過去の読書記録

2001年3月 ぽるこの読書ひとくち感想文

3/15 映画「小説家を見つけたら」を日比谷みゆき座へ見に行きました。以前「王様のブランチ」でこはたのあっちゃんが紹介していたのを見て、すっごい久々に見たいと思った映画だったので足を運びました。丁度、小説でも書いてみようかな?&ミステリを書くを読んでいたので、適時なものだったのです。ぽるこは外国人の顔の区別が全くと言って良い程、誰が誰だかわからないのですが、この映画の登場人物は少なくて安心しました。(笑) ショーン・コネリーの顔も、今回で覚えられそうです。名前はよく聞く人だし。最初はブラジルの風景に似ていて、驚きました。ブロンクスというところがどういうとこなのかわかりませんが、きっとブラジルと同じくらい危険なのでしょうな。最近はものを作りたい、発信したいという気持ちが強く、文章を書くことにかなり強い感心をもっているので(このページもそのひとつですが、創作をしてみたくなりました。)この映画の中のセリフは、自信を持つことを勧めてくれたものとなりました。小説家が亡くなった事を知らされたとき、涙がぼろぼろこぼれてきました。ぽるこはおばあさんを最近なくし、心にぽっかりとおおきな穴があき、そのことと重ね合わせて映画を見たから他ならないのですが、こういうものは見るのが辛いです。また会社でいじめられることもしばしば。(勿論たいしたとこではないが)少年が、教師にやりこめられる事までも、重ねてみてしまい更に辛かった。(笑) 挿入歌のオーバー・ザ・レインボーはくさすぎです。場内には笑いも、悲しみも感じられませんでしたが、皆さんがどのような感想を持ったのか知りたいところです。 追記 本が図書館の書棚にないからといって、人気がないわけではない。そうこの映画は教えてくれたけど、本当だった。人気のある作家は、予約待ちが多く、書架に並ぶ間がないんだ!=東野圭吾や山崎豊子 今まで人気がないんだと思ってました。

3/24 今日、サイン本が届きました。嬉しくて、飾っています!

3/15 またもや大沢有昌のサイン会に行けず...でも、大沢オフィスサイトでサイン本を手に入れられることとなりました!

3/10 春です。誰か新しい作家を探して、初めて文芸書に手をのばしました。「小説すばる」作者の素顔が身近に感じられ、小説でも書いてみようかしらん、なんて思っちゃいました。そして発見。ぽるこの大学の先輩が作家になっていたなんて!


3月の読書 13冊 東野作品が、図書館に80冊もあることに嬉しい悲鳴をあげています。これで読みたいのに、面白い人がいないから読み進められないという心配もなくなりました。じゃんじゃん読むよ〜!

漂流街   馳星周   徳間書店   1998   2001

ミステリーを書く!を読んで、元書評を書いていたと知り、またこの本がセンセーショナルに取り上げられていたことを覚えていたこと、そして映画で話題になり、日系ブラジル人が登場するというので手に取ってみた。   暴力シーンが多すぎる...読めない...辛い...怖い...ぽるこにはこの手の本が駄目なことがよくわかった。想像するだけで身の毛もよだつ。映画でも血のシーンが駄目だし、特にボクシングで血が流れると恐ろしくてたまらないのだ。話は代わって、文体は、最初あまりにも言葉が省かれすぎていて、=よく言われている映像的で、何なんだ?と感じたが、ぽるこの感覚に近く、すぐにマーリオを身近に感じることが出来た。そして、この手の物書きが増えるのではないか=新井素子と同じ現象が起きるのではないかと思った。マーリオの短絡的な=即物的な考えと文章が一体化されており、荒いながらもぐんぐんと引き込まれていった。(怖いんだけど) 文章力はかなりのもので、風貌からも信者が出そうな気もするが、日系人や中国人、南米の人の書き方が誤解を招かないかと怒りにも沸いた感情がある。しかしそれは、「日本人は日系人のことを知らない」と書かれているようにこれからでもいいから知って欲しい。日本がしたこと、それによりどんな思いをした人たちがいるのかを。それらを含めて、今の日本の現状を憂い問いかける小説であるのだと思う。

マーリオ(佐伯広志 色男) ケイ(ピンクキャット 君枝) ルシア(大久保の立ちんぼ 白い女 コロンビア人) カーラ(盲目の歌の素敵な少女) 伏見(やくざ) 岡島 吉本シンちゃん 藤本加代子(吉本の女) カオ(高・コウ 老板・ラオバン) リン  カン(韓) リク(陸) 有坂(ピンクキャットの店長) 山田 ワギーニョ(口がきけない ) 松本(関西のやくざ ケイがお気に入り) 高子(マーリオのいとこ・大泉に住む) 佐伯太一(マーリオの祖父・鹿児島出身) 美砂(ピンクキャットで働く) ロナウド(マーリオの弟) レアンドロ(六本木のバール・プレトのバーテンダー) リカルド(マーリオが金を借りている) 六本木のバー、カンピオーネ オリホ・デ・カブラ(お守りの天然石のペンダント) 忍者はっとり君の歌 大塚のオラ・エクストラ

放課後   東野圭吾   講談社   1988   2001

紹介文 『校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将−犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が・・・・・・。乱歩賞受賞の青春推理。』 解説は黒川博行 他の紹介文として『私立女子高校の更衣室で起こった恐るべき密室殺人事件。錯綜する殺意、友情、ため息。「少女からの脱皮を終えて、大人の女に変身しはじめる」女子高生の生態を軽妙な文体で描いた本格学園ミステリー。「週刊文春」85傑作ミステリーベスト1に選ばれた長編力作。』

@ 面白くない A う〜ん、これで受賞できたとは... B 東野圭吾の作品って、変わったな。 読み進めていくのが辛く、本を手に取るのも嫌な作品でした。どうして、この後、東野作品が面白くなったか不思議ですが、書くことに責任ができたのではないかと勝手に推測しております。事件の起きた場所や推理がイラストとして何度か入るのですが、少年推理小説を読んでいるような感覚に囚われます。心張り棒なんて、通常の会話でかわされる事も不思議だし、生徒が先生を旅行に誘う何ざありえませんし。人気のある若い先生ならともかく。

密室のからくりを説くためだけに走っているようで、人物描写が足りなく読んでいてイメージが湧かないので、面白くなかったというのが、この作品を好きになれなかった理由ですが、これが書かれたのは13年前。こういうものはその当時読んでこそ面白いものなのでしょうね。東野FANなので、読めたという所でしょうな。東野圭吾はアーチェリーを大学時代やっていたそうですが、これから書く作品には、再び登場させるわけにもいかないでしょうから、これから書く小説に何を登場させるかも楽しみです。こうして好きな作家の成長振りを追う事も、楽しいかもね。しかし殺人の動機が...もう少し深く描かないと。わけがわかりません。

校長  松崎教頭 先生(前島・主人公「マシーン」 村橋・密室で殺された数学教師 堀・女 山下・女 長谷 麻生恭子・男を玩ぶ   陸上部顧問・体育教師竹井・ピエロに仮装し殺害される   ) 刑事(大谷・ 私立清華女子高等学校の生徒(ケイ・高原陽子・加奈江・宮坂恵美・北条雅美) 前島の妻・裕美子 用務員のバンさん

卒業 雪月花殺人ゲーム   東野圭吾   講談社   S61   2001

東野作品を読んでいると、必ず書かれているこの作品名。どんなに名作なんであろうかと楽しみに読んだのだが、「放課後」と同じ感想になった。仲の良いグループ内での殺人事件。どろどろしたものが渦巻いていると思ったが、そうではなく、日常にありふれていそうなもの過ぎて(地味過ぎ)。そして雪月花の説明が多すぎたのが、こういう考えて読むのが出来ないぽるこには辛いところでした。この説明だけで、4分の一くらい?くどい。加賀が警察官にならず、教師の道を進もうとする理由も、くさすぎ。(これも時代か?)しかしドラマにすると面白いのかな?火曜サスペンスなんかで。それぐらい全体にくささが漂っている作品でした。これも14年前のものですし、時代なのでしょう。

南沢雅子(高校時代の恩師) 藤堂正彦(祥子の彼氏) 牧村祥子 金井波香(剣道の達人) 若生勇 伊沢華江(若生の彼女) 加賀恭一郎 相原沙都子 寺塚(藤堂の研究仲間) 三島亮子(波香の対戦相手) 県警・佐山  首を振るピエロ バーボン 白鷺荘 

沈まぬ太陽 会長室編下   山崎豊子   1999   2001

恩地がどうなるかが、楽しみであったが、山見が辞任し、JALのその後も暗雲立ち込め、恩地の未来も見えない。このままで「完」なんて!と無責任じゃないかとも思ったが、この小説は実話に基づいて書かれたもの。て、ことはあとはみんなでどうなっていくか見守り、行動するということなのだな、と改めて思う。当時、小学生(中学生だったかな?)の私には、御巣鷹の事件には、いろんなことがからんでいたなんて知る余地もなかったけれど。実際、当時の世論はどうだったか気になります。いつか昔の新聞でも読んでみるか!山崎豊子は重い。

魔球   東野圭吾   講談社   S63   2001

こんなに面白い本が、落選していたなんて、なんて「江戸川乱歩賞」はレベルの高い賞なんだろうか!!!1984年・第30回江戸川乱歩賞に応募していた作品である。(当時は乱歩賞くらいしか、賞がなかったらしい。) 1度目の応募で、最終選考の手前まで、そして2度目の応募で最終選考まで残った「魔球」、3度目の応募の「放課後」は第31回江戸川乱歩賞を受賞する。それらは会社勤めをしながら書かれた作品である。そして「放課後」の翌年退職する。(講談社が社名をばらしたので、辞めるしかないと思ったそうだ。会社に身を捧げるという雰囲気が、その時代にはあったらしい。)

野球が大好きなぽるこには、大変面白い話であった。しかし高校生が連続殺人、異父兄弟、犯人は高校生、犯人は自殺、魔球というのは、しょうしょう突飛だったかな?これが東野初期作品だと思うと、新鮮な感じがして、大切に読まなきゃなんて気がしてくる。プロ入りは、一人の力ではどうしようもないことだろう、特にバッテリーは。バランスのあったレベルの高い相手と3年間組むことが、如何に大事か伝わってくる。ぽるこはプロ野球が好きで、高校でソフトボールを始めたが、勝つチームになりたい人(1名)と、お遊びでいいという人(8名)に分かれて、大事になり、勝つチームを目指していた女性は退部した。そんな話は、草野球チームでもよく聞く。自分に適したレベルの所に所属して、更に上を目指す。でも社会に出たらどうすれば、いいのなんて自問自答。考えこんじゃいます。

須田武志(ピッチャー) 北岡明(キャッチャー)(千葉・開陽高校) 東西電機 須田勇樹(武志の弟) 森川(物理の教師 野球部長 高間の友人) 手塚麻衣子(国語の教師 森川の恋人 高間の昔好きだった人 高間の警察学校の友人の妹) 須田明代(武志の母) 須田志摩子(明代の母) 須田正樹(明代の兄)山下和義(プロのスカウトマン) 芦原誠一(実業団・東西電機のピッチャー 少年野球のコーチ) 元木・上原・高間・本橋(刑事) 中条健一(武志の実の父 東西電機) 中条紀美子(健一の妻 東西電機の継承者)

鳥人計画   東野圭吾   新潮社   1989   2001

「ミステリを書く!」で取り上げられていた鳥人計画。いったいどんな本なのだろう。いつもの本を選ぶパターンと違い、作者の思いを先に知り、内容を知ってから読む本となった。東野は「ミステリを書く!」でこう語っている。 〜単純に考えた場合には、命を失うのが一番嫌なわけです。では、命を失わなければ次に何を失うのが怖いのか−それは肉体かもしれない、それなら肉体を犠牲にしてでもほしいものはあるんだろうか。そういうところから生まれたのが、例えば『鳥人計画』です。〜 これを先に読んだので、ジャンプ選手が腕でも、足でも、または怪我により引退する話が軸になるんだろうということは予想できた。読み進めていくと、犯人はわかっているのだが、動機が解らない。その動機は?警察と一緒になって、動機を探っている自分がいる。今までに書かれた中で、ヒントになるセリフや行動はなかったか?とかなり注意深く読んだ。その点では、子供の頃読んだ探偵もののようで、ワクワクというよりも「早く動機が知りたい!」と先を急くような感じではあったが。自分を殺して(改善して)、金メダルを目指したいという人の気持ちは、わからない。スポーツは楽しいものとしか知らないぽるこには、人の上に立つ能力も無かったし、周りにもそのような人はいなかった。上手い人を真似ることが、上手くなるコツであるというのは、よく言われる事である。特にスポーツは体力の問題もあり、期間が限られているので、このような状態になる(望む)選手もいるだろう。しかし何においても、努力よりも天性の能力が優劣を決めるのだろう、と思っている。ジャンプはノルウェーが発祥の地で、元は罪人に罰を与える手段だったそうだが、プレッシャーを跳ね除けるのは、更なる努力とそれに裏付けされる自信なのだろう。ここに登場する楡井明は、努力をしてきた人々にそれらをくつがえさせるような、いわれのないプレッシャーを与えられる人物だ。恨みや妬み。能力のあるものには、みんなが羨望の眼差しと嫉妬で歪んだ気持ちを抱く。そう思うようになりつつあるいま、推理小説を読むことが楽しくてしょうがない。

沢村亮太(選手) 峰岸貞男(原工業コーチ) 三好靖之(全日本チーム総監督) 片岡(日星自動車スキー部トレーナー) 杉江泰介(日星自動車スキー部監督) 杉江翔(泰介の息子 日星選手) 杉江夕子(泰介の娘 楡井の友達以上恋人未満) 佐久間・新美・加藤主任・島津(札幌西警察署刑事課捜査一係) 深町和雄(日星選手) 田端(氷室興産監督) 中尾(帝国化学コーチ) 藤井加奈江(ライラックのウエイトレス) 石田病院の石田先生 立花直次(アイヌ研究家・立花古本店主)

サイバードシステム サッツ(踏切) 宮の森シャンツェ マッチ・ニッカネン(フィンランドの鳥人) ホテル円山

あの頃ぼくらはアホでした   東野圭吾   集英社   1995   2001

東野圭吾の高校〜浪人〜大学のエッセイ集。面白い。落ちこぼれ中学・高校から這い上がり、予備校では下から1,2番という状況で、いろんな馬鹿をやった事が書き連ねられている。東野ファンでなくても、お勧めです。ぽること14才はなれているけれど、やってた事も時代もそうそう変わらないのかな?東野氏の時代の不良の残党がうちの中学にもいたなあ。1コ上の先輩までで、うちらの学年にはいませんでしたが、確かにこの表現の不良は実在してました、東京にもね。

 

少女達がいた街   柴田よしき   1997   2001

これは、ミステリを書く!でのインタビューを読み、面白そうだと思い手に取った本である。まず思ったことといえば「これって新井素子?」という程、主人公であるノンノの一人称で物語が綴られていたからである。新井素子は、高校生の時に大好きな作家であった。主人公(女の子)の微妙なゆれ動く感情を事細かく書き連ね、一緒になって悩んだり、ドキドキしたり、空想の楽しさを味あわせてもらった。しかし年を重ねるにつれ、現実世界の方が楽しくなり、そういった空想事に心を重ね合わせられなくなっていったのだ。読んでいるときから、「大人になったら、こんなの読めないだろうなあ。やはり柔軟な感覚で読まないと、なあ。」と考えていたのだが、現実となった。そう、だからこの手の本はもうつまらなくなってしまっていた。

内容はノンノ・チアキ・ナッキー・カズらによる、1970年代のロック喫茶・バンド・他校生との付き合い、ディープ・パープルやグルーピィー、親友や将来への不安などを軸とした青春ものです。音楽物で、小説を書こうと思っていたのでなかなか魅力的ではありました。出だしは...

ここのところ、登場人物の描写が良く描けているものばかり読んでいたからだろうか、それとも大人になったからだろうか...この作品に登場する人物の描写の少なさや外的要因のからみのなさ、はたまたノンノだけで進んでいく話にもううんざりしてしまった。登場人物のちょっとした仕草や、ニュアンスが伝わってこない為、先生にしても北条優作にしても、薄っぺらな人物でしかない。特に中原エルザの一方的な母親らしくないという表現は、残念だ。って事は、これって少女小説?

最後のどんでんは、あまりにもお粗末。光江さんとノンノの出会いなんぞ、取ってつけたようですぞ。海外にいる期間は時効が延長されるというのは、よく聞く話なのにみんなが知らないだろうという表現も鼻につきました。と、このような文句がこんなに出てくるとは、自分でも思いませんでした。しかし怒りよりもあきれてしまう本でした。それなりに読みましたが、苦痛でした。

ノンノ(菅野菜月) チアキ(岩崎千秋 チアキ・マクドナルド) ナッキー(井上高子) 新谷和之(フィッシュ・アンド・チップスのVo) 中山(フリーライター) 陣内章(メイドーのジン・警察官) 北浦巽(先生・テロリスト) 中原エルザ(新谷聡美・女優) 杉山武史(政治家秘書) 佐久間詩織(シオン) 宮沢光江(家政婦) 三条悦子(ジンの憧れの人・テロリスト) 江藤宗介(ジンの職場の後輩) 財前晃一郎(政治家) 松本叶恵(メイクさん) アナザーサイド メイドー

沈まぬ太陽 会長室編上   山崎豊子   1999   2001

少し読んで眠る筈が、夜中の3時まで読み進める羽目に陥りました。4巻は、ようやく恩地が日本で活躍の場を与えられ、今までの信念を貫き通してきた甲斐があったといえるものなのです。正義のヒーローが、当たり前に勝つ。(勝っていないけど) これがどんなに嬉しいか!幼い頃に戻って、ウルトラマンタロウでも見ているような感情の高揚がありました。 また、この会長・国見は実在の人物だろうが、どんな人なのがかんりの興味が湧いた。最終巻を読むのが待ち遠しい!しかし、今月は山崎豊子を4巻。重〜い月間です。

 

沈まぬ太陽 アフリカ編・下   山崎豊子   1999   2001

カラチ・テヘラン・ナイロビ。地名を聞いても、どんな所なのかわからない。恩地は10年間も辺境地をたらい回しにされたが、それでも信念は曲げない。尋常ではないし、会社側から危険視されてもしょうがない。しかし、まさか国会での交通安全対策特別委員会での発言が、恩地を救うとは。沢泉もなかなかやるじゃないか!ようやく陽の目を見たか、と安心する反面、経営者側からすれば、やってくれたなとまたしこりを残しそうな発言は、読んでいてドキドキはらはらする。事実かと思うと、こんな事が実際起きていることが信じられない。半官半民の会社の実態、逆らうものの処遇のひどさ。見てみぬふり、揉め事が起こらないように過ごす人が多い中、いたら大変だけど、恩地のような人物が現れてくれることは希望である。

アフリカの女王、ミセス耀子・ヒギンズの容姿を想像するだけで、この物語がぱっと明るくなり、重い話も少しは読みやすくなった。

浪花少年探偵団 2   東野圭吾   講談社   1993

しのぶセンセと新藤については、作者がもう描かないといっているのだから、期待すらもできなくなってしまったが、読者としてはその方が想像で楽しめるかも。子供も小学生から中学生になり、そうそう先生と仲良く出来ない年頃だしね。まあ、あまりにもシノブせんせの周りで事件が起きすぎるのもねえ。大変面白く読めた作品でした。

大地の子 下   山崎豊子   文芸春秋   1991

ようやく読み終えました。どうしてもテレビの映像が、フラッシュバックして、想像を助けてくれた(=貧困にしてくれた)んだけれども。陸一心は上川隆也になっちゃうし、松本さんは仲代達矢になっちゃうし。月梅よりも、丹青は小説の方がよく描かれており、魅力的だった。中国は、私の祖父が憧れた土地であった。開拓団として、移住することも考えていたそうだ。(祖母が猛反対して、取りやめになったそうだが) もし自分が中国人として生きていくことになったら? 今、日本人として生活をしているのであるため、これからもそうであると思うし、中国での生活は想像もつかない。また、考えたくもない。この本を読んで、よりそう思う。しかし、中国大陸で生きている人の中に、何人もの陸一心がいることは忘れてはならないし、伝えていかなくてはならないことだ。

PLATONIC SEX   飯島愛   小学館   2000   

江戸川区に70冊もあり、200人待ちだからすぐ借りれるな!と思っていたのに、ようやく先日順番が回ってきました。待つこと2ケ月。読みたかった〜!ぽるこには珍しく、新書を定価で購入しようかと思うほどでした。立ち読みするにも、品切れを起こしているし。飯島愛については、隣の区の中学へ通っていたということで、情報は少なからず入っていたのですが、改めて書面で読んでみると...なんだ、何も書かれていないじゃないか!抽象的過ぎるぞ、何もかも。読んで見て、何でこの本に人気が殺到し、台湾でもブームになったのか??? 少女の書く、何がいいたいかわからない記録にしか過ぎないはずだけど、それでも人の心を打ったんだろうか?不思議だ。整形にしても、顔をいじったのではないようだけど。(確かに胸は、いじったのがよ〜くわかるけどさ。)何にせよ、話題の本ほどつまらないといったところでしょうか?風邪を引いて、病院で待っている2時間で読み終えてしまいましたから。

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