
巡視船乗組員は定期的に東京湾にある無人島「第2海堡」にて船舶火災消火訓練を行います。 ここの施設は保安庁専用ではなく、財団法人が運営を行っており、国内の船舶乗組員の消火実習を受け入れております。
訓練の激しさから一部海上保安官からは「東京湾の鬼が島」と呼ばれています(^_^;)
この消火実習施設は近年大幅に改築され、その内容は過去の施設とは比べ物にならない内容になっており、より実戦に近い消火訓練ができる施設になっています。
上の写真は直径5メートルほどの円形水槽が燃えているのを様々な道具を駆使して消火にあたっています。
漠然とストレート放水をしていては消えるどころか逆にペーパー現象でさらに炎を大きくさせてしまうので注意深く噴霧放水で他のチームと協力しながら消火を進めます。
上の写真は閉所区画での消火実習です。
この密閉区画は床面がグレーチングと呼ばれる下が見える金網状になっており、グレーチングの下側は水がはっており、赤ヘルメットの教官が点火した灯油をナミナミと流し込み、床面から天井まで炎が上がるように仕組みがされています。
水面に炎上した油が流れている状態での消火作業は、ノズルさばきを間違えると炎が消火チームの背後に回りこみ、消火チームが炎に包まれてしまうのでノズルマンは細心の注意をはらわなければなりません。
この訓練では最初わざと空気呼吸器を装着せずに素面で消火作業をさせられまして、いかに過酷な状況下なのか肌身で感じました(^◇^;) 熱気と煙で涙が止まらず、呼吸もままならない状態でした。
上の3枚は陸上車両のタンクローリー車火災を想定しての消火訓練です。
画像では判りづらいですが、3チームが連携で消火にあたっています。
消火器を持っている実習生も写っていますが、窒息効果を効果的に使えば優れものの機材ですが、このような大型火災(熱量が大きい)では噴霧との連携使用がより効果的(とどめの一撃だけ)です。

左の映像はタンカー甲板が亀裂破損し、炎上した想定です。
甲板がめくれ上がっている設定ですが、噴霧が中々亀裂部に入っていかず、しかも他の消火実習チームは他の炎上施設に消火に行っているので1チームのみで消火にあたっている状態です。
先頭のノズルマンの横に黄色ヘルメットの小隊長役の実習生が写っており、画像には写ってはいないですが、後方にホースハンドリングをする1名の合計4人がこの時の1小隊編成人数でした。
このような消しきれない状態の時は応援チームが来るまで炎上を最低限に食いとめることを目標とします。