JIS T8133-2000は改定されていますのでご注意ください

ヘルメットの新JIS規格について
アメリカ的からヨーロッパ的に変更になったJIS?

ヘルメットのJIS規格は今年度(2000年)より改正致、A種、B種、C種という区別が無くなりました。
JIS規格・JIS規格(125CC以下)と2区分になります。(JIS T8133:2000  2000年3月20日〜)
以下旧JIS、C種と新JISとの試験変更点です。

新JISと旧JISとの変更点
*衝撃吸収試験
1.平面形アンビル
旧JISは183cmから2回落下させて300G以下であればOKです。
【鋼鉄製の平らな台と思って下さい】
新JISは1回目250cm・2回目128cmと2回落下させ300G以下させ150G以上のG継続時間が6/1000秒以内でなければならない。

2.半球形アンビル
旧JISは138cmから2回落下させて300G以下であればOKです。
【鋼鉄製の半円の台と思って下さい】
新JISは1回目250cm・2回目128cmと2回落下させ300G以下させ150G以上のG継続時間が6/1000秒以内でなければならない。

コメント:衝撃吸収試験は新JISの方が強化されております。

*対貫通試験

3kg鋼製ストライカを落下させます。【ストライカ先端が貫通しなければOKです。】
旧JISは300cmより落下 → 新JISは200cmより落下

コメント:対貫通試験は旧JISの方が厳しい試験です。

*その他   
新JISに新たに採用された試験としてロールオフ試験が追加となっております。   
ロールオフ試験は、初荷重3kgに10kgのおもりを50cmの高さから落としヘルメットが脱げないことという試験が採用されています。

日本の皆様がご存じなのはJIS規格【日本国家規格】とSNELL規格【アメリカ民間規格】が有名だと思いますがモータースポーツの中心となっておりますヨーロッパにはE22/04規格という規格がございます。
ヨーロッパのE22/04規格とSNELL規格は正反対の規格となっておりましてE22/04規格はクラッシャブル構造となっておりまして、簡単に申しますと車メーカー/トヨタが宣伝しておりますGOAのように外面が潰れることにより内部を守るという考え方です。
反対にSNELLは60年代のアメ車のように衝撃を弾き返すという考え方です。

よってヨーロッパにはSNELL製品は危険商品と位置づけられてE22/04規格には合格いたしません。
またE22/04規格製品はSNELL規格には合格いたしません。【アメリカ国家規格はDOTです。】
話がそれてしまいましたが、世界には両極端の規格が存在し日本の旧JISはその中間的位置づけにありました。
しかし世界各国の規格改訂はE22/04規格方向のクラッシャブル構造へ向かっており、この度のJIS改訂も対貫通よりも衝撃吸収能力重視の変更内容になっております。
耐貫通試験が緩和された背景にはE22/04規格には貫通試験が無く、その代わりに縁石衝撃試験があるためです。


以上は(株)SHOEI 東京支店 にお聞きしました

ラリーの安全について/乗員の安全装備に戻る