江戸の物売りについて



江戸時代物売りは多種多様でしたが、大別すると9種類になります。

物売りの風俗も江戸と大阪では違いがあり、八百屋を例にとると江戸は笊(ざる)の目が粗く、大阪は細かい目を用いていたようです。
ここでは、江戸の物売りについて纏めてみました。


見世物売と掛売
見世物売

見世物売とは、手代が全て先方に持参して見せに行く商売。

これは、武家の妻女や町人の富裕の徒も気位が高く、決して町に買い物などに行かない事から行われていたやり方。

掛売は代金回収の損失などが価格に上乗せされる。
見世物売は手間がかかる事と売価が不正確になりやすく、共に結果として品物の値段が高くなりがちだった。
掛売

掛売りとは、後で代金を払う約束で品物を先に渡す取引。

これは、武家は俸禄米による生計で、臨時収入はほとんど無く、支払いが年1、2回に限られる事から行われていたやり方。

 
前商売と現金掛値なし
前売商 客に店に来てもらう商売。 つまり一切現金販売の安売りって事。
越後屋が始めた、呉服商の慣行を破る一切現金販売は有名ですよね。
現金掛値
なし
見世物売の手間の解消と掛売のリスク分の割増を止めた。
 
物売りの活躍 (大別すると9種類)
物売りは、
・販売上の慣行としての見世物売
・支払いは前売商(現金支払で安売)
で両方の長所を持っていました。

更に生活必需品がそろう百貨店など無い時代、個々に百貨を販売して呼び歩いたため、大変重宝がられていました。
 
物売りの種類
服飾品売 奈良晒売(ならさらしうり)、蚊帳売など。
飲食品売 鮮魚売、青果売、飲物売、食物売、飴売に更に分かれる。
日用品売 油売、糊売など。
家具売 錠前直し、そろばん直しなど。
嗜好品売 烟草売、草たばこ売など。
玩具売 さぼん玉売、海ほうづき売など。
年中行事
品売
はぜ売、ひな売など。
薬売 ねずみ取薬売、もぐさ売など。
その他 瓦版絵双紙の読売、染草売など。

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