09.02.28 14:00 DMF 東京芸術劇場小ホール1

・荻上トモ出演「ピューパルメモリ」

・いやぁ、近年希にみる遠い芝居。いったい、見た人の何人にこの芝居が
  伝わったんだろう?
・てか、本と演出が全くもって舞台向きではなくて、これ、どう考えても
  映像向きの本、演出だよね。

・いやね、見る前からイヤな予感はしてたんですよ。所属の役者が居る劇団の
  形態を取っているのに、今回の作品は、外部客演の方が多数のカンパニー形式。
・それだけならよくある話だけど、なんか縁故キャストばっかりな偏りを感じる
  キャスティング。

・たぶん、同じ本を映像作品にして、キャストも縁故ではなくオーディションで選んで
  Vシネかなんかで見てたら面白い作品だったとは思うんだけど(シリーズ作品だけに)、
  とりあえず、1つのミスで作品が台無しになる舞台で描くべきアクション演出じゃ
  なかったなぁ、と言うのが大きな感想。
・でもって、舞台アクションの殺陣で剣は有りだけど、ガンって全くもって無しだなと
  思い知らされた作品。
・あと、本が難解すぎて、舞台ではシーン転換とかに限界があって、ほとんど
  伝わってないんじゃないかと。
・てかね、自分的には、終盤は「ラーバルメモリ」のことなんかどっかに行って、
  全然違う世界を描いている作品にしか見えなくてしかたありませんでした。
・これが映像だったら、編集次第で、アクションの爽快感や、ストーリーの面白さとか
  伝えられる本だと思うだけに、何で舞台なんだろう?と。
  エンディングなんかまさに映画のそれだし。
・てなわけで、久々に見終わって、何も心に残らなかった作品。

荻上トモ
・芝居を見る以前の感想として、トモちゃん、すっかり役者じゃなくて
  アイドル気質になっちゃったなぁ、と。
・何の事かと言うと、トモちゃんのブログの事だったりするわけですが、
  自分は公演前とか公演中の稽古場ブログみたいなのは否定派だったりするわけですが、
  トモちゃんのブログでスゴく気になったのは「自分目当てのお客さんが
  いっぱい来てくれてありがとう」的文章。
・こういう事って、役者がメインの人は絶対言わないからね。何故なら、役者にとって
  「劇場に来てくれるすべての人がお客さんだから」。自分の知り合いだけが
  お客さん的感覚は、実に地下アイドル的な感覚なんじゃないかと。
・ま、ここまで言うのは極論な気がするけど、考え方はともかく、メディアの使い方
  として間違ってると思うわけで、知り合いに「来てくれてありがとう」って
  言うのは、来てくれた人に直接言えばいいわけで、不特定多数の人が見るブログとかに
  書く内容じゃないよなぁ、役者としては。
・もし仮に芝居を見て気になった演劇関係者が居てブログを見に来ても、
  「アイドル的マインドで芝居してるんだ」と思われかねない内容。
・コネならともかく、実力主義でのオファーって、ブログとかのメディアの影響力は
  結構侮れないので、本心はどう思ってるかとは別に、メディアでの対外的発言内容には
  気を付けた方がいいと思います。
・アイドルの子が多数出てるプロデュース芝居に出演しているなら気にならないけど、
  今回、純粋に役者としてキャスティングされていると思うので、結構、気になります。

・で、肝心の芝居はと言うと可もなく不可もなく。与えられた役はしっかり掴んで、
  演じきっていたと思うけど、期待以上でも以下でもない感。と言うか、キャストが
  多すぎて、別にその役無くても芝居が成立するじゃん的役だったのが残念。
・別の意表を突いた役(博士の助手とか)だったら、面白かったのに。

中野裕理
・そんな感じで、イマイチな感じで見ていたなかで、唯一、おぉ!と思った子。
・DMFの劇団員なんだけど、前に別の芝居で見ていて、それとは全然違うキャラで、
  おぉ!この子、実はスゴいんじゃん、と。
  アクションも男性キャストと遜色ないくらいこなしていて格好良かったです。