H. P. Lovecraft on TV by ジョー・シトロ(和訳Rickey)
イントロダクション
H・P・ラヴクラフトの作品がTVで放映されるのには2通りの方法がある。1つ はHPLの作品の映画化がTV放映されることで、もう一つはHPLにインスパイ アされたと言っているドラマによってだ。このような作品は、ラヴクラフトやラヴ クラフティアンと呼ばれる。後者の表現は前者に比べて多く用いられる。
HPLと彼の様々な信奉者は十分すぎるほど多くの恐ろしい小説と長編連続小説の 素晴らしいコンセプトを提供したけれども、それらをTVのプロデューサーは、 映画のプロデューサーと同じように、歴史的に無視してきた。
なぜなのか?
私達は推測することしか出来ない。しかし私はそれらの動機がもっぱらHPLの 認知度の低さかによるものだ、などとは信じない。1960年代のHPL人気の復 活の最中では、HPLはポーのように良く知られていたことが、どの点から見ても 論証できる。だがHPLはポーとは異なり、ロジャー・コーマンのような人を見つ けることが出来なかった。(初めてHPLの小説を正式に映画化した作品である、 コーマンの「怪談呪いの霊魂(1963)(The Haunted Palace)(ビデオタイトル:呪い の古城)」でさえ、HPLよりはポーのクレジットになっている。) 1
ラヴクラフトは多くのツマラナイ理由によって無視されていたというのが私の推 測だ。プロデューサーは作品を制作し始める前に、実際にその基になった小説を読 まなければならない。HPLの最も献身的なファンでさえも彼の散文はかなりゆっ くり進行することを認めざるを得ないだろう。彼の作家人生を通して、その方法は 古風で〜全く時代遅れで〜あった。
実際には、ラヴクラフト散文はあなたがビデオのイメージから受け取るものとは 全く異なるものである。彼の散文は視覚的なイメージでなく、何か感情に訴えるも のを意図して作成されたのだ。古代から隔世遺伝した、徐々に強まる恐怖の感覚を。 マズイのは、性格描写がなおざりで、性描写はさらになおざり、アクションも華 々しくないことだ。要するに、プロデューサーは何を映画化すればいいんだ?と聞 くことだろう。
ラヴクラフトの映画で牙を研ぎ澄ました者たちは、可能性が事実上無限であるこ とを知っている。スプラッター映画のファンと、より知性に訴える恐怖を嗜好する 人々は、御大の気味の悪い話に皆満足するだろう。
しかしまた、私達が映画やTV番組を作っている訳では無い
ラヴクラフトの作品を映像化するためには、その人は、まず第一にファンでなけ ればならない。そして、TVか映画の世界で力を持った人でなければならない。ラ ヴクラフトに関係した意味のあるTV番組のほとんどは、このような人々が協力し て出来たものである。
それでは、そんなチームとして、ジャック・レアードとロッド・サーリングを紹 介しよう。
サーリングは、彼に言わせると、自分でも認める、恥ずべき事の無いほどの恐怖 物語と超自然現象2の賛美者だった。ファン で熱心な読者として、サーリングがラヴクラフトの作品に可能性を見たのは当然の ことだった。最初で最も良いテレビHPLの作品の映像化が ロッド・サーリングのナイトギャラリー 3であったことは、このこととどうも関 係しているように思える。
「ピックマンのモデル(Pickman's Model)」はレアードが監督 し、1971年12月1日に放送された。「冷気(Cool Air)」 は1971年12月8日にサーリング自身によって映像化された。これらは一連の シリーズに加えられた素晴らしい2つの作品であり、熱狂的なファンなら既に知っ ていることだが、ラヴクラフトの作品が映像化された時にも素晴らしいことを明ら かにしたものである。、私達はこの続きをもっと見たいものだ。
ラヴクラフトの作品を小さなTVの画面で映像化するにあたって直面した、いく つかの問題点を理解するために、この2つの作品を詳細に見ることは、興味深いこ とだろう。
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