同期生からのメッセージ
1.阿部恵一くん(3−10)からのメッセージ
題「知足、知不足」
城山中学同期会への原稿投稿の依頼を受けて気軽に了解したもののいざとなると何から書き出そうかと、なかなか文章が思いうかばず苦労しています。
思い付くまま気の向くまま、今の考えも含め申し述べたいと思います、いささか退屈だとは思いますがしばらくお付き合いください。
さて私は今年で49歳ですが、歯学部を卒業して口腔外科の医局に在局し診療従事するようになって24年よくここまでと思う反面で、まだ親のすねをかじっていた大学卒業までの25年に満たない事も事実でまずは両親に感謝、感謝です。
今は、市内に3歯科医院市外に2歯科医院の医療法人の理事長をしていますが、諺にいわくどんな商売も良いときは、20年と持たないといわれており、 多くの業種でその業種特有の構造的問題が発生し表面化ている昨今ですが、歯科界においてもまた然りです。
平家物語の一節に、沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす、とあり物事は、水のように流れ、刻一刻と変化している 。清き流れも滞れば汚れが溜まり、清くあるためには、表面は流れているように見えなくても、水面下では流れ新陳代謝が盛んに行われていなければならない。現状の多くは、まだまだぬるま湯につかっている状態でその中にどっぷりとつかっていれば、保守的なり変化を好まない様になる。そして、往々にして日本人は、失敗に対する許容範囲と言うか、寛容度が少ないが、次第に何もしない事のほうが、挑戦して失敗するよりマイナスになる時代を迎えつつあるように思われます。
歯科界の直面している問題は、歯科医師過剰、医療保険制度など難問が山積みされている、また医院の状況も二極化が進みつつあるもののまだ、さほど深刻なわけではなく、多くがぬるま湯につかっている状態で、衆人皆酔、我一人醒であると相当格好良いのですが、我亦快酔というところです。これからも多くの試練が予測されるが、私自身何事にも積極的に且挑戦していく姿勢は持ちつずけたいと思っています。
そして、幸福を見つめるキーワードは、知足(足るを知る心)と知不足であり、そのバランスにこそ注意しなければと思っています。つまり、人を羨んだり妬んだりするのではなく自分のまわりの人々や環境があってはじめて自分自身が存在するわけであり、それに対する感謝の気持ちは忘れたくないものです。ただ知足だけに止まるのではなく、今の自分に何が欠けているか、どうすればそれが解消されるかはいつも心がけたい事です。いずれにしろ、外観にとらわれず、本質を見極め、本質は一つであるとの確信を持ち、宇宙の中で人間はちっぽけな存在である事を認識して、のこりの人生を充実したものにしていきたいと思っています。生きざまは、死に様に通じる物があり、逆に死に様は、生きざまに通じるものがあるように思えます。
こんな事を書くようになったかと思うと、年齢を考えさせられますが、これからの人生に期待しながら筆を置きたいと思います。
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