┏━━ 2001/04/12 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■□  メ ル マ ガ マ ー ケ テ ィ ン グ 最 前 線
■◇■     『 成 功 の 裏 側 を 探 る ! 』
□■□ 【効果的メルマガ活用のノウハウ、秘訣はここから学ぶ】
 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.11 ━
 ┃     ◆━◇ 今回のご出演メルマガ ◇━◆
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 ┃   〜 フランス食堂 ジャルダン・ヴェール通信 〜
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        ●○● メルマガデータ ●○●

▼ タイトル     :「ジャルダン・ヴェール通信」
▼ 発行者      :清水浩之 氏
▼ 創刊号発行年月  :2000年7月
▼ 配信頻度     :週1回発行(火曜日)
▼ 配信数合計    :465部 (2001年3月現在)
▼ 関連ウェブ    :「JARDIN VERT」
      http://www.jardin-vert.com

神奈川県逗子市にあるフランス食堂「ジャルダン・ヴェール」の愉
快で情熱あふれるオーナーシェフの発行するメルマガ。コラムシェ
フでは「イチロー」と「新庄」の成績を、料理人としての実績に置
き換え、自らを「新庄的シェフ」と解説する。

メルマガの味は笑いがてんこもりの逸品。

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■「ジャルダン・ヴェール通信」の発行者、
              清水浩之 さんへのインタビュー■
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□清水さんは、『フランス食堂 ジャルダン・ヴェール』のシェフ
□をされていますが、レストランの開業が2000年8月、メルマガの
□ジャルダン・ヴェール通信はそれより前の7月に創刊されていま
□すね。

□オープン前にメルマガを発行することは、さまざまな効果がある
□ように感じられます。そのメリットについてお聞かせください。

僕にとっては、これが最初の事業なんです。今まで、レストランや
その他の業種でも、いろいろと仕事をしてきましたが、お店を作る
というのは初めてだったのです。

はっきり言って、なんにも解らなかったのです。店の作り方が。

そこで、誰かに聞かなければなりません。同業者に聞いても良かっ
たのですが、やはり一番聞かなければならないのは、お客様になる
人たちの話ですよね。

このメールマガジンや掲示板で僕の素朴な疑問を投げかけて、答え
をもらう。そしてそれを検討して、お店の方向性がどんどん決まっ
ていくんです。

つまり、店づくりからお客様に参加してもらえる。というのが最大
のメリットですよね。

自分の意見が盛り込まれているお店があったら、オープンしてから
絶対いってしまいますしね。それに、お客様本意のお店ができてい
るはずです。これは強いです。

現に店内全面禁煙などは、読者の意見から採用しました。僕はそん
な事一度も考えたことなくて、空気清浄機も買ってしまってました
から(笑)。

□オンラインショップはウェブ上にバーチャル店舗をもつことがで
□きますが、飲食業となると実際に来店してもらなかければ、売上
□になりません。読者の方は遠方からも来られるのでしょうか。

東京近辺からなら、けっこう来て下さいます。ただし、リピートは
少ないようです。

□推測でかまいません。メルマガ読者は1ヶ月間で何名ほど来店さ
□れていると思われますか。

30〜40人ほどではないでしょうか?

メールマガジンやHPから来るお客様がどのくらいいるのか、はっ
きりとしたデータは取っていないので、わかりませんが、そのよう
なお客様は、帰りがけにだいたい僕の顔を見てニヤニヤして帰るか、
「メルマガ読んでま〜す!と言って帰るので、大まかな見当はつき
ます。

□開店以来、一度も赤字を出したことがないとうかがっております。
□繁盛するお店はやはり第1は『味』だと思うのですが、メルマガ
□は開店後、どのようなところで貢献していますか。

最初にお断りさせてもらいますが、「繁盛=味がよい」というのは、
そうはっきり言えたことではないと思うのです。もしそうだとした
ら、うちの店はとっくになくなっていると思います(笑)。

それよりも大切なことは、美味しい不味いに関わらず、その料理を
その価格でその場所に食べに来てくれる人がいるかどうか?ですよ
ね。

飲食店も普通のビジネスと一緒です。後は売り方、告知の仕方、従
業員の教育、経営者の熱意などが、うまく伝われば店は繁盛すると
思います。不味くてはやっている店、美味しいのに潰れる店。いっ
ぱいあります。

で、質問の答えですが、やはり開店前と同じで、容易にお客様や同
業者からの意見やアドバイスが採り入れられるところですね。

「デザートがうまくできない!!」と、メールマガジンに書けば、
本職の菓子職人がメールでいろいろアドバイスしてくれたり、ワ
インの品揃えで悩んでいれば、ソムリエからメールが来る。

これはすごいことですよ。インターネットがない時代には考えら
れない話です。

□メルマガ発行者の方は、本業を持ちながらも書くことが非常に好
□きというタイプが多いと思いますが、清水さんもやはり昔からお
□好きだったのでしょうか。

僕は23歳まで、本を読みませんでした。学校の国語の成績も常に
悪く、活字が大嫌いでした。

ある日、当時つきあっていた彼女が、眠る間際、一冊の本を読んで
聞かせてくれたのです。ちょうど子供がお母さんに絵本を読んでも
らうように・・・。

忘れもしない「ノルウェーの森(上)」。

彼女は20ページほど読んだところで眠くなり、寝てしまいました。
その直後です。僕が読書家になったのは。

続きがどうしても気になってしまい、結局その日に読んでしまった
のです。それからは、暇があれば本を読んでました。はまりました
ね。で、同じ村上春樹のコラム的なものを読んでいたときに、ふと
思いました。「僕も何かを伝えたい」と。

さっそく、その彼女宛に毎週コラム書いて郵便で送りました。それ
が書き始めです。それからパソコンに出会い、旅行記を書いてホー
ムページを作ったりするようになりました。

だから、昔からというわけではないのです。5年と6ヶ月前からな
のです。

《コラムシェフ引用》

>先日、テレビの番組制作会社から出演依頼の電話が来た。僕は、
>仕込みが忙しくて話を聞いている暇がなかったので、次の日にま
>た電話してくれるよう頼んだ。

>一体何の番組だろう?僕は考えた。
>「どっちの料理SHOW?」・・・あの番組わざとらしくて好き
>じゃないなぁ・・・。

>「みのもんたの貧乏なんちゃら・・・?」・・・どっちででるん
>だ?貧乏な方かな?それとも修行させる方?んっ?あれは貧乏な
>方も依頼されて出演してるのか・・・???

>「キューピー3分クッキング?」・・・あれ、15分やん!・・・。

>「チューボーですよ?」・・・うん。あれなら良い。堺正章は高
>校の先輩だし、おもしろいし・・・。

>もし、あなたが料理店のシェフで、テレビの出演依頼と聞いたら、
>僕が考えたと同じような番組を想像すると思う。

>しかし、違った。

>次の日彼ははっきりと「TBSのガチンコです」と言った。

>「はぁ」と、僕は電話で頷きながら、「料理対決かなんか?」と、
>心にそう思いながら、話は続いた。

□メルマガのコンテンツは、上記のような清水さんのコラム、お客
□様の声が中心になっていて楽しく読めますが、作成する上で清水
□さんが配慮していることについてお教えください。

今は、商売に直接的に関係してこなくても良いと思っています。
「ああ、こんなシェフもいるんだな・・・」と、思って興味を持っ
て読んでくれれば、それで良いのです。

とにかく、読んで笑って欲しいと思っています。それから、店が
どんどん進化(或いは退化)していく姿を伝えて、読者がまるで自
分の店のように、親身になってくれるようなマガジンになるよ
う、心がけています。

□お客様のご意見収集は具体的にどのように役立っていますか。

直接的に役立っています。
たとえば、「食事中、とても寒かったです」という、メールが来
ました。以前から、冬の間店内が寒くなることには気がついてい
たのですが、そのメールが来るまで、なんのアクションもしなか
ったのです。メールをもらったとき、「これはまずい・・・」と
思い、ようやくストーブを1台追加したのです。

クレームってなかなか口では言いづらい人も多いようで、メール
だと、意外と安易に伝わってくるものですね。

□同業の飲食店にもメルマガ発行はおすすめだと思われますか。ア
□ドバイス等お聞かせください。

正直言えば、おすすめしません。うちのメルマガの陰が薄くなるだ
けですから・・・(笑)。

しかし、時間に余裕があるのなら、発行してみても良いんじゃない
でしょうか?売り上げにつなげようと思えば、つなげられますしね。

僕は経営者でありながら、計画するのが苦手なんです。メルマガも
そうですが、料理自体もインスピレーションで作ることが多いです。

しかし、もう少し、しっかりとした確実的なお店になってきたらよ
りプロモーション効果の高いメルマガに移行してきたいと考えてい
ます。

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〜 清水浩之 さん プロフィール 〜

◆職業   自営業(フランス料理店)

◆過ごし方 起きたら(平均すると8時半頃)すぐ店へ出勤
(営業日) 昼の仕込み・営業
      クローズ時間は仕入れ。夜の仕込み
      夜の営業
      掃除・仕込み
      帰宅後はメールの返事、HP作成
      伝票整理・帳簿付け・販促物作成などなど
      パソコンでできる仕事
      寝る(だいたい3時か4時)。

◆過ごし方 起きたらごみを捨てに店へ。
(定休日) 仕入れ・仕込み・その他雑用
      銀行へ行く。

      少しだけ自由時間(パチンコなど)

      帰宅して、パソコンでの仕事

◆趣味   旅行・ギャンブル

◆家族   父・サラリーマン(営業)
      母・花屋
      弟・うちの店の手伝い
      弟の嫁・自動車販売店勤務

〜 清水浩之 さんの愛読メルマガ 〜

●enキャリアニュース(コラムジョブのみ読んでます)

その他、ワインショップや食材に関するメルマガも配信してもらっ
ていますが、全然読んでません。(笑)

おもしろくない!!

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《メルマガ最前線発行人のコメント》

【「新庄的シェフ」が目指す秘めた可能性】

オンラインショップが顧客を誘導するために発行しているメルマガ
はよく見られるが、実店舗のみのレストランシェフが制作するメル
マガはまだ普及していない。「買い物」はオンラインで可能だが、
「食べる」という行為はバーチャルではすまされない。

デジタル世界は距離を克服できる。けれども一般的に実店舗では商
圏という壁がある。ジャルダン・ヴェール通信が飲食店を繁盛させ
るビジネスモデルとして成功するかどうかは非常に興味深いものが
ある。

遠方の読者が固定客になることは少ないだろうが、メルマガのこと
を知らずに来店した客がメルマガを知り購読するようになり、店の
進化に寄与、質の高い顧客へと育成される。そして口コミで店の評
判が広がってゆくといった効果はねらいやすい。費用対効果の高い
宣伝手法だ。

おそらくメルマガを発行しなくとも清水さんほどのサービス精神あ
ふれるシェフであれば、黒字レストランとして経営維持することは
高いハードルではないだろう。

それでも睡眠時間をけずりながらもメルマガを作りつづける。「新
庄的シェフ」ならではの未知への挑戦だ。

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ジャルダン・ヴェール通信
http://www.jardin-vert.com
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