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〓〓〓〓〓〓〓〓50年代以前BEST MOVIES 150REVIEW〓〓〓〓〓〓〓〓


映画の古典時代!それが50年代以前の映画の世界だ!すべての原点はここにあり、すべてがもう
存在していたのだ!


映画の創世記、無声映画、そしてトーキー、30年代の黄金期、40年代は今の出発点とも言える古典の時代、50年代は
新しい映画への扉の時代。この流れをひと括りにして良いものかどうか分かりませんが、
1950年代と、それ以前の作品と分けようかどうか、悩んだ挙句、自分の観ている作品数の比較(60年代以降との)で
一まとめにした方がいいと判断しました。日本公開している作品も1947〜8年を境に、それ以前だと激減してるので、
それも考慮した上で、1950年代以前とひと括りにさせてもらいました。

第2次大戦を挟み、混沌とした時代、世界が復興・発展していく時代。この世界中の大きな波の中は、豊富な題材も、多様
に存在し、それが素晴らしい作品を多く生み出す要因ともなっています。

ヨーロッパ映画は、映画発祥の地フランスから、ルネ・クレールを始めとする監督たちの黄金時代を迎える。1930年代から
年間平均100本の量産時代の黄金期を迎える。そして戦後イタリアのネオ・リアリズムが、大きく世界に衝撃を与えた。
ロベルト・ロッセリーニの登場である。

1950年代以前の映画界と言えば、圧倒的にアメリカ映画の時代でもある。昨今の典型的なハリウッド作品だけでなく、
この時代以前のアメリカ映画は、実に多様な作品が多く、その後のヨーロッパ映画を思わせるような(元はヨーロッパ映画に、
影響を与えている)実に味わい深い作品も多い。
本当に映画のいい時代だったのが手に取りように分かります。
アメリカ映画は、ミュージカル、西部劇、ドラマ、スペクタクル、サスペンス、・・・ありとあらゆるジャンルに黄金期を迎え、
質・量とも世界のTOPの座に君臨することになる。
 

   第1位  街の灯 (米) 
   
僕の生涯の名作にして、最高の愛の物語。映画という、その画像すら通り越し、
   見てはいけない愛の美しく痛ましく暖かい世界。そして、あの暖かい目の一瞬、
   映画史上で最も愛と切なさを感じたラストシーン。『キッド』が涙の名作なら、
   これは愛の名作。僕が本当に映画好きになれたのは、この映画と出会えたか
   ら・・・。
  
 第2位  汚れなき悪戯 (スペイン)  
  
 スペイン映画が世界に誇る不朽の名作にして、僕の生涯の名作。12人の僧侶
   に育てられた、孤児のマルセリーノ。愛情深く育てられるが、人里離れた村で、
   同じ年頃の友達はいなかった。彼の初めて出来た友達は心の中の友達だった。
   そして、やがて本当の友達が出来るが、その友達は考えられない友達だった・・・。
   主題曲は名曲。展開の優しさは心打たれ、予想だにしなかった結末には美しく、
   切なく余りに感動的。そのハイライトの映像表現は度肝を抜かれ、真に衝撃。
   名シーンなんて言葉は通り越している。
   
第3位  道 (伊)
   
映画史上、最も強烈な個性のカップルがザンパノとジェルソミーナだと思う。
   そしてこの2人の名優だからこその役柄。この映画は僕の生涯の名作中の名作。
   痛烈な人間模様。表面は純粋と邪悪、でも人間はそれ程、単純じゃない。後悔し
   ても取り返しのつかない一瞬、神が与えたチャンスを逃す人間達・・・。すべてが、
   いとおしい映画。
   
第4位  カビリアの夜 (伊)
   
裏切られて裏切られた自分をなくして落ち込んでいった先に主人公は悟る・・・
   生きていく事の意志を。崖っぷちでの絶望の叫びに胸が張り裂けそうになった。
   そして、これほど素晴らしいラストシーンはない。生涯のベストシーン!ジュリ
   エッタ・マシーナだからこそ出来た役。
   
第5位  ブルックリン横丁 (米)
   
深い深い家族の物語。出てくる人々が皆いい人で、こういう下町風情は今の日本
   にすらなくなってしまった。しかし、厳しい現実は優しいだけでは生きていけない。
   でも愛がなければ、生きている意味がないと教えてくれる珠玉の映画であり、
   家族物の映画としたら、これ以上の作品は知らない。お父さん役のジェムス・ダン
   がいい。娘役の子は上手すぎる位。正に珠玉の名作。
   
第6位  キッド (米) 
   恐らく、チャップリン作品では最も泣ける映画。僕も何度観ても涙が溢れる。
   初期の純粋さに彩られた親子の絆の物語。優しい眼差し。心がすさんだら、
   この映画を観なさいと言える涙の名作です。そう、この映画くらい涙と言う文字が
   似合う映画を僕は他に知らない。この初の長編映画にチャップリンのすべてが
   集約されているのかもしれない。
   
第7位  情婦 (米)  
   
さすが、ワイルダーのこの面白さ!娯楽裁判劇としては超一級品の作品。
   サスペンスに教科書があるならこの映画でしょうね。どんでん返しものベスト3に
   入るだろうし、それだけでなくディートリッヒはじめとする演技人がまた素晴らしい。
   ちなみにアガサ・クリスティものの原作としても最高傑作。更にワイルダーは10倍
   面白くした。原題は「検察側の証言」邦題は余りに良くないです・・・。
  
 第8位  独裁者 (米) 
   
ナチ全盛時に作った映画とは考えられない物凄さ。ここまで笑わせて、あの映画
   史上に名高い、あの演説になるとは恐れ入る。演説シーンでこれ以上、彼以上の
   作品、そして役者は、その後にはない。ジャンルを超えた作品であるとは思うが、
   それでも敢えてコメディの傑作と言いたい。そのクオリティ。正に傑作!
   
第9位  素晴らしき哉、人生 (米) 
  
 最も暖かい大人のファンタジーの傑作!キャプラはこの時代に素晴らしい作品を
   残した。絶望した時は回りの良さになんて気付けない。自分の良さ、回りの人々の
   良さ、みんな1つの歯車で回って幸せになっている。この作品を理想主義だと言う
   人もいるだろう(事実、この不朽の名作は当時アメリカでは大ヒットしなかった。
   今ではクリスマス前にTVで必ずオンエアされる名作として認知)。だが、僕は素直
   に感動した。
  
 第10位 怒りの葡萄  (米) 
  
 名匠ジョン・フォードの魂のこもった最高傑作。どこまでいっても辛い話だが、一家
   が必死に生きる様は観ていて心動かされずにはいられない。正直、感動する。
   ヘンリー・フォンダが終盤、母親に言うセリフ、ラストにその母親ジェーン・ダーウェル
   が漏らすセリフには思わず涙が出る。素晴らしい作品。 

   第11位  イブの総て (米) 
   
演劇界の内幕というより、当時ブロードウェイからバカにされていたハリウッドの
   しっぺ返しといえる作品。失われていく若さ。女、女優にとって若さとは?プラス
   女性が謙虚をやめる時。そして因果応報。恐い映画です。ベティ・デイビスは激し
   い芝居でも、押さえた芝居でも凄い。正に本物だ。
  
 第12位  サンセット大通り (米)  
  
 名匠ビリー・ワイルダー監督が、往年のハリウッド女優と売れない脚本家の愛憎劇
   を通じてハリウッドを皮肉った、ハリウッド内幕映画の傑作。ワイルダーにして
   異色的作品だが、息を呑むほど素晴らしい。本当に、この脚本と芝居は見事。
   グロリア・スワンソンの演技は鬼気迫り凄まじいものがあり度肝を抜かれる。
   そして、スワンソンの姿も憐れだけど、執事は彼女以上に哀しい存在。当初
   W・ホールデンではなくモンゴメリー・クリフトの予定だったのだが、演技派の彼で
   見たかった気もする。
   
第13位  ライムライト (米)                     
   
アメリカを追われる事を覚悟してチャップリンがすべてを詰込んだ名作中の名作。
   黄金期に戻ったかのような芸人魂と素晴らしいメロドラマの集大成!笑いやドラマ
   に哀しみが勝ってしまった、とは淀川さん弁だが、去りゆく老芸人の“喜怒哀楽”
   すべてがある。チャップリンのすべてが・・・。死にゆく老芸人の遠巻きに被さって
   来るバレリーナのテリーのカットは僕の映画史上最高のカットの1つ。
   
第14位  ミラノの奇跡 (伊)
   
恐らくファンタジーと名の付く映画で1番好きな作品。だって、何て楽しいんだろう!
   善良な青年とホームレス達がパワー溢れてて、この時代、このネオ・レアリスモ
   の中で、これだけ陽気なものを作るのはイタリア人の原子的な力。あのラストの
   奇跡、僕は認めるな。ビットリオ・デ・シーカが「自転車泥棒」から3年後に作った
   作品。 
   
第15位  鉄道員 (伊) 
   
職場からも家族からも孤立する父親を始め、家族全員が抱える悩みは今にも
   通じるからこそ、この作品は色褪せないのだと思う。暗いテーマと末っ子サンドロ
   の純粋な笑顔、それこそが「救い」であり、「希望」だからこそ、切ない話。家族を
   描く映画では不朽の名作だと思う。
   
第16位  ドイツ零年 (伊)
   
絶望感が漂う、言葉を失う衝撃。恐ろしい作品だ。果たして少年が犯した行為は
   どれだけの罪に値するにだろうかと観た当時、本当に考えさせられた。何の手立
   てもありゃしない現実。敗戦国は日本だけじゃない、しかし我々の歴史にもあった
   ことだ。切羽詰った子供。だが、表情は無表情だった・・・。ロッセリーニの何とも
   やりきれない名作。
   
第17位  グレンミラー物語 (米)  
   
ミュージカルでなく、音楽映画といえば、これ。僕のフェイバリットな、名作。恐らく、
   この作品ほど、さりげない1カットで、ラストをほろ苦くさせている作品は他に
   ないでしょう。完璧に優れている楽曲達。そして、大好きなJ.スチュアートとの
   出会いの作品でもある。これを観たら、次は『五つの銅貨』。ねえ、サッチモさん!
  
 第18位  哀愁 (米) 
   
これこそが究極の悲恋映画だと思う。ストーリーはシンプルながら、ここまで泣ける
   映画はないです。ヴィヴィアン・リーの驚異的な美があってだからこその、墜ちて
   いく悲しみ。愛のメロドラマとは何かと尋ねられたら、この映画です、と答える
   でしょうね。
   
第19位  生きるべきか死ぬべきか (米) 
   
この時代に、こんなスピーディな傑作があったとは!
   スラップ・スティップコメディの原点であり最高傑作。「STNIG」より数段上の
   大博打。とにかく、ノン・ストップのアイディアの応酬は気持ちがいい。複雑
   な展開。なのに、とてもわかりやすい、正に娯楽映画の教科書だと思う。
   
第20位  十二人の怒れる男 (米) 
   
裁判劇というより、室内劇の最高傑作でしょう。12人のそれぞれの人間性や事情
   が分かってくると、もう釘付けですね。長セリフの上手さ、脚本の素晴らしさ。1つ
   部屋が1つの世界になってしまっているのが凄い。


   第21位  禁断の惑星 (米) 
   
正にSFの古典にして『2001年宇宙の旅』以前のカルトな傑作!これを観てない
   SFファンがいたらもぐり。人には、いや物には、光と影、陽と陰、プラスとマイナス、
   SとN、必ず対極がある。見えない怪物の正体には、驚きと哀しみがある。ロビー
   (ロボット)はC3POとR2D2を足して2で割るより、ずっと親しみがあって面白い。
   第22位  天井桟敷の人々 (仏) 
   
まず凄いのは、時代がナチ占領下にも関わらず、こんな色恋絵巻を作ってしまう
   フランス映画人に驚く。芸術を愛して病まないパチストの生き様は繊細だし、
   フレデリックの演じた芝居には唸る。主要演者達の自尊心ある言動には心打た
   れるし、とにかく名セリフの宝庫だと思う。パントマイムは無力な芸術なのだろう
   か?いや、純真な心の芸術の象徴なのだ。それがパチスト。やはり、映画史に
   残る凄い映画だろう。
  
 第23位  聖処女 (米)  
  
 宗教をどう捉えるかで評価すら変わって来る作品であろうが、1人の少女が
   マリア様の会い、啓示を受ける。これは奇跡の話ではなく、奇跡を信じず迫害
   されていく過程での、信じない人達との関係の話がテーマであることで実に
   深い話となっている。展開も実に引きこまれて行く作品だ。
   
第24位  モダンタイムス (米)                     
   
この作品で引退をするつもりだったらしいので、自分を世に出してくれたあの
   愛すべき小男を、最後には幸せにしてやりたかったのだと思う。機械を使う
   人間が、逆に機械に使われてるという風刺表現は凄い上に笑えるのだから
   恐れ入る。完成度という点で、チャップリン作品では間違いなく1番だと思う。
   
第25位  白夜 (伊)
   
恋する事に不慣れな男女の愚かで哀しい物語。ダンスの一瞬の幸せ。雪で
   抱き合う本物じゃない恋。マリア・シェルに思い込みの愚かさを教えるマストロ
   ヤンニ。いつしか、それが自分自身に起こっている事に気が付かない・・・。
   ああっ、マストロヤンニは哀しい。心にいつまでも不思議な切なさが残る秀作。
   ヴィスコンティはフェリーニ同様、初期には、こういうヒューマンな作品を残して
   いる・・・。 
  
   
第26位  わが谷は緑なりき (米) 
   
正にヒューマンドラマ!時代の流れと共にバラバラになっていく家族、悲しい
   エピソードが多いのに、悲しみとは違う美しい涙が流せる、そんな名作です。
   美しいモノクロ映像、色が見えるような美しさ。今では絶対作れない作品だ
   ろう・・・。
   
第27位  リラの門 (仏)
   職もない、ろくでなしだけど憎めない男。シャンソンを歌うあだ名が“芸術家”の
   家に凶悪犯が逃げ込んだ事から起こる人間模様だが、これがなんとも切なく、
   おかしく、味のある話だ。悪事と善意のボタンの掛け違いが実に巧妙で、
   脚本が素晴らしい。ろくでなしと人殺しというシチュエーションも凄くいい。
   僕の隠れた名作。 
   
第28位  殺人狂時代 (米)  
   
痛烈な戦争批判映画。チャップリンの社会派映画の極みでしょう。かつての
   自分を脱ぎ捨ててまでやったことに拍手。また、そうさせてしまった時代の
   悲劇。その為か普通のジョークも強いブラックジョークに響く異質さ。チャッ
   プリン作品では、最も恐ろしく、最も強烈なラストシーン。あのセリフは50年
   以上経過した今でも色褪せない・・・。彼が天才なのはこの映画を残した事
   にもある。
  
 第29位  お熱いのがお好き (米) 
   
ビリー・ワイルダーの傑作コメディ。脚本といい、セリフの一字一句まで計算
   されていて、うっとりします。モンロー可愛いし、J.レモンは上手い。観てる
   観客のニーズをすべてかなえてくれる、そういう映画の代表作かも。最高に
   粋なコメディ。
   
第30位  白雪姫 (米) 
   
長編アニメというジャンルを確立した意味は余りに大きい不朽の名作。これ
   を観ずしてディズニー、いや、アニメ、いや、映画というものを語れないで
   しょう。偉大なる才能ある人たちが1つ1つ丁寧に作った金字塔。映像、
   音楽、内容と完璧な作品。  


   第31位  我等の生涯の最良の日 (米) 
   
4年の軍隊時代を経て帰還した世代も立場も違う3人の復員兵たちの、家族
   の元へ帰ったその後を描いた、切ない物語。愛は変わらぬものの、どこか、
   ぎこちなくなってしまった歳月。人間のささやかな感情を見事に描いた名作
   だと思う。戦後の生活を描いた作品は実はこれが唯一の作品。 
   
   第32位  河 (米)    

   遠い異国の地インドで暮らす大家族。その肌の色も違う3姉妹が隣にやって
   きた若い青年に惹かれて行く。思春期の三者三様の詩。子供が大人に変わ
   りゆく変換期をテーマに据えて、インドの大地の中で、子供とは?大人とは?
   人間とは?その意義を家族の、そして神が創った大地の中に問う、素晴らし
   い作品だと思う。ジャン・ルノワールの名作。「聖なる河」はやはり偉大だ。 
  
 第33位  バンドワゴン (米)  
  
 アステアの最高傑作!アステアとシド・チャリシが公園で踊るシーンは最高
   です!“Dancing In the Dark”始め、名曲が多いのも、特徴でしょう。
   
第34位  禁じられた遊び (仏)                     
   
モノクロ映画のイメージと問われれば、この映画。この2人の子役が作る
   世界はあまりにも哀しい透明さで光り輝いている。だから映画史上、この最も
   シンプルで、だが大人からは最凶と言われるこの遊びには、何かがあるの
   だろう。永遠のテーマ。永遠の“ミッシェル”の声・・・。
   
第35位  天国は待ってくれる (米)
   素晴らしい!ソフィスティケーテッド・コメディの神様 ルビッチの晩年の傑作。
   映画は甘くノスタルジックな人生賛歌だが、脚本・構成が見事だ。幸せな
   気持ちに酔わせてくれる。主人公と妻の出逢いのエピソードが秀逸。セリフ
   が洒落ている。身近にいる人とどんな風に接して人生を送ったか、その心の
   中の自責の念が、意外と深層心理を突いている。“僕は天国へ行けるのか
   なあ”なんて考えてしまうよ・・・・。
   
第36位  自転車泥棒 (伊) 
   
日本と同じく敗戦直後の貧しさが時代と共に浮き彫りにされている、哀れな
   話。貧困は心も貧しくして行くが、子供の前で捕まり殴られた父親の情けなさ
   は説明しがたい。2度と観たくない名作。といいつつ、3回観ました・・・。
   
第37位  雨に唄えば (米)
   
21世紀に残していいミュージカルでしょう。それだけの名作。ジーン・ケリー
   の余りに有名なシ−ンも何度観ても文句なしだが、ドナルド・オコナーの
   芸達者ぶりがまたいい。音楽も古典の名曲群ばかりでレベルが高い。
  
 第38位  イースターパレード (米) 
   
全く古さを感じさせないミュージカルの最高傑作!娯楽の少なかった40年
   代にこれを観た人達は、さぞかし狂喜したと思う。今観ても凄い。フレッド・
   アステア、ジュディ・ガーランド、ピータ−・ローフォード、アン・ミラー・・・贅沢
   ですねえ。戦後、この1本で復活したアステアも見事ですね。 
   
第39位  オーケストラの少女 (米)  
   
健全なお話なんだけど、題材がいい。かなり強引だけど、生き生きしてる
   少女の歌声と演技は魅力。ストコフスキーの家に乗り込んで演奏するシーン
   は感動。失業者楽団てネーミングが何ともいい。おおらかで、コメディタッチ
   な要素もあるし、いい時代の名作。今でも名作と呼びたい。
   
第40位  裏窓  (米)
   
間違いなくヒッチコックの最高傑作。すべてのサスペンス映画の教科書的
   作品。映画はCGだけじゃない、アイデアなんだと天国から声が聞こえてきそ
   うだ。セット映画の醍醐味も充分。


   第41位  カサブランカ (米) 
  
 映画史上に残る名セリフの数々、ハンフリー・ボガートのカッコよさ、イング
   リッド・バーグマンの美しさ。いい男といい女の代名詞のようなアップの映像、
   そして粋なストーリー。半世紀を遥かに過ぎても色褪せない作品だと思う。
  
 第42位  崖 (伊) 
   
フェリーニ初期3部作の最後はこの作品。自分の生きて来た人生は取り
   戻せない。それは年を取れば取るほどにだ。中年詐欺師の起こした中途
   半端な良心が、彼を崖から突き落とす、この作品はある程度年令を重ねた
   者にしか実感はないかもしれない。年令と良心。しかし、いい映画だと思う。

   第43位  黄金狂時代 (米) 
   
伝説的ないくつかの名シーンは至芸と言っていい。笑いの連続の中に
   ある、あの寂しげな、悲しげなチャップリンが愛しい。1番純粋にチャップ
   リン映画を見るならこの作品に尽きる。パントマイム、笑い、哀しみ、全部
   が最も自然に出ている名作。 
  
 第44位  風と共に去りぬ (米)  
  
 戦前に作られた大河ロマン。スカーレットのアクの強さに引いてしまいそう
   だが、移民の国アメリカの、南部人の強さと、土地に対する思いが分かる。
   観る度に好きになっていった典型作。クラーク・ゲーブルとヴィヴィアン・リー
   以外には考えられない映画史上に稀なる配役。
   
第45位  無防備都市 (伊)                     
   
人間の持つ苦悩、人間が人間であるための意志。これは対ナチスと言う
   以前に、1人1人が自分と戦ったイタリアの歴史でもある。レジスタンス達の
   哀しい末路。神をも踏みにじる行為。ネオリアリズムを持って受け入れられ
   た当時のこの作品は余りに画期的だったに違いない。
   
第46位  ファンタジア (米)
  
 正にアニメが芸術になった瞬間。しかも60年以上も前の作品で、この映像、
   これこそが映画史上最大の驚異だと思う。イマジネーションの宝だ。
   
第47位  ホワイトクリスマス  (米) 
   
ストーリーがしっかりしているミュージカルという点において、この作品は
   素晴らしい。踊る人が踊り、歌う人が歌う、という定番さも、そつのない盛り
   上がりも、すべてこの永遠のこの曲の為にある。
   
第48位  ジェニーの肖像 (米)
   
これは、隠れた小さな名作です。本当に美しく、切ない物語。前半は幻想的
   で、しかしながら、スリリングな展開に釘漬けになる。すでに存在しなかった
   絵のモデルになった少女。それは画家の心にだけ棲む幻想だったのか・・・。
   ラストまで、どういう結末に辿り着くのか読めそうで読めない、当時の大プロ
   デューサー、セルズニックの渾身の力作ぶりが伝わってきます。
   
第49位  宇宙戦争 (米)  
   
50年前の映像マジック!しかし、ここまでやるか、というシチュエーション
   は『インデペンデンスデイ』の映像に観慣れた現代人の目にも衝撃はある
   と思う。ぶっ飛んでいる。ある意味、SFという言い方より、そのままサイエン
   スフィクションの言葉の世界を極めているかもしれない。   
  
 第50位  ローマの休日 (米)
   
恐らく映画史上、最も有名な作品の1つでしょう。オードリーは本当に可愛
   いし、それまでのハリウッド女性スター=正統派美人という図式を、崩した
   意味は大きいし、逆シンデレラストーリーのあっけらかんとした斬新さが良
   いですね。
 


   第51位  帰らざる河 (米)
  
 マリリン・モンローで「お熱いのがお好き」と並んで1番好きな作品。アクター
   ズスタジオで学んだお色気だけでない彼女の演技の素晴らしさや、ギター
   片手に歌うシーン、河下り・・・名シーン。リアルなドラマと感動が待ってます。
  
 第52位  足ながおじさん (米) 
   
やっぱりミュージカルはいい気分にさせてくれなきゃ!という意味で大好き
   な作品。アステア作品としては、一般的には評価は上位ではないが、本当
   に楽しい。アステアの初老の紳士はまさに適役、それに何ともロマンチック
   な話で、何度観ても良いです。ダンスも圧巻です。      

   第53位  灰とダイアモンド (ポーランド) 
   
時代と社会の変化に埋もれてしまいそうな作品だが、内容そのものは風化
   しない。古い墓石の側でノルヴィットの詩で語り合う2人は切なくて心に残る
   名シーン。人間らしさを見出した主人公の挫折感・・・。解放を祝う花火と
   対比した自分の惨めさとやり切れなさ。このコントラストが秀逸。物悲しさ
   のトーンに包まれた名編の1つ。
  
 第54位  居酒屋 (仏)  
   
幸せを掴んでは、見放される女の人生を綴った半生記。身勝手な人々に
   振り回される女の悲劇を切々と描き出す。主人公のひたむきさが伝わる
   良い演出は素晴らしい。悲観的な生き方で不幸になるのではなく、ひたむき
   な人生でも不幸になってしまう悲しさは胸にこたえます。人の弱さや汚さも、
   ルネ・クレマンらしく、ちゃんと描かれている。
   
第55位  陽のあたる場所 (米)                     
   
この映画、何故か凄く好きなのです。哀れな展開だけど、モンゴメリー・
   クリフトが凄くいい。あの目が。『太陽がいっぱい』のアラン・ドロンと双璧。
   人は分相応で生きろ、ということなのか、哀しい物語。リズが1番美しい
   作品でもある。上流階級・・・言えなかった・・・。
   
第56位  黄金 (米)
   
大好きな映画。3人で黄金探しで見事に見つけたまでは良かったが・・・。
   そこからは猜疑心からお互いのか関係がおかしくなり始める。しかし、その
   醜い部分がこの作品では面白いのだ!大いなる愚か者。ボギーが醜く
   人間臭い役でいい味を出しているし、老人ウォルター・ヒューストンが素晴
   らしい芝居を見せる。とにかくオチが最高!これは傑作です。
   
第57位  我が道を往く (米) 
   
ほのぼのと心に染みる秀作。少年たちが合唱の指導で初めて和音を出し
   た時、本当は老神父の後任を命ぜられていたのにそれを隠していて、老
   神父の立場やメンツも守りながら教会を立て直そうとするその姿・・・いろ
   いろな場面に、優しさと滲み出る感動を覚えます。正にハートフル!
   
第58位  トップハット (米)
   
映画史上最高のダンシングコンビによる華麗な踊り!アステアも若い時代
   なせいか、凝りすぎた演出もないのも相俟って、ダンス中心の作りが良い。
   後期のゴージャス・へヴィ・演出じゃない、シンプルさがいい。ジンジャー・
   ロジャースとの踊りはテクニックよりエレガントさ。アステアのダンスを迷惑
   がるという贅沢な設定もニヤリです!
   
第59位  眼下の敵 (米)  
   
派手な展開はないが、戦艦と潜水艦の2隻の攻防は見応え充分。2人の
   艦長の対決。粋なラスト。潜水艦ものに駄作なしのパイオニア。Uボートも
   レットオクトーバーもクリムゾンタイドも平伏す面白さ。派手好みじゃなく、
   駆け引きの通好みの作品かも。
  
 第60位  北北西に進路をとれ (米) 
   第一級のエンターテイメントであり、第一級のサスペンスであり、第一級の
   緊張感であるという総合点において、すべてのヒッチ作品で1番と断言で
   きる作品。ケイリー・グラントだと、悲壮感より、どこかユーモア感があって、
   そこが凄い。室内の傑作が「裏窓」なら室外の傑作はこの作品。


   第61位  巴里のアメリカ人 (米) 
  
 ミュージカルは徹底してセットで作る、この理念においてこの映画はミュー
   ジカルの不朽の名作だと思う。ジーン・ケリーは元気で豪快なダンスが似合
   うが、決して悪くないし、バレエダンスは新風をもたらした。
  
 第62位  スミス都へ行く (米) 
   
昔から延々とある汚職と政治と戦う、ひょんなことから政治家になってしま
   った悪というものをまるで知らない純朴な青年スミス。正義と熱い語り口、
   スミスの演説を応援せずにはいられない。大甘調だが、そこはさすがキャ
   プラ。脚本の良さでカバー!

   第63位 大いなる幻影 (仏) 
   
渋い気品のある作品。俳優の存在感で、貴族的な誇り高い精神を見せら
   れると感銘せざる得ない。死に場所を失った男達の悲しみと、脱走劇の
   コントラストがいい。近年の作品では「ダウンバイロー」を思わせる。英語、
   フランス語、ドイツ語が混在する映画なんて今はないでしょう。
  
 第64位  現金に体を張れ  (米)                     
   
凄い緊迫した映像。犯罪サスペンスの一級品。フィルムノワールの代表的1本。
   時間を戻して、同時進行でそれぞれを見せる手法は当時としては斬新。その後
   の名作がなくても、これ1本で映画史に名が残ったでしょう。そう、キューブリック
   の偉大なる2作目にして、初の傑作。
  
 第65位  3人の名付親 (米)  
  
 悪い奴らの過酷な旅。そこで出会ったものは?本当に悪い人間なんて
   いないんだというようなジョン・フォードの声が聞こえてきそうな良心に目覚
   める旅でもある。優しくて暖かい物語。ジョン・ウェインが父親のイメージを
   見事に表現。聖書を下敷きにした西部劇なんて珍しいのでは。
   
第66位  アフリカの女王  (英=米)                     
   
アフリカの女王とはこれのことだったのかと、まずタイトルに騙される。河と
   船のスリリングな話だが、今観ると恐らく何てことない映画かもだが、ボギー
   キャサリン2人の名優が演じると古さを感じさせない。高潔然としたキャサリ
   ンは見事だし、ボギーのハードボイルドでない汚れ役が意外で、しかも巧い。
   
第67位  サーカス  (米)
   
チャップリン作品では最も見せ場が多く、凝縮してる感じだ。ユーモア、ロマ
   ンス、ペーソスすべてを感じる。体を張って演じるチャップリンは凄いし、
   存在自体がもの悲しい雰囲気のサーカスを舞台に、笑えて泣ける、それだ
   けで充分です。
   
第68位  キートンのセブンチャンス  (米) 
   
キートンはジャッキー・チェンの10倍凄いです。この転げ落ちは信じられな
   い程、壮絶。オープニングと後半のギャップが凄い。ひたすら走ります!
   危険!度100%。キートンの間違いなく最高傑作。
   
第69位  渚にて  (米)
   
静かなる終末。核戦争で一部地域以外、全滅した地球の、生き残った人々
   を追う秀作。人類滅亡というパニックをイメージするが、意外と静かに終わ
   るのかもしれない。明日死を迎えるなら、前夜は何をし、そして、どういう
   死に方を選ぶのだろうか・・・。考えさせられてしまった映画の代表作。
   
第70位  アンダンルシアの犬  (仏)  
   
初めて観た時は衝撃だった。1928年の作品で、ここまで前衛で、カルトで。
   ルイス・ブニュエルが鬼才だという事が良く分かるが、共同脚本が何とあの
   天才画家のサルヴァドール・ダリなのだ。たった15分の作品で、3時間の
   大作を観たような感覚だ。こんな刺激的な映画は他に知らない。


   第71位  マルタの鷹 (米)
   脇役だったボギーはこれで大スターになった記念碑的作品。そしてハード
   ボイルドの傑作。ハードボイルドとは、クールな中に男気があって、実は
   中身は誰にも言わないスウィートハートがあるって事なのさ。中は柔らかく、
   外は固い。
   
第72位  フレンチカンカン  (仏) 
  
 絵画が動き出すような楽しい世界は、この映画だけのもの。この映画だけ
   の世界を持っている。それゆえに、この作品は素晴らしい。ギャバンがクラ
   イマックスで浴びせ掛けるセリフ、夢追い人の僕には胸にジンときてたまら
   ない!男はこうでありたい。50年前のムーランルージュを是非!
  
 第73位  ジャイアンツ  (米) 
   
この映画を観れば、ディーンの演技者としての素質が分かる。ハリウッド
   スターに囲まれた彼は明かに異質。当時の他の誰とも違うリアルな芝居を
   している。彼は単なるスターとしてだけ認知されているが、そうではない。
   ハリウッドで早すぎた演技者だったのだ。南部の舞台のいろいろな要素を
   盛り込んだ大河ドラマ。彼で1番好きな作品。
   
第74位  市民ケ−ン  (米)                     
   
ストーリーが徐々に内面へと迫ってゆく展開に脚本の深さを感じる。人物
   題材がが余り感情移入を呼ばない為、個人的には名作までには成り得て
   いないが、25歳で製作・監督・主演は驚異だ。同時に、当時の映画手法に
   与えた影響も大きい。富と名声を得た、愛のない人生。人生の最後は、
   かすかな記憶の愛にすがるのでしょうか。人生は愛。この普遍的なテーマ
   が色褪せない。
   
第75位  駅馬車  (米)
   
これぞ映画活劇(アクション)の“ダナミック”という言葉の原点な作品でしょう。
   銃撃シーンは躍動感に溢れ、爽快ですらある。これは正に西部劇という
   代名詞の作品だと思う。
   
第76位  第3の男  (英) 
   
実に俳優の使い方が上手い映画史上名高い名作だが、個人的には、ミス
   テリアスな雰囲気が満点なのに、ミステリー自体に感じるものは余りない。
   しかし白黒の陰影感は素晴らしいし、いくつかの名シーンには脱帽する。
   特に観覧車のシーンは屈指の名場面だと思う。
   
第77位  めまい  (米)
   
生涯、女優に拘ったヒッチコックの、呪縛された女性を描く最高作ではなか
   ろうか。少し疲れた役で女性を追うJ.スチュアートに監督自身を重ね合わせ
   たのか?ラストへ向かう緊張感は圧巻。見事な心理的な映像テク。
   
第78位  第十七捕虜収容所  (米)  
   
現実に有り得ない話だけど、収容所ものなのに、スパイ探しのサスペンスを
   加え、脱走のスリルやコメディの味まで加えたビリー・ワイルダーの手腕は
   さすがだ。「収容所」を「楽しい我が家」にまでしてしまう彼らに乾杯。
  
 第79位  必死の逃亡者  (米) 
   
登場人物がすべて必死な数時間。悪役に徹したボギーがまたいい。恐らく
   “ハードボイルドの〜”というイメージがあったに違いない。ここではのびのび
   と(といったら変だが)この怪演を楽しんでいるようにも見える。人質物として
   は上質。後にマイケル・チミノがミッキー・ローくでリメイク。
  
 第80位  有頂天時代  (米) 
   
アステアとロジャースのダンスは最高です!うっとりするくらい。歌と踊りの
   シーンに必然性が結構あるのも好印象だし、『トップハット』にひけを取らない
   名作でしょう。しかし世界ではファシズムが台頭し、アメリカも不況のどん底
   の、この30年代にこれだけ陽気な作品を作るなんて何て素晴らしいんだろう!


   第81位  欲望という名の電車 (米) 
   
演劇らしい面白さを映画で上手く表現した上級の作品だ。ヴィヴィアン・リー
   の上手さとマーロン・ブランドのほとばしるエネルギーの演技のぶつかり合い
   がすべてでしょう。全く違う種類の演技がここまで噛み合うなんて。恐らくエリ
   ア・カザンの演出も無駄がないんだと思う。
  
 第82位  慕情  (米)  
  
 テーマ曲を聴いてるだけで実際に映画を見ているように感動する。名作は
   音楽と共に残るというのは、正にこの映画の為にあるのでしょう。不倫肯定
   してしまうまでの脚本の凄さはないが、メロドラマとしては良く出来ていると
   思う。
  
 第83位  地下水道  (ポーランド)  
  
 ナチス包囲網の中、希望は地下水道を通り本隊に合流するしかなかった。しか
   し・・・。絶望と言う名の出口。汚水の中の死。神は人に何を与えたのか?凄い
   ショックだ。戦前も戦後も悲惨なポーランドの歴史・・・。重い映画の極地。
   
第84位  極楽特急  (米) 
   
ロマンティックコメディの開祖、エルンスト・ルビッチの初期の傑作。僕には
   ロマコメのパイオニア的作品。洗練されたセンス、そしてラストも秀逸で、
   とても70年前の作品とは思えないほど、お洒落だ。

   
第85位  赤い河  (米) 
   
スケールが大きくて、かつ血の繋がらない親子のような2人の葛藤。そして
   雄大な話。ヒューマニズムと娯楽映画の見事な調和を見せる。やはり、ハワ
   ード・ホークスは良い。人間味があるこのジョン・ウェインはいいですね。
   
第86位  バンビ  (米) 
  
 ディズニー作品で1番泣ける作品がこれ。そして、1番可愛い作品もこれ。
   そして1番ヒュ−マニズム溢れている作品もこれ。そして1番は最も過小評価
   されている作品だという事だ。父鹿の登場には号泣・感動!
  
 第87位  逃走迷路  (米) 
   
ヒッチコックの初期の傑作だと思う。「北北西〜」の原型がここにある。無実の
   人間の逃走、犯人を追う際の出会いや、展開の面白さ、ラストの落ちていく
   シーン・・・1942年にこれを観た人は至高な時間を過ごしたに違いない。
   第88位  めぐり逢い (米) 
   
古典的なラブストーリーだが、脚本がしっかりしているので、色褪せていない。
   こういう映画は今は作れても不自然になってしまうかもだが、いい時代の、そして
   古くなっていない名作だと思う。
   
第89位  エデンの東  (米)                     
   
家族の確執と青春の痛みを描いた余りに有名な作品。名シーンの多くが
   ジミーのアドリブというのは素晴らしい。愛して欲しい・・・不器用な関係、
   ・・・切ないテーマ曲が悲しいほど甘ったれな姿をひきたてている。元は、
   旧約聖書「カインとアベル」の一部から引用。
   
第90位  オズの魔法使い  (米)  
   
1939年(戦前)にこんな映画を作っていることに驚嘆。ドロシーと3人のキャ
   ラは不滅。ディズニー黄金期以前にディズニーのいいとこ全部やってる唯一
   の作品であり、ミュージカルの良さも全部入っている。是非1度は子供達に
   観せて欲しい。「虹の彼方」を見せてくれるから・・・。


   第91位  3つ数えろ  (米)
   
やや破綻気味のストーリーもこの作品には欠かせない魅力。これもハードボ
   イルドか?元の原作を追うのが手一杯な印象を受けるが、ここでのボギーと
   ローレン・バコールはクールで見事に演じてるからOK。
   
第92位  波止場  (米) 
  
 若きマーロン・ブランドのエネルギーがほとばしる社会派ドラマの秀作。リー・J
   ・コップの悪役ぶりがここでも健在。正義を貫く通すために1人、立ち向かう
   ブランドがいい。こういう勇気こそが人を動かすというお手本。
   
第93位  不思議な国のアリス  (米)
   
ウォルト・ディズニーが本当にやりたかったのはこの作品。だから、その思い
   が伝わってくるかのような力作。原作の良さ、キャラクター、すべてがいい。
   ある意味、異色作だが、何度観ても飽きない出来!
   
第94位  麗しのサブリナ  (米) 
   
オードリーが純粋に1番可愛いのは「ローマの休日」と、多分この作品だと思う。
   それは自然さが凄く残っているからだ。カラーのオードリーは綺麗だし、ファッショ
   ナブルさが強調されていきますが、可愛いのは真の意味でこの2本。ワイルダー
   んしては中程度の脚本だが、ボギーやW.ホールデンとの共演は豪華すぎる。
   
第95位  革命児サパタ  (米)
   
知名度は低いが、この作品はエリア・カザンの隠れた名作。サパタか豊臣秀吉
   か?という位、数奇で天地を見た人物であろう。やはり、この難しい役を演じた
   マーロン・ブランドの存在感に驚くが、脇のアンソニー・クインの名演も捨てがたい。
   
第96位  誰が為に鐘は鳴る  (米)
   
お2人の抱擁シーンは名シーンだが、題材の割に今1つ作りが粗雑なのは監督
   のせいだろう。バーグマンも美しいが、カティナ・パクシノウの演技に釘漬けになっ
   た。脇がいいと引き締まる映画の代表例。ゲリラ達の生き様など題材はとても
   好きなんだけど、個人的には名作にはやや一歩、及ばずといったところか。
  
 第97位  絹の靴下  (米) 
   
アステアとチド・チャリシーのダンスは最高!もっと観ていたいと言うのが、この
   映画の不満点か(笑)。アステアが“Beautiful Dynamite”と呼んだチャリシー
   の踊りは凄い!最後に見せるアステアの踊りは集大成的な感傷に浸るのは僕
   だけか?
   
第98位  バス停留所  (米) 
   
セクシー、可愛い、演技も良いし、ストーリー良し、とすべてバランスのいいモン
   ロー作品。世界中の田舎者よ、2人の愛にエールを贈れ!
   
   
第99位  恐怖の報酬  (米) 
  
 後半のは緊張感あるシーンの連続だが、前半のだるさが気になりますね。ただ、
   トラック輸送開始してからは凄い。泥まみれになるシーンは、最近の映画にはな
   い臨場感すらある。ラストのオチは皮肉が効いている。
  
 第100位  王様と私  (米) 
   
舞台の当たり役とはいえ、この種の役を照れもなく自信満々に演じたユル・ブリ
   ンナーは凄い。舞台の方が生える題材かもだけど、完成度は素晴らしく高い。
   個人的には優雅なミュージカルが好きなんでパーフェクトではないが、それでも
   圧巻だ。



   第101位  白い酋長 (伊) 
   
フェリーニの監督第1作。基本はコメディだが、映画監督になる気などなかった
   フェリーニが代役で引き受けたのだが、その素人に近い(脚本家の地位は築い
   ている)彼が、ここまで撮るのだから凄い。
  
 第102位  マーティ  (米)  
  
 何と史上最初の2枚目じゃない男優のアカデミー主演賞作品。女性にもてない
   男とさえない女性の恋と家族を描いた秀作。平凡な登場人物達だけど、暖かさ
   と、ちょっぴりスパイスの効いた緊張感ていう、こういう映画は好き。さえない2人
   が語り合うシーンは、どんな恋愛映画の名シーンより素敵。
   
第103位  ダイヤルMを廻せ  (米)  
   
第104位  戦艦ポチョムキン  (露)
   
セリフが聞こえてきそうなくらいの迫力がある。無声映画の名作。「オデッサの
   階段」のテンションの高さは一見に値する。社会主義国の貴重なる歴史映像と
   して、構わないと思う。
   
第105位  見知らぬ乗客  (米) 
   
知的な完全犯罪の匂いを感じさせる交換殺人ものの視点から、今のストーカー
   ものの走りになる展開は面白い。ヒッチコックが得意とする映像テクニックがあの
   手この手と見られる贅沢さ。
   
第106位  黒い罠  (米)
   
舞台のいかがわしさ、ダークな画面、腹黒い人々。こんなに黒さが支配している
   映画も珍しい。そこに、それぞれの正義を求める2人。オーソン・ウェルズは存在
   感。
   
第107位  さすらい  (伊)  
   
アントニオーニの初期の繊細な一遍。人間は、さすらうのはどこかに安住の地が
   あると思うから。でも、それがないと確信したら絶望するだけなのか・・・。ラストに
   驚いた。
  
 第108位 嘆きの天使  (独) 
   
スタンバーグとディートリッヒの初コンビ作。退廃的なエロティシズム溢れるディー
   トリッヒの魅力だが、この魅力に騙され堕ちていく、世間知らずの老教師ヤニング
   スの壊れ方が凄い。一昔前、話題になった将棋の中原名人と一緒だね(笑)。
   教師の行く末にハラハラするが、ラストがリアリティあって驚き。
   
第109位 赤い風船  (仏) 
  
 30分余りの小品。セリフは一切なく、子供と赤い風船が出てくるだけだが、この
   赤い風船がある少年の行くところ側を離れない。それは何故だか分からないが、
   モノトーンに近い画像と赤い風船の対比が絵の中の世界のようだ。小さなファン
   タジー。風船に表情を感じるから不思議です。
  
 第110位 海底2万マイル  (米) 
   
ディズニーらしい作品だけど、大人の冒険モノとしては、今観てもそれなりに楽し
   める。展開が読めないハラハラさはあるし、ディズニーらしい安心して観れる楽し
   さもある。
  


   第111位  疑惑の影  (米) 
   
アメリカの平凡な家庭と、サスペンスの要素を上手くミックスさせたのが巧妙。
   ヒッチ作品としては、話は地味だが、恐怖感の積み上げ方が巧い。ジョセフ・コッ
   トンが怪しく、哀しげな感じを上手く出している。
  
 第112位  理由なき反抗  (米)  
  
 この時代の若さの主張の原点。昔も今も、そしてこれからもディーンは若者の
   代弁者。そういう作品。実はさりげないシーンにディーンのクセのある拘った芝居
   が見られる。この存在感は時代の落し子だったからだけでなく、裏づけられた
   確かな演技力によるものだと確信。
   
第113位  34丁目の奇跡  (米)                     
   
魔法を使わない最高のファンタジー。リメイク版も悪くないが、やはり味わいや、
   セリフの一言や、後半、ありきたりの強引な魔法の世界にならないところがミソ。
   素晴らしい、お話です。
   
第114位  戦場に架ける橋  (米)
   
合理化重視のアメリカ人の描き方が的を得ているので、武士道と英国騎士道が
   美しい精神に高められているのは評価に値する。この美意識の違いが、この
   作品を一段高いところに上げていると思う。戦争とは壊される為に造るものなの
   か?中盤の中だるみが惜しい。
   
第115位  グランドホテル  (米) 
   
グレタ・ガルボ、ジョン・バリモア、ジョーン・クロフォード、ウォーレス・ビアリー、
   ライオネル・バリモアの5大スター達の共演。大スター共演作のはしりとなった
   良質の群像劇だけに見応えがある。
   
第116位  或る世の出来事  (米)
   
第117位  眼には眼を  (仏)  
   
これまた必要以上の、子の男には必要だったのか、と思わせる何とも言えない
   凄まじい復讐劇。砂漠のジリジリした中、2人の男の行動は異常だ。衝撃的とい
   うか絶望的ラストシーンには、一見の価値は絶対ある作品。
  
 第118位  ミスタア・ロバーツ  (米) 
   
太平洋戦争を題材にこういう映画が撮れる事がアメリカだねえ。人間模様をペー
   ソスたっぷりに描いたコメディ色豊かなヒューマンドラマ。J.レモンとJ.キャグニー
   が気鋭な芝居を見せてくれる。ジョン・フォードの異色作のみならず、軍隊ものの
   異色作として評価したい。
   
第119位  ショウほど素敵な商売はない  (米) 
  
 何があろうと、ショービジネス、芸をステージで見せる。お客はステージを見れば
   良い。「ショウほど素敵な商売はない」と本当に思わせる、勢いや楽しさが、この
   映画にはありますね。
  
 第120位  紳士は金髪がお好き  (米) 
   
モンローのイメージと魅力を画面に定着させた功績は、この作品だと思う。よって
   高得点。内容としては平凡だが、テンポのいいセリフややり取りがとても面白い。
   モンローが1番可愛い作品。


   第121位  十戒  (米) 
  
 第122位  ピノキオ  (米)  
   
本当に子供に見せ続けたいアイテムの代表作。「星に願いを」は世紀の名曲で
   しょう。原作にないジミニー・クリケットがディズニー史上最高の脇キャラだと思う。
   
第123位  喝采  (米) 
   
ミュージカルというよりはヒューマンドラマ。恐ろしく地味な役のグレース・ケリーだ
   が、それでも美しい。元々、舞台をやりたかった演技派志向の巧さは見せている。
   そして歌手のイメージが強かったビング・クロスビーがここまで巧い役者なのだと
   気付かせてくれた作品でもあった。
   
第124位  地上より永遠に  (米)
   
各役者がそれぞれ役に合った見事な芝居をしている好例。デボラ・カーとバート・
   ランカスターの浜辺のシーンはやはり名シーンであると同時に美しいね。若干ある
   だけの真珠湾攻撃のシーンもパールハーバーよりリアルです。
   
第125位  青春群像  (伊) 
   
30になってもちゃんと働けよと観ていて説教したくなるくらいのお粗末さ。だが、
   これもまた人間の弱さだよなあ。良く考えれば自分だって似たようなものかも。
   フェリーニの半自伝的作品。ラストはあっぱれ!
   
第126位  洪水の前  (仏)
   
アンドレ・カイヤット3部作の秀作。青少年の愚かさはいつの時代も変わらないが、
   それに時代の閉塞感が伴うと、暗くて重く、いかにも陰湿さが増してしまう。これも
   1つの時代なのか・・・。
   
第127位  大いなる西部  (米)  
   
西部劇らしい見せ所もふんだんな上に、人間性や、男らしさを問う、秀作だ。あの
   イメージに役は当時グレゴリー・ペックが最も適役だろう。C・ヘストンもいい感じだ。
   へストンはペックの役も出来ただろうが、ペックはペックの役しか出来ないだろうな
   あ。丸腰の男もいいものだ。
  
 第128位  昼下がりの情事  (米) 
   
第129位  炎の人ゴッホ  (米) 
  
 第130位  恋愛準決勝戦  (米)


   第131位  荒野の決闘 (米) 
   
第132位  汚れた顔の天使  (米)                     
  
 第133位  シェーン  (米)  
  
 異色な西部劇だが、家族ドラマとしてはなかなかだし、ジャック・パランスの存在感
   もいい。大きな自然、音楽、などがアラン・ラッドを引き立て、映画史上に残るあの
   名ラストがあるんだと思う。
   
第134位  七年目の浮気  (米)
   
第135位  失われた週末  (米) 
   
第136位  レベッカ  (米)
   
第137位  黄色いリボン  (米)  
   
去りゆく老兵。ジョン・ウェインの老け役が妙にいい。正統派にヒューマン溢れる
   作風はジョン・フォードの真骨頂。西部の大地が凄く美しい映像。
  
 第138位  フィラデルフィア物語  (米) 
   
キャサリン・ヘップバーン、ケイリー・グラント、ジェームス・スチュアート3大スター
   共演の豪華な3角関係。この豪華さで酔える。上流界の結婚式を舞台をメインに
   当時のいろいろな階層や考え方が垣間見れる。
   
第139位  美女と教授  (米) 
  
 いい時代の夢のある映画ですね。いかにも世間知らずの教授達が笑わせてくれる
   好編。いかにも不器用そうなゲーリー・クーパーだからこその役。
  
 第140位  嘆きのテレーズ  (仏) 
   
不幸は新たな恋を生む。それこそが不幸の始まり。絵に描いたような転落劇だが、
   メロドラマ風に見せているのは悪くない。シモーヌ・シニョレが雰囲気のある目を
   している・・・。


   第141位  シンデレラ  (米)  
  
 戦後ディズニールネッサンスの元となった知らぬ人はいない、最も有名な作品の
   1つ。音楽とファンタジー度、映像の美しさは黄金期の象徴。
  
 第142位  終着駅  (伊=米)  
   
第143位  知りすぎていた男  (米)                     
   
第144位  キートンの探偵学入門  (米)
   
第145位  草の上の昼食 (仏) 
   
ジャン・ルノワールのユーモアのセンスが光る秀作。(生)性の喜びには所詮、
   人間は勝てないのだ。
   
第146位  落ちた遇像 (英)
   
『第3の男』のキャロル・リードのサスペンスだが、展開は正直、類型的だと思うが、
   だが子供の目を通して描いた点はかなり巧い演出と評価できる。
   
第147位  断崖 (米)  
  
 第148位  アラスカ珍道中 (米) 
   
シリーズ中、最も面白いのがこれ。ビング・クロスビーとボブ・ホープの名コンビだ。
   軽いノリにオシャレな会話、ラストの意外なドンデン返し。ロードムービーという
   言葉は、このシリーズが異国の地を旅する設定で、すべてタイトルが「ロード〜」で
   始まる事から来た由来なのです。
   
第149位  静かなる男 (米) 
  
 第150位  旅情 (米) 

   (次点作品)
   南太平洋  汚名  歴史は夜作られる  いそしぎ  OK牧場の決斗  
   国民の創生  若草物語  バルカン超特急  ピーターパン  戦争と平和
   キートンの大列車強盗 ・・・・・・・etc