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ベレンについて


ポルトガル軍船が1616年1月にベレンに到着して、未開のジャングルであったこの地に要塞と教会を建てた事から、歴史が始まる。当時、イギリス・フランス・オランダ・スペインから、冒険者や商人が旧宗主国のポルトガルの主権を侵害しており、北部の防衛・植民の拠点にするため町作りを行った。そして政治・経済の中心として発展してきた。


18世紀末から19世紀初頭に、アマゾンのゴム・ブームで繁栄した。当時のベレンは鉄道・市内電車・電気が整備され、輸入資材をふんだんに使用した邸宅やオペラハウス、教会など現在に残る壮大な建物が次々と建てられた。有名なマンゴー並木の植樹もこのころである。スコールが降ると、雨宿りする人も見られる。その繁栄も東南アジアにゴムのプランテーションが出来ると、あっけなく崩壊していった。


パラー州の主な産業

鉄鉱石・ボーキサイト・マンガン・金など。ブラジルでも有数の埋蔵量である。豊富な熱帯森林源に支えられた、林業・胡椒・カカオ・果実や牧畜業、水産業である。近年、大豆・とうもろこしなどの穀物生産が目立つ。


アマゾン地域は、移民や黒人奴隷の移入が少なかった。交通路の未整備のため、国内の他地域との交流が困難であった。そのため先住民インディオの文化を地名・人名・料理などに、色濃く残されている。

人種はポルトガルとインディオの融合で、地方独特の文化・風俗・住民の風貌を形成している。そのため住民に、アマゾン人の意識が強い。

都市構造や建築様式はポルトガルの影響が大きい。


日本からの移民は1929年に43家族・189名が、トメアスに到着した時から始まる。過酷な自然条件、マラリアの流行などのため流出者が続出した。残った移住者はアマゾナス州ジュートなどで胡椒の栽培に成功し、地域農業に貢献した。


パラー州は千葉県と姉妹都市である。


日本とは、鉄鉱石の最大輸入国のカラジャス鉱山開発計画や、1985年に操業したベレン近郊バルカレーナにおける合弁のアマゾン・アルミ計画など関係も深まっている。


気候は年間を通じて、高温多湿の熱帯雨林型。四季はなく、乾季(6〜11月)と雨季(12〜5月)に大別される。昼夜、降雨により、1日のうちに10℃くらいの差がある。乾季には1日1回30分程度のスコールがある。貿易風があるので、夜は過ごし易い日もある。

ベレンは海抜14mの低地である。サンタレンでも海抜300mで、起伏は少ない。集中豪雨で河川周辺では、家屋浸水の被害もある。


民族

ポルトガルを主体にしたヨーロッパ系、先住民インディオ、黒人が入り混じる。パラー州内には、邦人・日系人は1万2千人いる。そのうちベレンには3千人ほどいる。


ベレンには多くの軍事施設(陸海空)があるが、これらの施設の周辺では写真撮影はしないこと。また近づかないこと。

立ち入り禁止 ・ Proibido Entrada   保安地区 ・ Area de Seguranca


ベレンの日本人学校は1996年3月に休校した。


交通

ベレンのヴァル・デ・カンス(Aeroporto Val de Cans)国際空港は、セントロから13km郊外にある。VARIG航空のマイアミ線、スリナム航空のフランス領ギアナのカイエンヌ行・スリナムのパラマリボ行が発着している。

道路は、雨季の河川増水により遮断されることもある。水上交通に頼らざるを得ない地域もあるため、地元住民はベレンの4ケ所の船着場から発着する連絡船・フェリー・貨物船を、日常的に利用する。

到着ゲートを出て、すぐのところにラジオ・タクシーのカウンターがある。セントロまで20ヘアル。タクシーはすぐつかまる。夜間・日祝祭・市外は割増になる。


ベレン発行新聞

O Liberal 5万部(日曜版は8万部)   ブラジル北部最大

O Diario de Para 2万部   政治色が強い

A Provincia do Para 2万部 

ラジオ

AM、FMの放送局が15局ある。

テレビ

5局あり、1局は国営。


観光

カステロ要塞

グアジャラ湾の高台にある、ベレン発祥の地。高台のため、グアラジャ湾とベル・オ・ペーゾ市場が見渡せる。構内にレストランがあり、食事をしながら風景鑑賞もできる。


中央教会   ベレン最古。

ボスケ自然公園(Bosque Rodrigues Alves)

市民の憩いの場となり、ジャングルのよう。ベル・オ・ペーゾ市場のバス乗り場から、Marambaia行きバスで30分。長距離バスターミナルを過ぎ、しばらくすると左に森が見えたら下車。テレビ塔が目印。火〜日 7:00〜12:00&14:00〜17:00

パラー州立宗教博物館(Museu de Arte do Para)

1998年オープン。カステロ要塞隣。1階はホール、2階は4つの部屋が展示室となっている。火〜日 10:00〜18:00 料金4ヘアル(火日は無料)


ベル・オ・ペーゾ市場(Mercado Ver-o-Peso)

船着き場に隣接するベレン最大の市場。かつて商人が売買の時に用いた「ヴェロ・ペーゾ(正味料)」に由来する。魚・肉・野菜・果物・薬草・ペット・観葉植物・衣類・陶芸、民芸品などが売られている。グアラジャ湾に沿い細長く2kmに渡り、広がっている。世界最大(4m)の淡水魚ピラルクや山積みの猛魚ピラニア、大ナマズの輪切りなどを見る事が出来る。アマゾンに出入りする商品は、すべて植民地として支配していたポルトガル政府によって、ここで検閲を受けていた。観光するなら朝5〜9の混雑しているときが面白い。ベレン名物の、食事が出来るコーナーもある。

エミリオ・ゴエルジ博物館(Museu de Emilio Goeldi)

動植物学・考古学・文化人類学などの政府研究機関。5haの敷地内には、アマゾンの動植物園(アンタ=南米バク オンサ=南米豹 マナティ トゥカノなどのアマゾン特有の鳥動物が見れる。)・水族館・展示場・がある。マラジョー島の先住民の資料1万4千点が展示されている。カフェテリアや民芸品の売店がある。

火水木9:00〜11:00&14:00〜17:00 金9:00〜11:45 土日9:00〜17:00 6ヘアル セントロのプレジデンチバルガス通りから「Medici Centro」バスに乗り10分


マンゴー並木


ショッピング

ベレンの商店街はヴェロ・オ・ペーゾ市場の近くのダウンタウンにある。市内2ケ所のショッピングセンターは各々テナントが150程入っている。


ベレンの電圧110ボルト・周波数60サイクル


お土産

青く輝くモンフォー蝶の羽を使った壁掛け。精力剤グアラナ(シロップと棒状がある)。ピラニアの剥製。ピラクルのうろこや舌。亀の脂肪で作った石鹸。インディオや鳥の木彫り。マラジョー焼き。


レストラン

パト・ノ・ツクピー   アヒルをツクピーというマンジョッカの絞り汁で煮込んだもの

マニソバ   牛の乾燥肉などをマニバという葉野菜と煮込んだもの

タカカ   乾燥えびやジャンブーと呼ばれる葉野菜と、マンジョッカ&レモンの絞り汁のスープ。タピオカのゼリーや海草の舌触りの青菜が具。クーヤという瓢箪の一種で出来た容器に入れる。

カルルー   ご飯の上に、黄色いソースをかける。海老とジャンプー(青菜)を載せたもの。好みでチリソースとフェリーニャの粉をかける。

ペイシャーダ   魚の煮込み

カランゲージョ(泥ガニ)   豪快に叩き割って食べる

以上のような他のブラジル地方では、味わうことの出来ないインディオ文化の影響を強く受けた独特の料理がある。食品類が腐敗しやすい気候なので、注意する。


在留邦人

在ベレン総領事館の管轄するパラー・マラニョン・ピアウイ・アマパー4州には、日本国籍者が1995年2453人(うちベレン市内555人)。移住者の大半は農業に従事しており、胡椒・パパイア・メロン・アセロラ・マラクジャ(果物)・養鶏・野菜栽培などで生計を立てている。その子弟=日系人は約1万人いると推定される。