☆丹沢山〜寿岳〜キュウハ沢出合


 山頂で1時間以上も過ごして出発したのは13時15分。木道やロープの設置された公園のような尾根道を緩く下る。緑濃い笹原とブナの美しい稜線だが所々に立ち枯れた木々も目立つ。
緑濃い笹原を下る


 13時20分竜ヶ馬場。ちょっとしたスキー場を思わせる小広い笹原の斜面だが今日は薄くガスがかかって遠望が利かない。

 すぐ目の前にこれから向かう寿岳の丸い円頂を見る。バックは長尾尾根、その後ろに大山が薄くかすんでいる。
寿岳(仮称)の円頂を見る


 いったん下って登り返せば日高だ。登り返した頂点左側(東側)。…あった、寿尾根入口のマーキング。くるぶしぐらいの笹原の向こうに、黄色いテープを巻かれた立木も何本か見える。13時35分寿尾根(仮称)に踏み込む。
寿尾根(仮称)入口


 すぐにガレ場を通過する。距離は短いが両側がスパッと切れ落ちている。木のない分、正面の寿岳や長尾尾根、左側面の竜ヶ馬場方面、右側面の塔ノ岳〜新大日方面がよく見える。景色に見とれて足を踏み外さないこと。
ガレ場から寿岳を見る


 ガレ場の後は灌木帯。立木の所々にマーキングがあるし、注意深く観察すればかすかな踏み跡を見つけることもできる。

 13時50分最低鞍部。小さな草原が広がる雰囲気の良いところだ。右側(南側)大きく崩れた源頭部に立つと視点を変えた塔ノ岳を見ることができる。
鞍部の草原


 わずかに登り返し、寿岳(三角沢ノ頭)に13時55分。「寿岳」と朱墨で書かれた山頂標識は、だいぶ剥がれてきた。それでも「寿岳」を中心に、左側に「日高」、右側に「弘道」と読みとることができる。ブナ、アセビ、ツツジ・・・林相の豊かな山頂の一角にザックを下ろし、2本目のビールで乾杯! 

 汗とビールの匂いに誘われてアブが寄ってきた。腕や顔の周りを飛び回ってうるさい。出発は14時10分。
立派(?)な山頂標識がある


 前回(2000.7.20)は1200m付近から右手の尾根に引きずられ、日高経路を経由してオバケ沢に下った。今回は尾根の左側に注意しながら下っていく。

 右側に植林、左に自然林の尾根を、マークと踏み跡を探しながら下っていく。
マークと踏み跡をを探しながら下る


 標高1050m付近まで下った。尾根が2方向に分かれている。左へ左へ・・というつもりだったから、ここはまず左の尾根を探ってみる。

 踏み跡はかすかにあるがマーキングがなくなった。少し登り返して右の尾根。前方に「立木に巻かれたテープ」があった。なるほど道はこちらか・・。
前方の立木にスズランテープが・・


 かすかな踏み跡をたどっていくと前方の地面に赤い標識らしきものが見えた。やっぱりこの尾根でいいんだな。だが急な尾根を下って行くと、その赤い標識(?)は真っ赤なキノコだった。

 そういえば立木のマークは見あたらない。かすかな踏み跡だけが続いている。

 地図を取り出した。そうか、さきほど1050m付近の分岐で中間の尾根に入ってしまったのだ。あそこで更に東よりにルートをとればよかったのだ。
ほの暗い植林帯の中に真っ赤なキノコ目立っている


 これはキュウハ沢と四町四反ノ沢の出合に出る尾根だ。自分の位置に確信が持てれば大丈夫。このまま下ることにした。やがて左側から瀬音が聞こえてきた。尾根の正面は沢の出合に向かって急激に落ちている。ゴルジュ風の沢に降り立つ河原は見あたらない。・・これはヤバイ。

 右側のザレた山腹にあるかないかのような踏み跡が見つかった。巻くことにしよう。左下に白い飛沫をあげながら流れるキュウハ沢を見ながら、ザレて急な斜面を巻いていく。巻いていく正面にも小さな沢が食い込んでいるのが見えた。すぐ手前の小さな尾根を下り14時55分河原に下り立つ。

 降り立った河原の上流の谷はグンと狭まり、その淵は泳げるほど深く澄んでいた。


 一息入れて飛び石伝いに下る。すぐに堰堤が現れた。左岸にホールドがあり、乗り越すことができる。そのまま左岸を下っていくと・・。飛行機のエンジンらしきものと朽ちかけた供養塔があった。

 そういえば戦争中にゼロ戦だか飛燕だかが丹沢山中に墜落したとかいう話を聞いたことがある。ここがその現場なのだろうか。発泡スチロールの花輪(?)とウィスキーが手向けてあったが、こんな山中に供養に訪れる人がいるのだろうか。
飛行機のエンジン(?)と供養塔が・・


 3つ目(だったかな?)の堰堤はかなり高い。ホールドを伝って下りた先の左岸に大きな岩があり、回り込むことができない。靴を脱いで渡渉した。落下する飛沫と冷たい流れが汗で濡れた体に気持ちよい。
左岸・大岩の向こうにホールドがある


 4つ目の堰堤の上は広い河原になっていて、右岸に古びた林道らしいものが上がってきている。たどった先に朝の出発点、キュウハ沢出合・本谷林道が見えた。15時30分だった。
本谷林道を見る


 あとは林道に沿って下るだけ。途中の河原でTシャツのまま水を浴びれば、夏の陽にあぶられる林道歩きも幾分はしのぐことができる。

 16時30分バイクを置いた塩水橋ゲート。さっき水を浴びたばかりなのに、身体はもう汗ばんでいた。
深さ60cmほどの淵で水を浴びる




☆キュウハ沢出合〜クモガフチ尾根(仮称)〜丹沢山 ☆丹沢山〜寿岳〜キュウハ沢出合




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