第1位 2001年宇宙の旅 (米)
このサイトで説明するまでもない僕の人生を変えた映画。ここにおけるテーマは
不滅であり、100年たっても語り継がれるべき作品だ!SFを越えているだけで
なく、すべてを超越している。映画=芸術という概念を決定づけた瞬間。
第2位 シベールの日曜日 (仏)
こんな悲切な映画はない。しかし映画はまるで宝石箱の様に展開していく・・・。
池の水面に映る裸の木々。モノクロームの風景が美しい。そして少女のセリフ
はどれ1つ取っても泣ける。誰にも触らせたくない、そんな世界ってあるものだ
・・・。生涯の名画の1つ。
第3位 処女の泉 (スウェーデン)
これだけ短い時間のうちに人間の業と苦悩が見事に表現されている映画がある
だろうか。宗教性を理解していないと何故と思わせる部分もあるが、この黒澤明
の『羅生門』に影響を受けたベルイマンのリアリズム。ラストの父の訴えが心を
打つ。森の中の厳しく苦い時間・・・。
第4位 ニュールンベルグ裁判 (米)
永久に残しておかなければいけない映像、そして、この事実。ナチスの司法を
司った人間たちの裁判劇は余りにリアルで、衝撃的だ。豪華な俳優人にも見劣
りしない内容の深さ。人間の尊厳を裁くこの裁判は超一級品。「12人の怒れる
男たち」と並ぶ、いや、間違いなく、それ以上の、裁判劇の最高傑作でしょう。
第5位 奇跡の人 (米)
忘れられない心の名作。頭から脚の先まで素直に感動出来る完璧な作品だと
思う。まるで実写のような演技は素晴らしい。アン・バンクロフトは正に名女優。
実はサリバン先生こそが奇跡の人。ラストは号泣・・・。
第6位 アパートの鍵貸します (米)
笑いとペーソス、このサラリーマンを描いた一編は生涯忘れることの出来ない
作品だ。そして最高のラブストーリーでもある。哀の洒落た会話。ジャック・レモン
とシャーリー・マクレーンは最高のカップリング。生涯の主演男女優賞。誰にも
演じられないよ・・・。この映画が嫌いな人とは友達になれないな・・・。
第7位 終身犯 (米)
真実の物語。激動で偉大なる獄中の半世記。男を描くジョン・フランケンハイ
マーの初期の名作。小鳥が刑務所に舞い戻ってきてしまうシーンでは涙が出
た。ここに根源的なこの映画のテーマが見え隠れするからだ。人間の心には
悪も善も変化もある。刑務所ものでは、これ以上の作品はない。
第8位 シェルブールの雨傘 (仏)
ここまで全編、セリフを排除し、歌いに歌った、かくも珍しいフランス番ミュージカ
ルの傑作中の傑作。悲恋なラブストーリーとしても名作であり、哀しく美しいテー
マ音楽と共にラストシーンは何度見ても泣いてしまう・・・。
第9位 野いちご (スウェーデン)
まだそんな年じゃないが、自分過去を振り返ると本当に情けなく後悔が多くて、
切ない映画だ。一見、温かく物語りは進んでいくが、老年になって語られる世界
はむしろ残酷だ。まだ老年期じゃなかったベルイマンがこれを作れるのは凄い。
第10位 誓いの休暇 (露)
本当に美しい映画。小品だけれども、いつまでも心の片隅にしまっておきたい名作
です。戦争映画なのにここまで叙情という言葉が合うなんて。主人公の“それから”
が本当に知りたい。いや、言葉や映像にしちゃいけないのかも知れません。淡々と
している分、そういう静かなエピソードで綴られているからこそ秘めたメッセージ(反
戦)が余計に感じられる。旧ソ連から生まれた映画史上に残る静かな感動作の代表。
第11位 アポロンの地獄 (伊)
まず、このジリジリした映像感が凄い。悲劇「オイディプス王」を違う解釈で
描いた傑作。神の予言と数奇な運命。しかしその群像劇は余りにリアルだ。
パゾリーニ初のカラー作品。
第12位 天使の詩 (伊)
療養所を抜け出して自転車で幼い兄弟二人が街へ出る描写が素晴らしい。
バックにかかる音楽のセンスは映画音楽史上極上の1つだと思うし、忘れられ
ない。“父こそ親友”のセリフに号泣。心で泣ける作品です。。。
第13位 僕の村は戦場だった (露)
冒頭の少年のクローズアップは映像的にも凄い、屈指の名シーン。戦争の
その内容と余りに反するモノクロームの美しい映像。森のシーン、夢のシーン。
少年の中にある余りに辛い過去が、その表情だけで組とれるのが凄い。
そしてラストの残酷と美。
第14位 野のユリ (米)
放浪者は神なのか?これぞ、ヒューマニズム溢れる名作中の名作。教会を作る
と言う設定が何ともいい。農家に住む尼僧たちのパワーや、甘いだけでない
ポワチエの役柄も妙味。ラストが秀悦。実はこの名作にして未ビデオ化。
第15位 あなただけ今晩は (米)
完璧な脚本、最高の俳優人。恐らくロマンティックコメディの最高傑作ではないで
しょうか。ワイルダーが主演2人の魅力を十二分に引き出しているのも特筆。
邦題も原題よりGOOD。
第16位 五つの銅貨 (米)
素晴らしいミュージカルであるだけでなく、素晴らしいドラマがある。躍動感と
悲しみがこれだけ同居している作品も珍しいだろう。ダニー・ケイも最高の演技
を見せている。夢・愛・家族・・・すべてがいい。
第17位 黒いオルフェ (仏)
60年代初頭、サンバのリズム・ブラジル音楽に乗り、ギリシャ神話に基づく
美しくも悲しい物語。この全く結びつかないであろうリズムと神話の対比が
革新的で、不思議とこのリズムが、いっそう切なさをかき立てる。
第18位 ロシュフォールの恋人たち (仏)
こんなハッピーなミュージカルがあっただろうか。この実姉妹が演じる2人は息も
ぴったり。おしゃれだし、主題歌は未だに頭から離れない。音楽はルグランの
最高傑作でしょう。ずば抜けてます。米ミュージカルスターも惜しみなく登場!
第19位 アルジェの戦い (伊=アルジェリア)
映画でありながら、このリアル感は凄いものがある。映画史上、最もリアルな
映像かも知れない。撮影に民衆が実際参加したとはいえ、実写かと思ってしま
うシーンさえある。この複雑な国内状況。これを見事に描ききった手腕は凄い。
凄いの一言に尽きる。
第20位 サウンド・オブ・ミュージック (米)
子供の頃観た永遠のアンセム。心がすさんだ時、気持ち取り戻す時に、いつも
頭に浮かぶ、数々のシーン。オープニングとラストが美しくあり、力強い。こんな
心洗われるミュージカルはないでしょう。ミュージカルの名作というより至宝。
個々で生まれた名曲の数々、美しい風景、そして、楽しさと同時に、しっかりした
ドラマがあることが、この作品を金字塔にしていると思う。
第21位 その男ゾルバ (ギリシャ=米)
ゾルバの生きるエネルギーがほとばしり、映画を永遠のものにさせる・・・。世代
も生きて来た環境も、人生もまるで違う男同志の友情が、美しいギリシャのクレ
タ島の風景の中、見る者を熱くさせる。憎めない男ゾルバ、カッコイイ男ゾルバ。
尊敬する名優アンソニー・クインの名演技。ラストシーンが素晴らしい。
第22位 アラバマ物語 (米)
僕はこの映画が好きだ。何故なら、誠実に包まれた希なる映画だからだ。差別や
公平とは何かを織り交ぜながら、田舎町の家族を淡々と描いている。娘がブーに
出会えた時の表情がいい。忘れられない名シーンだと思う。
第23位 ジョンとメリー (米)
一夜で知り合った男女の1日だけのお互いを模索する恋愛模様の傑作。お互
いを探り合う“心のセリフ”が面白い。さり気ない日記帳のようで、これは男女も
のの考えさせられるプレゼントだ。恋人にしたい人と出会って最初に日に観る?
ミア・ファローが可愛い。
第24位 大人は判ってくれない (仏)
少年期って誰でも1度は悪い事をする。それが見事に描かれてる。いろいろ
あるであろう両親そのものや、両親との軋轢。それがテーマだから、途中の
一瞬のつかの間の幸福が切ない。愛を貰えなかったラストに、彼の瞳に何が
映っていたのか・・・。
第25位 かくも長き不在 (仏)
ひたすら16年も戦争で帰らない夫を待ち続ける妻。その夫が現われた。だが、
完全に記憶を無くしていた。ダンスのシーンは屈指の悲しい名場面。一言、名前
を呼ぶだけで、これだけで戦争の恐さを表現した作品を僕は知らない。名作とい
うより、脳裏に焼き付いて離れない作品。
第26位 8 1/2 (伊)
映像のマジックとは正にこれ。フェリーニにしか出来ないマジック。個人的な感情
を映画にして見せる。それが芸術作品として昇華されているからこそ素晴らしい。
映画史上に残る傑作。
第27位 テオレマ (伊)
ブルジョアの家族の家に“彼”が現われ、皆が“彼”に魅了され性的関係が生まれ、“彼”
が去る・・・。そして家族は少しづつ崩壊していく。何故彼が来たのか去るのかも、映画で
は一切説明しない。“彼”によって剥がされていく理性の薄皮、そして表向きの顔。5人に
とって“彼”は神だったのか、悪魔だったのか?正にパゾリーニの奇なる世界。理解出来
ないことが画面の中で起きてることにただならぬ衝撃を受ける感覚っていうは、これも
1つの映画の持つ世界という感じだ。
第28位 召使 (英)
主人と召使の階級逆転、ホモセクシュアル、イギリス貴族の哀れな末路をスキャン
ダラスに描いているのだが、このプロットが凄い。なにせダーク・ボガートが怪し
過ぎる。英国特有の上下関係だからこその緊張感。当時は犯罪だった同性愛だが、
米国の禁酒がギャングを生み、英国の禁欲がゲイを生んだとさえ言われるが・・・・。
第29位 スペンサーの山 (米)
古き良きアメリカの山のふもとに住む家族達の心温まる名作中の名作。この映画
をどうこう言いそうな、脳みそだけで生きてるインテリ達には用はない。山と自然と
家族の美しさと現実を描く。H.フォンダ、M.オハラがいい。ホームドラマのNO.1作。
第30位 博士の異常な愛情 (英=米)
新たな狂気が新たな凶器を生み出していたこの時代に、ブラックユーモアを散り
ばめた作品を作り得たキューブリックは余りに大胆。3役演じたピーターセラーズ
ももちろん凄いが、ジョージ・C・スコットの最高の怪演も見を見張る。
第31位 太陽がいっぱい (仏=伊)
映画史上に残るラストシーンとテーマ曲。10数年ぶりに観て、細かい部分の演出が
冴えている事に気がついた。今尚、色褪せない名作でしょうね。カラッとした海と、男の
愛憎劇の、その対比がいい。つかの間の天国、そして・・・。あのアラン・ドロンの表情は
忘れられないほどの印象度がある。この1本でアラン・ドロンの屈折感と、どこか暗い
あのイメージが決まっちゃうんだから、強烈だったんだろうね。
第32位 昨日・今日・明日 (伊)
大好きな映画。陽気で大らかなナポリ、インテリでクールなミラノ、古典的であり
都会的でもあるローマ、それぞれの街のイメージで作られた異なる3つの話は
どれも楽しく、人間らしい情話感たっぷりだ。イタリア女はひたすら逞しく、イタリア
男はひたすら情けない。ソフィア・ローレンとマストロヤンニは実に巧い。古今東西
世界1のコンビでしょう。1話目が1番好き。
第33位 大脱走 (米)
娯楽映画の最高峰でしょうね。誰か1人を中心に演出してないのが、この団体
脱走劇を一段と面白くしている。テーマ曲と一体となって意外と厳しい展開を
明るくさせている。マックイーン・コバーン最高。昔初めてTVで観た時は、アッテ
ンボローの顔立ちに何かカリスマ性を感じた。
第34位 勝手にしやがれ (仏)
お洒落だけど明日がない。そんな行き様のJPベルモンド扮する主人公に重い
目的や古い倫理がないように、この映画にも目的も倫理もない。GOOD。
ここから始まったヌーベルバーグ。突き離すようなセリフがカッコイイ。
第35位 何がジェーンに起こったか? (米)
この映画は恐い。何が恐いって、ベティ・デイビスが年をとリ惜しげもなく醜態な女を
演じ、その顔や芝居の迫力・異常さは凄まじいものがあるからだ。もうこれだけで
必見。内容も見事サイコサスペンスの1級品だし、ラストの皮肉さも哀れだ。
第36位 山猫 (伊)
貴族社会の栄華と没落を描く歴史絵巻。新時代に融合する知的さを持ちながら、
没落を、自分の老いに結び付けようとする哀れさを演じたランカスターはさすが。
若い世代が敬意を持つのが救いで、ある意味、ぎりぎりの残酷さでもある。前途
ある若者を美しい仏俳優のアラン・ドロンに配役し、ランカスターと対比的にした
ビスコンティはやはり凄い。
第37位 質屋 (米)
社会派シドニー・ルメットの前期の名作。この救いようのない主人公の心の痛み
というよりも、虚無感に重点をおいているのだが、この描き方がセリフを一層、
観るものを不快なものにさせていて上手い。痛すぎるラストシーンのスタイガー。
第38位 穴 (仏)
これでもかと言うぐらい緊迫感を出す映像と音。これは刑務所脱走ものの傑作だ。
かの『大脱走』より、リアルだと思う。そして、その一歩づつ進行する“穴”が面白い。
残響音…怖くて、いつまでも心に残ってる。。『大脱走』はこの映画がヒントかもね。
第39位 第七の封印 (スウェーデン)
死神とチェスさせてるユーモアの中に深いテーマが潜んでいる。死という不条
理なテーマが描かれている訳だが、その本質を考えながら見ると実に深い
作品だと思う。
第40位 気狂いピエロ (仏)
映像そのものが詩の世界だし、このユーモア感とセリフは最高だ。インディーを
メジャーにした芸術。アンナ・カリーナは本当に可愛い。
第41位 ジャンヌダルク裁判 (仏)
ここにはジャンヌ・ダルクの活躍は描かれていない。捕らえられ、裁判から死刑までを
公式の裁判記録に基づいて再現されている。生々しさがリアルだ。理念の神と肉体の
人間が激しく交差する。
第42位 ファニーガール
(米) ’68
映画デビュー作で、これだけ見事な歌と芝居を見せてくれたバーブラに拍手。
典型的な、成功と愛に悩む女の葛藤をミュージカルに仕立てているが、さすが
ウィリアム・ワイラーの見事な演出とバーブラなくして、この出来はないだろう。
第43位 明日に向って撃て!(米)
銀幕の向こうに自分を投影できる映画はまさにコレ。自転車・・・雨にぬれても・・・
前向きで終わるラストが希望と切なさを同時に与える。やっぱり名画だよなあ。
「俺は泳げないんだ!」最高に好きなシーン。
第44位 テキサスの五人の仲間 (米)
映画史の傑作として語り継がれて良い作品。ヘンリー・フォンダを起用してるところが
ミソで、どんでん返しものでは、「スティング」以上。「シックスセンス」甘い甘い。ポーカー
メンバーや関わる人々も皆、巧い役者で室内劇としても一級品。
第45位 突然炎のごとく (仏)
トリュフォーはヌーベルバーグの旗手だが、むしろ僕には詩的な映画人という
肩書きだけでいい気がする。ジャンヌ・モローだから許せる役。これを観た時、男と
女は本当はどちらが純粋なのか考えたことがあるが、それは純粋の質が違う
んだとういう事に気がついた。また同時に不純さも。この作品は衝撃さはないが
秀作であると思う。唐突な、それでいてあれしかないラストはやはりヌーベルバー
グ的なのかも。
第46位 マイフェアレディ (米)
オードリー作品では1番好きな作品かも。シンデレラストーリーの極めつけ盤。
洗練される前の彼女の方がむしろ魅力的。何と言っても、この映画の最大の
見所はレックス・ハリスンだ。完璧な芝居。ミュージカルの決定版でもある名作!
実は吹き替え版(前半部。田舎娘の部分)も良いんですよ、これが。
第47位 リバティ・バランスを射った男 (米)
法があって法がなかった19世紀の西部時代。1人の若い弁護士が小さな町にやっ
てくる。そしてある男と出会う・・・。これは西部劇と名を借りた人間の物語だ。
ジョン・ウェインとジェームス・スチュアートの夢の共演で、しかも役柄がイメージに
見事にあっている。現実と伝説は余りに皮肉で心に苦いものを残したのだった・・・。
第48位 引き裂かれたカーテン (米)
ヒッチコックの映画の中でもスリル度ではトップクラスの面白さ。主役2人は意外な
選択だが悪くない。スパイの盗み出す物とその方法のアイデアが秀悦。筋は単純で
はあるけど,息をつかせぬ展開と方法がさすがヒッチ。バスのシーンが最高!
第49位 ベンハー (米)
映画という芸術はありとあらゆる要素が加わったものであるが、そのいろいろな
要素や各ジャンルを全て盛り込んである点が凄い。スペクタルから宗教色が強く
出ているところが好きだ。
第50位 101わんちゃん (米)
ディズニー史上、恐らく1番の傑作。お伽話から脱却し、現代に移し、笑い・音楽・
キャラクターが秀悦で、家族・友情を心憎いばかりに表現してる。大人向けでも
あり、同時に子供向けである点が凄いの一言。タイトルバックが最高にお洒落!
第51位 審判 (独=仏=伊)
アンソニー・パーキンスと言えば「サイコ」だが、これは彼の隠れたカルトな傑作。
僕の好きな世界、カフカの審判をオーソン・ウェルズが映画化。難解な独特な
世界観が良く表現されている。万人にはお勧め出来ないが、衝撃的だ!
第52位 招かれざる客 (米)
州によってはまだ結婚が認められなかったこの時代の感覚で言えば良く作った
映画だと思う。これが遺作となったスペンサー・トレイシーのきれいごと→自分の
偽善との葛藤、最後の演説と素晴らしい名演技。キャサリン・ヘップバーンもシド
ニー・ポワチエも光る。
第53位 女は女である (仏)
クスっと笑えて、不思議で、何故か歌わないけど、憎めないミュージカル。おしゃ
でコケティッシュで、ちょっと不思議なフランス映画の原点。アンナ・カリーナ自身
やファッション、家具なんかも可愛い。音楽の使い方がユニーク。
第54位 俺たちに明日はない (米)
自由に人生かけたっていう形容詞に全て集約されてる生き様。このラストを越え
る映画は出来てないでしょう。銃弾受ける前の、一瞬のあの“間”が好きです。
そしてその時の2人の表情もいい。
第55位 スパルタカス (米)
まずこの作品はキューブリックの作品ではなく、製作・主演したカーク・ダグラス
の映画である事を言っておきたい。その上にたっても、この史劇スペクタルは
一級品である。奴隷軍が強大になって、ローマ軍と戦う様は壮観そのもの。
エキストラの数は史上最高かも。ラストの“息子は自由”のセリフは泣けます。
第56位 スリ (仏)
スリの手さばきのお見事だが、主人公以下、目の動きがセリフ以上に饒舌。
孤独と滑稽で哀れな愛の物語で終わるのが素敵だ。ジャンヌ役の女優(マリカ・
グリーン)は美しい。ホント、フランスの女優は綺麗な人が多い。
第57位 バージニアウルフなんかこわくない (米)
4人の2組の夫婦が織りなす狂奏曲。痛々しくも悲しい秘密と記憶を抉る一夜。
当時、34才だったエリザベス・テーラーが体重を増やし中年の老け役に挑んだ
のは、凄い事だと思う。セリフの応酬は見ごたえ充分。しかも説得力すらある。
第58位 地下鉄のザジ (仏)
とっても斬新で楽しいフランスコメディの傑作。これもまたヌーベルバーグ。前半
と後半が結構違う映画でもある。後半はエキセントリックで前衛な感じ。スキっ歯
のザジは可愛い。エッフェル塔のシーンは恐すぎ(笑)。
第59位 真夜中のカーボーイ (米)
アメリカの田舎はもっと田舎なんだよなと実感させた1本。都会の冷たさ・孤独に
襲われる2人は、哀しくて何故かおかしい。ここで2人の名優が誕生した・・・。
第60位 わが命つきるとも (英=米)
神と国王に仕えた貴族の信念の物語。正義と信じたものに、長いもの的な妥協が
出来ない主人公の頑固さに当初は感情移入出来ないが、その強い信念に引き込
まれて行く。英国の舞台俳優ポール・スコフィールド名演が良い!
第61位 華氏451 (英=仏)
原作がブラッドベリ。ヒッチコックみたいな手法(サスペンスやユーモアなど)も見える、
とてもロマンチックで叙情的な美しいSF。ラストがユニークで、別の映画のようだ。
「地下鉄のザジ」燃やすのはジョークが効いてる。人が本になるラスト・・・(^o^)?
に感動。
第62位 サイコ (米)
全てはここから始まった。人格破壊的な役を、ここまで明確にした映画は、過去
にはなかったことを考えると、その功績は大きい。シャワーシーンは語り尽くされ
ているが、ラスト前のシーンは今でも強烈だ。
第63位 勇気ある追跡 (米)
大根役者と言われたジョン・ウェインの男気のある感動ストーリー。功労賞的な
意味合いでオスカー貰ったウェインだが、新しいニューシネマの雰囲気も感じら
れて好きだし、王道100%ですよ。『いちご白書』のキム・ダービーが可愛い。
第64位 ワイルドバンチ (米)
サム・ペキンパーの本当の意味での原点。そして全てのアクション映画の原点。
カメラワークの妙、銃撃戦の迫力・・・。西部劇に名を借りたヴァイオレンス!
スローモーション、ラストの銃撃戦!
第65位 アラビアのロレンス (米)
映画のいい時代の、上り詰めた1つの頂点の作品でしょうね。ストーリーや
映画自体はやや平凡ではるのだが、好きなシーンとか脳裏に焼き付いている
たくさん挙げられる映画と思う。
ロレンスの人間的な部分をうまく隠しながら
後半に持っていけたのが、この映画の良さだと思う。
第66位 奇跡の丘 (伊)
パゾリーニだからこそ撮れるこの映画。原始キリスト教の緊張感がよくでてい
て、実にリアルに感じる。聖書がかなり忠実に再現されているので、映画的に
分かり易い。
第67位 去年マリエンバートで (仏)
記憶・時間・空間が不安定に交錯して、重ねられていく様は、そのイメージの
豊富さと不可解さに驚さされる。観る側の感情移入をあえて否定するように、
同じ台詞、シーンが背景を変えて、映画の上で描かれる決して勝てないゲーム
のように、何度も何度もくり返される。現実感はなく、観念的な映画の極めつけ。
第68位 水の中のナイフ (ポーランド)
たった3人の、じれったい確執がじりじりと伝わって来るポランスキーの傑作。
刺すような視線の交差と、無関心な素振り、の2つの対比が凄い。とにかくセリ
フがクールだし、JAZZとヨットという全くミスマッチな感覚が何とも言えず素晴ら
しく、このストーリー自体を物語っている位だ。水の上を歩くシーン、絶品です。
第69位 黄金の七人 (伊)
痛快作。いきなり銀行強盗から始まるぶっ飛びさが好きな映画。ヨーロッパもの
なんかお洒落さがあるし、ロッサバ・ボデスタは峰不二子の原型か?雇われた
6人はちとマヌケだが粋なのがGOOD。今観ても、きっと面白いと思う。
第70位 メリーポピンズ (米)
何て楽しいんだ。アニメ合成やトリッキーな踊りは、正に楽しさの最高級の
ミュージカル。『オズの魔法使い』とこの作品は永久に残すべきでしょう。
第71位 冒険者たち (仏)
これは夢追人の映画。こんな日本のせせこましい生活に疲れてる自分がバカ
らしくなる。夢さえあればいつまでも青春出来る。しかし本当の宝物が○○○
だったとは・・・。
第72位 個人教授 (仏)
ナタリー・ドロン美しすぎる。こんな年上の女性だったら・・・。ストーリー自体は
対した事はないのだが、個々の心の悲しみと孤独が良く出ていたと思う。この
映画くらい、音楽が映画そのものとマッチしている作品もないんじゃないかな。
第73位 ミクロの決死圏 (米)
人体の旅と言う発想が素晴らしいし、その展開も納得のいくものだ。この時代に
作ったからこそ価値ある1本。
第74位 007サンダーボール大作戦 (英)
意外だろうが、007シリーズで1番好きなのがコレ。大仰なくらいスケール大き
いし、娯楽巨編としては一級品。『ロシアより愛をこめて』も捨てがたいが、敢え
て、これ。
第75位 甘い生活 (伊)
一般的には大名作だが、敬愛するフェリーニ作品では個人的には好きなものの、
彼の作品の中ではTOPに位置する作品ではない。自由なつもりの主人公がただ
流されてるだけの人生に、僕との価値観の相違がひどく感情移入出来なかった
のがマイナスに。しかし、この退廃感は好きだし、魔法のような良いシーンもある。
第76位 家族日誌 (伊=仏)
複雑な環境に育ってしまい、大人になるまで会う事がなかった兄弟の、そして家族
の哀しい話。人間はいつか誰でも死ぬが、愛する人への、その触れ合いの時間が
どれだけあったか、考えさせられた・・・。ジャック・ぺランは美青年で余計はかない。
第77位 ティファニーで朝食を (米)
余りに有名なテーマ曲・ムーンリバーに乗って贈るオードリーの魅力の決定版。
展開や脚本にやや雑な部分があるのが惜しいが、ラストは映画史に残る名場面
でしょう。猫とムーンリバーだけで自然と涙が・・・。
第78位 魂のジュリエッタ (伊=仏)
相変わらず脈絡のないストーリー展開に、不可思議な登場人物、色彩美豊かな
コスチュームと、フェリーニの世界がここに存在している。81/2を観たらこれを
観てみると良いでしょう。
第79位 バラバ (米)
キリストの代わりに死罪を免れた罪悪人の人生と苦悩を描いた作品だが、意外と
取り上げられなかった、それからのイエスにも触れており興味深い。神と最も遠い
人間が主人公なのが実に題材として面白い。
第80位 シャレード (米)
サスペンスとしても一級なこの作品は、ジバンシーファッションのオードリー。
グラントも頑張るが個性派ぞろいの脇の悪キャラが出色。
第81位 銀河 (仏=伊)
キリスト教の疑問点や矛盾点をブラックユーモアに仕立てて描いている異色作。
これはブニュエルを好きになるかどうかの分岐点的作品でしょうね。キリスト教異端派
の教義も面白い。
第82位 バッファロー大隊 (米)
ジョン・フォードにしては異色の西部劇軍事法廷劇。19世紀そのもの、そうだが、人種
問題が一般社会で問題になりつつあった時代(60年初頭)だからこその作品。法廷
劇としても一級品。弁護人が上官で友人という不利な状況で、しかも被告は黒人だっ
たら・・・。しかし休廷中に賭けカードしてる裁判官って・・・。
第83位 おしゃれ泥棒 (米)
W.ワイラーらしくないかもだけど、これはこれでラブコメの一級品。オードリー
はサスペンス・ホラー・ミュージカル・・・といろんなタイプの映画に出たが、や
はりラブコメが1番かも。ファッション&邦題が良い。
第84位 特攻大作戦 (米)
よくもまあ、これだけの超個性派クセ者役者を集めたものだ!キャスティングだ
けでもう文句なし。しかもそれに負けない内容と無骨な男たち。この連中まとめる
リー・マービンに乾杯。
第85位 オリバー! (米)
歌もダンスもあって愉快な場面も,手に汗握るような緊張の場面も,悲しくて
泣いてしまいそうな場面もあって、良い。特に葬儀屋に地下室に閉じ込められ
た時にオリバーが歌う「Where
is Love」はいいなあ。小さなミュージカル!
第86位 沈黙 (スウェーデン)
性格も行いも違う姉妹の微妙な関係。この愛憎状態に妙な生々しさを感じた。
全体像より何故か個々のシーンに魅かれるものがある。余談だが、廊下と子供
と言うと、「シャイニング」かこの作品を思い出す。
第87位 鳥 (米)
CG全盛の今観ても恐らく衝撃度はあると思う。身近な動物がまさかの襲撃を
してきたら、なんていうテーマの大作は恐らくこの映画がパイオニアだと思う。
最初にやったから凄い。ヒッチコックは偉大だね。
第88位 噂の二人 (米)
オードリーとマクレーンが共演というだけでも意外なのに、役柄もそれまでの
2人とは結構違うので観た時は驚いた。シリアスで重い題材だが、このやりき
れなさが胸に来る。・・・この2人でコメディも観てみたかった。。
第89位 地下室のメロディ (仏)
ギャバンとドロンと音楽。これだけで大満足。ギャバンのラストの渋さ、たまり
ません。観客を裏切るラスト、スターに似合うね。粋です。
第90位 ローラとバイオリン (露)
タルコフスキーの素朴さや誠実が良く出ている優しい小品。ささやかな話だけ
ど、何気ない少年期の思い出みたいで・・・好きだなあ。
第91位 パリは燃えているか (仏)
この映画もアメリカ映画同様、フランスから見た論理の第2次大戦映画だが、実際
に占領下にあっただけに、その地下組織の活動は実にリアルに描かれており、見応
え充分だ。戦後10数年以内に作られているので、その辺も本物っぽい。オールスター
キャスト。戦争映画に出てるJ・P・ベルモンドとアラン・ドロンも珍しい。しかも共演で。
第92位 卒業 (米)
青春映画というより、結構辛口な映画であると思う。ラストの意味深な終り方が
あるから、あの有名なシーンも未だに色褪せないと思っているのは僕だけか?
「MRS.ROBINSON」のかかるドライブシーンは好き。D.ホフマンの恋愛ものなら、
こっちより断然「ジョンとメリー」の方が好き。
第93位 If もしも・・・ (英)
「八月の鯨」のリンゼイ・アンダーがイギリス時代に撮った伝統にきしむ英国
の全寮制私立校。60年代という時代を体感すると共に、不変な青春映画。
コレを見てマルコム・マクダウエルを「時計じかけのオレンジ」で採用した
キューブリックだが、このマルコムもキレている。ラストがぶっ飛んでる。
第94位 史上最大の作戦 (米)
オールスターキャストと物量の演出。今のCGでない生のエキストラの凄さ。
ホントに戦争するぐらいの勢いで作っている。歴史的戦争映画としては後世
に残して良いでしょう。
第95位 荒馬と女 (米)
時代の変化に生き甲斐を見失う南部の男と、現われた女。ゲーブルがなお
渋い。モンロー共々の遺作として見てしまうが、なお痛切でいとおしくなる・・。
第96位 男と女 (仏)
10数年ぶりに改めて見なおしてみたが、使い尽くされた映画的技法に古臭さ
を感じたが、やはり、当時のシュールな描き方と斬新な手法は評価したい。
ルルーシュ、レイ、フランス映画の恋愛映画の代名詞。レイのテーマ曲は不滅。
第97位 荒野の七人 (米)
「七人の侍」そのまんまの演出だが、これはこれで面白い。展開もスピード感
がある。本家のような人間尊厳の深いテーマは何1つないが、「大脱走」の様
なそれぞれ癖のあるメンバーがいい。ブロンソンが良いですね。
第98位 できごと (英)
早く言ってしまえば、心に何かを抱えている中年男が主人公の男女のもつれの
映画である。とても地味な映画だが、人間の欲望の利己的な様相がシニカルに
描かれている。この映画には、利己的な人間しか描かれていない。何ともイギリ
ス映画でもあるところが何故かハマった作品。赤狩りで亡命したジョセフ・ロージー
“知識人の偽善を告発した映画”というのはうなずける。
第99位 鏡の中にある如く (スウェーデン)
愛と神の存在について問う若きベルイマンの映画。精神が病んでいく娘だが
死に近づいた時に感じる神とは?の観念劇に酔える。
第100位 ロリータ (英)
勘違いしてはいけない。キューブリックは言う。この映画はとても悲しく優しさ
に溢れた物語と思える、と。ただ、後年、少女の年令・描写において後悔が
あるとも。(当時のアメリカでの公開の事情があった)個人的にはこの映画が
後のヴィスコンティの『ベニスに死す』に繋がっていると勝手に解釈している。
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