
RYOTAのPCコラム(バックナンバー)
2000/1/25 <第1回 2000年パソコンの選び方(デスクトップ前編)>
ここは、RYOTAの経験則にもとづいた、自分なりのPCあり方を書きつづるコーナーです。最新の情報、パソコンの基礎知識、アドバイスなどを連載していく予定で、記念すべき第1回は、「2000年パソコンの選び方(デスクトップ編)」です。
すでに、大手メーカー(NEC/富士通)から春モデルが発表されていますが、なんといっても注目すべき点は「スタンダードモデルからCerelon使用モデルが消えた」ことでしょう。これは、昨年の冬に発売された第2世代のPentium III (Coppermine)が「カートリッジ形式」から、元々主流だった「ソケット形式」に変更されたことと、プロセッサ自体の価格が安くなったことが原因だと思われます。前者は、流行のスリムタイプの形状を保つためにも必要なことです。現に、第2世代のPentium IIIと同じ性能を持っていて値段が安い Athlon(カートリッジタイプ) を使用しているスリムタイプのパソコンは発表されていません。そして、後者は発表時より価格を抑えめにしていため、採用しやすい状態になっていました。ちなみに、スリムタイプに数多く使用されているPentiumIII 500E MHzの単価は、約24000円(1/25現在)とCPUとして、すでにバーゲンプライスの状態になっています。そしてこの状況は、去年
の売れに売れた10万円パソコンとの明確な差別化と、主流のCPUの世代交代を表しています。
これからパソコンを買おうとする場合、使用用途が明確になっていないのならば、Pentium IIIやAthlonを使用したモデルを選択すべきでしょう。これは、同クロックのCerelonやK6-2の1ランク上の性能を持っていることや、SSE(Pentium III)・エンハンスド3D Now!(Athlon)といったマルチメディア専用の命令が実行できるといったアドバンテージがあるからです。(K6-2/IIIも 3D Now!というマルチメディア専用命令を持っているが、元々マルチメディアに向いていないCPUなので、Cerelonと同列の扱いとします。) もちろん、後者は専用の命令に対応したソフトウェアを使わないと宝の持ち腐れになってしまうのですが、幸い多くのゲームやツールが対応しているので、すぐに効果を実感することが出来るでしょう。このような優れたプロセッサが手軽な値段になっている以上、CerelonやK6-2を使用している10万円パソコンは、かなり割り切った考え方が必要です。また、動作クロック数は、今年後半は主流が650〜700MHzぐらいになっているのではないかと予想しています。
その他に注目すべき点は、2月に発売される「Windows2000」の存在なのですが、今回発売されるのは(一般家庭を視野に入れてるとはいうものの)オフィス用途がターゲットであるため、各パソコンメーカーとも春モデルでは採用を見合わせるようです。また、「Windows2000」のコンシュマーバージョンが作成されているそうなので、Windows2000にこだわるのならば、慌てずに様子を見た方が賢明なようです。
以上、後半に続く。
1/29 <第2回 2000年パソコンの選び方(デスクトップ後編)>
デスクトップ編は、本当は1回で終わるはずだったのですが、気合いの入れすぎで文量が多くなってしまった(笑)ので、2回に分けることになりました。前編では今年の全体的な流れを紹介しましたが、後編は具体的なモデル選びについてを書きます。
初めてパソコンを買われる方は、メーカーサポートやCPUのクロック数やパソコン本体の大きさ・デザイン、そしてディスプレイが液晶であるかどうかを気にするとは思います。これらは決して間違ってはいない選び方なのですが、結果的に高い買い物であったり、不満が残ったりすることにも繋がりかねません。パソコン購入のアドバイス本とかなり重複してしまうことになるでしょうが、RYOTA流機種の選び方を紹介します。
・Pentium IIIやAthlon を使用しているモデルにしよう!
理由は前編で説明してしまっているので割愛しますが、ちょうど世代の変わり目なので、製品寿命が間違いなく短くなることでしょう。
・CRTは17インチで品質の良いものを!
これは、ディスプレイがブラウン管タイプのもののみのことなのですが、ディスプレイは人とパソコンをつなぐ数少ない接点の一つです。ディスプレイ品質が悪いと煮ても焼いても食えない状態になってしまいます。良いディスプレイかそれとも粗悪品か見分けるのは比較的簡単です。たいてい、カタログに誇らしげに「OX管を使用!」って書いてあるのでこれで区別すれば良いのです。もちろん、実際に店頭で自分の目で確かめることも必要です。幸い、20万円クラスの17インチモデルは、ほぼすべて有名ブランド管を使っているのでそれほど気にしなくても良いかと思います。また、10万円クラスでよく使用される15インチのディスプレイは、「予算と設置スペースが許される限り」避けましょう。理由は前述の通り、粗悪品が使われていることが多いのと、事実上作業スペースが狭くなるっていうのがあるからです。一度17インチの世界を知ってしまうと、15インチには戻れないほどの快適さがありますし、捨てるにしても買うにしても、CRTはお金がかかるものなので、ケチケチせずに「どーん」とお金を使っちゃいましょう。
・ゲームや画像処理をするなら液晶ディスプレイは避けよう!
液晶ディスプレイは、くっきりとした表示や設置スペースを取らないこと、そのスタイリッシュ度で人気があります(僕も欲しい・・・)。が、その用途によっては逆に足かせになってしまうこともあるのです。表題のゲームと画像処理が当てはまるのです。前者は、液晶ディスプレイの「CRTより反応速度が劣る」ことや「決められた解像度以外ではきれいに画面を表示できない」というのがその理由です。別に制止画メインのゲーム(俗称XとかHとか・・・)なら気にしなくてもいいのですが。。後者は、ある意味致命的な問題です。それは、液晶がフルカラーでは画像を表示できないということと、真正面以外の角度から見ると、色が変わってしまう。ということがあるからです。どちらも見る側からは、制作者の正確な意図が読めなくなってしまうため、プロのクリエイター達は好んでCRTを使っているのです。きつく言うと、液晶ディスプレーを使用しているクリエイターは、その能力を疑うべきでしょう。その他にも、最近の液晶モデルは専用線接続をしているために、液晶ディスプレイの使い回しはまず不可能です。液晶ディスプレイを使い回すつもりで、かっこいい液晶モデルを買われるときは、その点についても注意べきでしょう。
・メモリーは128MBにしておこう!
パソコン使いと名乗るなら「基本」です。(笑) アプリケーションが肥大化している古今、"メインメモリの大きさ=使い勝手の良さ"といっても過言ではありません。無理して1クラス上のCPUを買うのなら、その差額で64MBを増設しちゃいましょう。また、最初から128MBを積んでいるモデルは増設の必要はありません。
ざっと、チェックしておく点はこれぐらいです。これを守ってパソコンを選べば、満足のいく買い物が出来ると思います。その他にあるとすれば、「パソコンに精通した」人を連れて買いに行くと良いでしょう。自分自身では気づきにくい点について指摘してくれますし、心強い見方になるに違いありません。(とはいっても、「パソコンに精通した」人は往々にして偏ったマシンを好んでしまう人種なのですが・・・。)
2/1 <第3回 2000年パソコンの選び方〜ノートパソコン(1)>
※ 友人Nにこのコラムの感想を聞いたところ、読んでいる途中で「くたばった」と言ったので、しばらく文字を大きく、ネタを小出し、早めの更新でいきます。(^^;
前2回はデスクトップパソコンに焦点を当てていたので、今回からノートパソコンについてのお話です。
ノートタイプのパソコンは、省スペース性でこそスリムタイプの液晶デスクトップに肉薄されてはいますが、手軽に持ち運べて使わないときは引き出しの中にしまえるといった所から、ノートパソコン登場当時から人気がありました。現在のノートパソコンの種類を分類すると、「A4フルサイズ」「B5サブノート」「ミニノート」と分けることが出来ます。また、この3種類はそれぞれ特徴を持っています。
「A4フルサイズ」は、その大きなサイズからオールインワン(FDDやCD-ROMを内蔵している)タイプが多く、設計の自由さから一般的に性能が高いのですが、逆に何でも積み込んでしまって重量が重くなってしまうため、主に据え置き用でモバイル用途には向いていません。
「B5サブノート」は、ソニー製ノートパソコン「VAIO 505シリーズ」で人気に火がついたジャンルで、モバイル用途に耐えられる大きさ・重さでちょうど「A4フルサイズ」と「ミニノート」の中間に位置しています。しかしながら、省スペース性を重視しているため、FDDやCD-ROMが外付けになっているのはもちろんのこと(内蔵してしまう強者も存在しているが)、シリアルポートやプリンターポートまで装備していません。このため、セカンドマシンとして使われることが多いようです。
最後に「ミニノート」は、「リブラー」と言う言葉が生まれたほどの名機、東芝製ノートパソコン「リブレット」が開拓したジャンルです。「ミニノート」は、性能と使い勝手を犠牲にして省スペースを重視していて、「B5サブノート」が入らないバックにもスッポリ収まり、いつでもご主人様のお供ができるというのが魅力です。最近はCCDカメラを装備することが流行しているようですが、モバイル用途(業務用)は「B5サブノート」にお株を奪われてしまっているようです。
さて、ここまで来れば自ずと購入すべきマシンが見えてくるでしょう。
次回予告は「店頭での下見編」です。
2/3 <第4回 2000年パソコンの選び方〜ノートパソコン(2)>
今回は店頭でチェックすべきポイント(前編)です。
ノートパソコンは、その省スペース性故にディスプレイ・キーボード・ポインティングデバイスを「使いにくいから交換する」ということが出来ません。そのため、買う人それぞれのフィーリングにあった物を買わないと、後々後悔することになりかねません。もっとも「デザイン」や「ファッション性」を重視する買い方も決して間違った買い方ではないのですが・・・。
実際にパソコンショップに足を運んでみると、実に様々なメーカーから多種多様なパソコンが並んでいて、きっと驚くことでしょう。ちなみに、この時<なるべく大きな>パソコンコーナーを持っている電気店・パソコンショップに行くことをおすすめします。小さな所ですと、取り扱っているメーカーが限られていたり、展示してある実機が少なかったりして比較するのが難しいからです。
さて、店頭でチェックすべきポイントなのですが、「価格」や「性能」はもちろんのこと、「液晶パネルの色合い、見やすさ」、「キーボードの使いやすさ」「ポインティングデバイス(マウス)の使いやすさ」もやっておきましょう。この際には、コラム第2回「2000年パソコンの選び方(デスクトップ後編)」でも書きましたが、パソコン(ノートパソコンを使っている人の方が好ましい)に精通した人を連れて行くと良いかと思います。もしい身近にいない場合は、ショップの店員に話を聞くことになります。ショップの店員は(商売ですから)親身になって教えてくれるのですが、中には知識が中途半端で間違ったことを教えてくれる店員もいるので注意しましょう。(^^;
そういう意味では、家電量販店よりパソコン専門店の方が、知識が豊富な店員が多くいるので安心です。
次回予告は「店頭でチェックすべきポイント(後編)」です。
2/4 <第5回 2000年パソコンの選び方〜ノートパソコン(3)>
今回は店頭でチェックすべきポイント(後編)です。
チェックの際に重視すべきポイントは、ノートパソコンの種類によって変わります。
「A4フルサイズ」は、デスクトップの代用として使われるでしょうから、「液晶」と「キーボード」が重要でしょう。「ポインティングデバイス」に関しては、マウスを別途用意した方が良いので、あまり気にしなくてもいいです。
「B5サブノート」と「ミニノート」は、その設計上「キーボード」の設計には余裕がありません。パソコンメーカーは、キータッチやキー配列に工夫を凝らしているのですが、「A4フルサイズ」には及びません。「B5サブノート」でチェックしておくべき点は「ポインティングデバイス」です。軽量・薄型ですから外出先で使う場面もあるはずです。Windowsの操作は、基本的にマウスで行いますから、「自分の買ったのノートのポインティングデバイスが使いにくいから、いつもマウスを持ち歩いている」なんてことにもなりかねません。「サブノート」に関しては、機種が少ない上、「B5サブノート」以上に制約が多いので、「こんなものだ」と割り切ってお気に入りの1品を買いましょう。
あと、ノートパソコン全般に渡っていえることなのですが、デスクトップパソコンと「CPUの能力」が同じでも、総合してみると能力が劣っていることです。この点は、ノートパソコンを構成する部品が、性能ではなく省電力を重視して設計されているためなので仕方のないところです。
最後にこれだけは注意しましょう。
「液晶はTFTを選ぼう! 安くてもDSTN液晶は選ぶではいけない!」
理由はもちろん、使用時の快適さが全然違うからです。幸い、最近の一般的なモデルはTFT液晶を使っていますので、激安モデルや中古を買うときだけ注意しましょう。
※次回予告 「ノートパソコン用CPUの動向」