|
第1回公演「出口なし」
1992年11月 2日 二松学舎大学 時代は何かを喪失してきたのではないでしょうか?あの脈打つ様な、激しく熱いあの何か…そう、それは男根以外の何物でもないのです。去勢された時代…その中に沈潜してしまった僕達は去勢された虜囚なのかもしれない。
でも本当にそうなのでしょうか。本当に去勢されたのでしょうか、自覚もないうちに。喪失感に身を委ね、安逸感を味わっているのは真実なのでしょうか。 見えない男根…あの脈打つ様な熱い手触り、むせかえるような臭い、味…幻想をまさぐり、しごき、くわえこみながら、刺し貫かれたあの時代への郷愁に射精したその時、そこには勃起した屈強な男根がそびえ立っていたのです。 そう、男根を喪失したのは為政者に去勢されたからではなく、自らの内に切り落としてきてしまったのです。時代の中で僕達は自己去勢をしてしまったのではないでしょうか。自己去勢の世代……そんなものクソクラエ!僕達は生きたまま自らを去勢した囚われの屍なんかに落ちぶれてはいない!確かに見えた筈のあの男根を取り戻さなければならない!それが一瞬で崩れさるとしても、そして一瞬だけかいま見えるとしても、少しでも多くの人達と男根奪還の祝宴をともにしたい…「砂上の楼閣」…願うことはそのことなのです。 奪還出来るか、現出するのか、祭儀の時は目の前だ! 砂上の楼閣 主宰 望月芳哲 |