
いろいろと思いはありますが、ぽるこはしーちゃんと28年間一緒に過ごすことが出来て、感謝しています。
このしーちゃんのページも今月で終わりです。たった3ケ月間でしたが、読んでくれた方にしーちゃんのことを知ってもらって感謝しています。ありがとうございました。
最期の章 6月28日(水)
16:00、誰にも見取られずしーちゃんはあの世に旅立っていきました。12:00ごろから容態が急変し、血圧も低下。苦しまずにスッと息を引き取ったのでした。
病院には3人の携帯番号を教えておいたのに、看護婦さんは「掛けかたがわからなかった」そうです。最初に駆けつけたのはぽるこの母で17:00過ぎ。すでに死に化粧を施され、病院の寝巻きから真っ白の衣装に着替えも済んでいました。入れ歯も、3月頃から痩せてしまって入れるのに苦労してたのに(しかもここ2ケ月は食事をとっていない。)、ちゃんとはめてくれていました。
徒歩5分の距離を専用タクシーで帰宅。(ちなみに2万円です。) 時間的にも、病院のスタッフがみんなでお見送りしてもらえたので、良かったと思います。
その晩の内に、葬儀を取り仕切ってもらう知人の方もお越し頂き、30日の通夜・1日の告別式の件もスムーズに進みました。29日は家の大掃除。庭の木を切ったりで、バタバタです。全てが済んでから、親戚に連絡。子供と孫だけに見送られたよい葬儀でした。
6月27日(火)
両足のむくみがひどい。足の形も、足首からグッと内側に曲がり、変形している。指がドス黒くなり、血行が悪いようだ。しーちゃんは、そんなこともお構いなしに、スーカスーカ寝ている。口を閉じているのだが、息が出る度変な音を出しながら、口から息を吐き出す。一定の間隔で、寝息をたてるのだが、肩も大きく上下しているので、必死なんだろう。昨日、今日、「グググ」という声?を出す。
6月26日(月)
珍しく目をずっと開いていたので、久々に長く(40分くらい)そばについていた。目を開けていると、意思を感じることが出来る。
咳き込んだので、背中をさすってやると、目がどんどん開いて、今まで死んでいた目が、みるみる輝きだした。ぽるこがそばにいる、という事がわかったらしい。苦しいときに、そばにいることがどんなにしーちゃんを励ませるかわかった。足を揉んだり、擦ったり。コンコンといえば、しーちゃんから見える所に顔を移動し、声を掛ける。「苦しいんなら、ぺっ、って吐くのよ。ペッ、って。」というと、わかったようで、口から痰を出した。そして、見ている前で咳き込んだので「痰を取ろうか?」と言いながら、口に手を入れると、我慢して痰を取ってもらおう、と言うのがよくわかった。(痰の塊が出てきて驚いた。) 左手の浮腫み、足の浮腫みは取れた。しかし、手の指の血管がズタズタになっている。
介護する側も、反応があるとすっごく嬉しい。最近、10分くらいしか側にいなかったので、少し反省した。(寝ているだけの人の側にいるのは、なんともしようがないんだけど。)
隣の患者さんは、入院して4年。痰の吸引は見ていても、可哀想。生きるも地獄。ただ生き永らえるのが、いいのかは疑問だ。家族のエゴでしかない。
6月25日(日)
体位交換をしたばかりで、目を開いていた。そこへぽるこが現れると、一瞬目を見開くが、しだいに閉じていく。首の皮は、皺が多く、固くなってきた。
6月24日(土)
少しやつれているように見える。顔色も悪い。よだれに色がついている。茶色いような、オレンジのような。
同室の人は、みな今年入院した人ばかり。ただ1人が、すでに4年目だ。家族の人と初めて会ったが、気苦労だろう。
6月23日(金)
いつも顔しか拭かないのだが、嫌がるので、温かいタオルで手を包んで拭く。すると目を開く。新しい刺激になったのだろう。足をマッサージすると、先日は固かったのに、柔らかくなっている。
看護婦さんから、「いつきても反応がないね。」と言われたが、「心の準備の期間が出来て、いいんですよ。」と答える。看護婦さんも、慣れてはいてもそのように見るんだな。「しーちゃんは心臓が強いのね。(もう植物状態になって2ケ月だし、点滴のみだから)」と言われ、やはり自慢のばあさんのなで嬉しく誇りに思った。「気丈な人だから。」と答えるものの、人と話をするのは、自分が頑張ってしまうので辛い。やはり、病院では、そっとしておいてほしい。
6月22日
しーちゃんが少し目を開いた。たった1週間、目を開けていないのを見ただけで、寂しくなるもんだ。痰を取ると、血が混じっている。鮮やかなので、口内の傷だろう。吸引機は楽だけど、傷が付く。年寄りは、そういう傷も直し難いんだろう。
6月21日
不在者投票のついでに、東京都のシルバーパスと理容券を市役所に返却してきた。自宅で処分しても、構わないものだが、国から頂いたものと思うと(また、しーちゃんのために貰ったものだし)一応返しておこうと思ってのことだ。
最近、しーちゃんの足元に湯たんぽが入っているので、聞いてみた。すると、点滴をしているため体が冷えるので、という事だった。若い人が点滴を打っても、冷えるらしいので、年寄りならなおさらだ。
口の中に、痰がたまっていたので、久々に口内に指を入れて掃除した。すると最近まで、かたくなに口を閉じていたのに、抵抗しない。そのため、するっと痰が出てきて清掃はすぐ終わった。
6月20日
目を開けなくなってきた。手も冷たいことが多くなった。足の裏も、固くなってきた。足のマッサージをする時にしか、足は見ないので、むくみが目につく。手と同様、足も右が悪い。爪を切る。痛いとき(といっても、そんなひどくやっていないんだけど)は足を動かし、眉間に皺を寄せる。
6月19日
皇太后様、竹下元首相が相次いで亡くなった。しーちゃんの時代が確実に終わって、次世代に受け継がれていく。皇太后様の話は、しーちゃんから聞いたことはあるけど、苦労されたようだ。今一度、同じ時代を生きてきたものとしての話が聞いてみたい。
6月18日
元気なときの様に、口をポカーンと開けて、イビキをかいて寝ている。起こすのも気の毒なほど、気持ちがよさそう。
6月17日
珍しく手をキツク握り返してくれた。
6月16日
久しぶりに、朝面会に行く。声を掛けると、両目を開いてくれる。10分くらいだろうか、一方的に喋りつづけていたが、出掛ける為時間がなくなった。(いつもなら、1、2分で目をつぶってしまうのに...) なので「もう疲れたでしょう。目は閉じていいよ。」というと、しーちゃんは目をつぶった。(わっ、こちらの言っていること、まだ解っているんだ。意識はちゃんとあるんだ。) しーちゃんの生命力に驚き、嬉しくなりました。
6月15日
朝、しーちゃんの声で起きる。「ぽるちゃーん」という家にいないはずなのに、耳のそばで聞こえた。じいさんが亡くなる前日に、やはりそのような事があったので、慌てて病院へ向かう。(間、7分) 久々に目を開いて、ぽるこをじっと見るしーちゃん。とりあえず安心。ここんとこ、手が冷たくなっている。
弟がしーちゃんのお見舞いに行ったときの話 ぽるこ:「それ病院のタオル?」 弟:「そうだよ」 ぽるこ:「それオシリ拭きのタオルだよ」 可哀想に、しーちゃんはオシリ拭きで今まで顔を拭かれていたのでした。