2003年
8月のおすすめ は、この1本です!

 アレックス    監督 ギャスパー・ノエ                          
                   出演  モニカ・ベルッチ ヴァンサン・カッセル

 ★ストーリー
パーティからの帰り道で、若い女性アレックスがレイプされる。それを知った彼女
の婚約者はその復讐をしようと犯人を探し、彼女の元恋人はそんな彼を落ち着か
せようと彼に同行する。


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2003年
7月のおすすめ は、この1本です!

 8人の女たち    監督 フランソワ・オゾン                          
                   出演  カトリーヌ・ドヌーブ エマニエル・ベアール

 ★ストーリー
1950年代。クリスマスを祝うため、ある大邸宅に家族が集合。そんな時、一家の
あるじマルセルが殺害された。電話線は切られ、大雪で車も動かせない。犯人は
内部の者?集まった8人の女たちは真相を探りはじめる。

サスペンス・コメディ・ミュージカル・・・・すべてを手を包み込んだ密室劇の傑作!

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2003年
6月のおすすめ は、この1本です!

 K-19    監督 キャスリ−ン・ビスロー                          
                   出演  ハリソン・フォード リーアム・ニースン

 ★ストーリー
世界を核戦争の危機から救った二人の"艦長"とその乗組員を巡る、海洋アクショ
ン超大作。 1961年7月4日、偵察任務を遂行するソ連の原子力潜水艦K-19は、
起きてはならない重大危機に見舞われていた。原子炉の冷却水に漏れが生じた
のである。このまま炉心が過熱・溶融すれば、NATO基地の目の前で深刻な放射
能汚染を起こしかねない。3発の核ミサイルを巻き込んだ、偶発的な第三次世界
大戦勃発を食い止める為、窮地に立たされた乗組員達は決死の任務に当たる。


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2003年
5月のおすすめ は、この1本です!

 ピーターパン2 ネバーランドの秘密    監督 ロビン・バッド             
                   出演  

 ★ストーリー
第二次大戦下のロンドン。二児の母親となったウェンディは、今でもピーターパン
との冒険を、寝物語として毎夜、子どもたちにお話ししている。しかし戦火は激しく
なっていき、娘のジェーンは夢見ることができない。ところがある晩、窓を叩く音が
聞こえ…。


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2003年
4月のおすすめ は、この1本です!

 ディナーラッシュ    監督   ボブ・ジラルディ                     
                   出演  ダニー・アイエロ  エドアルド・バレリーニ

 ★ストーリー
NYの超人気レストラン、ジジーノ。昔かたぎの支配人に反し、息子の創作料理が
評判を呼んでいた。そんななか店をのっとろうとするチンピラ、借金に追われる
従業員、イヤ味な客が入り乱れ、思わぬ事件が発生する。店のお客の人間模様、
従業員の人間模様が壁を隔てた1つの世界で展開して行く。
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2003年
3月のおすすめ は、この1本です!

 イン・ザ・ベッドルーム    監督  トッド・フィールド                   
                    出演  シシー・スペイセク  トム・ウィルキンソン

 ★ストーリー
医師マットは、診療所を開いている。妻ルースは合唱隊の教師をしている。一人
息子フランクは、年上の女性ナタリーと付き合っている。彼女は暴力夫リチャード
と別居中で、息子を抱えるシングル・マザーだが、二人は心から愛し合っていた。
そんな二人を父マットは温かく見守っていたが、母ルースの気持ちは複雑。 そし
て、 ナタリーとの離婚に応じないリチャードは、よりを戻そうとして再三彼女の
もとを訪れていた。ある日、フランクは電話を受けて、ナタリーの家へと走った。
家はリチャードに激しく荒らされていた。彼は警察に通報しようとするが、その時、
リチャードが現われ、フランクはナタリーと子供たちを2階に避難させるが、その時、
銃声が響き渡る・・・・・。
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2003年
2月のおすすめ は、この1本です!

 チョコレート    監督 マーク・フォスター                       
                    出演 ハル・ベリー  ビリー・ボブ・ソントン 

 ★ストーリー
刑務所の看守、ハンクは、父親譲りの人種差別主義者。同じく看守の息子・ソニー
のなよなよした態度が彼は気に入らなかった。そして死刑囚ローレンスの刑執行を
きっかけに親子は対立、そしてソニーは永遠に父の元を離れてしまう。衝撃から
立ち直れないままのハンクは、一人息子を失った黒人女性・レティシアと出会った。
心に隙間を持つ同士の2人は、慰めあうように惹かれあっていく。ローレンスの刑を
執行したのがハンクだったこと、そしてそのローレンスがレティシアの夫だった事実
を、お互い知らないままに。
★一言コメント
様々な苦悩と葛藤。そして孤独と贖罪のなかで男女が絡み合う姿は陰鬱ではある
が、とても迫力があ
り、痛いくらいに切なさが伝わってくる。凄い映画だ。
親と子、夫と妻、男と女、死んだ者と残された者、白人と黒人。いろんな人間関係
について考えさせられる作品。ラストのハル・ベリーの無言の演技は鳥肌立つ程
素晴らしい。
★店長のちょっと違う見方
これは“孤立”の映画だと思いました。愛する人を失い、孤独になるというより、
嫌でも自ら孤立する、みたいな。そして、良い意味でも悪い意味でも大人の選択
映画。将来への妥協。ここが切ない。
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2003年
1月のおすすめ は、この1本です!

 es(エス)    監督  オリバー・ヒルチェヴィゲル                  
                            出演  モーリッツ・プライプトライ 

 ★ストーリー
1971年、スタンフォード大学心理学部で、ある実験が試みられた。被験者は
新聞広告によって集められた24名。彼らは、無作為に「看守役」と「囚人役」に
分けられ、監視カメラ付きの模擬刑務所に収容された。二週間、いくつかの
ルールに従いながら自分の役を演じること、それが彼等に与えられた仕事だ
った。しかしわずか7日目で、実験は中止。現在、この実験は禁止されている…。
★一言コメント
恐い!ひたすら恐いです!ホラーとは一線を画す、精神をわしづかみにされ
たような恐さです。人間が役割を与えられて、それが本当の自分だか、役な
のか分からなくなった時・・・。多かれ少なかれ、人間は自分という人間を演じ
ているもので、それがリアルに伝わってくるのが死ぬほど恐い!
★店長のちょっと違う見方
恐い恐いと散々書きましたが、レビューの通り
“おぞましい”映画でもあります。
これは実話を元にしているので、脚色はしていますが、非常にリアル感が
あります。アメリカでは裁判中なので、この映画を作る事も公開することも
出来ません。ドイツ映画なのです!
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2002年
12月のおすすめ は、この1本です!

 アイ・アム・サム    監督  ジェシー・ネルソン                   
                            出演  ショーン・ペン

 ★ストーリー
サムとルーシーは大の仲良し父娘。サムは逃げた母親をものともせず、男手
ひとつで娘を7歳まで育て上げた。しかし、ただひとつの問題は彼が7歳程度
の知能しか持ち合わせていなかったこと…。社会はサムから父権を奪い、
子供を育てる能力をもった養父母にルーシーを託そうとする。娘を奪われたく
ないサムは、仲間の力を借りて見つけ出した腕利き弁護士リタの事務所の
ドアを叩くのだが…。ビートルズのナンバーに乗せて贈るヒューマン・ドラマ。
★一言コメント
これは泣けます。ショーン・ペンが上手い!演技と分かっていても、この芝居
には引き込まれます。良質のアメリカ映画を観たと誰もが思うはずです。
全編を支配するユーモア感が一層、思いテーマをシリアス過ぎず、優しさに
包まれて行く思いにさせてくれます。

子役の子がまた可愛い。この親子、本当に優しい気持ちにさせてくれます。
★店長のちょっと違う見方
数々のビートルズナンバーがカバーで効果的に使われています。オリジナル
ではなく、カバーのアレンジのセンスがまた良いんです。しかも、これほど、
映像やストーリーに合うとは!サントラも必聴です!
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2002年
11月のおすすめ は、この1本です!

 アザーズ    監督  アレハンドロ・アメナーバル                  
                            出演  ニコール・キッドマン

 ★ストーリー
21世紀のヒッチコック”の異名を持つアレハンドロ・アメナーバル監督が、ニコ
ール・キッドマンを主演に迎えて作り上げた傑作ゴシックホラー。古い屋敷に
住む母親と2人の子供たち。一家のもとに3人の召使いが来て以来、次々と
怪現象が起こり始める……。
★一言コメント
これは傑作です!ゴシックホラー(スリラー)としては飛び抜けていると思います。
オチや展開状況は、もしかしたら鋭い方には読めるかも知れませんが、これは
読めても大変面白い作品でした。というより、かえって読めた方が、この映画の
本質が良く見えてくるのではないかと思います。つまり2度観るとこの作品の
凄さが広がってくるはずです。
★店長のちょっと違う見方
実は、アレハンドロ・アメナーバル監督は音楽家でもあり、今作も自身ですべて
作曲しスコアを書いてます。私も大好きな作品である『蝶の舌』も音楽だけ担当
してるくらいなのですが、「アザーズ」でも素晴らしいスコアを書いています。
この音楽の相乗効果を出している事は言うに及ばずですね。素晴らしいです。
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2002年
10月のおすすめ は、この1本です!

 ブラックホーク・ダウン    監督リドリー・スコット                   
                            出演 ジョシュ・ハートネット

 ★ストーリー
1993年10月3日、75レインジャー、デルタフォース、SEALチーム6など、米軍の
特殊部隊99名が、国連軍に対抗する部族の長であるモハメド・ファラ・アイディ
ード将軍とその側近の逮捕を目的にソマリアへ出動。作戦は簡単に成功する
かに見えたが、ブラックホーク・ヘリコプター2機が撃墜されると状況が一変す
るのだった・・・。
★一言コメント
このリアルな映像は、恐らく戦争映画史上、もっとも生々しい臨場感で迫ってく
る。まるで、映画の世界を越えてバーチャル的に自分がそこにいるような感覚
で、さすがリドリー・スコットと唸らせる。戦争映画というより戦闘映画と呼ぶべ
き内容だ。リアルな映像は「地獄の黙示録」や「プライベート・ライアン」を遥か
に超えるだろう。人の尊厳とは何か、軍とは、敵とは、観ながらこれ程、考えさ
せられる映画も稀である。
★店長のちょっと違う見方
200%くらいこれ以上ないという程の戦闘場面の連続で、誰もが戦争映画そ
のものだと思うだろうが、これは、とんでもない状況に陥ってしまった人間の姿
を描いた、極端に言えばパニック映画とも言える。だから、アメリカ万歳的批判
も一部であるこの作品だが、その部分も否定は出来ないが、単なる戦争映画
と見ない方が良いのではないだろうか。

2002年
9月のおすすめ は、この1本です!

 ヘドウィグ・アンド・ザ・アングリーインチ    監督 ジョン・キャメロン・ミッチェル 
                            出演 ジョン・キャメロン・ミッチェル

 ★ストーリー
東ベルリンで男の子として生まれたヘドウィグは、恋した米兵と結婚し自由の国
アメリカに渡るため、性転換手術を受ける。だが手術ミスで、彼の股間には
“怒りの1インチ(アングリーインチ)”が残ってしまう! 晴れて渡米はするも、
肝心の夫は彼女(ヘドウィグ)の元を去っていく。失意の中、自分の夢を思い
出しカツラを手にとりロックバンドを結成するヘドウィグ。次に恋した17歳の
少年トミーに彼女は自分の愛情を注ぎ込むが、またもや裏切られ、さらに自作
のオリジナル曲を盗まれてしまう!トミーは全米No.1のロックスターとなり、ヘド
ウィグは自分のバンド“アングリーインチ”を引き連れ、彼を追いかけての全米
巡業生活が始まる。彼女は果たして自分の魂である歌を取り戻し、探し求めて
いた愛に出会うことはできるのだろうか…。
★一言コメント
素直に感動した。もちろん感動作という類の作品ではないが、描き方や主人公
に感情移入出来たからだ。使われてる曲の質がこれまた高いし、手抜きどころ
か、しっかり練られて作られているのにも好感が持てる。前半の途中まで観てて、
この映画は、ある種ミュージカルなんだろうと気がついた。予備知識は持って
観なかったのだが、後でチェックしたら、元は舞台のミュージカルだった。
ドラッグクイーンとロックと、過激さと哀愁が見事に組み合わさった近年、この手
の映画では希にみる傑作だと思う。終った後、凄く心地良くて、純粋な映画を
観た気がしました・・・・
★店長のちょっと違う見方
切ないんですよ、この映画。過激な場面もあるんだけど、彼の行き方や、状況
が実に切ない。このジャケットのイメージや、単なる“おかまの映画”などと観な
いでいたら、本当に損する傑作です。それは台詞が詩的でジーンとなったりする
部分にも現れてます。音楽がまた素晴らしい!サントラも必聴です。


2002年
8月のおすすめ は、この1本です!

 マルホランド・ドライブ    監督 デヴィッド・リンチ                  
                  出演 ナオミ・ワッツ

 ★ストーリー
ロサンゼルスを見下ろす高台をはしる「マルホランド・ドライブ」で交通事故が
発生。乗員はひとりのブルネット(ほぼ黒髪)の女を除いて全員死亡した。
女は闇の中に明るく浮かぶハリウッドの街に下りてゆく。そのころ、ブロンド
(金髪)のベティはハリウッドで大女優になる、という夢をいだき、叔母で女優の
ルースをたよって田舎から上京。ウキウキと間借りする部屋のバスルームの
ドアを開けると、黒髪の見知らぬ女がシャワーを浴びていた。女は「リタ」と名乗
り、自動車事故に遭い記憶を失くしているという。リタの記憶を取り戻すため
ベティは手助けをするのだが……。
★一言コメント
映画作りの定石として、謎の提示→謎の解決→を繰り返していくパターンがあ
る。ところがこの映画は、そのパターンの謎ばかりを次々に観客の前に突きつ
け、それが飽和状態に達したところで一気に根本から突き崩すという凄さを見せ
つけた。『ロスト・ハイウェイ』では最後まで物語を謎で埋め尽くした感じだったが、
今作は、映画の最後の30分でそれまでに提示した謎をすべて無効にしてしまう
という豪腕ぶり。更にそこにレズビアン、嫉妬、陰謀が見隠れし、見応え十分
となっている。この人お得意の、異常人物、その大胆なストーリー展開。今回も
突然、予測不可能な流れで場面が転換したり、人が急にスウィッチしたり、悪夢
的な展開をする。しかし、あのカウボーイが出てくる場面は、ゾッとします。
マルホランド・ドライブ・・・そこは美しくも怪しいワンダーミステリーへの入口だっ
た。それは1度知ると誰でも味わいたくなるものなのか・・・。
★店長のちょっと違う見方
リンチは意図的に、見る者を惑わす一流のストーリーを持ってきた。彼のお得意
の手法である。ストーリーの分かりにくさを嘆く事はないのであって、これは、
その流れを映像と話の流れの瞬間を堪能すれば良いと思う。意味があるだろう
シーンに意味がなかったり、何気ないショットに意味が隠されていたり、そういう
楽しみ方もあるのではないでしょうか。

 

2002年
7月のおすすめ は、この1本です!

 息子の部屋    監督 ナンニ・モレッティ                       
                 出演  ナンニ・モレッティ

 ★ストーリー
成功した裕福な精神分析医ジョバンニは、ある日、事故で息子を失う。残された
彼は、妻、娘とともに、悲しみと後悔にさいなまれながら、空虚さの中で生きて
いかなければならない。
そんなある日、息子に、夏休みのキャンプで知り合ったガールフレンドがいたこ
とがわかる。子供だとばかり思っていた息子が、家族の知らないところで、恋を
していたのだ。 訪ねてきたガールフレンドと悲しみを分かち合ううちに、悲劇に
耐えかねてばらばらになりかけていた家族に変化が起こる。
彼女が持っていた写真には、自分の部屋で、ひとりくつろぐ息子が写っていた。
自分たちの知らなかった彼の人生の一部を目にすることで、家族のそれぞれが
決して受け入れられないと思っていた彼の死と、少しずつ折り合いをつけてゆく。
★一言コメント
何事もない様に見えた平凡な家族に起こった息子の死という1つ悲劇から、
それがなければ知る由もなかった息子という1人の人間を見つめる目。その父
の、家族の息子に対する新たなる思い。その視点が素晴らしい。淡々とした
家族の物語と言ってしまえばそれまでだが、その視点が素晴らしい故に、この
作品は深みを持っていると思う。静かな静かな感動を運んでくれます。
★店長のちょっと違う見方
少しづつ光が見えてきて、その先にこそ魂の再生の可能性があることをかすか
に暗示しているラストも素晴らしさに尽きますが、この映画の特徴は、意図的に
ドラマチックな展開を避けた映画で、感動して泣いてしまうようなシーンはない。
だが、この潜む深い人間描写が、観終わった後からじわじわ来るのだ。
ブライアン・イーノの名曲「バイ・ディス・リバー」もこの映画にはなくてはならない
これくらい、映像と音楽がマッチした作品も珍しいくらい絶品という意味では、
見所、聴き所でしょうね。