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パワーリフター的なメゾサイクル


1998年8月15日

今回は、パワーリフター的なメゾサイクル(パワーアップのためのサイクル、筋力期)について、具体例を中心に説明したいと思います。

※ボディービルダーも必見ですよ。


パワーリフター的なメゾサイクルのポイント

メイン種目の反復回数は、8回か10回がベストです
最近のパワーリフターは、オフでも低回数(1~3回)でやりません。1~3回に挑戦するのは、パワーリフティングの大会前だけです。パワーの大会に出場しない人にとっては、1~3回のトレーニングは全く意味のないトレーニングだと思います。

ちなみに私自身は、スクワットとデッドリフトだけ5回にしています。私は持久力が非常に劣るので、反復回数が多いと苦しすぎるからです。本当は、スクワットやデッドリフトも8回でやりたいんですけどね。

スクワット、ベンチプレス、デッドリフト以外の種目もメイン種目にできます
胸・肩・上腕三頭筋の中で、特に肩の強化を望むなら、普通のベンチプレスのかわりにインクランベンチプレスを・・・。上腕三頭筋ならナローグリップベンチプレスを・・・。腰が悪くてヘビースクワットが不可能ならレッグプレスをメイン種目にするとよいでしょう。

広背筋や上腕二頭筋にもパワーリフター的なやり方が可能です。
例えばチンニングやバーベルカールなどをメイン種目にします。ただし、メゾサイクルの中盤に一番重い重量を計画してください。そして、サイクルの終盤は軽いウェイトでサラッと流す程度にします。こうすればプレス系のトレーニングに差し支えません。

サブメイン種目?
例えば、ベンチプレスの後にナローベンチを…、スモウデッドの後にナローデッドを…。このように、2種目目のメイン種目(サプメイン種目)をやっても構いません。ただし、サイクルの終盤ではカットして下さい。

8RM(10RM)の75~80%のウェイトで8回(10回)からサイクルをスタートします。
そして、サイクルの最後に、8RM(10RM)の自己ベストより5kg(もしくは2.5kg)重いウェイトで8回(10回)反復する計画をたてます。

1週間でウェイトをどれくらい重くすれば良いのか?
8RM(10RM)の80%の重さから、8RM(10RM)に5kgプラスした重さまで、例えば6週間(その時のサイクルの長さ)で駆け上るように均等に増やせる重さがベストてす。もし、均等に増やすのが難しいならば、1~2週目だけ増加幅を大きくしてもOKです。

補助種目は、必ずメイン種目の後にやってください。
予備疲労法を使うと、メイン種目で重いウェイトが扱えなくなります。ボディービル的なサイクルの時はOKかもしれませんが、パワーアップのためのサイクルの時は、絶対やらないほうがいいです。(きっぱり)

パワーリフター的なサイクルでは、フォーストレップスや減少法は厳禁です。
疲労が抜けにくいので、予定の重量が挙がらなくなる可能性が高くなります。ぞれに、「潰れ癖」がつきますね。もしやるなら、ボディービル的なサイクルの時にやりましょう。

サイクルの終盤はテーパリングしましょう。
サイクルの終盤は、補助種目のトレーニング量を少なくする事と、補助種目を楽にトレーニングする事が非常に重要です。そうしないと、補助種目の疲労のため、メイン種目で重いウェイトを扱えなくなります。また、トレーニング頻度を減らしたりすることもテーパリングの方法です。

メイン種目はパワーアップ用のフォームでやって下さい。
効かせるフォームでヘビートレーニングしても、なかなかパワーアップできないでしょう。できたとしても遠回りの方法です。念を押しときますが、パワーアップ用のフォーム=チーティングではありません。

補助種目は軽いウェイトで効かせるやり方がいいと思います。
メイン種目で充分なヘビートレーニングをしてますしね。

サイクルの前半は楽すぎて心配になるかもしれません。
でも予定どおりにやってください。サイクル前半の余裕のあるトレーニングは、サイクル後半に最高のパワーを発揮するために必要なんです。

サイクルの後半、種目が少なすぎて、ついつい種目を付け足してしまう人もいます。
ちゃんと予定通りにやってください。そんな事やってると、疲労が影響して、重いウェイトが挙がりませんよ。


具体例

週1回の計画例

メイン種目 補助種目
1週目 過去の8RMの自己ベストの80%で
8回×3セット
体慣らし程度
各部位1種目×2~3セット
2週目 1週目より5~10kg重い重量で
8回×3セット
頑張る
各部位1~2種目×2~3セット
3週目 2週目より5~10kg重い重量で
8回×2セット
頑張る
各部位1~2種目×2~3セット
4週目 3週目より5~10kg重い重量で
8回×2セット
頑張る
各部位1~2種目×2~3セット
5週目 4週目より5~10kg重い重量で
8回×1セット
わざと楽にやる
各部位0~1種目×2~3セット
6週目 過去の8RMの自己ベスト+5kgで
8回×1セット
わざと楽にやる
各部位0~1種目×2~3セット

  • 特に、デッドリフトやスクワットに向いているサイクルです。
  • サイクルの長さは、5~8週間がくらいが適当です。筋力レベルが低い人は、短めのサイクルが向いてます。

週2回(ハード&イージー)の計画例

メイン種目 補助種目
1週 前半 週の後半の7割の重量
8回×3セット
体慣らし程度
各部位1種目×2~3セット
後半 8RMの自己ベストの80%の重量
8回×3セット
体慣らし程度
各部位1種目×2~3セット
2週 前半 週の後半の7割の重量
8回×3セット
頑張る
各部位1~2種目×2~3セット
後半 1週目より5~10kg重い重量
8回×3セット
頑張る
各部位1~2種目×2~3セット
3週 前半 週の後半の7割の重量
8回×2セット
頑張る
各部位1~2種目×2~3セット
後半 2週目より5~10kg重い重量
8回×2セット
頑張る
各部位1~2種目×2~3セット
4週 前半 週の後半の7割の重量
8回×2セット
頑張る
各部位1~2種目×2~3セット
後半 3週目より5~10kg重い重量
8回×2セット
頑張る
各部位1~2種目×2~3セット
5週 前半 休み 休み
後半 4週目より5~10kg重い重量
8回×1セット
わざと楽にやる
各部位0~1種目×2~3セット
6週 前半 休み 休み
後半 8RMの自己ベスト+5kg
8回×1セット
わざと楽にやる
各部位0~1種目×2~3セット

  • 週の前半はイージーデー、週の後半はハードデーです。(この例では)
  • スクワットやベンチプレスに向いているメゾサイクルだと思います。
  • 5週目からは、テーパリングのため、トレーニング頻度を週1回に減らしてます。

頻度を多くしてサイクルを短くした計画例

メイン種目 補助種目
1週 月曜 8RMの自己ベストの80%の重量
8回×3S
体慣らし程度
各部位1種目×2~3S
水曜 前回より2.5~5kg重い重量
8回×3S
体慣らし程度
各部位1種目×2~3S
金曜 前回より2.5~5kg重い重量
8回×2S
頑張る
各部位1種目×2~3S
2週 月曜 前回より2.5~5kg重い重量
8回×2S
頑張る
各部位1種目×2~3S
水曜 休み 休み
金曜 前回より2.5~5kg重い重量
8回×1S
わざと楽にやる
各部位0~1種目×2~3S
3週 月曜 休み 休み
水曜 休み 休み
金曜 8RMの自己ベスト+5kg(2.5kg)
8回×1S
わざと楽にやる
各部位0~1種目×2~3S

  • スクワットやデッドリフトには向いてません。上半身専用のサイクルです。
  • 回復期間が短いので、補助種目の量や強度をかなり控えめにしてください。
  • 下半身のサイクルを1サイクルやる間に、このサイクルで2サイクルやってから、移行期に移ると良いと思います。
  • このような短いサイクルは、特に筋力レベルが低い人に適していると思います。・・・と書いてますが、上級者にもお勧めしたい方法です。(私自身もベンチプレスはこんな感じでやってます)

パワーリフティングの試合に向けてのピーキング計画例

1週目 ノーギア
かなり楽に5回できる重量で3セット
2週目 ノーギア
少し楽に5回できる重量で×2セット
(1週目より5~10kg重くする)
3週目 ギア着用
4週目より5~10kg軽い重量で2~3回×2セット
4週目 ギア着用
5週目より5~10kg軽い重量で2~3回×2セット
5週目 ギア着用
6週目より5~10kg軽い重量で1回×1~2セット
6週目 ギア着用
試合の目標より5~10kg軽い重量で1回×1セット

  • 補助種目は、量や強度をかなり控えめにしてください。私の場合、この時期は、補助種目をすべてカットして3種目に専念します。


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