┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2001/02/22 ━━
□■□  メルマガマーケティング最前線
■◇■         『成功の裏側を探る!』
□■□                     【第4号】
 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┃ 〜 JNEWS 〜   http://www.jnews.com/
 ┃
 ┃  ライター収入からはじき出すメールマガジンの原稿料
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皆さま、こんにちは。

今回は、私が寄稿している『JNEWS』から1999/02/23の記事を一部
修正したものをお送りします。

JNEWSは、ネットビジネス関連レポートを中心に1996年創刊。1年
後に有料化されました。インターネットビジネスの収益性が問われ
る今、日本では有料化に成功した数少ないメールニュースでもあり
ます。

 ∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞

現在、メルマガ発行スタンド大手のまぐまぐを利用しているメルマ
ガだけでも2万誌近い数が発行されている。その大半が無料での配
信を続けているが、発行者達は決してそれに満足していない。

メールマガジンが国内に普及し始めたのが97年頃だから、当時か
ら定期的に配信を続けていれば4年近く原稿を書き続けていること
になるが、それは想像以上に過大な労力を費やしている。

執筆している原稿量はメールマガジンによっても異なるが、JNEWS
LETTERと同程度の長さなら1回の配信で400字詰め原稿用紙17
〜20枚程度を書くことになる。書くためにはネタを探したり考え
たりする時間も必要なことからメールマガジン制作にかなりの時間
を費やすことになるはずだ。

このメールマガジン運営を趣味としてではなく「仕事」として考え
た場合、どの程度の収入になるのかを、紙メディアのライターや作
家の収入を基準として考えてみよう。

【物書きの収入】

物書きの世界には「ライター」と「作家」とがある。大ざっぱな言
い方をすればライターは「原稿1枚あたり何円」で収入を得て、作
家は単行本を出版することにより「印税」で収入を得ている。

ライターの原稿料は知名度により大きく異なるが、有名ではないが
プロとして高いグレードの仕事ができる人で400字詰め原稿用紙
1枚で 2,000円。経験の浅い駆け出しのライターなら1枚 1,000円
に満たないこともある。

1ヶ月に書く原稿料は月300枚程度がいいところ。売れっ子ライ
ターなら月600枚を書くこともあるが、ここまでくると体を壊す
寸前の仕事量になる。1枚あたり 2,000円で月300枚なら月収
60万円ということになる。ただし60万円稼げるのは、ほんの一
部のライターに過ぎず、月収10万円に満たない人も少なくない。
(1枚あたり単価が低く、依頼される原稿量が少ないため)

一方、作家の主な収入源は印税である。単行本を出版する場合に作
家に支払われる印税は定価の8〜10%が平均だ。出版業界では5
万冊売れれば大ヒットと言われているが、その場合でも本の定価を
1,500円として600万円の収入。1冊の本を執筆するのに1年近くか
かることを考慮すれば、大ヒットの恩恵としてはかなり淋しい。

 ◎定価1,500円×8%×50,000冊=600万円

一般的な単行本の売れ行きは1万部に満たない水準のため、普通の
作家の印税収入は更に低くなり、 7,000冊売れた場合の印税なら
84万円に過ぎない。当然これだけでは生活できないので他の職業
と2足の草鞋を履くことになる。

 ◎定価1,500円×8%×7,000冊=84万円

作家として金持ちになるには、やはり100万冊売れないと難しい
が、それだけ売れる本が書けるのは、赤川次郎や西村京太郎といっ
た超一流作家に限られる。今の時代では、ミュージシャンがCDを
100万枚売るよりも、作家が単行本を100万冊売るほうが遙か
に難しいのだ。(話題性の高い芸能人の暴露本は別として・・)

 ◎定価1,500円×8%×1,000,000冊=1億2千万円

紙出版業界で活躍するライターや作家達の収入状況を知ると「そん
な程度だったのか」と失望する人も多いはず。活字の中に活躍する
プロライターのコンテンツには素人には真似のできない独特の説得
力や魅力があるため、「すごく儲けている」と受け取りがちだ。

この相場をメールマガジンにも当てはめて、発行者が休日や余暇時
間を利用して1ヶ月に原稿用紙60枚分のコンテンツを書く(月4
回発行のメールマガジン)とすれば、雑誌と同レベルのコンテンツ
が書けて 1,000円/枚に設定した場合の原稿料は6万円ということ
になる。

とてもハイレベルなコンテンツが書けて 2,000円/枚と設定しても
12万円だ。これを安いとみるか、高いとみるかは各々の判断に任
せたい。

  ―――◇――――――――――――――――――◇―――

JNEWS LETTERは有料会員制メールマガジンとなっておりますが、
『2週間無料体験配信』を行っています。詳細は下記をご覧下さい。

http://www.jnews.com/

━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞━∞

《メルマガ最前線発行人のコメント》

先日、打ち合わせのため日帰り出張(フリーランスだからもちろん
実費)で出版社を訪問した。

打ち合わせの本題以外に、5月の出版物が足りないのでメルマガで
すでに発行されているもので、ビジネスマン向けにヒット作となる
ものはないかと聞かれた。

メルマガ発行者の中には、発行後にメルマガのコンテンツを書籍と
して出版するというケースもある。メルマガ運営の収入源である広
告掲載、有料制とともに、コンテンツを金銭に換える方法のひとつ
である。

編集担当者の話では、出版不況はますますきびしさを増し出版社、
書店に倒産の嵐が吹き荒れているとのこと。

ライター事情も同様だ。小説家を含め執筆を専門とするライターの
5割以上が年収400万円以下と言われる。最近では印税方式では
なく、出版社によっては書籍1冊分の原稿をたかだか50万円で買
い取るケースもあるらしい。

増収策として、Macでページメーカーを使いこなしデザイン、レイア
ウトまでこなすライターも多いと聞いた。ライターも筆1本では生
計を立てていくことが難しい時代のようだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

メルマガ最前線トップへ