■出版までの経緯■(出版委員会通信 バックナンバー)

■No.1■(2001年9月6日)

出版に対する迷いと決断

「親も子もラクになる、癒しの子育て・親育ちのすすめ方」のコーナーの文章が完成しアップしたのは、2000年の10月。以来、多くの方から、「目からウロコだった」「子育ての行き詰まりから、抜け出せるコツが分かった」「読んでいると、涙が止まらなくなり、癒された」と、熱い支持をいただきました。
もともと、「機会があれば、自費出版でもしたいなあ」と思っていました。「どこかの出版社で、引き受けてくれないかなあ」とも思っていました。「ダメモトで、出版社に原稿を送ってみようかなあ」と考えたこともあります。
でも、どうしても、そちらの方向へ踏み出せなかったわけがありました。
ひとつは、著作権(版権?)の関係で、本として出版されると、ホームページ上に、同じ文章を載せておくわけにはいかなくなることです。せっかく、このサイトにたどり着いてくださった方に、一番メインのコーナーがないのでは、ガッカリさせてしまうのではないか?と思ったのです。でも、それは、新しい文章を載せるなど、いくらでも工夫の余地はありますよね。単に、私の怠け心の問題でしょう。
でも、一番の躊躇の理由は、「出版したいという願望は、私の名誉欲なのではないか?」「単に有名になりたいという、野心なのではないか?」という、自分自身への疑い、危惧でした。
こういう迷いに踏ん切りがついたのは、昨今の、子育てをめぐる悲しい事件です。「そんな個人的なことで、ガタガタ悩んでいるヒマはない」と、事件があるたびに、だんだん出版の決意が固まってきたのです。
インターネットの恩恵を受けることができるママ・パパは、まだ少数ですので、出版されれば、もっと多くの方が、「癒しの子育て・親育ち」と出会うことができ、子育てのピンチを脱するきっかけになるかもしれません。
また、このサイトの常連さんからも、「プリントアウトして、何度も読んでいる」「苦しくなると、いつも読み返して、元気のモトになっている」という声を、多くの方から頂戴しています。あのコーナーの文章(本1冊分あります)をプリントアウトする手間とコストを考えても、何度もアクセスして読み返していただく手間を考えても、本として出版された方が、利便性は高いはずです。
そのように考え、出版に向かって、具体的な行動を始めることにしました。

■No.2■(2001年9月7日)

出版社から、声がかかる

さて、さて、そうは言うものの、実際に出版社の方が、この文章なり考え方を評価していただき、しかも、実際に出版まで引き受けてくれるか? 
今、出版業界は、とても厳しい状況のようです。それに、育児・子育て関係の本は、店頭にあふれている…。「無名の新人の原稿に、出版のOKが出る可能性は、ずいぶん低いだろうなあ」「でも、ダメモトで当たってみるか…」と思っていた矢先・・・
ふとしたきっかけから、某大手出版社の編集者Wさんから、「出版をぜひ実現させたい!」という熱烈支持のメールをいただいたのです!!
Wさんとは、もともと、ある雑誌のインタビューでお会いしました。このサイトの提案に共鳴していただいて、抱っこ法に関する本も何冊か読んでくださっているそうです。一度お会いしただけなのに、意気投合!という感じでした。ただ、出版の売り込みみたいなことで、Wさんとのご縁を利用するのは、ちょっと申し訳ない感じがしていたのです。かといって、「なんにも連絡なしじゃあ、かえって冷たいかなあ」とも思い(なんたる優柔不断!自分でも笑っちゃう)、「こんな事考えています」というメールだけ差し上げたのです。そうしたら、「んもう、んもう、んもう、……水くさいじゃないですか!」という返事がすぐに来て・・・。 
もっとも、Wさんが支持してくださっても、社内の編集会議でGOサインがでなくては、実現は無理なのだそうです。でも、Wさんの感触からすると、「これは、ものになる!」だとか。
現在、「親も子もラクになる、癒しの子育て・親育ちのすすめ方」の文章を、大幅に加筆修正した原稿を、Wさんの手元に送ってあります。今、編集会議で提案する資料作りをしてくださっているところだとか。出版物としてよりアピール度の高いタイトルを思案中だそうです。
というわけで、当面は、Wさんからの連絡待ち。だから、Wさんの出版社から出版されるかどうかは、まだ未定なのです。
でも、私たちとしては、勝手に盛り上がっちゃおうじゃないですか!

■No.3■(2001年9月27日)

初めての打ち合わせと、今後の見通し

先日、某出版社に打ち合わせに行きました。
場所は、東京はお茶の水の本社ビル。時間を気にして早めに着いて、ウロウロしていると・・・。目の前を、いかにもマスコミ関係という感じのスキのないファッションをした女性が、書類ケースを抱えて、さっそうとした足取りで通り過ぎ、そのビルへ入って行くではないですか! もう、それだけで、びびっちゃいました。
時間ピッタリにビルに入っていくと、ロビー正面には、美しい受付嬢が二人、約束の用件を告げると、「はい、承っております」と、第1応接室という部屋に案内されました。柔らかい柔らかいソファーにどっかりと腰掛け、しばしのゼイタクを味わいたかったんだけど、ふんぞり返る格好になってしまうので失礼かなあなどとつまらないことで悩んでいると、お茶が運ばれてきました。とろ〜んと甘い、この世にこんなにおいしいお茶があったものか!と、そのことでまたなぜか、緊張。なんか世界が違う〜!
ほどなくして、編集部のYさんとWさんが現れました。
Wさんからもらった事前の連絡によると、単行本関係のベテランのYさんに、担当が引き継がれたとのこと(ちなみに、WさんもYさんも女性です)。Yさんは、にこやかな表情ながら、「率直に申し上げて・・・」と、原稿の構成や表現スタイルに関しての注文をズバズバ。「も〜! いちいちケチ付けて!」と内心は思ったものの、そこはさすがプロ。言われたことは、確かに当たっている! 率直さが、かえって小気味いい感じ。
9年前、小学校教師をやめようかと悩んでいたとき、当時の上司である教頭先生(女性)に相談したことがあります。ズケズケ言うタイプの人で、嫌っている人が多かったけど、とっても頭の切れる人で、言うことは全てスジが通っている。そういう人って、嫌いなタイプじゃないんです。その時も、「そうねえ、あなたの良さは、学校という組織の中では生かしきれないかもねえ」と受け止めてくれました。Yさんの話しぶりは、その教頭先生に似ていました。
そのうちこちらも安心感が出てきて、自分の考えをズバズバ。最後には、「ええっと、シロウトなりに、装幀もイメージがあるんですけど・・・」などというあつかましい発言に、Yさんは、苦笑いしながら、「聞いておきましょう」と言ってくれました。
なんのかんのと注文を付けられましたが、それだけ本気になってくれているんだなあ!と実感した1時間半でした。
今後の予定としては、10月中旬に社内の企画会議が開かれ、それで「出版か否か」が決定とのこと。それまでは、出版化の合意を取り付けるための企画書作りをしてくれるそうです。その段階で重要なのは、本のタイトルだとか。いくら内容が良くても、タイトルが悪いと、「売れない!」とボツにされるとのこと。いまYさんとメールのやりとりをし、ステキなタイトルの案を出しあっているところです。

■No.4■(2001年11月28日)

出版化が、正式決定!

今日の午後、出版社の方から電話がありました。「先ほど、最終決定の会議があって、出版化が正式に決定した」とのこと。ヤッター!ついに!
9月27日の「通信」で、「10月中旬に社内の企画会議が開かれ、それで出版か否かが決まる」とお知らせしましたが、決定がずいぶんずれ込んで、皆さんにはご心配をおかけしました。実は私も、ちょっと心配になっていたのです。11月に入っても連絡がないし・・・。大手の出版社ですから、間違いはないとは思っていたのですが・・・。
実は、新刊本の企画決定のシステムが変わり、出版化決定まで、何回もの会議をパスしなければならなくなったそうなのです。出版業界は不況の嵐で、相当厳しいのでしょうね。そのぶん、お金がかかることは慎重に検討するのでしょう。
ともあれ、出版化は、「ぴっかりさんがお亡くなりにならない限りは、ひっくり返らない」そうで。あははは。
ジャーン! 改めて発表しま〜す! 出版社は、主婦の友社4月中旬刊行予定です!(主婦の友社は、雑誌『わたしの赤ちゃん』とか『バルーン』の発売元) 
本の題名は、私はとしては、時代のキーワードでもある「癒し」という言葉を入れたかったのですが、出版社のトップの人が、このサイトも見てくれて、「これは、ずっと長い間売れるような本にしたい。だとすると、時代のキーワードを入れてしまうと、時が経つにつれて、色あせてしまうので・・・」とおっしゃったとのこと。なので、「癒し」という言葉が入らないような題名になりそう。でも、「ずっと長い間売れるような本」って、ロングセラーっていうやつ? すごい! 主婦の友社の方は、リキ入れてくれているみたいですねえ。ありがたいことです。
すごいと言えば、発売予定の目安は、「4月13日を目標に」とのこと。それを聞いた瞬間、私はギャーッと言ってしまいました。だって4月13日は、私の誕生日ですから! ふだんから、「偶然の中に隠されている意味」を信じている私ですから、ゾクゾクしてきてしまいました。

■No.5■(2002年2月6日)

本の概容が、明らかに

1月末が、筆者稿の締切日でした。
出版部のYさんから、いろいろ手直しした方がよいと思われる箇所を指摘していただき、サイトの「親も子もラクになる〜」の文章に、かなり手を入れました。締切ギリギリまで文章を練り、より具体的でわかりやすいものになったんじゃないかなあ。サイトの文章をすでに何度もお読みの方でも、新しい発見があるのでは?
月曜日は、主婦の友社で打ち合わせ。そこで、本の概容がはっきりしてきました。
本のタイトルは、『心を抱きしめると、子育てが変わる』が有力候補。A5判で200ページ、値段は1300円前後、初版は8000部印刷・・・という感じで計画が進んでます(最終決定は、もう少し先だそうですが)。
装丁や、イラストなども気になりますねえ。これについては、私のもっているイメージを、たくさんYさんに語ってしまったのですが・・・育児書にありがちな「ピンクピカピカ系」ではなく、葉祥明さんの本のような、シンプルで落ち着いた感じの「癒しの絵本」といったイメージで・・・・。けっこう賛成してもらい、その方向で話が進みそうです。
装丁者は新人絵本作家の山崎優子さん、本文に挿入されるイラストはかとうともこさん・・・あたりが候補にあがっています。
ちょっと、ステキすぎる本になりそうで、ドキドキ・ワクワクです。
実際の装丁やイラストは、本屋さんの店頭に並ぶ前に、実物の画像を、ここにアップできるかも。楽しみに待っていてね!

■No.6■(2002年4月5日)

いよいよ、来週発売!

発売予定日は、4月13日だったのですが、主婦の友社の担当者の方から連絡があり、4月12日になったそうです。早まる分には、どんどん早まって!という感じですね。定価は、1300円(税別)に決定。初版の発行部数は、当初8000部の予定だったのが、9000部にアップだとか。こちらも、うれしい予定変更ですね。
ただし、雑誌と違い、発行日に本屋に並ぶのかどうかは、何とも言えないところ。それに、出版業界で日々発行される膨大な本の数を考えると、超ベストセラーにでもならない限り、店頭に並ばない書店があってもしかたがないようです。
「買い逃し」のご心配な方は、もう、書店で予約注文できるそうなので、頼んでみてくださいね。(ただし、これも流通業界の常識としては、本を注文してから届くまでに、2〜3週間かかる状況だとか。う〜む。)
インターネットの本屋さん(アマゾン・ドット・コム)で取り扱うようになってくれれば、注文後、2〜3日で届くはず。1500円以上だと送料無料なので、あと1冊、何か注文した方がトクかな。クレジット引き落としが不安な方は、代金引換宅配便も利用できます。(アマゾンでの取り扱いが始まったら、TOPページでご案内しますね。)
さてそれから、私の所に、表紙カバーの見本(実際と同じ物)が届きました! 想像したよりカワイイ感じなので、男の私としては、ちょっと気恥ずかしいのですが、女性にはいいかな? お約束通り、写真をアップしますね。装画は新人絵本作家の山崎優子さん、本文に挿入されるイラストはかとうともこさんと、予定通りです。手持ちのデジカメで撮ったので、写りはイマイチですが、雰囲気は届くんじゃないかなあ。ちょっとカンドウです!