
6月14日
左手の手の甲が、極薄のサランラップを貼り付けたように、皮膚じゃないようになってしまいました。むくんでいるためですね。声を掛けると目を開けるんだけど、1、2分ですぐ閉じちゃう。その後はいくら声を掛けても駄目。新しい刺激が必要だ。目を開けると、黒目が潤んでいてかわいいのに。
今日からエアーマットを敷いてもらう。山が8つあり、ジョクソウが出来にくくなりそうだ。自分で寝返りがうてないから、病院でこのようにしてもらうと安心だ。
6月13日
目を開いていることが少なくなった。いくら目に意思が無くても、閉じたままでは寂しい。
6月12日
眉毛を触ると、嫌な顔をする。
6月11日
鼻毛を切ると、嫌な顔をする。舌の上についていたものを、どのように取ったのか看護婦さんに聞いた。グリセリンをガーゼを棒に巻いたもので取るそうだ。しつこい場合は、30分くらいつけて置くそうです。
6月10日
声を掛けても、手を揺すっても起きない。すかーっと寝息をたてて、眠っている。土曜日は清拭の日なので、疲れてしまったんだな。昨日口の中が臭かったけど、今日は平気。ただ単に、舌の上にいろいろ付いていて、それが臭かっただけらしい。いつも舌の上に白や黄色の変なものがこびりついていたから。家で介護している時にもあったけど、取れなかった。さすが病院。キレイにしてもらって、鮮やかな舌の色が蘇った。
6月9日
横を向いて寝ているため、口から痰がだらっとたれていた。黄緑色をしている痰には鮮明な赤い血と、ドス黒い血が混ざっていた。前者は吸引機で粘膜が傷ついたため、後者は胃の癌が進行しているため。
口からはかなり臭い息。このあと1時間は、その匂いがぽるこの鼻をつんざいていた。ここ1、2ケ月は確かに息がくさかったけれど、ここまでじゃなかった。
2月か3月頃、担当医から聞いていたけれど、1回しかドス黒い血は見たことがなく、すっかり忘れていた。老衰で体が弱っていると思っていたけれど、進行は遅いものの癌はしーちゃんの体を蝕んでいたのだ。眼球の白い部分は、やや灰がかった色になり、充血気味だ。目を開けていても、何も追っていないし、瞳孔の収縮もない。もう目が見えなくなっているのかもしれない。そして左手がぱんぱんにふくらみ、しーちゃんとは別の生き物のようになっている。先はそう長くない、きっとそう。
今は1日2回病院に顔を出しているが、(家から病院までは徒歩5分)出掛けたため、昨日今日と1回だけ。遊びにいっても、家にいても、心配でしょうがないし、落ち着かない気分。しかし会いに来ても、話も出来ないし涙がでるばかり。看護婦さんの邪魔になるんじゃないかとも思うけど(大部屋で狭いし)。
しーちゃんが入院してからもう10ケ月が経つ。1人で家でご飯を食べるようになって10ケ月。慣れたような感じもするけど、いつかしーちゃんが家に帰ってくると心のどこかで思っていた。でもそれはもう叶わない。辛いな。
6月8日
18:00ごろ面会に行くが、もうスヤスヤ状態。苦しまないのが一番。
6月7日
足のマッサージをいつもは着衣の上からしていたんだけれど、直接肌に触れてみた。骨だけになっている。あえて見たくないと思っていたのだが、やはり見るのは辛い。髭を剃ると、少々表情を歪める。一語だけ発声をしたが、いつものしーちゃんの声じゃないので寂しい。体位変換した際、反対側のから顔を覗き込む。上の方から覗いたせいか、「このひとは誰なんだろう?」といった表情で、わずかだが自ら顔と視線をを動かした。生きているんだなあ、意思がまだあるんだなあと嬉しくなる。足の爪のが1つ、切残されて(切損ねて)ぴょこんと飛び出ている。ちょっとやればすぐ取れそうなので、そうすると足を大きく動かした。「痛かったのね。ごめんね。」 こういう感覚もまだまだ残っている。
また1人、同室の方が亡くなった。しーちゃんと同時期に禁食になった方。いつかはしーちゃんもだと思うと、やはり人ごととは思えない。
夜面会に行くと、寝ているのだが手が何かを探している。手を差し出すと、安心したように強く握ってくる。爪でぽるこの手に痕が付くほど、強く。自分の手の親指は、強く握るから赤くなっている。手を離せなくなってしまう。
6月6日
行くまで、目をつぶっているが、声を掛けると目を開く。しかし喋らないしーちゃんに、語りかけるのはせいぜい10分。この1ケ月、一緒にいる時間が激減した。喋れるといいんだけど。おむつの交換も、1日6回から4回。食べるものを食べないからだけど、少しずつ手が掛からなくなっているのは、大変だった時の事を思えば楽になったけど、やはり寂しい気持ちで一杯だなあ。
6月5日
目がずいぶ窪んだ。食事を取らなくなって、1ケ月が過ぎた。点滴だけだからなあ。手足はぽかぽかしているのが救いだ。足の裏マッサージをするとスヤスヤ休んだ。とてもかわいらしい。
6月4日
今日はしーちゃんの3番目の孫の結婚式。(ぽるこは2番目) 「行ってきますよ」と声を掛けるも反応は鈍い。初めて「あっこちゃんが結婚するんだよ。」と言ったら、驚きの表情を見せたのだが... 結婚式後は、親戚が詰め掛ける。
6月3日
午前中、清拭があったせいか、声を掛けても起きない。手は冷たい。夜、もう一度面会に行く。手はポカポカしてるけど、反応はあまり無い。いつも「お休み」と声を掛けると、すぐ目を閉じるのに今日は閉じない。なので帰りづらい。後ろ髪を引かれる。
6月2日
面会に行き、「おばあちゃん、こんにちは」と言い、すぐその場を離れてタオルをぬらしにいった。しかしもう起きなかった。すーかーすーかー寝てしまった。午後、ぽるこの結婚の話をすると興奮したようになる。わかるんだね。おばあちゃん。「明日、その彼が挨拶に来るよ」というと目が見開かれた。
6月1日
具合が悪くて会いにいけず。