ADSL 正式名称は
(Asymmetric Digital Subscriber Line)
 インターネットの通信速度はとても速くなってきました。いま、よく使われているインターネットの
通信速度は、一般の電話回線(アナログ回線)で56Kbps、ISDNで128Kbps、ADSLでは8Mbps、
FTTHでは100Mbpsです。ただし、この値はいずれも最大値であって、通常はこの最大値より
かなり低い通信速度しか得られません。

 bpsという単位は1秒間あたりのビット数を示しますが、日本語の1文字は16ビットですので、
アナログ回線の56Kbpsでは1秒間あたり3,500文字を送れることになります(実際には、最大値でも
これよりも小さい値になります)。しかし、ともかく、メールで文章を送る程度なら、アナログ回線でも
まあまあの速度といえるでしょう。なお、M(メガ)はK(キロ)の1,000倍ですね。

 でも実際には、画像を見たいとなると少し時間がかかりますし、ソフトウェアダウンロードでは
とても時間がかかった経験をお持ちの人も多いと思います。さらには動画まで見たいとなると、
アナログ回線やISDNでは無理があります。

 ADSLは一般の電話回線(銅線)を利用し、専用のモデムを用いることにより、高速にデータを
送ることを可能にした技術の1つです。

 通信方向をユーザから見た場合、発信は「上り」、受信は「下り」とすると、この上りと下りの
速度が違っていて、非対称(Asymmetric)なのが特徴です。8MbpsのADSLでは、最大で、上り
512Kbps、下り8Mbpsとなります。なお、最近では、下りの最大速度で12Mbpsというのも
使えるようになってきました。

 ウェブページを見るような場合、下りのデータ量が上りのデータ量より圧倒的に大きいので、
ADSLのこのような非対称性は適しています。

 では、どういう風に電話線を利用しているのでしょうか。

 もともと、電話線は音声を送るのが目的ですが、この場合、300Hz〜3.4KHzの範囲しか
使っていません。そこでADSLでは、もっと高周波数の領域を利用することで、電話とは無関係に、
しかも高速にデータを送受信できるようになったのです。

 ADSLの欠点は、電話局からの距離が長くなると、減衰したり、ノイズの影響も受けたりで、
通信速度が下がってしまうことです。ですから、電話局からの距離が数Kmほどの範囲までしか
利用できません。

 一方、ADSLの利点は、ユーザは1本のケーブルを独占して使用できるので、ユーザが増えても
速度低下がおこらないことです。それに対し、ケーブルテレビによるインターネットや、FTTHである
Bフレッツのニューファミリータイプでは、1本のケーブルを多くのユーザで共有して利用するので、
同時に多数のユーザが利用すると、通信速度が極端に下がることがあります。

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