3月16日

大好きな「大岡越前」そっちのけで喋りまくる。シュールである。

「遺産は少ないけど、使ってね」

「お腹がすいた。胃が悪いのかしら?(そんなわけない、ぼけてるんだよ)」

「遺書を書いて,お墓の前においてあるからね」(何て書いてあるの?)「別に何も書いてないけど...」(恥ずかしそうでした)

「葬式は内輪だけでいいからね。骨を集めるときはいくから。(どうして本人が骨拾えるんじゃ!)」

3月17日

「昨日誘拐されたの」(そう。かわいいからかな?)「うん、そうだと思う」

「若乃花はそこのホテルに宿泊してるはずだよ。」(若乃花引退のテレビ番組を見て)

3月20日

「私は結婚してたかしら?」(してたよ。おじいちゃんと)「年が離れているのに、どおして結婚したの」(自分は年取ってないと思ってる)

「じゃあ、そのだんなさんはどおしてるの?」(癌で8年前亡くなったよ)「そう。自殺したの...」(なんでそうなるの)

だけど食事はよく食べます。(^^;)

3月21日

(なんでおばあちゃんは末っ子なのに頑固なの?)「負けず嫌いなのよ。バスケットやっていたのが、影響したのかねえ。」 甘栗と栗ぼうろを「おいしい」連発で食べていました。当時はバスケットゴール、すべてが木製でした。

3月22日

悩みが多いおばあちゃんは「お金持ちが親戚にいないかしら」と呟く。

親戚中じゃ、自分が一番金持ちだよ。(家・屋敷・駐車場経営もあるし)

3月23日

連れ合いの命日のため、数珠を渡す。5分ものお経をとなえる。ぼけてても、おぼえてるんだな。

3月25日

高校野球が始まり、テレビに熱中。いまどきの病院は12時間で千円のテレビカードなるものを購入させます。

3月26日

文明堂のカステラボーロ(通称“マルボーロ”)をほおばる。食事を車椅子に座って食べるが、20分もするとベットに戻りたがる。それは楽だから。

3月29日

出身地そばの戸畑高校が甲子園で対決。「ああ、だめだめ。あそこは弱くて。確か勉学の方に力をおいてるんじゃないかしら?」 本当に知ってるのか? そんな昔から戸畑高校はあるのか? 田舎だからだめだ、らしい。結果のニュースに「ほらみてごらん、だめだねえ。」 自分の出身地なのに。

3月31日

  東京は桜が1分咲き。でも葉桜は見頃。花をみせよう。

 暖かく、風がなく、体調の良い日はなかなかないので、思い立った時が肝心。重装備で出掛ける。病院に入る前によく行っていた散歩コースを行く。

 あまり長く座っていられないので、いつものように走りながら車椅子を押す。そんな人はあまりいなんだけれど。いろんなものを沢山みせてあげたい。

 しかし、おばあちゃんは弱気になり「もう病院に帰ろう」と15分もすると言う。悲しくなる。ここの広い園芸店には色とりどりの花があるのに「もういい」

悲しすぎます。体が弱るということは、こうなんですね。感情の起伏も減ります。だから喜ぶことをしたいのに。それさえも嫌がるなんて。おそろいの赤いうわっぱりなのに。(昔は本人は「赤なんて」といっていましたが、ここんとこいいません。カメラも嫌がっていたのに、嫌といいません。)

私の体力不足から、走りながら車椅子を押し続けるのは厳しく、出掛けてから病院に戻るまで35分掛かりました。部活を思い起こさせる程の、汗と喉の渇き、足の筋肉痛。疲れた..

**********しーちゃんの3月ページお仕舞い*********

 

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