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| 30万トンクラスの巨大船を動かす超大型エンジンは、意外にも毎分90回転の2サイクル・ジーゼルエンジンです。 | ||
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この写真は昭和39年2月に撮影されたもので、工場内で組み立て中のエンジン右中段と階段に人物が小さく見えます。エンジンの大きさが分かると思います。 水冷用配管、潤滑オイル配管、制御用油圧配管、圧縮空気配管、排気装置などが写っています。 エンジン「SULZER」8RD90型で1万7600PSを毎分119回転で発生するタイプです。 |
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| ジーゼルエンジンを生産していた会社は岡山県玉島「玉島ジーゼル」です。生産していたのはシリンダー内径56、68、76、90cmサイズ、100cmを超える大型船舶用エンジン(2サイクル)を生産していました。 エンジンは世界的エンジンメーカー「SULZER」のライセンス生産をしていました。最大1200人の社員が年間生産台数57台を達成した記録があったそうです。これは大型エンジンを1週間に1台出荷したことになります。広い工場敷地には、木型工場、鋳物工場、大型機械工場、組み立て工場など巨大施設が配置されていました。工場内の広い道路に専用レールがあり、大型トロッコに乗せたエンジンを約1km先の岸壁まで運ぶようになっていました。 船積用の300トン大型岸壁クレーンは地元のシンボルでしたが、重厚長大産業の衰退と共に今では岸壁にその姿はありません。同社のエンジン生産は何度か社名を変えながら平成元年頃まで続きました。 2001年現在、大型エンジンを組み立てた巨大工場が健在で当時の面影を残しています。工場天井(ビルの10階建てに相当する高さ)には、180トンクラス大型天井走行クレーンが二段に設備されています。今でも組み立て工場内を探せば、エンジン製造工場時代の痕跡が残っています。 その中にはエンジンをスタートさせる巨大なエアータンク、エンジンテスト時に使用する水圧式抵抗装置、内壁(ビルの4〜5階の高さに相当する高さ)には排気管を接続する装置があります。 20年前にエンジン組み立て工場を家族で見学した人は「エンジンスタート」の体験をしたそうです。ボタンを押すと超大型エンジンが「ドッドッドッと回転を始めた」ことを楽しそうに話してくれました。地元の人を工場に招く「まつり」を催し、工場内を案内したりエンジンの始動体験など気軽に行っていたようです。 |
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