「潜水士の仕事ってどんな事するんですか?」とよく聞かれます。詳細は、、、、
人命救助のための水面下における作業
遭難船舶その他の遭難物件の救助及び流出油の防除のために必要な水面下における作業
犯罪捜査及び事故調査のための必要な物件の水面下からの要収作業
水面下における実況検分及び遭難船舶その他の遭難物件の損傷状況の調査
前各号に掲げるもののほか、管区本部長が海上保安業務上必要と認めた水面下における作業

固い言葉になってしまいましたが、この5項が仕事の内容となっています。



「人命救助のための水面下における作業」って?
港での車両海中転落時の車内に閉じ込められた人の救助や、海水浴客の行方不明捜索、転覆船から人命救助などがこの作業になります。


  また捜索救助(犯罪捜査)時には海上保安庁の航空機(ヘリ:ベル212)に同乗し、いち早く現場に駆けつける事もあるので潜水士はヘリからの海面降下、吊り上げ訓練もかかせません。


「油防除」って実際に何をするの?
転覆、沈没した船舶からの主に燃料油の流出を防ぐ為にエアー抜きにビニールカバーを取りつけたりします。 

1度だけだったんですが、座礁して船底に破損した船から燃料油が漏れ出てしまい、その破損部分にとりあえず木片とウェスを詰めに行ったのですが、燃料油の影響でマスクバンド、ナイフストラップが焼け切れてしまった事がありました。 

焼け切れたのが1人でなく、3人も出てしまったのでそれ以降は油の浮いている海域は十分注意をして作業をしてます。


「犯罪捜査」ってなに?
海上保安官としての「犯罪捜査」で真っ先に思いつくのは「密漁」ではないでしょうか?その密漁に使った道具や、密漁をしていた海域の各種生物の生息状況調査などを行います。

また犯人が逃走した際に海中に投げ捨てた証拠物件の捜索要収も行いますが、レジャーダイビングを行う海域と違って視界の悪い場所での捜索は骨がおれる仕事す(^-^;

「損傷状況の調査ってなに?」
これは船舶が衝突などした際にその傷跡を確認する作業です。
 以外とこれが骨のおれる仕事でして、傷跡は大抵広範囲に付いている場合が多く、かつ透明度が悪い港内での作業となるので((((((^_^;)って感じです(笑)


では潜水作業を行うための条件として、
潜水業務は日出から日没までの間に実施するものとする。ただし自給気潜水に十分な照明があれ  ばこの限りではない。とゆう項目がありまして、これは潜水士の安全をより高いものにするためです。
 その他の項目として流速、気象などが決められています。


よく間違われるのが「潜れる水深は100m?」と海上自衛隊飽和潜水員と混同している方が多々おりますが、海上保安庁は現在圧縮空気を用いた潜水しか行っていないのでそんなに深くは潜れなく、規則で水深40mが最大水深です

潜水に使う道具もレジャーダイビングをされる方となんら変わりはないです。 

主として使っている装備はBCジャケットを使用しない「タンクハーネスにタンクをつけて」とゆうスタイルですが、状況によってBCジャケットを装着して作業を行いますが私はした事がないです(笑) 
海上保安庁では現在レジャーダイビングと同じ圧縮空気を用いたスクーバ装備です。

海上自衛隊ですと「クローズドサーキット」(吐いた息の泡が出ずに炭酸ガスキャニスターを通して再使用する方式の機器)などを使用していますが、将来的には海上保安庁も「ナイトロックス」や「ヘリオックス」などの圧縮空気以外の混合ガスを用いた潜水方法に切り替わっていくことだと個人的に思っております。



これは潜水病になってしまった場合に緊急的に使用する1人用再圧器です。 海上保安庁救難強化巡視船には必ず搭載している機器で、加圧は潜水で使用するタンクを用いて加圧します。中は大人1人しか入れない空間なのでせまっくるしいですよ(^^ゞ

この再圧器を使用する場合も潜水士が加圧、減圧の操作を行います。 どこの巡視船でも滅多に使うことが無い物ですが最後の頼み綱ってところでしょうか、、、潜水士になる為には医療機関で実際に圧をかけて、身体に異常がないかどうかをチェックします。 その時に酸素耐性も一緒に検査を行います。