウナギ」と言われているが、それは正しいようである。

 豚肉と言えば沖縄だが、実際に沖縄の人は累積疲労が少ないという。この番組によると沖縄では昆布を良く採っていることもポイントだという。昆布はマグネシウムを含んでいるので、これがビタミンB1の働きを高めているとのことである。ただこの結果については、食生活もさることながら、東京などの都会と沖縄との環境の違いもかなり大きいのではないかと考えられるのだが・・・。

 なおビタミンB1の働きを助けるマグネシウム以外に、ビタミンB1の吸収を促すアリシンも合わせて採るのが望ましいとのことである。 

 最初に慢性疲労のチェックを行っていたが、私はチェック項目8項目中で全部該当してしまった。かなり累積疲労状態になっているようである。しかもストレスはかなりあるので、ビタミンB1は減りまくりである。典型的な泥沼にはまっているようである。昔から私は精神的ストレスが増えると太る傾向があるのだが、どうもこれも一因だったのではないかとの気がしてくる(うちの上司などは「太るのはストレスがない証拠だから仕事をしてない証拠」などという寝ぼけたことを言って私の評点を下げたが)。

 

4/29 発掘あるある大辞典「スポーツでシェイプアップ」

 減量のためには有酸素運動が良いなどというが、黙々とウォーキングを続けるなどというのは、あまりに禁欲的すぎて続くものではない。そこでもう少し楽しめるスポーツで有酸素運動を出来ないかというのが今回のテーマである。

 まず野球であるが、これは予想通り、ピッチャー以外はほとんど運動になっていない。だからこのスポーツは年をとってもプロを出来る訳なのだろう。

 ゴルフについては、ウォーキングよりは効率が悪いのだが、意外と良い運動になっているとのことである。またゴルフでの運動効果を上げようとすると、事前にウォーミングアップをしておく方がよいという。

 シェイプアップ効果として成績がよいのがテニス。ポイントはひねり運動があることであるとのこと。ひねり運動を加えることによって、深部の筋肉が動かされ、毛細血管の血流が良くなることで脂肪燃焼の効率が良くなるとのことである。

 この番組が積極的に勧めていたのは、ダンスだった。特にフラメンコなどは体をひねる動作があるので脂肪燃焼に良いとか。だが問題は、ダンスというのは必ずしも万人向けと言い難いこと。

 

4/22 発掘あるある大辞典「ポリープ」

 ポリープといってもピンとこない人が多いと思うが、これは注意すべき体の兆候である。ポリープは粘膜に出来た腫瘍で、過形成性ポリープと腺腫性ポリープに二種類が存在する。

 過形成性ポリープとは、傷ついた粘膜が再生するときに、過剰再生することによって生成する。ただしこのポリープは良性のものが多いので、自然治癒する場合が多いという。

 これに対して腺腫性ポリープは、有害物質などで細胞が変異を起こすもので、これは放置するとガンにつながる可能性が高いという。

 ポリープは粘膜にはどこでも出来る可能性があるようだが、その中で代表的なものは以下の通りである。

 胃のポリープは過形成性ポリープが多く、胃酸過多が原因となっているという。過形成性ポリープ自体はガン化することは少ないが、このようなポリープが出来やすい環境は、ガンが発生しやすい環境なので生活を改善する必要があるとのことである。

 これに対して、腸のポリープは腺腫型ポリープが多いので要注意だとのことである。防止のためには乳製品などを取って腸内細菌のバランスを保つことが重要だとのこと。また下痢や便秘もその原因になるので、下痢の人は水溶性繊維を、便秘の人は不溶性繊維を取れば良いとのことである。

 女性にだけあるのが、子宮のポリープ。このうちの子宮内膜ポリープは、ホルモンバランスの乱れが原因となる。元来は閉経期の女性に多かったのだが、最近は若年化しつつあるとのことである。この原因は不規則な生活や無理なダイエット、ストレスなどがあるという。ちなみに子宮筋腫とポリープは全く別物であるが、これは取ってみないと分からないとのことである。

 ポリープが話題になりだしたのは、医学の進歩によってポリープの早期発見が可能になってきたからだという。もっと深刻な病気になる前に、ポリープの段階で発見できれば、それは早期発見ができたということなので、幸運であったと考えるべきなのかもしれない。

 

4/1 発掘あるある大辞典「カード」

 今や急速に普及し、一人で複数持っている例も珍しくないというカード。そのカードについて説明しているのが今回である。

 まずカードにつきまとう手数料であるが、手数料がかからないのは、翌月一括払い、ボーナス一括払い、二回払い。手数料がかかるのが分割払いとリボ払いである。では分割とリボの違いであるが、分割は元の金額に対して手数料がかかり、その金額を月数で割るのが分割払い。毎月の支払いを一定額にして、残高に対して手数料がかかるのがリボ払いである。

 ではどちらが得かであるが、この番組では6回までは分割、12回を越えるとリボ払いの方が特だとこの番組では結論づけている。また支払いに迷ったときは、後で一括に変更できるリボにしておく方が良いとしている。

 ただこの番組ではやけにリボを勧めているのが気になる。リボ払いは、買い物の重複で月々の支払いが月収を超えてしまうなどということはないが、実はこれが曲者。よくカード破産などの原因は、分割払いなどによって当面払う金額が減るために使いすぎてしまうことによる場合が多いが、使用額の分かりにくいリボ払いはよくカード破産に直結しやすいのである。現にこの制度が導入されると共に、アメリカではカード破産が急増している。

 私は長らく現金主義でカードを持たなかったのだが、プロバイダと契約するときにどうしても必要だったのでカードを作った。しかし自分が抱えている借金の額が把握できなくなるのが恐いので、私は翌月一括払いしか使ったことがない。これがカード破産しないためには、一番確実な方法である。クレジット会社としては、手数料を稼げる分割やリボを利用させたがるので要注意。

 カードを作った場合、いろいろなポイントがついたりするのであるが、これがあまり使われていないという。この番組ではOMC−JCBカードについての事例をあげていたが、OMCカードがポイントで商品券などをもらえるのは結構有名である。私の持っているのはOMC−VISAカードなのだが、今までこのカードで何度も図書券をもらっている。今は銀行に預金してもほとんど利息などつかないのに、これは金を使って商品をもらえるのだから、是非とも利用すべきである(ポイントを放ったまま1年置いておくと向こうになるので要注意)。

 ただ、このような特典があるからとカードを作りすぎても、単なる年会費の無駄。メインのカードとサブのカードぐらいに絞ってポイントを集中させた方が良い。これは極めて当たり前のことである。ちなみに私が持っているカードは2種類だが、どちらも年会費無料のカードであり、いつも使っているのはメインのカードだけである。

 さてカードにどうしてもつきまとうのが犯罪である。これは非常に多いのが事実。クレジットカードの不正使用は年に300億円にも及ぶという。盗難や紛失の場合は速やかに届けるのが原則。届け出てから60日前までの支払いには保険が適用されるので、利用明細をチェックして、心当たりのない支払いがないかを気をつけること。ただし注意するのは、キャッシングには保険が適用できない場合が多いので、暗証番号は簡単に推測できないものにすることが大事である(これはキャッシュカードと同じである)。

 この番組ではほとんど触れていなかったが、実は一番の問題は、クレジット会社から個人情報が漏れ出すこと。この部分のセキュリティは非常に甘く、クレジット会社の中にいわゆる調査会社に内通して情報を流している輩も結構いる。この部分は個人ではどうしようもないだけに一番たちが悪い。法による取り締まりを強化するぐらいしか方法はないだろう。

 今回の番組の内容は常識的なところばかりである。逆に言えば、こういう常識的なところを知らずにカードを使うのは危険だということであるといえる。

 

3/18 発掘あるある大辞典「炒飯」

 以前に「赤ピーマン」の回に「ガッテンとネタがかぶっている」と言ったが、今回ももろにかぶっているネタ。内容的には以前にガッテンで放送したネタとまるで同じ(色つきの油で炒飯を作って、油の混ざり具合を見ているなんてところなんて、あまりにまんまなんで、見ていて声が出たぐらい)。

 要は、ガッテンでも言っていたとおり、ご飯がパラパラした炒飯を作るには、高温で素早く炒めることと、玉子を入れるタイミングがポイント。玉子がご飯粒の表面で油を乳化させることがポイントである。

 なお、途中で中華料理屋の料理人が、炒飯に酢を入れるというようなことを言っていたが、油と玉子があるところに酢を加えると、これはそのものズバリのマヨネーズである。この番組中でも、視聴者からの情報の中で、マヨネーズを炒飯に使うというアイディアがあったが、これも手か。

 それにしても呆れたのは、途中で入ったCMが「健康エコナでおいしい炒飯を」ときたところ。本当にこの番組は、見事なほどにスポンサーと連動している(だからこそ、この番組で流される情報には、眉唾なものが結構多いのだが)。

 

3/11 発掘あるある大辞典「小豆」

 和菓子などに使われる小豆の栄養価について解説したのが今回である。

 まず小豆に含まれる栄養といえば、今話題のポリフェノールがあるという。さらに小豆は加熱することで抗酸化力がアップするので、赤ワインに匹敵するパワーを持つという。なお以前のマイタケの回に、私は「栄養を比較するにも、比較する量がいい加減だと比較の意味がない」と言ったが、それが聞こえたわけではないだろうが、今回は100gのあずきを基本にして比較を行っていた。

 さらに鉄分や食物繊維も含まれるので、貧血や便秘などにも効果があり、あんこには砂糖が含まれるから、脳を活性化するのにも効果があるとのことである。実験として、あんこ、チョコレート、ケーキを作業途中で取ったときの効率の変化を実験していたが、あんこを取ったグループだけが作業効率が向上したとのことである(統計的に有意かどうかは微妙なところ、私としてはむしろケーキを取ったグループが作業効率が低下していたことの方が気になった)。

 以上のように和菓子派が涙しそうなほどの小豆の絶賛である。さらに念を押すかのように、赤飯の効果についても栄養バランスなどの点から訴えている。昔から日本では祝い事では赤飯を食べるが、この辺りにあったのかもしれない。

 

3/4 発掘あるある大辞典「視力」

 現代人は非常に目を酷使しているのだが、そのことによって起こっている障害について解説しているのが今回。

 今回あげていたのは、1.30歳代での老眼 2.夕方近視 3.視力低下眼鏡 4.充血コンタクトの4点。

 まず若年の老眼についてであるが、元来は40歳代後半で起こる老眼の症状が30歳代後半で現れる事例が多いという。これは運動不足が原因であるとのこと。血流が悪いことが目の筋肉に影響しているのだという。試しに運動をしてみたら症状が改善したとのことであるが、果たしてこれがどの程度本当か・・。

 次の夕方近視は典型的な疲れ目の症状である。実は私はこの症状がある。私は近視なのであるが、仕事が終了した後は、眼鏡をかけているにもかかわらず目の焦点が全く合わなくなることがある。これは目の筋肉が疲れているからであるので、暖めるのが良いとのことである。これは確かに私も体験している。

 3は目にあっていないメガネをかけると、目が疲れて視力が落ちるということ。ここで注目すべきは、ある美容師の事例。彼は目の疲れと視力の低下を訴えていたのだが、この原因がなんと「メガネが見えすぎていること」。これはつまり視力表がもっともよく見える状態にメガネを調節したために、5メートル先(視力表の距離)にピントが合うメガネが出来てしまっており、近くを見ることの多い美容師の仕事ではこのメガネでは逆に疲れてしまうのだという。近くを見ることが多い者は、もっと度のゆるいメガネにする方が良いとのこと。これは私も参考にした方が良いように思えた。

 4はコンタクトレンズをキチンと手入れしてなければ、眼球に傷がいったりして目を悪くするということである。

 この後、近視矯正手術の紹介を行っていた。今もっとも一般的に行われている、レーザーで角膜を削るタイプの手術である。この手術を受けている患者に、左右の目の視力が違いすぎるのでそれを矯正したいという者がいたが、彼女は「先端恐怖症だからコンタクトは使えない」と言っていたが、先端恐怖症の者が近視矯正手術が出来るのだろうか? 私も先端恐怖症だが、コンタクトよりも矯正手術の方がよほど恐いが。 

 

2/25 発掘あるある大辞典「赤ピーマン」

 ピーマンには赤いものと青いものがあるが、これはなんの違いがあるかと言えば、完熟しているか未熟であるかの差である。これは以前に「ガッテン」でも扱っていたので、この手の番組が好きな方は、記憶にあるのではないでしょうか(あの「子供は赤ピーマンを食べれば、青ピーマンなんて食べる必要はない」の回である)。あの番組でも触れていたが、赤ピーマンと青ピーマンでは栄養が微妙に違う。

 青ピーマンも7週間かけると赤ピーマンになるのだが、そのことにより栄養価が増すという。特に赤色色素カプサンチンが増加し、これが抗酸化作用があるので老化防止に役にたつということである。そこでこの手の番組に付き物の人間モルモットを使用した連続摂取実験。その結果、HDLコレステロールという血管の掃除屋が増えたという。

 ただし毎度毎度のことであるが、この手の実験の結果についてはどの程度統計的に有意性があるかに注意する必要あり。あまり過度に気にしすぎるのは良くないので注意。

 またピーマンにはビタミンP(ピーマンだからPってわけでもないと思うが・・)やビタミンEなどが存在し、これがビタミンCと共に共同効果で抗酸化力を高めているという。

 ここで赤ピーマンの料理法を紹介していた。その結果、「ピーマンなんて食べ物でない」と言っていた川井がピーマンを食べられるようになるという、お約束のおめでたい展開である。司会の堺正章が「子供は赤ピーマンを食べたらいいんじゃないか」と言っていたが、これではまるっきり「ガッテン」である。これでいいのか?

 なおこれではあまりに緑ピーマンの立場がないので、緑ピーマンには血流をサラサラにする効果があると紹介していた。あの青臭さがポイントだとのこと。ちなみにガッテンによると、緑ピーマンは「学習効果」で食べられるようになるとのことだったが。

 どうも今回は「ガッテン」の影がちらついてしまった。やはり同じネタを扱うと、どうしても辛いな。

 

2/18 発掘あるある大辞典「発熱」

 今回のテーマは、風邪をひいたときには無理に熱を下げない方が良いという、至極当たり前の内容である。

 発熱というのは、体内の免疫系を活性化して病気を治そうという生体防御反応である。だから無理矢理体温を下げるのは快復を遅らせるだけである。このような問題が起こるのは、一般的に発熱=病気で、熱が下がること=病気が治ることと勘違いしているからである。しかし無理矢理に熱を下げても、体内の免疫系がウィルスを駆除しないことには病気は治らないのである。だから一番愚かなのは、解熱剤を飲んで無理をすることである。これは確実に病気を悪化させる。「風邪は根性で治す」などと言う体育会系馬鹿が往々にしてこの落とし穴に落ちる。私は、このタイプの人間は概して病気になった途端に呆気なく死ぬことが多いのは、ここに原因があるのではないかと考えている。

 で、番組の方だが、発熱のメカニズムについて解説していた。要はウィルスが繁殖したときに、免疫系から視床下部に対して体温上昇の指示を出し、体温が上昇することで免疫系の能力が向上するのである。さらに免疫系にエネルギーを集中するので、身体がだるくなり、食欲もなくなるのである。だからここで解熱剤などを飲むと、途中で体温が低下することで免疫系の能力まで低下してしまうので、この時期に解熱剤を飲むのは最悪だということである。ただし例外は39度を超えるような熱が出るときで、これはこのままだと体力を消耗しすぎるので、解熱剤を飲むべきだという。また子供は体温調節機構が弱いので、子供の発熱は要注意とのこと。

 ただ最近問題なのは、低体温症の人が増えていることだという。低体温症の場合は十分に発熱しないので、免疫系が活性化せず、風邪が長引いてしまうのだという。このような低体温症が増えている原因は、この番組では細かくは言っていなかったが、無理やダイエットなどによる筋肉量減少などによる基礎代謝の低下であろうと考えられる(「200X」のダイエットの回参照)。

 風邪の発熱に対しての正しい対処方法も紹介していた。まず前兆期の寒気がしている時期には、なるべく体温を保温し、炭水化物・脂肪・タンパク質などをとることで速やかな発熱を促せば良いという。さらに熱が上がり始める上昇期には、ビタミンCを消耗するので、ホットドリンクなどでビタミンCを補えば良いという。そして高熱になるピーク期には、ホットバナナジュースで免疫系を強化するのがお勧めだという。そして熱が下がり始める下降期には、大量の汗をかくので汗を良く吸う衣類に着替え、水分を十分にとることがポイント。また解熱剤を使用するならこの時が良いという。

 

2/11 発掘あるある大辞典「右利き・左利き」

 日本では少数派である左利きは、右利きにない能力を持っているなどと言われるが、それがなんであるかというテーマである。

 結論から言えば、左利きの人は右利き社会の中で嫌でも右手を使わされるので、自然に両利きの性質を持つことになり、そのことが右脳と左脳の間での情報伝達に影響する脳梁の太さに関係するとのことである。左利きは脳梁が右利きよりも太いので、脳を総合的に使うことが出来るというのだ。

 この後は両利きにするための方法の紹介である。ポイントは「強制的に矯正してはいけない(洒落ではありません(笑))」ということである。無理矢理に矯正すると、それがストレスになるのでそれは良くないという(これは大賛成)。ただ私が気になったのは、あまり子供のうちから両利きを意識させて訓練すると、どちらの手も不器用になる危険があるのではないかということ。

 これの次に利き目、利き耳についても考察していた。まず利き目についてだが、これで注意する必要があるのは、左右の目のバランスが崩れてくると、両目の映像をうまく統合できなくなるという。これは私としては初めて知ったことである。どちらかというと、これは目の問題ではなくで脳の問題であろう。

 利き耳に関しては、人間は左脳に言語野があるので、右耳が利き耳の方が言語に対する理解力が高くなるという。そう言えば、私は利き耳が左であるが、語学が非常に苦手で特にヒアリングが全く駄目である。もしかしたらここに原因があったのか・・などと考えてしまったりもするが、この説については少々眉唾であるというのが私の印象である。

 

2/4 発掘あるある大辞典「温泉」

 この手の番組ではありがちの温泉の効果についてである。

 まず最初は温泉の蒸気を吸引することで体内の抗酸化作用を促すとのこと。これはラジウム線などの放射能泉に含まれる極微量の放射能が、放射線ホルミシス効果で体内の免疫等を高めることによるという。ただしここで気をつけるべきは、この放射線ホルミシス効果というのがかなり怪しいこと。逆に極微量の放射線も体に悪影響も与えるという報告もあり、必ずしも医学界で認められた効果ではないということ。当然ながら「原発は体に悪影響を与えない」と主張したい電力業界などはこの説を強く支持しているのは言うまでもない。

 次に温泉の効果として上げていたのは、アルカリ泉などの場合の肌の汚れを落としたり保湿する美肌効果。アルカリ泉に入った場合に肌がぬるぬるするのは、この番組では「肌の乳化効果」と呼んでいたが、実はこれはもっと過激な言い方をすると「肌の分解効果」である。水酸化ナトリウムなどをさわっていると指紋が消えるなどといわれるが、実はアルカリには肌を溶かす効果があるのである。だから肌の弱い人は実は注意する必要がある。この番組のスポンサーメーカーは「素肌のためには弱酸性」といって体洗い用の洗剤の宣伝をしているのだから、このあたりは実は矛盾なのである。もっともこの番組は「温泉の保湿効果は10分ほどでなくなるので、入浴後10分以内に保湿剤を塗りましょう」とスポンサーに対するフォローはぬかりなかったが。

 

1/28 発掘あるある大辞典「プレッシャー」

 プレッシャーにも良いプレッシャーと悪いプレッシャーがあるというのが今回の主旨である。

 適度なプレッシャーは心拍などを適度にあげることで、身体機能を上昇する。そのことが日頃の実力以上の力を発揮することにつながったりする。しかしプレッシャーが過度になると(心拍数120ぐらいが分岐点らしい)、いわゆる「頭が真っ白」という状態になってしまい、プレッシャー負けの症状が出るという。これへの対策としては、プレッシャーがかかると口呼吸が多くなるので、ここで鼻呼吸をするのが効果的だという。

 なお適度なプレッシャーを与えるポイントは、適度な目標設定にあるという。ちなみに私の上司は過度のプレッシャーを与える名人である。目標設定は常に現実離れした実行不可能な位置にあり、しかもその目標を達成できないことを理由に部下を一方的に非難する。なるほど、上司が悪ければ部下が実力を発揮できないはずである。

 

1/21 発掘あるある大辞典「まいたけ」

 この番組によると、マイタケに含まれているD−フラクションなる成分が抗ガン作用を持つとして、アメリカで注目されているとか。このD−フラクションは免疫系のマクロファージやキラーT細胞などを活性化する効果があり、これがガンを抑止するとのことである。特に卵巣ガンなどの進行の遅いガンに効果がある(と言うことは、効き目が緩やかであるということだが)とのことだ。

 しかも最近の研究ではこれ以外にもX−フラクションなる成分がマイタケに含まれていることが分かったが、これがコレステロール合成酵素の働きを抑制する上に、体内のコレステロールの排出を促進するので、コレステロール低減作用を持つ物質として注目されているとのことだ。

 例によって、結構眉唾な話が出てきた。一番眉唾なのは、D−フラクションなる物質は糖と蛋白が結合した物質だと言っていたが、これがどのようにして免疫系を活性化するかに一切触れていなかったこと。番組を簡単にするためか「マイタケD−フラクションは、他のキノコ類に含まれる成分よりも複雑な構造のために効果がある」と解説していたが、そんな単純なものではあるまい。

 また途中でマイタケがいかに食物繊維が多いかと言うことを、さつまいもやゴボウと比較して説明していたが、この時もおのおのの量を一回に摂取する量というかなりいい加減な量をとって比較していたことに注意。マイタケは100g中の食物繊維の量を上げていたが、これに対してゴボウは50gだった(おいしいゴボウを煮付けると、100g以上簡単にとれるものなんだが・・)。つまり同量で比較すると、やはりゴボウの方が食物繊維は多いのである。この辺りは要注意。

 この番組は往々にして、何かの効果を絶賛するときにはその背後のスポンサーの意図が見え隠れするのだが、今回は雪国まいたけでもスポンサーについているのだろうか? とにかくこれでしばらくはマイタケがよく売れるのだろう。

 

1/14 発掘あるある大辞典「ビタミンC」

 今回のテーマはビタミンC。ビタミンCをどのようにして取れば良いかというテーマである。ただしここで気をつけなければいけないのは、化粧品系メーカーをスポンサーに持つこの番組では、当然ながら「ビタミンCは大事だからサプリメントを使ってでも取りましょう」という方向へのバイアスがかかるということである。その分を差し引いて考えたところに真実がある。

 まずビタミンCは人間にとって必須の成分である。その役割はコラーゲンの原料になったり、抗酸化物質として体内の活性酸素を除去したりすることである。それにも関わらず人間はこれを体内で合成する機能を持たない。こう言うと、「さあ大変だ。これは薬を飲んででも補給しないと。」などと考えがちになるのであるが、ここで気をつけないといけないのは、なぜそのような必須成分を体内で合成する機能を持たないかである。これを結論から言えば、「簡単に食事で補給できるから」である。人間にはビタミン以外にも必須アミノ酸などと言われる、やはり体内で合成できないアミノ酸が存在するが、これらについても理由は同じである。つまり苦労して体内で合成するより、食事で簡単に補給できるからその方が効率的であるので、体内で合成しなくなっただけである。でないと、とっくの昔に人間は種として滅んでいるだろう。

 ただこう結論をつけてしまうと、今回のような番組は成立しない。そこで今回のこの番組は「現代社会がビタミンCの消費を早めている」という煽りを持ってきている。

 曰く「現代社会のストレスはビタミンCを減少させる」。曰く「喫煙の習慣がビタミンCを減少させる」。曰く「公害物質などがビタミンCを減少させる」。これらはすべて真実である。またビタミンCはいわゆる解毒に使われているから、一番良くないのは添加物たっぷりのジャンクフードである。このようなものを中心とした極端に偏った食生活を行っていると、確かにビタミンCが不足する可能性がある。

 ただ、だからといって薬で補給するのが正しいかと言えば、それは甚だ疑問である。この番組としてはサプリメントなどの使用を煽りたいところだろうが、500mg以上を取っても体外に排出されるだけだから無意味だと言っていたところは、この番組の良心と言うべきだろうか。なおビタミンCの取りすぎがガンの原因になるという報告まであるらしい(私個人としてはこの報告はあまり信用してないが)から、どちらにしても取りすぎは良くないということである。

 なおビタミンCを取るためにはどんな食事をすれば良いかという例で、昼食のコーヒーをグレープフルーツジュースに代えたのはともかくとして、朝食の牛乳をオレンジジュースに代えたのは要注意。確かにこれでビタミンCを増やすことは出来るが、今度はカルシウムが不足する可能性がある。かと言って両方飲めば今度はカロリーが気になる。

 要するに食生活で大切なことは、自然なものをバランス良く食べるということである。何かにだけ目を奪われて、かえって食生活を歪めないように気をつけるべきであろう。栄養分はなるべく普通の食事で補給し、それでもどうしても気になる人がサプリメントなどを使えばよいのである。

 

12/3 発掘あるある大事典「静電気」

 冬はあの嫌なバチバチが起こる季節である。そのバチバチの正体である静電気について解明しようというのが主旨である。

 この番組で興味深いところは、静電気と健康を結びつけていたこと。静電気の溜まりやすい体質の人は、体内のpHバランスが崩れて酸性化しているというのである。これは体内のマイナスイオン減少が原因になっており、これは血液の粘度を増したりし、肩こりなどの原因になると言う。

 さらに身体が帯電することで、肌が埃などを引き寄せ、風邪をひきやすくなったり肌荒れを起こしたりするという。

 そしてこのマイナスイオンを減少させる外的要因としては家電製品などにあるということだ。これらの製品は強烈にプラスを持つので、空気中のマイナスイオンを減少させてしまうという。これを補うには霧吹きなどで水を噴くのが良いという。こうして考えると私の部屋はまさに最悪の状態である。ただゲストのとよた真帆が、コンピュータなどの機械を置いている部屋では湿気は良くないから・・ということを発言していたが、これはまさに私も同感。ところで彼女は一日に五時間はコンピュータに向かっていると言っていたが、かなりライフスタイルがオタク的なのではないだろうか(笑)。

 この後は、静電気を防ぐには洋服の素材の組み見合わせが重要であるといった当たり前のことが出てきた。この辺はほとんど付け足しである。

 

11/26 発掘あるある大事典「ピーナッツ」

 今回はピーナッツの健康作用について。ピーナッツと言えば、私などはすぐに給食のピーナッツバターを連想するが、あまり日本人にはなじみのない食材である。確かに私もここ最近はピーナッツを口にすることはほとんどなくなっている。ところがこのピーナッツの健康効果が注目されているという。

 ピーナッツの健康成分の第一は、渋皮に含まれるレスベラトロール。これは最近ワインで注目されているポリフェノールの一種であるので、抗酸化作用(いわゆる活性酸素を無害化する)を持っており、コレステロールの低減効果を持つという。

 またナイアシンはアルコール分解作用を持ち、肝臓に良いので酒のおつまみにはちょうど良いとのことである。

 この番組はこの効果を証明するために、被験者にピーナッツを2週間食べ続けてもらうという実験をし、血液検査の結果からコレステロール低減効果があるとしていた。もっともこの手の実験については他の要素も絡む(例えば大量のピーナッツを食べると、どうしても食事量が減ってしまう)ので、あまり結果をそのまま受け止めてもいけない。

 なお気になるカロリーのことだが、これは30粒で150キロカロリー程度で、ピーナッツは腹持ちも良いので、むしろダイエットにも適していると結論づけていた。しかしこれなども、30粒で150キロカロリーしかないというよりは、150キロカロリーもあるという考え方の方が正しいのではないだろうか。

 番組としては、ピーナッツの料理への使用法を紹介していた。日本人はこの食材をあまり使用することがないので、これは有用であろう。ただしどのような食材でも重要なことは、一つのものをとりすぎないこと。ピーナッツも一面では非常に体によいのだろうが、別の面では逆に体に悪い面もあるはずである。すべてバランスが大事である。

 一つ感じたのは、この企画の背景にはどういう団体が動いているんだろうということ。どうもこの番組は宣伝色が強いので、いつもそういう勘ぐりをしてしまう。

 

9/17 発掘あるある大事典「コリ」

 身体のコリに対応するためにはまず原因を究明するのが第一歩である。この番組で上げていた原因は猫背とO脚と顎関節症などの肉体の問題や、ストレスや冷え性などの自律神経乱調などが考えられると言う。

 猫背は腹筋が弱いのが原因なので、腹筋のトレーニングを行う。O脚は下半身が弱いのが原因なので歩くことで下半身を鍛える。顎関節症に関しては専門医にかかる。自律神経乱調はウォーキングなどで血流を良くすることで解消が可能だという。

 コリの解消法としてストレッチ、入浴、マッサージなどを紹介していたが、ストレッチやマッサージのポイントはコッている部分だけでなく広い範囲を行うということだとのこと。また入浴はコリに関しては半身浴より全身浴の方が良いという。ポイントは低い温度で20〜30分入浴することだとのこと。またアイソメトリックスという手法で筋肉を鍛えるのが根本的な治療法であるとのこと。このアイソメトリックスというのはいわゆる静的運動で、例えば首を手と頭で押し合うというような運動である。要はコリは筋肉の持続的緊張からくる疲労なので、筋力を強化して少々の疲労ではこたえないようにすればコリ知らずになるということである。最近コリに悩む若者が増えているのは、運動不足からくる筋力低下が原因になっているのは確実である。

 ただ気をつけないといけないのは、ただの肩こりだと思っていたら、心臓に病気があることが分かったという例があるらしいこと。これは関連痛と言って、内臓の痛みを筋肉の痛みと脳が勘違いすることが原因だという。急にコリが現れたり、姿勢や時間に関係ない場合この可能性があるから内科の検診を受けた方が良いという。

 さて私の場合は仕事柄コンピュータ入力の作業が多いので、これがコリにつながることが多い。だがコリを強く感じるのは、作業よりもむしろストレス性の方である。ただ私自身が最も悩まされているのはコリよりも神経痛である。小学生ぐらいの頃から右足に神経痛の持病があり、これの発作で旅行先で歩けなくなったこともあるぐらいである。是非とも神経痛の対策も特集して欲しいところだ。

 

9/10 発掘あるある大事典「身体のニオイ」

 自分の体臭を気にしている人が多いというが、これは食事が肉食化していることと関係していると言われている。ただそれでも日本人の体臭は欧米人に比べるとかなり弱いという。しかし日本人は欧米人よりも感覚が敏感なので不快感を感じやすいという(欧米人の感覚というのは明らかにおおざっぱである)。

 体臭の原因となるものは汗であるが、汗自体は特にニオイがあるわけでないとのこと。特に身体の大部分にあるエクリン汗腺からの汗は99%が水であるので元来はほとんどニオイがないという。問題は汗をかくことで雑菌が繁殖すること。これがニオイの原因になるという。またもうひとつの汗腺であるアポクリン汗腺から分泌される汗は脂質やタンパク質を含んでいるので、これが雑菌で分解されるといわゆる酸っぱいニオイがすることになる。なおこのアポクリン汗腺は腋など身体の一部に分布している(関節部が多いことを見れば、これは皮膚に対する潤滑油の役をなしている気がする)。

 また皮脂腺からは脂肪酸が分泌され、これがニオイを持っているという。この皮脂腺は頭に多く、また肉食すると脂肪酸の分泌が増えるという(この辺りはこの前のガッテンとダブっている)。

 また汗などの身体の外のニオイだけでなく、食べ物のニオイが体の中から出てくることがあるという。特にニンニクのニオイなどは体内で分解されないので、そのままニオイが出てくると言う。これを防ぐには食物繊維がよいとか。

 またよく太っている人はクサイなどと言われるが、これは一概にそうは言えないとか。皮下脂肪は匂わず内臓脂肪は匂うので、隠れ肥満の人の方が匂うとか。つまり体臭のきつい人は内臓に脂肪が蓄積している可能性があるということらしい。

 しかし実際はかなり偏見やイメージなどが強いという。親父がクサイなどと言われるが、実際に親父を見ながらニオイを嗅がせるとクサイと言ったのに、何か知らずにニオイを嗅ぐと分からなかったとか。もっとも親父がよく使う男性化粧品は不評なようだが。

 要は思いこみがかなり強いということである。その人物に対して不快感を感じていると体臭も不快に感じるし、逆にその人物に惹かれていると体臭も好ましく感じてしまうということだ。その辺りは、人間は結構いい加減なものであるということである。よくケンカ別れした夫婦が最後には「同じ空気を吸うことさえ嫌になった」などと言うが、それは案外この辺りにあるのかもしれない。

 なお今回のテーマとこの番組の性質から見て、最終結論は「このように体臭は不快感を与えるので、デオドラント商品を使いましょう」ということになるのではと思っていたのだが、最後に視聴者の質問に答えるような形で制汗剤の使用方法を説明していた程度で、珍しく自制しているな(笑)との印象を受けた。なお最後にサラッと、汗にフェロモンが含まれているのではとの話題も登場。これはこの前の「万物創世記」でも出てきた内容である。

 

8/27 発掘あるある大事典「音楽」

 今回のテーマは音楽。ただ番組の序盤のかなりの部分を、ゲストの好きな音楽についての質問といった意味のない内容に割いていたのが、いかにもこの番組らしい。

 さて本題の方は音楽の「癒し」効果について。要は神経を刺激して身体のバランスを調整することである。この場合にポイントになるのは、まず同調効果。つまり悲しい気分の時に明るい曲を聴いても感情が拒否反応を起こしてしまうので、まずは悲しい曲で同調から入っていくのがポイントである。

 次のポイントは、メリハリだとか。確かにメリハリのない曲は退屈至極である。メリハリをつけることで盛り上がりをつけるのは最近のJ−popなどでもあるというが、これの最たるものは私はクラシック音楽だと思う。ただクラシックの場合はこのスパンが数十分スケールなのだが、最近のせわしない時代ではこの時間を待ちきれない者が増えているので、数分スパンの曲ばかりがもてはやされているように思える。

 またBGMの効果もあげており、例えばスーパーの入口でテンポの速い曲と遅い曲では客の店の中での滞在時間が変わり、売り上げが1.4倍になったとのことである。しかし例によってこの数字がどういう実験の結果出てきたのかが極めて曖昧であり、根拠が怪しいところがいかにもこの番組らしい。

 

7/30 発掘あるある大事典「応急手当」

 夏に多い病気として、高体温障害と熱疲労がある。どちらも暑さが原因で起こる障害だが、対処方法は全く違う。高体温障害は身体を水分を補給して、身体を冷却して体温を低下させる必要があるが、熱疲労の場合は逆に体温が低下し始めるので、場合によっては保温する必要があるとのことである。

 難しい呼び方をしているが、要は方や日射病、もう一方は熱射病のことであろう。これの対処方法が違うのは昔から言われていることで、ポイントは、高体温障害の方は患者の顔色が赤くなり体温の上昇があるが、熱疲労の方は逆に青くなって体温が低下することがあるということである。

 また多いけがが火傷であるが、これについては変なものを塗らないことが大事である。清潔な水ですぐに冷却するのが一番。

 けがについても消毒が一番。止血する場合に注意しないといけないのは、止血したまま放っておくと、組織が壊死する可能性があるから、一時間に一度は止血をゆるめる必要がある。

 また多いのは蜂に刺されるトラブルであるが、これは冷却するのが一番である。間違っても民間療法で言われている小便をかけるなどということをしないこと。これは雑菌が入るだけで毒にはなんの効果もない(蜂の毒はアンモニアで中和できるほど単純なものではない)。またこれからのシーズンは海でクラゲに刺されることにも注意が必要とのことである。

 そして後半は、この手の番組には定番の「一度は講習を受けた方が良い人工呼吸と心臓マッサージ」というやつである。これは実際に人形を使って実習をしていた。問題は私もこれらの仕方は頭では知っているのだが、講習などを受けたことがないので、力加減などが全く分からないということである。人工呼吸なども気道の確保がキチンと出来てなかったら空気が入らないし、吹き込みすぎたら灰を破裂させる危険もある。また心臓マッサージなども力加減を間違えると、肋骨を折ってしまうことがある。やはりこれは実際に講習を受けるのが一番なんだろう。

 実は何か事故が起こったときに最も重要なのは、落ち着いて冷静な対処をすることである。しかしこれが実は一番難しかったりする・・・。

 

6/4 発掘あるある大事典「グレープフルーツ」

 今回はグレープフルーツがいかに身体に良いかというテーマである。当然ながら番組の背後にはフロリダ観光協会がひかえている。

 グレープフルーツは日本では今ひとつ不人気なのであるが、アメリカでは3年前から消費が急増しているという。これは3年前にグレープフルーツがガンの予防に効果があるというデータが発表されたからだという。この発表によるとグレープルーツ中の苦み成分リモニンがガンを抑制するのだという。

 さらにグレープフルーツは脳梗塞や心筋梗塞も防ぐという。イノシトールという成分が動脈硬化を防ぐのだとのことだ。

 またこの番組では、グレープフルーツ中の葉酸が胎児に対する効果や、貧血(鉄分由来の貧血ではない)には非常に効果があるので、女性に非常に良いとのことである。そこでこの番組では女性にグレープフルーツジュースを女性にお勧めしていた。

 さらにグレープフルーツはアルコール代謝に良い成分を含んでいるので、アルコールと組み合わせると肝臓を助けることになるという。

 この番組ではグレープフルーツを使った料理も紹介していた。ドレッシングにグレープフルーツを使うことでビタミンCの分解を阻止するとのことである。どの料理も基本的にはレモンの代わりに使っていたが、レモンに比べるとグレープフルーツはクセがあるので、果たして料理としておいしいかは甚だ疑問。さすがに酢の代わりにグレープフルーツを使った寿司は見ていて気持ちが悪くなった。ただこの番組のゲストは「おいしい」と言っている者もいたが。

 さてここまでグレープフルーツの宣伝をされると、明日からでもグレープフルーツを毎日食べたくなるところであるが、この番組がここまで熱心に勧める場合は、何らかのひも付き企画だと考えた方がいい、実際にこれについても意図的な見落としが潜んでいる。

 この番組で完全に抜け落ちていた視点が、輸入グレープフルーツに使っている防カビ剤である。これは発ガン性の高さのためにアメリカ国内では禁止されているが、日本向けの輸出用には使用されているというものである(いかにアメリカ人が自国民以外の健康を軽視しているかがうかがえる)。残念ながらこれのせいでグレープフルーツの抗ガン作用など、帳消しどころかマイナスである(いくらグレープフルーツがガンになりにくくするとしても、発ガン物質そのものを塗ってるのだから)。

 だからグレープフルーツが身体に良いというのを真に受けて、サンキストオレンジばかり食べているとガンになってしまうということである。特に皮が要注意で、最低限でも皮は除去する必要があるが、実だけだと安全というわけでもない。レモンも同様であるので、アメリカ製レモンでのレモンティーは御法度である。もしレモンティーを飲みたければ、防カビ剤を使用していない沖縄製レモンを使う必要がある。

 万事に言えることだが、何かが身体に良いという番組などを真に受けて、そればかり摂るのは良くないということである。すべての食品について言えるのは、バランスが大事だということである。それと食品添加物の類はなるべく避けるに越したことはないということもいえる。

 

5/21 発掘あるある大事典「賃貸住宅」

 住宅を賃貸にするか購入にするかは悩ましいところである。それのどちらが得かというのが今回のテーマ。

 ただこのテーマに関しては東京と関西などでは事情が根本的に違うので、番組で数値シミュレーションなども行っていたが、これはどの程度当てになるのかが問題なところである。

 また賃貸につきもののトラブルに関しても解説していた。よくあるトラブルは家賃と修繕費。どちらにしても最近は建設省がガイドラインを出したというのでそれを参考にした方が良いとのこと。ただ問題は、最後は人間関係の問題になってしまうので、そこが難しいのではないかという気がする。

 また賃貸に入居する場合に重要になる物件の探し方についても紹介していた。まず基本は地元密着の不動産屋。ただ最近は特殊物件などを中心にインターネットで探す方法も増えているとのこと。また高齢者住宅などは自治体の福祉課などで扱っているので、そちらに行けばよいとのことである。

 ただ難しいのは賃貸を選ぶにしても、購入をするにしても将来の生活設計を見極めておかなければいけないこと。こういう先行き不透明な時代ではこれがなかなか出来ない。

 

5/14 発掘あるある大事典「活性酸素」

 最近、老化の原因として注目されている活性酸素であるが、これにどういう対策をするべきかというのが今回のテーマである。

 活性酸素が招く弊害としては、細胞膜などの成分である不飽和脂肪酸を参加して過酸化脂質に変化させてしまう。これでいわゆる身体が「錆びる」わけである。この結果、皮膚の老化や肝機能の低下、動脈硬化、ひいては脳動脈の閉塞による痴呆症などの原因にもなるという。

 当然ながら体内には活性酸素を抑制する物質もある。それがSODという物質であるが、これは年齢と共に機能が低下する。これが老化に結びつくとのことである。

 さてでは活性酸素をどうすれば減らせるかであるかであるが、まずたばこが悪いらしいが、睡眠不足なども影響するとのことである。実際に6人の人物について誰がもっとも危険かというのを競馬形式で比較していたが、危険度の上位に上がった人は、毎日4,5時間しか睡眠をとらず睡眠不足になっていることが原因だと言うことだ(ここで私はゾッとしてしまった。毎日4,5時間睡眠というのはまさに私の生活である)。これにストレスなどが拍車をかけるらしい。

 また食事で活性酸素を押さえるには抗酸化物質をとればよい。これにはビタミンCやカロチン、最近はポリフェノールが注目されている。またこれらの抗酸化物質が存在するが、これが何であるかはまだハッキリしていないとのことである。この番組ではこの補助物質は肉類に含まれているようであるとの説を出していた。これは半信半疑だが、これが本当だとすればベジタリアンなどには衝撃であろう。私個人としては肉類を全く取らないというのは疑問があると思っていたが、やはり食事はバランスが大事なのであろう。

 結局のところ食生活で大事なのは、バランスに尽きる。ある食品が身体に良いといってそればかり取るのはナンセンスである。またあるものが身体に悪いなど言われても、今まで人間が食べてきたものの中には完全に身体に悪いというものはほとんどない。食品に含まれているもので悪いものは、食品添加物などのように人間が後で加えた不要物ぐらいである。

 

5/7 発掘あるある大事典「電子メール」

 今回は電子メールについて、はっきり言ってインターネットを利用しているものにとっては、何を今更である。

 メールのやり取りの方法もいろいろ考えられるが、まず携帯電話を利用したメールを中心に紹介していたのがいかにもこの番組らしい。ただ「簡単に使える」とやたらに強調していたが、これが私には疑問。携帯電話で文字を打つなどとても私には考えられない。また誰でも彼でも何でもかんでもメールで送られるのは、トラフィックを考えたときにははた迷惑。

 次が本命と言ってもよいパソコンを使ってのメール。ここで紹介されていたのはメーリングリスト・添付ファイル・インターネットショッピングであるが、これについても、このページを見ている人には「何を今更」であろう。またやたらに「写真を送れる」と強調していたが、これをホントにそのままやられたら、またトラフィックの問題が頭が痛い。

 後半はメールの危険性について。これもありがちのダイレクトメールやチェーンメールについて。私などもメールアドレスを公開しているので、ダイレクトメールやねずみ講の類はよく来る。これについては残念ながら無視するしかない。それに添付ファイルによるウィルス感染なども挙げていた。これも「何を今更」である。またメール依存による人格的な問題も挙げていたが、これはメール依存と言うよりもパソコン依存と混同されていたのがかなり怪しかった。

 全体を通して言えるのは、既にインターネットなどを行っている者には「何を今更」というレベルの内容であった。ただ一般の者にとっては、まずこのレベルの番組が必要なのだろう。確かに全くなんの予備知識もない連中が大量に流れ込んできたせいで、被害に遭う者が出たり、悪気もないまま他人に迷惑をかけている例もあるのだから(その意味では、メールはHTML形式ではなくテキスト形式でということを是非とも言っておいて欲しかったのだが、そういう肝心なところは完全に抜けていた)。

 

4/30 発掘あるある大事典「回転すし」

 今回は「回転すし」について。回転することによって、普通の寿司屋とは違う効果が出るという解析をしていたところが面白いところである。

 まず一番最初に、回転すしと普通の寿司屋のすしにネタ的な違いがあるかということを、魚市場の人に食べ比べてもらって、違いがないという結論を出していたが、これはかなり疑問。というのはここで言っている「普通の寿司屋」と言うのがどういうレベルを指しているかが分からないということ。さらに言えば、東京は寿司屋に限らず食べ物屋が全体的に低レベルであるということを忘れてはいけない(大阪在住の私が東京に行った時に一番困るのは食べ物である。これはいわゆる「関西的味付け」と「関東的味付け」が違うからという理由ではなく、食品が素材そのものからレベルが低いと言うことである。いわゆる「行列が出来る店」などと言われているところにも言ったことがあるが、レベル的には大阪ならそこらじゅうにゴロゴロあるレベルの店だった。なお東京在住者の「大阪の食べ物屋はどこもおいしい」という証言もある。)。私も大阪で何軒か回転すしに行ったことがあるが、少なくとも大阪では回転すしは明らかに「普通の寿司屋」よりはネタ的に一段レベルが低いの確かである(私の実家の近くには漁港があって、新鮮なネタはよく食べているから、すしネタの良し悪しは食べればすぐに分かる。)。

 回転すしで客が食べる量の平均は大体10皿(どういう根拠がある統計なのかが疑問なのだが)、これは普通の寿司屋の感覚でいえば2.5人前に該当するという。なぜこれだけ多く食べれるのかということをこの番組ではいろいろと解釈していた。

 まず最初のポイントとして上げていたのは「明朗会計」。昔から寿司屋の料金はどうも不明朗であるというのはよく言われており、支払いの時にならないといくら食べたかは分からないということがよくある。これが精神的なストレスになって食欲を減退させるというのだ。確かにこれは貧乏人にとってはありえることだ。私も実際に初めての寿司屋などで価格を一切表示していない場合は、やはりあまり多くは食べられない。

 この番組ではさらに踏み込んで、回転すること自体が食欲を促進する効果があると解釈していた。まず人間にとっては動いている皿に載っているものの方が新鮮に見えるというのだ。これは回転している皿と動かない皿に載せた寿司を見せて、どちらがおいしそうかというアンケートを取ったら100人中100人が回転している皿を指したそうな(統計的にはすごい数字である)。確かに人間も狩猟生物であるから、動いているものの方が新鮮と感じることはもしかするとあるかもしれないが、正直なところかなり疑問。実際にこの番組自身も、まとめの時には「動いていることにより新鮮に見える」と書かずに「照明効果による表面の光沢」と書いてあったところを見ても、実は半信半疑なんだろう。

 さらに上げていたのは回転すしでは標準と言われている、6秒で皿が通過するという速度。これよりも速すぎると皿を取り損なうことが増えるが、これよりも遅くなると食べるのがゆっくりになり、そのことによって血糖値が上昇し、満腹感を早く感じるために量を食べられないと言うのだ。つまり回転すしでは早食いをさせられているということである。実は私はこれが要因としては最大のものであると考える。

 これ以外にも「目先が変わることによる期待感による食欲の増進」や「隣でも食べている人間がいることによる一種の競争効果」も上げていたが、これらもそれなりには影響があるのだろう。

 面白い解釈をつけていたのは、大抵の回転すしはコンベアが右から流れてくるが、この理由について、多くの日本人は利き目が右であるので、右から来るものの方が認識しやすいからとしていたこと。ただこれは私個人としては大いに疑問。私の解釈ではむしろ、上のようなもっともらしい理由が付けられたために、日本では大抵のものが右から左というパターンを取っていることが多く、眼球の運動系がそういう動きに慣れており追随しやすいということが実は最大の原因であると考える。というのは、私自身も右から流れる方が認識しやすいということは実感しているが、自分の利き目のテストによると(両目で指先をあるポイントに合わせて、片目に変えたときにどちらの目の方がズレが少ないかで判別する方法)、私は利き目がない(両目で見たときに、指先が二重に全く同じ濃さで私には見えるのだ。だから私はどこかに照準を合わせる場合、絶対に片目でないと照準がとれないのだ。)と出ているからである。実際に回転すしを逆回転にした時に「気持ちが悪い」というコメントが出ていたが、この「気持ちの悪さ」というのは、眼球の運動が移動に追随できなかったときの典型的な症状である。

 なお、寿司屋で人気のあるネタはトロ、いくら、ウニであるが、これらはカロリーが多いので注意(3皿ぐらいで女性の一回の標準食事量である600kcal/molに達する)ということも言っていた。だからトロには低カロリーのタコやイカを、コレステロールの高いいくらにはタウリンを含むホタテやアワビか繊維質を含むかんぴょう巻を、プリン体を多く含むウニには水分を取るためにお茶を組み合わせれば良いと説明していた。

 さらに最後には回転すしの達人なる怪しい人物が登場しての、回転すしの上手な楽しみ方。。しかしこれが正直なところ、かなり怪しい中身が多い。項目は以下の通りなのだが、果たしてあなたは納得できるだろうか?(以下の項目でかっこ内は番組による説明、点線以下は私のコメント。

1.座る位置は板前の正面から一つ下流の席がベスト(この位置が握ったすぐの寿司を最も取りやすい)…こんなことは常識以前である。考えればわかる。問題はその位置がとれるかどうかだ。

2.店に行くのは込んでる時間帯を狙う(その方が寿司の回転が速いので、握ったすぐの寿司が食べられる)…こんなことも常識以前。ただしそもそもの問題は、込んでる時間には店に入りにくいし、自分がその時に寿司を食べたいかどうかの方が重要である。

3.メニューにあるが回転していないネタを頼む(回転させていないネタは、原価が高いなどで店としてはあまり出したくないネタである)…これは店によりけりだと思う。それよりも流れていないネタというのは、人気があって他の客に取られたという場合が多い。

4.すいている時にあまりネタを流していない店を選ぶ(客がいない楽な時に多く作っておこうという、やる気のなさが見える店だから)…やる気のなさ以前に、客のいないときに多く流していれば、それらの寿司が古くなって乾燥するということの方が大問題。こういうことをすると言うことは、その寿司屋は皿の鮮度を管理していないということである。

5.お茶パック、おしぼり、醤油の小皿といった「三種の神器」が揃ってる店を選ぶ(醤油の小皿などは手洗いが必要で手間がかかるのに、あえてそれを置いてあるということは、それだけ手間を惜しまない店ということ)…少々疑問。そもそも私はこれらが揃っていない店を見たことがない。

6.手書きのメニューが店内に貼ってある店を選ぶ(手書きのメニューがあると言うことは、旬に合わせてネタを仕入れているということ)…これは確かにあると思う。そもそも寿司とは旬の食べ物である。

7.あら汁のある店を選ぶ(あら汁があるということは、魚を身だけで仕入れているのではなく、魚を店でさばいているということで、それだけ新鮮であることが考えられる)…魚を自分のところでさばいているということと、その魚が新鮮であるということは全くの別問題。それに私自身はあら汁のない店というのを見たことがない。 

 以上、全体的にかなり怪しい内容が多かったので鵜呑みは禁物だが、番組としては面白かった。ただし最後に、ホントに良い店というのは自分の舌で選ぶしかないということを付け加えておこう。テレビなどで流されている「お勧めの店」なんて類の番組は、その店と提携したCMの一種と考えておく方が正解である。

 

4/23 発掘あるある大事典「性格」

 性格は何に支配されるのか、それは未だに分かっていない。最近、好奇心などは遺伝子のある部分で決定されるなどという説が出たが、性格のかなりの部分は環境によって支配されると言われている。

 定番としてまず性格チェックから始まった、積極性・几帳面・好奇心・心配性・協調性をパラメータにして10段階から自己評価をしていた。この番組としてはこの5項目が性格を形成するキーワードであるとのことである。

 まず最初は外向性。これは動物としてのなわばり意識が影響してるとか、外向性の低い人はこのなわばりが広いらしい。ちなみに女性の場合など、メイクによってこの性格は変わるなどと言うことだが、これについてはこの番組のスポンサーが化粧品メーカーであることを大いに差し引いて考える必要があろう。最後に外向性チェックがあったが、これについては私は2点であった。

 次が統制性と遊技性。統制性はいわゆる几帳面かどうかということ。私の統制性は6点であった。遊技性というのはいわゆる好奇心が強いかどうからしい。これについては私は3点。

 最後が情動性と愛着性。情動性はいわゆる心配性。これについては私は9点。愛着性というのはいわゆる協調性の有無らしい。これは私は5点。

 この結果から私の性格を見ると、かなり心配性で慎重、そして結構几帳面ということらしい。合っているような気もするが、全然違うような気もする。ちなみに私は他人からはかなりおおざっぱで神経が太いように見えるらしいのだが・・(これでは正反対ではないか)。

 今回の内容は番組としてはうけるだろうが、まるで中身がないし、科学的根拠も薄いしで私的にはあまり面白くはなかった。この番組らしいと言えばそうも言えるのだが・・・。

 ちなみに最後に血液型と性格を結びつける医学的根拠はないと言っていたが、これは当たり前のことである。血液型が性格と相関するのなら、例えば手の長さとか、口の大きさなども同じぐらい性格に関係するはずである(いずれも遺伝子の中の極めて限られた一部領域のことにすぎない)。血液型占いはどうも巷では「科学的」であると誤解されているようだが、私は中学時代に手相、西洋占星術、算命占星術、易など一渡りの占いを研究したことがあるが、血液型占い(私は「血液型性格判断」などというわざと誤解を招こうとしている呼び方は公式には絶対に使わない)の信憑性は手相よりもはるかに劣るという結論に至ったとだけ言っておこう。かつてこの血液型占いを人事に導入した馬鹿な企業があったが、その企業がその後どうなったかはしらない。そんなことをするぐらいの企業なら、今頃は会社の経営方針を占星術で決めているかもしれない・・・。従業員がかわいそうだ。

 

4/16 発掘あるある大事典「チョコレート」

 チョコレートが栄養価が高いことは以前から言われている。だから登山の時などは非常食として持っていれば良いなどと言う。ただ気になるのはカロリーの高さ。そこで今回のテーマというわけである。

 やはりチョコレートはカロリーが高いということで、女性だと200キロカロリー以内に押さえるべきとのこと。これは大体1箱の中の半分である。食べ過ぎを防ぐには時間を決めて間食としてとると良いとのこと。チョコレートは栄養的に見て間食としては適しているとのことである。食後3時間あけ、寝る3時間以内には食べないのがポイントだとか。

 チョコレートにはカカオマスポリフェノールが含まれてるが、カカオマスポリフェノールは活性酸素を無害化する作用やピロリ菌の活動を抑制する作用があることが分かっているとのこと。

 またカカオに含まれるテオブロミン(カフェイン類似物質だが、カフェインよりも働きは穏やか)という物質が脳に対しての安静作用を持っているし、チョコレートの香りは集中力をアップする効果があるとか。チョコレートを食べると集中力が上がるというのを、針の糸通しの所要時間で実験していたが、この実験は少々疑問。図らずしも堺正章が「慣れるということもあるのでは」と呟いていたが、実際にこれはかなり大きいと思う。ただ私自身の経験から言っても、精神を沈める効果は確かにありそうだ。私は仕事中に馬鹿な上司のせいで精神が興奮させられることが多いので、明日から机の引き出しにチョコレートを用意しておいた方が良いようだ。

 

4/8 発掘あるある大事典「春の健康チェックスペシャル」

 年をとってくるにつれて深まる悩みとして「老けた」「疲れやすくなった」「太った」などと言うのがあるが、これをそれぞれ内蔵と結びつけて考えるのが今回。

 まず「老けた」ことについては、肌の老化が大きいが、それに大きな影響を与えるのが胃の状態。胃が弱っていると栄養の取り込みがうまくいかず、肌などは弱ってくるのである。また肝臓が弱ることも影響が大きい。ちなみに私のチェック項目は4つで黄色信号だった。酒などは飲まないので肝臓は大丈夫なのだが、どうしようもないのがストレス。実際に毎日胃が痛くなる生活を送っている(これははっきり言って私の上司のせいである)。新ジャガのサラダなどでビタミンをとることと、暴飲暴食をしないことと、ストレスを受けないようにすることなどと言うが、いずれも私には難しいところ。

 次が「疲れ」について。これは身体に乳酸や尿素窒素が蓄積することで酸性に傾くことが原因とか。乳酸を除去するには肝臓が、尿素窒素については腎臓の機能が影響しているとか。塩分のとりすぎは腎臓を弱らせ、それが疲れにつながるとか。ちなみに私はチェック項目3つで黄色信号。これの対策は暴飲暴食をしないことと、睡眠不足にならないことだが、これもなかなか難しい。

 そして最後が「肥満」。これに深く関わっているのが肝臓。いわゆる肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝というやつである。これについては私はチェック4つの黄信号。これに対する対策はやはり食べ過ぎないことと規則正しい食生活らしい。だけどこれが出来るぐらいなら太らないんだよな・・・。

 

4/1 発掘あるある大事典「住まいの臭い」

 住んでいる本人にはなかなか気づきにくいが、他人の家を訪問したりすると結構気になるのが臭いである。今回はこの住まいの臭いについて。

 住まいの臭いの原因は大別するとバクテリアによるもの、カビによるもの、化学物質によるものがあるとのこと。

 まずバクテリアによるものだが、発生しやすいのは生ゴミ、排水口、下駄箱。いずれも湿気などが原因となってバクテリアが繁殖し、メルカプタンなどの臭い物質が生成することによる。対策は生ゴミは水気を切ること、排水口は頻繁に水を流しておくこと、下駄箱は時折靴を出して乾燥させることである。いずれもキーワードは乾燥させること。これは至極当然である。

 カビについては押入の中が発生の原因になりやすい。ただ住宅の施工が悪かったりすれば、壁の中で断熱材がかびたりすることもあるので、これは一種の不良建築として施工業者が修理すべきものである。

 最後は最近問題になっている化学物質の臭いである。特に問題になっているのは建材に使われているホルムアルデヒドなど。ただし中には芳香剤の使い過ぎなどで逆に悪臭源になったりするとか。とある女性の部屋を訪問していたが、この女性の部屋はやたらに芳香剤を使っていてとんでもない状態になっていたのだが、彼女は鼻が麻痺していてそれを感じていなかったとのこと。ここまで行くとかなり人体にも有害だと思うのだが、スポンサーに対する配慮なのか、そこにはあまり突っ込んでいなかった。またホルムアルデヒドの問題などももっと扱うべきなのだが、そこに対する突っ込みも甘かったのはやや不満。

 

3/12 発掘あるある大事典「自転車」

 自転車を使った有酸素運動で健康維持というのが今回のテーマ。

 自転車は体に良くて、これを食事制限と組み合わせればダイエットにも非常によいというのは私も体験している。自転車運動は運動量の割りに負担が少ないのがミソとか。まさにその通りで、自転車運動というのは長く続けやすいのだ。また自転車のスピード感はドーパミンの分泌を促し、それが爽快感につながるとか。これはすべてまさに私が体験していること。ジョギングなどではイライラ来るのだが、自転車で風を切って走っていると気分が爽快になってくるのだ。また足に負担がかからないというのも、体重超過気味の人間にはちょうど良い(肥満の者がいきなりジョギングなどを始めると、まず確実に腰や足を痛める)。

 さらに自転車は全身運動であり、上半身も鍛えることが出来るとか。自転車の運動をすれば筋力が強化され、プロポーションを良くするのにも効果があるとか。すべて私は感じていたことだ。それにも関わらず、私が肥満なのはなぜだ(最近、仕事が忙しいせいであまり運動できないせいだと思うが)。

 

3/3 発掘!あるある大事典「玉ねぎ」

 洋食には欠かせない玉ねぎについて扱ったのが今回。玉ねぎの中には旨味をつかさどるグルタミン酸が多く含まれているとのことである。つまり昆布などを使用しない洋食においては、玉ねぎはだしのためにも必需なのである。

 また玉ねぎの甘みは今話題のオリゴ糖だから、これも身体に良いらしい。玉ねぎペーストを作っておけば非常に重宝とか。ただ、4時間もかけて玉ねぎを炒める人なんているのだろうか。

 さらに玉ねぎの辛み成分である硫黄化合物は抗血栓作用などがあるとか。これは中性脂肪やコレステロールの低下作用もあるから成人病予防に良いとか。道理で洋食には不可欠であるはずである。

 後半はこの手の番組ではお約束の、玉ねぎ料理の紹介だった。ただここで紹介された料理が、私的にはあまりおいしそうには見えなかったのが難か。

 

2/27 発掘!あるある大事典「寝具」

 朝の快適な目覚めのためには寝具は重要である。特に体に合った布団を選ぶことが大切とか。快適な寝返りの回数は一晩で20回前後で、寝具が柔らかすぎるとこれが極端に少なくなり、固すぎるとこれが極端に増えるとか。体重を体の一部で支えることになると疲れるから、体のメリハリが強い人は柔らかめの寝具にすれば良いとか。また材質も重要で、羽毛は保温力に優れるが、羽毛布団は羽毛が出てこないように目の細かい生地を使用しているので、概して透湿性が悪いので、汗かきの人は間にタオルケットを挟んだり、羊毛のものを使用すれば良いとか。

 枕については高さが重要。高すぎても低すぎても駄目である。頭の部分が低めで首の部分が高め、首の骨のS字に自然に沿うものが良いようである。

 ちなみに私の布団は条件的には最悪のようである(あまりに固すぎる。それには理由があるのだが)。それにそもそも寝るスペースが狭すぎるせいで寝返りが全くうてない。これでは快眠できるわけがない。

 なお番組では布団の干し方についても指導。まず布団は下の面の方が湿気るから、裏返して干した方が良いとか、叩くのは良くない(布団の綿が破壊されるだけだし、だにの市外を表面に浮かしてしまうことにもある)などとの指摘があった。ポイントはいかに湿度を下げるかなので、雨上がりの日などは湿度が下がるまで待つべきだとか。ただ問題は、私のように一人暮らしだとそもそも布団を干すこと自体が出来ないんだよな・・・。

 

2/6 発掘!あるある大事典「疲れ目」

 今回は疲れ目についてということで、これは私も以前からよく感じていたから(仕事でもプライベートでも常にモニターに向かっているので、疲れ目はほとんど宿命のようなものである)、どんな内容であるかに注目した。

 疲れ目の原因は近くを見続けることによる筋肉の疲労が原因であるとのことである(これは本当のことだ)。この筋肉はピントを合わす筋肉と、絞りを調整する筋肉などがあるのだが、ピントを合わせる筋肉は1m以内のものを見るときにかなり緊張するとのことである。なお絞りを調整する筋肉は疲労しないのだが、光刺激は脳に直行するので気をつけないと脳への悪影響を及ぼすとのことである(いわゆるポケモン事件などのことをさしているのだろう)。

 次に触れたのがドライアイについて。トライアイの原因は緊張やストレスによる瞬きの減少や、たばこの煙などによる涙の汚れ、部屋の乾燥なども原因になるとか。ちなみにアルコールや夜型生活や無理なダイエットなども悪いそうな。これから見ると私の目がゴロゴロする原因はストレスと部屋の乾燥が非常に怪しい。10秒以上瞬きせずにいられなければドライアイの可能性があるとのことだが、私の場合は6〜8秒ぐらいであるので、やはりドライアイの可能性はあるようだ。

 疲れ目対策としては目の周辺の骨の部分のマッサージを上げていた(眼球を直接押すのは角膜に傷を入れる可能性があるのでいけなとか)が、これは私を含めて大抵の人間が既にやっていることではないだろうか。近くと遠くを交互に見るというストレッチも上げていたが、これは信憑性が怪しいようだ。番組の方でもくれぐれも疲れない程度にと言っていたが、確かにこれのやりすぎはかえって疲れ目になりそうだ。目薬も上げていたが、これよりは目の周辺を暖めることを勧めていた。とりあえずスポンサーが目薬を作っているメーカーではなかったので、対策には目薬をという結論にはならなかったようだ。これがスポンサーにロートなどが入っていれば、「疲れ目に目薬を使わないととんでもないことになります」という結論になっていたところだろう(笑)。最後にはチーズが疲れ目に効くなどというかなり怪しい説(番組自身もさすがに効果があるとは断定しなかったようだ)をあげていたが、スポンサーにチーズメーカーがあったっけ(笑)。

 

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