ピン・ヤータイ/宮崎一郎訳
『息子よ、生き延びよ』
税込み定価2310円
無念のうち命を落とした多くの人々の姿と共に語り継がれるべき物語です。クメール・ルージュがプノンペンを陥落させた1975年4月、それまでカンボジア公共事業省で土木技師として働いていた著者は、多くの親族と共に首都を追われます。身内を次々と失いながらポル・ポト支配の実態を目撃し、最後にたった一人となってタイ国境へ脱出するまでの一部始終を描いています。(クメール・ルージュに処刑されたカンボジア仏教界の長老フーオッ・タット師は著者の大叔父にあたります。)
フランソワ・ポンショー/北畠霞訳
『カンボジア・ゼロ年』
税込み定価2310円
クメール・ルージュによるプノンペン「解放」と住民の強制退去を目撃した仏人神父による同時進行の貴重な記録。ポル・ポトによる革命の異様な実態、難民となって逃れてきた人々が体験したことを取材した本書は、1976年末に出版されました。時はまさにポル・ポトの絶頂期。「革命」や「解放」という言葉が好きな多くの知識人が本書の内容を「デマ」だと非難しました。同年8月、日本は・ポル・ポト政権と外交関係を樹立し、1978年6月には日本の北京駐在大使がポル・ポトに信任状を提出しています(「日本の読者へ」より)。この間、カンボジア国内では人間の「浄化」が広く深く進行していました。虐殺も含めその犠牲者は百七十万人、と今では推計されています。日本語版は1979年1月に出版されました。本書はその再刊です。
土橋泰子
『ビルマ万華鏡』
税込み定価2310円
生活文化、価値観、神様、女性観。民族、ことわざ、名前、祭り、味覚、度量衡まで――1957年、ビルマ政府の招聘で現地留学して以来、外務省、東京外語大、NHKなどでビルマ語講師をつとめてきたビルマ通が多様な切り口で紹介する。「ビルマの真の姿を伝えようとする著者の気持ちは読者の心を打つ。経済、外交でのみ外国を理解しがちな人々にぜひ一読をおすすめしたい」石井米雄氏(京大名誉教授)
桑野淳一
『東洋の真珠ヤンゴン』
税込み定価2310円
ビルマの近現代史を映す鏡、ヤンゴンの街路と歴史を縦横に歩く。イギリス植民地時代の面影を残すヤンゴン(ラングーン)の見事な町並みは、ミャンマーの人々の血と汗の結晶である。ヤンゴンの街歩きを楽しみビルマの歴史を振り返る人にとって格好のガイド書。
北畠霞/川島良夫
『ベトナム戦場再訪』
税込み定価2310円
戦場を取材していた毎日新聞の記者とカメラマンが、ゲリラの兵士たちに捕まった。その四十年後、二人は兵士に再会した。いま振り返る。あの戦争は何だったのか。アメリカはベトナム戦争をどう総括しているのか。第二次大戦終結直後のアメリカとホー・チ・ミンの意外な関係、再植民地化を図るフランスなど、ベトナム戦争のそもそもの始まりとその後の展開を検証し、歴史の教訓を探ります。7月5日発売。
京都ブックトークの会
『あなたもブックトーク』
税込み定価1575円
ブックトークを始めたい人への格好の入門書。豊富な実例のほかにブックトーク入門講座を収録しています。本書の内容――@学校でブックトークA自然の中でブックトークB短い時間にもブックトークC幼い子にもブックトークDおとなの人にもブックトークE遊びからブックトークへ、ブックトークから遊びへFわたしの特選ブックトークGブックトークを始めたい方へ。7月5日発売。
高島俊男
『お言葉ですが… 別巻A』
税込み定価2310円
『お言葉ですが…』シリーズの最新刊。美智子皇后の歌「かの時に我がとらざりし別去れの…」を取り上げた「選ばなかった道」を冒頭に、〈食老〉〈殺老〉〈棄老〉など年寄りの扱われ方の変遷を見る「ヨーロッパ最新の『隠居論』」、中国の大人気キャスターが煽り立てる日本憎しの言動(「日中再戦必然論」)など興味津々のエッセイが目白押し。とくに、この巻では漢字についての話をたくさん収録し(「何だこりゃ、中国の漢字」ほか)、参考資料として高島版戦後略字・正字対照表を附しています。また、水滸伝のもとになった盗賊宋江の史実を紹介した「宋江実録」は、ファン垂涎の一篇です。5月20日発売。
早坂隆
『僕が遍路になった理由(わけ)』
税込み定価1785円
四国八十八カ所霊場巡り、全行程約一四○○キロ。テントも寝袋も持たない徒歩旅行。心にしみ入る森の静けさ、海の広がり、忘れられない出会いと親切。日本の原風景の中で心洗われてゆく歩き旅を描く。ベストセラー「世界の日本人ジョーク集」の著者の処女作。2009年新版発売中。
森崎英五朗
『ぶらり日本歩き旅』
税込み定価1575円
桜舞う東京は町田を振り出しに、日本列島ぐるり一周の大散歩が始まった。テント担いで丸一年、六千キロを歩く。いつでも誰にでも心を開いて、拾ってくれる人があれば、ありがたく「他火」をいただく。これぞ歩き旅の醍醐味。2009年新版発売中。
北川香子
『アンコール・ワットが眠る間に』
税込み定価2625円
カンボジア 歴史の記憶を訪ねて――カンボジアの歴史には大きな断絶がある。アンコール時代最後の碑文が作られた十四世紀から二百年の間、同時代史料が全く残されていない。この間、カンボジアの社会は大きな変容を遂げた。アンコール・ワットの記憶は薄れ言い伝えだけが残った。スールヤヴァルマン王やジャヤヴァルマン王の名前も事蹟も、ずっと後に碑文が解読されてわかったことである。だが、歴史の記憶は伝承に刻まれていた……。 気鋭の歴史学者によるフィールド・ワークの傑作
加藤公夫
『タクラマカンの農村を行く』
税込み定価2310円
中国・新疆ウイグル自治区の今を伝える。――砂漠の広がる大地で、人々は水を貯え緑を育て、道を通し街をつくりバザールの賑わいを楽しんできた……。農業指導の専門家が、ウルムチ、トルファン、クチャ、カシュガル、ホータンなどタクラマカンの現地で農家を訪問し、つぶさに観察した人々の暮らしとウイグル人としての誇り。カラー写真多数。


●『復刊 支那四億のお客さま』カール・クロウ著/新保民八・山田侑平 訳
一九一一年訪中、三七年まで上海で広告代理店を営み欧米商品の宣伝・売込みに専念した著者が描く、顧客としての中国人の実像。エズラ・ヴォーゲル氏が現在の中国ビジネスの手引きとして高く評価した名著。復刊なる!
「中国の人を知る本当によい本だ」(元ファミリーマート社長 沖 正一郎氏)
「外国人の目で近代中国という別世界を描いたものの中で、これほどおもしろい本はない」(高島俊男氏)
●『ビルマ商人の日本訪問記』ウ・フラ著/土橋泰子 訳
一九三六年夏、ビルマから青年実業家が日本にやってきた。ペナン、シンガポール、香港、台湾、上海を経て神戸上陸。精力的にビジネス界を見て回った。英植民地下の故国を思い、日本の何を学ぼうとし何を嫌ったのか。昭和初期日本の実像。
●『カシュガール滞在記』マカートニ夫人著/金子民雄 訳
一八九八年、カシュガール英国代表のマカートニに嫁いだのは二十一歳のときだった。それ以来十七年間、中央アジアの辺境の地で現地の人々と交わり三人の子供を育てた夫人の体験記。冒険心と好奇心に富む英国女性ならではの筆致が冴える。
●『カンボジア旅行記』ブイユヴォー他著/北川香子 訳
アンリ・ムオがアンコール・ワットを訪れたのは一八五九年、その記録は六三年に発表され大反響を呼んだ。それに先立つ五〇年、フランス人神父ブイユヴォーはこの地を訪れ、その詳細な記録を一八七四年に発表した。西欧が見た不思議の世界。