キーガードの作り方
(製作・記: やまもと かりん 2001.3)

作りかたは、他にもあるかも知れませんが、私たちの作業手順に従って書きました。
(必要なもの)
材料
・無色透明のアクリル板 (3ミリ厚・幅32センチ・長さ55センチ)
・アクリル棒 (5ミリ)
・アクリル三角棒
(留意点)
・これらの材料は、規格サイズで売られているので、キーボードの大きさをめやすに、
大きさを確認して、ホームセンターなどで購入する。
・今回のキーガードの出来上がり寸法の横は、45センチ位になりますし、
フレームも、角棒や三角棒だけでなく、アクリル板を細く切って利用することに
なるので、ちょっと余るのはしかたがないとして、この大きさが必要です。
工具
・アクリルカッター (アクリル板やプラスチック専用のカッター)
・金属製のものさし (1メートル)
・電動ボール盤
・ドリル 直径2.5ミリ
・ドリル 直径6ミリ
・ホールソー 直径17ミリ (中心に 6.5ミリのドリルつき)
・センターポンチ
・かなづち
・のこぎり
・金属製の丸やすり (断面が 半月形のもの)
その他
・キー採寸図 (パソコンで 製図したもの)
・紙やすり 200番
・耐水性の紙やすり 400番
・木の丸棒(直径10ミリくらい 長さ20センチくらい) 2本
・木の丸棒(直径5ミリくらい 長さ20センチくらい) 1本
・金ブラシ
・アクリル板と同じくらいの大きさの木の板 (10ミリ厚くらい)
・ガムテープ
・両面テープ (強力なもの)
・セロテープ
・スプレーのり (3M はってはがせるのり 55)
・アクリル樹脂専用接着剤
・使い古しのハブラシ
・研磨剤 (アクリル用の研磨・汚れ落とし・つや出し)
・ボロ布 (使い古しのタオルでも OK)
・水性マジック
(作業手順)
穴あけ作業
1.アクリル板を、キーボードより少し大きめの大きさに、アクリルカッターで切る。
(留意点)
・アクリル板に貼ってある保護紙は、はがさない。
・一気には切れないので、金属製のものさしを当てて、ずれないように
しっかりと押さえて、溝をつけるように、カッターを手前に引く。
・次からは、その溝に沿わせるようにして、何度も何度も カッターを引いて、
溝の深さが、アクリル板の厚さの9割くらいになったら、アクリル板を、
溝に沿って、折り曲げるようにすると割れて、きれいにカットされる。
2.アクリル板の保護紙の上に、スプレーのりをつけたキー採寸図を貼る。
3.木の板に、アクリル板をのせて、ガムテープで周囲を固定する。
4.キー採寸図に合わせて、キーの中心の印に、センターポンチで くぼみをつけていく。
(留意点)
・ほんの少し くぼみをつけておくと、ドリルがぶれるのを防いで、
次の作業がやりやすい。
5.電動ボール盤に、直径2.5ミリのドリルをセットし、センターボンチでつけた
くぼみに合わせて、穴をあけていく。
(留意点)
・アクリル板はすべりやすいので、しっかり押さえて、穴あけ作業を進める。
・この時、ドリルにからまった切りくずは、その都度、使い古しのハブラシで
取り払っていくといい。
6.全部の穴があいたら、直径6ミリのドリルに交換し、2.5ミリの穴に合わせて、
穴をあけていく。
(留意点)
・5.と同様だが、一気にあけようとすると、2.5ミリのドリルよりも
ひびが入りやすいので気をつける。
7.全部の穴があいたら、直径17ミリのホールソーに交換し、アクリル板の厚さの
半分くらいの深さまで穴をあける。
(留意点)
・5.6.と同様だが、完全に突き抜けるまで一気にあけると、ひびが入って
しまうので気をつける。
・ホールソーの中心の 6.5ミリのドリルの穴は、貫通しても かまわない。
8.全部の穴があいたら、アクリル板を木の板からはずし、アクリル板と木の板を
裏返して合わせ、再び、ガムテープで周囲を固定する。
9.アクリル板には、6.5ミリの穴があいているので、その穴に合わせて、
アクリル板の厚さの残り半分をあけて、穴を完全にあける。
(留意点)
・5.6.7.と同様、一気にあけようとすると、ひびが入ってしまうので気をつける。
10.全部の穴があいたら、アクリル板を木の板からはずす。
やすりがけ作業
1.アクリル板に もともと貼ってあった保護紙をはがす。
2.金属製の丸やすりで、穴のひとつひとつをやすりがけする。
(留意点)
・いくつか やすりがけをすると、やすりが目詰まりするので、その時は、
金ブラシで けずりくずを取り除く。
3.2.のやすりがけがすんだら、木の丸棒(直径10ミリ)に200番の紙やすりを
巻きつけたもので、穴のひとつひとつを やすりがけする。
(留意点)
・木の丸棒がなければ、鉛筆やさいばしなどでも応用できる。
丸い棒に巻きつけて やすりがけをすると、作業がしやすい。
・いくつか やすりがけをすると、紙やすりが目詰まりして、
表面がツルツルになるので、新しい紙やすりと交換する。
4.3.のやすりがけがすんだら、木の丸棒(直径10ミリ)に400番の耐水性の
紙やすりを巻きつけたもので、穴のひとつひとつをやすりがけする。
(留意点)
・この時、加工面(穴のふち)に水をつけると、やすりがけしやすく、
けずりくずが出にくく、きれいに仕上がる。
・3.と同様に、いくつか やすりがけをしたら、新しい紙やすりと交換する。
5.4.のやすりがけがすんだら、木の丸棒(直径5ミリ)に400番の耐水性の紙やすりを
巻きつけたもので、穴のひとつひとつをやすりがけする。
(留意点)
・4.と同様。
・やすりがけ作業は、4.まででもOKだが、少し細めの丸棒での
やすりがけをしたほうが、より きれいに仕上がる。
6.全部の穴のやすりがけがすんだら、アクリル板の表面や穴の汚れをボロ布などで、
きれいにふき取る。
7.ボロ布に、研磨剤をしみこませて、穴のひとつひとつをていねいに磨いていく。
そのあと、アクリル板全体を、研磨剤をしみこませたボロ布で磨いていく。
仕上げ作業
1.キーボードに、穴をあけたアクリル板を当てて、キーと穴の位置を確認する。
2.穴の位置を確認したら、キーガードの最終外形になるようにアクリル板に印をつけて、
その印に沿ってアクリルカッターで切る。
(留意点)
・一気には切れないので、金属製のものさしを当てて、ずれないように
しっかりと押さえて、溝をつけるようにカッターを手前に引く。
・次からは、その溝に沿わせるようにして、何度も何度もカッターを引いて、
溝の深さが、アクリル板の厚さの9割くらいになったらアクリル板を溝に沿って
折り曲げるようにすると割れて きれいにカットされる。
・キーボードの外形が、丸みを帯びている場合は、ものさしは使えないので、
印をなぞるような感じで、慎重に 浅い溝をつけるように カッターを手前に引く。
・その溝に、カッターの先を当てて、慎重に何度も何度も カッターを引けば、
うまくカットされる。
3.アクリル板を キーボードにのせて、高さや位置を確認しながら、アクリル板を
キーボードに固定するためのフレームの高さや厚み・長さを測る
4.アクリル角棒や三角棒・アクリル板を細く切ったものなどを 3.で測ったサイズ通りに
のこぎりで切り、フレームを作る。
5.キーボードの上に、フレームとアクリル板をのせて接着位置を確認し、アクリル板の
おもての面に水性マジックで印をつける。
(留意点)
・この時、小さく切った両面テープで、仮どめしながら確認していくと やりやすい。
6.水性マジックの印に沿って、アクリル板とフレームをアクリル樹脂専用接着剤で
接着していく。
7.水性マジックでつけた印や、アクリル板全体の汚れをボロ布できれいにふき取る。
8.できあがったキーガードのフレームの裏面に、フレームの幅と長さに合わせて
両面テープを貼り、キーボードの最終指定位置に 貼りつけていく。
(留意点)
・固定方法は他にもあるかも知れないし、両面テープで貼りつけてしまわない
ほうが いいかも知れないが、キーボードの外形によって、一番いいと思われる
固定方法を検討することが必要になる。
9.キーガードの接着がすんだら、研磨剤をしみこませたボロ布で、キーガードのおもての
面全体を、ていねいに磨いて、完成。

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以上が、キーガードの作りかたについて、必要なものと作業手順です。
以下、初めてキーガードを作った感想を書きます。
まず、製図段階についてですが、最初、キーボードの上に薄い紙をかぶせて
キーの位置の印をつけていく方法を教えてもらいましたが、これは誤差も出るかも
知れないと、パソコンで製図作業をして、それをプリントアウトしてもらったものを
「キー採寸図」として利用しました。
穴あけ作業に至るまでの この製図作業が、キーガード作成の重要な作業だったと
あらためて思います。
なぜなら、採寸図に誤差があったら、穴と穴の間隔も狭いため細かな穴あけ作業の際、
割れてしまうこともあったと思います。
そういう意味では、パソコンでの製図作業は、とても大事やと思いました。
次に、穴あけ作業についてですが、アクリル板は、木などに比べ、硬くて、すべりやすい
素材なので、切ったり 穴をあけたりする時は、できれば誰かに手伝ってもらって、しっかり
固定しながら、あわてず少しずつ作業を進めたほうが、うまくいくと思います。
また、面倒でも、ドリルの直径の小さいものから順に段階的に取り替えて、
穴をあけていったほうが割れるのを防げると思います。
それから、取りはずしは面倒なようですが、アクリル板とほぼ同じ大きさの木を当てて、
穴あけをしたのは割れるのを防ぐ効果としては、大正解やったようです。
穴のやすりかけについては、ただひたすら根気あるのみ(笑い)。
今回のキーガードは、依頼者との何度かの確認の中で、手前のほうを多めに
やすりかけしたほうが、使いやすそうなので、表面の手前側と裏側の奥側を多めに
やすりをかけました。
実は、この工夫には、理由があります(笑い)。
もともと 依頼者が使っていたキーガードは、穴の直径が 18ミリでした。
本来、同じ大きさであけられると よかったのですが、なにしろ、穴と穴の間隔は、
2ミリ程度なので、下手をすると、穴と穴が重なってしまい 割れかねません。
プロならともかく、素人には無理がありすぎると判断し、直径17ミリということで
了解してもらいました。
そのため、依頼者の指が、少しでも穴に入りやすいように やすりがけを多めに
することにしたのです(苦肉の策)。
しかも、依頼者は、手前から前にすべらせるようにしてキー操作をされるので、
手前を多めに やすりがけして、より入りやすくしました。
この工夫は、私のように めっちゃ太い指でも入りやすく、今後、もし、そのような
かたから依頼があっても、生かせる工夫やと思いました(笑い)。
依頼者のかたと、たびたびお会いして確認するのは、大変かも知れませんが、実際に
お会いして、使い方とか使いやすさとかを 一緒に確認し合えることは、作っていく上でも
とても役立ちます。
今回の工夫や アイディアも、依頼者なしには生まれなかったと思っています。
作業途中で悩んだ時は、依頼者も巻き込んで一緒に悩むのが いいのかも
知れませんね(笑い)。
また、今回、耐水性の紙やすりも使いましたが、これは、加工面に水をつけると、
作業がとてもしやすいです。
普段、木工工作が多いため 知らなかったので、プラモデルなど プラスチック工作が
得意な人に、教えてもらった このアドバイスは、とても参考になりました。
こうして キーガードが無事に完成したことが、何よりうれしかったことは、すでにMLにも
書きましたが、パソボラのみなさんには、たくさんのアドバイスをいただき、また、たくさんの
励ましをいただきましたことを心から感謝しています。
子どもの頃からの根気強さと 工作好きで、作業手順からは大変そうに思える
キーガード作りも、ほんまに 楽しんでさせていただきました。
すぐに 誰かを頼り、すぐに 誰かに助けてもらって、みなさんの力を借りて完成できた
キーガードです。やっぱり みんなで作ったキーガードです。
楽しくて 大好きな時間を、こんなにいっぱいもらえて、感謝、感謝です。
すでに、次の依頼もあるようやし、みなさん、ぜひ、ご一緒に作りませんか?
完成したキーガードは、3月の例会に出席されたみなさんには、見ていただけましたが、
見てみたいというかたも いらっしゃるようなので、デジカメで撮ったものがありますので、
必要なかたには、個人メールでお送りします(このページの写真は原図を圧縮したので、
像が悪くなっています。原図はきれいです−−このページの制作者より)。
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